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広辞苑の検索結果 (69)
うむ・す【蒸す】🔗⭐🔉
うむ・す【蒸す】
〔他四〕
蒸気を通して熱する。むす。〈新撰字鏡1〉
じょう‐かい【蒸解】🔗⭐🔉
じょう‐かい【蒸解】
化学パルプの製造工程の一つ。原料のチップを薬品釜に入れ、高温・高圧処理をしてパルプを不純物から分離する工程。
じょう‐き【蒸気】🔗⭐🔉
じょう‐き【蒸気】
①(steam)液体または固体から蒸発または昇華して生じる気体。〈薩摩辞書〉
②水蒸気の略。
③蒸気船の略。「一銭―」
⇒じょうき‐あつ【蒸気圧】
⇒じょうき‐がま【蒸気缶】
⇒じょうき‐きかん【蒸気機関】
⇒じょうき‐きかんしゃ【蒸気機関車】
⇒じょうき‐ぎり【蒸気霧】
⇒じょうき‐せん【蒸気船】
⇒じょうき‐タービン【蒸気タービン】
⇒じょうき‐ハンマー【蒸気ハンマー】
⇒じょうき‐ポンプ【蒸気ポンプ】
⇒じょうき‐よく【蒸気浴】
じょうき‐あつ【蒸気圧】🔗⭐🔉
じょうき‐あつ【蒸気圧】
固体または液体と熱平衡にある蒸気の圧力。蒸気張力。
⇒じょう‐き【蒸気】
じょうき‐がま【蒸気缶】🔗⭐🔉
じょうき‐がま【蒸気缶】
(→)ボイラーに同じ。
⇒じょう‐き【蒸気】
じょうき‐きかん【蒸気機関】‥クワン🔗⭐🔉
じょうき‐きかん【蒸気機関】‥クワン
ボイラーから送られた水蒸気の膨張および凝縮を利用して往復運動を起こし動力を得る熱機関。森鴎外、自彊不息「ワツトノ―ヲ改善セシハ三十余年ノ業ナリ」
⇒じょう‐き【蒸気】
じょうき‐きかんしゃ【蒸気機関車】‥クワン‥🔗⭐🔉
じょうき‐きかんしゃ【蒸気機関車】‥クワン‥
(steam locomotive)蒸気機関を原動機とする機関車。SL
⇒じょう‐き【蒸気】
じょうき‐ぎり【蒸気霧】🔗⭐🔉
じょうき‐ぎり【蒸気霧】
暖かい水面上を流れる冷たい気流の中に発生する霧。蒸発霧。
⇒じょう‐き【蒸気】
じょうき‐せん【蒸気船】🔗⭐🔉
じょうき‐せん【蒸気船】
(steamboat; steamer)汽船の旧称。また、川や湖で使用する小型の汽船の称。〈薩摩辞書〉
⇒じょう‐き【蒸気】
じょうき‐タービン【蒸気タービン】🔗⭐🔉
じょうき‐タービン【蒸気タービン】
蒸気原動機の一種。水蒸気をノズルまたは固定羽根を通して噴出・膨張させ、羽根車を回転し動力を得るもの。衝動式・反動式に大別するほか、蒸気の流れる方向により軸流・輻流、また復水(単純復水・再生・再熱)・背圧・抽気・アキュムレーター・排気などに分類する。
⇒じょう‐き【蒸気】
じょうき‐ハンマー【蒸気ハンマー】🔗⭐🔉
じょうき‐ハンマー【蒸気ハンマー】
水蒸気によって槌頭を揚げ、落下させる鍛冶用機械。汽鎚きづち。蒸気槌。
⇒じょう‐き【蒸気】
じょうき‐ポンプ【蒸気ポンプ】🔗⭐🔉
じょうき‐ポンプ【蒸気ポンプ】
蒸気機関または水蒸気の圧力を動力とするポンプ。転じて、消防ポンプ。
⇒じょう‐き【蒸気】
じょうき‐よく【蒸気浴】🔗⭐🔉
じょうき‐よく【蒸気浴】
①水蒸気で温浴すること。蒸風呂むしぶろなど。
②金属製で二重壁の箱の壁間に水を入れ、加熱・沸騰させてその蒸気で箱内の温度を一定に保つこと。また、その装置。沈殿物の乾燥などに使用。
⇒じょう‐き【蒸気】
じょう‐さん【蒸散】🔗⭐🔉
じょう‐さん【蒸散】
①蒸発し発散すること。
