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ふう‐ふ【夫婦】🔗⭐🔉
ふう‐ふ【夫婦】
①夫と妻。めおと。性霊集3「―義貞の行」。「おしどり―」
②〔法〕適法の婚姻をした男女の身分。
⇒ふうふ‐あい【夫婦合】
⇒ふうふ‐がため【夫婦固め】
⇒ふうふ‐きどり【夫婦気取り】
⇒ふうふ‐げんか【夫婦喧嘩】
⇒ふうふ‐ご【夫婦児】
⇒ふうふざいさん‐せい【夫婦財産制】
⇒ふうふ‐づれ【夫婦連れ】
⇒ふうふ‐なか【夫婦仲】
⇒ふうふ‐べっせい【夫婦別姓】
⇒ふうふ‐ほけん【夫婦保険】
⇒ふうふ‐まど【夫婦窓】
⇒ふうふ‐ようし【夫婦養子】
⇒ふうふ‐わかれ【夫婦別れ】
⇒夫婦喧嘩は犬も食わぬ
⇒夫婦は二世
ふうふ‐あい【夫婦合】‥アヒ🔗⭐🔉
ふうふ‐あい【夫婦合】‥アヒ
夫婦のなか。夫婦の間柄。
⇒ふう‐ふ【夫婦】
ふう‐ふう🔗⭐🔉
ふう‐ふう
①唇をとがらせて息を吹きかける音。また、そのさま。「かゆを―吹き冷ます」
②苦しい息づかいをするさま。「坂道に―あえぐ」
③物事の処理・やり繰りに苦しんでいるさま。「仕事に追われて―言う」
ふうふ‐がため【夫婦固め】🔗⭐🔉
ふうふ‐がため【夫婦固め】
夫婦となるべき約束。夫婦のちぎり。
⇒ふう‐ふ【夫婦】
ふうふ‐きどり【夫婦気取り】🔗⭐🔉
ふうふ‐きどり【夫婦気取り】
夫婦でもないものが、夫婦のようなそぶりをすること。
⇒ふう‐ふ【夫婦】
○夫婦喧嘩は犬も食わぬふうふげんかはいぬもくわぬ🔗⭐🔉
○夫婦喧嘩は犬も食わぬふうふげんかはいぬもくわぬ
(何でも食う犬でさえそっぽを向く意)夫婦喧嘩は一時的ですぐに和合するものだから、他人が仲裁に入るのは愚かである。
⇒ふう‐ふ【夫婦】
ふうふ‐ご【夫婦児】
男児の次に女児の生まれた場合、その兄妹を併せていう称。また、男と女の双生児。
⇒ふう‐ふ【夫婦】
ふうふざいさん‐せい【夫婦財産制】
〔法〕夫婦の財産関係を規律する制度。婚姻の届出前に別の契約(夫婦財産契約)をしない限り、民法の規定による(法定財産制)。
⇒ふう‐ふ【夫婦】
ふう‐ぶつ【風物】
①風景。景色。眺めとして目に入るもの。「車窓の―」
②その土地・季節を特徴づける風景や事物。「秋の―」
⇒ふうぶつ‐し【風物詩】
ふうぶつ‐し【風物詩】
①風景または季節をうたった詩。
②季節の感じをよくあらわしている物事。「花火は夏の夜の―」
⇒ふう‐ぶつ【風物】
ふうふ‐づれ【夫婦連れ】
夫婦でつれだって行くこと。
⇒ふう‐ふ【夫婦】
ふうふ‐なか【夫婦仲】
夫婦のあいだがら。
⇒ふう‐ふ【夫婦】
ふうふ‐ご【夫婦児】🔗⭐🔉
ふうふ‐ご【夫婦児】
男児の次に女児の生まれた場合、その兄妹を併せていう称。また、男と女の双生児。
⇒ふう‐ふ【夫婦】
ふうふざいさん‐せい【夫婦財産制】🔗⭐🔉
ふうふざいさん‐せい【夫婦財産制】
〔法〕夫婦の財産関係を規律する制度。婚姻の届出前に別の契約(夫婦財産契約)をしない限り、民法の規定による(法定財産制)。
⇒ふう‐ふ【夫婦】
ふうふ‐づれ【夫婦連れ】🔗⭐🔉
ふうふ‐づれ【夫婦連れ】
夫婦でつれだって行くこと。
⇒ふう‐ふ【夫婦】
ふうふ‐なか【夫婦仲】🔗⭐🔉
ふうふ‐なか【夫婦仲】
夫婦のあいだがら。
⇒ふう‐ふ【夫婦】
○夫婦は二世ふうふはにせ
夫婦の因縁は現世だけでなく来世にもつながるの意。→親子は一世、夫婦は二世、主従は三世(「親子」成句)
⇒ふう‐ふ【夫婦】
○夫婦は二世ふうふはにせ🔗⭐🔉
○夫婦は二世ふうふはにせ
夫婦の因縁は現世だけでなく来世にもつながるの意。→親子は一世、夫婦は二世、主従は三世(「親子」成句)
⇒ふう‐ふ【夫婦】
ふうふ‐べっせい【夫婦別姓】
夫婦が同一の氏を称することなく、それぞれ婚姻前の氏を称することを認める制度。
⇒ふう‐ふ【夫婦】
ふうふ‐ほけん【夫婦保険】
生命保険の一種。一つの契約で夫婦二人が被保険者となり相互に補償し合う。ただし、どちらかが主契約者となる。連生型保険。
⇒ふう‐ふ【夫婦】
ふうふ‐まど【夫婦窓】
二つ続きの窓。
⇒ふう‐ふ【夫婦】
ふうふ‐ようし【夫婦養子】‥ヤウ‥
夫婦共に養子である者。
⇒ふう‐ふ【夫婦】
ふうふ‐わかれ【夫婦別れ】
夫婦が離別すること。離婚。
⇒ふう‐ふ【夫婦】
ふう‐ぶん【風聞】
ほのかに聞くこと。うわさ。とりざた。風説。風評。かぜのたより。正法眼蔵行持下「久しく―せり」。「その後の消息についてはわずかに―するのみ」「とかく―のある人物」
⇒ふうぶん‐がき【風聞書】
ふうぶん‐がき【風聞書】
①風聞を書き記したもの。風説書。
②江戸時代、諸藩で江戸に人を派遣し、広く世上の風聞を集めて報告させた文書。
⇒ふう‐ぶん【風聞】
ふう‐ぼう【風丰】
(「丰」は豊かの意)
①ふっくりと美しい容姿。
②(→)風貌に同じ。
ふう‐ぼう【風防】‥バウ
風を防ぐこと。また、そのために設けたもの。「―ガラス」
ふう‐ぼう【風貌】‥バウ
風采と容貌。すがたかたち。風丰ふうぼう。
ふう‐ぼうりょう【馮夢竜】
⇒ひょうぼうりょう
ふう‐ぼく【風木】
(→)風樹1に同じ。
ぶ‐うま【夫馬】
徴発して課役に供した馬。甲陽軍鑑5「―になりても重き荷持つことならず」
ふう‐み【風味】
あじ。特に、上品なあじわい。趣致。狂言、栗焼「ヤイ太郎冠者、その栗の―は何とある」。「独特の―がある」「―が落ちる」
ブーム【boom アメリカ】
①景気循環における好況局面。にわかに需要が増大し、物価が高騰すること。にわか景気。
②ある物事がにわかに盛んになること。「海外旅行―」
ふう‐むすび【封結び】
緒の結び方の名。手箱の緒などを結ぶもの。
ブーメラン【boomerang】
オーストラリア先住民の用いる木製の狩猟用飛び道具。「く」の字形で、投げると回転しながら飛んで手元にもどる。
⇒ブーメラン‐こうか【ブーメラン効果】
ブーメラン‐こうか【ブーメラン効果】‥カウクワ
〔経〕先進国が発展途上国や新興工業経済圏などに資本財輸出や技術移転をすると、やがてその先進国へ安い製品が逆輸入されたり、第三国の輸出市場で先進国の産業と競合したりすること。
⇒ブーメラン【boomerang】
ふう‐めん【封面】
漢籍において、表紙の次の面または表紙見返しにある、書名・著者名・刊行者名などが印刷された部分。
ふう‐もん【風紋】
砂丘の表面などに風によってできた模様。
砂丘の風紋(鳥取砂丘)
撮影:山梨勝弘
ブーヤ‐ちょう【ブーヤ朝】‥テウ
(Būya)(→)ブワイフ朝に同じ。
ふう‐ゆ【諷喩・風諭】
遠まわしにそれとなくさとすこと。たとえでそれと推察させる仕方。太平記39「詩人の賦せし―の詞、げにもと思ひ知られたり」
⇒ふうゆ‐ほう【諷喩法】
ふう‐ゆう【風友】‥イウ
風月を友とする人。風人。詩人。三冊子「―の中の心目とす」
ふう‐ゆうらん【馮友蘭】‥イウ‥
(Feng Youlan)(姓はヒョウとも)中国の哲学者。河南省唐河生れ。米国に留学し、分析哲学を学ぶ。新理学と称される哲学体系を構築し、人民共和国建国後は北京大学教授。新儒家の代表に数えられる。著「中国哲学史」など。(1895〜1990)
ふうゆ‐ほう【諷喩法】‥ハフ
(allegory)修辞法の一つ。わざと本義を隠して、ただ喩たとえだけを掲げ、喩を通じて本義を推察させる技法。「燕雀えんじゃく安いずくんぞ鴻鵠こうこくの志を知らんや」で「小人物に大人物の大志がわかるものか」の意をさとらせる類。
⇒ふう‐ゆ【諷喩・風諭】
ふう‐よう【風葉】‥エフ
風に吹き散らされる木の葉。笈の小文「身は―の行末なき心地して」
ふう‐よう【楓葉】‥エフ
紅葉した楓ふうの葉、また、カエデの葉。
ふうようわかしゅう【風葉和歌集】‥エフ‥シフ
物語歌集。20巻(現存本は末2巻欠)。平安時代以後の物語約200種の歌1400首余(現存本)を採り、勅撰集にならって詞書・作者を付して部類したもの。1271年(文永8)、後嵯峨院の中宮姞子(大宮院)の命で撰。
フーヨーハイ【芙蓉蟹】
(広東音)(→)蟹玉かにたまに同じ。
ふう‐らい【風来】
①風に吹きもたらされたように、どこからともなく来ること。漂到。
②落ちつかないこと。気まぐれ。また、その人。浄瑠璃、国性爺合戦「―とは舌長し」
③遊里で、初めて来た客。ふりの客。人情本、春色籬之梅「お茶屋もない―のお客に」
⇒ふうらい‐さんじん【風来山人】
⇒ふうらい‐じん【風来人】
⇒ふうらい‐ぼう【風来坊】
⇒ふうらい‐もの【風来者】
ふう‐らい【風籟】
風が物に当たって発する音。風の声。風の音。
ふうらい‐さんじん【風来山人】
(→)平賀源内ひらがげんないの号。
⇒ふう‐らい【風来】
ふうらい‐じん【風来人】
①どこからともなく、さまよい来た人。浮浪人。浄瑠璃、国性爺合戦「うぬはいづくの―」
②落ちつかない人。気まぐれな人。
⇒ふう‐らい【風来】
ふうらい‐ぼう【風来坊】‥バウ
(→)風来人に同じ。
⇒ふう‐らい【風来】
ふうらい‐もの【風来者】
(→)風来人に同じ。歌舞伎、韓人漢文手管始「ははあ、名はないか、すりや―か」
⇒ふう‐らい【風来】
ふうらいろくぶしゅう【風来六部集】‥シフ
談義本。風来山人(平賀源内)作。1780年(安永9)刊。2巻。狂文6部を収める。後に門人天竺老人(森島中良)のものをも交えて6部を増補し、「風来六々部集」4巻として1800年(寛政12)に刊行。
ふう‐らん【風蘭】
ラン科の常緑多年草。暖地の樹・岩上に着生。葉は2列に並び常緑で厚く細長い。夏、長い距きょを持つ白花を開く。芳香があり、古くから観賞用として栽培。富貴蘭。〈[季]夏〉。〈書言字考節用集〉
プーランク【Francis Poulenc】
フランスの作曲家。「六人組」の一人。バレエ音楽・オルガン協奏曲・歌曲などを作る。(1899〜1963)
