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広辞苑の検索結果 (50)

おさ🔗🔉

おさ 田の区画。耕地整理を「おさなおし」という。

おさ【長】ヲサ🔗🔉

おさヲサ ①一群の人の中で、かしらだつ者。かしら。長ちょう。万葉集5「楚しもと取る里―が声はねやどまで来立ち呼ばひぬ」 ②最もすぐれたもの。「鯛は魚の―」

おさ【筬】ヲサ🔗🔉

おさヲサ ①織機の付属具。経たて糸の位置を整え、緯よこ糸を打ち込むのに用いる。竹の薄い小片を櫛の歯のように列ね、長方形の框わくに入れたもの(竹筬)であったが、今は鋼または真鍮しんちゅう製の扁平な針金で製したもの(金筬)を多く用いる。 筬 撮影:薗部 澄(JCII蔵) (→)「くじらひげ」の別称。

おさ【訳語】ヲサ🔗🔉

おさ訳語ヲサ 外国語を通訳すること。また、その人。通訳。通事。通弁。〈日本霊異記訓釈〉

おさあい【幼児】ヲサ‥🔗🔉

おさあい幼児ヲサ‥ (オサナイの転)幼い者。御伽草子、唐糸草子「―の心にさへ」

おさあ・い【幼い】ヲサ‥🔗🔉

おさあ・い幼いヲサ‥ 〔形〕 オサナイの転。浄瑠璃、頼朝伊豆日記「―・いかたへの御慰にさしあげ」

おさいオサヰ🔗🔉

おさいオサヰ 浄瑠璃「鑓の権三重帷子やりのごんざかさねかたびら」中の人物。浅香市之進の妻で、笹野権三と通じて夫に討たれる。

お‐さい【御宰】🔗🔉

お‐さい御宰】 宰領の敬称。

お‐さい【御菜】🔗🔉

お‐さい御菜】 菜さいの丁寧な表現。おかず。副食物。

おさ・う【押ふ・抑ふ・圧さふ】オサフ🔗🔉

おさ・う押ふ・抑ふ・圧さふオサフ 〔他下二〕 ⇒おさえる(下一)

おさえ【押え・抑え】オサヘ🔗🔉

おさえ押え・抑えオサヘ ①おさえること。抑止。「―がきかない」 ②おさえるのに用いるもの。おもし。おし。また、脇息きょうそくなど。 ③敵をささえ防ぐこと。防備。万葉集20「しらぬひ筑紫の国は賊あた守る―の城そと」。「―の投手」 ④隊列や行列の最後にあって、列が乱れないようにする人。しんがり。男色大鑑「乗物つらせて―に五十あまりの親仁」 ⑤差そうとする盃をおし返して重ねて飲ませること。 ⑥宴席などで、最後に出すもの。「―の杯」 ⑦櫓を操って船首を右方に向けること。櫓で行う面舵おもかじ。↔控え。 ⇒おさえ‐ぎ【押え木】 ⇒おさえ‐こみ【抑え込み】 ⇒おさえ‐じ【押え字・抑え字】 ⇒おさえ‐じろ【押え城】 ⇒おさえ‐ぜい【押え勢】 ⇒おさえ‐だい【押え台】 ⇒おさえ‐だち【押え立ち】 ⇒おさえ‐どころ【押え所】 ⇒おさえ‐ば【押え歯】 ⇒おさえ‐ばしら【押え柱】 ⇒おさえ‐ボルト【押えボルト】 ⇒おさえ‐もの【押え物】 ⇒押えがきく ○押えがきくおさえがきく 人々を服従させる力がある。 ⇒おさえ【押え・抑え】

