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【顧】 21画 頁部 [常用漢字] 区点=2460 16進=385C シフトJIS=8CDA 《常用音訓》コ/かえり…みる 《音読み》 コ/ク〈g〉 《訓読み》 かえりみる(かへりみる)/かえって(かへつて)/ただ 《名付け》 み 《意味》 {動}かえりみる(カヘリミル)。外をみわたさず、内側だけをみまわす。身辺や後ろをふりかえる。▽訓の「かへりみる」は「かへり(反)+みる(見)」から。「反顧」「右顧左眄ウコサベン(左右をかえりみてうろうろする)」「王、顧左右而言他=王、左右ヲ顧ミテ他ヲ言フ」〔→孟子{動}かえりみる(カヘリミル)。わが身や過去をふりかえる。「回顧」「自顧非金石=ミヅカラ顧ミルニ金石ニアラズ」〔→曹植{動}かえりみる(カヘリミル)。気にしてかばう。目をかけてたいせつにする。心を配る。「愛顧」「不顧(気にしない)」「三顧之礼」 {動}かえりみる(カヘリミル)。周囲に気を配る。「顧全大局=大局ヲ顧全ス」 {動}客の来訪をていねいにいうことば。▽来て目をかけてくださる意から。「顧客」「恵顧(おいでくださる)」 {接続}かえって(カヘツテ)。ただ。それとは反対に、の意をあらわすことば。〈類義語〉→但。「卿非刺客、顧説客耳=卿ハ刺客ニアラズ、顧テ説客ナルノミ」〔→後漢書〕 《解字》 会意兼形声。雇コは、わくをかまえて、その中に鳥や動物をかかえこむこと。顧は「頁(あたま)+音符雇」で、せまいわくをかぎって、その中で頭をめぐらすこと。 《異字同訓》 かえりみる。 顧みる「過去を顧みる。顧みて他を言う」省みる「自らを省みる。省みて恥じるところがない」 《熟語》 →熟語 →下付・中付語 →故事成語 →主要人名

顧反 コハン🔗🔉

【顧反】 コハン 「顧返」と同じ。かえって。逆に。

顧而言他 カエリミテタヲイウ🔗🔉

【顧而言他】 カエリミテタヲイウ〈故事〉相手のことばにまともに答えず、ほかのことをいう。問題点をずらしてごまかす。▽「孟子」梁恵王篇下の「王、顧左右而言他=王、左右ヲ顧ミテ他ヲ言フ」から。

顧忌 コキ🔗🔉

【顧忌】 コキ 遠慮してさける。気にしてそれに触れないようにする。

顧反 コハン🔗🔉

【顧返】 コヘン 気にかけてもどる。かえる。『顧反コハン』「遊子不顧返=遊子顧返セズ」〔→古詩十九首

顧兔 コト🔗🔉

【顧兔】 コト 月の中にこもってすむといわれたうさぎ。転じて、月のこと。「玉輪顧兔初生魄=玉輪顧兔初メテ魄ヲ生ズ」〔→李商隠

顧念 コネン🔗🔉

【顧念】 コネン 気にかけて思う。気づかう。

顧歩 コホ🔗🔉

【顧歩】 コホ まわりをふりかえりながら歩く。

顧命 コメイ🔗🔉

【顧命】 コメイ 天子が臨終のとき、遺言して死後のことを臣下に命じること。メイヲカエリミル命を惜しむ。

顧指 コシ🔗🔉

【顧指】 コシ あたりを見まわして指さす。さしずする。「手撓顧指、四方之民、莫不倶至=手撓顧指シテ、四方ノ民、トモニ至ラザルハナシ」〔→荘子

顧恤 コジュツ🔗🔉

【顧恤】 コジュツ あわれみをかける。

顧眄 コベン🔗🔉

【顧眄】 コベン かえりみる。ふりかえってみる。▽「眄」は、流し目で見る。あたりをみまわす。あちこち気にする。

顧託 コタク🔗🔉

【顧託】 コタク 君主が臨終のとき、死後のことを、身近な臣下にたのむ。

顧恋 コレン🔗🔉

【顧恋】 コレン 気をひかれ慕う。恋い慕う。

顧眷 コケン🔗🔉

【顧眷】 コケン 近くにおいてひいきにする。目をかけてたいせつにする。〈類義語〉眷顧ケンコ。

顧視 コシ🔗🔉

【顧視】 コシ かえりみる。ふりかえってみる。「顧視帝京欣然=帝京ヲ顧視シテ欣然タリ」〔漢武帝〕『顧瞻コセン』「顧瞻周道、中心怛兮=周ノ道ヲ顧瞻シテ、中心怛ム」〔→詩経

