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きれ【切・布】🔗⭐🔉
きれ【切・布】
(動詞「きれる(切)」の名詞化)
1 切れて残った、物の一部分。切れ端。
木、紙、髪などの切れ端。
布帛の切れ端。また、広く反物、織物をもいう。
書画などの、古人の筆跡の断片。断巻。「高野切」「本阿弥切」など。
2 数多い同類の中の一人。多く、「とるにたりない者だが」という謙遜の気持を含めていう。はしくれ。*虎明本狂言・餅酒「中々そうしゃのきれです」
3 つながっているもの、続いているものなどが切れること。
4 切れぐあい。
刃物の切れあじ。「切れの悪いナイフ」
物事を処理する能力の鋭さ。「切れのいい頭」
進む球などの曲がりぐあいの鋭さ。「カーブの切れが悪い(いい)」
5 (目について)目じりの方へ切れ込んでいるぐあい。「きれの長い目」
6 小判などに付いた、きず。また、小判そのものをもいう。
7 端女郎が色を売るのに、時間を区切ること。
8 (「一切れ」のかたちで)男女のかりそめの情事。
9 石材の一尺(約三〇センチメートル)立方のもの。
〔接尾〕
1 切ったものを数えるのに用いる。*宇治拾遺‐八・四「おのおの一きれづつ取りてんとす」
2 江戸時代、一分金を数えるのに用いる。枚または個の代わりに使われる。








きれ‐じ【切地・布地】(‥ヂ)🔗⭐🔉
きれ‐じ【切地・布地】(‥ヂ)
1 織物。また、織物の地質。布地。
2 織物の切れはし。
3 袋物、鼻緒などにするために織られた特別の紋織物。
きれ‐はし【切端・布端】🔗⭐🔉
きれ‐はし【切端・布端】
1 紙、布、木材などの切り取った残りの一片。また、物の一部分。断片。きりくず。きれっぱし。
2 (比喩的に)取るにたりない一員。はしくれ。きれっぱし。「男のきれはし」
きれ‐や【切屋・布屋】🔗⭐🔉
きれ‐や【切屋・布屋】
1 小ぎれ類を売る商売。また、その店、その者。
2 江戸時代、私娼の一種。
さいみ【貲布・細布・
布】🔗⭐🔉
さいみ【貲布・細布・
布】
(「さよみ」の変化)麻織物の一つ。縦糸・横糸ともに大麻の太糸で目をあらく平織りにした布。武家の奴僕の夏衣や蚊帳、袋物などに用いる。《季・夏》

さ‐よみ【貲布・細貲・
布】🔗⭐🔉
さ‐よみ【貲布・細貲・
布】
(「狭読(さよみ)」の意。「よみ」は糸を数える意。縦糸の少ないのをいう)奈良時代、科木(しなのき)の皮の繊維で細かく織った布、または細い麻糸で織った布。古代、調布として貢物(みつぎもの)にされ、中世まで、民間でも用いられた。後世は、広く麻布をさしていう。近江国の産が名高い。さゆみ。さいみ。しなぬの。《季・夏》

しき‐なが・る【布き流る】🔗⭐🔉
しき‐なが・る【布き流る】
〔自ラ下二〕広くゆきわたる。普及する。流布(るふ)する。*書紀‐仁徳六七年(前田本訓)「是を以て政命流行(シキナカレ)て」
し・く【敷く・布く・藉く・領く】🔗⭐🔉
し・く【敷く・布く・藉く・領く】
〔自カ四〕一面に広く、むらなく行きわたる。*後撰‐三〇九「秋の野に置く白露をけさ見れば玉やしけると驚かれつつ」
〔他カ五(四)〕
1 上に物をのせるように平らにひろげる。