○押えがきくおさえがきく🔗🔉

○押えがきくおさえがきく 人々を服従させる力がある。 ⇒おさえ【押え・抑え】 おさえ‐ぎ押え木オサヘ‥ 物をおさえる木。 ⇒おさえ【押え・抑え】 おさえ‐こみ抑え込みオサヘ‥ 柔道の寝技ねわざの一つ。相手をおさえつけてその自由を制する。20秒で「有効」、25秒で「技有り」、30秒で「一本」となる。なお、国際ルールでは、15秒で「有効」、20秒で「技有り」、25秒で「一本」。抑え込み技。おさえわざ。 ⇒おさえ【押え・抑え】 おさえ‐こ・む押さえ込むオサヘ‥ 〔他五〕 ①㋐押さえて動けないようにする。「暴漢を―・む」 ㋑柔道で、抑え込みの技をかける。 ②圧力をかけて、意見の発表や活動が自由にできないようにする。「反対派を―・む」 おさえ‐じ押え字・抑え字オサヘ‥ 連歌で、句末の「てにをは」に対して、上にあって応ずる「てにをは」。「水寒し雪や山より流るらん」の「らん」に対する「や」の類。 ⇒おさえ【押え・抑え】 おさえ‐じろ押え城オサヘ‥ 国境に設けて防備とする城。 ⇒おさえ【押え・抑え】 おさえ‐ぜい押え勢オサヘ‥ 戦線の後方に配置し、おさえとする軍勢。〈日葡辞書〉 ⇒おさえ【押え・抑え】 おさえ‐だい押え台オサヘ‥ 丁重な饗応の終りに出す肴物の台。島台や三方を用い、造花の稲穂・蕗ふき・芋の子などを飾り、取り肴を添えたもの。→おさえもの⇒おさえ【押え・抑え】 おさえ‐だち押え立ちオサヘ‥ 赤ん坊などが、物をおさえて立つこと。つかまり立ち。とりかへばや「やうやう―などするがうつくしきも」 ⇒おさえ【押え・抑え】 おさえ‐つ・ける押さえ付ける・抑え付けるオサヘ‥ 〔他下一〕[文]おさへつ・く(下二) ①しっかりとおさえて動けないようにする。「相手を地面に―・ける」 ②自由を抑圧する。活動をおさえる。「少数派を―・ける」「不満を―・ける」 おさえ‐どころ押え所オサヘ‥ ①物を押さえるのに適当な箇所。 ②議論・研究などでしっかりとらえておくべき大切なところ。勘どころ。要点。 ⇒おさえ【押え・抑え】 おさえ‐ば押え歯オサヘ‥ 八重歯やえばの異称。 ⇒おさえ【押え・抑え】 おさえ‐ばしら押え柱オサヘ‥ (→)抱柱だきばしらに同じ。 ⇒おさえ【押え・抑え】 おさえ‐ボルト押えボルトオサヘ‥ ナットを用いず、ねじ穴にねじこむだけで締めつけ固定するボルト。→通しボルト→植込みボルト⇒おさえ【押え・抑え】 おさえ‐もの押え物オサヘ‥ 花鳥山水の作り物の台の上に肴を盛ったもので、酒宴の最後に出すもの。→おさえ台 ⇒おさえ【押え・抑え】 おさ・える押さえる・抑える・圧さえるオサヘル 〔他下一〕[文]おさ・ふ(下二) (オシアフの約)相手の動く力にまけないようにこちら側の力を加える。 ①手などをあてがって圧力を加える。おしつける。源氏物語野分「みすの吹きあげらるるを人々―・へて」。大鏡伊尹「笏を―・へて立ちければはたらと折れけるは」。「文鎮で紙を―・える」 ②出入口などに手などをおしあてる。おおう。後拾遺和歌集「限りぞと思ふにつきぬ涙かな―・ふる袖もくちぬばかりに」。「やかましいので耳を―・えた」「傷口を―・える」 ③動いたり出たりしないようにおしとどめる。くいとめる。源氏物語夕霧「障子を―・へ給へるは、いと物はかなきかためなれど」。平家物語8「水の底で蔵光を取つて―・へ」。「兄にいつも頭を―・えられていた」「財産を―・える」「証拠を―・える」「暴動を―・える」「反対派を―・える」 ④ある限度をこえないようにとめる。封じる。くいとめる。「値段を―・える」「甘みを―・える」 ⑤願望・意図・感情などを抑制する。こらえ忍ぶ。続日本紀22「諸もろもろの意静まりはてなむ後に、傍かたえの上をば宣りたまはむとしてなも、―・へてありつる」。金葉和歌集「―・ふれどあまる涙はもる山の嘆きに落つる雫なりけり」。「怒りを―・える」 ⑥相手の意に反して低く評価する。おとしめる。平家物語4「車の二つの輪に似たりと―・へて書く条奇怪なり」 ⑦相手の差そうとする杯を返してもう一度飲ませる。浄瑠璃、堀川波鼓「ここは母が―・へまし、あひを致して上げません」。「さしつ―・えつ飲む」 ⑧大切なところをしっかりつかまえる。「急所を―・える」「要点を―・える」 ⑨小舟で櫓を面舵おもかじにする。 ◇広く一般に、また、物理的な力を加える意では「押」、抑止・抑制の意では「抑」、上からの圧迫の意の場合には「圧」を使う。 お‐さお小棹ヲサヲ 小さな棹。また、棹。 おさ‐おさヲサヲサ 〔副〕 ①きちんと。ちゃんと。宇津保物語藤原君「よろづの人の、婿になり給へと―聞え給へども、さも物し給はず」 ②(下に打消の語を伴って)ほとんど。全く。ろくに。源氏物語帚木「―立ちおくれず」。「用意―怠りなく」 おさ‐おさ・し長長しヲサヲサシ 〔形シク〕 ①おとなびている。一人前にしっかりしている。伊勢物語「若ければ文も―・しからず」 ②はっきりしている。確実だ。雨月物語1「兵機のことわりは―・しく聞えければ」 おさか忍坂】 奈良県桜井市の古地名。道臣命みちのおみのみことが神武天皇の命により賊を誘殺したという伝説の地。おしさか。 おさ‐かき筬掻きヲサ‥ 筬を造る職人。

おさえ‐ぎ【押え木】オサヘ‥🔗🔉

おさえ‐ぎ押え木オサヘ‥ 物をおさえる木。 ⇒おさえ【押え・抑え】

おさえ‐こみ【抑え込み】オサヘ‥🔗🔉

おさえ‐こみ抑え込みオサヘ‥ 柔道の寝技ねわざの一つ。相手をおさえつけてその自由を制する。20秒で「有効」、25秒で「技有り」、30秒で「一本」となる。なお、国際ルールでは、15秒で「有効」、20秒で「技有り」、25秒で「一本」。抑え込み技。おさえわざ。 ⇒おさえ【押え・抑え】

おさえ‐こ・む【押さえ込む】オサヘ‥🔗🔉

おさえ‐こ・む押さえ込むオサヘ‥ 〔他五〕 ①㋐押さえて動けないようにする。「暴漢を―・む」 ㋑柔道で、抑え込みの技をかける。 ②圧力をかけて、意見の発表や活動が自由にできないようにする。「反対派を―・む」

おさえ‐じ【押え字・抑え字】オサヘ‥🔗🔉

おさえ‐じ押え字・抑え字オサヘ‥ 連歌で、句末の「てにをは」に対して、上にあって応ずる「てにをは」。「水寒し雪や山より流るらん」の「らん」に対する「や」の類。 ⇒おさえ【押え・抑え】

おさえ‐じろ【押え城】オサヘ‥🔗🔉

おさえ‐じろ押え城オサヘ‥ 国境に設けて防備とする城。 ⇒おさえ【押え・抑え】

おさえ‐ぜい【押え勢】オサヘ‥🔗🔉

おさえ‐ぜい押え勢オサヘ‥ 戦線の後方に配置し、おさえとする軍勢。〈日葡辞書〉 ⇒おさえ【押え・抑え】

おさえ‐だい【押え台】オサヘ‥🔗🔉

おさえ‐だい押え台オサヘ‥ 丁重な饗応の終りに出す肴物の台。島台や三方を用い、造花の稲穂・蕗ふき・芋の子などを飾り、取り肴を添えたもの。→おさえもの⇒おさえ【押え・抑え】

おさえ‐だち【押え立ち】オサヘ‥🔗🔉

おさえ‐だち押え立ちオサヘ‥ 赤ん坊などが、物をおさえて立つこと。つかまり立ち。とりかへばや「やうやう―などするがうつくしきも」 ⇒おさえ【押え・抑え】

おさえ‐つ・ける【押さえ付ける・抑え付ける】オサヘ‥🔗🔉

おさえ‐つ・ける押さえ付ける・抑え付けるオサヘ‥ 〔他下一〕[文]おさへつ・く(下二) ①しっかりとおさえて動けないようにする。「相手を地面に―・ける」 ②自由を抑圧する。活動をおさえる。「少数派を―・ける」「不満を―・ける」

