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広辞苑の検索結果 (20)
すさ【苆・寸莎】🔗⭐🔉
すさ【苆・寸莎】
壁土にまぜて亀裂を防ぐつなぎとする繊維質の材料。普通、荒壁には刻んだ藁わら、上塗りには刻んだ麻または紙を海草の煮汁にまぜて用いる。壁すさ。すさわら。つた。すた。〈日葡辞書〉
す‐さい【酢菜】🔗⭐🔉
す‐さい【酢菜】
酢にひたした野菜。
す‐さき【洲崎】🔗⭐🔉
す‐さき【洲崎】
①洲すが長く海中または河中にさし出て、崎となった所。
②洲崎形の模様。世間胸算用5「萌黄色に染鹿子の―、裏は薄紅にして」
⇒すさき‐み【洲崎廻】
すさき【洲崎】(地名)🔗⭐🔉
すさき【洲崎】
東京都江東区木場の東隣一帯の通称。江戸時代にできた埋立地。洲崎弁財天社(洲崎神社)がある。1888年(明治21)根津の妓楼を移し、洲崎遊郭といった。
すさき【須崎】🔗⭐🔉
すさき【須崎】
高知県中部、土佐湾の入江に臨む市。もと鰹かつお漁港、現在はハマチ養殖が盛ん。造船・水産加工・セメントなどの工場もある。人口2万6千。
すさき‐み【洲崎廻】🔗⭐🔉
すさき‐み【洲崎廻】
洲崎の湾曲した所。万葉集1「この―に鶴たず鳴くべしや」
⇒す‐さき【洲崎】
すさのお‐の‐みこと【素戔嗚尊・須佐之男命】‥ヲ‥🔗⭐🔉
すさのお‐の‐みこと【素戔嗚尊・須佐之男命】‥ヲ‥
日本神話で、伊弉諾尊いざなぎのみことの子。天照大神あまてらすおおみかみの弟。凶暴で、天の岩屋戸の事件を起こした結果、高天原たかまのはらから追放され、出雲国で八岐大蛇やまたのおろちを斬って天叢雲剣あまのむらくものつるぎを得、天照大神に献じた。また新羅しらぎに渡って、船材の樹木を持ち帰り、植林の道を教えたという。
すさび【荒び・進び・遊び】🔗⭐🔉
すさび【荒び・進び・遊び】
気の向くままにすること。気慰みのわざ。もてあそび。古今和歌集六帖5「ある時はありの―に語らはで」。源氏物語蛍「御方々、絵物語などの―にて、あかしくらし給ふ」
⇒すさび‐ごと【遊び事】
⇒すさび‐のり【荒び海苔】
すさび‐ごと【遊び事】🔗⭐🔉
すさび‐ごと【遊び事】
遊びになること。慰みごと。源氏物語紅葉賀「さもあるまじき―も出でくるぞかし」
⇒すさび【荒び・進び・遊び】
すさび‐のり【荒び海苔】🔗⭐🔉
すさび‐のり【荒び海苔】
紅藻類ウシケノリ科の海藻。細胞1層からなる膜状体で、紅紫色。アサクサノリに似るが、成熟すると白線状の雄性生殖斑が現れる。主に北日本に分布し、秋から春にかけ潮間帯上部の岩上に生育。乾海苔の原料。
すさびのり
⇒すさび【荒び・進び・遊び】
⇒すさび【荒び・進び・遊び】
すさ・ぶ【荒ぶ・進ぶ・遊ぶ】🔗⭐🔉
すさ・ぶ【荒ぶ・進ぶ・遊ぶ】
〔自五・上二〕
(おのずとわいてくる勢いのままになる、また、気のむくままに事をする意。奈良時代には上二段活用、平安時代から多く四段活用)
①傾向や動作がはなはだしくなる。さかんに…する。つのる。「風が吹き―・ぶ」
②心のおもむくままに事をする。遊び慰む。源氏物語若紫「あづまをすががきて、…声はいとなまめきて、―・び居給へり」。源氏物語椎本「碁、双六、弾棋たぎの盤どもなど取り出でて、心々に―・び暮し給ふ」。「書き―・ぶ」
③時折、雨や雪が降る。また、時折、風が吹く。新古今和歌集夏「窓近き竹の葉―・ぶ風の音に」
④雨や風がやむ。(至宝抄)
⑤荒れてこまやかさがなくなる。荒廃する。→すさむ
すさまじ・い【凄まじい】🔗⭐🔉
すさまじ・い【凄まじい】
〔形〕[文]すさま・じ(シク)
(動詞スサムの形容詞形。鎌倉・室町時代にはスサマシ・スサマジと清濁両様に発音されたらしい。さらに古くは清音か)
