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ふけ【深け】🔗🔉

ふけ深け】 ①深くなること。ふけること。千載和歌集「はかなくもわが世の―を知らずして」 ②泥深いところ。湿地。沼地。深田ふけだ。平家物語8「或は谷―をも嫌はず」。日葡辞書「フケニハマル」

ふけ【雲脂・頭垢】🔗🔉

ふけ雲脂・頭垢】 皮脂腺の分泌物が乾燥し、皮膚に灰白色の鱗状となって付着するもの。頭部に多く生じる。いろこ。うろこ。〈倭名類聚鈔(十巻本)2

ふけ【普化】🔗🔉

ふけ普化】 唐代の禅僧。普化宗の開祖。鈴を振って遊行し、衆生を教化した。( 〜860)→普化宗

ふ‐けい【不敬】🔗🔉

ふ‐けい不敬】 皇室・社寺に対して、敬意を失すること。 ⇒ふけい‐ざい【不敬罪】

ふ‐けい【不稽】🔗🔉

ふ‐けい不稽】 言説のよりどころのないこと。でたらめ。無稽。妄誕。

ふ‐けい【父兄】🔗🔉

ふ‐けい父兄】 ①ちちとあに。 ②児童または生徒の保護者。 ⇒ふけい‐かい【父兄会】

ふ‐けい【父系】🔗🔉

ふ‐けい父系】 父親方の系統。↔母系。 ⇒ふけい‐しん【父系親】 ⇒ふけい‐せい【父系制】

ふ‐けい【負荊】🔗🔉

ふ‐けい負荊】 [史記廉頗藺相如伝](「荊」は罪人をむちうついばらのむち。それを背負って自分の処罰を求めることから)深く謝罪の意をあらわすこと。「肉袒―」

ふ‐けい【婦兄】🔗🔉

ふ‐けい婦兄】 妻の兄。

ふ‐けい【婦警】🔗🔉

ふ‐けい婦警】 婦人警察官の略称。

ふ‐けい【符契】🔗🔉

ふ‐けい符契(→)「わりふ」に同じ。

ふ‐けい【腐刑】🔗🔉

ふ‐けい腐刑(→)宮刑きゅうけいに同じ。

ふ‐けい【譜系】🔗🔉

ふ‐けい譜系】 血統関係を図式的にあらわしたもの。系譜。譜図。

ふけい‐かい【父兄会】‥クワイ🔗🔉

ふけい‐かい父兄会‥クワイ 保護者会の旧称。 ⇒ふ‐けい【父兄】

ふ‐けいき【不景気】🔗🔉

ふ‐けいき不景気】 ①物事の、繁昌しないこと。誹風柳多留拾遺18「―な事だと行灯かきたてる」 ②愛嬌または元気のないこと。誹風柳多留4「―なお子だと乳母は木戸を出る」。「―な顔をする」 ③しょぼくれていて面白くないこと。人情本、春色辰巳園「ヲヤヲヤここも差合さしか、―な」 ④〔経〕(depression)経済活動の一般的沈滞状態。物価・賃金の下落、生産の全般的縮小、失業の増大などを伴う。不況。↔好景気

ふけい‐ざい【不敬罪】🔗🔉

ふけい‐ざい不敬罪】 天皇・皇族・神宮・皇陵などに対して不敬の行為をする罪。1947年の刑法改正で削除。 ⇒ふ‐けい【不敬】

ふ‐けいざい【不経済】🔗🔉

ふ‐けいざい不経済】 むだな費用の多いこと。金銭・時間・労力などをむだに使うこと。「時間の―だ」

ふけい‐ざい【賦形剤】🔗🔉

ふけい‐ざい賦形剤】 薬剤を服用しやすくするなどのために加える物質。水薬における蒸留水、散薬における乳糖など。成形薬。補形薬。

ふけい‐しん【父系親】🔗🔉

ふけい‐しん父系親】 〔法〕父方の血族。 ⇒ふ‐けい【父系】

ふけい‐せい【父系制】🔗🔉

ふけい‐せい父系制】 (patrilineal system)出生と同時に父方の血縁集団の成員とみなされ、個人の権利や義務が規定される制度。 ⇒ふ‐けい【父系】

ふけ‐おやま【老女形】🔗🔉

ふけ‐おやま老女形】 ①歌舞伎の役柄。女形のうち、老女役を専門とするもの。花車方かしゃがた。 ②文楽人形の頭かしらの一つ。中年の女性の頭。「絵本太功記」の操、「心中紙屋治兵衛」(紙治)のおさんなどに用いる。