おさえ‐どころ【押え所】オサヘ‥🔗🔉

おさえ‐どころ押え所オサヘ‥ ①物を押さえるのに適当な箇所。 ②議論・研究などでしっかりとらえておくべき大切なところ。勘どころ。要点。 ⇒おさえ【押え・抑え】

おさえ‐ば【押え歯】オサヘ‥🔗🔉

おさえ‐ば押え歯オサヘ‥ 八重歯やえばの異称。 ⇒おさえ【押え・抑え】

おさえ‐ばしら【押え柱】オサヘ‥🔗🔉

おさえ‐ばしら押え柱オサヘ‥ (→)抱柱だきばしらに同じ。 ⇒おさえ【押え・抑え】

おさえ‐ボルト【押えボルト】オサヘ‥🔗🔉

おさえ‐ボルト押えボルトオサヘ‥ ナットを用いず、ねじ穴にねじこむだけで締めつけ固定するボルト。→通しボルト→植込みボルト⇒おさえ【押え・抑え】

おさえ‐もの【押え物】オサヘ‥🔗🔉

おさえ‐もの押え物オサヘ‥ 花鳥山水の作り物の台の上に肴を盛ったもので、酒宴の最後に出すもの。→おさえ台 ⇒おさえ【押え・抑え】

おさ・える【押さえる・抑える・圧さえる】オサヘル🔗🔉

おさ・える押さえる・抑える・圧さえるオサヘル 〔他下一〕[文]おさ・ふ(下二) (オシアフの約)相手の動く力にまけないようにこちら側の力を加える。 ①手などをあてがって圧力を加える。おしつける。源氏物語野分「みすの吹きあげらるるを人々―・へて」。大鏡伊尹「笏を―・へて立ちければはたらと折れけるは」。「文鎮で紙を―・える」 ②出入口などに手などをおしあてる。おおう。後拾遺和歌集「限りぞと思ふにつきぬ涙かな―・ふる袖もくちぬばかりに」。「やかましいので耳を―・えた」「傷口を―・える」 ③動いたり出たりしないようにおしとどめる。くいとめる。源氏物語夕霧「障子を―・へ給へるは、いと物はかなきかためなれど」。平家物語8「水の底で蔵光を取つて―・へ」。「兄にいつも頭を―・えられていた」「財産を―・える」「証拠を―・える」「暴動を―・える」「反対派を―・える」 ④ある限度をこえないようにとめる。封じる。くいとめる。「値段を―・える」「甘みを―・える」 ⑤願望・意図・感情などを抑制する。こらえ忍ぶ。続日本紀22「諸もろもろの意静まりはてなむ後に、傍かたえの上をば宣りたまはむとしてなも、―・へてありつる」。金葉和歌集「―・ふれどあまる涙はもる山の嘆きに落つる雫なりけり」。「怒りを―・える」 ⑥相手の意に反して低く評価する。おとしめる。平家物語4「車の二つの輪に似たりと―・へて書く条奇怪なり」 ⑦相手の差そうとする杯を返してもう一度飲ませる。浄瑠璃、堀川波鼓「ここは母が―・へまし、あひを致して上げません」。「さしつ―・えつ飲む」 ⑧大切なところをしっかりつかまえる。「急所を―・える」「要点を―・える」 ⑨小舟で櫓を面舵おもかじにする。 ◇広く一般に、また、物理的な力を加える意では「押」、抑止・抑制の意では「抑」、上からの圧迫の意の場合には「圧」を使う。

お‐さお【小棹】ヲサヲ🔗🔉

お‐さお小棹ヲサヲ 小さな棹。また、棹。

おさ‐おさヲサヲサ🔗🔉

おさ‐おさヲサヲサ 〔副〕 ①きちんと。ちゃんと。宇津保物語藤原君「よろづの人の、婿になり給へと―聞え給へども、さも物し給はず」 ②(下に打消の語を伴って)ほとんど。全く。ろくに。源氏物語帚木「―立ちおくれず」。「用意―怠りなく」

おさ‐おさ・し【長長し】ヲサヲサシ🔗🔉

おさ‐おさ・し長長しヲサヲサシ 〔形シク〕 ①おとなびている。一人前にしっかりしている。伊勢物語「若ければ文も―・しからず」 ②はっきりしている。確実だ。雨月物語1「兵機のことわりは―・しく聞えければ」

おさか【忍坂】🔗🔉

おさか忍坂】 奈良県桜井市の古地名。道臣命みちのおみのみことが神武天皇の命により賊を誘殺したという伝説の地。おしさか。

おさ‐かき【筬掻き】ヲサ‥🔗🔉

おさ‐かき筬掻きヲサ‥ 筬を造る職人。 ○御座が醒めるおざがさめる 一座の興がうすらぐ。座が白ける。 ⇒お‐ざ【御座】

おさ‐がに【長蟹・筬蟹】ヲサ‥🔗🔉

おさ‐がに長蟹・筬蟹ヲサ‥ スナガニ科のカニ。体は暗紫褐色。甲は横に長く、筬に似る。鋏脚きょうきゃくは長い。甲幅約5センチメートル。長い眼柄をもつ。東京以南で台湾まで分布、河口近くの砂泥地に生息。近縁のヤマトオサガニは内湾の軟泥地に住み、魚類の餌として重要。

おさかべ‐ぎつね【刑部狐・於佐賀部狐】🔗🔉

おさかべ‐ぎつね刑部狐・於佐賀部狐】 姫路城の守護神、刑部大明神の正体と伝える老狐。

おさかべ‐しんのう【忍壁親王・刑部親王】‥ワウ🔗🔉

おさかべ‐しんのう忍壁親王・刑部親王‥ワウ 天武天皇の皇子。681年川島皇子らと「帝紀及び上古の諸事」を撰し、701年(大宝1)藤原不比等と大宝律令を撰定。703年知太政官事。( 〜705)

おさ‐がめ【長亀・革亀】ヲサ‥🔗🔉

おさ‐がめ長亀・革亀ヲサ‥ 海産のカメ。現存する亀の中で最大で甲長2メートルに達し、背甲に7本、腹甲に5本の縦の隆起線がある。熱帯・亜熱帯の外洋にすみ、日本でも稀に捕獲。

お‐さがり【御下がり】🔗🔉

お‐さがり御下がり】 ①神仏の供物の取り下げられたもの。 ②客に出した食物の残り。 ③目上や年長の者などからゆずられた、使い古しの衣服・物品。お古。「兄の―」 ④都会から地方へ行くこと。下向げこう。 ⑤(「御降」と書く)正月三箇日に降る雪または雨の忌詞。〈[季]新年〉。「まんべんに―受ける小家哉」(一茶)

