複数辞典一括検索+![]()
![]()
広辞苑の検索結果 (26)
かえり‐み【顧み】カヘリミ🔗⭐🔉
かえり‐み【顧み】カヘリミ
①後ろをふりかえって見ること。万葉集1「―すれば月かたぶきぬ」
②過去の事をおもうこと。追懐。源氏物語帚木「思ひたつ程はいと心澄めるやうにて、世に―すべくも思へらず」
③一身上のことを顧慮すること。後顧。万葉集18「大君の辺へにこそ死なめ―はせじ」
④世話。なさけ。恩顧。竹取物語「親たちの―をいささかだに仕うまつらで」
○顧みて他を言うかえりみてたをいう🔗⭐🔉
○顧みて他を言うかえりみてたをいう
[孟子梁恵王下「左右を顧みて他を言う」]答えに困った時など、左右の者を見回し、関係のないほかのことを言ってごまかす。
⇒かえり・みる【顧みる・省みる】
かえり・みる【顧みる・省みる】カヘリミル
〔他上一〕
①もう一度来て見る。万葉集13「幸くあらばまた―・みむ志賀の韓崎」
②背後をふりむいて見る。万葉集20「足柄のみ坂たまはり―・みず吾は越くえ行く」。平家物語7「平家うしろを―・みければ、白旗雲の如く差し上げたり」。「あとも―・みないで行く」
③過去の事を思う。回想する。丹後風土記逸文「君、終に賤妾やっこを遺わすれずして、―・み尋ねむとならば」。「歴史を―・みる」
④《省》反省する。新葉和歌集雑「日に三たびおろかなる身を―・みて仕ふる道も我が君のため」。「みずから―・みて恥じない行為」
⑤気にかける。心配する。万葉集10「古ゆあげてし機はたも―・みず」。「危険を―・みず進む」「家庭を―・みる余裕がない」
⑥なさけをかける。世話をする。源氏物語須磨「この殿の蔵人になし―・み給ひし人なれば」
⇒顧みて他を言う
かえり‐むこ【帰り婿】カヘリ‥
一定の年限を定めて嫁の家に住みこみ、年限終われば嫁をつれて帰る労働婚の婿。津軽地方にみられた習俗。
⇒かえり【返り・帰り・還り・回り】
かえり‐もうし【返り申し】カヘリマウシ
①使者が帰って、使命を果たした報告をすること。復命。続古今和歌集別「奉送使にてまかりくだりて―の暁」
②神仏にかけた願い事の叶った時、そのお礼参りをすること。願ほどき。宇津保物語藤原君「よろづの神たちに―のみてぐら奉らむとて」
⇒かえり【返り・帰り・還り・回り】
かえり‐もう・ず【帰り詣づ】カヘリマウヅ
〔自下二〕
帰参する。古今和歌集春「比叡にのぼりて―・できてよめる」
かえり‐もうで【返り詣で】カヘリマウデ
(→)「かえりもうし」2に同じ。
⇒かえり【返り・帰り・還り・回り】
かえりやま【帰山】カヘリ‥
姓氏の一つ。
⇒かえりやま‐のりまさ【帰山教正】
かえりやま‐のりまさ【帰山教正】カヘリ‥
映画監督・映画技術研究家。東京生れ。大正中期に日本で初めてシナリオを用い、女形を廃し、本格的劇映画「生の輝き」「深山の乙女」を監督・製作。純映画劇運動をおしすすめた。(1893〜1964)
⇒かえりやま【帰山】
かえり‐やみ【返り病み】カヘリ‥
いったんなおった病気が再びわるくなること。
⇒かえり【返り・帰り・還り・回り】
かえり‐ゆみ【反り弓】カヘリ‥
そり反った弓。
⇒かえり【反り】
かえり‐わずら・う【帰り煩ふ】カヘリワヅラフ
〔自四〕
帰ることをいやに思う。容易に帰らない。拾玉集4「卯の花を出でし山路の雪と見て―・ふうぐひすの声」
かえり‐わた・る【帰り渡る】カヘリ‥
〔自四〕
帰って行く。または、帰って来る。源氏物語初音「夜明け果てぬれば、御かたがたに―・り給ひぬ」
かえる【蛙・蛤・蝦】カヘル