ふけ‐こ・む【老け込む】🔗🔉

ふけ‐こ・む老け込む】 〔自五〕 年をとってすっかり衰えた様子になる。老い込む。「妻に先立たれて急に―・んだ」

ふけ‐しゅう【普化宗】🔗🔉

ふけ‐しゅう普化宗】 江戸時代に盛行した禅宗の一派。唐の普化を祖とし、1254年(建長6)に東福寺の覚心が伝来。その徒を虚無僧こむそうといい、尺八を吹いて諸国を巡行。下総一月寺・武蔵鈴法寺を本山としたが、1871年(明治4)廃宗。

ふけじょろ【外精霊】🔗🔉

ふけじょろ外精霊】 (九州南部地方で)無縁仏。ふけじろ。ともどん。

ふけ‐そう【普化僧】🔗🔉

ふけ‐そう普化僧】 普化宗の僧。→虚無僧こむそう

ふけ‐だ【深田】🔗🔉

ふけ‐だ深田】 泥の深い田。ふかだ。ふけ。太平記2「西は―にて馬の足も立たず」

ふ‐けつ【不潔】🔗🔉

ふ‐けつ不潔】 きたないこと。けがれていること。不浄。「―なトイレ」「―な金」↔清潔

ふけつ【溥傑】🔗🔉

ふけつ溥傑】 (Pujie)清朝最後の皇帝、溥儀の弟。学習院・陸軍士官学校・陸軍大学校卒。満州国の軍人となる。第二次大戦後ソ連に抑留、1960年特赦。のち全国人民代表大会常務委員。書家としても有名。(1907〜1994)

ふ‐けっか【不結果】‥クワ🔗🔉

ふ‐けっか不結果‥クワ 思わしくない結果。不首尾。夏目漱石、それから「自己の問題を解決する時間が遅くなると云ふ―を生ずる」

ふけ‐とり【雲脂取り】🔗🔉

ふけ‐とり雲脂取り】 頭のふけを落とすのに使う道具。また、ふけとり用の香水。 ○吹けば飛ぶようふけばとぶよう ちょっとした風でも飛んでしまいそうなほど、貧弱なさま。取るに足りない、つまらないことのたとえ。「―な男」「―な財産」 ⇒ふ・く【吹く・噴く】

