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ちょう【張】🔗⭐🔉
ちょう チヤウ 【張】
■一■ [1] (名)
二十八宿の一。南方の星宿。張星。ちりこぼし。
■二■ (接尾)
助数詞。
(1)弓や琴など,弦・絃を張ったものを数えるのに用いる。「弓二―」
(2)幕・蚊帳(カヤ)など,張りめぐらすものを数えるのに用いる。「蚊帳一―」
(3)紙や皮などを数えるのに用いる。
ちょう-か【張果】🔗⭐🔉
ちょう-か チヤウクワ 【張果】
中国,唐代の仙人。恒州中条山に隠棲し,自ら尭(ギヨウ)の世に生まれたと称し,一時玄宗の信任を得て都に招かれ,玄宗はその死後棲霞観を建立しまつったという。白驢に乗った図は画題とされる。
ちょう-かく【張角】🔗⭐🔉
ちょう-かく チヤウ― 【張角】
(?-184) 中国,後漢末,黄巾の乱の指導者。太平道を創始し農民層に信徒を集め,後漢末の混乱に乗じて184年に反乱をおこしたが,敗れて病死。
ちょう-がくりょう【張学良】🔗⭐🔉
ちょう-がくりょう チヤウガクリヤウ 【張学良】
(1898- ) 中国の軍人・政治家。張作霖(チヨウサクリン)の長男。父の爆死後蒋介石と結び,華北の軍政を掌握。のち内戦停止と抗日を主張して蒋と対立,1936年,西安事件を起こした。第二次国共合作後蒋介石によって監禁された。チャン=シュエリアン。
ちょうかこう【張家口】🔗⭐🔉
ちょうかこう チヤウカコウ 【張家口】
中国,河北省北部にある都市。農耕・遊牧両地帯の接触地で馬・羊毛・毛皮の集散が盛ん。万里の長城の出入り口。チャンチアコウ。
ちょう-ぎ【張儀】🔗⭐🔉
ちょう-ぎ チヤウ― 【張儀】
(?-前310) 中国,戦国時代の縦横家。秦の宰相となり,韓・魏(ギ)・趙(チヨウ)などの大国の王に連衡策を説いて蘇秦(ソシン)の合従(ガツシヨウ)策を破った。
ちょう-きゅうれい【張九齢】🔗⭐🔉
ちょう-きゅうれい チヤウキウレイ 【張九齢】
(673-740) 中国,唐代の政治家・詩人。字(アザナ)は子寿。玄宗の宰相となるが,李林甫と対立して左遷。詩の復古運動に尽くしたことで知られる。文集に「曲江集」がある。
ちょう-ぎょう【張行】🔗⭐🔉
ちょう-ぎょう チヤウギヤウ 【張行】 (名)スル
(1)容赦なく事を行うこと。強行すること。「国務を行ふ間非法非例を―し/平家 1」
(2)(連歌の会や相撲などを)興行すること。「一座を―せんと思はば/連理秘抄」
ちょう-きょく【張旭】🔗⭐🔉
ちょう-きょく チヤウ― 【張旭】
中国,唐中期の書家。伝統的書法に対し極端に書きくずした狂草といわれる書体を創始。生没年未詳。
ちょう-きょせい【張居正】🔗⭐🔉
ちょう-きょせい チヤウ― 【張居正】
(1525-1582) 中国,明代の政治家。湖北の人。字は叔大,号は太岳。万暦帝初期の首輔(宰相)。北虜対策・行政整理・治水・財政再建に尽くし,明中興の実をあげた。
ちょう-くん【張勲】🔗⭐🔉
ちょう-くん チヤウ― 【張勲】
(1854-1923) 中国の軍人。袁世凱(エンセイガイ)の援助を受け,辛亥(シンガイ)革命・第二革命で革命軍と闘う。北京で清朝宣統帝を再び位につけようとしたが,敗れて失脚した。チャン=シュン。
ちょう-けい【張継】🔗⭐🔉
ちょう-けい チヤウ― 【張継】
中国,盛唐の詩人。字(アザナ)は懿孫(イソン)。753年の進士。その詩「楓橋夜泊(フウキヨウヤハク)」は「唐詩選」に収められ,日本でも愛吟された。生没年未詳。