顧望 コボウ🔗🔉

【顧望】 コボウ 遠くからふりかえってみる。まわりに気をくばって遠慮する。はばかる。「侍於君子、不顧望而対、非礼也=君子ニ侍スルトキ、顧望セズシテ対フルハ、礼ニアラザルナリ」〔→礼記ためらう。

顧問 コモン🔗🔉

【顧問】 コモン 天子が臣下をかえりみて意見を問う。他人に意見をきく。相談する。「誅賞制断、無所顧問=誅賞制断、顧問スル所無シ」〔→淮南子かまう。気にかける。〔国〕相談をうけて意見をのべる役目の人。相談役。

顧遇 コグウ🔗🔉

【顧遇】 コグウ 目をかけて手あつくもてなす。〈類義語〉厚遇。

顧復 コフク🔗🔉

【顧復】 コフク 親がいつも子どものことを心配すること。▽「詩経」小雅・蓼莪の「顧我復我、出入腹我=我ヲ顧ミ我ヲ復シ、出入我ヲ腹ク」から。

顧復之恩 コフクノオン🔗🔉

【顧復之恩】 コフクノオン〈故事〉親にいつくしみ育てられた恩。「朕離母子之愛、隔顧復之恩=朕ハ母子ノ愛ヲ離シ、顧復ノ恩ヲ隔ツ」〔→後漢書

顧愛 コアイ🔗🔉

【顧愛】 コアイ 特に目をかけてかわいがる。ひいきにする。また、そのこと。〈類義語〉愛顧。

顧影 コエイ🔗🔉

【顧影】 コエイ =顧景。自分の影をふりかえってみる。自分の容姿をほこること。また、自分の才能を大事にしてほこること。

顧養 コヨウ🔗🔉

【顧養】 コヨウ・ヨウヲカエリミル 孝養することを気にかける。父母を気にかけて孝養をつくす。孝行する。「悪旨酒、崇伯子之顧養=旨酒ヲ悪ムハ、崇伯ガ子ノ養ヲ顧ミルナリ」〔→張載

顧慮 コリョ🔗🔉

【顧慮】 コリョ 心配する。気にかける。気づかう。また、心配。

顧懐 コカイ🔗🔉

【顧懐】 コカイ 心をよせる。慕う。なつかしむ。

顧惜 コセキ🔗🔉

【顧藉】 コセキ =顧惜。気にかけて惜しむ。たいせつに思う。「不自貴重顧籍=ミヅカラハ貴重顧籍セズ」〔→韓愈

顧炎武 コエンブ🔗🔉

【顧炎武】 コエンブ〈人名〉1613〜82 明ミン末清シン初の学者。字アザナは寧人、号は亭林。江蘇コウソ省崑山コンザンの人。明末の主観的な学風に反対し、実用と考証を重んじて、清代の学問に新風を送りこんだが、清の朝廷には仕えなかった。著に『日知録』『音学五書』などがある。

顧長康 コチョウコウ🔗🔉

【顧長康】 コチョウコウ・コガイシ〈人名〉[ガイ]之は本名。東晋トウシンの画家。無錫ムシャク(江蘇コウソ省)の人。長康は字アザナ。人物画にすぐれ「女史箴図シンズ」が現存する。また、博学で才気があり、著に『啓蒙記』『文集』などがある。→「漸入佳境ヨウヤクカキョウニイル」

顧野王 コヤオウ🔗🔉

【顧野王】 コヤオウ〈人名〉519〜81 南北朝時代、梁リョウ・陳チン代の学者・画家。字アザナは希馮キヒョウ。呉ゴ(江蘇コウソ省蘇州市)の人。文字・天文・地理に詳しかった。著に『玉篇』『輿地ヨチ志』などがある。

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