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く【口】🔗⭐🔉
く【口】
(「く」は呉音)
1 仏語。くち。また、口から出すことば。身・意と合わせて、三業(さんごう)という。→口業(くごう)。
2 横笛の、吹きぐちの穴の名。八孔の一つ。上部にあって、口にあてて吹く部分。歌口(うたぐち)。
〔接尾〕
1 人数を数えるのに用いる。人(にん)。また、口をもった生物をかぞえるのにも用いる。*霊異記‐上・七「大きなる亀四口を売る」
2 一人分を単位としたものの数を数えるのに用いる。
3 口のあいている器物を数えるのに用いる。*延喜式‐二「洗盤六口」
4 武器や農具などの刃物の類を数えるのに用いる。*延喜式‐一「烏装横刀六口。〈略〉鍬六口」


くち【口】🔗⭐🔉
くち【口】
動物の器官の一つ。
1 人や動物の顔の下部にあり、飲食物をとり、声を発するための器官。口腔(こうこう)。
2 特に、鳥のくちばし。
3 「くちなわ(口縄)」の略。また、口縄を取る者。*伊勢‐六三「道にて馬のくちをとりて」
4 接吻。
に似ているもの。
1 物や人の出入りする所。出入口。戸口。「表の口」
2 ある地点に通じる道などの始まる所。「坂の口」
3 容器などで、中のものを出し入れする所。または、その箇所をふさぐ栓(せん)。「壜(びん)の口」
4 (3にいろいろな種類のあるところから)種類。種別。たぐい。「別(の)口」「辛い方の口」
5 物の外部に開いた箇所。すきま。あな。ひま。「傷の口」
6 物の端(はし)。へり。ふち。「タバコの吸い口」
7 物の先端。かど。*浄・十二段‐二「ひざのくちをば篦深(のぶか)に射させ」
8 円柱、円筒などの直径。また、堀などの幅。*平家‐五「口六尺の銅の柱」
9 就職や嫁入の対象となるところ。「奉公の口」「嫁の口」
(
が消化器官のはじめであるところから)物事の初めの部分。
1 物事の初め。おこり。端緒。「序の口」
2 物の初めの方の部分。または、まだ始まったばかりのこと。発端。冒頭。「宵の口」
3 曲の初めの部分の称。特に、義太夫浄瑠璃の段の構成単位の名としていうことがある。各段は中(なか)、切(きり)と共に三部に分けられ、それぞれ別の演奏者が受け持つ。
4 手がかり。てづる。たより。たずき。
(
が飲食する箇所であるところから)
1 飲食すること。また、くらしをたてること。→口を過ごす。
2 飲食物を味わう感覚。また、飲食物の味の傾向。→口がおごる。「辛(甘)口」
3 食物を必要とする人の数。「口を減らす」
(
が物をしゃべる箇所であるところから)
1 言語。ことば。物の言い方。*栄花‐鳥の舞「その折の事、今の世の事と同じくちにいふべきならねば」
2 世間の評判。取沙汰。*古今著聞集‐八・三三一「人の口のさがなさは」
3 口出しをすること。*雑俳・塵手水「朝々に・口の隠居で奇麗なろじ」
4 言う内容。また、意見。意向。*浮・日本永代蔵‐一「此男の口を窺(うかがひ)」
5 話す能力。また特に、すぐれた話術。能弁。「口が達者だ」
6 (「うたくち(歌口)」の略)和歌や連歌の詠みぶりをいう。→口がよい。
7 芸人、芸妓などに対する客の呼び出し。転じて一般に、仲間などからの呼び出し。→口が掛かる・口を掛ける。
〔接尾〕
1 口に飲食物を入れる回数を数えるのに用いる。
2 刀剣、斧などを数えるのに用いる。
3 寄付や出資などの分担の単位、またその分担者を数えるのに用いる。
4 舞を舞う回数を数えるのに用いる。
●口が合(あ)う
話がよく通じあう。互いの言うことが一致する。
●口が上(あ)がる
1 しゃべり方が上手になる。口が達者になる。
2 =くち(口)が干上がる
●口があく
1 はれ物の上皮が破れてうみが出る。
2 就職先、官位などであきができる。
3 手がかりがつかめる。端緒が得られる。
4 いよいよ事が始められる。
5 弁解ができる。言訳ができる。
●口が=うまい[=上手(じょうず)]
話し方や物の言い方が巧みである。説得術にたけている。
●口が=うるさい[=やかましい]
1 世間の評判や噂がわずらわしい。
2 ちょっとしたことにも小言や意見をがみがみ言う。
3 飲食物の味つけにいろいろと文句をつける性質である。また、好き嫌いがはげしい。
●口が多(おお)い
よくしゃべるさまである。また、おしゃべりな性質である。
●口が奢(おご)る
美食に慣れて、質素なものは食べない。
●口が重(おも)い
言葉数が少ない。寡黙である
●口が掛(か)かる
芸人、芸妓などが客から招かれる。転じて、仲間などから呼び出しがかかる。「麻雀の口が掛かる」
●口が堅(かた)い
言ってはならないことを他言しない。また、そのような性質である。
●口が軽(かる)い
何でもよくしゃべりたがって、言ってはいけないことまでも言いがちである。また、そのような性質である。また、多弁である。
●口が腐(くさ)っても
(口を動かさないために口が腐ることがあったとしてもの意)言わない決意の強いことの形容。
●口が過(す)ぎる
人なみはずれて口やかましい。また、言うことをひかえるべき事柄、遠虜すべき事柄を言う。言いすぎる。
●口が酸(す・すっぱ)くなる
同じ事を何度も繰り返して言うさま。いやになる程たびたび同じ事を言うさま。口を酸(す)くする。
●口が滑(すべ)る
言ってはならないことや、言う必要のないことなどを思わず言ってしまう。
●口が干上(ひあ)がる
(飲食物が得られないために、口が干からびる意)くらしがたたなくなる。口が上がる。
●口が塞(ふさ)がらぬ
あきれて言葉が出ない。「あいた口が塞がらぬ」の形でいう。
●口が減(へ)らない
(「へる」は負ける意)道理に負けても、なお理屈をならべたてるなどする。負けおしみをいう。また、勝手なことを遠慮なく言う。へらずぐちをきく。
●口が曲(ま)がる
その罰として口の形がゆがむという意。目上の人や世話になった人に対する悪口や贅沢な望みを口にすることをいさめる言葉。
●口がよい
和歌や連歌の詠みぶりがうまい。うまい句をつくる。
●口から高野(こうや)
口が災いのもとになって高野山で坊主にならなければならなくなる意で、口をつつしまないため大きな失敗をすることにいう。口は禍の門。
●口から先に生まれる
おしゃべりや口の達者な者をあざけっていう。
●口が悪(わる)い
1 言葉づかいや言う内容が、乱暴でたちがわるい。また、憎まれ口をきく性質である。
2 食欲がおきない。
●口食うて一杯
食べるだけで精いっぱい。生活に全く余裕がないことにいう。
●口では大坂の城も建つ
口先だけならどんな大きな事でも言うことができる。
●口と腹とは違う
口に出して言うことと、心に考えていることとは別である。
●口なお=乳(ち・ちち)臭(くさ)し[=乳臭(にゅうしゅう)]
口がまだ乳くさい。年がまだ若くて経験不足であることにいう。くちばしが黄色い。
●口に合(あ)う
飲食物が好みの味と一致する。
●口に入(い)る
1 (「人の口に入る」の形で)うわさにのぼる。盛んに人の話の種になる。
2 食うことができる。
●口に掛(か)かる
=くち(口)の端(は)に掛かる
●口に掛(か)ける
=くち(口)の端(は)に掛ける
●口に風を引かす
言ってもむだなことを言うたとえ。言ったことがむだになる。
●口に藉(し)く
=くち(口)を藉(か)る
●口に=地代は出ない[=税は掛からぬ・年貢はいらぬ]
(どんなに勝手なことを言っても、それに地代(税)がかかる訳ではないの意)身勝手な放言をすることのたとえ。
●口にする
1 口に出して言う。話す。うわさする。話題にする。「口にするのもはばかる言葉」
2 口に入れる。口にくわえる。食べる。飲む。タバコなどを吸う。「口にしたことのない食べ物」
●口に出(だ)す
言葉にあらわす。言う。話す。
●口に絶(た)つ
1 あることについて決して話さない。しゃべらない。
2 ある特定の物の飲食を決してしない。断ち物をする。
●口に手を当てる
(口を手で隠してひそひそ話す意から)陰口をきく。陰口を言ってあざわらう。
●口に土用が入(はい)る
(江戸時代、夏の土用には仕事を休む職業が多かったところから)口が休みになる。食物が口にはいったので、おしゃべりがとだえる。
●口に乗(の)せる
ことばを巧みにあやつって、人をあざむく。口車に乗せる。
●口に上(のぼ)せる
=くち(口)の端に掛ける
●口に上(のぼ)る
=くち(口)の端に掛かる
●口に乗(の)る
1 人々の話の種になる。世の中に広く知られる。評判になる。人口に膾炙(かいしゃ)する。
2 相手の言葉にだまされて言う通りにする。口車に乗る。
●口に入(はい)る物なら按摩(あんま)の笛でも
意地きたなくなんでも食べることのたとえ。
●口に=針(はり)[=棘(とげ)]あり
言葉がとげとげしく、皮肉や悪意が感じられる。
●口に任(まか)せる
深く考えないで、思いつくままにものを言う。口から出まかせに言う。
●口に蜜あり、腹に剣あり
(中国、唐の玄宗の時の宰相李林甫の人柄を述べた語から)口先ではやさしいことを言いながら、心の中は陰険なこと。
●口の子(こ)
売買などの仲介の手数料。また、利息。口銭。
●口の籠(こ)
=くつこ(口籠)
●口の下(した)から
(「…という口の下から」の形で)言い終わるか終わらないうちに。
●口の虎は身を=破る[=食(は)む]
うかつなことを言うと身を破滅させることがある。言葉はつつしむべきであるという教え。
●口の端(は)
言葉のはしばし。くちさき。また、話の種。噂。くちは。
●口の端(は)に掛かる
人々の話の種にされる。噂をされる。口に掛かる。口にのぼる。
●口の端(は)に掛(か)ける
言葉のはしばしに出して言う。話の種にする。噂をする。口に掛ける。口にのぼせる。
●口の世(よ)
やっと食べるだけで生活する状態。また、やっと食べるだけのわずかな手当の程度。*浮・日本永代蔵‐五「やうやう口の世で抱へられ」
●口は口、心は心
口に出して言うことと、心の中で思っていることとが一致しないこと。うらはらであること。
●口は禍(わざわい)の=門(かど・もん)[=もと]
うっかり言った言葉で後の災難を招くことが住々にしてあるものだ。言葉は慎しむべきであるという戒め。
●口も八丁、手(て)も八丁
しゃべることもすることも非常に達者であること。口八丁手八丁。
●口貰(もら)う
(人に食物をもらって生活する意から)人に生活をみてもらう。寄食する。
●口止(や)まず
口の動きがやまない。また、絶えず言い続ける。
●口より出せば世間
いったん口外してしまえば、世間に知れて、秘密も秘密でなくなる意。
●口を開(あ)かす
相手にものを言わせる。他の人にしゃべらせる。*無名抄「くちあかすべくもなく難ぜられければ」
●口を合(あ)わせる
1 相手の話に調子を合わせる。話を合わせる。
2 言うことが違わないように話を一致させる。言葉をしめし合わす。
●口を掛(か)ける
1 前もって先方に事を通じておく。わたりをつけておく。申し入れておく。
2 相手を呼び出すことを申し入れる。とくに、芸娼妓などを客席に招く。
●口を固(かた)める
1 他人に言わないよう約束させる。口止めする。
2 かたく口約束をする。
●口を藉(か)る
口実をつくる。かこつける。藉口(しゃこう)する。口にしく。
●口を箝(かん)す
1 口をつぐんで物を言わない。口をつぐむ。
2 人の口をふさぐ。言うことがあっても言えないようにする。
●口を利(き)く
1 ものを言う。話をする。「生意気な口をきく」
2 巧みにものを言う。口が達者である。大言壮語する。
3 人中でものが言える。人々の間で重んぜられる。はばがきく。はぶりがよい。
4 二つのものの間がうまくいくよう、とりもつ。第三者が話をする。調停する。なかだちをする。
●口を切(き)る
1 まだ開いていない樽やびん、箱などのふたやせんをあける。
2 話をしはじめる。多くの人たちの中で最初に発言する。
3 遊女などと前もって遊興の約束をしておく。江戸深川の遊里で言う。
4 馬を歩かせはじめるために、手綱をゆるめる。
●口を極(きわ)める
ありたけの言葉を尽くす。あらゆる言い方でいろいろと述べる。「口を極めて賞める(罵る)」
●口を消(け)す
1 他言させないようにする。
2 前にした証言を取り消す。
●口を=吸(す)う[=する]
接吻する。
●口を過(す)ぎる
=くち(口)を過ごす1
●口を過(す)ごす
1 くらしを立ててゆく。生活する。口を過ぎる。
2 よけいなことをいう。言いすごす。
●口を酸(すっぱ・す)くする
=くち(口)が酸くなる
●口を滑(すべ)らす
うっかりして言ってはならないことを言ってしまう。
●口を=すぼめる[=つぼめる]
へりくだった物言いをする。言いわけやおせじを言う。
●口を添(そ)える
1 ちょっとひと口飲む。付けざしをする場合などにいう。
2 人の言うことなどに、はたから助成の言葉を加えてとりなす。口添えをする。
●口を揃(そろ)える
1 二人以上の人が同時に同じことを言う。異口同音に言う。
2 しめしあわせて同じことを言う。口を合わせる。
●口を出(だ)す
=くちばし(嘴)を容れる
●口を叩(たた)く
べらべらとはばかりもなくしゃべる。口たたく。
●口を垂(た)る
卑下したもの言いをする。下手(したて)に出てものをいう。言葉を垂れる。
●口を衝(つ)いて出る
次から次へと自然に言葉が出てくる。
●口を噤(つぐ)む
口をしめて開かない。黙る。口を閉ざす。
●口を=尖(とが)らす[=尖らせる]
唇を前に突きだしてとがらせる。怒ったり、言い争ったりするときなどの口つき。転じて、不平不満を表わす顔つきにもいう。
●口を=閉(と)ざす[=閉(と)じる]
沈黙する。黙る。
●口を濁(にご)す
=ことば(言葉)を濁す
●口を=拭(ぬぐ)う[=拭(ふ)く]
(盗み食いをした後で、口をふいてそしらぬ顔をする意から)何か悪いことやまずいことをしていながら、していないふりをする。また、知っていながら知らないふりをする。
●口を濡(ぬ)らす
1 少しばかり飲み食いする。口の中をうるおす。
2 =くち(口)を糊(のり)す
●口を=糊(のり)す[=餬(こ)す]
1 (「糊す」は粥(かゆ)をすするの意)やっとくらしをたてる。貧しく生活する。
2 食客、居候となる。
●口を=挟(はさ)む[=入(い)れる]
人が話している途中で横から何かをいう。
●口を引き垂(た)る
口をへの字のようにする。口をゆがめる。
●口を開(ひら)く
話しはじめる。しゃべりだす。
●口を塞(ふさ)ぐ
人にものを言わせないようにする。悪事、秘密などをしゃべらせないようにする。金品などを与えてしゃべることを封じる。
●口を守ること瓶(かめ)の如くす
口(言葉)をつつしむべき事を、一度くつがえれば元にもどらない瓶の水にたとえて戒めることわざ。
●口を毟(むし)る
誘いをかけて尋ねる。問い落とそうとする。かまをかける。
●口を結(むす)ぶ
口を閉じてしゃべらない。黙る。
●口を寄(よ)す
巫女(みこ)が霊魂を招いて自分にのりうつらせ、その口から思いを述べさせる。口寄せをする。
●口を割(わ)る
自白する











●口が合(あ)う🔗⭐🔉
●口が合(あ)う
話がよく通じあう。互いの言うことが一致する。
●口が上(あ)がる
1 しゃべり方が上手になる。口が達者になる。
2 =くち(口)が干上がる
●口があく
1 はれ物の上皮が破れてうみが出る。
2 就職先、官位などであきができる。
3 手がかりがつかめる。端緒が得られる。
4 いよいよ事が始められる。
5 弁解ができる。言訳ができる。
●口が=うまい[=上手(じょうず)]
話し方や物の言い方が巧みである。説得術にたけている。
●口が=うるさい[=やかましい]
1 世間の評判や噂がわずらわしい。
2 ちょっとしたことにも小言や意見をがみがみ言う。
3 飲食物の味つけにいろいろと文句をつける性質である。また、好き嫌いがはげしい。
●口が多(おお)い
よくしゃべるさまである。また、おしゃべりな性質である。
●口が奢(おご)る
美食に慣れて、質素なものは食べない。
●口が重(おも)い
言葉数が少ない。寡黙である
●口が掛(か)かる
芸人、芸妓などが客から招かれる。転じて、仲間などから呼び出しがかかる。「麻雀の口が掛かる」
●口が堅(かた)い
言ってはならないことを他言しない。また、そのような性質である。
●口が軽(かる)い
何でもよくしゃべりたがって、言ってはいけないことまでも言いがちである。また、そのような性質である。また、多弁である。
●口が腐(くさ)っても
(口を動かさないために口が腐ることがあったとしてもの意)言わない決意の強いことの形容。
●口が過(す)ぎる
人なみはずれて口やかましい。また、言うことをひかえるべき事柄、遠虜すべき事柄を言う。言いすぎる。
●口が酸(す・すっぱ)くなる
同じ事を何度も繰り返して言うさま。いやになる程たびたび同じ事を言うさま。口を酸(す)くする。
●口が滑(すべ)る
言ってはならないことや、言う必要のないことなどを思わず言ってしまう。
●口が干上(ひあ)がる
(飲食物が得られないために、口が干からびる意)くらしがたたなくなる。口が上がる。
●口が塞(ふさ)がらぬ
あきれて言葉が出ない。「あいた口が塞がらぬ」の形でいう。
●口が減(へ)らない
(「へる」は負ける意)道理に負けても、なお理屈をならべたてるなどする。負けおしみをいう。また、勝手なことを遠慮なく言う。へらずぐちをきく。
●口が曲(ま)がる
その罰として口の形がゆがむという意。目上の人や世話になった人に対する悪口や贅沢な望みを口にすることをいさめる言葉。
●口がよい
和歌や連歌の詠みぶりがうまい。うまい句をつくる。
●口から高野(こうや)
口が災いのもとになって高野山で坊主にならなければならなくなる意で、口をつつしまないため大きな失敗をすることにいう。口は禍の門。
●口から先に生まれる
おしゃべりや口の達者な者をあざけっていう。
●口が悪(わる)い
1 言葉づかいや言う内容が、乱暴でたちがわるい。また、憎まれ口をきく性質である。
2 食欲がおきない。
●口食うて一杯
食べるだけで精いっぱい。生活に全く余裕がないことにいう。
●口では大坂の城も建つ
口先だけならどんな大きな事でも言うことができる。
●口と腹とは違う
口に出して言うことと、心に考えていることとは別である。
●口なお=乳(ち・ちち)臭(くさ)し[=乳臭(にゅうしゅう)]
口がまだ乳くさい。年がまだ若くて経験不足であることにいう。くちばしが黄色い。
●口に合(あ)う
飲食物が好みの味と一致する。
●口に入(い)る
1 (「人の口に入る」の形で)うわさにのぼる。盛んに人の話の種になる。
2 食うことができる。
●口に掛(か)かる
=くち(口)の端(は)に掛かる
●口に掛(か)ける
=くち(口)の端(は)に掛ける
●口に風を引かす
言ってもむだなことを言うたとえ。言ったことがむだになる。
●口に藉(し)く
=くち(口)を藉(か)る
●口に=地代は出ない[=税は掛からぬ・年貢はいらぬ]
(どんなに勝手なことを言っても、それに地代(税)がかかる訳ではないの意)身勝手な放言をすることのたとえ。
●口にする
1 口に出して言う。話す。うわさする。話題にする。「口にするのもはばかる言葉」
2 口に入れる。口にくわえる。食べる。飲む。タバコなどを吸う。「口にしたことのない食べ物」
●口に出(だ)す
言葉にあらわす。言う。話す。
●口に絶(た)つ
1 あることについて決して話さない。しゃべらない。
2 ある特定の物の飲食を決してしない。断ち物をする。
●口に手を当てる
(口を手で隠してひそひそ話す意から)陰口をきく。陰口を言ってあざわらう。
●口に土用が入(はい)る
(江戸時代、夏の土用には仕事を休む職業が多かったところから)口が休みになる。食物が口にはいったので、おしゃべりがとだえる。
●口に乗(の)せる
ことばを巧みにあやつって、人をあざむく。口車に乗せる。
●口に上(のぼ)せる
=くち(口)の端に掛ける
●口に上(のぼ)る
=くち(口)の端に掛かる
●口に乗(の)る
1 人々の話の種になる。世の中に広く知られる。評判になる。人口に膾炙(かいしゃ)する。
2 相手の言葉にだまされて言う通りにする。口車に乗る。
●口に入(はい)る物なら按摩(あんま)の笛でも
意地きたなくなんでも食べることのたとえ。
●口に=針(はり)[=棘(とげ)]あり
言葉がとげとげしく、皮肉や悪意が感じられる。
●口に任(まか)せる
深く考えないで、思いつくままにものを言う。口から出まかせに言う。
●口に蜜あり、腹に剣あり
(中国、唐の玄宗の時の宰相李林甫の人柄を述べた語から)口先ではやさしいことを言いながら、心の中は陰険なこと。
●口の子(こ)
売買などの仲介の手数料。また、利息。口銭。
●口の籠(こ)
=くつこ(口籠)
●口の下(した)から
(「…という口の下から」の形で)言い終わるか終わらないうちに。
●口の虎は身を=破る[=食(は)む]
うかつなことを言うと身を破滅させることがある。言葉はつつしむべきであるという教え。
●口の端(は)
言葉のはしばし。くちさき。また、話の種。噂。くちは。
●口の端(は)に掛かる
人々の話の種にされる。噂をされる。口に掛かる。口にのぼる。
●口の端(は)に掛(か)ける
言葉のはしばしに出して言う。話の種にする。噂をする。口に掛ける。口にのぼせる。
●口の世(よ)
やっと食べるだけで生活する状態。また、やっと食べるだけのわずかな手当の程度。*浮・日本永代蔵‐五「やうやう口の世で抱へられ」
●口は口、心は心
口に出して言うことと、心の中で思っていることとが一致しないこと。うらはらであること。
●口は禍(わざわい)の=門(かど・もん)[=もと]
うっかり言った言葉で後の災難を招くことが住々にしてあるものだ。言葉は慎しむべきであるという戒め。
●口も八丁、手(て)も八丁
しゃべることもすることも非常に達者であること。口八丁手八丁。
●口貰(もら)う
(人に食物をもらって生活する意から)人に生活をみてもらう。寄食する。
●口止(や)まず
口の動きがやまない。また、絶えず言い続ける。
●口より出せば世間
いったん口外してしまえば、世間に知れて、秘密も秘密でなくなる意。
●口を開(あ)かす
相手にものを言わせる。他の人にしゃべらせる。*無名抄「くちあかすべくもなく難ぜられければ」
●口を合(あ)わせる
1 相手の話に調子を合わせる。話を合わせる。
2 言うことが違わないように話を一致させる。言葉をしめし合わす。
●口を掛(か)ける
1 前もって先方に事を通じておく。わたりをつけておく。申し入れておく。
2 相手を呼び出すことを申し入れる。とくに、芸娼妓などを客席に招く。
●口を固(かた)める
1 他人に言わないよう約束させる。口止めする。
2 かたく口約束をする。
●口を藉(か)る
口実をつくる。かこつける。藉口(しゃこう)する。口にしく。
●口を箝(かん)す
1 口をつぐんで物を言わない。口をつぐむ。
2 人の口をふさぐ。言うことがあっても言えないようにする。
●口を利(き)く
1 ものを言う。話をする。「生意気な口をきく」
2 巧みにものを言う。口が達者である。大言壮語する。
3 人中でものが言える。人々の間で重んぜられる。はばがきく。はぶりがよい。
4 二つのものの間がうまくいくよう、とりもつ。第三者が話をする。調停する。なかだちをする。
●口を切(き)る
1 まだ開いていない樽やびん、箱などのふたやせんをあける。
2 話をしはじめる。多くの人たちの中で最初に発言する。
3 遊女などと前もって遊興の約束をしておく。江戸深川の遊里で言う。
4 馬を歩かせはじめるために、手綱をゆるめる。
●口を極(きわ)める
ありたけの言葉を尽くす。あらゆる言い方でいろいろと述べる。「口を極めて賞める(罵る)」
●口を消(け)す
1 他言させないようにする。
2 前にした証言を取り消す。
●口を=吸(す)う[=する]
接吻する。
●口を過(す)ぎる
=くち(口)を過ごす1
●口を過(す)ごす
1 くらしを立ててゆく。生活する。口を過ぎる。
2 よけいなことをいう。言いすごす。
●口を酸(すっぱ・す)くする
=くち(口)が酸くなる
●口を滑(すべ)らす
うっかりして言ってはならないことを言ってしまう。
●口を=すぼめる[=つぼめる]
へりくだった物言いをする。言いわけやおせじを言う。
●口を添(そ)える
1 ちょっとひと口飲む。付けざしをする場合などにいう。
2 人の言うことなどに、はたから助成の言葉を加えてとりなす。口添えをする。
●口を揃(そろ)える
1 二人以上の人が同時に同じことを言う。異口同音に言う。
2 しめしあわせて同じことを言う。口を合わせる。
●口を出(だ)す
=くちばし(嘴)を容れる
●口を叩(たた)く
べらべらとはばかりもなくしゃべる。口たたく。
●口を垂(た)る
卑下したもの言いをする。下手(したて)に出てものをいう。言葉を垂れる。
●口を衝(つ)いて出る
次から次へと自然に言葉が出てくる。
●口を噤(つぐ)む
口をしめて開かない。黙る。口を閉ざす。
●口を=尖(とが)らす[=尖らせる]
唇を前に突きだしてとがらせる。怒ったり、言い争ったりするときなどの口つき。転じて、不平不満を表わす顔つきにもいう。
●口を=閉(と)ざす[=閉(と)じる]
沈黙する。黙る。
●口を濁(にご)す
=ことば(言葉)を濁す
●口を=拭(ぬぐ)う[=拭(ふ)く]
(盗み食いをした後で、口をふいてそしらぬ顔をする意から)何か悪いことやまずいことをしていながら、していないふりをする。また、知っていながら知らないふりをする。
●口を濡(ぬ)らす
1 少しばかり飲み食いする。口の中をうるおす。
2 =くち(口)を糊(のり)す
●口を=糊(のり)す[=餬(こ)す]
1 (「糊す」は粥(かゆ)をすするの意)やっとくらしをたてる。貧しく生活する。
2 食客、居候となる。
●口を=挟(はさ)む[=入(い)れる]
人が話している途中で横から何かをいう。
●口を引き垂(た)る
口をへの字のようにする。口をゆがめる。
●口を開(ひら)く
話しはじめる。しゃべりだす。
●口を塞(ふさ)ぐ
人にものを言わせないようにする。悪事、秘密などをしゃべらせないようにする。金品などを与えてしゃべることを封じる。
●口を守ること瓶(かめ)の如くす
口(言葉)をつつしむべき事を、一度くつがえれば元にもどらない瓶の水にたとえて戒めることわざ。
●口を毟(むし)る
誘いをかけて尋ねる。問い落とそうとする。かまをかける。
●口を結(むす)ぶ
口を閉じてしゃべらない。黙る。
●口を寄(よ)す
巫女(みこ)が霊魂を招いて自分にのりうつらせ、その口から思いを述べさせる。口寄せをする。
●口を割(わ)る
自白する
くち【朽・腐】
〔語素〕(動詞「くちる(朽)」の連用形から)
1 名詞の上に付いて、くさったの意をそえる。「朽木」「朽葉」「朽屋」など。
2 名詞の上に付いて、年老いたの意をそえる。人をののしったり、自分をへりくだって言ったりするのにも用いる。「くちあま」「くちおんな」など。
●口が上(あ)がる🔗⭐🔉
●口が上(あ)がる
1 しゃべり方が上手になる。口が達者になる。
2 =くち(口)が干上がる
●口があく
1 はれ物の上皮が破れてうみが出る。
2 就職先、官位などであきができる。
3 手がかりがつかめる。端緒が得られる。
4 いよいよ事が始められる。
5 弁解ができる。言訳ができる。
●口が=うまい[=上手(じょうず)]
話し方や物の言い方が巧みである。説得術にたけている。
●口が=うるさい[=やかましい]
1 世間の評判や噂がわずらわしい。
2 ちょっとしたことにも小言や意見をがみがみ言う。
3 飲食物の味つけにいろいろと文句をつける性質である。また、好き嫌いがはげしい。
●口が多(おお)い
よくしゃべるさまである。また、おしゃべりな性質である。
●口が奢(おご)る
美食に慣れて、質素なものは食べない。
●口が重(おも)い
言葉数が少ない。寡黙である
●口が掛(か)かる
芸人、芸妓などが客から招かれる。転じて、仲間などから呼び出しがかかる。「麻雀の口が掛かる」
●口が堅(かた)い
言ってはならないことを他言しない。また、そのような性質である。
●口が軽(かる)い
何でもよくしゃべりたがって、言ってはいけないことまでも言いがちである。また、そのような性質である。また、多弁である。
●口が腐(くさ)っても
(口を動かさないために口が腐ることがあったとしてもの意)言わない決意の強いことの形容。
●口が過(す)ぎる
人なみはずれて口やかましい。また、言うことをひかえるべき事柄、遠虜すべき事柄を言う。言いすぎる。
●口が酸(す・すっぱ)くなる
同じ事を何度も繰り返して言うさま。いやになる程たびたび同じ事を言うさま。口を酸(す)くする。
●口が滑(すべ)る
言ってはならないことや、言う必要のないことなどを思わず言ってしまう。
●口が干上(ひあ)がる
(飲食物が得られないために、口が干からびる意)くらしがたたなくなる。口が上がる。
●口が塞(ふさ)がらぬ
あきれて言葉が出ない。「あいた口が塞がらぬ」の形でいう。
●口が減(へ)らない
(「へる」は負ける意)道理に負けても、なお理屈をならべたてるなどする。負けおしみをいう。また、勝手なことを遠慮なく言う。へらずぐちをきく。
●口が曲(ま)がる
その罰として口の形がゆがむという意。目上の人や世話になった人に対する悪口や贅沢な望みを口にすることをいさめる言葉。
●口がよい
和歌や連歌の詠みぶりがうまい。うまい句をつくる。
●口から高野(こうや)
口が災いのもとになって高野山で坊主にならなければならなくなる意で、口をつつしまないため大きな失敗をすることにいう。口は禍の門。
●口から先に生まれる
おしゃべりや口の達者な者をあざけっていう。
●口が悪(わる)い
1 言葉づかいや言う内容が、乱暴でたちがわるい。また、憎まれ口をきく性質である。
2 食欲がおきない。
●口食うて一杯
食べるだけで精いっぱい。生活に全く余裕がないことにいう。
●口では大坂の城も建つ
口先だけならどんな大きな事でも言うことができる。
●口と腹とは違う
口に出して言うことと、心に考えていることとは別である。
●口なお=乳(ち・ちち)臭(くさ)し[=乳臭(にゅうしゅう)]
口がまだ乳くさい。年がまだ若くて経験不足であることにいう。くちばしが黄色い。
●口に合(あ)う
飲食物が好みの味と一致する。
●口に入(い)る
1 (「人の口に入る」の形で)うわさにのぼる。盛んに人の話の種になる。
2 食うことができる。
●口に掛(か)かる
=くち(口)の端(は)に掛かる
●口に掛(か)ける
=くち(口)の端(は)に掛ける
●口に風を引かす
言ってもむだなことを言うたとえ。言ったことがむだになる。
●口に藉(し)く
=くち(口)を藉(か)る
●口に=地代は出ない[=税は掛からぬ・年貢はいらぬ]
(どんなに勝手なことを言っても、それに地代(税)がかかる訳ではないの意)身勝手な放言をすることのたとえ。
●口にする
1 口に出して言う。話す。うわさする。話題にする。「口にするのもはばかる言葉」
2 口に入れる。口にくわえる。食べる。飲む。タバコなどを吸う。「口にしたことのない食べ物」
●口に出(だ)す
言葉にあらわす。言う。話す。
●口に絶(た)つ
1 あることについて決して話さない。しゃべらない。
2 ある特定の物の飲食を決してしない。断ち物をする。
●口に手を当てる
(口を手で隠してひそひそ話す意から)陰口をきく。陰口を言ってあざわらう。
●口に土用が入(はい)る
(江戸時代、夏の土用には仕事を休む職業が多かったところから)口が休みになる。食物が口にはいったので、おしゃべりがとだえる。
●口に乗(の)せる
ことばを巧みにあやつって、人をあざむく。口車に乗せる。
●口に上(のぼ)せる
=くち(口)の端に掛ける
●口に上(のぼ)る
=くち(口)の端に掛かる
●口に乗(の)る
1 人々の話の種になる。世の中に広く知られる。評判になる。人口に膾炙(かいしゃ)する。
2 相手の言葉にだまされて言う通りにする。口車に乗る。
●口に入(はい)る物なら按摩(あんま)の笛でも
意地きたなくなんでも食べることのたとえ。
●口に=針(はり)[=棘(とげ)]あり
言葉がとげとげしく、皮肉や悪意が感じられる。
●口に任(まか)せる
深く考えないで、思いつくままにものを言う。口から出まかせに言う。
●口に蜜あり、腹に剣あり
(中国、唐の玄宗の時の宰相李林甫の人柄を述べた語から)口先ではやさしいことを言いながら、心の中は陰険なこと。
●口の子(こ)
売買などの仲介の手数料。また、利息。口銭。
●口の籠(こ)
=くつこ(口籠)
●口の下(した)から
(「…という口の下から」の形で)言い終わるか終わらないうちに。
●口の虎は身を=破る[=食(は)む]
うかつなことを言うと身を破滅させることがある。言葉はつつしむべきであるという教え。
●口の端(は)
言葉のはしばし。くちさき。また、話の種。噂。くちは。
●口の端(は)に掛かる
人々の話の種にされる。噂をされる。口に掛かる。口にのぼる。
●口の端(は)に掛(か)ける
言葉のはしばしに出して言う。話の種にする。噂をする。口に掛ける。口にのぼせる。
●口の世(よ)
やっと食べるだけで生活する状態。また、やっと食べるだけのわずかな手当の程度。*浮・日本永代蔵‐五「やうやう口の世で抱へられ」
●口は口、心は心
口に出して言うことと、心の中で思っていることとが一致しないこと。うらはらであること。
●口は禍(わざわい)の=門(かど・もん)[=もと]
うっかり言った言葉で後の災難を招くことが住々にしてあるものだ。言葉は慎しむべきであるという戒め。
●口も八丁、手(て)も八丁
しゃべることもすることも非常に達者であること。口八丁手八丁。
●口貰(もら)う
(人に食物をもらって生活する意から)人に生活をみてもらう。寄食する。
●口止(や)まず
口の動きがやまない。また、絶えず言い続ける。
●口より出せば世間
いったん口外してしまえば、世間に知れて、秘密も秘密でなくなる意。
●口を開(あ)かす
相手にものを言わせる。他の人にしゃべらせる。*無名抄「くちあかすべくもなく難ぜられければ」
●口を合(あ)わせる
1 相手の話に調子を合わせる。話を合わせる。
2 言うことが違わないように話を一致させる。言葉をしめし合わす。
●口を掛(か)ける
1 前もって先方に事を通じておく。わたりをつけておく。申し入れておく。
2 相手を呼び出すことを申し入れる。とくに、芸娼妓などを客席に招く。
●口を固(かた)める
1 他人に言わないよう約束させる。口止めする。
2 かたく口約束をする。
●口を藉(か)る
口実をつくる。かこつける。藉口(しゃこう)する。口にしく。
●口を箝(かん)す
1 口をつぐんで物を言わない。口をつぐむ。
2 人の口をふさぐ。言うことがあっても言えないようにする。
●口を利(き)く
1 ものを言う。話をする。「生意気な口をきく」
2 巧みにものを言う。口が達者である。大言壮語する。
3 人中でものが言える。人々の間で重んぜられる。はばがきく。はぶりがよい。
4 二つのものの間がうまくいくよう、とりもつ。第三者が話をする。調停する。なかだちをする。
●口を切(き)る
1 まだ開いていない樽やびん、箱などのふたやせんをあける。
2 話をしはじめる。多くの人たちの中で最初に発言する。
3 遊女などと前もって遊興の約束をしておく。江戸深川の遊里で言う。
4 馬を歩かせはじめるために、手綱をゆるめる。
●口を極(きわ)める
ありたけの言葉を尽くす。あらゆる言い方でいろいろと述べる。「口を極めて賞める(罵る)」
●口を消(け)す
1 他言させないようにする。
2 前にした証言を取り消す。
●口を=吸(す)う[=する]
接吻する。
●口を過(す)ぎる
=くち(口)を過ごす1
●口を過(す)ごす
1 くらしを立ててゆく。生活する。口を過ぎる。
2 よけいなことをいう。言いすごす。
●口を酸(すっぱ・す)くする
=くち(口)が酸くなる
●口を滑(すべ)らす
うっかりして言ってはならないことを言ってしまう。
●口を=すぼめる[=つぼめる]
へりくだった物言いをする。言いわけやおせじを言う。
●口を添(そ)える
1 ちょっとひと口飲む。付けざしをする場合などにいう。
2 人の言うことなどに、はたから助成の言葉を加えてとりなす。口添えをする。
●口を揃(そろ)える
1 二人以上の人が同時に同じことを言う。異口同音に言う。
2 しめしあわせて同じことを言う。口を合わせる。
●口を出(だ)す
=くちばし(嘴)を容れる
●口を叩(たた)く
べらべらとはばかりもなくしゃべる。口たたく。
●口を垂(た)る
卑下したもの言いをする。下手(したて)に出てものをいう。言葉を垂れる。
●口を衝(つ)いて出る
次から次へと自然に言葉が出てくる。
●口を噤(つぐ)む
口をしめて開かない。黙る。口を閉ざす。
●口を=尖(とが)らす[=尖らせる]
唇を前に突きだしてとがらせる。怒ったり、言い争ったりするときなどの口つき。転じて、不平不満を表わす顔つきにもいう。
●口を=閉(と)ざす[=閉(と)じる]
沈黙する。黙る。
●口を濁(にご)す
=ことば(言葉)を濁す
●口を=拭(ぬぐ)う[=拭(ふ)く]
(盗み食いをした後で、口をふいてそしらぬ顔をする意から)何か悪いことやまずいことをしていながら、していないふりをする。また、知っていながら知らないふりをする。
●口を濡(ぬ)らす
1 少しばかり飲み食いする。口の中をうるおす。
2 =くち(口)を糊(のり)す
●口を=糊(のり)す[=餬(こ)す]
1 (「糊す」は粥(かゆ)をすするの意)やっとくらしをたてる。貧しく生活する。
2 食客、居候となる。
●口を=挟(はさ)む[=入(い)れる]
人が話している途中で横から何かをいう。
●口を引き垂(た)る
口をへの字のようにする。口をゆがめる。
●口を開(ひら)く
話しはじめる。しゃべりだす。
●口を塞(ふさ)ぐ
人にものを言わせないようにする。悪事、秘密などをしゃべらせないようにする。金品などを与えてしゃべることを封じる。
●口を守ること瓶(かめ)の如くす
口(言葉)をつつしむべき事を、一度くつがえれば元にもどらない瓶の水にたとえて戒めることわざ。
●口を毟(むし)る
誘いをかけて尋ねる。問い落とそうとする。かまをかける。
●口を結(むす)ぶ
口を閉じてしゃべらない。黙る。
●口を寄(よ)す
巫女(みこ)が霊魂を招いて自分にのりうつらせ、その口から思いを述べさせる。口寄せをする。
●口を割(わ)る
自白する
くち【朽・腐】
〔語素〕(動詞「くちる(朽)」の連用形から)
1 名詞の上に付いて、くさったの意をそえる。「朽木」「朽葉」「朽屋」など。
2 名詞の上に付いて、年老いたの意をそえる。人をののしったり、自分をへりくだって言ったりするのにも用いる。「くちあま」「くちおんな」など。
●口があく🔗⭐🔉
●口があく
1 はれ物の上皮が破れてうみが出る。
2 就職先、官位などであきができる。
3 手がかりがつかめる。端緒が得られる。
4 いよいよ事が始められる。
5 弁解ができる。言訳ができる。
●口が=うまい[=上手(じょうず)]
話し方や物の言い方が巧みである。説得術にたけている。
●口が=うるさい[=やかましい]
1 世間の評判や噂がわずらわしい。
2 ちょっとしたことにも小言や意見をがみがみ言う。
3 飲食物の味つけにいろいろと文句をつける性質である。また、好き嫌いがはげしい。
●口が多(おお)い
よくしゃべるさまである。また、おしゃべりな性質である。
●口が奢(おご)る
美食に慣れて、質素なものは食べない。
●口が重(おも)い
言葉数が少ない。寡黙である
●口が掛(か)かる
芸人、芸妓などが客から招かれる。転じて、仲間などから呼び出しがかかる。「麻雀の口が掛かる」
●口が堅(かた)い
言ってはならないことを他言しない。また、そのような性質である。
●口が軽(かる)い
何でもよくしゃべりたがって、言ってはいけないことまでも言いがちである。また、そのような性質である。また、多弁である。
●口が腐(くさ)っても
(口を動かさないために口が腐ることがあったとしてもの意)言わない決意の強いことの形容。
●口が過(す)ぎる
人なみはずれて口やかましい。また、言うことをひかえるべき事柄、遠虜すべき事柄を言う。言いすぎる。
●口が酸(す・すっぱ)くなる
同じ事を何度も繰り返して言うさま。いやになる程たびたび同じ事を言うさま。口を酸(す)くする。
●口が滑(すべ)る
言ってはならないことや、言う必要のないことなどを思わず言ってしまう。
●口が干上(ひあ)がる
(飲食物が得られないために、口が干からびる意)くらしがたたなくなる。口が上がる。
●口が塞(ふさ)がらぬ
あきれて言葉が出ない。「あいた口が塞がらぬ」の形でいう。
●口が減(へ)らない
(「へる」は負ける意)道理に負けても、なお理屈をならべたてるなどする。負けおしみをいう。また、勝手なことを遠慮なく言う。へらずぐちをきく。
●口が曲(ま)がる
その罰として口の形がゆがむという意。目上の人や世話になった人に対する悪口や贅沢な望みを口にすることをいさめる言葉。
●口がよい
和歌や連歌の詠みぶりがうまい。うまい句をつくる。
●口から高野(こうや)
口が災いのもとになって高野山で坊主にならなければならなくなる意で、口をつつしまないため大きな失敗をすることにいう。口は禍の門。
●口から先に生まれる
おしゃべりや口の達者な者をあざけっていう。
●口が悪(わる)い
1 言葉づかいや言う内容が、乱暴でたちがわるい。また、憎まれ口をきく性質である。
2 食欲がおきない。
●口食うて一杯
食べるだけで精いっぱい。生活に全く余裕がないことにいう。
●口では大坂の城も建つ
口先だけならどんな大きな事でも言うことができる。
●口と腹とは違う
口に出して言うことと、心に考えていることとは別である。
●口なお=乳(ち・ちち)臭(くさ)し[=乳臭(にゅうしゅう)]
口がまだ乳くさい。年がまだ若くて経験不足であることにいう。くちばしが黄色い。
●口に合(あ)う
飲食物が好みの味と一致する。
●口に入(い)る
1 (「人の口に入る」の形で)うわさにのぼる。盛んに人の話の種になる。
2 食うことができる。
●口に掛(か)かる
=くち(口)の端(は)に掛かる
●口に掛(か)ける
=くち(口)の端(は)に掛ける
●口に風を引かす
言ってもむだなことを言うたとえ。言ったことがむだになる。
●口に藉(し)く
=くち(口)を藉(か)る
●口に=地代は出ない[=税は掛からぬ・年貢はいらぬ]
(どんなに勝手なことを言っても、それに地代(税)がかかる訳ではないの意)身勝手な放言をすることのたとえ。
●口にする
1 口に出して言う。話す。うわさする。話題にする。「口にするのもはばかる言葉」
2 口に入れる。口にくわえる。食べる。飲む。タバコなどを吸う。「口にしたことのない食べ物」
●口に出(だ)す
言葉にあらわす。言う。話す。
●口に絶(た)つ
1 あることについて決して話さない。しゃべらない。
2 ある特定の物の飲食を決してしない。断ち物をする。
●口に手を当てる
(口を手で隠してひそひそ話す意から)陰口をきく。陰口を言ってあざわらう。
●口に土用が入(はい)る
(江戸時代、夏の土用には仕事を休む職業が多かったところから)口が休みになる。食物が口にはいったので、おしゃべりがとだえる。
●口に乗(の)せる
ことばを巧みにあやつって、人をあざむく。口車に乗せる。
●口に上(のぼ)せる
=くち(口)の端に掛ける
●口に上(のぼ)る
=くち(口)の端に掛かる
●口に乗(の)る
1 人々の話の種になる。世の中に広く知られる。評判になる。人口に膾炙(かいしゃ)する。
2 相手の言葉にだまされて言う通りにする。口車に乗る。
●口に入(はい)る物なら按摩(あんま)の笛でも
意地きたなくなんでも食べることのたとえ。
●口に=針(はり)[=棘(とげ)]あり
言葉がとげとげしく、皮肉や悪意が感じられる。
●口に任(まか)せる
深く考えないで、思いつくままにものを言う。口から出まかせに言う。
●口に蜜あり、腹に剣あり
(中国、唐の玄宗の時の宰相李林甫の人柄を述べた語から)口先ではやさしいことを言いながら、心の中は陰険なこと。
●口の子(こ)
売買などの仲介の手数料。また、利息。口銭。
●口の籠(こ)
=くつこ(口籠)
●口の下(した)から
(「…という口の下から」の形で)言い終わるか終わらないうちに。
●口の虎は身を=破る[=食(は)む]
うかつなことを言うと身を破滅させることがある。言葉はつつしむべきであるという教え。
●口の端(は)
言葉のはしばし。くちさき。また、話の種。噂。くちは。
●口の端(は)に掛かる
人々の話の種にされる。噂をされる。口に掛かる。口にのぼる。
●口の端(は)に掛(か)ける
言葉のはしばしに出して言う。話の種にする。噂をする。口に掛ける。口にのぼせる。
●口の世(よ)
やっと食べるだけで生活する状態。また、やっと食べるだけのわずかな手当の程度。*浮・日本永代蔵‐五「やうやう口の世で抱へられ」
●口は口、心は心
口に出して言うことと、心の中で思っていることとが一致しないこと。うらはらであること。
●口は禍(わざわい)の=門(かど・もん)[=もと]
うっかり言った言葉で後の災難を招くことが住々にしてあるものだ。言葉は慎しむべきであるという戒め。
●口も八丁、手(て)も八丁
しゃべることもすることも非常に達者であること。口八丁手八丁。
●口貰(もら)う
(人に食物をもらって生活する意から)人に生活をみてもらう。寄食する。
●口止(や)まず
口の動きがやまない。また、絶えず言い続ける。
●口より出せば世間
いったん口外してしまえば、世間に知れて、秘密も秘密でなくなる意。
●口を開(あ)かす
相手にものを言わせる。他の人にしゃべらせる。*無名抄「くちあかすべくもなく難ぜられければ」
●口を合(あ)わせる
1 相手の話に調子を合わせる。話を合わせる。
2 言うことが違わないように話を一致させる。言葉をしめし合わす。
●口を掛(か)ける
1 前もって先方に事を通じておく。わたりをつけておく。申し入れておく。
2 相手を呼び出すことを申し入れる。とくに、芸娼妓などを客席に招く。
●口を固(かた)める
1 他人に言わないよう約束させる。口止めする。
2 かたく口約束をする。
●口を藉(か)る
口実をつくる。かこつける。藉口(しゃこう)する。口にしく。
●口を箝(かん)す
1 口をつぐんで物を言わない。口をつぐむ。
2 人の口をふさぐ。言うことがあっても言えないようにする。
●口を利(き)く
1 ものを言う。話をする。「生意気な口をきく」
2 巧みにものを言う。口が達者である。大言壮語する。
3 人中でものが言える。人々の間で重んぜられる。はばがきく。はぶりがよい。
4 二つのものの間がうまくいくよう、とりもつ。第三者が話をする。調停する。なかだちをする。
●口を切(き)る
1 まだ開いていない樽やびん、箱などのふたやせんをあける。
2 話をしはじめる。多くの人たちの中で最初に発言する。
3 遊女などと前もって遊興の約束をしておく。江戸深川の遊里で言う。
4 馬を歩かせはじめるために、手綱をゆるめる。
●口を極(きわ)める
ありたけの言葉を尽くす。あらゆる言い方でいろいろと述べる。「口を極めて賞める(罵る)」
●口を消(け)す
1 他言させないようにする。
2 前にした証言を取り消す。
●口を=吸(す)う[=する]
接吻する。
●口を過(す)ぎる
=くち(口)を過ごす1
●口を過(す)ごす
1 くらしを立ててゆく。生活する。口を過ぎる。
2 よけいなことをいう。言いすごす。
●口を酸(すっぱ・す)くする
=くち(口)が酸くなる
●口を滑(すべ)らす
うっかりして言ってはならないことを言ってしまう。
●口を=すぼめる[=つぼめる]
へりくだった物言いをする。言いわけやおせじを言う。
●口を添(そ)える
1 ちょっとひと口飲む。付けざしをする場合などにいう。
2 人の言うことなどに、はたから助成の言葉を加えてとりなす。口添えをする。
●口を揃(そろ)える
1 二人以上の人が同時に同じことを言う。異口同音に言う。
2 しめしあわせて同じことを言う。口を合わせる。
●口を出(だ)す
=くちばし(嘴)を容れる
●口を叩(たた)く
べらべらとはばかりもなくしゃべる。口たたく。
●口を垂(た)る
卑下したもの言いをする。下手(したて)に出てものをいう。言葉を垂れる。
●口を衝(つ)いて出る
次から次へと自然に言葉が出てくる。
●口を噤(つぐ)む
口をしめて開かない。黙る。口を閉ざす。
●口を=尖(とが)らす[=尖らせる]
唇を前に突きだしてとがらせる。怒ったり、言い争ったりするときなどの口つき。転じて、不平不満を表わす顔つきにもいう。
●口を=閉(と)ざす[=閉(と)じる]
沈黙する。黙る。
●口を濁(にご)す
=ことば(言葉)を濁す
●口を=拭(ぬぐ)う[=拭(ふ)く]
(盗み食いをした後で、口をふいてそしらぬ顔をする意から)何か悪いことやまずいことをしていながら、していないふりをする。また、知っていながら知らないふりをする。
●口を濡(ぬ)らす
1 少しばかり飲み食いする。口の中をうるおす。
2 =くち(口)を糊(のり)す
●口を=糊(のり)す[=餬(こ)す]
1 (「糊す」は粥(かゆ)をすするの意)やっとくらしをたてる。貧しく生活する。
2 食客、居候となる。
●口を=挟(はさ)む[=入(い)れる]
人が話している途中で横から何かをいう。
●口を引き垂(た)る
口をへの字のようにする。口をゆがめる。
●口を開(ひら)く
話しはじめる。しゃべりだす。
●口を塞(ふさ)ぐ
人にものを言わせないようにする。悪事、秘密などをしゃべらせないようにする。金品などを与えてしゃべることを封じる。
●口を守ること瓶(かめ)の如くす
口(言葉)をつつしむべき事を、一度くつがえれば元にもどらない瓶の水にたとえて戒めることわざ。
●口を毟(むし)る
誘いをかけて尋ねる。問い落とそうとする。かまをかける。
●口を結(むす)ぶ
口を閉じてしゃべらない。黙る。
●口を寄(よ)す
巫女(みこ)が霊魂を招いて自分にのりうつらせ、その口から思いを述べさせる。口寄せをする。
●口を割(わ)る
自白する
くち【朽・腐】
〔語素〕(動詞「くちる(朽)」の連用形から)
1 名詞の上に付いて、くさったの意をそえる。「朽木」「朽葉」「朽屋」など。
2 名詞の上に付いて、年老いたの意をそえる。人をののしったり、自分をへりくだって言ったりするのにも用いる。「くちあま」「くちおんな」など。
●口が=うまい[=上手(じょうず)]🔗⭐🔉
●口が=うまい[=上手(じょうず)]
話し方や物の言い方が巧みである。説得術にたけている。
●口が=うるさい[=やかましい]
1 世間の評判や噂がわずらわしい。
2 ちょっとしたことにも小言や意見をがみがみ言う。
3 飲食物の味つけにいろいろと文句をつける性質である。また、好き嫌いがはげしい。
●口が多(おお)い
よくしゃべるさまである。また、おしゃべりな性質である。
●口が奢(おご)る
美食に慣れて、質素なものは食べない。
●口が重(おも)い
言葉数が少ない。寡黙である
●口が掛(か)かる
芸人、芸妓などが客から招かれる。転じて、仲間などから呼び出しがかかる。「麻雀の口が掛かる」
●口が堅(かた)い
言ってはならないことを他言しない。また、そのような性質である。
●口が軽(かる)い
何でもよくしゃべりたがって、言ってはいけないことまでも言いがちである。また、そのような性質である。また、多弁である。
●口が腐(くさ)っても
(口を動かさないために口が腐ることがあったとしてもの意)言わない決意の強いことの形容。
●口が過(す)ぎる
人なみはずれて口やかましい。また、言うことをひかえるべき事柄、遠虜すべき事柄を言う。言いすぎる。
●口が酸(す・すっぱ)くなる
同じ事を何度も繰り返して言うさま。いやになる程たびたび同じ事を言うさま。口を酸(す)くする。
●口が滑(すべ)る
言ってはならないことや、言う必要のないことなどを思わず言ってしまう。
●口が干上(ひあ)がる
(飲食物が得られないために、口が干からびる意)くらしがたたなくなる。口が上がる。
●口が塞(ふさ)がらぬ
あきれて言葉が出ない。「あいた口が塞がらぬ」の形でいう。
●口が減(へ)らない
(「へる」は負ける意)道理に負けても、なお理屈をならべたてるなどする。負けおしみをいう。また、勝手なことを遠慮なく言う。へらずぐちをきく。
●口が曲(ま)がる
その罰として口の形がゆがむという意。目上の人や世話になった人に対する悪口や贅沢な望みを口にすることをいさめる言葉。
●口がよい
和歌や連歌の詠みぶりがうまい。うまい句をつくる。
●口から高野(こうや)
口が災いのもとになって高野山で坊主にならなければならなくなる意で、口をつつしまないため大きな失敗をすることにいう。口は禍の門。
●口から先に生まれる
おしゃべりや口の達者な者をあざけっていう。
●口が悪(わる)い
1 言葉づかいや言う内容が、乱暴でたちがわるい。また、憎まれ口をきく性質である。
2 食欲がおきない。
●口食うて一杯
食べるだけで精いっぱい。生活に全く余裕がないことにいう。
●口では大坂の城も建つ
口先だけならどんな大きな事でも言うことができる。
●口と腹とは違う
口に出して言うことと、心に考えていることとは別である。
●口なお=乳(ち・ちち)臭(くさ)し[=乳臭(にゅうしゅう)]
口がまだ乳くさい。年がまだ若くて経験不足であることにいう。くちばしが黄色い。
●口に合(あ)う
飲食物が好みの味と一致する。
●口に入(い)る
1 (「人の口に入る」の形で)うわさにのぼる。盛んに人の話の種になる。
2 食うことができる。
●口に掛(か)かる
=くち(口)の端(は)に掛かる
●口に掛(か)ける
=くち(口)の端(は)に掛ける
●口に風を引かす
言ってもむだなことを言うたとえ。言ったことがむだになる。
●口に藉(し)く
=くち(口)を藉(か)る
●口に=地代は出ない[=税は掛からぬ・年貢はいらぬ]
(どんなに勝手なことを言っても、それに地代(税)がかかる訳ではないの意)身勝手な放言をすることのたとえ。
●口にする
1 口に出して言う。話す。うわさする。話題にする。「口にするのもはばかる言葉」
2 口に入れる。口にくわえる。食べる。飲む。タバコなどを吸う。「口にしたことのない食べ物」
●口に出(だ)す
言葉にあらわす。言う。話す。
●口に絶(た)つ
1 あることについて決して話さない。しゃべらない。
2 ある特定の物の飲食を決してしない。断ち物をする。
●口に手を当てる
(口を手で隠してひそひそ話す意から)陰口をきく。陰口を言ってあざわらう。
●口に土用が入(はい)る
(江戸時代、夏の土用には仕事を休む職業が多かったところから)口が休みになる。食物が口にはいったので、おしゃべりがとだえる。
●口に乗(の)せる
ことばを巧みにあやつって、人をあざむく。口車に乗せる。
●口に上(のぼ)せる
=くち(口)の端に掛ける
●口に上(のぼ)る
=くち(口)の端に掛かる
●口に乗(の)る
1 人々の話の種になる。世の中に広く知られる。評判になる。人口に膾炙(かいしゃ)する。
2 相手の言葉にだまされて言う通りにする。口車に乗る。
●口に入(はい)る物なら按摩(あんま)の笛でも
意地きたなくなんでも食べることのたとえ。
●口に=針(はり)[=棘(とげ)]あり
言葉がとげとげしく、皮肉や悪意が感じられる。
●口に任(まか)せる
深く考えないで、思いつくままにものを言う。口から出まかせに言う。
●口に蜜あり、腹に剣あり
(中国、唐の玄宗の時の宰相李林甫の人柄を述べた語から)口先ではやさしいことを言いながら、心の中は陰険なこと。
●口の子(こ)
売買などの仲介の手数料。また、利息。口銭。
●口の籠(こ)
=くつこ(口籠)
●口の下(した)から
(「…という口の下から」の形で)言い終わるか終わらないうちに。
●口の虎は身を=破る[=食(は)む]
うかつなことを言うと身を破滅させることがある。言葉はつつしむべきであるという教え。
●口の端(は)
言葉のはしばし。くちさき。また、話の種。噂。くちは。
●口の端(は)に掛かる
人々の話の種にされる。噂をされる。口に掛かる。口にのぼる。
●口の端(は)に掛(か)ける
言葉のはしばしに出して言う。話の種にする。噂をする。口に掛ける。口にのぼせる。
●口の世(よ)
やっと食べるだけで生活する状態。また、やっと食べるだけのわずかな手当の程度。*浮・日本永代蔵‐五「やうやう口の世で抱へられ」
●口は口、心は心
口に出して言うことと、心の中で思っていることとが一致しないこと。うらはらであること。
●口は禍(わざわい)の=門(かど・もん)[=もと]
うっかり言った言葉で後の災難を招くことが住々にしてあるものだ。言葉は慎しむべきであるという戒め。
●口も八丁、手(て)も八丁
しゃべることもすることも非常に達者であること。口八丁手八丁。
●口貰(もら)う
(人に食物をもらって生活する意から)人に生活をみてもらう。寄食する。
●口止(や)まず
口の動きがやまない。また、絶えず言い続ける。
●口より出せば世間
いったん口外してしまえば、世間に知れて、秘密も秘密でなくなる意。
●口を開(あ)かす
相手にものを言わせる。他の人にしゃべらせる。*無名抄「くちあかすべくもなく難ぜられければ」
●口を合(あ)わせる
1 相手の話に調子を合わせる。話を合わせる。
2 言うことが違わないように話を一致させる。言葉をしめし合わす。
●口を掛(か)ける
1 前もって先方に事を通じておく。わたりをつけておく。申し入れておく。
2 相手を呼び出すことを申し入れる。とくに、芸娼妓などを客席に招く。
●口を固(かた)める
1 他人に言わないよう約束させる。口止めする。
2 かたく口約束をする。
●口を藉(か)る
口実をつくる。かこつける。藉口(しゃこう)する。口にしく。
●口を箝(かん)す
1 口をつぐんで物を言わない。口をつぐむ。
2 人の口をふさぐ。言うことがあっても言えないようにする。
●口を利(き)く
1 ものを言う。話をする。「生意気な口をきく」
2 巧みにものを言う。口が達者である。大言壮語する。
3 人中でものが言える。人々の間で重んぜられる。はばがきく。はぶりがよい。
4 二つのものの間がうまくいくよう、とりもつ。第三者が話をする。調停する。なかだちをする。
●口を切(き)る
1 まだ開いていない樽やびん、箱などのふたやせんをあける。
2 話をしはじめる。多くの人たちの中で最初に発言する。
3 遊女などと前もって遊興の約束をしておく。江戸深川の遊里で言う。
4 馬を歩かせはじめるために、手綱をゆるめる。
●口を極(きわ)める
ありたけの言葉を尽くす。あらゆる言い方でいろいろと述べる。「口を極めて賞める(罵る)」
●口を消(け)す
1 他言させないようにする。
2 前にした証言を取り消す。
●口を=吸(す)う[=する]
接吻する。
●口を過(す)ぎる
=くち(口)を過ごす1
●口を過(す)ごす
1 くらしを立ててゆく。生活する。口を過ぎる。
2 よけいなことをいう。言いすごす。
●口を酸(すっぱ・す)くする
=くち(口)が酸くなる
●口を滑(すべ)らす
うっかりして言ってはならないことを言ってしまう。
●口を=すぼめる[=つぼめる]
へりくだった物言いをする。言いわけやおせじを言う。
●口を添(そ)える
1 ちょっとひと口飲む。付けざしをする場合などにいう。
2 人の言うことなどに、はたから助成の言葉を加えてとりなす。口添えをする。
●口を揃(そろ)える
1 二人以上の人が同時に同じことを言う。異口同音に言う。
2 しめしあわせて同じことを言う。口を合わせる。
●口を出(だ)す
=くちばし(嘴)を容れる
●口を叩(たた)く
べらべらとはばかりもなくしゃべる。口たたく。
●口を垂(た)る
卑下したもの言いをする。下手(したて)に出てものをいう。言葉を垂れる。
●口を衝(つ)いて出る
次から次へと自然に言葉が出てくる。
●口を噤(つぐ)む
口をしめて開かない。黙る。口を閉ざす。
●口を=尖(とが)らす[=尖らせる]
唇を前に突きだしてとがらせる。怒ったり、言い争ったりするときなどの口つき。転じて、不平不満を表わす顔つきにもいう。
●口を=閉(と)ざす[=閉(と)じる]
沈黙する。黙る。
●口を濁(にご)す
=ことば(言葉)を濁す
●口を=拭(ぬぐ)う[=拭(ふ)く]
(盗み食いをした後で、口をふいてそしらぬ顔をする意から)何か悪いことやまずいことをしていながら、していないふりをする。また、知っていながら知らないふりをする。
●口を濡(ぬ)らす
1 少しばかり飲み食いする。口の中をうるおす。
2 =くち(口)を糊(のり)す
●口を=糊(のり)す[=餬(こ)す]
1 (「糊す」は粥(かゆ)をすするの意)やっとくらしをたてる。貧しく生活する。
2 食客、居候となる。
●口を=挟(はさ)む[=入(い)れる]
人が話している途中で横から何かをいう。
●口を引き垂(た)る
口をへの字のようにする。口をゆがめる。
●口を開(ひら)く
話しはじめる。しゃべりだす。
●口を塞(ふさ)ぐ
人にものを言わせないようにする。悪事、秘密などをしゃべらせないようにする。金品などを与えてしゃべることを封じる。
●口を守ること瓶(かめ)の如くす
口(言葉)をつつしむべき事を、一度くつがえれば元にもどらない瓶の水にたとえて戒めることわざ。
●口を毟(むし)る
誘いをかけて尋ねる。問い落とそうとする。かまをかける。
●口を結(むす)ぶ
口を閉じてしゃべらない。黙る。
●口を寄(よ)す
巫女(みこ)が霊魂を招いて自分にのりうつらせ、その口から思いを述べさせる。口寄せをする。
●口を割(わ)る
自白する
くち【朽・腐】
〔語素〕(動詞「くちる(朽)」の連用形から)
1 名詞の上に付いて、くさったの意をそえる。「朽木」「朽葉」「朽屋」など。
2 名詞の上に付いて、年老いたの意をそえる。人をののしったり、自分をへりくだって言ったりするのにも用いる。「くちあま」「くちおんな」など。
●口が=うるさい[=やかましい]🔗⭐🔉
●口が=うるさい[=やかましい]
1 世間の評判や噂がわずらわしい。
2 ちょっとしたことにも小言や意見をがみがみ言う。
3 飲食物の味つけにいろいろと文句をつける性質である。また、好き嫌いがはげしい。
●口が多(おお)い
よくしゃべるさまである。また、おしゃべりな性質である。
●口が奢(おご)る
美食に慣れて、質素なものは食べない。
●口が重(おも)い
言葉数が少ない。寡黙である
●口が掛(か)かる
芸人、芸妓などが客から招かれる。転じて、仲間などから呼び出しがかかる。「麻雀の口が掛かる」
●口が堅(かた)い
言ってはならないことを他言しない。また、そのような性質である。
●口が軽(かる)い
何でもよくしゃべりたがって、言ってはいけないことまでも言いがちである。また、そのような性質である。また、多弁である。
●口が腐(くさ)っても
(口を動かさないために口が腐ることがあったとしてもの意)言わない決意の強いことの形容。
●口が過(す)ぎる
人なみはずれて口やかましい。また、言うことをひかえるべき事柄、遠虜すべき事柄を言う。言いすぎる。
●口が酸(す・すっぱ)くなる
同じ事を何度も繰り返して言うさま。いやになる程たびたび同じ事を言うさま。口を酸(す)くする。
●口が滑(すべ)る
言ってはならないことや、言う必要のないことなどを思わず言ってしまう。
●口が干上(ひあ)がる
(飲食物が得られないために、口が干からびる意)くらしがたたなくなる。口が上がる。
●口が塞(ふさ)がらぬ
あきれて言葉が出ない。「あいた口が塞がらぬ」の形でいう。
●口が減(へ)らない
(「へる」は負ける意)道理に負けても、なお理屈をならべたてるなどする。負けおしみをいう。また、勝手なことを遠慮なく言う。へらずぐちをきく。
●口が曲(ま)がる
その罰として口の形がゆがむという意。目上の人や世話になった人に対する悪口や贅沢な望みを口にすることをいさめる言葉。
●口がよい
和歌や連歌の詠みぶりがうまい。うまい句をつくる。
●口から高野(こうや)
口が災いのもとになって高野山で坊主にならなければならなくなる意で、口をつつしまないため大きな失敗をすることにいう。口は禍の門。
●口から先に生まれる
おしゃべりや口の達者な者をあざけっていう。
●口が悪(わる)い
1 言葉づかいや言う内容が、乱暴でたちがわるい。また、憎まれ口をきく性質である。
2 食欲がおきない。
●口食うて一杯
食べるだけで精いっぱい。生活に全く余裕がないことにいう。
●口では大坂の城も建つ
口先だけならどんな大きな事でも言うことができる。
●口と腹とは違う
口に出して言うことと、心に考えていることとは別である。
●口なお=乳(ち・ちち)臭(くさ)し[=乳臭(にゅうしゅう)]
口がまだ乳くさい。年がまだ若くて経験不足であることにいう。くちばしが黄色い。
●口に合(あ)う
飲食物が好みの味と一致する。
●口に入(い)る
1 (「人の口に入る」の形で)うわさにのぼる。盛んに人の話の種になる。
2 食うことができる。
●口に掛(か)かる
=くち(口)の端(は)に掛かる
●口に掛(か)ける
=くち(口)の端(は)に掛ける
●口に風を引かす
言ってもむだなことを言うたとえ。言ったことがむだになる。
●口に藉(し)く
=くち(口)を藉(か)る
●口に=地代は出ない[=税は掛からぬ・年貢はいらぬ]
(どんなに勝手なことを言っても、それに地代(税)がかかる訳ではないの意)身勝手な放言をすることのたとえ。
●口にする
1 口に出して言う。話す。うわさする。話題にする。「口にするのもはばかる言葉」
2 口に入れる。口にくわえる。食べる。飲む。タバコなどを吸う。「口にしたことのない食べ物」
●口に出(だ)す
言葉にあらわす。言う。話す。
●口に絶(た)つ
1 あることについて決して話さない。しゃべらない。
2 ある特定の物の飲食を決してしない。断ち物をする。
●口に手を当てる
(口を手で隠してひそひそ話す意から)陰口をきく。陰口を言ってあざわらう。
●口に土用が入(はい)る
(江戸時代、夏の土用には仕事を休む職業が多かったところから)口が休みになる。食物が口にはいったので、おしゃべりがとだえる。
●口に乗(の)せる
ことばを巧みにあやつって、人をあざむく。口車に乗せる。
●口に上(のぼ)せる
=くち(口)の端に掛ける
●口に上(のぼ)る
=くち(口)の端に掛かる
●口に乗(の)る
1 人々の話の種になる。世の中に広く知られる。評判になる。人口に膾炙(かいしゃ)する。
2 相手の言葉にだまされて言う通りにする。口車に乗る。
●口に入(はい)る物なら按摩(あんま)の笛でも
意地きたなくなんでも食べることのたとえ。
●口に=針(はり)[=棘(とげ)]あり
言葉がとげとげしく、皮肉や悪意が感じられる。
●口に任(まか)せる
深く考えないで、思いつくままにものを言う。口から出まかせに言う。
●口に蜜あり、腹に剣あり
(中国、唐の玄宗の時の宰相李林甫の人柄を述べた語から)口先ではやさしいことを言いながら、心の中は陰険なこと。
●口の子(こ)
売買などの仲介の手数料。また、利息。口銭。
●口の籠(こ)
=くつこ(口籠)
●口の下(した)から
(「…という口の下から」の形で)言い終わるか終わらないうちに。
●口の虎は身を=破る[=食(は)む]
うかつなことを言うと身を破滅させることがある。言葉はつつしむべきであるという教え。
●口の端(は)
言葉のはしばし。くちさき。また、話の種。噂。くちは。
●口の端(は)に掛かる
人々の話の種にされる。噂をされる。口に掛かる。口にのぼる。
●口の端(は)に掛(か)ける
言葉のはしばしに出して言う。話の種にする。噂をする。口に掛ける。口にのぼせる。
●口の世(よ)
やっと食べるだけで生活する状態。また、やっと食べるだけのわずかな手当の程度。*浮・日本永代蔵‐五「やうやう口の世で抱へられ」
●口は口、心は心
口に出して言うことと、心の中で思っていることとが一致しないこと。うらはらであること。
●口は禍(わざわい)の=門(かど・もん)[=もと]
うっかり言った言葉で後の災難を招くことが住々にしてあるものだ。言葉は慎しむべきであるという戒め。
●口も八丁、手(て)も八丁
しゃべることもすることも非常に達者であること。口八丁手八丁。
●口貰(もら)う
(人に食物をもらって生活する意から)人に生活をみてもらう。寄食する。
●口止(や)まず
口の動きがやまない。また、絶えず言い続ける。
●口より出せば世間
いったん口外してしまえば、世間に知れて、秘密も秘密でなくなる意。
●口を開(あ)かす
相手にものを言わせる。他の人にしゃべらせる。*無名抄「くちあかすべくもなく難ぜられければ」
●口を合(あ)わせる
1 相手の話に調子を合わせる。話を合わせる。
2 言うことが違わないように話を一致させる。言葉をしめし合わす。
●口を掛(か)ける
1 前もって先方に事を通じておく。わたりをつけておく。申し入れておく。
2 相手を呼び出すことを申し入れる。とくに、芸娼妓などを客席に招く。
●口を固(かた)める
1 他人に言わないよう約束させる。口止めする。
2 かたく口約束をする。
●口を藉(か)る
口実をつくる。かこつける。藉口(しゃこう)する。口にしく。
●口を箝(かん)す
1 口をつぐんで物を言わない。口をつぐむ。
2 人の口をふさぐ。言うことがあっても言えないようにする。
●口を利(き)く
1 ものを言う。話をする。「生意気な口をきく」
2 巧みにものを言う。口が達者である。大言壮語する。
3 人中でものが言える。人々の間で重んぜられる。はばがきく。はぶりがよい。
4 二つのものの間がうまくいくよう、とりもつ。第三者が話をする。調停する。なかだちをする。
●口を切(き)る
1 まだ開いていない樽やびん、箱などのふたやせんをあける。
2 話をしはじめる。多くの人たちの中で最初に発言する。
3 遊女などと前もって遊興の約束をしておく。江戸深川の遊里で言う。
4 馬を歩かせはじめるために、手綱をゆるめる。
●口を極(きわ)める
ありたけの言葉を尽くす。あらゆる言い方でいろいろと述べる。「口を極めて賞める(罵る)」
●口を消(け)す
1 他言させないようにする。
2 前にした証言を取り消す。
●口を=吸(す)う[=する]
接吻する。
●口を過(す)ぎる
=くち(口)を過ごす1
●口を過(す)ごす
1 くらしを立ててゆく。生活する。口を過ぎる。
2 よけいなことをいう。言いすごす。
●口を酸(すっぱ・す)くする
=くち(口)が酸くなる
●口を滑(すべ)らす
うっかりして言ってはならないことを言ってしまう。
●口を=すぼめる[=つぼめる]
へりくだった物言いをする。言いわけやおせじを言う。
●口を添(そ)える
1 ちょっとひと口飲む。付けざしをする場合などにいう。
2 人の言うことなどに、はたから助成の言葉を加えてとりなす。口添えをする。
●口を揃(そろ)える
1 二人以上の人が同時に同じことを言う。異口同音に言う。
2 しめしあわせて同じことを言う。口を合わせる。
●口を出(だ)す
=くちばし(嘴)を容れる
●口を叩(たた)く
べらべらとはばかりもなくしゃべる。口たたく。
●口を垂(た)る
卑下したもの言いをする。下手(したて)に出てものをいう。言葉を垂れる。
●口を衝(つ)いて出る
次から次へと自然に言葉が出てくる。
●口を噤(つぐ)む
口をしめて開かない。黙る。口を閉ざす。
●口を=尖(とが)らす[=尖らせる]
唇を前に突きだしてとがらせる。怒ったり、言い争ったりするときなどの口つき。転じて、不平不満を表わす顔つきにもいう。
●口を=閉(と)ざす[=閉(と)じる]
沈黙する。黙る。
●口を濁(にご)す
=ことば(言葉)を濁す
●口を=拭(ぬぐ)う[=拭(ふ)く]