②〔生〕植物体内の水分が水蒸気となって体外に発散する作用。主に気孔で行い、これに一般体表からの表皮蒸散(クチクラ蒸散)が若干加わる。
じょう‐しょ【蒸暑】🔗⭐🔉
じょう‐しょ【蒸暑】
むしあついこと。
じょう‐ちゃく【蒸着】🔗⭐🔉
じょう‐ちゃく【蒸着】
真空中で金属または非金属を加熱・蒸発させ、物の表面に薄膜として接着させること。
じょう‐ねつ【蒸熱】🔗⭐🔉
じょう‐ねつ【蒸熱】
①むして熱すること。
②むしあついこと。蒸暑。
じょう‐はつ【蒸発】🔗⭐🔉
じょう‐はつ【蒸発】
①液体または固体がその表面において気化する現象。「水分が―する」
②転じて、動機を明らかにしないまま不意にいなくなり、家族と音信を絶ってしまうこと。
⇒じょうはつ‐がん【蒸発岩】
⇒じょうはつ‐き【蒸発器】
⇒じょうはつ‐ぎり【蒸発霧】
⇒じょうはつ‐けい【蒸発計】
⇒じょうはつ‐ざら【蒸発皿】
⇒じょうはつ‐ねつ【蒸発熱】
⇒じょうはつ‐れいきゃく【蒸発冷却】
じょうはつ‐がん【蒸発岩】🔗⭐🔉
じょうはつ‐がん【蒸発岩】
(evaporite)水溶液から水分が蒸発し、溶解していた物質が析出沈殿してできた堆積岩。岩塩・カリ塩・石膏など。
⇒じょう‐はつ【蒸発】
じょうはつ‐き【蒸発器】🔗⭐🔉
じょうはつ‐き【蒸発器】
①種々の物質の水溶液を熱して水分を気化・除去し、溶質を取り出す装置。
②冷凍機などで、冷媒を蒸発させ、熱を奪う装置。
⇒じょう‐はつ【蒸発】
じょうはつ‐ぎり【蒸発霧】🔗⭐🔉
じょうはつ‐ぎり【蒸発霧】
(→)蒸気霧に同じ。
⇒じょう‐はつ【蒸発】
じょうはつ‐けい【蒸発計】🔗⭐🔉
じょうはつ‐けい【蒸発計】
大気中に放置した円筒容器内の水の水位の変化から蒸発量を測る気象観測器械。蒸発量は雨量と同じくミリメートル単位で表す。
⇒じょう‐はつ【蒸発】
じょうはつ‐ざら【蒸発皿】🔗⭐🔉
じょうはつ‐ざら【蒸発皿】
試料が水などに溶解している場合に、水分を蒸発させて固体の試料を得るための浅い皿。白金・ガラス・石英などで作る。化学実験用・工業用。
⇒じょう‐はつ【蒸発】
じょうはつ‐ねつ【蒸発熱】🔗⭐🔉
じょうはつ‐ねつ【蒸発熱】
(→)気化熱に同じ。
⇒じょう‐はつ【蒸発】
じょうはつ‐れいきゃく【蒸発冷却】🔗⭐🔉
じょうはつ‐れいきゃく【蒸発冷却】
周囲の空気や地面が水の気化熱によって冷却される現象。
⇒じょう‐はつ【蒸発】
じょう‐りゅう【蒸留・蒸溜・蒸餾】‥リウ🔗⭐🔉
じょう‐りゅう【蒸留・蒸溜・蒸餾】‥リウ
液体を熱してできた蒸気を冷やして再び液体にし、精製または分離を行うこと。→分留。
⇒じょうりゅう‐き【蒸留器】
⇒じょうりゅう‐しゅ【蒸留酒】
⇒じょうりゅう‐すい【蒸留水】
⇒じょうりゅう‐とう【蒸留塔】
じょうりゅう‐き【蒸留器】‥リウ‥🔗⭐🔉
じょうりゅう‐き【蒸留器】‥リウ‥
蒸留を行う装置。液体を加熱する部分と冷却器とを主要部分とする。
⇒じょう‐りゅう【蒸留・蒸溜・蒸餾】
じょうりゅう‐しゅ【蒸留酒】‥リウ‥🔗⭐🔉
じょうりゅう‐しゅ【蒸留酒】‥リウ‥
発酵によってつくった酒をさらに蒸留して、アルコール含有の割合を増した酒。ウィスキー・ブランデー・焼酎など。
⇒じょう‐りゅう【蒸留・蒸溜・蒸餾】
じょうりゅう‐すい【蒸留水】‥リウ‥🔗⭐🔉
じょうりゅう‐すい【蒸留水】‥リウ‥
蒸留して無機塩類・有機物・含有気体など不純物を取り除いた水。注射液、薬品の調製に用いる。
⇒じょう‐りゅう【蒸留・蒸溜・蒸餾】
じょうりゅう‐とう【蒸留塔】‥リウタフ🔗⭐🔉
