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広辞苑の検索結果 (50)
しだ【時】🔗⭐🔉
しだ【時】
(接尾語「しな」の古語)…の際。…する時。万葉集14「あが面おもの忘れむ―は国はふり嶺ねに立つ雲を見つつ偲はせ」
し‐だ【羊歯・歯朶】🔗⭐🔉
し‐だ【羊歯・歯朶】
①シダ植物の総称。特に、その無性世代(胞子体)。
②シダ植物のうちシダ類と呼ばれる最も進化し、大形の葉をつける類の総称。種類が多く、世界に約1万種ある。茎は多く地中にあり、そこから葉と根を生ずる。葉は単葉または4〜5回羽状複葉。羊歯類。→羊歯植物。
③特に、ウラジロをいう。〈[季]新年〉
しだ【志太】🔗⭐🔉
しだ【志太】
姓氏の一つ。
⇒しだ‐やば【志太野坡】
しだ【志田】🔗⭐🔉
しだ【志田】
姓氏の一つ。
⇒しだ‐とし【志田順】
し‐だい【四大】🔗⭐🔉
し‐だい【四大】
①〔仏〕一切の物体を構成する地・水・火・風の四元素。四大種。
②(1から成るとされることから)人の身体。
③[老子第25章「道大、天大、地大、王また大なり、域中に四大あり」]道・天・地・王の四つの偉大なるもの。
④(四大天王の略)(→)四天王1に同じ。
⇒しだい‐しゅ【四大種】
⇒しだい‐ふちょう【四大不調】
⇒四大空に帰す
し‐だい【市大】🔗⭐🔉
し‐だい【市大】
市立大学の略称。
し‐だい【次第】🔗⭐🔉
し‐だい【次第】
[一]〔名〕
①上下・前後のならび。順序。源氏物語鈴虫「人々の御車―のままにひき直し」。「式―」
②順次。段々。→次第に。
③由来。経過。なりゆき。いきさつ。狂言、七騎落「思へばいまはしき―なり」。「事の―を話す」
④能や狂言の囃子事はやしごとの一つ。登場に用いるものだが、老人・霊などには用いない。
⑤能や狂言の謡の一様式。3句から成る拍子に乗る謡で、囃子事の次第4で出た役が謡うほか、曲くせなどの序歌に用いる。
⑥歌舞伎の囃子の一つ。能がかりのもののほか、「関の扉」などの幕開きに用いる。
→一声いっせい。
[二]〔接尾〕
①(名詞または動詞の連用形に付いて)物事または事柄のなりゆきに任せる意。その物事によってどうにでもきまる意。日葡辞書「ノゾミシダイ」。「どうするかはあなた―だ」「地獄の沙汰も金―」「手あたり―」
②(動詞の連用形などに付いて)…するに従ってすぐの意。日葡辞書「デキシダイ」。「満員になり―締め切る」
⇒しだい‐いたり【次第至り】
⇒しだい‐おくり【次第送り】
⇒しだい‐がき【次第書】
⇒しだい‐がら【次第柄】
⇒しだい‐こじき【次第乞食】
⇒しだい‐し【次第司】
⇒しだい‐し【次第紙】
⇒しだい‐しだい‐に【次第次第に】
⇒しだい‐だか【次第高】
⇒しだい‐だな【次第棚】
⇒しだい‐ちょうじゃ【次第長者】
⇒しだい‐ていとう【次第梯磴】
⇒しだい‐な【次第名】
⇒しだい‐に【次第に】
⇒しだい‐ぶげん【次第分限】
⇒しだい‐ふどう【次第不同】
し‐だい【至大】🔗⭐🔉
し‐だい【至大】
この上もなく大きいこと。「―な貢献」
しだい【至大】(年号)🔗⭐🔉
しだい【至大】
私年号の一つ。→私年号(表)
し‐だい【私大】🔗⭐🔉
し‐だい【私大】
私立大学の略称。
し‐だい【進退】🔗⭐🔉
し‐だい【進退】
(シンダイのンを表記しない形)自由にすること。源氏物語真木柱「もとより―ならぬ人の御事なれば」
し‐だい【歯大】🔗⭐🔉
し‐だい【歯大】
歯科大学の略。主に歯科医学を教育・研究する大学。
し‐だい【詩題】🔗⭐🔉
し‐だい【詩題】
①詩の題。
②作詩の題材。
しだい‐いたり【次第至り】🔗⭐🔉
しだい‐いたり【次第至り】
順々に達すること。狂言、成上り「それは―と云うて、別に珍しからぬ事ぢや」
⇒し‐だい【次第】
しだい‐おくり【次第送り】🔗⭐🔉
しだい‐おくり【次第送り】
順々に送って行くこと。順送り。狂言、雪打合「これは―に掃いたがまし」
⇒し‐だい【次第】
し‐だいかい【四大海】🔗⭐🔉
し‐だいかい【四大海】
須弥山しゅみせんの四方にあるという海。栄華物語本雫「―よりも深し」
しだい‐がき【次第書】🔗⭐🔉
しだい‐がき【次第書】
由来もしくは順序を書いた文書。
⇒し‐だい【次第】
しだい‐がら【次第柄】🔗⭐🔉
しだい‐がら【次第柄】
なりゆき。仕儀。わけがら。
⇒し‐だい【次第】
し‐だいきしょ【四大奇書】🔗⭐🔉
し‐だいきしょ【四大奇書】
中国の長編小説、水滸伝・三国志演義・西遊記・金瓶梅の四書をいう。
○四大空に帰すしだいくうにきす🔗⭐🔉
○四大空に帰すしだいくうにきす
人の肉体が消えてなくなる。死ぬ。
⇒し‐だい【四大】
じだい‐くぶん【時代区分】
歴史の変化・発展をそれぞれの段階の特質に従って若干の時期に分けること。歴史観の相違によって多様な説が存在する。西洋史では古代・中世・近世(近代)と区分する三分法がルネサンス期以降広く行われ、最近は原始・古代・中世(封建)・近代・現代と区分するのが普通。日本史では封建後期を近世と呼ぶことが多い。
⇒じ‐だい【時代】
じだい‐げき【時代劇】
時代物の劇映画。また演劇・テレビの時代物をもいう。1923年(大正12)頃より旧劇に代わり使用。時代劇映画。髷物まげもの。↔現代劇。
⇒じ‐だい【時代】
じだい‐こうしょう【時代考証】‥カウ‥
映画・演劇などで、服飾・調度などが設定された時代に適合するかどうかを考証すること。
⇒じ‐だい【時代】
しだい‐こじき【次第乞食】
軒なみに物を乞いあるくこじき。もと、仏教の頭陀行ずだぎょうの一つ。今昔物語集15「身を捨てて―をして」
⇒し‐だい【次第】
じだい‐さくご【時代錯誤】
①異なる時代のものを混同する誤り。アナクロニズム。
②転じて、時代おくれであること。現代に適合しないこと。
⇒じ‐だい【時代】
しだい‐し【次第司】
祭や行幸に、道の往来・行列などを定めた役。次第使。
⇒し‐だい【次第】
しだい‐し【次第紙】
厚紙の一種。奈良県の産。
⇒し‐だい【次第】
し‐だいし【四大師】
①平安時代の4人の大師。伝教大師(最澄)・弘法大師(空海)・慈覚大師(円仁)・智証大師(円珍)。
②天台宗の4人の大師。伝教大師・慈覚大師・智証大師・慈恵大師(良源)。
し‐だいじ【四大寺】
朝廷の祈願所であった四寺院。奈良時代は薬師寺・元興寺・興福寺・大安寺。平安時代は東大寺・興福寺・延暦寺・園城寺(三井寺)。四箇しかの大寺。
じだい‐し【時代史】
一つの時代の歴史。↔通史。
⇒じ‐だい【時代】
しだい‐しだい‐に【次第次第に】
〔副〕
順々に。だんだんに。「―足どりが重くなる」
⇒し‐だい【次第】
じだい‐しちょう【時代思潮】‥テウ
一つの時代に主流をなす思想傾向。
⇒じ‐だい【時代】
しだい‐しゅ【四大種】
〔仏〕(→)四大1に同じ。
⇒し‐だい【四大】
し‐だいしゅう【四大洲】‥シウ
〔仏〕(→)四洲に同じ。
じだい‐しゅぎ【事大主義】
自主性を欠き、勢力の強大な者につき従って自分の存立を維持するやりかた。
⇒じ‐だい【事大】
じだい‐しょうせつ【時代小説】‥セウ‥
古い時代の事件や人物に題材をとった通俗小説。
