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口🔗⭐🔉
【口】
3画 口部 [一年]
区点=2493 16進=387D シフトJIS=8CFB
《常用音訓》ク/コウ/くち
《音読み》 コウ
/ク
〈k
u〉
《訓読み》 くち/あな/くちずから(くちづから)
《名付け》 あき・くち・ひろ
《意味》
{名}くち。人の顔にあり、飲食物を取り、物をいうあな。「口之於味也、目之於色也=口ノ味キニ於ケルヤ、目ノ色シキニ於ケルナリ」〔→孟子〕
{名・単位}食べる人の数や食べぐあい。また、食物を食べるくちの数によって人数や家畜を数えるときのことば。「戸口」「五口家」「人口」「損其家口充狙之欲=其ノ家口ヲ損ジテ狙ノ欲ヲ充タス」〔→列子〕
{名}あな。ぽかっとくちをあけたあな。「山有小口=山ニ小口有リ」〔→陶潜〕
{名}くち。入りぐち。「関口(関所)」「口岸(商品の出入りする港)」
{副}くちずから(クチヅカラ)。親しく自分のくちから。「口授」「口伝」
{単位}刀を数える単位。「一口之刀」
〔国〕
くち。もののいい方。また、ことば。「口が悪い」
もののはじめ。「宵の口」
物事をいくつかにわけた一つ。「別口」
くち。入りこみうる場所。就職口。「よい口を捜す」
《解字》
象形。人間のくちやあなを描いたもの。▽その音がつづまれば谷(あなのあいたたに)、語尾が伸びれば孔(あな)や空(筒抜けのあな)となる。いずれも、中空にあなのあいた意を含む。
《熟語》
→熟語
→下付・中付語
→故事成語















口才 コウサイ🔗⭐🔉
【口才】
コウサイ 弁舌にたくみな才能。
口上 コウジョウ🔗⭐🔉
【口上】
コウジョウ〔国〕
口でいう。また、口でいったことば。
芝居などで、舞台の上から客に向かっていう、出し物の説明や襲名披露ヒロウなどのことば。〈同義語〉口状。


口中雌黄 コウチュウノシオウ🔗⭐🔉
【口中雌黄】
コウチュウノシオウ〈故事〉一度いったことをかえること。▽「雌黄」は、黄色の顔料で、書き誤った文字を訂正するのに使った。〔→晋書〕
口中蝨 コウチュウノシツ🔗⭐🔉
【口中蝨】
コウチュウノシツ〈故事〉口の中のしらみ。簡単に征服できることのたとえ。▽のみやしらみをつぶすのに口に入れてかみつぶす習慣があった。〔→韓非〕
口分 クブン🔗⭐🔉
【口分】
クブン
ひとりひとりに等分に分ける。
人数によって割り当てた食糧。


口分田 クブンデン🔗⭐🔉
【口分田】
クブンデン〔国〕大宝令の制で、人民に等分に与えた田地。▽六歳になると男子ひとりに田地二反、女子にその三分の二を与えた。
口外 コウガイ🔗⭐🔉
【口外】
コウガイ
中国から見て万里の長城より外。▽「口」は、関所。
〔国〕他人に秘密をしゃべること。


口号 コウゴウ🔗⭐🔉
【口号】
コウゴウ
詩の様式の一つ。文字に書かず、心に思いうかぶままに直ちに詠じられた詩。▽梁リョウの簡文帝にはじまり、唐代、多く作られた。
詩の様式の一つ。宋ソウ・元ゲン時代に宮中の楽人が天子にささげた詩。
〔俗〕号令。
〔俗〕スローガン。




口占 クチウラ🔗⭐🔉
【口占】
コウセン
頭の中で練った文案を口述して書き取らせる。〔→漢書〕
草稿をつくらずに詩をつくること。
クチウラ〔国〕
人が話すのを聞いて吉凶を判断すること。
ことばつきから、その人の気持ち・考えを推し量る。






口耳之学 コウジノガク🔗⭐🔉
【口耳之学】
コウジノガク〈故事〉聞いたことをよく理解せずにすぐ口に出すようなうすっぺらな学問。受け売りの学問。小人の学問。〔→荀子〕
口伝 クデン🔗⭐🔉
【口伝】
コウデン・クデン
文字によらず口でいい伝える。
いい伝え。
〔仏〕「口授クジュ
」と同じ。




口角流沫 コウカクアワヲナガス🔗⭐🔉
【口角流沫】
コウカクアワヲナガス 激しく議論するさま。「口角飛沫コウカクアワヲトバス」とも。〔→李商隠〕
口吟 コウギン🔗⭐🔉
【口吟】
コウギン
どもってことばがはっきりしない。ことばの不めいりょうなこと。▽一説に、口の中でぶつぶつもぐもぐいう。
「口誦」と同じ。