じょうりゅう‐とう【蒸留塔】‥リウタフ
塔状につくられた蒸留器。分留塔など。
⇒じょう‐りゅう【蒸留・蒸溜・蒸餾】
せい‐ろう【蒸籠】🔗⭐🔉
せい‐ろう【蒸籠】
鍋・釜の上にのせて、糯米もちごめ・団子・饅頭まんじゅう・茶碗蒸しなどを蒸す器具。木製の框わくがあって、底を簀すとし、下から湯気を通す。せいろ。
蒸籠
ふかし【蒸し】🔗⭐🔉
ふかし【蒸し】
①ふかすこと。また、ふかしたもの。
②蒸器むしき。せいろう。
⇒ふかし‐いも【蒸し芋】
⇒ふかし‐たて【蒸し立て】
ふかし‐いも【蒸し芋】🔗⭐🔉
ふかし‐いも【蒸し芋】
ふかした芋。特に、さつまいもをいう。
⇒ふかし【蒸し】
ふかし‐たて【蒸し立て】🔗⭐🔉
ふかし‐たて【蒸し立て】
ふかしたばかりであること。また、そのもの。
⇒ふかし【蒸し】
ふか・す【蒸す】🔗⭐🔉
ふか・す【蒸す】
〔他五〕
食物に蒸気をあてて、やわらかくする。むして、食べられるようにする。「芋を―・す」
ふ・ける【蒸ける】🔗⭐🔉
ふ・ける【蒸ける】
〔自下一〕
蒸されてやわらかくなる。「芋が―・ける」
むし【蒸し】🔗⭐🔉
むし【蒸し】
①蒸すこと。
②(→)「ちゃわんむし」の略。
③(女房詞)味噌。おむし。
むし‐あつ・い【蒸し暑い】🔗⭐🔉
むし‐あつ・い【蒸し暑い】
〔形〕[文]むしあつ・し(ク)
蒸されるように暑い。湿気が多く風がなくて暑い。「―・い夜」
むし‐いい【蒸飯】‥イヒ🔗⭐🔉
むし‐いい【蒸飯】‥イヒ
こわいい。こわめし。
むし‐かえし【蒸し返し】‥カヘシ🔗⭐🔉
むし‐かえし【蒸し返し】‥カヘシ
むしかえすこと。また、むしかえしたもの。「話の―」
むし‐がま【蒸し釜】🔗⭐🔉
むし‐がま【蒸し釜】
物を蒸すのに使う釜。
むし‐がれい【蒸し鰈】‥ガレヒ🔗⭐🔉
むし‐がれい【蒸し鰈】‥ガレヒ
塩蒸しにして陰干しにしたカレイ。〈[季]春〉
むし‐き【蒸し器】🔗⭐🔉
むし‐き【蒸し器】
ものを蒸すための容器。穴をあけた中仕切の下に湯を入れ、火にかけて蒸す。蒸籠せいろう・御飯蒸しの類。
むし‐ぐすり【蒸し薬】🔗⭐🔉
むし‐ぐすり【蒸し薬】
湯にひたし、または煎じ出して患部を蒸す薬。
むしくり‐あつ・い【蒸しくり暑い】🔗⭐🔉
むしくり‐あつ・い【蒸しくり暑い】
〔形〕
蒸し暑い。浄瑠璃、薩摩歌「秋の初夜過ぎはや夜中、―・う寝にくやと」
むし‐ずし【蒸し鮨】🔗⭐🔉
むし‐ずし【蒸し鮨】
鮨の一種。味付けした椎茸しいたけ・干瓢かんぴょうなどをまぜた鮨飯に、おぼろ・金糸卵・穴子あなごの甘煮などをのせ、蒸し上げる。関西特有の鮨。ぬくずし。〈[季]冬〉
むし‐ぜめ【蒸し攻め】🔗⭐🔉
むし‐ぜめ【蒸し攻め】
風上かざかみに火を揚げ鬨ときを作り、大軍が急に攻め寄せる勢いを示して敵を疲れさせる攻撃法。
むし‐そば【蒸し蕎麦】🔗⭐🔉
むし‐そば【蒸し蕎麦】
蒸して製した蕎麦。
むし‐タオル【蒸しタオル】🔗⭐🔉
むし‐タオル【蒸しタオル】
蒸して熱くし、手や顔をふくのに用いるタオル。
むし‐たて【蒸し立て】🔗⭐🔉
むし‐たて【蒸し立て】
蒸したばかりであること。
むし‐なべ【蒸し鍋】🔗⭐🔉
むし‐なべ【蒸し鍋】
蒸し器の一種。食材を蒸すのに使うなべ。2段重ねで、上部の底に細かい孔があり、下部で湯を沸かして蒸気が吹き上がるようにしたもの。二重鍋。
むし‐に【蒸煮】🔗⭐🔉
むし‐に【蒸煮】
①食材を蒸した後に煮ること。
②食材に少量の煮汁を加え、あるいは材料の水分だけで、蒸すように煮ること。
