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乂 おさまる🔗🔉

【乂】 2画 丿部  区点=4809 16進=5029 シフトJIS=98A7 《音読み》 ガイ/ゲ〈y〉 《訓読み》 かる/おさめる(をさむ)/おさまる(をさまる) 《意味》 ガイス{動}かる。伸びた草木をかりとる。〈同義語〉→刈ガイガイス{動}おさめる(ヲサム)。おさまる(ヲサマル)。よけいな部分や悪いところを切り捨てて、形を整える。「烝烝乂不格姦=烝烝トシテ乂メテ姦ニ格ラシメズ」〔→書経{名}整った人。「俊乂シュンガイ」 《解字》 指事。刃物やはさみの刃を左右に交差させて草木をかりとるさまを示す。刈ガイ(草木をかる)の原字。 《単語家族》 刈園芸の芸(草木の伸びすぎた枝葉を切り捨て、形を整える)と同系。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

乱 おさめる🔗🔉

【乱】 7画 乙部 [六年] 区点=4580 16進=4D70 シフトJIS=9790 【亂】旧字旧字 13画 乙部 区点=4812 16進=502C シフトJIS=98AA 《常用音訓》ラン/みだ…す/みだ…れる 《音読み》 ラン/ロン〈lun〉 《訓読み》 みだれる(みだる)/みだす/みだれ/おさめる(をさむ) 《名付け》 おさむ 《意味》 {動・形}みだれる(ミダル)。みだす。もつれて、物事の筋道がとおらない。また、そのさま。「治乱興亡」「治マルモ亦タ進ミ、乱ルルモ亦タ進ム」〔→孟子{名}みだれ。戦乱や反乱。「乱将作矣=乱マサニ作ラントス」〔→左伝{動・形}おさめる(ヲサム)。物事のもつれを押さえて筋道を正す。また、そのさま。「予有乱臣十人=予ニ乱臣十人有リ」〔→論語{名}音楽で、楽章の最後をおさめるまとめの一節。「関雎之乱カンショノラン」〔→論語〕 《解字》 会意。左の部分は、糸を上と下から手で引っぱるさま。右の部分は、乙印で押さえるの意を示す。あわせてもつれた糸を両手であしらうさまを示す。もつれ、もつれに手を加えるなどの意をあらわす。おさめるの意味は、後者の転義にすぎない。 《単語家族》 恋レン(心がむすばれる)攣レン(手足がもつれる)と同系。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

修 おさまる🔗🔉

【修】 10画 人部 [五年] 区点=2904 16進=3D24 シフトJIS=8F43 《常用音訓》シュ/シュウ/おさ…まる/おさ…める 《音読み》 シュウ(シウ)/シュ/ス〈xi〉 《訓読み》 おさまる/おさめる(をさむ) 《名付け》 あつむ・おさ・おさむ・さね・すけ・なお・なが・ながき・ながし・なり・のぶ・のり・ひさ・まさ・みち・もと・もろ・よし・よしみ 《意味》 {動}おさめる(ヲサム)。でこぼこをとり去り、すらりとした形に整える。物や文章を形よくする。「行人子羽、修飾之=行人ノ子羽、コレヲ修飾ス」〔→論語〕「修其祖廟=其ノ祖廟ヲ修ム」〔→中庸{動}おさめる(ヲサム)。性質や品行のかどだった点をとり去り、すらりとした人がらにする。「修養」「修己以安人=己ヲ修メテ以テ人ヲ安ンズ」〔→論語{動}おさめる(ヲサム)。資料を添削して編集し、すらりとした書物の形に整える。「退而修詩書礼楽=退イテ詩書礼楽ヲ修ム」〔→史記{動}おさめる(ヲサム)。欠けた点を補い繕ってすらりとした形にまとめる。「修我牆屋=我ガ牆屋ヲ修ム」〔→孟子{形・名}すらりと長い。また、長さ。▽脩シュウに当てた用法。「修竹(細長い竹)」 《解字》 会意。攸ユウは、人の背中にさらさらと細く長く水を注いで行水させるさまを示す会意文字。修は「彡(飾り)+攸(細長い)」で、でこぼこやきれめがなくてすらりと細長く姿が整ったことをあらわす。 《単語家族》 脩シュウ(細長いほし肉)秀(すらりと細長く高くひいでる)痩ソウ(細長くやせた)と同系。 《類義》 →治 《異字同訓》 おさまる/おさめる。→収 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

入 おさめる🔗🔉

【入】 2画 入部 [一年] 区点=3894 16進=467E シフトJIS=93FC 《常用音訓》ニュウ/い…る/い…れる/はい…る 《音読み》 ニュウ(ニフ)/ジュウ(ジフ)/ジュ〈r〉 《訓読み》 はいる/いる/いれる(いる)/おさめる(をさむ)/いり/しお(しほ) 《名付け》 いり・いる・しお・しほ・なり 《意味》 {動}いる。はいる。〈対語〉→出。「入京」「入門」 {動}いれる(イル)。おさめる(ヲサム)。「納入」「入穀者補吏=穀ヲ入ルル者ハ吏ニ補ス」〔→漢書{動}いる。家庭の中にはいる。▽家庭の外に出るのを出という。「弟子入則孝、出則弟=弟子入リテハ則チ孝、出デテハ則チ弟」〔→論語{動}いる。中央の朝廷に仕える。▽地方に赴任するのを出という。「入官」「出将入相=出デテハ将タリ入リテハ相タリ」〔→枕中記{動・名}いる。いり。みいり。「収入」「量入倹用=入ルヲ量リテ用ヲ倹ニス」〔→白居易「入声ニッショウ・ニュウセイ」とは、四声の一つ。 〔国〕しお(シホ)。物を染料に浸す度数をあらわすことば。「一入ヒトシオ」 《解字》 指事。↑型に中へつきこんでいくことを示す。また、入り口を描いた象形と考えてもよい。内の字に音符として含まれる。▽捉音語尾のpがtに転じたばあいはニッと読む。入と納は同系のことばだが、のち、入はおもに「はいる」意に、納は「いれる→おさめる」意に分用された。 《異字同訓》 いる。入る「念の入った話。気に入る。仲間入り。恐れ入る」要る「金が要る。保証人が要る。親の承諾が要る。何も要らない」 《熟語》 →熟語 →下付・中付語 →故事成語 →主要書物

厭 おさえる🔗🔉

【厭】 14画 厂部  区点=1762 16進=315E シフトJIS=897D 《音読み》 エン(エム)/オン(オム)〈yn〉/ヨウ(エフ)〈y〉 《訓読み》 あきる(あく)/いとう(いとふ)/あくまで/おす/おさえる(おさふ) 《意味》 {動}あきる(アク)。有り余っていやになる。また、やりすぎていやになる。「学而不厭=学ンデ厭カズ」〔→論語{動}いとう(イトフ)。しつこくていやになる。もうたくさんだと思う。「厭世エンセイ」「人不厭其言=人、ソノ言ヲ厭ハズ」〔→論語{副}あくまで。とことんまで。「弟子厭観之=弟子、厭クマデコレヲ観ル」〔→荘子{動・形}おす。おさえる(オサフ)。上からおさえつける。上からかぶさったさま。〈類義語〉→圧オウ/アツ。「厭勝ヨウショウ」 {動}隠す。上から下のものをおおい隠す。 {動}悪夢や精霊に押さえられる。うなされる。〈類義語〉→圧。 《解字》 会意。厭の中の部分は熊の字の一部と犬とをあわせ、動物のしつこい脂肪の多い肉を示す。しつこい肉は食べあきていやになる。厂印は上からかぶさるがけや重しの石。厭は、食べあきて、上からおさえられた重圧を感じることをあらわす。 《単語家族》 壓(=圧。上からおさえつける)と同系。 《類義》 →忌 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