口気 コウキ🔗⭐🔉
【口吻】
コウフン
口先。口もと。
口ぶり。『口気コウキ』▽「吻」は、くちびる。


口供 コウキョウ🔗⭐🔉
【口供】
コウキョウ
口頭で述べる。
裁判所や警察の尋問に被告や証人が申したてをする。


口事 コウジ🔗⭐🔉
【口事】
コウジ 人を悪くいうこと。悪口。讒言ザンゲン。
口述 コウジュツ🔗⭐🔉
【口述】
コウジュツ 文章を書くことに対して、口で述べること。また、そのことば。
口承 コウショウ🔗⭐🔉
【口承】
コウショウ 文字によらず口から口へと伝承すること。口づたえ。
口尚乳臭 クチナオニュウシュウアリ🔗⭐🔉
【口尚乳臭】
クチナオニュウシュウアリ 口がまだ乳くさい。年若く、経験にとぼしいこと。〔→史記〕
口宣 クゼン🔗⭐🔉
【口宣】
コウセン 天子の命令を使者が口で述べ伝えること。また、それを書いたもの。
クゼン〔国〕職事シキジが勅命を受けて、上卿ショウケイに口で述べ伝えること。


口約 コウヤク🔗⭐🔉
【口約】
コウヤク 口約束。
口授 クジュ🔗⭐🔉
【口授】
コウジュ 師が、文字によらず自分の口から直接に教える。〔→漢書〕
クジュ〔仏〕でしの中で特に選ばれたものに口で直接に奥義を授けること。▽仏の教えを文字に書きしるすことは、その神聖をおかすという考えから。『口伝クデン』


口給 コウキュウ🔗⭐🔉
【口給】
コウキュウ 話し方がじょうずなこと。口が達者なこと。▽「給」は、つぎつぎに切れずにしゃべること。「禦人以口給、屡憎於人=人ニ禦ルニ口給ヲモッテスレバ、屡人ニ憎マル」〔→論語〕
口腔 コウコウ🔗⭐🔉
【口腔】
コウコウ 口からのどまでの空洞クウドウの部分。口むろ。▽医学では、コウクウともいう。
口業 クゴウ🔗⭐🔉
【口業】
クゴウ〔仏〕ことばによる行為。語業。▽ことばによる罪業には、妄語モウゴ(うそをいうこと)・綺語キゴ(ことばを飾って人を欺くこと)・悪口アック(悪口をいうこと)・両舌リョウゼツ(同一のことに関して別なことをいって互いに争わせること)の四つがある。→「三業」
コウギョウ 詩をつくること。▽口業クゴウの一つである綺語に当たるとみなしていう。


口数 クチカズ🔗⭐🔉
【口数】
コウスウ 家族数や人口など、ある範囲に生活する人の数。
クチカズ〔国〕
しゃべり方の度合い。ことばかず。
金額や、届け・事がらの数。




口腹 コウフク🔗⭐🔉
【口腹】
コウフク 口と腹。「口腹累コウフクノワズライ(生活上の苦労)」「口腹之欲コウフクノヨク(飲食の欲望)」「口腹豈適為尺寸膚哉=口腹モアニタダニ尺寸ノ膚ノ為ノミニセンヤ」〔→孟子〕
口禍之門 クチハワザワイノモン🔗⭐🔉
【口禍之門】
クチハワザワイノモン〈故事〉口はわざわいの出てくるところである。ことばは慎まなくてはならないこと。〔馮道〕
口語 コウゴ🔗⭐🔉
口吟 コウギン🔗⭐🔉
【口誦】
コウショウ・クジュ 口で歌う。口ずさむ。『口唱コウショウ・口吟コウギン』
口説 クゼツ🔗⭐🔉
【口説】
コウセツ
ことば。
いい伝え。
クゼツ・クゼチ〔国〕「口舌
」と同じ。
クドキ〔国〕
自分の意志に従わせようとして、あれこれ言って説得すること。また、そのことば。
くどくどと述べ訴えること。また、そのことば。
謡曲・浄瑠璃ジョウルリで、心の思いを述べる文句。また、俗曲の一種。









口銭 コウセン🔗⭐🔉
【口銭】
コウセン
漢代、七歳(武帝のときは三歳)から十四歳までの者に課した人頭税。▽これといっしょに軍事税である賦銭を課し、あわせて口賦または口賦銭といった。
売買の仲介をしてとる手数料。コミッション。


口碑 コウヒ🔗⭐🔉
【口碑】
コウヒ いい伝え。伝説。
口有蜜腹有剣 クチニミツアリハラニケンアリ🔗⭐🔉
【口有蜜腹有剣】
クチニミツアリハラニケンアリ〈故事〉口先は親切だが腹の中では恐ろしいことを考えていること。外面は温和で内心は陰険なこと。口蜜腹剣。〔→通鑑〕
口調 クチョウ🔗⭐🔉
【口調】
クチョウ ことばの調子。いい回し。
口頭 コウトウ🔗⭐🔉
【口頭】
コウトウ
口先。ことばだけで内容のないこと。
文字に書くのではなく、口でいうこと。


口頭交 コウトウノマジワリ🔗⭐🔉
【口頭交】
コウトウノマジワリ〈故事〉口先だけの交際。〔→孟郊〕
口頭禅 コウトウゼン🔗⭐🔉
【口頭禅】
コウトウゼン 口先だけの禅。いうことはりっぱだが、理解も実行もともなわないこと。
口講指画 コウコウシカク🔗⭐🔉
【口講指画】
コウコウシカク〈故事〉ことばで説明したり指で描いたり、身ぶり手ぶりを加えてわかりやすく話すこと。〔→韓愈〕
口糧 コウリョウ🔗⭐🔉
【口糧】
コウリョウ 人数割りにして割り当てた食糧。兵士や貧民に支給する。『口粮コウリョウ』
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