むし‐パン【蒸しパン】🔗⭐🔉
むし‐パン【蒸しパン】
ベーキング-パウダーを加えた生地を蒸して作ったパン。
むし‐ぶろ【蒸し風呂】🔗⭐🔉
むし‐ぶろ【蒸し風呂】
浴場の四方を密閉し湯気で身体を蒸し温める風呂。竈風呂かまぶろ。竈湯。空から風呂。↔湯風呂
むし‐むし【蒸し蒸し】🔗⭐🔉
むし‐むし【蒸し蒸し】
蒸し暑いさま。「雨上りで―する」
むし‐むろ【蒸し室】🔗⭐🔉
むし‐むろ【蒸し室】
麹こうじを蒸し醸かもす室。
むし‐めし【蒸し飯】🔗⭐🔉
むし‐もち【蒸し餅】🔗⭐🔉
むし‐もち【蒸し餅】
蒸して作った餅。〈日葡辞書〉
むし‐もの【蒸し物】🔗⭐🔉
むし‐もの【蒸し物】
①蒸した野菜・魚介の類。蒸して作った料理。大和物語「広き庭に生ひたる菜を摘みて、―といふものにして」
②蒸菓子。また、赤飯など蒸した飯。浄瑠璃、菅原伝授手習鑑「いはねど知れし―・煮染にしめ」
むし‐やき【蒸し焼き】🔗⭐🔉
むし‐やき【蒸し焼き】
鍋・土器などに食材を入れ、密閉して焼くこと。また、その焼いたもの。「魚の―」
むし‐ようかん【蒸羊羹】‥ヤウ‥🔗⭐🔉
むし‐ようかん【蒸羊羹】‥ヤウ‥
羊羹の一種。小豆漉餡あずきこしあんに砂糖・小麦粉・片栗粉および食塩を加えて練り、木枠を置いた蒸籠せいろうに流し込んで蒸したもの。
む・す【蒸す】🔗⭐🔉
む・す【蒸す】
[一]〔他五〕
①湯気をとおして熱する。ふかす。三蔵法師伝承徳点「法雲を十地に蒸ムス」。「―・した御飯」「タオルを―・す」
②(軍陣の語)火を焚き、鬨ときを作って、今にも攻めかかろうとする勢いを示す。太平記6「方々の峰に篝を焼きて、一蒸し―・す程ならば」
③(賭博用語)倍にする。浄瑠璃、丹波与作待夜の小室節「こちは八貫出して置く。負ければそれで取遣りなし、勝てば―・して十六貫何で済ます合点ぢや」
[二]〔自五〕
風がなく温度・湿度が高くて、暑さがこもるように感じられる。浮世風呂4「今宵もきつう―・しますなあと」
むら・す【蒸らす】🔗⭐🔉
むら・す【蒸らす】
〔他五〕
(炊いた飯などが)むれるようにする。「御飯を―・す」
む・れる【蒸れる】🔗⭐🔉
む・れる【蒸れる】
〔自下一〕
①熱気がこもり、蒸し暑く感ずる。「足が―・れる」「梅雨時で車内が―・れる」
②熱や蒸気が十分にとおる。「まんじゅうが―・れる」
[漢]蒸🔗⭐🔉
蒸 字形
筆順
〔艹部10画/13画/教育/3088・3E78〕
〔音〕ジョウ(慣) ショウ(呉)(漢) セイ(唐)
〔訓〕むす・むれる・むらす
[意味]
①湯気が上がる。「蒸発・蒸気」
②湯気を通して物をふかす。むす。むれる。「燻蒸くんじょう・蒸籠せいろう」
③おおい。もろもろ。(同)烝。「蒸民・蒸庶」
[解字]
形声。「艹」+音符「烝」(=熱気が上へ立ちのぼる)。草が上へ上へと伸びる意だが、もっぱら「烝」の意に用いる。
筆順
〔艹部10画/13画/教育/3088・3E78〕
〔音〕ジョウ(慣) ショウ(呉)(漢) セイ(唐)
〔訓〕むす・むれる・むらす
[意味]
①湯気が上がる。「蒸発・蒸気」
②湯気を通して物をふかす。むす。むれる。「燻蒸くんじょう・蒸籠せいろう」
③おおい。もろもろ。(同)烝。「蒸民・蒸庶」
[解字]
形声。「艹」+音符「烝」(=熱気が上へ立ちのぼる)。草が上へ上へと伸びる意だが、もっぱら「烝」の意に用いる。
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じょう-き【蒸気・蒸汽】🔗⭐🔉