お‐さき【尾先】ヲ‥🔗🔉

お‐さき尾先ヲ‥ ①尾のさき。 ②尾と先。 ⇒おさき‐よつじろ【尾先四白】

お‐さき【尾崎・尾前・尾先】ヲ‥🔗🔉

お‐さき尾崎・尾前・尾先ヲ‥ 山裾で、一段小高く突き出ている所。俚諺に「尾前谷口宮の前」といい、こういう土地に住家を建てることを忌む。今昔物語集12「―の有る上より吉く造りたる屋の妻僅かに見ゆ」

お‐さき【御先】🔗🔉

お‐さき御先】 ①「さき」「さきだち」の尊敬語。「―に失礼」 ②行列の先頭。 ③人の手先に使われること。また、その者。洒落本、自惚鏡「あいつも―な野郎よ」。「―に使われる」 ⇒おさき‐ぎつね【御先狐】 ⇒おさき‐タバコ【御先煙草】 ⇒おさき‐まっくら【御先真っ暗】 ⇒おさき‐もの【御先者】

おさぎ【兎】ヲサギ🔗🔉

おさぎヲサギ (上代東国方言)うさぎ。万葉集14「とやの野に―狙ねらはりをさをさも」

おさき‐ぎつね【御先狐】🔗🔉

おさき‐ぎつね御先狐】 俗に、飼い馴らすと飼主の命を奉じて種々の神変不思議なことをするという妖狐。尾裂狐。 ⇒お‐さき【御先】

おさき‐ぎつね【尾裂狐】ヲ‥🔗🔉

おさき‐ぎつね尾裂狐ヲ‥ (尾が裂けているという俗説から)御先狐の異称。

おさき‐タバコ【御先煙草】🔗🔉

おさき‐タバコ御先煙草】 主人側から客へ接待に出すタバコ。歌舞伎、小袖曾我薊色縫「―にわしが烟草をいくら呑んだか知れませぬ」 ⇒お‐さき【御先】

お‐さきぼう【御先棒】‥バウ🔗🔉

お‐さきぼう御先棒‥バウ ⇒さきぼう ⇒御先棒をかつぐ

○御先棒をかつぐおさきぼうをかつぐ🔗🔉

○御先棒をかつぐおさきぼうをかつぐ 軽々しく人の手先になる。 ⇒お‐さきぼう【御先棒】 おざき‐ほつき尾崎秀樹ヲ‥ 文芸評論家。台北生れ。ゾルゲ事件の真相解明に携わる。大衆文学の研究・評論など幅広い執筆活動を展開。著「ゾルゲ事件」「大衆文学論」など。(1928〜1999) ⇒おざき【尾崎】 おざき‐ほつみ尾崎秀実ヲ‥ 中国研究家。東京生れ。東大卒。朝日新聞記者。東亜協同体論を主唱。1941年ゾルゲ事件に連座して逮捕、のち処刑。著「現代支那論」「現代支那批判」、獄中書簡集「愛情はふる星のごとく」など。(1901〜1944) ⇒おざき【尾崎】 おざき‐まさよし尾崎雅嘉ヲ‥ 江戸後期の国学者。大坂の人。号は蘿月庵・華陽など。著「群書一覧」「百人一首一夕話」など。(1755〜1827) ⇒おざき【尾崎】 おさき‐まっくら御先真っ暗】 前途の見通しが全くつかないこと。 ⇒お‐さき【御先】 おさ‐ぎみ長君ヲサ‥ 中心人物。頭領。 おざき‐みどり尾崎翠ヲ‥ 小説家。鳥取県生れ。日本女子大中退。意識の流れや生理の不安定感をユーモラスに表出。作「第七官界彷徨ほうこう」など。(1896〜1971) ⇒おざき【尾崎】 おさき‐もの御先者】 調子にのって先に立って事をする者。浮世風呂4「猿田の彦が―に、鼬岩いたちいわがはしつこいと来て居るから」 ⇒お‐さき【御先】 おざき‐ゆきお尾崎行雄ヲ‥ヲ 政党政治家。号、咢堂がくどう。相州津久井(神奈川県)生れ。慶応義塾に学び、立憲改進党創立に参加。第1議会以来25回連続して衆議院に議席を占め、その間、第1次護憲運動に活躍。「憲政の神様」と称される。東京市長、大隈内閣の法相。太平洋戦争期、翼賛選挙を批判し告発される。(1858〜1954) 尾崎行雄 撮影:田村 茂 →議会演説[尾崎行雄議会演説] ⇒おざき【尾崎】 おさき‐よつじろ尾先四白ヲ‥ 尾と四足の先が白い犬。異霊を有する犬として、飼うことを忌む地方がある。 ⇒お‐さき【尾先】 おざ‐ぎり御座切り】 その場かぎり。今回だけ。 お‐さく御幘】 天皇所用の冠に巻く帯。大嘗祭・新嘗祭・神今食じんごんじきなどの神事に用いる。白の平絹へいけんをたたみ、黒の生絹すずしを張った無文の冠の纓えいを巾子こじぐるみ括ってうしろに結び下げたもの。結び方に山科(もろわな結び)・高倉(かたわな結び)の2流がある。 おさく‐だて御作立て(→)「物作り」2に同じ。 お‐さげ御下げ】 ①女の帯の結び方の一つ。両端を垂れさげる。 ②(「おさげ髪」の略)(→)「下げ髪」2に同じ。 お‐さけび雄叫びヲ‥ (→)「おたけび」に同じ。 お‐ざさ小笹ヲ‥ささ。千載和歌集「分けきつる―が露の繁ければ」 ⇒おざさ‐はら【小笹原】 おさ‐ざけ長酒ヲサ‥ 一座の長になった時に座員にふるまう酒。申楽談儀「―拾貫文」 おざさ‐はら小笹原ヲ‥ 笹の生い茂っている原。詞花和歌集「―駒の景色も春めきにけり」 ⇒お‐ざさ【小笹】 お‐さし御差】 ①大名の家などで、子に乳をさし上げる女。さしうば。浄瑠璃、丹波与作待夜の小室節「―、抱乳母だきうば、お乳の人」 ②宮廷で、下級の女官。 ③さしさわり。 ④「お刺身」の略。歌舞伎、小袖曾我薊色縫「ひらめの―」 お‐さじ御匙】 ①(匙で薬を盛るので)江戸時代、将軍・大名などの侍医の敬称。御典医。 ②長い顔をあざけっていう語。 お‐ざし尾差・尾指ヲ‥ ①尾の状態。宇治拾遺物語7「馬のふるまひ、おもだち、―、足つきなど」 ②建おざすこと。 お‐ざしき御座敷】 ①「座敷」の丁寧な言い方。 ②芸人・芸者にとって、その呼ばれる宴席。 ⇒おざしき‐うた【御座敷唄】 ⇒御座敷がかかる おざしき‐うた御座敷唄】 芸者衆が宴席で三味線にあわせて座興にうたう民謡などの唄。 ⇒お‐ざしき【御座敷】