カエル目(無尾類)の両生類の総称。変態し、幼生はオタマジャクシ。体は短く、胴と頭が直接つながり、尾はない。後肢は大きく、指に水かきをもち、跳躍や泳ぎに適する。体長は約1センチメートルから大きなものでは30センチメートルに達する。皮膚は湿り、色は多彩、種によっては変色する。生活はきわめて多様。鳴嚢めいのうをもち、良い声で鳴くものもある。多くは肉食で、舌で小動物を捕食する。食用にしたり、南米産の数種の皮膚からは矢毒をとる。世界に2500種以上が分布。古来、人間生活に近い存在で、田や雨の神とする地域もある。かわず。〈[季]春〉。今昔物語集3「毒蛇有りて、―を呑まむが為に追ひて来る」
かえる
ウシガエル
撮影:小宮輝之
カジカガエル
提供:東京動物園協会
トウキョウダルマガエル
提供:東京動物園協会
ニホンアマガエル
提供:東京動物園協会
ヒキガエル
撮影:小宮輝之
モリアオガエル
提供:東京動物園協会
⇒かえる‐あし【蛙足】
⇒かえる‐あんこう【蛙鮟鱇】
⇒かえる‐いくさ【蛙軍】
⇒かえる‐およぎ【蛙泳ぎ】
⇒かえる‐ご【蛙子】
⇒かえる‐で【蛙手・鶏冠木・楓】
⇒かえる‐とび【蛙飛び】
⇒かえる‐にょうぼう【蛙女房】
⇒かえる‐の‐お【蛙の尾】
⇒かえる‐の‐ぎょうれつ【蛙の行列】
⇒かえる‐の‐すもう【蛙の相撲】
⇒かえる‐の‐めかりどき【蛙の目借時】
⇒かえる‐ば【蛙葉】
⇒かえる‐また【蛙股・蟇股】
⇒蛙が兜虫に成る
⇒蛙の子は蛙
⇒蛙の面に水
⇒蛙の頬冠
⇒蛙は口ゆえ蛇に呑まるる
か・える【替える・換える・代える・変える】カヘル
〔他下一〕[文]か・ふ(下二)
(室町時代頃よりヤ行にも活用した)
➊《替・換・代》事物を互いに入れちがわせる。
①入れちがわせる。交互にさせる。万葉集2「敷たへの袖―・へし君玉垂れの越野おちの過ぎゆく又も逢はめやも」
②それを取り除き別のものにする。交換する。とりかえる。(特に、「身に―・える」「命に―・える」などの形は、それを犠牲にするの意に使われる)伊勢物語「飽かねども岩にぞ―・ふる色見えぬ心を見せむよしのなければ」。源氏物語明石「身に―・へてこの御身一つを救ひ奉らん」。「部品を―・える」「商売を―・える」「円をドルに―・える」
③交代させる。代りをさせる。古今和歌集雑「母あやまちありといひて斎院を―・へられんとしけるを」。「これをもって御挨拶あいさつに―・えます」
④一椀の飯を残らず食べてまた新しくよそう。おかわりする。狂言、岡太夫「太郎くはじや―・へて進ぜい」
⑤古い水をかい出して新しい水を入れる。「井戸を―・える」
➋《変》事物の状態・質をそれまでと異なったものにする。
①変化させる。古今和歌集序「同じやうなれば、すこしさまを―・へたるなるべし」。源氏物語空蝉「うつせみの身を―・へてける木のもとに猶人がらのなつかしきかな」。日葡辞書「テヲカユル」。「髪形を―・える」「顔色を―・える」「生活を―・える」「方針を―・える」
②時間・場所などを前と別にする。万葉集12「月―・へて君をば見むと思へかも日も―・へずして恋のしげけく」。蜻蛉日記中「所―・へたるかひなく、むま時ばかりに、にはかにののしる」。「机の位置を―・える」
◇「替」は、ある物にかえて別の物にする、「換」は、物をとりかえる、「代」は、他の物にその役目をさせる意で使うことが多い。
かえ・る【反る・返る・帰る・還る】カヘル
〔自五〕
➊《反・返》事物・事柄の位置・順序・状態などが入れちがいになる。
①表裏が反対になる。裏がえる。ひるがえる。万葉集10「天の河霧立ちのぼるたなばたの雲の衣の―・る袖かも」。「旗が風に―・る」
