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おいきはまがらぬ【老木は曲がらぬ】🔗🔉

おいきはまがらぬ【老木は曲がらぬ】 若木はしなやかで曲がるが、老木は弾力がなくなっていて曲がらない。老人は心に弾力がなくなっていて、がんこでそばの者がいくら言ってもきかないことのたとえ。

おいたるうまはみちをわすれず【老いたる馬は路を忘れず】▽中国🔗🔉

おいたるうまはみちをわすれず【老いたる馬は路を忘れず】▽中国 経験を積んだ者は方針や判断を誤らないことのたとえ。 《出典》 迷惑シ(=迷う)テ道ヲ失ウ。管仲(カンチュウ)曰(イワ)ク、老馬ノ智(チ)用ウ可(ヘ゛)シト。乃(スナワ)チ老馬ヲ放チテ之(コレ)ニ随(シタカ゛)イ、遂(ツイ)ニ道ヲ得タリ。〔韓非子(カンヒ゜シ)・説林上篇〕 代々恩を受けた者は元の主人の恩を忘れないことのたとえ。 《類句》老馬道を知る。

おいてはこにしたがえ【老いては子に従え】▽東洋🔗🔉

おいてはこにしたがえ【老いては子に従え】▽東洋 人は、年を取ったら、何事も成人した子に任せ、老人の偏った考えを表面に出さないほうがよいということ。 《参考》 昔は、女性の三従(サンシ゛ュウ)(家にあっては父に、嫁しては夫に、夫死しては子に従うこと)の一つであったが、後、男女に関係なく使われるようになった。 《出典》 一切ノ女身(ニョシン)ハ繋属(ケイソ゛ク)スル所無ケレバ、則(スナワ)チ悪名ヲ受ク。女人(ニョニン)ノ体(タイ)幼ケレバ則チ父母ニ従イ、少(ワカ)ケレバ則チ夫ニ従イ、老ユレバ則チ子ニ従ウ。〔大智度論(タ゛イチト゛ロン)〕

おいてますますさかん【老いてますます壮】▽中国🔗🔉

おいてますますさかん【老いてますます壮】▽中国 老年になっても衰えず、いっそう元気であること。 《出典》 丈夫(シ゛ョウフ)ノ志(ココロサ゛シ)ヲ為(ナ)スヤ、窮シテハ当(マサ)ニ益(マスマス)堅(ケン)ナルベシ、老イテハ当ニ益壮(サカン)ナルベシ。〔後漢書(コ゛カンシ゛ョ)・馬援伝〕

おいのいってつ【老いの一徹】🔗🔉

おいのいってつ【老いの一徹】 老人の、他人の意見などを聞き入れないがんこさのこと。

おいのくりごと【老いの繰り言】🔗🔉

おいのくりごと【老いの繰り言】 年を取って衰え、言ってもしかたのない愚痴(ク゛チ)を繰り返し言うこと。また、その愚痴。 《例文》 「何時(イツ)までつづくか知れない石上の、老いのくりごとにも似たる長談義をきくことに彼はすっかりつかれてしまっていたのだ。」《尾崎士郎(オサ゛キシロウ)・人生劇場》

おうこうしょうしょういずくんぞしゅあらんや【王侯将相寧んぞ種有らんや】▽中国🔗🔉

おうこうしょうしょういずくんぞしゅあらんや【王侯将相寧んぞ種有らんや】▽中国 王・諸侯・将軍・宰相など、地位の高い人々でも初めから家柄や血統によってその身分になったのではなく、才能・努力によってなったのである。 《出典》 且(カ)ツ壮士死セザレバ即(スナワ)チ已(ヤ)ム。死スレバ即チ大名(タイメイ)ヲ挙グルノミ。王侯将相寧ンゾ種有ランヤト。徒属(トソ゛ク)皆曰(イワ)ク、敬シテ命(メイ)ヲ受ケント。〔史記(シキ)・陳渉世家〕

おうさのさい【王佐の才】▽中国🔗🔉

おうさのさい【王佐の才】▽中国 帝王が政治をとるときに補佐することのできるすぐれた才能のこと。 《出典》 〔漢書(カンシ゛ョ)・董仲舒・賛〕

おうしゃはいさむべからず【往者は諫むべからず】▽中国🔗🔉

おうしゃはいさむべからず【往者は諫むべからず】▽中国 過去のことは忠告して改めさせることはできない。「往(ユ)く者は諫むべからず」とも。 《参考》 往く者は諫むべからず、来たる者は猶追うべし。 《出典》 〔論語(ロンコ゛)・微子篇〕

