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広辞苑の検索結果 (48)

きす・む【蔵む】🔗🔉

きす・む蔵む】 〔他四〕 大切にしまう。万葉集3「頂いなだきに―・める玉は二つなし」

くら【蔵・倉・庫】🔗🔉

くら蔵・倉・庫】 ①穀物・商品・家財などを火災・水湿・盗難などから守り、保管・貯蔵するための建物。倉庫。土蔵。万葉集16「新墾田あらきだの鹿猪田ししだの稲を―に蔵みて」 ②鎌倉・室町時代に、質屋のこと。 ③(「蔵」と書く)歌舞伎などで、興行の不成立をいう隠語。おくら。 ◇「倉」は、ものをしまっておく建物の意で広く使い、「蔵」は、大事なものを保管しておく建物で、日本式の土蔵にいうことが多い。 ⇒蔵が建つ

くら‐いしょう【蔵衣裳】‥シヤウ🔗🔉

くら‐いしょう蔵衣裳‥シヤウ 江戸時代、歌舞伎の興行主が芝居の蔵から出して、下級の俳優に貸した衣裳。 ○位人臣を極めるくらいじんしんをきわめる 仕えて働く者として最高の位につく。 ⇒くら‐い【位】

くら‐うど【蔵人】🔗🔉

くら‐うど蔵人⇒くろうど

くら‐かき【蔵垣】🔗🔉

くら‐かき蔵垣】 蔵を垣のように建て並べて家の囲いとしたもの。催馬楽、此殿の西「この殿の西の西の―春日すら」

○蔵が建つくらがたつ🔗🔉

○蔵が建つくらがたつ 大金持になる。 ⇒くら【蔵・倉・庫】 くら‐がみ座上】 上座。上座の人。かみくら。↔座後くらじり くら‐がり暗がり・闇】 ①くらいこと。暗い所。暗い時。〈日葡辞書〉。「―にひそむ」「手―」 ②人目につかないところ。ひそかにすること。浄瑠璃、薩摩歌「―の商ひはせうものでござらぬ」 ③理非のわからないこと。暗愚。 ⇒暗がりから牛を引き出す ⇒暗がりから暗がり ⇒暗がりに鬼を繋ぐ ⇒暗がりの犬の糞

くら‐ざしき【蔵座敷】🔗🔉

くら‐ざしき蔵座敷】 蔵の中にしつらえた座敷。

くら‐しゅう【蔵衆】🔗🔉

くら‐しゅう蔵衆(→)「くらぼうし(蔵法師)」1の別称。

くら‐だし【庫出し・蔵出し】🔗🔉

くら‐だし庫出し・蔵出し】 ①倉庫に寄託した貨物を引き出すこと。 ②貯蔵してあった酒などの、蔵から出したばかりのもの。「―の酒」 ③金庫に入れてある金銭を引き出すこと。 ⇒くらだし‐さしずしょ【庫出し指図書】 ⇒くらだし‐ぜい【庫出し税】

くら‐づかさ【内蔵寮・蔵司】🔗🔉

くら‐づかさ内蔵寮・蔵司】 ①⇒くらりょう。源氏物語桐壺「―、納殿の物を尽していみじうせさせ給ふ」 ②⇒ぞうし(蔵司)

くら‐びらき【蔵開き】🔗🔉

くら‐びらき蔵開き】 新年に吉日を選び、その年初めて蔵を開くこと。多くは1月11日とし、福神に供えた鏡餅で雑煮を作ったりする。

くらまえ【蔵前】‥マヘ🔗🔉

くらまえ蔵前‥マヘ ①東京都台東区の隅田川西岸の地区。厩橋うまやばしから蔵前橋の少し下流までを指す。江戸時代、幕府の米倉があり、札差ふださしが多く集まって居住した。 ②(蔵前1にあったからいう)東京高等工業学校(現、東京工業大学)の俗称。 ⇒くらまえ‐しゅう【蔵前衆】 ⇒くらまえ‐ふう【蔵前風】