②上であったものが下になる。転覆する。くつがえる。万葉集4「大船を漕ぎの進みに岩に触れ―・らば―・れ」
③湯などが、煮えたぎって沸く。沸きかえる。古今著聞集20「煮―・りたる湯を穴の口に汲み入れたりける程に案にたがはず蛇くちなわいでて」
➋《返・帰・還》事物・事柄がもとの所・状態・人などへもどる。
①もとあった所へもどる。折りかえす。立ち返る。万葉集7「磯の浦に来寄る白波―・りつつ」。万葉集5「久方のあまぢは遠しなほなほに家に―・りて業なりをしまさに」。「忘れ物が―・る」「土地はあの人の手に―・るそうだ」「毎度同じ答えが―・ってくる」
②もとのようになる。元に復する。夫木和歌抄23「かこ山の松風早く春立てば波にぞ―・る池の氷は」。「我に―・る」「童心に―・る」
③年月などが一巡してまた新しく始まる。万葉集17「あらたまの年―・るまで相見ねば心もしのに思ほゆるかも」
➌《反・返》時の経過やある種の操作によって今までと違った状態・性質になる。
①色あせる。染色がさめる。後撰和歌集恋「今はとて移り果てにし菊の花―・る色をば誰か見るべき」
②物の質などが違うものになる。皇極紀「茨田池まむたのいけの水、変かえりて藍の汁の如し」
③鷹の羽が生えかわる。2歳になって羽の斑点が横ざまになるのを「かたがえり」、3歳になって斑点が細かになるのを「もろがえり」という。
④(「孵る」と書く)卵が子になる。孵化ふかする。倭名類聚鈔18「孵、俗云賀閉流、卵化也」。源氏物語真木柱「同じ巣に―・りしかひの見えぬかな」。日葡辞書「カイゴ、また、タマゴガカエッタ」
⑤反切はんせつで当該漢字の音が表される。玉塵抄14「諸、章魚切、ショと―・つたぞ」
➍《反・返》他の動詞の連用形に付いて、その動作・状態が繰り返されるさま、また、はなはだしいさまを表す。
①繰り返し…する。万葉集11「わが身は千遍ちたび死に―・らまし」
②はなはだしく…する。すっかり…する。古今和歌集恋「我が宿の菊の垣根に置く霜の消え―・りてぞ恋しかりける」。源氏物語絵合「浅はかなる若人どもは死に―・りゆかしがれど」。「あきれ―・る」「しずまり―・る」
⇒帰りなんいざ
かえる‐あし【蛙足】カヘル‥
蛙が泳ぐ時のような足つき。平泳の足の動かし方。観海流・能島流・岩倉流などの基本泳法。
⇒かえる【蛙・蛤・蝦】
かえる‐あした【帰る朝】カヘル‥
男が女に逢って帰る翌朝。きぬぎぬ。宇津保物語藤原君「七夕は―やわびしかるらむ」
かえる‐あんこう【蛙鮟鱇】カヘル‥カウ
カエルアンコウ科の海産の硬骨魚。全長約20センチメートル。体は太く短く、胸部は膨らむ。胸びれと腹びれとは足状。南日本の内湾にすむ。
カエルアンコウ
提供:東京動物園協会
⇒かえる【蛙・蛤・蝦】
かえる‐いくさ【蛙軍】カヘル‥
(→)「かわずいくさ」に同じ。
⇒かえる【蛙・蛤・蝦】
かえる‐およぎ【蛙泳ぎ】カヘル‥
水府流泳法の技。蛙が泳ぐような手足の使い方の泳法。
⇒かえる【蛙・蛤・蝦】
かえる‐がえる【返る返る】カヘルガヘル
〔副〕
(→)「かえすがえす」に同じ。後撰和歌集恋「―も恨つる哉」
ウシガエル
撮影:小宮輝之
カジカガエル
提供:東京動物園協会
トウキョウダルマガエル
提供:東京動物園協会
ニホンアマガエル
提供:東京動物園協会
ヒキガエル
撮影:小宮輝之
モリアオガエル
提供:東京動物園協会
⇒かえる‐あし【蛙足】
⇒かえる‐あんこう【蛙鮟鱇】
⇒かえる‐いくさ【蛙軍】
⇒かえる‐およぎ【蛙泳ぎ】
⇒かえる‐ご【蛙子】
⇒かえる‐で【蛙手・鶏冠木・楓】
⇒かえる‐とび【蛙飛び】
⇒かえる‐にょうぼう【蛙女房】
⇒かえる‐の‐お【蛙の尾】