ブーランジェ‐じけん【ブーランジェ事件】
1887〜89年、普仏戦争での敗北の復讐をはかるフランスの元陸相ブーランジェ(Georges Boulanger1837〜1891)の率いる右翼勢力が、国民の反独感情を利用して、軍部独裁政府の樹立を企てた事件。政府の反撃の前にブーランジェは亡命し、ブリュッセルで自殺。
プーリー【pulley】
①(→)滑車かっしゃ。
②(→)ベルト車ぐるま。
フーリエ【François Marie Charles Fourier】
フランスの社会思想家。初期社会主義者の一人で、情念の解放に基づくファランジュ(Phalanges)という名の理想社会を描いた。著「四運動の理論」。(1772〜1837)
フーリエ【Jean Baptiste Joseph Fourier】
フランスの数学者・物理学者。フーリエ級数を作る。著「熱の解析的理論」など。(1768〜1830)
フーリガン【hooligan】
(ならず者の意)主にサッカーの試合で、熱狂のあまり乱闘などを起こすファン。
ふう‐りき【風力】
能楽で、形に現れる芸の力。至花道「―不足にて能の上がらぬは」
ふう‐りゅう【風流】‥リウ
(フリュウとも)
①前代の遺風。聖人が後世に残し伝えたよい流儀。
②みやびやかなこと。俗でないこと。風雅。万葉集16「ここに前さきの采女うねめあり、―の娘子おとめなり」。「―な暮し」「―を解する」
③美しく飾ること。意匠をこらすこと。大鏡伊尹「こがね・しろがねなど心を尽して、いかなることをがなと―をしいでて」
④衣服や車の上などに花などを飾ったもの。華美な作り物。古今著聞集5「車の―よく見えければ」
⑤日本芸能の一つ。→ふりゅう。
⑥風流韻事の略。奥の細道「―のはじめや奥の田植歌」
⇒ふうりゅう‐いんじ【風流韻事】
⇒ふうりゅう‐がさ【風流傘】
⇒ふうりゅう‐ぐるま【風流車】
⇒ふうりゅう‐ざんまい【風流三昧】
⇒ふうりゅう‐じん【風流人】
⇒ふうりゅう‐だな【風流棚】
⇒ふうりゅう‐ぼん【風流本】
⇒ふうりゅう‐もの【風流物】
ふうりゅう‐いんじ【風流韻事】‥リウヰン‥
風流なおもむきのあるあそび。自然を楽しみ、詩歌を作って楽しむこと。
⇒ふう‐りゅう【風流】
ふうりゅう‐がさ【風流傘】‥リウ‥
⇒ふりゅうがさ。
⇒ふう‐りゅう【風流】
ふうりゅう‐ぐるま【風流車】‥リウ‥
種々の装飾を施した車。賀茂祭などの祭礼の行列に加わる。
⇒ふう‐りゅう【風流】
ふうりゅう‐ざんまい【風流三昧】‥リウ‥
もっぱら詩歌・書画など優雅な趣味を楽しんで暮らすこと。
⇒ふう‐りゅう【風流】
ふうりゅうしどうけんでん【風流志道軒伝】‥リウ‥ダウ‥
談義本。風来山人(平賀源内)作。5巻5冊。1763年(宝暦13)刊。辻講釈師深井志道軒を主人公として、滑稽を交えて世相人心を諷刺的に暴露し描写。→志道軒
→文献資料[風流志道軒伝]
ふうりゅう‐じん【風流人】‥リウ‥
風流を解する人。風流な趣味を持つ人。
⇒ふう‐りゅう【風流】
ふうりゅう‐だな【風流棚】‥リウ‥
風流な装飾の施してある棚。
⇒ふう‐りゅう【風流】
ふうりゅうふかがわうた【風流深川唄】‥リウ‥ガハ‥
川口松太郎作の小説・戯曲。小説は1935年発表。戯曲は翌年初演、新派の代表作となる。深川の老舗料理屋の娘と料理番の恋を描く。
ふうりゅう‐ぼん【風流本】‥リウ‥
(→)浮世草子に同じ。
⇒ふう‐りゅう【風流】
ふうりゅう‐もの【風流物】‥リウ‥
祭礼の時、花籠などの種々の風流な装飾を施して持ち歩くもの。つくりもの。
⇒ふう‐りゅう【風流】
ふう‐りょく【風力】
風の力。風の強さ。
⇒ふうりょく‐かいきゅう【風力階級】
⇒ふうりょく‐はつでん【風力発電】
ふうりょく‐かいきゅう【風力階級】‥キフ
風速を目測するとき、その強弱を表す段階。陸上用と海上用とがあり、海上用はビューフォート風力階級といい、現在は陸上用もおおむねこれを用いる。地物・海波などの動きで風速を0〜12の13階級に分け、数が大きいほど風速大となる。
⇒ふう‐りょく【風力】
ふうりょく‐はつでん【風力発電】
風力を利用して発電機を稼動させる発電方式。
風力発電
撮影:小松義夫
⇒ふう‐りょく【風力】
ふう‐りん【風鈴】
小さい鐘のような形をして、中に舌の下がっている金属製・陶器製・ガラス製などの鈴。吊しておくと風に吹かれて快い音を発する。風鐸ふうたく。〈[季]夏〉。〈書言字考節用集〉。「軒下に―を下げる」
⇒ふうりん‐そう【風鈴草】
⇒ふうりん‐そば【風鈴蕎麦】
ふう‐りん【風輪】
〔仏〕
①三輪・四輪の一つ。仏教の宇宙観で、須弥山しゅみせん世界を支えて虚空に浮かぶとされる巨大な層。
②密教で、五輪の一つ。
⇒ふうりん‐ざい【風輪際】
ふう‐りん‐か‐ざん【風林火山】‥クワ‥
武田信玄が用いた軍旗に記された「孫子」の句「疾はやきこと如風かぜのごとく、徐しずかなること如林、侵掠しんりゃくすること如火、不動うごかざること如山」の略記、またその旗。
ふうりん‐ざい【風輪際】
〔仏〕この世界を支える風輪の際。世界の最下底の所。
⇒ふう‐りん【風輪】
ふうりん‐そう【風鈴草】‥サウ
キキョウ科の観賞用草本。高さ60〜90センチメートル。夏、紫または白色の鐘状の大花を開く。カンパニュラ。〈[季]夏〉
⇒ふう‐りん【風鈴】
ふうりん‐そば【風鈴蕎麦】
夜なき蕎麦の一種。行商するものが、その荷に風鈴をつけて歩くからいう。浮世風呂3「―を総じまひにして」
⇒ふう‐りん【風鈴】
フール【fool】
馬鹿。愚人。おろかもの。「エープリル‐―」
⇒フール‐プルーフ【foolproof】
ブール【George Boole】
イギリスの数学者。幼時、父より数学を習い、独学。王立協会会員。ブール代数を導入して記号論理学の開祖となる。不変式論を創始、確立。(1815〜1864)
⇒ブール‐だいすう【ブール代数】
プール【pool】
①水泳のために人工的に水を溜めた所。水泳競技場。〈[季]夏〉
②〔経〕カルテルなどの行う共同計算。
③(資金などを)蓄えておくこと。「資金を―する」
④たまり場所。「モーター‐―」
⇒プール‐サイド【poolside】
⇒プール‐せい【プール制】
⇒プール‐ねつ【プール熱】
⇒プール‐バー
ブールヴァール【boulevard フランス】
並木のある幅広い街路。
⇒ブールヴァール‐げき【ブールヴァール劇】
ブールヴァール‐げき【ブールヴァール劇】
(théâtre du boulevard フランス)パリのグラン‐ブールヴァール周辺の劇場で上演される、軽喜劇を主とした商業演劇。
⇒ブールヴァール【boulevard フランス】
プール‐サイド【poolside】
水泳プールで、水を張ってある部分の周囲のスペース。
⇒プール【pool】
ブールジェ【Paul Bourget】
フランスの作家・批評家。自然主義に抗して心理分析を重んじた。評論集「現代心理論集」のほか、小説「弟子」「駅路」など。(1852〜1935)
ブール‐じん【ブール人】
(Boer)
⇒ブーアじん
フールスキャップ【foolscap】
(道化師帽の意)
①(主にイギリスで)洋紙の標準判。13.5インチ×17インチ(34.3センチメートル×43.2センチメートル)の大きさ。もと道化師帽の透しが入っていたからいう。
②書籍のサイズの一つ。6.75インチ×8.25インチ(17.15センチメートル×21.6センチメートル)、または4.25インチ×6.75インチ(10.8センチメートル×17.15センチメートル)の大きさ。
プール‐せい【プール制】
経営の合理化、その他特定の共通目的遂行のために同種の企業が協定を結び、協定範囲内における収支を共同のものとなし(プール計算)、これによって生ずる損益を協定の割合に従って比例分配する制度。
⇒プール【pool】
ブール‐だいすう【ブール代数】
ブールが論理計算を形式化して導入した代数系。
⇒ブール【George Boole】
ブールデル【Emile-Antoine Bourdelle】
フランスの彫刻家。ロダンの助手となり、がっしりした構成の作風を示す。作「弓をひくヘラクレス」など。(1861〜1929)
プール‐ねつ【プール熱】
アデノ‐ウイルス3型・7型を主な原因とする小児の感染性熱性疾患。しばしば夏季プールで感染、4〜6日の潜伏期の後発熱し、咽頭炎・結膜炎・頸部リンパ節腫脹を伴う。咽頭結膜熱。
⇒プール【pool】
プール‐バー
(和製語pool bar プールはビリヤードの種目の一つ)ビリヤードの台を備えたバー。
⇒プール【pool】
フール‐プルーフ【foolproof】
誤った使用法への対処機能。使用者に完全性を求めずに、誤りの検出・訂正や使用法の制限などの機能を機械などに持たせること。
⇒フール【fool】
ブール‐マニエ【beurre manié フランス】
バターと小麦粉を同量ずつ練り合わせたもの。西洋料理で、ソースに濃度をつけるために用いる。
ブーレ【bourrée フランス】
17〜18世紀に流行したフランスの舞曲。速い2拍子の曲で、器楽曲として組曲などに取り入れられた。ブレー。
ブーレーズ【Pierre Boulez】
フランスの作曲家・指揮者。メシアンに師事し、第二次大戦後は前衛音楽の旗手として活躍。作「ル‐マルトー‐サン‐メートル(主のない槌)」「レポン」、著「徒弟の覚え書」「参照点」。(1925〜)
ふうれん‐こ【風蓮湖】
北海道東部の潟。東側が砂州で限られているが、幅約300メートルの水路で根室湾に通じており、汽水湖。11〜12月に白鳥が飛来。
ふう‐ろ【風炉】
①小さい溶解坩堝るつぼを加熱する炉。火格子の上へ数個の坩堝を置き、その周囲にコークスを入れて、セ氏約1400度の高温で熱する。↔地炉。
