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【懸】 20画 心部 [常用漢字] 区点=2392 16進=377C シフトJIS=8C9C 《常用音訓》ケ/ケン/か…かる/か…ける 《音読み》 ケン/ケ/ゲン〈xun〉 《訓読み》 かける(かく)/かかる 《名付け》 とお・はる 《意味》 {動}かける(カク)。かかる。物をひっかける。また、物がぶらさがる。「懸垂」「抉吾眼縣(=懸)呉東門之上=ワガ眼ヲ抉リテ、呉ノ東門ノ上ニ懸ケヨ」〔→史記ケンス{動・形}物事が宙づりになったまま決着しないさま。〈対語〉→決→定。「懸而不決=懸シテ決セズ」 ケンス{動}かけはなれる。「懸軍」 〔国〕「一所懸命イッショケンメイ」とは、封建時代、領主から賜った一か所の領地だけに命をかけて生活することから転じて、力を尽くして非常に熱心に行うさま。 《解字》 会意兼形声。県は、首という字の逆形で、首を切って宙づりにぶらさげたさま。縣ケンは「県+糸(ひも)」の会意文字で、ぶらさげる意を含み、中央政府にぶらさがるひもつきの地方区のこと。懸は「心+音符縣」で、心が宙づりになって決まらず気がかりなこと。また縣(宙づり)の原義をあらわすことも多い。 《類義》 →掛 《異字同訓》 かかる/かける。 →掛 《熟語》 →熟語 →下付・中付語 →故事成語

懸車 ケンシャ🔗🔉

【懸車】 ケンシャ =県車。〈故事〉年老いて退官する。▽漢の薛広徳セツコウトクが年老いて退官したとき、天子から賜った安車アンシャ(老人用の車)をかけつるして、子孫にその光栄を伝え示した故事から。〔→漢書〕「宦途事了是懸車=宦途事了リテコレ懸車ス」〔→白居易七十歳のこと。▽昔は七十歳で退官し、車をかけつるして用いなかったことから。〔白虎通〕旅先で、夕暮れに車馬をとめて宿にとまること。