○吹けば飛ぶようふけばとぶよう🔗🔉

○吹けば飛ぶようふけばとぶよう ちょっとした風でも飛んでしまいそうなほど、貧弱なさま。取るに足りない、つまらないことのたとえ。「―な男」「―な財産」 ⇒ふ・く【吹く・噴く】 ぶけ‐ぼうこう武家奉公】 武家屋敷に奉公すること。 ⇒ぶけぼうこう‐がまい【武家奉公構】 ぶけぼうこう‐がまい武家奉公構‥ガマヒ 江戸時代、中間ちゅうげんなど武家奉公する者に科した刑で、再び奉公することを禁じたもの。 ⇒ぶけ‐ぼうこう【武家奉公】 ふけ‐まい腐化米・更米】 湿気・虫食いなどのためにいたんだ米。 ふけまち‐づき更待月】 陰暦20日夜の月。寝待月の翌夜の月。ふけまち。〈[季]秋〉 ぶけみょうもくしょう武家名目抄‥ミヤウ‥セウ 鎌倉時代以後の武家に関する名称・品目を職名・称呼・居処・衣服など16部門に分類し、古書・旧記の関係文を採録した書。塙保己一はなわほきいち編。保己一の没後、中山信名ら和学講談所員により1860年(万延1)頃に完成。381冊。 ぶけ‐もの武家物】 武家生活を題材とした浮世草子。「武家義理物語」の類。 ふけ‐やく老け役】 演劇で、老人の役。また、老人に扮する俳優。 ぶけ‐やく武家役】 鎌倉・室町時代、将軍が地頭・御家人の所領に規模に応じて課した番役・軍役などの税。 ぶけ‐やしき武家屋敷】 武士がその主君から賜って住んだやしき。 ぶけ‐やっこ武家奴】 江戸時代、大名・旗本に仕えた下郎。主人の外出に槍持・挟箱担ぎなどをし、奴頭やっこあたま・鎌髭などをした。 ふけ‐ゆ・く更け行く】 〔自五〕 ①夜が深くなって行く。万葉集9「白鳥の鷺坂山の松蔭に宿りて行かな夜も―・くを」 ②(「老け行く」と書く)年をとって行く。紫式部日記「年暮れてわが世―・く風の音に心のうちのすさまじきかな」 ふけらか・す 〔他四〕 見せびらかす。ひけらかす。賀茂保憲女集「しをるらん草木にたぐふたましひの心を風や―・しつる」 ふけら・す 〔他四〕 行方をわからなくする。逃がす。隠す。浄瑠璃、義経千本桜「もう金は―・したか」 ふけ・る 〔他四〕 他人に見せて誇る。見せびらかす。日葡辞書「チャワン(茶碗)ヲフケル」 ふ・ける [一]〔自下一〕 ①逃げる。行方がわからなくなる。駆落ちする。洒落本、田舎談義「―・けたとは、駆落ちの事をいふ」 ②退屈する。洒落本、寸南破良意「武左、大ふけに―・けてあくびをする」 ③花札用語。赤・短一たんいち・十一といちなどの手役で、88点以上札を取った場合、点が更に増すことをいう。「素十六すじゅうろくが―・けた」 [二]〔自四〕 逃げる。行方をくらます。駆落ちする。歌舞伎、韓人漢文手管始「おれが町内を―・つてしもふたは皆おれが魂胆」 ふ・ける老ける】 〔自下一〕 ⇒ふける(更・深)3 ふ・ける更ける・深ける】 〔自下一〕[文]ふ・く(下二) (「ふか(深)」と同源) ①夜がふかくなる。深更しんこうになる。万葉集17「ぬば玉の夜は―・けぬらし玉くしげ二上山に月かたぶきぬ」。天草本平家物語「とかく僉議が多うて悪い。夜が―・くるに早う急げ」 ②季節が深まる。新古今和歌集「秋―・けぬ鳴けや霜夜のきりぎりす」 ③(「老ける」と書く)年がたける。年とる。年寄りじみる。拾遺和歌集「有明の月の光を待つほどに我がよのいたく―・けにけるかな」。日葡辞書「トシガフケタ」。「年齢より―・けて見える」 ふけ・る耽る】 〔自五〕 (「更ける」と同源) ①心を注ぐ。没頭する。専心する。古今著聞集4「文には―・らせおはします事おほく侍り」。「読書に―・る」 ②心を奪われ、自制心をなくす。おぼれる。