物を平らにのべ広げる。*万葉‐三九六二「ぬばたまの黒髪之吉(シキ)て」
その上にすわったり寝たりするために、平らに置く。敷物にする。「蒲団を敷く」*海道記「野に草敷て」
下におさえつける。「亭主を尻に敷く」*日葡辞書「クルマ、イシナドニ xicaruru(シカルル)」
2 物を一面に並べたり、配置したりする。
一面に並べる。広く散らばす。*万葉‐四〇五六「堀江には玉之可(シカ)ましを」
配置する。また、敷設する。「陣を敷く」「鉄道を敷く」
3 (一面に力を及ぼすところから)治める。領する。しる。*万葉‐四一二二「天皇(すめろき)の之伎(シキ)ます国の」
4 広く及ぼす。また、広く触れ示す。ひろめる。*大慈恩寺三蔵法師伝承徳三年点‐七「輪王の慈を以て法王の化を敷(シク)」
5 保証のために金銭を出す。
持参金にする。敷銀(しきがね)とする。
家賃や地代の支払を保証する。









にぬ【布】🔗⭐🔉
にぬ【布】
(現在、「の」の甲類の万葉仮名とされている「怒・努・弩」などを「ぬ」と読んだところからできた語)=にの(布)
にの【布】🔗⭐🔉
にの【布】
「ぬの(布)」をいう上代東国方言。にぬ。*万葉‐三三五一「爾努(ニノ)乾(ほ)さるかも」
にの‐ぐも【布雲】🔗⭐🔉
にの‐ぐも【布雲】
(「にの」は「ぬの(布)」の上代東国方言)布を敷いたようにたなびいている雲。*万葉‐三五一三「み山を去らぬ爾努具母(ニノグモ)の」
ぬの【布】🔗⭐🔉
ぬの【布】
1 麻・苧(からむし)・葛(くず)などの繊維で織った織物。絹に対していう。後世は木綿をも加え、絹および毛織以外の織物をいう。
2 1と絹の総称。
3 建築で、語の上に付けて平ら・水平・横・平行などの意を表す語。「布羽目」「布竹」など。
ぬの‐いし【布石】🔗⭐🔉
ぬの‐いし【布石】
1 布石敷として用いる石。
2 土台下などに長く敷いた石。
ぬのいし‐じき【布石敷】🔗⭐🔉
ぬのいし‐じき【布石敷】
布敷に敷いた石あるいは石敷。布敷石。
ぬの‐かたぎぬ【布肩衣】🔗⭐🔉
ぬの‐かたぎぬ【布肩衣】
布で作った肩衣。
ぬの‐かわ【布皮】(‥かは)🔗⭐🔉
ぬの‐かわ【布皮】(‥かは)
(「ぬのがわ」とも)歩射(かちゆみ)の大的(おおまと)の後に鳥居形を作って懸ける布の幕。流れ矢を防ぐためのもの。
ぬの‐きぬ【布衣】🔗⭐🔉
ぬの‐きぬ【布衣】
(「ぬのぎぬ」とも)布で作った衣服。
ぬの‐きれ【布切】🔗⭐🔉
ぬの‐きれ【布切】
(「ぬのぎれ」とも)布の切れはし。また、布。
ぬの‐ぐつ【布靴】🔗⭐🔉
ぬの‐ぐつ【布靴】
布で作った靴。
ぬの‐こ【布子】🔗⭐🔉
ぬの‐こ【布子】
木綿の綿入れ。古くは麻布の袷(あわせ)や綿入れをいった。《季・冬》
ぬのこ‐おもて【布子表】🔗⭐🔉
ぬのこ‐おもて【布子表】
布子の表に用いる布。
ぬの‐ごし【布漉】🔗⭐🔉
ぬの‐ごし【布漉】
豆腐やあんなどをつくるとき、煮た大豆やあずきをすりつぶして布でこすこと。
ぬの‐ざらし【布晒】🔗⭐🔉
ぬの‐ざらし【布晒】
1 布を洗い、日にさらすこと。また、染色した布を川水などにさらして糊分などを落とす作業をいう。
2 日本舞踊・邦楽で、両手に長い布をもって、洗いさらすような様子をあらわす曲、または部分。長唄の越後獅子、清元の六玉川(むたまがわ)など。さらし。