くらまえ‐しゅう【蔵前衆】‥マヘ‥🔗🔉

くらまえ‐しゅう蔵前衆‥マヘ‥ ①江戸時代、江戸浅草の蔵前にあった蔵宿の主人たちの称。 ②戦国時代、甲斐国の武田家で、金穀の事をつかさどり、国守出陣のため不在の時は居館を警衛し、訴訟ある時は受け取って目安箱に納めることをつかさどった役。 ⇒くらまえ【蔵前】

くら‐まわり【蔵回り】‥マハリ🔗🔉

くら‐まわり蔵回り‥マハリ ①(「蔵」は質屋の意)質流れの古着や古道具を売買して歩く商人。ふるてがい。 ②倉庫を回って歩く夜警。通言総籬つうげんそうまがき「―のひやうし木」

くら‐もち【倉持・蔵持】🔗🔉

くら‐もち倉持・蔵持】 ①倉庫を所有すること。また、その人。 ②金持。物持ち。

くら‐もと【蔵元】🔗🔉

くら‐もと蔵元】 ①江戸時代、諸藩の蔵屋敷で商品の売買を代行し、蔵物の出納に当たった商人。扶持米を給与され、蔵物売却の口銭を収入とした。掛屋を兼ねる場合もあった。 ②酒・味噌などの醸造元。

くら‐やしき【蔵屋敷】🔗🔉

くら‐やしき蔵屋敷】 近世、諸大名が貨幣入手の必要から、領内の米穀その他の物産を販売するために、大坂・大津・江戸・敦賀・長崎など流通拠点に設けた蔵付きの屋敷。倉庫と販売事務所とを兼ねた。→蔵米くらまい3⇒くらやしき‐しゅう【蔵屋敷衆】

くらやしき‐しゅう【蔵屋敷衆】🔗🔉

くらやしき‐しゅう蔵屋敷衆】 蔵屋敷に出入りした蔵元・掛屋などの総称。 ⇒くら‐やしき【蔵屋敷】

くら‐やど【蔵宿】🔗🔉

くら‐やど蔵宿】 ①倉敷料を取って貨物を納め保管する所。 ②江戸浅草の札差ふださしのこと。また、その店。通言総籬つうげんそうまがき「本所の割下水あたりで見かけるてあい、―でいやがられるなま通ども二三人」 ③納め宿の大坂での別称。 ⇒くらやど‐し【蔵宿師】

くらやど‐し【蔵宿師】🔗🔉

くらやど‐し蔵宿師】 江戸時代、札差と旗本・御家人との間に立って、貸借の周旋を業とした者。暴力行為に出るもの、周旋料を貪るものがあり、幕府はこれを取り締まった。 ⇒くら‐やど【蔵宿】

くらんど【蔵人】🔗🔉

くらんど蔵人】 (クラヒトの音便) ⇒くろうど

くろうず【蔵人】クラウヅ🔗🔉

くろうず蔵人クラウヅ (クラウドの転) ⇒くろうど

くろうど【蔵人】クラウド🔗🔉

くろうど蔵人クラウド (クラヒトの音便) ①蔵人所の職員。令外りょうげの官の一つ。810年(弘仁1)任命。くらんど。 ②女蔵人にょくろうど⇒くろうど‐どころ【蔵人所】 ⇒くろうど‐の‐ごい【蔵人の五位】 ⇒くろうど‐の‐とう【蔵人頭】 ⇒くろうど‐まち【蔵人町】

くろうど‐どころ【蔵人所】クラウド‥🔗🔉

くろうど‐どころ蔵人所クラウド‥ 天皇に近侍し、伝宣・進奏・儀式その他宮中の大小の雑事をつかさどる役所。平安初期に創設。頭とう・五位蔵人・六位蔵人・出納すいとう・雑色ぞうしきなどの職員があり、名誉の職とされた。897年(寛平9)総裁として蔵人所別当を置き、左右大臣が兼職。 ⇒くろうど【蔵人】