(盗み食いをした後で、口をふいてそしらぬ顔をする意から)何か悪いことやまずいことをしていながら、していないふりをする。また、知っていながら知らないふりをする。
●口を濡(ぬ)らす
1 少しばかり飲み食いする。口の中をうるおす。
2 =くち(口)を糊(のり)す
●口を=糊(のり)す[=餬(こ)す]
1 (「糊す」は粥(かゆ)をすするの意)やっとくらしをたてる。貧しく生活する。
2 食客、居候となる。
●口を=挟(はさ)む[=入(い)れる]
人が話している途中で横から何かをいう。
●口を引き垂(た)る
口をへの字のようにする。口をゆがめる。
●口を開(ひら)く
話しはじめる。しゃべりだす。
●口を塞(ふさ)ぐ
人にものを言わせないようにする。悪事、秘密などをしゃべらせないようにする。金品などを与えてしゃべることを封じる。
●口を守ること瓶(かめ)の如くす
口(言葉)をつつしむべき事を、一度くつがえれば元にもどらない瓶の水にたとえて戒めることわざ。
●口を毟(むし)る
誘いをかけて尋ねる。問い落とそうとする。かまをかける。
●口を結(むす)ぶ
口を閉じてしゃべらない。黙る。
●口を寄(よ)す
巫女(みこ)が霊魂を招いて自分にのりうつらせ、その口から思いを述べさせる。口寄せをする。
●口を割(わ)る
自白する
くち【朽・腐】
〔語素〕(動詞「くちる(朽)」の連用形から)
1 名詞の上に付いて、くさったの意をそえる。「朽木」「朽葉」「朽屋」など。
2 名詞の上に付いて、年老いたの意をそえる。人をののしったり、自分をへりくだって言ったりするのにも用いる。「くちあま」「くちおんな」など。
●口が多(おお)い🔗⭐🔉
●口が多(おお)い
よくしゃべるさまである。また、おしゃべりな性質である。
●口が奢(おご)る
美食に慣れて、質素なものは食べない。
●口が重(おも)い
言葉数が少ない。寡黙である
●口が掛(か)かる
芸人、芸妓などが客から招かれる。転じて、仲間などから呼び出しがかかる。「麻雀の口が掛かる」
●口が堅(かた)い
言ってはならないことを他言しない。また、そのような性質である。
●口が軽(かる)い
何でもよくしゃべりたがって、言ってはいけないことまでも言いがちである。また、そのような性質である。また、多弁である。
●口が腐(くさ)っても
(口を動かさないために口が腐ることがあったとしてもの意)言わない決意の強いことの形容。
●口が過(す)ぎる
人なみはずれて口やかましい。また、言うことをひかえるべき事柄、遠虜すべき事柄を言う。言いすぎる。
●口が酸(す・すっぱ)くなる
同じ事を何度も繰り返して言うさま。いやになる程たびたび同じ事を言うさま。口を酸(す)くする。
●口が滑(すべ)る
言ってはならないことや、言う必要のないことなどを思わず言ってしまう。
●口が干上(ひあ)がる
(飲食物が得られないために、口が干からびる意)くらしがたたなくなる。口が上がる。
●口が塞(ふさ)がらぬ
あきれて言葉が出ない。「あいた口が塞がらぬ」の形でいう。
●口が減(へ)らない
(「へる」は負ける意)道理に負けても、なお理屈をならべたてるなどする。負けおしみをいう。また、勝手なことを遠慮なく言う。へらずぐちをきく。
●口が曲(ま)がる
その罰として口の形がゆがむという意。目上の人や世話になった人に対する悪口や贅沢な望みを口にすることをいさめる言葉。
●口がよい
和歌や連歌の詠みぶりがうまい。うまい句をつくる。
●口から高野(こうや)
口が災いのもとになって高野山で坊主にならなければならなくなる意で、口をつつしまないため大きな失敗をすることにいう。口は禍の門。
●口から先に生まれる
おしゃべりや口の達者な者をあざけっていう。
●口が悪(わる)い
1 言葉づかいや言う内容が、乱暴でたちがわるい。また、憎まれ口をきく性質である。
2 食欲がおきない。
●口食うて一杯
食べるだけで精いっぱい。生活に全く余裕がないことにいう。
●口では大坂の城も建つ
口先だけならどんな大きな事でも言うことができる。
●口と腹とは違う
口に出して言うことと、心に考えていることとは別である。
●口なお=乳(ち・ちち)臭(くさ)し[=乳臭(にゅうしゅう)]
口がまだ乳くさい。年がまだ若くて経験不足であることにいう。くちばしが黄色い。
●口に合(あ)う
飲食物が好みの味と一致する。
●口に入(い)る
1 (「人の口に入る」の形で)うわさにのぼる。盛んに人の話の種になる。
2 食うことができる。
●口に掛(か)かる
=くち(口)の端(は)に掛かる
●口に掛(か)ける
=くち(口)の端(は)に掛ける
●口に風を引かす
言ってもむだなことを言うたとえ。言ったことがむだになる。
●口に藉(し)く
=くち(口)を藉(か)る
●口に=地代は出ない[=税は掛からぬ・年貢はいらぬ]
(どんなに勝手なことを言っても、それに地代(税)がかかる訳ではないの意)身勝手な放言をすることのたとえ。
●口にする
1 口に出して言う。話す。うわさする。話題にする。「口にするのもはばかる言葉」
2 口に入れる。口にくわえる。食べる。飲む。タバコなどを吸う。「口にしたことのない食べ物」
●口に出(だ)す
言葉にあらわす。言う。話す。
●口に絶(た)つ
1 あることについて決して話さない。しゃべらない。
2 ある特定の物の飲食を決してしない。断ち物をする。
●口に手を当てる
(口を手で隠してひそひそ話す意から)陰口をきく。陰口を言ってあざわらう。
●口に土用が入(はい)る
(江戸時代、夏の土用には仕事を休む職業が多かったところから)口が休みになる。食物が口にはいったので、おしゃべりがとだえる。
●口に乗(の)せる
ことばを巧みにあやつって、人をあざむく。口車に乗せる。
●口に上(のぼ)せる
=くち(口)の端に掛ける
●口に上(のぼ)る
=くち(口)の端に掛かる
●口に乗(の)る
1 人々の話の種になる。世の中に広く知られる。評判になる。人口に膾炙(かいしゃ)する。
2 相手の言葉にだまされて言う通りにする。口車に乗る。
●口に入(はい)る物なら按摩(あんま)の笛でも
意地きたなくなんでも食べることのたとえ。
●口に=針(はり)[=棘(とげ)]あり
言葉がとげとげしく、皮肉や悪意が感じられる。
●口に任(まか)せる
深く考えないで、思いつくままにものを言う。口から出まかせに言う。
●口に蜜あり、腹に剣あり
(中国、唐の玄宗の時の宰相李林甫の人柄を述べた語から)口先ではやさしいことを言いながら、心の中は陰険なこと。
●口の子(こ)
売買などの仲介の手数料。また、利息。口銭。
●口の籠(こ)
=くつこ(口籠)
●口の下(した)から
(「…という口の下から」の形で)言い終わるか終わらないうちに。
●口の虎は身を=破る[=食(は)む]
うかつなことを言うと身を破滅させることがある。言葉はつつしむべきであるという教え。
●口の端(は)
言葉のはしばし。くちさき。また、話の種。噂。くちは。
●口の端(は)に掛かる
人々の話の種にされる。噂をされる。口に掛かる。口にのぼる。
●口の端(は)に掛(か)ける
言葉のはしばしに出して言う。話の種にする。噂をする。口に掛ける。口にのぼせる。
●口の世(よ)
やっと食べるだけで生活する状態。また、やっと食べるだけのわずかな手当の程度。*浮・日本永代蔵‐五「やうやう口の世で抱へられ」
●口は口、心は心
口に出して言うことと、心の中で思っていることとが一致しないこと。うらはらであること。
●口は禍(わざわい)の=門(かど・もん)[=もと]
うっかり言った言葉で後の災難を招くことが住々にしてあるものだ。言葉は慎しむべきであるという戒め。
●口も八丁、手(て)も八丁
しゃべることもすることも非常に達者であること。口八丁手八丁。
●口貰(もら)う
(人に食物をもらって生活する意から)人に生活をみてもらう。寄食する。
●口止(や)まず
口の動きがやまない。また、絶えず言い続ける。
●口より出せば世間
いったん口外してしまえば、世間に知れて、秘密も秘密でなくなる意。
●口を開(あ)かす
相手にものを言わせる。他の人にしゃべらせる。*無名抄「くちあかすべくもなく難ぜられければ」
●口を合(あ)わせる
1 相手の話に調子を合わせる。話を合わせる。
2 言うことが違わないように話を一致させる。言葉をしめし合わす。
●口を掛(か)ける
1 前もって先方に事を通じておく。わたりをつけておく。申し入れておく。
2 相手を呼び出すことを申し入れる。とくに、芸娼妓などを客席に招く。
●口を固(かた)める
1 他人に言わないよう約束させる。口止めする。
2 かたく口約束をする。
●口を藉(か)る
口実をつくる。かこつける。藉口(しゃこう)する。口にしく。
●口を箝(かん)す
1 口をつぐんで物を言わない。口をつぐむ。
2 人の口をふさぐ。言うことがあっても言えないようにする。
●口を利(き)く
1 ものを言う。話をする。「生意気な口をきく」
2 巧みにものを言う。口が達者である。大言壮語する。
3 人中でものが言える。人々の間で重んぜられる。はばがきく。はぶりがよい。
4 二つのものの間がうまくいくよう、とりもつ。第三者が話をする。調停する。なかだちをする。
●口を切(き)る
1 まだ開いていない樽やびん、箱などのふたやせんをあける。
2 話をしはじめる。多くの人たちの中で最初に発言する。
3 遊女などと前もって遊興の約束をしておく。江戸深川の遊里で言う。
4 馬を歩かせはじめるために、手綱をゆるめる。
●口を極(きわ)める
ありたけの言葉を尽くす。あらゆる言い方でいろいろと述べる。「口を極めて賞める(罵る)」
●口を消(け)す
1 他言させないようにする。
2 前にした証言を取り消す。
●口を=吸(す)う[=する]
接吻する。
●口を過(す)ぎる
=くち(口)を過ごす1
●口を過(す)ごす
1 くらしを立ててゆく。生活する。口を過ぎる。
2 よけいなことをいう。言いすごす。
●口を酸(すっぱ・す)くする
=くち(口)が酸くなる
●口を滑(すべ)らす
うっかりして言ってはならないことを言ってしまう。
●口を=すぼめる[=つぼめる]
へりくだった物言いをする。言いわけやおせじを言う。
●口を添(そ)える
1 ちょっとひと口飲む。付けざしをする場合などにいう。
2 人の言うことなどに、はたから助成の言葉を加えてとりなす。口添えをする。
●口を揃(そろ)える
1 二人以上の人が同時に同じことを言う。異口同音に言う。
2 しめしあわせて同じことを言う。口を合わせる。
●口を出(だ)す
=くちばし(嘴)を容れる
●口を叩(たた)く
べらべらとはばかりもなくしゃべる。口たたく。
●口を垂(た)る
卑下したもの言いをする。下手(したて)に出てものをいう。言葉を垂れる。
●口を衝(つ)いて出る
次から次へと自然に言葉が出てくる。
●口を噤(つぐ)む
口をしめて開かない。黙る。口を閉ざす。
●口を=尖(とが)らす[=尖らせる]
唇を前に突きだしてとがらせる。怒ったり、言い争ったりするときなどの口つき。転じて、不平不満を表わす顔つきにもいう。
●口を=閉(と)ざす[=閉(と)じる]
沈黙する。黙る。
●口を濁(にご)す
=ことば(言葉)を濁す
●口を=拭(ぬぐ)う[=拭(ふ)く]
(盗み食いをした後で、口をふいてそしらぬ顔をする意から)何か悪いことやまずいことをしていながら、していないふりをする。また、知っていながら知らないふりをする。
●口を濡(ぬ)らす
1 少しばかり飲み食いする。口の中をうるおす。
2 =くち(口)を糊(のり)す
●口を=糊(のり)す[=餬(こ)す]
1 (「糊す」は粥(かゆ)をすするの意)やっとくらしをたてる。貧しく生活する。
2 食客、居候となる。
●口を=挟(はさ)む[=入(い)れる]
人が話している途中で横から何かをいう。
●口を引き垂(た)る
口をへの字のようにする。口をゆがめる。
●口を開(ひら)く
話しはじめる。しゃべりだす。
●口を塞(ふさ)ぐ
人にものを言わせないようにする。悪事、秘密などをしゃべらせないようにする。金品などを与えてしゃべることを封じる。
●口を守ること瓶(かめ)の如くす
口(言葉)をつつしむべき事を、一度くつがえれば元にもどらない瓶の水にたとえて戒めることわざ。
●口を毟(むし)る
誘いをかけて尋ねる。問い落とそうとする。かまをかける。
●口を結(むす)ぶ
口を閉じてしゃべらない。黙る。
●口を寄(よ)す
巫女(みこ)が霊魂を招いて自分にのりうつらせ、その口から思いを述べさせる。口寄せをする。
●口を割(わ)る
自白する
くち【朽・腐】
〔語素〕(動詞「くちる(朽)」の連用形から)
1 名詞の上に付いて、くさったの意をそえる。「朽木」「朽葉」「朽屋」など。
2 名詞の上に付いて、年老いたの意をそえる。人をののしったり、自分をへりくだって言ったりするのにも用いる。「くちあま」「くちおんな」など。
●口が奢(おご)る🔗⭐🔉
●口が奢(おご)る
美食に慣れて、質素なものは食べない。
●口が重(おも)い
言葉数が少ない。寡黙である
●口が掛(か)かる
芸人、芸妓などが客から招かれる。転じて、仲間などから呼び出しがかかる。「麻雀の口が掛かる」
●口が堅(かた)い
言ってはならないことを他言しない。また、そのような性質である。
●口が軽(かる)い
何でもよくしゃべりたがって、言ってはいけないことまでも言いがちである。また、そのような性質である。また、多弁である。
●口が腐(くさ)っても
(口を動かさないために口が腐ることがあったとしてもの意)言わない決意の強いことの形容。
●口が過(す)ぎる
人なみはずれて口やかましい。また、言うことをひかえるべき事柄、遠虜すべき事柄を言う。言いすぎる。
●口が酸(す・すっぱ)くなる
同じ事を何度も繰り返して言うさま。いやになる程たびたび同じ事を言うさま。口を酸(す)くする。
●口が滑(すべ)る
言ってはならないことや、言う必要のないことなどを思わず言ってしまう。
●口が干上(ひあ)がる
(飲食物が得られないために、口が干からびる意)くらしがたたなくなる。口が上がる。
●口が塞(ふさ)がらぬ
あきれて言葉が出ない。「あいた口が塞がらぬ」の形でいう。
●口が減(へ)らない
(「へる」は負ける意)道理に負けても、なお理屈をならべたてるなどする。負けおしみをいう。また、勝手なことを遠慮なく言う。へらずぐちをきく。
●口が曲(ま)がる
その罰として口の形がゆがむという意。目上の人や世話になった人に対する悪口や贅沢な望みを口にすることをいさめる言葉。
●口がよい
和歌や連歌の詠みぶりがうまい。うまい句をつくる。
●口から高野(こうや)
口が災いのもとになって高野山で坊主にならなければならなくなる意で、口をつつしまないため大きな失敗をすることにいう。口は禍の門。
●口から先に生まれる
おしゃべりや口の達者な者をあざけっていう。
●口が悪(わる)い
1 言葉づかいや言う内容が、乱暴でたちがわるい。また、憎まれ口をきく性質である。
2 食欲がおきない。
●口食うて一杯
食べるだけで精いっぱい。生活に全く余裕がないことにいう。
●口では大坂の城も建つ
口先だけならどんな大きな事でも言うことができる。
●口と腹とは違う
口に出して言うことと、心に考えていることとは別である。
●口なお=乳(ち・ちち)臭(くさ)し[=乳臭(にゅうしゅう)]
口がまだ乳くさい。年がまだ若くて経験不足であることにいう。くちばしが黄色い。
●口に合(あ)う
飲食物が好みの味と一致する。
●口に入(い)る
1 (「人の口に入る」の形で)うわさにのぼる。盛んに人の話の種になる。
2 食うことができる。
●口に掛(か)かる
=くち(口)の端(は)に掛かる
●口に掛(か)ける
=くち(口)の端(は)に掛ける
●口に風を引かす
言ってもむだなことを言うたとえ。言ったことがむだになる。
●口に藉(し)く
=くち(口)を藉(か)る
●口に=地代は出ない[=税は掛からぬ・年貢はいらぬ]
(どんなに勝手なことを言っても、それに地代(税)がかかる訳ではないの意)身勝手な放言をすることのたとえ。
●口にする
1 口に出して言う。話す。うわさする。話題にする。「口にするのもはばかる言葉」
2 口に入れる。口にくわえる。食べる。飲む。タバコなどを吸う。「口にしたことのない食べ物」
●口に出(だ)す
言葉にあらわす。言う。話す。
●口に絶(た)つ
1 あることについて決して話さない。しゃべらない。
2 ある特定の物の飲食を決してしない。断ち物をする。
●口に手を当てる
(口を手で隠してひそひそ話す意から)陰口をきく。陰口を言ってあざわらう。
●口に土用が入(はい)る
(江戸時代、夏の土用には仕事を休む職業が多かったところから)口が休みになる。食物が口にはいったので、おしゃべりがとだえる。
●口に乗(の)せる
ことばを巧みにあやつって、人をあざむく。口車に乗せる。
●口に上(のぼ)せる
=くち(口)の端に掛ける
●口に上(のぼ)る
=くち(口)の端に掛かる
●口に乗(の)る
1 人々の話の種になる。世の中に広く知られる。評判になる。人口に膾炙(かいしゃ)する。
2 相手の言葉にだまされて言う通りにする。口車に乗る。
●口に入(はい)る物なら按摩(あんま)の笛でも
意地きたなくなんでも食べることのたとえ。
●口に=針(はり)[=棘(とげ)]あり
言葉がとげとげしく、皮肉や悪意が感じられる。
●口に任(まか)せる
深く考えないで、思いつくままにものを言う。口から出まかせに言う。
●口に蜜あり、腹に剣あり
(中国、唐の玄宗の時の宰相李林甫の人柄を述べた語から)口先ではやさしいことを言いながら、心の中は陰険なこと。
●口の子(こ)
売買などの仲介の手数料。また、利息。口銭。
●口の籠(こ)
=くつこ(口籠)
●口の下(した)から
(「…という口の下から」の形で)言い終わるか終わらないうちに。
●口の虎は身を=破る[=食(は)む]
うかつなことを言うと身を破滅させることがある。言葉はつつしむべきであるという教え。
●口の端(は)
言葉のはしばし。くちさき。また、話の種。噂。くちは。
●口の端(は)に掛かる
人々の話の種にされる。噂をされる。口に掛かる。口にのぼる。
●口の端(は)に掛(か)ける
言葉のはしばしに出して言う。話の種にする。噂をする。口に掛ける。口にのぼせる。
●口の世(よ)
やっと食べるだけで生活する状態。また、やっと食べるだけのわずかな手当の程度。*浮・日本永代蔵‐五「やうやう口の世で抱へられ」
●口は口、心は心
口に出して言うことと、心の中で思っていることとが一致しないこと。うらはらであること。
●口は禍(わざわい)の=門(かど・もん)[=もと]
うっかり言った言葉で後の災難を招くことが住々にしてあるものだ。言葉は慎しむべきであるという戒め。
●口も八丁、手(て)も八丁
しゃべることもすることも非常に達者であること。口八丁手八丁。
●口貰(もら)う
(人に食物をもらって生活する意から)人に生活をみてもらう。寄食する。
●口止(や)まず
口の動きがやまない。また、絶えず言い続ける。
●口より出せば世間
いったん口外してしまえば、世間に知れて、秘密も秘密でなくなる意。
●口を開(あ)かす
相手にものを言わせる。他の人にしゃべらせる。*無名抄「くちあかすべくもなく難ぜられければ」
●口を合(あ)わせる
1 相手の話に調子を合わせる。話を合わせる。
2 言うことが違わないように話を一致させる。言葉をしめし合わす。
●口を掛(か)ける
1 前もって先方に事を通じておく。わたりをつけておく。申し入れておく。
2 相手を呼び出すことを申し入れる。とくに、芸娼妓などを客席に招く。
●口を固(かた)める
1 他人に言わないよう約束させる。口止めする。
2 かたく口約束をする。
●口を藉(か)る
口実をつくる。かこつける。藉口(しゃこう)する。口にしく。
●口を箝(かん)す
1 口をつぐんで物を言わない。口をつぐむ。
2 人の口をふさぐ。言うことがあっても言えないようにする。
●口を利(き)く
1 ものを言う。話をする。「生意気な口をきく」
2 巧みにものを言う。口が達者である。大言壮語する。
3 人中でものが言える。人々の間で重んぜられる。はばがきく。はぶりがよい。
4 二つのものの間がうまくいくよう、とりもつ。第三者が話をする。調停する。なかだちをする。
●口を切(き)る
1 まだ開いていない樽やびん、箱などのふたやせんをあける。
2 話をしはじめる。多くの人たちの中で最初に発言する。
3 遊女などと前もって遊興の約束をしておく。江戸深川の遊里で言う。
4 馬を歩かせはじめるために、手綱をゆるめる。
●口を極(きわ)める
ありたけの言葉を尽くす。あらゆる言い方でいろいろと述べる。「口を極めて賞める(罵る)」
●口を消(け)す
1 他言させないようにする。
2 前にした証言を取り消す。
●口を=吸(す)う[=する]
接吻する。
●口を過(す)ぎる
=くち(口)を過ごす1
●口を過(す)ごす
1 くらしを立ててゆく。生活する。口を過ぎる。
2 よけいなことをいう。言いすごす。
●口を酸(すっぱ・す)くする
=くち(口)が酸くなる
●口を滑(すべ)らす
うっかりして言ってはならないことを言ってしまう。
●口を=すぼめる[=つぼめる]
へりくだった物言いをする。言いわけやおせじを言う。
●口を添(そ)える
1 ちょっとひと口飲む。付けざしをする場合などにいう。
2 人の言うことなどに、はたから助成の言葉を加えてとりなす。口添えをする。
●口を揃(そろ)える
1 二人以上の人が同時に同じことを言う。異口同音に言う。
2 しめしあわせて同じことを言う。口を合わせる。
●口を出(だ)す
=くちばし(嘴)を容れる
●口を叩(たた)く
べらべらとはばかりもなくしゃべる。口たたく。
●口を垂(た)る
卑下したもの言いをする。下手(したて)に出てものをいう。言葉を垂れる。
●口を衝(つ)いて出る
次から次へと自然に言葉が出てくる。
●口を噤(つぐ)む
口をしめて開かない。黙る。口を閉ざす。
●口を=尖(とが)らす[=尖らせる]
唇を前に突きだしてとがらせる。怒ったり、言い争ったりするときなどの口つき。転じて、不平不満を表わす顔つきにもいう。
●口を=閉(と)ざす[=閉(と)じる]
沈黙する。黙る。
●口を濁(にご)す
=ことば(言葉)を濁す
●口を=拭(ぬぐ)う[=拭(ふ)く]
(盗み食いをした後で、口をふいてそしらぬ顔をする意から)何か悪いことやまずいことをしていながら、していないふりをする。また、知っていながら知らないふりをする。
●口を濡(ぬ)らす
1 少しばかり飲み食いする。口の中をうるおす。
2 =くち(口)を糊(のり)す
●口を=糊(のり)す[=餬(こ)す]
1 (「糊す」は粥(かゆ)をすするの意)やっとくらしをたてる。貧しく生活する。
2 食客、居候となる。
●口を=挟(はさ)む[=入(い)れる]
人が話している途中で横から何かをいう。
●口を引き垂(た)る
口をへの字のようにする。口をゆがめる。
●口を開(ひら)く
話しはじめる。しゃべりだす。
●口を塞(ふさ)ぐ
人にものを言わせないようにする。悪事、秘密などをしゃべらせないようにする。金品などを与えてしゃべることを封じる。
●口を守ること瓶(かめ)の如くす
口(言葉)をつつしむべき事を、一度くつがえれば元にもどらない瓶の水にたとえて戒めることわざ。
●口を毟(むし)る
誘いをかけて尋ねる。問い落とそうとする。かまをかける。
●口を結(むす)ぶ
口を閉じてしゃべらない。黙る。
●口を寄(よ)す
巫女(みこ)が霊魂を招いて自分にのりうつらせ、その口から思いを述べさせる。口寄せをする。
●口を割(わ)る
自白する
くち【朽・腐】
〔語素〕(動詞「くちる(朽)」の連用形から)
1 名詞の上に付いて、くさったの意をそえる。「朽木」「朽葉」「朽屋」など。
2 名詞の上に付いて、年老いたの意をそえる。人をののしったり、自分をへりくだって言ったりするのにも用いる。「くちあま」「くちおんな」など。
●口が重(おも)い🔗⭐🔉
●口が重(おも)い
言葉数が少ない。寡黙である
●口が掛(か)かる
芸人、芸妓などが客から招かれる。転じて、仲間などから呼び出しがかかる。「麻雀の口が掛かる」
●口が堅(かた)い
言ってはならないことを他言しない。また、そのような性質である。
●口が軽(かる)い
何でもよくしゃべりたがって、言ってはいけないことまでも言いがちである。また、そのような性質である。また、多弁である。
●口が腐(くさ)っても
(口を動かさないために口が腐ることがあったとしてもの意)言わない決意の強いことの形容。
●口が過(す)ぎる
人なみはずれて口やかましい。また、言うことをひかえるべき事柄、遠虜すべき事柄を言う。言いすぎる。
●口が酸(す・すっぱ)くなる
同じ事を何度も繰り返して言うさま。いやになる程たびたび同じ事を言うさま。口を酸(す)くする。
●口が滑(すべ)る
言ってはならないことや、言う必要のないことなどを思わず言ってしまう。
●口が干上(ひあ)がる
(飲食物が得られないために、口が干からびる意)くらしがたたなくなる。口が上がる。
●口が塞(ふさ)がらぬ
あきれて言葉が出ない。「あいた口が塞がらぬ」の形でいう。
●口が減(へ)らない
(「へる」は負ける意)道理に負けても、なお理屈をならべたてるなどする。負けおしみをいう。また、勝手なことを遠慮なく言う。へらずぐちをきく。
●口が曲(ま)がる
その罰として口の形がゆがむという意。目上の人や世話になった人に対する悪口や贅沢な望みを口にすることをいさめる言葉。
●口がよい
和歌や連歌の詠みぶりがうまい。うまい句をつくる。
●口から高野(こうや)
口が災いのもとになって高野山で坊主にならなければならなくなる意で、口をつつしまないため大きな失敗をすることにいう。口は禍の門。
●口から先に生まれる
おしゃべりや口の達者な者をあざけっていう。
●口が悪(わる)い
1 言葉づかいや言う内容が、乱暴でたちがわるい。また、憎まれ口をきく性質である。
2 食欲がおきない。
●口食うて一杯
食べるだけで精いっぱい。生活に全く余裕がないことにいう。
●口では大坂の城も建つ
口先だけならどんな大きな事でも言うことができる。
●口と腹とは違う
口に出して言うことと、心に考えていることとは別である。
●口なお=乳(ち・ちち)臭(くさ)し[=乳臭(にゅうしゅう)]
口がまだ乳くさい。年がまだ若くて経験不足であることにいう。くちばしが黄色い。
●口に合(あ)う
飲食物が好みの味と一致する。
●口に入(い)る
1 (「人の口に入る」の形で)うわさにのぼる。盛んに人の話の種になる。
2 食うことができる。
●口に掛(か)かる
=くち(口)の端(は)に掛かる
●口に掛(か)ける
=くち(口)の端(は)に掛ける
●口に風を引かす
言ってもむだなことを言うたとえ。言ったことがむだになる。
●口に藉(し)く
=くち(口)を藉(か)る
●口に=地代は出ない[=税は掛からぬ・年貢はいらぬ]
(どんなに勝手なことを言っても、それに地代(税)がかかる訳ではないの意)身勝手な放言をすることのたとえ。
●口にする
1 口に出して言う。話す。うわさする。話題にする。「口にするのもはばかる言葉」
2 口に入れる。口にくわえる。食べる。飲む。タバコなどを吸う。「口にしたことのない食べ物」
●口に出(だ)す
言葉にあらわす。言う。話す。
●口に絶(た)つ
1 あることについて決して話さない。しゃべらない。
2 ある特定の物の飲食を決してしない。断ち物をする。
●口に手を当てる
(口を手で隠してひそひそ話す意から)陰口をきく。陰口を言ってあざわらう。
●口に土用が入(はい)る
(江戸時代、夏の土用には仕事を休む職業が多かったところから)口が休みになる。食物が口にはいったので、おしゃべりがとだえる。
●口に乗(の)せる
ことばを巧みにあやつって、人をあざむく。口車に乗せる。
●口に上(のぼ)せる
=くち(口)の端に掛ける
●口に上(のぼ)る
=くち(口)の端に掛かる
●口に乗(の)る
1 人々の話の種になる。世の中に広く知られる。評判になる。人口に膾炙(かいしゃ)する。
2 相手の言葉にだまされて言う通りにする。口車に乗る。
●口に入(はい)る物なら按摩(あんま)の笛でも
意地きたなくなんでも食べることのたとえ。
●口に=針(はり)[=棘(とげ)]あり
言葉がとげとげしく、皮肉や悪意が感じられる。
●口に任(まか)せる
深く考えないで、思いつくままにものを言う。口から出まかせに言う。
●口に蜜あり、腹に剣あり
(中国、唐の玄宗の時の宰相李林甫の人柄を述べた語から)口先ではやさしいことを言いながら、心の中は陰険なこと。
●口の子(こ)
売買などの仲介の手数料。また、利息。口銭。
●口の籠(こ)
=くつこ(口籠)
●口の下(した)から
(「…という口の下から」の形で)言い終わるか終わらないうちに。
●口の虎は身を=破る[=食(は)む]
うかつなことを言うと身を破滅させることがある。言葉はつつしむべきであるという教え。
●口の端(は)
言葉のはしばし。くちさき。また、話の種。噂。くちは。
●口の端(は)に掛かる
人々の話の種にされる。噂をされる。口に掛かる。口にのぼる。
●口の端(は)に掛(か)ける
言葉のはしばしに出して言う。話の種にする。噂をする。口に掛ける。口にのぼせる。
●口の世(よ)
やっと食べるだけで生活する状態。また、やっと食べるだけのわずかな手当の程度。*浮・日本永代蔵‐五「やうやう口の世で抱へられ」
●口は口、心は心
口に出して言うことと、心の中で思っていることとが一致しないこと。うらはらであること。
●口は禍(わざわい)の=門(かど・もん)[=もと]
うっかり言った言葉で後の災難を招くことが住々にしてあるものだ。言葉は慎しむべきであるという戒め。
●口も八丁、手(て)も八丁
しゃべることもすることも非常に達者であること。口八丁手八丁。
●口貰(もら)う
(人に食物をもらって生活する意から)人に生活をみてもらう。寄食する。
●口止(や)まず
口の動きがやまない。また、絶えず言い続ける。
●口より出せば世間
いったん口外してしまえば、世間に知れて、秘密も秘密でなくなる意。
●口を開(あ)かす
相手にものを言わせる。他の人にしゃべらせる。*無名抄「くちあかすべくもなく難ぜられければ」
●口を合(あ)わせる
1 相手の話に調子を合わせる。話を合わせる。
2 言うことが違わないように話を一致させる。言葉をしめし合わす。
●口を掛(か)ける
1 前もって先方に事を通じておく。わたりをつけておく。申し入れておく。
2 相手を呼び出すことを申し入れる。とくに、芸娼妓などを客席に招く。
●口を固(かた)める
1 他人に言わないよう約束させる。口止めする。
2 かたく口約束をする。
●口を藉(か)る
口実をつくる。かこつける。藉口(しゃこう)する。口にしく。
●口を箝(かん)す
1 口をつぐんで物を言わない。口をつぐむ。
2 人の口をふさぐ。言うことがあっても言えないようにする。
●口を利(き)く
1 ものを言う。話をする。「生意気な口をきく」
2 巧みにものを言う。口が達者である。大言壮語する。
3 人中でものが言える。人々の間で重んぜられる。はばがきく。はぶりがよい。
4 二つのものの間がうまくいくよう、とりもつ。第三者が話をする。調停する。なかだちをする。
●口を切(き)る
1 まだ開いていない樽やびん、箱などのふたやせんをあける。
2 話をしはじめる。多くの人たちの中で最初に発言する。
3 遊女などと前もって遊興の約束をしておく。江戸深川の遊里で言う。
4 馬を歩かせはじめるために、手綱をゆるめる。
●口を極(きわ)める
ありたけの言葉を尽くす。あらゆる言い方でいろいろと述べる。「口を極めて賞める(罵る)」
●口を消(け)す
1 他言させないようにする。
2 前にした証言を取り消す。
●口を=吸(す)う[=する]
接吻する。
●口を過(す)ぎる
=くち(口)を過ごす1
●口を過(す)ごす
1 くらしを立ててゆく。生活する。口を過ぎる。
2 よけいなことをいう。言いすごす。
●口を酸(すっぱ・す)くする
=くち(口)が酸くなる
●口を滑(すべ)らす
うっかりして言ってはならないことを言ってしまう。
●口を=すぼめる[=つぼめる]
へりくだった物言いをする。言いわけやおせじを言う。
●口を添(そ)える
1 ちょっとひと口飲む。付けざしをする場合などにいう。
2 人の言うことなどに、はたから助成の言葉を加えてとりなす。口添えをする。
●口を揃(そろ)える
1 二人以上の人が同時に同じことを言う。異口同音に言う。
2 しめしあわせて同じことを言う。口を合わせる。
●口を出(だ)す
=くちばし(嘴)を容れる
●口を叩(たた)く
べらべらとはばかりもなくしゃべる。口たたく。
●口を垂(た)る
卑下したもの言いをする。下手(したて)に出てものをいう。言葉を垂れる。
●口を衝(つ)いて出る
次から次へと自然に言葉が出てくる。
●口を噤(つぐ)む
口をしめて開かない。黙る。口を閉ざす。
●口を=尖(とが)らす[=尖らせる]
唇を前に突きだしてとがらせる。怒ったり、言い争ったりするときなどの口つき。転じて、不平不満を表わす顔つきにもいう。
●口を=閉(と)ざす[=閉(と)じる]
沈黙する。黙る。
●口を濁(にご)す
=ことば(言葉)を濁す
●口を=拭(ぬぐ)う[=拭(ふ)く]
(盗み食いをした後で、口をふいてそしらぬ顔をする意から)何か悪いことやまずいことをしていながら、していないふりをする。また、知っていながら知らないふりをする。
●口を濡(ぬ)らす
1 少しばかり飲み食いする。口の中をうるおす。
2 =くち(口)を糊(のり)す
●口を=糊(のり)す[=餬(こ)す]
1 (「糊す」は粥(かゆ)をすするの意)やっとくらしをたてる。貧しく生活する。
2 食客、居候となる。
●口を=挟(はさ)む[=入(い)れる]
人が話している途中で横から何かをいう。
●口を引き垂(た)る
口をへの字のようにする。口をゆがめる。
●口を開(ひら)く
話しはじめる。しゃべりだす。
●口を塞(ふさ)ぐ
人にものを言わせないようにする。悪事、秘密などをしゃべらせないようにする。金品などを与えてしゃべることを封じる。
●口を守ること瓶(かめ)の如くす
口(言葉)をつつしむべき事を、一度くつがえれば元にもどらない瓶の水にたとえて戒めることわざ。
●口を毟(むし)る
誘いをかけて尋ねる。問い落とそうとする。かまをかける。
●口を結(むす)ぶ
口を閉じてしゃべらない。黙る。
●口を寄(よ)す
巫女(みこ)が霊魂を招いて自分にのりうつらせ、その口から思いを述べさせる。口寄せをする。
●口を割(わ)る
自白する
くち【朽・腐】
〔語素〕(動詞「くちる(朽)」の連用形から)
1 名詞の上に付いて、くさったの意をそえる。「朽木」「朽葉」「朽屋」など。
2 名詞の上に付いて、年老いたの意をそえる。人をののしったり、自分をへりくだって言ったりするのにも用いる。「くちあま」「くちおんな」など。
●口が掛(か)かる🔗⭐🔉
●口が掛(か)かる
芸人、芸妓などが客から招かれる。転じて、仲間などから呼び出しがかかる。「麻雀の口が掛かる」
●口が堅(かた)い
言ってはならないことを他言しない。また、そのような性質である。
●口が軽(かる)い
何でもよくしゃべりたがって、言ってはいけないことまでも言いがちである。また、そのような性質である。また、多弁である。
●口が腐(くさ)っても
(口を動かさないために口が腐ることがあったとしてもの意)言わない決意の強いことの形容。
●口が過(す)ぎる
人なみはずれて口やかましい。また、言うことをひかえるべき事柄、遠虜すべき事柄を言う。言いすぎる。
●口が酸(す・すっぱ)くなる
同じ事を何度も繰り返して言うさま。いやになる程たびたび同じ事を言うさま。口を酸(す)くする。
●口が滑(すべ)る
言ってはならないことや、言う必要のないことなどを思わず言ってしまう。
●口が干上(ひあ)がる
(飲食物が得られないために、口が干からびる意)くらしがたたなくなる。口が上がる。
●口が塞(ふさ)がらぬ
あきれて言葉が出ない。「あいた口が塞がらぬ」の形でいう。
●口が減(へ)らない
(「へる」は負ける意)道理に負けても、なお理屈をならべたてるなどする。負けおしみをいう。また、勝手なことを遠慮なく言う。へらずぐちをきく。
●口が曲(ま)がる
その罰として口の形がゆがむという意。目上の人や世話になった人に対する悪口や贅沢な望みを口にすることをいさめる言葉。
●口がよい
和歌や連歌の詠みぶりがうまい。うまい句をつくる。
●口から高野(こうや)
口が災いのもとになって高野山で坊主にならなければならなくなる意で、口をつつしまないため大きな失敗をすることにいう。口は禍の門。
●口から先に生まれる
おしゃべりや口の達者な者をあざけっていう。
●口が悪(わる)い
1 言葉づかいや言う内容が、乱暴でたちがわるい。また、憎まれ口をきく性質である。
2 食欲がおきない。
●口食うて一杯
食べるだけで精いっぱい。生活に全く余裕がないことにいう。
●口では大坂の城も建つ
口先だけならどんな大きな事でも言うことができる。
●口と腹とは違う
口に出して言うことと、心に考えていることとは別である。
●口なお=乳(ち・ちち)臭(くさ)し[=乳臭(にゅうしゅう)]
口がまだ乳くさい。年がまだ若くて経験不足であることにいう。くちばしが黄色い。
●口に合(あ)う
飲食物が好みの味と一致する。
●口に入(い)る
1 (「人の口に入る」の形で)うわさにのぼる。盛んに人の話の種になる。
2 食うことができる。
●口に掛(か)かる
=くち(口)の端(は)に掛かる
●口に掛(か)ける
=くち(口)の端(は)に掛ける
●口に風を引かす
言ってもむだなことを言うたとえ。言ったことがむだになる。
●口に藉(し)く
=くち(口)を藉(か)る
●口に=地代は出ない[=税は掛からぬ・年貢はいらぬ]
(どんなに勝手なことを言っても、それに地代(税)がかかる訳ではないの意)身勝手な放言をすることのたとえ。
●口にする
1 口に出して言う。話す。うわさする。話題にする。「口にするのもはばかる言葉」
2 口に入れる。口にくわえる。食べる。飲む。タバコなどを吸う。「口にしたことのない食べ物」
●口に出(だ)す
言葉にあらわす。言う。話す。
●口に絶(た)つ
1 あることについて決して話さない。しゃべらない。
2 ある特定の物の飲食を決してしない。断ち物をする。
●口に手を当てる
(口を手で隠してひそひそ話す意から)陰口をきく。陰口を言ってあざわらう。
●口に土用が入(はい)る
(江戸時代、夏の土用には仕事を休む職業が多かったところから)口が休みになる。食物が口にはいったので、おしゃべりがとだえる。
●口に乗(の)せる
ことばを巧みにあやつって、人をあざむく。口車に乗せる。
●口に上(のぼ)せる
=くち(口)の端に掛ける
●口に上(のぼ)る
=くち(口)の端に掛かる
●口に乗(の)る
1 人々の話の種になる。世の中に広く知られる。評判になる。人口に膾炙(かいしゃ)する。
2 相手の言葉にだまされて言う通りにする。口車に乗る。
●口に入(はい)る物なら按摩(あんま)の笛でも
意地きたなくなんでも食べることのたとえ。
●口に=針(はり)[=棘(とげ)]あり
言葉がとげとげしく、皮肉や悪意が感じられる。
●口に任(まか)せる
深く考えないで、思いつくままにものを言う。口から出まかせに言う。
●口に蜜あり、腹に剣あり
(中国、唐の玄宗の時の宰相李林甫の人柄を述べた語から)口先ではやさしいことを言いながら、心の中は陰険なこと。
●口の子(こ)
売買などの仲介の手数料。また、利息。口銭。
●口の籠(こ)
=くつこ(口籠)
●口の下(した)から
(「…という口の下から」の形で)言い終わるか終わらないうちに。
●口の虎は身を=破る[=食(は)む]
うかつなことを言うと身を破滅させることがある。言葉はつつしむべきであるという教え。
●口の端(は)
言葉のはしばし。くちさき。また、話の種。噂。くちは。
●口の端(は)に掛かる
人々の話の種にされる。噂をされる。口に掛かる。口にのぼる。
●口の端(は)に掛(か)ける
言葉のはしばしに出して言う。話の種にする。噂をする。口に掛ける。口にのぼせる。
●口の世(よ)
やっと食べるだけで生活する状態。また、やっと食べるだけのわずかな手当の程度。*浮・日本永代蔵‐五「やうやう口の世で抱へられ」
●口は口、心は心
口に出して言うことと、心の中で思っていることとが一致しないこと。うらはらであること。
●口は禍(わざわい)の=門(かど・もん)[=もと]
うっかり言った言葉で後の災難を招くことが住々にしてあるものだ。言葉は慎しむべきであるという戒め。
●口も八丁、手(て)も八丁
しゃべることもすることも非常に達者であること。口八丁手八丁。
●口貰(もら)う
(人に食物をもらって生活する意から)人に生活をみてもらう。寄食する。
●口止(や)まず
口の動きがやまない。また、絶えず言い続ける。
●口より出せば世間
いったん口外してしまえば、世間に知れて、秘密も秘密でなくなる意。
●口を開(あ)かす
相手にものを言わせる。他の人にしゃべらせる。*無名抄「くちあかすべくもなく難ぜられければ」
●口を合(あ)わせる
1 相手の話に調子を合わせる。話を合わせる。
2 言うことが違わないように話を一致させる。言葉をしめし合わす。
●口を掛(か)ける
1 前もって先方に事を通じておく。わたりをつけておく。申し入れておく。
2 相手を呼び出すことを申し入れる。とくに、芸娼妓などを客席に招く。
●口を固(かた)める
1 他人に言わないよう約束させる。口止めする。
2 かたく口約束をする。
●口を藉(か)る
口実をつくる。かこつける。藉口(しゃこう)する。口にしく。
●口を箝(かん)す
1 口をつぐんで物を言わない。口をつぐむ。
2 人の口をふさぐ。言うことがあっても言えないようにする。
●口を利(き)く
1 ものを言う。話をする。「生意気な口をきく」
2 巧みにものを言う。口が達者である。大言壮語する。
3 人中でものが言える。人々の間で重んぜられる。はばがきく。はぶりがよい。
4 二つのものの間がうまくいくよう、とりもつ。第三者が話をする。調停する。なかだちをする。
●口を切(き)る
1 まだ開いていない樽やびん、箱などのふたやせんをあける。
2 話をしはじめる。多くの人たちの中で最初に発言する。
3 遊女などと前もって遊興の約束をしておく。江戸深川の遊里で言う。
4 馬を歩かせはじめるために、手綱をゆるめる。
●口を極(きわ)める
ありたけの言葉を尽くす。あらゆる言い方でいろいろと述べる。「口を極めて賞める(罵る)」
●口を消(け)す
1 他言させないようにする。
2 前にした証言を取り消す。
●口を=吸(す)う[=する]
接吻する。
●口を過(す)ぎる
=くち(口)を過ごす1
●口を過(す)ごす
1 くらしを立ててゆく。生活する。口を過ぎる。
2 よけいなことをいう。言いすごす。
●口を酸(すっぱ・す)くする
=くち(口)が酸くなる
●口を滑(すべ)らす
うっかりして言ってはならないことを言ってしまう。
●口を=すぼめる[=つぼめる]
へりくだった物言いをする。言いわけやおせじを言う。
●口を添(そ)える
1 ちょっとひと口飲む。付けざしをする場合などにいう。
2 人の言うことなどに、はたから助成の言葉を加えてとりなす。口添えをする。
●口を揃(そろ)える
1 二人以上の人が同時に同じことを言う。異口同音に言う。
2 しめしあわせて同じことを言う。口を合わせる。
●口を出(だ)す
=くちばし(嘴)を容れる
●口を叩(たた)く
べらべらとはばかりもなくしゃべる。口たたく。
●口を垂(た)る
卑下したもの言いをする。下手(したて)に出てものをいう。言葉を垂れる。
●口を衝(つ)いて出る
次から次へと自然に言葉が出てくる。
●口を噤(つぐ)む
口をしめて開かない。黙る。口を閉ざす。
●口を=尖(とが)らす[=尖らせる]
唇を前に突きだしてとがらせる。怒ったり、言い争ったりするときなどの口つき。転じて、不平不満を表わす顔つきにもいう。
●口を=閉(と)ざす[=閉(と)じる]
沈黙する。黙る。
●口を濁(にご)す
=ことば(言葉)を濁す
●口を=拭(ぬぐ)う[=拭(ふ)く]
(盗み食いをした後で、口をふいてそしらぬ顔をする意から)何か悪いことやまずいことをしていながら、していないふりをする。また、知っていながら知らないふりをする。
●口を濡(ぬ)らす
1 少しばかり飲み食いする。口の中をうるおす。
2 =くち(口)を糊(のり)す
●口を=糊(のり)す[=餬(こ)す]
1 (「糊す」は粥(かゆ)をすするの意)やっとくらしをたてる。貧しく生活する。
2 食客、居候となる。
●口を=挟(はさ)む[=入(い)れる]
人が話している途中で横から何かをいう。
●口を引き垂(た)る
口をへの字のようにする。口をゆがめる。
●口を開(ひら)く
話しはじめる。しゃべりだす。
●口を塞(ふさ)ぐ
人にものを言わせないようにする。悪事、秘密などをしゃべらせないようにする。金品などを与えてしゃべることを封じる。
●口を守ること瓶(かめ)の如くす
口(言葉)をつつしむべき事を、一度くつがえれば元にもどらない瓶の水にたとえて戒めることわざ。
●口を毟(むし)る
誘いをかけて尋ねる。問い落とそうとする。かまをかける。
●口を結(むす)ぶ
口を閉じてしゃべらない。黙る。
●口を寄(よ)す
巫女(みこ)が霊魂を招いて自分にのりうつらせ、その口から思いを述べさせる。口寄せをする。
●口を割(わ)る
自白する
くち【朽・腐】
〔語素〕(動詞「くちる(朽)」の連用形から)
1 名詞の上に付いて、くさったの意をそえる。「朽木」「朽葉」「朽屋」など。
2 名詞の上に付いて、年老いたの意をそえる。人をののしったり、自分をへりくだって言ったりするのにも用いる。「くちあま」「くちおんな」など。
●口が堅(かた)い🔗⭐🔉
●口が堅(かた)い
言ってはならないことを他言しない。また、そのような性質である。
●口が軽(かる)い
何でもよくしゃべりたがって、言ってはいけないことまでも言いがちである。また、そのような性質である。また、多弁である。
●口が腐(くさ)っても
(口を動かさないために口が腐ることがあったとしてもの意)言わない決意の強いことの形容。
●口が過(す)ぎる
人なみはずれて口やかましい。また、言うことをひかえるべき事柄、遠虜すべき事柄を言う。言いすぎる。
●口が酸(す・すっぱ)くなる
同じ事を何度も繰り返して言うさま。いやになる程たびたび同じ事を言うさま。口を酸(す)くする。
●口が滑(すべ)る
言ってはならないことや、言う必要のないことなどを思わず言ってしまう。
●口が干上(ひあ)がる
(飲食物が得られないために、口が干からびる意)くらしがたたなくなる。口が上がる。
●口が塞(ふさ)がらぬ
あきれて言葉が出ない。「あいた口が塞がらぬ」の形でいう。
●口が減(へ)らない
(「へる」は負ける意)道理に負けても、なお理屈をならべたてるなどする。負けおしみをいう。また、勝手なことを遠慮なく言う。へらずぐちをきく。
●口が曲(ま)がる
その罰として口の形がゆがむという意。目上の人や世話になった人に対する悪口や贅沢な望みを口にすることをいさめる言葉。
●口がよい
和歌や連歌の詠みぶりがうまい。うまい句をつくる。
●口から高野(こうや)
口が災いのもとになって高野山で坊主にならなければならなくなる意で、口をつつしまないため大きな失敗をすることにいう。口は禍の門。
●口から先に生まれる
おしゃべりや口の達者な者をあざけっていう。
●口が悪(わる)い
1 言葉づかいや言う内容が、乱暴でたちがわるい。また、憎まれ口をきく性質である。
2 食欲がおきない。
●口食うて一杯
食べるだけで精いっぱい。生活に全く余裕がないことにいう。
●口では大坂の城も建つ
口先だけならどんな大きな事でも言うことができる。
●口と腹とは違う
口に出して言うことと、心に考えていることとは別である。
●口なお=乳(ち・ちち)臭(くさ)し[=乳臭(にゅうしゅう)]
口がまだ乳くさい。年がまだ若くて経験不足であることにいう。くちばしが黄色い。
●口に合(あ)う
飲食物が好みの味と一致する。
●口に入(い)る
1 (「人の口に入る」の形で)うわさにのぼる。盛んに人の話の種になる。
2 食うことができる。
●口に掛(か)かる
=くち(口)の端(は)に掛かる
●口に掛(か)ける
=くち(口)の端(は)に掛ける
●口に風を引かす
言ってもむだなことを言うたとえ。言ったことがむだになる。
●口に藉(し)く
=くち(口)を藉(か)る
●口に=地代は出ない[=税は掛からぬ・年貢はいらぬ]
(どんなに勝手なことを言っても、それに地代(税)がかかる訳ではないの意)身勝手な放言をすることのたとえ。
●口にする
1 口に出して言う。話す。うわさする。話題にする。「口にするのもはばかる言葉」
2 口に入れる。口にくわえる。食べる。飲む。タバコなどを吸う。「口にしたことのない食べ物」
●口に出(だ)す
言葉にあらわす。言う。話す。
●口に絶(た)つ
1 あることについて決して話さない。しゃべらない。
2 ある特定の物の飲食を決してしない。断ち物をする。
●口に手を当てる
(口を手で隠してひそひそ話す意から)陰口をきく。陰口を言ってあざわらう。
●口に土用が入(はい)る
(江戸時代、夏の土用には仕事を休む職業が多かったところから)口が休みになる。食物が口にはいったので、おしゃべりがとだえる。
●口に乗(の)せる
ことばを巧みにあやつって、人をあざむく。口車に乗せる。
●口に上(のぼ)せる
=くち(口)の端に掛ける
●口に上(のぼ)る
=くち(口)の端に掛かる
●口に乗(の)る
1 人々の話の種になる。世の中に広く知られる。評判になる。人口に膾炙(かいしゃ)する。
2 相手の言葉にだまされて言う通りにする。口車に乗る。
●口に入(はい)る物なら按摩(あんま)の笛でも
意地きたなくなんでも食べることのたとえ。
●口に=針(はり)[=棘(とげ)]あり
言葉がとげとげしく、皮肉や悪意が感じられる。
●口に任(まか)せる
深く考えないで、思いつくままにものを言う。口から出まかせに言う。
●口に蜜あり、腹に剣あり
(中国、唐の玄宗の時の宰相李林甫の人柄を述べた語から)口先ではやさしいことを言いながら、心の中は陰険なこと。
●口の子(こ)
売買などの仲介の手数料。また、利息。口銭。
●口の籠(こ)
=くつこ(口籠)
●口の下(した)から
(「…という口の下から」の形で)言い終わるか終わらないうちに。
●口の虎は身を=破る[=食(は)む]
うかつなことを言うと身を破滅させることがある。言葉はつつしむべきであるという教え。
●口の端(は)
言葉のはしばし。くちさき。また、話の種。噂。くちは。
●口の端(は)に掛かる
人々の話の種にされる。噂をされる。口に掛かる。口にのぼる。
●口の端(は)に掛(か)ける
言葉のはしばしに出して言う。話の種にする。噂をする。口に掛ける。口にのぼせる。
●口の世(よ)
やっと食べるだけで生活する状態。また、やっと食べるだけのわずかな手当の程度。*浮・日本永代蔵‐五「やうやう口の世で抱へられ」
●口は口、心は心
口に出して言うことと、心の中で思っていることとが一致しないこと。うらはらであること。
●口は禍(わざわい)の=門(かど・もん)[=もと]
うっかり言った言葉で後の災難を招くことが住々にしてあるものだ。言葉は慎しむべきであるという戒め。
●口も八丁、手(て)も八丁
しゃべることもすることも非常に達者であること。口八丁手八丁。
●口貰(もら)う
(人に食物をもらって生活する意から)人に生活をみてもらう。寄食する。
●口止(や)まず
口の動きがやまない。また、絶えず言い続ける。
●口より出せば世間
いったん口外してしまえば、世間に知れて、秘密も秘密でなくなる意。
●口を開(あ)かす
相手にものを言わせる。他の人にしゃべらせる。*無名抄「くちあかすべくもなく難ぜられければ」
●口を合(あ)わせる
1 相手の話に調子を合わせる。話を合わせる。
2 言うことが違わないように話を一致させる。言葉をしめし合わす。
●口を掛(か)ける
1 前もって先方に事を通じておく。わたりをつけておく。申し入れておく。
2 相手を呼び出すことを申し入れる。とくに、芸娼妓などを客席に招く。
●口を固(かた)める
1 他人に言わないよう約束させる。口止めする。
2 かたく口約束をする。
●口を藉(か)る
口実をつくる。かこつける。藉口(しゃこう)する。口にしく。
●口を箝(かん)す
1 口をつぐんで物を言わない。口をつぐむ。
2 人の口をふさぐ。言うことがあっても言えないようにする。
●口を利(き)く
1 ものを言う。話をする。「生意気な口をきく」
2 巧みにものを言う。口が達者である。大言壮語する。
3 人中でものが言える。人々の間で重んぜられる。はばがきく。はぶりがよい。
4 二つのものの間がうまくいくよう、とりもつ。第三者が話をする。調停する。なかだちをする。
●口を切(き)る
1 まだ開いていない樽やびん、箱などのふたやせんをあける。
2 話をしはじめる。多くの人たちの中で最初に発言する。
3 遊女などと前もって遊興の約束をしておく。江戸深川の遊里で言う。
4 馬を歩かせはじめるために、手綱をゆるめる。
●口を極(きわ)める
ありたけの言葉を尽くす。あらゆる言い方でいろいろと述べる。「口を極めて賞める(罵る)」
●口を消(け)す
1 他言させないようにする。
2 前にした証言を取り消す。
●口を=吸(す)う[=する]
接吻する。
●口を過(す)ぎる
=くち(口)を過ごす1
●口を過(す)ごす
1 くらしを立ててゆく。生活する。口を過ぎる。
2 よけいなことをいう。言いすごす。
●口を酸(すっぱ・す)くする
=くち(口)が酸くなる
●口を滑(すべ)らす
うっかりして言ってはならないことを言ってしまう。
●口を=すぼめる[=つぼめる]
へりくだった物言いをする。言いわけやおせじを言う。
●口を添(そ)える
1 ちょっとひと口飲む。付けざしをする場合などにいう。
2 人の言うことなどに、はたから助成の言葉を加えてとりなす。口添えをする。
●口を揃(そろ)える
1 二人以上の人が同時に同じことを言う。異口同音に言う。
2 しめしあわせて同じことを言う。口を合わせる。
●口を出(だ)す
=くちばし(嘴)を容れる
●口を叩(たた)く
べらべらとはばかりもなくしゃべる。口たたく。
●口を垂(た)る
卑下したもの言いをする。下手(したて)に出てものをいう。言葉を垂れる。
●口を衝(つ)いて出る
次から次へと自然に言葉が出てくる。
●口を噤(つぐ)む
口をしめて開かない。黙る。口を閉ざす。
●口を=尖(とが)らす[=尖らせる]
唇を前に突きだしてとがらせる。怒ったり、言い争ったりするときなどの口つき。転じて、不平不満を表わす顔つきにもいう。
●口を=閉(と)ざす[=閉(と)じる]
沈黙する。黙る。
●口を濁(にご)す
=ことば(言葉)を濁す
●口を=拭(ぬぐ)う[=拭(ふ)く]
(盗み食いをした後で、口をふいてそしらぬ顔をする意から)何か悪いことやまずいことをしていながら、していないふりをする。また、知っていながら知らないふりをする。
●口を濡(ぬ)らす
1 少しばかり飲み食いする。口の中をうるおす。
2 =くち(口)を糊(のり)す
●口を=糊(のり)す[=餬(こ)す]
1 (「糊す」は粥(かゆ)をすするの意)やっとくらしをたてる。貧しく生活する。
2 食客、居候となる。
●口を=挟(はさ)む[=入(い)れる]
人が話している途中で横から何かをいう。
●口を引き垂(た)る
口をへの字のようにする。口をゆがめる。
●口を開(ひら)く
話しはじめる。しゃべりだす。
●口を塞(ふさ)ぐ
人にものを言わせないようにする。悪事、秘密などをしゃべらせないようにする。金品などを与えてしゃべることを封じる。
●口を守ること瓶(かめ)の如くす
口(言葉)をつつしむべき事を、一度くつがえれば元にもどらない瓶の水にたとえて戒めることわざ。
●口を毟(むし)る
誘いをかけて尋ねる。問い落とそうとする。かまをかける。
●口を結(むす)ぶ
口を閉じてしゃべらない。黙る。
●口を寄(よ)す
巫女(みこ)が霊魂を招いて自分にのりうつらせ、その口から思いを述べさせる。口寄せをする。
●口を割(わ)る
自白する
くち【朽・腐】
〔語素〕(動詞「くちる(朽)」の連用形から)
1 名詞の上に付いて、くさったの意をそえる。「朽木」「朽葉」「朽屋」など。
2 名詞の上に付いて、年老いたの意をそえる。人をののしったり、自分をへりくだって言ったりするのにも用いる。「くちあま」「くちおんな」など。
●口が軽(かる)い🔗⭐🔉
●口が軽(かる)い
何でもよくしゃべりたがって、言ってはいけないことまでも言いがちである。また、そのような性質である。また、多弁である。
●口が腐(くさ)っても
(口を動かさないために口が腐ることがあったとしてもの意)言わない決意の強いことの形容。
●口が過(す)ぎる
人なみはずれて口やかましい。また、言うことをひかえるべき事柄、遠虜すべき事柄を言う。言いすぎる。
●口が酸(す・すっぱ)くなる
同じ事を何度も繰り返して言うさま。いやになる程たびたび同じ事を言うさま。口を酸(す)くする。
●口が滑(すべ)る
言ってはならないことや、言う必要のないことなどを思わず言ってしまう。
●口が干上(ひあ)がる
(飲食物が得られないために、口が干からびる意)くらしがたたなくなる。口が上がる。
●口が塞(ふさ)がらぬ
あきれて言葉が出ない。「あいた口が塞がらぬ」の形でいう。
●口が減(へ)らない
(「へる」は負ける意)道理に負けても、なお理屈をならべたてるなどする。負けおしみをいう。また、勝手なことを遠慮なく言う。へらずぐちをきく。
●口が曲(ま)がる
その罰として口の形がゆがむという意。目上の人や世話になった人に対する悪口や贅沢な望みを口にすることをいさめる言葉。
●口がよい
和歌や連歌の詠みぶりがうまい。うまい句をつくる。
●口から高野(こうや)
口が災いのもとになって高野山で坊主にならなければならなくなる意で、口をつつしまないため大きな失敗をすることにいう。口は禍の門。
●口から先に生まれる
おしゃべりや口の達者な者をあざけっていう。
●口が悪(わる)い
1 言葉づかいや言う内容が、乱暴でたちがわるい。また、憎まれ口をきく性質である。
2 食欲がおきない。
●口食うて一杯
食べるだけで精いっぱい。生活に全く余裕がないことにいう。
●口では大坂の城も建つ
口先だけならどんな大きな事でも言うことができる。
●口と腹とは違う
口に出して言うことと、心に考えていることとは別である。
●口なお=乳(ち・ちち)臭(くさ)し[=乳臭(にゅうしゅう)]
口がまだ乳くさい。年がまだ若くて経験不足であることにいう。くちばしが黄色い。
●口に合(あ)う
飲食物が好みの味と一致する。
●口に入(い)る
1 (「人の口に入る」の形で)うわさにのぼる。盛んに人の話の種になる。
2 食うことができる。
●口に掛(か)かる
=くち(口)の端(は)に掛かる
●口に掛(か)ける
=くち(口)の端(は)に掛ける
●口に風を引かす
言ってもむだなことを言うたとえ。言ったことがむだになる。
●口に藉(し)く
=くち(口)を藉(か)る
●口に=地代は出ない[=税は掛からぬ・年貢はいらぬ]
(どんなに勝手なことを言っても、それに地代(税)がかかる訳ではないの意)身勝手な放言をすることのたとえ。
●口にする
1 口に出して言う。話す。うわさする。話題にする。「口にするのもはばかる言葉」
2 口に入れる。口にくわえる。食べる。飲む。タバコなどを吸う。「口にしたことのない食べ物」
●口に出(だ)す
言葉にあらわす。言う。話す。
●口に絶(た)つ
1 あることについて決して話さない。しゃべらない。
2 ある特定の物の飲食を決してしない。断ち物をする。
●口に手を当てる
(口を手で隠してひそひそ話す意から)陰口をきく。陰口を言ってあざわらう。
●口に土用が入(はい)る
(江戸時代、夏の土用には仕事を休む職業が多かったところから)口が休みになる。食物が口にはいったので、おしゃべりがとだえる。
●口に乗(の)せる
ことばを巧みにあやつって、人をあざむく。口車に乗せる。
●口に上(のぼ)せる
=くち(口)の端に掛ける
●口に上(のぼ)る
=くち(口)の端に掛かる
●口に乗(の)る
1 人々の話の種になる。世の中に広く知られる。評判になる。人口に膾炙(かいしゃ)する。
2 相手の言葉にだまされて言う通りにする。口車に乗る。
●口に入(はい)る物なら按摩(あんま)の笛でも
意地きたなくなんでも食べることのたとえ。
●口に=針(はり)[=棘(とげ)]あり
言葉がとげとげしく、皮肉や悪意が感じられる。
●口に任(まか)せる
深く考えないで、思いつくままにものを言う。口から出まかせに言う。
●口に蜜あり、腹に剣あり
(中国、唐の玄宗の時の宰相李林甫の人柄を述べた語から)口先ではやさしいことを言いながら、心の中は陰険なこと。
●口の子(こ)
売買などの仲介の手数料。また、利息。口銭。
●口の籠(こ)
=くつこ(口籠)
●口の下(した)から
(「…という口の下から」の形で)言い終わるか終わらないうちに。
●口の虎は身を=破る[=食(は)む]
うかつなことを言うと身を破滅させることがある。言葉はつつしむべきであるという教え。
●口の端(は)
言葉のはしばし。くちさき。また、話の種。噂。くちは。
●口の端(は)に掛かる
人々の話の種にされる。噂をされる。口に掛かる。口にのぼる。
●口の端(は)に掛(か)ける
言葉のはしばしに出して言う。話の種にする。噂をする。口に掛ける。口にのぼせる。
●口の世(よ)
やっと食べるだけで生活する状態。また、やっと食べるだけのわずかな手当の程度。*浮・日本永代蔵‐五「やうやう口の世で抱へられ」
●口は口、心は心
口に出して言うことと、心の中で思っていることとが一致しないこと。うらはらであること。
●口は禍(わざわい)の=門(かど・もん)[=もと]
うっかり言った言葉で後の災難を招くことが住々にしてあるものだ。言葉は慎しむべきであるという戒め。
●口も八丁、手(て)も八丁
しゃべることもすることも非常に達者であること。口八丁手八丁。
●口貰(もら)う
(人に食物をもらって生活する意から)人に生活をみてもらう。寄食する。
●口止(や)まず
口の動きがやまない。また、絶えず言い続ける。
●口より出せば世間
いったん口外してしまえば、世間に知れて、秘密も秘密でなくなる意。
●口を開(あ)かす
相手にものを言わせる。他の人にしゃべらせる。*無名抄「くちあかすべくもなく難ぜられければ」
●口を合(あ)わせる
1 相手の話に調子を合わせる。話を合わせる。
2 言うことが違わないように話を一致させる。言葉をしめし合わす。
●口を掛(か)ける
1 前もって先方に事を通じておく。わたりをつけておく。申し入れておく。
2 相手を呼び出すことを申し入れる。とくに、芸娼妓などを客席に招く。
●口を固(かた)める
1 他人に言わないよう約束させる。口止めする。
2 かたく口約束をする。
●口を藉(か)る
口実をつくる。かこつける。藉口(しゃこう)する。口にしく。
●口を箝(かん)す
1 口をつぐんで物を言わない。口をつぐむ。
2 人の口をふさぐ。言うことがあっても言えないようにする。
●口を利(き)く
1 ものを言う。話をする。「生意気な口をきく」
2 巧みにものを言う。口が達者である。大言壮語する。
3 人中でものが言える。人々の間で重んぜられる。はばがきく。はぶりがよい。
4 二つのものの間がうまくいくよう、とりもつ。第三者が話をする。調停する。なかだちをする。
●口を切(き)る
1 まだ開いていない樽やびん、箱などのふたやせんをあける。
2 話をしはじめる。多くの人たちの中で最初に発言する。
3 遊女などと前もって遊興の約束をしておく。江戸深川の遊里で言う。
4 馬を歩かせはじめるために、手綱をゆるめる。
●口を極(きわ)める
ありたけの言葉を尽くす。あらゆる言い方でいろいろと述べる。「口を極めて賞める(罵る)」
●口を消(け)す
1 他言させないようにする。
2 前にした証言を取り消す。
●口を=吸(す)う[=する]
接吻する。
●口を過(す)ぎる
=くち(口)を過ごす1
●口を過(す)ごす
1 くらしを立ててゆく。生活する。口を過ぎる。
2 よけいなことをいう。言いすごす。
●口を酸(すっぱ・す)くする
=くち(口)が酸くなる
●口を滑(すべ)らす
うっかりして言ってはならないことを言ってしまう。
●口を=すぼめる[=つぼめる]
へりくだった物言いをする。言いわけやおせじを言う。
●口を添(そ)える
1 ちょっとひと口飲む。付けざしをする場合などにいう。
2 人の言うことなどに、はたから助成の言葉を加えてとりなす。口添えをする。
●口を揃(そろ)える
1 二人以上の人が同時に同じことを言う。異口同音に言う。
2 しめしあわせて同じことを言う。口を合わせる。
●口を出(だ)す
=くちばし(嘴)を容れる
●口を叩(たた)く
べらべらとはばかりもなくしゃべる。口たたく。
●口を垂(た)る
卑下したもの言いをする。下手(したて)に出てものをいう。言葉を垂れる。
●口を衝(つ)いて出る
次から次へと自然に言葉が出てくる。
●口を噤(つぐ)む
口をしめて開かない。黙る。口を閉ざす。
●口を=尖(とが)らす[=尖らせる]
唇を前に突きだしてとがらせる。怒ったり、言い争ったりするときなどの口つき。転じて、不平不満を表わす顔つきにもいう。
●口を=閉(と)ざす[=閉(と)じる]
沈黙する。黙る。
●口を濁(にご)す
=ことば(言葉)を濁す
●口を=拭(ぬぐ)う[=拭(ふ)く]
(盗み食いをした後で、口をふいてそしらぬ顔をする意から)何か悪いことやまずいことをしていながら、していないふりをする。また、知っていながら知らないふりをする。
●口を濡(ぬ)らす
1 少しばかり飲み食いする。口の中をうるおす。
2 =くち(口)を糊(のり)す
●口を=糊(のり)す[=餬(こ)す]
1 (「糊す」は粥(かゆ)をすするの意)やっとくらしをたてる。貧しく生活する。
2 食客、居候となる。
●口を=挟(はさ)む[=入(い)れる]
人が話している途中で横から何かをいう。
●口を引き垂(た)る
口をへの字のようにする。口をゆがめる。
●口を開(ひら)く
話しはじめる。しゃべりだす。
●口を塞(ふさ)ぐ
人にものを言わせないようにする。悪事、秘密などをしゃべらせないようにする。金品などを与えてしゃべることを封じる。
●口を守ること瓶(かめ)の如くす
口(言葉)をつつしむべき事を、一度くつがえれば元にもどらない瓶の水にたとえて戒めることわざ。
●口を毟(むし)る
誘いをかけて尋ねる。問い落とそうとする。かまをかける。
●口を結(むす)ぶ
口を閉じてしゃべらない。黙る。
●口を寄(よ)す
巫女(みこ)が霊魂を招いて自分にのりうつらせ、その口から思いを述べさせる。口寄せをする。
●口を割(わ)る
自白する
くち【朽・腐】
〔語素〕(動詞「くちる(朽)」の連用形から)
1 名詞の上に付いて、くさったの意をそえる。「朽木」「朽葉」「朽屋」など。
2 名詞の上に付いて、年老いたの意をそえる。人をののしったり、自分をへりくだって言ったりするのにも用いる。「くちあま」「くちおんな」など。
●口が腐(くさ)っても🔗⭐🔉
●口が腐(くさ)っても
(口を動かさないために口が腐ることがあったとしてもの意)言わない決意の強いことの形容。
●口が過(す)ぎる
人なみはずれて口やかましい。また、言うことをひかえるべき事柄、遠虜すべき事柄を言う。言いすぎる。
●口が酸(す・すっぱ)くなる
同じ事を何度も繰り返して言うさま。いやになる程たびたび同じ事を言うさま。口を酸(す)くする。
●口が滑(すべ)る
言ってはならないことや、言う必要のないことなどを思わず言ってしまう。
●口が干上(ひあ)がる
(飲食物が得られないために、口が干からびる意)くらしがたたなくなる。口が上がる。
●口が塞(ふさ)がらぬ
あきれて言葉が出ない。「あいた口が塞がらぬ」の形でいう。
●口が減(へ)らない
(「へる」は負ける意)道理に負けても、なお理屈をならべたてるなどする。負けおしみをいう。また、勝手なことを遠慮なく言う。へらずぐちをきく。
●口が曲(ま)がる
その罰として口の形がゆがむという意。目上の人や世話になった人に対する悪口や贅沢な望みを口にすることをいさめる言葉。
●口がよい
和歌や連歌の詠みぶりがうまい。うまい句をつくる。
●口から高野(こうや)
口が災いのもとになって高野山で坊主にならなければならなくなる意で、口をつつしまないため大きな失敗をすることにいう。口は禍の門。
●口から先に生まれる
おしゃべりや口の達者な者をあざけっていう。
●口が悪(わる)い
1 言葉づかいや言う内容が、乱暴でたちがわるい。また、憎まれ口をきく性質である。
2 食欲がおきない。
●口食うて一杯
食べるだけで精いっぱい。生活に全く余裕がないことにいう。
●口では大坂の城も建つ
口先だけならどんな大きな事でも言うことができる。
●口と腹とは違う
口に出して言うことと、心に考えていることとは別である。
●口なお=乳(ち・ちち)臭(くさ)し[=乳臭(にゅうしゅう)]
口がまだ乳くさい。年がまだ若くて経験不足であることにいう。くちばしが黄色い。
●口に合(あ)う
飲食物が好みの味と一致する。
●口に入(い)る
1 (「人の口に入る」の形で)うわさにのぼる。盛んに人の話の種になる。
2 食うことができる。
●口に掛(か)かる
=くち(口)の端(は)に掛かる
●口に掛(か)ける
=くち(口)の端(は)に掛ける
●口に風を引かす
言ってもむだなことを言うたとえ。言ったことがむだになる。
●口に藉(し)く
=くち(口)を藉(か)る
●口に=地代は出ない[=税は掛からぬ・年貢はいらぬ]
(どんなに勝手なことを言っても、それに地代(税)がかかる訳ではないの意)身勝手な放言をすることのたとえ。
●口にする
1 口に出して言う。話す。うわさする。話題にする。「口にするのもはばかる言葉」
2 口に入れる。口にくわえる。食べる。飲む。タバコなどを吸う。「口にしたことのない食べ物」
●口に出(だ)す
言葉にあらわす。言う。話す。
●口に絶(た)つ
1 あることについて決して話さない。しゃべらない。
2 ある特定の物の飲食を決してしない。断ち物をする。
●口に手を当てる
(口を手で隠してひそひそ話す意から)陰口をきく。陰口を言ってあざわらう。
●口に土用が入(はい)る
(江戸時代、夏の土用には仕事を休む職業が多かったところから)口が休みになる。食物が口にはいったので、おしゃべりがとだえる。
●口に乗(の)せる
ことばを巧みにあやつって、人をあざむく。口車に乗せる。
●口に上(のぼ)せる
=くち(口)の端に掛ける
●口に上(のぼ)る
=くち(口)の端に掛かる
●口に乗(の)る
1 人々の話の種になる。世の中に広く知られる。評判になる。人口に膾炙(かいしゃ)する。
2 相手の言葉にだまされて言う通りにする。口車に乗る。
●口に入(はい)る物なら按摩(あんま)の笛でも
意地きたなくなんでも食べることのたとえ。
●口に=針(はり)[=棘(とげ)]あり
言葉がとげとげしく、皮肉や悪意が感じられる。
●口に任(まか)せる
深く考えないで、思いつくままにものを言う。口から出まかせに言う。
●口に蜜あり、腹に剣あり
(中国、唐の玄宗の時の宰相李林甫の人柄を述べた語から)口先ではやさしいことを言いながら、心の中は陰険なこと。
●口の子(こ)
売買などの仲介の手数料。また、利息。口銭。
●口の籠(こ)
=くつこ(口籠)
●口の下(した)から
(「…という口の下から」の形で)言い終わるか終わらないうちに。
●口の虎は身を=破る[=食(は)む]
うかつなことを言うと身を破滅させることがある。言葉はつつしむべきであるという教え。
●口の端(は)
言葉のはしばし。くちさき。また、話の種。噂。くちは。
●口の端(は)に掛かる
