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そら【空・虚】🔗🔉

そら【空・虚】 空間・場所・位置などの上の方をいう。 1 地上の上方で、神の世界と想像した天より下の空間。虚空。中天。転じて、地上の上方に広がる空間全体をさしていう。古くは、「あめ(天)」が天上の神々の生活する世界を想定しているのに対して、より現実的な空間をいうようである。*古事記‐中・歌謡「腰泥(なづ)む蘇良(ソラ)は行かず足よ行くな」 2 1の様子。天候や、時に寒暖などの気候をあらわすものとして用いる。空模様。時節。「空を気にする」「一雨来そうな空」 3 ある物の上部、高い所をさしていう。 屋根・天井・梢(こずえ)などの高い所をいう。*宇津保‐楼上上「屋(や)のそらところどころ朽ちあきたりし」物の表面。上手(かみて)。上座(かみざ・じょうざ)。*滑・膝栗毛‐二「がいに、あとへさがりやることよ。もっとそらへつん出なさろ」 4 方角。場所。また、境遇。心境。現在の地、または本拠たるべき地を離れて、これから出発しようとする方角や場所、または異なる境地に身を置いていることを示すとともに、その境遇や心境などが不安定で、心配・悲しみ・憂いに満ちたさまであることをも含める。*竹取「旅のそらに助け給ふべき人もなき所に」 5 (4から転じて)物事の途中。中途。*梁塵秘抄‐二「見初めざりせばなかなかに、そらに忘れて已(や)みなまし」 比喩的に、精神状態などについて用いる。 1 (形動)心が空虚であるさま。魂が抜けたようで、しっかりした意識のないさま。うつろ。うわのそら。*万葉‐二五四一「心空(そら)なり土は踏めども」*枕‐二三「『御硯の墨すれ』と仰せらるるに、目はそらにて」 2 (形動)明確な基準・根拠・原因・理由などがないことをあらわす。多く、助詞「に」を伴って、副詞的に用いる。 はっきりした原因のないさま。偶然。自然。*今昔‐一・一一「頭(かしら)の髪空に落ちて羅漢と成りぬ」これという理由のないさま。*山家集‐上「そらにいでて何処(いづく)ともなく尋ぬれば」根拠が不確実であるさま。*海道記「富士の山を見れば、都にて空に聞きししるしに」足もとがおぼつかないさま。*徒然草‐一九「ことことしくののしりて、足をそらにまどふが」特に、「知る」などを修飾して、はっきりした根拠もなく、推量して知ることをいう。*白氏文集天永四年点‐三「闇(ソラ)に君が心を測り」助詞「に」(後には「で」)を伴い、「読む」「覚える」などの語を修飾して、文字を見ることもなく記憶に頼るだけであることをいう。「全文を空で言う」*枕‐一九一「六の巻そらに読む」 3 うそ。いつわり。→空を使う。 4 心。気持。下に否定の表現を伴って、不安な心境やうつろな心を表す。または、漠然とした意志などをさす。*古今‐五八〇「秋霧のはるる時なき心にはたちゐのそらもおもほえなくに」 〔語素〕主として名詞、その他の語の上に付いて、実体のないことである意などを示す。 1 実体のないもの、間違ったことなどの意を表す。