くろうど‐の‐ごい【蔵人の五位】クラウド‥ヰ🔗🔉

くろうど‐の‐ごい蔵人の五位クラウド‥ヰ 六位の蔵人が、勤続後、五位に叙せられて蔵人をやめ、殿上を退いて地下じげになったもの。 ⇒くろうど【蔵人】

くろうど‐の‐とう【蔵人頭】クラウド‥🔗🔉

くろうど‐の‐とう蔵人頭クラウド‥ 蔵人所の長官。定員2名。一人は弁官から、一人は近衛府の官人から補せられるのを常とする。前者を頭とうの弁といい、大・中の弁官を兼ねることが多く、後者を頭の中将といい、近衛中将を兼ねることが多かった。貫首かんじゅ。職事しきじ⇒くろうど【蔵人】

くろうど‐まち【蔵人町】クラウド‥🔗🔉

くろうど‐まち蔵人町クラウド‥ 蔵人の詰所。校書殿きょうしょでんの西、後涼殿の南にあった。蔵人所町屋。 ⇒くろうど【蔵人】

ざおう‐おんせん【蔵王温泉】‥ワウヲン‥🔗🔉

ざおう‐おんせん蔵王温泉‥ワウヲン‥ 蔵王山西方の山形市内にある温泉。泉質は硫黄泉で強酸性。 ⇒ざおう【蔵王】

ざおう‐ごんげん【蔵王権現】‥ワウ‥🔗🔉

ざおう‐ごんげん蔵王権現‥ワウ‥ 修験道の主尊。役行者えんのぎょうじゃが金峰山きんぷせんで修行中に感得したと伝える。一面三目二臂で魔障降伏ごうぶくの相をなし、右手に三鈷杵さんこしょを持ち上げ、左手は剣印で腰にあて、右足をあげた形をなす。吉野蔵王堂などにまつられる。蔵王菩薩。金剛蔵王。 蔵王権現 ⇒ざおう【蔵王】

ざおう‐さん【蔵王山】‥ワウ‥🔗🔉

ざおう‐さん蔵王山‥ワウ‥ 山形・宮城両県にまたがる火山群の総称。最高峰の熊野岳は標高1841メートル。古名、不忘山わすれずのやま・刈田嶺。山上に蔵王権現をまつる。樹氷が有名。山腹はスキー場、山麓に温泉がある。 蔵王連峰 撮影:山梨勝弘 蔵王山 撮影:関戸 勇 ⇒ざおう【蔵王】