収 おさまる🔗🔉

【収】 5画 又部 [六年] 区点=2893 16進=3C7D シフトJIS=8EFB 【收】旧字人名に使える旧字 6画 攴部 区点=5832 16進=5A40 シフトJIS=9DBE 《常用音訓》シュウ/おさ…まる/おさ…める 《音読み》 シュウ(シウ)/ス〈shu・shu〉 《訓読み》 おさまる/おさめる(をさむ)/とらえる(とらふ) 《名付け》 おさむ・かず・さね・すすむ・なお・なか・のぶ・もと・もり・もろ 《意味》 {動}おさめる(ヲサム)。散在したものを一か所にまとめる。「収拾」「古来白骨無人収=古来白骨人ノ収ムル無シ」〔→杜甫{動}おさめる(ヲサム)。手に入れる。〈対語〉→支。「収支」「収其貨宝婦女而東=ソノ貨宝婦女ヲ収メテ東ス」〔→史記{動}おさめる(ヲサム)。取り集めて役所のものにする。「没収」「去三年不反、然後収其田里=去リテ三年反ラズ、然ル後ソノ田里ヲ収ム」〔→孟子{動}おさめる(ヲサム)。中に入れる。「唯収数帙文章=タダ数帙ノ文章ヲ収ム」〔→白居易{動}とらえる(トラフ)。とりおさえる。「収監」「至其門急而収之=ソノ門ニ至リ急ギコレヲ収フ」〔→枕中記{名}とりおさめたもの。収穫物。▽去声に読む。「収成(作物の取り入れ)」 《解字》 会意。左側は、二本のひもを一つによじりあわすさま。收はそれに攵(て)をそえて、ばらばらのものを引き寄せ、一つに集める動作を示す。 《単語家族》 囚(罪人をろうやに集め入れる)守(一か所に集めて逃がさない→まもる)と同系。 《類義》 →斂 《異字同訓》 おさまる/おさめる。 収まる/収める「博物館に収まる。争いが収まる。効果を収める。成功を収める。目録に収める」納まる/納める「品物が納まった。国庫に納まる。税を納める。注文の品物を納める」治まる/治める「国内がよく治まる。痛みが治まる。領地を治める」修まる/修める「身持ちが修まらない。学を修める」 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

圧 おさえる🔗🔉

【圧】 5画 土部 [五年] 区点=1621 16進=3035 シフトJIS=88B3 【壓】旧字旧字 17画 土部 区点=5258 16進=545A シフトJIS=9AD8 《常用音訓》アツ 《音読み》 アツ/ヨウ(エフ)/オウ(アフ)〈y〉 《訓読み》 おさえる(おさふ) 《意味》 アッス{動}おさえる(オサフ)。上からかぶせて、下へおしつける。上からかぶせておさえつける。〈類義語〉→掩エン。「弾圧」「子以大国圧之=子、大国ヲモツテコレヲ圧ス」〔→公羊{名}上からかぶせておさえる力。「水圧」「重圧」 《解字》 会意兼形声。厭の中の部分は、然(あぶら肉を燃やす)の上部や、熊(あぶら肉の多いくま)の左がわと同じで、脂肪のしつこい肉を示す。厭エンは、それに厂(がけ、上からおおう)を合わせた会意文字で、上からかぶせて発散させず、しつこさにあきあきさせる意を示す。壓は「土+音符厭」で、土をかぶせて出られないようにおさえつけること。 《単語家族》 奄エン(おおう)掩エン(おおう)と同系。 《類義》 →推 《熟語》 →熟語 →下付・中付語 →故事成語

孺 おさない🔗🔉

【孺】 17画 子部  区点=5362 16進=555E シフトJIS=9B7D 《音読み》 ジュ/ニュウ〈r〉 《訓読み》 ちのみご/つま/おさない(をさなし)/やわらぐ(やはらぐ) 《意味》 {動}ちのみご。おさなくてからだがまだ柔らかい子。「孺子ジュシ」「婦孺フジュ(女や子ども)」 {名}つま。▽文語で、上品ないい方。「孺人ジュジン(ものごしが柔らかでしとやかなつま→大夫タイフ・大官のつまのこと)」 ジュナリ{形}おさない(ヲサナシ)。いとけない。〈類義語〉→幼ジュナリ{動・形}やわらぐ(ヤハラグ)。しっとりする。ものごしが柔らかい。「和楽且孺=和楽ニシテカツ孺ナリ」〔→詩経〕 《解字》 会意兼形声。而ジは、柔らかく垂れたひげ。需は「雨+而」の会意文字で、ひげや、ひもが雨水にぬれて柔らかいことを示す。孺は「子+音符需ジュ」で、からだの柔らかい子ども。 《単語家族》 濡(ぬれて柔らかい)儒(ものごしの柔らかい文人・学者)などと同系。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

尹 おさ🔗🔉

【尹】 4画 尸部  区点=5390 16進=557A シフトJIS=9B9A 《音読み》 イン〈yn〉 《訓読み》 ただす/おさ(をさ)/かみ 《意味》 {動・名}ただす。調和して、乱れをおこさせないようにする。また世の中をうまく調和させる人。〈類義語〉→正→均{名}おさ(ヲサ)。行政の役所の長官。「県尹」「京兆尹(直轄区の行政長官)」 〔国〕かみ。四等官で、弾正台ダンジョウダイの第一位。 《解字》 会意。「|(上下をつらぬく)+又(て)」で、上下の間を疎通しうまく調和することを示す。▽君の字は尹を含み、世を調和させておさめる人のこと。 《単語家族》 均キン韵イン(音が調和する)と同系。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語 →主要人名

幺 おさない🔗🔉

【幺】 3画 幺部  区点=5486 16進=5676 シフトJIS=9BF4 《音読み》 ヨウ(エウ)〈yo〉 《訓読み》 ちいさい(ちひさし)/おさない(をさなし) 《意味》 {形}ちいさい(チヒサシ)。ちいさく細い。「幺麼ヨウマ(ごく小さい)」 {形}おさない(ヲサナシ)。未熟であるさま。▽幼ヨウに当てた用法。 《解字》 象形。細い生糸をよった姿を描いたもので、幼の原字。また幻ゲン・玄ゲンなどの字に細くちいさいことを示す意符として含まれる。 《熟語》 →熟語

幼 おさない🔗🔉

【幼】 5画 幺部 [六年] 区点=4536 16進=4D44 シフトJIS=9763 《常用音訓》ヨウ/おさな…い 《音読み》 ヨウ(エウ)/ユウ(イウ)〈yu〉 《訓読み》 おさない(をさなし) 《名付け》 わか 《意味》 ヨウナリ{形}おさない(ヲサナシ)。いとけない。また、転じて、知恵や学問の未熟なさま。「幼稚」「幼而不忌=幼ニシテ忌ハズ」〔→左伝{名}おさない子ども。おさなご。「携幼入室=幼ヲ携ヘテ室ニ入ル」〔→陶潜ヨウトス{動}おさないと思っていつくしむ。「幼吾幼以及人之幼=吾ガ幼ヲ幼トシテ、モッテ人ノ幼ニ及ボス」〔→孟子{形}かぼそい。「幼妙」「幼眇ヨウビョウ」 《解字》 会意兼形声。幺ヨウは、細く小さい糸。幼は「力+音符幺ヨウ」で、力の弱い小さい子。 《単語家族》 夭ヨウ(なよなよとして弱い)幽ユウ(かすか)と同系。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

御 おさめる🔗🔉

【御】 12画 彳部 [常用漢字] 区点=2470 16進=3866 シフトJIS=8CE4 《常用音訓》ギョ/ゴ/おん 《音読み》 ギョ/ゴ〈y〉 《訓読み》 おさめる(をさむ)/はべる/ふせぐ/お/おん/おおん(おほん)/み 《名付け》 お・おき・おや・のり・み・みつ 《意味》 {動}おさめる(ヲサム)。でこぼこをならして調整する。転じて、家や国家を平和におさめる。「統御」「以御于家邦=モッテ家邦ヲ御ム」〔→孟子ギョス{動}馬を調教しておとなしく手なずける。思うとおりにあやつる。〈同義語〉→馭ギョ。「御者ギョシャ(=馭者)」「御風=風ニ御ス」「樊遅御=樊遅御ス」〔→論語{名}馬を使いこなすこと。また、馬をならす役目。「執御=御ヲ執ル」 ギョス{動}はべる。天子のそば近く仕えてその言いつけに従い起居の調和をとる。「進御シンギョ(天子の身辺にはべる)」 {名}天子のそばに仕える人。「女御ジョギョ・ニョウゴ(天子のそば近くに仕える正妃以外の夫人)」「侍御ジギョ(天子のそばに仕える侍臣の官)」 {形}皇帝の動作や所有物につけて、尊敬をあらわすことば。「御衣」「御苑ギョエン」「御幸」 {動}ふせぐ。▽禦ギョ(ふせぐ)に当てた用法。 〔国〕お。おん。おおん(オホン)。み。相手の動作や持ち物につけて、尊敬の意をあらわすことば。「御便り」「御身オンミ」「御台所ミダイドコロ」自分の動作をあらわす語につけて、相手に対する謙そんの意をあらわすことば。「御説明申しあげます」相手の親族をさすときにつけて、尊敬の意をあらわすことば。「嫁御」 《解字》 会意兼形声。原字は「午(きね)+卩(ひと)」の会意文字で、堅い物をきねでついて柔らかくするさま。御はそれに止(あし)と彳(いく)を加えた字で、馬を穏やかにならして行かせることを示す。つきならす意から、でこぼこや阻害する部分を調整して、うまくおさめる意となる。 《類義》 治チは、自然物に人工を加えて整えること。駕ガは、馬の背に馬具や車の柄を載せること、乗ること。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