「そらね(空音)」「そらめ(空目)」「そらみみ(空耳)」など。 2 本心はそうでなく、うわべだけであることを表す。「そらごと(空事)」「そらね(空寝)」「そらなき(空泣)」など。 3 かいがない、無駄であるの意を表す。「そらだのめ(空頼)」など。 4 いいかげんである、でたらめであることを表す。「そらあわせ(空合)」など。 5 自然に、の意を表す。「そらどけ(空解)」など。 6 名詞、または動詞の上に付いて、わざと、承知の上で、の意を表す。「そらとぼけ(空惚)」「そらとぼける(空惚)」など。 〔接頭〕 1 動詞の上に付いて、むやみに、やたらに、の意を表す。「そらからくる(空絡繰)」「そらうそぶく(空嘯)」「そらっぷく(空吹)」など。 2 形容詞の上に付いて、はっきりした結果、または事情は不明であるが、その気持のはなはだしいことを表す。「そらおそろしい(空恐)」「そらはずかしい(空恥)」など。 ●空がない 落ち着いた気分がしない。また、気乗りしない。 ●空聞かず ⇒親見出し ●空知らず ⇒親見出し ●空知らぬ雨 空の知らない雨の意で、涙のこと。 ●空知らぬ雪 空の知らない雪の意で、風に舞う桜などの花びらのこと。 ●空飛ぶ円盤 未確認飛行物体(UFO)」の俗称。 ●空飛ぶ鳥も落とす 空を飛んでいる鳥さえも落とす力をもっている。不可能なことはないほど権勢を誇っているたとえ。飛ぶ鳥を落とす。 ●空に標(しめ)結(ゆ)う 空中にしめ縄を結いわたす。不可能なこと、思ってもかいのないことを思いわずらうたとえ。 ●空にす ⇒親見出し ●空に巣掻(すが)く 空中に巣をかける。はかないことを試みるたとえ。また、報いられることのないたとえ。 ●空に三(み)つ廊下(ろうか) (「降ろうか」「照ろうか」「曇ろうか」の三つの「ろうか」を廊下に掛けていう)天が、まるで「降ろうか、照ろうか、曇ろうか」と言っているように、天候の定まらないのをしゃれていう語。 ●空の色(いろ) 1 晴れた大空の色。空色。 2 空の様子。天候のぐあい。そらあい。空模様。 ●空の海(うみ) 海のような大空。空を大海に見立てていう語。 ●空の鏡(かがみ) 空にかかっている鏡のように澄んだ月。秋の名月の形容。 ●空の限(かぎり) 空のつきるところ。大空の果て。 ●空の煙(けぶり) 1 空に立ちのぼる煙。 2 死者を火葬にする煙。多く、「空の煙に(と)なる」の形で、死ぬことをいう。 ●空の時雨(しぐれ) 落ちる涙を降る時雨にたとえた語。 ●空の雫(しずく) 落ちる涙を空から落ちる雫にたとえた語。 ●空の乱(みだ)れ 天候が悪いこと。不順な空模様。風雨の天候。 ●空吹(ふ)く風(かぜ) 1 吹き過ぎてゆく風。中空を吹く風。 2 転じて、吹き過ぎる風のように、無関心であること。そしらぬふりをすること。とらえどころのないこと。どこ吹く風。 ●空を歩(あゆ)む 不安で落ち着かないさま。心中に迷いが生じて足もともおぼつかないさまのたとえ。 ●空を=使(つか)う[=吐(つ)く] 知らないふりをする。しらばっくれる。とぼける。また、うそをいう。