人々の話の種にされる。噂をされる。口に掛かる。口にのぼる。
●口の端(は)に掛(か)ける
言葉のはしばしに出して言う。話の種にする。噂をする。口に掛ける。口にのぼせる。
●口の世(よ)
やっと食べるだけで生活する状態。また、やっと食べるだけのわずかな手当の程度。*浮・日本永代蔵‐五「やうやう口の世で抱へられ」
●口は口、心は心
口に出して言うことと、心の中で思っていることとが一致しないこと。うらはらであること。
●口は禍(わざわい)の=門(かど・もん)[=もと]
うっかり言った言葉で後の災難を招くことが住々にしてあるものだ。言葉は慎しむべきであるという戒め。
●口も八丁、手(て)も八丁
しゃべることもすることも非常に達者であること。口八丁手八丁。
●口貰(もら)う
(人に食物をもらって生活する意から)人に生活をみてもらう。寄食する。
●口止(や)まず
口の動きがやまない。また、絶えず言い続ける。
●口より出せば世間
いったん口外してしまえば、世間に知れて、秘密も秘密でなくなる意。
●口を開(あ)かす
相手にものを言わせる。他の人にしゃべらせる。*無名抄「くちあかすべくもなく難ぜられければ」
●口を合(あ)わせる
1 相手の話に調子を合わせる。話を合わせる。
2 言うことが違わないように話を一致させる。言葉をしめし合わす。
●口を掛(か)ける
1 前もって先方に事を通じておく。わたりをつけておく。申し入れておく。
2 相手を呼び出すことを申し入れる。とくに、芸娼妓などを客席に招く。
●口を固(かた)める
1 他人に言わないよう約束させる。口止めする。
2 かたく口約束をする。
●口を藉(か)る
口実をつくる。かこつける。藉口(しゃこう)する。口にしく。
●口を箝(かん)す
1 口をつぐんで物を言わない。口をつぐむ。
2 人の口をふさぐ。言うことがあっても言えないようにする。
●口を利(き)く
1 ものを言う。話をする。「生意気な口をきく」
2 巧みにものを言う。口が達者である。大言壮語する。
3 人中でものが言える。人々の間で重んぜられる。はばがきく。はぶりがよい。
4 二つのものの間がうまくいくよう、とりもつ。第三者が話をする。調停する。なかだちをする。
●口を切(き)る
1 まだ開いていない樽やびん、箱などのふたやせんをあける。
2 話をしはじめる。多くの人たちの中で最初に発言する。
3 遊女などと前もって遊興の約束をしておく。江戸深川の遊里で言う。
4 馬を歩かせはじめるために、手綱をゆるめる。
●口を極(きわ)める
ありたけの言葉を尽くす。あらゆる言い方でいろいろと述べる。「口を極めて賞める(罵る)」
●口を消(け)す
1 他言させないようにする。
2 前にした証言を取り消す。
●口を=吸(す)う[=する]
接吻する。
●口を過(す)ぎる
=くち(口)を過ごす1
●口を過(す)ごす
1 くらしを立ててゆく。生活する。口を過ぎる。
2 よけいなことをいう。言いすごす。
●口を酸(すっぱ・す)くする
=くち(口)が酸くなる
●口を滑(すべ)らす
うっかりして言ってはならないことを言ってしまう。
●口を=すぼめる[=つぼめる]
へりくだった物言いをする。言いわけやおせじを言う。
●口を添(そ)える
1 ちょっとひと口飲む。付けざしをする場合などにいう。
2 人の言うことなどに、はたから助成の言葉を加えてとりなす。口添えをする。
●口を揃(そろ)える
1 二人以上の人が同時に同じことを言う。異口同音に言う。
2 しめしあわせて同じことを言う。口を合わせる。
●口を出(だ)す
=くちばし(嘴)を容れる
●口を叩(たた)く
べらべらとはばかりもなくしゃべる。口たたく。
●口を垂(た)る
卑下したもの言いをする。下手(したて)に出てものをいう。言葉を垂れる。
●口を衝(つ)いて出る
次から次へと自然に言葉が出てくる。
●口を噤(つぐ)む
口をしめて開かない。黙る。口を閉ざす。
●口を=尖(とが)らす[=尖らせる]
唇を前に突きだしてとがらせる。怒ったり、言い争ったりするときなどの口つき。転じて、不平不満を表わす顔つきにもいう。
●口を=閉(と)ざす[=閉(と)じる]
沈黙する。黙る。
●口を濁(にご)す
=ことば(言葉)を濁す
●口を=拭(ぬぐ)う[=拭(ふ)く]
(盗み食いをした後で、口をふいてそしらぬ顔をする意から)何か悪いことやまずいことをしていながら、していないふりをする。また、知っていながら知らないふりをする。
●口を濡(ぬ)らす
1 少しばかり飲み食いする。口の中をうるおす。
2 =くち(口)を糊(のり)す
●口を=糊(のり)す[=餬(こ)す]
1 (「糊す」は粥(かゆ)をすするの意)やっとくらしをたてる。貧しく生活する。
2 食客、居候となる。
●口を=挟(はさ)む[=入(い)れる]
人が話している途中で横から何かをいう。
●口を引き垂(た)る
口をへの字のようにする。口をゆがめる。
●口を開(ひら)く
話しはじめる。しゃべりだす。
●口を塞(ふさ)ぐ
人にものを言わせないようにする。悪事、秘密などをしゃべらせないようにする。金品などを与えてしゃべることを封じる。
●口を守ること瓶(かめ)の如くす
口(言葉)をつつしむべき事を、一度くつがえれば元にもどらない瓶の水にたとえて戒めることわざ。
●口を毟(むし)る
誘いをかけて尋ねる。問い落とそうとする。かまをかける。
●口を結(むす)ぶ
口を閉じてしゃべらない。黙る。
●口を寄(よ)す
巫女(みこ)が霊魂を招いて自分にのりうつらせ、その口から思いを述べさせる。口寄せをする。
●口を割(わ)る
自白する
くち【朽・腐】
〔語素〕(動詞「くちる(朽)」の連用形から)
1 名詞の上に付いて、くさったの意をそえる。「朽木」「朽葉」「朽屋」など。
2 名詞の上に付いて、年老いたの意をそえる。人をののしったり、自分をへりくだって言ったりするのにも用いる。「くちあま」「くちおんな」など。
●口が過(す)ぎる🔗⭐🔉
●口が過(す)ぎる
人なみはずれて口やかましい。また、言うことをひかえるべき事柄、遠虜すべき事柄を言う。言いすぎる。
●口が酸(す・すっぱ)くなる
同じ事を何度も繰り返して言うさま。いやになる程たびたび同じ事を言うさま。口を酸(す)くする。
●口が滑(すべ)る
言ってはならないことや、言う必要のないことなどを思わず言ってしまう。
●口が干上(ひあ)がる
(飲食物が得られないために、口が干からびる意)くらしがたたなくなる。口が上がる。
●口が塞(ふさ)がらぬ
あきれて言葉が出ない。「あいた口が塞がらぬ」の形でいう。
●口が減(へ)らない
(「へる」は負ける意)道理に負けても、なお理屈をならべたてるなどする。負けおしみをいう。また、勝手なことを遠慮なく言う。へらずぐちをきく。
●口が曲(ま)がる
その罰として口の形がゆがむという意。目上の人や世話になった人に対する悪口や贅沢な望みを口にすることをいさめる言葉。
●口がよい
和歌や連歌の詠みぶりがうまい。うまい句をつくる。
●口から高野(こうや)
口が災いのもとになって高野山で坊主にならなければならなくなる意で、口をつつしまないため大きな失敗をすることにいう。口は禍の門。
●口から先に生まれる
おしゃべりや口の達者な者をあざけっていう。
●口が悪(わる)い
1 言葉づかいや言う内容が、乱暴でたちがわるい。また、憎まれ口をきく性質である。
2 食欲がおきない。
●口食うて一杯
食べるだけで精いっぱい。生活に全く余裕がないことにいう。
●口では大坂の城も建つ
口先だけならどんな大きな事でも言うことができる。
●口と腹とは違う
口に出して言うことと、心に考えていることとは別である。
●口なお=乳(ち・ちち)臭(くさ)し[=乳臭(にゅうしゅう)]
口がまだ乳くさい。年がまだ若くて経験不足であることにいう。くちばしが黄色い。
●口に合(あ)う
飲食物が好みの味と一致する。
●口に入(い)る
1 (「人の口に入る」の形で)うわさにのぼる。盛んに人の話の種になる。
2 食うことができる。
●口に掛(か)かる
=くち(口)の端(は)に掛かる
●口に掛(か)ける
=くち(口)の端(は)に掛ける
●口に風を引かす
言ってもむだなことを言うたとえ。言ったことがむだになる。
●口に藉(し)く
=くち(口)を藉(か)る
●口に=地代は出ない[=税は掛からぬ・年貢はいらぬ]
(どんなに勝手なことを言っても、それに地代(税)がかかる訳ではないの意)身勝手な放言をすることのたとえ。
●口にする
1 口に出して言う。話す。うわさする。話題にする。「口にするのもはばかる言葉」
2 口に入れる。口にくわえる。食べる。飲む。タバコなどを吸う。「口にしたことのない食べ物」
●口に出(だ)す
言葉にあらわす。言う。話す。
●口に絶(た)つ
1 あることについて決して話さない。しゃべらない。
2 ある特定の物の飲食を決してしない。断ち物をする。
●口に手を当てる
(口を手で隠してひそひそ話す意から)陰口をきく。陰口を言ってあざわらう。
●口に土用が入(はい)る
(江戸時代、夏の土用には仕事を休む職業が多かったところから)口が休みになる。食物が口にはいったので、おしゃべりがとだえる。
●口に乗(の)せる
ことばを巧みにあやつって、人をあざむく。口車に乗せる。
●口に上(のぼ)せる
=くち(口)の端に掛ける
●口に上(のぼ)る
=くち(口)の端に掛かる
●口に乗(の)る
1 人々の話の種になる。世の中に広く知られる。評判になる。人口に膾炙(かいしゃ)する。
2 相手の言葉にだまされて言う通りにする。口車に乗る。
●口に入(はい)る物なら按摩(あんま)の笛でも
意地きたなくなんでも食べることのたとえ。
●口に=針(はり)[=棘(とげ)]あり
言葉がとげとげしく、皮肉や悪意が感じられる。
●口に任(まか)せる
深く考えないで、思いつくままにものを言う。口から出まかせに言う。
●口に蜜あり、腹に剣あり
(中国、唐の玄宗の時の宰相李林甫の人柄を述べた語から)口先ではやさしいことを言いながら、心の中は陰険なこと。
●口の子(こ)
売買などの仲介の手数料。また、利息。口銭。
●口の籠(こ)
=くつこ(口籠)
●口の下(した)から
(「…という口の下から」の形で)言い終わるか終わらないうちに。
●口の虎は身を=破る[=食(は)む]
うかつなことを言うと身を破滅させることがある。言葉はつつしむべきであるという教え。
●口の端(は)
言葉のはしばし。くちさき。また、話の種。噂。くちは。
●口の端(は)に掛かる
人々の話の種にされる。噂をされる。口に掛かる。口にのぼる。
●口の端(は)に掛(か)ける
言葉のはしばしに出して言う。話の種にする。噂をする。口に掛ける。口にのぼせる。
●口の世(よ)
やっと食べるだけで生活する状態。また、やっと食べるだけのわずかな手当の程度。*浮・日本永代蔵‐五「やうやう口の世で抱へられ」
●口は口、心は心
口に出して言うことと、心の中で思っていることとが一致しないこと。うらはらであること。
●口は禍(わざわい)の=門(かど・もん)[=もと]
うっかり言った言葉で後の災難を招くことが住々にしてあるものだ。言葉は慎しむべきであるという戒め。
●口も八丁、手(て)も八丁
しゃべることもすることも非常に達者であること。口八丁手八丁。
●口貰(もら)う
(人に食物をもらって生活する意から)人に生活をみてもらう。寄食する。
●口止(や)まず
口の動きがやまない。また、絶えず言い続ける。
●口より出せば世間
いったん口外してしまえば、世間に知れて、秘密も秘密でなくなる意。
●口を開(あ)かす
相手にものを言わせる。他の人にしゃべらせる。*無名抄「くちあかすべくもなく難ぜられければ」
●口を合(あ)わせる
1 相手の話に調子を合わせる。話を合わせる。
2 言うことが違わないように話を一致させる。言葉をしめし合わす。
●口を掛(か)ける
1 前もって先方に事を通じておく。わたりをつけておく。申し入れておく。
2 相手を呼び出すことを申し入れる。とくに、芸娼妓などを客席に招く。
●口を固(かた)める
1 他人に言わないよう約束させる。口止めする。
2 かたく口約束をする。
●口を藉(か)る
口実をつくる。かこつける。藉口(しゃこう)する。口にしく。
●口を箝(かん)す
1 口をつぐんで物を言わない。口をつぐむ。
2 人の口をふさぐ。言うことがあっても言えないようにする。
●口を利(き)く
1 ものを言う。話をする。「生意気な口をきく」
2 巧みにものを言う。口が達者である。大言壮語する。
3 人中でものが言える。人々の間で重んぜられる。はばがきく。はぶりがよい。
4 二つのものの間がうまくいくよう、とりもつ。第三者が話をする。調停する。なかだちをする。
●口を切(き)る
1 まだ開いていない樽やびん、箱などのふたやせんをあける。
2 話をしはじめる。多くの人たちの中で最初に発言する。
3 遊女などと前もって遊興の約束をしておく。江戸深川の遊里で言う。
4 馬を歩かせはじめるために、手綱をゆるめる。
●口を極(きわ)める
ありたけの言葉を尽くす。あらゆる言い方でいろいろと述べる。「口を極めて賞める(罵る)」
●口を消(け)す
1 他言させないようにする。
2 前にした証言を取り消す。
●口を=吸(す)う[=する]
接吻する。
●口を過(す)ぎる
=くち(口)を過ごす1
●口を過(す)ごす
1 くらしを立ててゆく。生活する。口を過ぎる。
2 よけいなことをいう。言いすごす。
●口を酸(すっぱ・す)くする
=くち(口)が酸くなる
●口を滑(すべ)らす
うっかりして言ってはならないことを言ってしまう。
●口を=すぼめる[=つぼめる]
へりくだった物言いをする。言いわけやおせじを言う。
●口を添(そ)える
1 ちょっとひと口飲む。付けざしをする場合などにいう。
2 人の言うことなどに、はたから助成の言葉を加えてとりなす。口添えをする。
●口を揃(そろ)える
1 二人以上の人が同時に同じことを言う。異口同音に言う。
2 しめしあわせて同じことを言う。口を合わせる。
●口を出(だ)す
=くちばし(嘴)を容れる
●口を叩(たた)く
べらべらとはばかりもなくしゃべる。口たたく。
●口を垂(た)る
卑下したもの言いをする。下手(したて)に出てものをいう。言葉を垂れる。
●口を衝(つ)いて出る
次から次へと自然に言葉が出てくる。
●口を噤(つぐ)む
口をしめて開かない。黙る。口を閉ざす。
●口を=尖(とが)らす[=尖らせる]
唇を前に突きだしてとがらせる。怒ったり、言い争ったりするときなどの口つき。転じて、不平不満を表わす顔つきにもいう。
●口を=閉(と)ざす[=閉(と)じる]
沈黙する。黙る。
●口を濁(にご)す
=ことば(言葉)を濁す
●口を=拭(ぬぐ)う[=拭(ふ)く]
(盗み食いをした後で、口をふいてそしらぬ顔をする意から)何か悪いことやまずいことをしていながら、していないふりをする。また、知っていながら知らないふりをする。
●口を濡(ぬ)らす
1 少しばかり飲み食いする。口の中をうるおす。
2 =くち(口)を糊(のり)す
●口を=糊(のり)す[=餬(こ)す]
1 (「糊す」は粥(かゆ)をすするの意)やっとくらしをたてる。貧しく生活する。
2 食客、居候となる。
●口を=挟(はさ)む[=入(い)れる]
人が話している途中で横から何かをいう。
●口を引き垂(た)る
口をへの字のようにする。口をゆがめる。
●口を開(ひら)く
話しはじめる。しゃべりだす。
●口を塞(ふさ)ぐ
人にものを言わせないようにする。悪事、秘密などをしゃべらせないようにする。金品などを与えてしゃべることを封じる。
●口を守ること瓶(かめ)の如くす
口(言葉)をつつしむべき事を、一度くつがえれば元にもどらない瓶の水にたとえて戒めることわざ。
●口を毟(むし)る
誘いをかけて尋ねる。問い落とそうとする。かまをかける。
●口を結(むす)ぶ
口を閉じてしゃべらない。黙る。
●口を寄(よ)す
巫女(みこ)が霊魂を招いて自分にのりうつらせ、その口から思いを述べさせる。口寄せをする。
●口を割(わ)る
自白する
くち【朽・腐】
〔語素〕(動詞「くちる(朽)」の連用形から)
1 名詞の上に付いて、くさったの意をそえる。「朽木」「朽葉」「朽屋」など。
2 名詞の上に付いて、年老いたの意をそえる。人をののしったり、自分をへりくだって言ったりするのにも用いる。「くちあま」「くちおんな」など。
●口が酸(す・すっぱ)くなる🔗⭐🔉
●口が酸(す・すっぱ)くなる
同じ事を何度も繰り返して言うさま。いやになる程たびたび同じ事を言うさま。口を酸(す)くする。
●口が滑(すべ)る
言ってはならないことや、言う必要のないことなどを思わず言ってしまう。
●口が干上(ひあ)がる
(飲食物が得られないために、口が干からびる意)くらしがたたなくなる。口が上がる。
●口が塞(ふさ)がらぬ
あきれて言葉が出ない。「あいた口が塞がらぬ」の形でいう。
●口が減(へ)らない
(「へる」は負ける意)道理に負けても、なお理屈をならべたてるなどする。負けおしみをいう。また、勝手なことを遠慮なく言う。へらずぐちをきく。
●口が曲(ま)がる
その罰として口の形がゆがむという意。目上の人や世話になった人に対する悪口や贅沢な望みを口にすることをいさめる言葉。
●口がよい
和歌や連歌の詠みぶりがうまい。うまい句をつくる。
●口から高野(こうや)
口が災いのもとになって高野山で坊主にならなければならなくなる意で、口をつつしまないため大きな失敗をすることにいう。口は禍の門。
●口から先に生まれる
おしゃべりや口の達者な者をあざけっていう。
●口が悪(わる)い
1 言葉づかいや言う内容が、乱暴でたちがわるい。また、憎まれ口をきく性質である。
2 食欲がおきない。
●口食うて一杯
食べるだけで精いっぱい。生活に全く余裕がないことにいう。
●口では大坂の城も建つ
口先だけならどんな大きな事でも言うことができる。
●口と腹とは違う
口に出して言うことと、心に考えていることとは別である。
●口なお=乳(ち・ちち)臭(くさ)し[=乳臭(にゅうしゅう)]
口がまだ乳くさい。年がまだ若くて経験不足であることにいう。くちばしが黄色い。
●口に合(あ)う
飲食物が好みの味と一致する。
●口に入(い)る
1 (「人の口に入る」の形で)うわさにのぼる。盛んに人の話の種になる。
2 食うことができる。
●口に掛(か)かる
=くち(口)の端(は)に掛かる
●口に掛(か)ける
=くち(口)の端(は)に掛ける
●口に風を引かす
言ってもむだなことを言うたとえ。言ったことがむだになる。
●口に藉(し)く
=くち(口)を藉(か)る
●口に=地代は出ない[=税は掛からぬ・年貢はいらぬ]
(どんなに勝手なことを言っても、それに地代(税)がかかる訳ではないの意)身勝手な放言をすることのたとえ。
●口にする
1 口に出して言う。話す。うわさする。話題にする。「口にするのもはばかる言葉」
2 口に入れる。口にくわえる。食べる。飲む。タバコなどを吸う。「口にしたことのない食べ物」
●口に出(だ)す
言葉にあらわす。言う。話す。
●口に絶(た)つ
1 あることについて決して話さない。しゃべらない。
2 ある特定の物の飲食を決してしない。断ち物をする。
●口に手を当てる
(口を手で隠してひそひそ話す意から)陰口をきく。陰口を言ってあざわらう。
●口に土用が入(はい)る
(江戸時代、夏の土用には仕事を休む職業が多かったところから)口が休みになる。食物が口にはいったので、おしゃべりがとだえる。
●口に乗(の)せる
ことばを巧みにあやつって、人をあざむく。口車に乗せる。
●口に上(のぼ)せる
=くち(口)の端に掛ける
●口に上(のぼ)る
=くち(口)の端に掛かる
●口に乗(の)る
1 人々の話の種になる。世の中に広く知られる。評判になる。人口に膾炙(かいしゃ)する。
2 相手の言葉にだまされて言う通りにする。口車に乗る。
●口に入(はい)る物なら按摩(あんま)の笛でも
意地きたなくなんでも食べることのたとえ。
●口に=針(はり)[=棘(とげ)]あり
言葉がとげとげしく、皮肉や悪意が感じられる。
●口に任(まか)せる
深く考えないで、思いつくままにものを言う。口から出まかせに言う。
●口に蜜あり、腹に剣あり
(中国、唐の玄宗の時の宰相李林甫の人柄を述べた語から)口先ではやさしいことを言いながら、心の中は陰険なこと。
●口の子(こ)
売買などの仲介の手数料。また、利息。口銭。
●口の籠(こ)
=くつこ(口籠)
●口の下(した)から
(「…という口の下から」の形で)言い終わるか終わらないうちに。
●口の虎は身を=破る[=食(は)む]
うかつなことを言うと身を破滅させることがある。言葉はつつしむべきであるという教え。
●口の端(は)
言葉のはしばし。くちさき。また、話の種。噂。くちは。
●口の端(は)に掛かる
人々の話の種にされる。噂をされる。口に掛かる。口にのぼる。
●口の端(は)に掛(か)ける
言葉のはしばしに出して言う。話の種にする。噂をする。口に掛ける。口にのぼせる。
●口の世(よ)
やっと食べるだけで生活する状態。また、やっと食べるだけのわずかな手当の程度。*浮・日本永代蔵‐五「やうやう口の世で抱へられ」
●口は口、心は心
口に出して言うことと、心の中で思っていることとが一致しないこと。うらはらであること。
●口は禍(わざわい)の=門(かど・もん)[=もと]
うっかり言った言葉で後の災難を招くことが住々にしてあるものだ。言葉は慎しむべきであるという戒め。
●口も八丁、手(て)も八丁
しゃべることもすることも非常に達者であること。口八丁手八丁。
●口貰(もら)う
(人に食物をもらって生活する意から)人に生活をみてもらう。寄食する。
●口止(や)まず
口の動きがやまない。また、絶えず言い続ける。
●口より出せば世間
いったん口外してしまえば、世間に知れて、秘密も秘密でなくなる意。
●口を開(あ)かす
相手にものを言わせる。他の人にしゃべらせる。*無名抄「くちあかすべくもなく難ぜられければ」
●口を合(あ)わせる
1 相手の話に調子を合わせる。話を合わせる。
2 言うことが違わないように話を一致させる。言葉をしめし合わす。
●口を掛(か)ける
1 前もって先方に事を通じておく。わたりをつけておく。申し入れておく。
2 相手を呼び出すことを申し入れる。とくに、芸娼妓などを客席に招く。
●口を固(かた)める
1 他人に言わないよう約束させる。口止めする。
2 かたく口約束をする。
●口を藉(か)る
口実をつくる。かこつける。藉口(しゃこう)する。口にしく。
●口を箝(かん)す
1 口をつぐんで物を言わない。口をつぐむ。
2 人の口をふさぐ。言うことがあっても言えないようにする。
●口を利(き)く
1 ものを言う。話をする。「生意気な口をきく」
2 巧みにものを言う。口が達者である。大言壮語する。
3 人中でものが言える。人々の間で重んぜられる。はばがきく。はぶりがよい。
4 二つのものの間がうまくいくよう、とりもつ。第三者が話をする。調停する。なかだちをする。
●口を切(き)る
1 まだ開いていない樽やびん、箱などのふたやせんをあける。
2 話をしはじめる。多くの人たちの中で最初に発言する。
3 遊女などと前もって遊興の約束をしておく。江戸深川の遊里で言う。
4 馬を歩かせはじめるために、手綱をゆるめる。
●口を極(きわ)める
ありたけの言葉を尽くす。あらゆる言い方でいろいろと述べる。「口を極めて賞める(罵る)」
●口を消(け)す
1 他言させないようにする。
2 前にした証言を取り消す。
●口を=吸(す)う[=する]
接吻する。
●口を過(す)ぎる
=くち(口)を過ごす1
●口を過(す)ごす
1 くらしを立ててゆく。生活する。口を過ぎる。
2 よけいなことをいう。言いすごす。
●口を酸(すっぱ・す)くする
=くち(口)が酸くなる
●口を滑(すべ)らす
うっかりして言ってはならないことを言ってしまう。
●口を=すぼめる[=つぼめる]
へりくだった物言いをする。言いわけやおせじを言う。
●口を添(そ)える
1 ちょっとひと口飲む。付けざしをする場合などにいう。
2 人の言うことなどに、はたから助成の言葉を加えてとりなす。口添えをする。
●口を揃(そろ)える
1 二人以上の人が同時に同じことを言う。異口同音に言う。
2 しめしあわせて同じことを言う。口を合わせる。
●口を出(だ)す
=くちばし(嘴)を容れる
●口を叩(たた)く
べらべらとはばかりもなくしゃべる。口たたく。
●口を垂(た)る
卑下したもの言いをする。下手(したて)に出てものをいう。言葉を垂れる。
●口を衝(つ)いて出る
次から次へと自然に言葉が出てくる。
●口を噤(つぐ)む
口をしめて開かない。黙る。口を閉ざす。
●口を=尖(とが)らす[=尖らせる]
唇を前に突きだしてとがらせる。怒ったり、言い争ったりするときなどの口つき。転じて、不平不満を表わす顔つきにもいう。
●口を=閉(と)ざす[=閉(と)じる]
沈黙する。黙る。
●口を濁(にご)す
=ことば(言葉)を濁す
●口を=拭(ぬぐ)う[=拭(ふ)く]
(盗み食いをした後で、口をふいてそしらぬ顔をする意から)何か悪いことやまずいことをしていながら、していないふりをする。また、知っていながら知らないふりをする。
●口を濡(ぬ)らす
1 少しばかり飲み食いする。口の中をうるおす。
2 =くち(口)を糊(のり)す
●口を=糊(のり)す[=餬(こ)す]
1 (「糊す」は粥(かゆ)をすするの意)やっとくらしをたてる。貧しく生活する。
2 食客、居候となる。
●口を=挟(はさ)む[=入(い)れる]
人が話している途中で横から何かをいう。
●口を引き垂(た)る
口をへの字のようにする。口をゆがめる。
●口を開(ひら)く
話しはじめる。しゃべりだす。
●口を塞(ふさ)ぐ
人にものを言わせないようにする。悪事、秘密などをしゃべらせないようにする。金品などを与えてしゃべることを封じる。
●口を守ること瓶(かめ)の如くす
口(言葉)をつつしむべき事を、一度くつがえれば元にもどらない瓶の水にたとえて戒めることわざ。
●口を毟(むし)る
誘いをかけて尋ねる。問い落とそうとする。かまをかける。
●口を結(むす)ぶ
口を閉じてしゃべらない。黙る。
●口を寄(よ)す
巫女(みこ)が霊魂を招いて自分にのりうつらせ、その口から思いを述べさせる。口寄せをする。
●口を割(わ)る
自白する
くち【朽・腐】
〔語素〕(動詞「くちる(朽)」の連用形から)
1 名詞の上に付いて、くさったの意をそえる。「朽木」「朽葉」「朽屋」など。
2 名詞の上に付いて、年老いたの意をそえる。人をののしったり、自分をへりくだって言ったりするのにも用いる。「くちあま」「くちおんな」など。
●口が滑(すべ)る🔗⭐🔉
●口が滑(すべ)る
言ってはならないことや、言う必要のないことなどを思わず言ってしまう。
●口が干上(ひあ)がる
(飲食物が得られないために、口が干からびる意)くらしがたたなくなる。口が上がる。
●口が塞(ふさ)がらぬ
あきれて言葉が出ない。「あいた口が塞がらぬ」の形でいう。
●口が減(へ)らない
(「へる」は負ける意)道理に負けても、なお理屈をならべたてるなどする。負けおしみをいう。また、勝手なことを遠慮なく言う。へらずぐちをきく。
●口が曲(ま)がる
その罰として口の形がゆがむという意。目上の人や世話になった人に対する悪口や贅沢な望みを口にすることをいさめる言葉。
●口がよい
和歌や連歌の詠みぶりがうまい。うまい句をつくる。
●口から高野(こうや)
口が災いのもとになって高野山で坊主にならなければならなくなる意で、口をつつしまないため大きな失敗をすることにいう。口は禍の門。
●口から先に生まれる
おしゃべりや口の達者な者をあざけっていう。
●口が悪(わる)い
1 言葉づかいや言う内容が、乱暴でたちがわるい。また、憎まれ口をきく性質である。
2 食欲がおきない。
●口食うて一杯
食べるだけで精いっぱい。生活に全く余裕がないことにいう。
●口では大坂の城も建つ
口先だけならどんな大きな事でも言うことができる。
●口と腹とは違う
口に出して言うことと、心に考えていることとは別である。
●口なお=乳(ち・ちち)臭(くさ)し[=乳臭(にゅうしゅう)]
口がまだ乳くさい。年がまだ若くて経験不足であることにいう。くちばしが黄色い。
●口に合(あ)う
飲食物が好みの味と一致する。
●口に入(い)る
1 (「人の口に入る」の形で)うわさにのぼる。盛んに人の話の種になる。
2 食うことができる。
●口に掛(か)かる
=くち(口)の端(は)に掛かる
●口に掛(か)ける
=くち(口)の端(は)に掛ける
●口に風を引かす
言ってもむだなことを言うたとえ。言ったことがむだになる。
●口に藉(し)く
=くち(口)を藉(か)る
●口に=地代は出ない[=税は掛からぬ・年貢はいらぬ]
(どんなに勝手なことを言っても、それに地代(税)がかかる訳ではないの意)身勝手な放言をすることのたとえ。
●口にする
1 口に出して言う。話す。うわさする。話題にする。「口にするのもはばかる言葉」
2 口に入れる。口にくわえる。食べる。飲む。タバコなどを吸う。「口にしたことのない食べ物」
●口に出(だ)す
言葉にあらわす。言う。話す。
●口に絶(た)つ
1 あることについて決して話さない。しゃべらない。
2 ある特定の物の飲食を決してしない。断ち物をする。
●口に手を当てる
(口を手で隠してひそひそ話す意から)陰口をきく。陰口を言ってあざわらう。
●口に土用が入(はい)る
(江戸時代、夏の土用には仕事を休む職業が多かったところから)口が休みになる。食物が口にはいったので、おしゃべりがとだえる。
●口に乗(の)せる
ことばを巧みにあやつって、人をあざむく。口車に乗せる。
●口に上(のぼ)せる
=くち(口)の端に掛ける
●口に上(のぼ)る
=くち(口)の端に掛かる
●口に乗(の)る
1 人々の話の種になる。世の中に広く知られる。評判になる。人口に膾炙(かいしゃ)する。
2 相手の言葉にだまされて言う通りにする。口車に乗る。
●口に入(はい)る物なら按摩(あんま)の笛でも
意地きたなくなんでも食べることのたとえ。
●口に=針(はり)[=棘(とげ)]あり
言葉がとげとげしく、皮肉や悪意が感じられる。
●口に任(まか)せる
深く考えないで、思いつくままにものを言う。口から出まかせに言う。
●口に蜜あり、腹に剣あり
(中国、唐の玄宗の時の宰相李林甫の人柄を述べた語から)口先ではやさしいことを言いながら、心の中は陰険なこと。
●口の子(こ)
売買などの仲介の手数料。また、利息。口銭。
●口の籠(こ)
=くつこ(口籠)
●口の下(した)から
(「…という口の下から」の形で)言い終わるか終わらないうちに。
●口の虎は身を=破る[=食(は)む]
うかつなことを言うと身を破滅させることがある。言葉はつつしむべきであるという教え。
●口の端(は)
言葉のはしばし。くちさき。また、話の種。噂。くちは。
●口の端(は)に掛かる
人々の話の種にされる。噂をされる。口に掛かる。口にのぼる。
●口の端(は)に掛(か)ける
言葉のはしばしに出して言う。話の種にする。噂をする。口に掛ける。口にのぼせる。
●口の世(よ)
やっと食べるだけで生活する状態。また、やっと食べるだけのわずかな手当の程度。*浮・日本永代蔵‐五「やうやう口の世で抱へられ」
●口は口、心は心
口に出して言うことと、心の中で思っていることとが一致しないこと。うらはらであること。
●口は禍(わざわい)の=門(かど・もん)[=もと]
うっかり言った言葉で後の災難を招くことが住々にしてあるものだ。言葉は慎しむべきであるという戒め。
●口も八丁、手(て)も八丁
しゃべることもすることも非常に達者であること。口八丁手八丁。
●口貰(もら)う
(人に食物をもらって生活する意から)人に生活をみてもらう。寄食する。
●口止(や)まず
口の動きがやまない。また、絶えず言い続ける。
●口より出せば世間
いったん口外してしまえば、世間に知れて、秘密も秘密でなくなる意。
●口を開(あ)かす
相手にものを言わせる。他の人にしゃべらせる。*無名抄「くちあかすべくもなく難ぜられければ」
●口を合(あ)わせる
1 相手の話に調子を合わせる。話を合わせる。
2 言うことが違わないように話を一致させる。言葉をしめし合わす。
●口を掛(か)ける
1 前もって先方に事を通じておく。わたりをつけておく。申し入れておく。
2 相手を呼び出すことを申し入れる。とくに、芸娼妓などを客席に招く。
●口を固(かた)める
1 他人に言わないよう約束させる。口止めする。
2 かたく口約束をする。
●口を藉(か)る
口実をつくる。かこつける。藉口(しゃこう)する。口にしく。
●口を箝(かん)す
1 口をつぐんで物を言わない。口をつぐむ。
2 人の口をふさぐ。言うことがあっても言えないようにする。
●口を利(き)く
1 ものを言う。話をする。「生意気な口をきく」
2 巧みにものを言う。口が達者である。大言壮語する。
3 人中でものが言える。人々の間で重んぜられる。はばがきく。はぶりがよい。
4 二つのものの間がうまくいくよう、とりもつ。第三者が話をする。調停する。なかだちをする。
●口を切(き)る
1 まだ開いていない樽やびん、箱などのふたやせんをあける。
2 話をしはじめる。多くの人たちの中で最初に発言する。
3 遊女などと前もって遊興の約束をしておく。江戸深川の遊里で言う。
4 馬を歩かせはじめるために、手綱をゆるめる。
●口を極(きわ)める
ありたけの言葉を尽くす。あらゆる言い方でいろいろと述べる。「口を極めて賞める(罵る)」
●口を消(け)す
1 他言させないようにする。
2 前にした証言を取り消す。
●口を=吸(す)う[=する]
接吻する。
●口を過(す)ぎる
=くち(口)を過ごす1
●口を過(す)ごす
1 くらしを立ててゆく。生活する。口を過ぎる。
2 よけいなことをいう。言いすごす。
●口を酸(すっぱ・す)くする
=くち(口)が酸くなる
●口を滑(すべ)らす
うっかりして言ってはならないことを言ってしまう。
●口を=すぼめる[=つぼめる]
へりくだった物言いをする。言いわけやおせじを言う。
●口を添(そ)える
1 ちょっとひと口飲む。付けざしをする場合などにいう。
2 人の言うことなどに、はたから助成の言葉を加えてとりなす。口添えをする。
●口を揃(そろ)える
1 二人以上の人が同時に同じことを言う。異口同音に言う。
2 しめしあわせて同じことを言う。口を合わせる。
●口を出(だ)す
=くちばし(嘴)を容れる
●口を叩(たた)く
べらべらとはばかりもなくしゃべる。口たたく。
●口を垂(た)る
卑下したもの言いをする。下手(したて)に出てものをいう。言葉を垂れる。
●口を衝(つ)いて出る
次から次へと自然に言葉が出てくる。
●口を噤(つぐ)む
口をしめて開かない。黙る。口を閉ざす。
●口を=尖(とが)らす[=尖らせる]
唇を前に突きだしてとがらせる。怒ったり、言い争ったりするときなどの口つき。転じて、不平不満を表わす顔つきにもいう。
●口を=閉(と)ざす[=閉(と)じる]
沈黙する。黙る。
●口を濁(にご)す
=ことば(言葉)を濁す
●口を=拭(ぬぐ)う[=拭(ふ)く]
(盗み食いをした後で、口をふいてそしらぬ顔をする意から)何か悪いことやまずいことをしていながら、していないふりをする。また、知っていながら知らないふりをする。
●口を濡(ぬ)らす
1 少しばかり飲み食いする。口の中をうるおす。
2 =くち(口)を糊(のり)す
●口を=糊(のり)す[=餬(こ)す]
1 (「糊す」は粥(かゆ)をすするの意)やっとくらしをたてる。貧しく生活する。
2 食客、居候となる。
●口を=挟(はさ)む[=入(い)れる]
人が話している途中で横から何かをいう。
●口を引き垂(た)る
口をへの字のようにする。口をゆがめる。
●口を開(ひら)く
話しはじめる。しゃべりだす。
●口を塞(ふさ)ぐ
人にものを言わせないようにする。悪事、秘密などをしゃべらせないようにする。金品などを与えてしゃべることを封じる。
●口を守ること瓶(かめ)の如くす
口(言葉)をつつしむべき事を、一度くつがえれば元にもどらない瓶の水にたとえて戒めることわざ。
●口を毟(むし)る
誘いをかけて尋ねる。問い落とそうとする。かまをかける。
●口を結(むす)ぶ
口を閉じてしゃべらない。黙る。
●口を寄(よ)す
巫女(みこ)が霊魂を招いて自分にのりうつらせ、その口から思いを述べさせる。口寄せをする。
●口を割(わ)る
自白する
くち【朽・腐】
〔語素〕(動詞「くちる(朽)」の連用形から)
1 名詞の上に付いて、くさったの意をそえる。「朽木」「朽葉」「朽屋」など。
2 名詞の上に付いて、年老いたの意をそえる。人をののしったり、自分をへりくだって言ったりするのにも用いる。「くちあま」「くちおんな」など。
●口が干上(ひあ)がる🔗⭐🔉
●口が干上(ひあ)がる
(飲食物が得られないために、口が干からびる意)くらしがたたなくなる。口が上がる。
●口が塞(ふさ)がらぬ
あきれて言葉が出ない。「あいた口が塞がらぬ」の形でいう。
●口が減(へ)らない
(「へる」は負ける意)道理に負けても、なお理屈をならべたてるなどする。負けおしみをいう。また、勝手なことを遠慮なく言う。へらずぐちをきく。
●口が曲(ま)がる
その罰として口の形がゆがむという意。目上の人や世話になった人に対する悪口や贅沢な望みを口にすることをいさめる言葉。
●口がよい
和歌や連歌の詠みぶりがうまい。うまい句をつくる。
●口から高野(こうや)
口が災いのもとになって高野山で坊主にならなければならなくなる意で、口をつつしまないため大きな失敗をすることにいう。口は禍の門。
●口から先に生まれる
おしゃべりや口の達者な者をあざけっていう。
●口が悪(わる)い
1 言葉づかいや言う内容が、乱暴でたちがわるい。また、憎まれ口をきく性質である。
2 食欲がおきない。
●口食うて一杯
食べるだけで精いっぱい。生活に全く余裕がないことにいう。
●口では大坂の城も建つ
口先だけならどんな大きな事でも言うことができる。
●口と腹とは違う
口に出して言うことと、心に考えていることとは別である。
●口なお=乳(ち・ちち)臭(くさ)し[=乳臭(にゅうしゅう)]
口がまだ乳くさい。年がまだ若くて経験不足であることにいう。くちばしが黄色い。
●口に合(あ)う
飲食物が好みの味と一致する。
●口に入(い)る
1 (「人の口に入る」の形で)うわさにのぼる。盛んに人の話の種になる。
2 食うことができる。
●口に掛(か)かる
=くち(口)の端(は)に掛かる
●口に掛(か)ける
=くち(口)の端(は)に掛ける
●口に風を引かす
言ってもむだなことを言うたとえ。言ったことがむだになる。
●口に藉(し)く
=くち(口)を藉(か)る
●口に=地代は出ない[=税は掛からぬ・年貢はいらぬ]
(どんなに勝手なことを言っても、それに地代(税)がかかる訳ではないの意)身勝手な放言をすることのたとえ。
●口にする
1 口に出して言う。話す。うわさする。話題にする。「口にするのもはばかる言葉」
2 口に入れる。口にくわえる。食べる。飲む。タバコなどを吸う。「口にしたことのない食べ物」
●口に出(だ)す
言葉にあらわす。言う。話す。
●口に絶(た)つ
1 あることについて決して話さない。しゃべらない。
2 ある特定の物の飲食を決してしない。断ち物をする。
●口に手を当てる
(口を手で隠してひそひそ話す意から)陰口をきく。陰口を言ってあざわらう。
●口に土用が入(はい)る
(江戸時代、夏の土用には仕事を休む職業が多かったところから)口が休みになる。食物が口にはいったので、おしゃべりがとだえる。
●口に乗(の)せる
ことばを巧みにあやつって、人をあざむく。口車に乗せる。
●口に上(のぼ)せる
=くち(口)の端に掛ける
●口に上(のぼ)る
=くち(口)の端に掛かる
●口に乗(の)る
1 人々の話の種になる。世の中に広く知られる。評判になる。人口に膾炙(かいしゃ)する。
2 相手の言葉にだまされて言う通りにする。口車に乗る。
●口に入(はい)る物なら按摩(あんま)の笛でも
意地きたなくなんでも食べることのたとえ。
●口に=針(はり)[=棘(とげ)]あり
言葉がとげとげしく、皮肉や悪意が感じられる。
●口に任(まか)せる
深く考えないで、思いつくままにものを言う。口から出まかせに言う。
●口に蜜あり、腹に剣あり
(中国、唐の玄宗の時の宰相李林甫の人柄を述べた語から)口先ではやさしいことを言いながら、心の中は陰険なこと。
●口の子(こ)
売買などの仲介の手数料。また、利息。口銭。
●口の籠(こ)
=くつこ(口籠)
●口の下(した)から
(「…という口の下から」の形で)言い終わるか終わらないうちに。
●口の虎は身を=破る[=食(は)む]
うかつなことを言うと身を破滅させることがある。言葉はつつしむべきであるという教え。
●口の端(は)
言葉のはしばし。くちさき。また、話の種。噂。くちは。
●口の端(は)に掛かる
人々の話の種にされる。噂をされる。口に掛かる。口にのぼる。
●口の端(は)に掛(か)ける
言葉のはしばしに出して言う。話の種にする。噂をする。口に掛ける。口にのぼせる。
●口の世(よ)
やっと食べるだけで生活する状態。また、やっと食べるだけのわずかな手当の程度。*浮・日本永代蔵‐五「やうやう口の世で抱へられ」
●口は口、心は心
口に出して言うことと、心の中で思っていることとが一致しないこと。うらはらであること。
●口は禍(わざわい)の=門(かど・もん)[=もと]
うっかり言った言葉で後の災難を招くことが住々にしてあるものだ。言葉は慎しむべきであるという戒め。
●口も八丁、手(て)も八丁
しゃべることもすることも非常に達者であること。口八丁手八丁。
●口貰(もら)う
(人に食物をもらって生活する意から)人に生活をみてもらう。寄食する。
●口止(や)まず
口の動きがやまない。また、絶えず言い続ける。
●口より出せば世間
いったん口外してしまえば、世間に知れて、秘密も秘密でなくなる意。
●口を開(あ)かす
相手にものを言わせる。他の人にしゃべらせる。*無名抄「くちあかすべくもなく難ぜられければ」
●口を合(あ)わせる
1 相手の話に調子を合わせる。話を合わせる。
2 言うことが違わないように話を一致させる。言葉をしめし合わす。
●口を掛(か)ける
1 前もって先方に事を通じておく。わたりをつけておく。申し入れておく。
2 相手を呼び出すことを申し入れる。とくに、芸娼妓などを客席に招く。
●口を固(かた)める
1 他人に言わないよう約束させる。口止めする。
2 かたく口約束をする。
●口を藉(か)る
口実をつくる。かこつける。藉口(しゃこう)する。口にしく。
●口を箝(かん)す
1 口をつぐんで物を言わない。口をつぐむ。
2 人の口をふさぐ。言うことがあっても言えないようにする。
●口を利(き)く
1 ものを言う。話をする。「生意気な口をきく」
2 巧みにものを言う。口が達者である。大言壮語する。
3 人中でものが言える。人々の間で重んぜられる。はばがきく。はぶりがよい。
4 二つのものの間がうまくいくよう、とりもつ。第三者が話をする。調停する。なかだちをする。
●口を切(き)る
1 まだ開いていない樽やびん、箱などのふたやせんをあける。
2 話をしはじめる。多くの人たちの中で最初に発言する。
3 遊女などと前もって遊興の約束をしておく。江戸深川の遊里で言う。
4 馬を歩かせはじめるために、手綱をゆるめる。
●口を極(きわ)める
ありたけの言葉を尽くす。あらゆる言い方でいろいろと述べる。「口を極めて賞める(罵る)」
●口を消(け)す
1 他言させないようにする。
2 前にした証言を取り消す。
●口を=吸(す)う[=する]
接吻する。
●口を過(す)ぎる
=くち(口)を過ごす1
●口を過(す)ごす
1 くらしを立ててゆく。生活する。口を過ぎる。
2 よけいなことをいう。言いすごす。
●口を酸(すっぱ・す)くする
=くち(口)が酸くなる
●口を滑(すべ)らす
うっかりして言ってはならないことを言ってしまう。
●口を=すぼめる[=つぼめる]
へりくだった物言いをする。言いわけやおせじを言う。
●口を添(そ)える
1 ちょっとひと口飲む。付けざしをする場合などにいう。
2 人の言うことなどに、はたから助成の言葉を加えてとりなす。口添えをする。
●口を揃(そろ)える
1 二人以上の人が同時に同じことを言う。異口同音に言う。
2 しめしあわせて同じことを言う。口を合わせる。
●口を出(だ)す
=くちばし(嘴)を容れる
●口を叩(たた)く
べらべらとはばかりもなくしゃべる。口たたく。
●口を垂(た)る
卑下したもの言いをする。下手(したて)に出てものをいう。言葉を垂れる。
●口を衝(つ)いて出る
次から次へと自然に言葉が出てくる。
●口を噤(つぐ)む
口をしめて開かない。黙る。口を閉ざす。
●口を=尖(とが)らす[=尖らせる]
唇を前に突きだしてとがらせる。怒ったり、言い争ったりするときなどの口つき。転じて、不平不満を表わす顔つきにもいう。
●口を=閉(と)ざす[=閉(と)じる]
沈黙する。黙る。
●口を濁(にご)す
=ことば(言葉)を濁す
●口を=拭(ぬぐ)う[=拭(ふ)く]
(盗み食いをした後で、口をふいてそしらぬ顔をする意から)何か悪いことやまずいことをしていながら、していないふりをする。また、知っていながら知らないふりをする。
●口を濡(ぬ)らす
1 少しばかり飲み食いする。口の中をうるおす。
2 =くち(口)を糊(のり)す
●口を=糊(のり)す[=餬(こ)す]
1 (「糊す」は粥(かゆ)をすするの意)やっとくらしをたてる。貧しく生活する。
2 食客、居候となる。
●口を=挟(はさ)む[=入(い)れる]
人が話している途中で横から何かをいう。
●口を引き垂(た)る
口をへの字のようにする。口をゆがめる。
●口を開(ひら)く
話しはじめる。しゃべりだす。
●口を塞(ふさ)ぐ
人にものを言わせないようにする。悪事、秘密などをしゃべらせないようにする。金品などを与えてしゃべることを封じる。
●口を守ること瓶(かめ)の如くす
口(言葉)をつつしむべき事を、一度くつがえれば元にもどらない瓶の水にたとえて戒めることわざ。
●口を毟(むし)る
誘いをかけて尋ねる。問い落とそうとする。かまをかける。
●口を結(むす)ぶ
口を閉じてしゃべらない。黙る。
●口を寄(よ)す
巫女(みこ)が霊魂を招いて自分にのりうつらせ、その口から思いを述べさせる。口寄せをする。
●口を割(わ)る
自白する
くち【朽・腐】
〔語素〕(動詞「くちる(朽)」の連用形から)
1 名詞の上に付いて、くさったの意をそえる。「朽木」「朽葉」「朽屋」など。
2 名詞の上に付いて、年老いたの意をそえる。人をののしったり、自分をへりくだって言ったりするのにも用いる。「くちあま」「くちおんな」など。
●口が塞(ふさ)がらぬ🔗⭐🔉
●口が塞(ふさ)がらぬ
あきれて言葉が出ない。「あいた口が塞がらぬ」の形でいう。
●口が減(へ)らない
(「へる」は負ける意)道理に負けても、なお理屈をならべたてるなどする。負けおしみをいう。また、勝手なことを遠慮なく言う。へらずぐちをきく。
●口が曲(ま)がる
その罰として口の形がゆがむという意。目上の人や世話になった人に対する悪口や贅沢な望みを口にすることをいさめる言葉。
●口がよい
和歌や連歌の詠みぶりがうまい。うまい句をつくる。
●口から高野(こうや)
口が災いのもとになって高野山で坊主にならなければならなくなる意で、口をつつしまないため大きな失敗をすることにいう。口は禍の門。
●口から先に生まれる
おしゃべりや口の達者な者をあざけっていう。
●口が悪(わる)い
1 言葉づかいや言う内容が、乱暴でたちがわるい。また、憎まれ口をきく性質である。
2 食欲がおきない。
●口食うて一杯
食べるだけで精いっぱい。生活に全く余裕がないことにいう。
●口では大坂の城も建つ
口先だけならどんな大きな事でも言うことができる。
●口と腹とは違う
口に出して言うことと、心に考えていることとは別である。
●口なお=乳(ち・ちち)臭(くさ)し[=乳臭(にゅうしゅう)]
口がまだ乳くさい。年がまだ若くて経験不足であることにいう。くちばしが黄色い。
●口に合(あ)う
飲食物が好みの味と一致する。
●口に入(い)る
1 (「人の口に入る」の形で)うわさにのぼる。盛んに人の話の種になる。
2 食うことができる。
●口に掛(か)かる
=くち(口)の端(は)に掛かる
●口に掛(か)ける
=くち(口)の端(は)に掛ける
●口に風を引かす
言ってもむだなことを言うたとえ。言ったことがむだになる。
●口に藉(し)く
=くち(口)を藉(か)る
●口に=地代は出ない[=税は掛からぬ・年貢はいらぬ]
(どんなに勝手なことを言っても、それに地代(税)がかかる訳ではないの意)身勝手な放言をすることのたとえ。
●口にする
1 口に出して言う。話す。うわさする。話題にする。「口にするのもはばかる言葉」
2 口に入れる。口にくわえる。食べる。飲む。タバコなどを吸う。「口にしたことのない食べ物」
●口に出(だ)す
言葉にあらわす。言う。話す。
●口に絶(た)つ
1 あることについて決して話さない。しゃべらない。
2 ある特定の物の飲食を決してしない。断ち物をする。
●口に手を当てる
(口を手で隠してひそひそ話す意から)陰口をきく。陰口を言ってあざわらう。
●口に土用が入(はい)る
(江戸時代、夏の土用には仕事を休む職業が多かったところから)口が休みになる。食物が口にはいったので、おしゃべりがとだえる。
●口に乗(の)せる
ことばを巧みにあやつって、人をあざむく。口車に乗せる。
●口に上(のぼ)せる
=くち(口)の端に掛ける
●口に上(のぼ)る
=くち(口)の端に掛かる
●口に乗(の)る
1 人々の話の種になる。世の中に広く知られる。評判になる。人口に膾炙(かいしゃ)する。
2 相手の言葉にだまされて言う通りにする。口車に乗る。
●口に入(はい)る物なら按摩(あんま)の笛でも
意地きたなくなんでも食べることのたとえ。
●口に=針(はり)[=棘(とげ)]あり
言葉がとげとげしく、皮肉や悪意が感じられる。
●口に任(まか)せる
深く考えないで、思いつくままにものを言う。口から出まかせに言う。
●口に蜜あり、腹に剣あり
(中国、唐の玄宗の時の宰相李林甫の人柄を述べた語から)口先ではやさしいことを言いながら、心の中は陰険なこと。
●口の子(こ)
売買などの仲介の手数料。また、利息。口銭。
●口の籠(こ)
=くつこ(口籠)
●口の下(した)から
(「…という口の下から」の形で)言い終わるか終わらないうちに。
●口の虎は身を=破る[=食(は)む]
うかつなことを言うと身を破滅させることがある。言葉はつつしむべきであるという教え。
●口の端(は)
言葉のはしばし。くちさき。また、話の種。噂。くちは。
●口の端(は)に掛かる
人々の話の種にされる。噂をされる。口に掛かる。口にのぼる。
●口の端(は)に掛(か)ける
言葉のはしばしに出して言う。話の種にする。噂をする。口に掛ける。口にのぼせる。
●口の世(よ)
やっと食べるだけで生活する状態。また、やっと食べるだけのわずかな手当の程度。*浮・日本永代蔵‐五「やうやう口の世で抱へられ」
●口は口、心は心
口に出して言うことと、心の中で思っていることとが一致しないこと。うらはらであること。
●口は禍(わざわい)の=門(かど・もん)[=もと]
うっかり言った言葉で後の災難を招くことが住々にしてあるものだ。言葉は慎しむべきであるという戒め。
●口も八丁、手(て)も八丁
しゃべることもすることも非常に達者であること。口八丁手八丁。
●口貰(もら)う
(人に食物をもらって生活する意から)人に生活をみてもらう。寄食する。
●口止(や)まず
口の動きがやまない。また、絶えず言い続ける。
●口より出せば世間
いったん口外してしまえば、世間に知れて、秘密も秘密でなくなる意。
●口を開(あ)かす
相手にものを言わせる。他の人にしゃべらせる。*無名抄「くちあかすべくもなく難ぜられければ」
●口を合(あ)わせる
1 相手の話に調子を合わせる。話を合わせる。
2 言うことが違わないように話を一致させる。言葉をしめし合わす。
●口を掛(か)ける
1 前もって先方に事を通じておく。わたりをつけておく。申し入れておく。
2 相手を呼び出すことを申し入れる。とくに、芸娼妓などを客席に招く。
●口を固(かた)める
1 他人に言わないよう約束させる。口止めする。
2 かたく口約束をする。
●口を藉(か)る
口実をつくる。かこつける。藉口(しゃこう)する。口にしく。
●口を箝(かん)す
1 口をつぐんで物を言わない。口をつぐむ。
2 人の口をふさぐ。言うことがあっても言えないようにする。
●口を利(き)く
1 ものを言う。話をする。「生意気な口をきく」
2 巧みにものを言う。口が達者である。大言壮語する。
3 人中でものが言える。人々の間で重んぜられる。はばがきく。はぶりがよい。
4 二つのものの間がうまくいくよう、とりもつ。第三者が話をする。調停する。なかだちをする。
●口を切(き)る
1 まだ開いていない樽やびん、箱などのふたやせんをあける。
2 話をしはじめる。多くの人たちの中で最初に発言する。
3 遊女などと前もって遊興の約束をしておく。江戸深川の遊里で言う。
4 馬を歩かせはじめるために、手綱をゆるめる。
●口を極(きわ)める
ありたけの言葉を尽くす。あらゆる言い方でいろいろと述べる。「口を極めて賞める(罵る)」
●口を消(け)す
1 他言させないようにする。
2 前にした証言を取り消す。
●口を=吸(す)う[=する]
接吻する。
●口を過(す)ぎる
=くち(口)を過ごす1
●口を過(す)ごす
1 くらしを立ててゆく。生活する。口を過ぎる。
2 よけいなことをいう。言いすごす。
●口を酸(すっぱ・す)くする
=くち(口)が酸くなる
●口を滑(すべ)らす
うっかりして言ってはならないことを言ってしまう。
●口を=すぼめる[=つぼめる]
へりくだった物言いをする。言いわけやおせじを言う。
●口を添(そ)える
1 ちょっとひと口飲む。付けざしをする場合などにいう。
2 人の言うことなどに、はたから助成の言葉を加えてとりなす。口添えをする。
●口を揃(そろ)える
1 二人以上の人が同時に同じことを言う。異口同音に言う。
2 しめしあわせて同じことを言う。口を合わせる。
●口を出(だ)す
=くちばし(嘴)を容れる
●口を叩(たた)く
べらべらとはばかりもなくしゃべる。口たたく。
●口を垂(た)る
卑下したもの言いをする。下手(したて)に出てものをいう。言葉を垂れる。
●口を衝(つ)いて出る
次から次へと自然に言葉が出てくる。
●口を噤(つぐ)む
口をしめて開かない。黙る。口を閉ざす。
●口を=尖(とが)らす[=尖らせる]
唇を前に突きだしてとがらせる。怒ったり、言い争ったりするときなどの口つき。転じて、不平不満を表わす顔つきにもいう。
●口を=閉(と)ざす[=閉(と)じる]
沈黙する。黙る。
●口を濁(にご)す
=ことば(言葉)を濁す
●口を=拭(ぬぐ)う[=拭(ふ)く]
(盗み食いをした後で、口をふいてそしらぬ顔をする意から)何か悪いことやまずいことをしていながら、していないふりをする。また、知っていながら知らないふりをする。
●口を濡(ぬ)らす
1 少しばかり飲み食いする。口の中をうるおす。
2 =くち(口)を糊(のり)す
●口を=糊(のり)す[=餬(こ)す]
1 (「糊す」は粥(かゆ)をすするの意)やっとくらしをたてる。貧しく生活する。
2 食客、居候となる。
●口を=挟(はさ)む[=入(い)れる]
人が話している途中で横から何かをいう。
●口を引き垂(た)る
口をへの字のようにする。口をゆがめる。
●口を開(ひら)く
話しはじめる。しゃべりだす。
●口を塞(ふさ)ぐ
人にものを言わせないようにする。悪事、秘密などをしゃべらせないようにする。金品などを与えてしゃべることを封じる。
●口を守ること瓶(かめ)の如くす
口(言葉)をつつしむべき事を、一度くつがえれば元にもどらない瓶の水にたとえて戒めることわざ。
●口を毟(むし)る
誘いをかけて尋ねる。問い落とそうとする。かまをかける。
●口を結(むす)ぶ
口を閉じてしゃべらない。黙る。
●口を寄(よ)す
巫女(みこ)が霊魂を招いて自分にのりうつらせ、その口から思いを述べさせる。口寄せをする。
●口を割(わ)る
自白する
くち【朽・腐】
〔語素〕(動詞「くちる(朽)」の連用形から)
1 名詞の上に付いて、くさったの意をそえる。「朽木」「朽葉」「朽屋」など。
2 名詞の上に付いて、年老いたの意をそえる。人をののしったり、自分をへりくだって言ったりするのにも用いる。「くちあま」「くちおんな」など。
●口が減(へ)らない🔗⭐🔉
●口が減(へ)らない
(「へる」は負ける意)道理に負けても、なお理屈をならべたてるなどする。負けおしみをいう。また、勝手なことを遠慮なく言う。へらずぐちをきく。
●口が曲(ま)がる
その罰として口の形がゆがむという意。目上の人や世話になった人に対する悪口や贅沢な望みを口にすることをいさめる言葉。
●口がよい
和歌や連歌の詠みぶりがうまい。うまい句をつくる。
●口から高野(こうや)
口が災いのもとになって高野山で坊主にならなければならなくなる意で、口をつつしまないため大きな失敗をすることにいう。口は禍の門。
●口から先に生まれる
おしゃべりや口の達者な者をあざけっていう。
●口が悪(わる)い
1 言葉づかいや言う内容が、乱暴でたちがわるい。また、憎まれ口をきく性質である。
2 食欲がおきない。
●口食うて一杯
食べるだけで精いっぱい。生活に全く余裕がないことにいう。
●口では大坂の城も建つ
口先だけならどんな大きな事でも言うことができる。
●口と腹とは違う
口に出して言うことと、心に考えていることとは別である。
●口なお=乳(ち・ちち)臭(くさ)し[=乳臭(にゅうしゅう)]
口がまだ乳くさい。年がまだ若くて経験不足であることにいう。くちばしが黄色い。
●口に合(あ)う
飲食物が好みの味と一致する。
●口に入(い)る
1 (「人の口に入る」の形で)うわさにのぼる。盛んに人の話の種になる。
2 食うことができる。
●口に掛(か)かる
=くち(口)の端(は)に掛かる
●口に掛(か)ける
=くち(口)の端(は)に掛ける
●口に風を引かす
言ってもむだなことを言うたとえ。言ったことがむだになる。
●口に藉(し)く
=くち(口)を藉(か)る
●口に=地代は出ない[=税は掛からぬ・年貢はいらぬ]
(どんなに勝手なことを言っても、それに地代(税)がかかる訳ではないの意)身勝手な放言をすることのたとえ。
●口にする
1 口に出して言う。話す。うわさする。話題にする。「口にするのもはばかる言葉」
2 口に入れる。口にくわえる。食べる。飲む。タバコなどを吸う。「口にしたことのない食べ物」
●口に出(だ)す
言葉にあらわす。言う。話す。
●口に絶(た)つ
1 あることについて決して話さない。しゃべらない。
2 ある特定の物の飲食を決してしない。断ち物をする。
●口に手を当てる
(口を手で隠してひそひそ話す意から)陰口をきく。陰口を言ってあざわらう。
●口に土用が入(はい)る
(江戸時代、夏の土用には仕事を休む職業が多かったところから)口が休みになる。食物が口にはいったので、おしゃべりがとだえる。
●口に乗(の)せる
ことばを巧みにあやつって、人をあざむく。口車に乗せる。
●口に上(のぼ)せる
=くち(口)の端に掛ける
●口に上(のぼ)る
=くち(口)の端に掛かる
●口に乗(の)る
1 人々の話の種になる。世の中に広く知られる。評判になる。人口に膾炙(かいしゃ)する。
2 相手の言葉にだまされて言う通りにする。口車に乗る。
●口に入(はい)る物なら按摩(あんま)の笛でも
意地きたなくなんでも食べることのたとえ。
●口に=針(はり)[=棘(とげ)]あり
言葉がとげとげしく、皮肉や悪意が感じられる。
●口に任(まか)せる
深く考えないで、思いつくままにものを言う。口から出まかせに言う。
●口に蜜あり、腹に剣あり
(中国、唐の玄宗の時の宰相李林甫の人柄を述べた語から)口先ではやさしいことを言いながら、心の中は陰険なこと。
●口の子(こ)
売買などの仲介の手数料。また、利息。口銭。
●口の籠(こ)
=くつこ(口籠)
●口の下(した)から
(「…という口の下から」の形で)言い終わるか終わらないうちに。
●口の虎は身を=破る[=食(は)む]
うかつなことを言うと身を破滅させることがある。言葉はつつしむべきであるという教え。
●口の端(は)
言葉のはしばし。くちさき。また、話の種。噂。くちは。
●口の端(は)に掛かる
人々の話の種にされる。噂をされる。口に掛かる。口にのぼる。
●口の端(は)に掛(か)ける
言葉のはしばしに出して言う。話の種にする。噂をする。口に掛ける。口にのぼせる。
●口の世(よ)
やっと食べるだけで生活する状態。また、やっと食べるだけのわずかな手当の程度。*浮・日本永代蔵‐五「やうやう口の世で抱へられ」
●口は口、心は心
口に出して言うことと、心の中で思っていることとが一致しないこと。うらはらであること。
●口は禍(わざわい)の=門(かど・もん)[=もと]
うっかり言った言葉で後の災難を招くことが住々にしてあるものだ。言葉は慎しむべきであるという戒め。
●口も八丁、手(て)も八丁
しゃべることもすることも非常に達者であること。口八丁手八丁。
●口貰(もら)う
(人に食物をもらって生活する意から)人に生活をみてもらう。寄食する。
●口止(や)まず
口の動きがやまない。また、絶えず言い続ける。
●口より出せば世間
いったん口外してしまえば、世間に知れて、秘密も秘密でなくなる意。
●口を開(あ)かす
相手にものを言わせる。他の人にしゃべらせる。*無名抄「くちあかすべくもなく難ぜられければ」
●口を合(あ)わせる
1 相手の話に調子を合わせる。話を合わせる。
2 言うことが違わないように話を一致させる。言葉をしめし合わす。
●口を掛(か)ける
1 前もって先方に事を通じておく。わたりをつけておく。申し入れておく。
2 相手を呼び出すことを申し入れる。とくに、芸娼妓などを客席に招く。
●口を固(かた)める
1 他人に言わないよう約束させる。口止めする。
2 かたく口約束をする。
●口を藉(か)る
口実をつくる。かこつける。藉口(しゃこう)する。口にしく。
●口を箝(かん)す
1 口をつぐんで物を言わない。口をつぐむ。
2 人の口をふさぐ。言うことがあっても言えないようにする。
●口を利(き)く
1 ものを言う。話をする。「生意気な口をきく」
2 巧みにものを言う。口が達者である。大言壮語する。
3 人中でものが言える。人々の間で重んぜられる。はばがきく。はぶりがよい。
4 二つのものの間がうまくいくよう、とりもつ。第三者が話をする。調停する。なかだちをする。
●口を切(き)る
1 まだ開いていない樽やびん、箱などのふたやせんをあける。
2 話をしはじめる。多くの人たちの中で最初に発言する。
3 遊女などと前もって遊興の約束をしておく。江戸深川の遊里で言う。
4 馬を歩かせはじめるために、手綱をゆるめる。
●口を極(きわ)める
ありたけの言葉を尽くす。あらゆる言い方でいろいろと述べる。「口を極めて賞める(罵る)」
●口を消(け)す
1 他言させないようにする。
2 前にした証言を取り消す。
●口を=吸(す)う[=する]
接吻する。
●口を過(す)ぎる
=くち(口)を過ごす1
●口を過(す)ごす
1 くらしを立ててゆく。生活する。口を過ぎる。
2 よけいなことをいう。言いすごす。
●口を酸(すっぱ・す)くする
=くち(口)が酸くなる
●口を滑(すべ)らす
うっかりして言ってはならないことを言ってしまう。
●口を=すぼめる[=つぼめる]
へりくだった物言いをする。言いわけやおせじを言う。
●口を添(そ)える
1 ちょっとひと口飲む。付けざしをする場合などにいう。
2 人の言うことなどに、はたから助成の言葉を加えてとりなす。口添えをする。
●口を揃(そろ)える
1 二人以上の人が同時に同じことを言う。異口同音に言う。
2 しめしあわせて同じことを言う。口を合わせる。
●口を出(だ)す
=くちばし(嘴)を容れる
●口を叩(たた)く
べらべらとはばかりもなくしゃべる。口たたく。
●口を垂(た)る
卑下したもの言いをする。下手(したて)に出てものをいう。言葉を垂れる。
●口を衝(つ)いて出る
次から次へと自然に言葉が出てくる。
●口を噤(つぐ)む
口をしめて開かない。黙る。口を閉ざす。
●口を=尖(とが)らす[=尖らせる]
唇を前に突きだしてとがらせる。怒ったり、言い争ったりするときなどの口つき。転じて、不平不満を表わす顔つきにもいう。
●口を=閉(と)ざす[=閉(と)じる]
沈黙する。黙る。
●口を濁(にご)す
=ことば(言葉)を濁す
●口を=拭(ぬぐ)う[=拭(ふ)く]
(盗み食いをした後で、口をふいてそしらぬ顔をする意から)何か悪いことやまずいことをしていながら、していないふりをする。また、知っていながら知らないふりをする。
●口を濡(ぬ)らす
1 少しばかり飲み食いする。口の中をうるおす。
2 =くち(口)を糊(のり)す
●口を=糊(のり)す[=餬(こ)す]
1 (「糊す」は粥(かゆ)をすするの意)やっとくらしをたてる。貧しく生活する。
2 食客、居候となる。
●口を=挟(はさ)む[=入(い)れる]
人が話している途中で横から何かをいう。
●口を引き垂(た)る
口をへの字のようにする。口をゆがめる。
●口を開(ひら)く
話しはじめる。しゃべりだす。
●口を塞(ふさ)ぐ
人にものを言わせないようにする。悪事、秘密などをしゃべらせないようにする。金品などを与えてしゃべることを封じる。
●口を守ること瓶(かめ)の如くす
口(言葉)をつつしむべき事を、一度くつがえれば元にもどらない瓶の水にたとえて戒めることわざ。
●口を毟(むし)る
誘いをかけて尋ねる。問い落とそうとする。かまをかける。
●口を結(むす)ぶ
口を閉じてしゃべらない。黙る。
●口を寄(よ)す
巫女(みこ)が霊魂を招いて自分にのりうつらせ、その口から思いを述べさせる。口寄せをする。
●口を割(わ)る
自白する
くち【朽・腐】
〔語素〕(動詞「くちる(朽)」の連用形から)
1 名詞の上に付いて、くさったの意をそえる。「朽木」「朽葉」「朽屋」など。
2 名詞の上に付いて、年老いたの意をそえる。人をののしったり、自分をへりくだって言ったりするのにも用いる。「くちあま」「くちおんな」など。
●口が曲(ま)がる🔗⭐🔉
●口が曲(ま)がる
その罰として口の形がゆがむという意。目上の人や世話になった人に対する悪口や贅沢な望みを口にすることをいさめる言葉。
●口がよい
和歌や連歌の詠みぶりがうまい。うまい句をつくる。
●口から高野(こうや)
口が災いのもとになって高野山で坊主にならなければならなくなる意で、口をつつしまないため大きな失敗をすることにいう。口は禍の門。
●口から先に生まれる
おしゃべりや口の達者な者をあざけっていう。
●口が悪(わる)い
1 言葉づかいや言う内容が、乱暴でたちがわるい。また、憎まれ口をきく性質である。
2 食欲がおきない。
●口食うて一杯
食べるだけで精いっぱい。生活に全く余裕がないことにいう。
●口では大坂の城も建つ
口先だけならどんな大きな事でも言うことができる。
●口と腹とは違う
口に出して言うことと、心に考えていることとは別である。
●口なお=乳(ち・ちち)臭(くさ)し[=乳臭(にゅうしゅう)]
口がまだ乳くさい。年がまだ若くて経験不足であることにいう。くちばしが黄色い。
●口に合(あ)う
飲食物が好みの味と一致する。
●口に入(い)る
1 (「人の口に入る」の形で)うわさにのぼる。盛んに人の話の種になる。
2 食うことができる。
●口に掛(か)かる
=くち(口)の端(は)に掛かる
●口に掛(か)ける
=くち(口)の端(は)に掛ける
●口に風を引かす
言ってもむだなことを言うたとえ。言ったことがむだになる。
●口に藉(し)く
=くち(口)を藉(か)る
●口に=地代は出ない[=税は掛からぬ・年貢はいらぬ]
(どんなに勝手なことを言っても、それに地代(税)がかかる訳ではないの意)身勝手な放言をすることのたとえ。
●口にする
1 口に出して言う。話す。うわさする。話題にする。「口にするのもはばかる言葉」
2 口に入れる。口にくわえる。食べる。飲む。タバコなどを吸う。「口にしたことのない食べ物」
●口に出(だ)す
言葉にあらわす。言う。話す。
●口に絶(た)つ
1 あることについて決して話さない。しゃべらない。
2 ある特定の物の飲食を決してしない。断ち物をする。
●口に手を当てる
(口を手で隠してひそひそ話す意から)陰口をきく。陰口を言ってあざわらう。
●口に土用が入(はい)る
(江戸時代、夏の土用には仕事を休む職業が多かったところから)口が休みになる。食物が口にはいったので、おしゃべりがとだえる。
●口に乗(の)せる
ことばを巧みにあやつって、人をあざむく。口車に乗せる。
●口に上(のぼ)せる
=くち(口)の端に掛ける
●口に上(のぼ)る
=くち(口)の端に掛かる
●口に乗(の)る
1 人々の話の種になる。世の中に広く知られる。評判になる。人口に膾炙(かいしゃ)する。
2 相手の言葉にだまされて言う通りにする。口車に乗る。
●口に入(はい)る物なら按摩(あんま)の笛でも
意地きたなくなんでも食べることのたとえ。
●口に=針(はり)[=棘(とげ)]あり
言葉がとげとげしく、皮肉や悪意が感じられる。
●口に任(まか)せる
深く考えないで、思いつくままにものを言う。口から出まかせに言う。
●口に蜜あり、腹に剣あり
(中国、唐の玄宗の時の宰相李林甫の人柄を述べた語から)口先ではやさしいことを言いながら、心の中は陰険なこと。
●口の子(こ)
売買などの仲介の手数料。また、利息。口銭。
●口の籠(こ)
=くつこ(口籠)
●口の下(した)から
(「…という口の下から」の形で)言い終わるか終わらないうちに。
●口の虎は身を=破る[=食(は)む]
うかつなことを言うと身を破滅させることがある。言葉はつつしむべきであるという教え。
●口の端(は)
言葉のはしばし。くちさき。また、話の種。噂。くちは。
●口の端(は)に掛かる
人々の話の種にされる。噂をされる。口に掛かる。口にのぼる。
●口の端(は)に掛(か)ける
言葉のはしばしに出して言う。話の種にする。噂をする。口に掛ける。口にのぼせる。
●口の世(よ)
やっと食べるだけで生活する状態。また、やっと食べるだけのわずかな手当の程度。*浮・日本永代蔵‐五「やうやう口の世で抱へられ」
●口は口、心は心
口に出して言うことと、心の中で思っていることとが一致しないこと。うらはらであること。
●口は禍(わざわい)の=門(かど・もん)[=もと]
うっかり言った言葉で後の災難を招くことが住々にしてあるものだ。言葉は慎しむべきであるという戒め。
●口も八丁、手(て)も八丁
しゃべることもすることも非常に達者であること。口八丁手八丁。
●口貰(もら)う
(人に食物をもらって生活する意から)人に生活をみてもらう。寄食する。
●口止(や)まず
口の動きがやまない。また、絶えず言い続ける。
●口より出せば世間
いったん口外してしまえば、世間に知れて、秘密も秘密でなくなる意。
●口を開(あ)かす
相手にものを言わせる。他の人にしゃべらせる。*無名抄「くちあかすべくもなく難ぜられければ」
●口を合(あ)わせる
1 相手の話に調子を合わせる。話を合わせる。
2 言うことが違わないように話を一致させる。言葉をしめし合わす。
●口を掛(か)ける
1 前もって先方に事を通じておく。わたりをつけておく。申し入れておく。
2 相手を呼び出すことを申し入れる。とくに、芸娼妓などを客席に招く。
●口を固(かた)める
1 他人に言わないよう約束させる。口止めする。
2 かたく口約束をする。
●口を藉(か)る
口実をつくる。かこつける。藉口(しゃこう)する。口にしく。
