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くち【口】🔗🔉

くち【口】 動物が飲食物を取り入れる部分。高等動物では頭部の下方にあって、唇・歯・舌などをそなえる。消化の一部を受けもつとともに、発声器官ともなる。 「食べ物を━に入れる」 「大きく━を開けて歌う」 「━をつぐむ(=話すのをやめる)」 飲食物を味わう感覚。味覚。また、食べ物の好み。 「━が肥えている」 「━が奢おごる(=食べ物の好みがぜいたくだ)」 「お━に合いますかどうか」 生活のための食料を必要とする人数。 「━を減らす」 「━が減る」 ものを言うこと。話すこと。 「━が達者だ」 「余計な━を出すな」 評判。うわさ。 「世間の━を気にする」 人が出入りする所。 「狭い━から出入りする」 「改札━ぐち」 「非常━ぐち 容器の中身を出し入れする所。また、そこをふさぐもの。 「缶の━を開ける」 「瓶びんの━を締める」 外部に開いた所。穴。すきま。 「座礁して船腹に━があく」 「傷━ぐち 物の端はし。また、物事の初め。最初。 「切り━」 「序の━」 「宵の━」 就職・縁組みなどで、落ち着く先。 「いい━があったら紹介してくれ」 「勤め━ぐち」 「嫁入り━ぐち 物事を分類するとき、同じ種類に属する一つ。 「酒ならいける━だ」 「飲める━」 「甘━」 「別━」 (造) 飲食物を口に入れる回数を数える語。 「一━ひとくちで食べる」 数量・金額などを申し込む単位を数える語。 「一━ひとくち千円の寄付」 刀剣などを数える語。 「太刀二━」

口が重・い🔗🔉

口が重・い 口数が少ない。寡黙かもくだ。

口が堅かた・い🔗🔉

口が堅かた・い 言うべきではないことをむやみに他言しない。 「堅い」は「固い」とも書く。

口が軽・い🔗🔉

口が軽・い 軽薄で、言ってはならないことまで言ってしまう。 よくしゃべる。多弁だ。

口が腐っても🔗🔉

口が腐っても腐る

口が過・ぎる🔗🔉

口が過・ぎる 言うべきでないことまで言う。

口が滑すべ・る🔗🔉

口が滑すべ・る 言ってはいけないことをうっかり言ってしまう。口を滑らす。 「つい━・って秘密をもらす」

口が減らな・い🔗🔉

口が減らな・い 口が達者で、反論や負け惜しみをいくらでも言う。 「━やつだ」

口に・する🔗🔉

口に・する 口に入れる。食べる。 「朝から何も━・していない」 口に出して言う。話す。 「そんな下品なことばは━ものではない」

口に出・す🔗🔉

口に出・す出す

口に上のぼ・る🔗🔉

口に上のぼ・る うわさになる。話題になる。 「政界のスキャンダルが世間の━」

口に任まか・せる🔗🔉

口に任まか・せる よく考えないで思いつくままに言う。 「━・せて大きなことを言う」

口の下したから🔗🔉

口の下したから

口は禍わざわいの門かど🔗🔉

口は禍わざわいの門かど 何げなく言ったことばが災難を招くことがあるので、話すことには十分に注意せよということ。口は禍のもと。

口も八丁はっちょう手も八丁🔗🔉

口も八丁はっちょう手も八丁口八丁手八丁

口を利・く🔗🔉

口を利・く ものを言う。話す。 「生意気な━」 両者の間をとりもつ。仲介をする。 「就職のために━・いてもらう」 ◆「口を聞く」「口を効く」は誤り。→「利く」の注意