そら【曾良】🔗🔉

そら【曾良】 →河合曾良

そら🔗🔉

そら 〔感動〕(「それは」の変化)それをさし示して、相手に注意を促す時のことば。「そら、来た」

そら🔗🔉

そら 〔副助〕体言(あるいはそれに格助詞の付いたもの)や体言と同資格の語句を受け、程度のはなはだしい(軽重優劣いずれの方向にも)例をあげて他を類推させる。…さえ。すら。*栄花‐鶴の林「それそら、さしもあらぬ類ども数多候ふ」

そら🔗🔉

そら 〔連語〕「それ(其)は」の変化した語。「へえ、そら、うまい話だ」

そら‐あい【空合】(‥あひ)🔗🔉

そら‐あい【空合】(‥あひ) 1 天候の様子。空模様。 2 事の成りゆき。事態の進みぐあい。

そら‐あわせ【空合】(‥あはせ)🔗🔉

そら‐あわせ【空合】(‥あはせ) 根拠のない、いいかげんな夢解き。でたらめな夢判断。

そ‐らい【徂徠】🔗🔉

そ‐らい【徂徠】 行き来すること。往来。去来。 ⇒荻生(おぎゅう)徂徠

そらい‐がくは【徂徠学派】🔗🔉

そらい‐がくは【徂徠学派】 =こぶんじは(古文辞派)2

そら‐いき【空行】🔗🔉

そら‐いき【空行】 行ったふりをすること。外出をよそおうこと。そらゆき。

そら‐いそぎ【空急】🔗🔉

そら‐いそぎ【空急】 急ぐふりをすること。

そら‐いたわり【空労】(‥いたはり)🔗🔉

そら‐いたわり【空労】(‥いたはり) いたわるふりをすること。

そら‐いちみ【空一味】🔗🔉

そら‐いちみ【空一味】 味方であるふりをすること。一味であるように見せかけること。

そら‐いねぶり【空居眠】(‥ゐねぶり)🔗🔉

そら‐いねぶり【空居眠】(‥ゐねぶり) 居眠りをしているふりをすること。たぬきねいり。

そら‐いびき【空鼾】🔗🔉

そら‐いびき【空鼾】 寝入ったように見せかけて立てるいびき。

そら‐いろ【空色】🔗🔉

そら‐いろ【空色】 1 晴れた大空の色。うすい藍色(あいいろ)。空の色。 2 天気のぐあい。空模様。 3 江戸時代、庶民が葬儀に参列する時に着た水色の紋服。地方によっては大正末期まであった。

そら‐うそ【空嘯】🔗🔉

そら‐うそ【空嘯】 何となくただうそぶくこと。何となしに低く口ずさむこと。

そら‐うそぶ・く【空嘯く】🔗🔉

そら‐うそぶ・く【空嘯く】 〔自カ五(四)〕(「そらうそふく」とも) 1 何気ないふうをよそおう。そらっとぼけたふりをする。*雑俳・玉柏「相ごたつ・空うそ吹いて手は連理」 2 空を仰いでうそぶく。得意気でなまいきな態度をとる。*説経・ごすいでん‐二「おふ心ざしのやさしやと、そらうそふいてぞ居りける」

そら‐うたがい【空疑】(‥うたがひ)🔗🔉

そら‐うたがい【空疑】(‥うたがひ) 何の根拠もなく疑うこと。邪推。

そら‐うつぶ・く【空俯く】🔗🔉

そら‐うつぶ・く【空俯く】 〔自カ四〕そしらぬ顔をしてうつむく。そらとぼけてうつむく。

そら‐うで【空腕】🔗🔉

そら‐うで【空腕】 =そらうでだて(空腕立) 狂言。各流。主人が腕自慢の太郎冠者を試そうと、夜道を使いにやる。太郎冠者はこわさのあまり、相手もいないのに命ごいに主人の重代の太刀を出し、あとをつけて来た主人に取り上げられるが、主人と気づかず帰って自慢話をし、太刀を見せられて驚く。

そら‐うでだて【空腕立】🔗🔉

そら‐うでだて【空腕立】 強いふりをすること。いつわりの腕自慢。そらうで。

そら‐えい【空酔】(‥ゑひ)🔗🔉

そら‐えい【空酔】(‥ゑひ) いつわって酒に酔ったさまをよそおうこと。酔ったふりをすること。

そら‐おがみ【空拝】(‥をがみ)🔗🔉

そら‐おがみ【空拝】(‥をがみ) うわべだけで尊敬の意を表すこと。みせかけだけ丁重にすること。

そら‐おしみ【空惜】(‥をしみ)🔗🔉

そら‐おしみ【空惜】(‥をしみ) 惜しくもないのに惜しそうなふりをすること。

そら‐おそろし・い【空恐ろしい】🔗🔉

そら‐おそろし・い【空恐ろしい】 〔形口〕そらおそろし〔形シク〕現在の状態から将来どうなるだろうと、いいようもなく不安に感じるさま。天罰・神罰・仏罰に対する恐怖や、その人の将来、世の成り行きについての不安などにいう。何となくおそろしい。*源氏‐手習「知らぬ人に具して、さるみちのありきをしたらんよと空おそろしくおぼゆ」