じょう-き [1] 【蒸気・蒸汽】
(1)液体が蒸発したり,固体が昇華したりして気体となったもの。
(2)水蒸気。ゆげ。
(3)「蒸気船」「蒸気機関」の略。
じょうき-あつ【蒸気圧】🔗⭐🔉
じょうき-あつ [3] 【蒸気圧】
液体または固体と共存する気体の圧力。飽和蒸気圧をいうことが多い。通常は空気中の水蒸気の分圧をさす。
じょうき-がま【蒸気缶】🔗⭐🔉
じょうき-がま [3] 【蒸気缶】
ボイラー。
じょうき-きかん【蒸気機関】🔗⭐🔉
じょうき-きかん ―クワン [5][4] 【蒸気機関】
蒸気の圧力を利用して,動力を得る機関。ボイラーからシリンダー内に高圧蒸気を導き,その膨張によってピストンを動かし,往復運動する動力を得るもの。
じょうき-きかんしゃ【蒸気機関車】🔗⭐🔉
じょうき-きかんしゃ ―キクワン― [5] 【蒸気機関車】
〔steam locomotive〕
蒸気機関を原動力とする機関車。SL 。
じょうき-ぎり【蒸気霧】🔗⭐🔉
じょうき-ぎり [3] 【蒸気霧】
暖かい水面に冷たい大気が接するとき,水面から湯気が立ちのぼるようにできる霧。
じょうき-せん【蒸気船・蒸汽船】🔗⭐🔉
じょうき-せん [0] 【蒸気船・蒸汽船】
蒸気機関を動力とする船舶。汽船。
じょうき-タービン【蒸気―】🔗⭐🔉
じょうき-タービン [4] 【蒸気―】
蒸気をノズルから噴出・膨張させ,羽根車に当てて回転力を得る原動機。円滑で強力な回転が得られる。衝動タービン・反動タービン・混式タービンなどに分けられる。
じょうき-ハンマー【蒸気―】🔗⭐🔉
じょうき-ハンマー [4] 【蒸気―】
蒸気圧で槌(ツチ)を上下させる機械。鍛造(タンゾウ)に用いる。蒸気槌(ツイ)。スチーム-ハンマー。
じょうき-ポンプ【蒸気―】🔗⭐🔉
じょうき-ポンプ [4] 【蒸気―】
(1)蒸気の圧力または蒸気機関を用いて水を揚げる装置。
(2)明治・大正時代,消防自動車のこと。
じょうき-よく【蒸気浴】🔗⭐🔉
じょうき-よく [3] 【蒸気浴】
(1)水蒸気による温浴。蒸気を満たした部屋などで行う。温熱療法として,神経痛・関節痛・筋痛・脱脂療法などに利用することもある。むし風呂。
(2)化学実験で,物体の入った容器の外側から水蒸気などの蒸気を触れさせて,物体を加熱する方法。また,そのための装置。引火性の物質の加熱などに用いる。
じょう-さん【蒸散】🔗⭐🔉
じょう-さん [0] 【蒸散】 (名)スル
植物体内の水分が水蒸気として体外に排出される現象。気孔蒸散と表皮蒸散(クチクラ蒸散)があり,主に気孔の開閉によって調節される。
じょう-しょ【蒸暑】🔗⭐🔉
じょう-しょ [1] 【蒸暑】
むし暑いこと。「―甚しく机に向ひがたし/日乗(荷風)」
じょう-じょう【蒸上】🔗⭐🔉
じょう-じょう ―ジヤウ [0] 【蒸上】 (名)スル
水蒸気が立ち昇ること。「大谷川の水烟―する事山霧の如し/日光山の奥(花袋)」
じょう-ちゃく【蒸着】🔗⭐🔉
じょう-ちゃく [0] 【蒸着】 (名)スル
⇒真空蒸着(シンクウジヨウチヤク)
じょうちゃく-テープ【蒸着―】🔗⭐🔉
じょうちゃく-テープ [5] 【蒸着―】
磁気材料を真空蒸着法によりテープ-ベースに蒸着させた録音・録画用テープ。
じょう-ねつ【蒸熱】🔗⭐🔉
じょう-ねつ [0] 【蒸熱】
むしあついこと。蒸暑。「―我が盛夏の如し/佳人之奇遇(散士)」
じょう-はつ【蒸発】🔗⭐🔉
じょう-はつ [0] 【蒸発】 (名)スル