ざおう‐どう【蔵王堂】‥ワウダウ🔗🔉

ざおう‐どう蔵王堂‥ワウダウ 奈良県吉野山にある役行者えんのぎょうじゃ創建の金峯山寺きんぷせんじの本堂。 ⇒ざおう【蔵王】

ぞう【蔵】ザウ🔗🔉

ぞうザウ ①おさめること。おさめ持つこと。また、その物。所有。「個人の―」 ②〔仏〕一切を包みこんでいるもの。 ③大蔵省の略。「―相」

ぞう‐きょう【蔵教】ザウケウ🔗🔉

ぞう‐きょう蔵教ザウケウ 天台宗で釈尊一代の教説を分類した化法四教の第1。小乗教のこと。三蔵教の意で、経・律・論がそなわっているからこう呼ぶ。→五時八教

ぞう‐きょう【蔵経】ザウキヤウ🔗🔉

ぞう‐きょう蔵経ザウキヤウ 大蔵経の略。 ⇒ぞうきょう‐し【蔵経紙】

ぞうきょう‐し【蔵経紙】ザウキヤウ‥🔗🔉

ぞうきょう‐し蔵経紙ザウキヤウ‥ (大蔵経を写したからいう)中国製の紙の一種。蝋引きの光沢ある硬白・硬黄紙。今は黄紙だけを用いる。 ⇒ぞう‐きょう【蔵経】

ぞうぎょくしゅう【蔵玉集】ザウ‥シフ🔗🔉

ぞうぎょくしゅう蔵玉集ザウ‥シフ 歌集。1巻。二条良基撰と伝える。草木・月の異名などの和歌を集めたもの。類書に「莫伝抄」がある。蔵玉和歌集。

ぞうこつ‐き【蔵骨器】ザウ‥🔗🔉

ぞうこつ‐き蔵骨器ザウ‥ 火葬した遺骨を収納・埋葬するための金銅製・陶製などの容器。骨蔵器。

ぞう‐し【蔵司】ザウ‥🔗🔉

ぞう‐し蔵司ザウ‥ 律令制の後宮十二司の一つ。神璽しんじ・関契・御服などをつかさどる役所。くらのつかさ。

ぞう‐しょ【蔵書】ザウ‥🔗🔉

ぞう‐しょ蔵書ザウ‥ 書籍を所蔵すること。また、その書籍。 ⇒ぞうしょ‐いん【蔵書印】 ⇒ぞうしょ‐ひょう【蔵書票】

ぞうしょ【蔵書】ザウ‥(作品名)🔗🔉

ぞうしょ蔵書ザウ‥ 明末の儒者李贄りしの主著。68巻。1599年刊。戦国から元末に至る約800人の伝記。秦の始皇帝を千古の大帝と評価するなど既成の道徳や評価を批判したので、異端の書とされた。

ぞうしょ‐いん【蔵書印】ザウ‥🔗🔉

ぞうしょ‐いん蔵書印ザウ‥ 書物の所蔵を明らかにするために蔵書に押した印影、また、その印形。 ⇒ぞう‐しょ【蔵書】

ぞうしょ‐ひょう【蔵書票】ザウ‥ヘウ🔗🔉

ぞうしょ‐ひょう蔵書票ザウ‥ヘウ 蔵書の表紙・見返しなどに貼ってその所蔵者を示す、印刷した小票。書票。エクス‐リブリス。 ⇒ぞう‐しょ【蔵書】

ぞう‐す【蔵主】ザウ‥🔗🔉

ぞう‐す蔵主ザウ‥ 禅寺で経蔵を管理する役名。

ぞう‐す【蔵司】ザウ‥🔗🔉

ぞう‐す蔵司ザウ‥ 〔仏〕蔵主ぞうすの居室。また、蔵主。

ぞう・する【蔵する】ザウ‥🔗🔉

ぞう・する蔵するザウ‥ 〔他サ変〕[文]蔵す(サ変) ①内におさめ貯える。所蔵する。「名品を―・する」 ②内にふくみ持つ。心の中にいだく。「多くの問題を―・する」「恨みを―・する」

ぞうせい‐き【造精器・蔵精器】ザウ‥🔗🔉

ぞうせい‐き造精器・蔵精器ザウ‥ シダ植物・コケ植物などで精子を形成する器官。概して、楕円形嚢状で多細胞から成る。↔造卵器

[漢]蔵🔗🔉

 字形  筆順 〔艹部12画/15画/教育/3402・4222〕 [藏] 字形 〔艹部15画/18画/7322・6936〕 〔音〕ゾウ〈ザウ〉(呉) 〔訓〕くら・おさめる・かくす (名)おさむ [意味] ①物品をしまっておく所。くら。「土蔵・宝蔵」 ②物を中に納めておく。しまいこむ。かくす。「筐底きょうてい深く蔵する」「蔵書・貯蔵・無尽蔵・腹蔵」 ③〔仏〕教義を包みこんでいるもの。「大蔵経・地蔵・虚空蔵こくうぞう」 [解字] 形声。「艹」+音符「臧」(=しまいこむ)。 [下ツキ 愛蔵・隠退蔵・塩蔵・家蔵・架蔵・窩蔵・旧蔵・経蔵・行蔵・才蔵・三蔵・死蔵・私蔵・地蔵・自蔵・収蔵・所蔵・退蔵・胎蔵界・大蔵経・蓄蔵・貯蔵・珍蔵・土蔵・内蔵・白蔵・秘蔵・腹蔵・覆蔵・包蔵・宝蔵・埋蔵・眠蔵・律蔵・輪蔵・冷蔵・論蔵

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きす・む【蔵む】🔗🔉

きす・む 【蔵む】 (動マ四) しまいかくす。「頂(イナダキ)に―・める玉は二つ無し/万葉 412」

くら【蔵・倉・庫】🔗🔉

くら [2] 【蔵・倉・庫】 (1)家財や商品などを火災や盗難などから守り,保管しておく建物。倉庫。 (2)「お蔵(クラ){(2)}」に同じ。

くら=が建・つ🔗🔉

――が建・つ (成功して)大金持ちになることのたとえ。

くら-いしょう【蔵衣装・蔵衣裳】🔗🔉

くら-いしょう ―イシヤウ [3] 【蔵衣装・蔵衣裳】 (1)江戸時代,歌舞伎で興行主が下級俳優に貸与した衣装。 (2)他人の衣装を借りて着ること。また,その衣装。

