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広辞苑の検索結果 (49)
かた【片】🔗⭐🔉
かた【片】
①揃えば対ついとなるものの一方。万葉集8「天飛ぶや領巾ひれ―敷き真玉手の玉手さしかへ」。万葉集11「磯貝の―恋のみに年は経につつ」。「―手」
②整わないこと。不完全。万葉集9「八年児やとせごの―生おいの時ゆ」。「―こと」
③わずか。竹取物語「―時の間ま」
④一方に偏し、中心部から離れていること。神代紀下「石川―淵、―淵に網張り渡し」。伊勢物語「―ゐなかに住みけり」。「―端」「―よる」
⇒片が付く
かた‐いお【片庵】‥イホ🔗⭐🔉
かた‐いお【片庵】‥イホ
粗末な家。自分の家の謙譲語。宇津保物語藤原君「おきなの―にゐてまして」
かた‐いじ【片意地】‥ヂ🔗⭐🔉
かた‐いじ【片意地】‥ヂ
頑固に自分の考えを立てとおすこと。また、その性質。「―を張る」
かた‐いっぽう【片一方】‥パウ🔗⭐🔉
かた‐いっぽう【片一方】‥パウ
二つの中の一方。片方。かたっぽ。
かた‐おか【片岡】‥ヲカ🔗⭐🔉
かた‐おか【片岡】‥ヲカ
一方が切り立っている岡。また、孤立した岡。万葉集7「―の此の向つ峯おに」
かたおか【片岡】‥ヲカ(地名)🔗⭐🔉
かたおか【片岡】‥ヲカ
奈良県北葛城郡王寺町辺。片岡坐かたおかにます神社は式内社。(歌枕)
かたおか‐けんきち【片岡健吉】‥ヲカ‥🔗⭐🔉
かたおか‐けんきち【片岡健吉】‥ヲカ‥
政治家。土佐藩士。立志社を創設し、民撰議院設立建白に加わるなど自由民権運動の指導者。自由党・政友会の領袖。衆議院議長。(1843〜1903)
⇒かたおか【片岡】
かたおか‐ちえぞう【片岡千恵蔵】‥ヲカ‥ヱザウ🔗⭐🔉
かたおか‐ちえぞう【片岡千恵蔵】‥ヲカ‥ヱザウ
俳優。本名、植木正義。群馬県生れ。歌舞伎から映画界に転じ、「赤西蠣太」「国士無双」など時代劇の花形として活躍。第二次大戦後も「血槍富士」などに出演。(1903〜1983)
⇒かたおか【片岡】
かたおか‐てっぺい【片岡鉄兵】‥ヲカ‥🔗⭐🔉
かたおか‐てっぺい【片岡鉄兵】‥ヲカ‥
小説家。岡山県生れ。慶大中退。新感覚派からプロレタリア文学に転向、のち仏門に帰依した。作「綾里村快挙録」「花嫁学校」など。(1894〜1944)
⇒かたおか【片岡】
かたおか‐にざえもん【片岡仁左衛門】‥ヲカ‥ヱ‥🔗⭐🔉
かたおか‐にざえもん【片岡仁左衛門】‥ヲカ‥ヱ‥
歌舞伎俳優。京都の人。屋号、7代以降松島屋。
①(初代)実悪じつあくに長じた。(1656〜1715)
②(7代)化政期京坂劇壇の重鎮。名跡を再興。(1755〜1837)
③(11代)8代の4男。大阪で初代中村鴈治郎と対抗して活躍。(1857〜1934)
④(12代)10代の甥・養子。15代市村羽左衛門の女房役として活躍。(1882〜1946)
⑤(13代)11代の3男。長く関西歌舞伎を支える。当り役は由良之助・菅丞相・忠兵衛など。(1903〜1994)
⇒かたおか【片岡】
かた‐おさえ【片押え】‥オサヘ🔗⭐🔉
かた‐おさえ【片押え】‥オサヘ
江戸時代、大名行列で中間ちゅうげん・小者などを支配する足軽が片側に一人だけつくもの。二人つく両押えに対していう。
かた‐おし【片押し】🔗⭐🔉
かた‐おし【片押し】
一方に片寄ること。片方だけに負担をかけたりすること。歌舞伎、名歌徳三升玉垣「ほんに意地の悪い天道様、コウ―に照つたり降つたりするのが」
かた‐かく・る【片隠る】🔗⭐🔉
かた‐かく・る【片隠る】
〔自下二〕
片方が隠れる。少し隠れる。続後撰和歌集恋「谷深み岩―・れ行く水のかげばかり見て袖濡らせとや」
かた‐かげ【片陰】🔗⭐🔉
かた‐かげ【片陰】
①一方が物の陰になっている所。
②日光のあたらない所。特に、夏の午後のひかげ。〈[季]夏〉
○片が付くかたがつく🔗⭐🔉
○片が付くかたがつく
物事が処理される。始末がつく。梅暦「おいらんのお身の上も、どうか手軽く方が付きませう」
⇒かた【片】
かた‐がっしょう【片合掌】‥シヤウ
片手でする合掌。
かた‐かど【片才】
少しの才能。一つの才芸。源氏物語帚木「その―もなき人はあらむやと」
かた‐かど【片角】
①一方のかど。ひとかど。