⇒かえる‐の‐ぎょうれつ【蛙の行列】
⇒かえる‐の‐すもう【蛙の相撲】
⇒かえる‐の‐めかりどき【蛙の目借時】
⇒かえる‐ば【蛙葉】
⇒かえる‐また【蛙股・蟇股】
⇒蛙が兜虫に成る
⇒蛙の子は蛙
⇒蛙の面に水
⇒蛙の頬冠
⇒蛙は口ゆえ蛇に呑まるる
か・える【替える・換える・代える・変える】カヘル
〔他下一〕[文]か・ふ(下二)
(室町時代頃よりヤ行にも活用した)
➊《替・換・代》事物を互いに入れちがわせる。
①入れちがわせる。交互にさせる。万葉集2「敷たへの袖―・へし君玉垂れの越野おちの過ぎゆく又も逢はめやも」
②それを取り除き別のものにする。交換する。とりかえる。(特に、「身に―・える」「命に―・える」などの形は、それを犠牲にするの意に使われる)伊勢物語「飽かねども岩にぞ―・ふる色見えぬ心を見せむよしのなければ」。源氏物語明石「身に―・へてこの御身一つを救ひ奉らん」。「部品を―・える」「商売を―・える」「円をドルに―・える」
③交代させる。代りをさせる。古今和歌集雑「母あやまちありといひて斎院を―・へられんとしけるを」。「これをもって御挨拶あいさつに―・えます」
④一椀の飯を残らず食べてまた新しくよそう。おかわりする。狂言、岡太夫「太郎くはじや―・へて進ぜい」
⑤古い水をかい出して新しい水を入れる。「井戸を―・える」
➋《変》事物の状態・質をそれまでと異なったものにする。
①変化させる。古今和歌集序「同じやうなれば、すこしさまを―・へたるなるべし」。源氏物語空蝉「うつせみの身を―・へてける木のもとに猶人がらのなつかしきかな」。日葡辞書「テヲカユル」。「髪形を―・える」「顔色を―・える」「生活を―・える」「方針を―・える」
②時間・場所などを前と別にする。万葉集12「月―・へて君をば見むと思へかも日も―・へずして恋のしげけく」。蜻蛉日記中「所―・へたるかひなく、むま時ばかりに、にはかにののしる」。「机の位置を―・える」
◇「替」は、ある物にかえて別の物にする、「換」は、物をとりかえる、「代」は、他の物にその役目をさせる意で使うことが多い。
かえ・る【反る・返る・帰る・還る】カヘル
〔自五〕
➊《反・返》事物・事柄の位置・順序・状態などが入れちがいになる。
①表裏が反対になる。裏がえる。ひるがえる。万葉集10「天の河霧立ちのぼるたなばたの雲の衣の―・る袖かも」。「旗が風に―・る」
②上であったものが下になる。転覆する。くつがえる。万葉集4「大船を漕ぎの進みに岩に触れ―・らば―・れ」
③湯などが、煮えたぎって沸く。沸きかえる。古今著聞集20「煮―・りたる湯を穴の口に汲み入れたりける程に案にたがはず蛇くちなわいでて」
➋《返・帰・還》事物・事柄がもとの所・状態・人などへもどる。
①もとあった所へもどる。折りかえす。立ち返る。万葉集7「磯の浦に来寄る白波―・りつつ」。万葉集5「久方のあまぢは遠しなほなほに家に―・りて業なりをしまさに」。「忘れ物が―・る」「土地はあの人の手に―・るそうだ」「毎度同じ答えが―・ってくる」
②もとのようになる。元に復する。夫木和歌抄23「かこ山の松風早く春立てば波にぞ―・る池の氷は」。「我に―・る」「童心に―・る」
③年月などが一巡してまた新しく始まる。万葉集17「あらたまの年―・るまで相見ねば心もしのに思ほゆるかも」
➌《反・返》時の経過やある種の操作によって今までと違った状態・性質になる。
①色あせる。染色がさめる。後撰和歌集恋「今はとて移り果てにし菊の花―・る色をば誰か見るべき」
②物の質などが違うものになる。皇極紀「茨田池まむたのいけの水、変かえりて藍の汁の如し」