(1)液体の表面から気化が起こる現象。広義には沸騰を含む。
(2)人がどこかへ行方をくらますこと。「父親が―した」
じょうはつ-き【蒸発器】🔗⭐🔉
じょうはつ-き [4][3] 【蒸発器】
(1)ガス循環式の冷却装置で,液化された冷却剤を気化・膨張させて吸熱するための容器。
(2)水溶液を加熱して水を蒸発させ,溶質を取り出す装置。工業的には金属壁を介して水蒸気の凝縮熱を与えて溶液を熱する蒸発缶が広く用いられる。
じょうはつ-ぎり【蒸発霧】🔗⭐🔉
じょうはつ-ぎり [4] 【蒸発霧】
水面上の安定した冷たい空気塊が,急激な蒸発によって水蒸気の供給を受けてできる霧。
じょうはつ-けい【蒸発計】🔗⭐🔉
じょうはつ-けい [0] 【蒸発計】
水面に浮かべた容器や地中に埋めた容器に一定量の水を入れて放置し,単位時間(普通一日)後の水の減量から水面・地面からの蒸発量を測る装置。
じょうはつ-ざら【蒸発皿】🔗⭐🔉
じょうはつ-ざら [4] 【蒸発皿】
化学実験の際,溶液を加熱濃縮,または蒸発乾固して溶質を析出させる操作に用いる深皿。磁製のものが多いが,ガラス製・白金製もある。
じょうはつ-ねつ【蒸発熱】🔗⭐🔉
じょうはつ-ねつ [4] 【蒸発熱】
⇒気化熱(キカネツ)
じょう-はっさん【蒸発散】🔗⭐🔉
じょう-はっさん [3] 【蒸発散】
地表面から大気中への水の移動。裸地(土壌面)からの水の蒸発と,そこに生育する植物による水の蒸散とを合わせた呼称。
じょう-べい【蒸餅】🔗⭐🔉
じょう-べい [0] 【蒸餅】
饅頭(マンジユウ)や蒸した餅(モチ)。また,パン。
じょう-みん【蒸民・烝民】🔗⭐🔉
じょう-みん [0] 【蒸民・烝民】
多くの人民。諸人。万民。「害―に流(ツタ)はり禍八極に溢る/太平記 20」
じょう-りゅう【蒸留・蒸溜・蒸餾】🔗⭐🔉
じょう-りゅう ―リウ [0] 【蒸留・蒸溜・蒸餾】 (名)スル
(1)液体を熱して気化させ,その気体を冷却して,再び液体とすること。不純物が除かれ,純粋な液体が得られる。「海水を―する」
→乾留
(2)多成分の混合溶液を熱し,沸点の違いを利用して各成分を分離すること。精留。分留。
じょうりゅう-しゅ【蒸留酒】🔗⭐🔉
じょうりゅう-しゅ ―リウ― [3] 【蒸留酒】
醸造酒を蒸留して得たアルコール度の高い酒。焼酎・ウォッカ・ブランデー・ウイスキーなど。
→醸造酒
じょうりゅう-すい【蒸留水】🔗⭐🔉
じょうりゅう-すい ―リウ― [3] 【蒸留水】
蒸留により得た純度の高い水。物理的・化学的な実験その他に広く利用される。二酸化炭素の溶解のため微酸性を示す。
じょうりゅう-とう【蒸留塔】🔗⭐🔉
じょうりゅう-とう ―リウタフ [0] 【蒸留塔】
石油などの成分分離を行う塔状の装置。分留塔。精留塔。
せい-ろう【蒸籠】🔗⭐🔉
せい-ろう [0][3] 【蒸籠】
〔「せい」は唐音〕
釜の上に載せて,糯米(モチゴメ)や饅頭(マンジユウ)などを蒸す用具。木製の円形または方形の枠があり,底に簀(ス)を張り,釜の湯気で蒸す。せいろ。
ふかし【蒸かし】🔗⭐🔉
ふかし [3] 【蒸かし】
ふかすこと。また,ふかした程度やふかしたもの。「―が足りない」
ふかし-いも【蒸かし芋】🔗⭐🔉
ふかし-いも [3] 【蒸かし芋】
ふかした芋。特に,さつまいも。
ふか・す【蒸かす】🔗⭐🔉
ふか・す [2] 【蒸かす】 (動サ五[四])