そら‐おどり【空躍】(‥をどり)🔗🔉

そら‐おどり【空躍】(‥をどり) 落ちつかないで、おどりはねること。

そら‐おぼえ【空覚】🔗🔉

そら‐おぼえ【空覚】 1 根拠なしに想像をめぐらすこと。それとなく感づくこと。 2 文句などをすっかり記憶すること。そらでおぼえること。暗記。 3 確かでない記憶。うろおぼえ。

そら‐おぼめき【空おぼめき】🔗🔉

そら‐おぼめき【空おぼめき】 知らない顔をすること。そしらぬふり。そらとぼけ。*源氏‐蛍「つれなくそらおぼめきしたるは」

そら‐おぼれ【空おぼれ】🔗🔉

そら‐おぼれ【空おぼれ】 故意にとぼけたふりをすること。そらおぼめき。*源氏‐夕顔「物などいふ若きおもとの侍をそらおぼれしてなむかくれまかりありく」

そら‐がくれ【空隠】🔗🔉

そら‐がくれ【空隠】 故意にかくれたふりをすること。いつわって不在のように見せること。

そら‐かぜ【空風】🔗🔉

そら‐かぜ【空風】 風邪にかかったふうをすること。

そら‐かぞう【空数う】(‥かぞふ)🔗🔉

そら‐かぞう【空数う】(‥かぞふ) 地名の「大津」「大坂」など「大(おお)」を語頭に持つ語にかかる。

そら‐からく・る【空絡繰る】🔗🔉

そら‐からく・る【空絡繰る】 〔他ラ四〕むやみに武器などをあやつりもてあそぶ。刀などをひねくりまわす。*太平記‐一二「加様のそらがらくる者共、毎夜京白河を廻って辻切をしける」

そら‐きかず【空聞かず】🔗🔉

そら‐きかず【空聞かず】 聞こえないふりをすること。耳にはいらないさまをよそおうこと。*平家‐九「我を捨ていづくへゆくぞとの給へ共、空きかずして」

そら‐ぎき【空聞】🔗🔉

そら‐ぎき【空聞】 聞かないふりで聞くこと。

そら‐ぎしょう【空起請】(‥ギシャウ)🔗🔉

そら‐ぎしょう【空起請】(‥ギシャウ) うその誓い文。いつわって書いた起請文。

そら‐ぎせい【空擬勢】🔗🔉

そら‐ぎせい【空擬勢】 みせかけの勢力や元気。

そ‐らく【落】🔗🔉

そ‐らく【落】 1 死ぬこと。特に、天子の死去すること。崩御。 2 しぼみおちること。凋落。

そ‐らく【疎略・疏略】🔗🔉

そ‐らく【疎略・疏略】 =そりゃく(疎略)

そら‐ぐもり【空曇】🔗🔉

そら‐ぐもり【空曇】 空の曇ること。

そら‐けいはく【空軽薄】🔗🔉

そら‐けいはく【空軽薄】 心にもない世辞をいうこと。そらぞらしい世辞。空世辞(からせじ・そらせじ)。

そら‐げんか【空喧嘩】(‥ゲンクヮ)🔗🔉

そら‐げんか【空喧嘩】(‥ゲンクヮ) けんかのふりをすること。なれあいのけんか。

そら‐ごころ【空心】🔗🔉

そら‐ごころ【空心】 いつわりの心。うわのそらの心。

そら‐ごたえ【空答】(‥ごたへ)🔗🔉

そら‐ごたえ【空答】(‥ごたへ) 問いかける相手がないのに、問いかけて答えがあったようにみせて応答すること。*宇津保‐国譲中「そらごたへをし給ひつつ」

そら‐ごと【空言・虚言・空事】🔗🔉

そら‐ごと【空言・虚言・空事】 事実でない事柄、またはことば。本心でないことば。うそ。また、根拠のないうわさ。そらことば。*竹取「かくあさましき空ことにてありければ」