ぬの‐じ【布地】(‥ヂ)🔗⭐🔉
ぬの‐じ【布地】(‥ヂ)
織物。また、織物の織り具合や品質。
ぬの‐しき【布敷】🔗⭐🔉
ぬの‐しき【布敷】
石や瓦の敷き方の一つ。目地(めじ)を建物と平行に並べた敷き方。
ぬのしき‐いし【布敷石】🔗⭐🔉
ぬのしき‐いし【布敷石】
=ぬのいしじき(布石敷)
ぬの‐しとみ【布蔀】🔗⭐🔉
ぬの‐しとみ【布蔀】
布張りの蔀(しとみ)。
ぬの‐しょうじ【布障子】(‥シャウジ)🔗⭐🔉
ぬの‐しょうじ【布障子】(‥シャウジ)
白布で張って、墨絵などを描いた襖(ふすま)障子。ぬのそうじ。
ぬの‐そうじ【布障子】(‥サウジ)🔗⭐🔉
ぬの‐そうじ【布障子】(‥サウジ)
=ぬのしょうじ(布障子)
ぬの‐だけ【布竹】🔗⭐🔉
ぬの‐だけ【布竹】
竹矢来などで、横に渡す竹。
ぬの‐ばた【布機】🔗⭐🔉
ぬの‐ばた【布機】
布を織るのに用いる機(はた)。
ぬの‐ばめ【布羽目】🔗⭐🔉
ぬの‐ばめ【布羽目】
板を横に張った羽目。
ぬの‐びき【布引】🔗⭐🔉
ぬの‐びき【布引】
1 (―する)布をさらすために、広げて張ること。
2 中古、朝廷で臨時の相撲(すまい)の行われた後、または相撲の節会(せちえ)の還饗(かえりあるじ)のときなどに、左右の力士におのおの布一反を持たせ縄にさせて、双方で引いてその力を競わせたこと。その布は勝者に与えられた。
3 (形動)多くの人が引き続いて絶え間のないさま。
4 きのこの一種。布を引いたように並んで生える。
ぬのびき‐だいこん【布引大根】🔗⭐🔉
ぬのびき‐だいこん【布引大根】
大根を縦に細く刻んで干したもの。切干大根。
ぬのびき‐の‐たき【布引滝】🔗⭐🔉
ぬのびき‐の‐たき【布引滝】
神戸市葺合区を流れる生田川上流の滝。雄滝とその下流の雌滝とがあり、その間に夫婦滝・鼓ケ滝がある。
浄瑠璃「源平布引滝」の通称。


ぬの‐ひたたれ【布直垂】🔗⭐🔉
ぬの‐ひたたれ【布直垂】
布で作った直垂。近世、直垂は絹地を普通とするにいたり、麻地などの布製は地下(じげ)の諸大夫の料となった。
ぬの‐びょうぶ【布屏風】(‥ビャウブ)🔗⭐🔉
ぬの‐びょうぶ【布屏風】(‥ビャウブ)
布を張って絵などを描いた屏風。
ぬの‐ぼり【布掘】🔗⭐🔉
ぬの‐ぼり【布掘】
壁や土台などに沿って地盤に細長く掘る根切(ねぎり)。建物の基礎などを造るため、細長く地面を掘ること。
ぬの‐まき【布巻】🔗⭐🔉
ぬの‐まき【布巻】
1 織物に折り目や皺(しわ)などができるのを防いだり、縦糸と横糸のゆがみを正したりするため、木製の棒や鉄板に仕上がった織物を巻きつけること。
2 織機の部分品の一つ。織られた織物をまきとるための木製の棒。
ぬの‐まるた【布丸太】🔗⭐🔉
ぬの‐まるた【布丸太】
建築の足場や仮板囲いの柱などを連結するために、横に取り付けた丸太。
ぬの‐め【布目】🔗⭐🔉
ぬの‐め【布目】
1 布の織り目の文(あや)。
2 1のような模様。縦横の線の細かくはいった模様。
3 瓦や陶器を作るとき、ぬれた布を押しつけてつけた模様。
4 漆器の下地に張った布の織り目が表面に見えているもの。
5 「ぬのめがみ(布目紙)」の略。
ぬのめ‐がい【布目貝】(‥がひ)🔗⭐🔉
ぬのめ‐がい【布目貝】(‥がひ)