おうじょうぎわがわるい【往生際が悪い】🔗🔉

おうじょうぎわがわるい【往生際が悪い】 《死ぬ間際のようすがよくないの意》悪いことをして行き詰まったときの思い切りやあきらめが悪いことのたとえ。 《参考》 「往生」は、仏教で、死んで極楽に生まれ変わること。

おうせつにいとまあらず【応接に暇あらず】🔗🔉

おうせつにいとまあらず【応接に暇あらず】 物が次から次へと続いて現れて、その一つ一つに取り組んでいられないほど非常に忙しいことのたとえ。 《例文》 「先週は海外支社からの入電が多く、応接に暇あらずだった。」

おうたこにおしえられてあさせをわたる【負うた子に教えられて浅瀬を渡る】🔗🔉

おうたこにおしえられてあさせをわたる【負うた子に教えられて浅瀬を渡る】 《背中におぶった子どもに川の浅いところを教えられて川を渡るの意》経験を積んだ年長者も、ときには経験のない年少者に物事の判断や方針などを教えられることがあるということ。 《類句》三つ子に習って浅瀬を渡る。

おうたこよりだいたこ【負うた子より抱いた子】🔗🔉

おうたこよりだいたこ【負うた子より抱いた子】 背中に背負った子のことより、前に抱いた子のことを先にする。身近な物を先にしたり大事にしたりするということ。「負う子より抱く子」とも。

おうたこをさんねんさがす【負うた子を三年探す】🔗🔉

おうたこをさんねんさがす【負うた子を三年探す】 近くにあるのを知らないであちこち探し回ることのたとえ。 《類句》負うた子を人に尋ねる。負うた子を七日尋ねる。

おうたときにかさをぬげ【逢うた時に笠を脱げ】🔗🔉

おうたときにかさをぬげ【逢うた時に笠を脱げ】 知った人に出会ったらすぐかさをとってあいさつすべきであるということ。また、よい機会に巡り合ったら逃さずに利用するのがよいということ。 《類句》門に入らば笠を脱げ。

おおおとこそうみにちえがまわりかね【大男総身に知恵が回りかね】🔗🔉

おおおとこそうみにちえがまわりかね【大男総身に知恵が回りかね】 大男はあまり体が大きすぎて体全体に知恵が回らない。 《参考》 あざけって言うことば。

おおかぜがふけばおけやがよろこぶ【大風が吹けば桶屋が喜ぶ】🔗🔉

おおかぜがふけばおけやがよろこぶ【大風が吹けば桶屋が喜ぶ】 《大風が吹くと砂ぼこりが立ち、その砂ぼこりが目に入って盲人が多くなる。盲人が多くなると、盲人は三味線をひくから三味線の皮を張るために猫(ネコ)の皮が入り用になり、猫がたくさん殺されて減る。猫が減るとねずみが増えておけをかじり、おけ屋がもうかって喜ぶということから》意外なところに影響が及ぶことのたとえ。また、あてにならない物事を期待することのたとえ。「風が吹けば桶屋がもうかる」とも。

おおきいつらをする【大きい面をする】🔗🔉

おおきいつらをする【大きい面をする】 大きな顔をする

おおきいやかんはわきがおそい【大きい薬罐は沸きが遅い】🔗🔉

おおきいやかんはわきがおそい【大きい薬罐は沸きが遅い】 すぐれたものや大人物は、やすやすと完成するものではないということ。

おおきなおせわ【大きなお世話】🔗🔉

おおきなおせわ【大きなお世話】 人を不快にさせる、余計な助力や助言・発言のこと。いらぬおせっかい。「大きにお世話」とも。 《例文》 「おれの女房の口が大きかろうが小さかろうが、大きなお世話だ。」

おおきなかおをする【大きな顔をする】🔗🔉

おおきなかおをする【大きな顔をする】 えらそうな、おうへいな態度をすることのたとえ。 《例文》 「社長になって大きな顔をしていられるのは、いったいだれのおかげだ。」 悪いことをしながら、平気な態度をすることのたとえ。 《例文》 「さんざんあくどいことをして今の財産を作ったのに、いつも大きな顔をして暮らしている。」 《類句》大きい面(ツラ)をする。

おおぐちをたたく【大口を叩く】🔗🔉

おおぐちをたたく【大口を叩く】 えらそうにおおげさなことを言うことのたとえ。 《例文》 「大口をたたいていながら、いざとなったら何もできないとは情けない。」 《類句》大口を利く。

おおしものあさってはあめ【大霜の明後日は雨】🔗🔉

おおしものあさってはあめ【大霜の明後日は雨】 大霜の降りた2日ぐらいあとには雨が降るということ。 《類句》大霜の三日目に雨。

おおでをふる【大手を振る】🔗🔉

おおでをふる【大手を振る】 《手を大きく振って威張って歩くように》だれに遠慮することもなく、壮快な態度で物事を行うことのたとえ。 《例文》 「嫌疑(ケンキ゛)も晴れて、大手を振って商売ができるようになった。」