掣 おさえる🔗🔉

【掣】 12画 手部  区点=5758 16進=595A シフトJIS=9D79 《音読み》 セイ/セ/セツ/セチ〈ch〉〈ch〉 《訓読み》 おさえる(おさふ)/ひく 《意味》 セイス{動}おさえる(オサフ)。おさえ止める。また、相手の行動をおさえて、かってにさせない。〈同義語〉→制。「牽掣ケンセイ(=牽制。引き止める)」「掣肘=肘ヲ掣ス」「胡児掣駱駝=胡児駱駝ヲ掣ス」〔→杜甫{動}ひく。他のものをおさえて、特定のものだけひきぬく。「掣籤=籤ヲ掣ク」 《解字》 会意兼形声。制セイは「木を/線で切って止めたさま+刀」からなる会意文字で、途中で切り止めること。掣は「手+音符制」で、相手の行動を途中で切って止めること。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

扱 おさめる🔗🔉

【扱】 6画 部 [常用漢字] 区点=1623 16進=3037 シフトJIS=88B5 《常用音訓》あつか…う 《音読み》 ソウ(サフ)/ショウ(セフ)〈ch〉 《訓読み》 しごく/おさめる(をさむ)/あつかう(あつかふ) 《意味》 {動}拝礼して手が地にとどく。 {動}しごく。稲の穂などを、しごきの歯にはさんで引く。さしはさむ。〈類義語〉→挿ソウ{動}おさめる(ヲサム)。散らばったごみなどを集めてとる。 {動}〔俗〕手で物を運ぶ。「八抬パアタイ八扱パアチャ(さまざまに動かし運ぶ)」 〔国〕あつかう(アツカフ)。手を動かして処置する。「取り扱う」 《解字》 会意。及は、人の背に又(手)が届くさま。扱は「手+及」で、手が届いて物を処理すること。→及

扼 おさえる🔗🔉

【扼】 7画 部  区点=5715 16進=592F シフトJIS=9D4E 《音読み》 ヤク/アク〉 《訓読み》 おさえる(おさふ)/くびき 《意味》 {動}おさえる(オサフ)。圧力を加えて、自由に動けないようにする。「扼要ヤクヨウ(要所をおさえて締める)」 {名}くびき。車の轅ナガエの先にあって、馬の首をおさえる横木。〈同義語〉→軛。 《解字》 会意兼形声。厄ヤクは「人のひざまずいた姿+厂(上からのしかかるがけ)」の会意文字で、きつくおさえつけて動けないの意を含む。扼は「手+音符厄」。厄は、災厄の意に傾いたが、扼は、その原義を保存する。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

抑 おさえる🔗🔉

【抑】 7画 部 [常用漢字] 区点=4562 16進=4D5E シフトJIS=977D 《常用音訓》ヨク/おさ…える 《音読み》 ヨク/オク〈y〉 《訓読み》 おさえる(おさふ)/そもそも 《名付け》 あきら 《意味》 {動}おさえる(オサフ)。上から下へとおしつけて止める。また、あばれたり起きたりするものをおさえつける。〈対語〉→揚。「抑止」「禹抑洪水=禹洪水ヲ抑フ」〔→孟子{接続}そもそも。話をいったんおさえて、反対の見方を出して選ばせる感じをあらわすことば。それとも。「求之与、抑与之与=コレヲ求ムルカ、ソモソモコレヲ与フルカ」〔→論語{接続}そもそも。話をおさえて、別の見方を示して尋ねるときのことば。それでは。さて、ところで。「抑王興甲兵危士臣=ソモソモ、王ハ甲兵ヲ興シ、士臣ヲ危フクス」〔→孟子〕 《解字》 会意。印は「手+人のひざまずいたさま」からなり、人を手でおさえつけたさま。抑は「手+印(おさえる)」で、上から下へと圧力をかけておさえること。→印 《類義》 →推 《異字同訓》 おさえる。 →押 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

押 おさえる🔗🔉

【押】 8画 部 [常用漢字] 区点=1801 16進=3221 シフトJIS=899F 《常用音訓》オウ/お…さえる/お…す 《音読み》 オウ(アフ)/ヨウ(エフ)〈y〉/コウ(カフ)/キョウ(ケフ) 《訓読み》 おす/おさえる(おさふ)/かぶせる/おし 《名付け》 おし 《意味》 {動}おす。おさえる(オサフ)。おしかぶせておさえる。転じて、上からおしつける。〈類義語〉→圧。「押印=印ヲ押ス」 {動}お上カミの力で犯人をとりおさえる。権力でおさえつける。「押送(犯人をとりおさえて送る)」「押収」 {動}物品をおさえて抵当とする。「抵押」 「花押」とは、記号ふうの署名のこと。 {動}かぶせる。 〔国〕おし。おすこと。また、強引に主張したり、顔をきかしたりすること。圧力。「ひと押し」「押しが強い」 《解字》 会意兼形声。甲は、からをかぶせて封じたさま。押とは「手+音符甲」で、外からかぶせておさえること。→甲 《単語家族》 匣コウ(ふたつきのはこ)厭ヨウ(上からおさえられる)壓アツ(=圧。おさえる)と同系。 《類義》 →推 《異字同訓》 おさえる。 押さえる「紙の端を押さえる。証拠を押さえる。要点を押さえる。差し押さえる」抑える「物価の上昇を抑える。要求を抑える。怒りを抑える」 おす。 押す「ベルを押す。横車を押す。押し付けがましい」推す「会長に推す。推して知るべしだ」 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

按 おさえる🔗🔉

【按】 9画 部  区点=1636 16進=3044 シフトJIS=88C2 《音読み》 アンn〉 《訓読み》 おさえる(おさふ)/しらべる(しらぶ) 《意味》 アンズ{動}おさえる(オサフ)。手で上から下へとおさえる。おさえ止める。「按摩アンマ」 アンズ{動}しらべる(シラブ)。一つずつおさえてみる。いちいちだめをおしてしらべる。〈同義語〉→案。「按験アンケン」「巡按ジュンアン(省内を巡ってしらべる)」「按其図記=ソノ図記ヲ按ズ」〔→欧陽脩アンジテ{前}一つずつ順を追って、の意を示すことば。「按次=次ヲ按ジテ」「按戸=戸ヲ按ジテ」 アンズルニ{動}文の初めにつき、考えてみると、の意を示すことば。「按釈経云=按ズルニ釈経ニ云フ」 《解字》 会意兼形声。安は、女を下におさえて落ち着けるさま。按は「手+音符安」で、下におさえる動作のこと。 《単語家族》 案(上からおさえてひじをつく机)晏アン(日が上から下に落ちる)などと同系。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

捺 おさえる🔗🔉

【捺】 11画 部 [人名漢字] 区点=3872 16進=4668 シフトJIS=93E6 《音読み》 ナツ/ナチ/ダツ〈n〉 《訓読み》 おす/おさえる(おさふ) 《名付け》 とし 《意味》 {動}おす。おさえる(オサフ)。上から下へじりじりとおしつける。おさえる。〈類義語〉→按アン。「捺印ナツイン(印章をおす)」「捺染ナッセン(模様を印型でおしつけたきれ地)」「捺頭遣小心=頭ヲ捺ヘ小心ナラシメヨ」〔→寒山{名}筆法の一つ。筆でじりじりとおさえつつ、右斜め下へ引く書き方。 《解字》 会意兼形声。奈ナイは、柔らかい、からなしのこと。捺は「手+音符奈」で、柔らかくじりじりとおしつける動作。▽難ナン(じりじりのしかかる災難)は、捺ナツの語尾が転じたことば。 《熟語》 →下付・中付語

揣 おさめる🔗🔉

【揣】 12画 部  区点=5769 16進=5965 シフトJIS=9D85 《音読み》 シ/スイ〈chui〉 《訓読み》 そろえる(そろふ)/おさめる(をさむ)/はかる 《意味》 {動}そろえる(ソロフ)。おさめる(ヲサム)。きちんとそろえる。きちんとそろうように調整する。寸法をそろえる。〈類義語〉→斉(そろえる)。「不揣其本而斉其末=ソノ本ヲ揣ヘズシテ、ソノ末ヲ斉フ」〔→孟子〕「揣而鋭之=揣ヘテコレヲ鋭クス」〔→老子{動}はかる。寸法や重さをはかる。〈類義語〉→計{動}はかる。おしはかる。〈類義語〉→推→測。「揣摩臆測シマオクソク(当て推量をする)」 《解字》 会意兼形声。右側の字(音タン・スイ)は、上と下とにきちんと縁飾りのたれたさまを描いた象形文字。揣はそれを音符とし、手をそえた字で、両端をきちんとそろえること。 《単語家族》 端タン(きちんとそろう、そろってたれた縁飾り)と同系。端詳タンショウ(そろえて確かめる)・端斉タンセイ(きちんとそろう)の端と非常に近い。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