②⇒ふろ(風炉)
ふう‐ろ【風露】
涼しい風と露。
⇒ふうろ‐そう【風露草】
ふう‐ろう【封蝋】‥ラフ
松脂まつやににシェラック・テレビン油・マグネシアなどを混合し、顔料で着色したもの。瓶びんなどの密封や封緘ふうかんなどに用いる。封じ蝋。
ふう‐ろう【風浪】‥ラウ
①風と波。
②海面を吹いている風によって起こる波。
ブーローニュ【Boulogne】
①フランス北部、ドーヴァー海峡に臨む港湾都市。イギリスへの渡航地点。
②パリの西部、セーヌ川右岸の広大な森林公園。パリ市民の散策地。
ふうろ‐そう【風露草】‥サウ
①フウロソウ科の数種の植物の総称。山地の草原に自生し、葉は掌状裂。紅紫色、5弁の花をつける。ハクサンフウロ・アサマフウロ・シコクフウロなど。また、ヨーロッパ原産のオランダフウロを単にこの名で呼ぶことがある。イブキフウロ。
②ゲンノショウコの誤称。
⇒ふう‐ろ【風露】
ふ‐うん【不運】
運の悪いこと。ふしあわせ。非運。「身の―」↔幸運
ふ‐うん【浮雲】
うきぐも。不安なこと、定めなくうつろいやすいもののたとえ。太平記27「―の富貴、忽ちに夢の如くなりにけり」。「―流水」
ぶ‐うん【武運】
武士としての運命。戦いでの勝敗の運。「―つたなく敗れる」
⇒ぶうん‐ちょうきゅう【武運長久】
ぶうん‐ちょうきゅう【武運長久】‥チヤウキウ
武運が長く続くこと。「―を祈る」
⇒ぶ‐うん【武運】
ふえ【吭】
のどぶえ。太平記26「眉間、―のはづれ射られて、抜くほどの気力もなし」
ふえ【笛】
①吹奏楽器の総称。簧したを持つ笙しょう・篳篥ひちりきも含める。縦笛(尺八など)と横笛とがある。継体紀「毛野の若子わくこい―吹き上る」。平家物語4「漢竹の―をふたつ持たせ給へり」→横笛よこぶえ。
②合図のために吹き鳴らす道具。呼子よびこ。ホイッスル。
⇒笛吹けども踊らず
ふえ【鰾】
魚類のうきぶくろ。
ふ‐え【不壊】‥ヱ
こわれないこと。堅固なこと。「金剛―」
フエ【Hue・順化】
ベトナム中部の都市。フエ川の左岸、河口から16キロメートル。19世紀、グエン(阮)王朝の首都。ベトナム戦争の激戦地。王城・寺院など史跡が多く、世界遺産。人口21万9千(1992)。ユエ。
フエ
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フェア【fair】
①公平なさま。公正なさま。公明正大。正々堂々。
②テニス・野球で、サーブや打球が規定の場所に入ること。↔ファウル。
⇒フェア‐ウェイ【fairway】
⇒フェア‐グラウンド
⇒フェア‐ディール【Fair Deal】
⇒フェア‐プレー【fair play】
フェア【fair】
①定期市。
②見本市。共進会。
フェア‐アイル【Fair Isle】
(イギリス、スコットランドのフェア島で編まれたことから)編み込みの一種。多色を使った細かい模様で、一つのパターンを1〜4段ごとに色を替えて編む。
フェア‐ウェイ【fairway】
ゴルフ場で、ティーからグリーンまで、短く刈り込んだ芝生の地帯。
⇒フェア【fair】
フェア‐グラウンド
(和製語fair ground)野球のグラウンドで、2本のファウル‐ラインの内側の区域。↔ファウル‐グラウンド。
⇒フェア【fair】
フェア‐ディール【Fair Deal】
アメリカのトルーマン大統領が、ニュー‐ディール政策の継承を目指して1949年に提言した一連の経済・社会政策。
⇒フェア【fair】
フェアバンク【John King Fairbank】
アメリカの中国研究者。ハーヴァード大学教授。第二次大戦中、戦時情報局に勤務。1941〜46年、重慶のアメリカ大使館補佐官。著「合衆国と中国」「中国回想録」など。(1907〜1991)
フェアバンクス【Fairbanks】
アメリカ合衆国アラスカ州中央部の都市。アラスカ鉄道・アラスカ‐ハイウェーの北の終点。アラスカ大学がある。
フェア‐プレー【fair play】
①運動競技で、正々堂々たるふるまい。
②公明正大な行為・態度。
⇒フェア【fair】
フェアリー【fairy】
仙女。妖精。
⇒フェアリー‐テール【fairy tale】
⇒フェアリー‐ランド【fairyland】
フェアリー‐テール【fairy tale】
おとぎばなし。妖精物語。
⇒フェアリー【fairy】
フェアリー‐ランド【fairyland】
妖精の国。お伽の国。
⇒フェアリー【fairy】
ふ‐えい【浮泳】
水にうかんで泳ぐこと。
ふ‐えい【浮影】
水にうかんだかげ。
ふ‐えい【富栄】
富み栄えること。
ふ‐えい【賦詠】
詩歌をつくりよむこと。また、よんだ詩歌。
ぶ‐えい【武衛】‥ヱイ
兵衛府ひょうえふの唐名。
フェイク【fake】
⇒フェーク
ふ‐えいせい【不衛生】‥ヱイ‥
衛生面での配慮がないこと。「―な環境」
フェイディアス【Pheidias】
古代ギリシアの彫刻家。古典期彫刻の完成者。パルテノン神殿再建の総監督。代表作は黄金象牙製のオリンピアの「ゼウス像」とパルテノンの「アテナ」。フィディアス。(前500頃〜前432頃)
ぶえい‐でん【武英殿】
北京の紫禁城の南西隅にある宮殿。清の乾隆(1736〜1796)年間ここに設けられた刻書処から出版された書籍は殿版と呼ばれ、木活字を用いて印刷された(「武英殿聚珍版全書」など)。
ふえいよう‐か【富栄養化】‥ヤウクワ
湖沼や内湾で貧栄養が富栄養に遷移すること。栄養分を含む排水が流れ込むことによっても起こり、プランクトンが増殖して、水質を汚濁させる。
ふえいよう‐こ【富栄養湖】‥ヤウ‥
湖沼型の一つ。水中の栄養分が豊富で、生存するプランクトンや魚類の量が多いもの。熱帯地方では深湖も見られるが、温帯地方では浅く、水は緑色・黄緑色を呈する。霞ヶ浦・諏訪湖の類。↔貧栄養湖
フェイント【feint】
(「偽りの」「見せかけの」の意)フェンシング・ボクシング・球技などで、相手をまどわし牽制するための動作。「―をかける」
フェーヴル【Lucien Febvre】
フランスの歴史家。アナール学派の祖の一人。歴史学と人文地理学とを結合し、新しい社会史への道を開いた。著「大地と人類の進化」など。(1878〜1956)
フェーク【fake】
①にせもの。模造品。
②スポーツ競技で、相手をまどわすため、見せかけの動作をすること。フェイント。
⇒フェーク‐ファー【fake fur】
フェーク‐ファー【fake fur】
人工毛皮の総称。イミテーション‐ファー。
⇒フェーク【fake】
フェージン【Konstantin A. Fedin】
ロシア(ソ連)の小説家。革命期における知識人の運命を描く。長編「都市と歳月」「異常な夏」など。(1892〜1977)
フェージング【fading】
⇒フェーディング
フェース【face】
①顔。面つら。容貌。「ポーカー‐―」
②時計の文字盤。
③額面。券面。
⇒フェース‐シート【face sheet】
⇒フェース‐バリュー【face value】
⇒フェース‐ペインティング【face painting】
フェーズ【phase】
①様相。局面。
②〔理〕相。位相。
フェース‐シート【face sheet】
社会調査の対象者の性・年齢・学歴・職業など基礎的な属性を記入する票。
⇒フェース【face】
フェース‐バリュー【face value】
証券・手形などの額面価格。
⇒フェース【face】
フェース‐ペインティング【face painting】
顔に絵を描いたり色を塗ったりすること。
⇒フェース【face】
フェータリスト【fatalist】
宿命論者。運命論者。
フェーディング【fading】
(「薄れること」の意)
①電波を受信するとき、異なった伝播路を通ったいくつかの電波が相互に干渉することにより受信電界が時間的に変動する現象。フェージング。
②写真の原板・スライド・印画の画像が、使用・保存中に薄くなっていく現象。退色。
フェート【Afanasii A. Fet】
ロシアの詩人。芸術至上主義を掲げ、リアリズム小説全盛の時代に自然や愛を主題にした甘美で神秘的な抒情詩の孤塁を守った。詩集「夕べの灯」のほか、回想記、ショーペンハウアーの翻訳がある。(1820〜1892)
フェード【fade】
(「しぼむ」「薄れる」の意)ゴルフで、右(左)打者が打ったボールが、落ち際にわずかに右(左)へ曲がること。↔ドロー。
⇒フェード‐アウト【fade-out】
⇒フェード‐イン【fade-in】
フェード‐アウト【fade-out】
映画や演劇で、場面が次第に暗くなり消えていくこと。溶暗。また、音楽などの音が次第に小さくなっていくこと。
⇒フェード【fade】
フェード‐イン【fade-in】
映画や演劇で、場面が次第に明るくなってくること。溶明。また、音楽などの音が次第に大きくはっきりしてくること。
⇒フェード【fade】
フェートンごう‐じけん【フェートン号事件】‥ガウ‥
文化5年(1808)8月、イギリス軍艦フェートン(Phaeton)号が長崎港に侵入した事件。ナポレオンの支配下に入ったオランダ船拿捕だほが目的で、港内を捜査し、薪水・糧食を強要したのち去った。長崎奉行松平康英は責を負って自刃し、警備担当藩の佐賀藩主鍋島斉直は逼塞ひっそくを命ぜられた。異国船打払令発布の一因となった。
フェーブル【fable】
寓話。たとえ話。
フェーリング‐えき【フェーリング液】
糖の検出・定量に用いる試薬。硫酸銅溶液のA液とロッシェル塩・水酸化ナトリウム溶液のB液とを使用時に混ぜて用いる。ドイツの化学者フェーリング(H. von Fehling1812〜1885)の発明。
