複数辞典一括検索+
広辞苑の検索結果 (49)
ねじ【捻】ネヂ🔗⭐🔉
ねじ【捻】ネヂ
(ネヅ(上二)の連用形から)生糸の綛かせの形状を維持しながら、嵩かさを小さくして取扱いに便利なように結束したもの。ねじり。
ねじ‐あい【捩合い】ネヂアヒ🔗⭐🔉
ねじ‐あい【捩合い】ネヂアヒ
ねじあうこと。格闘。
ねじ‐あ・う【捩ぢ合ふ】ネヂアフ🔗⭐🔉
ねじ‐あ・う【捩ぢ合ふ】ネヂアフ
〔自四〕
互いにねじる。特に、くみうちする。竹斎「しばし―・ふそのひまに」
ねじ‐あ・ける【捩じ開ける・捻じ開ける】ネヂ‥🔗⭐🔉
ねじ‐あ・ける【捩じ開ける・捻じ開ける】ネヂ‥
〔他下一〕[文]ねぢあ・く(下二)
ねじってあける。無理にあける。こじあける。
ねじ‐あ・げる【捩じ上げる・捻じ上げる】ネヂ‥🔗⭐🔉
ねじ‐あ・げる【捩じ上げる・捻じ上げる】ネヂ‥
〔他下一〕[文]ねぢあ・ぐ(下二)
ねじって上へあげる。狂言、茫々頭「返さずは、この手を―・ぐるぞ」
ねじ‐あな【螺子穴】ネヂ‥🔗⭐🔉
ねじ‐あな【螺子穴】ネヂ‥
雌めねじの切ってある穴。ボルト穴。
ねじ‐あやめ【捩菖蒲】ネヂ‥🔗⭐🔉
ねじ‐あやめ【捩菖蒲】ネヂ‥
アヤメ科の多年草。中国・朝鮮半島原産で、江戸時代から栽培。高さ約30センチメートル。葉はアヤメに似て質硬く、2〜3回ねじれるものが多い。春、淡碧紫色の花を開く。馬藺ばりん。〈[季]春〉
ねじ‐がい【捩貝】ネヂガヒ🔗⭐🔉
ねじ‐がい【捩貝】ネヂガヒ
イトカケガイ科の巻貝。殻は円錐形で、高さ約3センチメートル。殻表に強い縦肋じゅうろくがある。白色で、1本の濃褐色の色帯をめぐらす。本州中部以南の岩礁の潮間帯付近に生息。
ねじ‐かけ【捩掛】ネヂ‥🔗⭐🔉
ねじ‐かけ【捩掛】ネヂ‥
雪道用の即席の履物。外出時に足に藁を当てて沓くつの型に編みつける。
ねじ‐かご【捩籠】ネヂ‥🔗⭐🔉
ねじ‐かご【捩籠】ネヂ‥
麦わらを、ねじれたさざえ形に編んだ籠。好色一代男2「里の童部わらんべ―雨蛙の家などして」
ねじ‐がね【捩金】ネヂ‥🔗⭐🔉
ねじ‐がね【捩金】ネヂ‥
①ねじ曲がった鉄・ねじなど。〈日葡辞書〉
②中央でねじった長方形の駄菓子。かくなわ。
○螺子が緩むねじがゆるむ
緊張がとけてだらしなくなる。
⇒ねじ【螺子・捻子・捩子・螺旋】
○螺子が緩むねじがゆるむ🔗⭐🔉
○螺子が緩むねじがゆるむ
緊張がとけてだらしなくなる。
⇒ねじ【螺子・捻子・捩子・螺旋】
ね‐じき【寝敷】
①(土間にじかに籾殻もみがら・藁わらなどを敷いて寝たからいう)寝室。
②(→)寝圧ねおしに同じ。
ねじ‐き【捩木】ネヂ‥
ツツジ科の落葉低木または小高木。高さ数メートル。幹は多少ねじれ、若枝は紅色で光沢がある。葉は卵形。6月頃、白色の筒状花を、一列に並んだ総状花序につけ下垂する。材は緻密で細工用、またこれで作った木炭は漆器を磨くのに用いる。カシオシミ。
ねじき
ねじ‐きり【捻切】ネヂ‥
奴やっこなどが短い上着を着て、尻ばしょりをしていること。歌舞伎、暫「奴八人、対ついの―にて鳥毛の鎗を持ち」
ねじ‐きり【螺子切り】ネヂ‥
ねじの溝を切る作業。また、その工具。
⇒ねじきり‐ばん【螺子切盤】
ねじ‐ぎり【螺子錐】ネヂ‥
刃が螺旋らせん状をした錐。まいぎり。〈日葡辞書〉
ねじきり‐ばん【螺子切盤】ネヂ‥
ねじを切るための専用工作機械。
⇒ねじ‐きり【螺子切り】
ねじ‐き・る【捩じ切る・捻じ切る】ネヂ‥
〔他五〕
ねじって切る。平家物語9「頸―・つて捨ててんげり」。「錠を―・る」
ねじ・く【拗く】ネヂク
〔自下二〕
⇒ねじける(下一)
ねじ‐くぎ【螺子釘】ネヂ‥
ねじこむようになっている釘。先が雄おねじになった釘。ビス。
ねじ‐くび【捩じ首】ネヂ‥
刀を用いず、手で首をねじり、殺すこと。太平記29「上なる道口をかいつかんで―にせんと」
ねじ‐く・る【捩じくる・捻じくる】ネヂクル
〔他五〕
ねじる。ねじってまわす。ひねくる。花暦八笑人「これをみせてはなほなほ―・り」
ねじ‐く・れる【拗くれる・捻じくれる】ネヂクレル
〔自下一〕
①ねじれる。ねじれまがる。
②ひねくれる。ねじける。「―・れた性格」
ねじけ【拗け】ネヂケ
ねじけること。ねじけていること。「―ごころ」
⇒ねじけ‐びと【拗け人・佞人】
ねじ‐ゲージ【螺子ゲージ】ネヂ‥
(thread-gauge)ねじ山の形状や寸法を検査するゲージ。大小種々の標準ねじ型を組み合わせたもの。ピッチ‐ゲージ。
螺子ゲージ
ねじけ‐がま・し【拗けがまし】ネヂケ‥
〔形シク〕
ひねくれているようである。源氏物語帚木「―・しきおぼえだになくば」
ねじけ・し【拗けし】ネヂケシ
〔形ク〕
ひねくれている。今昔物語集4「其の国王の心極めて―・くて」
ねじけ‐びと【拗け人・佞人】ネヂケ‥