撥 おさめる🔗🔉

【撥】 15画 部  区点=5791 16進=597B シフトJIS=9D9B 《音読み》 ハツ/ハチ/バチ〈b〉 《訓読み》 はねる(はぬ)/かかげる(かかぐ)/おさめる(をさむ)/ひらく 《意味》 {動}はねる(ハヌ)。かかげる(カカグ)。ぱっとひらく。また、はねあげる。〈類義語〉→発。「反撥ハンパツ(=反発。はねかえす)」「撥開ハッカイ(ぱっと開く)」「香鑪峰雪撥簾看=香鑪峰ノ雪ハ簾ヲ撥ゲテ看ル」〔→白居易{動}おさめる(ヲサム)。耕地の土を起こして整地する。また、転じて、現状を改めて調整する。「撥乱反正」「撥乱世、反諸正=乱世ヲ撥メ、コレヲ正シキニ反ス」〔→公羊{動}ひらく。ものを分離させる。はじき出す。〈同義語〉→発。「挑撥チョウハツ(=挑発。そそのかす)」「調撥チョウハツ(兵隊を派遣しつかわす)」 {名}琵琶ビワなどの弦をはねてひくばち。▽呉音ハチのなまった語。「曲終収撥当心画=曲終ハリテ撥ヲ収メ、心ニ当テテ画ス」〔→白居易〕 《解字》 会意兼形声。發(=発)の原字は「左右の足を両側にぱっとひらいてはねたさま+殳印(動詞の記号)」からなる。それに弓を添えたのが發(弓をぱっとはじいて射出す)の字。撥は「手+音符發」で、発の原義(ぱっとはねる)をあらわす。 《単語家族》 八(二つにわけられる数)別(ぱっと左右に分ける)抜(おおいを分けひらいてぬき出す)などと同系。 《類義》 →啓 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

撩 おさめる🔗🔉

【撩】 15画 部  区点=5792 16進=597C シフトJIS=9D9C 《音読み》 リョウ(レウ)〈lio・lio〉 《訓読み》 からげる(からぐ)/いどむ/みだれる(みだる)/もとる/おさめる(をさむ) 《意味》 {動}からげる(カラグ)。ひっかけて、ずるずると引きよせる。からめとる。「撩取リョウシュ(からめとる)」 {動}いどむ。相手をひっかけて引き出す。さそい出す。「撩撥リョウハツ(いどむ)」「撩戦=戦ヒヲ撩ム」 {動}みだれる(ミダル)。もとる。ずるずるとからむ。また、からみあってみだれる。〈同義語〉→繚リョウ(からむ)。「百花撩乱ヒャッカリョウラン(花が咲きみだれる)」 {動}おさめる(ヲサム)。ずるずると長いものをからげて、けりをつける。〈類義語〉→了リョウ。「撩簾リョウレン(すだれをからげておさめる)」 《解字》 会意兼形声。右側の字(音リョウ)は、ずるずると火の延焼するさまで、燎リョウ(かがり火)の原字。撩はそれを音符とし、手を加えた字で、ずるずると長くからむこと。また、長いものをからげて、結末をつけること。 《単語家族》 遼リョウ(長く続く)了(けりをつける)と同系。 《熟語》 →熟語

攻 おさめる🔗🔉

【攻】 7画 攴部 [常用漢字] 区点=2522 16進=3936 シフトJIS=8D55 《常用音訓》コウ/せ…める 《音読み》 コウ/ク〈gng〉 《訓読み》 せめる(せむ)/おさめる(をさむ) 《名付け》 おさむ・せむ・たか・よし 《意味》 {動}せめる(セム)。敵陣や敵城を突き抜くように突っこむ。「攻撃」「攻城略地=城ヲ攻メ地ヲ略ス」「戮力而攻秦=力ヲ戮セテ秦ヲ攻ム」〔→史記{動}せめる(セム)。相手の悪い点を突っこむ。責める。「小子鳴鼓而攻之可也=小子鼓ヲ鳴ラシテコレヲ攻メテ、可ナリ」〔→論語{動}おさめる(ヲサム)。玉や金属を加工する。深く突っこんで学ぶ。研究する。「攻玉=玉ヲ攻ム」「攻究」 《解字》 会意兼形声。工は、上下の面を|線で突き抜いたさまを示す指事文字。攻は「攴(動詞の記号)+音符工」で、突き抜く、突っこむの意。 《単語家族》 空(突き抜けた)孔(突き抜けたあな)などと同系。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語 →故事成語

敦 おさめる🔗🔉

【敦】 12画 攴部 [人名漢字] 区点=3856 16進=4658 シフトJIS=93D6 《音読み》 トン〈dn〉/タイ/ツイ〈du〉 《訓読み》 あつい(あつし)/おさめる(をさむ)/せまる 《名付け》 あつ・あつし・おさむ・つとむ・つる・のぶ・よい 《意味》 {形}あつい(アツシ)。ずっしりと安定している。重厚な。〈同義語〉→惇。〈対語〉→軽→薄。〈類義語〉→厚。「敦厚トンコウ」「敦篤トントク(分あつく落ち着いた)」「薄夫敦=薄夫モ敦シ」〔→孟子{動}おさめる(ヲサム)。あるべき所に落ち着ける。〈同義語〉→頓。「使虞敦匠=虞ヲシテ匠ヲ敦メシム」〔→孟子「渾敦コントン」とは、ずっしりとよどんで、えたいの知れないさま。また。鈍重でわけのわからない化け物のこと。〈同義語〉→混沌{名}太くてずっしりした、黍稷ショショク(きびの類)を盛る祭器。 {名}ずっしりした盛り土。〈同義語〉→堆{動}せまる。追い立てる。また、せきたてる。〈類義語〉→追ツイ。「王事敦我=王事我ニ敦ル」〔→詩経〕 《解字》 会意。敦の字の左側の部分は、建物の下のずっしりした土台、または城壁の土盛りを描いた象形文字。敦は、それに攴(動詞の記号)を添えた。 《単語家族》 屯チュン(ずっしり重い)鈍(ずっしりと重い)堆タイ(ずっしりした土盛り)惇トン(重厚な心)などと同系。 《熟語》 →熟語

斂 おさまる🔗🔉

【斂】 17画 攴部  区点=5844 16進=5A4C シフトJIS=9DCA 《音読み》 レン(レム)〈lin・lin〉 《訓読み》 あつめる(あつむ)/おさめる(をさむ)/おさまる(をさまる)/しまる 《意味》 {動}あつめる(アツム)。絞るようにしてあつめる。多くの物をひと所に寄せあつめる。〈類義語〉→聚シュウ→収。「収斂(絞ってあつめる、引きしめる)」「秋、省斂而助不給=秋ニハ、省斂シテ、不給ヲ助ク」〔→孟子{動}おさめる(ヲサム)。おさまる(ヲサマル)。たるんだものを引きしめる。また、散在したものがまとまる。「斂容=容ヲ斂ム」「斂眉=眉ヲ斂ム」「閉門自斂=門ヲ閉ヂテミヅカラ斂ム」〔→漢書レンス{動}死体を棺の中におさめる。「斂不憑其棺=斂スルニ、ソノ棺ニ憑ラズ」〔→韓愈{動}しまる。発散せずに引きしまる。また、縮んで小さくなる。「収斂作用」「酸斂サンレン(酸性で、引きしめる薬のこと)」 《解字》 会意兼形声。僉セン・ケンは、多くの物をつぼに寄せあつめたさまを描いた象形文字。のち「集めるしるし+二つの口+二人の人」の会意文字で示し、寄せあつめることを示す。のち、「みな」の意の副詞に転用された。斂は「攴(動詞の記号)+音符僉」で、引き絞ってあつめること。→僉 《単語家族》 簾レン(引き寄せて片方にあつめるすだれ)檢(=検。あつめて調べる)などと同系。 《類義》 収は、一か所にまとめること。聚は、引き縮めてあつめること。集は、多くの物を寄せあつめること。→治 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