⇒じ‐だい【時代】
じだい‐じょうるり【時代浄瑠璃】‥ジヤウ‥
時代物の浄瑠璃。↔世話浄瑠璃。
⇒じ‐だい【時代】
じだい‐しょく【時代色】
①その時代特有の傾向・特徴。
②多くの年月を経てついた古色。
⇒じ‐だい【時代】
じだい‐せいしん【時代精神】
(Zeitgeist ドイツ)その時代の社会・人心を支配する精神。また、その時代を特徴づけている精神。ヘーゲルでは絶対精神の一段階としての民族精神に同じであるが、ディルタイでは各時代の個人の生の客観化。生田長江、自然主義論「近代芸術の使命と任務は…謂いふところの―(Zeit-Geist)によつて規定さるべきものである」→民族精神2。
⇒じ‐だい【時代】
し‐だいせつ【四大節】
もと祝祭日とされた四方拝・紀元節・天長節・明治節の総称。→三大節
じだい‐そう【時代相】‥サウ
時代の様相。その時代特有の風俗・傾向。「―の反映」
⇒じ‐だい【時代】
しだい‐だか【次第高】
価格などが順々に高くなって行くこと。
⇒し‐だい【次第】
しだい‐だな【次第棚】
床脇に設ける棚の一種。
⇒し‐だい【次第】
じだい‐ちがい【時代違い】‥チガヒ
時代おくれ。浮世草子、好色盛衰記「―の親仁おやじ驚かれて」
⇒じ‐だい【時代】
しだい‐ちょうじゃ【次第長者】‥チヤウ‥
(→)次第分限ぶげんに同じ。↔俄にわか長者。
⇒し‐だい【次第】
しだい‐ていとう【次第梯磴】
順序と調和。秩序と規律。〈日葡辞書〉
⇒し‐だい【次第】
し‐だいでし【四大弟子】
釈尊の4人の高弟、すなわち須菩提しゅぼだい・迦旃延かせんねん(または舎利弗しゃりほつ)・摩訶迦葉まかかしょう・目犍連もくけんれんの総称。
し‐だいてんのう【四大天王】‥ワウ
〔仏〕(→)四天王1に同じ。
じだい‐とう【事大党】‥タウ
朝鮮で、1882年から日清戦争に至るまで、伝統を守って宗主国たる清国への臣属を主張した保守派を指す日本での呼称。王妃の閔びん氏一族が中心。
⇒じ‐だい【事大】
しだい‐な【次第名】
兄弟の順序を追ってつけた名。太郎・次郎・三郎の類。
⇒し‐だい【次第】
しだい‐に【次第に】
〔副〕
だんだんに。順次に。順を追って。平家物語2「三国の仏法も―衰微せり」。「―天候が悪化する」
⇒し‐だい【次第】
したい‐の‐じん【四堆の陣】‥ヂン
陣形の一つ。四方に陣を拡げ設け、敵がその一方を攻め破って侵入する時は、四方からこれを取り囲んで全滅させようとするもの。
じだい‐の‐ちょうじ【時代の寵児】
時代の風潮に合って、世人にもてはやされる人。流行児。
⇒じ‐だい【時代】
したい‐ば【慕い葉】シタヒ‥
草木の葉柄の基部に付いた小さい葉。托葉。
じだい‐ばなれ【時代離れ】
その時代特有の風潮・傾向とへだたりがあること。「―した服装」
⇒じ‐だい【時代】
し‐たいふ【士大夫】
①中国で、士と大夫。→卿けい大夫士。
②科挙により官の資格を得たもの。官僚知識層。
しだい‐ぶげん【次第分限】
だんだんに財を成して金持になること。また、その人。次第長者。日本永代蔵3「箸屋甚兵衛と鎌倉牱
がしに隠れなく、―となりて」↔俄にわか分限。
⇒し‐だい【次第】
したい‐ふじゆう‐じ【肢体不自由児】‥イウ‥
手足または身体に運動機能障害のある児童。
⇒し‐たい【肢体】
しだい‐ふちょう【四大不調】‥テウ
病気になること。人間の身体は四大によって構成されているが、その調和がくずれると病気になるという。特に、僧侶の病気にいう。
⇒し‐だい【四大】
しだい‐ふどう【次第不同】
①順序の整わないこと。順不同。
②長さのまちまちなこと。釣合・調和のとれていないこと。狂言、粟田口「寸は―」
⇒し‐だい【次第】
したい‐ほうだい【為たい放題】‥ハウ‥
したいことを自由勝手に存分にするさま。やりたい放題。
じだい‐まきえ【時代蒔絵】‥ヱ
古色の生じた蒔絵。江戸時代には、多く東山時代のものをいった。好色一代男8「其外手道具―を光らせける」
⇒じ‐だい【時代】
じだい‐まつり【時代祭】
毎年10月22日に行われる京都の平安神宮の神幸祭。1895年(明治28)に始まる。神幸の前駆として行われる時代風俗行列は、平安時代から明治維新までの各時代の風俗の変遷を示す。葵あおい祭・祇園祭とともに京都三大祭の一つ。
時代祭
提供:NHK
⇒じ‐だい【時代】
じだい‐め・く【時代めく】
〔自五〕
古風な感を帯びる。古風に見える。時代がかる。
⇒じ‐だい【時代】
じだい‐もの【時代物】
①多くの時代を経て古くなった物。年代物。
②文学・演劇・映画などで、江戸時代およびそれ以前の、特に武将の軍記などに取材したものの総称。↔世話物。
⇒じ‐だい【時代】
じだい‐もよう【時代模様】‥ヤウ
①ふるい時代の模様。
②ある時代にさまざまな出来事の起こるさまを、織物の模様にたとえた語。
⇒じ‐だい【時代】
し‐たいようじ【視太陽時】‥ヤウ‥
(→)真太陽時に同じ。
したい‐よ・る【慕い寄る】シタヒ‥
〔自五〕
したって近寄る。
した‐いれ【下入れ】
(→)下土器したかわらけに同じ。
した‐いろ【下色】
①下地したじの色。
②次第に衰えること。くだりざか。
じだい‐わたり【時代渡り】
(→)「こわたり(古渡)」に同じ。日本永代蔵3「―の柿地の小釣こづる」
⇒じ‐だい【時代】
した・う【慕う】シタフ
〔他五〕
①(恋しく思い、また離れがたく思って)あとを追って行く。万葉集5「しらぬひ筑紫の国に泣く子なす―・ひ来まして」。平家物語6「二人の后名残りを惜しみ奉り、湘浦しようほといふ所まで―・ひつつ泣き悲しみ給ひしに」。「母親のあとを―・う」「明りを―・って虫が集まる」
②会いたく思う。恋しく思う。なつかしく思う。源氏物語槿「なき人を―・ふ心にまかせても影見ぬ水の瀬にやまどはむ」。「故郷を―・う」
③理想的な状態・人物などに対してそのようになりたいと願い望む。源氏物語賢木「月のすむ雲居をかけて―・ふともこの世の闇に猶や惑はむ」。「師の学風を―・う」
した‐うえ【舌上】‥ウヘ
口先で軽く言うこと。くちさき。十訓抄「―のよき人も力及ばぬ事なり」
した‐うけ【下請】
①(下請負の略)請け負った人から、その仕事の全部または一部をさらに請け負うこと。又請またうけ。「―に出す」
②下請人の略。
↔元請もとうけ。
⇒したうけ‐こうじょう【下請工場】
⇒したうけ‐にん【下請人】
した‐うけおい【下請負】‥オヒ
⇒したうけ
したうけ‐こうじょう【下請工場】‥ヂヤウ
親会社または問屋に支配され、その注文によって生産をする工場。
⇒した‐うけ【下請】
したうけ‐にん【下請人】
下請をする人。
⇒した‐うけ【下請】
した‐うず【襪・下沓】‥ウヅ
⇒しとうず
した‐うち【舌打ち】
舌を上あごにあてて、はじき鳴らすこと。
㋐思うようにならない時や、いまいましい時のしぐさ。「失敗して―する」
㋑うまいものをたべた時のしぐさ。したつづみ。
した‐うま【下馬】
①下等な馬。
②袷あわせなどの下に着る浴衣ゆかた。粗末な着物。人情本、春色雪の梅「麁服したうま一枚の小舟衆ぢや」
③質草しちぐさのこと。黄表紙、敵討女鉢木「この馬も百ばかりの―にはならう」
