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たのみ【頼み】🔗⭐🔉
たのみ 【頼み】
(1) [3][1]
たのむこと。依頼すること。また,その内容。「―を聞き入れる」
(2) [1][3]
たよりにすること。あてにすること。「―にならない人」
(3)結納(ユイノウ)。「御祝言の―がくる/浄瑠璃・薩摩歌」
たのみ-がい【頼み甲斐】🔗⭐🔉
たのみ-がい ―ガヒ [0] 【頼み甲斐】
頼んだ甲斐。依頼しただけの効果。「―のない人」
たのみ-きり【頼みきり】🔗⭐🔉
たのみ-きり [0] 【頼みきり】
ある物やある人を全く頼りにすること。
たのみ-だる【頼み樽】🔗⭐🔉
たのみ-だる [3] 【頼み樽】
近世,結納として贈る酒樽。角樽を用いた。
たのみ-て【頼み手】🔗⭐🔉
たのみ-て [0] 【頼み手】
(1)頼む人。頼む側の人。
(2)頼む相手の人。「仲人の―がいない」
たのみ-でら【頼み寺】🔗⭐🔉
たのみ-でら 【頼み寺】
その家代々が帰依している菩提寺。「―へ願うて/浄瑠璃・新版歌祭文」
たのみ-どころ【頼み所】🔗⭐🔉
たのみ-どころ 【頼み所】
頼みとする所。たよりとする人。「つひの―には思ひおくべかりける/源氏(帚木)」
たのみ-の-つな【頼みの綱】🔗⭐🔉
たのみ-の-つな [1]-[2] 【頼みの綱】
たよりすがるものを綱にたとえていう語。「彼の厚意を―とする」
たのみ-い・る【頼み入る】🔗⭐🔉
たのみ-い・る 【頼み入る】 (動ラ四)
心から頼む。頼み込む。「御指南を―・り候しに/申楽談儀」
たのみ-こ・む【頼み込む】🔗⭐🔉
たのみ-こ・む [4][0] 【頼み込む】 (動マ五[四])
ぜひ聞き入れてほしいと,熱心に頼む。「―・んで講演をしてもらう」
[可能] たのみこめる
たのみ-すくな・い【頼み少ない】🔗⭐🔉
たのみ-すくな・い [6] 【頼み少ない】 (形)[文]ク たのみすくな・し
あまり頼りにならない。心細い。「お蔦の―・い風情は,お妙にも見て取られて/婦系図(鏡花)」「日に添へて―・うこそ見えさせ給へ/平家 6」
たのみ-な・し【頼み無し】🔗⭐🔉
たのみ-な・し 【頼み無し】 (形ク)
あてがない。たよりにならない。「―・くはかなくみゆる我ゆゑに/多武峰少将」
たの・む【頼む】🔗⭐🔉
たの・む [2] 【頼む】
■一■ (動マ五[四])
(1)相手に,…してくれ,または…しないでくれと願って,それを相手に伝える。依頼する。「知人に就職の斡旋(アツセン)を―・む」「友人に伝言を―・む」「人にいわないように―・んでおく」
(2)どう活動・処理すべきなのか知っている人に処理などを依頼する。「引っ越しをするので運送屋を―・んだ」「子供たちをよろしく―・みます」
(3)(「恃む」とも書く)依存しうるだけの能力がそれにあると信じる。あてにする。「一家の柱と―・む人」「数を―・んで押し切る」「万一を―・む(=メッタニナイ幸運ヲ願ウ)」「―・むに足らず」
(4)信じる。信用する。「諸弟(モロト)らが練りの言葉は我は―・まじ/万葉 774」
(5)主人・夫・主君としてよりかかる。「―・む人の喜びのほどを心もとなく待ち嘆かるるに/更級」
(6)よその家を訪れて案内を請う。多く「たのみましょう」「たのもう」の形で感動詞的に用いる。「『―・みませう』と表に子細らしき声つき/浮世草子・禁短気 4」
[可能] たのめる
■二■ (動マ下二)
期待させる。あてにさせる。「あひ見むと―・めしことぞ命なりける/古今(恋二)」
頼む木の下に雨漏る🔗⭐🔉
頼む木の下に雨漏る
頼みにしていたのに,あてがはずれる。
たのめ【頼め】🔗⭐🔉
たのめ 【頼め】
〔下二段活用の動詞「たのむ」の連用形から〕
たのみに思わせること。あてにさせること。「此の御行く先の―はいでやと思ひながらも/源氏(宿木)」
たのめ-ごと【頼め言】🔗⭐🔉