おさき‐まっくら【御先真っ暗】🔗🔉

おさき‐まっくら御先真っ暗】 前途の見通しが全くつかないこと。 ⇒お‐さき【御先】

おさ‐ぎみ【長君】ヲサ‥🔗🔉

おさ‐ぎみ長君ヲサ‥ 中心人物。頭領。

おさき‐もの【御先者】🔗🔉

おさき‐もの御先者】 調子にのって先に立って事をする者。浮世風呂4「猿田の彦が―に、鼬岩いたちいわがはしつこいと来て居るから」 ⇒お‐さき【御先】

おさき‐よつじろ【尾先四白】ヲ‥🔗🔉

おさき‐よつじろ尾先四白ヲ‥ 尾と四足の先が白い犬。異霊を有する犬として、飼うことを忌む地方がある。 ⇒お‐さき【尾先】

大辞林の検索結果 (98)

おさ【長】🔗🔉

おさ ヲサ [1] 【長】 多くの人の上に立って,まとめ治める人。頭(カシラ)。ちょう。「人の―たる資格はない」「村―」

おさ【訳語・通事】🔗🔉

おさ ヲサ 【訳語・通事】 通訳。「―福利来ず/日本書紀(推古訓)」

おさ【筬】🔗🔉

おさ ヲサ [1] 【筬】 織機の付属用具の一。竹の薄片を櫛の歯のように並べ,枠をつけたもの。織物の幅とたて糸を整え,杼(ヒ)で打ち込まれたよこ糸を押さえて織り目の密度を決める道具。金属製のものもある。

おさあい【幼い】🔗🔉

おさあい ヲサアイ 【幼い】 〔形容詞「おさあい」の連体形から〕 おさないこと。また,おさない人。「―の心にさへ,親の御恩をおぼしめす/御伽草子・唐糸」

おさあ・い【幼い】🔗🔉

おさあ・い ヲサアイ 【幼い】 (形) 〔中世・近世の語〕 「おさない(幼)」の転。連体形でのみ用いる。「―・い人々/平治(下)」

お-さい【御菜】🔗🔉

お-さい [0] 【御菜】 菜を丁寧にいう語。副食物。おかず。

おさい-ごんざ【おさい権三】🔗🔉

おさい-ごんざ 【おさい権三】 近松門左衛門作の浄瑠璃「鑓(ヤリ)の権三重帷子(カサネカタビラ)」の両主人公。藩の茶道役浅香市之進の妻おさいと,市之進の門弟笹野権三。姦通したとされ市之進に討たれる。

おさ・う【押さふ・抑ふ】🔗🔉

おさ・う オサフ 【押さふ・抑ふ】 (動ハ下二) ⇒おさえる

おさえ【押(さ)え・抑え】🔗🔉

おさえ オサヘ [3][2] 【押(さ)え・抑え】 (1)おさえること。また,おさえる物。「石を置いて―にする」 (2)他人の言動を支配・制限すること。また,欲望などに抗する力。「新任の課長では―がきかない」「その気になったら―のきかない人」 (3)敵の侵攻を防ぐこと。また,防ぐための備えや軍勢。防備。「敵(アタ)守る―の城(キ)そと/万葉 4331」 (4)囲碁で,相手が「伸び」または「はね」を打った時,その石の隣に打って,進出を止めること。 (5)相手の反攻・反撃などを阻止すること。「―のピッチャー」 (6)行列の最後にいて,列を整える役。また,その人。「羽織袴股立の―弐人/歌舞伎・小袖曾我」 (7)決まりをつけること。「義朝の―の詞,後日いかがと思ひてや返す詞はなかりけり/浄瑠璃・鎌田兵衛」 (8)和船で,櫓(ロ)を操作して船首を右に向けること。 ⇔控え (9)相手が返す杯を押し戻して,もう一度飲ませること。「合も―も二人なれば/滑稽本・根南志具佐」

おさえ-ぎ【押(さ)え木】🔗🔉

おさえ-ぎ オサヘ― [3] 【押(さ)え木】 動かないように物を押さえる木。

おさえ-こみ【抑え込み】🔗🔉

おさえ-こみ オサヘ― [0] 【抑え込み】 柔道の技の名。相手をあお向けにおさえつけて,動きを奪った状態。二五秒で「技有り」,三〇秒で「一本」となる。

おさえ-じ【押(さ)え字・抑え字】🔗🔉

おさえ-じ オサヘ― [3] 【押(さ)え字・抑え字】 (1)連歌・俳諧で,句末に一定の結び方を要求する助詞など。や・か・いつ・何など。 (2)係り結びなどの呼応関係にある結びの語。

おさえ-だい【押(さ)え台】🔗🔉

おさえ-だい オサヘ― [3] 【押(さ)え台】 もてなしの宴席で最後のごちそうを盛って出す,盛り台。

おさえ-どころ【押(さ)え所】🔗🔉

おさえ-どころ オサヘ― [4][0] 【押(さ)え所】 (1)押さえる場所。ポイント。 (2)物事を判断・処理するのに重要な点。勘どころ。要点。

おさえ-ばしら【押(さ)え柱】🔗🔉

おさえ-ばしら オサヘ― [4] 【押(さ)え柱】 ⇒抱(ダ)き柱(バシラ)

おさえ-ボルト【押(さ)え―】🔗🔉

おさえ-ボルト オサヘ― [4] 【押(さ)え―】 貫通した穴があけられないとき,相手の部品に雌ねじを切り,これにねじ込んで締めつけるボルト。

おさえ-もの【押(さ)え物】🔗🔉

おさえ-もの オサヘ― [0][5] 【押(さ)え物】 酒宴の最後に出す酒の肴(サカナ)。花鳥山水の作り物の台(押さえ台)に盛る。おさえ。

おさえ-がた・い【抑え難い】🔗🔉

おさえ-がた・い ヲサヘ― 【抑え難い】 (連語) 抑制することがむずかしい。「―・い衝動にかられる」

おさえ-こ・む【押(さ)え込む】🔗🔉

おさえ-こ・む オサヘ― [4] 【押(さ)え込む】 (動マ五[四]) 押さえつけて,動けないようにする。また,押さえて力を発揮させないようにする。「力ずくで―・む」「反主流派の動きを―・む」 [可能] おさえこめる