した‐え【下枝】
(→)「したえだ」に同じ。
した‐え【下絵】‥ヱ
①下書きの絵。
②刺繍ししゅう・彫刻などの下地に描く絵。
③色紙または詩箋などに描かれた絵。その上に文字を書く。
④下絵付する絵。
⇒したえ‐つけ【下絵付】
した‐えだ【下枝】
木の下方の枝。したえ。しずえ。↔上枝うわえだ
したえ‐つけ【下絵付】‥ヱ‥
陶磁器の素焼地に下絵具で絵付すること。その上に釉うわぐすりをかけて焼成する。↔上絵付うわえつけ
⇒した‐え【下絵】
した‐えのぐ【下絵具】‥ヱ‥
陶磁器の釉うわぐすりの下、すなわち施釉せゆう前に行う彩画に用いる絵具。硼ほう酸・硼砂ほうしゃ・珪砂けいしゃなどに各種金属酸化物や適当な安定剤・補助剤などを加えて焼き、粉砕・水洗して作る。↔上絵具
した‐え・む【下笑む】‥ヱム
〔自四〕
(「下」は心の意)心中でうれしく思う。万葉集6「明石潟潮干の道をあすよりは―・ましけむ家近づけば」
した‐お【下夫・前夫】‥ヲ
前につれそったおっと。先夫。〈倭名類聚鈔2〉↔上夫うわお
した‐お【下尾】‥ヲ
尾の先の部分。平家物語8「栗毛なる馬の―白いに乗りかへて」
した‐おぎ【下荻】‥ヲギ
他の草かげなどに隠れて生えている荻。また、荻の下葉ともいう。源氏物語夕顔「ほのめかす風につけても―のなかばは霜に結ぼほれつつ」
した‐おし【下押し】
①下方へ押すこと。
②(取引用語)相場の下落すること。
した‐おび【下帯】
①装束の下、小袖の上に締める帯。したひも。したのおび。↔上帯。
②ふんどし。または、腰巻。
⇒したおび‐の‐いわい【下帯の祝】
したおび‐の‐いわい【下帯の祝】‥イハヒ
男が成人して初めて下帯を締める祝い。へこいわい。
⇒した‐おび【下帯】
した‐おもい【下思い】‥オモヒ
外に表さない、心中の思い。ひそかな恋心。したもい。万葉集11「人皆知りぬあが―」
した‐お・る【下折る】‥ヲル
〔自下二〕
草木の茎・枝などが折れて下に垂れる。おれふす。千載和歌集秋「おしなべて草葉の上を吹く風にまづ―・るる野辺のかるかや」
した‐おれ【下折れ】‥ヲレ
草木の茎・枝などの、折れて下に垂れたもの。源氏物語藤袴「いとかじけたる―の、霜も落さずもて参れる」
した‐が
〔接続〕
だが。であるが。けれども。狂言、茶壺「―、あの者も舞ふか」
した‐がい【下交】‥ガヒ
(→)下前したまえに同じ。宇津保物語俊蔭「君の御―のおくびに」↔上交うわがい
したが・う【従う・随う・順う】シタガフ
[一]〔自五〕
自分より強大なもの、不動・不変なものの権威や存在を認め、自分の行動をそれに合わせる意。
①後について行く。随行する。源氏物語玉鬘「―・ひ来たりし者どもも類にふれて逃げ去り、もとの国に帰り散りぬ」。「夫に―・って海外に赴く」
②さからわない。意のままになる。
㋐相手の言うなりになる。命ぜられた通りに行動する。源氏物語帚木「かうあながちに―・ひおぢたる人なめり。…かばかり我に―・ふ心ならば」。「忠告に―・う」「老いては子に―・え」
㋑降参する。屈服する。源氏物語葵「いみじき験者どもにも―・はず執念しゅうねき気色」
㋒動かされるままに動く。まかせる。拾遺和歌集秋「秋の世に雨と聞えて降るものは風に―・ふもみぢなりけり」。「風にまかせ浪に―・ってただよう」
㋓(川・道などに)沿う。その進む通りに行く。西大寺本最勝王経平安初期点「崖に循シタガひて行く」。「道に―・って進む」
㋔(「遵う」とも書く)(慣例・法規などに)ならう。よる。違反しないようにする。平家物語1「生死のおきてに―・ふならひ」。「定説に―・う」「多数決に―・う」
㋕応ずる。順応する。源氏物語夕顔「なほもて来こや。所に―・ひてこそ」。「実力に―・って問題を与える」「時のたつに―・って記憶は薄れてきた」
③従事する。その事にたずさわる。問はず語り「あけはてぬれば、さてしもあらねば参りて御前の役に―・ふに」。「業務に―・う」
[二]〔他下二〕
⇒したがえる(下一)
した‐がえ【下交】‥ガヘ
(→)下前したまえに同じ。↔上交うわがえ
したが・える【従える・随える】シタガヘル
〔他下一〕[文]したが・ふ(下二)
①意のままに指図して使う。服従させる。宇津保物語藤原君「山がつらを―・へて田畑を作らむ」。平家物語5「はやはや謀反おこして、日本国―・へ給へ」。「敵を―・える」
②供につれる。率いる。太平記5「三千余騎を―・へてたてごもらせ給ひけるとぞ聞えし」。「随員を―・えて会議に臨む」
③(通例「身に―・う」の形で用いる)所持する。たずさえる。海道記「猛豪の三兵(弓・剣・槍)は手に―・へて互に雄称す」。「三尺の剣を身に―・う」
▷口語では、やや古風な言い方。
④相応するようにする。対応させる。今昔物語集1「もし願ひ思ふ事のあるか、われ願ひに―・へむ」
した‐かき【舌掻き】
歯みがき楊子の柄の片方を薄く削って、舌苔ぜったいを掻きとるようにしたもの。浮世床初「―の付いたる…楊子でみがきながら来る」
した‐がき【下書き】
①清書の前に試みに書くこと。また、その書いたもの。まだ修正を経ない文案・詞章・図柄など。草案。草稿。↔清書きよがき・せいしょ。
②計画。予定。「なかなか―どおりにはいかない」
した‐がき【下掻き】
(→)「したぞめ(下染)」に同じ。
した‐かげ【下陰】
樹木などにおおわれて、かげになった所。新古今和歌集雑「なれなれて見しはなごりの春ぞともなど白河の花の―」
がしに隠れなく、―となりて」↔俄にわか分限。
⇒し‐だい【次第】
したい‐ふじゆう‐じ【肢体不自由児】‥イウ‥
手足または身体に運動機能障害のある児童。
⇒し‐たい【肢体】
しだい‐ふちょう【四大不調】‥テウ
病気になること。人間の身体は四大によって構成されているが、その調和がくずれると病気になるという。特に、僧侶の病気にいう。
⇒し‐だい【四大】
しだい‐ふどう【次第不同】
①順序の整わないこと。順不同。
②長さのまちまちなこと。釣合・調和のとれていないこと。狂言、粟田口「寸は―」
⇒し‐だい【次第】
したい‐ほうだい【為たい放題】‥ハウ‥
したいことを自由勝手に存分にするさま。やりたい放題。
じだい‐まきえ【時代蒔絵】‥ヱ
古色の生じた蒔絵。江戸時代には、多く東山時代のものをいった。好色一代男8「其外手道具―を光らせける」
⇒じ‐だい【時代】
じだい‐まつり【時代祭】
毎年10月22日に行われる京都の平安神宮の神幸祭。1895年(明治28)に始まる。神幸の前駆として行われる時代風俗行列は、平安時代から明治維新までの各時代の風俗の変遷を示す。葵あおい祭・祇園祭とともに京都三大祭の一つ。
時代祭
提供:NHK
⇒じ‐だい【時代】
じだい‐め・く【時代めく】
〔自五〕
古風な感を帯びる。古風に見える。時代がかる。
⇒じ‐だい【時代】
じだい‐もの【時代物】
①多くの時代を経て古くなった物。年代物。
②文学・演劇・映画などで、江戸時代およびそれ以前の、特に武将の軍記などに取材したものの総称。↔世話物。
⇒じ‐だい【時代】
じだい‐もよう【時代模様】‥ヤウ
①ふるい時代の模様。
②ある時代にさまざまな出来事の起こるさまを、織物の模様にたとえた語。