今昔物語集20「此の祭の膳そなえものを見るに、これに―・りて此の膳を食しつ」。「酒色に―・る」 ③囀さえずる。特に鶉うずらが鳴く。冬の日「うづら―・れと車ひきけり」(荷兮) ふ・ける蒸ける】 〔自下一〕 蒸されてやわらかくなる。「芋が―・ける」 ふけ‐わた・る更け渡る】 〔自五〕 夜がすっかり更けてしまう。深夜になる。「夜も―・る」 ふ‐けん夫権】 1947年の民法改正前の観念で、夫が妻に対して有した権利。特に妻の行為を許可する権利、住居を選定して妻を同居させる権利、未成年の妻に対する後見の権利など。 ふ‐けん父権】 ①家父権。男子の支配権。 ②父の有する親権。↔母権 ふ‐けん府県】 府と県。→都道府県⇒ふけん‐かい【府県会】 ⇒ふけん‐さんじかい【府県参事会】 ⇒ふけん‐しゃ【府県社】 ⇒ふけん‐れい【府県令】 ふ‐けん苻堅】 五胡十六国の前秦の第3代皇帝。華北を平定。淝水ひすいの戦で東晋に敗れる。(在位357〜385)(338〜385) ふ‐けん符験】 しるし。ききめ。効験。 ふ‐げん不言】 口に出して言わないこと。 ⇒ふげん‐じっこう【不言実行】 ⇒ふげん‐ふご【不言不語】 ふ‐げん付言・附言】 つけ加えて言うこと。また、そのことば。付語。「終りに当たって一言―する」 ふ‐げん浮言】 根拠のないうわさ。流言。浮説。 ふ‐げん婦言】 周礼しゅらいにいう女の四行の一つで、婦人の言葉づかいの心得。 ふ‐げん富源】 富の生ずるみなもと。 ふ‐げん普賢】 〔仏〕普賢菩薩の略。 ⇒ふげん‐えんめい‐ぼさつ【普賢延命菩薩】 ⇒ふげん‐こう【普賢講】 ⇒ふげん‐ぞう【普賢象】 ⇒ふげん‐ぼさつ【普賢菩薩】 ふ‐げん誣言】 (ブゲンとも)故意に事実をまげて言うこと。また、そのことば。誣語。 ぶ‐げん分限】 (ブンゲンとも) ①身の分際。身のほど。身分。吾妻問答「―をはかりて正しく案じのぼり給ふべく候也」 ②経済力。財力。毛詩抄「国の―を問ふには、馬をなんびき斗り候と答ふぞ」 ③財力のあること。また、その人。富豪。金持。ぶげん者。蒙求抄5「―なれば旧友を忘るるが」 ⇒ぶげん‐しゃ【分限者】 ⇒ぶげん‐ちょう【分限帳】 ぶ‐げん侮言】 あなどって言うことば。 ふげん‐えんめい‐ぼさつ普賢延命菩薩】 密教で、普賢菩薩が延命法の本尊となったときの称。二臂または二十臂で、一身三頭あるいは四頭の白象に乗る。延命菩薩。 ⇒ふ‐げん【普賢】 ふけん‐かい府県会‥クワイ 府県の議決機関。府会と県会。 ⇒ふ‐けん【府県】 ふ‐けんこう不健康‥カウ ①健康でないこと。健康を損ねること。「―な顔色」 ②まともでなく悪い方にかたよっているさま。「―な考え方」 ふげん‐こう普賢講‥カウ 法華三昧堂で行う普賢菩薩の徳を称讃する法会。 ⇒ふ‐げん【普賢】 ふけん‐さんじかい府県参事会‥クワイ 旧制の府県における副議決機関。府県知事を議長とし、府県会議員中から隔年に選挙された10名の名誉職参事会員で組織。実質的に有力な機関であったが、地方自治法により廃止。 ⇒ふ‐けん【府県】 ふ‐けんしき不見識】 見識の低いこと。十分な見識のないこと。「―もはなはだしい」 ふげん‐じっこう不言実行‥カウ あれこれ言わず、善いと信ずるところを黙って実行すること。 ⇒ふ‐げん【不言】 ふけん‐しゃ府県社】 旧社格の一つ。府社と県社の総称。官幣社・国幣社に次ぐ神社で、道府県費から神饌・幣帛料を供進した。 ⇒ふ‐けん【府県】 ぶげん‐しゃ分限者】 金持。ものもち。ぶげんもの。四河入海「兪氏はいかめしい大名の―で有るぞ」。饗庭篁村、当世商人気質「我等は親代々の―にあらず臑すね一本を資本もとでにして伊勢からの出稼ぎ」 ⇒ぶ‐げん【分限】 ふ‐けんぜん不健全】 ①健康的でないこと。