①心のひねくれた人。
②悪人。南総里見八犬伝93「―們らを誅ちゅうせんとて」
⇒ねじけ【拗け】
ねじ・ける【拗ける】ネヂケル
〔自下一〕[文]ねぢ・く(下二)
①まがりくねる。徒然草「八重桜はことやうのものなり。いとこちたく―・けたり」
②すなおでない。普通とちがってまともでない。ひねくれる。源氏物語真木柱「わが心ながらうちつけに―・けたることは好まずかし」。「心が―・ける」
ねじ‐こ・む【捩じ込む・捻じ込む】ネヂ‥
〔他五〕
①ねじってはめこむ。
②無理に押し入れる。「ポケットに―・む」
③先方の失言に乗じて詰なじり責める。文句を言いにおしかける。歌舞伎、与話情浮名横櫛「この人の主人へ―・んで、この訳をつけるのだ」。「けんかした相手の親に―・まれる」
ねじ‐ころ・す【捩ぢ殺す・捻ぢ殺す】ネヂ‥
〔他四〕
ねじって殺す。ひねり殺す。
ねじ‐コンベヤー【螺子コンベヤー】ネヂ‥
コンベヤーの一種。円筒内を螺旋らせん体が回転して、粉状物質を送る装置。スクリュー‐コンベヤー。
ねじ‐じょうご【捩上戸・拗上戸】ネヂジヤウ‥
酒に酔うと理屈を並べたてる癖のある人。歌舞伎、助六所縁江戸桜「その上にまた―」
ねじ‐すく・む【捩ぢ竦む・捻ぢ竦む】ネヂ‥
〔他下二〕
ねじってすくませる。続猿蓑「生酔を―・めたる涼みかな」(雪芝)
ね‐しずま・る【寝静まる】‥シヅマル
〔自五〕
(夜更けて)人々が皆寝て静かになる。「家族が―・るのを待つ」
ねじ‐そで【捩袖】ネヂ‥
袖の付け根を広く、袖口を狭く仕立てた仕事着。
ねじ‐たお・す【捩じ倒す・捻じ倒す】ネヂタフス
〔他五〕
ねじってたおす。ねじふせる。
ね‐じたく【寝支度】
寝るための支度。寝る準備として床をのべなどすること。
ねじ‐つえ【捩杖】ネヂツヱ
ねじまがった杖。好色二代男「風呂敷包に竹の―を持ち添へて」
ネジド【Nejd】
アラビア半島中央部の高原地域。イスラム教ワッハーブ派の本拠地で、サウジ‐アラビアの首都リヤドがある。ナジュド。
ねじ‐と・る【捩じ取る・捻じ取る】ネヂ‥
〔他五〕
ねじってもぎとる。
ね‐しな【寝しな】
(シナは時の意を表す接尾語)寝ようとするとき。寝てまもなくの時。「―に客が来た」
ねじ‐なお・る【捩ぢ直る・捻ぢ直る】ネヂナホル
〔自四〕
ねじれて元へ戻る。狂言、水掛聟「―・り―・りしてとかく降りませぬ」
ね‐じに【寝死に】
寝たまま死ぬこと。今昔物語集27「その後心地あしくて…其の夜の宿にして―に死にけり」
ねじ‐ぬき【螺子抜き】ネヂ‥
ねじを抜くのに用いる工具。
ねじ‐はぐるま【螺子歯車】ネヂ‥
2軸が平行せず、かつ交わらない場合に用いる、ねじ形に歯を切った歯車。スクリュー‐ギア。→歯車(図)
ねじ‐はちまき【捩じ鉢巻】ネヂ‥
(→)「ねじりはちまき」に同じ。
ねじ‐ばな【捩花】ネヂ‥
ラン科の多年草。原野・芝生などに自生。高さ10〜30センチメートル。根茎は白く肉質。夏に淡紅ないし紅色の小花を多数穂状につけ、花序がゆるい螺旋らせん状に巻くのでこの名がある。モジズリ。綬草。〈[季]夏〉
ねじばな
ネジバナ
撮影:関戸 勇
ねじ‐ひき【捩引き】ネヂ‥
ねじるようにして引くこと。ねじってひっぱること。狂言、膏薬煉「イヤイヤ―にさるることではおりない」
ねじ‐びょう【螺子鋲】ネヂビヤウ
ねじのついた鋲。
ねじ‐ぶくさ【捩袱紗】ネヂ‥
金銭などを包む時、袱紗をねじって包むこと。また、その袱紗。傾城禁短気「―に入つたこまがねをつかうて」
ねじ‐ふ・せる【捩じ伏せる・捻じ伏せる】ネヂ‥
〔他下一〕[文]ねぢふ・す(下二)
①腕をねじって下向きに押さえつける。「賊を―・せる」
②強い力で相手を屈伏させる。「強弁に―・せられる」
ねじ‐ふで【捻筆】ネヂ‥
蒔絵師まきえしの用いる極めて細い筆。
ねじ‐プロペラ【螺子プロペラ】ネヂ‥
(screw-propeller)ねじ形に屈曲させた扁平な木片または金属片を回転させる形のプロペラ。螺旋らせん推進器。
ねじ‐ポンプ【螺子ポンプ】ネヂ‥
(screw-pump)
①円筒形の密閉された外殻(ケーシング)の中で1本のねじ形回転子を回転させ、その隙間を通して軸方向に水を送るポンプ。アルキメデスのポンプ。螺旋らせん水揚げ機。
②1本のねじ軸に1本または2本のねじ軸をかみ合わせ、これを一つのケーシングに入れ、互いに反対の方向に回転させて液体を圧送するポンプ。
ねじ‐ま・く【捩ぢ捲く・捻ぢ捲く】ネヂ‥
〔他四〕
ねじりまわす。ねじくる。狂言、膏薬煉「何と―・いたでは無いか」
ねじ‐ま・げる【捩じ曲げる・捻じ曲げる】ネヂ‥
〔他下一〕[文]ねぢま・ぐ(下二)
ねじってまげる。「スプーンを―・げる」「事実を―・げる」