●口を箝(かん)す
1 口をつぐんで物を言わない。口をつぐむ。
2 人の口をふさぐ。言うことがあっても言えないようにする。
●口を利(き)く
1 ものを言う。話をする。「生意気な口をきく」
2 巧みにものを言う。口が達者である。大言壮語する。
3 人中でものが言える。人々の間で重んぜられる。はばがきく。はぶりがよい。
4 二つのものの間がうまくいくよう、とりもつ。第三者が話をする。調停する。なかだちをする。
●口を切(き)る
1 まだ開いていない樽やびん、箱などのふたやせんをあける。
2 話をしはじめる。多くの人たちの中で最初に発言する。
3 遊女などと前もって遊興の約束をしておく。江戸深川の遊里で言う。
4 馬を歩かせはじめるために、手綱をゆるめる。
●口を極(きわ)める
ありたけの言葉を尽くす。あらゆる言い方でいろいろと述べる。「口を極めて賞める(罵る)」
●口を消(け)す
1 他言させないようにする。
2 前にした証言を取り消す。
●口を=吸(す)う[=する]
接吻する。
●口を過(す)ぎる
=くち(口)を過ごす1
●口を過(す)ごす
1 くらしを立ててゆく。生活する。口を過ぎる。
2 よけいなことをいう。言いすごす。
●口を酸(すっぱ・す)くする
=くち(口)が酸くなる
●口を滑(すべ)らす
うっかりして言ってはならないことを言ってしまう。
●口を=すぼめる[=つぼめる]
へりくだった物言いをする。言いわけやおせじを言う。
●口を添(そ)える
1 ちょっとひと口飲む。付けざしをする場合などにいう。
2 人の言うことなどに、はたから助成の言葉を加えてとりなす。口添えをする。
●口を揃(そろ)える
1 二人以上の人が同時に同じことを言う。異口同音に言う。
2 しめしあわせて同じことを言う。口を合わせる。
●口を出(だ)す
=くちばし(嘴)を容れる
●口を叩(たた)く
べらべらとはばかりもなくしゃべる。口たたく。
●口を垂(た)る
卑下したもの言いをする。下手(したて)に出てものをいう。言葉を垂れる。
●口を衝(つ)いて出る
次から次へと自然に言葉が出てくる。
●口を噤(つぐ)む
口をしめて開かない。黙る。口を閉ざす。
●口を=尖(とが)らす[=尖らせる]
唇を前に突きだしてとがらせる。怒ったり、言い争ったりするときなどの口つき。転じて、不平不満を表わす顔つきにもいう。
●口を=閉(と)ざす[=閉(と)じる]
沈黙する。黙る。
●口を濁(にご)す
=ことば(言葉)を濁す
●口を=拭(ぬぐ)う[=拭(ふ)く]
(盗み食いをした後で、口をふいてそしらぬ顔をする意から)何か悪いことやまずいことをしていながら、していないふりをする。また、知っていながら知らないふりをする。
●口を濡(ぬ)らす
1 少しばかり飲み食いする。口の中をうるおす。
2 =くち(口)を糊(のり)す
●口を=糊(のり)す[=餬(こ)す]
1 (「糊す」は粥(かゆ)をすするの意)やっとくらしをたてる。貧しく生活する。
2 食客、居候となる。
●口を=挟(はさ)む[=入(い)れる]
人が話している途中で横から何かをいう。
●口を引き垂(た)る
口をへの字のようにする。口をゆがめる。
●口を開(ひら)く
話しはじめる。しゃべりだす。
●口を塞(ふさ)ぐ
人にものを言わせないようにする。悪事、秘密などをしゃべらせないようにする。金品などを与えてしゃべることを封じる。
●口を守ること瓶(かめ)の如くす
口(言葉)をつつしむべき事を、一度くつがえれば元にもどらない瓶の水にたとえて戒めることわざ。
●口を毟(むし)る
誘いをかけて尋ねる。問い落とそうとする。かまをかける。
●口を結(むす)ぶ
口を閉じてしゃべらない。黙る。
●口を寄(よ)す
巫女(みこ)が霊魂を招いて自分にのりうつらせ、その口から思いを述べさせる。口寄せをする。
●口を割(わ)る
自白する
くち【朽・腐】
〔語素〕(動詞「くちる(朽)」の連用形から)
1 名詞の上に付いて、くさったの意をそえる。「朽木」「朽葉」「朽屋」など。
2 名詞の上に付いて、年老いたの意をそえる。人をののしったり、自分をへりくだって言ったりするのにも用いる。「くちあま」「くちおんな」など。
●口がよい🔗⭐🔉
●口がよい
和歌や連歌の詠みぶりがうまい。うまい句をつくる。
●口から高野(こうや)
口が災いのもとになって高野山で坊主にならなければならなくなる意で、口をつつしまないため大きな失敗をすることにいう。口は禍の門。
●口から先に生まれる
おしゃべりや口の達者な者をあざけっていう。
●口が悪(わる)い
1 言葉づかいや言う内容が、乱暴でたちがわるい。また、憎まれ口をきく性質である。
2 食欲がおきない。
●口食うて一杯
食べるだけで精いっぱい。生活に全く余裕がないことにいう。
●口では大坂の城も建つ
口先だけならどんな大きな事でも言うことができる。
●口と腹とは違う
口に出して言うことと、心に考えていることとは別である。
●口なお=乳(ち・ちち)臭(くさ)し[=乳臭(にゅうしゅう)]
口がまだ乳くさい。年がまだ若くて経験不足であることにいう。くちばしが黄色い。
●口に合(あ)う
飲食物が好みの味と一致する。
●口に入(い)る
1 (「人の口に入る」の形で)うわさにのぼる。盛んに人の話の種になる。
2 食うことができる。
●口に掛(か)かる
=くち(口)の端(は)に掛かる
●口に掛(か)ける
=くち(口)の端(は)に掛ける
●口に風を引かす
言ってもむだなことを言うたとえ。言ったことがむだになる。
●口に藉(し)く
=くち(口)を藉(か)る
●口に=地代は出ない[=税は掛からぬ・年貢はいらぬ]
(どんなに勝手なことを言っても、それに地代(税)がかかる訳ではないの意)身勝手な放言をすることのたとえ。
●口にする
1 口に出して言う。話す。うわさする。話題にする。「口にするのもはばかる言葉」
2 口に入れる。口にくわえる。食べる。飲む。タバコなどを吸う。「口にしたことのない食べ物」
●口に出(だ)す
言葉にあらわす。言う。話す。
●口に絶(た)つ
1 あることについて決して話さない。しゃべらない。
2 ある特定の物の飲食を決してしない。断ち物をする。
●口に手を当てる
(口を手で隠してひそひそ話す意から)陰口をきく。陰口を言ってあざわらう。
●口に土用が入(はい)る
(江戸時代、夏の土用には仕事を休む職業が多かったところから)口が休みになる。食物が口にはいったので、おしゃべりがとだえる。
●口に乗(の)せる
ことばを巧みにあやつって、人をあざむく。口車に乗せる。
●口に上(のぼ)せる
=くち(口)の端に掛ける
●口に上(のぼ)る
=くち(口)の端に掛かる
●口に乗(の)る
1 人々の話の種になる。世の中に広く知られる。評判になる。人口に膾炙(かいしゃ)する。
2 相手の言葉にだまされて言う通りにする。口車に乗る。
●口に入(はい)る物なら按摩(あんま)の笛でも
意地きたなくなんでも食べることのたとえ。
●口に=針(はり)[=棘(とげ)]あり
言葉がとげとげしく、皮肉や悪意が感じられる。
●口に任(まか)せる
深く考えないで、思いつくままにものを言う。口から出まかせに言う。
●口に蜜あり、腹に剣あり
(中国、唐の玄宗の時の宰相李林甫の人柄を述べた語から)口先ではやさしいことを言いながら、心の中は陰険なこと。
●口の子(こ)
売買などの仲介の手数料。また、利息。口銭。
●口の籠(こ)
=くつこ(口籠)
●口の下(した)から
(「…という口の下から」の形で)言い終わるか終わらないうちに。
●口の虎は身を=破る[=食(は)む]
うかつなことを言うと身を破滅させることがある。言葉はつつしむべきであるという教え。
●口の端(は)
言葉のはしばし。くちさき。また、話の種。噂。くちは。
●口の端(は)に掛かる
人々の話の種にされる。噂をされる。口に掛かる。口にのぼる。
●口の端(は)に掛(か)ける
言葉のはしばしに出して言う。話の種にする。噂をする。口に掛ける。口にのぼせる。
●口の世(よ)
やっと食べるだけで生活する状態。また、やっと食べるだけのわずかな手当の程度。*浮・日本永代蔵‐五「やうやう口の世で抱へられ」
●口は口、心は心
口に出して言うことと、心の中で思っていることとが一致しないこと。うらはらであること。
●口は禍(わざわい)の=門(かど・もん)[=もと]
うっかり言った言葉で後の災難を招くことが住々にしてあるものだ。言葉は慎しむべきであるという戒め。
●口も八丁、手(て)も八丁
しゃべることもすることも非常に達者であること。口八丁手八丁。
●口貰(もら)う
(人に食物をもらって生活する意から)人に生活をみてもらう。寄食する。
●口止(や)まず
口の動きがやまない。また、絶えず言い続ける。
●口より出せば世間
いったん口外してしまえば、世間に知れて、秘密も秘密でなくなる意。
●口を開(あ)かす
相手にものを言わせる。他の人にしゃべらせる。*無名抄「くちあかすべくもなく難ぜられければ」
●口を合(あ)わせる
1 相手の話に調子を合わせる。話を合わせる。
2 言うことが違わないように話を一致させる。言葉をしめし合わす。
●口を掛(か)ける
1 前もって先方に事を通じておく。わたりをつけておく。申し入れておく。
2 相手を呼び出すことを申し入れる。とくに、芸娼妓などを客席に招く。
●口を固(かた)める
1 他人に言わないよう約束させる。口止めする。
2 かたく口約束をする。
●口を藉(か)る
口実をつくる。かこつける。藉口(しゃこう)する。口にしく。
●口を箝(かん)す
1 口をつぐんで物を言わない。口をつぐむ。
2 人の口をふさぐ。言うことがあっても言えないようにする。
●口を利(き)く
1 ものを言う。話をする。「生意気な口をきく」
2 巧みにものを言う。口が達者である。大言壮語する。
3 人中でものが言える。人々の間で重んぜられる。はばがきく。はぶりがよい。
4 二つのものの間がうまくいくよう、とりもつ。第三者が話をする。調停する。なかだちをする。
●口を切(き)る
1 まだ開いていない樽やびん、箱などのふたやせんをあける。
2 話をしはじめる。多くの人たちの中で最初に発言する。
3 遊女などと前もって遊興の約束をしておく。江戸深川の遊里で言う。
4 馬を歩かせはじめるために、手綱をゆるめる。
●口を極(きわ)める
ありたけの言葉を尽くす。あらゆる言い方でいろいろと述べる。「口を極めて賞める(罵る)」
●口を消(け)す
1 他言させないようにする。
2 前にした証言を取り消す。
●口を=吸(す)う[=する]
接吻する。
●口を過(す)ぎる
=くち(口)を過ごす1
●口を過(す)ごす
1 くらしを立ててゆく。生活する。口を過ぎる。
2 よけいなことをいう。言いすごす。
●口を酸(すっぱ・す)くする
=くち(口)が酸くなる
●口を滑(すべ)らす
うっかりして言ってはならないことを言ってしまう。
●口を=すぼめる[=つぼめる]
へりくだった物言いをする。言いわけやおせじを言う。
●口を添(そ)える
1 ちょっとひと口飲む。付けざしをする場合などにいう。
2 人の言うことなどに、はたから助成の言葉を加えてとりなす。口添えをする。
●口を揃(そろ)える
1 二人以上の人が同時に同じことを言う。異口同音に言う。
2 しめしあわせて同じことを言う。口を合わせる。
●口を出(だ)す
=くちばし(嘴)を容れる
●口を叩(たた)く
べらべらとはばかりもなくしゃべる。口たたく。
●口を垂(た)る
卑下したもの言いをする。下手(したて)に出てものをいう。言葉を垂れる。
●口を衝(つ)いて出る
次から次へと自然に言葉が出てくる。
●口を噤(つぐ)む
口をしめて開かない。黙る。口を閉ざす。
●口を=尖(とが)らす[=尖らせる]
唇を前に突きだしてとがらせる。怒ったり、言い争ったりするときなどの口つき。転じて、不平不満を表わす顔つきにもいう。
●口を=閉(と)ざす[=閉(と)じる]
沈黙する。黙る。
●口を濁(にご)す
=ことば(言葉)を濁す
●口を=拭(ぬぐ)う[=拭(ふ)く]
(盗み食いをした後で、口をふいてそしらぬ顔をする意から)何か悪いことやまずいことをしていながら、していないふりをする。また、知っていながら知らないふりをする。
●口を濡(ぬ)らす
1 少しばかり飲み食いする。口の中をうるおす。
2 =くち(口)を糊(のり)す
●口を=糊(のり)す[=餬(こ)す]
1 (「糊す」は粥(かゆ)をすするの意)やっとくらしをたてる。貧しく生活する。
2 食客、居候となる。
●口を=挟(はさ)む[=入(い)れる]
人が話している途中で横から何かをいう。
●口を引き垂(た)る
口をへの字のようにする。口をゆがめる。
●口を開(ひら)く
話しはじめる。しゃべりだす。
●口を塞(ふさ)ぐ
人にものを言わせないようにする。悪事、秘密などをしゃべらせないようにする。金品などを与えてしゃべることを封じる。
●口を守ること瓶(かめ)の如くす
口(言葉)をつつしむべき事を、一度くつがえれば元にもどらない瓶の水にたとえて戒めることわざ。
●口を毟(むし)る
誘いをかけて尋ねる。問い落とそうとする。かまをかける。
●口を結(むす)ぶ
口を閉じてしゃべらない。黙る。
●口を寄(よ)す
巫女(みこ)が霊魂を招いて自分にのりうつらせ、その口から思いを述べさせる。口寄せをする。
●口を割(わ)る
自白する
くち【朽・腐】
〔語素〕(動詞「くちる(朽)」の連用形から)
1 名詞の上に付いて、くさったの意をそえる。「朽木」「朽葉」「朽屋」など。
2 名詞の上に付いて、年老いたの意をそえる。人をののしったり、自分をへりくだって言ったりするのにも用いる。「くちあま」「くちおんな」など。
●口から高野(こうや)🔗⭐🔉
●口から高野(こうや)
口が災いのもとになって高野山で坊主にならなければならなくなる意で、口をつつしまないため大きな失敗をすることにいう。口は禍の門。
●口から先に生まれる
おしゃべりや口の達者な者をあざけっていう。
●口が悪(わる)い
1 言葉づかいや言う内容が、乱暴でたちがわるい。また、憎まれ口をきく性質である。
2 食欲がおきない。
●口食うて一杯
食べるだけで精いっぱい。生活に全く余裕がないことにいう。
●口では大坂の城も建つ
口先だけならどんな大きな事でも言うことができる。
●口と腹とは違う
口に出して言うことと、心に考えていることとは別である。
●口なお=乳(ち・ちち)臭(くさ)し[=乳臭(にゅうしゅう)]
口がまだ乳くさい。年がまだ若くて経験不足であることにいう。くちばしが黄色い。
●口に合(あ)う
飲食物が好みの味と一致する。
●口に入(い)る
1 (「人の口に入る」の形で)うわさにのぼる。盛んに人の話の種になる。
2 食うことができる。
●口に掛(か)かる
=くち(口)の端(は)に掛かる
●口に掛(か)ける
=くち(口)の端(は)に掛ける
●口に風を引かす
言ってもむだなことを言うたとえ。言ったことがむだになる。
●口に藉(し)く
=くち(口)を藉(か)る
●口に=地代は出ない[=税は掛からぬ・年貢はいらぬ]
(どんなに勝手なことを言っても、それに地代(税)がかかる訳ではないの意)身勝手な放言をすることのたとえ。
●口にする
1 口に出して言う。話す。うわさする。話題にする。「口にするのもはばかる言葉」
2 口に入れる。口にくわえる。食べる。飲む。タバコなどを吸う。「口にしたことのない食べ物」
●口に出(だ)す
言葉にあらわす。言う。話す。
●口に絶(た)つ
1 あることについて決して話さない。しゃべらない。
2 ある特定の物の飲食を決してしない。断ち物をする。
●口に手を当てる
(口を手で隠してひそひそ話す意から)陰口をきく。陰口を言ってあざわらう。
●口に土用が入(はい)る
(江戸時代、夏の土用には仕事を休む職業が多かったところから)口が休みになる。食物が口にはいったので、おしゃべりがとだえる。
●口に乗(の)せる
ことばを巧みにあやつって、人をあざむく。口車に乗せる。
●口に上(のぼ)せる
=くち(口)の端に掛ける
●口に上(のぼ)る
=くち(口)の端に掛かる
●口に乗(の)る
1 人々の話の種になる。世の中に広く知られる。評判になる。人口に膾炙(かいしゃ)する。
2 相手の言葉にだまされて言う通りにする。口車に乗る。
●口に入(はい)る物なら按摩(あんま)の笛でも
意地きたなくなんでも食べることのたとえ。
●口に=針(はり)[=棘(とげ)]あり
言葉がとげとげしく、皮肉や悪意が感じられる。
●口に任(まか)せる
深く考えないで、思いつくままにものを言う。口から出まかせに言う。
●口に蜜あり、腹に剣あり
(中国、唐の玄宗の時の宰相李林甫の人柄を述べた語から)口先ではやさしいことを言いながら、心の中は陰険なこと。
●口の子(こ)
売買などの仲介の手数料。また、利息。口銭。
●口の籠(こ)
=くつこ(口籠)
●口の下(した)から
(「…という口の下から」の形で)言い終わるか終わらないうちに。
●口の虎は身を=破る[=食(は)む]
うかつなことを言うと身を破滅させることがある。言葉はつつしむべきであるという教え。
●口の端(は)
言葉のはしばし。くちさき。また、話の種。噂。くちは。
●口の端(は)に掛かる
人々の話の種にされる。噂をされる。口に掛かる。口にのぼる。
●口の端(は)に掛(か)ける
言葉のはしばしに出して言う。話の種にする。噂をする。口に掛ける。口にのぼせる。
●口の世(よ)
やっと食べるだけで生活する状態。また、やっと食べるだけのわずかな手当の程度。*浮・日本永代蔵‐五「やうやう口の世で抱へられ」
●口は口、心は心
口に出して言うことと、心の中で思っていることとが一致しないこと。うらはらであること。
●口は禍(わざわい)の=門(かど・もん)[=もと]
うっかり言った言葉で後の災難を招くことが住々にしてあるものだ。言葉は慎しむべきであるという戒め。
●口も八丁、手(て)も八丁
しゃべることもすることも非常に達者であること。口八丁手八丁。
●口貰(もら)う
(人に食物をもらって生活する意から)人に生活をみてもらう。寄食する。
●口止(や)まず
口の動きがやまない。また、絶えず言い続ける。
●口より出せば世間
いったん口外してしまえば、世間に知れて、秘密も秘密でなくなる意。
●口を開(あ)かす
相手にものを言わせる。他の人にしゃべらせる。*無名抄「くちあかすべくもなく難ぜられければ」
●口を合(あ)わせる
1 相手の話に調子を合わせる。話を合わせる。
2 言うことが違わないように話を一致させる。言葉をしめし合わす。
●口を掛(か)ける
1 前もって先方に事を通じておく。わたりをつけておく。申し入れておく。
2 相手を呼び出すことを申し入れる。とくに、芸娼妓などを客席に招く。
●口を固(かた)める
1 他人に言わないよう約束させる。口止めする。
2 かたく口約束をする。
●口を藉(か)る
口実をつくる。かこつける。藉口(しゃこう)する。口にしく。
●口を箝(かん)す
1 口をつぐんで物を言わない。口をつぐむ。
2 人の口をふさぐ。言うことがあっても言えないようにする。
●口を利(き)く
1 ものを言う。話をする。「生意気な口をきく」
2 巧みにものを言う。口が達者である。大言壮語する。
3 人中でものが言える。人々の間で重んぜられる。はばがきく。はぶりがよい。
4 二つのものの間がうまくいくよう、とりもつ。第三者が話をする。調停する。なかだちをする。
●口を切(き)る
1 まだ開いていない樽やびん、箱などのふたやせんをあける。
2 話をしはじめる。多くの人たちの中で最初に発言する。
3 遊女などと前もって遊興の約束をしておく。江戸深川の遊里で言う。
4 馬を歩かせはじめるために、手綱をゆるめる。
●口を極(きわ)める
ありたけの言葉を尽くす。あらゆる言い方でいろいろと述べる。「口を極めて賞める(罵る)」
●口を消(け)す
1 他言させないようにする。
2 前にした証言を取り消す。
●口を=吸(す)う[=する]
接吻する。
●口を過(す)ぎる
=くち(口)を過ごす1
●口を過(す)ごす
1 くらしを立ててゆく。生活する。口を過ぎる。
2 よけいなことをいう。言いすごす。
●口を酸(すっぱ・す)くする
=くち(口)が酸くなる
●口を滑(すべ)らす
うっかりして言ってはならないことを言ってしまう。
●口を=すぼめる[=つぼめる]
へりくだった物言いをする。言いわけやおせじを言う。
●口を添(そ)える
1 ちょっとひと口飲む。付けざしをする場合などにいう。
2 人の言うことなどに、はたから助成の言葉を加えてとりなす。口添えをする。
●口を揃(そろ)える
1 二人以上の人が同時に同じことを言う。異口同音に言う。
2 しめしあわせて同じことを言う。口を合わせる。
●口を出(だ)す
=くちばし(嘴)を容れる
●口を叩(たた)く
べらべらとはばかりもなくしゃべる。口たたく。
●口を垂(た)る
卑下したもの言いをする。下手(したて)に出てものをいう。言葉を垂れる。
●口を衝(つ)いて出る
次から次へと自然に言葉が出てくる。
●口を噤(つぐ)む
口をしめて開かない。黙る。口を閉ざす。
●口を=尖(とが)らす[=尖らせる]
唇を前に突きだしてとがらせる。怒ったり、言い争ったりするときなどの口つき。転じて、不平不満を表わす顔つきにもいう。
●口を=閉(と)ざす[=閉(と)じる]
沈黙する。黙る。
●口を濁(にご)す
=ことば(言葉)を濁す
●口を=拭(ぬぐ)う[=拭(ふ)く]
(盗み食いをした後で、口をふいてそしらぬ顔をする意から)何か悪いことやまずいことをしていながら、していないふりをする。また、知っていながら知らないふりをする。
●口を濡(ぬ)らす
1 少しばかり飲み食いする。口の中をうるおす。
2 =くち(口)を糊(のり)す
●口を=糊(のり)す[=餬(こ)す]
1 (「糊す」は粥(かゆ)をすするの意)やっとくらしをたてる。貧しく生活する。
2 食客、居候となる。
●口を=挟(はさ)む[=入(い)れる]
人が話している途中で横から何かをいう。
●口を引き垂(た)る
口をへの字のようにする。口をゆがめる。
●口を開(ひら)く
話しはじめる。しゃべりだす。
●口を塞(ふさ)ぐ
人にものを言わせないようにする。悪事、秘密などをしゃべらせないようにする。金品などを与えてしゃべることを封じる。
●口を守ること瓶(かめ)の如くす
口(言葉)をつつしむべき事を、一度くつがえれば元にもどらない瓶の水にたとえて戒めることわざ。
●口を毟(むし)る
誘いをかけて尋ねる。問い落とそうとする。かまをかける。
●口を結(むす)ぶ
口を閉じてしゃべらない。黙る。
●口を寄(よ)す
巫女(みこ)が霊魂を招いて自分にのりうつらせ、その口から思いを述べさせる。口寄せをする。
●口を割(わ)る
自白する
くち【朽・腐】
〔語素〕(動詞「くちる(朽)」の連用形から)
1 名詞の上に付いて、くさったの意をそえる。「朽木」「朽葉」「朽屋」など。
2 名詞の上に付いて、年老いたの意をそえる。人をののしったり、自分をへりくだって言ったりするのにも用いる。「くちあま」「くちおんな」など。
●口から先に生まれる🔗⭐🔉
●口から先に生まれる
おしゃべりや口の達者な者をあざけっていう。
●口が悪(わる)い
1 言葉づかいや言う内容が、乱暴でたちがわるい。また、憎まれ口をきく性質である。
2 食欲がおきない。
●口食うて一杯
食べるだけで精いっぱい。生活に全く余裕がないことにいう。
●口では大坂の城も建つ
口先だけならどんな大きな事でも言うことができる。
●口と腹とは違う
口に出して言うことと、心に考えていることとは別である。
●口なお=乳(ち・ちち)臭(くさ)し[=乳臭(にゅうしゅう)]
口がまだ乳くさい。年がまだ若くて経験不足であることにいう。くちばしが黄色い。
●口に合(あ)う
飲食物が好みの味と一致する。
●口に入(い)る
1 (「人の口に入る」の形で)うわさにのぼる。盛んに人の話の種になる。
2 食うことができる。
●口に掛(か)かる
=くち(口)の端(は)に掛かる
●口に掛(か)ける
=くち(口)の端(は)に掛ける
●口に風を引かす
言ってもむだなことを言うたとえ。言ったことがむだになる。
●口に藉(し)く
=くち(口)を藉(か)る
●口に=地代は出ない[=税は掛からぬ・年貢はいらぬ]
(どんなに勝手なことを言っても、それに地代(税)がかかる訳ではないの意)身勝手な放言をすることのたとえ。
●口にする
1 口に出して言う。話す。うわさする。話題にする。「口にするのもはばかる言葉」
2 口に入れる。口にくわえる。食べる。飲む。タバコなどを吸う。「口にしたことのない食べ物」
●口に出(だ)す
言葉にあらわす。言う。話す。
●口に絶(た)つ
1 あることについて決して話さない。しゃべらない。
2 ある特定の物の飲食を決してしない。断ち物をする。
●口に手を当てる
(口を手で隠してひそひそ話す意から)陰口をきく。陰口を言ってあざわらう。
●口に土用が入(はい)る
(江戸時代、夏の土用には仕事を休む職業が多かったところから)口が休みになる。食物が口にはいったので、おしゃべりがとだえる。
●口に乗(の)せる
ことばを巧みにあやつって、人をあざむく。口車に乗せる。
●口に上(のぼ)せる
=くち(口)の端に掛ける
●口に上(のぼ)る
=くち(口)の端に掛かる
●口に乗(の)る
1 人々の話の種になる。世の中に広く知られる。評判になる。人口に膾炙(かいしゃ)する。
2 相手の言葉にだまされて言う通りにする。口車に乗る。
●口に入(はい)る物なら按摩(あんま)の笛でも
意地きたなくなんでも食べることのたとえ。
●口に=針(はり)[=棘(とげ)]あり
言葉がとげとげしく、皮肉や悪意が感じられる。
●口に任(まか)せる
深く考えないで、思いつくままにものを言う。口から出まかせに言う。
●口に蜜あり、腹に剣あり
(中国、唐の玄宗の時の宰相李林甫の人柄を述べた語から)口先ではやさしいことを言いながら、心の中は陰険なこと。
●口の子(こ)
売買などの仲介の手数料。また、利息。口銭。
●口の籠(こ)
=くつこ(口籠)
●口の下(した)から
(「…という口の下から」の形で)言い終わるか終わらないうちに。
●口の虎は身を=破る[=食(は)む]
うかつなことを言うと身を破滅させることがある。言葉はつつしむべきであるという教え。
●口の端(は)
言葉のはしばし。くちさき。また、話の種。噂。くちは。
●口の端(は)に掛かる
人々の話の種にされる。噂をされる。口に掛かる。口にのぼる。
●口の端(は)に掛(か)ける
言葉のはしばしに出して言う。話の種にする。噂をする。口に掛ける。口にのぼせる。
●口の世(よ)
やっと食べるだけで生活する状態。また、やっと食べるだけのわずかな手当の程度。*浮・日本永代蔵‐五「やうやう口の世で抱へられ」
●口は口、心は心
口に出して言うことと、心の中で思っていることとが一致しないこと。うらはらであること。
●口は禍(わざわい)の=門(かど・もん)[=もと]
うっかり言った言葉で後の災難を招くことが住々にしてあるものだ。言葉は慎しむべきであるという戒め。
●口も八丁、手(て)も八丁
しゃべることもすることも非常に達者であること。口八丁手八丁。
●口貰(もら)う
(人に食物をもらって生活する意から)人に生活をみてもらう。寄食する。
●口止(や)まず
口の動きがやまない。また、絶えず言い続ける。
●口より出せば世間
いったん口外してしまえば、世間に知れて、秘密も秘密でなくなる意。
●口を開(あ)かす
相手にものを言わせる。他の人にしゃべらせる。*無名抄「くちあかすべくもなく難ぜられければ」
●口を合(あ)わせる
1 相手の話に調子を合わせる。話を合わせる。
2 言うことが違わないように話を一致させる。言葉をしめし合わす。
●口を掛(か)ける
1 前もって先方に事を通じておく。わたりをつけておく。申し入れておく。
2 相手を呼び出すことを申し入れる。とくに、芸娼妓などを客席に招く。
●口を固(かた)める
1 他人に言わないよう約束させる。口止めする。
2 かたく口約束をする。
●口を藉(か)る
口実をつくる。かこつける。藉口(しゃこう)する。口にしく。
●口を箝(かん)す
1 口をつぐんで物を言わない。口をつぐむ。
2 人の口をふさぐ。言うことがあっても言えないようにする。
●口を利(き)く
1 ものを言う。話をする。「生意気な口をきく」
2 巧みにものを言う。口が達者である。大言壮語する。
3 人中でものが言える。人々の間で重んぜられる。はばがきく。はぶりがよい。
4 二つのものの間がうまくいくよう、とりもつ。第三者が話をする。調停する。なかだちをする。
●口を切(き)る
1 まだ開いていない樽やびん、箱などのふたやせんをあける。
2 話をしはじめる。多くの人たちの中で最初に発言する。
3 遊女などと前もって遊興の約束をしておく。江戸深川の遊里で言う。
4 馬を歩かせはじめるために、手綱をゆるめる。
●口を極(きわ)める
ありたけの言葉を尽くす。あらゆる言い方でいろいろと述べる。「口を極めて賞める(罵る)」
●口を消(け)す
1 他言させないようにする。
2 前にした証言を取り消す。
●口を=吸(す)う[=する]
接吻する。
●口を過(す)ぎる
=くち(口)を過ごす1
●口を過(す)ごす
1 くらしを立ててゆく。生活する。口を過ぎる。
2 よけいなことをいう。言いすごす。
●口を酸(すっぱ・す)くする
=くち(口)が酸くなる
●口を滑(すべ)らす
うっかりして言ってはならないことを言ってしまう。
●口を=すぼめる[=つぼめる]
へりくだった物言いをする。言いわけやおせじを言う。
●口を添(そ)える
1 ちょっとひと口飲む。付けざしをする場合などにいう。
2 人の言うことなどに、はたから助成の言葉を加えてとりなす。口添えをする。
●口を揃(そろ)える
1 二人以上の人が同時に同じことを言う。異口同音に言う。
2 しめしあわせて同じことを言う。口を合わせる。
●口を出(だ)す
=くちばし(嘴)を容れる
●口を叩(たた)く
べらべらとはばかりもなくしゃべる。口たたく。
●口を垂(た)る
卑下したもの言いをする。下手(したて)に出てものをいう。言葉を垂れる。
●口を衝(つ)いて出る
次から次へと自然に言葉が出てくる。
●口を噤(つぐ)む
口をしめて開かない。黙る。口を閉ざす。
●口を=尖(とが)らす[=尖らせる]
唇を前に突きだしてとがらせる。怒ったり、言い争ったりするときなどの口つき。転じて、不平不満を表わす顔つきにもいう。
●口を=閉(と)ざす[=閉(と)じる]
沈黙する。黙る。
●口を濁(にご)す
=ことば(言葉)を濁す
●口を=拭(ぬぐ)う[=拭(ふ)く]
(盗み食いをした後で、口をふいてそしらぬ顔をする意から)何か悪いことやまずいことをしていながら、していないふりをする。また、知っていながら知らないふりをする。
●口を濡(ぬ)らす
1 少しばかり飲み食いする。口の中をうるおす。
2 =くち(口)を糊(のり)す
●口を=糊(のり)す[=餬(こ)す]
1 (「糊す」は粥(かゆ)をすするの意)やっとくらしをたてる。貧しく生活する。
2 食客、居候となる。
●口を=挟(はさ)む[=入(い)れる]
人が話している途中で横から何かをいう。
●口を引き垂(た)る
口をへの字のようにする。口をゆがめる。
●口を開(ひら)く
話しはじめる。しゃべりだす。
●口を塞(ふさ)ぐ
人にものを言わせないようにする。悪事、秘密などをしゃべらせないようにする。金品などを与えてしゃべることを封じる。
●口を守ること瓶(かめ)の如くす
口(言葉)をつつしむべき事を、一度くつがえれば元にもどらない瓶の水にたとえて戒めることわざ。
●口を毟(むし)る
誘いをかけて尋ねる。問い落とそうとする。かまをかける。
●口を結(むす)ぶ
口を閉じてしゃべらない。黙る。
●口を寄(よ)す
巫女(みこ)が霊魂を招いて自分にのりうつらせ、その口から思いを述べさせる。口寄せをする。
●口を割(わ)る
自白する
くち【朽・腐】
〔語素〕(動詞「くちる(朽)」の連用形から)
1 名詞の上に付いて、くさったの意をそえる。「朽木」「朽葉」「朽屋」など。
2 名詞の上に付いて、年老いたの意をそえる。人をののしったり、自分をへりくだって言ったりするのにも用いる。「くちあま」「くちおんな」など。
●口が悪(わる)い🔗⭐🔉
●口が悪(わる)い
1 言葉づかいや言う内容が、乱暴でたちがわるい。また、憎まれ口をきく性質である。
2 食欲がおきない。
●口食うて一杯
食べるだけで精いっぱい。生活に全く余裕がないことにいう。
●口では大坂の城も建つ
口先だけならどんな大きな事でも言うことができる。
●口と腹とは違う
口に出して言うことと、心に考えていることとは別である。
●口なお=乳(ち・ちち)臭(くさ)し[=乳臭(にゅうしゅう)]
口がまだ乳くさい。年がまだ若くて経験不足であることにいう。くちばしが黄色い。
●口に合(あ)う
飲食物が好みの味と一致する。
●口に入(い)る
1 (「人の口に入る」の形で)うわさにのぼる。盛んに人の話の種になる。
2 食うことができる。
●口に掛(か)かる
=くち(口)の端(は)に掛かる
●口に掛(か)ける
=くち(口)の端(は)に掛ける
●口に風を引かす
言ってもむだなことを言うたとえ。言ったことがむだになる。
●口に藉(し)く
=くち(口)を藉(か)る
●口に=地代は出ない[=税は掛からぬ・年貢はいらぬ]
(どんなに勝手なことを言っても、それに地代(税)がかかる訳ではないの意)身勝手な放言をすることのたとえ。
●口にする
1 口に出して言う。話す。うわさする。話題にする。「口にするのもはばかる言葉」
2 口に入れる。口にくわえる。食べる。飲む。タバコなどを吸う。「口にしたことのない食べ物」
●口に出(だ)す
言葉にあらわす。言う。話す。
●口に絶(た)つ
1 あることについて決して話さない。しゃべらない。
2 ある特定の物の飲食を決してしない。断ち物をする。
●口に手を当てる
(口を手で隠してひそひそ話す意から)陰口をきく。陰口を言ってあざわらう。
●口に土用が入(はい)る
(江戸時代、夏の土用には仕事を休む職業が多かったところから)口が休みになる。食物が口にはいったので、おしゃべりがとだえる。
●口に乗(の)せる
ことばを巧みにあやつって、人をあざむく。口車に乗せる。
●口に上(のぼ)せる
=くち(口)の端に掛ける
●口に上(のぼ)る
=くち(口)の端に掛かる
●口に乗(の)る
1 人々の話の種になる。世の中に広く知られる。評判になる。人口に膾炙(かいしゃ)する。
2 相手の言葉にだまされて言う通りにする。口車に乗る。
●口に入(はい)る物なら按摩(あんま)の笛でも
意地きたなくなんでも食べることのたとえ。
●口に=針(はり)[=棘(とげ)]あり
言葉がとげとげしく、皮肉や悪意が感じられる。
●口に任(まか)せる
深く考えないで、思いつくままにものを言う。口から出まかせに言う。
●口に蜜あり、腹に剣あり
(中国、唐の玄宗の時の宰相李林甫の人柄を述べた語から)口先ではやさしいことを言いながら、心の中は陰険なこと。
●口の子(こ)
売買などの仲介の手数料。また、利息。口銭。
●口の籠(こ)
=くつこ(口籠)
●口の下(した)から
(「…という口の下から」の形で)言い終わるか終わらないうちに。
●口の虎は身を=破る[=食(は)む]
うかつなことを言うと身を破滅させることがある。言葉はつつしむべきであるという教え。
●口の端(は)
言葉のはしばし。くちさき。また、話の種。噂。くちは。
●口の端(は)に掛かる
人々の話の種にされる。噂をされる。口に掛かる。口にのぼる。
●口の端(は)に掛(か)ける
言葉のはしばしに出して言う。話の種にする。噂をする。口に掛ける。口にのぼせる。
●口の世(よ)
やっと食べるだけで生活する状態。また、やっと食べるだけのわずかな手当の程度。*浮・日本永代蔵‐五「やうやう口の世で抱へられ」
●口は口、心は心
口に出して言うことと、心の中で思っていることとが一致しないこと。うらはらであること。
●口は禍(わざわい)の=門(かど・もん)[=もと]
うっかり言った言葉で後の災難を招くことが住々にしてあるものだ。言葉は慎しむべきであるという戒め。
●口も八丁、手(て)も八丁
しゃべることもすることも非常に達者であること。口八丁手八丁。
●口貰(もら)う
(人に食物をもらって生活する意から)人に生活をみてもらう。寄食する。
●口止(や)まず
口の動きがやまない。また、絶えず言い続ける。
●口より出せば世間
いったん口外してしまえば、世間に知れて、秘密も秘密でなくなる意。
●口を開(あ)かす
相手にものを言わせる。他の人にしゃべらせる。*無名抄「くちあかすべくもなく難ぜられければ」
●口を合(あ)わせる
1 相手の話に調子を合わせる。話を合わせる。
2 言うことが違わないように話を一致させる。言葉をしめし合わす。
●口を掛(か)ける
1 前もって先方に事を通じておく。わたりをつけておく。申し入れておく。
2 相手を呼び出すことを申し入れる。とくに、芸娼妓などを客席に招く。
●口を固(かた)める
1 他人に言わないよう約束させる。口止めする。
2 かたく口約束をする。
●口を藉(か)る
口実をつくる。かこつける。藉口(しゃこう)する。口にしく。
●口を箝(かん)す
1 口をつぐんで物を言わない。口をつぐむ。
2 人の口をふさぐ。言うことがあっても言えないようにする。
●口を利(き)く
1 ものを言う。話をする。「生意気な口をきく」
2 巧みにものを言う。口が達者である。大言壮語する。
3 人中でものが言える。人々の間で重んぜられる。はばがきく。はぶりがよい。
4 二つのものの間がうまくいくよう、とりもつ。第三者が話をする。調停する。なかだちをする。
●口を切(き)る
1 まだ開いていない樽やびん、箱などのふたやせんをあける。
2 話をしはじめる。多くの人たちの中で最初に発言する。
3 遊女などと前もって遊興の約束をしておく。江戸深川の遊里で言う。
4 馬を歩かせはじめるために、手綱をゆるめる。
●口を極(きわ)める
ありたけの言葉を尽くす。あらゆる言い方でいろいろと述べる。「口を極めて賞める(罵る)」
●口を消(け)す
1 他言させないようにする。
2 前にした証言を取り消す。
●口を=吸(す)う[=する]
接吻する。
●口を過(す)ぎる
=くち(口)を過ごす1
●口を過(す)ごす
1 くらしを立ててゆく。生活する。口を過ぎる。
2 よけいなことをいう。言いすごす。
●口を酸(すっぱ・す)くする
=くち(口)が酸くなる
●口を滑(すべ)らす
うっかりして言ってはならないことを言ってしまう。
●口を=すぼめる[=つぼめる]
へりくだった物言いをする。言いわけやおせじを言う。
●口を添(そ)える
1 ちょっとひと口飲む。付けざしをする場合などにいう。
2 人の言うことなどに、はたから助成の言葉を加えてとりなす。口添えをする。
●口を揃(そろ)える
1 二人以上の人が同時に同じことを言う。異口同音に言う。
2 しめしあわせて同じことを言う。口を合わせる。
●口を出(だ)す
=くちばし(嘴)を容れる
●口を叩(たた)く
べらべらとはばかりもなくしゃべる。口たたく。
●口を垂(た)る
卑下したもの言いをする。下手(したて)に出てものをいう。言葉を垂れる。
●口を衝(つ)いて出る
次から次へと自然に言葉が出てくる。
●口を噤(つぐ)む
口をしめて開かない。黙る。口を閉ざす。
●口を=尖(とが)らす[=尖らせる]
唇を前に突きだしてとがらせる。怒ったり、言い争ったりするときなどの口つき。転じて、不平不満を表わす顔つきにもいう。
●口を=閉(と)ざす[=閉(と)じる]
沈黙する。黙る。
●口を濁(にご)す
=ことば(言葉)を濁す
●口を=拭(ぬぐ)う[=拭(ふ)く]
(盗み食いをした後で、口をふいてそしらぬ顔をする意から)何か悪いことやまずいことをしていながら、していないふりをする。また、知っていながら知らないふりをする。
●口を濡(ぬ)らす
1 少しばかり飲み食いする。口の中をうるおす。
2 =くち(口)を糊(のり)す
●口を=糊(のり)す[=餬(こ)す]
1 (「糊す」は粥(かゆ)をすするの意)やっとくらしをたてる。貧しく生活する。
2 食客、居候となる。
●口を=挟(はさ)む[=入(い)れる]
人が話している途中で横から何かをいう。
●口を引き垂(た)る
口をへの字のようにする。口をゆがめる。
●口を開(ひら)く
話しはじめる。しゃべりだす。
●口を塞(ふさ)ぐ
人にものを言わせないようにする。悪事、秘密などをしゃべらせないようにする。金品などを与えてしゃべることを封じる。
●口を守ること瓶(かめ)の如くす
口(言葉)をつつしむべき事を、一度くつがえれば元にもどらない瓶の水にたとえて戒めることわざ。
●口を毟(むし)る
誘いをかけて尋ねる。問い落とそうとする。かまをかける。
●口を結(むす)ぶ
口を閉じてしゃべらない。黙る。
●口を寄(よ)す
巫女(みこ)が霊魂を招いて自分にのりうつらせ、その口から思いを述べさせる。口寄せをする。
●口を割(わ)る
自白する
くち【朽・腐】
〔語素〕(動詞「くちる(朽)」の連用形から)
1 名詞の上に付いて、くさったの意をそえる。「朽木」「朽葉」「朽屋」など。
2 名詞の上に付いて、年老いたの意をそえる。人をののしったり、自分をへりくだって言ったりするのにも用いる。「くちあま」「くちおんな」など。
●口では大坂の城も建つ🔗⭐🔉
●口では大坂の城も建つ
口先だけならどんな大きな事でも言うことができる。
●口と腹とは違う
口に出して言うことと、心に考えていることとは別である。
●口なお=乳(ち・ちち)臭(くさ)し[=乳臭(にゅうしゅう)]
口がまだ乳くさい。年がまだ若くて経験不足であることにいう。くちばしが黄色い。
●口に合(あ)う
飲食物が好みの味と一致する。
●口に入(い)る
1 (「人の口に入る」の形で)うわさにのぼる。盛んに人の話の種になる。
2 食うことができる。
●口に掛(か)かる
=くち(口)の端(は)に掛かる
●口に掛(か)ける
=くち(口)の端(は)に掛ける
●口に風を引かす
言ってもむだなことを言うたとえ。言ったことがむだになる。
●口に藉(し)く
=くち(口)を藉(か)る
●口に=地代は出ない[=税は掛からぬ・年貢はいらぬ]
(どんなに勝手なことを言っても、それに地代(税)がかかる訳ではないの意)身勝手な放言をすることのたとえ。
●口にする
1 口に出して言う。話す。うわさする。話題にする。「口にするのもはばかる言葉」
2 口に入れる。口にくわえる。食べる。飲む。タバコなどを吸う。「口にしたことのない食べ物」
●口に出(だ)す
言葉にあらわす。言う。話す。
●口に絶(た)つ
1 あることについて決して話さない。しゃべらない。
2 ある特定の物の飲食を決してしない。断ち物をする。
●口に手を当てる
(口を手で隠してひそひそ話す意から)陰口をきく。陰口を言ってあざわらう。
●口に土用が入(はい)る
(江戸時代、夏の土用には仕事を休む職業が多かったところから)口が休みになる。食物が口にはいったので、おしゃべりがとだえる。
●口に乗(の)せる
ことばを巧みにあやつって、人をあざむく。口車に乗せる。
●口に上(のぼ)せる
=くち(口)の端に掛ける
●口に上(のぼ)る
=くち(口)の端に掛かる
●口に乗(の)る
1 人々の話の種になる。世の中に広く知られる。評判になる。人口に膾炙(かいしゃ)する。
2 相手の言葉にだまされて言う通りにする。口車に乗る。
●口に入(はい)る物なら按摩(あんま)の笛でも
意地きたなくなんでも食べることのたとえ。
●口に=針(はり)[=棘(とげ)]あり
言葉がとげとげしく、皮肉や悪意が感じられる。
●口に任(まか)せる
深く考えないで、思いつくままにものを言う。口から出まかせに言う。
●口に蜜あり、腹に剣あり
(中国、唐の玄宗の時の宰相李林甫の人柄を述べた語から)口先ではやさしいことを言いながら、心の中は陰険なこと。
●口の子(こ)
売買などの仲介の手数料。また、利息。口銭。
●口の籠(こ)
=くつこ(口籠)
●口の下(した)から
(「…という口の下から」の形で)言い終わるか終わらないうちに。
●口の虎は身を=破る[=食(は)む]
うかつなことを言うと身を破滅させることがある。言葉はつつしむべきであるという教え。
●口の端(は)
言葉のはしばし。くちさき。また、話の種。噂。くちは。
●口の端(は)に掛かる
人々の話の種にされる。噂をされる。口に掛かる。口にのぼる。
●口の端(は)に掛(か)ける
言葉のはしばしに出して言う。話の種にする。噂をする。口に掛ける。口にのぼせる。
●口の世(よ)
やっと食べるだけで生活する状態。また、やっと食べるだけのわずかな手当の程度。*浮・日本永代蔵‐五「やうやう口の世で抱へられ」
●口は口、心は心
口に出して言うことと、心の中で思っていることとが一致しないこと。うらはらであること。
●口は禍(わざわい)の=門(かど・もん)[=もと]
うっかり言った言葉で後の災難を招くことが住々にしてあるものだ。言葉は慎しむべきであるという戒め。
●口も八丁、手(て)も八丁
しゃべることもすることも非常に達者であること。口八丁手八丁。
●口貰(もら)う
(人に食物をもらって生活する意から)人に生活をみてもらう。寄食する。
●口止(や)まず
口の動きがやまない。また、絶えず言い続ける。
●口より出せば世間
いったん口外してしまえば、世間に知れて、秘密も秘密でなくなる意。
●口を開(あ)かす
相手にものを言わせる。他の人にしゃべらせる。*無名抄「くちあかすべくもなく難ぜられければ」
●口を合(あ)わせる
1 相手の話に調子を合わせる。話を合わせる。
2 言うことが違わないように話を一致させる。言葉をしめし合わす。
●口を掛(か)ける
1 前もって先方に事を通じておく。わたりをつけておく。申し入れておく。
2 相手を呼び出すことを申し入れる。とくに、芸娼妓などを客席に招く。
●口を固(かた)める
1 他人に言わないよう約束させる。口止めする。
2 かたく口約束をする。
●口を藉(か)る
口実をつくる。かこつける。藉口(しゃこう)する。口にしく。
●口を箝(かん)す
1 口をつぐんで物を言わない。口をつぐむ。
2 人の口をふさぐ。言うことがあっても言えないようにする。
●口を利(き)く
1 ものを言う。話をする。「生意気な口をきく」
2 巧みにものを言う。口が達者である。大言壮語する。
3 人中でものが言える。人々の間で重んぜられる。はばがきく。はぶりがよい。
4 二つのものの間がうまくいくよう、とりもつ。第三者が話をする。調停する。なかだちをする。
●口を切(き)る
1 まだ開いていない樽やびん、箱などのふたやせんをあける。
2 話をしはじめる。多くの人たちの中で最初に発言する。
3 遊女などと前もって遊興の約束をしておく。江戸深川の遊里で言う。
4 馬を歩かせはじめるために、手綱をゆるめる。
●口を極(きわ)める
ありたけの言葉を尽くす。あらゆる言い方でいろいろと述べる。「口を極めて賞める(罵る)」
●口を消(け)す
1 他言させないようにする。
2 前にした証言を取り消す。
●口を=吸(す)う[=する]
接吻する。
●口を過(す)ぎる
=くち(口)を過ごす1
●口を過(す)ごす
1 くらしを立ててゆく。生活する。口を過ぎる。
2 よけいなことをいう。言いすごす。
●口を酸(すっぱ・す)くする
=くち(口)が酸くなる
●口を滑(すべ)らす
うっかりして言ってはならないことを言ってしまう。
●口を=すぼめる[=つぼめる]
へりくだった物言いをする。言いわけやおせじを言う。
●口を添(そ)える
1 ちょっとひと口飲む。付けざしをする場合などにいう。
2 人の言うことなどに、はたから助成の言葉を加えてとりなす。口添えをする。
●口を揃(そろ)える
1 二人以上の人が同時に同じことを言う。異口同音に言う。
2 しめしあわせて同じことを言う。口を合わせる。
●口を出(だ)す
=くちばし(嘴)を容れる
●口を叩(たた)く
べらべらとはばかりもなくしゃべる。口たたく。
●口を垂(た)る
卑下したもの言いをする。下手(したて)に出てものをいう。言葉を垂れる。
●口を衝(つ)いて出る
次から次へと自然に言葉が出てくる。
●口を噤(つぐ)む
口をしめて開かない。黙る。口を閉ざす。
●口を=尖(とが)らす[=尖らせる]
唇を前に突きだしてとがらせる。怒ったり、言い争ったりするときなどの口つき。転じて、不平不満を表わす顔つきにもいう。
●口を=閉(と)ざす[=閉(と)じる]
沈黙する。黙る。
●口を濁(にご)す
=ことば(言葉)を濁す
●口を=拭(ぬぐ)う[=拭(ふ)く]
(盗み食いをした後で、口をふいてそしらぬ顔をする意から)何か悪いことやまずいことをしていながら、していないふりをする。また、知っていながら知らないふりをする。
●口を濡(ぬ)らす
1 少しばかり飲み食いする。口の中をうるおす。
2 =くち(口)を糊(のり)す
●口を=糊(のり)す[=餬(こ)す]
1 (「糊す」は粥(かゆ)をすするの意)やっとくらしをたてる。貧しく生活する。
2 食客、居候となる。
●口を=挟(はさ)む[=入(い)れる]
人が話している途中で横から何かをいう。
●口を引き垂(た)る
口をへの字のようにする。口をゆがめる。
●口を開(ひら)く
話しはじめる。しゃべりだす。
●口を塞(ふさ)ぐ
人にものを言わせないようにする。悪事、秘密などをしゃべらせないようにする。金品などを与えてしゃべることを封じる。
●口を守ること瓶(かめ)の如くす
口(言葉)をつつしむべき事を、一度くつがえれば元にもどらない瓶の水にたとえて戒めることわざ。
●口を毟(むし)る
誘いをかけて尋ねる。問い落とそうとする。かまをかける。
●口を結(むす)ぶ
口を閉じてしゃべらない。黙る。
●口を寄(よ)す
巫女(みこ)が霊魂を招いて自分にのりうつらせ、その口から思いを述べさせる。口寄せをする。
●口を割(わ)る
自白する
くち【朽・腐】
〔語素〕(動詞「くちる(朽)」の連用形から)
1 名詞の上に付いて、くさったの意をそえる。「朽木」「朽葉」「朽屋」など。
2 名詞の上に付いて、年老いたの意をそえる。人をののしったり、自分をへりくだって言ったりするのにも用いる。「くちあま」「くちおんな」など。
●口と腹とは違う🔗⭐🔉
●口と腹とは違う
口に出して言うことと、心に考えていることとは別である。
●口なお=乳(ち・ちち)臭(くさ)し[=乳臭(にゅうしゅう)]
口がまだ乳くさい。年がまだ若くて経験不足であることにいう。くちばしが黄色い。
●口に合(あ)う
飲食物が好みの味と一致する。
●口に入(い)る
1 (「人の口に入る」の形で)うわさにのぼる。盛んに人の話の種になる。
2 食うことができる。
●口に掛(か)かる
=くち(口)の端(は)に掛かる
●口に掛(か)ける
=くち(口)の端(は)に掛ける
●口に風を引かす
言ってもむだなことを言うたとえ。言ったことがむだになる。
●口に藉(し)く
=くち(口)を藉(か)る
●口に=地代は出ない[=税は掛からぬ・年貢はいらぬ]
(どんなに勝手なことを言っても、それに地代(税)がかかる訳ではないの意)身勝手な放言をすることのたとえ。
●口にする
1 口に出して言う。話す。うわさする。話題にする。「口にするのもはばかる言葉」
2 口に入れる。口にくわえる。食べる。飲む。タバコなどを吸う。「口にしたことのない食べ物」
●口に出(だ)す
言葉にあらわす。言う。話す。
●口に絶(た)つ
1 あることについて決して話さない。しゃべらない。
2 ある特定の物の飲食を決してしない。断ち物をする。
●口に手を当てる
(口を手で隠してひそひそ話す意から)陰口をきく。陰口を言ってあざわらう。
●口に土用が入(はい)る
(江戸時代、夏の土用には仕事を休む職業が多かったところから)口が休みになる。食物が口にはいったので、おしゃべりがとだえる。
●口に乗(の)せる
ことばを巧みにあやつって、人をあざむく。口車に乗せる。
●口に上(のぼ)せる
=くち(口)の端に掛ける
●口に上(のぼ)る
=くち(口)の端に掛かる
●口に乗(の)る
1 人々の話の種になる。世の中に広く知られる。評判になる。人口に膾炙(かいしゃ)する。
2 相手の言葉にだまされて言う通りにする。口車に乗る。
●口に入(はい)る物なら按摩(あんま)の笛でも
意地きたなくなんでも食べることのたとえ。
●口に=針(はり)[=棘(とげ)]あり
言葉がとげとげしく、皮肉や悪意が感じられる。
●口に任(まか)せる
深く考えないで、思いつくままにものを言う。口から出まかせに言う。
●口に蜜あり、腹に剣あり
(中国、唐の玄宗の時の宰相李林甫の人柄を述べた語から)口先ではやさしいことを言いながら、心の中は陰険なこと。
●口の子(こ)
売買などの仲介の手数料。また、利息。口銭。
●口の籠(こ)
=くつこ(口籠)
●口の下(した)から
(「…という口の下から」の形で)言い終わるか終わらないうちに。
●口の虎は身を=破る[=食(は)む]
うかつなことを言うと身を破滅させることがある。言葉はつつしむべきであるという教え。
●口の端(は)
言葉のはしばし。くちさき。また、話の種。噂。くちは。
●口の端(は)に掛かる
人々の話の種にされる。噂をされる。口に掛かる。口にのぼる。
●口の端(は)に掛(か)ける
言葉のはしばしに出して言う。話の種にする。噂をする。口に掛ける。口にのぼせる。
●口の世(よ)
やっと食べるだけで生活する状態。また、やっと食べるだけのわずかな手当の程度。*浮・日本永代蔵‐五「やうやう口の世で抱へられ」
●口は口、心は心
口に出して言うことと、心の中で思っていることとが一致しないこと。うらはらであること。
●口は禍(わざわい)の=門(かど・もん)[=もと]
うっかり言った言葉で後の災難を招くことが住々にしてあるものだ。言葉は慎しむべきであるという戒め。
●口も八丁、手(て)も八丁
しゃべることもすることも非常に達者であること。口八丁手八丁。
●口貰(もら)う
(人に食物をもらって生活する意から)人に生活をみてもらう。寄食する。
●口止(や)まず
口の動きがやまない。また、絶えず言い続ける。
●口より出せば世間
いったん口外してしまえば、世間に知れて、秘密も秘密でなくなる意。
●口を開(あ)かす
相手にものを言わせる。他の人にしゃべらせる。*無名抄「くちあかすべくもなく難ぜられければ」
●口を合(あ)わせる
1 相手の話に調子を合わせる。話を合わせる。
2 言うことが違わないように話を一致させる。言葉をしめし合わす。
●口を掛(か)ける
1 前もって先方に事を通じておく。わたりをつけておく。申し入れておく。
2 相手を呼び出すことを申し入れる。とくに、芸娼妓などを客席に招く。
●口を固(かた)める
1 他人に言わないよう約束させる。口止めする。
2 かたく口約束をする。
●口を藉(か)る
口実をつくる。かこつける。藉口(しゃこう)する。口にしく。
●口を箝(かん)す
1 口をつぐんで物を言わない。口をつぐむ。
2 人の口をふさぐ。言うことがあっても言えないようにする。
●口を利(き)く
1 ものを言う。話をする。「生意気な口をきく」
2 巧みにものを言う。口が達者である。大言壮語する。
3 人中でものが言える。人々の間で重んぜられる。はばがきく。はぶりがよい。
4 二つのものの間がうまくいくよう、とりもつ。第三者が話をする。調停する。なかだちをする。
●口を切(き)る
1 まだ開いていない樽やびん、箱などのふたやせんをあける。
2 話をしはじめる。多くの人たちの中で最初に発言する。
3 遊女などと前もって遊興の約束をしておく。江戸深川の遊里で言う。
4 馬を歩かせはじめるために、手綱をゆるめる。
●口を極(きわ)める
ありたけの言葉を尽くす。あらゆる言い方でいろいろと述べる。「口を極めて賞める(罵る)」
●口を消(け)す
1 他言させないようにする。
2 前にした証言を取り消す。
●口を=吸(す)う[=する]
接吻する。
●口を過(す)ぎる
=くち(口)を過ごす1
●口を過(す)ごす
1 くらしを立ててゆく。生活する。口を過ぎる。
2 よけいなことをいう。言いすごす。
●口を酸(すっぱ・す)くする
=くち(口)が酸くなる
●口を滑(すべ)らす
うっかりして言ってはならないことを言ってしまう。
●口を=すぼめる[=つぼめる]
へりくだった物言いをする。言いわけやおせじを言う。
●口を添(そ)える
1 ちょっとひと口飲む。付けざしをする場合などにいう。
2 人の言うことなどに、はたから助成の言葉を加えてとりなす。口添えをする。
●口を揃(そろ)える
1 二人以上の人が同時に同じことを言う。異口同音に言う。
2 しめしあわせて同じことを言う。口を合わせる。
●口を出(だ)す
=くちばし(嘴)を容れる
●口を叩(たた)く
べらべらとはばかりもなくしゃべる。口たたく。
●口を垂(た)る
卑下したもの言いをする。下手(したて)に出てものをいう。言葉を垂れる。
●口を衝(つ)いて出る
次から次へと自然に言葉が出てくる。
●口を噤(つぐ)む
口をしめて開かない。黙る。口を閉ざす。
●口を=尖(とが)らす[=尖らせる]
唇を前に突きだしてとがらせる。怒ったり、言い争ったりするときなどの口つき。転じて、不平不満を表わす顔つきにもいう。
●口を=閉(と)ざす[=閉(と)じる]
沈黙する。黙る。
●口を濁(にご)す
=ことば(言葉)を濁す
●口を=拭(ぬぐ)う[=拭(ふ)く]
(盗み食いをした後で、口をふいてそしらぬ顔をする意から)何か悪いことやまずいことをしていながら、していないふりをする。また、知っていながら知らないふりをする。
●口を濡(ぬ)らす
1 少しばかり飲み食いする。口の中をうるおす。
2 =くち(口)を糊(のり)す
●口を=糊(のり)す[=餬(こ)す]
1 (「糊す」は粥(かゆ)をすするの意)やっとくらしをたてる。貧しく生活する。
2 食客、居候となる。
●口を=挟(はさ)む[=入(い)れる]
人が話している途中で横から何かをいう。
●口を引き垂(た)る
口をへの字のようにする。口をゆがめる。
●口を開(ひら)く
話しはじめる。しゃべりだす。
●口を塞(ふさ)ぐ
人にものを言わせないようにする。悪事、秘密などをしゃべらせないようにする。金品などを与えてしゃべることを封じる。
●口を守ること瓶(かめ)の如くす
口(言葉)をつつしむべき事を、一度くつがえれば元にもどらない瓶の水にたとえて戒めることわざ。
●口を毟(むし)る
誘いをかけて尋ねる。問い落とそうとする。かまをかける。
●口を結(むす)ぶ
口を閉じてしゃべらない。黙る。
●口を寄(よ)す
巫女(みこ)が霊魂を招いて自分にのりうつらせ、その口から思いを述べさせる。口寄せをする。
●口を割(わ)る
自白する
くち【朽・腐】
〔語素〕(動詞「くちる(朽)」の連用形から)
1 名詞の上に付いて、くさったの意をそえる。「朽木」「朽葉」「朽屋」など。
2 名詞の上に付いて、年老いたの意をそえる。人をののしったり、自分をへりくだって言ったりするのにも用いる。「くちあま」「くちおんな」など。
●口なお=乳(ち・ちち)臭(くさ)し[=乳臭(にゅうしゅう)]🔗⭐🔉
●口なお=乳(ち・ちち)臭(くさ)し[=乳臭(にゅうしゅう)]
口がまだ乳くさい。年がまだ若くて経験不足であることにいう。くちばしが黄色い。
●口に合(あ)う
飲食物が好みの味と一致する。
●口に入(い)る
1 (「人の口に入る」の形で)うわさにのぼる。盛んに人の話の種になる。
2 食うことができる。
●口に掛(か)かる
=くち(口)の端(は)に掛かる
●口に掛(か)ける
=くち(口)の端(は)に掛ける
●口に風を引かす
言ってもむだなことを言うたとえ。言ったことがむだになる。
●口に藉(し)く
=くち(口)を藉(か)る
●口に=地代は出ない[=税は掛からぬ・年貢はいらぬ]
(どんなに勝手なことを言っても、それに地代(税)がかかる訳ではないの意)身勝手な放言をすることのたとえ。
●口にする
1 口に出して言う。話す。うわさする。話題にする。「口にするのもはばかる言葉」
2 口に入れる。口にくわえる。食べる。飲む。タバコなどを吸う。「口にしたことのない食べ物」
●口に出(だ)す
言葉にあらわす。言う。話す。
●口に絶(た)つ
1 あることについて決して話さない。しゃべらない。
2 ある特定の物の飲食を決してしない。断ち物をする。
●口に手を当てる
(口を手で隠してひそひそ話す意から)陰口をきく。陰口を言ってあざわらう。
●口に土用が入(はい)る
(江戸時代、夏の土用には仕事を休む職業が多かったところから)口が休みになる。食物が口にはいったので、おしゃべりがとだえる。
●口に乗(の)せる
ことばを巧みにあやつって、人をあざむく。口車に乗せる。
●口に上(のぼ)せる
=くち(口)の端に掛ける
●口に上(のぼ)る
=くち(口)の端に掛かる
●口に乗(の)る
1 人々の話の種になる。世の中に広く知られる。評判になる。人口に膾炙(かいしゃ)する。
2 相手の言葉にだまされて言う通りにする。口車に乗る。
●口に入(はい)る物なら按摩(あんま)の笛でも
意地きたなくなんでも食べることのたとえ。
●口に=針(はり)[=棘(とげ)]あり
言葉がとげとげしく、皮肉や悪意が感じられる。
●口に任(まか)せる
深く考えないで、思いつくままにものを言う。口から出まかせに言う。
●口に蜜あり、腹に剣あり
(中国、唐の玄宗の時の宰相李林甫の人柄を述べた語から)口先ではやさしいことを言いながら、心の中は陰険なこと。
●口の子(こ)
売買などの仲介の手数料。また、利息。口銭。
●口の籠(こ)
=くつこ(口籠)
●口の下(した)から
(「…という口の下から」の形で)言い終わるか終わらないうちに。
●口の虎は身を=破る[=食(は)む]
うかつなことを言うと身を破滅させることがある。言葉はつつしむべきであるという教え。
●口の端(は)
言葉のはしばし。くちさき。また、話の種。噂。くちは。
●口の端(は)に掛かる
人々の話の種にされる。噂をされる。口に掛かる。口にのぼる。
●口の端(は)に掛(か)ける
言葉のはしばしに出して言う。話の種にする。噂をする。口に掛ける。口にのぼせる。
●口の世(よ)
やっと食べるだけで生活する状態。また、やっと食べるだけのわずかな手当の程度。*浮・日本永代蔵‐五「やうやう口の世で抱へられ」
●口は口、心は心
口に出して言うことと、心の中で思っていることとが一致しないこと。うらはらであること。
●口は禍(わざわい)の=門(かど・もん)[=もと]
うっかり言った言葉で後の災難を招くことが住々にしてあるものだ。言葉は慎しむべきであるという戒め。
●口も八丁、手(て)も八丁
しゃべることもすることも非常に達者であること。口八丁手八丁。
●口貰(もら)う
(人に食物をもらって生活する意から)人に生活をみてもらう。寄食する。
●口止(や)まず
口の動きがやまない。また、絶えず言い続ける。
●口より出せば世間
いったん口外してしまえば、世間に知れて、秘密も秘密でなくなる意。
●口を開(あ)かす
相手にものを言わせる。他の人にしゃべらせる。*無名抄「くちあかすべくもなく難ぜられければ」
●口を合(あ)わせる
1 相手の話に調子を合わせる。話を合わせる。
2 言うことが違わないように話を一致させる。言葉をしめし合わす。
●口を掛(か)ける
1 前もって先方に事を通じておく。わたりをつけておく。申し入れておく。
2 相手を呼び出すことを申し入れる。とくに、芸娼妓などを客席に招く。
●口を固(かた)める
1 他人に言わないよう約束させる。口止めする。
2 かたく口約束をする。
●口を藉(か)る
口実をつくる。かこつける。藉口(しゃこう)する。口にしく。
●口を箝(かん)す
1 口をつぐんで物を言わない。口をつぐむ。
2 人の口をふさぐ。言うことがあっても言えないようにする。
●口を利(き)く
1 ものを言う。話をする。「生意気な口をきく」
2 巧みにものを言う。口が達者である。大言壮語する。
3 人中でものが言える。人々の間で重んぜられる。はばがきく。はぶりがよい。
4 二つのものの間がうまくいくよう、とりもつ。第三者が話をする。調停する。なかだちをする。
●口を切(き)る
1 まだ開いていない樽やびん、箱などのふたやせんをあける。
2 話をしはじめる。多くの人たちの中で最初に発言する。
3 遊女などと前もって遊興の約束をしておく。江戸深川の遊里で言う。
4 馬を歩かせはじめるために、手綱をゆるめる。
●口を極(きわ)める
ありたけの言葉を尽くす。あらゆる言い方でいろいろと述べる。「口を極めて賞める(罵る)」
●口を消(け)す
1 他言させないようにする。
2 前にした証言を取り消す。
●口を=吸(す)う[=する]
接吻する。
●口を過(す)ぎる
=くち(口)を過ごす1
●口を過(す)ごす
1 くらしを立ててゆく。生活する。口を過ぎる。
2 よけいなことをいう。言いすごす。
●口を酸(すっぱ・す)くする
=くち(口)が酸くなる
●口を滑(すべ)らす
うっかりして言ってはならないことを言ってしまう。
●口を=すぼめる[=つぼめる]
へりくだった物言いをする。言いわけやおせじを言う。
●口を添(そ)える
1 ちょっとひと口飲む。付けざしをする場合などにいう。
2 人の言うことなどに、はたから助成の言葉を加えてとりなす。口添えをする。
●口を揃(そろ)える
1 二人以上の人が同時に同じことを言う。異口同音に言う。
2 しめしあわせて同じことを言う。口を合わせる。
●口を出(だ)す
=くちばし(嘴)を容れる
●口を叩(たた)く
べらべらとはばかりもなくしゃべる。口たたく。
●口を垂(た)る
卑下したもの言いをする。下手(したて)に出てものをいう。言葉を垂れる。
●口を衝(つ)いて出る
次から次へと自然に言葉が出てくる。
●口を噤(つぐ)む
口をしめて開かない。黙る。口を閉ざす。
●口を=尖(とが)らす[=尖らせる]
唇を前に突きだしてとがらせる。怒ったり、言い争ったりするときなどの口つき。転じて、不平不満を表わす顔つきにもいう。
●口を=閉(と)ざす[=閉(と)じる]
沈黙する。黙る。
●口を濁(にご)す
=ことば(言葉)を濁す
●口を=拭(ぬぐ)う[=拭(ふ)く]
(盗み食いをした後で、口をふいてそしらぬ顔をする意から)何か悪いことやまずいことをしていながら、していないふりをする。また、知っていながら知らないふりをする。
●口を濡(ぬ)らす
1 少しばかり飲み食いする。口の中をうるおす。
2 =くち(口)を糊(のり)す
●口を=糊(のり)す[=餬(こ)す]
1 (「糊す」は粥(かゆ)をすするの意)やっとくらしをたてる。貧しく生活する。
2 食客、居候となる。
●口を=挟(はさ)む[=入(い)れる]
人が話している途中で横から何かをいう。
●口を引き垂(た)る
口をへの字のようにする。口をゆがめる。
●口を開(ひら)く
話しはじめる。しゃべりだす。
●口を塞(ふさ)ぐ
人にものを言わせないようにする。悪事、秘密などをしゃべらせないようにする。金品などを与えてしゃべることを封じる。
●口を守ること瓶(かめ)の如くす
口(言葉)をつつしむべき事を、一度くつがえれば元にもどらない瓶の水にたとえて戒めることわざ。
●口を毟(むし)る
誘いをかけて尋ねる。問い落とそうとする。かまをかける。
●口を結(むす)ぶ
口を閉じてしゃべらない。黙る。
●口を寄(よ)す
巫女(みこ)が霊魂を招いて自分にのりうつらせ、その口から思いを述べさせる。口寄せをする。
●口を割(わ)る
自白する
くち【朽・腐】
〔語素〕(動詞「くちる(朽)」の連用形から)
1 名詞の上に付いて、くさったの意をそえる。「朽木」「朽葉」「朽屋」など。
2 名詞の上に付いて、年老いたの意をそえる。人をののしったり、自分をへりくだって言ったりするのにも用いる。「くちあま」「くちおんな」など。
●口に合(あ)う🔗⭐🔉
●口に合(あ)う
飲食物が好みの味と一致する。
●口に入(い)る
1 (「人の口に入る」の形で)うわさにのぼる。盛んに人の話の種になる。
2 食うことができる。
●口に掛(か)かる
=くち(口)の端(は)に掛かる
●口に掛(か)ける
=くち(口)の端(は)に掛ける
●口に風を引かす
言ってもむだなことを言うたとえ。言ったことがむだになる。
●口に藉(し)く
=くち(口)を藉(か)る
●口に=地代は出ない[=税は掛からぬ・年貢はいらぬ]
(どんなに勝手なことを言っても、それに地代(税)がかかる訳ではないの意)身勝手な放言をすることのたとえ。
●口にする
1 口に出して言う。話す。うわさする。話題にする。「口にするのもはばかる言葉」
2 口に入れる。口にくわえる。食べる。飲む。タバコなどを吸う。「口にしたことのない食べ物」
●口に出(だ)す
言葉にあらわす。言う。話す。
●口に絶(た)つ
1 あることについて決して話さない。しゃべらない。
2 ある特定の物の飲食を決してしない。断ち物をする。
●口に手を当てる
(口を手で隠してひそひそ話す意から)陰口をきく。陰口を言ってあざわらう。
●口に土用が入(はい)る
(江戸時代、夏の土用には仕事を休む職業が多かったところから)口が休みになる。食物が口にはいったので、おしゃべりがとだえる。
●口に乗(の)せる
ことばを巧みにあやつって、人をあざむく。口車に乗せる。
●口に上(のぼ)せる
=くち(口)の端に掛ける
●口に上(のぼ)る
=くち(口)の端に掛かる
●口に乗(の)る
1 人々の話の種になる。世の中に広く知られる。評判になる。人口に膾炙(かいしゃ)する。
2 相手の言葉にだまされて言う通りにする。口車に乗る。
●口に入(はい)る物なら按摩(あんま)の笛でも
意地きたなくなんでも食べることのたとえ。
●口に=針(はり)[=棘(とげ)]あり
言葉がとげとげしく、皮肉や悪意が感じられる。
●口に任(まか)せる
深く考えないで、思いつくままにものを言う。口から出まかせに言う。
●口に蜜あり、腹に剣あり
(中国、唐の玄宗の時の宰相李林甫の人柄を述べた語から)口先ではやさしいことを言いながら、心の中は陰険なこと。
●口の子(こ)
売買などの仲介の手数料。また、利息。口銭。
●口の籠(こ)
=くつこ(口籠)
●口の下(した)から
(「…という口の下から」の形で)言い終わるか終わらないうちに。
●口の虎は身を=破る[=食(は)む]
うかつなことを言うと身を破滅させることがある。言葉はつつしむべきであるという教え。
●口の端(は)
言葉のはしばし。くちさき。また、話の種。噂。くちは。
●口の端(は)に掛かる
人々の話の種にされる。噂をされる。口に掛かる。口にのぼる。
●口の端(は)に掛(か)ける
言葉のはしばしに出して言う。話の種にする。噂をする。口に掛ける。口にのぼせる。
●口の世(よ)
やっと食べるだけで生活する状態。また、やっと食べるだけのわずかな手当の程度。*浮・日本永代蔵‐五「やうやう口の世で抱へられ」
●口は口、心は心
口に出して言うことと、心の中で思っていることとが一致しないこと。うらはらであること。
●口は禍(わざわい)の=門(かど・もん)[=もと]
うっかり言った言葉で後の災難を招くことが住々にしてあるものだ。言葉は慎しむべきであるという戒め。
●口も八丁、手(て)も八丁
しゃべることもすることも非常に達者であること。口八丁手八丁。
●口貰(もら)う
(人に食物をもらって生活する意から)人に生活をみてもらう。寄食する。
●口止(や)まず
口の動きがやまない。また、絶えず言い続ける。
●口より出せば世間
いったん口外してしまえば、世間に知れて、秘密も秘密でなくなる意。
●口を開(あ)かす
相手にものを言わせる。他の人にしゃべらせる。*無名抄「くちあかすべくもなく難ぜられければ」
●口を合(あ)わせる
1 相手の話に調子を合わせる。話を合わせる。
2 言うことが違わないように話を一致させる。言葉をしめし合わす。
●口を掛(か)ける
1 前もって先方に事を通じておく。わたりをつけておく。申し入れておく。