おおどこのいぬになるともこどこのいぬになるな【大所の犬になるとも小所の犬になるな】🔗🔉

おおどこのいぬになるともこどこのいぬになるな【大所の犬になるとも小所の犬になるな】 《裕福な家の犬になっても、貧しい家の犬になるなの意》身を寄せるならば勢力のある者を選ぶべきであるということ。また、物事を行うときは大きな相手や確かな主人を選ぶべきであるということ。 《類句》犬になるなら大所の犬になれ。

おおなたをふるう【大鉈を振るう】🔗🔉

おおなたをふるう【大鉈を振るう】 混乱した物事を解決するために大幅に規模を縮小して整理するなど、思い切った処置をとることのたとえ。 《例文》 「革進派の知事が就任して県政予算に大なたを振るった。」

おおぶねにのる【大船に乗る】🔗🔉

おおぶねにのる【大船に乗る】 信頼できるものに頼り任せてすっかり安心することのたとえ。「大船に乗ったよう」「親船に乗ったよう」とも。 《例文》 「私が引き受けた以上、大船に乗ったつもりでいなさい。」

おおぶろしきをひろげる【大風呂敷を広げる】🔗🔉

おおぶろしきをひろげる【大風呂敷を広げる】 ほらやできそうもないことなどをえらそうに話すことのたとえ。 《例文》 「ヨーロッパ旅行は今度で30回目だなどと、彼は例の大ぶろしきを広げ始めた。」

おおみえをきる【大見得を切る】🔗🔉

おおみえをきる【大見得を切る】 はでな言動をして自分を誇示することのたとえ。また、自信をもって公に言うことのたとえ。 《例文》 「なんでも持ってこいみんな買ってやるぞなどと、大見得を切ってしまって、あとで困るんじゃないかしら。」 《参考》 「見得」は、役者が芝居の大事な場面などで見せる、大げさな演技。

おおむこうをうならせる【大向こうを唸らせる】🔗🔉

おおむこうをうならせる【大向こうを唸らせる】 その分野のすぐれた専門家の賞讃を得ることのたとえ。 《参考》 「大向こう」は、歌舞伎(カフ゛キ)などの舞台の正面後方にある一幕見や立見の観客席。いちばん安い席であるが、芝居好きの鑑賞眼のすぐれた観客が集まるといわれる。したがって、大向こうの観客が感嘆の声を出すようでなければ、よい演技とはいえなかった。 巧みな芸で大衆の人気を得ることのたとえ。

おおめにみる【大目に見る】🔗🔉

おおめにみる【大目に見る】 相手の過失などについて、本来とがめるべきであるが、特に寛大に扱うことのたとえ。 《例文》 「小さな違反だから、今回は大目に見よう。」

おおゆきはほうさくのきざし【大雪は豊作の兆し】🔗🔉

おおゆきはほうさくのきざし【大雪は豊作の兆し】 大雪が降ることは豊作の前兆であるということ。 《参考》 大雪が降ると虫害は少なく、灌漑(カンカ゛イ)用の水が多くなってその年は豊作となることが多い。 《類句》雪は豊年の端(シルシ)。 《対句》大雪は凶作。

おかぬたなをさがす【置かぬ棚を探す】🔗🔉

おかぬたなをさがす【置かぬ棚を探す】 《初めから置いていないのに棚の上を探すの意》あるはずがないのに探すことのたとえ。また、求めてもかいのないものを求めることのたとえ。「置かぬ棚をまぶる」とも。

おかぶをうばう【お株を奪う】🔗🔉

おかぶをうばう【お株を奪う】 人の得意のわざをまねて、その人よりうまく行うことのたとえ。 《例文》 「よし子さんが歌を歌って、春子さんのお株を奪った。」 《参考》 「株」は、江戸時代に幕府が特定業者に与えた独占営業権のこと。

おかめはちもく【岡目八目】🔗🔉

おかめはちもく【岡目八目】 《他人の打っている碁をそばから見ていると、よく分かって8目先まで読み取ることができるということから》局外者のほうが冷静に物事の是非・得失や成り行きを判断できるということ。 《参考》 「岡目」は、傍観の意で、「傍目」とも書く。

おきてはんじょうねていちじょう【起きて半畳寝て一畳】🔗🔉

おきてはんじょうねていちじょう【起きて半畳寝て一畳】 どんな金持ちでも位の高い人でも、人一人が占める面積は起きていれば半畳、寝るときは1畳である。物事の限度を知るべきであり、必要以上の富貴を望むのはつまらないということ。 《類句》起きて三尺寝て一畳。