「―な生活」 ②精神・思想・もののあり方などが普通でなく、かたよっていること。「―な思想」 ふげん‐ぞう普賢象‥ザウ サトザクラの代表的な園芸品種。古くから各地に栽培。4月ころ、淡紅色大形の八重咲き花をつける。花の中央の2本の雌しべが緑色で葉のようになって突出する。これを普賢菩薩の乗るゾウの鼻に見立てて名づけた。 ⇒ふ‐げん【普賢】 ふげん‐だけ普賢岳】 長崎県島原半島にある雲仙岳の主峰。標高1486メートル。1990年、約200年ぶりに噴火し、火砕流が多発。溶岩により約130メートル高くなる。→島原大変肥後迷惑 普賢岳 提供:オフィス史朗 普賢岳噴火 多数の死者行方不明者をだした火砕流 1991年6月3日 提供:毎日新聞社 雲仙・普賢岳噴火 提供:NHK ぶげん‐ちょう分限帳‥チヤウ 大名家臣の姓名と知行高を記した帳面の総称。いわゆる番方・役方の藩機構に家臣をわりつけた一種の職員録である場合と、知行の配分の台帳である場合とが多い。侍帳・家中帳・絵処帳など。ぶんげんちょう。 ⇒ぶ‐げん【分限】 ふげん‐ふご不言不語】 ものを言わないこと。いわずかたらず。 ⇒ふ‐げん【不言】 ぶ‐けんぼう無憲法‥バフ 掟のないこと。不規則。天草本金句集「賞罰に―なものなれば」 ふげん‐ぼさつ普賢菩薩】 (梵語Samantabhadra)仏の理法・修行の面を象徴する菩薩。文殊菩薩と共に釈迦如来の脇侍で、白象に乗って仏の右側に侍す。一切菩薩の上首として常に仏の教化・済度を助けるともいう。普賢。 普賢菩薩 ⇒ふ‐げん【普賢】 ふけん‐れい府県令】 旧制で、府県知事が部内の行政事務について職権または特別の委任によって管内一般またはその一部に発した命令。 ⇒ふ‐けん【府県】 ふ‐こ不辜】 罪のないこと。無実の罪。また、無実の罪をこうむった人。無辜むこふ‐こ巫蠱】 (「巫」はみこ、「蠱」はまじないによって人を毒すること)まじない。人をのろうこと。 ふ‐こ府庫】 (「府」はくらの意)貨財をおさめ入れておく蔵。 ふ‐こ封戸】 (フゴとも)古代、食封じきふの対象となった戸。大宝令で完成し、皇族や高官などの位階・官職・勲功に応じて支給した。その戸からの租の半分と庸・調の全部を被給者の収入とする。位封・職封しきふ・功封の別があった。 ふ‐こ浮誇】 落ちつきがなく、うわずって大げさなこと。おごりたかぶること。 ふご】 ①竹・わらで編み、物を盛って運搬する具。もっこ。好色二代男「―に酢徳利、塩ぐちたる目黒」 畚 畚 撮影:薗部 澄(JCII蔵) ②釣った魚を入れる具。びく。 ふ‐ご不語】 ものを言わないこと。「不言―」 ふ‐ご付語・附語(→)付言ふげんに同じ。 ふ‐ご誣語(→)誣言ふげんに同じ。 ぶ‐こ武庫】 武器をおさめるくら。武器庫。兵庫。 ぶこ蕪湖】 (Wuhu)中国安徽省東部の都市。青弋江せいよくこうと長江との合流点にあり、物流の中心地。刃物類や鉄画などの美術工芸品が名高く、各種工業も発達。人口69万7千(2000)。 ふ‐こう不行‥カウ 素行の修まらないこと。不品行。宇津保物語忠乞「心宜しからず…―のものにて」 ふ‐こう不孝‥カウ (フキョウとも)孝行でないこと。親につかえる道を守らないこと。「親―」 ふ‐こう不幸‥カウ ①幸福でないこと。ふしあわせ。不運。源氏物語真木柱「我が身の―なるにこそはあらめ」。「―な人生」「―にして不合格だった」 ②家族・親戚の人などの死。「親戚に―があった」 ⇒不幸中の幸い ふ‐こう富鉱‥クワウ 有用成分を多く含み、品位の高い鉱石。↔貧鉱 ふ‐ごう不合‥ガフ ①合わないこと。