懸河 ケンガ🔗🔉

【懸河】 ケンガ =県河。川を上からつり下げたように、流れの勢いがはげしいこと。「願借弁口如懸河=願ハクハ弁口ノ懸河ノゴトクナルヲ借ラン」〔→韓愈

懸河之弁 ケンガノベン🔗🔉

【懸河之弁】 ケンガノベン〈故事〉川の水がとうとうと流れるようなよどみない弁舌。〔隨書〕

懸空 ケンクウ🔗🔉

【懸空】 ケンクウ 空にかかる。事実に基づかないで想像すること。また、現実ばなれしていること。架空。「只懸空静守=タダ懸空ニ静守ス」〔→伝習録

懸垂 ケンスイ🔗🔉

【懸垂】 ケンスイ たれさがる。〔国〕鉄棒にぶら下がり、腕を曲げたり伸ばしたりしてからだを上下すること。

懸念 ケネン🔗🔉

【懸念】 ケネン〔国〕気にかかって不安がること。心配。

懸命 ケンメイ🔗🔉

【懸命】 ケンメイ イノチヲカク=県命。命をかける。〔→後漢書〔国〕力を尽くして非常に熱心に行うさま。

懸軍 ケングン🔗🔉

【懸軍】 ケングン 味方の軍から遠く離れて敵中に進攻している軍。「懸軍幕井乾=懸軍幕井乾ク」〔→杜甫

懸弧 ケンコ🔗🔉

【懸弧】 ケンコ〈故事〉男子の誕生のこと。▽昔、男子がうまれると桑の弧(ゆみ)を門にかけて祝ったことから。〔→礼記

懸首 ケンシュ🔗🔉

【懸首】 ケンシュ =県首。人を殺し、その首を切りとってぶらさげ、見せしめにする。

懸瀬 ケンライ🔗🔉

【懸泉】 ケンセン =県泉。滝のこと。『懸溜ケンリュウ・懸瀬ケンライ・懸瀑ケンバク・懸湍ケンタン』

懸疣 ケンユウ🔗🔉

【懸疣】 ケンユウ =県疣。こぶや、いぼ。むだなもののたとえ。

懸案 ケンアン🔗🔉

【懸案】 ケンアン〔国〕未解決の事がら。

懸旆 ケンハイ🔗🔉

【懸旆】 ケンハイ たれさがった旗。=県旆。心が動揺して定まらないことのたとえ。『懸旌ケンセイ』

懸崖 ケンガイ🔗🔉

【懸崖】 ケンガイ 切り立ったがけ。断崖。〔国〕盆栽で、枝や茎が根もとよりも低くたれさがっているようにつくったもの。「懸崖づくり」

懸梁 ケンリョウ🔗🔉

【懸梁】 ケンリョウ〈故事〉苦学すること。▽楚ソの孫敬が、夜、眠ってしまうのを防ぐために、頭髪を結びつけたなわを梁ハリにかけて勉強した故事から。

懸象 ケンショウ🔗🔉

【懸象】 ケンショウ 天におこる現象のこと。天象。=県象。法令をかかげ示す。

懸絶 ケンゼツ🔗🔉

【懸絶】 ケンゼツ =県絶。かけ離れている。違いがはなはだしいこと。

懸腕直筆 ケンワンチョクヒツ🔗🔉

【懸腕直筆】 ケンワンチョクヒツ 書の筆法の一つ。ひじを上げて、筆を垂直に持って字を書く方法。

懸解 ケンカイ🔗🔉

【懸解】 ケンカイ =県解。さかさにつりさげられているものが解きはなされる。〔→荘子非常に苦しい状態から救われること。

懸隔 ケンカク🔗🔉

【懸隔】 ケンカク =県隔。宙づりになって地面からかけ離れる。遠く間をおいて離れていること。へだたり。 

懸想 ケソウ🔗🔉

【懸想】 ケンソウ 遠くにあるものを思いやる。ケソウ・オモイヲカク〔国〕異性にほれる。

懸榻 ケントウ🔗🔉

【懸榻】 ケントウ〈故事〉客を特別に待遇する。転じて、珍客。▽後漢の陳蕃チンバンが普通の客は相手にせず、客の徐穉ジョチだけに榻(こしかけ)を出して会談し、徐が帰ると榻を壁にかけて使わなかったという故事から。〔→後漢書

懸賞 ケンショウ🔗🔉

【懸賞】 ケンショウ 賞品・賞金をかけて募集したり、探したりすること。

懸磬 ケンケイ🔗🔉

【懸磬】 ケンケイ =県磬。家の中に何もなく、梁ハリばかりが、磬(石の楽器)をかけたように見えること。▽一説に、磬は、つきるの意で、家の中に何もないこと。〔→国語

懸衡 ケンコウ🔗🔉

【懸衡】 ケンコウ =県衡。はかりにかける。法令を掲げ示す。〔→漢書軽重が等しい。勢力があい等しいこと。はかりの棒が宙に水平になることから。▽「衡」は、棒のはかり。〔→国策

懸鞭 ケンベン🔗🔉

【懸鞭】 ケンベン〈故事〉晋シンの人が、易の占いに従って馬の鞭ムチを家の東北の桑の木にかけたところ、三年後に銭数十万を得たという故事。〔→晋書

懸鶉 ケンジュン🔗🔉

【懸鶉】 ケンジュン =県鶉。ぶらさげた鶉ウズラの意で、破れ衣のたとえ。▽鶉の尾は、毛がぬけていることから。

懸懸 ケンケン🔗🔉

【懸懸】 ケンケン 心が落ち着かないさま。心配して気にかけるさま。「応恐慈母心懸懸=マサニ恐ルベシ慈母ノ心懸懸タルヲ」〔→梅尭臣=県県。はるかに遠いさま。

懸疣 ケンユウ🔗🔉

【県疣】 ケンユウ =懸疣。こぶやいぼ。むだなもののたとえ。〔→荘子

懸圃 ケンポ🔗🔉

【県圃】 ケンポ =懸圃。崑崙コンロン山の頂上の、仙人センニンが住んでいたといわれる所。

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