フェール‐セーフ【fail-safe】
安全装置の一種。たとえ誤りや失敗が起きても、安全を保障するための機構。機械やシステムを暴走させないための歯止めや異常時の自動停止機能を含む。
フェーン【Föhn ドイツ】
(アルプス地方で付けられた名称)おろしの一種。山腹から吹きおろす乾燥した高温の風。山腹を昇るとき雨を降らせて乾燥した空気が反対側の山腹を下るとき断熱圧縮によって温度が上昇するもの。山間の盆地などにしばしば高温をもたらす。風炎。↔ボラ
ふえ‐かた【笛方】
能楽の囃子方はやしかた。笛を専門に演奏する人。→能楽(表)
ふ‐えき【不易】
かわらないこと。不変。「万古―」
⇒ふえき‐りゅうこう【不易流行】
ふ‐えき【扶掖】
たすけること。扶持すること。扶助。
ふ‐えき【賦役】
⇒ふやく。
⇒ふえき‐こうさつ【賦役黄冊】
⇒ふえき‐ぜんしょ【賦役全書】
ぶ‐えき【夫役】
⇒ぶやく。
⇒ぶえき‐げんぴん【夫役現品】
ぶ‐えき【無射】
①〔音〕中国の音名の一つ。十二律の下から11番目の音。日本の十二律の神仙しんせんに相当。→十二律(表)。
②陰暦9月の異称。
ぶえき‐げんぴん【夫役現品】
〔法〕特定の地方公共事業の用に供するために課せられる労務または物品の提供。金銭納付で代えることができる。現在では、水害予防組合・土地改良区のみに認められている。ふえきげんぴん。
⇒ぶ‐えき【夫役】
ふえき‐こうさつ【賦役黄冊】‥クワウ‥
(→)黄冊に同じ。
⇒ふ‐えき【賦役】
ふえき‐ぜんしょ【賦役全書】
明末に作られた賦役台帳。一条鞭法の施行に伴って普及。清代には府州県を単位として全国的に作成された。
⇒ふ‐えき【賦役】
ふえき‐りゅうこう【不易流行】‥リウカウ
(芭蕉の俳諧用語)不易は詩の基本である永遠性。流行はその時々の新風の体。共に風雅の誠から出るものであるから、根元においては一つであるという。
⇒ふ‐えき【不易】
ふえ‐ざ【笛座】
能舞台で笛方のすわる所。囃子はやし座の右端(笛柱寄り)。
フェザー【feather】
羽。羽毛。
⇒フェザー‐きゅう【フェザー級】
フェザー‐きゅう【フェザー級】‥キフ
(featherweight)ボクシングなどの体重別階級の一つ。ボクシングのプロでは122ポンドを超え126ポンドまで、アマでは54キログラムを超え57キログラムまで。
⇒フェザー【feather】
ふえ‐さし【笛差】
扇を帯の右の脇にさすこと。→笏差しゃくざし→藤差ふじさし
ふえ‐しょう【笛生】‥シヤウ
古代の雅楽寮に属して笛を学習した者。ふえのしょう。
フェズ【Fez】
アフリカ北西端、モロッコ王国北部の内陸都市。13〜14世紀に発展、多数のモスクとマドラサがある。旧市街地は迷宮として著名で、世界遺産。人口118万5千(2000)。ファス。
フェズ
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フェスタ【festa イタリア】
祭典。はなやかな催し物。フェスティバル。
フェスティバル【festival】
祝祭。祭典。
ふえ‐だくみ【笛匠】
笛を吹く人。ふえふき。夫木和歌抄1「節会にはその国栖くず人―はまゐりて」
ふえ‐たけ【笛竹】
①竹製の笛。転じて音楽。源氏物語梅枝「なほ吹きとほせよはの―」
②笛にする竹。ふえだけ。義経記5「矢の箆のの太さは―などのやうなるが」
フェチ
(→)フェティシズム3の略。また一般に、特定のものに異常な愛着を示すこと。「辞典―」
ふ‐えつ【斧鉞・鈇鉞】‥ヱツ
①おのとまさかり。
②征伐。また、重刑。昔、中国で刑具として、おのとまさかりが出征の大将に授けられたことからいう。太平記10「義貞今いま臣たる道を尽さん為に、―を把つて敵陣に臨む」
③(文章などの)手入れ。添削。修正。「―を加える」
ふ‐えつ【傅説】
殷の武丁(高宗)の賢相。土木工事の人夫(刑徒)から宰相に登り、殷の中興の業を完成したという。
フェットチーネ【fettuccine イタリア】
(細いリボンの意)パスタの一種。幅が1センチメートル足らずの平らな麺。イタリア中南部での呼称。
ふえつねん‐らん【不越年卵】‥ヱツ‥
(フオツネンランとも)蚕などの昆虫で、産み下されて年内に孵化する卵。着色しないので生種なまだねともいう。
ふ‐えて【不得手】
①得手でないこと。不得意。「―な種目」
②嗜たしなまないこと。好きでないこと。「酒は―だ」
フェデ【Jacques Feyder】
フランスの映画監督。ベルギー生れ。作「外人部隊」「ミモザ館」「女だけの都」など。フェデル。(1885〜1948)
フェティシズム【fetishism】
①呪物じゅぶつ崇拝。
②物神崇拝。
③異性の衣類・装身具などに対して、異常に愛着を示すこと。性的倒錯の一種。
フェティッシュ【fetish】
(→)呪物じゅぶつ。
フェデレーション【federation】
連合。連邦。
ふえ‐どう【笛籐】
重籐しげどうの一種で、弓を黒く塗り、巻いた籐を赤く塗った弓のつくり。
フェド‐カップ【Fed Cup】
テニスで、女子の国別対抗戦。また、その優勝杯。1963年フェデレーション‐カップとして開始。95年現名に改称。主催は国際テニス連盟(ITF)。フェド杯。→デビス‐カップ
フェナセチン【phenacetin】
解熱剤。鎮静・鎮痛作用を有し、神経痛・頭痛・不眠などに用いる。アセチルパラフェネチジン。
フェナントレン【phenanthrene】
分子式C14H10 3個のベンゼン環が縮合した芳香族炭化水素。アントラセンの異性体。無色の結晶。コールタールに含まれる。染料・医薬の合成原料。
フェニキア【Phoenicia】
レバノン山脈の西、シリア地方の地中海沿岸に沿う狭長な地域の古代の称。また、そこにセム系のフェニキア人が前3000年頃に建てた、シドン・ティルスなど都市国家の総称。航海にすぐれ、前13世紀から海上貿易を営み、西は地中海から大西洋まで進出、東はペルシア・セイロンに至る。ギリシアの台頭によって次第に衰え、前64年ローマに併合。
⇒フェニキア‐ご【フェニキア語】
⇒フェニキア‐もじ【フェニキア文字】
フェニキア‐ご【フェニキア語】
(Phoenician)紀元前12世紀から後5世紀にかけてフェニキア地方で用いられた言語。セム語派の北西セム語群に属する。
⇒フェニキア【Phoenicia】
フェニキア‐もじ【フェニキア文字】
フェニキア語を表記するのに用いられた文字。フェニキアやイラク・モロッコなどから発掘された碑文に残る。ギリシア文字に取り入れられ、今日のローマ字の基礎となる。
⇒フェニキア【Phoenicia】
フェニックス【Phoenix】
①エジプトの伝説的な霊鳥。アラビアの砂漠にすみ、500年生きると、その巣に火をつけて焼け死んだのち、生まれ変わるという。不死永生の象徴。不死鳥。フォイニクス。
②〔植〕ヤシ科フェニックス属の植物(その学名)。カナリー‐ヤシ・シンノウヤシなど。暖地の庭木・街路樹などとして栽植。このほか、ナツメヤシなど約15種を含む。
フェニックス
撮影:関戸 勇
フェニックス【Phoenix】
アメリカ合衆国南西部、アリゾナ州の州都。同州の中央に位置する。19世紀半ばに創設された農業・工業都市。人口132万(2000)。
フェニドン【Phenidon】
写真現像薬の一つ。ヒドロキノンと組み合わせて白黒写真用の現像液を作る。商標名。
フェニルアラニン【phenylalanine】
芳香族アミノ酸の一つ。卵白などの蛋白質に含まれ、生体内では代謝経路の中でチロシンに変わる。必須アミノ酸の一つ。
フェニル‐き【フェニル基】
(phenyl group)ベンゼンから水素1原子を除いた残基。化学式C6H5‐
フェニルケトン‐にょう‐しょう【フェニルケトン尿症】‥ネウシヤウ
(phenylketonuria)遺伝性のアミノ酸代謝障害の一つ。血液や脳にフェニルアラニンが蓄積し、尿にフェニルピルビン酸を排出。生後、頭髪や皮膚の色素減少がみられ、知的障害を来す。
フェヌロン【François de Salignac de La Mothe-Fénelon】
フランスの宗教家・文学者。ルイ14世の孫の教育係として「テレマック物語」を書いたが、その政治批判的内容のために王の不興を得た。(1651〜1715)
フェノール【phenol】
①分子式C6H5OH フェノール類の代表的なもの。特有の臭気をもつ無色の結晶。有毒。水に少し溶け、弱い酸性を示す。アルカリと塩をつくる。コールタールの分留により得られる。最近の重要な工業的製法はベンゼンとプロピレンから合成するクメンを経由する方法である。殺菌・防腐剤、フェノール樹脂・サリチル酸・染料などの製造原料に用いる。石炭酸。
②広義には、芳香族炭化水素環の水素原子を水酸基で置換した形の化合物の総称。水酸基の数によって1価フェノール、2価フェノールなどという。塩化鉄(Ⅲ)により特有の呈色反応を示す。
⇒フェノール‐じゅし【フェノール樹脂】
⇒フェノール‐フタレイン【phenolphthalein】
フェノール‐じゅし【フェノール樹脂】
フェノール・クレゾールなどのフェノール類とホルムアルデヒドとを触媒によって縮重合させた熱硬化性樹脂。成型材料・接着剤などとする。ベークライトは商標名。石炭酸樹脂。
⇒フェノール【phenol】
フェノール‐フタレイン【phenolphthalein】
無色の結晶。水に溶けにくく、希水酸化ナトリウム水溶液に溶けて鮮紅色を呈する。酸・塩基指示薬として用いる。酸性色は無色、塩基性色は紅色。
⇒フェノール【phenol】
ふえ‐の‐くさり【吭の鎖】
(気管が鎖状になっているからいう)のどぶえの部分。浄瑠璃、菅原伝授手習鑑「九寸五分取直し、―をはね切つて」