①期待や熱意が冷えてゆく感じがする。気乗りがしない。源氏物語浮舟「われ―・じく思ひなりて、捨ておきたらば」。源氏物語柏木「なべての世の中―・じう思ひなりて、のちの世の行ひに本意深く進みにしを」
②荒涼としている。殺風景である。枕草子25「―・じきもの。…ちご亡くなりたる産屋、火おこさぬ炭櫃すびつ」
③涼しいのを越してむしろ寒い。さむざむしている。〈[季]秋〉。源氏物語初音「影―・じき暁月夜に、雪はやうやう降りつむ」
④色などがさめきって白っぽい。保元物語(金刀比羅本)「沙羅林の風やんで、その色たちまちに―・じく」
⑤よそよそしく冷たい。大鏡道隆「さばかりの事を聞かせ給はむには、すこし―・じくももてなさせ給ふべけれど」。今昔物語集19「この守の思ひかけず、―・じくてありつるを、かく崇めたてたれば」
⑥恐怖を感じさせるほどである。ものすごい。雑談集6「事の体ていおそろしく―・じくおぼえて」。「見るも無残な―・い光景」「―・い形相ぎょうそう」
⑦程度がはなはだしい。浄瑠璃、井筒業平河内通「―・じき悪所のありと聞く」。「―・い人気」
⑧あきれはてるさまである。あきれるほどひどい。東海道中膝栗毛発端「ナニあれがお屋敷に奉公してゐたも―・い」。「これで一流の腕前とは―・い」
すさみ【荒み・進み・遊み】🔗⭐🔉
すさみ【荒み・進み・遊み】
(→)「すさび」に同じ。聞書集「うなゐこが―に鳴らす麦笛の声に驚く夏の昼臥ひるぶし」
すさ・む【荒む・進む・遊む】🔗⭐🔉
すさ・む【荒む・進む・遊む】
[一]〔自五〕
(スサブの転)
①湧いてくる勢いの赴くままになる。はなはだしくなる。心の赴くままに事をする。新後撰和歌集秋「風―・む小野の篠原」
②詩歌などを吟ずる。くちずさむ。十訓抄「堂の内にしのびやかにうち―・むを聞けば」
③心をとめて愛する。日葡辞書「ハナニスサム」
④時折、雨や雪が降る。また、時折、風が吹く。風雅和歌集冬「時雨―・める遠山の松」
⑤雨や風がやむ。日葡辞書「アメフリスサム」
⑥荒れてこまやかさがなくなる。荒廃する。「生活が―・む」「芸が―・む」
[二]〔他四〕
①すさまじく思う。いとい捨てる。住吉物語「多くの月日重なるままに、いよいよ思ひまさりて世の中をも―・み、宮仕へをも忘れて」。日葡辞書「ヒトヲスサム」「ヨヲスサム」
②苦しめ痛めつける。日葡辞書「ミヲスサム」
[三]〔他下二〕
気分の赴くままにする意。
①心にとめて愛する。古今和歌集雑「大あらきの森の下草老いぬれば駒も―・めず刈る人もなし」。源氏物語花宴「帥の宮の北の方、頭中将の―・めぬ四の君などこそよしと聞きしか」
②時折、事をなす。堀河百首夏「ひまもなく降りも―・めぬ五月雨につくまの沼のみ草なみよる」
③いとい捨てる。きらい避ける。源氏物語紅梅「兵部卿の宮に近づき聞えにけり、うべ我をば―・めたりと、気色どり怨じ給へりしこそをかしかりしか」
すさめ‐ごと【荒め事・遊め事】🔗⭐🔉
すさめ‐ごと【荒め事・遊め事】
(→)「すさびごと」に同じ。宇津保物語楼上上「いさや、猶―なり」
すさ‐やき【須佐焼】🔗⭐🔉
すさ‐やき【須佐焼】
山口県萩市須佐で作られた陶磁器。江戸初期に坂本喜左衛門の創始と伝え、青磁や白釉陶器などを産出。
すさ・る【退る】🔗⭐🔉
すさ・る【退る】
〔自五〕
しりぞく。引きさがる。しさる。
大辞林の検索結果 (18)
すさ【
・寸莎】🔗⭐🔉
すさ [0][2] 【
・寸莎】
壁の補強,亀裂防止などのために,壁土に混ぜ込む藁屑(ワラクズ)・糸屑など。壁すさ。すさ藁。つた。
・寸莎】
壁の補強,亀裂防止などのために,壁土に混ぜ込む藁屑(ワラクズ)・糸屑など。壁すさ。すさ藁。つた。