口を切・る🔗🔉

口を切・る 最初に発言する。 「まず司会者が━」 はじめてそのふたや栓・封などをあける。 「秘蔵のワインを出して━」

口を極きわめて🔗🔉

口を極きわめて ありったけのことばを尽くして。あらゆる言い方をして。 「━ほめそやす」

口を酸っぱく・する🔗🔉

口を酸っぱく・する 忠告などをいやになるほど繰り返して言う。 「━・して注意する」

口をそろ・える🔗🔉

口をそろ・える 多くの人が同時に同じことを言う。 「━・えて反論する」

くち‐あい【口合い】━アヒ🔗🔉

くち‐あい【口合い】━アヒ 双方の話がよく合うこと。合い口。 「━がいい」 〔古〕取引などの周旋をする人。仲介人。 〔古〕しゃれ。地口じぐち

くち‐あけ【口開け】🔗🔉

くち‐あけ【口開け】 封をした物の口を初めてあけること。また、あけたばかりであること。口切り。 商売などのしはじめ。かわきり。 「━の客」

くち‐あたり【口当たり】🔗🔉

くち‐あたり【口当たり】 飲食物を口に入れたときの感じ。 「━の良い酒」 人に接するときの物腰や口のきき方。人当たり。 「━のやわらかな人」

くち‐いれ【口入れ】🔗🔉

くち‐いれ【口入れ】 自サ変横から干渉すること。口出し。 奉公口・奉公人などの世話をすること。また、その人。 「━屋」

くち‐うつし【口写し】🔗🔉

くち‐うつし【口写し】 話し方や話の内容が他の人のそれとそっくりであること。

くち‐うつし【口移し】🔗🔉

くち‐うつし【口移し】 名・他サ変 飲食物などを、自分の口から相手の口に直接移し入れること。 「━に薬を飲ませる」 ことばだけで直接言い伝えること。口伝え。

くち‐うるさ・い【口煩い】🔗🔉

くち‐うるさ・い【口煩い】 細かなことまでもうるさく小言をいうさま。口やかましい。 「の上げ下ろしまで━・く注意する」

くち‐おし・い【口惜しい】━ヲシイ🔗🔉

くち‐おし・い【口惜しい】━ヲシイ 〔やや古い言い方で〕敗北・失敗・屈辱などを経験して、腹立たしく思うさま。くやしい。 「落選して━思いをする」 ‐げ/‐さ/‐が・る

くち‐がた・い【口堅い】🔗🔉

くち‐がた・い【口堅い】 その人の言うことが確かであるさま。 「━人の言うことだから間違いはない」 軽々しく他言しないさま。 「━人」 ‐げ/‐さ

くち‐がため【口固め】🔗🔉

くち‐がため【口固め】 名・自サ変〔やや古い言い方で〕 他言を禁ずること。口止め。 かたく口約束をすること。 「夫婦の━をする」

くち‐きき【口利き】🔗🔉

くち‐きき【口利き】 〔古い言い方で〕巧みな弁舌で交渉・談判・仲裁などをじょうずにこなす人。また、それによって幅を利かせている人。 間に立って紹介や世話をすること。また、その人。 「伯父の━で就職する」 ◆「口聞き」「口効き」は誤り。

くち‐ぎたな・い【口汚い(口穢い)】🔗🔉

くち‐ぎたな・い【口汚い(口穢い)】 言葉づかいが乱暴で、品がないさま。 「━・くののしる」 食い意地がはっていて、いやしいさま。 「━・く料理を食い散らす」 ‐げ/‐さ

くち‐きり【口切り】🔗🔉

くち‐きり【口切り】 密封した容器の口を開くこと。口あけ。 茶道で、新茶を入れた茶壺の封を切ること。また、その茶会。 ◇陰暦十月ごろに行う。 物事のしはじめ。かわきり。 「余興の━に都々逸どどいつをうたう」

くち‐ごたえ【口答え】━ゴタヘ🔗🔉

くち‐ごたえ【口答え】━ゴタヘ 名・自サ変目上の人に逆らって言い返すこと。口返答。 「親に━する」

くち‐コミ【口コミ】🔗🔉

くち‐コミ【口コミ】 評判・うわさなどが口から口に伝えられて広がること。 「━で広がる」 ◇「マスコミ」をもじった語。

くち‐ごも・る【口籠もる】🔗🔉

くち‐ごも・る【口籠もる】 自五 ことばが口の中にこもってはっきりしない。 ためらって、はっきり言わない。 「何か言いかけて━」

くち‐さがな・い【口さがない】🔗🔉

くち‐さがな・い【口さがない】 口汚く、つつしみがないさま。 「━連中」 ‐さ

くち‐ざみし・い【口寂しい・口淋しい】🔗🔉

くち‐ざみし・い【口寂しい・口淋しい】 何か口に入れる物がほしいと感じる。 「━・くてガムをかむ」 食べる物が少なくて物足りないと感じる。 ◆「くちさびしい」「くちさみしい」とも。 ‐さ