食べ物に蒸気をあててやわらかくし,食べられるようにする。むす。「芋を―・す」「御飯を―・す」
[可能] ふかせる
ふ・ける【蒸ける】🔗⭐🔉
ふ・ける [2] 【蒸ける】 (動カ下一)[文]カ下二 ふ・く
湯気で蒸されて,食べられる状態になる。「じゃがいもが―・けた」
むし【蒸(し)】🔗⭐🔉
むし [2] 【蒸(し)】
(1)蒸すこと。また,蒸したもの。
(2)〔女房詞〕
味噌。おむし。[大上臈御名之事]
むし-あつ・い【蒸(し)暑い】🔗⭐🔉
むし-あつ・い [4] 【蒸(し)暑い】 (形)[文]ク むしあつ・し
蒸されるように暑い。湿度が高く,風がなくて暑くるしい。「―・くて寝られない」「―・い部屋」
[派生] ――さ(名)
むし-かえし【蒸(し)返し】🔗⭐🔉
むし-かえし ―カヘシ [0] 【蒸(し)返し】
蒸し返すこと。また,蒸し返したもの。「―の御飯」「議論の―」
むし-かえ・す【蒸(し)返す】🔗⭐🔉
むし-かえ・す ―カヘス [3][0] 【蒸(し)返す】 (動サ五[四])
(1)一度蒸したものを,さらに蒸すこと。「饅頭(マンジユウ)を―・す」
(2)一度解決した事柄をまた問題にする。「話を―・す」
[可能] むしかえせる
むし-がし【蒸(し)菓子】🔗⭐🔉
むし-がし ―グワシ [3] 【蒸(し)菓子】
蒸して作った菓子。饅頭(マンジユウ)・蒸し羊羹(ヨウカン)・ういろうなど。
むし-がれい【蒸し鰈】🔗⭐🔉
むし-がれい ―ガレヒ [3] 【蒸し鰈】
カレイを塩水に漬けて蒸し,陰干しにしたもの。焼いて食べる。[季]春。
むし-き【蒸(し)器】🔗⭐🔉
むし-き [2][3] 【蒸(し)器】
蒸気によって食品を蒸したり温めたりする用具。蒸籠(セイロウ)・御飯蒸しなど。
むし-ぐすり【蒸(し)薬】🔗⭐🔉
むし-ぐすり [3] 【蒸(し)薬】
湯に溶かしたり煎じ出したりして布などに浸し,患部を蒸す薬。
むし-ずし【蒸し鮨】🔗⭐🔉
むし-ずし [2] 【蒸し鮨】
鮨飯に味をつけたシイタケ・アナゴ・金糸卵などをのせ,蒸して食べる鮨。[季]冬。
むし-そば【蒸し蕎麦】🔗⭐🔉
むし-そば [0] 【蒸し蕎麦】
蒸して仕上げた蕎麦。
むし-タオル【蒸し―】🔗⭐🔉
むし-タオル [3] 【蒸し―】
手や顔をふいたり湿らせたりするのに用いる,蒸したタオル。
むし-なべ【蒸し鍋】🔗⭐🔉
むし-なべ [0] 【蒸し鍋】
食品を蒸すのに用いる鍋。二段重ねで中底(ナカゾコ)にこまかい孔(アナ)がたくさんあいており,下部に入れた水を沸かして蒸す。二重鍋。
むし-に【蒸(し)煮】🔗⭐🔉
むし-に [0] 【蒸(し)煮】
(1)一度蒸した材料を,調味料を加えて煮る調理法。
(2)少量の煮汁で長時間かけて弱火で煮る調理法。
むし-パン【蒸し―】🔗⭐🔉
むし-パン [0] 【蒸し―】
イーストまたはふくらし粉を入れた生地(キジ)を,蒸籠(セイロウ)で蒸したパン。玄米パンなど。
むし-ぶすま【蒸し衾】🔗⭐🔉
むし-ぶすま 【蒸し衾】
掛けるとあたたかく柔らかな夜具。「―なごやが下に臥せれども/万葉 524」
〔「むし」は「虫」すなわち「蚕」で絹の夜具とも。また,一説に「むし」は「からむし(苧麻)」で苧麻の繊維でつくった夜具とも〕
むし-ぶろ【蒸(し)風呂】🔗⭐🔉
むし-ぶろ [0] 【蒸(し)風呂】
四方を密閉し湯気を出して体を温める風呂。サウナの類。空(カラ)風呂。
むし-むし【蒸し蒸し】🔗⭐🔉
むし-むし [1] 【蒸し蒸し】 (副)スル