ちょう-けん【張萱】🔗⭐🔉
ちょう-けん チヤウ― 【張萱】
中国,唐代中期の宮廷画家。宮廷風俗や仕女などの美人画を描く。宋の徽宗が模写した「搗練(トウレン)図巻」が伝わる。
ちょう-こう【張皇】🔗⭐🔉
ちょう-こう チヤウクワウ [0] 【張皇】 (名)スル
勢いを張り盛んにすること。「余(アマリ)に―し過(スグ)るに由りて/自由之理(正直)」
ちょう-こう【張衡】🔗⭐🔉
ちょう-こう チヤウカウ 【張衡】
(78-139) 中国,後漢代の文人・天文学者。文才にたけ,詞賦をよくした。天文においては渾天(コンテン)説を明確に論じ,渾天儀(天球儀)や候風地動儀(地震計)などの機器を考案。円周率の近似計算でも知られる。
ちょうこほう-じけん【張鼓峰事件】🔗⭐🔉
ちょうこほう-じけん チヤウコホウ― 【張鼓峰事件】
1938年(昭和13)7月,満州国の東部国境をなす豆満江下流付近の張鼓峰における国境紛争により,日・ソ両軍が大規模に衝突した事件。日本軍はソ連軍の機械化部隊によって大打撃を受けた。
はり【張り】🔗⭐🔉
はり 【張り】
■一■ [0] (名)
(1)引っ張る力が働いていること。また,その力の程度。「―を強くする」
(2)ひきしまって弾力があること。「―のある肌」「―のある声」
(3)自分の行動に意義を見いだして,それを積極的に行なっていこうとする気持ち。張り合い。「心に―をもつ」「生きる―を失う」
(4)自分の意志を通そうとする気持ち。意気地。「他人(ヒト)にいはれじ笑はれまじと,―を通し意地づくの/人情本・英対暖語」
■二■ (接尾)
助数詞。
(1)提灯(チヨウチン)・幕・蚊帳(カヤ)・テントなど,張って作った物,張りめぐらして用いるものを数えるのに用いる。
(2)弓・琴など,弦・絃を張った類のものを数えるのに用いる。
→ばり(張)
ばり【張り】🔗⭐🔉
ばり 【張り】 (接尾)
(1)人名などに付いて,それに似ている,それをまねているの意を表す。「円朝―の話しぶり」「左翼―の考え方」
(2)人数を表す語に付いて,弦(ツル)を張るのに要する人数によって弓の強さを表す。「三人―の弓」
はり-あい【張(り)合い】🔗⭐🔉
はり-あい ―アヒ [0] 【張(り)合い】
(1)張り合うこと。競うこと。「意地の―」
(2)働きかけただけの反応が感じられ,充足感のあること。やり甲斐(ガイ)のあること。「上達が早いので,教える―がある」「―のない仕事」
はりあい-ぬけ【張(り)合い抜け】🔗⭐🔉
はりあい-ぬけ ―アヒ― [0] 【張(り)合い抜け】 (名)スル
張り切っていた気持ちがくじけること。「動かざること山のごときに,お銀も―がして/二人女房(紅葉)」
はり-あ・う【張(り)合う】🔗⭐🔉
はり-あ・う ―アフ [3] 【張(り)合う】 (動ワ五[ハ四])
(1)同じ目標に向かって互いにせりあう。「総裁の座を―・う」
(2)相手に負けまいとして互いに競争しあう。互いにゆずらない。「―・って芸をみがく」「双方自説を主張して―・う」
(3)なぐり合う。「負けじ,おとらじと手をはなちて―・ひける/曾我 1」
[可能] はりあえる
はり-あ・げる【張(り)上げる】🔗⭐🔉
はり-あ・げる [4] 【張(り)上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 はりあ・ぐ
声を強く大きく出す。「大声を―・げる」
はり-あみ【張(り)網】🔗⭐🔉