ふえ‐の‐し【笛の師】
①古代、雅楽寮の笛を吹くことを教授する職員。
②笛を吹く人。笛を吹くことに長じた人。
ブエノス‐アイレス【Buenos Aires】
南米、アルゼンチン共和国の首都。肥沃なパンパスを後背地にし、ラプラタ川右岸に位置。19世紀後半以降水陸交通の要衝で、南米の文化的中心地として発達。人口296万5千(1991)。
フェノチアジン【phenothiazine】
分子式C12H9NS 黄色板状結晶。殺菌・駆虫薬として、また統合失調症の治療薬として用いる。
フェノメノン【phenomenon】
(→)現象。
フェノロサ【Ernest Francisco Fenollosa】
アメリカの哲学者・東洋美術研究家。1878年(明治11)来日。東大に政治学・理財学・哲学を講じる。傍ら日本美術の研究に意を注ぎ、岡倉天心とともに東京美術学校を創設、伝統絵画の再評価などに尽力。のちボストン美術館日本美術部主管。著「美術真説」「東亜美術史綱」など。(1853〜1908)
ふえ‐ばしら【笛柱】
能舞台の向かって右奥、笛座の側の柱。→能舞台(図)
フェビアン‐きょうかい【フェビアン協会】‥ケフクワイ
(Fabian Society)1884年に設立されたイギリスの改良主義的な社会主義団体。バーナード=ショー・ウェッブ夫妻らが指導。国民を説得することにより、政治機構の完全な民主化、産業の社会化を漸進的に実現することを目的とする。古代ローマの執政官ファビウスの名に因む。
フェヒナー【Gustav Theodor Fechner】
ドイツの心理学者・哲学者。現代の実験心理学の土台をなす精神物理学の創始者。物心並行論的形而上学説、実験的な「下からの美学」を唱えた。(1801〜1887)
⇒フェヒナー‐の‐ほうそく【フェヒナーの法則】
フェヒナー‐の‐ほうそく【フェヒナーの法則】‥ハフ‥
感覚量または心理量は刺激の強さの対数に比例するという法則。フェヒナーがウェーバーの法則から発展させた精神物理学的法則。ウェーバー‐フェヒナーの法則ともいう。→ウェーバーの法則
⇒フェヒナー【Gustav Theodor Fechner】
ふえ‐ふき【笛吹き】
①笛を吹く人。笛を吹くことを業とする人。笛を吹くことの巧みな人。万葉集16「―と我わを召すらめや」
②〔動〕ヤガラの別称。
ふえふき【笛吹】
山梨県中央部の市。笛吹川流域に位置し、モモ・ブドウ・カキなどの果樹やバラ・キクなどの花卉かき栽培が盛ん。人口7万2千。
⇒ふえふき‐がわ【笛吹川】
ふえふき‐がわ【笛吹川】‥ガハ
山梨県北部の川。秩父山地の甲武信ヶ岳こぶしがたけに発源、甲府盆地東半部を潤し、鰍沢かじかざわで釜無川と合流、富士川となる。長さ55キロメートル。
⇒ふえふき【笛吹】
ブーヤ‐ちょう【ブーヤ朝】‥テウ
(Būya)(→)ブワイフ朝に同じ。
ふう‐ゆ【諷喩・風諭】
遠まわしにそれとなくさとすこと。たとえでそれと推察させる仕方。太平記39「詩人の賦せし―の詞、げにもと思ひ知られたり」
⇒ふうゆ‐ほう【諷喩法】
ふう‐ゆう【風友】‥イウ
風月を友とする人。風人。詩人。三冊子「―の中の心目とす」
ふう‐ゆうらん【馮友蘭】‥イウ‥
(Feng Youlan)(姓はヒョウとも)中国の哲学者。河南省唐河生れ。米国に留学し、分析哲学を学ぶ。新理学と称される哲学体系を構築し、人民共和国建国後は北京大学教授。新儒家の代表に数えられる。著「中国哲学史」など。(1895〜1990)
ふうゆ‐ほう【諷喩法】‥ハフ
(allegory)修辞法の一つ。わざと本義を隠して、ただ喩たとえだけを掲げ、喩を通じて本義を推察させる技法。「燕雀えんじゃく安いずくんぞ鴻鵠こうこくの志を知らんや」で「小人物に大人物の大志がわかるものか」の意をさとらせる類。
⇒ふう‐ゆ【諷喩・風諭】
ふう‐よう【風葉】‥エフ
風に吹き散らされる木の葉。笈の小文「身は―の行末なき心地して」
ふう‐よう【楓葉】‥エフ
紅葉した楓ふうの葉、また、カエデの葉。
ふうようわかしゅう【風葉和歌集】‥エフ‥シフ
物語歌集。20巻(現存本は末2巻欠)。平安時代以後の物語約200種の歌1400首余(現存本)を採り、勅撰集にならって詞書・作者を付して部類したもの。1271年(文永8)、後嵯峨院の中宮姞子(大宮院)の命で撰。
フーヨーハイ【芙蓉蟹】
(広東音)(→)蟹玉かにたまに同じ。
ふう‐らい【風来】
①風に吹きもたらされたように、どこからともなく来ること。漂到。
②落ちつかないこと。気まぐれ。また、その人。浄瑠璃、国性爺合戦「―とは舌長し」
③遊里で、初めて来た客。ふりの客。人情本、春色籬之梅「お茶屋もない―のお客に」
⇒ふうらい‐さんじん【風来山人】
⇒ふうらい‐じん【風来人】
⇒ふうらい‐ぼう【風来坊】
⇒ふうらい‐もの【風来者】
ふう‐らい【風籟】
風が物に当たって発する音。風の声。風の音。
ふうらい‐さんじん【風来山人】
(→)平賀源内ひらがげんないの号。
⇒ふう‐らい【風来】
ふうらい‐じん【風来人】
①どこからともなく、さまよい来た人。浮浪人。浄瑠璃、国性爺合戦「うぬはいづくの―」
②落ちつかない人。気まぐれな人。
⇒ふう‐らい【風来】
ふうらい‐ぼう【風来坊】‥バウ
(→)風来人に同じ。
⇒ふう‐らい【風来】
ふうらい‐もの【風来者】
(→)風来人に同じ。歌舞伎、韓人漢文手管始「ははあ、名はないか、すりや―か」
⇒ふう‐らい【風来】
ふうらいろくぶしゅう【風来六部集】‥シフ
談義本。風来山人(平賀源内)作。1780年(安永9)刊。2巻。狂文6部を収める。後に門人天竺老人(森島中良)のものをも交えて6部を増補し、「風来六々部集」4巻として1800年(寛政12)に刊行。
ふう‐らん【風蘭】
ラン科の常緑多年草。暖地の樹・岩上に着生。葉は2列に並び常緑で厚く細長い。夏、長い距きょを持つ白花を開く。芳香があり、古くから観賞用として栽培。富貴蘭。〈[季]夏〉。〈書言字考節用集〉
プーランク【Francis Poulenc】
フランスの作曲家。「六人組」の一人。バレエ音楽・オルガン協奏曲・歌曲などを作る。(1899〜1963)
ブーランジェ‐じけん【ブーランジェ事件】
1887〜89年、普仏戦争での敗北の復讐をはかるフランスの元陸相ブーランジェ(Georges Boulanger1837〜1891)の率いる右翼勢力が、国民の反独感情を利用して、軍部独裁政府の樹立を企てた事件。政府の反撃の前にブーランジェは亡命し、ブリュッセルで自殺。
プーリー【pulley】
①(→)滑車かっしゃ。
②(→)ベルト車ぐるま。
フーリエ【François Marie Charles Fourier】
フランスの社会思想家。初期社会主義者の一人で、情念の解放に基づくファランジュ(Phalanges)という名の理想社会を描いた。著「四運動の理論」。(1772〜1837)
フーリエ【Jean Baptiste Joseph Fourier】
フランスの数学者・物理学者。フーリエ級数を作る。著「熱の解析的理論」など。(1768〜1830)
フーリガン【hooligan】
(ならず者の意)主にサッカーの試合で、熱狂のあまり乱闘などを起こすファン。
ふう‐りき【風力】
能楽で、形に現れる芸の力。至花道「―不足にて能の上がらぬは」
ふう‐りゅう【風流】‥リウ
(フリュウとも)
①前代の遺風。聖人が後世に残し伝えたよい流儀。
②みやびやかなこと。俗でないこと。風雅。万葉集16「ここに前さきの采女うねめあり、―の娘子おとめなり」。「―な暮し」「―を解する」
③美しく飾ること。意匠をこらすこと。大鏡伊尹「こがね・しろがねなど心を尽して、いかなることをがなと―をしいでて」
④衣服や車の上などに花などを飾ったもの。華美な作り物。古今著聞集5「車の―よく見えければ」
⑤日本芸能の一つ。→ふりゅう。
⑥風流韻事の略。奥の細道「―のはじめや奥の田植歌」
⇒ふうりゅう‐いんじ【風流韻事】
⇒ふうりゅう‐がさ【風流傘】
⇒ふうりゅう‐ぐるま【風流車】
⇒ふうりゅう‐ざんまい【風流三昧】
⇒ふうりゅう‐じん【風流人】
⇒ふうりゅう‐だな【風流棚】
⇒ふうりゅう‐ぼん【風流本】
⇒ふうりゅう‐もの【風流物】
ふうりゅう‐いんじ【風流韻事】‥リウヰン‥
風流なおもむきのあるあそび。自然を楽しみ、詩歌を作って楽しむこと。
⇒ふう‐りゅう【風流】
ふうりゅう‐がさ【風流傘】‥リウ‥
⇒ふりゅうがさ。
⇒ふう‐りゅう【風流】
ふうりゅう‐ぐるま【風流車】‥リウ‥
種々の装飾を施した車。賀茂祭などの祭礼の行列に加わる。
⇒ふう‐りゅう【風流】
ふうりゅう‐ざんまい【風流三昧】‥リウ‥
もっぱら詩歌・書画など優雅な趣味を楽しんで暮らすこと。
⇒ふう‐りゅう【風流】
ふうりゅうしどうけんでん【風流志道軒伝】‥リウ‥ダウ‥
談義本。風来山人(平賀源内)作。5巻5冊。1763年(宝暦13)刊。辻講釈師深井志道軒を主人公として、滑稽を交えて世相人心を諷刺的に暴露し描写。→志道軒
→文献資料[風流志道軒伝]
ふうりゅう‐じん【風流人】‥リウ‥
風流を解する人。風流な趣味を持つ人。
⇒ふう‐りゅう【風流】
ふうりゅう‐だな【風流棚】‥リウ‥
風流な装飾の施してある棚。
⇒ふう‐りゅう【風流】
ふうりゅうふかがわうた【風流深川唄】‥リウ‥ガハ‥
川口松太郎作の小説・戯曲。小説は1935年発表。戯曲は翌年初演、新派の代表作となる。深川の老舗料理屋の娘と料理番の恋を描く。
ふうりゅう‐ぼん【風流本】‥リウ‥
(→)浮世草子に同じ。
⇒ふう‐りゅう【風流】
ふうりゅう‐もの【風流物】‥リウ‥
祭礼の時、花籠などの種々の風流な装飾を施して持ち歩くもの。つくりもの。
⇒ふう‐りゅう【風流】
ふう‐りょく【風力】