そらごと‐びと【空言人】🔗🔉

そらごと‐びと【空言人】 嘘つき。人を欺く人。

そら‐ざま【空様】🔗🔉

そら‐ざま【空様】 1 空の方。上方。うえざま。かみざま。*古本説話集‐六五「そらさまに、一二尺ばかりのぼる」 2 仰向きになるさま。*源平盛衰記‐三四「空様(ソラサマ)に倒て」

そら‐ざや【空鞘】🔗🔉

そら‐ざや【空鞘】 1 刀を長く見せるため、実際の刀身よりも不相応に長く作った鞘。 2 転じて、すきま。余裕。ゆとり。*日葡辞書「Sorazayamo(ソラザヤモ) ナイ ヒト」 3 外見と中身がちがうこと。事実よりも大げさであること。 4 =そとども(外艫)

そら‐ざれ【空戯】🔗🔉

そら‐ざれ【空戯】 ふざけたふりをすること。

そら‐さわぎ【空騒】🔗🔉

そら‐さわぎ【空騒】 些細なことを、ことさらに騒ぎ立てること。わけもなく大騒ぎすること。からさわぎ。

そらし🔗🔉

そらし 1 植物「かさもち(藁本)」の古名。 2 植物「アギ(阿魏)」の異名。

そら‐じ【空路】(‥ぢ)🔗🔉

そら‐じ【空路】(‥ぢ) 1 よるべなく心もとない旅路の意。一説に、旅の途中の意、空へ行く道の意とも。*万葉‐三六九四「夢のごと道の蘇良治(ソラヂ)に別れする君」 2 そら。天空。

そら‐じぎ【空辞宜】🔗🔉

そら‐じぎ【空辞宜】 心にもない遠慮。口さきの遠慮。

そら‐じに【空死】🔗🔉

そら‐じに【空死】 死んだふりをすること。

そらし‐ばた【反畑】🔗🔉

そらし‐ばた【反畑】 =そり(反)7

そら‐じゃく【空尺】🔗🔉

そら‐じゃく【空尺】 目盛りを規定とちがえて、ごまかしてつくった物差し。

そら‐じょう【空錠】(‥ヂャウ)🔗🔉

そら‐じょう【空錠】(‥ヂャウ) (「錠」は「鎖(ジャウ)」の当て字)見かけばかりで役にたたない錠。また、かけたように見せかけた錠。

そら‐じょうご【空上戸】(‥ジャウゴ)🔗🔉

そら‐じょうご【空上戸】(‥ジャウゴ) 酒を飲んでも、すこしも酔いが顔色に出ないこと。また、その人。盗人上戸(ぬすっとじょうご)。

そら‐しょうそこ【空消息】(‥セウソコ)🔗🔉

そら‐しょうそこ【空消息】(‥セウソコ) その人の手紙やことづてでないのに、その人からだといつわること。また、その手紙やことづて。

そら‐しょうもん【空証文】🔗🔉

そら‐しょうもん【空証文】 いつわりの証文。

そら‐しらず【空知らず】🔗🔉

そら‐しらず【空知らず】 気がつかないふりをすること。知らない様子をすること。そらとぼけるさま。

そら・す【反らす】🔗🔉

そら・す【反らす】 〔他サ五(四)〕(「そる(反)」に対する他動詞で、「そらす(逸)」と同語源)後方へ曲げる。そるようにする。「指を反らす」*枕‐二七八「空を仰ぎ、胸をそらいたり」