おくうのあい【屋烏の愛】▽中国🔗🔉

おくうのあい【屋烏の愛】▽中国 《その人を愛するあまりその人の家の屋根にとまっているからすまでも愛するの意》ある人に対する愛情がその人の回りのものすべてにまで及ぶこと。深い愛情のたとえ。 《出典》 其(ソ)ノ人ヲ愛スル者ハ、屋上ノ烏ヲ兼ネ、其ノ人ヲ憎ム者ハ其ノ余胥(ヨショ)(=使用人)ヲ悪(ニク)ム。〔説苑(セ゛イエン)・貴徳篇〕

おくかにおくをかす【屋下に屋を架す】▽中国🔗🔉

おくかにおくをかす【屋下に屋を架す】▽中国 屋根の下に屋根をつける。すでに行った物事と同じである、むだな物事を行うことのたとえ。「屋上屋を架す」とも。 《出典》 猶(ナオ)屋下ニ屋ヲ架シ、牀上(ショウシ゛ョウ)ニ牀ヲ施スガゴトシ。〔顔氏家訓(カ゛ンシカクン)・序致篇〕 《類句》笠上(リュウシ゛ョウ)笠(リュウ)を頂く。

おくじょうおくをかす【屋上屋を架す】🔗🔉

おくじょうおくをかす【屋上屋を架す】 屋下に屋を架す

おくばにきぬをきせる【奥歯に衣を着せる】🔗🔉

おくばにきぬをきせる【奥歯に衣を着せる】 真意をはっきり言わないで、思わせぶりな言い方をすることのたとえ。

おくばにものがはさまったよう【奥歯に物が挟まったよう】🔗🔉

おくばにものがはさまったよう【奥歯に物が挟まったよう】 心にわだかまりがあって思っていることをはっきり言わないことのたとえ。 《例文》 「奥歯に物が挟まったような言い方をしないで、はっきり言って下さい。」 相手に対して隔てがあることのたとえ。

おくびにもださない【おくびにも出さない】🔗🔉

おくびにもださない【おくびにも出さない】 あることを心の中に隠していて決して口外しないことのたとえ。 《例文》 「芸者をしている娘から仕送ってもらっていることなどは、おくびにも出さなかった。」《徳田秋声(トクタ゛シュウセイ)・縮図》 《参考》 「おくび」は、げっぷの意。

おいきにはなさく【老い木に花咲く】🔗🔉

おいきにはなさく【老い木に花咲く】 老木に再び花が咲くように、いったん衰えたものが、もう一度盛んになることのたとえ。 ◎「老い木に花」とも言う。 〔類〕埋もれ木に花咲く/枯れ木に花

おいきはまがらぬ【老い木は曲がらぬ】🔗🔉

おいきはまがらぬ【老い木は曲がらぬ】 頑固さも若いうちならなんとか直せるが、年を取ってからではもう手遅れで直すことはできないというたとえ。 ◎老木は弾力性に乏しくて曲がりにくく、むりに曲げれば折れてしまうの意から。 〔類〕矯めるなら若木のうち 〔較〕An old dog will learn no tricks.(老犬は芸を覚えない)

おいしゃさまでもくさつのゆでもほれたやまいはなおりゃせぬ【お医者様でも草津の湯でも惚れた病は治りゃせぬ】🔗🔉

おいしゃさまでもくさつのゆでもほれたやまいはなおりゃせぬ【お医者様でも草津の湯でも惚れた病は治りゃせぬ】 恋の病は、薬や温泉でも治せないというたとえ。 ◎関西では「草津」が「有馬」になる。 〔較〕No herb will cure love.(恋の病に効く薬草なし)

おいたるうまはみちをわすれず【老いたる馬は道を忘れず】🔗🔉

おいたるうまはみちをわすれず【老いたる馬は道を忘れず】 人生経験の豊かな人は分別をわきまえ、判断力も確かなので、事に際してとるべき方法をよく心得ていて方針を誤らないというたとえ。 ◎→老馬の智 〔類〕亀の甲より年の劫

おいてにほをあげる【追風に帆を揚げる】🔗🔉

おいてにほをあげる【追風に帆を揚げる】 よい条件に恵まれて、順調に、快調にものごとが進むことのたとえ。 ◎「追風」は順風の意。順風に帆を揚げれば、船はよく走ることから。 〔類〕得手に帆を揚げる

おいてはますますさかんなるべし【老いてはますます壮んなるべし】🔗🔉

おいてはますますさかんなるべし【老いてはますます壮んなるべし】 年老いてもますます意気盛んでなければならないということ。 〔出〕後漢書(ごかんじょ)