風の力。風の強さ。
⇒ふうりょく‐かいきゅう【風力階級】
⇒ふうりょく‐はつでん【風力発電】
ふうりょく‐かいきゅう【風力階級】‥キフ
風速を目測するとき、その強弱を表す段階。陸上用と海上用とがあり、海上用はビューフォート風力階級といい、現在は陸上用もおおむねこれを用いる。地物・海波などの動きで風速を0〜12の13階級に分け、数が大きいほど風速大となる。
⇒ふう‐りょく【風力】
ふうりょく‐はつでん【風力発電】
風力を利用して発電機を稼動させる発電方式。
風力発電
撮影:小松義夫
⇒ふう‐りょく【風力】
ふう‐りん【風鈴】
小さい鐘のような形をして、中に舌の下がっている金属製・陶器製・ガラス製などの鈴。吊しておくと風に吹かれて快い音を発する。風鐸ふうたく。〈[季]夏〉。〈書言字考節用集〉。「軒下に―を下げる」
⇒ふうりん‐そう【風鈴草】
⇒ふうりん‐そば【風鈴蕎麦】
ふう‐りん【風輪】
〔仏〕
①三輪・四輪の一つ。仏教の宇宙観で、須弥山しゅみせん世界を支えて虚空に浮かぶとされる巨大な層。
②密教で、五輪の一つ。
⇒ふうりん‐ざい【風輪際】
ふう‐りん‐か‐ざん【風林火山】‥クワ‥
武田信玄が用いた軍旗に記された「孫子」の句「疾はやきこと如風かぜのごとく、徐しずかなること如林、侵掠しんりゃくすること如火、不動うごかざること如山」の略記、またその旗。
ふうりん‐ざい【風輪際】
〔仏〕この世界を支える風輪の際。世界の最下底の所。
⇒ふう‐りん【風輪】
ふうりん‐そう【風鈴草】‥サウ
キキョウ科の観賞用草本。高さ60〜90センチメートル。夏、紫または白色の鐘状の大花を開く。カンパニュラ。〈[季]夏〉
⇒ふう‐りん【風鈴】
ふうりん‐そば【風鈴蕎麦】
夜なき蕎麦の一種。行商するものが、その荷に風鈴をつけて歩くからいう。浮世風呂3「―を総じまひにして」
⇒ふう‐りん【風鈴】
フール【fool】
馬鹿。愚人。おろかもの。「エープリル‐―」
⇒フール‐プルーフ【foolproof】
ブール【George Boole】
イギリスの数学者。幼時、父より数学を習い、独学。王立協会会員。ブール代数を導入して記号論理学の開祖となる。不変式論を創始、確立。(1815〜1864)
⇒ブール‐だいすう【ブール代数】
プール【pool】
①水泳のために人工的に水を溜めた所。水泳競技場。〈[季]夏〉
②〔経〕カルテルなどの行う共同計算。
③(資金などを)蓄えておくこと。「資金を―する」
④たまり場所。「モーター‐―」
⇒プール‐サイド【poolside】
⇒プール‐せい【プール制】
⇒プール‐ねつ【プール熱】
⇒プール‐バー
ブールヴァール【boulevard フランス】
並木のある幅広い街路。
⇒ブールヴァール‐げき【ブールヴァール劇】
ブールヴァール‐げき【ブールヴァール劇】
(théâtre du boulevard フランス)パリのグラン‐ブールヴァール周辺の劇場で上演される、軽喜劇を主とした商業演劇。
⇒ブールヴァール【boulevard フランス】
プール‐サイド【poolside】
水泳プールで、水を張ってある部分の周囲のスペース。
⇒プール【pool】
ブールジェ【Paul Bourget】
フランスの作家・批評家。自然主義に抗して心理分析を重んじた。評論集「現代心理論集」のほか、小説「弟子」「駅路」など。(1852〜1935)
ブール‐じん【ブール人】
(Boer)
⇒ブーアじん
フールスキャップ【foolscap】
(道化師帽の意)
①(主にイギリスで)洋紙の標準判。13.5インチ×17インチ(34.3センチメートル×43.2センチメートル)の大きさ。もと道化師帽の透しが入っていたからいう。
②書籍のサイズの一つ。6.75インチ×8.25インチ(17.15センチメートル×21.6センチメートル)、または4.25インチ×6.75インチ(10.8センチメートル×17.15センチメートル)の大きさ。
プール‐せい【プール制】
経営の合理化、その他特定の共通目的遂行のために同種の企業が協定を結び、協定範囲内における収支を共同のものとなし(プール計算)、これによって生ずる損益を協定の割合に従って比例分配する制度。
⇒プール【pool】
ブール‐だいすう【ブール代数】
ブールが論理計算を形式化して導入した代数系。
⇒ブール【George Boole】
ブールデル【Emile-Antoine Bourdelle】
フランスの彫刻家。ロダンの助手となり、がっしりした構成の作風を示す。作「弓をひくヘラクレス」など。(1861〜1929)
プール‐ねつ【プール熱】
アデノ‐ウイルス3型・7型を主な原因とする小児の感染性熱性疾患。しばしば夏季プールで感染、4〜6日の潜伏期の後発熱し、咽頭炎・結膜炎・頸部リンパ節腫脹を伴う。咽頭結膜熱。
⇒プール【pool】
プール‐バー
(和製語pool bar プールはビリヤードの種目の一つ)ビリヤードの台を備えたバー。
⇒プール【pool】
フール‐プルーフ【foolproof】
誤った使用法への対処機能。使用者に完全性を求めずに、誤りの検出・訂正や使用法の制限などの機能を機械などに持たせること。
⇒フール【fool】
ブール‐マニエ【beurre manié フランス】
バターと小麦粉を同量ずつ練り合わせたもの。西洋料理で、ソースに濃度をつけるために用いる。
ブーレ【bourrée フランス】
17〜18世紀に流行したフランスの舞曲。速い2拍子の曲で、器楽曲として組曲などに取り入れられた。ブレー。
ブーレーズ【Pierre Boulez】
フランスの作曲家・指揮者。メシアンに師事し、第二次大戦後は前衛音楽の旗手として活躍。作「ル‐マルトー‐サン‐メートル(主のない槌)」「レポン」、著「徒弟の覚え書」「参照点」。(1925〜)
ふうれん‐こ【風蓮湖】
北海道東部の潟。東側が砂州で限られているが、幅約300メートルの水路で根室湾に通じており、汽水湖。11〜12月に白鳥が飛来。
ふう‐ろ【風炉】
①小さい溶解坩堝るつぼを加熱する炉。火格子の上へ数個の坩堝を置き、その周囲にコークスを入れて、セ氏約1400度の高温で熱する。↔地炉。
②⇒ふろ(風炉)
ふう‐ろ【風露】
涼しい風と露。
⇒ふうろ‐そう【風露草】
ふう‐ろう【封蝋】‥ラフ
松脂まつやににシェラック・テレビン油・マグネシアなどを混合し、顔料で着色したもの。瓶びんなどの密封や封緘ふうかんなどに用いる。封じ蝋。
ふう‐ろう【風浪】‥ラウ
①風と波。
②海面を吹いている風によって起こる波。
ブーローニュ【Boulogne】
①フランス北部、ドーヴァー海峡に臨む港湾都市。イギリスへの渡航地点。
②パリの西部、セーヌ川右岸の広大な森林公園。パリ市民の散策地。
ふうろ‐そう【風露草】‥サウ
①フウロソウ科の数種の植物の総称。山地の草原に自生し、葉は掌状裂。紅紫色、5弁の花をつける。ハクサンフウロ・アサマフウロ・シコクフウロなど。また、ヨーロッパ原産のオランダフウロを単にこの名で呼ぶことがある。イブキフウロ。
②ゲンノショウコの誤称。
⇒ふう‐ろ【風露】
ふ‐うん【不運】
運の悪いこと。ふしあわせ。非運。「身の―」↔幸運
ふ‐うん【浮雲】
うきぐも。不安なこと、定めなくうつろいやすいもののたとえ。太平記27「―の富貴、忽ちに夢の如くなりにけり」。「―流水」
ぶ‐うん【武運】
武士としての運命。戦いでの勝敗の運。「―つたなく敗れる」
⇒ぶうん‐ちょうきゅう【武運長久】
ぶうん‐ちょうきゅう【武運長久】‥チヤウキウ
武運が長く続くこと。「―を祈る」
⇒ぶ‐うん【武運】
ふえ【吭】
のどぶえ。太平記26「眉間、―のはづれ射られて、抜くほどの気力もなし」
ふえ【笛】
①吹奏楽器の総称。簧したを持つ笙しょう・篳篥ひちりきも含める。縦笛(尺八など)と横笛とがある。継体紀「毛野の若子わくこい―吹き上る」。平家物語4「漢竹の―をふたつ持たせ給へり」→横笛よこぶえ。
②合図のために吹き鳴らす道具。呼子よびこ。ホイッスル。
⇒笛吹けども踊らず
ふえ【鰾】
魚類のうきぶくろ。
ふ‐え【不壊】‥ヱ
こわれないこと。堅固なこと。「金剛―」
フエ【Hue・順化】
ベトナム中部の都市。フエ川の左岸、河口から16キロメートル。19世紀、グエン(阮)王朝の首都。ベトナム戦争の激戦地。王城・寺院など史跡が多く、世界遺産。人口21万9千(1992)。ユエ。
フエ
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フェア【fair】
①公平なさま。公正なさま。公明正大。正々堂々。
②テニス・野球で、サーブや打球が規定の場所に入ること。↔ファウル。
⇒フェア‐ウェイ【fairway】
⇒フェア‐グラウンド
⇒フェア‐ディール【Fair Deal】
⇒フェア‐プレー【fair play】
フェア【fair】
①定期市。
②見本市。共進会。
フェア‐アイル【Fair Isle】
(イギリス、スコットランドのフェア島で編まれたことから)編み込みの一種。多色を使った細かい模様で、一つのパターンを1〜4段ごとに色を替えて編む。
フェア‐ウェイ【fairway】
ゴルフ場で、ティーからグリーンまで、短く刈り込んだ芝生の地帯。
⇒フェア【fair】
フェア‐グラウンド
(和製語fair ground)野球のグラウンドで、2本のファウル‐ラインの内側の区域。↔ファウル‐グラウンド。
⇒フェア【fair】
フェア‐ディール【Fair Deal】
アメリカのトルーマン大統領が、ニュー‐ディール政策の継承を目指して1949年に提言した一連の経済・社会政策。
⇒フェア【fair】
フェアバンク【John King Fairbank】