②少しの量。
かた‐かな【片仮名】
(「片」は一部分の意)仮名文字の一つ。阿→ア、伊→イ、宇→ウ、久→ク、己→コのように漢字の一部を取って作ったもの。平安初期、漢文訓点に使って様々の字体があったが、院政時代にほぼ現行に近い形になった。現在では主に外来語や擬音語などの表記に用いる。かたかんな。↔平仮名。→仮名。
⇒かたかな‐ご【片仮名語】
かたかな‐ご【片仮名語】
ふつう片仮名で表記する、主に欧米から入ってきた外来語。日本で外来語を模してつくられた語にもいう。
⇒かた‐かな【片仮名】
かた‐かま【片釜】
竈かまどに二つ並べて据えた釜の、その一つ。
かた‐かま【片鎌】
①鎌槍の一方の枝。
②片鎌槍の略。浄瑠璃、堀川波鼓「素鑓―十文字」
⇒かたかま‐やり【片鎌槍】
かたかま‐やり【片鎌槍】
槍の身の片方に鎌状の枝のあるもの。鎌槍の片方だけを加えたもの。片鎌。
片鎌槍
⇒かた‐かま【片鎌】
かたがみ【片上】
姓氏の一つ。
⇒かたがみ‐のぶる【片上伸】
かた‐がみ【型紙】
①模様を彫り抜いた厚紙。布帛ふはくにあてて模様を捺染なっせんするのに用いる。型付紙。
②洋裁や手芸などで、作ろうとするものの形を製図して切った紙。これを布などにあてて裁断する。「―を取る」
かたがみ【潟上】
秋田県西部、八郎潟・日本海に臨む市。南接する秋田市のベッドタウン化が進む。人口3万6千。
かたがみ‐のぶる【片上伸】
評論家・ロシア文学者。号、天弦。愛媛県生れ。早大卒、同教授。自然主義・理想主義を経て、文学の社会性を強調。著「文学評論」など。(1884〜1928)
⇒かたがみ【片上】
かた‐がゆ【固粥】
固く煮た粥。現在の普通の飯。〈倭名類聚鈔16〉↔汁粥
かた‐ガラス【片硝子】
懐中時計の、外蓋の一方にガラスをはめたもの。両蓋に対していう。
カタカリ【kathakali】
南インド西海岸、ケーララ地方の古典舞踊劇。隈取りをし、大きなスカート様の衣装をつけ、演劇的要素の濃い舞踊。
かたが・る【傾がる】
〔自五〕
かたむく。
かた‐かわ【片皮】‥カハ
行縢むかばきの、片方の足を入れる方。古今著聞集16「むかばき…―に左右の足を入れて」
かた‐がわ【片側】‥ガハ
一方のかわ。かたほう。「―通行止め」
⇒かたがわ‐まち【片側町】
⇒かたがわ‐やぶり【片側破り】
かた‐がわせ【片為替】‥ガハセ
銀行で売為替か買為替かの一方の額が他方を超過して、いずれかにかたよっている状態。
かたがわ‐まち【片側町】‥ガハ‥
道の片側だけ家の建ち並んだ町。片町。片通り。
⇒かた‐がわ【片側】
かたがわ‐やぶり【片側破り】‥ガハ‥
理非・善悪もかまわずに押し通そうとする性質。また、その人。よこがみやぶり。保元物語「―の猪武者」
⇒かた‐がわ【片側】
かた‐がわり【肩代り】‥ガハリ
①駕籠かごなどを舁かく者が交代すること。また、その代りの者。転じて、他人の負債・負担を代わって引き受けること。
②取引相場で、他人の建玉たてぎょくをその人に代わって引き受けること。
かた‐かんな【片仮名】
(カンナはカリナの転)(→)「かたかな」に同じ。宇津保物語蔵開中「一つには―一つは葦手」
かたき【敵】
①相手。競争相手。源氏物語宿木「碁盤召し出でて、御碁の―に召し寄す」。「商売―」
②戦争の相手。てき。平家物語5「げにもまことに野も山も海も河もみな―でありけり」
③(「仇」とも書く)恨みのある相手。あだ。仇敵きゅうてき。枕草子49「愛敬あいぎょうおくれたる人などは、あいなく―にして」。「親の―」
④配偶者。むこ。よめ。宇津保物語藤原君「―を得むずるやうは、比叡の中堂に常灯を奉り給へ」
⇒かたき‐うち【敵討】
⇒かたきうち‐もの【敵討物】
⇒かたき‐どうし【敵同士】
⇒かたき‐もち【敵持ち】
⇒かたき‐やく【敵役】
かたき【難き】
(カタシの連体形)むずかしいこと。たやすくないこと。「―を先にして獲うるを後にす」↔易やすき
かた‐き【片食】
カタケの転。「一ひと―」
かた‐ぎ【気質】
(「形木かたぎ」から転じて)
①物事のやり方。慣習。ならわし。天草本伊曾保物語「あるほどの宝を奉らるる―がござつた」
②顔やからだの様子。また、性質や気だて。浄瑠璃、鑓の権三重帷子「万人にも憎まれぬいとしらしい―」