くら-うつし【蔵移し・庫移し】🔗🔉

くら-うつし [3] 【蔵移し・庫移し】 蔵入れした貨物を,蔵出しせずに他の倉庫に保管換えすること。特に,保税倉庫にある貨物を,他の保税倉庫に保管換えすること。

くら-うど【蔵人】🔗🔉

くら-うど 【蔵人】 ⇒くろうど(蔵人)

くら-ざしき【蔵座敷】🔗🔉

くら-ざしき [3] 【蔵座敷】 蔵の中にある座敷。

くら-しゅう【蔵衆】🔗🔉

くら-しゅう [2][0] 【蔵衆】 「蔵法師(クラボウシ){(1)}」に同じ。

くら-だし【蔵出し・庫出し】🔗🔉

くら-だし [0] 【蔵出し・庫出し】 (名)スル (1)倉庫に保管してある物品を引き出すこと。 ⇔蔵入れ (2)製造したものを蔵から市場に出すこと。「―の酒」

くら-づかさ【蔵司】🔗🔉

くら-づかさ 【蔵司】 ⇒くらのつかさ(蔵司)

くら-ぬし【倉主・蔵主】🔗🔉

くら-ぬし [2] 【倉主・蔵主】 倉庫の所有者。蔵の持ち主。

くら-の-つかさ【蔵司・内蔵寮】🔗🔉

くら-の-つかさ 【蔵司・内蔵寮】 (1)後宮十二司の一。神璽(シンジ)・関契,天皇皇后の衣服などの管理にあたった。ぞうし。くらづかさ。《蔵司》 (2)「くらりょう(内蔵寮)」に同じ。

くらのなか【蔵の中】🔗🔉

くらのなか 【蔵の中】 小説。宇野浩二作。1919年(大正8)「文章世界」に発表。質屋の蔵の中で,質入れした自分の着物を虫干ししながら女たちを回想する快楽を,ヒステリー女に邪魔される話。

くらはら【蔵原】🔗🔉

くらはら 【蔵原】 姓氏の一。

くらはら-これひと【蔵原惟人】🔗🔉

くらはら-これひと 【蔵原惟人】 (1902-1991) 文芸評論家。東京生まれ。東京外語卒。昭和初年からマルクス主義的文芸評論家として活躍,プロレタリア文学運動の理論的指導者。評論集「芸術論」など。

くら-びらき【蔵開き】🔗🔉

くら-びらき [3] 【蔵開き】 (名)スル 年の初めに,吉日を選んでその年初めて蔵を開くこと。また,その祝い。多く正月一一日に行い,鏡餅を雑煮などにして食べた。江戸時代,大名が米蔵を開く儀式をしたのにはじまる。

くら-まわり【蔵回り】🔗🔉

くら-まわり ―マハリ 【蔵回り】 〔「蔵」は質屋の意〕 近世,質流れの古着や古道具を売買して歩く商人。ふるてがい。

くら-もち【倉持(ち)・蔵持(ち)】🔗🔉

くら-もち [4] 【倉持(ち)・蔵持(ち)】 (1)倉庫を所有すること。また,持ち主。 (2)金持ち。財産家。

くら-もと【蔵元・倉本】🔗🔉

くら-もと [0] 【蔵元・倉本】 (1)酒・醤油などの醸造元。造り酒屋。 (2)荘園の年貢を収める倉庫を管理する者。 (3)室町時代,質屋を営んだ者。 (4)江戸時代,大坂などにおかれた蔵屋敷に出入りし,蔵物の出納をつかさどった商人。掛け屋を兼ねる者も多かった。

くら-やしき【蔵屋敷】🔗🔉

くら-やしき [3] 【蔵屋敷】 江戸時代,諸大名が年貢米や特産物を売りさばくために江戸・大坂・大津などに設けた,倉庫と取引所を兼ねた屋敷。特に,大坂に集中した。