アメリカの中国研究者。ハーヴァード大学教授。第二次大戦中、戦時情報局に勤務。1941〜46年、重慶のアメリカ大使館補佐官。著「合衆国と中国」「中国回想録」など。(1907〜1991)
フェアバンクス【Fairbanks】
アメリカ合衆国アラスカ州中央部の都市。アラスカ鉄道・アラスカ‐ハイウェーの北の終点。アラスカ大学がある。
フェア‐プレー【fair play】
①運動競技で、正々堂々たるふるまい。
②公明正大な行為・態度。
⇒フェア【fair】
フェアリー【fairy】
仙女。妖精。
⇒フェアリー‐テール【fairy tale】
⇒フェアリー‐ランド【fairyland】
フェアリー‐テール【fairy tale】
おとぎばなし。妖精物語。
⇒フェアリー【fairy】
フェアリー‐ランド【fairyland】
妖精の国。お伽の国。
⇒フェアリー【fairy】
ふ‐えい【浮泳】
水にうかんで泳ぐこと。
ふ‐えい【浮影】
水にうかんだかげ。
ふ‐えい【富栄】
富み栄えること。
ふ‐えい【賦詠】
詩歌をつくりよむこと。また、よんだ詩歌。
ぶ‐えい【武衛】‥ヱイ
兵衛府ひょうえふの唐名。
フェイク【fake】
⇒フェーク
ふ‐えいせい【不衛生】‥ヱイ‥
衛生面での配慮がないこと。「―な環境」
フェイディアス【Pheidias】
古代ギリシアの彫刻家。古典期彫刻の完成者。パルテノン神殿再建の総監督。代表作は黄金象牙製のオリンピアの「ゼウス像」とパルテノンの「アテナ」。フィディアス。(前500頃〜前432頃)
ぶえい‐でん【武英殿】
北京の紫禁城の南西隅にある宮殿。清の乾隆(1736〜1796)年間ここに設けられた刻書処から出版された書籍は殿版と呼ばれ、木活字を用いて印刷された(「武英殿聚珍版全書」など)。
ふえいよう‐か【富栄養化】‥ヤウクワ
湖沼や内湾で貧栄養が富栄養に遷移すること。栄養分を含む排水が流れ込むことによっても起こり、プランクトンが増殖して、水質を汚濁させる。
ふえいよう‐こ【富栄養湖】‥ヤウ‥
湖沼型の一つ。水中の栄養分が豊富で、生存するプランクトンや魚類の量が多いもの。熱帯地方では深湖も見られるが、温帯地方では浅く、水は緑色・黄緑色を呈する。霞ヶ浦・諏訪湖の類。↔貧栄養湖
フェイント【feint】
(「偽りの」「見せかけの」の意)フェンシング・ボクシング・球技などで、相手をまどわし牽制するための動作。「―をかける」
フェーヴル【Lucien Febvre】
フランスの歴史家。アナール学派の祖の一人。歴史学と人文地理学とを結合し、新しい社会史への道を開いた。著「大地と人類の進化」など。(1878〜1956)
フェーク【fake】
①にせもの。模造品。
②スポーツ競技で、相手をまどわすため、見せかけの動作をすること。フェイント。
⇒フェーク‐ファー【fake fur】
フェーク‐ファー【fake fur】
人工毛皮の総称。イミテーション‐ファー。
⇒フェーク【fake】
フェージン【Konstantin A. Fedin】
ロシア(ソ連)の小説家。革命期における知識人の運命を描く。長編「都市と歳月」「異常な夏」など。(1892〜1977)
フェージング【fading】
⇒フェーディング
フェース【face】
①顔。面つら。容貌。「ポーカー‐―」
②時計の文字盤。
③額面。券面。
⇒フェース‐シート【face sheet】
⇒フェース‐バリュー【face value】
⇒フェース‐ペインティング【face painting】
フェーズ【phase】
①様相。局面。
②〔理〕相。位相。
フェース‐シート【face sheet】
社会調査の対象者の性・年齢・学歴・職業など基礎的な属性を記入する票。
⇒フェース【face】
フェース‐バリュー【face value】
証券・手形などの額面価格。
⇒フェース【face】
フェース‐ペインティング【face painting】
顔に絵を描いたり色を塗ったりすること。
⇒フェース【face】
フェータリスト【fatalist】
宿命論者。運命論者。
フェーディング【fading】
(「薄れること」の意)
①電波を受信するとき、異なった伝播路を通ったいくつかの電波が相互に干渉することにより受信電界が時間的に変動する現象。フェージング。
②写真の原板・スライド・印画の画像が、使用・保存中に薄くなっていく現象。退色。
フェート【Afanasii A. Fet】
ロシアの詩人。芸術至上主義を掲げ、リアリズム小説全盛の時代に自然や愛を主題にした甘美で神秘的な抒情詩の孤塁を守った。詩集「夕べの灯」のほか、回想記、ショーペンハウアーの翻訳がある。(1820〜1892)
フェード【fade】
(「しぼむ」「薄れる」の意)ゴルフで、右(左)打者が打ったボールが、落ち際にわずかに右(左)へ曲がること。↔ドロー。
⇒フェード‐アウト【fade-out】
⇒フェード‐イン【fade-in】
フェード‐アウト【fade-out】
映画や演劇で、場面が次第に暗くなり消えていくこと。溶暗。また、音楽などの音が次第に小さくなっていくこと。
⇒フェード【fade】
フェード‐イン【fade-in】
映画や演劇で、場面が次第に明るくなってくること。溶明。また、音楽などの音が次第に大きくはっきりしてくること。
⇒フェード【fade】
フェートンごう‐じけん【フェートン号事件】‥ガウ‥
文化5年(1808)8月、イギリス軍艦フェートン(Phaeton)号が長崎港に侵入した事件。ナポレオンの支配下に入ったオランダ船拿捕だほが目的で、港内を捜査し、薪水・糧食を強要したのち去った。長崎奉行松平康英は責を負って自刃し、警備担当藩の佐賀藩主鍋島斉直は逼塞ひっそくを命ぜられた。異国船打払令発布の一因となった。
フェーブル【fable】
寓話。たとえ話。
フェーリング‐えき【フェーリング液】
糖の検出・定量に用いる試薬。硫酸銅溶液のA液とロッシェル塩・水酸化ナトリウム溶液のB液とを使用時に混ぜて用いる。ドイツの化学者フェーリング(H. von Fehling1812〜1885)の発明。
フェール‐セーフ【fail-safe】
安全装置の一種。たとえ誤りや失敗が起きても、安全を保障するための機構。機械やシステムを暴走させないための歯止めや異常時の自動停止機能を含む。
フェーン【Föhn ドイツ】
(アルプス地方で付けられた名称)おろしの一種。山腹から吹きおろす乾燥した高温の風。山腹を昇るとき雨を降らせて乾燥した空気が反対側の山腹を下るとき断熱圧縮によって温度が上昇するもの。山間の盆地などにしばしば高温をもたらす。風炎。↔ボラ
ふえ‐かた【笛方】
能楽の囃子方はやしかた。笛を専門に演奏する人。→能楽(表)
ふ‐えき【不易】
かわらないこと。不変。「万古―」
⇒ふえき‐りゅうこう【不易流行】
ふ‐えき【扶掖】
たすけること。扶持すること。扶助。
ふ‐えき【賦役】
⇒ふやく。
⇒ふえき‐こうさつ【賦役黄冊】
⇒ふえき‐ぜんしょ【賦役全書】
ぶ‐えき【夫役】
⇒ぶやく。
⇒ぶえき‐げんぴん【夫役現品】
ぶ‐えき【無射】
①〔音〕中国の音名の一つ。十二律の下から11番目の音。日本の十二律の神仙しんせんに相当。→十二律(表)。
②陰暦9月の異称。
ぶえき‐げんぴん【夫役現品】
〔法〕特定の地方公共事業の用に供するために課せられる労務または物品の提供。金銭納付で代えることができる。現在では、水害予防組合・土地改良区のみに認められている。ふえきげんぴん。
⇒ぶ‐えき【夫役】
ふえき‐こうさつ【賦役黄冊】‥クワウ‥
(→)黄冊に同じ。
⇒ふ‐えき【賦役】
ふえき‐ぜんしょ【賦役全書】
明末に作られた賦役台帳。一条鞭法の施行に伴って普及。清代には府州県を単位として全国的に作成された。
⇒ふ‐えき【賦役】
ふえき‐りゅうこう【不易流行】‥リウカウ
(芭蕉の俳諧用語)不易は詩の基本である永遠性。流行はその時々の新風の体。共に風雅の誠から出るものであるから、根元においては一つであるという。
⇒ふ‐えき【不易】
ふえ‐ざ【笛座】
能舞台で笛方のすわる所。囃子はやし座の右端(笛柱寄り)。
フェザー【feather】
羽。羽毛。
⇒フェザー‐きゅう【フェザー級】
フェザー‐きゅう【フェザー級】‥キフ
(featherweight)ボクシングなどの体重別階級の一つ。ボクシングのプロでは122ポンドを超え126ポンドまで、アマでは54キログラムを超え57キログラムまで。
⇒フェザー【feather】
ふえ‐さし【笛差】
扇を帯の右の脇にさすこと。→笏差しゃくざし→藤差ふじさし
ふえ‐しょう【笛生】‥シヤウ
古代の雅楽寮に属して笛を学習した者。ふえのしょう。
フェズ【Fez】
アフリカ北西端、モロッコ王国北部の内陸都市。13〜14世紀に発展、多数のモスクとマドラサがある。旧市街地は迷宮として著名で、世界遺産。人口118万5千(2000)。ファス。
フェズ
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フェスタ【festa イタリア】
祭典。はなやかな催し物。フェスティバル。
フェスティバル【festival】
祝祭。祭典。
ふえ‐だくみ【笛匠】
笛を吹く人。ふえふき。夫木和歌抄1「節会にはその国栖くず人―はまゐりて」
ふえ‐たけ【笛竹】
①竹製の笛。転じて音楽。源氏物語梅枝「なほ吹きとほせよはの―」
②笛にする竹。ふえだけ。義経記5「矢の箆のの太さは―などのやうなるが」
フェチ
(→)フェティシズム3の略。また一般に、特定のものに異常な愛着を示すこと。「辞典―」
ふ‐えつ【斧鉞・鈇鉞】‥ヱツ
①おのとまさかり。
②征伐。また、重刑。昔、中国で刑具として、おのとまさかりが出征の大将に授けられたことからいう。太平記10「義貞今いま臣たる道を尽さん為に、―を把つて敵陣に臨む」