③(「形気」「容気」「形儀」とも書く)身分・職業・年齢などに相応した特有の類型的な気風。日本永代蔵6「利発なる小判を長櫃の底に入れ置き、年久しく世間を見せ給はぬは商人の―にあらず」。「職人―」「昔―」
⇒かたぎ‐もの【気質物】
かた‐ぎ【形木・模】
①物の形を彫り刻んだ板。その形を布や紙にすって染め付けるのに用いる。枕草子90「いみじうやうじたる白き衣、―のかたは絵にかきたり」
②版木はんぎ。摺すり形木。
③(→)型板かたいた1の古称。
④一定の型。定型。規範。きまり。風姿花伝「格別の事なれば定めて稽古すべき―もなし」
かた‐ぎ【堅木】
①堅固な材木。カシ・クヌギ・ナラ・ケヤキのような薪炭とする木の称。宇津保物語貴宮「一尺三寸ばかりの―の盌もいに」
②(→)アカガシの異称。
かた‐ぎ【堅気】
①もの堅い性質。律儀りちぎ。
②まじめな職業。主に芸娼妓・ばくちうちなどに対していう。「―になる」
かたき‐うち【敵討】
①主君・近親・朋友などの仇あだを討ち果たすこと。江戸時代に最も多かった。仇討。復讐ふくしゅう。
②転じて一般に、恥辱をすすぐことをもいう。「このあいだの―だ」
⇒かたき【敵】
かたきうち‐もの【敵討物】
敵討を主題とした小説・浄瑠璃・脚本・講談などの称。仇討物。
⇒かたき【敵】
かた‐ぎき【片聞き】
一方の言い分だけを聞くこと。
⇒かた‐かま【片鎌】
かたがみ【片上】
姓氏の一つ。
⇒かたがみ‐のぶる【片上伸】
かた‐がみ【型紙】
①模様を彫り抜いた厚紙。布帛ふはくにあてて模様を捺染なっせんするのに用いる。型付紙。
②洋裁や手芸などで、作ろうとするものの形を製図して切った紙。これを布などにあてて裁断する。「―を取る」
かたがみ【潟上】
秋田県西部、八郎潟・日本海に臨む市。南接する秋田市のベッドタウン化が進む。人口3万6千。
かたがみ‐のぶる【片上伸】
評論家・ロシア文学者。号、天弦。愛媛県生れ。早大卒、同教授。自然主義・理想主義を経て、文学の社会性を強調。著「文学評論」など。(1884〜1928)
⇒かたがみ【片上】
かた‐がゆ【固粥】
固く煮た粥。現在の普通の飯。〈倭名類聚鈔16〉↔汁粥
かた‐ガラス【片硝子】
懐中時計の、外蓋の一方にガラスをはめたもの。両蓋に対していう。
カタカリ【kathakali】
南インド西海岸、ケーララ地方の古典舞踊劇。隈取りをし、大きなスカート様の衣装をつけ、演劇的要素の濃い舞踊。
かたが・る【傾がる】
〔自五〕
かたむく。
かた‐かわ【片皮】‥カハ
行縢むかばきの、片方の足を入れる方。古今著聞集16「むかばき…―に左右の足を入れて」
かた‐がわ【片側】‥ガハ
一方のかわ。かたほう。「―通行止め」
⇒かたがわ‐まち【片側町】
⇒かたがわ‐やぶり【片側破り】
かた‐がわせ【片為替】‥ガハセ
銀行で売為替か買為替かの一方の額が他方を超過して、いずれかにかたよっている状態。
かたがわ‐まち【片側町】‥ガハ‥
道の片側だけ家の建ち並んだ町。片町。片通り。
⇒かた‐がわ【片側】
かたがわ‐やぶり【片側破り】‥ガハ‥
理非・善悪もかまわずに押し通そうとする性質。また、その人。よこがみやぶり。保元物語「―の猪武者」
⇒かた‐がわ【片側】
かた‐がわり【肩代り】‥ガハリ
①駕籠かごなどを舁かく者が交代すること。また、その代りの者。転じて、他人の負債・負担を代わって引き受けること。
②取引相場で、他人の建玉たてぎょくをその人に代わって引き受けること。
かた‐かんな【片仮名】
(カンナはカリナの転)(→)「かたかな」に同じ。宇津保物語蔵開中「一つには―一つは葦手」
かたき【敵】
①相手。競争相手。源氏物語宿木「碁盤召し出でて、御碁の―に召し寄す」。「商売―」
②戦争の相手。てき。平家物語5「げにもまことに野も山も海も河もみな―でありけり」
③(「仇」とも書く)恨みのある相手。あだ。仇敵きゅうてき。枕草子49「愛敬あいぎょうおくれたる人などは、あいなく―にして」。「親の―」
④配偶者。むこ。よめ。宇津保物語藤原君「―を得むずるやうは、比叡の中堂に常灯を奉り給へ」
⇒かたき‐うち【敵討】
⇒かたきうち‐もの【敵討物】
⇒かたき‐どうし【敵同士】
⇒かたき‐もち【敵持ち】