マルスダレガイ科の二枚貝。奄美諸島以南の砂底にすむ。ハマグリに似て長さ六センチメートル。ほとんど円形、殻質は厚く、殻縁に細歯がある。殻表は白色に褐色の部分があり、全面にわたって縦横布目状の隆起が交わる。内面は白色で、肉柱痕は紫色。
ぬのめ‐がみ【布目紙】🔗⭐🔉
ぬのめ‐がみ【布目紙】
布目の形があらわれるように加工した厚い紙。縦横の線が細かくはいった模様の紙。羅文(らもん)紙。布目。
ぬのめ‐がわら【布目瓦】(‥がはら)🔗⭐🔉
ぬのめ‐がわら【布目瓦】(‥がはら)
布目のあとをもつ屋根瓦。布目あとは造瓦過程で使用した麻布によって生じたもの。飛鳥以降、奈良・平安時代の瓦に多い。
ぬのめ‐ぞうがん【布目象眼】(‥ザウガン)🔗⭐🔉
ぬのめ‐ぞうがん【布目象眼】(‥ザウガン)
象眼の一種。象眼する部分に布目状にやすりをかけ、その上に薄くのばした金や銀をかぶせ、打って布目にはめこんで文様をあらわす。
ぬのめ‐ぬり【布目塗】🔗⭐🔉
ぬのめ‐ぬり【布目塗】
地(じ)に布・紗をはり、その上に漆をかけて、布目の模様をあらわした漆塗り。
の【幅・布】🔗⭐🔉
の【幅・布】
1 和語の数詞に付けて、布や織物の幅を数える単位。織り上げられた布の幅をいい、現今では、普通三六センチメートル(鯨尺九寸五分・曲尺一尺一寸九分)。その幅のままで衣服や幕などを作った場合に、横に何本の布を縫い合わせて使ってあるかを数えるのに、二(ふた)の、三(み)の、などと用いる。「四幅(よの)蒲団」
2 一幅分の布をいう。仕立て上げられた衣類や幕などの一部をさすのに用いる。
のの【布】🔗⭐🔉
のの【布】
「ぬの」の変化した語。
のの‐こ【布子】🔗⭐🔉
のの‐こ【布子】
「ぬのこ(布子)」の変化した語。
のんの【布】🔗⭐🔉
のんの【布】
=のの(布)
ハワイ【布哇】🔗⭐🔉
ハワイ【布哇】
(Hawaii)アメリカ合衆国の州の一つ。北太平洋中央部のハワイ諸島およびミッドウェー島、ジョンストン島などからなる。州都ホノルル。ポリネシア系の原住民は少数で、日本、フィリピンなどからの移民とその子孫が多い。主な産物は砂糖、パイナップル。常夏の気候で、世界的な観光地。
ふ【布】🔗⭐🔉
ふ【布】
1 絹以外の植物性の繊維の織物の総称。ぬの。
2 =ふせん(布銭)
ふ‐い【布衣】🔗⭐🔉
ふ‐い【布衣】
1 庶民の服。昔中国で、庶民は老人以外はすべて、麻または葛(くず)の繊維で織った布の服を着たという。転じて、官位のない人。庶民。
2 ⇒ほい(布衣)
●布衣の交(まじ)わり
身分や貧富をはなれた交際。また、貧賤の交友。
●布衣の交(まじ)わり🔗⭐🔉
●布衣の交(まじ)わり
身分や貧富をはなれた交際。また、貧賤の交友。
ふ‐い【巫医】
巫子(みこ)と医者。また、両者の役割をかねるもの。
ふ‐えん【敷衍・布衍・敷演・布演】🔗⭐🔉
ふ‐えん【敷衍・布衍・敷演・布演】
(「敷(布)」はしく、「衍(演)」はのべる意)
1 のべひろげること。ひきのばすこと。おしひろげること。
2 意義をおしひろめること。言葉を加えて、詳しく説明すること。「先人の学説を敷衍して説明する」
ふ‐か【布貨】(‥クヮ)🔗⭐🔉
ふ‐か【布貨】(‥クヮ)
=ふせん(布銭)
ふき【菜蕗・蕗・富貴・布貴】🔗⭐🔉
ふき【菜蕗・蕗・富貴・布貴】