たのめ-ごと 【頼め言】
人がたのみにするような言葉。「ひとへになほざりの―など/浜松中納言 2」
たのも-う【頼もう】🔗⭐🔉
たのも-う タノマ― [3] 【頼もう】 (感)
〔「頼まむ」の音便〕
よその家を訪れて案内を請うときの言葉。多く武士が用いた。たのみましょう。
たのもし【頼母子・憑子】🔗⭐🔉
たのもし [0] 【頼母子・憑子】
「頼母子講(コウ)」に同じ。
たのもし-こう【頼母子講】🔗⭐🔉
たのもし-こう ―カウ [0][4] 【頼母子講】
金銭の融通を目的とする相互扶助組織。組合員が一定の期日に一定額の掛け金をし,くじや入札によって所定の金額の融通を受け,それが組合員全員にいき渡るまで行うもの。鎌倉時代に信仰集団としての講から発生したもの。頼母子。無尽講。
→無尽(ムジン)(2)
たのもし【頼もし】🔗⭐🔉
たのもし 【頼もし】
(形容詞「たのもしい」の語幹)
たのもし-ずく【頼もし尽く】🔗⭐🔉
たのもし-ずく ―ヅク 【頼もし尽く】
(1)ひたすら頼もしく思わせること。誠意からだけですること。「今時の仲人―にはあらず。その敷き銀に応じて/浮世草子・永代蔵 1」
(2)互いに信じあって頼みにすること。「末々までの談合相手,これからほんの―/新内・蘭蝶」
たのもし-だて【頼もし立て】🔗⭐🔉
たのもし-だて 【頼もし立て】
頼もしいと思わせること。「―が身のひしで/浄瑠璃・曾根崎心中」
たのもし-びと【頼もし人】🔗⭐🔉
たのもし-びと 【頼もし人】
頼みに思う人。頼りにする人。「かの―は,行く先短かかりなむ/源氏(帚木)」
たのもし・い【頼もしい】🔗⭐🔉
たのもし・い [4] 【頼もしい】 (形)[文]シク たのも・し
〔動詞「頼む」の形容詞化〕
(1)頼りにできそうで心強い。頼れる様子だ。「味方として―・い男」「彼も―・い青年に成長した」
(2)将来に期待がもてる。将来が楽しみだ。「御かたちもいと清らにねびまさらせ給へるを,うれしく―・しく見奉らせ給ふ/源氏(賢木)」
(3)経済的に心配がない。裕福だ。「我は若かりし折はまことに―・しくてありし身なり/宇治拾遺 10」
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――げ(形動)――さ(名)
たより【頼り】🔗⭐🔉
たより [1] 【頼り】
〔動詞「頼る」の連用形から〕
(1)たのみとする物や人。「夫を―にする」「地図一枚だけを―に山を登る」
(2)てづる。つて。縁故。「―を求めて就職する」
(3)手がかり。きっかけ。契機。「真成(マコト)の小説稗史となるべき道をひらかん―となるべし/小説神髄(逍遥)」
(4)手段。方便。「あふべき―もなければ/浮世草子・五人女 4」
(5)便利。便宜。「―よき小嶋に姫宮を預け置/浄瑠璃・国性爺合戦」
(6)都合のよい時。ついで。幸便。「をとこなま宮づかへしければ,それを―にて/伊勢 87」
(7)つながり。関連。「簀子・透垣の―をかしく/徒然 10」
たより-がい【頼り甲斐】🔗⭐🔉
たより-がい ―ガヒ [0] 【頼り甲斐】
頼りにするだけの価値。「―のない男」
たより-なし【頼り無し】🔗⭐🔉
たより-なし 【頼り無し】
貧乏人。「徳人・―の家のうちの作法など書かせ給へりしが/大鏡(伊尹)」
たより-な・い【頼り無い】🔗⭐🔉
たより-な・い [4] 【頼り無い】 (形)[文]ク たよりな・し
(1)たよりにならない。あてにならない。「―・い英語だ」「―・い返事」
(2)心細い。不安だ。心もとない。「一人では―・いから二人で行く」
(3)頼れる人・ものがない。「女,親なく―・くなるままに/伊勢 23」
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――げ(形動)――さ(名)
たよ・る【頼る】🔗⭐🔉