⇒かたき‐やく【敵役】
かたき【難き】
(カタシの連体形)むずかしいこと。たやすくないこと。「―を先にして獲うるを後にす」↔易やすき
かた‐き【片食】
カタケの転。「一ひと―」
かた‐ぎ【気質】
(「形木かたぎ」から転じて)
①物事のやり方。慣習。ならわし。天草本伊曾保物語「あるほどの宝を奉らるる―がござつた」
②顔やからだの様子。また、性質や気だて。浄瑠璃、鑓の権三重帷子「万人にも憎まれぬいとしらしい―」
③(「形気」「容気」「形儀」とも書く)身分・職業・年齢などに相応した特有の類型的な気風。日本永代蔵6「利発なる小判を長櫃の底に入れ置き、年久しく世間を見せ給はぬは商人の―にあらず」。「職人―」「昔―」
⇒かたぎ‐もの【気質物】
かた‐ぎ【形木・模】
①物の形を彫り刻んだ板。その形を布や紙にすって染め付けるのに用いる。枕草子90「いみじうやうじたる白き衣、―のかたは絵にかきたり」
②版木はんぎ。摺すり形木。
③(→)型板かたいた1の古称。
④一定の型。定型。規範。きまり。風姿花伝「格別の事なれば定めて稽古すべき―もなし」
かた‐ぎ【堅木】
①堅固な材木。カシ・クヌギ・ナラ・ケヤキのような薪炭とする木の称。宇津保物語貴宮「一尺三寸ばかりの―の盌もいに」
②(→)アカガシの異称。
かた‐ぎ【堅気】
①もの堅い性質。律儀りちぎ。
②まじめな職業。主に芸娼妓・ばくちうちなどに対していう。「―になる」
かたき‐うち【敵討】
①主君・近親・朋友などの仇あだを討ち果たすこと。江戸時代に最も多かった。仇討。復讐ふくしゅう。
②転じて一般に、恥辱をすすぐことをもいう。「このあいだの―だ」
⇒かたき【敵】
かたきうち‐もの【敵討物】
敵討を主題とした小説・浄瑠璃・脚本・講談などの称。仇討物。
⇒かたき【敵】
かた‐ぎき【片聞き】
一方の言い分だけを聞くこと。
かた‐がわせ【片為替】‥ガハセ🔗⭐🔉
かた‐がわせ【片為替】‥ガハセ
銀行で売為替か買為替かの一方の額が他方を超過して、いずれかにかたよっている状態。
かた‐くも【片雲】🔗⭐🔉
かた‐くも【片雲】
一片の雲。ちぎれ雲。へんうん。
かた‐さがり【片下がり】🔗⭐🔉
かた‐さがり【片下がり】
着物を着たとき、一方の裾すそがさがること。
かた‐し【片し】🔗⭐🔉
かた‐し【片し】
対ついのものの片方。かたかた。片一方。宇津保物語貴宮「うへの袴をかへざまに着、―に足二つをさし入れて」
⇒かたし‐がい【片し貝】
⇒かたし‐がたし【片し片し】
⇒かたし‐めぬき【片し目貫】
かたし‐がい【片し貝】‥ガヒ🔗⭐🔉
かたし‐がい【片し貝】‥ガヒ
二枚貝の離れた一片。かたつがい。内裏名所百首「伊勢島や二見の浦の―あはで月日を待つぞつれなき」
⇒かた‐し【片し】
かたし‐がたし【片し片し】🔗⭐🔉
かたし‐がたし【片し片し】
対ついであるべきものが揃わないこと。ちぐはぐ。好色五人女4「―の草履をはき」
⇒かた‐し【片し】
かたし‐めぬき【片し目貫】🔗⭐🔉
かたし‐めぬき【片し目貫】
一対の目貫の半端になった片方。西鶴織留2「口のうちより虎の―を取り出し」
⇒かた‐し【片し】
かた‐しゃぎり【片しゃぎり】🔗⭐🔉
かた‐しゃぎり【片しゃぎり】
歌舞伎囃子はやしの一つ。松羽目物の幕開きや時代物の幕切れなどに、太鼓・能管・大小鼓ではやすもの。片砂切。
かた・す【片す】🔗⭐🔉
かた・す【片す】
〔他五〕
①移し変える。片寄せる。
②(東北・関東地方で)片付ける。
かた‐ず・む【片ずむ】🔗⭐🔉
かた‐ず・む【片ずむ】
〔自四〕
(ズムのかなづかい未詳。一説に、「詰つむ」とも)かたよる。一方へ傾く。
○固唾を呑むかたずをのむ
事のなりゆきを案じなどして息をこらすさまにいう。沙石集9「光寂坊かたづのみて、云ひやりたる事なし」
⇒かた‐ず【固唾】
かた‐たがい【片違い】‥タガヒ🔗⭐🔉
かた‐たがい【片違い】‥タガヒ
物の順序・高低・方向などのそろわないこと。ふぞろい。参差しんし。かたちがい。欽明紀「前後さきのち次ついでを失ひて、兄弟あにおとと参差かたたがいなり」
かた‐ちがい【片違い】‥チガヒ🔗⭐🔉
かた‐ちがい【片違い】‥チガヒ
(→)「かたたがい(片違い)」に同じ。新撰六帖6「あふ事は―なる笹結び」
○形変わるかたちかわる