おいのいってつ【老いの一徹】🔗🔉

おいのいってつ【老いの一徹】 自分の意向や意見をどこまでも押し通そうとする、老人の頑固(がんこ)な気質のこと。 ◎「一徹」は、頑固の意。

おいのくりごと【老いの繰り言】🔗🔉

おいのくりごと【老いの繰り言】 言ってもどうにもならないことを老人がくどくどと繰り返し言うこと。 ◎「繰り言」は、繰り返して言う愚痴の意。

おいらくのこい【老いらくの恋】🔗🔉

おいらくのこい【老いらくの恋】 年老いてからの恋のこと。 ◎「老いらく」は年を取ることの意。

おうが【枉駕】🔗🔉

おうが【枉駕】 相手の来訪を敬って言うことば。 ◎「枉」は曲げる、「駕」は乗り物の意。駕(が)を枉(ま)げて、つまり乗り物の方向を変えて、訪ねてくれるの意から。

おうこうしょうしょう いずくんぞしゅあらんや【王侯将相 寧んぞ種あらんや】🔗🔉

おうこうしょうしょう いずくんぞしゅあらんや【王侯将相 寧んぞ種あらんや】 帝王や諸侯、将軍や宰相(さいしょう)になるのにどうして家柄など関係あろうか。必要なのは、その人の才能と努力だということ。 ◎「種」は家系・血統の意。 〔出〕史記

おうじびょうぼうとしてすべてゆめににたり【往事渺茫としてすべて夢に似たり】🔗🔉

おうじびょうぼうとしてすべてゆめににたり【往事渺茫としてすべて夢に似たり】 過ぎ去ってしまった昔のことはもうはるかかなたのことで、みなとりとめがなくて、まるで夢のように思えるということ。 ◎「往事」は過ぎ去った昔のこと。「渺茫」は遠くはるかで果てしないこと。 〔出〕白居易

おうせつにいとまあらず【応接に暇あらず】🔗🔉

おうせつにいとまあらず【応接に暇あらず】 人の相手をするのに追われどおしで、休むひまもないこと。また、ものごとが次から次へとたて続けに起こって、きわめて忙しいこと。 ◎本来は、山や川などの美しい風景が次から次へと展開し、目移りして一つ一つゆっくり味わっているひまがないの意で、その意が転じたもの。なお「暇」は「遑」とも書く。 〔出〕世説新語

おうたこにおしえられてあさせをわたる【負うた子に教えられて浅瀬を渡る】🔗🔉

おうたこにおしえられてあさせをわたる【負うた子に教えられて浅瀬を渡る】 背中に負ぶった子に浅い瀬を教えられて川を渡ることがあるように、人は時には自分より年下の経験の浅い者から、ものごとを教わることもあるというたとえ。 ◎いろはがるた(京都)。 〔類〕負うた子に教えられる/三つ子に習って浅瀬を渡る 〔較〕The chicken gives advice to the hen.(ひよこが親鳥に忠告する)

おうたこよりだいたこ【負うた子より抱いた子】🔗🔉

おうたこよりだいたこ【負うた子より抱いた子】 より身近の者をだいじにしたり、身近なことを優先したりするのが人情だというたとえ。 ◎背中に負ぶった子よりも、抱いている子のことをどうしても優先してめんどうを見てしまうの意から。「負う子より抱く子」とも言う。

おうたこをさんねんさがす【負うた子を三年探す】🔗🔉

おうたこをさんねんさがす【負うた子を三年探す】 近くにあることに気づかず、あちこちを長い間探しまわるたとえ。 ◎子供を背に負ぶっていることを忘れて、子供はどこへ行ったのだろうと、三年間も探し尋ねるの意から。「負うた子を七日尋ねる」とも言う。 〔類〕牛に乗って牛を求める 〔較〕The butcher looked for his knife when he had it in his mouth.(口にくわえたナイフを肉屋が探した)

おうはくんりんすれどもとうちせず【王は君臨すれども統治せず】🔗🔉

おうはくんりんすれどもとうちせず【王は君臨すれども統治せず】 →君臨すれども統治せず

おうむがえし【鸚鵡返し】🔗🔉

おうむがえし【鸚鵡返し】 鸚鵡が人間の言うことを巧みにまねてすぐにしゃべるように、相手の言ったことばをそのままそっくり、即座に言い返すこと。

おおうそはつくともこうそはつくな【大嘘はつくとも小嘘はつくな】🔗🔉

おおうそはつくともこうそはつくな【大嘘はつくとも小嘘はつくな】 大きな嘘はだれが聞いてもはじめから嘘ではないかと疑って信用しないから、存外実害は少ないが、小さな嘘はいかにも本当らしく思われて信じ込まれる危険性があるから、注意せよということ。