⇒じ‐だい【時代】
し‐たいようじ【視太陽時】‥ヤウ‥
(→)真太陽時に同じ。
したい‐よ・る【慕い寄る】シタヒ‥
〔自五〕
したって近寄る。
した‐いれ【下入れ】
(→)下土器したかわらけに同じ。
した‐いろ【下色】
①下地したじの色。
②次第に衰えること。くだりざか。
じだい‐わたり【時代渡り】
(→)「こわたり(古渡)」に同じ。日本永代蔵3「―の柿地の小釣こづる」
⇒じ‐だい【時代】
した・う【慕う】シタフ
〔他五〕
①(恋しく思い、また離れがたく思って)あとを追って行く。万葉集5「しらぬひ筑紫の国に泣く子なす―・ひ来まして」。平家物語6「二人の后名残りを惜しみ奉り、湘浦しようほといふ所まで―・ひつつ泣き悲しみ給ひしに」。「母親のあとを―・う」「明りを―・って虫が集まる」
②会いたく思う。恋しく思う。なつかしく思う。源氏物語槿「なき人を―・ふ心にまかせても影見ぬ水の瀬にやまどはむ」。「故郷を―・う」
③理想的な状態・人物などに対してそのようになりたいと願い望む。源氏物語賢木「月のすむ雲居をかけて―・ふともこの世の闇に猶や惑はむ」。「師の学風を―・う」
した‐うえ【舌上】‥ウヘ
口先で軽く言うこと。くちさき。十訓抄「―のよき人も力及ばぬ事なり」
した‐うけ【下請】
①(下請負の略)請け負った人から、その仕事の全部または一部をさらに請け負うこと。又請またうけ。「―に出す」
②下請人の略。
↔元請もとうけ。
⇒したうけ‐こうじょう【下請工場】
⇒したうけ‐にん【下請人】
した‐うけおい【下請負】‥オヒ
⇒したうけ
したうけ‐こうじょう【下請工場】‥ヂヤウ
親会社または問屋に支配され、その注文によって生産をする工場。
⇒した‐うけ【下請】
したうけ‐にん【下請人】
下請をする人。
⇒した‐うけ【下請】
した‐うず【襪・下沓】‥ウヅ
⇒しとうず
した‐うち【舌打ち】
舌を上あごにあてて、はじき鳴らすこと。
㋐思うようにならない時や、いまいましい時のしぐさ。「失敗して―する」
㋑うまいものをたべた時のしぐさ。したつづみ。
した‐うま【下馬】
①下等な馬。
②袷あわせなどの下に着る浴衣ゆかた。粗末な着物。人情本、春色雪の梅「麁服したうま一枚の小舟衆ぢや」
③質草しちぐさのこと。黄表紙、敵討女鉢木「この馬も百ばかりの―にはならう」
した‐え【下枝】
(→)「したえだ」に同じ。
した‐え【下絵】‥ヱ
①下書きの絵。
②刺繍ししゅう・彫刻などの下地に描く絵。
③色紙または詩箋などに描かれた絵。その上に文字を書く。
④下絵付する絵。
⇒したえ‐つけ【下絵付】
した‐えだ【下枝】
木の下方の枝。したえ。しずえ。↔上枝うわえだ
したえ‐つけ【下絵付】‥ヱ‥
陶磁器の素焼地に下絵具で絵付すること。その上に釉うわぐすりをかけて焼成する。↔上絵付うわえつけ
⇒した‐え【下絵】
した‐えのぐ【下絵具】‥ヱ‥
陶磁器の釉うわぐすりの下、すなわち施釉せゆう前に行う彩画に用いる絵具。硼ほう酸・硼砂ほうしゃ・珪砂けいしゃなどに各種金属酸化物や適当な安定剤・補助剤などを加えて焼き、粉砕・水洗して作る。↔上絵具
した‐え・む【下笑む】‥ヱム
〔自四〕
(「下」は心の意)心中でうれしく思う。万葉集6「明石潟潮干の道をあすよりは―・ましけむ家近づけば」
した‐お【下夫・前夫】‥ヲ
前につれそったおっと。先夫。〈倭名類聚鈔2〉↔上夫うわお
した‐お【下尾】‥ヲ
尾の先の部分。平家物語8「栗毛なる馬の―白いに乗りかへて」
した‐おぎ【下荻】‥ヲギ
他の草かげなどに隠れて生えている荻。また、荻の下葉ともいう。源氏物語夕顔「ほのめかす風につけても―のなかばは霜に結ぼほれつつ」
した‐おし【下押し】
①下方へ押すこと。
②(取引用語)相場の下落すること。
した‐おび【下帯】
①装束の下、小袖の上に締める帯。したひも。したのおび。↔上帯。
②ふんどし。または、腰巻。
⇒したおび‐の‐いわい【下帯の祝】
したおび‐の‐いわい【下帯の祝】‥イハヒ
男が成人して初めて下帯を締める祝い。へこいわい。
⇒した‐おび【下帯】
した‐おもい【下思い】‥オモヒ
外に表さない、心中の思い。ひそかな恋心。したもい。万葉集11「人皆知りぬあが―」
した‐お・る【下折る】‥ヲル
〔自下二〕
草木の茎・枝などが折れて下に垂れる。おれふす。千載和歌集秋「おしなべて草葉の上を吹く風にまづ―・るる野辺のかるかや」
した‐おれ【下折れ】‥ヲレ
草木の茎・枝などの、折れて下に垂れたもの。源氏物語藤袴「いとかじけたる―の、霜も落さずもて参れる」
した‐が
〔接続〕
だが。であるが。けれども。狂言、茶壺「―、あの者も舞ふか」
した‐がい【下交】‥ガヒ
(→)下前したまえに同じ。宇津保物語俊蔭「君の御―のおくびに」↔上交うわがい
したが・う【従う・随う・順う】シタガフ
[一]〔自五〕
自分より強大なもの、不動・不変なものの権威や存在を認め、自分の行動をそれに合わせる意。
①後について行く。随行する。源氏物語玉鬘「―・ひ来たりし者どもも類にふれて逃げ去り、もとの国に帰り散りぬ」。「夫に―・って海外に赴く」
②さからわない。意のままになる。
㋐相手の言うなりになる。命ぜられた通りに行動する。源氏物語帚木「かうあながちに―・ひおぢたる人なめり。…かばかり我に―・ふ心ならば」。「忠告に―・う」「老いては子に―・え」
㋑降参する。屈服する。源氏物語葵「いみじき験者どもにも―・はず執念しゅうねき気色」
㋒動かされるままに動く。まかせる。拾遺和歌集秋「秋の世に雨と聞えて降るものは風に―・ふもみぢなりけり」。「風にまかせ浪に―・ってただよう」
㋓(川・道などに)沿う。その進む通りに行く。西大寺本最勝王経平安初期点「崖に循シタガひて行く」。「道に―・って進む」
㋔(「遵う」とも書く)(慣例・法規などに)ならう。よる。違反しないようにする。平家物語1「生死のおきてに―・ふならひ」。「定説に―・う」「多数決に―・う」
㋕応ずる。順応する。源氏物語夕顔「なほもて来こや。所に―・ひてこそ」。「実力に―・って問題を与える」「時のたつに―・って記憶は薄れてきた」
③従事する。その事にたずさわる。問はず語り「あけはてぬれば、さてしもあらねば参りて御前の役に―・ふに」。「業務に―・う」
[二]〔他下二〕
⇒したがえる(下一)
した‐がえ【下交】‥ガヘ
(→)下前したまえに同じ。↔上交うわがえ
したが・える【従える・随える】シタガヘル
〔他下一〕[文]したが・ふ(下二)
①意のままに指図して使う。服従させる。宇津保物語藤原君「山がつらを―・へて田畑を作らむ」。平家物語5「はやはや謀反おこして、日本国―・へ給へ」。「敵を―・える」
②供につれる。率いる。太平記5「三千余騎を―・へてたてごもらせ給ひけるとぞ聞えし」。「随員を―・えて会議に臨む」
③(通例「身に―・う」の形で用いる)所持する。たずさえる。海道記「猛豪の三兵(弓・剣・槍)は手に―・へて互に雄称す」。「三尺の剣を身に―・う」
▷口語では、やや古風な言い方。
④相応するようにする。対応させる。今昔物語集1「もし願ひ思ふ事のあるか、われ願ひに―・へむ」
した‐かき【舌掻き】