③鷹の羽が生えかわる。2歳になって羽の斑点が横ざまになるのを「かたがえり」、3歳になって斑点が細かになるのを「もろがえり」という。
④(「孵る」と書く)卵が子になる。孵化ふかする。倭名類聚鈔18「孵、俗云賀閉流、卵化也」。源氏物語真木柱「同じ巣に―・りしかひの見えぬかな」。日葡辞書「カイゴ、また、タマゴガカエッタ」
⑤反切はんせつで当該漢字の音が表される。玉塵抄14「諸、章魚切、ショと―・つたぞ」
➍《反・返》他の動詞の連用形に付いて、その動作・状態が繰り返されるさま、また、はなはだしいさまを表す。
①繰り返し…する。万葉集11「わが身は千遍ちたび死に―・らまし」
②はなはだしく…する。すっかり…する。古今和歌集恋「我が宿の菊の垣根に置く霜の消え―・りてぞ恋しかりける」。源氏物語絵合「浅はかなる若人どもは死に―・りゆかしがれど」。「あきれ―・る」「しずまり―・る」
⇒帰りなんいざ
かえる‐あし【蛙足】カヘル‥
蛙が泳ぐ時のような足つき。平泳の足の動かし方。観海流・能島流・岩倉流などの基本泳法。
⇒かえる【蛙・蛤・蝦】
かえる‐あした【帰る朝】カヘル‥
男が女に逢って帰る翌朝。きぬぎぬ。宇津保物語藤原君「七夕は―やわびしかるらむ」
かえる‐あんこう【蛙鮟鱇】カヘル‥カウ
カエルアンコウ科の海産の硬骨魚。全長約20センチメートル。体は太く短く、胸部は膨らむ。胸びれと腹びれとは足状。南日本の内湾にすむ。
カエルアンコウ
提供:東京動物園協会
⇒かえる【蛙・蛤・蝦】
かえる‐いくさ【蛙軍】カヘル‥
(→)「かわずいくさ」に同じ。
⇒かえる【蛙・蛤・蝦】
かえる‐およぎ【蛙泳ぎ】カヘル‥
水府流泳法の技。蛙が泳ぐような手足の使い方の泳法。
⇒かえる【蛙・蛤・蝦】
かえる‐がえる【返る返る】カヘルガヘル
〔副〕
(→)「かえすがえす」に同じ。後撰和歌集恋「―も恨つる哉」
かえり・みる【顧みる・省みる】カヘリミル🔗⭐🔉
かえり・みる【顧みる・省みる】カヘリミル
〔他上一〕
①もう一度来て見る。万葉集13「幸くあらばまた―・みむ志賀の韓崎」
②背後をふりむいて見る。万葉集20「足柄のみ坂たまはり―・みず吾は越くえ行く」。平家物語7「平家うしろを―・みければ、白旗雲の如く差し上げたり」。「あとも―・みないで行く」
③過去の事を思う。回想する。丹後風土記逸文「君、終に賤妾やっこを遺わすれずして、―・み尋ねむとならば」。「歴史を―・みる」
④《省》反省する。新葉和歌集雑「日に三たびおろかなる身を―・みて仕ふる道も我が君のため」。「みずから―・みて恥じない行為」
⑤気にかける。心配する。万葉集10「古ゆあげてし機はたも―・みず」。「危険を―・みず進む」「家庭を―・みる余裕がない」
⑥なさけをかける。世話をする。源氏物語須磨「この殿の蔵人になし―・み給ひし人なれば」
⇒顧みて他を言う
こ‐いきん【顧維鈞】‥ヰ‥🔗⭐🔉
こ‐いきん【顧維鈞】‥ヰ‥
(Gu Weijun)中国の学者・外交官。渡米しコロンビア大学卒業。1919年パリ平和会議全権、のち中華民国国際連盟代表、駐米大使。57年国際司法裁判所判事。回想録がある。(1888〜1985)
こ‐えんぶ【顧炎武】🔗⭐🔉
こ‐えんぶ【顧炎武】
明末・清初の学者・思想家。字は寧人。亭林と号す。江蘇崑山の人。実事求是を旨とし、歴史・政治・経済のほか、音韻学・金石学にも精通、清代考証学の始祖とされる。「天下郡国利病書」を編纂、著「音学五書」「日知録」「亭林詩文集」。(1613〜1682)
こ‐がいし【顧愷之】🔗⭐🔉
こ‐がいし【顧愷之】