はり-あみ [0] 【張(り)網】
(1)猟具の一種。鳥獣を捕獲するために左右に柱を立て,その間に網を張りわたしたもの。霞網(カスミアミ)・兎網など。
(2)定置網(テイチアミ)のこと。
はり-あわ・せる【張り合(わ)せる・貼り合(わ)せる】🔗⭐🔉
はり-あわ・せる ―アハセル [5] 【張り合(わ)せる・貼り合(わ)せる】
いくつもはってひとつにする。紙などを何枚もはる。
はり-いた【張(り)板】🔗⭐🔉
はり-いた [0] 【張(り)板】
洗って糊(ノリ)づけした布や漉(ス)いた紙などを張ってかわかす板。
はり-おうぎ【張(り)扇】🔗⭐🔉
はり-おうぎ ―アフギ [3] 【張(り)扇】
扇子の親骨一本をしんにして,奉書紙で張り包んだもの。講釈師が釈台をたたいて話の調子をととのえるために用いる。
はり-かえ【張(り)替え】🔗⭐🔉
はり-かえ ―カヘ [0] 【張(り)替え】
(1)はりかえること。「障子の―」
(2)衣類をといて洗い張りすること。
はり-か・える【張(り)替える】🔗⭐🔉
はり-か・える ―カヘル [4][3] 【張(り)替える】 (動ア下一)[文]ハ下二 はりか・ふ
古くなったものを除いて新しいものを張る。張り直す。「襖(フスマ)を―・える」「かさを―・える」
はりかけ-ばち【張懸鉢】🔗⭐🔉
はりかけ-ばち [4] 【張懸鉢】
兜(カブト)の鉢の一種。頭
(トツパイ)などの簡素な鉢の上に,紙や革の張り子をのせたもの。戦国時代以後,動植物や器物などを様々にかたどり,自己顕示の具とした。

はり-かた【張(り)形】🔗⭐🔉
はり-かた [0] 【張(り)形】
〔「はりがた」とも〕
水牛の角や鼈甲(ベツコウ)などで陰茎の形に作った淫具。張り子。
はり-かべ【張(り)壁・貼り壁】🔗⭐🔉
はり-かべ [0] 【張(り)壁・貼り壁】
表面に紙や布などをはりつけて仕上げた壁。
はり-がみ【張(り)紙・貼り紙】🔗⭐🔉
はり-がみ [0] 【張(り)紙・貼り紙】
(1)紙をはり付けること。また物にはり付けた紙。
(2)注意事項・宣伝文などを書き,人目につく所にはること。また,その紙。
(3)注意や覚え書きなどを書いて書類などにはりつけること。また,その紙。付箋(フセン)。
はりがみ-ねだん【張(り)紙値段】🔗⭐🔉
はりがみ-ねだん 【張(り)紙値段】
蔵米の支給期に,江戸城内中の口に張り紙で掲示された,米と貨幣との換算率を記した布告。蔵米取りである旗本・御家人を対象としたもの。
はり-がわら【張り瓦】🔗⭐🔉
はり-がわら ―ガハラ [3] 【張り瓦】
⇒竪瓦(タテガワラ)
はり-ぎ【張(り)木】🔗⭐🔉
はり-ぎ [0] 【張(り)木】
⇒勾張(コウバ)り(1)
はり-き・る【張(り)切る】🔗⭐🔉
はり-き・る [3] 【張(り)切る】
■一■ (動ラ五[四])
(1)十分に張る。ぴんと張る。「たこの糸が―・る」
(2)心がひきしまる。緊張する。「―・った気分」
(3)物事に積極的に当たろうという意欲に満ちる。いきごむ。「選手一同―・っている」「―・って働く」
(4)引っぱって切る。「うへのきぬを―・りて,いと惜しき事いひて/和泉式部集」
[可能] はりきれる
■二■ (動ラ下二)
⇒はりきれる
はり-き・れる【張(り)切れる】🔗⭐🔉
はり-き・れる [4] 【張(り)切れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 はりき・る