くち‐ざわり【口触り】━ザハリ🔗🔉

くち‐ざわり【口触り】━ザハリ 飲食物を口に入れたときの感じ。口当たり。

くち‐しのぎ【口凌ぎ】🔗🔉

くち‐しのぎ【口凌ぎ】 何かを食べて、一時的に空腹をしのぐこと。また、その食べ物。 一時的に暮らしを立てること。 「当座の━にパートで働く」

くち‐すぎ【口過ぎ】🔗🔉

くち‐すぎ【口過ぎ】 暮らしを立てること。生計。 「定年後の━を考える」

くち‐ずさ・む【口遊む・口吟む】🔗🔉

くち‐ずさ・む【口遊む・口吟む】 他五心に浮かんだ詩歌などを軽く声に出す。くちずさぶ。 「藤村の詩を━」 口ずさみ 関連語 大分類‖言う‖いう 中分類‖ささやく‖ささやく 大分類‖声に出す行為‖こえにだすこうい 中分類‖歌う‖うたう

くち‐ぞえ【口添え】━ゾヘ🔗🔉

くち‐ぞえ【口添え】━ゾヘ 名・他サ変交渉などがうまくいくように、そばからことばを添えてとりなすこと。 「友人のために師へのとりなしを━する」

くち‐だし【口出し】🔗🔉

くち‐だし【口出し】 名・自サ変他人が話しているときに、そばから割り込んで口を利くこと。さしで口。 「人事に━する」 「よけいな━をするな」

くち‐つき【口付き】🔗🔉

くち‐つき【口付き】 口もとのかっこう。 物の言い方。口ぶり。 「さも不満そうな━」 吸い口のついている紙巻きタバコ。 ◇「口付きタバコ」の略。 ◆は多く「口つき」と書く。 関連語 大分類‖表情‖ひょうじょう 中分類‖‖くち

くち‐づけ【口づけ(口付け)】🔗🔉

くち‐づけ【口づけ(口付け)】 名・自サ変接吻せっぷんすること。キス。 「彼女に━(を)する」 「━を交わす」

くち‐づたえ【口伝え】━ヅタヘ🔗🔉

くち‐づたえ【口伝え】━ヅタヘ 口頭で伝授すること。口伝くでん 人から人へ語り伝えること。くちづて。 「━に聞いた話」 関連語 大分類‖知らせ‖しらせ 中分類‖伝え‖つたえ

くち‐どめ【口止め】🔗🔉

くち‐どめ【口止め】 他サ変口外することを禁ずること。 「契約の件は堅く━する」 口外しないことを条件に与える金品。 ◇「口止め料」の略。

くち‐とり【口取り】🔗🔉

くち‐とり【口取り】 〔古〕牛馬のくつわや手綱たづなをとって引くこと。また、それを仕事とする人。 本膳料理の最初に出す、かまぼこ・きんとん・卵焼きなどを取り合わせた皿盛り物。ふつう、その場では食べずに、折り詰めにして持ち帰った。 ◇「口取り肴ざかな」の略。

くち‐なおし【口直し】━ナホシ🔗🔉

くち‐なおし【口直し】━ナホシ 口中に残った(不快な)味を消すために、また、口中をさっぱりさせるために、別の物を飲食すること。また、その飲食物。 ◇新たに出した料理などをすすめるときのあいさつにも使う。「お━にお一つどうぞ」

くち‐なめずり【口舐めずり】━ナメヅリ🔗🔉

くち‐なめずり【口舐めずり】━ナメヅリ 名・自サ変大好物を食べる前や食べたあとに、舌でくちびるの辺りをなめまわすこと。舌なめずり。 ◇獲物などを待ちかまえることの意にも使う。「━して待つ」

くち‐ならし【口慣らし(口馴らし)】🔗🔉

くち‐ならし【口慣らし(口馴らし)】 名・自サ変 すらすら言えるように、前もって話す練習をしておくこと。 絶食などをしたあと、舌に飲食物の味をなじませること。 「━におかゆを食べる」