東晋の画家。字は長康。江蘇無錫むしゃくの人。4世紀後半から5世紀初めに活躍し、62歳で没。博学多才、特に人物画に長じ、また画論をも残す。大英図書館所蔵の「女史箴じょししん図」は名高い。
こ‐きゃく【顧客】🔗⭐🔉
こきゃく‐しこう【顧客志向】‥カウ🔗⭐🔉
こきゃく‐しこう【顧客志向】‥カウ
企業活動のすべてを顧客中心に考える態度。マーケティング中心の考え方。市場志向。消費者志向。
⇒こ‐きゃく【顧客】
こきゃく‐ニーズ【顧客ニーズ】🔗⭐🔉
こきゃく‐ニーズ【顧客ニーズ】
顧客が満足させたいと思っている欲求。
⇒こ‐きゃく【顧客】
こきゃく‐まんぞく【顧客満足】🔗⭐🔉
こきゃく‐まんぞく【顧客満足】
企業がその事業活動を通じて、顧客の欲求や必要性を効果的に満たすこと。
⇒こ‐きゃく【顧客】
こ‐けつごう【顧頡剛】‥ガウ🔗⭐🔉
こ‐けつごう【顧頡剛】‥ガウ
(Gu Jiegang)中国の歴史家。蘇州の人。北京大学・燕京大学などの教授を歴任。主著「古史弁」7冊は、従来の非科学的研究を打破するものとして有名。(1893〜1980)
こ‐けん【顧眷】🔗⭐🔉
こ‐けん【顧眷】
目をかけること。眷顧。
こ‐けんせい【顧憲成】🔗⭐🔉
こ‐けんせい【顧憲成】
明末の政治家。無錫の人。正義派官僚で、東林党に属した。1592年朝廷の方針をはげしく批判、政界を追われて郷里に帰り、東林書院を復活、講学につとめた。(1550〜1612)
こ‐し【顧視】🔗⭐🔉
こ‐し【顧視】
ふりかえって見ること。
こ‐ていりん【顧亭林】🔗⭐🔉
こ‐ていりん【顧亭林】
⇒こえんぶ(顧炎武)
こ‐ねん【顧念】🔗⭐🔉
こ‐ねん【顧念】
顧みて思うこと。後事を心配すること。
こ‐べん【顧眄】🔗⭐🔉
こ‐べん【顧眄】
ふり返って見ること。また、まわりをみること。
こ‐ぼう【顧望】‥バウ🔗⭐🔉
こ‐ぼう【顧望】‥バウ
①あたりを見まわすこと。また、ふりむいてみること。
②あれこれと考えていて決行しないこと。ためらうこと。
こ‐めい【顧命】🔗⭐🔉
こ‐めい【顧命】
①恩顧による命令。
②[書経顧命序]天子などの臨終の命令・遺言。
こ‐もん【顧問】🔗⭐🔉
こ‐もん【顧問】
①意見を問うこと。相談すること。
②[新唐書段文昌伝]諮問に応じて意見を述べること。また、その職にいる人。「―弁護士」
⇒こもん‐かん【顧問官】
こもん‐かん【顧問官】‥クワン🔗⭐🔉
こもん‐かん【顧問官】‥クワン
もと天皇の諮問に応じた官職。「枢密―」「宮中―」
⇒こ‐もん【顧問】
こや‐おう【顧野王】‥ワウ🔗⭐🔉
こや‐おう【顧野王】‥ワウ
中国南朝、梁・陳の学者。字は希馮。初め梁に仕え、のち陳に帰して史筆をつかさどり、黄門侍郎・光禄卿。著「玉篇」「輿地志」。(519〜581)
こ‐りょ【顧慮】🔗⭐🔉
こ‐りょ【顧慮】
考えに入れて心づかいすること。気にかけること。「事情を―する」
大辞林の検索結果 (20)
かえり-み【顧み】🔗⭐🔉
かえり-み カヘリ― 【顧み】
(1)あとを振り返って見ること。「―すれば月かたぶきぬ/万葉 48」
(2)自分の身を懸念すること。「大君の辺にこそ死なめ―はせじ/万葉 4094」
(3)面倒を見ること。世話。「親たちの―をいささかだに仕うまつらで/竹取」
(4)反省。「モシソノ―ガ無クワ/天草本伊曾保」
かえり・みる【顧みる】🔗⭐🔉
かえり・みる カヘリ― [4] 【顧みる】 (動マ上一)[文]マ上一
(1)過ぎ去ったことを考える。「歴史を―・みる」
(2)気を配る。気遣う。心配する。「家庭を―・みるゆとりもない」「危険も―・みず進む」
(3)後ろをふりむいて見る。「背後を―・みる」