そら・す【逸らす】🔗🔉

そら・す【逸らす】 〔他サ五(四)〕(「そらす(反)」と同語源。本来の位置、進むべき方向からそれるようにするの意) 1 逃げるようにする。逃がす。のがす。*大和‐一五二「とりかひ給ふほどに、いかがしたまひけむ、そらしたまひてけり」 2 わざとねらいをはずして、わきの方に向ける。また、ねらいがはずれ、捕らえそこなう。逸する。「打球を横へそらす」 3 他へ移す。他の方へまぎらす。「視線をそらす」「話をそらす」 4 人の気分を害する。機嫌をそこなう。*評判・吉原人たばね‐たじま「にんさうわろく、人をそらし、てきをあなどる」

そら‐ずきん【空頭巾】(‥ヅキン)🔗🔉

そら‐ずきん【空頭巾】(‥ヅキン) 頭巾をあみだにかぶること。また、頭巾の一種をいうか。

そら‐すずめだい【空雀鯛】(‥すずめだひ)🔗🔉

そら‐すずめだい【空雀鯛】(‥すずめだひ) スズメダイ科の海魚。体長約八センチメートルで、体は長楕円形。体色は美しい青色、腹は黄色で、胸びれの基部に黒斑がある。観賞用によく水族館などで飼育される。本州中部以南の沿岸に分布する。

そら‐ぜいし【空制止】🔗🔉

そら‐ぜいし【空制止】 うわべだけの制止。

そらせ‐いた【逸板】🔗🔉

そらせ‐いた【逸板】 ペルトン水車のノズルからの噴流の向きを変えて、水車に与える動力を加減するための板。ディフレクタ。

そら‐ぜいもん【空誓文】🔗🔉

そら‐ぜいもん【空誓文】 =そらぎしょう(空起請)

そら‐せじ【空世辞】🔗🔉

そら‐せじ【空世辞】 口先だけの世辞。からせじ。

そら‐そら🔗🔉

そら‐そら 〔感動〕相手に指示して注意を促す時にいう語。「そらそら、車に気をつけろ」

そら‐ぞら【空空】🔗🔉

そら‐ぞら【空空】 〔形動〕うわのそらであるさま。気もそぞろでぼんやりしたさま。*評判・色道大鏡‐一四「仏前の廻向もそらぞらになりて」

そらぞら‐し・い【空空しい】🔗🔉

そらぞら‐し・い【空空しい】 〔形口〕そらぞらし〔形シク〕知らないふりをしているさま。そらとぼけている。また、そのような態度がみえすいている。わざとらしい。「そらぞらしいお世辞」*俳・おらが春「鶴亀にたぐへての祝尽しも、厄払ひの口上めきてそらぞらしく思ふからに」 そらぞらし‐げ(形動)/そらぞらし‐さ(名)

そら‐だき【空薫・空🔗🔉

そら‐だき【空薫・空 1 どこからともなく匂ってくるように香をたくこと。また、前もって香をたいておくか、あるいは別室で香をたいて匂ってくるようにすること。 2 どことも知れず漂ってくるかおり。