極度に引っ張られて切れる。また,はち切れる。「―・れるやうな顔に皮肉な微笑を泛(ウカ)べつ/社会百面相(魯庵)」
はり-こ【張(り)子】🔗⭐🔉
はり-こ [0] 【張(り)子】
物の形を木型で作り,それに紙を重ねてはり,糊(ノリ)がかわいてから,木型を抜き去ったもの。はりぬき。また,木・竹などで芯(シン)を組み,上から幾重にも紙を張って作ったもの。はりぼて。「犬の―」
はりこ-かずら【張(り)子鬘】🔗⭐🔉
はりこ-かずら ―カヅラ [4] 【張(り)子鬘】
張り子の台に泥絵の具で髪を描いたり毛を植えたりした略式の鬘。にわか狂言や茶番劇に用いる。
はりこ-の-とら【張(り)子の虎】🔗⭐🔉
はりこ-の-とら [0] 【張(り)子の虎】
(1)首が動くように作った虎の張り子の玩具。首を振り動かす癖のある人をあざけっていうのにも用いる。
(2)(転じて)見かけだけ強くて,本当は弱い人。虚勢をはる人。
はり-ごし【張り輿】🔗⭐🔉
はり-ごし [2] 【張り輿】
輿の一種。畳表で屋形と両側を張った略式のもの。
張り輿
[図]

はり-こみ【張(り)込み】🔗⭐🔉
はり-こみ [0] 【張(り)込み】
(1)張り番をすること。刑事などがある場所に待機して見張りをすること。
(2)(「貼り込み」とも書く)中にはりつけること。また,はったもの。
(3)思い切って金を出すこと。奮発。「えらい―ぢやの/浄瑠璃・関取千両幟」
(4)相手をおどかそうとして言う,高圧的な言葉。おどかし。けんつく。「さまざまに言訳し,又―言つてみても,いつかう聞き入れず/滑稽本・膝栗毛 7」
はり-こ・む【張(り)込む】🔗⭐🔉
はり-こ・む [3] 【張(り)込む】 (動マ五[四])
(1)(「貼り込む」とも書く)中にはりつける。「アルバムに写真を―・む」
(2)張り番をする。刑事などが犯人の立ち寄りそうな場所に待機して見張りをする。「犯人の立ち回り先に―・む」
(3)あることのために思い切りよく大金を使う。奮発する。「チップを―・む」「一人娘の晴れ着に―・む」
(4)力を入れる。精を出す。「まじめになつて―・むと/滑稽本・続膝栗毛」
(5)高圧的に出たり,理屈を言ったりして相手をへこます。「遣手婆婆(バアサン)や引手の伯母御に―・まれちやあ男が立たねえ/人情本・梅児誉美 3」
[可能] はりこめる
はり-さ・ける【張(り)裂ける】🔗⭐🔉
はり-さ・ける [4] 【張(り)裂ける】 (動カ下一)[文]カ下二 はりさ・く
(1)ふくらみすぎて破裂する。「のども―・けんばかりに叫ぶ」
(2)悲しみ・怒りなどのために,胸が裂けんばかりである。「胸が―・ける思い」
はり-たお・す【張(り)倒す・撲り倒す】🔗⭐🔉
はり-たお・す ―タフス [4] 【張(り)倒す・撲り倒す】 (動サ五[四])
平手などで強く打って倒す。なぐり倒す。「横っ面を―・す」
[可能] はりたおせる
はり-だし【張(り)出し】🔗⭐🔉
はり-だし [0] 【張(り)出し】
(1)外側へ出っぱらせること。特に建築で,建物の外に張り出して造りつけた部分。「―の窓」
(2)(「貼り出し」とも書く)注意書きなどを人目につく所にはること。張り紙。
(3)相撲で,番付の欄外に記すこと。また,その力士。欄内に記された力士の次位であることを示す。「―大関」
はりだし-まど【張(り)出し窓】🔗⭐🔉
はりだし-まど [5] 【張(り)出し窓】
「出窓(デマド)」に同じ。
はり-だ・す【張(り)出す】🔗⭐🔉
はり-だ・す [3] 【張(り)出す】 (動サ五[四])