おさえ-つ・ける【押(さ)え付ける】🔗🔉

おさえ-つ・ける オサヘ― [5] 【押(さ)え付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 おさへつ・く (1)力を入れて強く押さえる。「手足を―・ける」 (2)相手の動きを封じる。活動できないようにする。「反対派を―・ける」

おさ・える【押(さ)える・抑える】🔗🔉

おさ・える オサヘル [3][2] 【押(さ)える・抑える】 (動ア下一)[文]ハ下二 おさ・ふ 〔「押す」に継続の助動詞「ふ」の付いた語〕 (1)力をある部分に加えて,その状態を持続する。《押》(ア)物に力や重みを加えて,動かないようにする。「ドアを手で―・える」「文鎮で半紙を―・える」「髪を―・える」(イ)体の一部に手などをあてる。「目頭(メガシラ)を―・える」「耳を―・える」(ウ)傷口や痛む所に手や物をあてがう。「傷口をガーゼで―・える」 (2)動作・現象の実現をさまたげる。(ア)動きが起ころうとするのを,何らかの手段で,未然にあるいは途中でとどめる。「ライバル会社の進出を―・える」「記事を―・える」(イ)スポーツの試合で,相手が活躍するのをとどめる。「強敵を―・えて優勝する」「相手を 0 点に―・える」(ウ)度をこさないようにする。適当な範囲にあるようにする。「出費を―・える」「量産で値段を―・える」「甘みを―・えた上品な味」(エ)感情が外に表れそうなのを,こらえる。「うれしさを―・え切れないようす」「怒りを―・える」 (3)支配下・管轄(カンカツ)下に置く。《押》(ア)自由に活動できないようにする。「上司に頭を―・えられる」(イ)自分の支配下に置いて他の者をさえぎる。「担保物件を―・える」「帰りの切符は―・えてある」「自動車市場は二社が―・えている」 (4)重要な点を確実に認識・理解する。《押》「要点を―・える」「勘所(カンドコロ)を―・える」「犯行の現場を―・える」 (5)和船で,船首を右に向ける。《押》 ⇔控える (6)下手に見る。「当山の末寺でありながら…と―・へて書く条奇怪なり/平家 4」 (7)差そうとする杯を受けないで,もう一度飲ませる。「一度一度に―・へて酒ぶりかたし/浮世草子・一代男 3」 〔中世末期から近世,ヤ行にも活用した。「涙ヲ―・ユル/日葡」〕

おさ-おさ🔗🔉

おさ-おさ ヲサヲサ [1][0] (副) (1)(下に打ち消しの語を伴って)どんな面からみても十分に。全く。ほとんど。「準備―おこたりなし」「―おとらない」 (2)たしかに。きちんと。もっぱら。「某(ソレガシ)猟師(カリユウド)の家に事(ツカ)へ,―猟の業(ワザ)にも長(タケ)て/こがね丸(小波)」「よろづの人の,壻になり給へと,―聞え給へども,さも物し給はず/宇津保(藤原君)」

おさおさ・し【長長し】🔗🔉

おさおさ・し ヲサヲサシ 【長長し】 (形シク) 一人前にしっかりしている。すぐれている。きちんとしている。「若ければ,文も―・しからず,ことばもいひ知らず/伊勢 107」

おさか【忍坂】🔗🔉

おさか 【忍坂】 奈良県桜井市忍阪(オツサカ)の古名。神武東征伝説では,天皇の命で道臣命(ミチノオミノミコト)が酒盛り中の賊を殺した所。おしさか。

おさ-かき【筬掻】🔗🔉

おさ-かき ヲサ― [2] 【筬掻】 筬をつくる職人。

おさ-がに【筬蟹】🔗🔉

おさ-がに ヲサ― [0] 【筬蟹】 〔甲の形を筬に見立てた名〕 カニの一種。甲長16ミリメートル,甲幅36ミリメートルほどの横に長い長方形。眼柄が長い。東京湾以南の内湾の遠浅の泥地に穴を掘ってすむ。

おさかべ-ぎつね【刑部狐】🔗🔉

おさかべ-ぎつね 【刑部狐】 姫路城天守閣五層目にすむという老狐。姫路城の守護神という。刑部大明神。

おさかべ-しんのう【忍壁親王・刑部親王】🔗🔉

おさかべ-しんのう ―シンワウ 【忍壁親王・刑部親王】 (?-705) 天武天皇の皇子。681年帝紀などの修史事業に参加。701年藤原不比等らと大宝律令を編纂。

おさ-がめ【長亀】🔗🔉

おさ-がめ ヲサ― [0] 【長亀】 海産のカメ。最大のカメで,全長2.4メートルに達する。背面に縦に七条の明らかな隆起があり,亀甲(キツコウ)模様はない。熱帯・亜熱帯の海に分布するが,日本沿岸にも接近する。

お-さがり【御下(が)り】🔗🔉

お-さがり [2] 【御下(が)り】 (1)神仏に供えたあと,下げた飲食物。 (2)客に出した食物の残り。 (3)年長者や目上の人からもらった使い古しの品物。お古。「兄の―の服」 (4)(「御降り」と書く)正月三が日に降る雨や雪。[季]新年。《―になるらん旗の垂れ具合/夏目漱石》

お-さき【尾先】🔗🔉

お-さき ヲ― [0] 【尾先】 (動物の)尾の先。

おさき-よつじろ【尾先四白】🔗🔉

おさき-よつじろ ヲ― [4] 【尾先四白】 尾と四足の先の白い犬。霊力をもつとして,飼うことを忌む地方がある。

お-さき【尾崎・尾前・尾先】🔗🔉

お-さき ヲ― 【尾崎・尾前・尾先】 〔「おざき」とも〕 平野に入り込んだ山すその先端。「南の―へ下降て/太平記 8」

お-さき【御先】🔗🔉

お-さき [0] 【御先】 (1)相手を敬って「先」を丁寧にいう語。「どうぞ―にお召し上がり下さい」「私は―へ御飯戴きます/金色夜叉(紅葉)」 〔明治時代までは「お先へ」の形が用いられた〕 (2)(「お先に・お先に失礼します」の形で)相手よりも先に物事を行う時にいう挨拶のことば。「―,と言って帰る」 (3)将来。先。 (4)人を手先に使うこと。また,人に利用される者。「―に許り遣はれて/洒落本・南閨雑話」

おさき-ぎつね【御先狐】🔗🔉

おさき-ぎつね [4] 【御先狐】 ⇒尾裂(オサ)き狐(ギツネ)