おおおとこ そうみにちえがまわりかね【大男 総身に知恵が回りかね】🔗🔉

おおおとこ そうみにちえがまわりかね【大男 総身に知恵が回りかね】 大男はからだが大きいだけに全身に知恵がいきわたらず愚かだということ。からだばかり大きくて、頭の働きのにぶい男を皮肉って言うことば。 ◎→小男の総身の知恵も知れたもの 〔類〕独活の大木/大男の殿(しんがり) 〔較〕Big head,little wit.(大頭に小知恵)

おおおとこのしんがり【大男の殿】🔗🔉

おおおとこのしんがり【大男の殿】 からだばかり大きいくせに、なにをやっても人に後れを取る男をあざけって言うことば。 ◎「しんがり」は最後尾・びりの意。 〔類〕独活の大木/大男総身に知恵が回りかね 〔較〕Great bodies move slowly.(大きな図体(ずうたい)は動きがのっそり)

おおかぜがふけばおけやがよろこぶ【大風が吹けば桶屋が喜ぶ】🔗🔉

おおかぜがふけばおけやがよろこぶ【大風が吹けば桶屋が喜ぶ】 ものごとがめぐりめぐって意外なところに影響を及ぼし、思いがけない結果を招くたとえ。また、あてにならないことを期待するたとえ。 ◎大風が吹くと砂ぼこりが舞い上がって目に入り、目を病んで目の不自由な人が増える。目の不自由な人たちの多くは三味線を弾いて生活をするので、三味線に使う猫の皮がたくさん必要になる。そのために多くの猫が捕らえられ、猫が少なくなると鼠(ねずみ)が増える。鼠は桶をかじるので、桶がよく売れて桶屋が繁盛して喜ぶという話から。「風が吹けば桶屋が儲(もう)かる」とも言う。

おおかみにころも【狼に衣】🔗🔉

おおかみにころも【狼に衣】 まるで狼が僧衣を着たように、残忍な人間が慈悲深い善人のように見せかけることのたとえ。 ◎「狼が衣を着たよう」とも言う。 〔類〕鬼に衣 〔較〕a wolf in sheep"s clothing(羊の衣を着た狼―ねこかぶり)

おおかわをてでせく【大河を手で堰く】🔗🔉

おおかわをてでせく【大河を手で堰く】 大きな川は手で堰き止められるはずがないのに、それをあえてするような、無暴で不可能なやり方のたとえ。 〔類〕大海を手で塞ぐ

おおきいやかんはわきがおそい【大きい薬缶は沸きが遅い】🔗🔉

おおきいやかんはわきがおそい【大きい薬缶は沸きが遅い】 大人物は、普通の人間より大成するのに時間がかかるということ。 ◎大きい薬缶は容量が大きく有用だが、それだけに沸くのは遅いの意から。 〔類〕大器晩成 〔対〕小鍋はじきに熱くなる

おおきないえにはおおきなかぜ【大きな家には大きな風】🔗🔉

おおきないえにはおおきなかぜ【大きな家には大きな風】 大金持ちの家は裕福だから、なんの心配もないように見えるが、内実はそれなりの悩み事を抱えているものだ。人にはそれぞれの境遇に応じた悩みがつきものだということ。 ◎家が大きければ大きいなりに風当たりも強いの意から。 〔較〕The greatest seas have the sorest storms.(海大なれば嵐も強し)

おおきのしたにおぎそだたず【大木の下に小木育たず】🔗🔉

おおきのしたにおぎそだたず【大木の下に小木育たず】 強大な庇護(ひご)や恩恵の下ではりっぱな人物は育ちにくく、また、すぐれた人物も集まりにくいということ。 ◎大きな木の下は採光や通風もよくないし、養分も少ないから小さな木でさえ育たないの意から。 〔対〕大木の下に小木育つ

おおきのしたにおぎそだつ【大木の下に小木育つ】🔗🔉

おおきのしたにおぎそだつ【大木の下に小木育つ】 強大な人物の庇護(ひご)を受けてこそ弱い者は生きてゆけるし、また、いろいろな人物もたくさん集まるということ。 〔対〕大木の下に小木育たず

おおしすくなしこさんにん【多し少なし子三人】🔗🔉

おおしすくなしこさんにん【多し少なし子三人】 子供は三人だと、多いようでもあり少ないようでもあるが、まあちょうどよいと言えるであろうということ。 〔類〕足らず余らず子三人/子三人子宝

おおだてもの【大立物】🔗🔉

おおだてもの【大立物】 ある社会・分野の中で、図抜けた実力を持ち、重きをなしている人のこと。 ◎もと、歌舞伎などで、もっとも有名ですぐれた役者の意から。

おおづかいよりこづかい【大遣いより小遣い】🔗🔉

おおづかいよりこづかい【大遣いより小遣い】 一度にまとまってする大きな出費よりもふだんのこまごました出費のほうが、一見目立たないようだが、かえって大きい金額になりやすいということ。 〔類〕出遣いより小遣い/塵も積もれば山となる