一致しないこと。〈日葡辞書〉 ②思うに任せないこと。不仕合せなこと。宇津保物語田鶴群鳥「宮仕へも―にては、難かたげになんあめる」 ③生活が思うに任せないこと。貧乏。大鏡時平「大学の衆どものなま―にいましかりしを」 ふ‐ごう付合・附合‥ガフ 〔法〕所有者を異にする2個以上の物が結合して、毀損するかまたは過分の費用を費やさなければ分離できない状態にあること。一般に、動産が不動産に付合した場合は不動産の所有者が、動産と動産とが付合した場合は主たる動産の所有者が、所有権を取得する。 ⇒ふごう‐けいやく【付合契約】 ふ‐ごう負号‥ガウ 負の数を表示する記号。マイナスの記号。すなわち「−」。↔正号 ふ‐ごう符号‥ガウ ①しるし。記号。あいじるし。 ②特に、数の正負を示す記号。すなわち「+」あるいは「−」。 ③(code)情報を伝えるため一定の規則にもとづいて作られた記号の体系的な組合せ。「モールス―」「情報交換用―化漢字集合」 ⇒ふごう‐か【符号化】 ⇒ふごう‐つうしん【符号通信】 ふ‐ごう符合‥ガフ ①割符が双方合うこと。 ②二つ以上の事物がぴったりと合うこと。合致すること。沙石集3「教文に―して、あやまりなき法門なるべし」。「事実と―する」 ふ‐ごう富豪‥ガウ 富んでいる人。大金持。財産家。 ふ‐ごう腐毫‥ガウ 朽ちた筆。転じて、自分の筆跡・文章の謙譲語。日葡辞書「フガウニアタワズ」 ぶ‐こう武功】 いくさのてがら。軍事上の功績。武勲。 ぶこう武后】 則天武后そくてんぶこうのこと。 ぶ‐こう武江‥カウ 武蔵国江戸の意。奥の細道「当寺、―東叡に属し」 ぶ‐こう無功・不功】 上手でないこと。未熟。浄瑠璃、孕常盤「馬追ふことは―なれど」 ふごう‐か符号化‥ガウクワ 情報を符号3に変換すること。エンコード。 ⇒ふ‐ごう【符号】 ふ‐ごうかく不合格‥ガフ‥ 合格しないこと。落第。「検査に―になる」 ふ‐こうき‐さいばい不耕起栽培‥カウ‥ 作物を収穫した後、耕さずに次の種を播き付ける栽培方法。省力化と農地の保護が可能になる。 ふごう‐けいやく付合契約‥ガフ‥ 〔法〕保険契約や預金契約のように、当事者の一方があらかじめ作成した約款を用いて締結される契約。付従契約。 ⇒ふ‐ごう【付合・附合】 ぶこう‐さん武甲山‥カフ‥ 埼玉県西部、秩父市南方にある山。標高1304メートル。石灰岩の採掘により山体の破壊が進む。 ふ‐こうせい不公正】 公正でないこと。 ⇒ふこうせい‐とりひき【不公正取引】 ⇒ふこうせい‐な‐とりひき‐ほうほう【不公正な取引方法】 ⇒ふこうせい‐ぼうえき【不公正貿易】 ふこうせい‐とりひき不公正取引】 公正な競争を阻害するおそれのある取引行為。他の業者に対する不当な差別的取扱い、拘束条件付き取引、取引における優越的地位の濫用など。 ⇒ふ‐こうせい【不公正】 ふこうせい‐な‐とりひき‐ほうほう不公正な取引方法‥ハウハフ 市場における公正な競争を阻害するおそれがあるとして、公正取引委員会が指定する行為類型。すべての業界に一般的に適用される一般指定と、特定業界の特定行為にのみ適用される特殊指定に大別。 ⇒ふ‐こうせい【不公正】 ふこうせい‐ぼうえき不公正貿易】 (unfair trade)輸入制限や不公正な貿易慣行による貿易。1980年代頃からアメリカ政府・議会が貿易赤字の拡大に伴い貿易相手国(特に日本)に対し主張するようになった。 ⇒ふ‐こうせい【不公正】 ふこう‐せかい浮香世界‥カウ‥ 〔仏〕よい香りの漂っている世界。維摩経ゆいまぎょうに説く香積如来の浄土。衆香世界の誤りという。太平記39「香風四方に散じて、人皆―の中に在るが如し」