ねじ‐まわし【螺子回し】ネヂマハシ
①小ねじや木ねじをねじ込み、または抜き取るのに用いる工具。ドライバー。
螺子回し各種
提供:竹中大工道具館
②スパナのこと。
ねじ‐まわ・す【捩じ回す・捻じ回す】ネヂマハス
〔他五〕
ねじってまわす。ねじりまわす。
ねじ‐む・ける【捩じ向ける・捻じ向ける】ネヂ‥
〔他下一〕[文]ねぢむ・く(下二)
ねじってその方へ向かせる。
ね‐じめ【音締め】
三味線などの弦を巻き締めて、適正な調子に合わせること。また、その結果の美しく冴さえた音色。
ね‐じめ【根締め】
①移植した樹木の根もとの土をつき固めること。
②生花いけばなで、挿花の根もとに添えて緩まないように固めとする草花など。
③庭の立木、鉢植の木などの根まわりに植える小草。
ねじ‐もど・す【捩ぢ戻す・捻ぢ戻す】ネヂ‥
〔他四〕
ねじって戻す。逆に戻す。狂言、膏薬煉「又都の方へ―・さう」
ね‐しゃか【寝釈迦】
(→)涅槃ねはん像の俗称。〈[季]春〉。「小うるさい花が咲くとて―かな」(一茶)
ねじ‐やぶ・る【捩ぢ破る・捻ぢ破る】ネヂ‥
〔他四〕
ねじってやぶる。ねじってこわす。
ねじ‐やま【螺子山】ネヂ‥
ねじの凸部。「―をつぶしてしまう」
ね‐しょうが【根生薑】‥シヤウ‥
生薑の根茎。薬味などにする。ひねしょうが。
ね‐しょうがつ【寝正月】‥シヤウグワツ
正月の休みにどこにも行かず寝てすごすこと。また、病気で新年に寝ている場合も縁起をかついでいう。〈[季]新年〉。「かすむ日に―かよ山の家」(一茶)
ね‐しょうべん【寝小便】‥セウ‥
睡眠中、無意識に小便をすること。夜尿やにょう。
ねじ‐よ・る【捩ぢ寄る・捻ぢ寄る】ネヂ‥
〔自四〕
かき分けて寄る。ねじり込むようにじわじわ近寄る。にじりよる。徒然草「花の本には―・り立ち寄り」。浄瑠璃、孕常盤「そろりそろりと―・つたり」
ねじり【捩り】ネヂリ
ねじること。ひねること。
⇒ねじり‐あめ【捩り飴】
⇒ねじり‐しけんき【捩り試験機】
⇒ねじり‐どうりょくけい【捩り動力計】
⇒ねじり‐ばかり【捩り秤】
⇒ねじり‐はちまき【捩り鉢巻】
⇒ねじり‐ひげ【捩り髭】
⇒ねじり‐ふりこ【捩り振子】
ねじり‐あめ【捩り飴】ネヂリ‥
飴を細長くのばし、螺旋らせん状にねじったもの。
⇒ねじり【捩り】
ねじり‐しけんき【捩り試験機】ネヂリ‥
金属材料のねじりに対する強さを試験する機械。
⇒ねじり【捩り】
ねじり‐どうりょくけい【捩り動力計】ネヂリ‥
伝動軸のねじれの角度を測って機関の出力を測定する機械。摩擦式動力計と異なり、大馬力で変動の少ないものの測定に適する。トーション‐メーター。
⇒ねじり【捩り】
ねじり‐ばかり【捩り秤】ネヂリ‥
ねじれを応用して微小な偶力のモーメントを測る装置。万有引力・電気力・磁気力などの測定に用いる。ねじればかり。
⇒ねじり【捩り】
ねじり‐はちまき【捩り鉢巻】ネヂリ‥
手拭をねじって額ひたいで結んだ鉢巻。ねじはちまき。「―で勉強する」
⇒ねじり【捩り】
ねじり‐ひげ【捩り髭】ネヂリ‥
ねじりあげた髭。
⇒ねじり【捩り】
ねじり‐ふりこ【捩り振子】ネヂリ‥
細い針金の一端を固定し、下端に錘おもりをつけて吊り下げ、ねじれを与えて振動させる振子。振動の周期を測ってその針金の剛性率を決定する。ねじれふりこ。
⇒ねじり【捩り】
ねじ・る【捩じる・捻じる】ネヂル
〔他五〕
(上二段動詞ネヅが近世以降四段活用になった語)
①棒状・糸状のものの両端をつかんで、互いに逆の方向にまわす。一部をつかんで無理のいくほどまわす。「腕を―・る」
②回転式のスイッチや栓をまわす。ひねる。「ふたを―・って開ける」
ねじれ【捩れ・捻れ】ネヂレ
①ねじれること。また、ねじれたもの。ねじれた状態。「衆参の―現象」
②〔理〕(torsion)まっすぐな棒・針金などの弾性体の上端を固定し、下端に偶力を加えて或る角度だけ回転させたとき、この弾性体に現れる変形。
⇒ねじれ‐ぎり【捩れ錐】
⇒ねじれ‐ばかり【捩れ秤】
⇒ねじれ‐ばね【撚翅】
⇒ねじれ‐ふりこ【捩れ振子】
ねじれ‐ぎり【捩れ錐】ネヂレ‥
(→)ドリル1のこと。
⇒ねじれ【捩れ・捻れ】
ねじれ‐ばかり【捩れ秤】ネヂレ‥
(→)「捩り秤」に同じ。
⇒ねじれ【捩れ・捻れ】
ねじれ‐ばね【撚翅】ネヂレ‥
ネジレバネ目の昆虫の総称。甲虫に近縁の小昆虫で、ハチ・カメムシ・ウンカ類などに寄生。宿主は中性化し生殖不能となる。雄は前翅が棍棒状に退化し、後翅は大きく扇状、雌は無翅で蛆状。
⇒ねじれ【捩れ・捻れ】
ねじれ‐ふりこ【捩れ振子】ネヂレ‥
(→)「捩り振子」に同じ。
⇒ねじれ【捩れ・捻れ】
ねじ・れる【捩じれる・捻じれる】ネヂレル
〔自下一〕
ねじられた状態になる。くねりまがる。ねじくれる。「手首が―・れる」「―・れた物言いをする」