湿気が多く,蒸し暑いさま。「―(と)暑い」「―する夏の夜」
むし-むろ【蒸(し)室】🔗⭐🔉
むし-むろ [0] 【蒸(し)室】
麹(コウジ)を蒸しかもす室。
むし-めし【蒸(し)飯】🔗⭐🔉
むし-めし [2][0] 【蒸(し)飯】
(1)冷や飯を蒸したもの。ふかしめし。
(2)「強飯(コワメシ)」に同じ。
むし-もの【蒸(し)物】🔗⭐🔉
むし-もの [2][3] 【蒸(し)物】
(1)蒸して作った料理。茶碗蒸し・卵豆腐・蕪(カブラ)蒸しなど。
(2)蒸し菓子。
むし-やき【蒸(し)焼き】🔗⭐🔉
むし-やき [0] 【蒸(し)焼き】
材料を入れた容器を密閉し,熱を加えて焼くこと。また,そうしたもの。
むし-ようかん【蒸(し)羊羹】🔗⭐🔉
むし-ようかん ―ヤウカン [3] 【蒸(し)羊羹】
漉(コ)し餡(アン)に砂糖・小麦粉などを加えてのばし,型に入れて蒸した羊羹。
むし-わん【蒸し碗】🔗⭐🔉
むし-わん [0] 【蒸し碗】
茶碗蒸しを作るときに用いる,筒形の茶碗。蒸し茶碗。
む・す【蒸す】🔗⭐🔉
む・す [1] 【蒸す】 (動サ五[四])
(1)蒸気で物を熱する。ふかす。「芋を―・す」
(2)温度・湿度が高く,風がなくて暑さがこもる。蒸し暑く感じる。「今日は―・すね」「菜の花の―・すやうな中に/斑鳩物語(虚子)」
(3)戦陣で,かがり火を焚いて攻撃の気勢を敵に示す。「方々の峰に篝火を焼て,一蒸―・す程ならば/太平記 6」
[可能] むせる
むら・す【蒸らす】🔗⭐🔉
むら・す [2] 【蒸らす】 (動サ五[四])
蒸れるようにする。熱の通った食べ物などをこもった蒸気でふっくらとさせる。「御飯を―・す」「鍋の蓋(フタ)をとらずに五分間―・す」
む・れる【蒸れる】🔗⭐🔉
む・れる [2] 【蒸れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 む・る
(1)熱の通った飯などが蒸気でさらにやわらかくなる。「御飯が―・れるのを待つ」
(2)空気が通らないので熱気や湿気がこもる。「足が―・れる」「おむつが―・れる」
じょうき【蒸気】(和英)🔗⭐🔉
じょうりゅう【蒸溜】(和英)🔗⭐🔉
じょうりゅう【蒸溜】
distillation.〜する distill.‖蒸溜酒 liquor.蒸溜水 distilled water.
せいろ(う)【蒸篭】(和英)🔗⭐🔉
せいろ(う)【蒸篭】
a steaming basket.
ふかす【蒸す】(和英)🔗⭐🔉
ふかす【蒸す】
steam.→英和
むしがし【蒸菓子】(和英)🔗⭐🔉
むしがし【蒸菓子】
a steamed cake.
むしき【蒸器】(和英)🔗⭐🔉
むしき【蒸器】
a steamer.→英和
むしタオル【蒸しタオル】(和英)🔗⭐🔉
むしタオル【蒸しタオル】
a steamed towel.
むしに【蒸煮する】(和英)🔗⭐🔉
むしに【蒸煮する】
smother.→英和
むしぶろ【蒸風呂】(和英)🔗⭐🔉
むしぶろ【蒸風呂】
a steam bath;a sudatorium.
むしやき【蒸焼きにする】(和英)🔗⭐🔉
むしやき【蒸焼きにする】
roast.→英和
〜の roast.
むす【蒸す】(和英)🔗⭐🔉
むす【蒸す】
steam (ふかす);→英和
be sultry (蒸し暑い).
むらす【蒸らす】(和英)🔗⭐🔉
むらす【蒸らす】
steam.→英和
むれる【蒸れる】(和英)🔗⭐🔉
広辞苑+大辞林に「蒸」で始まるの検索結果。