おおづかみよりこづかみ【大掴みより小掴み】🔗🔉

おおづかみよりこづかみ【大掴みより小掴み】 一度にたくさん儲(もう)けようとするより、少しずつ確実に儲けていくほうが結局は堅実だということ。 〔類〕大取りより小取り

おおどころのいぬになるともこどころのいぬになるな【大所の犬になるとも小所の犬になるな】🔗🔉

おおどころのいぬになるともこどころのいぬになるな【大所の犬になるとも小所の犬になるな】 同じ配下・部下になるなら、頼りがいのある、勢力・権力のある相手の下につけということ。 ◎「大所」は「おおどこ」とも言い、勢力の大きい者、「小所」は「こどこ」とも言い、勢力のない者の意。

おおどりよりこどり【大取りより小取り】🔗🔉

おおどりよりこどり【大取りより小取り】 一度に大きく儲(もう)けようとするより、少しずつ着実に儲けていくほうがよいということ。 〔類〕大掴みより小掴み

おおなべのそこはなでてもさんばい【大鍋の底は撫でても三杯】🔗🔉

おおなべのそこはなでてもさんばい【大鍋の底は撫でても三杯】 スケールの大きなものはやはりそれだけのことはある、大したものだということ。 ◎大きな鍋は底に残ったものを集めただけでも三杯分もあるの意から。

おおぶねにのったよう【大船に乗ったよう】🔗🔉

おおぶねにのったよう【大船に乗ったよう】 信頼できる人にすべて任せることができて、危険や心配がなくなり、すっかり安心するようすの形容。 ◎難破するおそれのない大きな船に乗ったようだの意から。

おおぶろしきをひろげる【大風呂敷を広げる】🔗🔉

おおぶろしきをひろげる【大風呂敷を広げる】 大きなほらを吹いたり、大言壮語したりすること。

おおみえをきる【大見得を切る】🔗🔉

おおみえをきる【大見得を切る】 大きなことを自信満々に言ったり、はでな言動で自分を誇示したりすること。 ◎「見得」は、歌舞伎役者が最高潮に達した場面で動きを止め、ことさら目立つ表情や身ぶりをする演技のことで、「大見得」はそれをさらに大げさに演じること。

おおみずにのみみずなし【大水に飲み水なし】🔗🔉

おおみずにのみみずなし【大水に飲み水なし】 物はたくさんあってもほんとうに使える物は少ない。人も大勢いるが、ほんとうに役に立つ人は少ないというたとえ。 ◎洪水の水はたくさんあるものの、飲み水としては使えないことから。「火事場に煙草(たばこ)の火なく大水に飲み水なし」とも言う。

おおむこうをうならせる【大向こうを唸らせる】🔗🔉

おおむこうをうならせる【大向こうを唸らせる】 一般大衆を感嘆させて、大いに人気を博すこと。 ◎「大向こう」は舞台の正面後方の観客席で、いちばん安い席だが、鑑賞眼のすぐれた芝居好きが集まる席で、そこの目の肥えた観客を唸らせるような演技をするの意から。

おおめにみる【大目に見る】🔗🔉

おおめにみる【大目に見る】 少しくらいの欠点や誤りを、あまりとがめだてしないで寛大に扱うこと。 〔対〕毛を吹いて疵を求む

おおやといえばおやもどうぜんたなこといえばこもどうぜん【大家と言えば親も同然店子と言えば子も同然】🔗🔉

おおやといえばおやもどうぜんたなこといえばこもどうぜん【大家と言えば親も同然店子と言えば子も同然】 借家人からすれば家主は親と同様の存在であり、家主からすれば借家人は子供同様の存在だということ。 ◎「店子」は借家人の意。昔の家主と店子の関係を言ったことば。

おかにあがったかっぱ【陸に上がった河童】🔗🔉

おかにあがったかっぱ【陸に上がった河童】 自分が得意とするわざや能力をまったく発揮することができず、お手上げの状態であることのたとえ。 ◎水の中を自由自在に泳ぎまわる河童も陸地に上がってはどうにも手の施しようがないことから。「陸へ上がった河童」とも言う。 〔類〕木から落ちた猿 〔対〕水を得た魚のよう

おかぬたなをさがす【置かぬ棚を探す】🔗🔉

おかぬたなをさがす【置かぬ棚を探す】 あるはずのないものをわざわざ探し求めて体裁をとりつくろうことのたとえ。 ◎はじめから物を置いていなかった棚を探して、何かなかったかというそぶりを見せることから。見守るの意の「まぶる」を用いて「置かぬ棚をまぶる」とも言う。