箏曲の曲名。流派により歌詞・曲調・曲名の字が違う。
八橋検校作曲の組歌の代表曲。表組に属する。「ふきというも草の名」という歌で始まる。「源氏物語」「和漢朗詠集」などに取材した七歌から成る曲。八橋流以後、生田流、山田流でも演奏。菜蕗組。別名越天楽。
(布貴)筑紫流箏曲。八橋の曲の原曲で、
にはない「深更に月冴えて」の歌がある。別名越天楽。



ふ‐きょう【布教】(‥ケウ)🔗⭐🔉
ふ‐きょう【布教】(‥ケウ)
教理を教え広めること。特に、宗教を一般に広め伝えること。伝道。
ふきょう‐し【布教師】(フケウ‥)🔗⭐🔉
ふきょう‐し【布教師】(フケウ‥)
布教に従事する僧侶や牧師。伝道師。
ふ‐きょく【布局】🔗⭐🔉
ふ‐きょく【布局】
1 碁石を局面に配置すること。また、その配置。
2 局面の布置。物の配分の様子。
ふ‐きん【布巾】🔗⭐🔉
ふ‐きん【布巾】
食器などをふく布きれ。
ふ‐こく【布告】🔗⭐🔉
ふ‐こく【布告】
1 一般に広く告げ知らせること。特に、天皇や幕府などが臣下、国民に広く告げ知らせること。
2 明治時代、明治一九年二月の公文式制定以前に発布された法律・勅令・省令にあたるもの。太政官布告など。
3 国家の決定的意思を公式に国民に知らせること。また、その法令や命令。政府が出す法令。
4 国際法上、一国が相手国に開戦の通告をし、その旨を内外に知らせること。「宣戦布告」
ふ‐こく【布穀】🔗⭐🔉
ふ‐こく【布穀】
「かっこう(郭公)」の異名。
ふ‐さつ【布薩】🔗⭐🔉
ふ‐さつ【布薩】
(梵upo
adha,po
adhaなどの音訳。「説戒」と訳する)仏語。半月ごとに同一地域の僧が集まって戒本を誦し、互いに反省しあい、罪を犯したものは懺悔する行事。


ふじな‐やき【布志名焼】🔗⭐🔉
ふじな‐やき【布志名焼】
出雲焼の一つ。島根県八束郡玉湯町布志名から産出する陶器。明和元年、船木与次兵衛の創始という。五彩画を描いた、光沢のある皿・花瓶など。
ふ‐じん【布陣】(‥ヂン)🔗⭐🔉
ふ‐じん【布陣】(‥ヂン)
1 戦陣をしくこと。また、その陣。
2 競技・論争などで、相手に対する構え。
ふ‐せ【布施】🔗⭐🔉
ふ‐せ【布施】
(梵d
naの訳。施とも訳する。また、檀那と音訳し、檀とも略する)六波羅蜜の一つ。施しをすること。
仏や僧・貧者などに、衣服・食物などの品物や金銭などを施し与えること。また、その財物。財施。
教法を説くこと。僧が説法によって財施に報いること。法施。
仏菩薩が一切の衆生から種々の恐怖を取り去って救うこと。無畏施。
大阪府東大阪市の地域名。江戸時代からの河内木綿の産地で、鉄びん・鋳物の産でも知られた。現在は金属・機械・繊維・化学工業が盛ん。昭和一二年市制。同四二年河内・枚岡の両市と合併して東大阪市となる。






ふ‐せき【布石】🔗⭐🔉
ふ‐せき【布石】
1 囲碁の序盤戦。戦いが起こるまでの石の配置。配石。石くばり。
2 (―する)将来のために、前もって手くばりをしておくこと。「政界進出への布石を打つ」
ふ‐せつ【敷設・布設・鋪設】🔗⭐🔉
ふ‐せつ【敷設・布設・鋪設】
しき設けること。設備などを備えつけること。その物。「鉄道を敷設する」
ふせないきょう【布施無経・無布施経】(フセないキャウ)🔗⭐🔉