おさき-タバコ【御先―】🔗🔉

おさき-タバコ [4] 【御先―】 主人が客にもてなしに出すタバコ。「しやあしやあと,―にわしが煙草をいくら呑んだか知れませぬ/歌舞伎・小袖曾我」

おさき-ばしり【御先走り】🔗🔉

おさき-ばしり [4] 【御先走り】 他人より先に軽はずみに行動すること。また,その人。おさきっぱしり。

おさき-まっくら【御先真っ暗】🔗🔉

おさき-まっくら [6] 【御先真っ暗】 (形動) 将来の見通しが全くつかないこと。将来に希望が見出せないこと。「不況で経済界は―だ」

おさき-もの【御先者】🔗🔉

おさき-もの 【御先者】 人の手先に使われる者。また,人の先に立って騒ぐ軽率な人。「燃木に火をさす―/滑稽本・浮世風呂 4」

おさぎ【兎】🔗🔉

おさぎ ヲサギ 【兎】 〔上代東国方言〕 ウサギ。「等夜の野に―狙(ネラ)はりをさをさも/万葉 3529」

おさき-ぎつね【尾裂き狐】🔗🔉

おさき-ぎつね ヲサキ― [4] 【尾裂き狐】 憑(ツ)き物の一種。狐に似た形で白く,尾が二つに裂けているという。関東地方西部から長野県東部にかけて信じられていた。御先狐。

お-さきぼう【御先棒】🔗🔉

お-さきぼう ―サキバウ [0] 【御先棒】 ⇒先棒(サキボウ)

おさきぼう-かつぎ【御先棒担ぎ】🔗🔉

おさきぼう-かつぎ ―サキバウ― [6] 【御先棒担ぎ】 ⇒先棒担(サキボウカツ)ぎ

お-さく【御🔗🔉

お-さく [0] 【御】 御の冠に結ぶ白絹。纓(エイ)を巾子(コジ)の上から前へ折り巾子ぐるみ後ろに結び垂れる。結び方に山科流と高倉流がある。

おさく-の-かんむり【御の冠】🔗🔉

おさく-の-かんむり [0] 【御の冠】 御を結び垂れた黒の生絹(スズシ)の冠。天皇が神事のときに用いる。 御の冠 の冠" src="/%E5%A4%A7%E8%BE%9E%E6%9E%97/binary/mono_178327_576_256_200.bmp" /> [図]

お-さげ【御下げ】🔗🔉

お-さげ [2] 【御下げ】 (1)少女の髪形で,髪を左右に分けて編んで下げるもの。また,頭上にまとめて後ろへ垂れるものもいう。お下げ髪。 (2)女帯の結び方。結んで両端を垂れ下げる。お下げ結び。

おさげ-がみ【御下げ髪】🔗🔉

おさげ-がみ [3] 【御下げ髪】 「おさげ{(1)}」に同じ。

お-さけび【雄叫び】🔗🔉

お-さけび ヲ― 【雄叫び】 ⇒おたけび(雄叫)

お-さし【御差し】🔗🔉

お-さし 【御差し】 (1)身分の高い人の子に乳を与える女。「―抱乳母(ダキウバ)お乳の人/浄瑠璃・丹波与作(上)」 (2)〔「さし」は「刺身」の略〕 刺身を丁寧にいう語。「冷くつてもひらめ―が書抜さ/歌舞伎・小袖曾我」 (3)〔「お差し支え」の略〕 都合の悪いこと。「『―かえ』『いつもの癪さ』/人情本・辰巳園 3」

お-さじ【御匙】🔗🔉

お-さじ [2] 【御匙】 (1)さじを丁寧にいう語。 (2)「御匙医師」の略。

おさじ-いし【御匙医師】🔗🔉

おさじ-いし 【御匙医師】 〔匙で薬を盛るところから〕 江戸時代,将軍・大名の侍医の称。御匙医。

おさ-しだ【筬羊歯】🔗🔉

おさ-しだ ヲサ― [0] 【筬羊歯】 シシガシラ科の常緑性シダ植物。山地に自生。裸葉は根生して長さ約30センチメートル。筬に似て,多数の羽片に分かれる。胞子葉は羽片が両端から巻き込み,胞子嚢(ホウシノウ)群を包む。

お-さすり【御摩】🔗🔉

お-さすり 【御摩】 女中を兼ねた妾(メカケ)。お撫(ナデ)。「お針と―兼帯でしかも三分の給金に/歌舞伎・櫓太鼓」

おさ-ぞうむし【筬象虫】🔗🔉

おさ-ぞうむし ヲサザウムシ [3] 【筬象虫】 オサゾウムシ科の甲虫の総称。各種の植物や穀類の害虫。日本にはオオゾウムシ・コクゾウムシなど三〇種余が生息。

おさだ【長田】🔗🔉

おさだ ヲサダ 【長田】 姓氏の一。

おさだ-あらた【長田新】🔗🔉

おさだ-あらた ヲサダ― 【長田新】 (1887-1961) 教育学者。長野県生まれ。広島文理大学長。ペスタロッチ研究を基礎に自発性と知育重視の教育学を説く。日本教育学会を創立,「原爆の子」編纂など平和運動・平和教育に挺身(テイシン)。

おさた-がき【御沙汰書】🔗🔉

おさた-がき [0] 【御沙汰書】 江戸時代,諸大名の留守居役の要望により,幕府の坊主が作成した江戸城中の政治,将軍・老中などの日々の動向の報告書。

おさたけ【尾佐竹】🔗🔉

おさたけ ヲサタケ 【尾佐竹】 姓氏の一。

おさたけ-たけき【尾佐竹猛】🔗🔉

おさたけ-たけき ヲサタケ― 【尾佐竹猛】 (1880-1946) 司法官・歴史学者。石川県生まれ。明治法律学校卒。大審院判事。明治文化研究会主幹。編著「明治文化全集」,著「日本憲政史大綱」「維新前後に於ける立憲思想」など。

お-さだまり【御定まり】🔗🔉

お-さだまり [0] 【御定まり】 決まりきっていること。お決まり。「会えば―のお説教」

おさだめ-がき【御定書】🔗🔉

おさだめ-がき [0] 【御定書】 (1)江戸時代,法令一般の称。 (2)「公事方(クジガタ)御定書」の略。

おさだめがき-ひゃっかじょう【御定書百箇条】🔗🔉

おさだめがき-ひゃっかじょう ―ヒヤクカデウ 【御定書百箇条】 「公事方(クジガタ)御定書」の下巻の称。

お-さつ【御薩】🔗🔉

お-さつ [2] 【御薩】 サツマイモのこと。主に女性がいう。

お-さつ【御札】🔗🔉

お-さつ [0] 【御札】 紙幣。札(サツ)。

お-さっし【御察し】🔗🔉

お-さっし [0] 【御察し】 「察し」の尊敬語。「―のとおり」「どれほどの苦労か―がつくでしょう」

お-さと【御里】🔗🔉

お-さと [0] 【御里】 (1)他人の実家・生家を敬っていう語。 (2)生まれや育ち。また,今までの経歴。「鼻子の言葉使ひは益(マスマス)―をあらはして来る/吾輩は猫である(漱石)」