出家姿になる。剃髪する。源氏物語橋姫「御形も変りておはしますらむが」
⇒かたち【形・容】
かた‐ちぐ【片ちぐ】🔗⭐🔉
かた‐ちぐ【片ちぐ】
物が揃わないこと。ちぐはぐ。申楽談儀「帯などの先、―なる所、心得べし」
かた‐つ‐え【片つ枝】🔗⭐🔉
かた‐つ‐え【片つ枝】
片方の枝。片枝。
かた‐つ‐がい【片つ貝】‥ガヒ🔗⭐🔉
かた‐つ‐がい【片つ貝】‥ガヒ
二枚貝の片方の貝がら。かたしがい。
かた‐つ‐かた【片つ方】🔗⭐🔉
かた‐つ‐かた【片つ方】
①(二つあるものの)かたほう。片一方。源氏物語絵合「御櫛の箱の―を見給ふに」
②いま一つの方。他方。源氏物語夕顔「待ちきこえがほなる―人を」
③かたすみ。かたはし。源氏物語空蝉「この御たたう紙の―に」
かたっ‐ぱし【片っ端】🔗⭐🔉
かたっ‐ぱし【片っ端】
カタハシの促音化。
⇒かたっぱし‐から【片っ端から】
かたっぱし‐から【片っ端から】🔗⭐🔉
かたっぱし‐から【片っ端から】
端から。次々に。手当り次第に。
⇒かたっ‐ぱし【片っ端】
かたっ‐ぽ【片っ方】🔗⭐🔉
かたっ‐ぽ【片っ方】
(くだけた感じの語)(→)「かたほう」に同じ。
かた‐は【片羽】🔗⭐🔉
かた‐は【片羽】
片方の翼。
かた‐はがい【片羽交】‥ガヒ🔗⭐🔉
かた‐はがい【片羽交】‥ガヒ
鳥の片方の翼。狂言、鴈礫「其雁は取るとも、―なり共置いて行け」
かた‐はぶたえ【片羽二重】‥ヘ🔗⭐🔉
かた‐はぶたえ【片羽二重】‥ヘ
筬おさ一羽に経たて糸一本を入れた軽目の羽二重。
かた‐ひき【片引き・方引き】🔗⭐🔉
かた‐ひき【片引き・方引き】
(→)「かたびいき」に同じ。
かた‐ひ・く【片引く・方引く】🔗⭐🔉
かた‐ひ・く【片引く・方引く】
〔他四〕
一方だけをひいきにする。えこひいきをする。枕草子135「け近き人思ひ―・き、ほめ」
かた‐や【方屋・片屋・形屋】🔗⭐🔉
かた‐や【方屋・片屋・形屋】
①相撲や競馬などの時、左右・東西に分けた競技者の控える所。今昔物語集28「埒より東の左の―の西のそばに立てて御覧じけり」
②相撲場の四本柱しほんばしらの内。土俵場。〈日葡辞書〉
⇒かたや‐いり【方屋入】
かた‐や【片や】🔗⭐🔉
かた‐や【片や】
一方は。片方は。「―大鵬、こなた柏戸」
かた‐や【片屋】(建築)🔗⭐🔉
かた‐や【片屋】
雨水が一方に多く落ちるように造った屋根。
ひら【片・枚】🔗⭐🔉
ひら【片・枚】
うすくひらたいもの。すなわち、紙・葉・筵むしろなど。また、それを数えるのに用いる語。源氏物語梅枝「白き赤きなど、掲焉けちえんなる―は、筆取りなほし用意し給へるさまさへ」。枕草子36「あざやかなる畳一―うち敷きて」。「一―の雲」
へん【片】🔗⭐🔉
へん【片】
①ひときれ。きれはし。
②ペンスの当て字。
へん‐うん【片雲】🔗⭐🔉
へん‐うん【片雲】
一片の雲。ちぎれぐも。奥の細道「―の風にさそはれて漂泊の思ひやまず」
へん‐えい【片影】🔗⭐🔉
へん‐えい【片影】
わずかのかげ。わずかに見える物の姿。また、ある側面。「沖ゆく舟の―」「故人の―を物語る逸話」
へん‐ぺん【片片】🔗⭐🔉
へん‐ぺん【片片】
①きれぎれなさま。
②断片の軽くひるがえるさま。「―として散る」
③取るに足りないさま。「―たる小事」
[漢]片🔗⭐🔉
片 字形
筆順
〔片部0画/4画/教育/4250・4A52〕
〔音〕ヘン(呉)(漢)
〔訓〕かた・きれ・ひら・ペンス
[意味]
①二つのうちの一方。かたわれ。「片務・片帆」
②きれはし。かけら。「木片・破片・片雲・断片」
③転じて、ごくわずか。ちょっと。「片言・片時」
④ペンス。イギリスの貨幣単位。▶pennyの複数形penceの音訳。
[解字]
解字
「木」を二つに割った右半部を描いた象形文字。木の切れはしの意。[
]は異体字。
[下ツキ
阿片・鴉片・一片・花片・砕片・残片・紙片・小片・切片・雪片・断片・鉄片・肉片・薄片・破片・半片・氷片・木片・鱗片
[難読]
片方かたえ
筆順
〔片部0画/4画/教育/4250・4A52〕
〔音〕ヘン(呉)(漢)
〔訓〕かた・きれ・ひら・ペンス
[意味]
①二つのうちの一方。かたわれ。「片務・片帆」
②きれはし。かけら。「木片・破片・片雲・断片」