易 おさめる🔗🔉

【易】 8画 日部 [五年] 区点=1655 16進=3057 シフトJIS=88D5 《常用音訓》イ/エキ/やさ…しい 《音読み》 エキ/ヤク〈y〉/〈y〉 《訓読み》 やさしい/かえる(かふ)/かわる(かはる)/やすい(やすし)/やすらか(やすらかなり)/たいら(たひら)/やすしとする(やすしとす)/かろんずる(かろんず)/あなどる/おさめる(をさむ) 《名付け》 おさ・おさむ・かぬ・かね・やす・やすし 《意味》 {動}かえる(カフ)。かわる(カハル)。とりかえる。次々に入れかわる。〈類義語〉→逓テイ→変→改。「改易」「交易」「以羊易之=羊ヲモッテコレニ易フ」〔→孟子{名}とかげ。やもり。〈同義語〉→蜴エキ。「蜥易(=蜥蜴セキエキ)」 {名}昔の占いの書。「連山」「帰蔵」「周易」の三種があったと伝えるが、今では「周易」が残っているだけである。陰と陽との組み合わせでできた六十四卦カが次々にかわる相をあらわすので易という。「易経」 「辟易ヘキエキ」とは、横に避けからだを低めて、退却すること。のち、閉口して退く意に用いる。「辟易数里=辟易スルコト数里」〔→史記{形}やすい(ヤスシ)。たやすい。抵抗がない。▽動詞の上につき、「易行オコナイヤスシ」のように用いる。〈対語〉→難ナン/カタシ。「容易」「少年易老学難成=少年老イ易ク学成リ難シ」〔→朱熹{形・名}やすらか(ヤスラカナリ)。たいら(タヒラ)。でこぼこや抵抗がない。手軽な。平穏な境地。〈類義語〉→安→平。「安易」「平易」「君子居易以俟命=君子易キニ居リテ以テ命ヲ俟ツ」〔→中庸{動}やすしとする(ヤスシトス)。かろんずる(カロンズ)。あなどる。なんでもないと思う。平気でいる。「仲尼賞而魯民易降北=仲尼賞シテ、魯民降北ヲ易ンズ」〔→韓非{動}おさめる(ヲサム)。平らにおさめる。でこぼこをなくす。物事を順調にはこぶ。「易耨イジョク(田畑の土をかえしてならす)」「喪与其易也寧戚=喪ハソノ易メンヨリハムシロ戚メ」〔→論語〕 《解字》 会意。「やもり+彡印(もよう)」で、蜥蜴セキエキの蜴の原字。もと、たいらにへばりつくやもりの特色に名づけたことば。また、伝逓の逓(次々に、横に伝わる)にあて、AからBにと、横に、次々とかわっていくのを易という。 《単語家族》 地(たいらな土地)紙(たいらなかみ)錫セキ(たいらに伸ばす、すず)也ヤ(たいらなさそり)などと同系。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語 →故事成語 →主要書物

治 おさまる🔗🔉

【治】 8画 水部 [四年] 区点=2803 16進=3C23 シフトJIS=8EA1 《常用音訓》ジ/チ/おさ…まる/おさ…める/なお…す/なお…る 《音読み》 ジ(ヂ)/チ〈ch・zh〉 《訓読み》 おさめる(をさむ)/なおす(なほす)/なおる(なほる)/おさまる(をさまる) 《名付け》 おさむ・さだ・す・ず・ただす・つぐ・とお・のぶ・はる・よし 《意味》 {動}おさめる(ヲサム)。河川に人工を加えて流れをうまく調節する「治水=水ヲ治ム」「治河=河ヲ治ム」 {動}おさめる(ヲサム)。人工を加えてほどよい状態にする。うまく調整する。「治軍=軍ヲ治ム」「治生=生ヲ治ム」「治産=産ヲ治ム」 {動}おさめる(ヲサム)。政事を行って世の中をうまくおさめる。「政治」「先治其国=先ヅソノ国ヲ治ム」〔→大学{動}おさめる(ヲサム)。刑をきめる。罰をきめて罪人を取り締まる。「治罪=罪ヲ治ム」 {動}おさめる(ヲサム)。なおす(ナホス)。なおる(ナホル)。手を加えて病気をなおす。また、なおる。「治病チビョウ」 {名}おさまった状態。▽去声に読む。〈対語〉→乱。「帰於治=治ニ帰ス」〔→荀子{動}おさまる(ヲサマル)。世の秩序が正しくおさまる。▽去声に読む。「重罰不用而民自治=重罰ヲ用ズシテ民オノヅカラ治マル」〔→韓非{名}政治をする役所のある都市。▽去声に読む。「県治ケンチ(県の政府のある都市)」 《解字》 会意兼形声。古人は曲がった棒を耕作のすきとして用いた。以の原字はその曲がった棒の形で、工具を用いて人工を加えること。台は「口+音符ム(=以)」の会意兼形声文字で、ものをいったり、工作をするなど作為を加えること。治は「水+音符台」で、河川に人工を加えて流れを調整すること。以・台・治などはすべて人工で調整する意を含む。 《単語家族》 飴イ(麦や米に加工したあめ)と同系。 《類義》 修は、すらりとよい形にととのえること。御(=馭)は、押さえていうことをきかせること。斂レンは、引きしめること。理は、すじを通してととのえること。 《異字同訓》 おさまる/おさめる。 →収 なおす/なおる。 →直 《熟語》 →熟語 →下付・中付語 →故事成語

為 おさめる🔗🔉

【為】 9画 火部 [常用漢字] 区点=1657 16進=3059 シフトJIS=88D7 【爲】旧字人名に使える旧字 12画 爪部 区点=6410 16進=602A シフトJIS=E0A8 《常用音訓》イ 《音読み》 イ(〈wi・wi〉 《訓読み》 なす/つくる/おさめる(をさむ)/なる/まなぶ/たり/ためにする(ためにす)/ために/ためなり 《名付け》 さだ・しげ・す・すけ・た・ため・ち・なり・ゆき・よし・より 《意味》 {動}なす。ある事に手を加えてうまくしあげる。作為する。〈類義語〉→作。「為政以徳=政ヲ為スニ徳ヲモッテス」〔→論語{動}つくる。ある物に手を加えて、つくりあげる。「為此詩者其知道乎=コノ詩ヲ為ル者ハソレ道ヲ知レルカ」〔→孟子{動}おさめる(ヲサム)。ある事に手を加えてうまくまとめる。「由也為之比及三年=由ヤコレヲ為メ三年ニ及ブコロホヒ」〔→論語{動}なる。ある物事がもとの姿をかえて、他の物事に変化する。「変為」「無為小人儒=小人ノ儒ト為ルコトナカレ」〔→論語{動}まなぶ。まねする。まねしておぼえる。▽古くは、「まねぶ」と訓じた。「女為周南召南矣乎=ナンジ周南・召南ヲ為ビタルカ」〔→論語{動}たり。…になっている。…である。「子為誰=子ハ誰タルカ」〔→論語「為人ヒトトナリ」とは、人であるそのあり方、つまり人がらのこと。また、「其為物也ソノモノタルヤ」とは、物であるそのあり方、つまりその物の性質のこと。「其為人也孝弟而好犯上者鮮矣=其ノ人ト為リ孝弟ニシテ上ヲ犯スヲ好ム者スクナシ」〔→論語「以A為B=Aヲ以テBト為ス」とは、AをBだとみなす、Bだと思うとの意。また、「以為=オモヘラク」と訓読することがある。 「何以A為=何ゾAヲ以テ為サンヤ」とは、どうしてAなどをする必要があろうかとの意。「何以文為=何ゾ文ヲモッテ為サンヤ」〔→論語受け身をあらわす。「為A所B=AノBスル所ト為ル」とは、AにBされたとの意。「父母宗族皆為戮没=父母宗族ミナ戮没セラル」〔→史記〕「為流矢所中=流矢ノ中タル所ト為ル」〔→史記{動}ためにする(タメニス)。ある目的のためにする。▽去声に読む。「古之学者為己、今之学者為人=古ノ学者ハ己ノ為ニシ、今ノ学者ハ人ノ為ニス」〔→論語{前}ために。…のために。その人の利益を目的として。▽去声に読む。「為人謀而不忠乎=人ノ為ニ謀リテ忠ナラザルカ」〔→論語{前}ために。…によって。原因をあらわす。▽去声に読む。「不為酒困=酒ノ為ニ困セラレズ」〔→論語{接続}ためなり。そのためである。原因をあらわす。▽去声に読む。「為其象人而用之也=ソノ人ヲ象リテコレヲ用ルガ為ナリ」〔→孟子〕 《解字》 会意。爲の原字は「手+象」で、象に手を加えて手なずけ、調教するさま。人手を加えて、うまくしあげるの意。転じて、作為を加える→するの意となる。また原形をかえて何かになるとの意を生じた。 《単語家族》 僞(=偽。作為する)譌カ(作為を加えたうそ)化(姿をかえる、姿がかわる)訛カ(姿をかえたことば、なまり)などと同系。 《類義》 →造 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