くら-やど【蔵宿】🔗🔉

くら-やど 【蔵宿】 (1)料金を取って品物を保管しておく所。 (2)江戸浅草蔵前に住んだ札差(フダサシ)。また,その店舗。 (3)大坂の納め宿の別名。

くらやど-し【蔵宿師】🔗🔉

くらやど-し 【蔵宿師】 江戸時代,旗本や武士などの依頼を受けて,蔵宿{(2)}と借金の交渉を行うことを業とした者。弁舌・気力にたけた浪人などがなり,蔵宿側は折衝役をおいてこれに対抗した。

くらんど【蔵人】🔗🔉

くらんど 【蔵人】 ⇒くろうど(蔵人)(1)

くろうど【蔵人】🔗🔉

くろうど クラウド [2] 【蔵人】 〔「くらひと」の転〕 (1)蔵人所の役人で,機密の文書・訴訟をつかさどった令外(リヨウゲ)の官。のちには,天皇の衣食・起居のことから伝宣・進奏・諸儀式,その他宮中のいっさいのことを扱った。院・摂家にも置かれた。くらんど。くらうど。 (2)宮中の雑事に奉仕する女官。女蔵人(ニヨクロウド)。

ざおう【蔵王】🔗🔉

ざおう ザワウ 【蔵王】 (1)「蔵王山」の略。 (2)「蔵王権現」の略。

ざおう-こくていこうえん【蔵王国定公園】🔗🔉

ざおう-こくていこうえん ザワウ―コウン 【蔵王国定公園】 宮城・山形両県の県境,蔵王山を中心とする国定公園。火山景観・温泉・スキー場などで知られる。

ざおう-ごんげん【蔵王権現】🔗🔉

ざおう-ごんげん ザワウ― 【蔵王権現】 釈迦如来の化身といわれ修験道の本尊。役行者(エンノギヨウジヤ)が金峰山(キンプセン)で修行中に感得したとされる。像は三目の忿怒身で,右手に三鈷(サンコ)を握って振り上げ左手は腰にあて片足を高くあげた姿をとる。金剛蔵王。蔵王菩薩。 蔵王権現 [図]

ざおう-ざん【蔵王山】🔗🔉

ざおう-ざん ザワウ― 【蔵王山】 宮城・山形両県にまたがる火山群。屏風岳を中心とする南蔵王と,最高峰熊野岳(1841メートル)・刈田岳を外輪山とし,五色岳を中央火口岳とする北蔵王からなる。樹氷で有名。

ざおう-どう【蔵王堂】🔗🔉

ざおう-どう ザワウダウ 【蔵王堂】 奈良県吉野山にある金峰山(キンプセン)寺の本堂。蔵王権現をまつる。現存の堂は1456年の再建。

しまい-なく・す【蔵い無くす】🔗🔉

しまい-なく・す シマヒ― [5] 【蔵い無くす】 (動サ五) しまった物の所在がわからなくなって無くす。「印鑑を―・す」

しまい-わす・れる【蔵い忘れる】🔗🔉

しまい-わす・れる シマヒ― [6] 【蔵い忘れる】 (動ラ下一) (1)出した物をしまうことを忘れる。「財布を―・れる」 (2)物をしまった場所を忘れる。

し-ま・う【仕舞う・終う・了う・蔵う】🔗🔉

し-ま・う ―マフ [0] 【仕舞う・終う・了う・蔵う】 (動ワ五[ハ四]) (1)(仕事などを)し終える。終わりまですませる。また,仕事が終わる。「店を―・う」「仕事が早く―・ったら寄ってみよう」「食事を―・つて茶を飲みながら/青年(鴎外)」 (2)使っていたもの,外に出ているものなどを納めるべき場所に納める。片付ける。また,適当な所に入れる。「おもちゃを―・う」「財布を懐に―・う」「秘密を胸に―・っておけない性質」 (3)解決する。けりをつける。(ア)(あったものを)なくする。「これを―・つたら盗賊よけの守りを引つ放しておかう/黄表紙・金生木」(イ)盆・暮れなどに取引を清算する。「まだ得―・はぬかして取乱したる書出し千束の如し/浮世草子・胸算用 2」(ウ)殺してけりをつける。「これへ呼び出せ,―・うてくれん/浄瑠璃・忠臣蔵」(エ)遊里で,遊女を買い切る約束などをして,ほかの客の所へ出さない。「今夜あ―・つて居て呼びにやるべえと思つた所い来さつた/洒落本・道中粋語録」 (4)(補助動詞) 動詞の連用形に助詞「て(で)」を添えた形に付いて,その動作がすっかり終わる,その状態が完成することを表す。終わったことを強調したり,不本意である,困ったことになった,などの気持ちを添えたりすることもある。「忘れて―・うに限る」「寝過ごして―・った」「すっかりお手数をかけて―・いました」「見られて―・った」「指を挟んで―・った」 [可能] しまえる