2 相手を呼び出すことを申し入れる。とくに、芸娼妓などを客席に招く。
●口を固(かた)める
1 他人に言わないよう約束させる。口止めする。
2 かたく口約束をする。
●口を藉(か)る
口実をつくる。かこつける。藉口(しゃこう)する。口にしく。
●口を箝(かん)す
1 口をつぐんで物を言わない。口をつぐむ。
2 人の口をふさぐ。言うことがあっても言えないようにする。
●口を利(き)く
1 ものを言う。話をする。「生意気な口をきく」
2 巧みにものを言う。口が達者である。大言壮語する。
3 人中でものが言える。人々の間で重んぜられる。はばがきく。はぶりがよい。
4 二つのものの間がうまくいくよう、とりもつ。第三者が話をする。調停する。なかだちをする。
●口を切(き)る
1 まだ開いていない樽やびん、箱などのふたやせんをあける。
2 話をしはじめる。多くの人たちの中で最初に発言する。
3 遊女などと前もって遊興の約束をしておく。江戸深川の遊里で言う。
4 馬を歩かせはじめるために、手綱をゆるめる。
●口を極(きわ)める
ありたけの言葉を尽くす。あらゆる言い方でいろいろと述べる。「口を極めて賞める(罵る)」
●口を消(け)す
1 他言させないようにする。
2 前にした証言を取り消す。
●口を=吸(す)う[=する]
接吻する。
●口を過(す)ぎる
=くち(口)を過ごす1
●口を過(す)ごす
1 くらしを立ててゆく。生活する。口を過ぎる。
2 よけいなことをいう。言いすごす。
●口を酸(すっぱ・す)くする
=くち(口)が酸くなる
●口を滑(すべ)らす
うっかりして言ってはならないことを言ってしまう。
●口を=すぼめる[=つぼめる]
へりくだった物言いをする。言いわけやおせじを言う。
●口を添(そ)える
1 ちょっとひと口飲む。付けざしをする場合などにいう。
2 人の言うことなどに、はたから助成の言葉を加えてとりなす。口添えをする。
●口を揃(そろ)える
1 二人以上の人が同時に同じことを言う。異口同音に言う。
2 しめしあわせて同じことを言う。口を合わせる。
●口を出(だ)す
=くちばし(嘴)を容れる
●口を叩(たた)く
べらべらとはばかりもなくしゃべる。口たたく。
●口を垂(た)る
卑下したもの言いをする。下手(したて)に出てものをいう。言葉を垂れる。
●口を衝(つ)いて出る
次から次へと自然に言葉が出てくる。
●口を噤(つぐ)む
口をしめて開かない。黙る。口を閉ざす。
●口を=尖(とが)らす[=尖らせる]
唇を前に突きだしてとがらせる。怒ったり、言い争ったりするときなどの口つき。転じて、不平不満を表わす顔つきにもいう。
●口を=閉(と)ざす[=閉(と)じる]
沈黙する。黙る。
●口を濁(にご)す
=ことば(言葉)を濁す
●口を=拭(ぬぐ)う[=拭(ふ)く]
(盗み食いをした後で、口をふいてそしらぬ顔をする意から)何か悪いことやまずいことをしていながら、していないふりをする。また、知っていながら知らないふりをする。
●口を濡(ぬ)らす
1 少しばかり飲み食いする。口の中をうるおす。
2 =くち(口)を糊(のり)す
●口を=糊(のり)す[=餬(こ)す]
1 (「糊す」は粥(かゆ)をすするの意)やっとくらしをたてる。貧しく生活する。
2 食客、居候となる。
●口を=挟(はさ)む[=入(い)れる]
人が話している途中で横から何かをいう。
●口を引き垂(た)る
口をへの字のようにする。口をゆがめる。
●口を開(ひら)く
話しはじめる。しゃべりだす。
●口を塞(ふさ)ぐ
人にものを言わせないようにする。悪事、秘密などをしゃべらせないようにする。金品などを与えてしゃべることを封じる。
●口を守ること瓶(かめ)の如くす
口(言葉)をつつしむべき事を、一度くつがえれば元にもどらない瓶の水にたとえて戒めることわざ。
●口を毟(むし)る
誘いをかけて尋ねる。問い落とそうとする。かまをかける。
●口を結(むす)ぶ
口を閉じてしゃべらない。黙る。
●口を寄(よ)す
巫女(みこ)が霊魂を招いて自分にのりうつらせ、その口から思いを述べさせる。口寄せをする。
●口を割(わ)る
自白する
くち【朽・腐】
〔語素〕(動詞「くちる(朽)」の連用形から)
1 名詞の上に付いて、くさったの意をそえる。「朽木」「朽葉」「朽屋」など。
2 名詞の上に付いて、年老いたの意をそえる。人をののしったり、自分をへりくだって言ったりするのにも用いる。「くちあま」「くちおんな」など。
●口に入(い)る🔗⭐🔉
●口に入(い)る
1 (「人の口に入る」の形で)うわさにのぼる。盛んに人の話の種になる。
2 食うことができる。
●口に掛(か)かる
=くち(口)の端(は)に掛かる
●口に掛(か)ける
=くち(口)の端(は)に掛ける
●口に風を引かす
言ってもむだなことを言うたとえ。言ったことがむだになる。
●口に藉(し)く
=くち(口)を藉(か)る
●口に=地代は出ない[=税は掛からぬ・年貢はいらぬ]
(どんなに勝手なことを言っても、それに地代(税)がかかる訳ではないの意)身勝手な放言をすることのたとえ。
●口にする
1 口に出して言う。話す。うわさする。話題にする。「口にするのもはばかる言葉」
2 口に入れる。口にくわえる。食べる。飲む。タバコなどを吸う。「口にしたことのない食べ物」
●口に出(だ)す
言葉にあらわす。言う。話す。
●口に絶(た)つ
1 あることについて決して話さない。しゃべらない。
2 ある特定の物の飲食を決してしない。断ち物をする。
●口に手を当てる
(口を手で隠してひそひそ話す意から)陰口をきく。陰口を言ってあざわらう。
●口に土用が入(はい)る
(江戸時代、夏の土用には仕事を休む職業が多かったところから)口が休みになる。食物が口にはいったので、おしゃべりがとだえる。
●口に乗(の)せる
ことばを巧みにあやつって、人をあざむく。口車に乗せる。
●口に上(のぼ)せる
=くち(口)の端に掛ける
●口に上(のぼ)る
=くち(口)の端に掛かる
●口に乗(の)る
1 人々の話の種になる。世の中に広く知られる。評判になる。人口に膾炙(かいしゃ)する。
2 相手の言葉にだまされて言う通りにする。口車に乗る。
●口に入(はい)る物なら按摩(あんま)の笛でも
意地きたなくなんでも食べることのたとえ。
●口に=針(はり)[=棘(とげ)]あり
言葉がとげとげしく、皮肉や悪意が感じられる。
●口に任(まか)せる
深く考えないで、思いつくままにものを言う。口から出まかせに言う。
●口に蜜あり、腹に剣あり
(中国、唐の玄宗の時の宰相李林甫の人柄を述べた語から)口先ではやさしいことを言いながら、心の中は陰険なこと。
●口の子(こ)
売買などの仲介の手数料。また、利息。口銭。
●口の籠(こ)
=くつこ(口籠)
●口の下(した)から
(「…という口の下から」の形で)言い終わるか終わらないうちに。
●口の虎は身を=破る[=食(は)む]
うかつなことを言うと身を破滅させることがある。言葉はつつしむべきであるという教え。
●口の端(は)
言葉のはしばし。くちさき。また、話の種。噂。くちは。
●口の端(は)に掛かる
人々の話の種にされる。噂をされる。口に掛かる。口にのぼる。
●口の端(は)に掛(か)ける
言葉のはしばしに出して言う。話の種にする。噂をする。口に掛ける。口にのぼせる。
●口の世(よ)
やっと食べるだけで生活する状態。また、やっと食べるだけのわずかな手当の程度。*浮・日本永代蔵‐五「やうやう口の世で抱へられ」
●口は口、心は心
口に出して言うことと、心の中で思っていることとが一致しないこと。うらはらであること。
●口は禍(わざわい)の=門(かど・もん)[=もと]
うっかり言った言葉で後の災難を招くことが住々にしてあるものだ。言葉は慎しむべきであるという戒め。
●口も八丁、手(て)も八丁
しゃべることもすることも非常に達者であること。口八丁手八丁。
●口貰(もら)う
(人に食物をもらって生活する意から)人に生活をみてもらう。寄食する。
●口止(や)まず
口の動きがやまない。また、絶えず言い続ける。
●口より出せば世間
いったん口外してしまえば、世間に知れて、秘密も秘密でなくなる意。
●口を開(あ)かす
相手にものを言わせる。他の人にしゃべらせる。*無名抄「くちあかすべくもなく難ぜられければ」
●口を合(あ)わせる
1 相手の話に調子を合わせる。話を合わせる。
2 言うことが違わないように話を一致させる。言葉をしめし合わす。
●口を掛(か)ける
1 前もって先方に事を通じておく。わたりをつけておく。申し入れておく。
2 相手を呼び出すことを申し入れる。とくに、芸娼妓などを客席に招く。
●口を固(かた)める
1 他人に言わないよう約束させる。口止めする。
2 かたく口約束をする。
●口を藉(か)る
口実をつくる。かこつける。藉口(しゃこう)する。口にしく。
●口を箝(かん)す
1 口をつぐんで物を言わない。口をつぐむ。
2 人の口をふさぐ。言うことがあっても言えないようにする。
●口を利(き)く
1 ものを言う。話をする。「生意気な口をきく」
2 巧みにものを言う。口が達者である。大言壮語する。
3 人中でものが言える。人々の間で重んぜられる。はばがきく。はぶりがよい。
4 二つのものの間がうまくいくよう、とりもつ。第三者が話をする。調停する。なかだちをする。
●口を切(き)る
1 まだ開いていない樽やびん、箱などのふたやせんをあける。
2 話をしはじめる。多くの人たちの中で最初に発言する。
3 遊女などと前もって遊興の約束をしておく。江戸深川の遊里で言う。
4 馬を歩かせはじめるために、手綱をゆるめる。
●口を極(きわ)める
ありたけの言葉を尽くす。あらゆる言い方でいろいろと述べる。「口を極めて賞める(罵る)」
●口を消(け)す
1 他言させないようにする。
2 前にした証言を取り消す。
●口を=吸(す)う[=する]
接吻する。
●口を過(す)ぎる
=くち(口)を過ごす1
●口を過(す)ごす
1 くらしを立ててゆく。生活する。口を過ぎる。
2 よけいなことをいう。言いすごす。
●口を酸(すっぱ・す)くする
=くち(口)が酸くなる
●口を滑(すべ)らす
うっかりして言ってはならないことを言ってしまう。
●口を=すぼめる[=つぼめる]
へりくだった物言いをする。言いわけやおせじを言う。
●口を添(そ)える
1 ちょっとひと口飲む。付けざしをする場合などにいう。
2 人の言うことなどに、はたから助成の言葉を加えてとりなす。口添えをする。
●口を揃(そろ)える
1 二人以上の人が同時に同じことを言う。異口同音に言う。
2 しめしあわせて同じことを言う。口を合わせる。
●口を出(だ)す
=くちばし(嘴)を容れる
●口を叩(たた)く
べらべらとはばかりもなくしゃべる。口たたく。
●口を垂(た)る
卑下したもの言いをする。下手(したて)に出てものをいう。言葉を垂れる。
●口を衝(つ)いて出る
次から次へと自然に言葉が出てくる。
●口を噤(つぐ)む
口をしめて開かない。黙る。口を閉ざす。
●口を=尖(とが)らす[=尖らせる]
唇を前に突きだしてとがらせる。怒ったり、言い争ったりするときなどの口つき。転じて、不平不満を表わす顔つきにもいう。
●口を=閉(と)ざす[=閉(と)じる]
沈黙する。黙る。
●口を濁(にご)す
=ことば(言葉)を濁す
●口を=拭(ぬぐ)う[=拭(ふ)く]
(盗み食いをした後で、口をふいてそしらぬ顔をする意から)何か悪いことやまずいことをしていながら、していないふりをする。また、知っていながら知らないふりをする。
●口を濡(ぬ)らす
1 少しばかり飲み食いする。口の中をうるおす。
2 =くち(口)を糊(のり)す
●口を=糊(のり)す[=餬(こ)す]
1 (「糊す」は粥(かゆ)をすするの意)やっとくらしをたてる。貧しく生活する。
2 食客、居候となる。
●口を=挟(はさ)む[=入(い)れる]
人が話している途中で横から何かをいう。
●口を引き垂(た)る
口をへの字のようにする。口をゆがめる。
●口を開(ひら)く
話しはじめる。しゃべりだす。
●口を塞(ふさ)ぐ
人にものを言わせないようにする。悪事、秘密などをしゃべらせないようにする。金品などを与えてしゃべることを封じる。
●口を守ること瓶(かめ)の如くす
口(言葉)をつつしむべき事を、一度くつがえれば元にもどらない瓶の水にたとえて戒めることわざ。
●口を毟(むし)る
誘いをかけて尋ねる。問い落とそうとする。かまをかける。
●口を結(むす)ぶ
口を閉じてしゃべらない。黙る。
●口を寄(よ)す
巫女(みこ)が霊魂を招いて自分にのりうつらせ、その口から思いを述べさせる。口寄せをする。
●口を割(わ)る
自白する
くち【朽・腐】
〔語素〕(動詞「くちる(朽)」の連用形から)
1 名詞の上に付いて、くさったの意をそえる。「朽木」「朽葉」「朽屋」など。
2 名詞の上に付いて、年老いたの意をそえる。人をののしったり、自分をへりくだって言ったりするのにも用いる。「くちあま」「くちおんな」など。
●口に掛(か)かる🔗⭐🔉
●口に掛(か)かる
=くち(口)の端(は)に掛かる
●口に掛(か)ける
=くち(口)の端(は)に掛ける
●口に風を引かす
言ってもむだなことを言うたとえ。言ったことがむだになる。
●口に藉(し)く
=くち(口)を藉(か)る
●口に=地代は出ない[=税は掛からぬ・年貢はいらぬ]
(どんなに勝手なことを言っても、それに地代(税)がかかる訳ではないの意)身勝手な放言をすることのたとえ。
●口にする
1 口に出して言う。話す。うわさする。話題にする。「口にするのもはばかる言葉」
2 口に入れる。口にくわえる。食べる。飲む。タバコなどを吸う。「口にしたことのない食べ物」
●口に出(だ)す
言葉にあらわす。言う。話す。
●口に絶(た)つ
1 あることについて決して話さない。しゃべらない。
2 ある特定の物の飲食を決してしない。断ち物をする。
●口に手を当てる
(口を手で隠してひそひそ話す意から)陰口をきく。陰口を言ってあざわらう。
●口に土用が入(はい)る
(江戸時代、夏の土用には仕事を休む職業が多かったところから)口が休みになる。食物が口にはいったので、おしゃべりがとだえる。
●口に乗(の)せる
ことばを巧みにあやつって、人をあざむく。口車に乗せる。
●口に上(のぼ)せる
=くち(口)の端に掛ける
●口に上(のぼ)る
=くち(口)の端に掛かる
●口に乗(の)る
1 人々の話の種になる。世の中に広く知られる。評判になる。人口に膾炙(かいしゃ)する。
2 相手の言葉にだまされて言う通りにする。口車に乗る。
●口に入(はい)る物なら按摩(あんま)の笛でも
意地きたなくなんでも食べることのたとえ。
●口に=針(はり)[=棘(とげ)]あり
言葉がとげとげしく、皮肉や悪意が感じられる。
●口に任(まか)せる
深く考えないで、思いつくままにものを言う。口から出まかせに言う。
●口に蜜あり、腹に剣あり
(中国、唐の玄宗の時の宰相李林甫の人柄を述べた語から)口先ではやさしいことを言いながら、心の中は陰険なこと。
●口の子(こ)
売買などの仲介の手数料。また、利息。口銭。
●口の籠(こ)
=くつこ(口籠)
●口の下(した)から
(「…という口の下から」の形で)言い終わるか終わらないうちに。
●口の虎は身を=破る[=食(は)む]
うかつなことを言うと身を破滅させることがある。言葉はつつしむべきであるという教え。
●口の端(は)
言葉のはしばし。くちさき。また、話の種。噂。くちは。
●口の端(は)に掛かる
人々の話の種にされる。噂をされる。口に掛かる。口にのぼる。
●口の端(は)に掛(か)ける
言葉のはしばしに出して言う。話の種にする。噂をする。口に掛ける。口にのぼせる。
●口の世(よ)
やっと食べるだけで生活する状態。また、やっと食べるだけのわずかな手当の程度。*浮・日本永代蔵‐五「やうやう口の世で抱へられ」
●口は口、心は心
口に出して言うことと、心の中で思っていることとが一致しないこと。うらはらであること。
●口は禍(わざわい)の=門(かど・もん)[=もと]
うっかり言った言葉で後の災難を招くことが住々にしてあるものだ。言葉は慎しむべきであるという戒め。
●口も八丁、手(て)も八丁
しゃべることもすることも非常に達者であること。口八丁手八丁。
●口貰(もら)う
(人に食物をもらって生活する意から)人に生活をみてもらう。寄食する。
●口止(や)まず
口の動きがやまない。また、絶えず言い続ける。
●口より出せば世間
いったん口外してしまえば、世間に知れて、秘密も秘密でなくなる意。
●口を開(あ)かす
相手にものを言わせる。他の人にしゃべらせる。*無名抄「くちあかすべくもなく難ぜられければ」
●口を合(あ)わせる
1 相手の話に調子を合わせる。話を合わせる。
2 言うことが違わないように話を一致させる。言葉をしめし合わす。
●口を掛(か)ける
1 前もって先方に事を通じておく。わたりをつけておく。申し入れておく。
2 相手を呼び出すことを申し入れる。とくに、芸娼妓などを客席に招く。
●口を固(かた)める
1 他人に言わないよう約束させる。口止めする。
2 かたく口約束をする。
●口を藉(か)る
口実をつくる。かこつける。藉口(しゃこう)する。口にしく。
●口を箝(かん)す
1 口をつぐんで物を言わない。口をつぐむ。
2 人の口をふさぐ。言うことがあっても言えないようにする。
●口を利(き)く
1 ものを言う。話をする。「生意気な口をきく」
2 巧みにものを言う。口が達者である。大言壮語する。
3 人中でものが言える。人々の間で重んぜられる。はばがきく。はぶりがよい。
4 二つのものの間がうまくいくよう、とりもつ。第三者が話をする。調停する。なかだちをする。
●口を切(き)る
1 まだ開いていない樽やびん、箱などのふたやせんをあける。
2 話をしはじめる。多くの人たちの中で最初に発言する。
3 遊女などと前もって遊興の約束をしておく。江戸深川の遊里で言う。
4 馬を歩かせはじめるために、手綱をゆるめる。
●口を極(きわ)める
ありたけの言葉を尽くす。あらゆる言い方でいろいろと述べる。「口を極めて賞める(罵る)」
●口を消(け)す
1 他言させないようにする。
2 前にした証言を取り消す。
●口を=吸(す)う[=する]
接吻する。
●口を過(す)ぎる
=くち(口)を過ごす1
●口を過(す)ごす
1 くらしを立ててゆく。生活する。口を過ぎる。
2 よけいなことをいう。言いすごす。
●口を酸(すっぱ・す)くする
=くち(口)が酸くなる
●口を滑(すべ)らす
うっかりして言ってはならないことを言ってしまう。
●口を=すぼめる[=つぼめる]
へりくだった物言いをする。言いわけやおせじを言う。
●口を添(そ)える
1 ちょっとひと口飲む。付けざしをする場合などにいう。
2 人の言うことなどに、はたから助成の言葉を加えてとりなす。口添えをする。
●口を揃(そろ)える
1 二人以上の人が同時に同じことを言う。異口同音に言う。
2 しめしあわせて同じことを言う。口を合わせる。
●口を出(だ)す
=くちばし(嘴)を容れる
●口を叩(たた)く
べらべらとはばかりもなくしゃべる。口たたく。
●口を垂(た)る
卑下したもの言いをする。下手(したて)に出てものをいう。言葉を垂れる。
●口を衝(つ)いて出る
次から次へと自然に言葉が出てくる。
●口を噤(つぐ)む
口をしめて開かない。黙る。口を閉ざす。
●口を=尖(とが)らす[=尖らせる]
唇を前に突きだしてとがらせる。怒ったり、言い争ったりするときなどの口つき。転じて、不平不満を表わす顔つきにもいう。
●口を=閉(と)ざす[=閉(と)じる]
沈黙する。黙る。
●口を濁(にご)す
=ことば(言葉)を濁す
●口を=拭(ぬぐ)う[=拭(ふ)く]
(盗み食いをした後で、口をふいてそしらぬ顔をする意から)何か悪いことやまずいことをしていながら、していないふりをする。また、知っていながら知らないふりをする。
●口を濡(ぬ)らす
1 少しばかり飲み食いする。口の中をうるおす。
2 =くち(口)を糊(のり)す
●口を=糊(のり)す[=餬(こ)す]
1 (「糊す」は粥(かゆ)をすするの意)やっとくらしをたてる。貧しく生活する。
2 食客、居候となる。
●口を=挟(はさ)む[=入(い)れる]
人が話している途中で横から何かをいう。
●口を引き垂(た)る
口をへの字のようにする。口をゆがめる。
●口を開(ひら)く
話しはじめる。しゃべりだす。
●口を塞(ふさ)ぐ
人にものを言わせないようにする。悪事、秘密などをしゃべらせないようにする。金品などを与えてしゃべることを封じる。
●口を守ること瓶(かめ)の如くす
口(言葉)をつつしむべき事を、一度くつがえれば元にもどらない瓶の水にたとえて戒めることわざ。
●口を毟(むし)る
誘いをかけて尋ねる。問い落とそうとする。かまをかける。
●口を結(むす)ぶ
口を閉じてしゃべらない。黙る。
●口を寄(よ)す
巫女(みこ)が霊魂を招いて自分にのりうつらせ、その口から思いを述べさせる。口寄せをする。
●口を割(わ)る
自白する
くち【朽・腐】
〔語素〕(動詞「くちる(朽)」の連用形から)
1 名詞の上に付いて、くさったの意をそえる。「朽木」「朽葉」「朽屋」など。
2 名詞の上に付いて、年老いたの意をそえる。人をののしったり、自分をへりくだって言ったりするのにも用いる。「くちあま」「くちおんな」など。
●口に掛(か)ける🔗⭐🔉
●口に掛(か)ける
=くち(口)の端(は)に掛ける
●口に風を引かす
言ってもむだなことを言うたとえ。言ったことがむだになる。
●口に藉(し)く
=くち(口)を藉(か)る
●口に=地代は出ない[=税は掛からぬ・年貢はいらぬ]
(どんなに勝手なことを言っても、それに地代(税)がかかる訳ではないの意)身勝手な放言をすることのたとえ。
●口にする
1 口に出して言う。話す。うわさする。話題にする。「口にするのもはばかる言葉」
2 口に入れる。口にくわえる。食べる。飲む。タバコなどを吸う。「口にしたことのない食べ物」
●口に出(だ)す
言葉にあらわす。言う。話す。
●口に絶(た)つ
1 あることについて決して話さない。しゃべらない。
2 ある特定の物の飲食を決してしない。断ち物をする。
●口に手を当てる
(口を手で隠してひそひそ話す意から)陰口をきく。陰口を言ってあざわらう。
●口に土用が入(はい)る
(江戸時代、夏の土用には仕事を休む職業が多かったところから)口が休みになる。食物が口にはいったので、おしゃべりがとだえる。
●口に乗(の)せる
ことばを巧みにあやつって、人をあざむく。口車に乗せる。
●口に上(のぼ)せる
=くち(口)の端に掛ける
●口に上(のぼ)る
=くち(口)の端に掛かる
●口に乗(の)る
1 人々の話の種になる。世の中に広く知られる。評判になる。人口に膾炙(かいしゃ)する。
2 相手の言葉にだまされて言う通りにする。口車に乗る。
●口に入(はい)る物なら按摩(あんま)の笛でも
意地きたなくなんでも食べることのたとえ。
●口に=針(はり)[=棘(とげ)]あり
言葉がとげとげしく、皮肉や悪意が感じられる。
●口に任(まか)せる
深く考えないで、思いつくままにものを言う。口から出まかせに言う。
●口に蜜あり、腹に剣あり
(中国、唐の玄宗の時の宰相李林甫の人柄を述べた語から)口先ではやさしいことを言いながら、心の中は陰険なこと。
●口の子(こ)
売買などの仲介の手数料。また、利息。口銭。
●口の籠(こ)
=くつこ(口籠)
●口の下(した)から
(「…という口の下から」の形で)言い終わるか終わらないうちに。
●口の虎は身を=破る[=食(は)む]
うかつなことを言うと身を破滅させることがある。言葉はつつしむべきであるという教え。
●口の端(は)
言葉のはしばし。くちさき。また、話の種。噂。くちは。
●口の端(は)に掛かる
人々の話の種にされる。噂をされる。口に掛かる。口にのぼる。
●口の端(は)に掛(か)ける
言葉のはしばしに出して言う。話の種にする。噂をする。口に掛ける。口にのぼせる。
●口の世(よ)
やっと食べるだけで生活する状態。また、やっと食べるだけのわずかな手当の程度。*浮・日本永代蔵‐五「やうやう口の世で抱へられ」
●口は口、心は心
口に出して言うことと、心の中で思っていることとが一致しないこと。うらはらであること。
●口は禍(わざわい)の=門(かど・もん)[=もと]
うっかり言った言葉で後の災難を招くことが住々にしてあるものだ。言葉は慎しむべきであるという戒め。
●口も八丁、手(て)も八丁
しゃべることもすることも非常に達者であること。口八丁手八丁。
●口貰(もら)う
(人に食物をもらって生活する意から)人に生活をみてもらう。寄食する。
●口止(や)まず
口の動きがやまない。また、絶えず言い続ける。
●口より出せば世間
いったん口外してしまえば、世間に知れて、秘密も秘密でなくなる意。
●口を開(あ)かす
相手にものを言わせる。他の人にしゃべらせる。*無名抄「くちあかすべくもなく難ぜられければ」
●口を合(あ)わせる
1 相手の話に調子を合わせる。話を合わせる。
2 言うことが違わないように話を一致させる。言葉をしめし合わす。
●口を掛(か)ける
1 前もって先方に事を通じておく。わたりをつけておく。申し入れておく。
2 相手を呼び出すことを申し入れる。とくに、芸娼妓などを客席に招く。
●口を固(かた)める
1 他人に言わないよう約束させる。口止めする。
2 かたく口約束をする。
●口を藉(か)る
口実をつくる。かこつける。藉口(しゃこう)する。口にしく。
●口を箝(かん)す
1 口をつぐんで物を言わない。口をつぐむ。
2 人の口をふさぐ。言うことがあっても言えないようにする。
●口を利(き)く
1 ものを言う。話をする。「生意気な口をきく」
2 巧みにものを言う。口が達者である。大言壮語する。
3 人中でものが言える。人々の間で重んぜられる。はばがきく。はぶりがよい。
4 二つのものの間がうまくいくよう、とりもつ。第三者が話をする。調停する。なかだちをする。
●口を切(き)る
1 まだ開いていない樽やびん、箱などのふたやせんをあける。
2 話をしはじめる。多くの人たちの中で最初に発言する。
3 遊女などと前もって遊興の約束をしておく。江戸深川の遊里で言う。
4 馬を歩かせはじめるために、手綱をゆるめる。
●口を極(きわ)める
ありたけの言葉を尽くす。あらゆる言い方でいろいろと述べる。「口を極めて賞める(罵る)」
●口を消(け)す
1 他言させないようにする。
2 前にした証言を取り消す。
●口を=吸(す)う[=する]
接吻する。
●口を過(す)ぎる
=くち(口)を過ごす1
●口を過(す)ごす
1 くらしを立ててゆく。生活する。口を過ぎる。
2 よけいなことをいう。言いすごす。
●口を酸(すっぱ・す)くする
=くち(口)が酸くなる
●口を滑(すべ)らす
うっかりして言ってはならないことを言ってしまう。
●口を=すぼめる[=つぼめる]
へりくだった物言いをする。言いわけやおせじを言う。
●口を添(そ)える
1 ちょっとひと口飲む。付けざしをする場合などにいう。
2 人の言うことなどに、はたから助成の言葉を加えてとりなす。口添えをする。
●口を揃(そろ)える
1 二人以上の人が同時に同じことを言う。異口同音に言う。
2 しめしあわせて同じことを言う。口を合わせる。
●口を出(だ)す
=くちばし(嘴)を容れる
●口を叩(たた)く
べらべらとはばかりもなくしゃべる。口たたく。
●口を垂(た)る
卑下したもの言いをする。下手(したて)に出てものをいう。言葉を垂れる。
●口を衝(つ)いて出る
次から次へと自然に言葉が出てくる。
●口を噤(つぐ)む
口をしめて開かない。黙る。口を閉ざす。
●口を=尖(とが)らす[=尖らせる]
唇を前に突きだしてとがらせる。怒ったり、言い争ったりするときなどの口つき。転じて、不平不満を表わす顔つきにもいう。
●口を=閉(と)ざす[=閉(と)じる]
沈黙する。黙る。
●口を濁(にご)す
=ことば(言葉)を濁す
●口を=拭(ぬぐ)う[=拭(ふ)く]
(盗み食いをした後で、口をふいてそしらぬ顔をする意から)何か悪いことやまずいことをしていながら、していないふりをする。また、知っていながら知らないふりをする。
●口を濡(ぬ)らす
1 少しばかり飲み食いする。口の中をうるおす。
2 =くち(口)を糊(のり)す
●口を=糊(のり)す[=餬(こ)す]
1 (「糊す」は粥(かゆ)をすするの意)やっとくらしをたてる。貧しく生活する。
2 食客、居候となる。
●口を=挟(はさ)む[=入(い)れる]
人が話している途中で横から何かをいう。
●口を引き垂(た)る
口をへの字のようにする。口をゆがめる。
●口を開(ひら)く
話しはじめる。しゃべりだす。
●口を塞(ふさ)ぐ
人にものを言わせないようにする。悪事、秘密などをしゃべらせないようにする。金品などを与えてしゃべることを封じる。
●口を守ること瓶(かめ)の如くす
口(言葉)をつつしむべき事を、一度くつがえれば元にもどらない瓶の水にたとえて戒めることわざ。
●口を毟(むし)る
誘いをかけて尋ねる。問い落とそうとする。かまをかける。
●口を結(むす)ぶ
口を閉じてしゃべらない。黙る。
●口を寄(よ)す
巫女(みこ)が霊魂を招いて自分にのりうつらせ、その口から思いを述べさせる。口寄せをする。
●口を割(わ)る
自白する
くち【朽・腐】
〔語素〕(動詞「くちる(朽)」の連用形から)
1 名詞の上に付いて、くさったの意をそえる。「朽木」「朽葉」「朽屋」など。
2 名詞の上に付いて、年老いたの意をそえる。人をののしったり、自分をへりくだって言ったりするのにも用いる。「くちあま」「くちおんな」など。
●口に風を引かす🔗⭐🔉
●口に風を引かす
言ってもむだなことを言うたとえ。言ったことがむだになる。
●口に藉(し)く
=くち(口)を藉(か)る
●口に=地代は出ない[=税は掛からぬ・年貢はいらぬ]
(どんなに勝手なことを言っても、それに地代(税)がかかる訳ではないの意)身勝手な放言をすることのたとえ。
●口にする
1 口に出して言う。話す。うわさする。話題にする。「口にするのもはばかる言葉」
2 口に入れる。口にくわえる。食べる。飲む。タバコなどを吸う。「口にしたことのない食べ物」
●口に出(だ)す
言葉にあらわす。言う。話す。
●口に絶(た)つ
1 あることについて決して話さない。しゃべらない。
2 ある特定の物の飲食を決してしない。断ち物をする。
●口に手を当てる
(口を手で隠してひそひそ話す意から)陰口をきく。陰口を言ってあざわらう。
●口に土用が入(はい)る
(江戸時代、夏の土用には仕事を休む職業が多かったところから)口が休みになる。食物が口にはいったので、おしゃべりがとだえる。
●口に乗(の)せる
ことばを巧みにあやつって、人をあざむく。口車に乗せる。
●口に上(のぼ)せる
=くち(口)の端に掛ける
●口に上(のぼ)る
=くち(口)の端に掛かる
●口に乗(の)る
1 人々の話の種になる。世の中に広く知られる。評判になる。人口に膾炙(かいしゃ)する。
2 相手の言葉にだまされて言う通りにする。口車に乗る。
●口に入(はい)る物なら按摩(あんま)の笛でも
意地きたなくなんでも食べることのたとえ。
●口に=針(はり)[=棘(とげ)]あり
言葉がとげとげしく、皮肉や悪意が感じられる。
●口に任(まか)せる
深く考えないで、思いつくままにものを言う。口から出まかせに言う。
●口に蜜あり、腹に剣あり
(中国、唐の玄宗の時の宰相李林甫の人柄を述べた語から)口先ではやさしいことを言いながら、心の中は陰険なこと。
●口の子(こ)
売買などの仲介の手数料。また、利息。口銭。
●口の籠(こ)
=くつこ(口籠)
●口の下(した)から
(「…という口の下から」の形で)言い終わるか終わらないうちに。
●口の虎は身を=破る[=食(は)む]
うかつなことを言うと身を破滅させることがある。言葉はつつしむべきであるという教え。
●口の端(は)
言葉のはしばし。くちさき。また、話の種。噂。くちは。
●口の端(は)に掛かる
人々の話の種にされる。噂をされる。口に掛かる。口にのぼる。
●口の端(は)に掛(か)ける
言葉のはしばしに出して言う。話の種にする。噂をする。口に掛ける。口にのぼせる。
●口の世(よ)
やっと食べるだけで生活する状態。また、やっと食べるだけのわずかな手当の程度。*浮・日本永代蔵‐五「やうやう口の世で抱へられ」
●口は口、心は心
口に出して言うことと、心の中で思っていることとが一致しないこと。うらはらであること。
●口は禍(わざわい)の=門(かど・もん)[=もと]
うっかり言った言葉で後の災難を招くことが住々にしてあるものだ。言葉は慎しむべきであるという戒め。
●口も八丁、手(て)も八丁
しゃべることもすることも非常に達者であること。口八丁手八丁。
●口貰(もら)う
(人に食物をもらって生活する意から)人に生活をみてもらう。寄食する。
●口止(や)まず
口の動きがやまない。また、絶えず言い続ける。
●口より出せば世間
いったん口外してしまえば、世間に知れて、秘密も秘密でなくなる意。
●口を開(あ)かす
相手にものを言わせる。他の人にしゃべらせる。*無名抄「くちあかすべくもなく難ぜられければ」
●口を合(あ)わせる
1 相手の話に調子を合わせる。話を合わせる。
2 言うことが違わないように話を一致させる。言葉をしめし合わす。
●口を掛(か)ける
1 前もって先方に事を通じておく。わたりをつけておく。申し入れておく。
2 相手を呼び出すことを申し入れる。とくに、芸娼妓などを客席に招く。
●口を固(かた)める
1 他人に言わないよう約束させる。口止めする。
2 かたく口約束をする。
●口を藉(か)る
口実をつくる。かこつける。藉口(しゃこう)する。口にしく。
●口を箝(かん)す
1 口をつぐんで物を言わない。口をつぐむ。
2 人の口をふさぐ。言うことがあっても言えないようにする。
●口を利(き)く
1 ものを言う。話をする。「生意気な口をきく」
2 巧みにものを言う。口が達者である。大言壮語する。
3 人中でものが言える。人々の間で重んぜられる。はばがきく。はぶりがよい。
4 二つのものの間がうまくいくよう、とりもつ。第三者が話をする。調停する。なかだちをする。
●口を切(き)る
1 まだ開いていない樽やびん、箱などのふたやせんをあける。
2 話をしはじめる。多くの人たちの中で最初に発言する。
3 遊女などと前もって遊興の約束をしておく。江戸深川の遊里で言う。
4 馬を歩かせはじめるために、手綱をゆるめる。
●口を極(きわ)める
ありたけの言葉を尽くす。あらゆる言い方でいろいろと述べる。「口を極めて賞める(罵る)」
●口を消(け)す
1 他言させないようにする。
2 前にした証言を取り消す。
●口を=吸(す)う[=する]
接吻する。
●口を過(す)ぎる
=くち(口)を過ごす1
●口を過(す)ごす
1 くらしを立ててゆく。生活する。口を過ぎる。
2 よけいなことをいう。言いすごす。
●口を酸(すっぱ・す)くする
=くち(口)が酸くなる
●口を滑(すべ)らす
うっかりして言ってはならないことを言ってしまう。
●口を=すぼめる[=つぼめる]
へりくだった物言いをする。言いわけやおせじを言う。
●口を添(そ)える
1 ちょっとひと口飲む。付けざしをする場合などにいう。
2 人の言うことなどに、はたから助成の言葉を加えてとりなす。口添えをする。
●口を揃(そろ)える
1 二人以上の人が同時に同じことを言う。異口同音に言う。
2 しめしあわせて同じことを言う。口を合わせる。
●口を出(だ)す
=くちばし(嘴)を容れる
●口を叩(たた)く
べらべらとはばかりもなくしゃべる。口たたく。
●口を垂(た)る
卑下したもの言いをする。下手(したて)に出てものをいう。言葉を垂れる。
●口を衝(つ)いて出る
次から次へと自然に言葉が出てくる。
●口を噤(つぐ)む
口をしめて開かない。黙る。口を閉ざす。
●口を=尖(とが)らす[=尖らせる]
唇を前に突きだしてとがらせる。怒ったり、言い争ったりするときなどの口つき。転じて、不平不満を表わす顔つきにもいう。
●口を=閉(と)ざす[=閉(と)じる]
沈黙する。黙る。
●口を濁(にご)す
=ことば(言葉)を濁す
●口を=拭(ぬぐ)う[=拭(ふ)く]
(盗み食いをした後で、口をふいてそしらぬ顔をする意から)何か悪いことやまずいことをしていながら、していないふりをする。また、知っていながら知らないふりをする。
●口を濡(ぬ)らす
1 少しばかり飲み食いする。口の中をうるおす。
2 =くち(口)を糊(のり)す
●口を=糊(のり)す[=餬(こ)す]
1 (「糊す」は粥(かゆ)をすするの意)やっとくらしをたてる。貧しく生活する。
2 食客、居候となる。
●口を=挟(はさ)む[=入(い)れる]
人が話している途中で横から何かをいう。
●口を引き垂(た)る
口をへの字のようにする。口をゆがめる。
●口を開(ひら)く
話しはじめる。しゃべりだす。
●口を塞(ふさ)ぐ
人にものを言わせないようにする。悪事、秘密などをしゃべらせないようにする。金品などを与えてしゃべることを封じる。
●口を守ること瓶(かめ)の如くす
口(言葉)をつつしむべき事を、一度くつがえれば元にもどらない瓶の水にたとえて戒めることわざ。
●口を毟(むし)る
誘いをかけて尋ねる。問い落とそうとする。かまをかける。
●口を結(むす)ぶ
口を閉じてしゃべらない。黙る。
●口を寄(よ)す
巫女(みこ)が霊魂を招いて自分にのりうつらせ、その口から思いを述べさせる。口寄せをする。
●口を割(わ)る
自白する
くち【朽・腐】
〔語素〕(動詞「くちる(朽)」の連用形から)
1 名詞の上に付いて、くさったの意をそえる。「朽木」「朽葉」「朽屋」など。
2 名詞の上に付いて、年老いたの意をそえる。人をののしったり、自分をへりくだって言ったりするのにも用いる。「くちあま」「くちおんな」など。
●口に藉(し)く🔗⭐🔉
●口に藉(し)く
=くち(口)を藉(か)る
●口に=地代は出ない[=税は掛からぬ・年貢はいらぬ]
(どんなに勝手なことを言っても、それに地代(税)がかかる訳ではないの意)身勝手な放言をすることのたとえ。
●口にする
1 口に出して言う。話す。うわさする。話題にする。「口にするのもはばかる言葉」
2 口に入れる。口にくわえる。食べる。飲む。タバコなどを吸う。「口にしたことのない食べ物」
●口に出(だ)す
言葉にあらわす。言う。話す。
●口に絶(た)つ
1 あることについて決して話さない。しゃべらない。
2 ある特定の物の飲食を決してしない。断ち物をする。
●口に手を当てる
(口を手で隠してひそひそ話す意から)陰口をきく。陰口を言ってあざわらう。
●口に土用が入(はい)る
(江戸時代、夏の土用には仕事を休む職業が多かったところから)口が休みになる。食物が口にはいったので、おしゃべりがとだえる。
●口に乗(の)せる
ことばを巧みにあやつって、人をあざむく。口車に乗せる。
●口に上(のぼ)せる
=くち(口)の端に掛ける
●口に上(のぼ)る
=くち(口)の端に掛かる
●口に乗(の)る
1 人々の話の種になる。世の中に広く知られる。評判になる。人口に膾炙(かいしゃ)する。
2 相手の言葉にだまされて言う通りにする。口車に乗る。
●口に入(はい)る物なら按摩(あんま)の笛でも
意地きたなくなんでも食べることのたとえ。
●口に=針(はり)[=棘(とげ)]あり
言葉がとげとげしく、皮肉や悪意が感じられる。
●口に任(まか)せる
深く考えないで、思いつくままにものを言う。口から出まかせに言う。
●口に蜜あり、腹に剣あり
(中国、唐の玄宗の時の宰相李林甫の人柄を述べた語から)口先ではやさしいことを言いながら、心の中は陰険なこと。
●口の子(こ)
売買などの仲介の手数料。また、利息。口銭。
●口の籠(こ)
=くつこ(口籠)
●口の下(した)から
(「…という口の下から」の形で)言い終わるか終わらないうちに。
●口の虎は身を=破る[=食(は)む]
うかつなことを言うと身を破滅させることがある。言葉はつつしむべきであるという教え。
●口の端(は)
言葉のはしばし。くちさき。また、話の種。噂。くちは。
●口の端(は)に掛かる
人々の話の種にされる。噂をされる。口に掛かる。口にのぼる。
●口の端(は)に掛(か)ける
言葉のはしばしに出して言う。話の種にする。噂をする。口に掛ける。口にのぼせる。
●口の世(よ)
やっと食べるだけで生活する状態。また、やっと食べるだけのわずかな手当の程度。*浮・日本永代蔵‐五「やうやう口の世で抱へられ」
●口は口、心は心
口に出して言うことと、心の中で思っていることとが一致しないこと。うらはらであること。
●口は禍(わざわい)の=門(かど・もん)[=もと]
うっかり言った言葉で後の災難を招くことが住々にしてあるものだ。言葉は慎しむべきであるという戒め。
●口も八丁、手(て)も八丁
しゃべることもすることも非常に達者であること。口八丁手八丁。
●口貰(もら)う
(人に食物をもらって生活する意から)人に生活をみてもらう。寄食する。
●口止(や)まず
口の動きがやまない。また、絶えず言い続ける。
●口より出せば世間
いったん口外してしまえば、世間に知れて、秘密も秘密でなくなる意。
●口を開(あ)かす
相手にものを言わせる。他の人にしゃべらせる。*無名抄「くちあかすべくもなく難ぜられければ」
●口を合(あ)わせる
1 相手の話に調子を合わせる。話を合わせる。
2 言うことが違わないように話を一致させる。言葉をしめし合わす。
●口を掛(か)ける
1 前もって先方に事を通じておく。わたりをつけておく。申し入れておく。
2 相手を呼び出すことを申し入れる。とくに、芸娼妓などを客席に招く。
●口を固(かた)める
1 他人に言わないよう約束させる。口止めする。
2 かたく口約束をする。
●口を藉(か)る
口実をつくる。かこつける。藉口(しゃこう)する。口にしく。
●口を箝(かん)す
1 口をつぐんで物を言わない。口をつぐむ。
2 人の口をふさぐ。言うことがあっても言えないようにする。
●口を利(き)く
1 ものを言う。話をする。「生意気な口をきく」
2 巧みにものを言う。口が達者である。大言壮語する。
3 人中でものが言える。人々の間で重んぜられる。はばがきく。はぶりがよい。
4 二つのものの間がうまくいくよう、とりもつ。第三者が話をする。調停する。なかだちをする。
●口を切(き)る
1 まだ開いていない樽やびん、箱などのふたやせんをあける。
2 話をしはじめる。多くの人たちの中で最初に発言する。
3 遊女などと前もって遊興の約束をしておく。江戸深川の遊里で言う。
4 馬を歩かせはじめるために、手綱をゆるめる。
●口を極(きわ)める
ありたけの言葉を尽くす。あらゆる言い方でいろいろと述べる。「口を極めて賞める(罵る)」
●口を消(け)す
1 他言させないようにする。
2 前にした証言を取り消す。
●口を=吸(す)う[=する]
接吻する。
●口を過(す)ぎる
=くち(口)を過ごす1
●口を過(す)ごす
1 くらしを立ててゆく。生活する。口を過ぎる。
2 よけいなことをいう。言いすごす。
●口を酸(すっぱ・す)くする
=くち(口)が酸くなる
●口を滑(すべ)らす
うっかりして言ってはならないことを言ってしまう。
●口を=すぼめる[=つぼめる]
へりくだった物言いをする。言いわけやおせじを言う。
●口を添(そ)える
1 ちょっとひと口飲む。付けざしをする場合などにいう。
2 人の言うことなどに、はたから助成の言葉を加えてとりなす。口添えをする。
●口を揃(そろ)える
1 二人以上の人が同時に同じことを言う。異口同音に言う。
2 しめしあわせて同じことを言う。口を合わせる。
●口を出(だ)す
=くちばし(嘴)を容れる
●口を叩(たた)く
べらべらとはばかりもなくしゃべる。口たたく。
●口を垂(た)る
卑下したもの言いをする。下手(したて)に出てものをいう。言葉を垂れる。
●口を衝(つ)いて出る
次から次へと自然に言葉が出てくる。
●口を噤(つぐ)む
口をしめて開かない。黙る。口を閉ざす。
●口を=尖(とが)らす[=尖らせる]
唇を前に突きだしてとがらせる。怒ったり、言い争ったりするときなどの口つき。転じて、不平不満を表わす顔つきにもいう。
●口を=閉(と)ざす[=閉(と)じる]
沈黙する。黙る。
●口を濁(にご)す
=ことば(言葉)を濁す
●口を=拭(ぬぐ)う[=拭(ふ)く]
(盗み食いをした後で、口をふいてそしらぬ顔をする意から)何か悪いことやまずいことをしていながら、していないふりをする。また、知っていながら知らないふりをする。
●口を濡(ぬ)らす
1 少しばかり飲み食いする。口の中をうるおす。
2 =くち(口)を糊(のり)す
●口を=糊(のり)す[=餬(こ)す]
1 (「糊す」は粥(かゆ)をすするの意)やっとくらしをたてる。貧しく生活する。
2 食客、居候となる。
●口を=挟(はさ)む[=入(い)れる]
人が話している途中で横から何かをいう。
●口を引き垂(た)る
口をへの字のようにする。口をゆがめる。
●口を開(ひら)く
話しはじめる。しゃべりだす。
●口を塞(ふさ)ぐ
人にものを言わせないようにする。悪事、秘密などをしゃべらせないようにする。金品などを与えてしゃべることを封じる。
●口を守ること瓶(かめ)の如くす
口(言葉)をつつしむべき事を、一度くつがえれば元にもどらない瓶の水にたとえて戒めることわざ。
●口を毟(むし)る
誘いをかけて尋ねる。問い落とそうとする。かまをかける。
●口を結(むす)ぶ
口を閉じてしゃべらない。黙る。
●口を寄(よ)す
巫女(みこ)が霊魂を招いて自分にのりうつらせ、その口から思いを述べさせる。口寄せをする。
●口を割(わ)る
自白する
くち【朽・腐】
〔語素〕(動詞「くちる(朽)」の連用形から)
1 名詞の上に付いて、くさったの意をそえる。「朽木」「朽葉」「朽屋」など。
2 名詞の上に付いて、年老いたの意をそえる。人をののしったり、自分をへりくだって言ったりするのにも用いる。「くちあま」「くちおんな」など。
●口に=地代は出ない[=税は掛からぬ・年貢はいらぬ]🔗⭐🔉
●口に=地代は出ない[=税は掛からぬ・年貢はいらぬ]
(どんなに勝手なことを言っても、それに地代(税)がかかる訳ではないの意)身勝手な放言をすることのたとえ。
●口にする
1 口に出して言う。話す。うわさする。話題にする。「口にするのもはばかる言葉」
2 口に入れる。口にくわえる。食べる。飲む。タバコなどを吸う。「口にしたことのない食べ物」
●口に出(だ)す
言葉にあらわす。言う。話す。
●口に絶(た)つ
1 あることについて決して話さない。しゃべらない。
2 ある特定の物の飲食を決してしない。断ち物をする。
●口に手を当てる
(口を手で隠してひそひそ話す意から)陰口をきく。陰口を言ってあざわらう。
●口に土用が入(はい)る
(江戸時代、夏の土用には仕事を休む職業が多かったところから)口が休みになる。食物が口にはいったので、おしゃべりがとだえる。
●口に乗(の)せる
ことばを巧みにあやつって、人をあざむく。口車に乗せる。
●口に上(のぼ)せる
=くち(口)の端に掛ける
●口に上(のぼ)る
=くち(口)の端に掛かる
●口に乗(の)る
1 人々の話の種になる。世の中に広く知られる。評判になる。人口に膾炙(かいしゃ)する。
2 相手の言葉にだまされて言う通りにする。口車に乗る。
●口に入(はい)る物なら按摩(あんま)の笛でも
意地きたなくなんでも食べることのたとえ。
●口に=針(はり)[=棘(とげ)]あり
言葉がとげとげしく、皮肉や悪意が感じられる。
●口に任(まか)せる
深く考えないで、思いつくままにものを言う。口から出まかせに言う。
●口に蜜あり、腹に剣あり
(中国、唐の玄宗の時の宰相李林甫の人柄を述べた語から)口先ではやさしいことを言いながら、心の中は陰険なこと。
●口の子(こ)
売買などの仲介の手数料。また、利息。口銭。
●口の籠(こ)
=くつこ(口籠)
●口の下(した)から
(「…という口の下から」の形で)言い終わるか終わらないうちに。
●口の虎は身を=破る[=食(は)む]
うかつなことを言うと身を破滅させることがある。言葉はつつしむべきであるという教え。
●口の端(は)
言葉のはしばし。くちさき。また、話の種。噂。くちは。
●口の端(は)に掛かる
人々の話の種にされる。噂をされる。口に掛かる。口にのぼる。
●口の端(は)に掛(か)ける
言葉のはしばしに出して言う。話の種にする。噂をする。口に掛ける。口にのぼせる。
●口の世(よ)
やっと食べるだけで生活する状態。また、やっと食べるだけのわずかな手当の程度。*浮・日本永代蔵‐五「やうやう口の世で抱へられ」
●口は口、心は心
口に出して言うことと、心の中で思っていることとが一致しないこと。うらはらであること。
●口は禍(わざわい)の=門(かど・もん)[=もと]
うっかり言った言葉で後の災難を招くことが住々にしてあるものだ。言葉は慎しむべきであるという戒め。
●口も八丁、手(て)も八丁
しゃべることもすることも非常に達者であること。口八丁手八丁。
●口貰(もら)う
(人に食物をもらって生活する意から)人に生活をみてもらう。寄食する。
●口止(や)まず
口の動きがやまない。また、絶えず言い続ける。
●口より出せば世間
いったん口外してしまえば、世間に知れて、秘密も秘密でなくなる意。
●口を開(あ)かす
相手にものを言わせる。他の人にしゃべらせる。*無名抄「くちあかすべくもなく難ぜられければ」
●口を合(あ)わせる
1 相手の話に調子を合わせる。話を合わせる。
2 言うことが違わないように話を一致させる。言葉をしめし合わす。
●口を掛(か)ける
1 前もって先方に事を通じておく。わたりをつけておく。申し入れておく。
2 相手を呼び出すことを申し入れる。とくに、芸娼妓などを客席に招く。
●口を固(かた)める
1 他人に言わないよう約束させる。口止めする。
2 かたく口約束をする。
●口を藉(か)る
口実をつくる。かこつける。藉口(しゃこう)する。口にしく。
●口を箝(かん)す
1 口をつぐんで物を言わない。口をつぐむ。
2 人の口をふさぐ。言うことがあっても言えないようにする。
●口を利(き)く
1 ものを言う。話をする。「生意気な口をきく」
2 巧みにものを言う。口が達者である。大言壮語する。
3 人中でものが言える。人々の間で重んぜられる。はばがきく。はぶりがよい。
4 二つのものの間がうまくいくよう、とりもつ。第三者が話をする。調停する。なかだちをする。
●口を切(き)る
1 まだ開いていない樽やびん、箱などのふたやせんをあける。
2 話をしはじめる。多くの人たちの中で最初に発言する。
3 遊女などと前もって遊興の約束をしておく。江戸深川の遊里で言う。
4 馬を歩かせはじめるために、手綱をゆるめる。
●口を極(きわ)める
ありたけの言葉を尽くす。あらゆる言い方でいろいろと述べる。「口を極めて賞める(罵る)」
●口を消(け)す
1 他言させないようにする。
2 前にした証言を取り消す。
●口を=吸(す)う[=する]
接吻する。
●口を過(す)ぎる
=くち(口)を過ごす1
●口を過(す)ごす
1 くらしを立ててゆく。生活する。口を過ぎる。
2 よけいなことをいう。言いすごす。
●口を酸(すっぱ・す)くする
=くち(口)が酸くなる
●口を滑(すべ)らす
うっかりして言ってはならないことを言ってしまう。
●口を=すぼめる[=つぼめる]
へりくだった物言いをする。言いわけやおせじを言う。
●口を添(そ)える
1 ちょっとひと口飲む。付けざしをする場合などにいう。
2 人の言うことなどに、はたから助成の言葉を加えてとりなす。口添えをする。
●口を揃(そろ)える
1 二人以上の人が同時に同じことを言う。異口同音に言う。
2 しめしあわせて同じことを言う。口を合わせる。
●口を出(だ)す
=くちばし(嘴)を容れる
●口を叩(たた)く
べらべらとはばかりもなくしゃべる。口たたく。
●口を垂(た)る
卑下したもの言いをする。下手(したて)に出てものをいう。言葉を垂れる。
●口を衝(つ)いて出る
次から次へと自然に言葉が出てくる。
●口を噤(つぐ)む
口をしめて開かない。黙る。口を閉ざす。
●口を=尖(とが)らす[=尖らせる]
唇を前に突きだしてとがらせる。怒ったり、言い争ったりするときなどの口つき。転じて、不平不満を表わす顔つきにもいう。
●口を=閉(と)ざす[=閉(と)じる]
沈黙する。黙る。
●口を濁(にご)す
=ことば(言葉)を濁す
●口を=拭(ぬぐ)う[=拭(ふ)く]
(盗み食いをした後で、口をふいてそしらぬ顔をする意から)何か悪いことやまずいことをしていながら、していないふりをする。また、知っていながら知らないふりをする。
●口を濡(ぬ)らす
1 少しばかり飲み食いする。口の中をうるおす。
2 =くち(口)を糊(のり)す
●口を=糊(のり)す[=餬(こ)す]
1 (「糊す」は粥(かゆ)をすするの意)やっとくらしをたてる。貧しく生活する。
2 食客、居候となる。
●口を=挟(はさ)む[=入(い)れる]
人が話している途中で横から何かをいう。
●口を引き垂(た)る
口をへの字のようにする。口をゆがめる。
●口を開(ひら)く
話しはじめる。しゃべりだす。
●口を塞(ふさ)ぐ
人にものを言わせないようにする。悪事、秘密などをしゃべらせないようにする。金品などを与えてしゃべることを封じる。
●口を守ること瓶(かめ)の如くす
口(言葉)をつつしむべき事を、一度くつがえれば元にもどらない瓶の水にたとえて戒めることわざ。
●口を毟(むし)る
誘いをかけて尋ねる。問い落とそうとする。かまをかける。
●口を結(むす)ぶ
口を閉じてしゃべらない。黙る。
●口を寄(よ)す
巫女(みこ)が霊魂を招いて自分にのりうつらせ、その口から思いを述べさせる。口寄せをする。
●口を割(わ)る
自白する
くち【朽・腐】
〔語素〕(動詞「くちる(朽)」の連用形から)
1 名詞の上に付いて、くさったの意をそえる。「朽木」「朽葉」「朽屋」など。
2 名詞の上に付いて、年老いたの意をそえる。人をののしったり、自分をへりくだって言ったりするのにも用いる。「くちあま」「くちおんな」など。
●口にする🔗⭐🔉
●口にする
1 口に出して言う。話す。うわさする。話題にする。「口にするのもはばかる言葉」
2 口に入れる。口にくわえる。食べる。飲む。タバコなどを吸う。「口にしたことのない食べ物」
●口に出(だ)す
言葉にあらわす。言う。話す。
●口に絶(た)つ
1 あることについて決して話さない。しゃべらない。
2 ある特定の物の飲食を決してしない。断ち物をする。
●口に手を当てる
(口を手で隠してひそひそ話す意から)陰口をきく。陰口を言ってあざわらう。
●口に土用が入(はい)る
(江戸時代、夏の土用には仕事を休む職業が多かったところから)口が休みになる。食物が口にはいったので、おしゃべりがとだえる。
●口に乗(の)せる
ことばを巧みにあやつって、人をあざむく。口車に乗せる。
●口に上(のぼ)せる
=くち(口)の端に掛ける
●口に上(のぼ)る
=くち(口)の端に掛かる
●口に乗(の)る
1 人々の話の種になる。世の中に広く知られる。評判になる。人口に膾炙(かいしゃ)する。
2 相手の言葉にだまされて言う通りにする。口車に乗る。
●口に入(はい)る物なら按摩(あんま)の笛でも
意地きたなくなんでも食べることのたとえ。
●口に=針(はり)[=棘(とげ)]あり
言葉がとげとげしく、皮肉や悪意が感じられる。
●口に任(まか)せる
深く考えないで、思いつくままにものを言う。口から出まかせに言う。
●口に蜜あり、腹に剣あり
(中国、唐の玄宗の時の宰相李林甫の人柄を述べた語から)口先ではやさしいことを言いながら、心の中は陰険なこと。
●口の子(こ)
売買などの仲介の手数料。また、利息。口銭。
●口の籠(こ)
=くつこ(口籠)
●口の下(した)から
(「…という口の下から」の形で)言い終わるか終わらないうちに。
●口の虎は身を=破る[=食(は)む]
うかつなことを言うと身を破滅させることがある。言葉はつつしむべきであるという教え。
●口の端(は)
言葉のはしばし。くちさき。また、話の種。噂。くちは。
●口の端(は)に掛かる
人々の話の種にされる。噂をされる。口に掛かる。口にのぼる。
●口の端(は)に掛(か)ける
言葉のはしばしに出して言う。話の種にする。噂をする。口に掛ける。口にのぼせる。
●口の世(よ)
やっと食べるだけで生活する状態。また、やっと食べるだけのわずかな手当の程度。*浮・日本永代蔵‐五「やうやう口の世で抱へられ」
●口は口、心は心
口に出して言うことと、心の中で思っていることとが一致しないこと。うらはらであること。
●口は禍(わざわい)の=門(かど・もん)[=もと]
うっかり言った言葉で後の災難を招くことが住々にしてあるものだ。言葉は慎しむべきであるという戒め。
●口も八丁、手(て)も八丁
しゃべることもすることも非常に達者であること。口八丁手八丁。
●口貰(もら)う
(人に食物をもらって生活する意から)人に生活をみてもらう。寄食する。
●口止(や)まず
口の動きがやまない。また、絶えず言い続ける。
●口より出せば世間
いったん口外してしまえば、世間に知れて、秘密も秘密でなくなる意。
●口を開(あ)かす
相手にものを言わせる。他の人にしゃべらせる。*無名抄「くちあかすべくもなく難ぜられければ」
●口を合(あ)わせる
1 相手の話に調子を合わせる。話を合わせる。
2 言うことが違わないように話を一致させる。言葉をしめし合わす。
●口を掛(か)ける
1 前もって先方に事を通じておく。わたりをつけておく。申し入れておく。
2 相手を呼び出すことを申し入れる。とくに、芸娼妓などを客席に招く。
●口を固(かた)める
1 他人に言わないよう約束させる。口止めする。
2 かたく口約束をする。
●口を藉(か)る
口実をつくる。かこつける。藉口(しゃこう)する。口にしく。
●口を箝(かん)す
1 口をつぐんで物を言わない。口をつぐむ。
2 人の口をふさぐ。言うことがあっても言えないようにする。
●口を利(き)く
1 ものを言う。話をする。「生意気な口をきく」
2 巧みにものを言う。口が達者である。大言壮語する。
3 人中でものが言える。人々の間で重んぜられる。はばがきく。はぶりがよい。
4 二つのものの間がうまくいくよう、とりもつ。第三者が話をする。調停する。なかだちをする。
●口を切(き)る
1 まだ開いていない樽やびん、箱などのふたやせんをあける。
2 話をしはじめる。多くの人たちの中で最初に発言する。
3 遊女などと前もって遊興の約束をしておく。江戸深川の遊里で言う。
4 馬を歩かせはじめるために、手綱をゆるめる。
●口を極(きわ)める
ありたけの言葉を尽くす。あらゆる言い方でいろいろと述べる。「口を極めて賞める(罵る)」
●口を消(け)す
1 他言させないようにする。
2 前にした証言を取り消す。
●口を=吸(す)う[=する]
接吻する。
●口を過(す)ぎる
=くち(口)を過ごす1
●口を過(す)ごす
1 くらしを立ててゆく。生活する。口を過ぎる。
2 よけいなことをいう。言いすごす。
●口を酸(すっぱ・す)くする
=くち(口)が酸くなる
●口を滑(すべ)らす
うっかりして言ってはならないことを言ってしまう。
●口を=すぼめる[=つぼめる]
へりくだった物言いをする。言いわけやおせじを言う。
●口を添(そ)える
1 ちょっとひと口飲む。付けざしをする場合などにいう。
2 人の言うことなどに、はたから助成の言葉を加えてとりなす。口添えをする。
●口を揃(そろ)える
1 二人以上の人が同時に同じことを言う。異口同音に言う。
2 しめしあわせて同じことを言う。口を合わせる。
●口を出(だ)す
=くちばし(嘴)を容れる
●口を叩(たた)く
べらべらとはばかりもなくしゃべる。口たたく。
●口を垂(た)る
卑下したもの言いをする。下手(したて)に出てものをいう。言葉を垂れる。
●口を衝(つ)いて出る
次から次へと自然に言葉が出てくる。
●口を噤(つぐ)む
口をしめて開かない。黙る。口を閉ざす。
●口を=尖(とが)らす[=尖らせる]
唇を前に突きだしてとがらせる。怒ったり、言い争ったりするときなどの口つき。転じて、不平不満を表わす顔つきにもいう。
●口を=閉(と)ざす[=閉(と)じる]
沈黙する。黙る。
●口を濁(にご)す
=ことば(言葉)を濁す
●口を=拭(ぬぐ)う[=拭(ふ)く]
(盗み食いをした後で、口をふいてそしらぬ顔をする意から)何か悪いことやまずいことをしていながら、していないふりをする。また、知っていながら知らないふりをする。
●口を濡(ぬ)らす
1 少しばかり飲み食いする。口の中をうるおす。
2 =くち(口)を糊(のり)す
●口を=糊(のり)す[=餬(こ)す]
1 (「糊す」は粥(かゆ)をすするの意)やっとくらしをたてる。貧しく生活する。
2 食客、居候となる。
●口を=挟(はさ)む[=入(い)れる]
人が話している途中で横から何かをいう。
●口を引き垂(た)る
口をへの字のようにする。口をゆがめる。
●口を開(ひら)く
話しはじめる。しゃべりだす。
●口を塞(ふさ)ぐ
人にものを言わせないようにする。悪事、秘密などをしゃべらせないようにする。金品などを与えてしゃべることを封じる。
●口を守ること瓶(かめ)の如くす
口(言葉)をつつしむべき事を、一度くつがえれば元にもどらない瓶の水にたとえて戒めることわざ。
●口を毟(むし)る
誘いをかけて尋ねる。問い落とそうとする。かまをかける。
●口を結(むす)ぶ
口を閉じてしゃべらない。黙る。
●口を寄(よ)す
巫女(みこ)が霊魂を招いて自分にのりうつらせ、その口から思いを述べさせる。口寄せをする。
●口を割(わ)る
自白する
くち【朽・腐】
〔語素〕(動詞「くちる(朽)」の連用形から)
1 名詞の上に付いて、くさったの意をそえる。「朽木」「朽葉」「朽屋」など。
2 名詞の上に付いて、年老いたの意をそえる。人をののしったり、自分をへりくだって言ったりするのにも用いる。「くちあま」「くちおんな」など。
●口に出(だ)す🔗⭐🔉
●口に出(だ)す
言葉にあらわす。言う。話す。
●口に絶(た)つ
1 あることについて決して話さない。しゃべらない。
2 ある特定の物の飲食を決してしない。断ち物をする。
●口に手を当てる
(口を手で隠してひそひそ話す意から)陰口をきく。陰口を言ってあざわらう。
●口に土用が入(はい)る
(江戸時代、夏の土用には仕事を休む職業が多かったところから)口が休みになる。食物が口にはいったので、おしゃべりがとだえる。
●口に乗(の)せる
ことばを巧みにあやつって、人をあざむく。口車に乗せる。
●口に上(のぼ)せる
=くち(口)の端に掛ける
●口に上(のぼ)る
=くち(口)の端に掛かる
●口に乗(の)る
1 人々の話の種になる。世の中に広く知られる。評判になる。人口に膾炙(かいしゃ)する。
2 相手の言葉にだまされて言う通りにする。口車に乗る。
●口に入(はい)る物なら按摩(あんま)の笛でも
意地きたなくなんでも食べることのたとえ。
●口に=針(はり)[=棘(とげ)]あり
言葉がとげとげしく、皮肉や悪意が感じられる。
●口に任(まか)せる
深く考えないで、思いつくままにものを言う。口から出まかせに言う。
●口に蜜あり、腹に剣あり
(中国、唐の玄宗の時の宰相李林甫の人柄を述べた語から)口先ではやさしいことを言いながら、心の中は陰険なこと。
●口の子(こ)
売買などの仲介の手数料。また、利息。口銭。
●口の籠(こ)
=くつこ(口籠)
●口の下(した)から
(「…という口の下から」の形で)言い終わるか終わらないうちに。
●口の虎は身を=破る[=食(は)む]
うかつなことを言うと身を破滅させることがある。言葉はつつしむべきであるという教え。
●口の端(は)
言葉のはしばし。くちさき。また、話の種。噂。くちは。
●口の端(は)に掛かる
人々の話の種にされる。噂をされる。口に掛かる。口にのぼる。
●口の端(は)に掛(か)ける
言葉のはしばしに出して言う。話の種にする。噂をする。口に掛ける。口にのぼせる。
●口の世(よ)
やっと食べるだけで生活する状態。また、やっと食べるだけのわずかな手当の程度。*浮・日本永代蔵‐五「やうやう口の世で抱へられ」
●口は口、心は心
口に出して言うことと、心の中で思っていることとが一致しないこと。うらはらであること。
●口は禍(わざわい)の=門(かど・もん)[=もと]
うっかり言った言葉で後の災難を招くことが住々にしてあるものだ。言葉は慎しむべきであるという戒め。
●口も八丁、手(て)も八丁
しゃべることもすることも非常に達者であること。口八丁手八丁。
●口貰(もら)う
(人に食物をもらって生活する意から)人に生活をみてもらう。寄食する。
●口止(や)まず
口の動きがやまない。また、絶えず言い続ける。
●口より出せば世間
いったん口外してしまえば、世間に知れて、秘密も秘密でなくなる意。
●口を開(あ)かす
相手にものを言わせる。他の人にしゃべらせる。*無名抄「くちあかすべくもなく難ぜられければ」
●口を合(あ)わせる
1 相手の話に調子を合わせる。話を合わせる。
2 言うことが違わないように話を一致させる。言葉をしめし合わす。
●口を掛(か)ける
1 前もって先方に事を通じておく。わたりをつけておく。申し入れておく。
2 相手を呼び出すことを申し入れる。とくに、芸娼妓などを客席に招く。
●口を固(かた)める
1 他人に言わないよう約束させる。口止めする。
2 かたく口約束をする。
●口を藉(か)る
口実をつくる。かこつける。藉口(しゃこう)する。口にしく。
●口を箝(かん)す
1 口をつぐんで物を言わない。口をつぐむ。
2 人の口をふさぐ。言うことがあっても言えないようにする。
●口を利(き)く
1 ものを言う。話をする。「生意気な口をきく」
2 巧みにものを言う。口が達者である。大言壮語する。
3 人中でものが言える。人々の間で重んぜられる。はばがきく。はぶりがよい。
4 二つのものの間がうまくいくよう、とりもつ。第三者が話をする。調停する。なかだちをする。
●口を切(き)る
1 まだ開いていない樽やびん、箱などのふたやせんをあける。
2 話をしはじめる。多くの人たちの中で最初に発言する。
3 遊女などと前もって遊興の約束をしておく。江戸深川の遊里で言う。
4 馬を歩かせはじめるために、手綱をゆるめる。
●口を極(きわ)める
ありたけの言葉を尽くす。あらゆる言い方でいろいろと述べる。「口を極めて賞める(罵る)」
●口を消(け)す
1 他言させないようにする。
2 前にした証言を取り消す。
●口を=吸(す)う[=する]
接吻する。
●口を過(す)ぎる
=くち(口)を過ごす1
●口を過(す)ごす
1 くらしを立ててゆく。生活する。口を過ぎる。
2 よけいなことをいう。言いすごす。
●口を酸(すっぱ・す)くする
=くち(口)が酸くなる
●口を滑(すべ)らす
うっかりして言ってはならないことを言ってしまう。
●口を=すぼめる[=つぼめる]
へりくだった物言いをする。言いわけやおせじを言う。
●口を添(そ)える
1 ちょっとひと口飲む。付けざしをする場合などにいう。
2 人の言うことなどに、はたから助成の言葉を加えてとりなす。口添えをする。
●口を揃(そろ)える
1 二人以上の人が同時に同じことを言う。異口同音に言う。
2 しめしあわせて同じことを言う。口を合わせる。
●口を出(だ)す
=くちばし(嘴)を容れる
●口を叩(たた)く
べらべらとはばかりもなくしゃべる。口たたく。
●口を垂(た)る
卑下したもの言いをする。下手(したて)に出てものをいう。言葉を垂れる。
●口を衝(つ)いて出る
次から次へと自然に言葉が出てくる。
●口を噤(つぐ)む
口をしめて開かない。黙る。口を閉ざす。
●口を=尖(とが)らす[=尖らせる]
唇を前に突きだしてとがらせる。怒ったり、言い争ったりするときなどの口つき。転じて、不平不満を表わす顔つきにもいう。
●口を=閉(と)ざす[=閉(と)じる]
沈黙する。黙る。
●口を濁(にご)す
=ことば(言葉)を濁す
●口を=拭(ぬぐ)う[=拭(ふ)く]
(盗み食いをした後で、口をふいてそしらぬ顔をする意から)何か悪いことやまずいことをしていながら、していないふりをする。また、知っていながら知らないふりをする。
●口を濡(ぬ)らす
1 少しばかり飲み食いする。口の中をうるおす。
2 =くち(口)を糊(のり)す
●口を=糊(のり)す[=餬(こ)す]
1 (「糊す」は粥(かゆ)をすするの意)やっとくらしをたてる。貧しく生活する。
2 食客、居候となる。
●口を=挟(はさ)む[=入(い)れる]
人が話している途中で横から何かをいう。
●口を引き垂(た)る
口をへの字のようにする。口をゆがめる。
●口を開(ひら)く
話しはじめる。しゃべりだす。
●口を塞(ふさ)ぐ
人にものを言わせないようにする。悪事、秘密などをしゃべらせないようにする。金品などを与えてしゃべることを封じる。
●口を守ること瓶(かめ)の如くす
口(言葉)をつつしむべき事を、一度くつがえれば元にもどらない瓶の水にたとえて戒めることわざ。
●口を毟(むし)る
誘いをかけて尋ねる。問い落とそうとする。かまをかける。
●口を結(むす)ぶ
口を閉じてしゃべらない。黙る。
●口を寄(よ)す
巫女(みこ)が霊魂を招いて自分にのりうつらせ、その口から思いを述べさせる。口寄せをする。
●口を割(わ)る
自白する
くち【朽・腐】
〔語素〕(動詞「くちる(朽)」の連用形から)
1 名詞の上に付いて、くさったの意をそえる。「朽木」「朽葉」「朽屋」など。
2 名詞の上に付いて、年老いたの意をそえる。人をののしったり、自分をへりくだって言ったりするのにも用いる。「くちあま」「くちおんな」など。
●口に絶(た)つ🔗⭐🔉
●口に絶(た)つ
1 あることについて決して話さない。しゃべらない。
2 ある特定の物の飲食を決してしない。断ち物をする。
●口に手を当てる
(口を手で隠してひそひそ話す意から)陰口をきく。陰口を言ってあざわらう。
●口に土用が入(はい)る
(江戸時代、夏の土用には仕事を休む職業が多かったところから)口が休みになる。食物が口にはいったので、おしゃべりがとだえる。
●口に乗(の)せる
ことばを巧みにあやつって、人をあざむく。口車に乗せる。
●口に上(のぼ)せる
=くち(口)の端に掛ける
●口に上(のぼ)る
=くち(口)の端に掛かる
●口に乗(の)る
1 人々の話の種になる。世の中に広く知られる。評判になる。人口に膾炙(かいしゃ)する。
2 相手の言葉にだまされて言う通りにする。口車に乗る。
●口に入(はい)る物なら按摩(あんま)の笛でも
意地きたなくなんでも食べることのたとえ。
●口に=針(はり)[=棘(とげ)]あり
言葉がとげとげしく、皮肉や悪意が感じられる。
●口に任(まか)せる
深く考えないで、思いつくままにものを言う。口から出まかせに言う。
●口に蜜あり、腹に剣あり
(中国、唐の玄宗の時の宰相李林甫の人柄を述べた語から)口先ではやさしいことを言いながら、心の中は陰険なこと。
●口の子(こ)
売買などの仲介の手数料。また、利息。口銭。
●口の籠(こ)
=くつこ(口籠)
●口の下(した)から
(「…という口の下から」の形で)言い終わるか終わらないうちに。
●口の虎は身を=破る[=食(は)む]
うかつなことを言うと身を破滅させることがある。言葉はつつしむべきであるという教え。
●口の端(は)
言葉のはしばし。くちさき。また、話の種。噂。くちは。
●口の端(は)に掛かる
人々の話の種にされる。噂をされる。口に掛かる。口にのぼる。
●口の端(は)に掛(か)ける
言葉のはしばしに出して言う。話の種にする。噂をする。口に掛ける。口にのぼせる。
●口の世(よ)
やっと食べるだけで生活する状態。また、やっと食べるだけのわずかな手当の程度。*浮・日本永代蔵‐五「やうやう口の世で抱へられ」