③転じて、ごくわずか。ちょっと。「片言・片時」
④ペンス。イギリスの貨幣単位。▶pennyの複数形penceの音訳。
[解字]
解字
「木」を二つに割った右半部を描いた象形文字。木の切れはしの意。[
]は異体字。
[下ツキ
阿片・鴉片・一片・花片・砕片・残片・紙片・小片・切片・雪片・断片・鉄片・肉片・薄片・破片・半片・氷片・木片・鱗片
[難読]
片方かたえ
大辞林の検索結果 (49)
かた【片】🔗⭐🔉
かた 【片】 (接頭)
〔「かた(方)」と同源〕
名詞に付く。
(1)(ア)二つそろったものの一方の意を表す。「―親」「―思い」「―敷く」(イ)すくない,わずかである意を表す。「―時」(ウ)完全でない意を表す。「―言(コト)」(エ)中心より離れ,一方に寄っている,へんぴである意を表す。「―田舎」「―山里」
(2)〔上代の用法〕
動詞に付いて,ひたすらそれをするさまを表す。「―待つ」「―設(マ)く」
→片や
かた=が付・く🔗⭐🔉
――が付・く
「方が付く」に同じ。
〔「片付く」からの類推表記〕
かた=を付・ける🔗⭐🔉
――を付・ける
「方を付ける」に同じ。
〔「片付ける」からの類推表記〕
かた-いじ【片意地】🔗⭐🔉
かた-いじ ―イヂ [0] 【片意地】 (名・形動)[文]ナリ
頑固に自分の考えを押し通す・こと(さま)。「―な男」「―を張る」
かた-いっぽう【片一方】🔗⭐🔉
かた-いっぽう ―イツパウ [3] 【片一方】
二つのうちの一つ。片方。
かた-うた【片歌】🔗⭐🔉
かた-うた [2][0] 【片歌】
〔二つ組み合って完全になる歌の片方の意〕
(1)古代歌謡の一体。五・七・七の三句で一首をなす歌で,多くは問答に用いた。二つ合わせると旋頭歌(セドウカ)の形となる。「はしけやし我家(ワギエ)の方よ雲居立ち来も/古事記(中)」の類。
(2)江戸時代の俳人建部綾足が,俳諧の起源を{(1)}に求めて提唱した一九音(五・七・七)の発句形式。
かた-おか【片岡】🔗⭐🔉
かた-おか ―ヲカ 【片岡】
一方が他方よりなだらかに傾斜している岡。また,孤立している岡。「―にしば移りしてなく雉子(キギス)/山家(春)」
かたおか【片岡】🔗⭐🔉
かたおか カタヲカ 【片岡】
(1)奈良県北葛城郡王寺町付近の丘陵。かたおかやま。((歌枕))「霧立ちて鴈(カリ)ぞなくなる―の朝(アシタ)の原はもみぢしぬらむ/古今(秋下)」
(2)京都市北区の上賀茂神社本殿の東にある小山。海抜170メートル。片岡の森。((歌枕))「郭公(ホトトギス)こゑ待つ程は―の杜のしづくに立ちやぬれまし/新古今(夏)」
かたおか【片岡】🔗⭐🔉
かたおか カタヲカ 【片岡】
姓氏の一。
かたおか-けんきち【片岡健吉】🔗⭐🔉
かたおか-けんきち カタヲカ― 【片岡健吉】
(1843-1903) 政治家。土佐藩出身。立志社を創立し,自由民権運動を指導した。また,国会期成同盟総代として活躍。国会開設後衆議院議員,同議長。
かたおか-ちえぞう【片岡千恵蔵】🔗⭐🔉
かたおか-ちえぞう カタヲカチ
ザウ 【片岡千恵蔵】
(1903-1983) 映画俳優。本名,植木正義。群馬県生まれ。歌舞伎から映画に転じ,時代劇を中心に長く第一線のスターとして活躍。代表作「国士無双」「赤西蠣太」「血槍富士」など。
ザウ 【片岡千恵蔵】
(1903-1983) 映画俳優。本名,植木正義。群馬県生まれ。歌舞伎から映画に転じ,時代劇を中心に長く第一線のスターとして活躍。代表作「国士無双」「赤西蠣太」「血槍富士」など。
かたおか-てっぺい【片岡鉄兵】🔗⭐🔉
かたおか-てっぺい カタヲカ― 【片岡鉄兵】
(1894-1944) 小説家。岡山県生まれ。横光利一らと「文芸時代」を創刊,新感覚派の提唱者となるが,プロレタリア文学に転じた。のち転向,以後大衆文学に進んだ。代表作「綱の上の少女」「綾里村快挙録」
かたおか-にざえもん【片岡仁左衛門】🔗⭐🔉
かたおか-にざえもん カタヲカニザ
モン 【片岡仁左衛門】
上方の歌舞伎俳優。屋号,松島屋。
(1)(初世)(1656-1715) 元禄期(1688-1704)に敵役(カタキヤク)・実事・武道の名人といわれた。
(2)(七世)(1755-1837) 文化・文政期(1804-1830)に大坂を中心に活躍,幅広い芸風を示した。