す-さい【秀才】🔗⭐🔉
す-さい 【秀才】
〔「す」は「しゅう」の直音表記〕
「しゅうさい(秀才){(3)}」に同じ。「―四人まゐれり/宇津保(沖つ白波)」
す-さき【洲崎】🔗⭐🔉
す-さき [0] 【洲崎】
(1)州がみさきのように海中または河中に突き出た所。
(2){(1)}の形をした模様。「正月布子と見えてもえぎ色に染かのこの―/浮世草子・胸算用 5」
すさき【洲崎】🔗⭐🔉
すさき 【洲崎】
東京都江東区木場東隣一帯の通称。元禄年間(1688-1704),埋め立てでできた新地。洲崎神社がある。
すさき【須崎】🔗⭐🔉
すさき 【須崎】
高知県中部,須崎湾に臨む市。鰹漁港として栄え,現在は水産加工・養殖,石灰・セメント工業が盛ん。
すさのお-の-みこと【素戔嗚尊・須佐之男命】🔗⭐🔉
すさのお-の-みこと スサノヲ― 【素戔嗚尊・須佐之男命】
記紀神話で出雲系神統の祖とされる神。伊弉諾(イザナキ)・伊弉冉(イザナミ)二尊の子。天照大神(アマテラスオオミカミ)の弟。粗野な性格から天の石屋戸の事件を起こしたため根の国に追放されたが,途中,出雲国で八岐大蛇(ヤマタノオロチ)を退治して奇稲田姫(クシナダヒメ)を救い,大蛇の尾から天叢雲剣(アマノムラクモノツルギ)を得て天照大神に献じた。新羅に渡って金・銀・木材を持ち帰り,また植林を伝えたともいわれる。「出雲国風土記」では温和な農耕神とされる。
すさび【荒び・遊び】🔗⭐🔉
すさび [0] 【荒び・遊び】
〔動詞「すさぶ」の連用形から〕
(1)物事の進んでいく勢いにまかせること。事の成り行きにまかせること。「ある時はありの―に語らはで恋しきものと別れてぞ知る/古今六帖 5」
(2)心のおもむくままに物事をすること。慰み。遊び。すさみ。「筆の―」「老の―」「はかなき―をも人まねに心をいるる事もあるに/源氏(帚木)」
すさび-ごと【遊び事】🔗⭐🔉
すさび-ごと 【遊び事】
慰みごと。「などて,あやなき―につけても,さ思はれたてまつりけむ/源氏(明石)」
すさび-わざ【遊び事】🔗⭐🔉
すさび-わざ 【遊び事】
慰みごと。「えうなき―なりや/源氏(末摘花)」
すさ・ぶ【荒ぶ】🔗⭐🔉
すさ・ぶ [0] 【荒ぶ】
■一■ (動バ五[四])
(1)気持ちや生活が荒れる。すさむ。
(2)芸や技が荒れる。「芸が―・ぶ」
(3)(ある方向に)いよいよすすむ。はなはだしくなる。「窓近き竹の葉―・ぶ風の音にいとど短きうたたねの夢/新古今(夏)」
(4)勢いなどが衰える。「吹きだに―・べ庭の松風/新古今(恋四)」
(5)心がおもむくままに物事をする。気晴らしをする。もてあそぶ。「萩の下こそ気色(ケシキ)異(コト)なれ,など書き添へつつ―・び給ふ/源氏(若菜上)」
■二■ (動バ上二)
動詞の連用形に付いて用いられる。
(1)気の向くままにする。気晴らしにする。「のたまひ―・ぶるを,げに,かたはらいたしと/源氏(朝顔)」
(2)動作・程度がはげしくなる。…乱れる。「朝露に咲き―・びたる月草の日くたつなへに消(ケ)ぬべく思ほゆ/万葉 2281」
〔古くは上二段活用であったが,のち四段に活用するようになり,さらに「すさむ」に移行〕
→すさむ
すさまじ・い【凄まじい・冷まじい】🔗⭐🔉
すさまじ・い [4] 【凄まじい・冷まじい】 (形)[文]シク すさま・じ
□一□
(1)恐怖を感ずるほどすごい。逃げ出したくなるほど恐ろしい。「―・い形相」「―・い爆音」「―・い虐殺シーン」
(2)勢いや程度が異常に激しい。「―・い人気」「―・い食欲」
(3)あきれるほどひどい。非常識きわまりない。「このサービスの悪さで一流ホテルとは―・い話だ」
□二□