●口は口、心は心
口に出して言うことと、心の中で思っていることとが一致しないこと。うらはらであること。
●口は禍(わざわい)の=門(かど・もん)[=もと]
うっかり言った言葉で後の災難を招くことが住々にしてあるものだ。言葉は慎しむべきであるという戒め。
●口も八丁、手(て)も八丁
しゃべることもすることも非常に達者であること。口八丁手八丁。
●口貰(もら)う
(人に食物をもらって生活する意から)人に生活をみてもらう。寄食する。
●口止(や)まず
口の動きがやまない。また、絶えず言い続ける。
●口より出せば世間
いったん口外してしまえば、世間に知れて、秘密も秘密でなくなる意。
●口を開(あ)かす
相手にものを言わせる。他の人にしゃべらせる。*無名抄「くちあかすべくもなく難ぜられければ」
●口を合(あ)わせる
1 相手の話に調子を合わせる。話を合わせる。
2 言うことが違わないように話を一致させる。言葉をしめし合わす。
●口を掛(か)ける
1 前もって先方に事を通じておく。わたりをつけておく。申し入れておく。
2 相手を呼び出すことを申し入れる。とくに、芸娼妓などを客席に招く。
●口を固(かた)める
1 他人に言わないよう約束させる。口止めする。
2 かたく口約束をする。
●口を藉(か)る
口実をつくる。かこつける。藉口(しゃこう)する。口にしく。
●口を箝(かん)す
1 口をつぐんで物を言わない。口をつぐむ。
2 人の口をふさぐ。言うことがあっても言えないようにする。
●口を利(き)く
1 ものを言う。話をする。「生意気な口をきく」
2 巧みにものを言う。口が達者である。大言壮語する。
3 人中でものが言える。人々の間で重んぜられる。はばがきく。はぶりがよい。
4 二つのものの間がうまくいくよう、とりもつ。第三者が話をする。調停する。なかだちをする。
●口を切(き)る
1 まだ開いていない樽やびん、箱などのふたやせんをあける。
2 話をしはじめる。多くの人たちの中で最初に発言する。
3 遊女などと前もって遊興の約束をしておく。江戸深川の遊里で言う。
4 馬を歩かせはじめるために、手綱をゆるめる。
●口を極(きわ)める
ありたけの言葉を尽くす。あらゆる言い方でいろいろと述べる。「口を極めて賞める(罵る)」
●口を消(け)す
1 他言させないようにする。
2 前にした証言を取り消す。
●口を=吸(す)う[=する]
接吻する。
●口を過(す)ぎる
=くち(口)を過ごす1
●口を過(す)ごす
1 くらしを立ててゆく。生活する。口を過ぎる。
2 よけいなことをいう。言いすごす。
●口を酸(すっぱ・す)くする
=くち(口)が酸くなる
●口を滑(すべ)らす
うっかりして言ってはならないことを言ってしまう。
●口を=すぼめる[=つぼめる]
へりくだった物言いをする。言いわけやおせじを言う。
●口を添(そ)える
1 ちょっとひと口飲む。付けざしをする場合などにいう。
2 人の言うことなどに、はたから助成の言葉を加えてとりなす。口添えをする。
●口を揃(そろ)える
1 二人以上の人が同時に同じことを言う。異口同音に言う。
2 しめしあわせて同じことを言う。口を合わせる。
●口を出(だ)す
=くちばし(嘴)を容れる
●口を叩(たた)く
べらべらとはばかりもなくしゃべる。口たたく。
●口を垂(た)る
卑下したもの言いをする。下手(したて)に出てものをいう。言葉を垂れる。
●口を衝(つ)いて出る
次から次へと自然に言葉が出てくる。
●口を噤(つぐ)む
口をしめて開かない。黙る。口を閉ざす。
●口を=尖(とが)らす[=尖らせる]
唇を前に突きだしてとがらせる。怒ったり、言い争ったりするときなどの口つき。転じて、不平不満を表わす顔つきにもいう。
●口を=閉(と)ざす[=閉(と)じる]
沈黙する。黙る。
●口を濁(にご)す
=ことば(言葉)を濁す
●口を=拭(ぬぐ)う[=拭(ふ)く]
(盗み食いをした後で、口をふいてそしらぬ顔をする意から)何か悪いことやまずいことをしていながら、していないふりをする。また、知っていながら知らないふりをする。
●口を濡(ぬ)らす
1 少しばかり飲み食いする。口の中をうるおす。
2 =くち(口)を糊(のり)す
●口を=糊(のり)す[=餬(こ)す]
1 (「糊す」は粥(かゆ)をすするの意)やっとくらしをたてる。貧しく生活する。
2 食客、居候となる。
●口を=挟(はさ)む[=入(い)れる]
人が話している途中で横から何かをいう。
●口を引き垂(た)る
口をへの字のようにする。口をゆがめる。
●口を開(ひら)く
話しはじめる。しゃべりだす。
●口を塞(ふさ)ぐ
人にものを言わせないようにする。悪事、秘密などをしゃべらせないようにする。金品などを与えてしゃべることを封じる。
●口を守ること瓶(かめ)の如くす
口(言葉)をつつしむべき事を、一度くつがえれば元にもどらない瓶の水にたとえて戒めることわざ。
●口を毟(むし)る
誘いをかけて尋ねる。問い落とそうとする。かまをかける。
●口を結(むす)ぶ
口を閉じてしゃべらない。黙る。
●口を寄(よ)す
巫女(みこ)が霊魂を招いて自分にのりうつらせ、その口から思いを述べさせる。口寄せをする。
●口を割(わ)る
自白する
くち【朽・腐】
〔語素〕(動詞「くちる(朽)」の連用形から)
1 名詞の上に付いて、くさったの意をそえる。「朽木」「朽葉」「朽屋」など。
2 名詞の上に付いて、年老いたの意をそえる。人をののしったり、自分をへりくだって言ったりするのにも用いる。「くちあま」「くちおんな」など。
●口に手を当てる🔗⭐🔉
●口に手を当てる
(口を手で隠してひそひそ話す意から)陰口をきく。陰口を言ってあざわらう。
●口に土用が入(はい)る
(江戸時代、夏の土用には仕事を休む職業が多かったところから)口が休みになる。食物が口にはいったので、おしゃべりがとだえる。
●口に乗(の)せる
ことばを巧みにあやつって、人をあざむく。口車に乗せる。
●口に上(のぼ)せる
=くち(口)の端に掛ける
●口に上(のぼ)る
=くち(口)の端に掛かる
●口に乗(の)る
1 人々の話の種になる。世の中に広く知られる。評判になる。人口に膾炙(かいしゃ)する。
2 相手の言葉にだまされて言う通りにする。口車に乗る。
●口に入(はい)る物なら按摩(あんま)の笛でも
意地きたなくなんでも食べることのたとえ。
●口に=針(はり)[=棘(とげ)]あり
言葉がとげとげしく、皮肉や悪意が感じられる。
●口に任(まか)せる
深く考えないで、思いつくままにものを言う。口から出まかせに言う。
●口に蜜あり、腹に剣あり
(中国、唐の玄宗の時の宰相李林甫の人柄を述べた語から)口先ではやさしいことを言いながら、心の中は陰険なこと。
●口の子(こ)
売買などの仲介の手数料。また、利息。口銭。
●口の籠(こ)
=くつこ(口籠)
●口の下(した)から
(「…という口の下から」の形で)言い終わるか終わらないうちに。
●口の虎は身を=破る[=食(は)む]
うかつなことを言うと身を破滅させることがある。言葉はつつしむべきであるという教え。
●口の端(は)
言葉のはしばし。くちさき。また、話の種。噂。くちは。
●口の端(は)に掛かる
人々の話の種にされる。噂をされる。口に掛かる。口にのぼる。
●口の端(は)に掛(か)ける
言葉のはしばしに出して言う。話の種にする。噂をする。口に掛ける。口にのぼせる。
●口の世(よ)
やっと食べるだけで生活する状態。また、やっと食べるだけのわずかな手当の程度。*浮・日本永代蔵‐五「やうやう口の世で抱へられ」
●口は口、心は心
口に出して言うことと、心の中で思っていることとが一致しないこと。うらはらであること。
●口は禍(わざわい)の=門(かど・もん)[=もと]
うっかり言った言葉で後の災難を招くことが住々にしてあるものだ。言葉は慎しむべきであるという戒め。
●口も八丁、手(て)も八丁
しゃべることもすることも非常に達者であること。口八丁手八丁。
●口貰(もら)う
(人に食物をもらって生活する意から)人に生活をみてもらう。寄食する。
●口止(や)まず
口の動きがやまない。また、絶えず言い続ける。
●口より出せば世間
いったん口外してしまえば、世間に知れて、秘密も秘密でなくなる意。
●口を開(あ)かす
相手にものを言わせる。他の人にしゃべらせる。*無名抄「くちあかすべくもなく難ぜられければ」
●口を合(あ)わせる
1 相手の話に調子を合わせる。話を合わせる。
2 言うことが違わないように話を一致させる。言葉をしめし合わす。
●口を掛(か)ける
1 前もって先方に事を通じておく。わたりをつけておく。申し入れておく。
2 相手を呼び出すことを申し入れる。とくに、芸娼妓などを客席に招く。
●口を固(かた)める
1 他人に言わないよう約束させる。口止めする。
2 かたく口約束をする。
●口を藉(か)る
口実をつくる。かこつける。藉口(しゃこう)する。口にしく。
●口を箝(かん)す
1 口をつぐんで物を言わない。口をつぐむ。
2 人の口をふさぐ。言うことがあっても言えないようにする。
●口を利(き)く
1 ものを言う。話をする。「生意気な口をきく」
2 巧みにものを言う。口が達者である。大言壮語する。
3 人中でものが言える。人々の間で重んぜられる。はばがきく。はぶりがよい。
4 二つのものの間がうまくいくよう、とりもつ。第三者が話をする。調停する。なかだちをする。
●口を切(き)る
1 まだ開いていない樽やびん、箱などのふたやせんをあける。
2 話をしはじめる。多くの人たちの中で最初に発言する。
3 遊女などと前もって遊興の約束をしておく。江戸深川の遊里で言う。
4 馬を歩かせはじめるために、手綱をゆるめる。
●口を極(きわ)める
ありたけの言葉を尽くす。あらゆる言い方でいろいろと述べる。「口を極めて賞める(罵る)」
●口を消(け)す
1 他言させないようにする。
2 前にした証言を取り消す。
●口を=吸(す)う[=する]
接吻する。
●口を過(す)ぎる
=くち(口)を過ごす1
●口を過(す)ごす
1 くらしを立ててゆく。生活する。口を過ぎる。
2 よけいなことをいう。言いすごす。
●口を酸(すっぱ・す)くする
=くち(口)が酸くなる
●口を滑(すべ)らす
うっかりして言ってはならないことを言ってしまう。
●口を=すぼめる[=つぼめる]
へりくだった物言いをする。言いわけやおせじを言う。
●口を添(そ)える
1 ちょっとひと口飲む。付けざしをする場合などにいう。
2 人の言うことなどに、はたから助成の言葉を加えてとりなす。口添えをする。
●口を揃(そろ)える
1 二人以上の人が同時に同じことを言う。異口同音に言う。
2 しめしあわせて同じことを言う。口を合わせる。
●口を出(だ)す
=くちばし(嘴)を容れる
●口を叩(たた)く
べらべらとはばかりもなくしゃべる。口たたく。
●口を垂(た)る
卑下したもの言いをする。下手(したて)に出てものをいう。言葉を垂れる。
●口を衝(つ)いて出る
次から次へと自然に言葉が出てくる。
●口を噤(つぐ)む
口をしめて開かない。黙る。口を閉ざす。
●口を=尖(とが)らす[=尖らせる]
唇を前に突きだしてとがらせる。怒ったり、言い争ったりするときなどの口つき。転じて、不平不満を表わす顔つきにもいう。
●口を=閉(と)ざす[=閉(と)じる]
沈黙する。黙る。
●口を濁(にご)す
=ことば(言葉)を濁す
●口を=拭(ぬぐ)う[=拭(ふ)く]
(盗み食いをした後で、口をふいてそしらぬ顔をする意から)何か悪いことやまずいことをしていながら、していないふりをする。また、知っていながら知らないふりをする。
●口を濡(ぬ)らす
1 少しばかり飲み食いする。口の中をうるおす。
2 =くち(口)を糊(のり)す
●口を=糊(のり)す[=餬(こ)す]
1 (「糊す」は粥(かゆ)をすするの意)やっとくらしをたてる。貧しく生活する。
2 食客、居候となる。
●口を=挟(はさ)む[=入(い)れる]
人が話している途中で横から何かをいう。
●口を引き垂(た)る
口をへの字のようにする。口をゆがめる。
●口を開(ひら)く
話しはじめる。しゃべりだす。
●口を塞(ふさ)ぐ
人にものを言わせないようにする。悪事、秘密などをしゃべらせないようにする。金品などを与えてしゃべることを封じる。
●口を守ること瓶(かめ)の如くす
口(言葉)をつつしむべき事を、一度くつがえれば元にもどらない瓶の水にたとえて戒めることわざ。
●口を毟(むし)る
誘いをかけて尋ねる。問い落とそうとする。かまをかける。
●口を結(むす)ぶ
口を閉じてしゃべらない。黙る。
●口を寄(よ)す
巫女(みこ)が霊魂を招いて自分にのりうつらせ、その口から思いを述べさせる。口寄せをする。
●口を割(わ)る
自白する
くち【朽・腐】
〔語素〕(動詞「くちる(朽)」の連用形から)
1 名詞の上に付いて、くさったの意をそえる。「朽木」「朽葉」「朽屋」など。
2 名詞の上に付いて、年老いたの意をそえる。人をののしったり、自分をへりくだって言ったりするのにも用いる。「くちあま」「くちおんな」など。
●口に土用が入(はい)る🔗⭐🔉
●口に土用が入(はい)る
(江戸時代、夏の土用には仕事を休む職業が多かったところから)口が休みになる。食物が口にはいったので、おしゃべりがとだえる。
●口に乗(の)せる
ことばを巧みにあやつって、人をあざむく。口車に乗せる。
●口に上(のぼ)せる
=くち(口)の端に掛ける
●口に上(のぼ)る
=くち(口)の端に掛かる
●口に乗(の)る
1 人々の話の種になる。世の中に広く知られる。評判になる。人口に膾炙(かいしゃ)する。
2 相手の言葉にだまされて言う通りにする。口車に乗る。
●口に入(はい)る物なら按摩(あんま)の笛でも
意地きたなくなんでも食べることのたとえ。
●口に=針(はり)[=棘(とげ)]あり
言葉がとげとげしく、皮肉や悪意が感じられる。
●口に任(まか)せる
深く考えないで、思いつくままにものを言う。口から出まかせに言う。
●口に蜜あり、腹に剣あり
(中国、唐の玄宗の時の宰相李林甫の人柄を述べた語から)口先ではやさしいことを言いながら、心の中は陰険なこと。
●口の子(こ)
売買などの仲介の手数料。また、利息。口銭。
●口の籠(こ)
=くつこ(口籠)
●口の下(した)から
(「…という口の下から」の形で)言い終わるか終わらないうちに。
●口の虎は身を=破る[=食(は)む]
うかつなことを言うと身を破滅させることがある。言葉はつつしむべきであるという教え。
●口の端(は)
言葉のはしばし。くちさき。また、話の種。噂。くちは。
●口の端(は)に掛かる
人々の話の種にされる。噂をされる。口に掛かる。口にのぼる。
●口の端(は)に掛(か)ける
言葉のはしばしに出して言う。話の種にする。噂をする。口に掛ける。口にのぼせる。
●口の世(よ)
やっと食べるだけで生活する状態。また、やっと食べるだけのわずかな手当の程度。*浮・日本永代蔵‐五「やうやう口の世で抱へられ」
●口は口、心は心
口に出して言うことと、心の中で思っていることとが一致しないこと。うらはらであること。
●口は禍(わざわい)の=門(かど・もん)[=もと]
うっかり言った言葉で後の災難を招くことが住々にしてあるものだ。言葉は慎しむべきであるという戒め。
●口も八丁、手(て)も八丁
しゃべることもすることも非常に達者であること。口八丁手八丁。
●口貰(もら)う
(人に食物をもらって生活する意から)人に生活をみてもらう。寄食する。
●口止(や)まず
口の動きがやまない。また、絶えず言い続ける。
●口より出せば世間
いったん口外してしまえば、世間に知れて、秘密も秘密でなくなる意。
●口を開(あ)かす
相手にものを言わせる。他の人にしゃべらせる。*無名抄「くちあかすべくもなく難ぜられければ」
●口を合(あ)わせる
1 相手の話に調子を合わせる。話を合わせる。
2 言うことが違わないように話を一致させる。言葉をしめし合わす。
●口を掛(か)ける
1 前もって先方に事を通じておく。わたりをつけておく。申し入れておく。
2 相手を呼び出すことを申し入れる。とくに、芸娼妓などを客席に招く。
●口を固(かた)める
1 他人に言わないよう約束させる。口止めする。
2 かたく口約束をする。
●口を藉(か)る
口実をつくる。かこつける。藉口(しゃこう)する。口にしく。
●口を箝(かん)す
1 口をつぐんで物を言わない。口をつぐむ。
2 人の口をふさぐ。言うことがあっても言えないようにする。
●口を利(き)く
1 ものを言う。話をする。「生意気な口をきく」
2 巧みにものを言う。口が達者である。大言壮語する。
3 人中でものが言える。人々の間で重んぜられる。はばがきく。はぶりがよい。
4 二つのものの間がうまくいくよう、とりもつ。第三者が話をする。調停する。なかだちをする。
●口を切(き)る
1 まだ開いていない樽やびん、箱などのふたやせんをあける。
2 話をしはじめる。多くの人たちの中で最初に発言する。
3 遊女などと前もって遊興の約束をしておく。江戸深川の遊里で言う。
4 馬を歩かせはじめるために、手綱をゆるめる。
●口を極(きわ)める
ありたけの言葉を尽くす。あらゆる言い方でいろいろと述べる。「口を極めて賞める(罵る)」
●口を消(け)す
1 他言させないようにする。
2 前にした証言を取り消す。
●口を=吸(す)う[=する]
接吻する。
●口を過(す)ぎる
=くち(口)を過ごす1
●口を過(す)ごす
1 くらしを立ててゆく。生活する。口を過ぎる。
2 よけいなことをいう。言いすごす。
●口を酸(すっぱ・す)くする
=くち(口)が酸くなる
●口を滑(すべ)らす
うっかりして言ってはならないことを言ってしまう。
●口を=すぼめる[=つぼめる]
へりくだった物言いをする。言いわけやおせじを言う。
●口を添(そ)える
1 ちょっとひと口飲む。付けざしをする場合などにいう。
2 人の言うことなどに、はたから助成の言葉を加えてとりなす。口添えをする。
●口を揃(そろ)える
1 二人以上の人が同時に同じことを言う。異口同音に言う。
2 しめしあわせて同じことを言う。口を合わせる。
●口を出(だ)す
=くちばし(嘴)を容れる
●口を叩(たた)く
べらべらとはばかりもなくしゃべる。口たたく。
●口を垂(た)る
卑下したもの言いをする。下手(したて)に出てものをいう。言葉を垂れる。
●口を衝(つ)いて出る
次から次へと自然に言葉が出てくる。
●口を噤(つぐ)む
口をしめて開かない。黙る。口を閉ざす。
●口を=尖(とが)らす[=尖らせる]
唇を前に突きだしてとがらせる。怒ったり、言い争ったりするときなどの口つき。転じて、不平不満を表わす顔つきにもいう。
●口を=閉(と)ざす[=閉(と)じる]
沈黙する。黙る。
●口を濁(にご)す
=ことば(言葉)を濁す
●口を=拭(ぬぐ)う[=拭(ふ)く]
(盗み食いをした後で、口をふいてそしらぬ顔をする意から)何か悪いことやまずいことをしていながら、していないふりをする。また、知っていながら知らないふりをする。
●口を濡(ぬ)らす
1 少しばかり飲み食いする。口の中をうるおす。
2 =くち(口)を糊(のり)す
●口を=糊(のり)す[=餬(こ)す]
1 (「糊す」は粥(かゆ)をすするの意)やっとくらしをたてる。貧しく生活する。
2 食客、居候となる。
●口を=挟(はさ)む[=入(い)れる]
人が話している途中で横から何かをいう。
●口を引き垂(た)る
口をへの字のようにする。口をゆがめる。
●口を開(ひら)く
話しはじめる。しゃべりだす。
●口を塞(ふさ)ぐ
人にものを言わせないようにする。悪事、秘密などをしゃべらせないようにする。金品などを与えてしゃべることを封じる。
●口を守ること瓶(かめ)の如くす
口(言葉)をつつしむべき事を、一度くつがえれば元にもどらない瓶の水にたとえて戒めることわざ。
●口を毟(むし)る
誘いをかけて尋ねる。問い落とそうとする。かまをかける。
●口を結(むす)ぶ
口を閉じてしゃべらない。黙る。
●口を寄(よ)す
巫女(みこ)が霊魂を招いて自分にのりうつらせ、その口から思いを述べさせる。口寄せをする。
●口を割(わ)る
自白する
くち【朽・腐】
〔語素〕(動詞「くちる(朽)」の連用形から)
1 名詞の上に付いて、くさったの意をそえる。「朽木」「朽葉」「朽屋」など。
2 名詞の上に付いて、年老いたの意をそえる。人をののしったり、自分をへりくだって言ったりするのにも用いる。「くちあま」「くちおんな」など。
●口に乗(の)せる🔗⭐🔉
●口に乗(の)せる
ことばを巧みにあやつって、人をあざむく。口車に乗せる。
●口に上(のぼ)せる
=くち(口)の端に掛ける
●口に上(のぼ)る
=くち(口)の端に掛かる
●口に乗(の)る
1 人々の話の種になる。世の中に広く知られる。評判になる。人口に膾炙(かいしゃ)する。
2 相手の言葉にだまされて言う通りにする。口車に乗る。
●口に入(はい)る物なら按摩(あんま)の笛でも
意地きたなくなんでも食べることのたとえ。
●口に=針(はり)[=棘(とげ)]あり
言葉がとげとげしく、皮肉や悪意が感じられる。
●口に任(まか)せる
深く考えないで、思いつくままにものを言う。口から出まかせに言う。
●口に蜜あり、腹に剣あり
(中国、唐の玄宗の時の宰相李林甫の人柄を述べた語から)口先ではやさしいことを言いながら、心の中は陰険なこと。
●口の子(こ)
売買などの仲介の手数料。また、利息。口銭。
●口の籠(こ)
=くつこ(口籠)
●口の下(した)から
(「…という口の下から」の形で)言い終わるか終わらないうちに。
●口の虎は身を=破る[=食(は)む]
うかつなことを言うと身を破滅させることがある。言葉はつつしむべきであるという教え。
●口の端(は)
言葉のはしばし。くちさき。また、話の種。噂。くちは。
●口の端(は)に掛かる
人々の話の種にされる。噂をされる。口に掛かる。口にのぼる。
●口の端(は)に掛(か)ける
言葉のはしばしに出して言う。話の種にする。噂をする。口に掛ける。口にのぼせる。
●口の世(よ)
やっと食べるだけで生活する状態。また、やっと食べるだけのわずかな手当の程度。*浮・日本永代蔵‐五「やうやう口の世で抱へられ」
●口は口、心は心
口に出して言うことと、心の中で思っていることとが一致しないこと。うらはらであること。
●口は禍(わざわい)の=門(かど・もん)[=もと]
うっかり言った言葉で後の災難を招くことが住々にしてあるものだ。言葉は慎しむべきであるという戒め。
●口も八丁、手(て)も八丁
しゃべることもすることも非常に達者であること。口八丁手八丁。
●口貰(もら)う
(人に食物をもらって生活する意から)人に生活をみてもらう。寄食する。
●口止(や)まず
口の動きがやまない。また、絶えず言い続ける。
●口より出せば世間
いったん口外してしまえば、世間に知れて、秘密も秘密でなくなる意。
●口を開(あ)かす
相手にものを言わせる。他の人にしゃべらせる。*無名抄「くちあかすべくもなく難ぜられければ」
●口を合(あ)わせる
1 相手の話に調子を合わせる。話を合わせる。
2 言うことが違わないように話を一致させる。言葉をしめし合わす。
●口を掛(か)ける
1 前もって先方に事を通じておく。わたりをつけておく。申し入れておく。
2 相手を呼び出すことを申し入れる。とくに、芸娼妓などを客席に招く。
●口を固(かた)める
1 他人に言わないよう約束させる。口止めする。
2 かたく口約束をする。
●口を藉(か)る
口実をつくる。かこつける。藉口(しゃこう)する。口にしく。
●口を箝(かん)す
1 口をつぐんで物を言わない。口をつぐむ。
2 人の口をふさぐ。言うことがあっても言えないようにする。
●口を利(き)く
1 ものを言う。話をする。「生意気な口をきく」
2 巧みにものを言う。口が達者である。大言壮語する。
3 人中でものが言える。人々の間で重んぜられる。はばがきく。はぶりがよい。
4 二つのものの間がうまくいくよう、とりもつ。第三者が話をする。調停する。なかだちをする。
●口を切(き)る
1 まだ開いていない樽やびん、箱などのふたやせんをあける。
2 話をしはじめる。多くの人たちの中で最初に発言する。
3 遊女などと前もって遊興の約束をしておく。江戸深川の遊里で言う。
4 馬を歩かせはじめるために、手綱をゆるめる。
●口を極(きわ)める
ありたけの言葉を尽くす。あらゆる言い方でいろいろと述べる。「口を極めて賞める(罵る)」
●口を消(け)す
1 他言させないようにする。
2 前にした証言を取り消す。
●口を=吸(す)う[=する]
接吻する。
●口を過(す)ぎる
=くち(口)を過ごす1
●口を過(す)ごす
1 くらしを立ててゆく。生活する。口を過ぎる。
2 よけいなことをいう。言いすごす。
●口を酸(すっぱ・す)くする
=くち(口)が酸くなる
●口を滑(すべ)らす
うっかりして言ってはならないことを言ってしまう。
●口を=すぼめる[=つぼめる]
へりくだった物言いをする。言いわけやおせじを言う。
●口を添(そ)える
1 ちょっとひと口飲む。付けざしをする場合などにいう。
2 人の言うことなどに、はたから助成の言葉を加えてとりなす。口添えをする。
●口を揃(そろ)える
1 二人以上の人が同時に同じことを言う。異口同音に言う。
2 しめしあわせて同じことを言う。口を合わせる。
●口を出(だ)す
=くちばし(嘴)を容れる
●口を叩(たた)く
べらべらとはばかりもなくしゃべる。口たたく。
●口を垂(た)る
卑下したもの言いをする。下手(したて)に出てものをいう。言葉を垂れる。
●口を衝(つ)いて出る
次から次へと自然に言葉が出てくる。
●口を噤(つぐ)む
口をしめて開かない。黙る。口を閉ざす。
●口を=尖(とが)らす[=尖らせる]
唇を前に突きだしてとがらせる。怒ったり、言い争ったりするときなどの口つき。転じて、不平不満を表わす顔つきにもいう。
●口を=閉(と)ざす[=閉(と)じる]
沈黙する。黙る。
●口を濁(にご)す
=ことば(言葉)を濁す
●口を=拭(ぬぐ)う[=拭(ふ)く]
(盗み食いをした後で、口をふいてそしらぬ顔をする意から)何か悪いことやまずいことをしていながら、していないふりをする。また、知っていながら知らないふりをする。
●口を濡(ぬ)らす
1 少しばかり飲み食いする。口の中をうるおす。
2 =くち(口)を糊(のり)す
●口を=糊(のり)す[=餬(こ)す]
1 (「糊す」は粥(かゆ)をすするの意)やっとくらしをたてる。貧しく生活する。
2 食客、居候となる。
●口を=挟(はさ)む[=入(い)れる]
人が話している途中で横から何かをいう。
●口を引き垂(た)る
口をへの字のようにする。口をゆがめる。
●口を開(ひら)く
話しはじめる。しゃべりだす。
●口を塞(ふさ)ぐ
人にものを言わせないようにする。悪事、秘密などをしゃべらせないようにする。金品などを与えてしゃべることを封じる。
●口を守ること瓶(かめ)の如くす
口(言葉)をつつしむべき事を、一度くつがえれば元にもどらない瓶の水にたとえて戒めることわざ。
●口を毟(むし)る
誘いをかけて尋ねる。問い落とそうとする。かまをかける。
●口を結(むす)ぶ
口を閉じてしゃべらない。黙る。
●口を寄(よ)す
巫女(みこ)が霊魂を招いて自分にのりうつらせ、その口から思いを述べさせる。口寄せをする。
●口を割(わ)る
自白する
くち【朽・腐】
〔語素〕(動詞「くちる(朽)」の連用形から)
1 名詞の上に付いて、くさったの意をそえる。「朽木」「朽葉」「朽屋」など。
2 名詞の上に付いて、年老いたの意をそえる。人をののしったり、自分をへりくだって言ったりするのにも用いる。「くちあま」「くちおんな」など。
●口に上(のぼ)せる🔗⭐🔉
●口に上(のぼ)せる
=くち(口)の端に掛ける
●口に上(のぼ)る
=くち(口)の端に掛かる
●口に乗(の)る
1 人々の話の種になる。世の中に広く知られる。評判になる。人口に膾炙(かいしゃ)する。
2 相手の言葉にだまされて言う通りにする。口車に乗る。
●口に入(はい)る物なら按摩(あんま)の笛でも
意地きたなくなんでも食べることのたとえ。
●口に=針(はり)[=棘(とげ)]あり
言葉がとげとげしく、皮肉や悪意が感じられる。
●口に任(まか)せる
深く考えないで、思いつくままにものを言う。口から出まかせに言う。
●口に蜜あり、腹に剣あり
(中国、唐の玄宗の時の宰相李林甫の人柄を述べた語から)口先ではやさしいことを言いながら、心の中は陰険なこと。
●口の子(こ)
売買などの仲介の手数料。また、利息。口銭。
●口の籠(こ)
=くつこ(口籠)
●口の下(した)から
(「…という口の下から」の形で)言い終わるか終わらないうちに。
●口の虎は身を=破る[=食(は)む]
うかつなことを言うと身を破滅させることがある。言葉はつつしむべきであるという教え。
●口の端(は)
言葉のはしばし。くちさき。また、話の種。噂。くちは。
●口の端(は)に掛かる
人々の話の種にされる。噂をされる。口に掛かる。口にのぼる。
●口の端(は)に掛(か)ける
言葉のはしばしに出して言う。話の種にする。噂をする。口に掛ける。口にのぼせる。
●口の世(よ)
やっと食べるだけで生活する状態。また、やっと食べるだけのわずかな手当の程度。*浮・日本永代蔵‐五「やうやう口の世で抱へられ」
●口は口、心は心
口に出して言うことと、心の中で思っていることとが一致しないこと。うらはらであること。
●口は禍(わざわい)の=門(かど・もん)[=もと]
うっかり言った言葉で後の災難を招くことが住々にしてあるものだ。言葉は慎しむべきであるという戒め。
●口も八丁、手(て)も八丁
しゃべることもすることも非常に達者であること。口八丁手八丁。
●口貰(もら)う
(人に食物をもらって生活する意から)人に生活をみてもらう。寄食する。
●口止(や)まず
口の動きがやまない。また、絶えず言い続ける。
●口より出せば世間
いったん口外してしまえば、世間に知れて、秘密も秘密でなくなる意。
●口を開(あ)かす
相手にものを言わせる。他の人にしゃべらせる。*無名抄「くちあかすべくもなく難ぜられければ」
●口を合(あ)わせる
1 相手の話に調子を合わせる。話を合わせる。
2 言うことが違わないように話を一致させる。言葉をしめし合わす。
●口を掛(か)ける
1 前もって先方に事を通じておく。わたりをつけておく。申し入れておく。
2 相手を呼び出すことを申し入れる。とくに、芸娼妓などを客席に招く。
●口を固(かた)める
1 他人に言わないよう約束させる。口止めする。
2 かたく口約束をする。
●口を藉(か)る
口実をつくる。かこつける。藉口(しゃこう)する。口にしく。
●口を箝(かん)す
1 口をつぐんで物を言わない。口をつぐむ。
2 人の口をふさぐ。言うことがあっても言えないようにする。
●口を利(き)く
1 ものを言う。話をする。「生意気な口をきく」
2 巧みにものを言う。口が達者である。大言壮語する。
3 人中でものが言える。人々の間で重んぜられる。はばがきく。はぶりがよい。
4 二つのものの間がうまくいくよう、とりもつ。第三者が話をする。調停する。なかだちをする。
●口を切(き)る
1 まだ開いていない樽やびん、箱などのふたやせんをあける。
2 話をしはじめる。多くの人たちの中で最初に発言する。
3 遊女などと前もって遊興の約束をしておく。江戸深川の遊里で言う。
4 馬を歩かせはじめるために、手綱をゆるめる。
●口を極(きわ)める
ありたけの言葉を尽くす。あらゆる言い方でいろいろと述べる。「口を極めて賞める(罵る)」
●口を消(け)す
1 他言させないようにする。
2 前にした証言を取り消す。
●口を=吸(す)う[=する]
接吻する。
●口を過(す)ぎる
=くち(口)を過ごす1
●口を過(す)ごす
1 くらしを立ててゆく。生活する。口を過ぎる。
2 よけいなことをいう。言いすごす。
●口を酸(すっぱ・す)くする
=くち(口)が酸くなる
●口を滑(すべ)らす
うっかりして言ってはならないことを言ってしまう。
●口を=すぼめる[=つぼめる]
へりくだった物言いをする。言いわけやおせじを言う。
●口を添(そ)える
1 ちょっとひと口飲む。付けざしをする場合などにいう。
2 人の言うことなどに、はたから助成の言葉を加えてとりなす。口添えをする。
●口を揃(そろ)える
1 二人以上の人が同時に同じことを言う。異口同音に言う。
2 しめしあわせて同じことを言う。口を合わせる。
●口を出(だ)す
=くちばし(嘴)を容れる
●口を叩(たた)く
べらべらとはばかりもなくしゃべる。口たたく。
●口を垂(た)る
卑下したもの言いをする。下手(したて)に出てものをいう。言葉を垂れる。
●口を衝(つ)いて出る
次から次へと自然に言葉が出てくる。
●口を噤(つぐ)む
口をしめて開かない。黙る。口を閉ざす。
●口を=尖(とが)らす[=尖らせる]
唇を前に突きだしてとがらせる。怒ったり、言い争ったりするときなどの口つき。転じて、不平不満を表わす顔つきにもいう。
●口を=閉(と)ざす[=閉(と)じる]
沈黙する。黙る。
●口を濁(にご)す
=ことば(言葉)を濁す
●口を=拭(ぬぐ)う[=拭(ふ)く]
(盗み食いをした後で、口をふいてそしらぬ顔をする意から)何か悪いことやまずいことをしていながら、していないふりをする。また、知っていながら知らないふりをする。
●口を濡(ぬ)らす
1 少しばかり飲み食いする。口の中をうるおす。
2 =くち(口)を糊(のり)す
●口を=糊(のり)す[=餬(こ)す]
1 (「糊す」は粥(かゆ)をすするの意)やっとくらしをたてる。貧しく生活する。
2 食客、居候となる。
●口を=挟(はさ)む[=入(い)れる]
人が話している途中で横から何かをいう。
●口を引き垂(た)る
口をへの字のようにする。口をゆがめる。
●口を開(ひら)く
話しはじめる。しゃべりだす。
●口を塞(ふさ)ぐ
人にものを言わせないようにする。悪事、秘密などをしゃべらせないようにする。金品などを与えてしゃべることを封じる。
●口を守ること瓶(かめ)の如くす
口(言葉)をつつしむべき事を、一度くつがえれば元にもどらない瓶の水にたとえて戒めることわざ。
●口を毟(むし)る
誘いをかけて尋ねる。問い落とそうとする。かまをかける。
●口を結(むす)ぶ
口を閉じてしゃべらない。黙る。
●口を寄(よ)す
巫女(みこ)が霊魂を招いて自分にのりうつらせ、その口から思いを述べさせる。口寄せをする。
●口を割(わ)る
自白する
くち【朽・腐】
〔語素〕(動詞「くちる(朽)」の連用形から)
1 名詞の上に付いて、くさったの意をそえる。「朽木」「朽葉」「朽屋」など。
2 名詞の上に付いて、年老いたの意をそえる。人をののしったり、自分をへりくだって言ったりするのにも用いる。「くちあま」「くちおんな」など。
●口に上(のぼ)る🔗⭐🔉
●口に上(のぼ)る
=くち(口)の端に掛かる
●口に乗(の)る
1 人々の話の種になる。世の中に広く知られる。評判になる。人口に膾炙(かいしゃ)する。
2 相手の言葉にだまされて言う通りにする。口車に乗る。
●口に入(はい)る物なら按摩(あんま)の笛でも
意地きたなくなんでも食べることのたとえ。
●口に=針(はり)[=棘(とげ)]あり
言葉がとげとげしく、皮肉や悪意が感じられる。
●口に任(まか)せる
深く考えないで、思いつくままにものを言う。口から出まかせに言う。
●口に蜜あり、腹に剣あり
(中国、唐の玄宗の時の宰相李林甫の人柄を述べた語から)口先ではやさしいことを言いながら、心の中は陰険なこと。
●口の子(こ)
売買などの仲介の手数料。また、利息。口銭。
●口の籠(こ)
=くつこ(口籠)
●口の下(した)から
(「…という口の下から」の形で)言い終わるか終わらないうちに。
●口の虎は身を=破る[=食(は)む]
うかつなことを言うと身を破滅させることがある。言葉はつつしむべきであるという教え。
●口の端(は)
言葉のはしばし。くちさき。また、話の種。噂。くちは。
●口の端(は)に掛かる
人々の話の種にされる。噂をされる。口に掛かる。口にのぼる。
●口の端(は)に掛(か)ける
言葉のはしばしに出して言う。話の種にする。噂をする。口に掛ける。口にのぼせる。
●口の世(よ)
やっと食べるだけで生活する状態。また、やっと食べるだけのわずかな手当の程度。*浮・日本永代蔵‐五「やうやう口の世で抱へられ」
●口は口、心は心
口に出して言うことと、心の中で思っていることとが一致しないこと。うらはらであること。
●口は禍(わざわい)の=門(かど・もん)[=もと]
うっかり言った言葉で後の災難を招くことが住々にしてあるものだ。言葉は慎しむべきであるという戒め。
●口も八丁、手(て)も八丁
しゃべることもすることも非常に達者であること。口八丁手八丁。
●口貰(もら)う
(人に食物をもらって生活する意から)人に生活をみてもらう。寄食する。
●口止(や)まず
口の動きがやまない。また、絶えず言い続ける。
●口より出せば世間
いったん口外してしまえば、世間に知れて、秘密も秘密でなくなる意。
●口を開(あ)かす
相手にものを言わせる。他の人にしゃべらせる。*無名抄「くちあかすべくもなく難ぜられければ」
●口を合(あ)わせる
1 相手の話に調子を合わせる。話を合わせる。
2 言うことが違わないように話を一致させる。言葉をしめし合わす。
●口を掛(か)ける
1 前もって先方に事を通じておく。わたりをつけておく。申し入れておく。
2 相手を呼び出すことを申し入れる。とくに、芸娼妓などを客席に招く。
●口を固(かた)める
1 他人に言わないよう約束させる。口止めする。
2 かたく口約束をする。
●口を藉(か)る
口実をつくる。かこつける。藉口(しゃこう)する。口にしく。
●口を箝(かん)す
1 口をつぐんで物を言わない。口をつぐむ。
2 人の口をふさぐ。言うことがあっても言えないようにする。
●口を利(き)く
1 ものを言う。話をする。「生意気な口をきく」
2 巧みにものを言う。口が達者である。大言壮語する。
3 人中でものが言える。人々の間で重んぜられる。はばがきく。はぶりがよい。
4 二つのものの間がうまくいくよう、とりもつ。第三者が話をする。調停する。なかだちをする。
●口を切(き)る
1 まだ開いていない樽やびん、箱などのふたやせんをあける。
2 話をしはじめる。多くの人たちの中で最初に発言する。
3 遊女などと前もって遊興の約束をしておく。江戸深川の遊里で言う。
4 馬を歩かせはじめるために、手綱をゆるめる。
●口を極(きわ)める
ありたけの言葉を尽くす。あらゆる言い方でいろいろと述べる。「口を極めて賞める(罵る)」
●口を消(け)す
1 他言させないようにする。
2 前にした証言を取り消す。
●口を=吸(す)う[=する]
接吻する。
●口を過(す)ぎる
=くち(口)を過ごす1
●口を過(す)ごす
1 くらしを立ててゆく。生活する。口を過ぎる。
2 よけいなことをいう。言いすごす。
●口を酸(すっぱ・す)くする
=くち(口)が酸くなる
●口を滑(すべ)らす
うっかりして言ってはならないことを言ってしまう。
●口を=すぼめる[=つぼめる]
へりくだった物言いをする。言いわけやおせじを言う。
●口を添(そ)える
1 ちょっとひと口飲む。付けざしをする場合などにいう。
2 人の言うことなどに、はたから助成の言葉を加えてとりなす。口添えをする。
●口を揃(そろ)える
1 二人以上の人が同時に同じことを言う。異口同音に言う。
2 しめしあわせて同じことを言う。口を合わせる。
●口を出(だ)す
=くちばし(嘴)を容れる
●口を叩(たた)く
べらべらとはばかりもなくしゃべる。口たたく。
●口を垂(た)る
卑下したもの言いをする。下手(したて)に出てものをいう。言葉を垂れる。
●口を衝(つ)いて出る
次から次へと自然に言葉が出てくる。
●口を噤(つぐ)む
口をしめて開かない。黙る。口を閉ざす。
●口を=尖(とが)らす[=尖らせる]
唇を前に突きだしてとがらせる。怒ったり、言い争ったりするときなどの口つき。転じて、不平不満を表わす顔つきにもいう。
●口を=閉(と)ざす[=閉(と)じる]
沈黙する。黙る。
●口を濁(にご)す
=ことば(言葉)を濁す
●口を=拭(ぬぐ)う[=拭(ふ)く]
(盗み食いをした後で、口をふいてそしらぬ顔をする意から)何か悪いことやまずいことをしていながら、していないふりをする。また、知っていながら知らないふりをする。
●口を濡(ぬ)らす
1 少しばかり飲み食いする。口の中をうるおす。
2 =くち(口)を糊(のり)す
●口を=糊(のり)す[=餬(こ)す]
1 (「糊す」は粥(かゆ)をすするの意)やっとくらしをたてる。貧しく生活する。
2 食客、居候となる。
●口を=挟(はさ)む[=入(い)れる]
人が話している途中で横から何かをいう。
●口を引き垂(た)る
口をへの字のようにする。口をゆがめる。
●口を開(ひら)く
話しはじめる。しゃべりだす。
●口を塞(ふさ)ぐ
人にものを言わせないようにする。悪事、秘密などをしゃべらせないようにする。金品などを与えてしゃべることを封じる。
●口を守ること瓶(かめ)の如くす
口(言葉)をつつしむべき事を、一度くつがえれば元にもどらない瓶の水にたとえて戒めることわざ。
●口を毟(むし)る
誘いをかけて尋ねる。問い落とそうとする。かまをかける。
●口を結(むす)ぶ
口を閉じてしゃべらない。黙る。
●口を寄(よ)す
巫女(みこ)が霊魂を招いて自分にのりうつらせ、その口から思いを述べさせる。口寄せをする。
●口を割(わ)る
自白する
くち【朽・腐】
〔語素〕(動詞「くちる(朽)」の連用形から)
1 名詞の上に付いて、くさったの意をそえる。「朽木」「朽葉」「朽屋」など。
2 名詞の上に付いて、年老いたの意をそえる。人をののしったり、自分をへりくだって言ったりするのにも用いる。「くちあま」「くちおんな」など。
●口に乗(の)る🔗⭐🔉
●口に乗(の)る
1 人々の話の種になる。世の中に広く知られる。評判になる。人口に膾炙(かいしゃ)する。
2 相手の言葉にだまされて言う通りにする。口車に乗る。
●口に入(はい)る物なら按摩(あんま)の笛でも
意地きたなくなんでも食べることのたとえ。
●口に=針(はり)[=棘(とげ)]あり
言葉がとげとげしく、皮肉や悪意が感じられる。
●口に任(まか)せる
深く考えないで、思いつくままにものを言う。口から出まかせに言う。
●口に蜜あり、腹に剣あり
(中国、唐の玄宗の時の宰相李林甫の人柄を述べた語から)口先ではやさしいことを言いながら、心の中は陰険なこと。
●口の子(こ)
売買などの仲介の手数料。また、利息。口銭。
●口の籠(こ)
=くつこ(口籠)
●口の下(した)から
(「…という口の下から」の形で)言い終わるか終わらないうちに。
●口の虎は身を=破る[=食(は)む]
うかつなことを言うと身を破滅させることがある。言葉はつつしむべきであるという教え。
●口の端(は)
言葉のはしばし。くちさき。また、話の種。噂。くちは。
●口の端(は)に掛かる
人々の話の種にされる。噂をされる。口に掛かる。口にのぼる。
●口の端(は)に掛(か)ける
言葉のはしばしに出して言う。話の種にする。噂をする。口に掛ける。口にのぼせる。
●口の世(よ)
やっと食べるだけで生活する状態。また、やっと食べるだけのわずかな手当の程度。*浮・日本永代蔵‐五「やうやう口の世で抱へられ」
●口は口、心は心
口に出して言うことと、心の中で思っていることとが一致しないこと。うらはらであること。
●口は禍(わざわい)の=門(かど・もん)[=もと]
うっかり言った言葉で後の災難を招くことが住々にしてあるものだ。言葉は慎しむべきであるという戒め。
●口も八丁、手(て)も八丁
しゃべることもすることも非常に達者であること。口八丁手八丁。
●口貰(もら)う
(人に食物をもらって生活する意から)人に生活をみてもらう。寄食する。
●口止(や)まず
口の動きがやまない。また、絶えず言い続ける。
●口より出せば世間
いったん口外してしまえば、世間に知れて、秘密も秘密でなくなる意。
●口を開(あ)かす
相手にものを言わせる。他の人にしゃべらせる。*無名抄「くちあかすべくもなく難ぜられければ」
●口を合(あ)わせる
1 相手の話に調子を合わせる。話を合わせる。
2 言うことが違わないように話を一致させる。言葉をしめし合わす。
●口を掛(か)ける
1 前もって先方に事を通じておく。わたりをつけておく。申し入れておく。
2 相手を呼び出すことを申し入れる。とくに、芸娼妓などを客席に招く。
●口を固(かた)める
1 他人に言わないよう約束させる。口止めする。
2 かたく口約束をする。
●口を藉(か)る
口実をつくる。かこつける。藉口(しゃこう)する。口にしく。
●口を箝(かん)す
1 口をつぐんで物を言わない。口をつぐむ。
2 人の口をふさぐ。言うことがあっても言えないようにする。
●口を利(き)く
1 ものを言う。話をする。「生意気な口をきく」
2 巧みにものを言う。口が達者である。大言壮語する。
3 人中でものが言える。人々の間で重んぜられる。はばがきく。はぶりがよい。
4 二つのものの間がうまくいくよう、とりもつ。第三者が話をする。調停する。なかだちをする。
●口を切(き)る
1 まだ開いていない樽やびん、箱などのふたやせんをあける。
2 話をしはじめる。多くの人たちの中で最初に発言する。
3 遊女などと前もって遊興の約束をしておく。江戸深川の遊里で言う。
4 馬を歩かせはじめるために、手綱をゆるめる。
●口を極(きわ)める
ありたけの言葉を尽くす。あらゆる言い方でいろいろと述べる。「口を極めて賞める(罵る)」
●口を消(け)す
1 他言させないようにする。
2 前にした証言を取り消す。
●口を=吸(す)う[=する]
接吻する。
●口を過(す)ぎる
=くち(口)を過ごす1
●口を過(す)ごす
1 くらしを立ててゆく。生活する。口を過ぎる。
2 よけいなことをいう。言いすごす。
●口を酸(すっぱ・す)くする
=くち(口)が酸くなる
●口を滑(すべ)らす
うっかりして言ってはならないことを言ってしまう。
●口を=すぼめる[=つぼめる]
へりくだった物言いをする。言いわけやおせじを言う。
●口を添(そ)える
1 ちょっとひと口飲む。付けざしをする場合などにいう。
2 人の言うことなどに、はたから助成の言葉を加えてとりなす。口添えをする。
●口を揃(そろ)える
1 二人以上の人が同時に同じことを言う。異口同音に言う。
2 しめしあわせて同じことを言う。口を合わせる。
●口を出(だ)す
=くちばし(嘴)を容れる
●口を叩(たた)く
べらべらとはばかりもなくしゃべる。口たたく。
●口を垂(た)る
卑下したもの言いをする。下手(したて)に出てものをいう。言葉を垂れる。
●口を衝(つ)いて出る
次から次へと自然に言葉が出てくる。
●口を噤(つぐ)む
口をしめて開かない。黙る。口を閉ざす。
●口を=尖(とが)らす[=尖らせる]
唇を前に突きだしてとがらせる。怒ったり、言い争ったりするときなどの口つき。転じて、不平不満を表わす顔つきにもいう。
●口を=閉(と)ざす[=閉(と)じる]
沈黙する。黙る。
●口を濁(にご)す
=ことば(言葉)を濁す
●口を=拭(ぬぐ)う[=拭(ふ)く]
(盗み食いをした後で、口をふいてそしらぬ顔をする意から)何か悪いことやまずいことをしていながら、していないふりをする。また、知っていながら知らないふりをする。
●口を濡(ぬ)らす
1 少しばかり飲み食いする。口の中をうるおす。
2 =くち(口)を糊(のり)す
●口を=糊(のり)す[=餬(こ)す]
1 (「糊す」は粥(かゆ)をすするの意)やっとくらしをたてる。貧しく生活する。
2 食客、居候となる。
●口を=挟(はさ)む[=入(い)れる]
人が話している途中で横から何かをいう。
●口を引き垂(た)る
口をへの字のようにする。口をゆがめる。
●口を開(ひら)く
話しはじめる。しゃべりだす。
●口を塞(ふさ)ぐ
人にものを言わせないようにする。悪事、秘密などをしゃべらせないようにする。金品などを与えてしゃべることを封じる。
●口を守ること瓶(かめ)の如くす
口(言葉)をつつしむべき事を、一度くつがえれば元にもどらない瓶の水にたとえて戒めることわざ。
●口を毟(むし)る
誘いをかけて尋ねる。問い落とそうとする。かまをかける。
●口を結(むす)ぶ
口を閉じてしゃべらない。黙る。
●口を寄(よ)す
巫女(みこ)が霊魂を招いて自分にのりうつらせ、その口から思いを述べさせる。口寄せをする。
●口を割(わ)る
自白する
くち【朽・腐】
〔語素〕(動詞「くちる(朽)」の連用形から)
1 名詞の上に付いて、くさったの意をそえる。「朽木」「朽葉」「朽屋」など。
2 名詞の上に付いて、年老いたの意をそえる。人をののしったり、自分をへりくだって言ったりするのにも用いる。「くちあま」「くちおんな」など。
●口に入(はい)る物なら按摩(あんま)の笛でも🔗⭐🔉
●口に入(はい)る物なら按摩(あんま)の笛でも
意地きたなくなんでも食べることのたとえ。
●口に=針(はり)[=棘(とげ)]あり
言葉がとげとげしく、皮肉や悪意が感じられる。
●口に任(まか)せる
深く考えないで、思いつくままにものを言う。口から出まかせに言う。
●口に蜜あり、腹に剣あり
(中国、唐の玄宗の時の宰相李林甫の人柄を述べた語から)口先ではやさしいことを言いながら、心の中は陰険なこと。
●口の子(こ)
売買などの仲介の手数料。また、利息。口銭。
●口の籠(こ)
=くつこ(口籠)
●口の下(した)から
(「…という口の下から」の形で)言い終わるか終わらないうちに。
●口の虎は身を=破る[=食(は)む]
うかつなことを言うと身を破滅させることがある。言葉はつつしむべきであるという教え。
●口の端(は)
言葉のはしばし。くちさき。また、話の種。噂。くちは。
●口の端(は)に掛かる
人々の話の種にされる。噂をされる。口に掛かる。口にのぼる。
●口の端(は)に掛(か)ける
言葉のはしばしに出して言う。話の種にする。噂をする。口に掛ける。口にのぼせる。
●口の世(よ)
やっと食べるだけで生活する状態。また、やっと食べるだけのわずかな手当の程度。*浮・日本永代蔵‐五「やうやう口の世で抱へられ」
●口は口、心は心
口に出して言うことと、心の中で思っていることとが一致しないこと。うらはらであること。
●口は禍(わざわい)の=門(かど・もん)[=もと]
うっかり言った言葉で後の災難を招くことが住々にしてあるものだ。言葉は慎しむべきであるという戒め。
●口も八丁、手(て)も八丁
しゃべることもすることも非常に達者であること。口八丁手八丁。
●口貰(もら)う
(人に食物をもらって生活する意から)人に生活をみてもらう。寄食する。
●口止(や)まず
口の動きがやまない。また、絶えず言い続ける。
●口より出せば世間
いったん口外してしまえば、世間に知れて、秘密も秘密でなくなる意。
●口を開(あ)かす
相手にものを言わせる。他の人にしゃべらせる。*無名抄「くちあかすべくもなく難ぜられければ」
●口を合(あ)わせる
1 相手の話に調子を合わせる。話を合わせる。
2 言うことが違わないように話を一致させる。言葉をしめし合わす。
●口を掛(か)ける
1 前もって先方に事を通じておく。わたりをつけておく。申し入れておく。
2 相手を呼び出すことを申し入れる。とくに、芸娼妓などを客席に招く。
●口を固(かた)める
1 他人に言わないよう約束させる。口止めする。
2 かたく口約束をする。
●口を藉(か)る
口実をつくる。かこつける。藉口(しゃこう)する。口にしく。
●口を箝(かん)す
1 口をつぐんで物を言わない。口をつぐむ。
2 人の口をふさぐ。言うことがあっても言えないようにする。
●口を利(き)く
1 ものを言う。話をする。「生意気な口をきく」
2 巧みにものを言う。口が達者である。大言壮語する。
3 人中でものが言える。人々の間で重んぜられる。はばがきく。はぶりがよい。
4 二つのものの間がうまくいくよう、とりもつ。第三者が話をする。調停する。なかだちをする。
●口を切(き)る
1 まだ開いていない樽やびん、箱などのふたやせんをあける。
2 話をしはじめる。多くの人たちの中で最初に発言する。
3 遊女などと前もって遊興の約束をしておく。江戸深川の遊里で言う。
4 馬を歩かせはじめるために、手綱をゆるめる。
●口を極(きわ)める
ありたけの言葉を尽くす。あらゆる言い方でいろいろと述べる。「口を極めて賞める(罵る)」
●口を消(け)す
1 他言させないようにする。
2 前にした証言を取り消す。
●口を=吸(す)う[=する]
接吻する。
●口を過(す)ぎる
=くち(口)を過ごす1
●口を過(す)ごす
1 くらしを立ててゆく。生活する。口を過ぎる。
2 よけいなことをいう。言いすごす。
●口を酸(すっぱ・す)くする
=くち(口)が酸くなる
●口を滑(すべ)らす
うっかりして言ってはならないことを言ってしまう。
●口を=すぼめる[=つぼめる]
へりくだった物言いをする。言いわけやおせじを言う。
●口を添(そ)える
1 ちょっとひと口飲む。付けざしをする場合などにいう。
2 人の言うことなどに、はたから助成の言葉を加えてとりなす。口添えをする。
●口を揃(そろ)える
1 二人以上の人が同時に同じことを言う。異口同音に言う。
2 しめしあわせて同じことを言う。口を合わせる。
●口を出(だ)す
=くちばし(嘴)を容れる
●口を叩(たた)く
べらべらとはばかりもなくしゃべる。口たたく。
●口を垂(た)る
卑下したもの言いをする。下手(したて)に出てものをいう。言葉を垂れる。
●口を衝(つ)いて出る
次から次へと自然に言葉が出てくる。
●口を噤(つぐ)む
口をしめて開かない。黙る。口を閉ざす。
●口を=尖(とが)らす[=尖らせる]
唇を前に突きだしてとがらせる。怒ったり、言い争ったりするときなどの口つき。転じて、不平不満を表わす顔つきにもいう。
●口を=閉(と)ざす[=閉(と)じる]
沈黙する。黙る。
●口を濁(にご)す
=ことば(言葉)を濁す
●口を=拭(ぬぐ)う[=拭(ふ)く]
(盗み食いをした後で、口をふいてそしらぬ顔をする意から)何か悪いことやまずいことをしていながら、していないふりをする。また、知っていながら知らないふりをする。
●口を濡(ぬ)らす
1 少しばかり飲み食いする。口の中をうるおす。
2 =くち(口)を糊(のり)す
●口を=糊(のり)す[=餬(こ)す]
1 (「糊す」は粥(かゆ)をすするの意)やっとくらしをたてる。貧しく生活する。
2 食客、居候となる。
●口を=挟(はさ)む[=入(い)れる]
人が話している途中で横から何かをいう。
●口を引き垂(た)る
口をへの字のようにする。口をゆがめる。
●口を開(ひら)く
話しはじめる。しゃべりだす。
●口を塞(ふさ)ぐ
人にものを言わせないようにする。悪事、秘密などをしゃべらせないようにする。金品などを与えてしゃべることを封じる。
●口を守ること瓶(かめ)の如くす
口(言葉)をつつしむべき事を、一度くつがえれば元にもどらない瓶の水にたとえて戒めることわざ。
●口を毟(むし)る
誘いをかけて尋ねる。問い落とそうとする。かまをかける。
●口を結(むす)ぶ
口を閉じてしゃべらない。黙る。
●口を寄(よ)す
巫女(みこ)が霊魂を招いて自分にのりうつらせ、その口から思いを述べさせる。口寄せをする。
●口を割(わ)る
自白する
くち【朽・腐】
〔語素〕(動詞「くちる(朽)」の連用形から)
1 名詞の上に付いて、くさったの意をそえる。「朽木」「朽葉」「朽屋」など。
2 名詞の上に付いて、年老いたの意をそえる。人をののしったり、自分をへりくだって言ったりするのにも用いる。「くちあま」「くちおんな」など。
●口に=針(はり)[=棘(とげ)]あり🔗⭐🔉
●口に=針(はり)[=棘(とげ)]あり
言葉がとげとげしく、皮肉や悪意が感じられる。
●口に任(まか)せる
深く考えないで、思いつくままにものを言う。口から出まかせに言う。
●口に蜜あり、腹に剣あり
(中国、唐の玄宗の時の宰相李林甫の人柄を述べた語から)口先ではやさしいことを言いながら、心の中は陰険なこと。
●口の子(こ)
売買などの仲介の手数料。また、利息。口銭。
●口の籠(こ)
=くつこ(口籠)
●口の下(した)から
(「…という口の下から」の形で)言い終わるか終わらないうちに。
●口の虎は身を=破る[=食(は)む]
うかつなことを言うと身を破滅させることがある。言葉はつつしむべきであるという教え。
●口の端(は)
言葉のはしばし。くちさき。また、話の種。噂。くちは。
●口の端(は)に掛かる
人々の話の種にされる。噂をされる。口に掛かる。口にのぼる。
●口の端(は)に掛(か)ける
言葉のはしばしに出して言う。話の種にする。噂をする。口に掛ける。口にのぼせる。
●口の世(よ)
やっと食べるだけで生活する状態。また、やっと食べるだけのわずかな手当の程度。*浮・日本永代蔵‐五「やうやう口の世で抱へられ」
●口は口、心は心
口に出して言うことと、心の中で思っていることとが一致しないこと。うらはらであること。
●口は禍(わざわい)の=門(かど・もん)[=もと]
うっかり言った言葉で後の災難を招くことが住々にしてあるものだ。言葉は慎しむべきであるという戒め。
●口も八丁、手(て)も八丁
しゃべることもすることも非常に達者であること。口八丁手八丁。
●口貰(もら)う
(人に食物をもらって生活する意から)人に生活をみてもらう。寄食する。
●口止(や)まず
口の動きがやまない。また、絶えず言い続ける。
●口より出せば世間
いったん口外してしまえば、世間に知れて、秘密も秘密でなくなる意。
●口を開(あ)かす
相手にものを言わせる。他の人にしゃべらせる。*無名抄「くちあかすべくもなく難ぜられければ」
●口を合(あ)わせる
1 相手の話に調子を合わせる。話を合わせる。
2 言うことが違わないように話を一致させる。言葉をしめし合わす。
●口を掛(か)ける
1 前もって先方に事を通じておく。わたりをつけておく。申し入れておく。
2 相手を呼び出すことを申し入れる。とくに、芸娼妓などを客席に招く。
●口を固(かた)める
1 他人に言わないよう約束させる。口止めする。
2 かたく口約束をする。
●口を藉(か)る
口実をつくる。かこつける。藉口(しゃこう)する。口にしく。
●口を箝(かん)す
1 口をつぐんで物を言わない。口をつぐむ。
2 人の口をふさぐ。言うことがあっても言えないようにする。
●口を利(き)く
1 ものを言う。話をする。「生意気な口をきく」
2 巧みにものを言う。口が達者である。大言壮語する。
3 人中でものが言える。人々の間で重んぜられる。はばがきく。はぶりがよい。
4 二つのものの間がうまくいくよう、とりもつ。第三者が話をする。調停する。なかだちをする。
●口を切(き)る
1 まだ開いていない樽やびん、箱などのふたやせんをあける。
2 話をしはじめる。多くの人たちの中で最初に発言する。
3 遊女などと前もって遊興の約束をしておく。江戸深川の遊里で言う。
4 馬を歩かせはじめるために、手綱をゆるめる。
●口を極(きわ)める
ありたけの言葉を尽くす。あらゆる言い方でいろいろと述べる。「口を極めて賞める(罵る)」
●口を消(け)す
1 他言させないようにする。
2 前にした証言を取り消す。
●口を=吸(す)う[=する]
接吻する。
●口を過(す)ぎる
=くち(口)を過ごす1
●口を過(す)ごす
1 くらしを立ててゆく。生活する。口を過ぎる。
2 よけいなことをいう。言いすごす。
●口を酸(すっぱ・す)くする
=くち(口)が酸くなる
●口を滑(すべ)らす
うっかりして言ってはならないことを言ってしまう。
●口を=すぼめる[=つぼめる]
へりくだった物言いをする。言いわけやおせじを言う。
●口を添(そ)える
1 ちょっとひと口飲む。付けざしをする場合などにいう。
2 人の言うことなどに、はたから助成の言葉を加えてとりなす。口添えをする。
●口を揃(そろ)える
1 二人以上の人が同時に同じことを言う。異口同音に言う。
2 しめしあわせて同じことを言う。口を合わせる。
●口を出(だ)す
=くちばし(嘴)を容れる
●口を叩(たた)く
べらべらとはばかりもなくしゃべる。口たたく。
●口を垂(た)る
卑下したもの言いをする。下手(したて)に出てものをいう。言葉を垂れる。
●口を衝(つ)いて出る
次から次へと自然に言葉が出てくる。
●口を噤(つぐ)む
口をしめて開かない。黙る。口を閉ざす。
●口を=尖(とが)らす[=尖らせる]
唇を前に突きだしてとがらせる。怒ったり、言い争ったりするときなどの口つき。転じて、不平不満を表わす顔つきにもいう。
●口を=閉(と)ざす[=閉(と)じる]
沈黙する。黙る。
●口を濁(にご)す
=ことば(言葉)を濁す
●口を=拭(ぬぐ)う[=拭(ふ)く]
(盗み食いをした後で、口をふいてそしらぬ顔をする意から)何か悪いことやまずいことをしていながら、していないふりをする。また、知っていながら知らないふりをする。
●口を濡(ぬ)らす
1 少しばかり飲み食いする。口の中をうるおす。
2 =くち(口)を糊(のり)す
●口を=糊(のり)す[=餬(こ)す]
1 (「糊す」は粥(かゆ)をすするの意)やっとくらしをたてる。貧しく生活する。
2 食客、居候となる。
●口を=挟(はさ)む[=入(い)れる]
人が話している途中で横から何かをいう。
●口を引き垂(た)る
口をへの字のようにする。口をゆがめる。
●口を開(ひら)く
話しはじめる。しゃべりだす。
●口を塞(ふさ)ぐ
人にものを言わせないようにする。悪事、秘密などをしゃべらせないようにする。金品などを与えてしゃべることを封じる。
●口を守ること瓶(かめ)の如くす
口(言葉)をつつしむべき事を、一度くつがえれば元にもどらない瓶の水にたとえて戒めることわざ。
●口を毟(むし)る
誘いをかけて尋ねる。問い落とそうとする。かまをかける。
●口を結(むす)ぶ
口を閉じてしゃべらない。黙る。
●口を寄(よ)す
巫女(みこ)が霊魂を招いて自分にのりうつらせ、その口から思いを述べさせる。口寄せをする。
●口を割(わ)る
自白する
くち【朽・腐】
〔語素〕(動詞「くちる(朽)」の連用形から)
1 名詞の上に付いて、くさったの意をそえる。「朽木」「朽葉」「朽屋」など。
2 名詞の上に付いて、年老いたの意をそえる。人をののしったり、自分をへりくだって言ったりするのにも用いる。「くちあま」「くちおんな」など。
●口に任(まか)せる🔗⭐🔉
●口に任(まか)せる
深く考えないで、思いつくままにものを言う。口から出まかせに言う。
●口に蜜あり、腹に剣あり
(中国、唐の玄宗の時の宰相李林甫の人柄を述べた語から)口先ではやさしいことを言いながら、心の中は陰険なこと。
●口の子(こ)
売買などの仲介の手数料。また、利息。口銭。
●口の籠(こ)
=くつこ(口籠)
●口の下(した)から
(「…という口の下から」の形で)言い終わるか終わらないうちに。
●口の虎は身を=破る[=食(は)む]
うかつなことを言うと身を破滅させることがある。言葉はつつしむべきであるという教え。
●口の端(は)
言葉のはしばし。くちさき。また、話の種。噂。くちは。
●口の端(は)に掛かる
人々の話の種にされる。噂をされる。口に掛かる。口にのぼる。
●口の端(は)に掛(か)ける
言葉のはしばしに出して言う。話の種にする。噂をする。口に掛ける。口にのぼせる。
●口の世(よ)
やっと食べるだけで生活する状態。また、やっと食べるだけのわずかな手当の程度。*浮・日本永代蔵‐五「やうやう口の世で抱へられ」
●口は口、心は心
口に出して言うことと、心の中で思っていることとが一致しないこと。うらはらであること。
●口は禍(わざわい)の=門(かど・もん)[=もと]
うっかり言った言葉で後の災難を招くことが住々にしてあるものだ。言葉は慎しむべきであるという戒め。
●口も八丁、手(て)も八丁
しゃべることもすることも非常に達者であること。口八丁手八丁。
●口貰(もら)う
(人に食物をもらって生活する意から)人に生活をみてもらう。寄食する。
●口止(や)まず
口の動きがやまない。また、絶えず言い続ける。
●口より出せば世間
いったん口外してしまえば、世間に知れて、秘密も秘密でなくなる意。
●口を開(あ)かす
相手にものを言わせる。他の人にしゃべらせる。*無名抄「くちあかすべくもなく難ぜられければ」
●口を合(あ)わせる
1 相手の話に調子を合わせる。話を合わせる。
2 言うことが違わないように話を一致させる。言葉をしめし合わす。
●口を掛(か)ける
1 前もって先方に事を通じておく。わたりをつけておく。申し入れておく。
2 相手を呼び出すことを申し入れる。とくに、芸娼妓などを客席に招く。
●口を固(かた)める
1 他人に言わないよう約束させる。口止めする。
2 かたく口約束をする。
●口を藉(か)る
口実をつくる。かこつける。藉口(しゃこう)する。口にしく。
●口を箝(かん)す
1 口をつぐんで物を言わない。口をつぐむ。
2 人の口をふさぐ。言うことがあっても言えないようにする。
●口を利(き)く
1 ものを言う。話をする。「生意気な口をきく」
2 巧みにものを言う。口が達者である。大言壮語する。
3 人中でものが言える。人々の間で重んぜられる。はばがきく。はぶりがよい。
4 二つのものの間がうまくいくよう、とりもつ。第三者が話をする。調停する。なかだちをする。
●口を切(き)る
1 まだ開いていない樽やびん、箱などのふたやせんをあける。
2 話をしはじめる。多くの人たちの中で最初に発言する。
3 遊女などと前もって遊興の約束をしておく。江戸深川の遊里で言う。
4 馬を歩かせはじめるために、手綱をゆるめる。
●口を極(きわ)める
ありたけの言葉を尽くす。あらゆる言い方でいろいろと述べる。「口を極めて賞める(罵る)」
●口を消(け)す
1 他言させないようにする。
2 前にした証言を取り消す。
●口を=吸(す)う[=する]
接吻する。
●口を過(す)ぎる
=くち(口)を過ごす1
●口を過(す)ごす
1 くらしを立ててゆく。生活する。口を過ぎる。
2 よけいなことをいう。言いすごす。
●口を酸(すっぱ・す)くする
=くち(口)が酸くなる
●口を滑(すべ)らす
うっかりして言ってはならないことを言ってしまう。
●口を=すぼめる[=つぼめる]
へりくだった物言いをする。言いわけやおせじを言う。
●口を添(そ)える
1 ちょっとひと口飲む。付けざしをする場合などにいう。
2 人の言うことなどに、はたから助成の言葉を加えてとりなす。口添えをする。
●口を揃(そろ)える
1 二人以上の人が同時に同じことを言う。異口同音に言う。
2 しめしあわせて同じことを言う。口を合わせる。
●口を出(だ)す
=くちばし(嘴)を容れる
●口を叩(たた)く
べらべらとはばかりもなくしゃべる。口たたく。
●口を垂(た)る
卑下したもの言いをする。下手(したて)に出てものをいう。言葉を垂れる。
●口を衝(つ)いて出る
次から次へと自然に言葉が出てくる。
●口を噤(つぐ)む
口をしめて開かない。黙る。口を閉ざす。
●口を=尖(とが)らす[=尖らせる]
唇を前に突きだしてとがらせる。怒ったり、言い争ったりするときなどの口つき。転じて、不平不満を表わす顔つきにもいう。
●口を=閉(と)ざす[=閉(と)じる]
沈黙する。黙る。
●口を濁(にご)す
=ことば(言葉)を濁す
●口を=拭(ぬぐ)う[=拭(ふ)く]
(盗み食いをした後で、口をふいてそしらぬ顔をする意から)何か悪いことやまずいことをしていながら、していないふりをする。また、知っていながら知らないふりをする。
●口を濡(ぬ)らす
1 少しばかり飲み食いする。口の中をうるおす。
2 =くち(口)を糊(のり)す
●口を=糊(のり)す[=餬(こ)す]
1 (「糊す」は粥(かゆ)をすするの意)やっとくらしをたてる。貧しく生活する。
2 食客、居候となる。
●口を=挟(はさ)む[=入(い)れる]
人が話している途中で横から何かをいう。
●口を引き垂(た)る
口をへの字のようにする。口をゆがめる。
●口を開(ひら)く
話しはじめる。しゃべりだす。
●口を塞(ふさ)ぐ
人にものを言わせないようにする。悪事、秘密などをしゃべらせないようにする。金品などを与えてしゃべることを封じる。
●口を守ること瓶(かめ)の如くす
口(言葉)をつつしむべき事を、一度くつがえれば元にもどらない瓶の水にたとえて戒めることわざ。
●口を毟(むし)る
誘いをかけて尋ねる。問い落とそうとする。かまをかける。
●口を結(むす)ぶ
口を閉じてしゃべらない。黙る。
●口を寄(よ)す
巫女(みこ)が霊魂を招いて自分にのりうつらせ、その口から思いを述べさせる。口寄せをする。
●口を割(わ)る
自白する
くち【朽・腐】
〔語素〕(動詞「くちる(朽)」の連用形から)
1 名詞の上に付いて、くさったの意をそえる。「朽木」「朽葉」「朽屋」など。
2 名詞の上に付いて、年老いたの意をそえる。人をののしったり、自分をへりくだって言ったりするのにも用いる。「くちあま」「くちおんな」など。
●口に蜜あり、腹に剣あり🔗⭐🔉
●口に蜜あり、腹に剣あり
(中国、唐の玄宗の時の宰相李林甫の人柄を述べた語から)口先ではやさしいことを言いながら、心の中は陰険なこと。
●口の子(こ)
売買などの仲介の手数料。また、利息。口銭。
●口の籠(こ)
=くつこ(口籠)
●口の下(した)から
(「…という口の下から」の形で)言い終わるか終わらないうちに。
●口の虎は身を=破る[=食(は)む]
うかつなことを言うと身を破滅させることがある。言葉はつつしむべきであるという教え。
●口の端(は)
言葉のはしばし。くちさき。また、話の種。噂。くちは。
●口の端(は)に掛かる
人々の話の種にされる。噂をされる。口に掛かる。口にのぼる。
●口の端(は)に掛(か)ける
言葉のはしばしに出して言う。話の種にする。噂をする。口に掛ける。口にのぼせる。
●口の世(よ)
やっと食べるだけで生活する状態。また、やっと食べるだけのわずかな手当の程度。*浮・日本永代蔵‐五「やうやう口の世で抱へられ」
●口は口、心は心
口に出して言うことと、心の中で思っていることとが一致しないこと。うらはらであること。
●口は禍(わざわい)の=門(かど・もん)[=もと]
うっかり言った言葉で後の災難を招くことが住々にしてあるものだ。言葉は慎しむべきであるという戒め。
●口も八丁、手(て)も八丁
しゃべることもすることも非常に達者であること。口八丁手八丁。
●口貰(もら)う
(人に食物をもらって生活する意から)人に生活をみてもらう。寄食する。
●口止(や)まず
口の動きがやまない。また、絶えず言い続ける。
●口より出せば世間
いったん口外してしまえば、世間に知れて、秘密も秘密でなくなる意。
●口を開(あ)かす
相手にものを言わせる。他の人にしゃべらせる。*無名抄「くちあかすべくもなく難ぜられければ」
●口を合(あ)わせる
1 相手の話に調子を合わせる。話を合わせる。
2 言うことが違わないように話を一致させる。言葉をしめし合わす。
●口を掛(か)ける
1 前もって先方に事を通じておく。わたりをつけておく。申し入れておく。
2 相手を呼び出すことを申し入れる。とくに、芸娼妓などを客席に招く。
●口を固(かた)める
1 他人に言わないよう約束させる。口止めする。
2 かたく口約束をする。
●口を藉(か)る
口実をつくる。かこつける。藉口(しゃこう)する。口にしく。
●口を箝(かん)す
1 口をつぐんで物を言わない。口をつぐむ。
2 人の口をふさぐ。言うことがあっても言えないようにする。
●口を利(き)く
1 ものを言う。話をする。「生意気な口をきく」
2 巧みにものを言う。口が達者である。大言壮語する。
3 人中でものが言える。人々の間で重んぜられる。はばがきく。はぶりがよい。