そらだき‐もの【空薫物】🔗🔉

そらだき‐もの【空薫物】 空薫の効果をねらってたく香。

そら‐だち【空立】🔗🔉

そら‐だち【空立】 何もしないで立っていること。

そら‐たずね【空尋】(‥たづね)🔗🔉

そら‐たずね【空尋】(‥たづね) 目的がそこにないのにそこへ行くこと。心にもない訪問。

そら‐だのみ【空頼】🔗🔉

そら‐だのみ【空頼】 頼みにならないことを頼みにすること。あてにならない期待をすること。

そら‐だのめ【空頼】🔗🔉

そら‐だのめ【空頼】 そらだのみさせること。あてにならない期待をさせること。あいなだのめ。

そら‐だまり【空騙】🔗🔉

そら‐だまり【空騙】 あたかも本心であるかのように見せかけること。猫かぶり。*仮・伊曾保物語‐下「いかに猫、そらだまりなしそ」

そらち‐がわ【空知川】(‥がは)🔗🔉

そらち‐がわ【空知川】(‥がは) 北海道中央部を流れる石狩川の支流。富良野盆地を潤す水を集め、夕張山地を横断し、滝川市で石狩川に合流する。

そら‐つかい【空使】(‥つかひ)🔗🔉

そら‐つかい【空使】(‥つかひ) そらごとをつかう人。とぼける人。ねこかぶり。

そらっ‐とぼ・ける【空っ惚ける】🔗🔉

そらっ‐とぼ・ける【空っ惚ける】 〔自カ下一〕「そらとぼける(空惚)」の変化した語。

そら‐つ‐ひこ【虚空彦】🔗🔉

そら‐つ‐ひこ【虚空彦】 皇位を継ぐ尊い御子。*書紀‐神代下「実に是れ妙美し虚空彦(ソラツヒコ)か」

そらっ‐ぷ・く【空っ吹く】🔗🔉

そらっ‐ぷ・く【空っ吹く】 〔自カ四〕そらとぼけたさまをする。何気ないふりをする。*歌謡・松の葉‐四「何にも喰はねど高楊枝、そらっふいたる有様は」

そら‐つぶて【空礫】🔗🔉

そら‐つぶて【空礫】 目標なしに投げるつぶて。また、どこからともなく飛んでくるつぶて。

そら‐つんぼ【空聾】🔗🔉

そら‐つんぼ【空聾】 聞こえないふりをすること。また、その人。

そら‐で【空手】🔗🔉

そら‐で【空手】 (「そらて」とも)これといった理由もないのに手が痛むこと。老人などが、神経痛・リューマチなどで腕が痛むこと。また、その病気。

そら‐どけ【空解】🔗🔉

そら‐どけ【空解】 帯やひもなどの結び目が自然にとけること。しゃらどけ。

そら‐とぼけ【空惚】🔗🔉

そら‐とぼけ【空惚】 そらとぼけること。

そら‐とぼ・ける【空惚ける】🔗🔉

そら‐とぼ・ける【空惚ける】 〔自カ下一〕知っているのに知らないさまをよそおう。しらばっくれる。*伎・三賀荘曾我島台‐四立「『どこからどこを廻って来たものしらん』ト空(ソラ)とぼける」

そら‐と・る【空捕る】🔗🔉

そら‐と・る【空捕る】 〔他ラ四〕鷹などが、空中で鳥を捕らえる。*六百番歌合‐冬・二五番「大原や野辺のみゆきに所得て空取る今日の真白斑(ましらふ)の鷹」

そら‐な【空名】🔗🔉

そら‐な【空名】 身におぼえのないうわさ。事実無根の評判。あだな。うきな。「空名立つ」

そら‐なき【空泣】🔗🔉

そら‐なき【空泣】 泣くふりをすること。泣くまねをすること。また、その泣きかた。うそ泣き。

そら‐なき【空鳴】🔗🔉

そら‐なき【空鳴】 いつわって鳴くこと。

そら‐なげき【空嘆】🔗🔉

そら‐なげき【空嘆】 いつわって嘆く様子をすること。悲しいふりをよそおうこと。

そら‐なさけ【空情】🔗🔉

そら‐なさけ【空情】 愛情があるように見せかけること。また、いつわりの愛情。

そらなさけ‐ごころ【空情心】🔗🔉

そらなさけ‐ごころ【空情心】 =そらなさけ(空情)

そら‐なのり【空名乗】🔗🔉

そら‐なのり【空名乗】 うその名を名のること。偽名を使うこと。

そら‐なみだ【空涙】🔗🔉

そら‐なみだ【空涙】 悲しくもないのに相手をだまして流す涙。いつわって流す涙。うその涙。

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