ぞう【蔵】🔗🔉

ぞう ザウ [1] 【蔵】 所有していること。「さる旧家の―にかかる名品」

ぞう-きょう【蔵教】🔗🔉

ぞう-きょう ザウケウ [0][1] 【蔵教】 〔仏〕 天台教学で釈迦一代の教説を内容的に分類した化法(ケホウ)の四教の第一で,三蔵教の略称。仏教教義の初歩として説かれた小乗教。 →五時八教

ぞう-きょう【蔵経】🔗🔉

ぞう-きょう ザウキヤウ [0] 【蔵経】 「大蔵経」の略。

ぞうきょう-し【蔵経紙】🔗🔉

ぞうきょう-し ザウキヤウ― [3] 【蔵経紙】 中国で,宋代に大蔵経の印刷に用いた紙。麻紙という。また,のちに乾隆帝の時代にこれを模して作った写経用の紙。

ぞうぎょくわかしゅう【蔵玉和歌集】🔗🔉

ぞうぎょくわかしゅう ザウギヨクワカシフ 【蔵玉和歌集】 室町時代の歌集。一巻。草木鳥月の異名などを詠み込んだ和歌を類聚(ルイジユ)し,簡単な注を施す。蔵玉集。

ぞうこつ-き【蔵骨器】🔗🔉

ぞうこつ-き ザウコツ― [4][3] 【蔵骨器】 火葬した骨灰や副葬品を納める容器。骨蔵器。

ぞうし【蔵志】🔗🔉

ぞうし ザウシ 【蔵志】 日本最初の解剖書。山脇東洋著。1759年刊。54年に初めて官許を得て行なった解剖の所見を記述。古来の迷妄を正し,実際の解剖の必要性を認識させた。

ぞう-しょ【蔵書】🔗🔉

ぞう-しょ ザウ― [0][1] 【蔵書】 書物を所蔵していること。また,その書物。蔵本。

ぞうしょ-いん【蔵書印】🔗🔉

ぞうしょ-いん ザウ― [3] 【蔵書印】 その所蔵者を明らかにするために書籍に押した印。

ぞうしょ-か【蔵書家】🔗🔉

ぞうしょ-か ザウ― [0] 【蔵書家】 書物をたくさん所有している人。

ぞうしょ-ひょう【蔵書票】🔗🔉

ぞうしょ-ひょう ザウ―ヘウ [0] 【蔵書票】 ⇒エクス-リブリス

ぞう-す【蔵主】🔗🔉

ぞう-す ザウ― [1] 【蔵主】 禅寺で,経蔵をつかさどる僧の役職名。蔵司。

ぞう-す【蔵司】🔗🔉

ぞう-す ザウ― [1] 【蔵司】 (1)蔵主(ゾウス)の居室。 (2)「蔵主」に同じ。

ぞう・する【蔵する】🔗🔉

ぞう・する ザウ― [3] 【蔵する】 (動サ変)[文]サ変 ざう・す (1)所蔵する。「多くの古書を―・する」 (2)中に含みもっている。「複雑な問題を―・している」

ぞう【蔵】(和英)🔗🔉

ぞう【蔵】 property.→英和 …蔵(の) in the possession of….

ぞうしょ【蔵書】(和英)🔗🔉

ぞうしょ【蔵書】 a collection of books;one's library.2万の〜がある have a library of 20,000 books.‖蔵書印 the owner's signet.蔵書家 a book collector;a bibliophile.蔵書票 a bookplate;an ex libris.蔵書目録 a library catalog.

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