(3)(一一世)(1857-1934) 大正・昭和初期の名優。晩年は東京に移り,和事や新作物の老け役を得意とした。
(4)(一三世)(1903-1994) 一一世の三男。上方歌舞伎の復興に貢献。
モン 【片岡仁左衛門】
上方の歌舞伎俳優。屋号,松島屋。
(1)(初世)(1656-1715) 元禄期(1688-1704)に敵役(カタキヤク)・実事・武道の名人といわれた。
(2)(七世)(1755-1837) 文化・文政期(1804-1830)に大坂を中心に活躍,幅広い芸風を示した。
(3)(一一世)(1857-1934) 大正・昭和初期の名優。晩年は東京に移り,和事や新作物の老け役を得意とした。
(4)(一三世)(1903-1994) 一一世の三男。上方歌舞伎の復興に貢献。
かたおか-やすし【片岡安】🔗⭐🔉
かたおか-やすし カタヲカ― 【片岡安】
(1876-1946) 建築家。金沢生まれ。東京帝大卒。関西建築協会(現・日本建築協会)の初代理事長。大阪市中央公会堂,大阪毎日新聞社などを設計。
かた-おろし【片下ろし】🔗⭐🔉
かた-おろし [3] 【片下ろし】
古代歌謡のうたい方の一。本(モト)と末(スエ)に分かれてうたうとき,一方の調子を下げてうたうこと。また,そのようなうたい方をする歌謡の曲名。
かた-か・く【片掛く】🔗⭐🔉
かた-か・く 【片掛く】 (動カ下二)
(1)片方を寄せかける。「山に―・けたる家なれば/源氏(手習)」
(2)頼みにする。当てにする。「かの殿の御蔭に―・けて/源氏(松風)」
かた-かげ【片陰】🔗⭐🔉
かた-かげ [3] 【片陰】
(1)日陰。特に夏の夕方の日陰。[季]夏。
(2)何かに隠されて,ある方角からは見えない所。物かげ。「―へ呼んで,紙に包んだ物を手に握らせて/雁(鴎外)」
かた-かな【片仮名】🔗⭐🔉
かたかな-ご【片仮名語】🔗⭐🔉
かたかな-ご [0] 【片仮名語】
片仮名で表記される語。主として,外来語。
かた-がわせ【片為替】🔗⭐🔉
かた-がわせ ―ガハセ [3] 【片為替】
特定国との間で,貿易不均衡のため為替の受け払いが,一方に偏った状態。
かた-かんな【片仮名】🔗⭐🔉
かた-かんな 【片仮名】
「かたかな」に同じ。「一には―,ひとつは葦手/宇津保(蔵開中)」
かた-さがり【片下(が)り】🔗⭐🔉
かた-さがり [3] 【片下(が)り】
(1)片方が下がっていること。
(2)着物の裾の一方が下がっていること。
かたし【片足・片し】🔗⭐🔉
かたし 【片足・片し】
〔「かたあし」の転〕
(1)片方の足。「お里は踏脱(クツヌギ)へ―おろして/人情本・閑情末摘花」
(2)対になっているものの片方。また,半分。「くろ箱のふたも―落ちたる硯/枕草子(二一九・能因本)」
(3)ほんのわずかの物。少しの物。「食物等―なければ/四河入海 14」
かたし-がたし【片し片し】🔗⭐🔉
かたし-がたし 【片し片し】
履物など対になっているものの片方が違っていること。「―の奈良草履/浮世草子・五人女 3」
かたし-めぬき【片し目貫】🔗⭐🔉
かたし-めぬき [4] 【片し目貫】
(1)もともと,裏表一対あった目貫が片方だけになったもの。
(2)一対の目貫の片方が造りを異にしているもの。
かた-しゃぎり【片しゃぎり】🔗⭐🔉
かた-しゃぎり [3] 【片しゃぎり】
歌舞伎の下座の一。松羽目物や口上などの幕開き,大時代物の幕切れなどに用いる。太鼓・大鼓・小鼓・能管などを用い,太鼓を右ばちの片方で流す手法が特徴。
かた・す【片す】🔗⭐🔉
かた・す [2] 【片す】 (動サ五[四])
物を他の場所に移す。どける。また,かたづける。「おもちゃを―・す」「其所を―・して盥(タレイ)をあげろ/塩原多助一代記(円朝)」
かた-ちぐ【片ちぐ】🔗⭐🔉
かた-ちぐ 【片ちぐ】 (名・形動)
対をなすものが,ふぞろいな・こと(さま)。ちぐはぐ。ふぞろい。「―に片枝は蕾,片枝は開きそめたる花衣/浄瑠璃・五十年忌(中)」
かた-つ-かた【片つ方】🔗⭐🔉
かた-つ-かた 【片つ方】
(1)二つ一組のもののどちらか一方。片一方。片側。「御手,―をばひろげたるやうに/更級」