(1)外に突き出る。また,出っ張らせる。「庭に―・して窓を造る」
(2)(「貼り出す」とも書く)広く知らせるために紙や札に書いて掲げる。「試験の成績を―・す」
[可能] はりだせる
はり-つ・く【張(り)付く・貼り付く】🔗⭐🔉
はり-つ・く [3] 【張(り)付く・貼り付く】
■一■ (動カ五[四])
(1)物がぴったりとくっついた状態になる。「雨にぬれたワイシャツが肌に―・く」
(2)ある目的のためにある場所や人のそばを離れないでいる。「記者が捜査本部に―・いて待機する」
■二■ (動カ下二)
⇒はりつける
はり-つけ【張(り)付け・貼り付け】🔗⭐🔉
はり-つけ [0] 【張(り)付け・貼り付け】
(1)紙や布などをはりつけること。
(2)建築で,壁や天井などの仕上げに紙・布・タイルなどをはりつけること。「―壁」
はり-つ・ける【張(り)付ける・貼り付ける】🔗⭐🔉
はり-つ・ける [4] 【張(り)付ける・貼り付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 はりつ・く
(1)紙・布などをひろげて,糊(ノリ)・ピンなどで他のものにつける。「壁にポスターを―・ける」
(2)ある目的のために人をある場所に配置する。「ベテラン記者を本部に―・ける」
(3)(「撲り付ける」とも書く)なぐりつける。「手で頭を―・ける」
(4)磔(ハリツケ)にする。「縄をもつて四の支(エダ)を機物(ハタモノ)に―・けて,弓をもつて射しむるに/今昔 16」
はり-つ・める【張(り)詰める】🔗⭐🔉
はり-つ・める [4] 【張(り)詰める】 (動マ下一)[文]マ下二 はりつ・む
(1)あたり一面残らず張る。「池に氷が―・める」「床にタイルを―・める」
(2)気持ちを十分に引きしめる。また,緊張する。「神経を―・める仕事」「―・めた雰囲気」
はり-て【張(り)手】🔗⭐🔉
はり-て [0] 【張(り)手】
相撲の技の一。相手の横面あるいは首の側面を平手で打つこと。両手で同時に張るのは禁じ手。
はり-とば・す【張(り)飛ばす・撲り飛ばす】🔗⭐🔉
はり-とば・す [4] 【張(り)飛ばす・撲り飛ばす】 (動サ五[四])
平手で強くなぐる。なぐりとばす。「横っ面を―・す」
はり-ぬき【張(り)抜き・張(り)貫き】🔗⭐🔉
はり-ぬき [0] 【張(り)抜き・張(り)貫き】
「張り子」に同じ。
はり-ばかま【張袴】🔗⭐🔉
はり-ばかま [3] 【張袴】
固く織った生地で作った袴。女房装束で用いる。後世は,糊(ノリ)を引き,板引きにして張りと光沢をもたせた生地を用いた。
はり-ばん【張(り)番】🔗⭐🔉
はり-ばん [0] 【張(り)番】 (名)スル
見張って番をすること。また,その人。見はり。「店を―する」
はり-ばん【張(り)盤】🔗⭐🔉
はり-ばん [0] 【張(り)盤】
「拍子(ヒヨウシ)盤」に同じ。
はり-ふだ【貼り札・張(り)札】🔗⭐🔉
はり-ふだ [0][2] 【貼り札・張(り)札】 (名)スル
知らせたい事柄を紙や板に書いて,人目につきやすい所に貼ること。また,その札。
はり-ぼて【張りぼて】🔗⭐🔉
はり-ぼて [0] 【張りぼて】
ざる・かごに紙をはり,漆・渋を塗ったもの。張り子。また,芝居の小道具に用いる張り子。
はり-まわ・す【張(り)回す】🔗⭐🔉
はり-まわ・す ―マハス [4] 【張(り)回す】 (動サ五[四])
(1)布・縄などを,まわりに切れ目なく張る。はりめぐらす。「幔幕(マンマク)を―・す」