ね‐じろ【根白】
草木の根の白いこと。古事記下「打ちし大根おおね、―の白腕しろただむき」
⇒ねじろ‐ぐさ【根白草】
ね‐じろ【根城】
①根拠とする城。主将の居城。↔出城でじろ。
②転じて、行動などの主要な根拠地。「空き家を―とする泥棒」「都心に―を構える」
ねじろ‐ぐさ【根白草】
(→)セリの異称。〈[季]春〉
⇒ね‐じろ【根白】
ねじわけ‐がみ【捩分け髪】ネヂ‥
無造作にねじってわけて結った髪。





ねじ‐き【捩木】ネヂ‥🔗⭐🔉
ねじ‐き【捩木】ネヂ‥
ツツジ科の落葉低木または小高木。高さ数メートル。幹は多少ねじれ、若枝は紅色で光沢がある。葉は卵形。6月頃、白色の筒状花を、一列に並んだ総状花序につけ下垂する。材は緻密で細工用、またこれで作った木炭は漆器を磨くのに用いる。カシオシミ。
ねじき

ねじ‐きり【捻切】ネヂ‥🔗⭐🔉
ねじ‐きり【捻切】ネヂ‥
奴やっこなどが短い上着を着て、尻ばしょりをしていること。歌舞伎、暫「奴八人、対ついの―にて鳥毛の鎗を持ち」
ねじ‐きり【螺子切り】ネヂ‥🔗⭐🔉
ねじ‐きり【螺子切り】ネヂ‥
ねじの溝を切る作業。また、その工具。
⇒ねじきり‐ばん【螺子切盤】
ねじ‐ぎり【螺子錐】ネヂ‥🔗⭐🔉
ねじ‐ぎり【螺子錐】ネヂ‥
刃が螺旋らせん状をした錐。まいぎり。〈日葡辞書〉
ねじきり‐ばん【螺子切盤】ネヂ‥🔗⭐🔉
ねじきり‐ばん【螺子切盤】ネヂ‥
ねじを切るための専用工作機械。
⇒ねじ‐きり【螺子切り】
ねじ‐き・る【捩じ切る・捻じ切る】ネヂ‥🔗⭐🔉
ねじ‐き・る【捩じ切る・捻じ切る】ネヂ‥
〔他五〕
ねじって切る。平家物語9「頸―・つて捨ててんげり」。「錠を―・る」
ねじ・く【拗く】ネヂク🔗⭐🔉
ねじ・く【拗く】ネヂク
〔自下二〕
⇒ねじける(下一)
ねじ‐くぎ【螺子釘】ネヂ‥🔗⭐🔉
ねじ‐くぎ【螺子釘】ネヂ‥
ねじこむようになっている釘。先が雄おねじになった釘。ビス。
ねじ‐くび【捩じ首】ネヂ‥🔗⭐🔉
ねじ‐くび【捩じ首】ネヂ‥
刀を用いず、手で首をねじり、殺すこと。太平記29「上なる道口をかいつかんで―にせんと」
ねじ‐く・る【捩じくる・捻じくる】ネヂクル🔗⭐🔉
ねじ‐く・る【捩じくる・捻じくる】ネヂクル
〔他五〕
ねじる。ねじってまわす。ひねくる。花暦八笑人「これをみせてはなほなほ―・り」
ねじ‐く・れる【拗くれる・捻じくれる】ネヂクレル🔗⭐🔉
ねじ‐く・れる【拗くれる・捻じくれる】ネヂクレル
〔自下一〕
①ねじれる。ねじれまがる。
②ひねくれる。ねじける。「―・れた性格」
ねじけ【拗け】ネヂケ🔗⭐🔉
ねじけ【拗け】ネヂケ
ねじけること。ねじけていること。「―ごころ」
⇒ねじけ‐びと【拗け人・佞人】
ねじ‐ゲージ【螺子ゲージ】ネヂ‥🔗⭐🔉
ねじ‐ゲージ【螺子ゲージ】ネヂ‥
(thread-gauge)ねじ山の形状や寸法を検査するゲージ。大小種々の標準ねじ型を組み合わせたもの。ピッチ‐ゲージ。
螺子ゲージ

ねじけ‐がま・し【拗けがまし】ネヂケ‥🔗⭐🔉
ねじけ‐がま・し【拗けがまし】ネヂケ‥
〔形シク〕
ひねくれているようである。源氏物語帚木「―・しきおぼえだになくば」
ねじけ・し【拗けし】ネヂケシ🔗⭐🔉
ねじけ・し【拗けし】ネヂケシ
〔形ク〕
ひねくれている。今昔物語集4「其の国王の心極めて―・くて」
ねじけ‐びと【拗け人・佞人】ネヂケ‥🔗⭐🔉
ねじけ‐びと【拗け人・佞人】ネヂケ‥
①心のひねくれた人。
②悪人。南総里見八犬伝93「―們らを誅ちゅうせんとて」
⇒ねじけ【拗け】
ねじ・ける【拗ける】ネヂケル🔗⭐🔉
ねじ・ける【拗ける】ネヂケル
〔自下一〕[文]ねぢ・く(下二)
①まがりくねる。徒然草「八重桜はことやうのものなり。いとこちたく―・けたり」
②すなおでない。普通とちがってまともでない。ひねくれる。源氏物語真木柱「わが心ながらうちつけに―・けたることは好まずかし」。「心が―・ける」
ねじ‐こ・む【捩じ込む・捻じ込む】ネヂ‥🔗⭐🔉
ねじ‐こ・む【捩じ込む・捻じ込む】ネヂ‥
〔他五〕
①ねじってはめこむ。
②無理に押し入れる。「ポケットに―・む」
③先方の失言に乗じて詰なじり責める。文句を言いにおしかける。歌舞伎、与話情浮名横櫛「この人の主人へ―・んで、この訳をつけるのだ」。「けんかした相手の親に―・まれる」
ねじ‐ころ・す【捩ぢ殺す・捻ぢ殺す】ネヂ‥🔗⭐🔉
ねじ‐ころ・す【捩ぢ殺す・捻ぢ殺す】ネヂ‥
〔他四〕
ねじって殺す。ひねり殺す。
ねじ‐コンベヤー【螺子コンベヤー】ネヂ‥🔗⭐🔉
ねじ‐コンベヤー【螺子コンベヤー】ネヂ‥
コンベヤーの一種。円筒内を螺旋らせん体が回転して、粉状物質を送る装置。スクリュー‐コンベヤー。