(2)いま一つの方。他方。「きびしき―(=本妻)やありけむ/堤中納言(このついで)」
(3)かたすみ。かたはし。「御たたう紙の―に/源氏(空蝉)」
かたっ-ぱし【片っ端】🔗⭐🔉
かたっ-ぱし [0] 【片っ端】
「かたはし」の促音添加。
かたっぱし-から【片っ端から】🔗⭐🔉
かたっぱし-から 【片っ端から】 (副)
はしから次々に。手当たり次第に。無差別に。かたはしから。「―投げつける」「―けちをつける」
かたっ-ぽう【片っ方】🔗⭐🔉
かたっ-ぽう ―パウ [2] 【片っ方】
「かたほう」の促音添加。かたっぽ。
かた-に【片荷】🔗⭐🔉
かた-に [0] 【片荷】
(1)天秤棒(テンビンボウ)で前後に分けて担った荷物の片方。
(2)荷物が片方に寄ってしまうこと。
(3)船舶・トラックなどで,積み荷が往路または復路のどちらか一方しかないこと。
(4)責任の一半。「―を下ろす」
かた-は【片羽】🔗⭐🔉
かた-は [0] 【片羽】
(1)片一方の翼。かたはね。
(2)対になっているものの一方。転じて,不完全なさま。「鎮西八郎為朝の箭(ヤ)の根あり。…―の長さ八寸ばかり/読本・弓張月(残)」「名を知って物を知らぬ―になった/サフラン(鴎外)」
かた-はずし【片外し】🔗⭐🔉
かた-はずし ―ハヅシ [3] 【片外し】
(1)江戸時代の女性の髪の結い方の一。束ねた髪を根の前に水平に挿した笄(コウガイ)に巻きつけ,片方を笄からはずし後ろへ垂れ下げたもの。笄を抜き取ると,下げ髪となる。諸侯の奥女中などが結った。
(2)歌舞伎の鬘の一。「伽羅先代萩(メイボクセンダイハギ)」の政岡,「鏡山」の尾上など御殿女中や武家の奥方に扮する女形が用いる。
片外し(1)
[図]
[図]
かた-はぶたえ【片羽二重】🔗⭐🔉
かた-はぶたえ ―ハブタヘ [3] 【片羽二重】
普通,筬(オサ)一羽にたて糸を二本入れるのに対して,たて糸一本で織った軽い羽二重。
かた-ひ・く【片引く・方引く】🔗⭐🔉
かた-ひ・く 【片引く・方引く】 (動カ四)
えこひいきする。「け近き人思ひ―・き/枕草子 135」
かた-びらき【片開き】🔗⭐🔉
かた-びらき [3] 【片開き】
開き戸が一枚で,一方だけに開くこと。
⇔両開き
かたふた-ばしら【片蓋柱】🔗⭐🔉
かたふた-ばしら [5] 【片蓋柱】
装飾として壁面に取り付けた柱。壁面より多少突き出ている。つけ柱。
かた-や【片屋・傍屋】🔗⭐🔉
かた-や [0] 【片屋・傍屋】
(1)片流れの屋根。また,その造りの建物。片屋造り。
(2)母屋の傍らにある建物。
かた-や【片や】🔗⭐🔉
かた-や 【片や】 (連語)
(1)片一方は。「―五期連続の名人,―新進気鋭の四段」
(2)相撲で,行司が力士を土俵上で名を呼び上げて,名指す時に用いる語。
かた-われ【片割れ】🔗⭐🔉
かた-われ [0][4] 【片割れ】
(1)仲間の一部。「盗賊の―」
(2)器などの割れた一片。また,ひとそろいのものの一部。
(3)分身。「清をおれの―と思ふからだ/坊っちゃん(漱石)」
ひら【片・枚】🔗⭐🔉
ひら 【片・枚】 (接尾)
〔「ひら(平)」と同源〕
助数詞。花弁・葉・紙などのような,薄くて幅広く,平らなものを数えるのに用いる。枚(マイ)。「一―の花弁」
へん【片】🔗⭐🔉
へん 【片】 (接尾)
〔促音・撥音のあとに付くときは「ぺん」となる〕
助数詞。物の切れはし,花びらなどを数えるのに用いる。「牡丹散て打かさなりぬ二三―/蕪村句集」
へん-うん【片雲】🔗⭐🔉
へん-うん [0] 【片雲】
ちぎれ雲。一片の雲。一かけらの雲。「―の風にさそはれて漂泊の思ひやまず/奥の細道」
へん-えい【片影】🔗⭐🔉
へん-えい [0] 【片影】
(1)物のわずかな影。姿のほんの一部分。
(2)人の性格などの一面。「父の―を伺わせる」
かたかな【片仮名】(和英)🔗⭐🔉
かたかな【片仮名】
the square form of kana[the Japanese syllabary].
かたっぱし【片っ端から】(和英)🔗⭐🔉
かたっぱし【片っ端から】
⇒片端(かたはし).
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