おかぬたなをもさがせ【置かぬ棚をも探せ】🔗🔉

おかぬたなをもさがせ【置かぬ棚をも探せ】 念には念を入れて探せということ。 ◎絶対に置いたはずがないと思われる棚でも探してみろの意から。 〔較〕You must look where it is not,as well as where it is.(それがある場所もない場所も見よ)

おかぶをうばう【お株を奪う】🔗🔉

おかぶをうばう【お株を奪う】 ある人が得意としていることをまねて、その人よりうまくやること。 ◎「お株」は得意とするわざの意。

おかまをおこす【お竈を起こす】🔗🔉

おかまをおこす【お竈を起こす】 成功して、一財産を築くこと。 ◎「お竈」は、竈(かまど)のことで、生活を立てるもととなる竈を築く意から。また一説に、親孝行の男が黄金の釜(かま)を掘り当てたという故事からとも言われ、その場合には「お釜を起こす」と書く。

おかめはちもく【岡目八目】🔗🔉

おかめはちもく【岡目八目】 当事者よりも第三者のほうがものごとを冷静に観察できるので、事のよしあしや損得がよく見えて、正確な判断ができるというたとえ。 ◎「岡目」は、他人のしていることをはたから見ていること。他人の打っている碁をはたから見ている者は、対局者自身よりも勝負を冷静に見ることができるので、八目も先の手まで見通すことができるの意から。なお「岡目」は「傍目」とも書く。 〔類〕他人の正目(まさめ) 〔較〕Lookers‐on see most of the game.(見物人は試合の大部分が見える)

おきじゃくしつれい もたぬがぶちょうほう【置き酌失礼 持たぬが不調法】🔗🔉

おきじゃくしつれい もたぬがぶちょうほう【置き酌失礼 持たぬが不調法】 置いた杯に酒を注ぐのも失礼なふるまいだが、杯を手にとろうとしない受け手もたしなみに欠ける。さしつさされつ互いの気持ちがうちとける酒席の微妙なおもむきを言ったことば。

おきてはたらくかほうもの【起きて働く果報者】🔗🔉

おきてはたらくかほうもの【起きて働く果報者】 たとえ貧乏であろうとなかろうと、健康で働くことができるということは、しあわせだということ。 ◎「果報者」は、しあわせ者の意。

おきてはんじょう ねていちじょう【起きて半畳 寝て一畳】🔗🔉

おきてはんじょう ねていちじょう【起きて半畳 寝て一畳】 たとえどんな大きな家に住んでいようと人ひとりが占める場所は、起きているときは半畳、寝るときは一畳あれば済む。広大な家に住む金持ちをうらやんで、むやみにあくせくしてもつまらないということ。 〔類〕起きて三尺寝て六尺/千畳敷に寝ても畳一枚

おきなものあて【沖な物あて】🔗🔉

おきなものあて【沖な物あて】 まだ手に入らないものを当てにすることのたとえ。 ◎「沖な物」は「沖にある物」で、まだ捕まえていない沖にある魚などの意。「あて」は、当てにする意。 〔類〕捕らぬ狸の皮算用/穴の貉を値段する/飛ぶ鳥の献立

おくうのあい【屋烏の愛】🔗🔉

おくうのあい【屋烏の愛】 深く人を愛すると、その人に関係するすべてのものに愛情が及ぶことのたとえ。 ◎不吉でいやな烏(からす)でも、愛する人の家の屋根に止まった烏なら、愛らしく感じられるようになるの意から。 〔出〕尚書大伝(しょうしょたいでん) 〔類〕痘痕も靨/惚れた欲目

おくじょう おくをかす【屋上 屋を架す】🔗🔉

おくじょう おくをかす【屋上 屋を架す】 よけいなこと、むだなことをするたとえ。 ◎屋根の上にさらに屋根を架けるようなむだなことをするの意から。もとの形は『顔氏家訓(がんしかくん)』の「屋下に屋を架す」。 〔類〕高みに土盛る/川に水運ぶ/雪の上に霜 〔較〕That"s like putting a fifth wheel to a coach.(馬車に五つ目の車をつける)

おくばにものがはさまる【奥歯に物が挟まる】🔗🔉

おくばにものがはさまる【奥歯に物が挟まる】 思っていることを率直に言わないために何か隠しているようで、なんとなくすっきりしないこと。

おくびょうかぜにふかれる【臆病風に吹かれる】🔗🔉

おくびょうかぜにふかれる【臆病風に吹かれる】 おじけづいたり、おびえたりすること。 〔較〕show the white feather(白い羽根を見せる―尾に白い羽根のある闘鶏は臆病で弱いという俗信から)

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