(2)(「撲り回す」とも書く)ところかまわずなぐる。「はつて―・すはりすまふ/狂言記・文相撲」
はり-みせ【張(り)見世・張(り)店】🔗⭐🔉
はり-みせ [0] 【張(り)見世・張(り)店】
遊郭で,娼妓が店の往来に面した所に居並んで客を待つこと。また,その店先。
⇔陰見世
はり-めぐら・す【張り巡らす】🔗⭐🔉
はり-めぐら・す [5][0] 【張り巡らす】 (動サ五[四])
まわりを囲むように張る。全体をおおうようにくまなく張る。はりまわす。「幕を―・す」「情報網を全国に―・す」
はり-もの【張(り)物】🔗⭐🔉
はり-もの [0] 【張(り)物】
(1)糊(ノリ)をつけた布や染色した布を板張りまたは伸子(シンシ)張りにすること。また,その布。
(2)歌舞伎の大道具で,木や竹を組んで紙や布を張り,岩石・樹木などの形にしたもの。
(3)見せかけだけで,中身のないこと。「人の内証は―/浮世草子・永代蔵 5」
はり-わく【張(り)枠】🔗⭐🔉
はり-わく [0] 【張(り)枠】
画布や刺繍(シシユウ)用の布を張る枠。
はり-わた・す【張(り)渡す】🔗⭐🔉
はり-わた・す [4] 【張(り)渡す】 (動サ五[四])
綱などを一方から他方へ引いて渡す。「綱を―・す」
[可能] はりわたせる
は・る【張る】🔗⭐🔉
は・る [0] 【張る】 (動ラ五[四])
□一□(自動詞)
(1)物の表面などを一面におおうように広がる。「池に氷が―・る」「蜘蛛(クモ)の巣が―・った廃屋」
(2)木の根や枝が四方八方に大きく広がる。「四方に根が―・る」
(3)ゆるみなくひきしまる。「凧(タコ)の糸が―・る」
(4)突き出したり角立ったりしていて目立つ。「あごの―・った男」
(5)ふくれて,はちきれそうになる。「食べ過ぎて腹が―・る」「乳が―・る」「青柳の―・りて立てれば/万葉 3443」
(6)筋肉が固くなる。凝(コ)る。「肩が―・る」
(7)感情のはたらきが強くなる。盛んになる。「欲の皮が―・る」「食い意地が―・る」
(8)(「気が張る」の形で)精神が緊張する。「気が―・っていたので疲れを感じなかった」
(9)数量・程度などが普通以上に大きくなる。「嵩(カサ)が―・る」「仕事ガ―・ル/ヘボン(三版)」
(10)他人に負けまいとして張り合う。「お金子(カネ)で―・る事も出来るけれど/社会百面相(魯庵)」
(11)(多く「ハル」と書く)謡(ウタイ)や浄瑠璃などの音曲で,高い声,大きな声を出す。「『君をいはひて』『はひて』と―・るべからず/申楽談儀」
□二□(他動詞)
(1)布状・網状・糸状の物を,たるまないように広げて固定する。「テントを―・る」「テニスのネットを―・る」「ロープを―・る」
(2)(「貼る」とも書く)板状の物を何枚もつなぎ合わせて平面を作る。「化粧板で天井を―・る」「床板を―・る」
(3)(多く「貼る」と書く)糊(ノリ)などをつけて物を平らな面につける。「封筒に切手を―・る」「ポスターを―・る」「傷口に絆創膏(バンソウコウ)を―・る」「タイルを―・って壁を仕上げる」
(4)水などを,一面に満たす。「風呂桶(オケ)に水を―・る」「田んぼに水を―・る」
(5)草木が根や枝を四方八方に大きくのばす。「大地に根を―・る」「四方に枝を―・る」
(1)人が肘(ヒジ)・肩・胸などを突き出したり広げたりして,大きく見えるようにする。「肘を―・る」「肩を―・って歩く」
(2)(「胸を張る」の形で)人が自分の自信や正当性を示すために,胸を大きく反らせる。「胸を―・って答える」