熨 おさえる🔗🔉

【熨】 15画 火部  区点=6381 16進=5F71 シフトJIS=E091 《音読み》 ウツ/ウチ〈y・yn〉/イ(〈y〉 《訓読み》 のす/おさえる(おさふ) 《意味》 {動}のす。おさえる(オサフ)。上から下へ、じわじわとおさえる。ひのしで布のしわを伸ばす。 {名}ひのし。アイロン。 《解字》 会意兼形声。尉イは「尸(しり)+=印(物を並べて置く)+火+寸(手)」の会意文字で、布を並べておき、尻で押さえるように、火のしで重みをかけることを示す。熨は、のち火印をさらに加えた。熨は「火+音符尉」で、尉イの語尾がtにつまったことば。 《単語家族》 威(上から下のものをおさえつける)鬱ウツ(おさえつける)などと同系。慰(よしよしと頭をおさえてなだめる)とも縁が近い。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

率 おさ🔗🔉

【率】 11画 玄部 [五年] 区点=4608 16進=4E28 シフトJIS=97A6 《常用音訓》ソツ/リツ/ひき…いる 《音読み》 リツ/リチ〈l〉/ソツ/ソチ/シュチ〈shui〉/スイ〈shui〉 《訓読み》 ひきいる(ひきゐる)/したがう(したがふ)/おさ(をさ) 《名付け》 のり・より 《意味》 {名}全体のバランスからわり出した部分部分の割合。〈類義語〉→律。「比率」「確率」 {名}一定の規準。きまり。 {動}ひきいる(ヒキル)。はみ出ないように、まとめて引き締める。「引率」「率先」「率天下之人而禍仁義者、必子之言夫=天下ノ人ヲ率テ仁義ニ禍スル者ハ、必ズ子ノ言ナルカナ」〔→孟子{動}したがう(シタガフ)。はみ出ないよう一本にまとまる。ルートからそれないようにする。〈類義語〉→順→循。「率循」「率由旧章=旧章ニ率ヒ由ル」〔→詩経{動・形}そのままにまかせる。それだけで、まじりけがないさま。「率直」 {形}はっと急に引き締まるさま。〈同義語〉→卒。「率然(=卒然。はっと急に)」「軽率(=軽卒)」「子路率爾而対曰=子路率爾トシテ対ヘテ曰ハク」〔→論語{名}おさ(ヲサ)。ひきいる人。〈同義語〉→帥。「将率ショウスイ(=将帥)」 《解字》 会意。「幺または玄(細いひも)+はみ出た部分を左右に払いとることをあらわすハ印+十(まとめる)」で、はみ出ないように中心線に引き締めてまとめること。の場合は律(きちんと整えたわりあい)と同系。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

理 おさめる🔗🔉

【理】 11画 玉部 [二年] 区点=4593 16進=4D7D シフトJIS=979D 《常用音訓》リ 《音読み》 リ〈l〉 《訓読み》 ことわり/きめ/おさめる(をさむ) 《名付け》 あや・おさ・おさむ・さだむ・すけ・たか・ただ・ただし・ただす・とし・のり・まさ・まろ・みち・よし 《意味》 {名}宝石の模様のすじめ。「玉理」 {名}ことわり。物事のすじみち。「条理(物事のすじみち)」「道理」「義理」 {名}ことわり。すじめをたてる考え。理屈。「理論」「理想」 {名}きめ。動植物の表面にあるきちんと整ったすじめ。木のもくめなど。「肌理キリ(膚のきめ)」 {動}おさめる(ヲサム)。きちんとすじみちをたてる。すじを通して整える。〈同義語〉→釐リ。〈対語〉→乱。〈類義語〉→治。「整理」「理髪」「理財正辞=財ヲ理メ辞ヲ正ス」〔→易経{動}おさめる(ヲサム)。訴訟をきいて、すじみちをただし、よしあしを整理する。「理獄=獄ヲ理ム」 リス{動}とりあげて処理する。「不理=理セズ」 リナリ{形}すじがたって整っているさま。「大不理於口=大イニ口ニ理ナラズ」〔→孟子{名}宋学ソウガクで、材質や現象を気というのに対して、その根底にあるすじめのたった本性のこと。「性理学(宋学)」「理気二元論」 {名}自然の法則を求める科学。「理科」 《解字》 会意兼形声。里は「田+土」からなり、すじめをつけた土地。理は「玉+音符里」で、宝石の表面にすけて見えるすじめ。動詞としては、すじめをつけること。→里 《単語家族》 釐リ(田畑にすじめをつける)と同系。力(筋肉にすじめをいれる)とも縁が近い。 《類義》 →治 《熟語》 →熟語 →下付・中付語 →主要人名

略 おさめる🔗🔉

【略】 11画 田部 [五年] 区点=4612 16進=4E2C シフトJIS=97AA 【畧】異体字異体字 11画 田部 区点=6532 16進=6140 シフトJIS=E15F 《常用音訓》リャク 《音読み》 リャク/ラク〈l〉 《訓読み》 おさめる(をさむ)/はかる/はかりごと/ほぼ/おかす(をかす) 《名付け》 とる・のり・もと 《意味》 リャクス{動}おさめる(ヲサム)。土地を開拓して横の境界線をつける。事業を開き営む。▽縦の境界線をつけることを経という。「経之略之=コレヲ経シコレヲ略ス」 {動・名}はかる。はかりごと。仕事や軍事のすじ道を考える。また、そのこと。〈類義語〉→量ハカル。「計略」「方略(軍事の進め方や武功を記した書)」 リャクス{動・名}近道をとって横切ることから手数をはぶく。また、細部をはぶいたあらまし。近道。〈対語〉→詳。「省略」「嘗聞其略也=カツテソノ略ヲ聞ケリ」〔→孟子{副}ほぼ。あらかた。だいたい。〈対語〉→悉シツ(ことごとく)。「略説」「略知其意=略ボソノ意ヲ知ル」〔→史記リャクス{動}おかす(ヲカス)。奪いとる。▽掠リャクに当てた用法。「劫略キョウリャク(=劫掠。おびやかして奪う)」「攻城略地=城ヲ攻メ地ヲ略ス」〔→史記〕 《解字》 形声。「田+音符各カク・ラク」で、田畑を開拓して横に通る小道を設けること。転じて、すじ道やけじめをつける、近道によって横切る、回りくどい手数をはぶくなどの意。 《単語家族》 路ロ(横に連絡するみち)絡ラク(横をつらねる糸)と同系。 《類義》 →稍 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

稚 おさない🔗🔉

【稚】 13画 禾部 [常用漢字] 区点=3553 16進=4355 シフトJIS=9274 【穉】異体字異体字 17画 禾部 区点=6748 16進=6350 シフトJIS=E26F 《常用音訓》チ 《音読み》 チ/ジ(ヂ)〈zh〉 《訓読み》 いとけない(いとけなし)/おさない(をさなし)/わかい(わかし) 《名付け》 のり・わか・わく 《意味》 {形}いとけない(イトケナシ)。おさない(ヲサナシ)。わかい(ワカシ)。まだのびきらないで、たけが小さい。年が少ない。〈対語〉→壮→老。「幼稚」 {名}おさない子ども。〈類義語〉→幼→児。 《解字》 会意。もと「禾(作物)+遲チ(成長がおそい)」で、稚はその俗字。生長がおくれて小さい作物。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

紀 おさめる🔗🔉

【紀】 9画 糸部 [四年] 区点=2110 16進=352A シフトJIS=8B49 《常用音訓》キ 《音読み》 キ/コ〈j〉 《訓読み》 おさめる(おさむ)/のり/いとぐち/しるす/き 《名付け》 あき・おさ・おさむ・かず・かなめ・こと・しるす・すみ・ただ・ただし・つぐ・つな・とし・のり・はじめ・もと・よし 《意味》 キス{動}おさめる(オサム)。物事のおこりを定める。また、はじめをきめて順序よく仕事を進める。「経紀(出発点と、それから後のすじ道をたてて仕事を進める。転じて、事業や商売の進め方。経営のしかた)」 {名}のり。いとぐち。物事のはじめ。また、はじめから順序よく整理するための手順。すじ道。〈類義語〉→綱。「紀律」「綱紀(すじ道)」 {名}子ネ・丑ウシ・寅トラ…の十二支のひと回りの十二年間。▽道家では、一千五百二十年を一紀という。「一紀(十二年)」「年紀」 「世紀」とは、年代の百年間。 キス{動}しるす。物事の順序を追って書きしるす。〈同義語〉→記。「紀念(=記念)」「咸用紀宗存主=咸モッテ宗ヲ紀シ主ヲ存ス」〔→張衡{名}順序よく、または年を追って書きしるした書。また、歴史書の帝王に関する記述。「紀行」「本紀」「紀年(年を追ってしるした歴史書)」 〔国〕き。「日本書紀」の略。「記紀」 《解字》 会意兼形声。己キとは、曲がっておきたつさま。または、曲がった目じるし。紀は「糸+音符己」で、糸のはじめを求め、目じるしをつけ、そこから巻く、織るなどの動作をおこすこと。 《単語家族》 起(おこす)と同系。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語 →主要人名