(1)物足りずさびしい。荒涼としている。情趣がない。「白馬(アオウマ)やなどいへども,心地―・じうて七日も過ぎぬ/蜻蛉(下)」「―・じきもの,昼ほゆる犬。春の網代/枕草子 25」
(2)さむざむしい。ひえびえする。[季]秋。「十一月十九日の朝なれば,河原の風さこそ―・じかりけめ/平家 8」
〔動詞「すさむ」の形容詞形。本来,興ざめがするさまを表す□二□(1)が原義。自然に対して用いた場合□二□(2)の意となった。中世には□一□(1)の意が生じた。古くは「すさまし」であるが鎌倉時代頃には「すさまじ」となり室町時代末期では清濁両形が用いられていた〕
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――げ(形動)――さ(名)
すさ-み【荒み・遊み】🔗⭐🔉
すさ-み [0] 【荒み・遊み】
〔動詞「すさむ」の連用形から〕
慰みごと。すさび。「手―」「うなゐこが―にならす麦笛の/夫木 35」
すさ・む【荒む】🔗⭐🔉
すさ・む [0] 【荒む】
〔「すさぶ」の転〕
■一■ (動マ五[四])
□一□(自動詞)
(1)気持ちや生活態度が荒れる。捨て鉢な気持ちになる。「―・んだ生活」「心が―・む」
(2)気持ちが荒れたり,また努力を怠ったりした結果,芸の技量などが低下する。「芸が―・む」「筆が―・む」「学問の―・み衰ふることなく/舞姫(鴎外)」
(3)激しくなる。勢いをます。すさぶ。現代語では多く,他の動詞の連用形に付いて用いられる。「風が吹き―・む」「雨が降り―・む」「外山の秋は風―・むらむ/新古今(秋下)」
(4)一つの事に熱中して,他を顧みない。ふける。「楽シミニ―・ム/ヘボン」
(5)気の向くままに物事をする。「ひと日も波になど,―・み臥したるを/狭衣 1」
(6)勢いが尽きて雨や風がやむ。「山里の雨降り―・む夕暮の空/新古今(雑中)」
(7)(人が)衰える。「物などまゐり給へど,あさましうはかなく―・みつつ/狭衣 2」
(8)うち捨てる。放棄する。「篝火次第に数消えて,所々に焼―・めり/太平記 8」
□二□(他動詞)
(1)心のままにもてあそぶ。慰み興ずる。「はかなく―・み給ふ吹きもの弾もの/苔の衣」
(2)嫌って遠ざける。「人ヲ―・ム/日葡」
(3)(自分の肉体を)苦しめる。責める。「身ヲ―・ム/日葡」
■二■ (動マ下二)
(1)心を寄せる。「山高み人も―・めぬ桜花/古今(春上)」「頭中将の―・めぬ四の君などこそよしと聞きしか/源氏(花宴)」
(2)(雨や風の勢いを)衰えさせる。「ひまもなく降りも―・めぬ五月雨につくまの沼のみ草波寄る/堀河百首」
(3)嫌って遠ざける。うとんじる。「むべ我をば―・めたり/源氏(紅梅)」
すさ-やき【須佐焼】🔗⭐🔉
すさ-やき [0] 【須佐焼】
山口県須佐町から産した青釉(セイユウ)を主とした陶器。萩焼に先行して焼成が始まった。1965年(昭和40)廃窯。
すさ・る【退る】🔗⭐🔉
すさ・る [2][0] 【退る】 (動ラ五[四])
〔「すざる」とも〕
うしろへさがる。しりぞく。しさる。「たじ
と―・つて/婦系図(鏡花)」「『え申すまい』『―・れ』/狂言・秀句傘」

と―・つて/婦系図(鏡花)」「『え申すまい』『―・れ』/狂言・秀句傘」
すさ-わら【
藁】🔗⭐🔉
すさ-わら [0] 【
藁】
「すさ(
)」に同じ。
藁】
「すさ(
)」に同じ。
すさむ【荒む】(和英)🔗⭐🔉
すさむ【荒む】
grow wild;run to waste.荒んだ生活a fast life.
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