(3)(「声を張る」の形で)高い声・大きな声を出す。張り上げる。「声を―・って助けを求める」
(4)大きく開く。目をはる。「眼(マナコ)を―・り呼吸(イキ)を凝して/運命論者(独歩)」
(5)無理をして押し通す。(ア)強引にある態度や気持ちを押し通す。「意地を―・る」「強情を―・る」「我(ガ)を―・る」(イ)ある感情を強くする。盛んにする。「欲を―・りすぎて失敗する」(ウ)無理にうわべをかざる。「虚勢を―・る」「見えを―・る」(エ)(「気を張る」の形で)気前をよくする。きばる。「気を―・つて段々御馳走申ければ/浮世草子・禁短気」
賭ける。「有り金全部を―・る」「ヤマを―・る」「相場を―・る」
(1)(「体を張る」の形で)危険をかえりみずに事に当たる。「おれは体を―・って生きているんだ」
(2)ある地位・立場に身を置く。「横綱を―・る」
(3)相手に対抗する。(ア)(「向こうを張る」の形で)相手の行動に対抗するような行動をとる。「ライバル会社の向こうを―・って新型車を売り出す」(イ)一つのものを複数の者が手に入れようとして争う。「源三さんと同じ女子(オナゴ)―・つた時なぞ/南小泉村(青果)」
(1)広げるようにして構え設ける。「祝宴を―・る」「論陣を―・る」「所帯を―・る」「つまらねえ店でも斯(コ)うして―・つてるから/真景累ヶ淵(円朝)」「宇陀の高城に鴫罠(シギワナ)―・る/古事記(中)」
(2)(「勢力を張る」などの形で)ある場所において勢力をもっている。「関八州に勢力を―・る」
(3)人を見張る。また,人を待ちうける。「―・り込む」
(「撲る」とも書く)
(1)平手で打つ。「横っ面(ツラ)を―・る」「切った―・ったの大乱闘」
(2)相撲で,張り手を使う。
(1)将棋の駒を盤上のある箇所に置く。「持ち駒を―・る」
(2)奮いたたせる。「喇叭(ラツパ)を吹立て軍勢力を―・り/浮城物語(竜渓)」
[可能] はれる
[慣用] 網を―・煙幕を―・肩肘(カタヒジ)―・金で面(ツラ)を―・根が―・門出を―/鈴を張ったよう







はりあい【張合いがある】(和英)🔗⭐🔉
はりあい【張合いがある】
[物・事が主語]be encouraging;be worth doing (やり甲斐がある);[人が主語]be encouraged.〜がない〔形〕discouraging;[人が主語]be discouraged[disappointed];lose interest.
はりあげる【張り上げる】(和英)🔗⭐🔉
はりあげる【張り上げる】
raise[lift up](声を).→英和
はりきって【張り切っている】(和英)🔗⭐🔉
はりきって【張り切っている】
be in high spirits (元気で);be (stretched) tight (綱などが).
はりたおす【張り倒す】(和英)🔗⭐🔉
はりたおす【張り倒す】
knock[strike]down;slap (平手で打つ).→英和
はりだす【張り出す】(和英)🔗⭐🔉
はりだす【張り出す】
put up.
はりつめる【張り詰める】(和英)🔗⭐🔉
はりつめる【張り詰める】
(1)[池・湖などが氷で]be frozen over.(2)[気を]strain[string]one's nerves.
はる【張る】(和英)🔗⭐🔉
はる【張る】(和英)🔗⭐🔉
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