歯みがき楊子の柄の片方を薄く削って、舌苔ぜったいを掻きとるようにしたもの。浮世床初「―の付いたる…楊子でみがきながら来る」
した‐がき【下書き】
①清書の前に試みに書くこと。また、その書いたもの。まだ修正を経ない文案・詞章・図柄など。草案。草稿。↔清書きよがき・せいしょ。
②計画。予定。「なかなか―どおりにはいかない」
した‐がき【下掻き】
(→)「したぞめ(下染)」に同じ。
した‐かげ【下陰】
樹木などにおおわれて、かげになった所。新古今和歌集雑「なれなれて見しはなごりの春ぞともなど白河の花の―」
しだい‐こじき【次第乞食】🔗⭐🔉
しだい‐こじき【次第乞食】
軒なみに物を乞いあるくこじき。もと、仏教の頭陀行ずだぎょうの一つ。今昔物語集15「身を捨てて―をして」
⇒し‐だい【次第】
しだい‐し【次第司】🔗⭐🔉
しだい‐し【次第司】
祭や行幸に、道の往来・行列などを定めた役。次第使。
⇒し‐だい【次第】
しだい‐し【次第紙】🔗⭐🔉
しだい‐し【次第紙】
厚紙の一種。奈良県の産。
⇒し‐だい【次第】
し‐だいし【四大師】🔗⭐🔉
し‐だいし【四大師】
①平安時代の4人の大師。伝教大師(最澄)・弘法大師(空海)・慈覚大師(円仁)・智証大師(円珍)。
②天台宗の4人の大師。伝教大師・慈覚大師・智証大師・慈恵大師(良源)。
し‐だいじ【四大寺】🔗⭐🔉
し‐だいじ【四大寺】
朝廷の祈願所であった四寺院。奈良時代は薬師寺・元興寺・興福寺・大安寺。平安時代は東大寺・興福寺・延暦寺・園城寺(三井寺)。四箇しかの大寺。
しだい‐しだい‐に【次第次第に】🔗⭐🔉
しだい‐しだい‐に【次第次第に】
〔副〕
順々に。だんだんに。「―足どりが重くなる」
⇒し‐だい【次第】
しだい‐しゅ【四大種】🔗⭐🔉
し‐だいしゅう【四大洲】‥シウ🔗⭐🔉
し‐だいしゅう【四大洲】‥シウ
〔仏〕(→)四洲に同じ。
し‐だいせつ【四大節】🔗⭐🔉
し‐だいせつ【四大節】
もと祝祭日とされた四方拝・紀元節・天長節・明治節の総称。→三大節
しだい‐だか【次第高】🔗⭐🔉
しだい‐だか【次第高】
価格などが順々に高くなって行くこと。
⇒し‐だい【次第】
しだい‐だな【次第棚】🔗⭐🔉
しだい‐だな【次第棚】
床脇に設ける棚の一種。
⇒し‐だい【次第】
しだい‐ちょうじゃ【次第長者】‥チヤウ‥🔗⭐🔉
しだい‐ちょうじゃ【次第長者】‥チヤウ‥
(→)次第分限ぶげんに同じ。↔俄にわか長者。
⇒し‐だい【次第】
しだい‐ていとう【次第梯磴】🔗⭐🔉
しだい‐ていとう【次第梯磴】
順序と調和。秩序と規律。〈日葡辞書〉
⇒し‐だい【次第】
し‐だいでし【四大弟子】🔗⭐🔉
し‐だいでし【四大弟子】
釈尊の4人の高弟、すなわち須菩提しゅぼだい・迦旃延かせんねん(または舎利弗しゃりほつ)・摩訶迦葉まかかしょう・目犍連もくけんれんの総称。
し‐だいてんのう【四大天王】‥ワウ🔗⭐🔉
し‐だいてんのう【四大天王】‥ワウ
〔仏〕(→)四天王1に同じ。
しだい‐な【次第名】🔗⭐🔉
しだい‐な【次第名】
兄弟の順序を追ってつけた名。太郎・次郎・三郎の類。
⇒し‐だい【次第】
しだい‐に【次第に】🔗⭐🔉
しだい‐に【次第に】
〔副〕
だんだんに。順次に。順を追って。平家物語2「三国の仏法も―衰微せり」。「―天候が悪化する」
⇒し‐だい【次第】
しだい‐ぶげん【次第分限】🔗⭐🔉
しだい‐ぶげん【次第分限】
だんだんに財を成して金持になること。また、その人。次第長者。日本永代蔵3「箸屋甚兵衛と鎌倉牱
がしに隠れなく、―となりて」↔俄にわか分限。
⇒し‐だい【次第】
がしに隠れなく、―となりて」↔俄にわか分限。
⇒し‐だい【次第】
しだい‐ふちょう【四大不調】‥テウ🔗⭐🔉
しだい‐ふちょう【四大不調】‥テウ
病気になること。人間の身体は四大によって構成されているが、その調和がくずれると病気になるという。特に、僧侶の病気にいう。
⇒し‐だい【四大】
しだい‐ふどう【次第不同】🔗⭐🔉
しだい‐ふどう【次第不同】
①順序の整わないこと。順不同。
②長さのまちまちなこと。釣合・調和のとれていないこと。狂言、粟田口「寸は―」
⇒し‐だい【次第】
しだ‐がわ【歯朶革】‥ガハ🔗⭐🔉
しだ‐がわ【歯朶革】‥ガハ
藍地にシダの葉の形を白く染め抜いた革。品革しながわ。
歯朶革
しだ・く🔗⭐🔉
しだ・く
〔自他五〕
(古くはシタク)
①荒れる。乱れる。堀河百首秋「大原の野風に―・く刈萱のしどろにのみも乱れけるかな」
②(通例「踏み―・く」の形で)荒らす。にじる。蹂躙じゅうりんする。源氏物語橋姫「そこはかとなき水の流れどもを踏み―・く駒の足音も」
③(通例「噛み―・く」の形で)砕く。つぶす。ひしぐ。浄瑠璃、ひらかな盛衰記「ずんずんに引裂き、口に含んで噛み―・き」
しだ‐くさ【しだ草】🔗⭐🔉
しだ‐くさ【しだ草】
シダ類の草の一種。ノキシノブの古名ともいう。万葉集11「我が宿の軒の―生ひたれど」
し‐だし【仕出し】🔗⭐🔉
し‐だし【仕出し】
①工夫して作り出すこと。新案。新趣向。新流行。鶉衣「―の煙草入売」。「―菓子」「―模様」
②よそおい。おめかし。好色一代男7「小脇指の―常とはかはり」
③注文の料理を調えて届けること。出前でまえ。浄瑠璃、今宮の心中「何の料理につかうても、―が甘いわ扨」。「―の弁当」
④財産を作り出すこと。日本永代蔵6「これらは近代の出来商人できあきんど、三十年このかたの―なり」
⑤演劇・映画などで、本筋に関係がなくてちょっとあらわれるだけの端役。歌舞伎、助六所縁江戸桜「女郎買の―」
⑥建物などで、外側へ突き出して構えた部分。縁側など。
⇒しだし‐いしょう【仕出し衣裳】
⇒しだし‐おんな【仕出し女】
⇒しだし‐じょろう【仕出し女郎】
⇒しだし‐ぞめ【仕出し染】
⇒しだし‐な【仕出し名】
⇒しだし‐にょうぼう【仕出し女房】
⇒しだし‐にんぎょう【仕出し人形】
⇒しだし‐べんとう【仕出し弁当】
⇒しだし‐めし【仕出し飯】
⇒しだし‐や【仕出し屋】
しだし‐いしょう【仕出し衣裳】‥シヤウ🔗⭐🔉
しだし‐いしょう【仕出し衣裳】‥シヤウ
流行の衣装。新しい趣向をこらした衣装。好色五人女3「―の物好み」
⇒し‐だし【仕出し】
しだし‐おんな【仕出し女】‥ヲンナ🔗⭐🔉
しだし‐おんな【仕出し女】‥ヲンナ
(→)仕出し女房に同じ。
⇒し‐だし【仕出し】
しだし‐じょろう【仕出し女郎】‥ヂヨラウ🔗⭐🔉
しだし‐じょろう【仕出し女郎】‥ヂヨラウ
新しくはやりっ子になった女郎。傾城禁短気「太夫職にも劣らぬ―といふ衣裳つき」
⇒し‐だし【仕出し】
しだし‐ぞめ【仕出し染】🔗⭐🔉
しだし‐ぞめ【仕出し染】
新案の染め方。
⇒し‐だし【仕出し】
しだし‐な【仕出し名】🔗⭐🔉
しだし‐な【仕出し名】
新趣向の名。
⇒し‐だし【仕出し】
しだし‐にょうぼう【仕出し女房】‥バウ🔗⭐🔉
しだし‐にょうぼう【仕出し女房】‥バウ
流行の衣装を身につけた、おしゃれな女。
⇒し‐だし【仕出し】
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しだ🔗⭐🔉
しだ
…するとき。…する際。「遠しとふ故奈の白嶺に逢ほ―も逢はのへ―も汝にこそ寄され/万葉 3478」