くち‐の‐は【口の端】🔗🔉

くち‐の‐は【口の端】 ことばのはしばし。また、うわさや評判。 「怒りが━に出る」 「━にかかる(=うわさされる)」 「━にかける(=評判にする)」 関連語 大分類‖声‖こえ 中分類‖‖くち 大分類‖見聞‖けんぶん 中分類‖うわさ‖うわさ

口の端に上のぼ・る🔗🔉

口の端に上のぼ・る口に上る

くち‐ぱく【口ぱく】🔗🔉

くち‐ぱく【口ぱく】 〔俗〕コンサートなどで、歌手がテープなどから流れる音声に合わせ、口だけぱくぱくと動かすこと。

くち‐ばし・る【口走る】🔗🔉

くち‐ばし・る【口走る】 他五言ってはならないことを、無意識のうちに言ってしまう。 「泥酔してあらぬことを━」 関連語 大分類‖言う‖いう 中分類‖言う‖いう

口八丁手八丁てはっちょう🔗🔉

口八丁手八丁てはっちょう ものを言うことも何かをすることも達者なこと。

くち‐はばった・い【口幅ったい】🔗🔉

くち‐はばった・い【口幅ったい】 身の程もわきまえず、生意気な口のきき方をするさま。 「━ようですが一言いわせて下さい」

くち‐ふうじ【口封じ】🔗🔉

くち‐ふうじ【口封じ】 名・他サ変秘密などを口外しないようにさせること。口止め。 「━のために殺す」 「金をつかませて━する」

くち‐ふさぎ【口塞ぎ】🔗🔉

くち‐ふさぎ【口塞ぎ】 他言を禁ずること。口止め。 《「お━」の形で》客に出す料理などをいう丁重語。口よごし。 「お━にどうぞ」

くち‐ぶり【口ぶり(口振り)】🔗🔉

くち‐ぶり【口ぶり(口振り)】 話し方のようす。ことばつき。 「自信のありそうな━」 関連語 大分類‖声‖こえ 中分類‖‖くち

くち‐べらし【口減らし】🔗🔉

くち‐べらし【口減らし】 名・自サ変家計の負担を軽くするために、養うべき人数を減らすこと。

くち‐まかせ【口任せ】🔗🔉

くち‐まかせ【口任せ】 考えもなく、口から出るに任せて言うこと。出まかせ。

くち‐やかまし・い【口喧しい】🔗🔉

くち‐やかまし・い【口喧しい】 口数が多くてうるさいさま。 細かいことまで小言をいうさま。口うるさい。 「━・く文句をつける」 ‐さ

くち‐よごし【口汚し】🔗🔉

くち‐よごし【口汚し】 《「お━」の形で》客に出す料理などをいう丁重語。口ふさぎ。 「ほんのお━ですが、どうぞ」 ◇口を汚すほどの物でしかないの意。

くち‐よせ【口寄せ】🔗🔉

くち‐よせ【口寄せ】 名・自サ変巫女みこが死者の霊を呼び寄せ、そのことばを自分の口で語ること。また、その巫女。

くどき【口説き】🔗🔉

くどき【口説き】 くどくこと。また、そのことば。 「意中の人を━に掛かる」 「━上手」 謡曲や浄瑠璃じょうるりなどで、心中の思いを述べる語りの部分。

くどき‐おと・す【口説き落とす】🔗🔉

くどき‐おと・す【口説き落とす】 他五なかなか承知しない相手を執拗に説いて納得させる。 「渋る相手を━」

くど・く【口説く】🔗🔉

くど・く【口説く】 他五相手を自分の意向に従わせようと、熱心に説得する。 「友人を━・いて出資させる」 「あの手この手でお目当ての人を━」 ◇もと、同じことをくどくどとくり返して言う意。 口説ける 口説き

こう【口】🔗🔉

こう【口】 (造) くち。 「━蓋こうがい・━角」 「開━・鶏━・糊━ここう 口でいう。ことば。 「━演・━外・━語・━論」 「悪━」 出入りするところ。 「━径」 「火━・銃━・突破━・噴火━」 こう 人や家の数。 「人━・戸━」 人・刀剣・壺つぼなどを数える語。 「伴僧一五━」 「太刀一━」

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