ねじ‐じょうご【捩上戸・拗上戸】ネヂジヤウ‥🔗⭐🔉
ねじ‐じょうご【捩上戸・拗上戸】ネヂジヤウ‥
酒に酔うと理屈を並べたてる癖のある人。歌舞伎、助六所縁江戸桜「その上にまた―」
ねじ‐すく・む【捩ぢ竦む・捻ぢ竦む】ネヂ‥🔗⭐🔉
ねじ‐すく・む【捩ぢ竦む・捻ぢ竦む】ネヂ‥
〔他下二〕
ねじってすくませる。続猿蓑「生酔を―・めたる涼みかな」(雪芝)
ねじ‐そで【捩袖】ネヂ‥🔗⭐🔉
ねじ‐そで【捩袖】ネヂ‥
袖の付け根を広く、袖口を狭く仕立てた仕事着。
ねじ‐たお・す【捩じ倒す・捻じ倒す】ネヂタフス🔗⭐🔉
ねじ‐たお・す【捩じ倒す・捻じ倒す】ネヂタフス
〔他五〕
ねじってたおす。ねじふせる。
ね‐じたく【寝支度】🔗⭐🔉
ね‐じたく【寝支度】
寝るための支度。寝る準備として床をのべなどすること。
ねじ‐つえ【捩杖】ネヂツヱ🔗⭐🔉
ねじ‐つえ【捩杖】ネヂツヱ
ねじまがった杖。好色二代男「風呂敷包に竹の―を持ち添へて」
ネジド【Nejd】🔗⭐🔉
ネジド【Nejd】
アラビア半島中央部の高原地域。イスラム教ワッハーブ派の本拠地で、サウジ‐アラビアの首都リヤドがある。ナジュド。
ねじ‐と・る【捩じ取る・捻じ取る】ネヂ‥🔗⭐🔉
ねじ‐と・る【捩じ取る・捻じ取る】ネヂ‥
〔他五〕
ねじってもぎとる。
ねじ‐なお・る【捩ぢ直る・捻ぢ直る】ネヂナホル🔗⭐🔉
ねじ‐なお・る【捩ぢ直る・捻ぢ直る】ネヂナホル
〔自四〕
ねじれて元へ戻る。狂言、水掛聟「―・り―・りしてとかく降りませぬ」
ね‐じに【寝死に】🔗⭐🔉
ね‐じに【寝死に】
寝たまま死ぬこと。今昔物語集27「その後心地あしくて…其の夜の宿にして―に死にけり」
ねじ‐ぬき【螺子抜き】ネヂ‥🔗⭐🔉
ねじ‐ぬき【螺子抜き】ネヂ‥
ねじを抜くのに用いる工具。
ねじ‐はぐるま【螺子歯車】ネヂ‥🔗⭐🔉
ねじ‐はぐるま【螺子歯車】ネヂ‥
2軸が平行せず、かつ交わらない場合に用いる、ねじ形に歯を切った歯車。スクリュー‐ギア。→歯車(図)
ねじ‐はちまき【捩じ鉢巻】ネヂ‥🔗⭐🔉
ねじ‐はちまき【捩じ鉢巻】ネヂ‥
(→)「ねじりはちまき」に同じ。
ねじ‐ばな【捩花】ネヂ‥🔗⭐🔉
ねじ‐ばな【捩花】ネヂ‥
ラン科の多年草。原野・芝生などに自生。高さ10〜30センチメートル。根茎は白く肉質。夏に淡紅ないし紅色の小花を多数穂状につけ、花序がゆるい螺旋らせん状に巻くのでこの名がある。モジズリ。綬草。〈[季]夏〉
ねじばな
ネジバナ
撮影:関戸 勇


ねじ‐ひき【捩引き】ネヂ‥🔗⭐🔉
ねじ‐ひき【捩引き】ネヂ‥
ねじるようにして引くこと。ねじってひっぱること。狂言、膏薬煉「イヤイヤ―にさるることではおりない」
大辞林の検索結果 (78)
ねじ【螺子・捻子・捩子】🔗⭐🔉
ねじ ネヂ [1] 【螺子・捻子・捩子】
〔上一段動詞「捩(ネ)じる」の連用形から〕
(1)物をしめつけて固定したりするのに使う機械部品。円柱の側面に螺旋(ラセン)状に一本あるいは数本の溝を刻んだ雄ねじと,それがちょうどはまるように,円筒状の穴の内面に溝を刻んだ雌ねじとがある。また,円錐の側面に溝を刻んだものもある。
(2)時計などのぜんまいを巻く装置。また,そのぜんまい。
ねじ-あ・う【捩じ合う】🔗⭐🔉
ねじ-あ・う ネヂアフ [0][3] 【捩じ合う】 (動ワ五[ハ四])
取っ組み合いをする。また,言い争う。「―・つた末は,悪かつた位言はせて/其面影(四迷)」
ねじ-あ・ける【捩じ開ける】🔗⭐🔉
ねじ-あ・ける ネヂ― [4][0] 【捩じ開ける】 (動カ下一)[文]カ下二 ねぢあ・く
ねじってあける。こじあける。「ふたを―・ける」
ねじ-あ・げる【捩じ上げる】🔗⭐🔉
ねじ-あ・げる ネヂ― [4][0] 【捩じ上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 ねぢあ・ぐ
ひねりながら上へあげる。強くねじる。「腕を―・げる」
ねじ-あな【螺子穴】🔗⭐🔉
ねじ-あな ネヂ― [0] 【螺子穴】
ねじを受け入れる螺旋(ラセン)状の溝の切ってある穴。雌ねじの穴やボルトの穴など。
ねじ-あやめ【捩菖蒲】🔗⭐🔉
ねじ-あやめ ネヂ― [3] 【捩菖蒲】
アヤメ科の多年草。中国・朝鮮原産。日本では観賞用に栽培。葉は太い根茎上に左右二列につき,線形で,よじれる。春,花茎を立てて,香りのある淡青紫色の花を開く。馬藺(バリン)。[季]春。
ねじ-うめ【捩じ梅】🔗⭐🔉
ねじ-うめ ネヂ― [2] 【捩じ梅】
模様・家紋の一。梅の花びらを芯を中心に捩じったように重ねたもの。
→梅
ねじ-お・る【捩じ折る】🔗⭐🔉
ねじ-お・る ネヂヲル [3] 【捩じ折る】 (動ラ五[四])
ねじって折る。「木の枝を―・る」