しだ【羊歯・歯朶】🔗⭐🔉
しだ [1] 【羊歯・歯朶】
(1)シダ植物の一綱。シダ植物の大半を占める。植物体の形は種々であるが,葉は大きく,縁または裏に胞子嚢(ノウ)をつける。ヘゴ・ウラジロ・ワラビ・シノブ・サンショウモなど世界に約九千種。花も種子もなく増殖するため,ヨーロッパでは古くから魔法の草とされ,常緑で茂ることから繁栄と長寿を願う正月の飾り物に使われる。大葉類。羊歯類。[季]新年。
→羊歯植物
(2)ウラジロの別名。
(3)家紋の一。{(2)}を図案化したもの。穂長(ホナガ)。
し-だ【試打】🔗⭐🔉
し-だ [1] 【試打】 (名)スル
ためしに打ってみること。「新しいゴルフ-クラブを―する」
しだ【志田】🔗⭐🔉
しだ 【志田】
姓氏の一。
しだ-とし【志田順】🔗⭐🔉
しだ-とし 【志田順】
(1876-1936) 地球物理学者。千葉県生まれ。京大教授。地震波の P 波の初動分布の規則性,深発地震の存在を指摘。阿蘇火山観測所を開設。
しだ【志太】🔗⭐🔉
しだ 【志太】
姓氏の一。
した-あらい【下洗い】🔗⭐🔉
した-あらい ―アラヒ [3] 【下洗い】 (名)スル
本洗いの前にざっと洗い落とすこと。予洗。
し-だい【四大】🔗⭐🔉
し-だい [1] 【四大】
(1)〔仏〕(ア)物質界を構成する四つの元素,すなわち地・水・火・風。四大種。四界。(イ)特に,人間の身体。地・水・火・風から構成されているからいう。
(2)「老子」にいう四つの大きなもの。道・天・地・王の総称。
(3)「四大天王」の略。「―のあらび/海潮音(敏)」
しだい-しゅ【四大種】🔗⭐🔉
しだい-しゅ [2] 【四大種】
⇒四大(1)(ア)
しだい-てんのう【四大天王】🔗⭐🔉
しだい-てんのう ―ワウ [6] 【四大天王】
⇒四天王(シテンノウ)(1)
しだい-ふちょう【四大不調】🔗⭐🔉
しだい-ふちょう ―テウ [4] 【四大不調】
〔仏〕
〔人体を構成する四大が調和しない意〕
病気のこと。
し-だい【次第】🔗⭐🔉
し-だい 【次第】
■一■ [0] (名)
(1)順序。「式の―」「車の―定めにくければ/宇津保(楼上・上)」
(2)現在に至るまでに,物事がたどった道筋。事情。いきさつ。「事の―を話す」「かような―で面目ない」「事と―によっては一肌脱ごう」
(3)謡曲の詞章の名。七五・返句・七四,または七五の句から成り,多くは脇役の登場第一声として謡われ,役の意向や感慨を述べる。また,曲中で曲舞(クセマイ)や乱拍子の序歌として謡われることもある。
(4)順序を追ってすること。順序よく並べること。「仏名の所,大徳たち,―してひきゐて七八人参る/宇津保(嵯峨院)」
■二■ (接尾)
(1)名詞に付いて,その人の意向,またはその事物の事情いかんによるという意を表す。「どうするかはあなた―だ」「とかくこの世は金―」
(2)動詞の連用形に付いて,動作が行われるままにという意を表す。「成り行き―」「手当たり―に投げつける」
(3)動詞の連用形または動作性の名詞に付いて,その動作に続いてすぐにという意を表す。「満員になり―締め切る」「送金―現物を送る」
しだい-おくり【次第送り】🔗⭐🔉
しだい-おくり 【次第送り】
物事が次々に順番に従って進んでいくこと。順おくり。「―の手代ぶんになつて/浮世草子・永代蔵 1」
しだい-がき【次第書き】🔗⭐🔉
しだい-がき [0] 【次第書き】
順序・理由または由来を書いた文書。
しだい-がみ【次第紙】🔗⭐🔉
しだい-がみ [0][2] 【次第紙】
密教の修法の順序を記すための厚手の紙。奈良県・和歌山県などで生産される。傘や帳簿用紙として用いられる。
しだい-がら【次第柄】🔗⭐🔉
しだい-がら [0] 【次第柄】
成り行き。わけがら。仕儀(シギ)。「斯(コ)う
云ふ―だから助けて遣つて呉れぬかと/福翁自伝(諭吉)」

云ふ―だから助けて遣つて呉れぬかと/福翁自伝(諭吉)」
しだい-こつじき【次第乞食】🔗⭐🔉
しだい-こつじき [4] 【次第乞食】
〔仏〕 十二頭陀(ズダ)行の一。貧富・貴賤の区別なく,軒ごとに食を乞い歩くこと。しだいこじき。
しだい-し【次第司】🔗⭐🔉
しだい-し [2] 【次第司】
中古,儀式・祭りなどの際,その順序や道中の行列のことなどをつかさどる役。
しだい-しだい-に【次第次第に】🔗⭐🔉
しだい-しだい-に [0] 【次第次第に】 (副)
状態が少しずつ時間の経過につれて変化していくさま。順々に。だんだんに。「―夜が明けていく」「船体は―沈み行き/浮城物語(竜渓)」
しだい-ちょうじゃ【次第長者】🔗⭐🔉
しだい-ちょうじゃ ―チヤウ― 【次第長者】
次第次第に財産をふやして金持ちになった人。次第分限(ブゲン)。「西国にならびなき―となりて/浮世草子・永代蔵 3」
しだい-な【次第名】🔗⭐🔉
しだい-な [2][3] 【次第名】
子供の出生順につける名前。太郎・次郎・三郎など。
しだい-に【次第に】🔗⭐🔉
しだい-に [0] 【次第に】 (副)
(1)時がたつにつれて。おいおいに。「―寒くなる」
(2)順を追って。順々に。「近江国より始めて,美濃・尾張の源氏共に―触れて行く程に/平家 4」
しだい-ぶげん【次第分限】🔗⭐🔉
しだい-ぶげん 【次第分限】
「次第長者(チヨウジヤ)」に同じ。
⇔俄(ニワカ)分限
「―となつて/浮世草子・二十不孝 3」
しだい-ふどう【次第不同】🔗⭐🔉
しだい-ふどう 【次第不同】
順序に一定の規準のないこと。順不同。「貴人の御意によりて仕る能は―なれば/花鏡」
し-だい【至大】🔗⭐🔉
し-だい [0] 【至大】 (名・形動)[文]ナリ
この上もなく大きいさま。
⇔至小
「―なる妨害を与ふ可し/経国美談(竜渓)」
し-だい【私大】🔗⭐🔉
し-だい [0] 【私大】
「私立大学」の略。
し-だい【紙代】🔗⭐🔉
し-だい [1][0] 【紙代】
新聞の購読料。
し-だい【進退】🔗⭐🔉
し-だい 【進退】
〔「しんだい」の撥音「ん」の無表記〕
自由になること。「我が―にはかなふまじきなめり/落窪 1」
し-だい【歯大】🔗⭐🔉
し-だい [0] 【歯大】
「歯科大学」の略。
し-だい【詩題】🔗⭐🔉
し-だい [0] 【詩題】
(1)詩の題名。
(2)詩の題材。
し-だい【誌代】🔗⭐🔉
し-だい [1][0] 【誌代】
雑誌の代金。
し-たいあん【施耐庵】🔗⭐🔉
し-たいあん 【施耐庵】
(1296頃-?) 中国,元末・明初期の小説家。「水滸伝」の編者の一人とされるが,経歴は未詳。
し-たいか【四大家】🔗⭐🔉
し-たいか [2] 【四大家】
その分野で,大家と呼ばれる四人の人。文章では唐代の韓愈(カンユ)・柳宗元,宋代の欧陽脩(オウヨウシユウ)・蘇軾(ソシヨク)の四人。また,書では宋代の蘇軾・黄庭堅・米
(ベイフツ)・蔡襄(サイジヨウ)の四人など。四家。
(ベイフツ)・蔡襄(サイジヨウ)の四人など。四家。
し-だいかい【四大海】🔗⭐🔉
し-だいかい [2] 【四大海】
〔仏〕 須弥山(シユミセン)の四方にあるといわれる大海。