ふせないきょう【布施無経・無布施経】(フセないキャウ)
狂言。各流。檀家で経をあげた僧は、いつもの布施が出なかったので、事にかこつけて何度も立ちもどり、布施のことをようやく思い出させる。
ふせ‐や【布施屋】🔗⭐🔉
ふせ‐や【布施屋】
奈良・平安時代、主要道路の難所に設けられた緊急用の宿泊施設。大河の渡河地点などに、官費で設置維持された。
ふ‐せん【布銭】🔗⭐🔉
ふ‐せん【布銭】
中国古代の青銅貨幣の一つ。農具の鋤(すき)の形をした銅貨で、刀銭に先行して使用された。韓・魏・趙などの春秋の後半から、戦国の末まで用いられた。布貨。
ふ‐たい【布袋】🔗⭐🔉
ふ‐たい【布袋】
布製の袋。ぬのぶくろ。
ふ‐たつ【布達】🔗⭐🔉
ふ‐たつ【布達】
1 一般にひろくふれ知らせること。また、その知らせ。告示。
2 明治一九年二月公文式の制定以前に発布された法令の一種で、行政官が職権で発する命令。
ふ‐たん【布毯・布単】🔗⭐🔉
ふ‐たん【布毯・布単】
遷宮、遷座、行幸などでその道筋に敷いた布帛。毯代(たんだい)。
ふ‐ち【布置】🔗⭐🔉
ふ‐ち【布置】
物事を、それぞれの位置に並べ置くこと。くばりおくこと。
ふつ‐の‐みたま【
霊・布都御魂】🔗⭐🔉
ふつ‐の‐みたま【
霊・布都御魂】
(「ふつ」は鋭く断ち切る音を表す)天照大神および高木神が、神武天皇の熊野平定を助けるため、建御雷神に命じ熊野の高倉下を介して、天皇に授けたと伝えられる霊剣。古来、奈良県天理市にある石上神宮(いそのかみじんぐう)の祭神とされている。

ふとだま‐の‐みこと【布刀玉命・太玉命】🔗⭐🔉
ふとだま‐の‐みこと【布刀玉命・太玉命】
(「ふと」は美称。「たま」は曲玉・管玉などの祭祀用の玉の意)天照大神が天岩戸に隠れたとき、鏡・玉などを作り奉った神。天孫降臨のときの五部神(いつとものおのかみ)の一で、忌部(いんべ)の祖先神とされる。
ふ‐とん【蒲団・布団】🔗⭐🔉
ふ‐とん【蒲団・布団】
(「ふ」「とん」は、それぞれ「蒲」「団」の唐宋音)
1 蒲(がま)の葉で編んだ円座。また、蒲の穂またはパンヤなどを布で包み円形に作ったもの。坐禅などに用いる。
2 座蒲団のこと。
3 中に綿・鳥の羽根・わらなどを入れ、布地で縫いくるんだ寝具。敷き蒲団・掛け蒲団・かいまきの類。夜具。夜着(よぎ)。ふすま。
(蒲団)小説。田山花袋作。明治四〇年発表。中年の文学者竹中時雄の内弟子横山芳子に対する恋情と嫉妬(しっと)の心理を赤裸々に描く。私小説の最初と目され、その後の自然主義文学に大きな影響を与えた。


ふ‐のり【布海苔・海蘿】🔗⭐🔉
ふ‐のり【布海苔・海蘿】
紅藻類フノリ科の海藻の総称。海岸の岩礁に着生する。マフノリは数回叉状に分岐して中実、ハナフノリは羽状に密に分岐、フクロフノリは中空の円柱状でところどころがくびれる。煮汁を布地ののりづけに用いる。《季・夏》
ふ‐はく【布帛】🔗⭐🔉
ふ‐はく【布帛】
1 布と帛。木綿ものと絹もの。
2 織物。ぬの地。きれ地。
ふふ‐どり【布穀鳥】🔗⭐🔉
ふふ‐どり【布穀鳥】
ホトトギス科の鳥、ツツドリのこと。また一説に、よく似たカッコウとも。〔十巻本和名抄‐七〕
ふ‐へん【布片】🔗⭐🔉
ふ‐へん【布片】
ぬのきれ。
ふ‐れい【布令】🔗⭐🔉
ふ‐れい【布令】