ねじ-がい【捩貝】🔗⭐🔉
ねじ-がい ネヂガヒ [2] 【捩貝】
海産の巻貝。殻は高い円錐形で,殻高約3センチメートル。殻表は白色で溝に沿って黒褐色の帯があり,表面に板状のうねが縦走する。イソギンチャクの体液を吸う。房総半島以南に分布。
ねじ-がね【捩金】🔗⭐🔉
ねじ-がね ネヂ― 【捩金】
(1)ねじ曲がった鉄。[日葡]
(2)長方形を中央で一回ねじった形をした駄菓子。「お市や―を借りて食ふぢやあねえか/滑稽本・浮世床(初)」
ね-じき【寝敷(き)】🔗⭐🔉
ね-じき [0] 【寝敷(き)】 (名)スル
寝押し。
ねじ-き【捩木】🔗⭐🔉
ねじ-き ネヂ― [0] 【捩木】
ツツジ科の落葉小高木。山中に自生。幹はよくねじれる。葉は卵形。六,七月,前年の枝から総状花序を出し,壺(ツボ)状の白花が一列に下を向いてつく。
果(サクカ)は扁球形。カシオシミ。

ねじ-きり【捻ぢ切り】🔗⭐🔉
ねじ-きり ネヂ― 【捻ぢ切り】
近世,奴(ヤツコ)が短い法被(ハツピ)を着て尻端折(シリバシヨ)りをすること。「四人の奴紺看板―,柿の脚絆/歌舞伎・鴫立沢雪の対面」
ねじ-きり【螺子切り】🔗⭐🔉
ねじ-きり ネヂ― [0] 【螺子切り】
ボルトやナットなどに溝を刻んでねじを切る作業。また,その作業に用いる道具。
ねじ-き・る【捩じ切る】🔗⭐🔉
ねじ-き・る ネヂ― [3][0] 【捩じ切る】 (動ラ五[四])
強くねじって切る。「針金を―・る」「―・るばかりに其髭(ソノヒゲ)を拈(ヒネ)り
て/金色夜叉(紅葉)」
[可能] ねじきれる


ねじ-くぎ【螺子釘】🔗⭐🔉
ねじ-くぎ ネヂ― [2] 【螺子釘】
雄ねじが切ってある釘。
ねじ-く・る【捩くる・捻くる】🔗⭐🔉
ねじ-く・る ネヂ― [3] 【捩くる・捻くる】
■一■ (動ラ五[四])
ねじって回す。ひねくる。「ハンカチを―・る」「身を―・る」
■二■ (動ラ下二)
⇒ねじくれる
ねじ-く・れる【拗くれる・捩くれる】🔗⭐🔉
ねじ-く・れる ネヂ― [4] 【拗くれる・捩くれる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 ねぢく・る
(1)物の形がゆがんだり曲がったりする。ねじれる。「風で―・れた枝」
(2)心が素直でない。ひねくれる。ねじける。「性質が―・れている」
ねじ-ゲージ【螺子―】🔗⭐🔉
ねじ-ゲージ ネヂ― [3] 【螺子―】
ねじが所定の寸法公差内にあるかどうかを検査する器具。
ねじけ-がま・し【拗けがまし】🔗⭐🔉
ねじけ-がま・し ネヂケ― 【拗けがまし】 (形シク)
(1)ひねくれているようだ。「いと口惜しく,―・しきおぼえだになくは/源氏(帚木)」
(2)いかにも不自然だ。「ゆかり睦び,―・しき様にて/源氏(少女)」
ねじけ・し【拗けし】🔗⭐🔉
ねじけ・し ネヂケシ 【拗けし】 (形ク)
ねじけている。ひねくれている。「国王の心極めて―・くて/今昔 4」
ねじけ-びと【拗人・佞人】🔗⭐🔉
ねじけ-びと ネヂケ― 【拗人・佞人】
心のねじけた人。よこしまな人。「かの縁連らの―をいかで除かん/読本・八犬伝 9」
ねじ・ける【拗ける】🔗⭐🔉
ねじ・ける ネヂケル [3] 【拗ける】 (動カ下一)[文]カ下二 ねぢ・く
(1)物の形がゆがんだりねじれたりする。ねじくれる。「―・けた木」「八重桜は…いとこちたく―・けたり/徒然 139」
(2)心が素直でない。ひねくれる。「心の―・けた人」
ねじ-こ・む【捩じ込む・捻じ込む】🔗⭐🔉
ねじ-こ・む ネヂ― [3][0] 【捩じ込む・捻じ込む】 (動マ五[四])
(1)ねじって中へ入れる。「木ねじを―・む」
(2)無理に入れる。強引に押し込む。「一万円札を無造作にズボンのポケットに―・む」「帽子を懐に―・んだ/俳諧師(虚子)」
(3)苦情を言いに押しかける。押しかけて行って強く抗議する。「ピアノの音がうるさい,と―・まれた」「新聞社に―・んで記事の訂正を求める」
[可能] ねじこめる
ねじ-コンベヤー【螺子―】🔗⭐🔉
ねじ-コンベヤー ネヂ― [5] 【螺子―】
円筒の内部に,回転するねじ状の連続羽根を設けた運搬装置。粒体・粉体の移送に用いる。
ねじ-じょうご【捩ぢ上戸・拗ぢ上戸】🔗⭐🔉
ねじ-じょうご ネヂジヤウゴ 【捩ぢ上戸・拗ぢ上戸】
酒に酔うと,人にからむ癖。また,その癖のある人。「―句読のきれぬくだをまき/柳多留 35」
ねじ-そで【捻じ袖】🔗⭐🔉
ねじ-そで ネヂ― [2] 【捻じ袖】
和服の袖形の一。袖付けから袖口に向かって狭くなった袖。袖下を三角に折り上げて仕立てる。主に仕事着に用いる。巻き袖。もじり袖。
ねじ-たお・す【捩じ倒す】🔗⭐🔉