③(文章などの)手入れ。添削。修正。「―を加える」
ふ‐えつ【傅説】
殷の武丁(高宗)の賢相。土木工事の人夫(刑徒)から宰相に登り、殷の中興の業を完成したという。
フェットチーネ【fettuccine イタリア】
(細いリボンの意)パスタの一種。幅が1センチメートル足らずの平らな麺。イタリア中南部での呼称。
ふえつねん‐らん【不越年卵】‥ヱツ‥
(フオツネンランとも)蚕などの昆虫で、産み下されて年内に孵化する卵。着色しないので生種なまだねともいう。
ふ‐えて【不得手】
①得手でないこと。不得意。「―な種目」
②嗜たしなまないこと。好きでないこと。「酒は―だ」
フェデ【Jacques Feyder】
フランスの映画監督。ベルギー生れ。作「外人部隊」「ミモザ館」「女だけの都」など。フェデル。(1885〜1948)
フェティシズム【fetishism】
①呪物じゅぶつ崇拝。
②物神崇拝。
③異性の衣類・装身具などに対して、異常に愛着を示すこと。性的倒錯の一種。
フェティッシュ【fetish】
(→)呪物じゅぶつ。
フェデレーション【federation】
連合。連邦。
ふえ‐どう【笛籐】
重籐しげどうの一種で、弓を黒く塗り、巻いた籐を赤く塗った弓のつくり。
フェド‐カップ【Fed Cup】
テニスで、女子の国別対抗戦。また、その優勝杯。1963年フェデレーション‐カップとして開始。95年現名に改称。主催は国際テニス連盟(ITF)。フェド杯。→デビス‐カップ
フェナセチン【phenacetin】
解熱剤。鎮静・鎮痛作用を有し、神経痛・頭痛・不眠などに用いる。アセチルパラフェネチジン。
フェナントレン【phenanthrene】
分子式C14H10 3個のベンゼン環が縮合した芳香族炭化水素。アントラセンの異性体。無色の結晶。コールタールに含まれる。染料・医薬の合成原料。
フェニキア【Phoenicia】
レバノン山脈の西、シリア地方の地中海沿岸に沿う狭長な地域の古代の称。また、そこにセム系のフェニキア人が前3000年頃に建てた、シドン・ティルスなど都市国家の総称。航海にすぐれ、前13世紀から海上貿易を営み、西は地中海から大西洋まで進出、東はペルシア・セイロンに至る。ギリシアの台頭によって次第に衰え、前64年ローマに併合。
⇒フェニキア‐ご【フェニキア語】
⇒フェニキア‐もじ【フェニキア文字】
フェニキア‐ご【フェニキア語】
(Phoenician)紀元前12世紀から後5世紀にかけてフェニキア地方で用いられた言語。セム語派の北西セム語群に属する。
⇒フェニキア【Phoenicia】
フェニキア‐もじ【フェニキア文字】
フェニキア語を表記するのに用いられた文字。フェニキアやイラク・モロッコなどから発掘された碑文に残る。ギリシア文字に取り入れられ、今日のローマ字の基礎となる。
⇒フェニキア【Phoenicia】
フェニックス【Phoenix】
①エジプトの伝説的な霊鳥。アラビアの砂漠にすみ、500年生きると、その巣に火をつけて焼け死んだのち、生まれ変わるという。不死永生の象徴。不死鳥。フォイニクス。
②〔植〕ヤシ科フェニックス属の植物(その学名)。カナリー‐ヤシ・シンノウヤシなど。暖地の庭木・街路樹などとして栽植。このほか、ナツメヤシなど約15種を含む。
フェニックス
撮影:関戸 勇
フェニックス【Phoenix】
アメリカ合衆国南西部、アリゾナ州の州都。同州の中央に位置する。19世紀半ばに創設された農業・工業都市。人口132万(2000)。
フェニドン【Phenidon】
写真現像薬の一つ。ヒドロキノンと組み合わせて白黒写真用の現像液を作る。商標名。
フェニルアラニン【phenylalanine】
芳香族アミノ酸の一つ。卵白などの蛋白質に含まれ、生体内では代謝経路の中でチロシンに変わる。必須アミノ酸の一つ。
フェニル‐き【フェニル基】
(phenyl group)ベンゼンから水素1原子を除いた残基。化学式C6H5‐
フェニルケトン‐にょう‐しょう【フェニルケトン尿症】‥ネウシヤウ
(phenylketonuria)遺伝性のアミノ酸代謝障害の一つ。血液や脳にフェニルアラニンが蓄積し、尿にフェニルピルビン酸を排出。生後、頭髪や皮膚の色素減少がみられ、知的障害を来す。
フェヌロン【François de Salignac de La Mothe-Fénelon】
フランスの宗教家・文学者。ルイ14世の孫の教育係として「テレマック物語」を書いたが、その政治批判的内容のために王の不興を得た。(1651〜1715)
フェノール【phenol】
①分子式C6H5OH フェノール類の代表的なもの。特有の臭気をもつ無色の結晶。有毒。水に少し溶け、弱い酸性を示す。アルカリと塩をつくる。コールタールの分留により得られる。最近の重要な工業的製法はベンゼンとプロピレンから合成するクメンを経由する方法である。殺菌・防腐剤、フェノール樹脂・サリチル酸・染料などの製造原料に用いる。石炭酸。
②広義には、芳香族炭化水素環の水素原子を水酸基で置換した形の化合物の総称。水酸基の数によって1価フェノール、2価フェノールなどという。塩化鉄(Ⅲ)により特有の呈色反応を示す。
⇒フェノール‐じゅし【フェノール樹脂】
⇒フェノール‐フタレイン【phenolphthalein】
フェノール‐じゅし【フェノール樹脂】
フェノール・クレゾールなどのフェノール類とホルムアルデヒドとを触媒によって縮重合させた熱硬化性樹脂。成型材料・接着剤などとする。ベークライトは商標名。石炭酸樹脂。
⇒フェノール【phenol】
フェノール‐フタレイン【phenolphthalein】
無色の結晶。水に溶けにくく、希水酸化ナトリウム水溶液に溶けて鮮紅色を呈する。酸・塩基指示薬として用いる。酸性色は無色、塩基性色は紅色。
⇒フェノール【phenol】
ふえ‐の‐くさり【吭の鎖】
(気管が鎖状になっているからいう)のどぶえの部分。浄瑠璃、菅原伝授手習鑑「九寸五分取直し、―をはね切つて」
ふえ‐の‐し【笛の師】
①古代、雅楽寮の笛を吹くことを教授する職員。
②笛を吹く人。笛を吹くことに長じた人。
ブエノス‐アイレス【Buenos Aires】
南米、アルゼンチン共和国の首都。肥沃なパンパスを後背地にし、ラプラタ川右岸に位置。19世紀後半以降水陸交通の要衝で、南米の文化的中心地として発達。人口296万5千(1991)。
フェノチアジン【phenothiazine】
分子式C12H9NS 黄色板状結晶。殺菌・駆虫薬として、また統合失調症の治療薬として用いる。
フェノメノン【phenomenon】
(→)現象。
フェノロサ【Ernest Francisco Fenollosa】
アメリカの哲学者・東洋美術研究家。1878年(明治11)来日。東大に政治学・理財学・哲学を講じる。傍ら日本美術の研究に意を注ぎ、岡倉天心とともに東京美術学校を創設、伝統絵画の再評価などに尽力。のちボストン美術館日本美術部主管。著「美術真説」「東亜美術史綱」など。(1853〜1908)
ふえ‐ばしら【笛柱】
能舞台の向かって右奥、笛座の側の柱。→能舞台(図)
フェビアン‐きょうかい【フェビアン協会】‥ケフクワイ
(Fabian Society)1884年に設立されたイギリスの改良主義的な社会主義団体。バーナード=ショー・ウェッブ夫妻らが指導。国民を説得することにより、政治機構の完全な民主化、産業の社会化を漸進的に実現することを目的とする。古代ローマの執政官ファビウスの名に因む。
フェヒナー【Gustav Theodor Fechner】
ドイツの心理学者・哲学者。現代の実験心理学の土台をなす精神物理学の創始者。物心並行論的形而上学説、実験的な「下からの美学」を唱えた。(1801〜1887)
⇒フェヒナー‐の‐ほうそく【フェヒナーの法則】
フェヒナー‐の‐ほうそく【フェヒナーの法則】‥ハフ‥
感覚量または心理量は刺激の強さの対数に比例するという法則。フェヒナーがウェーバーの法則から発展させた精神物理学的法則。ウェーバー‐フェヒナーの法則ともいう。→ウェーバーの法則
⇒フェヒナー【Gustav Theodor Fechner】
ふえ‐ふき【笛吹き】
①笛を吹く人。笛を吹くことを業とする人。笛を吹くことの巧みな人。万葉集16「―と我わを召すらめや」
②〔動〕ヤガラの別称。
ふえふき【笛吹】
山梨県中央部の市。笛吹川流域に位置し、モモ・ブドウ・カキなどの果樹やバラ・キクなどの花卉かき栽培が盛ん。人口7万2千。
⇒ふえふき‐がわ【笛吹川】
ふえふき‐がわ【笛吹川】‥ガハ
山梨県北部の川。秩父山地の甲武信ヶ岳こぶしがたけに発源、甲府盆地東半部を潤し、鰍沢かじかざわで釜無川と合流、富士川となる。長さ55キロメートル。
⇒ふえふき【笛吹】
ふうふ‐べっせい【夫婦別姓】🔗⭐🔉
ふうふ‐べっせい【夫婦別姓】
夫婦が同一の氏を称することなく、それぞれ婚姻前の氏を称することを認める制度。
⇒ふう‐ふ【夫婦】
ふうふ‐ほけん【夫婦保険】🔗⭐🔉
ふうふ‐ほけん【夫婦保険】
生命保険の一種。一つの契約で夫婦二人が被保険者となり相互に補償し合う。ただし、どちらかが主契約者となる。連生型保険。
⇒ふう‐ふ【夫婦】
ふうふ‐まど【夫婦窓】🔗⭐🔉
ふうふ‐まど【夫婦窓】
二つ続きの窓。
⇒ふう‐ふ【夫婦】
ふうふ‐ようし【夫婦養子】‥ヤウ‥🔗⭐🔉
ふうふ‐ようし【夫婦養子】‥ヤウ‥
夫婦共に養子である者。
⇒ふう‐ふ【夫婦】
ふうふ‐わかれ【夫婦別れ】🔗⭐🔉
ふうふ‐わかれ【夫婦別れ】
夫婦が離別すること。離婚。
⇒ふう‐ふ【夫婦】
広辞苑に「フウフ」で始まるの検索結果 1-17。