しだい-きしょ【四大奇書】🔗⭐🔉
しだい-きしょ [4][5] 【四大奇書】
中国の章回小説「水滸伝」「三国志演義」「西遊記」「金瓶梅」の総称。もと元代の「水滸伝」「三国志演義」「西廂記」「琵琶記」をいった。
し-だいし【四大師】🔗⭐🔉
し-だいし [2] 【四大師】
(1)平安朝の四人の大師。伝教大師(最澄)・弘法大師(空海)・慈覚大師(円仁)・智証大師(円珍)。
(2)天台宗の四人の大師。伝教大師・慈覚大師・智証大師・慈慧大師(良源)。
し-だいじ【四大寺】🔗⭐🔉
し-だいじ [2] 【四大寺】
古代に朝廷の祈願所であった四つの寺院。奈良時代には薬師寺・元興寺・興福寺・大安寺の称。平安時代には東大寺・興福寺・延暦寺・園城寺の称。
し-だいしゅう【四大州・四大洲】🔗⭐🔉
し-だいしゅう ―ダイシウ [2] 【四大州・四大洲】
⇒四州(シシユウ)
し-だいせつ【四大節】🔗⭐🔉
し-だいせつ [2] 【四大節】
旧制度の四つの祭日。1927年(昭和2)制定。四方拝(一月一日)・紀元節(二月一一日)・天長節(四月二九日)・明治節(一一月三日)の総称。明治時代の天長節は一一月三日,大正時代は一〇月三一日。
しだい-でし【四大弟子】🔗⭐🔉
しだい-でし [2] 【四大弟子】
釈迦の弟子のうち,特にすぐれた四人。一般には舎利弗(シヤリホツ)(または迦旃延(カセンネン))・須菩提(シユボダイ)・目
連(モクケンレン)・摩訶迦葉(マカカシヨウ)の四人。
連(モクケンレン)・摩訶迦葉(マカカシヨウ)の四人。
し-たいふ【士大夫】🔗⭐🔉
し-たいふ [2] 【士大夫】
(1)中国で,士と大夫。また,科挙出身の高級官僚。
→卿大夫士(ケイタイフシ)
(2)高い官職にある高潔の人。
し-たいよう【視太陽】🔗⭐🔉
し-たいよう ―タイヤウ [2] 【視太陽】
見たままの太陽のこと。天球上の位置は大気差の影響を除いてあるが光行差の影響は除いていないため,真太陽より黄道上西へ角度で二〇・五秒ずれている。
したうけ-にん【下請(け)人】🔗⭐🔉
したうけ-にん [0] 【下請(け)人】
(1)下請け負いをする人。
(2)江戸時代,請け人に対して,さらに奉公人の保証に立った者。
した-うけおい【下請(け)負い】🔗⭐🔉
した-うけおい ―オヒ [3] 【下請(け)負い】
「下請(シタウ)け」に同じ。
したうち-おん【舌打ち音】🔗⭐🔉
したうち-おん [4] 【舌打ち音】
⇒吸着音(キユウチヤクオン)
した-うちあわせ【下打ち合(わ)せ】🔗⭐🔉
した-うちあわせ ―ウチアハセ [0][3] 【下打ち合(わ)せ】
「下相談」に同じ。
した-うま【下馬】🔗⭐🔉
した-うま [0] 【下馬】
(1)江戸時代,袷(アワセ)や綿入れの下に着る粗末な浴衣。
(2)質草(シチグサ)の異名。
したえ-つけ【下絵付け】🔗⭐🔉
したえ-つけ ―
― [3] 【下絵付け】
釉(ウワグスリ)をかける前に,陶磁器の素地(キジ)の上に直接絵付けをすること。
― [3] 【下絵付け】
釉(ウワグスリ)をかける前に,陶磁器の素地(キジ)の上に直接絵付けをすること。
した-おし【下押し】🔗⭐🔉
した-おし [0] 【下押し】
(1)下の方へ押すこと。
(2)取引市場の相場が下がる傾向にあること。
した-おもい【下思ひ】🔗⭐🔉
した-おもい ―オモヒ 【下思ひ】
〔「した」は心の意〕
心の中に隠して顔や言葉に表さない感情。したもい。「人皆知りぬわが―は/万葉 2468」
しだ-かざり【歯朶飾り】🔗⭐🔉
しだ-かざり [3] 【歯朶飾り】
新年にウラジロを注連縄(シメナワ)に挟んだりして飾ること。また,その飾り。
しだ-がわ【歯朶革】🔗⭐🔉
しだ-がわ ―ガハ [0] 【歯朶革】
染め革の一種。藍地にシダの葉の形を白く染め抜いたなめし革。品革(シナガワ)。
した-かわらけ【下土器】🔗⭐🔉
した-かわらけ ―カハラケ 【下土器】
容器からこぼれる酒などの液体を受けるために,容器の下に置く皿。したいれ。
したく-きん【支度金】🔗⭐🔉
したく-きん [0] 【支度金】
準備や用意に必要な金。就職や嫁入りなどの準備に要する金。支度料。
しだ・く🔗⭐🔉
しだ・く [2] (動カ五[四])
〔古くは「したく」〕
(1)形を壊したり,状態を乱したりする。くだく。荒らす。「踏み―・く」「かみ―・く」
(2)乱れる。荒れる。「大原の野風に―・く刈萱のしどろにのみも乱れけるかな/堀河百首」
した-くさ【下草】🔗⭐🔉
した-くさ [0] 【下草】
(1)木陰に生えている草。特に,森林に群生している雑草。
(2)庭園などに用いるシダ類・シャガなどの背の低い植物の総称。
(3)日陰者のたとえ。「かかる―もたのもしくぞ思しなりぬる/源氏(玉鬘)」
したくさ-せん【下草銭】🔗⭐🔉
したくさ-せん [0] 【下草銭】
江戸時代の雑税の一。領主の林(御林(オハヤシ))の雑草採取を許された者が納めた金銭。御林下草銭。下草永。したくさぜに。
した-さく【下作】🔗⭐🔉
した-さく [0] 【下作】 (名)スル
「小作(コサク)」に同じ。「此藁葺(ワラブキ)は忠三郎とて―あてた小百姓/浄瑠璃・冥途の飛脚(下)」
し-だし【仕出し】🔗⭐🔉
し-だし [0] 【仕出し】
(1)注文により,料理・弁当を作って届けること。また,その料理。出前。
(2)演劇で,通行人・群衆など,ごく軽い役。また,その役で出演する下級の俳優。
(3)工夫や趣向をこらすこと。新案。「さもなき調度のたぐひ,是は―の風流なり/鶉衣」「大晦日(オオツゴモリ)の夜のお祖母(ババ)を返せは我等が―/浮世草子・胸算用 5」
(4)装いをこらすこと。おしゃれ。おめかし。「都の呉服店(ゴフクダナ)の奥さまといはるる程の人,みな遊女に取り違へる―なり/浮世草子・胸算用 2」
(5)財産を作り出すこと。「是らは近代の出来商人三十年此かたの―なり/浮世草子・永代蔵 6」
しだし-べんとう【仕出し弁当】🔗⭐🔉
しだし-べんとう ―タウ [4] 【仕出し弁当】
料理屋・仕出し屋などに注文して作らせた弁当。
しだし-や【仕出し屋】🔗⭐🔉
しだし-や [0] 【仕出し屋】
料理や弁当などの仕出しをする家。また,その人。
したしく【親しく】🔗⭐🔉
したしく [2][3] 【親しく】 (副)
〔形容詞「したしい」の連用形から〕
身分の高い人が,自分で直接行うさま。みずから。「―お手植えになった松」「―お言葉を賜る」
しだ-しょくぶつ【羊歯植物】🔗⭐🔉
しだ-しょくぶつ [4] 【羊歯植物】
植物界の一門。コケ植物と種子植物の間に位置する。古生代,特に石炭紀に栄え化石として出土。世代交代を行う。無性世代は大形で茎・葉・根に分化するものが多く,減数分裂によって胞子をつくる。胞子は発芽してきわめて小形だが独立した前葉体をつくり,これにできた精虫と卵が受精して再び無性世代となる。世界に約一万種あり,マツバラン・ヒカゲノカズラ・トクサ・シダの四綱に大別。羊歯類。シダ。
し-だ・す【仕出す・為出す】🔗⭐🔉
し-だ・す [2] 【仕出す・為出す】 (動サ五[四])
(1)物事をし始める。とりかかる。