ねじ-たお・す ネヂタフス [4][0] 【捩じ倒す】 (動サ五[四])
ねじって倒す。ねじりたおす。
ね-じたく【寝支度】🔗⭐🔉
ね-じたく [2] 【寝支度】
寝るための準備。
ね-しち【根質】🔗⭐🔉
ね-しち [0] 【根質】
継続的な取引関係から,将来発生する債権を担保するために設定される質権。ねじち。
ねじ-つ・ける【捩じ付ける・捻じ付ける】🔗⭐🔉
ねじ-つ・ける ネヂ― [4] 【捩じ付ける・捻じ付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 ねぢつ・く
ねじって押しつける。むりやり押しつける。「女から身を―・けるやうにされて/煤煙(草平)」
ねじ-と・る【捩じ取る】🔗⭐🔉
ねじ-と・る ネヂ― [0][3] 【捩じ取る】 (動ラ五[四])
ねじってむりやりとる。もぎとる。「梯子を―・り力任せに敵の群れる只中へ投遣りつ/鉄仮面(涙香)」
ねじ-はぐるま【螺子歯車】🔗⭐🔉
ねじ-はぐるま ネヂ― [4] 【螺子歯車】
歯形がねじ状をした歯車。平行でもなく,交わりもしない二軸間の伝導に用いる。スクリュー-ギア。
ねじ-はちまき【捩じ鉢巻き】🔗⭐🔉
ねじ-はちまき ネヂ― [4] 【捩じ鉢巻き】 (名)スル
「ねじりはちまき」に同じ。「―する男子のそばから/たけくらべ(一葉)」
ねじ-ばな【捩花】🔗⭐🔉
ねじ-ばな ネヂ― [0] 【捩花】
ラン科の多年草。原野や芝生地などに多い。葉は披針形。五,六月ごろ,約15センチメートルの花茎を出し,淡紅色の小花を螺旋(ラセン)状に密生する。モジズリ。モジバナ。ネジレバナ。[季]夏。
捩花
[図]

ねじ-びょう【螺子鋲】🔗⭐🔉
ねじ-びょう ネヂビヤウ [2] 【螺子鋲】
木螺子(モクネジ)の別名。
ねじ-ふ・せる【捩じ伏せる】🔗⭐🔉
ねじ-ふ・せる ネヂ― [4][0] 【捩じ伏せる】 (動サ下一)[文]サ下二 ねぢふ・す
(1)腕などをつかんで倒し,押さえつける。「どろぼうを―・せた」
(2)強引なやり方で屈服させる。「反対意見を―・せる」
ねじ-ふで【捻じ筆】🔗⭐🔉
ねじ-ふで ネヂ― [2] 【捻じ筆】
蒔絵(マキエ)の線描き用の精巧な筆。ネズミの毛で作る。
ねじ-ポンプ【螺子―】🔗⭐🔉
ねじ-ポンプ ネヂ― [3] 【螺子―】
円筒形のケーシング内に,回転する螺旋(ラセン)状の連続羽根を設けたポンプ。ケーシングと羽根のすき間にそって,羽根の軸方向に水を運ぶ。螺旋水揚げ機。アルキメデスのポンプ。
ねじ-ま・げる【捩じ曲げる】🔗⭐🔉
ねじ-ま・げる ネヂ― [0] 【捩じ曲げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 ねぢま・ぐ
ねじって曲げる。むりに曲げる。「針金を―・げる」「事実を―・げる」
ねじ-まわし【螺子回し】🔗⭐🔉
ねじ-まわし ネヂマハシ [3] 【螺子回し】
ねじくぎを差し込んだり抜き取ったりする道具。ドライバー。
ねじ-む・く【捩じ向く】🔗⭐🔉
ねじ-む・く ネヂ― [0][3] 【捩じ向く】
■一■ (動カ五[四])
からだをねじって,その方向に向く。「後を―・けば宮と面(オモテ)を合せたり/金色夜叉(紅葉)」
■二■ (動カ下二)
⇒ねじむける
ねじ-む・ける【捩じ向ける】🔗⭐🔉
ねじ-む・ける ネヂ― [0][4] 【捩じ向ける】 (動カ下一)[文]カ下二 ねぢむ・く
ねじって,ある方向へ向かせる。「ぐいと顔を―・ける」「腰を掛けたなり椅子を―・け/社会百面相(魯庵)」
ね-じめ【音締め】🔗⭐🔉
ね-じめ [0] 【音締め】
三味線などの弦楽器で,奏者によって異なる音色。「粋(イキ)な―」
〔三味線の奏者が右小指で胴皮(ドウカワ)を締めたり緩めたりして響きを調整するところから〕
ね-じめ【根締め】🔗⭐🔉
ね-じめ [3] 【根締め】
(1)移植した草木の根もとの周りを固めること。また,根もとの固めにするもの。
(2)植木の根もとにあしらう草など。また,生け花で,下段にあしらって形を整える花材。
(3)物事の根本をしっかり締め固めること。「―丈夫にして城々を押へて/武家名目抄(軍陣)」
ねじ-やま【螺子山】🔗⭐🔉
ねじ-やま ネヂ― [0] 【螺子山】
ねじの,溝と溝の間の高い部分。スクリュー-スレッド。
ね-じょうとたんぽ【根譲渡担保】🔗⭐🔉
ね-じょうとたんぽ ―ジヤウト― [5] 【根譲渡担保】
一定の継続的取引関係から生ずる複数の債権を,一定の限度まで担保する譲渡担保。根担保の一種。
ねじり【捩り】🔗⭐🔉
ねじり ネヂリ [3] 【捩り】
(1)ねじること。
(2)
糸(カセイト)をねじってひとくくりとしたもの。