命令や法令を一般に広く知らせること。また、その命令、法令。布告。
ほ‐い【布衣】🔗⭐🔉
ほ‐い【布衣】
1 庶民着用の布製の衣服。ふい。また、朝服に対して、常着。平服。ほうい。
2 布製の狩衣。転じて一般に、狩衣の異称。ほうい。
3 江戸時代の武家の礼服で、絹地無文で裏のない狩衣。また、それを着用したものの身分。
ほう‐い【布衣】🔗⭐🔉
ほう‐い【布衣】
=ほい(布衣)
ほうい‐はじめ【布衣始】🔗⭐🔉
ほうい‐はじめ【布衣始】
天皇が退位して、太上天皇の尊号を受けた後、在位中は全く着用しなかった烏帽子(えぼし)・狩衣をはじめて着用する儀式。
ほう‐こ【布袴】🔗⭐🔉
ほう‐こ【布袴】
1 布製八幅(の)の括り袴。裾口の括り緒から指貫(さしぬき)の袴ともいい、後世は布製を布袴、絹製を指貫と区別することもある。
2 (布袴の束帯の意)束帯の大口・表袴(うえのはかま)の代わりに下袴・指貫を着用した姿。
ほ‐こ【布袴】🔗⭐🔉
ほ‐こ【布袴】
=ほうこ(布袴)
ほ‐ご【布護】🔗⭐🔉
ほ‐ご【布護】
1 隼人(はやひと)の司(つかさ)のこと。
2 隼人(はやひと)の正(かみ)のこと。
3 =ほうこ(布袴)
ほてい【布袋】🔗⭐🔉
ほてい【布袋】
中国、後梁の高僧。九世紀から一〇世紀の人。腹の肥えた身体に、杖を持ち、日用品をすべて入れた袋をになって町の中を歩き、吉凶や天候を占ったという。日本では七福神の一神として親しまれる。布袋和尚。生没年不詳。
妊娠した女。


ほてい‐あおい【布袋葵】(‥あふひ)🔗⭐🔉
ほてい‐あおい【布袋葵】(‥あふひ)
ミズアオイ科の多年生水草。アメリカ熱帯地方の原産で、観賞用に栽培される。高さ約三〇センチメートル。葉身は倒卵形か円形で長さ五〜一〇センチメートル。一〇センチメートル内外の卵状にふくれた葉柄があり、浮きの代わりになる。夏、六花被をもつ淡青紫色の花が群がって咲く。ほていそう。ウォーター‐ヒヤシンス。《季・夏》
ほてい‐しだ【布袋羊歯】🔗⭐🔉
ほてい‐しだ【布袋羊歯】
シダ類ウラボシ科の落葉多年草。各地のブナ林内の樹幹や岩に着生。葉は披針形の単葉で長さ一〇〜二五センチメートル。胞子嚢群は円形で葉の裏面の上部に中脈をはさんで二列につく。晩秋、葉は黄色になって落ちる。おおのきしのぶ。
ほてい‐そう【布袋草】(‥サウ)🔗⭐🔉
ほてい‐そう【布袋草】(‥サウ)
1 「くまがいそう(熊谷草)」の異名。
2 「ほていあおい(布袋葵)」の異名。
ほてい‐ちく【布袋竹】🔗⭐🔉
ほてい‐ちく【布袋竹】
マダケの変種。九州に自生し観賞用に広く栽植される。高さ四〜八メートル。茎の下部は節間がつまって重なり奇形的にふくれている。杖や釣竿に用いる。こさんちく。じんめんちく。
ほてい‐ばら【布袋腹】🔗⭐🔉
ほてい‐ばら【布袋腹】
布袋和尚のように張り出た大きい腹。また、その人。ほてっぱら。ほてはら。
ほてい‐らん【布袋蘭】🔗⭐🔉
ほてい‐らん【布袋蘭】
ラン科の多年草。本州中部以北の高山の針葉樹林下にまれに生える。紡錘状の根茎があり、茎には卵状楕円形で長さ四〜五センチメートルの一葉がつき、普通裏面は紫色を帯びる。初夏、茎頂に袋をもつ紅紫色の花が単生する。つりふねらん。
日国に「布」で始まるの検索結果 1-97。