(4)たち帰って見る。もどって見る。「磐代の浜松が枝を引き結びま幸くあらばまた―・む/万葉 141」
顧みて他(タ)を言う🔗⭐🔉
顧みて他(タ)を言う
〔孟子(梁恵王下)〕
返答に窮して,本題とは別の事に話題をそらしてごまかす。
こ-えんぶ【顧炎武】🔗⭐🔉
こ-えんぶ 【顧炎武】
(1613-1682) 中国,明末・清初の三大儒の一。字(アザナ)は寧人。号は亭林。実証と経世致用を重視する学風をおこし,清朝考証学隆盛の端緒を開いた。著「日知録」「天下郡国利病書」「音学五書」など。
こ-きゃく【顧客】🔗⭐🔉
こ-きゃく [0] 【顧客】
(商店などの)お得意客。こかく。
こ-けんせい【顧憲成】🔗⭐🔉
こ-けんせい 【顧憲成】
(1550-1612) 中国,明末の政治家。政界に入ったが,内閣と対立し辞職。故郷の無錫(江蘇)に東林書院を建てて,東林党の指導者となった。
こ-ていりん【顧亭林】🔗⭐🔉
こ-ていりん 【顧亭林】
⇒顧炎武(コエンブ)
こ-べん【顧眄】🔗⭐🔉
こ-べん [0] 【顧眄】 (名)スル
振り返って見ること。あたりを見ること。こめん。「鞍(アン)に拠つて―する/火の柱(尚江)」
こ-ぼう【顧望】🔗⭐🔉
こ-ぼう ―バウ [0] 【顧望】 (名)スル
(1)振り返って遠くから見ること。「俯仰―する」
(2)あたりに気を配ること。また,ためらうこと。「更に―するところなし/西国立志編(正直)」
こ-めい【顧命】🔗⭐🔉
こ-めい [1] 【顧命】
(1)君主が臨終の時に臣下にのこす命令。
(2)思いやりから出た命令。「関東皆源氏の―に随つて/太平記 11」
こ-もん【顧問】🔗⭐🔉
こ-もん [1] 【顧問】
(1)団体や会社などで,相談を受け,意見を述べる役。また,その人。
(2)相談すること。意見を求めること。「―にもそなはりぬべし/著聞 3」
こもん-かん【顧問官】🔗⭐🔉
こもん-かん ―クワン [2] 【顧問官】
元首などの諮問を受けて,意見を述べる官職。旧憲法下の枢密顧問官・宮中顧問官など。
こもん-べんごし【顧問弁護士】🔗⭐🔉
こもん-べんごし [6] 【顧問弁護士】
個人や団体の顧問となっている弁護士。
こ-やおう【顧野王】🔗⭐🔉
こ-やおう ―ヤワウ 【顧野王】
(519-581) 中国,南北朝の梁・陳の学者。字(アザナ)は希馮(キヒヨウ)。陳の国史編纂を総管した。字書「玉篇」,著「輿地志(ヨチシ)」など。
こ-りょ【顧慮】🔗⭐🔉
こ-りょ [1] 【顧慮】 (名)スル
気にかけること。心配すること。「周囲の思惑を―するゆとりがない」
こきゃく【顧客】(和英)🔗⭐🔉
こもん【顧問】(和英)🔗⭐🔉
こもん【顧問】
an adviser;a counselor.‖顧問弁護士 a corporation lawyer.法律顧問 a legal adviser.
こりょ【顧慮する】(和英)🔗⭐🔉
こりょ【顧慮する】
consider;→英和
takeinto consideration.…を〜しないで paying no attention.
広辞苑+大辞林に「顧」で始まるの検索結果。
筆順
〔頁部12画/21画/常用/2460・385C〕
[
] 字形
〔頁部12画/21画〕
〔音〕コ(漢)
〔訓〕かえりみる
[意味]
①ふりむいて見る。見まわす。「一顧・右顧左眄うこさべん」
②思いめぐらす。心をその方に向ける。心にかける。「顧慮・顧客・回顧・愛顧」「顧かえりみて他を言う」(
」(=わくの中にかかえこむ)。わくの中で考えをめぐらす意。
[下ツキ
愛顧・一顧・右顧左眄・恩顧・回顧・眷顧・後顧・左顧右眄・三顧