ねじり-ばかり【捩り秤】🔗⭐🔉
ねじり-ばかり ネヂリ― [4] 【捩り秤】
ねじれの角度が加わった偶力のモーメントの大きさに比例することを利用して,微小な力のモーメントの大きさを測定する装置。金属や石英の細い糸で物体をつるし,これに偶力が加わったときのねじれの角度を測る。
ねじり-はちまき【捩り鉢巻き】🔗⭐🔉
ねじり-はちまき ネヂリ― [5] 【捩り鉢巻き】 (名)スル
手ぬぐいをねじって頭に巻き,額の横で挟んでとめた鉢巻。ねじはちまき。「―した若い衆」
ねじり-ふりこ【捩り振(り)子】🔗⭐🔉
ねじり-ふりこ ネヂリ― [4] 【捩り振(り)子】
細い針金の上端を固定して鉛直につるし,下端に錘(オモリ)をつけ鉛直線を軸としてねじって放し,ねじれ振動を行わせる装置。その針金の剛性率を求めるのに使われる。ねじれ振り子。
ねじり-あ・げる【捩じり上げる】🔗⭐🔉
ねじり-あ・げる ネヂリ― [5][0] 【捩じり上げる】 (動ガ下一)
「ねじあげる」に同じ。「相手の腕を―・げる」
ねじ・る【捩る・捻る・拗る】🔗⭐🔉
ねじ・る ネヂル [2] 【捩る・捻る・拗る】
■一■ (動ラ五[四])
〔上二段動詞「捩(ネ)づ」の四段化。近世以降の語〕
(1)細長い物の両端を,互いに逆の方向に力を加えて回す。また,一方を押さえて他方に力を加えて回す。ひねり曲げる。「腕を―・る」「体を左右に―・る」
(2)栓などを右または左に回す。ひねる。「ガス栓を―・る」
[可能] ねじれる
■二■ (動ラ下二)
⇒ねじれる
ね・じる【捩じる・捻じる・拗じる】🔗⭐🔉
ね・じる ネヂル [2] 【捩じる・捻じる・拗じる】 (動ザ上一)[文]ダ上二 ね・づ
(1)「捩(ネジ)る(五段活用){■一■(1)}」に同じ。現代語では,「ねじ切る」「ねじこむ」「ねじ曲げる」など,主として複合語の中で用いられる。「雁の頸を―・ぢて殺して/今昔 10」
(2)「捩(ネジ)れる」に同じ。「柱ガ―・ヂタ/日葡」
ねじれ【捩れ・捻れ・拗れ】🔗⭐🔉
ねじれ ネヂレ [3] 【捩れ・捻れ・拗れ】
(1)ねじれること。また,ねじれたもの。「綱の―を直す」
(2)〔物〕 一端を固定した柱状の物体に,中心軸を軸とする偶力が加えられたとき,その物体に起こる変形。
ねじれ-ぎり【捩れ錐】🔗⭐🔉
ねじれ-ぎり ネヂレ― [3] 【捩れ錐】
⇒ツイスト-ドリル
ねじれ-の-いち【捩れの位置】🔗⭐🔉
ねじれ-の-いち ネヂレ―
チ 【捩れの位置】
〔数〕 空間の二直線が同一平面上にないこと。

ねじれ-ばかり【捩れ秤】🔗⭐🔉
ねじれ-ばかり ネヂレ― [4] 【捩れ秤】
⇒捩り秤
ねじれ-ばね【撚翅】🔗⭐🔉
ねじれ-ばね ネヂレ― [3] 【撚翅】
撚翅(デンシ)目に属する昆虫の総称。
ねじれ-ふりこ【捩れ振(り)子】🔗⭐🔉
ねじれ-ふりこ ネヂレ― [4] 【捩れ振(り)子】
⇒捩り振り子
ねじ・れる【捩れる・捻れる・拗れる】🔗⭐🔉
ねじ・れる ネヂレル [3] 【捩れる・捻れる・拗れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 ねぢ・る
(1)ねじった状態になる。「ネクタイが―・れている」
(2)人の心が素直でなくなる。ひねくれる。ねじける。「―・れた根性」
(3)筋の通らない状態になる。「文脈が―・れている」
ね-じろ【根白】🔗⭐🔉
ね-じろ [0] 【根白】
草木の根の白いこと。
ねじろ-ぐさ【根白草】🔗⭐🔉
ねじろ-ぐさ 【根白草】
セリの異名。[蔵玉集]
ねじろ-たかがや【根白高萱】🔗⭐🔉
ねじろ-たかがや 【根白高萱】
川の水などに洗われて,根の部分が丈高く白く現れた萱。「川上の―あやにあやに/万葉 3497」
ねじ【捩子】(和英)🔗⭐🔉
ねじあける【捩じ開ける】(和英)🔗⭐🔉
ねじあける【捩じ開ける】
⇒こじ開ける.
ねじおる【捩じ折る】(和英)🔗⭐🔉
ねじおる【捩じ折る】
break[twist]off.
ねじきる【捩じ切る】(和英)🔗⭐🔉
ねじきる【捩じ切る】
twist off.
ねじふせる【捩じ伏せる】(和英)🔗⭐🔉
ねじふせる【捩じ伏せる】
holddown;subdue.→英和
ねじまげる【捩じ曲げる】(和英)🔗⭐🔉
ねじまげる【捩じ曲げる】
twist.→英和
ねじまわし【捩子回し】(和英)🔗⭐🔉
ねじまわし【捩子回し】
a screwdriver.→英和
ねじる【捩る】(和英)🔗⭐🔉
ねじれる【拗れる】(和英)🔗⭐🔉
ねじれる【拗れる】
⇒拗ける.
ねじろ【根城】(和英)🔗⭐🔉
ねじろ【根城】
one's headquarters;a base.→英和
広辞苑+大辞林に「ねじ」で始まるの検索結果。もっと読み込む