4 二つのものの間がうまくいくよう、とりもつ。第三者が話をする。調停する。なかだちをする。
●口を切(き)る
1 まだ開いていない樽やびん、箱などのふたやせんをあける。
2 話をしはじめる。多くの人たちの中で最初に発言する。
3 遊女などと前もって遊興の約束をしておく。江戸深川の遊里で言う。
4 馬を歩かせはじめるために、手綱をゆるめる。
●口を極(きわ)める
ありたけの言葉を尽くす。あらゆる言い方でいろいろと述べる。「口を極めて賞める(罵る)」
●口を消(け)す
1 他言させないようにする。
2 前にした証言を取り消す。
●口を=吸(す)う[=する]
接吻する。
●口を過(す)ぎる
=くち(口)を過ごす1
●口を過(す)ごす
1 くらしを立ててゆく。生活する。口を過ぎる。
2 よけいなことをいう。言いすごす。
●口を酸(すっぱ・す)くする
=くち(口)が酸くなる
●口を滑(すべ)らす
うっかりして言ってはならないことを言ってしまう。
●口を=すぼめる[=つぼめる]
へりくだった物言いをする。言いわけやおせじを言う。
●口を添(そ)える
1 ちょっとひと口飲む。付けざしをする場合などにいう。
2 人の言うことなどに、はたから助成の言葉を加えてとりなす。口添えをする。
●口を揃(そろ)える
1 二人以上の人が同時に同じことを言う。異口同音に言う。
2 しめしあわせて同じことを言う。口を合わせる。
●口を出(だ)す
=くちばし(嘴)を容れる
●口を叩(たた)く
べらべらとはばかりもなくしゃべる。口たたく。
●口を垂(た)る
卑下したもの言いをする。下手(したて)に出てものをいう。言葉を垂れる。
●口を衝(つ)いて出る
次から次へと自然に言葉が出てくる。
●口を噤(つぐ)む
口をしめて開かない。黙る。口を閉ざす。
●口を=尖(とが)らす[=尖らせる]
唇を前に突きだしてとがらせる。怒ったり、言い争ったりするときなどの口つき。転じて、不平不満を表わす顔つきにもいう。
●口を=閉(と)ざす[=閉(と)じる]
沈黙する。黙る。
●口を濁(にご)す
=ことば(言葉)を濁す
●口を=拭(ぬぐ)う[=拭(ふ)く]
(盗み食いをした後で、口をふいてそしらぬ顔をする意から)何か悪いことやまずいことをしていながら、していないふりをする。また、知っていながら知らないふりをする。
●口を濡(ぬ)らす
1 少しばかり飲み食いする。口の中をうるおす。
2 =くち(口)を糊(のり)す
●口を=糊(のり)す[=餬(こ)す]
1 (「糊す」は粥(かゆ)をすするの意)やっとくらしをたてる。貧しく生活する。
2 食客、居候となる。
●口を=挟(はさ)む[=入(い)れる]
人が話している途中で横から何かをいう。
●口を引き垂(た)る
口をへの字のようにする。口をゆがめる。
●口を開(ひら)く
話しはじめる。しゃべりだす。
●口を塞(ふさ)ぐ
人にものを言わせないようにする。悪事、秘密などをしゃべらせないようにする。金品などを与えてしゃべることを封じる。
●口を守ること瓶(かめ)の如くす
口(言葉)をつつしむべき事を、一度くつがえれば元にもどらない瓶の水にたとえて戒めることわざ。
●口を毟(むし)る
誘いをかけて尋ねる。問い落とそうとする。かまをかける。
●口を結(むす)ぶ
口を閉じてしゃべらない。黙る。
●口を寄(よ)す
巫女(みこ)が霊魂を招いて自分にのりうつらせ、その口から思いを述べさせる。口寄せをする。
●口を割(わ)る
自白する
くち【朽・腐】
〔語素〕(動詞「くちる(朽)」の連用形から)
1 名詞の上に付いて、くさったの意をそえる。「朽木」「朽葉」「朽屋」など。
2 名詞の上に付いて、年老いたの意をそえる。人をののしったり、自分をへりくだって言ったりするのにも用いる。「くちあま」「くちおんな」など。
●口の子(こ)🔗⭐🔉
●口の子(こ)
売買などの仲介の手数料。また、利息。口銭。
●口の籠(こ)
=くつこ(口籠)
●口の下(した)から
(「…という口の下から」の形で)言い終わるか終わらないうちに。
●口の虎は身を=破る[=食(は)む]
うかつなことを言うと身を破滅させることがある。言葉はつつしむべきであるという教え。
●口の端(は)
言葉のはしばし。くちさき。また、話の種。噂。くちは。
●口の端(は)に掛かる
人々の話の種にされる。噂をされる。口に掛かる。口にのぼる。
●口の端(は)に掛(か)ける
言葉のはしばしに出して言う。話の種にする。噂をする。口に掛ける。口にのぼせる。
●口の世(よ)
やっと食べるだけで生活する状態。また、やっと食べるだけのわずかな手当の程度。*浮・日本永代蔵‐五「やうやう口の世で抱へられ」
●口は口、心は心
口に出して言うことと、心の中で思っていることとが一致しないこと。うらはらであること。
●口は禍(わざわい)の=門(かど・もん)[=もと]
うっかり言った言葉で後の災難を招くことが住々にしてあるものだ。言葉は慎しむべきであるという戒め。
●口も八丁、手(て)も八丁
しゃべることもすることも非常に達者であること。口八丁手八丁。
●口貰(もら)う
(人に食物をもらって生活する意から)人に生活をみてもらう。寄食する。
●口止(や)まず
口の動きがやまない。また、絶えず言い続ける。
●口より出せば世間
いったん口外してしまえば、世間に知れて、秘密も秘密でなくなる意。
●口を開(あ)かす
相手にものを言わせる。他の人にしゃべらせる。*無名抄「くちあかすべくもなく難ぜられければ」
●口を合(あ)わせる
1 相手の話に調子を合わせる。話を合わせる。
2 言うことが違わないように話を一致させる。言葉をしめし合わす。
●口を掛(か)ける
1 前もって先方に事を通じておく。わたりをつけておく。申し入れておく。
2 相手を呼び出すことを申し入れる。とくに、芸娼妓などを客席に招く。
●口を固(かた)める
1 他人に言わないよう約束させる。口止めする。
2 かたく口約束をする。
●口を藉(か)る
口実をつくる。かこつける。藉口(しゃこう)する。口にしく。
●口を箝(かん)す
1 口をつぐんで物を言わない。口をつぐむ。
2 人の口をふさぐ。言うことがあっても言えないようにする。
●口を利(き)く
1 ものを言う。話をする。「生意気な口をきく」
2 巧みにものを言う。口が達者である。大言壮語する。
3 人中でものが言える。人々の間で重んぜられる。はばがきく。はぶりがよい。
4 二つのものの間がうまくいくよう、とりもつ。第三者が話をする。調停する。なかだちをする。
●口を切(き)る
1 まだ開いていない樽やびん、箱などのふたやせんをあける。
2 話をしはじめる。多くの人たちの中で最初に発言する。
3 遊女などと前もって遊興の約束をしておく。江戸深川の遊里で言う。
4 馬を歩かせはじめるために、手綱をゆるめる。
●口を極(きわ)める
ありたけの言葉を尽くす。あらゆる言い方でいろいろと述べる。「口を極めて賞める(罵る)」
●口を消(け)す
1 他言させないようにする。
2 前にした証言を取り消す。
●口を=吸(す)う[=する]
接吻する。
●口を過(す)ぎる
=くち(口)を過ごす1
●口を過(す)ごす
1 くらしを立ててゆく。生活する。口を過ぎる。
2 よけいなことをいう。言いすごす。
●口を酸(すっぱ・す)くする
=くち(口)が酸くなる
●口を滑(すべ)らす
うっかりして言ってはならないことを言ってしまう。
●口を=すぼめる[=つぼめる]
へりくだった物言いをする。言いわけやおせじを言う。
●口を添(そ)える
1 ちょっとひと口飲む。付けざしをする場合などにいう。
2 人の言うことなどに、はたから助成の言葉を加えてとりなす。口添えをする。
●口を揃(そろ)える
1 二人以上の人が同時に同じことを言う。異口同音に言う。
2 しめしあわせて同じことを言う。口を合わせる。
●口を出(だ)す
=くちばし(嘴)を容れる
●口を叩(たた)く
べらべらとはばかりもなくしゃべる。口たたく。
●口を垂(た)る
卑下したもの言いをする。下手(したて)に出てものをいう。言葉を垂れる。
●口を衝(つ)いて出る
次から次へと自然に言葉が出てくる。
●口を噤(つぐ)む
口をしめて開かない。黙る。口を閉ざす。
●口を=尖(とが)らす[=尖らせる]
唇を前に突きだしてとがらせる。怒ったり、言い争ったりするときなどの口つき。転じて、不平不満を表わす顔つきにもいう。
●口を=閉(と)ざす[=閉(と)じる]
沈黙する。黙る。
●口を濁(にご)す
=ことば(言葉)を濁す
●口を=拭(ぬぐ)う[=拭(ふ)く]
(盗み食いをした後で、口をふいてそしらぬ顔をする意から)何か悪いことやまずいことをしていながら、していないふりをする。また、知っていながら知らないふりをする。
●口を濡(ぬ)らす
1 少しばかり飲み食いする。口の中をうるおす。
2 =くち(口)を糊(のり)す
●口を=糊(のり)す[=餬(こ)す]
1 (「糊す」は粥(かゆ)をすするの意)やっとくらしをたてる。貧しく生活する。
2 食客、居候となる。
●口を=挟(はさ)む[=入(い)れる]
人が話している途中で横から何かをいう。
●口を引き垂(た)る
口をへの字のようにする。口をゆがめる。
●口を開(ひら)く
話しはじめる。しゃべりだす。
●口を塞(ふさ)ぐ
人にものを言わせないようにする。悪事、秘密などをしゃべらせないようにする。金品などを与えてしゃべることを封じる。
●口を守ること瓶(かめ)の如くす
口(言葉)をつつしむべき事を、一度くつがえれば元にもどらない瓶の水にたとえて戒めることわざ。
●口を毟(むし)る
誘いをかけて尋ねる。問い落とそうとする。かまをかける。
●口を結(むす)ぶ
口を閉じてしゃべらない。黙る。
●口を寄(よ)す
巫女(みこ)が霊魂を招いて自分にのりうつらせ、その口から思いを述べさせる。口寄せをする。
●口を割(わ)る
自白する
くち【朽・腐】
〔語素〕(動詞「くちる(朽)」の連用形から)
1 名詞の上に付いて、くさったの意をそえる。「朽木」「朽葉」「朽屋」など。
2 名詞の上に付いて、年老いたの意をそえる。人をののしったり、自分をへりくだって言ったりするのにも用いる。「くちあま」「くちおんな」など。
●口の籠(こ)🔗⭐🔉
●口の籠(こ)
=くつこ(口籠)
●口の下(した)から
(「…という口の下から」の形で)言い終わるか終わらないうちに。
●口の虎は身を=破る[=食(は)む]
うかつなことを言うと身を破滅させることがある。言葉はつつしむべきであるという教え。
●口の端(は)
言葉のはしばし。くちさき。また、話の種。噂。くちは。
●口の端(は)に掛かる
人々の話の種にされる。噂をされる。口に掛かる。口にのぼる。
●口の端(は)に掛(か)ける
言葉のはしばしに出して言う。話の種にする。噂をする。口に掛ける。口にのぼせる。
●口の世(よ)
やっと食べるだけで生活する状態。また、やっと食べるだけのわずかな手当の程度。*浮・日本永代蔵‐五「やうやう口の世で抱へられ」
●口は口、心は心
口に出して言うことと、心の中で思っていることとが一致しないこと。うらはらであること。
●口は禍(わざわい)の=門(かど・もん)[=もと]
うっかり言った言葉で後の災難を招くことが住々にしてあるものだ。言葉は慎しむべきであるという戒め。
●口も八丁、手(て)も八丁
しゃべることもすることも非常に達者であること。口八丁手八丁。
●口貰(もら)う
(人に食物をもらって生活する意から)人に生活をみてもらう。寄食する。
●口止(や)まず
口の動きがやまない。また、絶えず言い続ける。
●口より出せば世間
いったん口外してしまえば、世間に知れて、秘密も秘密でなくなる意。
●口を開(あ)かす
相手にものを言わせる。他の人にしゃべらせる。*無名抄「くちあかすべくもなく難ぜられければ」
●口を合(あ)わせる
1 相手の話に調子を合わせる。話を合わせる。
2 言うことが違わないように話を一致させる。言葉をしめし合わす。
●口を掛(か)ける
1 前もって先方に事を通じておく。わたりをつけておく。申し入れておく。
2 相手を呼び出すことを申し入れる。とくに、芸娼妓などを客席に招く。
●口を固(かた)める
1 他人に言わないよう約束させる。口止めする。
2 かたく口約束をする。
●口を藉(か)る
口実をつくる。かこつける。藉口(しゃこう)する。口にしく。
●口を箝(かん)す
1 口をつぐんで物を言わない。口をつぐむ。
2 人の口をふさぐ。言うことがあっても言えないようにする。
●口を利(き)く
1 ものを言う。話をする。「生意気な口をきく」
2 巧みにものを言う。口が達者である。大言壮語する。
3 人中でものが言える。人々の間で重んぜられる。はばがきく。はぶりがよい。
4 二つのものの間がうまくいくよう、とりもつ。第三者が話をする。調停する。なかだちをする。
●口を切(き)る
1 まだ開いていない樽やびん、箱などのふたやせんをあける。
2 話をしはじめる。多くの人たちの中で最初に発言する。
3 遊女などと前もって遊興の約束をしておく。江戸深川の遊里で言う。
4 馬を歩かせはじめるために、手綱をゆるめる。
●口を極(きわ)める
ありたけの言葉を尽くす。あらゆる言い方でいろいろと述べる。「口を極めて賞める(罵る)」
●口を消(け)す
1 他言させないようにする。
2 前にした証言を取り消す。
●口を=吸(す)う[=する]
接吻する。
●口を過(す)ぎる
=くち(口)を過ごす1
●口を過(す)ごす
1 くらしを立ててゆく。生活する。口を過ぎる。
2 よけいなことをいう。言いすごす。
●口を酸(すっぱ・す)くする
=くち(口)が酸くなる
●口を滑(すべ)らす
うっかりして言ってはならないことを言ってしまう。
●口を=すぼめる[=つぼめる]
へりくだった物言いをする。言いわけやおせじを言う。
●口を添(そ)える
1 ちょっとひと口飲む。付けざしをする場合などにいう。
2 人の言うことなどに、はたから助成の言葉を加えてとりなす。口添えをする。
●口を揃(そろ)える
1 二人以上の人が同時に同じことを言う。異口同音に言う。
2 しめしあわせて同じことを言う。口を合わせる。
●口を出(だ)す
=くちばし(嘴)を容れる
●口を叩(たた)く
べらべらとはばかりもなくしゃべる。口たたく。
●口を垂(た)る
卑下したもの言いをする。下手(したて)に出てものをいう。言葉を垂れる。
●口を衝(つ)いて出る
次から次へと自然に言葉が出てくる。
●口を噤(つぐ)む
口をしめて開かない。黙る。口を閉ざす。
●口を=尖(とが)らす[=尖らせる]
唇を前に突きだしてとがらせる。怒ったり、言い争ったりするときなどの口つき。転じて、不平不満を表わす顔つきにもいう。
●口を=閉(と)ざす[=閉(と)じる]
沈黙する。黙る。
●口を濁(にご)す
=ことば(言葉)を濁す
●口を=拭(ぬぐ)う[=拭(ふ)く]
(盗み食いをした後で、口をふいてそしらぬ顔をする意から)何か悪いことやまずいことをしていながら、していないふりをする。また、知っていながら知らないふりをする。
●口を濡(ぬ)らす
1 少しばかり飲み食いする。口の中をうるおす。
2 =くち(口)を糊(のり)す
●口を=糊(のり)す[=餬(こ)す]
1 (「糊す」は粥(かゆ)をすするの意)やっとくらしをたてる。貧しく生活する。
2 食客、居候となる。
●口を=挟(はさ)む[=入(い)れる]
人が話している途中で横から何かをいう。
●口を引き垂(た)る
口をへの字のようにする。口をゆがめる。
●口を開(ひら)く
話しはじめる。しゃべりだす。
●口を塞(ふさ)ぐ
人にものを言わせないようにする。悪事、秘密などをしゃべらせないようにする。金品などを与えてしゃべることを封じる。
●口を守ること瓶(かめ)の如くす
口(言葉)をつつしむべき事を、一度くつがえれば元にもどらない瓶の水にたとえて戒めることわざ。
●口を毟(むし)る
誘いをかけて尋ねる。問い落とそうとする。かまをかける。
●口を結(むす)ぶ
口を閉じてしゃべらない。黙る。
●口を寄(よ)す
巫女(みこ)が霊魂を招いて自分にのりうつらせ、その口から思いを述べさせる。口寄せをする。
●口を割(わ)る
自白する
くち【朽・腐】
〔語素〕(動詞「くちる(朽)」の連用形から)
1 名詞の上に付いて、くさったの意をそえる。「朽木」「朽葉」「朽屋」など。
2 名詞の上に付いて、年老いたの意をそえる。人をののしったり、自分をへりくだって言ったりするのにも用いる。「くちあま」「くちおんな」など。
●口の下(した)から🔗⭐🔉
●口の下(した)から
(「…という口の下から」の形で)言い終わるか終わらないうちに。
●口の虎は身を=破る[=食(は)む]
うかつなことを言うと身を破滅させることがある。言葉はつつしむべきであるという教え。
●口の端(は)
言葉のはしばし。くちさき。また、話の種。噂。くちは。
●口の端(は)に掛かる
人々の話の種にされる。噂をされる。口に掛かる。口にのぼる。
●口の端(は)に掛(か)ける
言葉のはしばしに出して言う。話の種にする。噂をする。口に掛ける。口にのぼせる。
●口の世(よ)
やっと食べるだけで生活する状態。また、やっと食べるだけのわずかな手当の程度。*浮・日本永代蔵‐五「やうやう口の世で抱へられ」
●口は口、心は心
口に出して言うことと、心の中で思っていることとが一致しないこと。うらはらであること。
●口は禍(わざわい)の=門(かど・もん)[=もと]
うっかり言った言葉で後の災難を招くことが住々にしてあるものだ。言葉は慎しむべきであるという戒め。
●口も八丁、手(て)も八丁
しゃべることもすることも非常に達者であること。口八丁手八丁。
●口貰(もら)う
(人に食物をもらって生活する意から)人に生活をみてもらう。寄食する。
●口止(や)まず
口の動きがやまない。また、絶えず言い続ける。
●口より出せば世間
いったん口外してしまえば、世間に知れて、秘密も秘密でなくなる意。
●口を開(あ)かす
相手にものを言わせる。他の人にしゃべらせる。*無名抄「くちあかすべくもなく難ぜられければ」
●口を合(あ)わせる
1 相手の話に調子を合わせる。話を合わせる。
2 言うことが違わないように話を一致させる。言葉をしめし合わす。
●口を掛(か)ける
1 前もって先方に事を通じておく。わたりをつけておく。申し入れておく。
2 相手を呼び出すことを申し入れる。とくに、芸娼妓などを客席に招く。
●口を固(かた)める
1 他人に言わないよう約束させる。口止めする。
2 かたく口約束をする。
●口を藉(か)る
口実をつくる。かこつける。藉口(しゃこう)する。口にしく。
●口を箝(かん)す
1 口をつぐんで物を言わない。口をつぐむ。
2 人の口をふさぐ。言うことがあっても言えないようにする。
●口を利(き)く
1 ものを言う。話をする。「生意気な口をきく」
2 巧みにものを言う。口が達者である。大言壮語する。
3 人中でものが言える。人々の間で重んぜられる。はばがきく。はぶりがよい。
4 二つのものの間がうまくいくよう、とりもつ。第三者が話をする。調停する。なかだちをする。
●口を切(き)る
1 まだ開いていない樽やびん、箱などのふたやせんをあける。
2 話をしはじめる。多くの人たちの中で最初に発言する。
3 遊女などと前もって遊興の約束をしておく。江戸深川の遊里で言う。
4 馬を歩かせはじめるために、手綱をゆるめる。
●口を極(きわ)める
ありたけの言葉を尽くす。あらゆる言い方でいろいろと述べる。「口を極めて賞める(罵る)」
●口を消(け)す
1 他言させないようにする。
2 前にした証言を取り消す。
●口を=吸(す)う[=する]
接吻する。
●口を過(す)ぎる
=くち(口)を過ごす1
●口を過(す)ごす
1 くらしを立ててゆく。生活する。口を過ぎる。
2 よけいなことをいう。言いすごす。
●口を酸(すっぱ・す)くする
=くち(口)が酸くなる
●口を滑(すべ)らす
うっかりして言ってはならないことを言ってしまう。
●口を=すぼめる[=つぼめる]
へりくだった物言いをする。言いわけやおせじを言う。
●口を添(そ)える
1 ちょっとひと口飲む。付けざしをする場合などにいう。
2 人の言うことなどに、はたから助成の言葉を加えてとりなす。口添えをする。
●口を揃(そろ)える
1 二人以上の人が同時に同じことを言う。異口同音に言う。
2 しめしあわせて同じことを言う。口を合わせる。
●口を出(だ)す
=くちばし(嘴)を容れる
●口を叩(たた)く
べらべらとはばかりもなくしゃべる。口たたく。
●口を垂(た)る
卑下したもの言いをする。下手(したて)に出てものをいう。言葉を垂れる。
●口を衝(つ)いて出る
次から次へと自然に言葉が出てくる。
●口を噤(つぐ)む
口をしめて開かない。黙る。口を閉ざす。
●口を=尖(とが)らす[=尖らせる]
唇を前に突きだしてとがらせる。怒ったり、言い争ったりするときなどの口つき。転じて、不平不満を表わす顔つきにもいう。
●口を=閉(と)ざす[=閉(と)じる]
沈黙する。黙る。
●口を濁(にご)す
=ことば(言葉)を濁す
●口を=拭(ぬぐ)う[=拭(ふ)く]
(盗み食いをした後で、口をふいてそしらぬ顔をする意から)何か悪いことやまずいことをしていながら、していないふりをする。また、知っていながら知らないふりをする。
●口を濡(ぬ)らす
1 少しばかり飲み食いする。口の中をうるおす。
2 =くち(口)を糊(のり)す
●口を=糊(のり)す[=餬(こ)す]
1 (「糊す」は粥(かゆ)をすするの意)やっとくらしをたてる。貧しく生活する。
2 食客、居候となる。
●口を=挟(はさ)む[=入(い)れる]
人が話している途中で横から何かをいう。
●口を引き垂(た)る
口をへの字のようにする。口をゆがめる。
●口を開(ひら)く
話しはじめる。しゃべりだす。
●口を塞(ふさ)ぐ
人にものを言わせないようにする。悪事、秘密などをしゃべらせないようにする。金品などを与えてしゃべることを封じる。
●口を守ること瓶(かめ)の如くす
口(言葉)をつつしむべき事を、一度くつがえれば元にもどらない瓶の水にたとえて戒めることわざ。
●口を毟(むし)る
誘いをかけて尋ねる。問い落とそうとする。かまをかける。
●口を結(むす)ぶ
口を閉じてしゃべらない。黙る。
●口を寄(よ)す
巫女(みこ)が霊魂を招いて自分にのりうつらせ、その口から思いを述べさせる。口寄せをする。
●口を割(わ)る
自白する
くち【朽・腐】
〔語素〕(動詞「くちる(朽)」の連用形から)
1 名詞の上に付いて、くさったの意をそえる。「朽木」「朽葉」「朽屋」など。
2 名詞の上に付いて、年老いたの意をそえる。人をののしったり、自分をへりくだって言ったりするのにも用いる。「くちあま」「くちおんな」など。
●口の虎は身を=破る[=食(は)む]🔗⭐🔉
●口の虎は身を=破る[=食(は)む]
うかつなことを言うと身を破滅させることがある。言葉はつつしむべきであるという教え。
●口の端(は)
言葉のはしばし。くちさき。また、話の種。噂。くちは。
●口の端(は)に掛かる
人々の話の種にされる。噂をされる。口に掛かる。口にのぼる。
●口の端(は)に掛(か)ける
言葉のはしばしに出して言う。話の種にする。噂をする。口に掛ける。口にのぼせる。
●口の世(よ)
やっと食べるだけで生活する状態。また、やっと食べるだけのわずかな手当の程度。*浮・日本永代蔵‐五「やうやう口の世で抱へられ」
●口は口、心は心
口に出して言うことと、心の中で思っていることとが一致しないこと。うらはらであること。
●口は禍(わざわい)の=門(かど・もん)[=もと]
うっかり言った言葉で後の災難を招くことが住々にしてあるものだ。言葉は慎しむべきであるという戒め。
●口も八丁、手(て)も八丁
しゃべることもすることも非常に達者であること。口八丁手八丁。
●口貰(もら)う
(人に食物をもらって生活する意から)人に生活をみてもらう。寄食する。
●口止(や)まず
口の動きがやまない。また、絶えず言い続ける。
●口より出せば世間
いったん口外してしまえば、世間に知れて、秘密も秘密でなくなる意。
●口を開(あ)かす
相手にものを言わせる。他の人にしゃべらせる。*無名抄「くちあかすべくもなく難ぜられければ」
●口を合(あ)わせる
1 相手の話に調子を合わせる。話を合わせる。
2 言うことが違わないように話を一致させる。言葉をしめし合わす。
●口を掛(か)ける
1 前もって先方に事を通じておく。わたりをつけておく。申し入れておく。
2 相手を呼び出すことを申し入れる。とくに、芸娼妓などを客席に招く。
●口を固(かた)める
1 他人に言わないよう約束させる。口止めする。
2 かたく口約束をする。
●口を藉(か)る
口実をつくる。かこつける。藉口(しゃこう)する。口にしく。
●口を箝(かん)す
1 口をつぐんで物を言わない。口をつぐむ。
2 人の口をふさぐ。言うことがあっても言えないようにする。
●口を利(き)く
1 ものを言う。話をする。「生意気な口をきく」
2 巧みにものを言う。口が達者である。大言壮語する。
3 人中でものが言える。人々の間で重んぜられる。はばがきく。はぶりがよい。
4 二つのものの間がうまくいくよう、とりもつ。第三者が話をする。調停する。なかだちをする。
●口を切(き)る
1 まだ開いていない樽やびん、箱などのふたやせんをあける。
2 話をしはじめる。多くの人たちの中で最初に発言する。
3 遊女などと前もって遊興の約束をしておく。江戸深川の遊里で言う。
4 馬を歩かせはじめるために、手綱をゆるめる。
●口を極(きわ)める
ありたけの言葉を尽くす。あらゆる言い方でいろいろと述べる。「口を極めて賞める(罵る)」
●口を消(け)す
1 他言させないようにする。
2 前にした証言を取り消す。
●口を=吸(す)う[=する]
接吻する。
●口を過(す)ぎる
=くち(口)を過ごす1
●口を過(す)ごす
1 くらしを立ててゆく。生活する。口を過ぎる。
2 よけいなことをいう。言いすごす。
●口を酸(すっぱ・す)くする
=くち(口)が酸くなる
●口を滑(すべ)らす
うっかりして言ってはならないことを言ってしまう。
●口を=すぼめる[=つぼめる]
へりくだった物言いをする。言いわけやおせじを言う。
●口を添(そ)える
1 ちょっとひと口飲む。付けざしをする場合などにいう。
2 人の言うことなどに、はたから助成の言葉を加えてとりなす。口添えをする。
●口を揃(そろ)える
1 二人以上の人が同時に同じことを言う。異口同音に言う。
2 しめしあわせて同じことを言う。口を合わせる。
●口を出(だ)す
=くちばし(嘴)を容れる
●口を叩(たた)く
べらべらとはばかりもなくしゃべる。口たたく。
●口を垂(た)る
卑下したもの言いをする。下手(したて)に出てものをいう。言葉を垂れる。
●口を衝(つ)いて出る
次から次へと自然に言葉が出てくる。
●口を噤(つぐ)む
口をしめて開かない。黙る。口を閉ざす。
●口を=尖(とが)らす[=尖らせる]
唇を前に突きだしてとがらせる。怒ったり、言い争ったりするときなどの口つき。転じて、不平不満を表わす顔つきにもいう。
●口を=閉(と)ざす[=閉(と)じる]
沈黙する。黙る。
●口を濁(にご)す
=ことば(言葉)を濁す
●口を=拭(ぬぐ)う[=拭(ふ)く]
(盗み食いをした後で、口をふいてそしらぬ顔をする意から)何か悪いことやまずいことをしていながら、していないふりをする。また、知っていながら知らないふりをする。
●口を濡(ぬ)らす
1 少しばかり飲み食いする。口の中をうるおす。
2 =くち(口)を糊(のり)す
●口を=糊(のり)す[=餬(こ)す]
1 (「糊す」は粥(かゆ)をすするの意)やっとくらしをたてる。貧しく生活する。
2 食客、居候となる。
●口を=挟(はさ)む[=入(い)れる]
人が話している途中で横から何かをいう。
●口を引き垂(た)る
口をへの字のようにする。口をゆがめる。
●口を開(ひら)く
話しはじめる。しゃべりだす。
●口を塞(ふさ)ぐ
人にものを言わせないようにする。悪事、秘密などをしゃべらせないようにする。金品などを与えてしゃべることを封じる。
●口を守ること瓶(かめ)の如くす
口(言葉)をつつしむべき事を、一度くつがえれば元にもどらない瓶の水にたとえて戒めることわざ。
●口を毟(むし)る
誘いをかけて尋ねる。問い落とそうとする。かまをかける。
●口を結(むす)ぶ
口を閉じてしゃべらない。黙る。
●口を寄(よ)す
巫女(みこ)が霊魂を招いて自分にのりうつらせ、その口から思いを述べさせる。口寄せをする。
●口を割(わ)る
自白する
くち【朽・腐】
〔語素〕(動詞「くちる(朽)」の連用形から)
1 名詞の上に付いて、くさったの意をそえる。「朽木」「朽葉」「朽屋」など。
2 名詞の上に付いて、年老いたの意をそえる。人をののしったり、自分をへりくだって言ったりするのにも用いる。「くちあま」「くちおんな」など。
●口の端(は)🔗⭐🔉
●口の端(は)
言葉のはしばし。くちさき。また、話の種。噂。くちは。
●口の端(は)に掛かる
人々の話の種にされる。噂をされる。口に掛かる。口にのぼる。
●口の端(は)に掛(か)ける
言葉のはしばしに出して言う。話の種にする。噂をする。口に掛ける。口にのぼせる。
●口の世(よ)
やっと食べるだけで生活する状態。また、やっと食べるだけのわずかな手当の程度。*浮・日本永代蔵‐五「やうやう口の世で抱へられ」
●口は口、心は心
口に出して言うことと、心の中で思っていることとが一致しないこと。うらはらであること。
●口は禍(わざわい)の=門(かど・もん)[=もと]
うっかり言った言葉で後の災難を招くことが住々にしてあるものだ。言葉は慎しむべきであるという戒め。
●口も八丁、手(て)も八丁
しゃべることもすることも非常に達者であること。口八丁手八丁。
●口貰(もら)う
(人に食物をもらって生活する意から)人に生活をみてもらう。寄食する。
●口止(や)まず
口の動きがやまない。また、絶えず言い続ける。
●口より出せば世間
いったん口外してしまえば、世間に知れて、秘密も秘密でなくなる意。
●口を開(あ)かす
相手にものを言わせる。他の人にしゃべらせる。*無名抄「くちあかすべくもなく難ぜられければ」
●口を合(あ)わせる
1 相手の話に調子を合わせる。話を合わせる。
2 言うことが違わないように話を一致させる。言葉をしめし合わす。
●口を掛(か)ける
1 前もって先方に事を通じておく。わたりをつけておく。申し入れておく。
2 相手を呼び出すことを申し入れる。とくに、芸娼妓などを客席に招く。
●口を固(かた)める
1 他人に言わないよう約束させる。口止めする。
2 かたく口約束をする。
●口を藉(か)る
口実をつくる。かこつける。藉口(しゃこう)する。口にしく。
●口を箝(かん)す
1 口をつぐんで物を言わない。口をつぐむ。
2 人の口をふさぐ。言うことがあっても言えないようにする。
●口を利(き)く
1 ものを言う。話をする。「生意気な口をきく」
2 巧みにものを言う。口が達者である。大言壮語する。
3 人中でものが言える。人々の間で重んぜられる。はばがきく。はぶりがよい。
4 二つのものの間がうまくいくよう、とりもつ。第三者が話をする。調停する。なかだちをする。
●口を切(き)る
1 まだ開いていない樽やびん、箱などのふたやせんをあける。
2 話をしはじめる。多くの人たちの中で最初に発言する。
3 遊女などと前もって遊興の約束をしておく。江戸深川の遊里で言う。
4 馬を歩かせはじめるために、手綱をゆるめる。
●口を極(きわ)める
ありたけの言葉を尽くす。あらゆる言い方でいろいろと述べる。「口を極めて賞める(罵る)」
●口を消(け)す
1 他言させないようにする。
2 前にした証言を取り消す。
●口を=吸(す)う[=する]
接吻する。
●口を過(す)ぎる
=くち(口)を過ごす1
●口を過(す)ごす
1 くらしを立ててゆく。生活する。口を過ぎる。
2 よけいなことをいう。言いすごす。
●口を酸(すっぱ・す)くする
=くち(口)が酸くなる
●口を滑(すべ)らす
うっかりして言ってはならないことを言ってしまう。
●口を=すぼめる[=つぼめる]
へりくだった物言いをする。言いわけやおせじを言う。
●口を添(そ)える
1 ちょっとひと口飲む。付けざしをする場合などにいう。
2 人の言うことなどに、はたから助成の言葉を加えてとりなす。口添えをする。
●口を揃(そろ)える
1 二人以上の人が同時に同じことを言う。異口同音に言う。
2 しめしあわせて同じことを言う。口を合わせる。
●口を出(だ)す
=くちばし(嘴)を容れる
●口を叩(たた)く
べらべらとはばかりもなくしゃべる。口たたく。
●口を垂(た)る
卑下したもの言いをする。下手(したて)に出てものをいう。言葉を垂れる。
●口を衝(つ)いて出る
次から次へと自然に言葉が出てくる。
●口を噤(つぐ)む
口をしめて開かない。黙る。口を閉ざす。
●口を=尖(とが)らす[=尖らせる]
唇を前に突きだしてとがらせる。怒ったり、言い争ったりするときなどの口つき。転じて、不平不満を表わす顔つきにもいう。
●口を=閉(と)ざす[=閉(と)じる]
沈黙する。黙る。
●口を濁(にご)す
=ことば(言葉)を濁す
●口を=拭(ぬぐ)う[=拭(ふ)く]
(盗み食いをした後で、口をふいてそしらぬ顔をする意から)何か悪いことやまずいことをしていながら、していないふりをする。また、知っていながら知らないふりをする。
●口を濡(ぬ)らす
1 少しばかり飲み食いする。口の中をうるおす。
2 =くち(口)を糊(のり)す
●口を=糊(のり)す[=餬(こ)す]
1 (「糊す」は粥(かゆ)をすするの意)やっとくらしをたてる。貧しく生活する。
2 食客、居候となる。
●口を=挟(はさ)む[=入(い)れる]
人が話している途中で横から何かをいう。
●口を引き垂(た)る
口をへの字のようにする。口をゆがめる。
●口を開(ひら)く
話しはじめる。しゃべりだす。
●口を塞(ふさ)ぐ
人にものを言わせないようにする。悪事、秘密などをしゃべらせないようにする。金品などを与えてしゃべることを封じる。
●口を守ること瓶(かめ)の如くす
口(言葉)をつつしむべき事を、一度くつがえれば元にもどらない瓶の水にたとえて戒めることわざ。
●口を毟(むし)る
誘いをかけて尋ねる。問い落とそうとする。かまをかける。
●口を結(むす)ぶ
口を閉じてしゃべらない。黙る。
●口を寄(よ)す
巫女(みこ)が霊魂を招いて自分にのりうつらせ、その口から思いを述べさせる。口寄せをする。
●口を割(わ)る
自白する
くち【朽・腐】
〔語素〕(動詞「くちる(朽)」の連用形から)
1 名詞の上に付いて、くさったの意をそえる。「朽木」「朽葉」「朽屋」など。
2 名詞の上に付いて、年老いたの意をそえる。人をののしったり、自分をへりくだって言ったりするのにも用いる。「くちあま」「くちおんな」など。
●口の端(は)に掛かる🔗⭐🔉
●口の端(は)に掛かる
人々の話の種にされる。噂をされる。口に掛かる。口にのぼる。
●口の端(は)に掛(か)ける
言葉のはしばしに出して言う。話の種にする。噂をする。口に掛ける。口にのぼせる。
●口の世(よ)
やっと食べるだけで生活する状態。また、やっと食べるだけのわずかな手当の程度。*浮・日本永代蔵‐五「やうやう口の世で抱へられ」
●口は口、心は心
口に出して言うことと、心の中で思っていることとが一致しないこと。うらはらであること。
●口は禍(わざわい)の=門(かど・もん)[=もと]
うっかり言った言葉で後の災難を招くことが住々にしてあるものだ。言葉は慎しむべきであるという戒め。
●口も八丁、手(て)も八丁
しゃべることもすることも非常に達者であること。口八丁手八丁。
●口貰(もら)う
(人に食物をもらって生活する意から)人に生活をみてもらう。寄食する。
●口止(や)まず
口の動きがやまない。また、絶えず言い続ける。
●口より出せば世間
いったん口外してしまえば、世間に知れて、秘密も秘密でなくなる意。
●口を開(あ)かす
相手にものを言わせる。他の人にしゃべらせる。*無名抄「くちあかすべくもなく難ぜられければ」
●口を合(あ)わせる
1 相手の話に調子を合わせる。話を合わせる。
2 言うことが違わないように話を一致させる。言葉をしめし合わす。
●口を掛(か)ける
1 前もって先方に事を通じておく。わたりをつけておく。申し入れておく。
2 相手を呼び出すことを申し入れる。とくに、芸娼妓などを客席に招く。
●口を固(かた)める
1 他人に言わないよう約束させる。口止めする。
2 かたく口約束をする。
●口を藉(か)る
口実をつくる。かこつける。藉口(しゃこう)する。口にしく。
●口を箝(かん)す
1 口をつぐんで物を言わない。口をつぐむ。
2 人の口をふさぐ。言うことがあっても言えないようにする。
●口を利(き)く
1 ものを言う。話をする。「生意気な口をきく」
2 巧みにものを言う。口が達者である。大言壮語する。
3 人中でものが言える。人々の間で重んぜられる。はばがきく。はぶりがよい。
4 二つのものの間がうまくいくよう、とりもつ。第三者が話をする。調停する。なかだちをする。
●口を切(き)る
1 まだ開いていない樽やびん、箱などのふたやせんをあける。
2 話をしはじめる。多くの人たちの中で最初に発言する。
3 遊女などと前もって遊興の約束をしておく。江戸深川の遊里で言う。
4 馬を歩かせはじめるために、手綱をゆるめる。
●口を極(きわ)める
ありたけの言葉を尽くす。あらゆる言い方でいろいろと述べる。「口を極めて賞める(罵る)」
●口を消(け)す
1 他言させないようにする。
2 前にした証言を取り消す。
●口を=吸(す)う[=する]
接吻する。
●口を過(す)ぎる
=くち(口)を過ごす1
●口を過(す)ごす
1 くらしを立ててゆく。生活する。口を過ぎる。
2 よけいなことをいう。言いすごす。
●口を酸(すっぱ・す)くする
=くち(口)が酸くなる
●口を滑(すべ)らす
うっかりして言ってはならないことを言ってしまう。
●口を=すぼめる[=つぼめる]
へりくだった物言いをする。言いわけやおせじを言う。
●口を添(そ)える
1 ちょっとひと口飲む。付けざしをする場合などにいう。
2 人の言うことなどに、はたから助成の言葉を加えてとりなす。口添えをする。
●口を揃(そろ)える
1 二人以上の人が同時に同じことを言う。異口同音に言う。
2 しめしあわせて同じことを言う。口を合わせる。
●口を出(だ)す
=くちばし(嘴)を容れる
●口を叩(たた)く
べらべらとはばかりもなくしゃべる。口たたく。
●口を垂(た)る
卑下したもの言いをする。下手(したて)に出てものをいう。言葉を垂れる。
●口を衝(つ)いて出る
次から次へと自然に言葉が出てくる。
●口を噤(つぐ)む
口をしめて開かない。黙る。口を閉ざす。
●口を=尖(とが)らす[=尖らせる]
唇を前に突きだしてとがらせる。怒ったり、言い争ったりするときなどの口つき。転じて、不平不満を表わす顔つきにもいう。
●口を=閉(と)ざす[=閉(と)じる]
沈黙する。黙る。
●口を濁(にご)す
=ことば(言葉)を濁す
●口を=拭(ぬぐ)う[=拭(ふ)く]
(盗み食いをした後で、口をふいてそしらぬ顔をする意から)何か悪いことやまずいことをしていながら、していないふりをする。また、知っていながら知らないふりをする。
●口を濡(ぬ)らす
1 少しばかり飲み食いする。口の中をうるおす。
2 =くち(口)を糊(のり)す
●口を=糊(のり)す[=餬(こ)す]
1 (「糊す」は粥(かゆ)をすするの意)やっとくらしをたてる。貧しく生活する。
2 食客、居候となる。
●口を=挟(はさ)む[=入(い)れる]
人が話している途中で横から何かをいう。
●口を引き垂(た)る
口をへの字のようにする。口をゆがめる。
●口を開(ひら)く
話しはじめる。しゃべりだす。
●口を塞(ふさ)ぐ
人にものを言わせないようにする。悪事、秘密などをしゃべらせないようにする。金品などを与えてしゃべることを封じる。
●口を守ること瓶(かめ)の如くす
口(言葉)をつつしむべき事を、一度くつがえれば元にもどらない瓶の水にたとえて戒めることわざ。
●口を毟(むし)る
誘いをかけて尋ねる。問い落とそうとする。かまをかける。
●口を結(むす)ぶ
口を閉じてしゃべらない。黙る。
●口を寄(よ)す
巫女(みこ)が霊魂を招いて自分にのりうつらせ、その口から思いを述べさせる。口寄せをする。
●口を割(わ)る
自白する
くち【朽・腐】
〔語素〕(動詞「くちる(朽)」の連用形から)
1 名詞の上に付いて、くさったの意をそえる。「朽木」「朽葉」「朽屋」など。
2 名詞の上に付いて、年老いたの意をそえる。人をののしったり、自分をへりくだって言ったりするのにも用いる。「くちあま」「くちおんな」など。
●口の端(は)に掛(か)ける🔗⭐🔉
●口の端(は)に掛(か)ける
言葉のはしばしに出して言う。話の種にする。噂をする。口に掛ける。口にのぼせる。
●口の世(よ)
やっと食べるだけで生活する状態。また、やっと食べるだけのわずかな手当の程度。*浮・日本永代蔵‐五「やうやう口の世で抱へられ」
●口は口、心は心
口に出して言うことと、心の中で思っていることとが一致しないこと。うらはらであること。
●口は禍(わざわい)の=門(かど・もん)[=もと]
うっかり言った言葉で後の災難を招くことが住々にしてあるものだ。言葉は慎しむべきであるという戒め。
●口も八丁、手(て)も八丁
しゃべることもすることも非常に達者であること。口八丁手八丁。
●口貰(もら)う
(人に食物をもらって生活する意から)人に生活をみてもらう。寄食する。
●口止(や)まず
口の動きがやまない。また、絶えず言い続ける。
●口より出せば世間
いったん口外してしまえば、世間に知れて、秘密も秘密でなくなる意。
●口を開(あ)かす
相手にものを言わせる。他の人にしゃべらせる。*無名抄「くちあかすべくもなく難ぜられければ」
●口を合(あ)わせる
1 相手の話に調子を合わせる。話を合わせる。
2 言うことが違わないように話を一致させる。言葉をしめし合わす。
●口を掛(か)ける
1 前もって先方に事を通じておく。わたりをつけておく。申し入れておく。
2 相手を呼び出すことを申し入れる。とくに、芸娼妓などを客席に招く。
●口を固(かた)める
1 他人に言わないよう約束させる。口止めする。
2 かたく口約束をする。
●口を藉(か)る
口実をつくる。かこつける。藉口(しゃこう)する。口にしく。
●口を箝(かん)す
1 口をつぐんで物を言わない。口をつぐむ。
2 人の口をふさぐ。言うことがあっても言えないようにする。
●口を利(き)く
1 ものを言う。話をする。「生意気な口をきく」
2 巧みにものを言う。口が達者である。大言壮語する。
3 人中でものが言える。人々の間で重んぜられる。はばがきく。はぶりがよい。
4 二つのものの間がうまくいくよう、とりもつ。第三者が話をする。調停する。なかだちをする。
●口を切(き)る
1 まだ開いていない樽やびん、箱などのふたやせんをあける。
2 話をしはじめる。多くの人たちの中で最初に発言する。
3 遊女などと前もって遊興の約束をしておく。江戸深川の遊里で言う。
4 馬を歩かせはじめるために、手綱をゆるめる。
●口を極(きわ)める
ありたけの言葉を尽くす。あらゆる言い方でいろいろと述べる。「口を極めて賞める(罵る)」
●口を消(け)す
1 他言させないようにする。
2 前にした証言を取り消す。
●口を=吸(す)う[=する]
接吻する。
●口を過(す)ぎる
=くち(口)を過ごす1
●口を過(す)ごす
1 くらしを立ててゆく。生活する。口を過ぎる。
2 よけいなことをいう。言いすごす。
●口を酸(すっぱ・す)くする
=くち(口)が酸くなる
●口を滑(すべ)らす
うっかりして言ってはならないことを言ってしまう。
●口を=すぼめる[=つぼめる]
へりくだった物言いをする。言いわけやおせじを言う。
●口を添(そ)える
1 ちょっとひと口飲む。付けざしをする場合などにいう。
2 人の言うことなどに、はたから助成の言葉を加えてとりなす。口添えをする。
●口を揃(そろ)える
1 二人以上の人が同時に同じことを言う。異口同音に言う。
2 しめしあわせて同じことを言う。口を合わせる。
●口を出(だ)す
=くちばし(嘴)を容れる
●口を叩(たた)く
べらべらとはばかりもなくしゃべる。口たたく。
●口を垂(た)る
卑下したもの言いをする。下手(したて)に出てものをいう。言葉を垂れる。
●口を衝(つ)いて出る
次から次へと自然に言葉が出てくる。
●口を噤(つぐ)む
口をしめて開かない。黙る。口を閉ざす。
●口を=尖(とが)らす[=尖らせる]
唇を前に突きだしてとがらせる。怒ったり、言い争ったりするときなどの口つき。転じて、不平不満を表わす顔つきにもいう。
●口を=閉(と)ざす[=閉(と)じる]
沈黙する。黙る。
●口を濁(にご)す
=ことば(言葉)を濁す
●口を=拭(ぬぐ)う[=拭(ふ)く]
(盗み食いをした後で、口をふいてそしらぬ顔をする意から)何か悪いことやまずいことをしていながら、していないふりをする。また、知っていながら知らないふりをする。
●口を濡(ぬ)らす
1 少しばかり飲み食いする。口の中をうるおす。
2 =くち(口)を糊(のり)す
●口を=糊(のり)す[=餬(こ)す]
1 (「糊す」は粥(かゆ)をすするの意)やっとくらしをたてる。貧しく生活する。
2 食客、居候となる。
●口を=挟(はさ)む[=入(い)れる]
人が話している途中で横から何かをいう。
●口を引き垂(た)る
口をへの字のようにする。口をゆがめる。
●口を開(ひら)く
話しはじめる。しゃべりだす。
●口を塞(ふさ)ぐ
人にものを言わせないようにする。悪事、秘密などをしゃべらせないようにする。金品などを与えてしゃべることを封じる。
●口を守ること瓶(かめ)の如くす
口(言葉)をつつしむべき事を、一度くつがえれば元にもどらない瓶の水にたとえて戒めることわざ。
●口を毟(むし)る
誘いをかけて尋ねる。問い落とそうとする。かまをかける。
●口を結(むす)ぶ
口を閉じてしゃべらない。黙る。
●口を寄(よ)す
巫女(みこ)が霊魂を招いて自分にのりうつらせ、その口から思いを述べさせる。口寄せをする。
●口を割(わ)る
自白する
くち【朽・腐】
〔語素〕(動詞「くちる(朽)」の連用形から)
1 名詞の上に付いて、くさったの意をそえる。「朽木」「朽葉」「朽屋」など。
2 名詞の上に付いて、年老いたの意をそえる。人をののしったり、自分をへりくだって言ったりするのにも用いる。「くちあま」「くちおんな」など。
●口の世(よ)🔗⭐🔉
●口の世(よ)
やっと食べるだけで生活する状態。また、やっと食べるだけのわずかな手当の程度。*浮・日本永代蔵‐五「やうやう口の世で抱へられ」
●口は口、心は心
口に出して言うことと、心の中で思っていることとが一致しないこと。うらはらであること。
●口は禍(わざわい)の=門(かど・もん)[=もと]
うっかり言った言葉で後の災難を招くことが住々にしてあるものだ。言葉は慎しむべきであるという戒め。
●口も八丁、手(て)も八丁
しゃべることもすることも非常に達者であること。口八丁手八丁。
●口貰(もら)う
(人に食物をもらって生活する意から)人に生活をみてもらう。寄食する。
●口止(や)まず
口の動きがやまない。また、絶えず言い続ける。
●口より出せば世間
いったん口外してしまえば、世間に知れて、秘密も秘密でなくなる意。
●口を開(あ)かす
相手にものを言わせる。他の人にしゃべらせる。*無名抄「くちあかすべくもなく難ぜられければ」
●口を合(あ)わせる
1 相手の話に調子を合わせる。話を合わせる。
2 言うことが違わないように話を一致させる。言葉をしめし合わす。
●口を掛(か)ける
1 前もって先方に事を通じておく。わたりをつけておく。申し入れておく。
2 相手を呼び出すことを申し入れる。とくに、芸娼妓などを客席に招く。
●口を固(かた)める
1 他人に言わないよう約束させる。口止めする。
2 かたく口約束をする。
●口を藉(か)る
口実をつくる。かこつける。藉口(しゃこう)する。口にしく。
●口を箝(かん)す
1 口をつぐんで物を言わない。口をつぐむ。
2 人の口をふさぐ。言うことがあっても言えないようにする。
●口を利(き)く
1 ものを言う。話をする。「生意気な口をきく」
2 巧みにものを言う。口が達者である。大言壮語する。
3 人中でものが言える。人々の間で重んぜられる。はばがきく。はぶりがよい。
4 二つのものの間がうまくいくよう、とりもつ。第三者が話をする。調停する。なかだちをする。
●口を切(き)る
1 まだ開いていない樽やびん、箱などのふたやせんをあける。
2 話をしはじめる。多くの人たちの中で最初に発言する。
3 遊女などと前もって遊興の約束をしておく。江戸深川の遊里で言う。
4 馬を歩かせはじめるために、手綱をゆるめる。
●口を極(きわ)める
ありたけの言葉を尽くす。あらゆる言い方でいろいろと述べる。「口を極めて賞める(罵る)」
●口を消(け)す
1 他言させないようにする。
2 前にした証言を取り消す。
●口を=吸(す)う[=する]
接吻する。
●口を過(す)ぎる
=くち(口)を過ごす1
●口を過(す)ごす
1 くらしを立ててゆく。生活する。口を過ぎる。
2 よけいなことをいう。言いすごす。
●口を酸(すっぱ・す)くする
=くち(口)が酸くなる
●口を滑(すべ)らす
うっかりして言ってはならないことを言ってしまう。
●口を=すぼめる[=つぼめる]
へりくだった物言いをする。言いわけやおせじを言う。
●口を添(そ)える
1 ちょっとひと口飲む。付けざしをする場合などにいう。
2 人の言うことなどに、はたから助成の言葉を加えてとりなす。口添えをする。
●口を揃(そろ)える
1 二人以上の人が同時に同じことを言う。異口同音に言う。
2 しめしあわせて同じことを言う。口を合わせる。
●口を出(だ)す
=くちばし(嘴)を容れる
●口を叩(たた)く
べらべらとはばかりもなくしゃべる。口たたく。
●口を垂(た)る
卑下したもの言いをする。下手(したて)に出てものをいう。言葉を垂れる。
●口を衝(つ)いて出る
次から次へと自然に言葉が出てくる。
●口を噤(つぐ)む
口をしめて開かない。黙る。口を閉ざす。
●口を=尖(とが)らす[=尖らせる]
唇を前に突きだしてとがらせる。怒ったり、言い争ったりするときなどの口つき。転じて、不平不満を表わす顔つきにもいう。
●口を=閉(と)ざす[=閉(と)じる]
沈黙する。黙る。
●口を濁(にご)す
=ことば(言葉)を濁す
●口を=拭(ぬぐ)う[=拭(ふ)く]
(盗み食いをした後で、口をふいてそしらぬ顔をする意から)何か悪いことやまずいことをしていながら、していないふりをする。また、知っていながら知らないふりをする。
●口を濡(ぬ)らす
1 少しばかり飲み食いする。口の中をうるおす。
2 =くち(口)を糊(のり)す
●口を=糊(のり)す[=餬(こ)す]
1 (「糊す」は粥(かゆ)をすするの意)やっとくらしをたてる。貧しく生活する。
2 食客、居候となる。
●口を=挟(はさ)む[=入(い)れる]
人が話している途中で横から何かをいう。
●口を引き垂(た)る
口をへの字のようにする。口をゆがめる。
●口を開(ひら)く
話しはじめる。しゃべりだす。
●口を塞(ふさ)ぐ
人にものを言わせないようにする。悪事、秘密などをしゃべらせないようにする。金品などを与えてしゃべることを封じる。
●口を守ること瓶(かめ)の如くす
口(言葉)をつつしむべき事を、一度くつがえれば元にもどらない瓶の水にたとえて戒めることわざ。
●口を毟(むし)る
誘いをかけて尋ねる。問い落とそうとする。かまをかける。
●口を結(むす)ぶ
口を閉じてしゃべらない。黙る。
●口を寄(よ)す
巫女(みこ)が霊魂を招いて自分にのりうつらせ、その口から思いを述べさせる。口寄せをする。
●口を割(わ)る
自白する
くち【朽・腐】
〔語素〕(動詞「くちる(朽)」の連用形から)
1 名詞の上に付いて、くさったの意をそえる。「朽木」「朽葉」「朽屋」など。
2 名詞の上に付いて、年老いたの意をそえる。人をののしったり、自分をへりくだって言ったりするのにも用いる。「くちあま」「くちおんな」など。
●口は口、心は心🔗⭐🔉
●口は口、心は心
口に出して言うことと、心の中で思っていることとが一致しないこと。うらはらであること。
●口は禍(わざわい)の=門(かど・もん)[=もと]
うっかり言った言葉で後の災難を招くことが住々にしてあるものだ。言葉は慎しむべきであるという戒め。
●口も八丁、手(て)も八丁
しゃべることもすることも非常に達者であること。口八丁手八丁。
●口貰(もら)う
(人に食物をもらって生活する意から)人に生活をみてもらう。寄食する。
●口止(や)まず
口の動きがやまない。また、絶えず言い続ける。
●口より出せば世間
いったん口外してしまえば、世間に知れて、秘密も秘密でなくなる意。
●口を開(あ)かす
相手にものを言わせる。他の人にしゃべらせる。*無名抄「くちあかすべくもなく難ぜられければ」
●口を合(あ)わせる
1 相手の話に調子を合わせる。話を合わせる。
2 言うことが違わないように話を一致させる。言葉をしめし合わす。
●口を掛(か)ける
1 前もって先方に事を通じておく。わたりをつけておく。申し入れておく。
2 相手を呼び出すことを申し入れる。とくに、芸娼妓などを客席に招く。
●口を固(かた)める
1 他人に言わないよう約束させる。口止めする。
2 かたく口約束をする。
●口を藉(か)る
口実をつくる。かこつける。藉口(しゃこう)する。口にしく。
●口を箝(かん)す
1 口をつぐんで物を言わない。口をつぐむ。
2 人の口をふさぐ。言うことがあっても言えないようにする。
●口を利(き)く
1 ものを言う。話をする。「生意気な口をきく」
2 巧みにものを言う。口が達者である。大言壮語する。
3 人中でものが言える。人々の間で重んぜられる。はばがきく。はぶりがよい。
4 二つのものの間がうまくいくよう、とりもつ。第三者が話をする。調停する。なかだちをする。
●口を切(き)る
1 まだ開いていない樽やびん、箱などのふたやせんをあける。
2 話をしはじめる。多くの人たちの中で最初に発言する。
3 遊女などと前もって遊興の約束をしておく。江戸深川の遊里で言う。
4 馬を歩かせはじめるために、手綱をゆるめる。
●口を極(きわ)める
ありたけの言葉を尽くす。あらゆる言い方でいろいろと述べる。「口を極めて賞める(罵る)」
●口を消(け)す
1 他言させないようにする。
2 前にした証言を取り消す。
●口を=吸(す)う[=する]
接吻する。
●口を過(す)ぎる
=くち(口)を過ごす1
●口を過(す)ごす
1 くらしを立ててゆく。生活する。口を過ぎる。
2 よけいなことをいう。言いすごす。
●口を酸(すっぱ・す)くする
=くち(口)が酸くなる
●口を滑(すべ)らす
うっかりして言ってはならないことを言ってしまう。
●口を=すぼめる[=つぼめる]
へりくだった物言いをする。言いわけやおせじを言う。
●口を添(そ)える
1 ちょっとひと口飲む。付けざしをする場合などにいう。
2 人の言うことなどに、はたから助成の言葉を加えてとりなす。口添えをする。
●口を揃(そろ)える
1 二人以上の人が同時に同じことを言う。異口同音に言う。
2 しめしあわせて同じことを言う。口を合わせる。
●口を出(だ)す
=くちばし(嘴)を容れる
●口を叩(たた)く
べらべらとはばかりもなくしゃべる。口たたく。
●口を垂(た)る
卑下したもの言いをする。下手(したて)に出てものをいう。言葉を垂れる。
●口を衝(つ)いて出る
次から次へと自然に言葉が出てくる。
●口を噤(つぐ)む
口をしめて開かない。黙る。口を閉ざす。
●口を=尖(とが)らす[=尖らせる]
唇を前に突きだしてとがらせる。怒ったり、言い争ったりするときなどの口つき。転じて、不平不満を表わす顔つきにもいう。
●口を=閉(と)ざす[=閉(と)じる]
沈黙する。黙る。
●口を濁(にご)す
=ことば(言葉)を濁す
●口を=拭(ぬぐ)う[=拭(ふ)く]
(盗み食いをした後で、口をふいてそしらぬ顔をする意から)何か悪いことやまずいことをしていながら、していないふりをする。また、知っていながら知らないふりをする。
●口を濡(ぬ)らす
1 少しばかり飲み食いする。口の中をうるおす。
2 =くち(口)を糊(のり)す
●口を=糊(のり)す[=餬(こ)す]
1 (「糊す」は粥(かゆ)をすするの意)やっとくらしをたてる。貧しく生活する。
2 食客、居候となる。
●口を=挟(はさ)む[=入(い)れる]
人が話している途中で横から何かをいう。
●口を引き垂(た)る
口をへの字のようにする。口をゆがめる。
●口を開(ひら)く
話しはじめる。しゃべりだす。
●口を塞(ふさ)ぐ
人にものを言わせないようにする。悪事、秘密などをしゃべらせないようにする。金品などを与えてしゃべることを封じる。
●口を守ること瓶(かめ)の如くす
口(言葉)をつつしむべき事を、一度くつがえれば元にもどらない瓶の水にたとえて戒めることわざ。
●口を毟(むし)る
誘いをかけて尋ねる。問い落とそうとする。かまをかける。
●口を結(むす)ぶ
口を閉じてしゃべらない。黙る。
●口を寄(よ)す
巫女(みこ)が霊魂を招いて自分にのりうつらせ、その口から思いを述べさせる。口寄せをする。
●口を割(わ)る
自白する
くち【朽・腐】
〔語素〕(動詞「くちる(朽)」の連用形から)
1 名詞の上に付いて、くさったの意をそえる。「朽木」「朽葉」「朽屋」など。
2 名詞の上に付いて、年老いたの意をそえる。人をののしったり、自分をへりくだって言ったりするのにも用いる。「くちあま」「くちおんな」など。
●口は禍(わざわい)の=門(かど・もん)[=もと]🔗⭐🔉
●口は禍(わざわい)の=門(かど・もん)[=もと]
うっかり言った言葉で後の災難を招くことが住々にしてあるものだ。言葉は慎しむべきであるという戒め。
●口も八丁、手(て)も八丁
しゃべることもすることも非常に達者であること。口八丁手八丁。
●口貰(もら)う
(人に食物をもらって生活する意から)人に生活をみてもらう。寄食する。
●口止(や)まず
口の動きがやまない。また、絶えず言い続ける。
●口より出せば世間
いったん口外してしまえば、世間に知れて、秘密も秘密でなくなる意。
●口を開(あ)かす
相手にものを言わせる。他の人にしゃべらせる。*無名抄「くちあかすべくもなく難ぜられければ」
●口を合(あ)わせる
1 相手の話に調子を合わせる。話を合わせる。
2 言うことが違わないように話を一致させる。言葉をしめし合わす。
●口を掛(か)ける
1 前もって先方に事を通じておく。わたりをつけておく。申し入れておく。
2 相手を呼び出すことを申し入れる。とくに、芸娼妓などを客席に招く。
●口を固(かた)める
1 他人に言わないよう約束させる。口止めする。
2 かたく口約束をする。
●口を藉(か)る
口実をつくる。かこつける。藉口(しゃこう)する。口にしく。
●口を箝(かん)す
1 口をつぐんで物を言わない。口をつぐむ。
2 人の口をふさぐ。言うことがあっても言えないようにする。
●口を利(き)く
1 ものを言う。話をする。「生意気な口をきく」
2 巧みにものを言う。口が達者である。大言壮語する。
3 人中でものが言える。人々の間で重んぜられる。はばがきく。はぶりがよい。
4 二つのものの間がうまくいくよう、とりもつ。第三者が話をする。調停する。なかだちをする。
●口を切(き)る
1 まだ開いていない樽やびん、箱などのふたやせんをあける。
2 話をしはじめる。多くの人たちの中で最初に発言する。
3 遊女などと前もって遊興の約束をしておく。江戸深川の遊里で言う。
4 馬を歩かせはじめるために、手綱をゆるめる。
●口を極(きわ)める
ありたけの言葉を尽くす。あらゆる言い方でいろいろと述べる。「口を極めて賞める(罵る)」
●口を消(け)す
1 他言させないようにする。
2 前にした証言を取り消す。
●口を=吸(す)う[=する]
接吻する。
●口を過(す)ぎる
=くち(口)を過ごす1
●口を過(す)ごす
1 くらしを立ててゆく。生活する。口を過ぎる。
2 よけいなことをいう。言いすごす。
●口を酸(すっぱ・す)くする
=くち(口)が酸くなる
●口を滑(すべ)らす
うっかりして言ってはならないことを言ってしまう。
●口を=すぼめる[=つぼめる]
へりくだった物言いをする。言いわけやおせじを言う。
●口を添(そ)える
1 ちょっとひと口飲む。付けざしをする場合などにいう。
2 人の言うことなどに、はたから助成の言葉を加えてとりなす。口添えをする。
●口を揃(そろ)える
1 二人以上の人が同時に同じことを言う。異口同音に言う。
2 しめしあわせて同じことを言う。口を合わせる。
●口を出(だ)す
=くちばし(嘴)を容れる
●口を叩(たた)く
べらべらとはばかりもなくしゃべる。口たたく。
●口を垂(た)る
卑下したもの言いをする。下手(したて)に出てものをいう。言葉を垂れる。
●口を衝(つ)いて出る
次から次へと自然に言葉が出てくる。
●口を噤(つぐ)む
口をしめて開かない。黙る。口を閉ざす。
●口を=尖(とが)らす[=尖らせる]
唇を前に突きだしてとがらせる。怒ったり、言い争ったりするときなどの口つき。転じて、不平不満を表わす顔つきにもいう。
●口を=閉(と)ざす[=閉(と)じる]
沈黙する。黙る。
●口を濁(にご)す
=ことば(言葉)を濁す
●口を=拭(ぬぐ)う[=拭(ふ)く]
(盗み食いをした後で、口をふいてそしらぬ顔をする意から)何か悪いことやまずいことをしていながら、していないふりをする。また、知っていながら知らないふりをする。
●口を濡(ぬ)らす
1 少しばかり飲み食いする。口の中をうるおす。
2 =くち(口)を糊(のり)す
●口を=糊(のり)す[=餬(こ)す]
1 (「糊す」は粥(かゆ)をすするの意)やっとくらしをたてる。貧しく生活する。
2 食客、居候となる。
●口を=挟(はさ)む[=入(い)れる]
人が話している途中で横から何かをいう。
●口を引き垂(た)る
口をへの字のようにする。口をゆがめる。
●口を開(ひら)く
話しはじめる。しゃべりだす。
●口を塞(ふさ)ぐ
人にものを言わせないようにする。悪事、秘密などをしゃべらせないようにする。金品などを与えてしゃべることを封じる。
●口を守ること瓶(かめ)の如くす
口(言葉)をつつしむべき事を、一度くつがえれば元にもどらない瓶の水にたとえて戒めることわざ。
●口を毟(むし)る
誘いをかけて尋ねる。問い落とそうとする。かまをかける。
●口を結(むす)ぶ
口を閉じてしゃべらない。黙る。
●口を寄(よ)す
巫女(みこ)が霊魂を招いて自分にのりうつらせ、その口から思いを述べさせる。口寄せをする。
●口を割(わ)る
自白する
くち【朽・腐】
〔語素〕(動詞「くちる(朽)」の連用形から)
1 名詞の上に付いて、くさったの意をそえる。「朽木」「朽葉」「朽屋」など。
2 名詞の上に付いて、年老いたの意をそえる。人をののしったり、自分をへりくだって言ったりするのにも用いる。「くちあま」「くちおんな」など。
●口も八丁、手(て)も八丁🔗⭐🔉
●口も八丁、手(て)も八丁
しゃべることもすることも非常に達者であること。口八丁手八丁。
●口貰(もら)う
(人に食物をもらって生活する意から)人に生活をみてもらう。寄食する。
●口止(や)まず
口の動きがやまない。また、絶えず言い続ける。
●口より出せば世間
いったん口外してしまえば、世間に知れて、秘密も秘密でなくなる意。
●口を開(あ)かす
相手にものを言わせる。他の人にしゃべらせる。*無名抄「くちあかすべくもなく難ぜられければ」
●口を合(あ)わせる
1 相手の話に調子を合わせる。話を合わせる。
2 言うことが違わないように話を一致させる。言葉をしめし合わす。
●口を掛(か)ける
1 前もって先方に事を通じておく。わたりをつけておく。申し入れておく。
2 相手を呼び出すことを申し入れる。とくに、芸娼妓などを客席に招く。
●口を固(かた)める
1 他人に言わないよう約束させる。口止めする。
2 かたく口約束をする。
●口を藉(か)る
口実をつくる。かこつける。藉口(しゃこう)する。口にしく。
●口を箝(かん)す
1 口をつぐんで物を言わない。口をつぐむ。
2 人の口をふさぐ。言うことがあっても言えないようにする。
●口を利(き)く
1 ものを言う。話をする。「生意気な口をきく」
2 巧みにものを言う。口が達者である。大言壮語する。
3 人中でものが言える。人々の間で重んぜられる。はばがきく。はぶりがよい。
4 二つのものの間がうまくいくよう、とりもつ。第三者が話をする。調停する。なかだちをする。
●口を切(き)る
1 まだ開いていない樽やびん、箱などのふたやせんをあける。
2 話をしはじめる。多くの人たちの中で最初に発言する。
3 遊女などと前もって遊興の約束をしておく。江戸深川の遊里で言う。
4 馬を歩かせはじめるために、手綱をゆるめる。
●口を極(きわ)める
ありたけの言葉を尽くす。あらゆる言い方でいろいろと述べる。「口を極めて賞める(罵る)」
●口を消(け)す
1 他言させないようにする。
2 前にした証言を取り消す。
●口を=吸(す)う[=する]
接吻する。
●口を過(す)ぎる
=くち(口)を過ごす1
●口を過(す)ごす
1 くらしを立ててゆく。生活する。口を過ぎる。
2 よけいなことをいう。言いすごす。
●口を酸(すっぱ・す)くする
=くち(口)が酸くなる
●口を滑(すべ)らす
うっかりして言ってはならないことを言ってしまう。
●口を=すぼめる[=つぼめる]
へりくだった物言いをする。言いわけやおせじを言う。
●口を添(そ)える
1 ちょっとひと口飲む。付けざしをする場合などにいう。
2 人の言うことなどに、はたから助成の言葉を加えてとりなす。口添えをする。
●口を揃(そろ)える
1 二人以上の人が同時に同じことを言う。異口同音に言う。
2 しめしあわせて同じことを言う。口を合わせる。
●口を出(だ)す
=くちばし(嘴)を容れる
●口を叩(たた)く
べらべらとはばかりもなくしゃべる。口たたく。
●口を垂(た)る
卑下したもの言いをする。下手(したて)に出てものをいう。言葉を垂れる。
●口を衝(つ)いて出る
次から次へと自然に言葉が出てくる。
●口を噤(つぐ)む
口をしめて開かない。黙る。口を閉ざす。
●口を=尖(とが)らす[=尖らせる]
唇を前に突きだしてとがらせる。怒ったり、言い争ったりするときなどの口つき。転じて、不平不満を表わす顔つきにもいう。
●口を=閉(と)ざす[=閉(と)じる]
沈黙する。黙る。
●口を濁(にご)す
=ことば(言葉)を濁す
●口を=拭(ぬぐ)う[=拭(ふ)く]
(盗み食いをした後で、口をふいてそしらぬ顔をする意から)何か悪いことやまずいことをしていながら、していないふりをする。また、知っていながら知らないふりをする。
●口を濡(ぬ)らす
1 少しばかり飲み食いする。口の中をうるおす。
2 =くち(口)を糊(のり)す
●口を=糊(のり)す[=餬(こ)す]
1 (「糊す」は粥(かゆ)をすするの意)やっとくらしをたてる。貧しく生活する。
2 食客、居候となる。
●口を=挟(はさ)む[=入(い)れる]
人が話している途中で横から何かをいう。
●口を引き垂(た)る
口をへの字のようにする。口をゆがめる。
●口を開(ひら)く
話しはじめる。しゃべりだす。
●口を塞(ふさ)ぐ
人にものを言わせないようにする。悪事、秘密などをしゃべらせないようにする。金品などを与えてしゃべることを封じる。
●口を守ること瓶(かめ)の如くす
口(言葉)をつつしむべき事を、一度くつがえれば元にもどらない瓶の水にたとえて戒めることわざ。
●口を毟(むし)る
誘いをかけて尋ねる。問い落とそうとする。かまをかける。
●口を結(むす)ぶ
口を閉じてしゃべらない。黙る。
●口を寄(よ)す
巫女(みこ)が霊魂を招いて自分にのりうつらせ、その口から思いを述べさせる。口寄せをする。
●口を割(わ)る
自白する
くち【朽・腐】
〔語素〕(動詞「くちる(朽)」の連用形から)
1 名詞の上に付いて、くさったの意をそえる。「朽木」「朽葉」「朽屋」など。
2 名詞の上に付いて、年老いたの意をそえる。人をののしったり、自分をへりくだって言ったりするのにも用いる。「くちあま」「くちおんな」など。
●口より出せば世間🔗⭐🔉
●口より出せば世間
いったん口外してしまえば、世間に知れて、秘密も秘密でなくなる意。
●口を開(あ)かす
相手にものを言わせる。他の人にしゃべらせる。*無名抄「くちあかすべくもなく難ぜられければ」
●口を合(あ)わせる
1 相手の話に調子を合わせる。話を合わせる。
2 言うことが違わないように話を一致させる。言葉をしめし合わす。
●口を掛(か)ける
1 前もって先方に事を通じておく。わたりをつけておく。申し入れておく。
2 相手を呼び出すことを申し入れる。とくに、芸娼妓などを客席に招く。
●口を固(かた)める
1 他人に言わないよう約束させる。口止めする。
2 かたく口約束をする。
●口を藉(か)る
口実をつくる。かこつける。藉口(しゃこう)する。口にしく。
●口を箝(かん)す
1 口をつぐんで物を言わない。口をつぐむ。
2 人の口をふさぐ。言うことがあっても言えないようにする。
●口を利(き)く
1 ものを言う。話をする。「生意気な口をきく」
2 巧みにものを言う。口が達者である。大言壮語する。
3 人中でものが言える。人々の間で重んぜられる。はばがきく。はぶりがよい。
4 二つのものの間がうまくいくよう、とりもつ。第三者が話をする。調停する。なかだちをする。
●口を切(き)る
1 まだ開いていない樽やびん、箱などのふたやせんをあける。
2 話をしはじめる。多くの人たちの中で最初に発言する。
3 遊女などと前もって遊興の約束をしておく。江戸深川の遊里で言う。
4 馬を歩かせはじめるために、手綱をゆるめる。
●口を極(きわ)める
ありたけの言葉を尽くす。あらゆる言い方でいろいろと述べる。「口を極めて賞める(罵る)」
●口を消(け)す
1 他言させないようにする。
2 前にした証言を取り消す。
●口を=吸(す)う[=する]
接吻する。
●口を過(す)ぎる
=くち(口)を過ごす1
●口を過(す)ごす
1 くらしを立ててゆく。生活する。口を過ぎる。
2 よけいなことをいう。言いすごす。
●口を酸(すっぱ・す)くする
=くち(口)が酸くなる
●口を滑(すべ)らす
うっかりして言ってはならないことを言ってしまう。
●口を=すぼめる[=つぼめる]
へりくだった物言いをする。言いわけやおせじを言う。
●口を添(そ)える
1 ちょっとひと口飲む。付けざしをする場合などにいう。
2 人の言うことなどに、はたから助成の言葉を加えてとりなす。口添えをする。
●口を揃(そろ)える
1 二人以上の人が同時に同じことを言う。異口同音に言う。
2 しめしあわせて同じことを言う。口を合わせる。
●口を出(だ)す
=くちばし(嘴)を容れる
●口を叩(たた)く
べらべらとはばかりもなくしゃべる。口たたく。
●口を垂(た)る
卑下したもの言いをする。下手(したて)に出てものをいう。言葉を垂れる。
●口を衝(つ)いて出る
次から次へと自然に言葉が出てくる。
●口を噤(つぐ)む
口をしめて開かない。黙る。口を閉ざす。
●口を=尖(とが)らす[=尖らせる]
唇を前に突きだしてとがらせる。怒ったり、言い争ったりするときなどの口つき。転じて、不平不満を表わす顔つきにもいう。
●口を=閉(と)ざす[=閉(と)じる]
沈黙する。黙る。
●口を濁(にご)す
=ことば(言葉)を濁す
