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広辞苑の検索結果 (13)

しん‐じゅう【心中】‥ヂユウ🔗🔉

しん‐じゅう心中‥ヂユウ ①人に対して義理を立てること。歌舞伎、傾城壬生大念仏「一目も逢はぬ某に―を立て給ふ心ざしを思ひやり」 ②相愛の男女がその真実を相手に示す証拠。放爪・入墨・断髪・切指の類。歌舞伎、けいせい仏の原「それならばおれに惚れたといふ―を見しや」 ③相愛の男女がいっしょに自殺すること。情死。浮世草子、好色万金丹「奈良屋のまんが生玉いくだまの―」。「―をとげる」 ④転じて、一般に二人以上のものがともに死を遂げること。「親子―」 ⑤比喩的に、打ちこんでいる仕事や組織などと運命をともにすること。「会社と―する」 ⇒しんじゅう‐ずく【心中尽】 ⇒しんじゅう‐だて【心中立て】 ⇒しんじゅう‐ばこ【心中箱】 ⇒しんじゅう‐もの【心中物】 ⇒しんじゅう‐よし【心中善し】

しんじゅうかさねいづつ【心中重井筒】‥ヂユウ‥ヰ‥🔗🔉

しんじゅうかさねいづつ心中重井筒‥ヂユウ‥ヰ‥ 浄瑠璃。近松門左衛門作の世話物。1707年(宝永4)初演。大坂の紺屋の養子徳兵衛と六軒町重井筒屋のお房との情死を脚色。 →文献資料[心中重井筒]

しんじゅう‐ずく【心中尽】‥ヂユウヅク🔗🔉

しんじゅう‐ずく心中尽‥ヂユウヅク 相手への信義・愛情をつらぬくこと。浄瑠璃、嫗山姥こもちやまうば「―なら後とも言はず今目の前に」 ⇒しん‐じゅう【心中】

しんじゅう‐だて【心中立て】‥ヂユウ‥🔗🔉

しんじゅう‐だて心中立て‥ヂユウ‥ 人との約束を守りとおすこと。特に、相愛の男女が誓いを守りとおすこと。また、その証拠を示すこと。浄瑠璃、出世景清「御辺が夫よ妻よなんどとて―はしけれども」 ⇒しん‐じゅう【心中】

しんじゅうてんのあみじま【心中天の網島】‥ヂユウ‥🔗🔉

しんじゅうてんのあみじま心中天の網島‥ヂユウ‥ 浄瑠璃。近松門左衛門作の世話物。1720年(享保5)初演。同年の大坂天満てんまの小売紙商、紙屋治兵衛と紀伊国屋の遊女小春とが網島の大長寺で心中した事件を脚色。 →文献資料[心中天の網島]

しんじゅう‐ばこ【心中箱】‥ヂユウ‥🔗🔉

しんじゅう‐ばこ心中箱‥ヂユウ‥ 遊女から心中立てにおくられた、髪・爪・起請文などを入れておく箱。好色一代男6「上書に御―承応弐年より已来としるして」 ⇒しん‐じゅう【心中】

しんじゅうふたつはらおび【心中二つ腹帯】‥ヂユウ‥🔗🔉

しんじゅうふたつはらおび心中二つ腹帯‥ヂユウ‥ 浄瑠璃。紀海音作の世話物。1722年(享保7)初演。→お千代半兵衛

しんじゅうまんねんそう【心中万年草】‥ヂユウ‥サウ🔗🔉

しんじゅうまんねんそう心中万年草‥ヂユウ‥サウ 浄瑠璃。近松門左衛門作の世話物。1710年(宝永7)初演。高野山麓の雑賀屋さいがやお梅と寺小姓成田久米之介との高野心中を脚色する。 →文献資料[心中万年草]

しんじゅう‐もの【心中物】‥ヂユウ‥🔗🔉

しんじゅう‐もの心中物‥ヂユウ‥ 情死を主題とした浄瑠璃・歌舞伎。その時代の人生観・恋愛観・道徳観・経済観・社会観などの語られているものが多い。心中狂言。 ⇒しん‐じゅう【心中】

しんじゅうやいばはこおりのついたち【心中刃は氷の朔日】‥ヂユウ‥コホリ‥🔗🔉

しんじゅうやいばはこおりのついたち心中刃は氷の朔日‥ヂユウ‥コホリ‥ 浄瑠璃。近松門左衛門作の世話物。1709年(宝永6)初演。大坂北野神明社の藍畑あいばたけで、鍛冶屋平兵衛と北の新地平野屋の抱かかえ小かんとが心中した事件を脚色する。

しんじゅうよいごうしん【心中宵庚申】‥ヂユウヨヒガウ‥🔗🔉

しんじゅうよいごうしん心中宵庚申‥ヂユウヨヒガウ‥ 浄瑠璃。近松門左衛門作の世話物。1722年(享保7)初演。→お千代半兵衛 →文献資料[心中宵庚申]

しんじゅう‐よし【心中善し】‥ヂユウ‥🔗🔉

しんじゅう‐よし心中善し‥ヂユウ‥ 心意気がよいこと。情が厚いこと。義理がたいこと。浄瑠璃、心中天の網島「―、意気方よし、床よしの小春殿」 ⇒しん‐じゅう【心中】