おさ-な【幼】🔗🔉

おさ-な ヲサ― 【幼】 □一□形容詞「おさなし」の語幹。 □二□「おさなご」に同じ。「此―,…ちいさき手を合はせて/おらが春」

おさな-がお【幼顔】🔗🔉

おさな-がお ヲサ―ガホ [3][0] 【幼顔】 幼い時の顔つき。

おさな-ご【幼子】🔗🔉

おさな-ご ヲサ― [3] 【幼子】 幼い子供。年端(トシハ)のいかない子。幼児。

おさな-ごこち【幼心地】🔗🔉

おさな-ごこち ヲサ― 【幼心地】 「おさなごころ」に同じ。「―にも,さすがに,うちまもりて伏目になりて/源氏(若紫)」

おさな-ごころ【幼心】🔗🔉

おさな-ごころ ヲサ― [4] 【幼心】 理解力・判断力の十分でない子供の心。子供心。おさな心地。「―に覚えている」「―にも気の毒に思った」

おさな-だち【幼立ち】🔗🔉

おさな-だち ヲサ― [0] 【幼立ち】 幼い頃の成長の様子。幼生(オサナオ)い。「我が―は知つても居らるべけれど/いさなとり(露伴)」

おさな-づま【幼妻】🔗🔉

おさな-づま ヲサ― [4] 【幼妻】 年が若くて,まだ子供っぽい感じの妻。

おさな-ともだち【幼友達】🔗🔉

おさな-ともだち ヲサ― [4] 【幼友達】 子供の頃からの友達。

おさな-な【幼名】🔗🔉

おさな-な ヲサ― 【幼名】 元服以前の名。童名(ワラワナ)。ようみょう。

おさな-なじみ【幼馴染み】🔗🔉

おさな-なじみ ヲサ― [4] 【幼馴染み】 幼いときに親しくしていたこと。また,その人。「彼とは―だ」

おさな-ものがたり【幼物語】🔗🔉

おさな-ものがたり ヲサ― [6] 【幼物語】 (1)幼い頃の話。 (2)童話。

おさない【小山内】🔗🔉

おさない ヲサナイ 【小山内】 姓氏の一。

おさない-かおる【小山内薫】🔗🔉

おさない-かおる ヲサナイカヲル 【小山内薫】 (1881-1928) 劇作家・演出家・小説家。広島生まれ。東大卒。歌舞伎・新派劇にかわる近代的演劇を志し,1909年(明治42)二世市川左団次と自由劇場を創立,西欧近代劇の上演を行う。24年(大正13)土方与志と築地小劇場を設立,日本の新劇の基礎を築いた。戯曲「息子」,小説「大川端」など。

おさ-な・い【幼い】🔗🔉

おさ-な・い ヲサ― [3] 【幼い】 (形)[文]ク をさな・し 〔「長(オサ)無し」の意〕 (1)年齢がごく若い。年がゆかない。「―・い子供」 (2)考えや行動が子供っぽい。未熟だ。「―・い考え」「女児のためには親―・くなりぬべし/土左」 [派生] ――げ(形動)――さ(名)

おさ-な・し【幼し】🔗🔉

おさ-な・し ヲサ― 【幼し】 (形ク) ⇒おさない

おさな・びる【幼びる】🔗🔉

おさな・びる ヲサナ― [4] 【幼びる】 (動バ上一)[文]バ上二 をさな・ぶ 幼く見える。子供っぽい。「今更に心の―・びた胸を躍らしてゐた/青草(秋江)」「恨み給ふけはひ―・びて/狭衣 2」

おさな-び・る【幼びる】🔗🔉

おさな-び・る ヲサナ― 【幼びる】 (動ラ下二) 「おさなびる(上一)」に同じ。「手など―・れて見えけれども/住吉」

おさえ【押え】(和英)🔗🔉

おさえ【押え】 a weight (重し).→英和 〜がきかない have no control.

おさえつける【押え付ける】(和英)🔗🔉

おさえつける【押え付ける】 hold[keep]down;check;→英和 control.→英和

おさえる【押[抑・圧]える】(和英)🔗🔉

おさえる【押[抑・圧]える】 (1) holddown (押えつける). (2) suppress(鎮圧);→英和 control (抑制);→英和 check (抑止).→英和 (3) catch (捕える);→英和 arrest.→英和 (4) seize (差し押える);→英和 attach.→英和

おさおさ(和英)🔗🔉

おさおさ 〜怠りない be fully prepared.

おさがり【お下がり】(和英)🔗🔉

おさがり【お下がり】 a hand-me-down;an offering withdrawn (供物の).

おさき【どうぞお先に】(和英)🔗🔉

おさき【どうぞお先に】 You go first./After you.〜に失礼 Excuse me.

おさきぼう【お先棒をかつぐ】(和英)🔗🔉

おさきぼう【お先棒をかつぐ】 be (willingly) made a cat's-paw.

おさげ【お下げに結う】(和英)🔗🔉

おさげ【お下げに結う】 wear one's hair in a plait[in braids].→英和

おさと【お里】(和英)🔗🔉

おさと【お里】 one's old home.〜が知れる[事が主語]betray one's origin.[人が主語]betray oneself.

おさない【幼い】(和英)🔗🔉

おさない【幼い】 infant;→英和 juvenile;→英和 childish;→英和 inexperienced.→英和 〜時に(から) in (from) one's childhood.

おさながお【幼顔】(和英)🔗🔉

おさながお【幼顔】 one's baby face.

おさなご【幼児】(和英)🔗🔉

おさなご【幼児】 a baby;→英和 an infant (child).→英和

おさなごころ【幼心に】(和英)🔗🔉

おさなごころ【幼心に】 to one's childish mind[heart].

おさなづま【幼な妻】(和英)🔗🔉

おさなづま【幼な妻】 a child wife.

おさななじみ【幼馴染】(和英)🔗🔉

おさななじみ【幼馴染】 a friend of one's early childhood.

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