●口を=拭(ぬぐ)う[=拭(ふ)く]
(盗み食いをした後で、口をふいてそしらぬ顔をする意から)何か悪いことやまずいことをしていながら、していないふりをする。また、知っていながら知らないふりをする。
●口を濡(ぬ)らす
1 少しばかり飲み食いする。口の中をうるおす。
2 =くち(口)を糊(のり)す
●口を=糊(のり)す[=餬(こ)す]
1 (「糊す」は粥(かゆ)をすするの意)やっとくらしをたてる。貧しく生活する。
2 食客、居候となる。
●口を=挟(はさ)む[=入(い)れる]
人が話している途中で横から何かをいう。
●口を引き垂(た)る
口をへの字のようにする。口をゆがめる。
●口を開(ひら)く
話しはじめる。しゃべりだす。
●口を塞(ふさ)ぐ
人にものを言わせないようにする。悪事、秘密などをしゃべらせないようにする。金品などを与えてしゃべることを封じる。
●口を守ること瓶(かめ)の如くす
口(言葉)をつつしむべき事を、一度くつがえれば元にもどらない瓶の水にたとえて戒めることわざ。
●口を毟(むし)る
誘いをかけて尋ねる。問い落とそうとする。かまをかける。
●口を結(むす)ぶ
口を閉じてしゃべらない。黙る。
●口を寄(よ)す
巫女(みこ)が霊魂を招いて自分にのりうつらせ、その口から思いを述べさせる。口寄せをする。
●口を割(わ)る
自白する
くち【朽・腐】
〔語素〕(動詞「くちる(朽)」の連用形から)
1 名詞の上に付いて、くさったの意をそえる。「朽木」「朽葉」「朽屋」など。
2 名詞の上に付いて、年老いたの意をそえる。人をののしったり、自分をへりくだって言ったりするのにも用いる。「くちあま」「くちおんな」など。
●口を開(あ)かす🔗⭐🔉
●口を開(あ)かす
相手にものを言わせる。他の人にしゃべらせる。*無名抄「くちあかすべくもなく難ぜられければ」
●口を合(あ)わせる
1 相手の話に調子を合わせる。話を合わせる。
2 言うことが違わないように話を一致させる。言葉をしめし合わす。
●口を掛(か)ける
1 前もって先方に事を通じておく。わたりをつけておく。申し入れておく。
2 相手を呼び出すことを申し入れる。とくに、芸娼妓などを客席に招く。
●口を固(かた)める
1 他人に言わないよう約束させる。口止めする。
2 かたく口約束をする。
●口を藉(か)る
口実をつくる。かこつける。藉口(しゃこう)する。口にしく。
●口を箝(かん)す
1 口をつぐんで物を言わない。口をつぐむ。
2 人の口をふさぐ。言うことがあっても言えないようにする。
●口を利(き)く
1 ものを言う。話をする。「生意気な口をきく」
2 巧みにものを言う。口が達者である。大言壮語する。
3 人中でものが言える。人々の間で重んぜられる。はばがきく。はぶりがよい。
4 二つのものの間がうまくいくよう、とりもつ。第三者が話をする。調停する。なかだちをする。
●口を切(き)る
1 まだ開いていない樽やびん、箱などのふたやせんをあける。
2 話をしはじめる。多くの人たちの中で最初に発言する。
3 遊女などと前もって遊興の約束をしておく。江戸深川の遊里で言う。
4 馬を歩かせはじめるために、手綱をゆるめる。
●口を極(きわ)める
ありたけの言葉を尽くす。あらゆる言い方でいろいろと述べる。「口を極めて賞める(罵る)」
●口を消(け)す
1 他言させないようにする。
2 前にした証言を取り消す。
●口を=吸(す)う[=する]
接吻する。
●口を過(す)ぎる
=くち(口)を過ごす1
●口を過(す)ごす
1 くらしを立ててゆく。生活する。口を過ぎる。
2 よけいなことをいう。言いすごす。
●口を酸(すっぱ・す)くする
=くち(口)が酸くなる
●口を滑(すべ)らす
うっかりして言ってはならないことを言ってしまう。
●口を=すぼめる[=つぼめる]
へりくだった物言いをする。言いわけやおせじを言う。
●口を添(そ)える
1 ちょっとひと口飲む。付けざしをする場合などにいう。
2 人の言うことなどに、はたから助成の言葉を加えてとりなす。口添えをする。
●口を揃(そろ)える
1 二人以上の人が同時に同じことを言う。異口同音に言う。
2 しめしあわせて同じことを言う。口を合わせる。
●口を出(だ)す
=くちばし(嘴)を容れる
●口を叩(たた)く
べらべらとはばかりもなくしゃべる。口たたく。
●口を垂(た)る
卑下したもの言いをする。下手(したて)に出てものをいう。言葉を垂れる。
●口を衝(つ)いて出る
次から次へと自然に言葉が出てくる。
●口を噤(つぐ)む
口をしめて開かない。黙る。口を閉ざす。
●口を=尖(とが)らす[=尖らせる]
唇を前に突きだしてとがらせる。怒ったり、言い争ったりするときなどの口つき。転じて、不平不満を表わす顔つきにもいう。
●口を=閉(と)ざす[=閉(と)じる]
沈黙する。黙る。
●口を濁(にご)す
=ことば(言葉)を濁す
●口を=拭(ぬぐ)う[=拭(ふ)く]
(盗み食いをした後で、口をふいてそしらぬ顔をする意から)何か悪いことやまずいことをしていながら、していないふりをする。また、知っていながら知らないふりをする。
●口を濡(ぬ)らす
1 少しばかり飲み食いする。口の中をうるおす。
2 =くち(口)を糊(のり)す
●口を=糊(のり)す[=餬(こ)す]
1 (「糊す」は粥(かゆ)をすするの意)やっとくらしをたてる。貧しく生活する。
2 食客、居候となる。
●口を=挟(はさ)む[=入(い)れる]
人が話している途中で横から何かをいう。
●口を引き垂(た)る
口をへの字のようにする。口をゆがめる。
●口を開(ひら)く
話しはじめる。しゃべりだす。
●口を塞(ふさ)ぐ
人にものを言わせないようにする。悪事、秘密などをしゃべらせないようにする。金品などを与えてしゃべることを封じる。
●口を守ること瓶(かめ)の如くす
口(言葉)をつつしむべき事を、一度くつがえれば元にもどらない瓶の水にたとえて戒めることわざ。
●口を毟(むし)る
誘いをかけて尋ねる。問い落とそうとする。かまをかける。
●口を結(むす)ぶ
口を閉じてしゃべらない。黙る。
●口を寄(よ)す
巫女(みこ)が霊魂を招いて自分にのりうつらせ、その口から思いを述べさせる。口寄せをする。
●口を割(わ)る
自白する
くち【朽・腐】
〔語素〕(動詞「くちる(朽)」の連用形から)
1 名詞の上に付いて、くさったの意をそえる。「朽木」「朽葉」「朽屋」など。
2 名詞の上に付いて、年老いたの意をそえる。人をののしったり、自分をへりくだって言ったりするのにも用いる。「くちあま」「くちおんな」など。
●口を合(あ)わせる🔗⭐🔉
●口を合(あ)わせる
1 相手の話に調子を合わせる。話を合わせる。
2 言うことが違わないように話を一致させる。言葉をしめし合わす。
●口を掛(か)ける
1 前もって先方に事を通じておく。わたりをつけておく。申し入れておく。
2 相手を呼び出すことを申し入れる。とくに、芸娼妓などを客席に招く。
●口を固(かた)める
1 他人に言わないよう約束させる。口止めする。
2 かたく口約束をする。
●口を藉(か)る
口実をつくる。かこつける。藉口(しゃこう)する。口にしく。
●口を箝(かん)す
1 口をつぐんで物を言わない。口をつぐむ。
2 人の口をふさぐ。言うことがあっても言えないようにする。
●口を利(き)く
1 ものを言う。話をする。「生意気な口をきく」
2 巧みにものを言う。口が達者である。大言壮語する。
3 人中でものが言える。人々の間で重んぜられる。はばがきく。はぶりがよい。
4 二つのものの間がうまくいくよう、とりもつ。第三者が話をする。調停する。なかだちをする。
●口を切(き)る
1 まだ開いていない樽やびん、箱などのふたやせんをあける。
2 話をしはじめる。多くの人たちの中で最初に発言する。
3 遊女などと前もって遊興の約束をしておく。江戸深川の遊里で言う。
4 馬を歩かせはじめるために、手綱をゆるめる。
●口を極(きわ)める
ありたけの言葉を尽くす。あらゆる言い方でいろいろと述べる。「口を極めて賞める(罵る)」
●口を消(け)す
1 他言させないようにする。
2 前にした証言を取り消す。
●口を=吸(す)う[=する]
接吻する。
●口を過(す)ぎる
=くち(口)を過ごす1
●口を過(す)ごす
1 くらしを立ててゆく。生活する。口を過ぎる。
2 よけいなことをいう。言いすごす。
●口を酸(すっぱ・す)くする
=くち(口)が酸くなる
●口を滑(すべ)らす
うっかりして言ってはならないことを言ってしまう。
●口を=すぼめる[=つぼめる]
へりくだった物言いをする。言いわけやおせじを言う。
●口を添(そ)える
1 ちょっとひと口飲む。付けざしをする場合などにいう。
2 人の言うことなどに、はたから助成の言葉を加えてとりなす。口添えをする。
●口を揃(そろ)える
1 二人以上の人が同時に同じことを言う。異口同音に言う。
2 しめしあわせて同じことを言う。口を合わせる。
●口を出(だ)す
=くちばし(嘴)を容れる
●口を叩(たた)く
べらべらとはばかりもなくしゃべる。口たたく。
●口を垂(た)る
卑下したもの言いをする。下手(したて)に出てものをいう。言葉を垂れる。
●口を衝(つ)いて出る
次から次へと自然に言葉が出てくる。
●口を噤(つぐ)む
口をしめて開かない。黙る。口を閉ざす。
●口を=尖(とが)らす[=尖らせる]
唇を前に突きだしてとがらせる。怒ったり、言い争ったりするときなどの口つき。転じて、不平不満を表わす顔つきにもいう。
●口を=閉(と)ざす[=閉(と)じる]
沈黙する。黙る。
●口を濁(にご)す
=ことば(言葉)を濁す
●口を=拭(ぬぐ)う[=拭(ふ)く]
(盗み食いをした後で、口をふいてそしらぬ顔をする意から)何か悪いことやまずいことをしていながら、していないふりをする。また、知っていながら知らないふりをする。
●口を濡(ぬ)らす
1 少しばかり飲み食いする。口の中をうるおす。
2 =くち(口)を糊(のり)す
●口を=糊(のり)す[=餬(こ)す]
1 (「糊す」は粥(かゆ)をすするの意)やっとくらしをたてる。貧しく生活する。
2 食客、居候となる。
●口を=挟(はさ)む[=入(い)れる]
人が話している途中で横から何かをいう。
●口を引き垂(た)る
口をへの字のようにする。口をゆがめる。
●口を開(ひら)く
話しはじめる。しゃべりだす。
●口を塞(ふさ)ぐ
人にものを言わせないようにする。悪事、秘密などをしゃべらせないようにする。金品などを与えてしゃべることを封じる。
●口を守ること瓶(かめ)の如くす
口(言葉)をつつしむべき事を、一度くつがえれば元にもどらない瓶の水にたとえて戒めることわざ。
●口を毟(むし)る
誘いをかけて尋ねる。問い落とそうとする。かまをかける。
●口を結(むす)ぶ
口を閉じてしゃべらない。黙る。
●口を寄(よ)す
巫女(みこ)が霊魂を招いて自分にのりうつらせ、その口から思いを述べさせる。口寄せをする。
●口を割(わ)る
自白する
くち【朽・腐】
〔語素〕(動詞「くちる(朽)」の連用形から)
1 名詞の上に付いて、くさったの意をそえる。「朽木」「朽葉」「朽屋」など。
2 名詞の上に付いて、年老いたの意をそえる。人をののしったり、自分をへりくだって言ったりするのにも用いる。「くちあま」「くちおんな」など。
●口を掛(か)ける🔗⭐🔉
●口を掛(か)ける
1 前もって先方に事を通じておく。わたりをつけておく。申し入れておく。
2 相手を呼び出すことを申し入れる。とくに、芸娼妓などを客席に招く。
●口を固(かた)める
1 他人に言わないよう約束させる。口止めする。
2 かたく口約束をする。
●口を藉(か)る
口実をつくる。かこつける。藉口(しゃこう)する。口にしく。
●口を箝(かん)す
1 口をつぐんで物を言わない。口をつぐむ。
2 人の口をふさぐ。言うことがあっても言えないようにする。
●口を利(き)く
1 ものを言う。話をする。「生意気な口をきく」
2 巧みにものを言う。口が達者である。大言壮語する。
3 人中でものが言える。人々の間で重んぜられる。はばがきく。はぶりがよい。
4 二つのものの間がうまくいくよう、とりもつ。第三者が話をする。調停する。なかだちをする。
●口を切(き)る
1 まだ開いていない樽やびん、箱などのふたやせんをあける。
2 話をしはじめる。多くの人たちの中で最初に発言する。
3 遊女などと前もって遊興の約束をしておく。江戸深川の遊里で言う。
4 馬を歩かせはじめるために、手綱をゆるめる。
●口を極(きわ)める
ありたけの言葉を尽くす。あらゆる言い方でいろいろと述べる。「口を極めて賞める(罵る)」
●口を消(け)す
1 他言させないようにする。
2 前にした証言を取り消す。
●口を=吸(す)う[=する]
接吻する。
●口を過(す)ぎる
=くち(口)を過ごす1
●口を過(す)ごす
1 くらしを立ててゆく。生活する。口を過ぎる。
2 よけいなことをいう。言いすごす。
●口を酸(すっぱ・す)くする
=くち(口)が酸くなる
●口を滑(すべ)らす
うっかりして言ってはならないことを言ってしまう。
●口を=すぼめる[=つぼめる]
へりくだった物言いをする。言いわけやおせじを言う。
●口を添(そ)える
1 ちょっとひと口飲む。付けざしをする場合などにいう。
2 人の言うことなどに、はたから助成の言葉を加えてとりなす。口添えをする。
●口を揃(そろ)える
1 二人以上の人が同時に同じことを言う。異口同音に言う。
2 しめしあわせて同じことを言う。口を合わせる。
●口を出(だ)す
=くちばし(嘴)を容れる
●口を叩(たた)く
べらべらとはばかりもなくしゃべる。口たたく。
●口を垂(た)る
卑下したもの言いをする。下手(したて)に出てものをいう。言葉を垂れる。
●口を衝(つ)いて出る
次から次へと自然に言葉が出てくる。
●口を噤(つぐ)む
口をしめて開かない。黙る。口を閉ざす。
●口を=尖(とが)らす[=尖らせる]
唇を前に突きだしてとがらせる。怒ったり、言い争ったりするときなどの口つき。転じて、不平不満を表わす顔つきにもいう。
●口を=閉(と)ざす[=閉(と)じる]
沈黙する。黙る。
●口を濁(にご)す
=ことば(言葉)を濁す
●口を=拭(ぬぐ)う[=拭(ふ)く]
(盗み食いをした後で、口をふいてそしらぬ顔をする意から)何か悪いことやまずいことをしていながら、していないふりをする。また、知っていながら知らないふりをする。
●口を濡(ぬ)らす
1 少しばかり飲み食いする。口の中をうるおす。
2 =くち(口)を糊(のり)す
●口を=糊(のり)す[=餬(こ)す]
1 (「糊す」は粥(かゆ)をすするの意)やっとくらしをたてる。貧しく生活する。
2 食客、居候となる。
●口を=挟(はさ)む[=入(い)れる]
人が話している途中で横から何かをいう。
●口を引き垂(た)る
口をへの字のようにする。口をゆがめる。
●口を開(ひら)く
話しはじめる。しゃべりだす。
●口を塞(ふさ)ぐ
人にものを言わせないようにする。悪事、秘密などをしゃべらせないようにする。金品などを与えてしゃべることを封じる。
●口を守ること瓶(かめ)の如くす
口(言葉)をつつしむべき事を、一度くつがえれば元にもどらない瓶の水にたとえて戒めることわざ。
●口を毟(むし)る
誘いをかけて尋ねる。問い落とそうとする。かまをかける。
●口を結(むす)ぶ
口を閉じてしゃべらない。黙る。
●口を寄(よ)す
巫女(みこ)が霊魂を招いて自分にのりうつらせ、その口から思いを述べさせる。口寄せをする。
●口を割(わ)る
自白する
くち【朽・腐】
〔語素〕(動詞「くちる(朽)」の連用形から)
1 名詞の上に付いて、くさったの意をそえる。「朽木」「朽葉」「朽屋」など。
2 名詞の上に付いて、年老いたの意をそえる。人をののしったり、自分をへりくだって言ったりするのにも用いる。「くちあま」「くちおんな」など。
●口を固(かた)める🔗⭐🔉
●口を固(かた)める
1 他人に言わないよう約束させる。口止めする。
2 かたく口約束をする。
●口を藉(か)る
口実をつくる。かこつける。藉口(しゃこう)する。口にしく。
●口を箝(かん)す
1 口をつぐんで物を言わない。口をつぐむ。
2 人の口をふさぐ。言うことがあっても言えないようにする。
●口を利(き)く
1 ものを言う。話をする。「生意気な口をきく」
2 巧みにものを言う。口が達者である。大言壮語する。
3 人中でものが言える。人々の間で重んぜられる。はばがきく。はぶりがよい。
4 二つのものの間がうまくいくよう、とりもつ。第三者が話をする。調停する。なかだちをする。
●口を切(き)る
1 まだ開いていない樽やびん、箱などのふたやせんをあける。
2 話をしはじめる。多くの人たちの中で最初に発言する。
3 遊女などと前もって遊興の約束をしておく。江戸深川の遊里で言う。
4 馬を歩かせはじめるために、手綱をゆるめる。
●口を極(きわ)める
ありたけの言葉を尽くす。あらゆる言い方でいろいろと述べる。「口を極めて賞める(罵る)」
●口を消(け)す
1 他言させないようにする。
2 前にした証言を取り消す。
●口を=吸(す)う[=する]
接吻する。
●口を過(す)ぎる
=くち(口)を過ごす1
●口を過(す)ごす
1 くらしを立ててゆく。生活する。口を過ぎる。
2 よけいなことをいう。言いすごす。
●口を酸(すっぱ・す)くする
=くち(口)が酸くなる
●口を滑(すべ)らす
うっかりして言ってはならないことを言ってしまう。
●口を=すぼめる[=つぼめる]
へりくだった物言いをする。言いわけやおせじを言う。
●口を添(そ)える
1 ちょっとひと口飲む。付けざしをする場合などにいう。
2 人の言うことなどに、はたから助成の言葉を加えてとりなす。口添えをする。
●口を揃(そろ)える
1 二人以上の人が同時に同じことを言う。異口同音に言う。
2 しめしあわせて同じことを言う。口を合わせる。
●口を出(だ)す
=くちばし(嘴)を容れる
●口を叩(たた)く
べらべらとはばかりもなくしゃべる。口たたく。
●口を垂(た)る
卑下したもの言いをする。下手(したて)に出てものをいう。言葉を垂れる。
●口を衝(つ)いて出る
次から次へと自然に言葉が出てくる。
●口を噤(つぐ)む
口をしめて開かない。黙る。口を閉ざす。
●口を=尖(とが)らす[=尖らせる]
唇を前に突きだしてとがらせる。怒ったり、言い争ったりするときなどの口つき。転じて、不平不満を表わす顔つきにもいう。
●口を=閉(と)ざす[=閉(と)じる]
沈黙する。黙る。
●口を濁(にご)す
=ことば(言葉)を濁す
●口を=拭(ぬぐ)う[=拭(ふ)く]
(盗み食いをした後で、口をふいてそしらぬ顔をする意から)何か悪いことやまずいことをしていながら、していないふりをする。また、知っていながら知らないふりをする。
●口を濡(ぬ)らす
1 少しばかり飲み食いする。口の中をうるおす。
2 =くち(口)を糊(のり)す
●口を=糊(のり)す[=餬(こ)す]
1 (「糊す」は粥(かゆ)をすするの意)やっとくらしをたてる。貧しく生活する。
2 食客、居候となる。
●口を=挟(はさ)む[=入(い)れる]
人が話している途中で横から何かをいう。
●口を引き垂(た)る
口をへの字のようにする。口をゆがめる。
●口を開(ひら)く
話しはじめる。しゃべりだす。
●口を塞(ふさ)ぐ
人にものを言わせないようにする。悪事、秘密などをしゃべらせないようにする。金品などを与えてしゃべることを封じる。
●口を守ること瓶(かめ)の如くす
口(言葉)をつつしむべき事を、一度くつがえれば元にもどらない瓶の水にたとえて戒めることわざ。
●口を毟(むし)る
誘いをかけて尋ねる。問い落とそうとする。かまをかける。
●口を結(むす)ぶ
口を閉じてしゃべらない。黙る。
●口を寄(よ)す
巫女(みこ)が霊魂を招いて自分にのりうつらせ、その口から思いを述べさせる。口寄せをする。
●口を割(わ)る
自白する
くち【朽・腐】
〔語素〕(動詞「くちる(朽)」の連用形から)
1 名詞の上に付いて、くさったの意をそえる。「朽木」「朽葉」「朽屋」など。
2 名詞の上に付いて、年老いたの意をそえる。人をののしったり、自分をへりくだって言ったりするのにも用いる。「くちあま」「くちおんな」など。
●口を切(き)る🔗⭐🔉
●口を切(き)る
1 まだ開いていない樽やびん、箱などのふたやせんをあける。
2 話をしはじめる。多くの人たちの中で最初に発言する。
3 遊女などと前もって遊興の約束をしておく。江戸深川の遊里で言う。
4 馬を歩かせはじめるために、手綱をゆるめる。
●口を極(きわ)める
ありたけの言葉を尽くす。あらゆる言い方でいろいろと述べる。「口を極めて賞める(罵る)」
●口を消(け)す
1 他言させないようにする。
2 前にした証言を取り消す。
●口を=吸(す)う[=する]
接吻する。
●口を過(す)ぎる
=くち(口)を過ごす1
●口を過(す)ごす
1 くらしを立ててゆく。生活する。口を過ぎる。
2 よけいなことをいう。言いすごす。
●口を酸(すっぱ・す)くする
=くち(口)が酸くなる
●口を滑(すべ)らす
うっかりして言ってはならないことを言ってしまう。
●口を=すぼめる[=つぼめる]
へりくだった物言いをする。言いわけやおせじを言う。
●口を添(そ)える
1 ちょっとひと口飲む。付けざしをする場合などにいう。
2 人の言うことなどに、はたから助成の言葉を加えてとりなす。口添えをする。
●口を揃(そろ)える
1 二人以上の人が同時に同じことを言う。異口同音に言う。
2 しめしあわせて同じことを言う。口を合わせる。
●口を出(だ)す
=くちばし(嘴)を容れる
●口を叩(たた)く
べらべらとはばかりもなくしゃべる。口たたく。
●口を垂(た)る
卑下したもの言いをする。下手(したて)に出てものをいう。言葉を垂れる。
●口を衝(つ)いて出る
次から次へと自然に言葉が出てくる。
●口を噤(つぐ)む
口をしめて開かない。黙る。口を閉ざす。
●口を=尖(とが)らす[=尖らせる]
唇を前に突きだしてとがらせる。怒ったり、言い争ったりするときなどの口つき。転じて、不平不満を表わす顔つきにもいう。
●口を=閉(と)ざす[=閉(と)じる]
沈黙する。黙る。
●口を濁(にご)す
=ことば(言葉)を濁す
●口を=拭(ぬぐ)う[=拭(ふ)く]
(盗み食いをした後で、口をふいてそしらぬ顔をする意から)何か悪いことやまずいことをしていながら、していないふりをする。また、知っていながら知らないふりをする。
●口を濡(ぬ)らす
1 少しばかり飲み食いする。口の中をうるおす。
2 =くち(口)を糊(のり)す
●口を=糊(のり)す[=餬(こ)す]
1 (「糊す」は粥(かゆ)をすするの意)やっとくらしをたてる。貧しく生活する。
2 食客、居候となる。
●口を=挟(はさ)む[=入(い)れる]
人が話している途中で横から何かをいう。
●口を引き垂(た)る
口をへの字のようにする。口をゆがめる。
●口を開(ひら)く
話しはじめる。しゃべりだす。
●口を塞(ふさ)ぐ
人にものを言わせないようにする。悪事、秘密などをしゃべらせないようにする。金品などを与えてしゃべることを封じる。
●口を守ること瓶(かめ)の如くす
口(言葉)をつつしむべき事を、一度くつがえれば元にもどらない瓶の水にたとえて戒めることわざ。
●口を毟(むし)る
誘いをかけて尋ねる。問い落とそうとする。かまをかける。
●口を結(むす)ぶ
口を閉じてしゃべらない。黙る。
●口を寄(よ)す
巫女(みこ)が霊魂を招いて自分にのりうつらせ、その口から思いを述べさせる。口寄せをする。
●口を割(わ)る
自白する
くち【朽・腐】
〔語素〕(動詞「くちる(朽)」の連用形から)
1 名詞の上に付いて、くさったの意をそえる。「朽木」「朽葉」「朽屋」など。
2 名詞の上に付いて、年老いたの意をそえる。人をののしったり、自分をへりくだって言ったりするのにも用いる。「くちあま」「くちおんな」など。
●口を極(きわ)める🔗⭐🔉
●口を極(きわ)める
ありたけの言葉を尽くす。あらゆる言い方でいろいろと述べる。「口を極めて賞める(罵る)」
●口を消(け)す
1 他言させないようにする。
2 前にした証言を取り消す。
●口を=吸(す)う[=する]
接吻する。
●口を過(す)ぎる
=くち(口)を過ごす1
●口を過(す)ごす
1 くらしを立ててゆく。生活する。口を過ぎる。
2 よけいなことをいう。言いすごす。
●口を酸(すっぱ・す)くする
=くち(口)が酸くなる
●口を滑(すべ)らす
うっかりして言ってはならないことを言ってしまう。
●口を=すぼめる[=つぼめる]
へりくだった物言いをする。言いわけやおせじを言う。
●口を添(そ)える
1 ちょっとひと口飲む。付けざしをする場合などにいう。
2 人の言うことなどに、はたから助成の言葉を加えてとりなす。口添えをする。
●口を揃(そろ)える
1 二人以上の人が同時に同じことを言う。異口同音に言う。
2 しめしあわせて同じことを言う。口を合わせる。
●口を出(だ)す
=くちばし(嘴)を容れる
●口を叩(たた)く
べらべらとはばかりもなくしゃべる。口たたく。
●口を垂(た)る
卑下したもの言いをする。下手(したて)に出てものをいう。言葉を垂れる。
●口を衝(つ)いて出る
次から次へと自然に言葉が出てくる。
●口を噤(つぐ)む
口をしめて開かない。黙る。口を閉ざす。
●口を=尖(とが)らす[=尖らせる]
唇を前に突きだしてとがらせる。怒ったり、言い争ったりするときなどの口つき。転じて、不平不満を表わす顔つきにもいう。
●口を=閉(と)ざす[=閉(と)じる]
沈黙する。黙る。
●口を濁(にご)す
=ことば(言葉)を濁す
●口を=拭(ぬぐ)う[=拭(ふ)く]
(盗み食いをした後で、口をふいてそしらぬ顔をする意から)何か悪いことやまずいことをしていながら、していないふりをする。また、知っていながら知らないふりをする。
●口を濡(ぬ)らす
1 少しばかり飲み食いする。口の中をうるおす。
2 =くち(口)を糊(のり)す
●口を=糊(のり)す[=餬(こ)す]
1 (「糊す」は粥(かゆ)をすするの意)やっとくらしをたてる。貧しく生活する。
2 食客、居候となる。
●口を=挟(はさ)む[=入(い)れる]
人が話している途中で横から何かをいう。
●口を引き垂(た)る
口をへの字のようにする。口をゆがめる。
●口を開(ひら)く
話しはじめる。しゃべりだす。
●口を塞(ふさ)ぐ
人にものを言わせないようにする。悪事、秘密などをしゃべらせないようにする。金品などを与えてしゃべることを封じる。
●口を守ること瓶(かめ)の如くす
口(言葉)をつつしむべき事を、一度くつがえれば元にもどらない瓶の水にたとえて戒めることわざ。
●口を毟(むし)る
誘いをかけて尋ねる。問い落とそうとする。かまをかける。
●口を結(むす)ぶ
口を閉じてしゃべらない。黙る。
●口を寄(よ)す
巫女(みこ)が霊魂を招いて自分にのりうつらせ、その口から思いを述べさせる。口寄せをする。
●口を割(わ)る
自白する
くち【朽・腐】
〔語素〕(動詞「くちる(朽)」の連用形から)
1 名詞の上に付いて、くさったの意をそえる。「朽木」「朽葉」「朽屋」など。
2 名詞の上に付いて、年老いたの意をそえる。人をののしったり、自分をへりくだって言ったりするのにも用いる。「くちあま」「くちおんな」など。
●口を消(け)す🔗⭐🔉
●口を消(け)す
1 他言させないようにする。
2 前にした証言を取り消す。
●口を=吸(す)う[=する]
接吻する。
●口を過(す)ぎる
=くち(口)を過ごす1
●口を過(す)ごす
1 くらしを立ててゆく。生活する。口を過ぎる。
2 よけいなことをいう。言いすごす。
●口を酸(すっぱ・す)くする
=くち(口)が酸くなる
●口を滑(すべ)らす
うっかりして言ってはならないことを言ってしまう。
●口を=すぼめる[=つぼめる]
へりくだった物言いをする。言いわけやおせじを言う。
●口を添(そ)える
1 ちょっとひと口飲む。付けざしをする場合などにいう。
2 人の言うことなどに、はたから助成の言葉を加えてとりなす。口添えをする。
●口を揃(そろ)える
1 二人以上の人が同時に同じことを言う。異口同音に言う。
2 しめしあわせて同じことを言う。口を合わせる。
●口を出(だ)す
=くちばし(嘴)を容れる
●口を叩(たた)く
べらべらとはばかりもなくしゃべる。口たたく。
●口を垂(た)る
卑下したもの言いをする。下手(したて)に出てものをいう。言葉を垂れる。
●口を衝(つ)いて出る
次から次へと自然に言葉が出てくる。
●口を噤(つぐ)む
口をしめて開かない。黙る。口を閉ざす。
●口を=尖(とが)らす[=尖らせる]
唇を前に突きだしてとがらせる。怒ったり、言い争ったりするときなどの口つき。転じて、不平不満を表わす顔つきにもいう。
●口を=閉(と)ざす[=閉(と)じる]
沈黙する。黙る。
●口を濁(にご)す
=ことば(言葉)を濁す
●口を=拭(ぬぐ)う[=拭(ふ)く]
(盗み食いをした後で、口をふいてそしらぬ顔をする意から)何か悪いことやまずいことをしていながら、していないふりをする。また、知っていながら知らないふりをする。
●口を濡(ぬ)らす
1 少しばかり飲み食いする。口の中をうるおす。
2 =くち(口)を糊(のり)す
●口を=糊(のり)す[=餬(こ)す]
1 (「糊す」は粥(かゆ)をすするの意)やっとくらしをたてる。貧しく生活する。
2 食客、居候となる。
●口を=挟(はさ)む[=入(い)れる]
人が話している途中で横から何かをいう。
●口を引き垂(た)る
口をへの字のようにする。口をゆがめる。
●口を開(ひら)く
話しはじめる。しゃべりだす。
●口を塞(ふさ)ぐ
人にものを言わせないようにする。悪事、秘密などをしゃべらせないようにする。金品などを与えてしゃべることを封じる。
●口を守ること瓶(かめ)の如くす
口(言葉)をつつしむべき事を、一度くつがえれば元にもどらない瓶の水にたとえて戒めることわざ。
●口を毟(むし)る
誘いをかけて尋ねる。問い落とそうとする。かまをかける。
●口を結(むす)ぶ
口を閉じてしゃべらない。黙る。
●口を寄(よ)す
巫女(みこ)が霊魂を招いて自分にのりうつらせ、その口から思いを述べさせる。口寄せをする。
●口を割(わ)る
自白する
くち【朽・腐】
〔語素〕(動詞「くちる(朽)」の連用形から)
1 名詞の上に付いて、くさったの意をそえる。「朽木」「朽葉」「朽屋」など。
2 名詞の上に付いて、年老いたの意をそえる。人をののしったり、自分をへりくだって言ったりするのにも用いる。「くちあま」「くちおんな」など。
●口を=吸(す)う[=する]🔗⭐🔉
●口を=吸(す)う[=する]
接吻する。
●口を過(す)ぎる
=くち(口)を過ごす1
●口を過(す)ごす
1 くらしを立ててゆく。生活する。口を過ぎる。
2 よけいなことをいう。言いすごす。
●口を酸(すっぱ・す)くする
=くち(口)が酸くなる
●口を滑(すべ)らす
うっかりして言ってはならないことを言ってしまう。
●口を=すぼめる[=つぼめる]
へりくだった物言いをする。言いわけやおせじを言う。
●口を添(そ)える
1 ちょっとひと口飲む。付けざしをする場合などにいう。
2 人の言うことなどに、はたから助成の言葉を加えてとりなす。口添えをする。
●口を揃(そろ)える
1 二人以上の人が同時に同じことを言う。異口同音に言う。
2 しめしあわせて同じことを言う。口を合わせる。
●口を出(だ)す
=くちばし(嘴)を容れる
●口を叩(たた)く
べらべらとはばかりもなくしゃべる。口たたく。
●口を垂(た)る
卑下したもの言いをする。下手(したて)に出てものをいう。言葉を垂れる。
●口を衝(つ)いて出る
次から次へと自然に言葉が出てくる。
●口を噤(つぐ)む
口をしめて開かない。黙る。口を閉ざす。
●口を=尖(とが)らす[=尖らせる]
唇を前に突きだしてとがらせる。怒ったり、言い争ったりするときなどの口つき。転じて、不平不満を表わす顔つきにもいう。
●口を=閉(と)ざす[=閉(と)じる]
沈黙する。黙る。
●口を濁(にご)す
=ことば(言葉)を濁す
●口を=拭(ぬぐ)う[=拭(ふ)く]
(盗み食いをした後で、口をふいてそしらぬ顔をする意から)何か悪いことやまずいことをしていながら、していないふりをする。また、知っていながら知らないふりをする。
●口を濡(ぬ)らす
1 少しばかり飲み食いする。口の中をうるおす。
2 =くち(口)を糊(のり)す
●口を=糊(のり)す[=餬(こ)す]
1 (「糊す」は粥(かゆ)をすするの意)やっとくらしをたてる。貧しく生活する。
2 食客、居候となる。
●口を=挟(はさ)む[=入(い)れる]
人が話している途中で横から何かをいう。
●口を引き垂(た)る
口をへの字のようにする。口をゆがめる。
●口を開(ひら)く
話しはじめる。しゃべりだす。
●口を塞(ふさ)ぐ
人にものを言わせないようにする。悪事、秘密などをしゃべらせないようにする。金品などを与えてしゃべることを封じる。
●口を守ること瓶(かめ)の如くす
口(言葉)をつつしむべき事を、一度くつがえれば元にもどらない瓶の水にたとえて戒めることわざ。
●口を毟(むし)る
誘いをかけて尋ねる。問い落とそうとする。かまをかける。
●口を結(むす)ぶ
口を閉じてしゃべらない。黙る。
●口を寄(よ)す
巫女(みこ)が霊魂を招いて自分にのりうつらせ、その口から思いを述べさせる。口寄せをする。
●口を割(わ)る
自白する
くち【朽・腐】
〔語素〕(動詞「くちる(朽)」の連用形から)
1 名詞の上に付いて、くさったの意をそえる。「朽木」「朽葉」「朽屋」など。
2 名詞の上に付いて、年老いたの意をそえる。人をののしったり、自分をへりくだって言ったりするのにも用いる。「くちあま」「くちおんな」など。
●口を過(す)ぎる🔗⭐🔉
●口を過(す)ぎる
=くち(口)を過ごす1
●口を過(す)ごす
1 くらしを立ててゆく。生活する。口を過ぎる。
2 よけいなことをいう。言いすごす。
●口を酸(すっぱ・す)くする
=くち(口)が酸くなる
●口を滑(すべ)らす
うっかりして言ってはならないことを言ってしまう。
●口を=すぼめる[=つぼめる]
へりくだった物言いをする。言いわけやおせじを言う。
●口を添(そ)える
1 ちょっとひと口飲む。付けざしをする場合などにいう。
2 人の言うことなどに、はたから助成の言葉を加えてとりなす。口添えをする。
●口を揃(そろ)える
1 二人以上の人が同時に同じことを言う。異口同音に言う。
2 しめしあわせて同じことを言う。口を合わせる。
●口を出(だ)す
=くちばし(嘴)を容れる
●口を叩(たた)く
べらべらとはばかりもなくしゃべる。口たたく。
●口を垂(た)る
卑下したもの言いをする。下手(したて)に出てものをいう。言葉を垂れる。
●口を衝(つ)いて出る
次から次へと自然に言葉が出てくる。
●口を噤(つぐ)む
口をしめて開かない。黙る。口を閉ざす。
●口を=尖(とが)らす[=尖らせる]
唇を前に突きだしてとがらせる。怒ったり、言い争ったりするときなどの口つき。転じて、不平不満を表わす顔つきにもいう。
●口を=閉(と)ざす[=閉(と)じる]
沈黙する。黙る。
●口を濁(にご)す
=ことば(言葉)を濁す
●口を=拭(ぬぐ)う[=拭(ふ)く]
(盗み食いをした後で、口をふいてそしらぬ顔をする意から)何か悪いことやまずいことをしていながら、していないふりをする。また、知っていながら知らないふりをする。
●口を濡(ぬ)らす
1 少しばかり飲み食いする。口の中をうるおす。
2 =くち(口)を糊(のり)す
●口を=糊(のり)す[=餬(こ)す]
1 (「糊す」は粥(かゆ)をすするの意)やっとくらしをたてる。貧しく生活する。
2 食客、居候となる。
●口を=挟(はさ)む[=入(い)れる]
人が話している途中で横から何かをいう。
●口を引き垂(た)る
口をへの字のようにする。口をゆがめる。
●口を開(ひら)く
話しはじめる。しゃべりだす。
●口を塞(ふさ)ぐ
人にものを言わせないようにする。悪事、秘密などをしゃべらせないようにする。金品などを与えてしゃべることを封じる。
●口を守ること瓶(かめ)の如くす
口(言葉)をつつしむべき事を、一度くつがえれば元にもどらない瓶の水にたとえて戒めることわざ。
●口を毟(むし)る
誘いをかけて尋ねる。問い落とそうとする。かまをかける。
●口を結(むす)ぶ
口を閉じてしゃべらない。黙る。
●口を寄(よ)す
巫女(みこ)が霊魂を招いて自分にのりうつらせ、その口から思いを述べさせる。口寄せをする。
●口を割(わ)る
自白する
くち【朽・腐】
〔語素〕(動詞「くちる(朽)」の連用形から)
1 名詞の上に付いて、くさったの意をそえる。「朽木」「朽葉」「朽屋」など。
2 名詞の上に付いて、年老いたの意をそえる。人をののしったり、自分をへりくだって言ったりするのにも用いる。「くちあま」「くちおんな」など。
●口を過(す)ごす🔗⭐🔉
●口を過(す)ごす
1 くらしを立ててゆく。生活する。口を過ぎる。
2 よけいなことをいう。言いすごす。
●口を酸(すっぱ・す)くする
=くち(口)が酸くなる
●口を滑(すべ)らす
うっかりして言ってはならないことを言ってしまう。
●口を=すぼめる[=つぼめる]
へりくだった物言いをする。言いわけやおせじを言う。
●口を添(そ)える
1 ちょっとひと口飲む。付けざしをする場合などにいう。
2 人の言うことなどに、はたから助成の言葉を加えてとりなす。口添えをする。
●口を揃(そろ)える
1 二人以上の人が同時に同じことを言う。異口同音に言う。
2 しめしあわせて同じことを言う。口を合わせる。
●口を出(だ)す
=くちばし(嘴)を容れる
●口を叩(たた)く
べらべらとはばかりもなくしゃべる。口たたく。
●口を垂(た)る
卑下したもの言いをする。下手(したて)に出てものをいう。言葉を垂れる。
●口を衝(つ)いて出る
次から次へと自然に言葉が出てくる。
●口を噤(つぐ)む
口をしめて開かない。黙る。口を閉ざす。
●口を=尖(とが)らす[=尖らせる]
唇を前に突きだしてとがらせる。怒ったり、言い争ったりするときなどの口つき。転じて、不平不満を表わす顔つきにもいう。
●口を=閉(と)ざす[=閉(と)じる]
沈黙する。黙る。
●口を濁(にご)す
=ことば(言葉)を濁す
●口を=拭(ぬぐ)う[=拭(ふ)く]
(盗み食いをした後で、口をふいてそしらぬ顔をする意から)何か悪いことやまずいことをしていながら、していないふりをする。また、知っていながら知らないふりをする。
●口を濡(ぬ)らす
1 少しばかり飲み食いする。口の中をうるおす。
2 =くち(口)を糊(のり)す
●口を=糊(のり)す[=餬(こ)す]
1 (「糊す」は粥(かゆ)をすするの意)やっとくらしをたてる。貧しく生活する。
2 食客、居候となる。
●口を=挟(はさ)む[=入(い)れる]
人が話している途中で横から何かをいう。
●口を引き垂(た)る
口をへの字のようにする。口をゆがめる。
●口を開(ひら)く
話しはじめる。しゃべりだす。
●口を塞(ふさ)ぐ
人にものを言わせないようにする。悪事、秘密などをしゃべらせないようにする。金品などを与えてしゃべることを封じる。
●口を守ること瓶(かめ)の如くす
口(言葉)をつつしむべき事を、一度くつがえれば元にもどらない瓶の水にたとえて戒めることわざ。
●口を毟(むし)る
誘いをかけて尋ねる。問い落とそうとする。かまをかける。
●口を結(むす)ぶ
口を閉じてしゃべらない。黙る。
●口を寄(よ)す
巫女(みこ)が霊魂を招いて自分にのりうつらせ、その口から思いを述べさせる。口寄せをする。
●口を割(わ)る
自白する
くち【朽・腐】
〔語素〕(動詞「くちる(朽)」の連用形から)
1 名詞の上に付いて、くさったの意をそえる。「朽木」「朽葉」「朽屋」など。
2 名詞の上に付いて、年老いたの意をそえる。人をののしったり、自分をへりくだって言ったりするのにも用いる。「くちあま」「くちおんな」など。
●口を酸(すっぱ・す)くする🔗⭐🔉
●口を酸(すっぱ・す)くする
=くち(口)が酸くなる
●口を滑(すべ)らす
うっかりして言ってはならないことを言ってしまう。
●口を=すぼめる[=つぼめる]
へりくだった物言いをする。言いわけやおせじを言う。
●口を添(そ)える
1 ちょっとひと口飲む。付けざしをする場合などにいう。
2 人の言うことなどに、はたから助成の言葉を加えてとりなす。口添えをする。
●口を揃(そろ)える
1 二人以上の人が同時に同じことを言う。異口同音に言う。
2 しめしあわせて同じことを言う。口を合わせる。
●口を出(だ)す
=くちばし(嘴)を容れる
●口を叩(たた)く
べらべらとはばかりもなくしゃべる。口たたく。
●口を垂(た)る
卑下したもの言いをする。下手(したて)に出てものをいう。言葉を垂れる。
●口を衝(つ)いて出る
次から次へと自然に言葉が出てくる。
●口を噤(つぐ)む
口をしめて開かない。黙る。口を閉ざす。
●口を=尖(とが)らす[=尖らせる]
唇を前に突きだしてとがらせる。怒ったり、言い争ったりするときなどの口つき。転じて、不平不満を表わす顔つきにもいう。
●口を=閉(と)ざす[=閉(と)じる]
沈黙する。黙る。
●口を濁(にご)す
=ことば(言葉)を濁す
●口を=拭(ぬぐ)う[=拭(ふ)く]
(盗み食いをした後で、口をふいてそしらぬ顔をする意から)何か悪いことやまずいことをしていながら、していないふりをする。また、知っていながら知らないふりをする。
●口を濡(ぬ)らす
1 少しばかり飲み食いする。口の中をうるおす。
2 =くち(口)を糊(のり)す
●口を=糊(のり)す[=餬(こ)す]
1 (「糊す」は粥(かゆ)をすするの意)やっとくらしをたてる。貧しく生活する。
2 食客、居候となる。
●口を=挟(はさ)む[=入(い)れる]
人が話している途中で横から何かをいう。
●口を引き垂(た)る
口をへの字のようにする。口をゆがめる。
●口を開(ひら)く
話しはじめる。しゃべりだす。
●口を塞(ふさ)ぐ
人にものを言わせないようにする。悪事、秘密などをしゃべらせないようにする。金品などを与えてしゃべることを封じる。
●口を守ること瓶(かめ)の如くす
口(言葉)をつつしむべき事を、一度くつがえれば元にもどらない瓶の水にたとえて戒めることわざ。
●口を毟(むし)る
誘いをかけて尋ねる。問い落とそうとする。かまをかける。
●口を結(むす)ぶ
口を閉じてしゃべらない。黙る。
●口を寄(よ)す
巫女(みこ)が霊魂を招いて自分にのりうつらせ、その口から思いを述べさせる。口寄せをする。
●口を割(わ)る
自白する
くち【朽・腐】
〔語素〕(動詞「くちる(朽)」の連用形から)
1 名詞の上に付いて、くさったの意をそえる。「朽木」「朽葉」「朽屋」など。
2 名詞の上に付いて、年老いたの意をそえる。人をののしったり、自分をへりくだって言ったりするのにも用いる。「くちあま」「くちおんな」など。
●口を滑(すべ)らす🔗⭐🔉
●口を滑(すべ)らす
うっかりして言ってはならないことを言ってしまう。
●口を=すぼめる[=つぼめる]
へりくだった物言いをする。言いわけやおせじを言う。
●口を添(そ)える
1 ちょっとひと口飲む。付けざしをする場合などにいう。
2 人の言うことなどに、はたから助成の言葉を加えてとりなす。口添えをする。
●口を揃(そろ)える
1 二人以上の人が同時に同じことを言う。異口同音に言う。
2 しめしあわせて同じことを言う。口を合わせる。
●口を出(だ)す
=くちばし(嘴)を容れる
●口を叩(たた)く
べらべらとはばかりもなくしゃべる。口たたく。
●口を垂(た)る
卑下したもの言いをする。下手(したて)に出てものをいう。言葉を垂れる。
●口を衝(つ)いて出る
次から次へと自然に言葉が出てくる。
●口を噤(つぐ)む
口をしめて開かない。黙る。口を閉ざす。
●口を=尖(とが)らす[=尖らせる]
唇を前に突きだしてとがらせる。怒ったり、言い争ったりするときなどの口つき。転じて、不平不満を表わす顔つきにもいう。
●口を=閉(と)ざす[=閉(と)じる]
沈黙する。黙る。
●口を濁(にご)す
=ことば(言葉)を濁す
●口を=拭(ぬぐ)う[=拭(ふ)く]
(盗み食いをした後で、口をふいてそしらぬ顔をする意から)何か悪いことやまずいことをしていながら、していないふりをする。また、知っていながら知らないふりをする。
●口を濡(ぬ)らす
1 少しばかり飲み食いする。口の中をうるおす。
2 =くち(口)を糊(のり)す
●口を=糊(のり)す[=餬(こ)す]
1 (「糊す」は粥(かゆ)をすするの意)やっとくらしをたてる。貧しく生活する。
2 食客、居候となる。
●口を=挟(はさ)む[=入(い)れる]
人が話している途中で横から何かをいう。
●口を引き垂(た)る
口をへの字のようにする。口をゆがめる。
●口を開(ひら)く
話しはじめる。しゃべりだす。
●口を塞(ふさ)ぐ
人にものを言わせないようにする。悪事、秘密などをしゃべらせないようにする。金品などを与えてしゃべることを封じる。
●口を守ること瓶(かめ)の如くす
口(言葉)をつつしむべき事を、一度くつがえれば元にもどらない瓶の水にたとえて戒めることわざ。
●口を毟(むし)る
誘いをかけて尋ねる。問い落とそうとする。かまをかける。
●口を結(むす)ぶ
口を閉じてしゃべらない。黙る。
●口を寄(よ)す
巫女(みこ)が霊魂を招いて自分にのりうつらせ、その口から思いを述べさせる。口寄せをする。
●口を割(わ)る
自白する
くち【朽・腐】
〔語素〕(動詞「くちる(朽)」の連用形から)
1 名詞の上に付いて、くさったの意をそえる。「朽木」「朽葉」「朽屋」など。
2 名詞の上に付いて、年老いたの意をそえる。人をののしったり、自分をへりくだって言ったりするのにも用いる。「くちあま」「くちおんな」など。
●口を=すぼめる[=つぼめる]🔗⭐🔉
●口を=すぼめる[=つぼめる]
へりくだった物言いをする。言いわけやおせじを言う。
●口を添(そ)える
1 ちょっとひと口飲む。付けざしをする場合などにいう。
2 人の言うことなどに、はたから助成の言葉を加えてとりなす。口添えをする。
●口を揃(そろ)える
1 二人以上の人が同時に同じことを言う。異口同音に言う。
2 しめしあわせて同じことを言う。口を合わせる。
●口を出(だ)す
=くちばし(嘴)を容れる
●口を叩(たた)く
べらべらとはばかりもなくしゃべる。口たたく。
●口を垂(た)る
卑下したもの言いをする。下手(したて)に出てものをいう。言葉を垂れる。
●口を衝(つ)いて出る
次から次へと自然に言葉が出てくる。
●口を噤(つぐ)む
口をしめて開かない。黙る。口を閉ざす。
●口を=尖(とが)らす[=尖らせる]
唇を前に突きだしてとがらせる。怒ったり、言い争ったりするときなどの口つき。転じて、不平不満を表わす顔つきにもいう。
●口を=閉(と)ざす[=閉(と)じる]
沈黙する。黙る。
●口を濁(にご)す
=ことば(言葉)を濁す
●口を=拭(ぬぐ)う[=拭(ふ)く]
(盗み食いをした後で、口をふいてそしらぬ顔をする意から)何か悪いことやまずいことをしていながら、していないふりをする。また、知っていながら知らないふりをする。
●口を濡(ぬ)らす
1 少しばかり飲み食いする。口の中をうるおす。
2 =くち(口)を糊(のり)す
●口を=糊(のり)す[=餬(こ)す]
1 (「糊す」は粥(かゆ)をすするの意)やっとくらしをたてる。貧しく生活する。
2 食客、居候となる。
●口を=挟(はさ)む[=入(い)れる]
人が話している途中で横から何かをいう。
●口を引き垂(た)る
口をへの字のようにする。口をゆがめる。
●口を開(ひら)く
話しはじめる。しゃべりだす。
●口を塞(ふさ)ぐ
人にものを言わせないようにする。悪事、秘密などをしゃべらせないようにする。金品などを与えてしゃべることを封じる。
●口を守ること瓶(かめ)の如くす
口(言葉)をつつしむべき事を、一度くつがえれば元にもどらない瓶の水にたとえて戒めることわざ。
●口を毟(むし)る
誘いをかけて尋ねる。問い落とそうとする。かまをかける。
●口を結(むす)ぶ
口を閉じてしゃべらない。黙る。
●口を寄(よ)す
巫女(みこ)が霊魂を招いて自分にのりうつらせ、その口から思いを述べさせる。口寄せをする。
●口を割(わ)る
自白する
くち【朽・腐】
〔語素〕(動詞「くちる(朽)」の連用形から)
1 名詞の上に付いて、くさったの意をそえる。「朽木」「朽葉」「朽屋」など。
2 名詞の上に付いて、年老いたの意をそえる。人をののしったり、自分をへりくだって言ったりするのにも用いる。「くちあま」「くちおんな」など。
●口を出(だ)す🔗⭐🔉
●口を出(だ)す
=くちばし(嘴)を容れる
●口を叩(たた)く
べらべらとはばかりもなくしゃべる。口たたく。
●口を垂(た)る
卑下したもの言いをする。下手(したて)に出てものをいう。言葉を垂れる。
●口を衝(つ)いて出る
次から次へと自然に言葉が出てくる。
●口を噤(つぐ)む
口をしめて開かない。黙る。口を閉ざす。
●口を=尖(とが)らす[=尖らせる]
唇を前に突きだしてとがらせる。怒ったり、言い争ったりするときなどの口つき。転じて、不平不満を表わす顔つきにもいう。
●口を=閉(と)ざす[=閉(と)じる]
沈黙する。黙る。
●口を濁(にご)す
=ことば(言葉)を濁す
●口を=拭(ぬぐ)う[=拭(ふ)く]
(盗み食いをした後で、口をふいてそしらぬ顔をする意から)何か悪いことやまずいことをしていながら、していないふりをする。また、知っていながら知らないふりをする。
●口を濡(ぬ)らす
1 少しばかり飲み食いする。口の中をうるおす。
2 =くち(口)を糊(のり)す
●口を=糊(のり)す[=餬(こ)す]
1 (「糊す」は粥(かゆ)をすするの意)やっとくらしをたてる。貧しく生活する。
2 食客、居候となる。
●口を=挟(はさ)む[=入(い)れる]
人が話している途中で横から何かをいう。
●口を引き垂(た)る
口をへの字のようにする。口をゆがめる。
●口を開(ひら)く
話しはじめる。しゃべりだす。
●口を塞(ふさ)ぐ
人にものを言わせないようにする。悪事、秘密などをしゃべらせないようにする。金品などを与えてしゃべることを封じる。
●口を守ること瓶(かめ)の如くす
口(言葉)をつつしむべき事を、一度くつがえれば元にもどらない瓶の水にたとえて戒めることわざ。
●口を毟(むし)る
誘いをかけて尋ねる。問い落とそうとする。かまをかける。
●口を結(むす)ぶ
口を閉じてしゃべらない。黙る。
●口を寄(よ)す
巫女(みこ)が霊魂を招いて自分にのりうつらせ、その口から思いを述べさせる。口寄せをする。
●口を割(わ)る
自白する
くち【朽・腐】
〔語素〕(動詞「くちる(朽)」の連用形から)
1 名詞の上に付いて、くさったの意をそえる。「朽木」「朽葉」「朽屋」など。
2 名詞の上に付いて、年老いたの意をそえる。人をののしったり、自分をへりくだって言ったりするのにも用いる。「くちあま」「くちおんな」など。
●口を垂(た)る🔗⭐🔉
●口を垂(た)る
卑下したもの言いをする。下手(したて)に出てものをいう。言葉を垂れる。
●口を衝(つ)いて出る
次から次へと自然に言葉が出てくる。
●口を噤(つぐ)む
口をしめて開かない。黙る。口を閉ざす。
●口を=尖(とが)らす[=尖らせる]
唇を前に突きだしてとがらせる。怒ったり、言い争ったりするときなどの口つき。転じて、不平不満を表わす顔つきにもいう。
●口を=閉(と)ざす[=閉(と)じる]
沈黙する。黙る。
●口を濁(にご)す
=ことば(言葉)を濁す
●口を=拭(ぬぐ)う[=拭(ふ)く]
(盗み食いをした後で、口をふいてそしらぬ顔をする意から)何か悪いことやまずいことをしていながら、していないふりをする。また、知っていながら知らないふりをする。
●口を濡(ぬ)らす
1 少しばかり飲み食いする。口の中をうるおす。
2 =くち(口)を糊(のり)す
●口を=糊(のり)す[=餬(こ)す]
1 (「糊す」は粥(かゆ)をすするの意)やっとくらしをたてる。貧しく生活する。
2 食客、居候となる。
●口を=挟(はさ)む[=入(い)れる]
人が話している途中で横から何かをいう。
●口を引き垂(た)る
口をへの字のようにする。口をゆがめる。
●口を開(ひら)く
話しはじめる。しゃべりだす。
●口を塞(ふさ)ぐ
人にものを言わせないようにする。悪事、秘密などをしゃべらせないようにする。金品などを与えてしゃべることを封じる。
●口を守ること瓶(かめ)の如くす
口(言葉)をつつしむべき事を、一度くつがえれば元にもどらない瓶の水にたとえて戒めることわざ。
●口を毟(むし)る
誘いをかけて尋ねる。問い落とそうとする。かまをかける。
●口を結(むす)ぶ
口を閉じてしゃべらない。黙る。
●口を寄(よ)す
巫女(みこ)が霊魂を招いて自分にのりうつらせ、その口から思いを述べさせる。口寄せをする。
●口を割(わ)る
自白する
くち【朽・腐】
〔語素〕(動詞「くちる(朽)」の連用形から)
1 名詞の上に付いて、くさったの意をそえる。「朽木」「朽葉」「朽屋」など。
2 名詞の上に付いて、年老いたの意をそえる。人をののしったり、自分をへりくだって言ったりするのにも用いる。「くちあま」「くちおんな」など。
●口を衝(つ)いて出る🔗⭐🔉
●口を衝(つ)いて出る
次から次へと自然に言葉が出てくる。
●口を噤(つぐ)む
口をしめて開かない。黙る。口を閉ざす。
●口を=尖(とが)らす[=尖らせる]
唇を前に突きだしてとがらせる。怒ったり、言い争ったりするときなどの口つき。転じて、不平不満を表わす顔つきにもいう。
●口を=閉(と)ざす[=閉(と)じる]
沈黙する。黙る。
●口を濁(にご)す
=ことば(言葉)を濁す
●口を=拭(ぬぐ)う[=拭(ふ)く]
(盗み食いをした後で、口をふいてそしらぬ顔をする意から)何か悪いことやまずいことをしていながら、していないふりをする。また、知っていながら知らないふりをする。
●口を濡(ぬ)らす
1 少しばかり飲み食いする。口の中をうるおす。
2 =くち(口)を糊(のり)す
●口を=糊(のり)す[=餬(こ)す]
1 (「糊す」は粥(かゆ)をすするの意)やっとくらしをたてる。貧しく生活する。
2 食客、居候となる。
●口を=挟(はさ)む[=入(い)れる]
人が話している途中で横から何かをいう。
●口を引き垂(た)る
口をへの字のようにする。口をゆがめる。
●口を開(ひら)く
話しはじめる。しゃべりだす。
●口を塞(ふさ)ぐ
人にものを言わせないようにする。悪事、秘密などをしゃべらせないようにする。金品などを与えてしゃべることを封じる。
●口を守ること瓶(かめ)の如くす
口(言葉)をつつしむべき事を、一度くつがえれば元にもどらない瓶の水にたとえて戒めることわざ。
●口を毟(むし)る
誘いをかけて尋ねる。問い落とそうとする。かまをかける。
●口を結(むす)ぶ
口を閉じてしゃべらない。黙る。
●口を寄(よ)す
巫女(みこ)が霊魂を招いて自分にのりうつらせ、その口から思いを述べさせる。口寄せをする。
●口を割(わ)る
自白する
くち【朽・腐】
〔語素〕(動詞「くちる(朽)」の連用形から)
1 名詞の上に付いて、くさったの意をそえる。「朽木」「朽葉」「朽屋」など。
2 名詞の上に付いて、年老いたの意をそえる。人をののしったり、自分をへりくだって言ったりするのにも用いる。「くちあま」「くちおんな」など。
●口を=尖(とが)らす[=尖らせる]🔗⭐🔉
●口を=尖(とが)らす[=尖らせる]
唇を前に突きだしてとがらせる。怒ったり、言い争ったりするときなどの口つき。転じて、不平不満を表わす顔つきにもいう。
●口を=閉(と)ざす[=閉(と)じる]
沈黙する。黙る。
●口を濁(にご)す
=ことば(言葉)を濁す
●口を=拭(ぬぐ)う[=拭(ふ)く]
(盗み食いをした後で、口をふいてそしらぬ顔をする意から)何か悪いことやまずいことをしていながら、していないふりをする。また、知っていながら知らないふりをする。
●口を濡(ぬ)らす
1 少しばかり飲み食いする。口の中をうるおす。
2 =くち(口)を糊(のり)す
●口を=糊(のり)す[=餬(こ)す]
1 (「糊す」は粥(かゆ)をすするの意)やっとくらしをたてる。貧しく生活する。
2 食客、居候となる。
●口を=挟(はさ)む[=入(い)れる]
人が話している途中で横から何かをいう。
●口を引き垂(た)る
口をへの字のようにする。口をゆがめる。
●口を開(ひら)く
話しはじめる。しゃべりだす。
●口を塞(ふさ)ぐ
人にものを言わせないようにする。悪事、秘密などをしゃべらせないようにする。金品などを与えてしゃべることを封じる。
●口を守ること瓶(かめ)の如くす
口(言葉)をつつしむべき事を、一度くつがえれば元にもどらない瓶の水にたとえて戒めることわざ。
●口を毟(むし)る
誘いをかけて尋ねる。問い落とそうとする。かまをかける。
●口を結(むす)ぶ
口を閉じてしゃべらない。黙る。
●口を寄(よ)す
巫女(みこ)が霊魂を招いて自分にのりうつらせ、その口から思いを述べさせる。口寄せをする。
●口を割(わ)る
自白する
くち【朽・腐】
〔語素〕(動詞「くちる(朽)」の連用形から)
1 名詞の上に付いて、くさったの意をそえる。「朽木」「朽葉」「朽屋」など。
2 名詞の上に付いて、年老いたの意をそえる。人をののしったり、自分をへりくだって言ったりするのにも用いる。「くちあま」「くちおんな」など。
●口を=閉(と)ざす[=閉(と)じる]🔗⭐🔉
●口を=閉(と)ざす[=閉(と)じる]
沈黙する。黙る。
●口を濁(にご)す
=ことば(言葉)を濁す
●口を=拭(ぬぐ)う[=拭(ふ)く]
(盗み食いをした後で、口をふいてそしらぬ顔をする意から)何か悪いことやまずいことをしていながら、していないふりをする。また、知っていながら知らないふりをする。
●口を濡(ぬ)らす
1 少しばかり飲み食いする。口の中をうるおす。
2 =くち(口)を糊(のり)す
●口を=糊(のり)す[=餬(こ)す]
1 (「糊す」は粥(かゆ)をすするの意)やっとくらしをたてる。貧しく生活する。
2 食客、居候となる。
●口を=挟(はさ)む[=入(い)れる]
人が話している途中で横から何かをいう。
●口を引き垂(た)る
口をへの字のようにする。口をゆがめる。
●口を開(ひら)く
話しはじめる。しゃべりだす。
●口を塞(ふさ)ぐ
人にものを言わせないようにする。悪事、秘密などをしゃべらせないようにする。金品などを与えてしゃべることを封じる。
●口を守ること瓶(かめ)の如くす
口(言葉)をつつしむべき事を、一度くつがえれば元にもどらない瓶の水にたとえて戒めることわざ。
●口を毟(むし)る
誘いをかけて尋ねる。問い落とそうとする。かまをかける。
●口を結(むす)ぶ
口を閉じてしゃべらない。黙る。
●口を寄(よ)す
巫女(みこ)が霊魂を招いて自分にのりうつらせ、その口から思いを述べさせる。口寄せをする。
●口を割(わ)る
自白する
くち【朽・腐】
〔語素〕(動詞「くちる(朽)」の連用形から)
1 名詞の上に付いて、くさったの意をそえる。「朽木」「朽葉」「朽屋」など。
2 名詞の上に付いて、年老いたの意をそえる。人をののしったり、自分をへりくだって言ったりするのにも用いる。「くちあま」「くちおんな」など。
●口を=拭(ぬぐ)う[=拭(ふ)く]🔗⭐🔉
●口を=拭(ぬぐ)う[=拭(ふ)く]
(盗み食いをした後で、口をふいてそしらぬ顔をする意から)何か悪いことやまずいことをしていながら、していないふりをする。また、知っていながら知らないふりをする。
●口を濡(ぬ)らす
1 少しばかり飲み食いする。口の中をうるおす。
2 =くち(口)を糊(のり)す
●口を=糊(のり)す[=餬(こ)す]
1 (「糊す」は粥(かゆ)をすするの意)やっとくらしをたてる。貧しく生活する。
2 食客、居候となる。
●口を=挟(はさ)む[=入(い)れる]
人が話している途中で横から何かをいう。
●口を引き垂(た)る
口をへの字のようにする。口をゆがめる。
●口を開(ひら)く
話しはじめる。しゃべりだす。
●口を塞(ふさ)ぐ
人にものを言わせないようにする。悪事、秘密などをしゃべらせないようにする。金品などを与えてしゃべることを封じる。
●口を守ること瓶(かめ)の如くす
口(言葉)をつつしむべき事を、一度くつがえれば元にもどらない瓶の水にたとえて戒めることわざ。
●口を毟(むし)る
誘いをかけて尋ねる。問い落とそうとする。かまをかける。
●口を結(むす)ぶ
口を閉じてしゃべらない。黙る。
●口を寄(よ)す
巫女(みこ)が霊魂を招いて自分にのりうつらせ、その口から思いを述べさせる。口寄せをする。
●口を割(わ)る
自白する
くち【朽・腐】
〔語素〕(動詞「くちる(朽)」の連用形から)
1 名詞の上に付いて、くさったの意をそえる。「朽木」「朽葉」「朽屋」など。
2 名詞の上に付いて、年老いたの意をそえる。人をののしったり、自分をへりくだって言ったりするのにも用いる。「くちあま」「くちおんな」など。
●口を=糊(のり)す[=餬(こ)す]🔗⭐🔉
●口を=糊(のり)す[=餬(こ)す]
1 (「糊す」は粥(かゆ)をすするの意)やっとくらしをたてる。貧しく生活する。
2 食客、居候となる。
●口を=挟(はさ)む[=入(い)れる]
人が話している途中で横から何かをいう。
●口を引き垂(た)る
口をへの字のようにする。口をゆがめる。
●口を開(ひら)く
話しはじめる。しゃべりだす。
●口を塞(ふさ)ぐ
人にものを言わせないようにする。悪事、秘密などをしゃべらせないようにする。金品などを与えてしゃべることを封じる。
●口を守ること瓶(かめ)の如くす
口(言葉)をつつしむべき事を、一度くつがえれば元にもどらない瓶の水にたとえて戒めることわざ。
●口を毟(むし)る
誘いをかけて尋ねる。問い落とそうとする。かまをかける。
●口を結(むす)ぶ
口を閉じてしゃべらない。黙る。
●口を寄(よ)す
巫女(みこ)が霊魂を招いて自分にのりうつらせ、その口から思いを述べさせる。口寄せをする。
●口を割(わ)る
自白する
くち【朽・腐】
〔語素〕(動詞「くちる(朽)」の連用形から)
1 名詞の上に付いて、くさったの意をそえる。「朽木」「朽葉」「朽屋」など。
2 名詞の上に付いて、年老いたの意をそえる。人をののしったり、自分をへりくだって言ったりするのにも用いる。「くちあま」「くちおんな」など。
●口を=挟(はさ)む[=入(い)れる]🔗⭐🔉
●口を=挟(はさ)む[=入(い)れる]
人が話している途中で横から何かをいう。
●口を引き垂(た)る
口をへの字のようにする。口をゆがめる。
●口を開(ひら)く
話しはじめる。しゃべりだす。
●口を塞(ふさ)ぐ
人にものを言わせないようにする。悪事、秘密などをしゃべらせないようにする。金品などを与えてしゃべることを封じる。
●口を守ること瓶(かめ)の如くす
口(言葉)をつつしむべき事を、一度くつがえれば元にもどらない瓶の水にたとえて戒めることわざ。
●口を毟(むし)る
誘いをかけて尋ねる。問い落とそうとする。かまをかける。
●口を結(むす)ぶ
口を閉じてしゃべらない。黙る。
●口を寄(よ)す
巫女(みこ)が霊魂を招いて自分にのりうつらせ、その口から思いを述べさせる。口寄せをする。
●口を割(わ)る
自白する
くち【朽・腐】
〔語素〕(動詞「くちる(朽)」の連用形から)
1 名詞の上に付いて、くさったの意をそえる。「朽木」「朽葉」「朽屋」など。
2 名詞の上に付いて、年老いたの意をそえる。人をののしったり、自分をへりくだって言ったりするのにも用いる。「くちあま」「くちおんな」など。
●口を引き垂(た)る🔗⭐🔉
●口を引き垂(た)る
口をへの字のようにする。口をゆがめる。
●口を開(ひら)く
話しはじめる。しゃべりだす。
●口を塞(ふさ)ぐ
人にものを言わせないようにする。悪事、秘密などをしゃべらせないようにする。金品などを与えてしゃべることを封じる。
●口を守ること瓶(かめ)の如くす
口(言葉)をつつしむべき事を、一度くつがえれば元にもどらない瓶の水にたとえて戒めることわざ。
●口を毟(むし)る
誘いをかけて尋ねる。問い落とそうとする。かまをかける。
●口を結(むす)ぶ
口を閉じてしゃべらない。黙る。
●口を寄(よ)す
巫女(みこ)が霊魂を招いて自分にのりうつらせ、その口から思いを述べさせる。口寄せをする。
●口を割(わ)る
自白する
くち【朽・腐】
〔語素〕(動詞「くちる(朽)」の連用形から)
1 名詞の上に付いて、くさったの意をそえる。「朽木」「朽葉」「朽屋」など。
2 名詞の上に付いて、年老いたの意をそえる。人をののしったり、自分をへりくだって言ったりするのにも用いる。「くちあま」「くちおんな」など。
●口を開(ひら)く🔗⭐🔉
●口を開(ひら)く
話しはじめる。しゃべりだす。
●口を塞(ふさ)ぐ
人にものを言わせないようにする。悪事、秘密などをしゃべらせないようにする。金品などを与えてしゃべることを封じる。
●口を守ること瓶(かめ)の如くす
口(言葉)をつつしむべき事を、一度くつがえれば元にもどらない瓶の水にたとえて戒めることわざ。
●口を毟(むし)る
誘いをかけて尋ねる。問い落とそうとする。かまをかける。
●口を結(むす)ぶ
口を閉じてしゃべらない。黙る。
●口を寄(よ)す
巫女(みこ)が霊魂を招いて自分にのりうつらせ、その口から思いを述べさせる。口寄せをする。
●口を割(わ)る
自白する
くち【朽・腐】
〔語素〕(動詞「くちる(朽)」の連用形から)
1 名詞の上に付いて、くさったの意をそえる。「朽木」「朽葉」「朽屋」など。
2 名詞の上に付いて、年老いたの意をそえる。人をののしったり、自分をへりくだって言ったりするのにも用いる。「くちあま」「くちおんな」など。
●口を塞(ふさ)ぐ🔗⭐🔉
●口を塞(ふさ)ぐ
人にものを言わせないようにする。悪事、秘密などをしゃべらせないようにする。金品などを与えてしゃべることを封じる。
●口を守ること瓶(かめ)の如くす
口(言葉)をつつしむべき事を、一度くつがえれば元にもどらない瓶の水にたとえて戒めることわざ。
●口を毟(むし)る
誘いをかけて尋ねる。問い落とそうとする。かまをかける。
●口を結(むす)ぶ
口を閉じてしゃべらない。黙る。
●口を寄(よ)す
巫女(みこ)が霊魂を招いて自分にのりうつらせ、その口から思いを述べさせる。口寄せをする。
●口を割(わ)る
自白する
くち【朽・腐】
〔語素〕(動詞「くちる(朽)」の連用形から)
1 名詞の上に付いて、くさったの意をそえる。「朽木」「朽葉」「朽屋」など。
2 名詞の上に付いて、年老いたの意をそえる。人をののしったり、自分をへりくだって言ったりするのにも用いる。「くちあま」「くちおんな」など。
●口を守ること瓶(かめ)の如くす🔗⭐🔉
●口を守ること瓶(かめ)の如くす
口(言葉)をつつしむべき事を、一度くつがえれば元にもどらない瓶の水にたとえて戒めることわざ。
●口を毟(むし)る
誘いをかけて尋ねる。問い落とそうとする。かまをかける。
●口を結(むす)ぶ
口を閉じてしゃべらない。黙る。
●口を寄(よ)す
巫女(みこ)が霊魂を招いて自分にのりうつらせ、その口から思いを述べさせる。口寄せをする。
●口を割(わ)る
自白する
くち【朽・腐】
〔語素〕(動詞「くちる(朽)」の連用形から)
1 名詞の上に付いて、くさったの意をそえる。「朽木」「朽葉」「朽屋」など。
2 名詞の上に付いて、年老いたの意をそえる。人をののしったり、自分をへりくだって言ったりするのにも用いる。「くちあま」「くちおんな」など。
●口を結(むす)ぶ🔗⭐🔉
●口を結(むす)ぶ
口を閉じてしゃべらない。黙る。
●口を寄(よ)す
巫女(みこ)が霊魂を招いて自分にのりうつらせ、その口から思いを述べさせる。口寄せをする。
●口を割(わ)る
自白する
くち【朽・腐】
〔語素〕(動詞「くちる(朽)」の連用形から)
1 名詞の上に付いて、くさったの意をそえる。「朽木」「朽葉」「朽屋」など。
2 名詞の上に付いて、年老いたの意をそえる。人をののしったり、自分をへりくだって言ったりするのにも用いる。「くちあま」「くちおんな」など。
●口を寄(よ)す🔗⭐🔉
●口を寄(よ)す
巫女(みこ)が霊魂を招いて自分にのりうつらせ、その口から思いを述べさせる。口寄せをする。
●口を割(わ)る
自白する
くち【朽・腐】
〔語素〕(動詞「くちる(朽)」の連用形から)
1 名詞の上に付いて、くさったの意をそえる。「朽木」「朽葉」「朽屋」など。
2 名詞の上に付いて、年老いたの意をそえる。人をののしったり、自分をへりくだって言ったりするのにも用いる。「くちあま」「くちおんな」など。
●口を割(わ)る🔗⭐🔉
●口を割(わ)る
自白する
くち【朽・腐】
〔語素〕(動詞「くちる(朽)」の連用形から)
1 名詞の上に付いて、くさったの意をそえる。「朽木」「朽葉」「朽屋」など。
2 名詞の上に付いて、年老いたの意をそえる。人をののしったり、自分をへりくだって言ったりするのにも用いる。「くちあま」「くちおんな」など。
ぐち【口】🔗⭐🔉
ぐち【口】
〔語素〕(「くち」とも)
1 建物、場所などの出入口。腹に対する食物の入口としての口の比喩。
場所。ところ。「入口」「出口」「改札口」「玄関口」など。
出入口。広い場所の時にいう。「西口」「正面口」「裏口」「非常口」など。
登山道などの、入口。「吉田口」
2 くらし、生計。人の口の意。「一人口」*浮・好色一代女‐六「五六人口ゆるりと暮し」



くち‐さがな・い【口さがない】🔗⭐🔉
くち‐さがな・い【口さがない】
〔形口〕
くちさがな・し〔形ク〕他人のことについて、口悪く言いふらす傾向がある。批評がましく口うるさい。また、ことばに品位や節度がない。おしゃべりである。「口さがない女」*源氏‐行幸「くちさがなきものは世の人なりけり」
くちさがな‐げ(形動)/くちさがな‐さ(名)

くち‐ず‐から【口ずから】(‥づ‥)🔗⭐🔉
くち‐ず‐から【口ずから】(‥づ‥)
〔副〕(「ず(づ)」は、「の」の意の格助詞「つ」)その人自身の口から。自身のことばで。*石山寺本金剛般若経集験記平安初期点「僧口(クチツカラ)云はく」
くち‐ずつ【口ずつ】(‥づつ)🔗⭐🔉
くち‐ずつ【口ずつ】(‥づつ)
(形動)(「ずつ(づつ)」は「つづまる(約)」などの「つづ」と同じものか)くちべた。くちてずつ。*今昔‐二四・二二「己は口づつに侍れば」
くち‐だんばく【口だんばく】🔗⭐🔉
くち‐だんばく【口だんばく】
1 冗談。ざれごと。
2 悪口。悪態。憎まれ口。
くちっ‐ぷり【口っ振】🔗⭐🔉
くちっ‐ぷり【口っ振】
=くちぶり(口振)
くち‐てずつ【口てずつ】(‥てづつ)🔗⭐🔉
くち‐てずつ【口てずつ】(‥てづつ)
(形動)(「てずつ」は、へたなこと)くちべた。くちずつ。*宇治拾遺‐一四・一一「おのれは口てづつにて」
くち‐てんごう【口てんごう】(‥てんがう)🔗⭐🔉
くち‐てんごう【口てんごう】(‥てんがう)
(「てんごう」は、たわむれの意)戯れていうこと。冗談を言うこと。また、その言葉。戯言(ざれごと)。冗談。
くち‐ひび【口
】🔗⭐🔉
くち‐ひび【口
】
唇にできるひび、または、吹き出物。

くち‐まじくり【口まじくり】🔗⭐🔉
くち‐まじくり【口まじくり】
言いまぎらすこと。
くつ【口】🔗⭐🔉
くつ【口】
〔語素〕(「くち」の変化形)名詞の上に付いて、それが口に関するものであることを表わす。「くつうた」「くつこ」「くつばみ」など。
こう【口】🔗⭐🔉
こう【口】
〔接尾〕
1 人を数えるのに用いる。*法隆寺伽藍縁起并流記資財帳‐天平一九年「合見前僧弐佰陸拾参口〈僧一百七十六口沙弥八十七口〉」
2 刀剣、その他の器具を数えるのに用いる。*書紀‐垂仁三九年一〇月「剣一千口を作る」
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