しん‐ちゅう【心中】🔗🔉

しん‐ちゅう心中】 こころのうち。胸中。「―穏やかでない」→しんじゅう

大辞林の検索結果 (15)

しん-じゅう【心中】🔗🔉

しん-じゅう ―ヂユウ [0] 【心中】 (名)スル □一□ (1)相愛の男女が合意の上で一緒に自殺すること。情死。「結婚できないのを苦に―する」 (2)二人以上の者が一緒に自殺すること。「親子―」「無理―」 (3)(比喩的に)ある物事と運命をともにすること。「仕事と―する」 □二□ (1)こころのなか。むねのうち。しんちゅう。 (2)義理を立てること。「丹波橋の少六といふ大臣に,添はいでは―立たず/浮世草子・禁短気」 (3)男女がその愛を相手に示す証拠。誓紙を書いたり入れ墨をしたり指を切ったり爪を抜いたりする。「女郎の―に,髪を切り爪をはなち/浮世草子・一代男 4」

しんじゅう-ずく【心中尽く】🔗🔉

しんじゅう-ずく ―ヂユウヅク 【心中尽く】 相手への愛情を貫き通すこと。「同じ勤めの身ながら―になつて/浮世草子・風流曲三味線」

しんじゅう-だて【心中立て】🔗🔉

しんじゅう-だて ―ヂユウ― [0][6] 【心中立て】 (名)スル (1)人への義理を守り通すこと。 (2)男女がその愛を守り通すこと。また,その証拠を示すこと。「袴もいがみなりに仕立るのも,みんなあなたへの―/当世書生気質(逍遥)」

しんじゅう-ばこ【心中箱】🔗🔉

しんじゅう-ばこ ―ヂユウ― 【心中箱】 遊女から心中立てに送られた髪・爪・起請文などを入れておく箱。

しんじゅう-もの【心中物】🔗🔉

しんじゅう-もの ―ヂユウ― [0] 【心中物】 情死を主題にした浄瑠璃・歌舞伎狂言。

しんじゅうかさねいづつ【心中重井筒】🔗🔉

しんじゅうかさねいづつ シンヂユウカサネヅツ 【心中重井筒】 浄瑠璃。世話物。近松門左衛門作。1707年初演。通称「お房徳兵衛」。大坂万年町の紺屋の養子徳兵衛は実兄の営む六軒町の色茶屋重井筒のお房と深く契ったが,金に詰まって高津の大仏殿勧進所で心中する。

しんじゅうてんのあみじま【心中天網島】🔗🔉

しんじゅうてんのあみじま シンヂユウ― 【心中天網島】 浄瑠璃。世話物。近松門左衛門作。1720年初演。大坂天満の紙屋治兵衛と曾根崎新地の遊女紀伊国屋小春が,網島の大長寺で心中した事件を脚色したもの。

しんじゅうにまいえぞうし【心中二枚絵草紙】🔗🔉

しんじゅうにまいえぞうし シンヂユウニマイザウシ 【心中二枚絵草紙】 浄瑠璃。世話物。近松門左衛門作。1706年初演。大坂北の新地の天満屋お島と長柄村の百姓の養子市郎右衛門とが,情死した事件を脚色したもの。

しんじゅうふたつはらおび【心中二つ腹帯】🔗🔉

しんじゅうふたつはらおび シンヂユウ― 【心中二つ腹帯】 浄瑠璃。世話物。紀海音作。1722年初演。近松門左衛門作の「心中宵庚申」と同題材の,お千代・半兵衛の心中物。

しんじゅうまんねんそう【心中万年草】🔗🔉

しんじゅうまんねんそう シンヂユウマンネンサウ 【心中万年草】 浄瑠璃。世話物。近松門左衛門作。1710年初演。高野山女人堂で南谷吉祥院の寺小姓久米之介と山麓(サンロク)神谷の宿の雑賀(サイガ)屋の娘お梅とが心中した事件を脚色したもの。

しんじゅうやいばはこおりのついたち【心中刃は氷の朔日】🔗🔉

しんじゅうやいばはこおりのついたち シンヂユウヤイバハコホリノツイタチ 【心中刃は氷の朔日】 浄瑠璃。世話物。近松門左衛門作。1709年初演。大坂備後町の鍛冶屋(カジヤ)平兵衛と曾根崎新地の平野屋小かんの心中事件を脚色。実説の詳細は不明。

しんじゅうよいごうしん【心中宵庚申】🔗🔉

しんじゅうよいごうしん シンヂユウヨヒガウシン 【心中宵庚申】 浄瑠璃。世話物。近松門左衛門作。1722年初演。大坂新靫(シンウツボ)の八百屋の養子半兵衛と,姑(シユウトメ)のために離縁された女房の千世とが宵庚申の夜,生玉の大仏勧進所で心中した事件を脚色したもの。

しん-ちゅう【心中】🔗🔉

しん-ちゅう [1][0] 【心中】 心のうち。内心。「―を打ち明ける」

しんじゅう【心中】(和英)🔗🔉

しんじゅう【心中】 a double suicide.‖心中未遂 an attempted double suicide.一家心中 a whole family suicide.無理心中 a forced double suicide.

しんちゅう【心中】(和英)🔗🔉

しんちゅう【心中】 〔名〕the heart;→英和 〔副〕at heart;in one's mind.〜を察する share[enter into]a person's feelings;sympathize.→英和 〜を打ち明ける takeinto one's confidence.

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