納 おさまる🔗🔉

【納】 10画 糸部 [六年] 区点=3928 16進=473C シフトJIS=945B 《常用音訓》トウ/ナ/ナッ/ナン/ノウ/おさ…まる/おさ…める 《音読み》 ノウ(ナフ)/ノウ(ノフ)/ナッ/ナ/ナン/トウ(タフ)/ドウ(ダフ)〈n〉 《訓読み》 おさまる/おさめる(をさむ)/いれる(いる)/おさめ(をさめ) 《名付け》 おさむ・おさめ・もと・のり 《意味》 {動}おさめる(ヲサム)。倉・役所・容器などの中にいれる。〈対語〉→出。〈類義語〉→内→入。「出納(出しいれ、支出と収入)」「納其貢税焉=ソノ貢税ヲ納ム」〔→孟子{動}いれる(イル)。自分のほうにとりこむ。うけいれる。〈類義語〉→入→容(いれる)→収→受。「受納」「容納」「納策=策ヲ納ル」「納婦=婦ヲ納ル」 {動}いれる(イル)。相手のほうにいれこむ。〈類義語〉→入。「納質=質ヲ納ル」 〔国〕おさめる(ヲサム)。おさめ(ヲサメ)。おしまいにする。おわり。「見納め」 《解字》 会意兼形声。内ナイは「屋根のかたち+入」の会意文字で、納屋の中にいれこむこと。納は「糸+音符内ナイ」で、織物を貢物としておさめ、倉にいれこむことを示す。▽トウ(タフ)は漢音ドウ(ダフ)の転じたもの。→内 《単語家族》 入内(中にいれる)などと同系 〈類義語〉→蔵 《異字同訓》 おさまる/おさめる。 →収 《熟語》 →熟語 →下付・中付語 →主要人名

経 おさめる🔗🔉

【経】 11画 糸部 [五年] 区点=2348 16進=3750 シフトJIS=8C6F 【經】旧字旧字 13画 糸部 区点=6920 16進=6534 シフトJIS=E353 《常用音訓》キョウ/ケイ/へ…る 《音読み》 ケイ/キョウ(キャウ)/キン〈jng〉 《訓読み》 たていと/たて/つね/へる(ふ)/おさめる(をさむ)/くびれる(くびる)/すでに 《名付け》 おさむ・つね・のぶ・のり・ふ・ふる 《意味》 {名}たていと。たて。まっすぐにとおった織物のたていと。おおすじ。転じて、地球の両極をたてにとおした仮定の線。〈対語〉→緯。「経度」 {名}つね。時代をたてに貫いて伝わる不変の道理。物事のすじ道。〈類義語〉→常。「経常」「天経地義(不変の道理)」「君子反経而已矣=君子ハ経ニ反ランノミ」〔→孟子{名}儒教で、不変のすじ道を説いたとされる書。「経書」「五経」 {名}仏教や宗教の道理を説いた書。「華厳経ケゴンキョウ」「聖経セイケイ・セイキョウ(バイブル)」 {動}へる(フ)。まっすぐとおりぬける。場所や時間をとおりすぎる。「経過」「経年=年ヲ経」「経夕而活=夕ヲ経テ活キタリ」 ケイス{動}おさめる(ヲサム)。すじ道やたての線を引く。また、転じて、物事の大すじをたてて処理する。管理する。「経営」「経之営之=コレヲ経シコレヲ営ス」〔→詩経{動}くびれる(クビル)。経(ひも)で首をくくる。「自経於溝涜=溝涜ニ自経ス」〔→論語{名}月経。▽月ごとに経常的におこることから。「経血」 {副}すでに。かつて経験したの意から、「すでに」の意となる。「曾経カツテスデニ」「已経スデニ」 《解字》 会意兼形声。經の右側の字(音ケイ)は、上のわくから下の台へたていとをまっすぐに張り通したさまを描いた象形文字。經はそれを音符とし、糸へんをそえて、たていとの意を明示した字。 《単語家族》 徑ケイ(=径。まっすぐな近道)莖ケイ(=茎。まっすぐなくき)頸ケイ(まっすぐな首)脛ケイ(まっすぐなすね)などと同系。 《類義》 →常→維 《熟語》 →熟語 →下付・中付語 →主要書物

統 おさめる🔗🔉

【統】 12画 糸部 [五年] 区点=3793 16進=457D シフトJIS=939D 《常用音訓》トウ/す…べる 《音読み》 トウ〈tng〉 《訓読み》 いとぐち/すじ(すぢ)/すべる(すぶ)/おさめる(をさむ)/すべて 《名付け》 おさ・おさむ・かね・すぶる・すみ・すめる・つづき・つな・つね・のり・むね・もと 《意味》 {名}いとぐち。全体につながる糸のすじ。もとづな。〈類義語〉→紀。「統紀」 {名}すじ(スヂ)。全体につながるすじ。「系統」「伝統」「君子創業垂統=君子ハ業ヲ創メ統ヲ垂ル」〔→孟子{動}すべる(スブ)。おさめる(ヲサム)。全体をひとすじにまとめる。〈類義語〉→治。「統一」「統治」「統率」「統楫群元=群元ヲ統楫ス」〔→漢書「一統イットウ」とは、ひとすじにまとまったもの。「大一統也=一統ヲ大ブナリ」〔→公羊{副}すべて。全体で。とりまとめて。〈類義語〉→全→総「三統サントウ」とは、世界をつくるという天・地・人の三つの系統。「三統暦サントウレキ(前漢代末期に劉向リュウキョウがつくったこよみ)」 《解字》 会意兼形声。充ジュウは、子どもが充実して育つこと。全体にゆきわたる意を含む。統は「糸+音符充」で、糸すじが端から全体へとゆきわたること。▽通トウ・ツウ(全体にゆきわたる)と縁が近い。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

翕 おさめる🔗🔉

【翕】 12画 羽部  区点=7037 16進=6645 シフトJIS=E3C3 《音読み》 キュウ(キフ)/コウ(コフ)〈x〉 《訓読み》 あつまる/おさめる(をさむ)/あう(あふ) 《意味》 {動}あつまる。おさめる(ヲサム)。あう(アフ)。開いたものを寄せあわせる。〈対語〉→開。〈類義語〉→合。「翕合キュウゴウ」 {形}物事がいっせいにおこるさま。「翕然キュウゼン」 {形}あつまって盛んなさま。 《解字》 会意。「羽+音符合コウ」で、鳥が羽をあわせて飛びたつ用意をすることをあらわす。 《単語家族》 合と同系。 《熟語》 →熟語

脩 おさめる🔗🔉

【脩】 11画 肉部 [人名漢字] 区点=7091 16進=667B シフトJIS=E3F9 《音読み》 シュウ(シウ)/ス/シュ〈xi〉 《訓読み》 ほじし/おさめる(をさむ)/ながい(ながし) 《名付け》 おさ・おさむ・さね・すけ・なお・なが・のぶ・はる・もろ 《意味》 {名}ほじし。肉をほして細ながくさいたもの。▽訓の「ほじし」は、「干したしし(肉)」のつづまったもの。「束脩ソクシュウ(先生へのお礼。生徒が先生に対する月謝には、脩を束ねて用いた)」 {動・形}おさめる(ヲサム)。ながい(ナガシ)。すらりと姿を整える。すらりと細ながい。はるかに遠い。▽修に当てた用法。〈対語〉→短。「脩身=身ヲ脩ム」「脩竹シュウチク」 《解字》 会意。攸ユウは、人の背に細ながく水を流すさま。脩は「肉+攸」で、細ながく引きさいた肉。 《単語家族》 秀(すらりと細ながい)痩ソウ(細ながくやせた)などと同系。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