(2)料理を作って注文先に届ける。仕出しをする。「料理は必ず青柳から―・した/渋江抽斎(鴎外)」
(3)作り出す。考え出す。創始する。「安部川紙子に縮緬(チリメン)を―・し/浮世草子・永代蔵 3」
(4)財産を作り上げる。かせぎだす。「多助が身代を―・しますには/塩原多助一代記(円朝)」
(5)やってのける。しでかす。「なぜかあの人はああいふ酷(ヒド)い事をしても―・したねえ/真景累ヶ淵(円朝)」
した-すき【下梳き】🔗⭐🔉
した-すき [0] 【下梳き】
髪を結う準備に,よく髪をすいておくこと。また,それをする人。
したたま・る【認る】🔗⭐🔉
したたま・る 【認る】 (動ラ四)
以前の状態が改まり,新しくしっかりしたものになる。ととのう。「この殿御後見もし給はば,天下の政(マツリゴト)は―・りなむ/大鏡(道隆)」
した-たる・い【舌たるい】🔗⭐🔉
した-たる・い [4] 【舌たるい】 (形)[文]ク したたる・し
〔近世以降の語〕
(1)物の言いようが甘えたようである。また,態度がべたべたしている。「益々寄添ひつつ,―・いまでに語(コトバ)を和げて/金色夜叉(紅葉)」
(2)物の言い方がくどくどしている。したるし。「―・い愚痴沢山な自惚やら楽屋落やら列べれば/社会百面相(魯庵)」
した-つき【舌つき】🔗⭐🔉
した-つき 【舌つき】 (名・形動ナリ)
物の言い方がはっきりしないこと。またそのさま。舌たらず。「声(コワ)づかひの,さすがに―にて,うちざれむとは,なほ思へり/源氏(朝顔)」
した-つ-くに【下つ国】🔗⭐🔉
した-つ-くに 【下つ国】
地下の世界。黄泉(ヨミ)の国。
⇔上(ウワ)つ国
「吾が名
(ナセ)の命は,上つ国を知ろしめすべし,吾は―を知らさむ/祝詞(鎮火祭)」
(ナセ)の命は,上つ国を知ろしめすべし,吾は―を知らさむ/祝詞(鎮火祭)」
した-つけ【下付け】🔗⭐🔉
した-つけ [0] 【下付け】
〔「したづけ」とも〕
(1)手紙で,先方に敬意を表すために署名の下に付ける言葉。上・再拝・九拝など。
(2)〔建〕 一番下に塗る漆喰(シツクイ)・塗料など。
した-つゆ【下露】🔗⭐🔉
した-つゆ [0][3] 【下露】
下草に結んだ露。また,木の葉などから滴り落ちる露。
⇔上露(ウワツユ)
「―にぬれる」「―になびかましかば女郎花(オミナエシ)あらき風にはしをれざらまし/源氏(野分)」
したて-おろし【仕立て下(ろ)し】🔗⭐🔉
したて-おろし [4][0] 【仕立て下(ろ)し】
新しく作った服。新調の衣服。
したて-けん【仕立券】🔗⭐🔉
したて-けん [3] 【仕立券】
洋服・ワイシャツなどの布地に添え,注文者の体に合わせて仕立てることを約束した券。
したて-なおし【仕立て直し】🔗⭐🔉
したて-なおし ―ナホシ [0][4] 【仕立て直し】
衣服などを解いて,別の物に作りかえること。また,そのもの。
したて-もの【仕立物】🔗⭐🔉
したて-もの [0] 【仕立物】
(1)縫い物。裁縫。また,縫い上がった衣服など。「―をする」
(2)樹木を刈り込みなどをして,自然に育った姿形から庭園用として整った姿形にしたもの。
したて-や【仕立屋】🔗⭐🔉
したて-や [0] 【仕立屋】
洋服などの仕立てを業とする家。また,その人。
したて-ひねり【下手捻り】🔗⭐🔉
したて-ひねり [4] 【下手捻り】
相撲の決まり手の一。下手で相手のまわしを引いて差し手の側へひねり倒す技。
したて-まわし【下手回し】🔗⭐🔉
したて-まわし ―マハシ [4] 【下手回し】
帆船を風上に向けて進めるときの操船法。ジグザグの針路を取って進めるとき,風を受ける側を変えるのに,船首を風下側に回すこと。
したてる-ひめ【下照姫】🔗⭐🔉
したてる-ひめ 【下照姫】
〔「したでるひめ」とも〕
記紀神話の神。大国主神(オオクニヌシノカミ)の娘。天稚彦(アメワカヒコ)の妻。高姫(タカヒメ)。和歌の祖神とされる。
したとり-ほうろく【下取り焙烙】🔗⭐🔉
したとり-ほうろく ―ハウロク [5] 【下取り焙烙】
茶道で,炉の中をならすとき,熾炭(オコシズミ)を取り入れる焙烙。底取り焙烙。
した-なき【下泣き】🔗⭐🔉
した-なき 【下泣き】
〔「した」は心の意〕
心のうちで忍び泣くこと。「―に吾が泣く妻を昨夜(コゾ)こそは安く肌触れ/古事記(下)」
した-ならし【下慣らし】🔗⭐🔉
した-ならし [3] 【下慣らし】
準備のために慣らしておくこと。下稽古(ゲイコ)。
した-ぬい【下縫い】🔗⭐🔉
した-ぬい ―ヌヒ [0] 【下縫い】 (名)スル
本式に縫う前に仮に縫うこと。仮縫い。
した-ぬき【下貫き】🔗⭐🔉
した-ぬき 【下貫き】
(1)人を迷わして稼ぐこと。「こちの嚊は嘘つかぬ者とばかり心得て―喰るる人おほし/浮世草子・娘容気」
(2)賭博(トバク)で,いかさまをすること。「わごりよが親仁は村一番―の名人/浄瑠璃・嵯峨天皇」
した-の-ね【舌の根】🔗⭐🔉
した-の-ね [4] 【舌の根】
舌の付け根。
→舌の根の乾(カワ)かぬうち(「舌」の句項目)
した-の-はかま【下の袴】🔗⭐🔉
した-の-はかま 【下の袴】
「したばかま(下袴){(2)}」に同じ。「狩衣の肩すこしおちたるに,―も着ず/宇治拾遺 1」
した-は・う【下延ふ】🔗⭐🔉
した-は・う ―ハフ 【下延ふ】 (動ハ下二)
心の中で恋しく思う。「白玉の人のその名をなかなかに言(コト)を―・へ/万葉 1792」
した-はらまき【下腹巻】🔗⭐🔉
した-はらまき [4][3] 【下腹巻】
直垂(ヒタタレ)・狩衣(カリギヌ)などの下に防具としてつける腹巻{(2)}。また,それを着けた装い。
した-ひも【下紐】🔗⭐🔉
した-ひも [0][4] 【下紐】
〔上代は「したびも」〕
(1)装束の下,小袖の上に結ぶ帯。したおび。
(2)下裳(シタモ)または下袴(シタバカマ)の紐。「愛(ウルワ)しと思ひし思はば―に結ひ付け持ちて止まず偲(シノ)はせ/万葉 3766」
したひも-の【下紐の】🔗⭐🔉
したひも-の 【下紐の】 (枕詞)
同音と比喩性を利用して,「した」にかかる。「―下ゆ恋ふるに月そ経にける/万葉 3708」
した・ふ🔗⭐🔉
した・ふ (動ハ四)
葉が赤く色づく。紅葉する。「秋山の―・へる妹/万葉 217」
した-へん【舌偏】🔗⭐🔉
した-へん [0] 【舌偏】
漢字の偏の一。「辞」「舐」などの「舌」。
したまち-ふう【下町風】🔗⭐🔉
したまち-ふう [0] 【下町風】
下町の風俗・風習・気風。特に,東京の下町に残る,江戸時代の「いなせ」「いき」などの風をいう。
しだ【羊歯】(和英)🔗⭐🔉
しだ【羊歯】
《植》a fern.→英和
しだい【次第】(和英)🔗⭐🔉
しだいに【次第に】(和英)🔗⭐🔉
しだいに【次第に】
⇒段々.
しだし【仕出しをする】(和英)🔗⭐🔉
しだし【仕出しをする】
supply dishes to order.仕出し屋 a caterer (人);→英和
a caterer's (shop).
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