ふけ‐まい【腐化米・更米】🔗🔉

ふけ‐まい腐化米・更米】 湿気・虫食いなどのためにいたんだ米。

ふけまち‐づき【更待月】🔗🔉

ふけまち‐づき更待月】 陰暦20日夜の月。寝待月の翌夜の月。ふけまち。〈[季]秋〉

ふけ‐やく【老け役】🔗🔉

ふけ‐やく老け役】 演劇で、老人の役。また、老人に扮する俳優。

ふけ‐ゆ・く【更け行く】🔗🔉

ふけ‐ゆ・く更け行く】 〔自五〕 ①夜が深くなって行く。万葉集9「白鳥の鷺坂山の松蔭に宿りて行かな夜も―・くを」 ②(「老け行く」と書く)年をとって行く。紫式部日記「年暮れてわが世―・く風の音に心のうちのすさまじきかな」

ふけらか・す🔗🔉

ふけらか・す 〔他四〕 見せびらかす。ひけらかす。賀茂保憲女集「しをるらん草木にたぐふたましひの心を風や―・しつる」

ふけら・す🔗🔉

ふけら・す 〔他四〕 行方をわからなくする。逃がす。隠す。浄瑠璃、義経千本桜「もう金は―・したか」

ふけ・る(他動詞)🔗🔉

ふけ・る 〔他四〕 他人に見せて誇る。見せびらかす。日葡辞書「チャワン(茶碗)ヲフケル」

ふ・ける(自動詞)🔗🔉

ふ・ける [一]〔自下一〕 ①逃げる。行方がわからなくなる。駆落ちする。洒落本、田舎談義「―・けたとは、駆落ちの事をいふ」 ②退屈する。洒落本、寸南破良意「武左、大ふけに―・けてあくびをする」 ③花札用語。赤・短一たんいち・十一といちなどの手役で、88点以上札を取った場合、点が更に増すことをいう。「素十六すじゅうろくが―・けた」 [二]〔自四〕 逃げる。行方をくらます。駆落ちする。歌舞伎、韓人漢文手管始「おれが町内を―・つてしもふたは皆おれが魂胆」

ふ・ける【老ける】🔗🔉

ふ・ける老ける】 〔自下一〕 ⇒ふける(更・深)3

ふ・ける【更ける・深ける】🔗🔉

ふ・ける更ける・深ける】 〔自下一〕[文]ふ・く(下二) (「ふか(深)」と同源) ①夜がふかくなる。深更しんこうになる。万葉集17「ぬば玉の夜は―・けぬらし玉くしげ二上山に月かたぶきぬ」。天草本平家物語「とかく僉議が多うて悪い。夜が―・くるに早う急げ」 ②季節が深まる。新古今和歌集「秋―・けぬ鳴けや霜夜のきりぎりす」 ③(「老ける」と書く)年がたける。年とる。年寄りじみる。拾遺和歌集「有明の月の光を待つほどに我がよのいたく―・けにけるかな」。日葡辞書「トシガフケタ」。「年齢より―・けて見える」

ふけ・る【耽る】🔗🔉

ふけ・る耽る】 〔自五〕 (「更ける」と同源) ①心を注ぐ。没頭する。専心する。古今著聞集4「文には―・らせおはします事おほく侍り」。「読書に―・る」 ②心を奪われ、自制心をなくす。おぼれる。今昔物語集20「此の祭の膳そなえものを見るに、これに―・りて此の膳を食しつ」。「酒色に―・る」 ③囀さえずる。特に鶉うずらが鳴く。冬の日「うづら―・れと車ひきけり」(荷兮)

ふ・ける【蒸ける】🔗🔉

ふ・ける蒸ける】 〔自下一〕 蒸されてやわらかくなる。「芋が―・ける」

ふけ‐わた・る【更け渡る】🔗🔉

ふけ‐わた・る更け渡る】 〔自五〕 夜がすっかり更けてしまう。深夜になる。「夜も―・る」

ふ‐けん【夫権】🔗🔉

ふ‐けん夫権】 1947年の民法改正前の観念で、夫が妻に対して有した権利。特に妻の行為を許可する権利、住居を選定して妻を同居させる権利、未成年の妻に対する後見の権利など。

ふ‐けん【父権】🔗🔉

ふ‐けん父権】 ①家父権。男子の支配権。 ②父の有する親権。↔母権

ふ‐けん【苻堅】🔗🔉

ふ‐けん苻堅】 五胡十六国の前秦の第3代皇帝。華北を平定。淝水ひすいの戦で東晋に敗れる。(在位357〜385)(338〜385)

ふ‐けん【符験】🔗🔉

ふ‐けん符験】 しるし。ききめ。効験。

ふけん‐かい【府県会】‥クワイ🔗🔉

ふけん‐かい府県会‥クワイ 府県の議決機関。府会と県会。 ⇒ふ‐けん【府県】

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