蔵 おさめる🔗🔉

【蔵】 15画 艸部 [六年] 区点=3402 16進=4222 シフトJIS=91A0 【藏】旧字人名に使える旧字 18画 艸部 区点=7322 16進=6936 シフトJIS=E555 《常用音訓》ゾウ/くら 《音読み》 ゾウ(ザウ)/ソウ(サウ)〈cng・zng〉 《訓読み》 かくす/かくれる(かくる)/おさめる(をさむ)/くら 《名付け》 おさむ・くら・ただ・とし・まさ・よし 《意味》 ゾウス{動}かくす。かくれる(カクル)。おさめる(ヲサム)。しまいこむ。入りこんで出てこない。〈対語〉→露(外へ出す)。「収蔵」「蔵頭露尾(頭かくして尻シリかくさず)」「用之則行、舎之則蔵=コレヲ用レバスナハチ行ヒ、コレヲ舎ツレバスナハチ蔵ル」〔→論語{名}くら。物をしまっておく建物。〈類義語〉→倉→府→庫。「宝蔵」 {名}しまいこんでかくした物。▽去声に読む。〈同義語〉→臟{名}精気や栄養をしまいこむ内臓。▽去声に読む。〈同義語〉→臓。「五蔵(=五臓。肺・心・肝・腎ジン・脾ヒの五つの内臓のこと)」 {名}「西蔵(チベット)」の略。▽去声に読む。「漢蔵語(シナ・チベット語族)」「蔵族(チベット族)」 《解字》 形声。艸は、収蔵する作物を示す。臧ソウは「臣+戈(ほこ)+音符爿ソウ・ショウ」からなり、武器をもった壮士ふうの臣下。藏は「艸+音符臧」で、臧の原義とは関係がない。 《単語家族》 倉ソウ(作物をしまいこむ納屋)と同系。 《類義》 納は、入や内と同系で、中へいれること。隠は、目だたぬようおしさげてかくすこと。→倉 《異字同訓》 くら。 →倉 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

豪 おさ🔗🔉

【豪】 14画 豕部 [常用漢字] 区点=2575 16進=396B シフトJIS=8D8B 《常用音訓》ゴウ 《音読み》 ゴウ(ガウ)/コウ(カウ)〈ho〉 《訓読み》 つよい(つよし)/すぐれる(すぐる)/おさ(をさ)/かしら/やまあらし 《名付け》 かた・かつ・すぐる・たけ・たけし・つよ・つよし・とし・ひで 《意味》 {形・名}つよい(ツヨシ)。荒々しくて勇ましい。また、そのような人。「豪快」「豪勇」 {形・名}すぐれる(スグル)。能力や才知などが人よりまさっている。また、そのような人。「豪友」「豪英」 {名}おさ(ヲサ)。かしら。率いる人。長。その道の達人。「土豪」「酒豪」 {名}財産や勢力のある人。「富豪」 {形・名}ぜいたくではでやかな。また、そのような生活や気性。「豪奢ゴウシャ」 {名}やまあらし。獣の名。背に荒くて長い毛がある。「豪豬ゴウチョ」 {名}長くて荒い毛。〈同義語〉→毫{形}一本の毛ほど。わずか。〈同義語〉→毫。「寸豪(=寸毫)」 〔国〕オーストラリアのこと。〈同義語〉→濠。「豪州」 《解字》 会意兼形声。「豕+音符高(たかく目だつ)の略体」。やまあらしの背の高く目だったこわい毛。転じて、すぐれる、強いなどの意となる。 《単語家族》 毫ゴウ(長く荒い毛)と同系。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語 →故事成語

釐 おさめる🔗🔉

【釐】 18画 里部  区点=7858 16進=6E5A シフトJIS=E7D8 《音読み》 リ〈l〉 《訓読み》 おさめる(をさむ) 《意味》 {動}おさめる(ヲサム)。すじをとおしてきちんとととのえる。すじみちを正す。〈同義語〉→理。「釐改リカイ」「允釐百工=マコトニ百工ヲ釐ム」〔→書経{名}祭りで神に供えたあと、下げた肉。転じて、神から授かる福。 {単位}割合・長さ・重さ・面積の単位。一釐は、一毫ゴウの十倍で、一分の十分の一。 {名}やもめ。未亡人。「釐婦リフ」 《解字》 会意兼形声。「すきをもつさま+音符里(すじめをたてて整理した村ざとの畑)」。もと、すきで畑地にきちんとすじめを通すこと。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

長 おさ🔗🔉

【長】 8画 長部 [二年] 区点=3625 16進=4439 シフトJIS=92B7 《常用音訓》チョウ/なが…い 《音読み》 チョウ(チャウ)/ジョウ(ヂャウ)〈chng〉/チョウ(チャウ)〈zhng〉 《訓読み》 ながい(ながし)/たけ/ながさ/おさ(をさ)/たける(たく)/まさる/ます 《名付け》 いえ・おさ・すすむ・たけ・たけし・たつ・つかさ・つね・なが・ながし・のぶ・ひさ・ひさし・まさ・まさる・ます・みち 《意味》 {形}ながい(ナガシ)。端から端までの隔たりが大きい。〈対語〉→短。「長短(ながさ)」「絶長補短=長ヲ絶チ短ヲ補フ」〔→孟子{形}ながい(ナガシ)。時間の隔たりが大きい。また、いつまでも。〈対語〉→短。〈類義語〉→永→常。「長寿」「天長地久=天ハ長ク地ハ久シ」〔→老子〕「従此祗応長入夢=コレヨリタダマサニ長ク夢ニ入ルベシ」〔→王安石{名}たけ。ながさ。根もとからてっぺんまでの隔たり。また、身のたけ。「身長」「長一身有半=たけ一身有半」〔→論語{形・名}すぐれている。すぐれた点。〈対語〉→短。「長所」「一長可取=一長モ取ルベシ」 {名}おさ(ヲサ)。かしら。「首長」「家長」 {名・形}年長の人。また、年がたけている。年かさの。〈対語〉→幼。「長老」「長幼有序=長幼序有リ」〔→孟子{形}親族のうち、年上であること。「長子」「長孫」 チョウトス・チョウタリ{動・形}年長者と認めて尊ぶ。かしらとする。かしらとなる。「長其長=ソノ長ヲ長トス」〔→孟子〕「長民者朝廷敬老、則民作孝=民ニ長タル者朝廷ニ老ヲ敬スルトキハ、スナハチ民孝ヲ作ス」〔→礼記チョウズ{動}たける(タク)。のびて育つ。ながくなる。「成長」「消長」「無物不長=物トシテ長ゼザルハ無シ」〔→孟子チョウズ{動}まさる。たける(タク)。すぐれる。「敢問、夫子悪乎長=アヘテ問フ、夫子イヅクニカ長ゼルト」〔→孟子チョウズ{動}ます。ふやす。▽もとの音に読んだ。「長金積玉誇豪毅=金ヲ長ジ玉ヲ積ミ豪毅ニ誇ル」〔→李賀〕 《解字》 象形。老人がながい頭髪をなびかせてたつさまを描いたもの。 《単語家族》 帳チョウ(ながい布)常ジョウ(ながい)裳ショウ(ながいスカート)丈ジョウ(十尺、ながいながさ)などと同系。 《類義》 永エイは、いつまでも断えず続くこと。 《異字同訓》 ながい。 長い「長い髪の毛。長い道。気が長い。枝が長く伸びる」永い「ついに永い眠りに就く。永の別れ。末永く契る」 《熟語》 →熟語 →下付・中付語 →故事成語 →主要人名

領 おさめる🔗🔉

【領】 14画 頁部 [五年] 区点=4646 16進=4E4E シフトJIS=97CC 《常用音訓》リョウ 《音読み》 リョウ(リャウ)/レイ〈lng〉 《訓読み》 うなじ/くび/おさめる(をさむ) 《名付け》 おさ・むね 《意味》 {名}うなじ。くび。すっきりときわだったくびすじ。えりくび。着物のえり。転じて、大すじ、たいせつなところ。〈類義語〉→項コウ。「要領(腰とくびすじ、つまり人体のたいせつな部分。転じて、物事の重要な所の意)」「天下之民、皆引領而望之矣=天下ノ民、ミナ領ヲ引イテコレヲ望マン」〔→孟子リョウス{動}くびをたてにふる。わかったという表示をする。うなずく。「領悟(さとる)」「領会」 リョウス{動}おさめる(ヲサム)。えりくびを持って衣をたたむことから、転じて、要点をおさえて処理すること。すべおさめる。「領有」「占領」「領父子君臣之節=父子君臣ノ節ヲ領ム」〔→礼記リョウス{動}えりくびのところを持って衣を受けとり、運ぶことから、転じて、受けとる。引き受ける。「領収」「独領残兵千騎帰=独リ残兵千騎ヲ領シテ帰ル」〔→李白リョウス{動}ひきつれる。ひきいる。先頭にたつ。「領導」「領出長安乗逓行=領シテ長安ヲ出デ逓ニ乗ジテ行ク」〔→白居易{名}受けとっておさめる土地や仕事。また引き受けて処理する人。「所領」「将領」 {単位}えりを持って衣を数えることから、衣類を数える単位。「衣衾イキン三領」〔→荀子〕 《解字》 会意兼形声。令レイ・リョウは、すっきりと清らかなお告げ。領は「頁(あたま、くび)+音符令」で、すっきりときわだったくびすじ、えりもとをあらわす。清らかな意を含む。 《単語家族》 玲レイ(清らかな玉)伶レイ(清らかな人、美人の役者)などと同系。 《類義》 項コウは、まっすぐたてに通ったくび。襟キンは、首もとをおさえて隠すえり。首は、くびから上の頭全部。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

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