たよ・る [2] 【頼る】 (動ラ五[四])
(1)力を貸してくれるものとして依存する。頼みにする。「ひとに―・ってばかりいないで自分でやりなさい」
(2)依存する。「勘に―・る」「石油は外国からの輸入に―・る」
(3)助けになるものとしてそこへ行く。「知人を―・って上京する」
(4)言い寄る。「人の嫁など―・るを/浮世草子・二十不幸 4」
[可能] たよれる
よりとも【頼朝】🔗⭐🔉
よりとも 【頼朝】
⇒源(ミナモトノ)頼朝
よりまさ【頼政】🔗⭐🔉
よりまさ 【頼政】
能の一。二番目物。世阿弥作。宇治の里を訪れた僧を名所に案内した老翁は,実は源三位頼政の霊であった。頼政の姿に戻って現れた霊は,奮戦の様を見せ,僧に回向を所望して消える。
らい【頼】🔗⭐🔉
らい 【頼】
姓氏の一。
らい-きょうへい【頼杏坪】🔗⭐🔉
らい-きょうへい ―キヤウヘイ 【頼杏坪】
(1756-1834) 江戸後期の儒学者。安芸(アキ)の人。春水の弟。広島藩儒,のち郡代官となり治績を挙げた。著「芸藩通志」「春草堂詩鈔」など。
らい-さんよう【頼山陽】🔗⭐🔉
らい-さんよう ―サンヤウ 【頼山陽】
(1780-1832) 江戸後期の儒学者・歴史家・漢詩人・書家。名は襄(ノボル),通称は久太郎,別号を三十六峰外史。春水の長男。江戸に出て尾藤二洲に学ぶも,性豪放にして遊蕩に日を送り,自邸内に監禁。のち上京して書斎「山紫水明処」を営み,各地を遊歴,文人墨客と交わり,すぐれた詩文や書を遺した。その著「日本外史」は幕末期における歴史観に大きな影響を与えた。他に著「日本政記」「日本楽府」「山陽詩鈔」など。
らい-しゅんすい【頼春水】🔗⭐🔉
らい-しゅんすい 【頼春水】
(1746-1816) 江戸後期の儒学者。安芸(アキ)の人。山陽の父。広島藩儒。のち江戸藩邸に出仕,昌平黌の講席に上がる。妻の静子(梅
(バイシ))も和歌や書で有名。著「学統弁」「芸備孝義伝」など。

らい-みきさぶろう【頼三樹三郎】🔗⭐🔉
らい-みきさぶろう ―ミキサブラウ 【頼三樹三郎】
(1825-1859) 幕末の志士。京都の人。山陽の三男。名は醇。梁川星巌・梅田雲浜らと尊攘運動に奔走。一橋慶喜将軍擁立派と結んで朝廷に働きかけたが,安政の大獄で刑死。
らいきゅう-じ【頼久寺】🔗⭐🔉
らいきゅう-じ ライキウ― 【頼久寺】
岡山県高梁(タカハシ)市にある臨済宗永源寺派の寺。1339年天忠寺を復興し,天忠山安国寺として草創。開基は寂室元光。1505年上野頼久が再建一新して改称。小堀遠州作の枯山水式庭園がある。
らいこう【頼光】🔗⭐🔉
らいこう ライクワウ 【頼光】
⇒源頼光(ミナモトノヨリミツ)
らいごう【頼豪】🔗⭐🔉
らいごう ライガウ 【頼豪】
(1004-1084) 平安中期の天台宗の僧。白河天皇の皇子誕生を祈り,親王誕生の賞に園城寺戒壇の建立を願うが許されず,怨嗟し断食して果てた。親王の病没もその祟りと伝える。
らいしん-し【頼信紙】🔗⭐🔉
らいしん-し [3] 【頼信紙】
電報を依頼するとき,電文を書く紙。電報発信紙の旧称。
らいゆ【頼瑜】🔗⭐🔉
らいゆ 【頼瑜】
(1226-1304) 鎌倉時代の新義真言宗の僧。中性院流の祖。紀伊の人。加持身説法の説を立てて,新義派の教学を大成した。大伝法院学頭となり,大伝法院と密厳院を根来(ネゴロ)山に移す。「大疏愚草」など著書多数。
たのみ【頼み】(和英)🔗⭐🔉
たのむ【頼む】(和英)🔗⭐🔉
たより【頼り】(和英)🔗⭐🔉
たよる【頼る】(和英)🔗⭐🔉
たよる【頼る】
rely[depend]on;look tofor help;count on.
らいしんし【頼信紙】(和英)🔗⭐🔉
らいしんし【頼信紙】
<米>a telegram blank;<英>a telegram form.
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