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ちゅう‐にん【仲人・中人】🔗⭐🔉
ちゅう‐にん【仲人・中人】
①なかだちをする人。なこうど。〈日葡辞書〉
②仲裁をする人。
なか‐びと【中人・仲人】🔗⭐🔉
なか‐びと【中人・仲人】
なかだちとなる人。なこうど。ちゅうにん。催馬楽、浅水「―立てて」
なこうど【仲人・媒】ナカウド🔗⭐🔉
なこうど【仲人・媒】ナカウド
(ナカビトの音便)なかに立って橋渡しをする人。主として結婚の媒介をする人。媒妁ばいしゃく人。落窪物語2「誰が―してしはじめしぞ」。「―を頼まれる」
⇒なこうど‐おや【仲人親】
⇒なこうど‐ぐち【仲人口】
⇒なこうど‐さわぎ【仲人騒】
⇒仲人は宵の口
なこうど‐おや【仲人親】ナカウド‥🔗⭐🔉
なこうど‐おや【仲人親】ナカウド‥
媒酌人のこと。杯親さかずきおや。
⇒なこうど【仲人・媒】
なこうど‐ぐち【仲人口】ナカウド‥🔗⭐🔉
なこうど‐ぐち【仲人口】ナカウド‥
仲人が縁談をまとめるために、ほどよくとりなしていうことば。多くは、あてにならないことにいう。桂庵口けいあんぐち。
⇒なこうど【仲人・媒】
なこうど‐さわぎ【仲人騒】ナカウド‥🔗⭐🔉
なこうど‐さわぎ【仲人騒】ナカウド‥
仲人の仲裁を要するほどの夫婦喧嘩。
⇒なこうど【仲人・媒】
○仲人は宵の口なこうどはよいのくち
結婚の仲人の仕事は式の夜の宵に終わるもの、早く引き揚げるがよい。
⇒なこうど【仲人・媒】
○仲人は宵の口なこうどはよいのくち🔗⭐🔉
○仲人は宵の口なこうどはよいのくち
結婚の仲人の仕事は式の夜の宵に終わるもの、早く引き揚げるがよい。
⇒なこうど【仲人・媒】
なごえ‐りゅう【名越流】‥リウ
浄土宗鎮西派六流の一つ。良忠の門下の尊観(1239〜1316)を流祖とし、鎌倉名越の善導寺に住して教えを弘めたからいう。善導寺流。
なご‐おや【名子親】
名子の所属する家の主人。
な‐こく【奴国】
⇒なのくに
な‐こくし【名国司】
(ミョウコクシとも。名ばかりの国司の意)年官により名義上だけ補任されて、その職にあたらない国司。
な‐ごし【夏越・名越】
「夏越の祓」の略。〈[季]夏〉。忠見集「みな月の―はらふるかみのごと」
⇒なごし‐の‐かぐら【夏越の神楽】
⇒なごし‐の‐せっく【夏越の節供】
⇒なごし‐の‐つき【夏越の月】
⇒なごし‐の‐はらえ【夏越の祓】
⇒なごし‐の‐みそぎ【夏越の御禊】
なご・し【和し】
〔形ク〕
①ないでいる。なごやかである。おだやかである。枕草子306「さばかり―・かりつる海ともみえずかし」。更級日記「猫のいと―・う鳴いたるを」
②やわらかである。源氏物語梅枝「高麗こまの紙のはだこまかに―・うなつかしきが」
なご‐じ【那古寺】
千葉県館山市にある真言宗の寺。717年(養老1)行基の創建と伝え、円仁の再興になるといわれる。坂東三十三所第33番の札所。なこでら。
なごし‐の‐かぐら【夏越の神楽】
夏越の祓に行う神楽。忠見集「みな上のここら流れて行く水にいとど―をぞする」
⇒な‐ごし【夏越・名越】
なごし‐の‐せっく【夏越の節供】
陰暦6月晦日の行事。民間では、この日は河童かっぱ(水神)が山から下りると言い伝え、人・牛馬の水浴・みそぎが行われた。→なごしのはらえ。
⇒な‐ごし【夏越・名越】
なごし‐の‐つき【夏越の月】
(夏越の祓の行われる月の意)陰暦6月の異称。宇津保物語祭使「人はいさ―ぞたのまれし」
⇒な‐ごし【夏越・名越】
なごし‐の‐はらえ【夏越の祓】‥ハラヘ
毎年6月晦日に行われる大祓の神事。神社では参詣人に茅ちの輪をくぐらせて祓い浄める。邪神を和なごめるために行うから名づけた。夏祓。みなづきのはらえ。茅の輪くぐり。輪越祭。〈[季]夏〉
⇒な‐ごし【夏越・名越】
なごし‐の‐みそぎ【夏越の御禊】
(→)「夏越の祓」に同じ。源氏物語順集「岩波の立ち返るせは井堰いぜきより―すとや聞くらむ」
⇒な‐ごし【夏越・名越】
なご・す【和す】
〔他四〕
なごやかにする。おだやかにする。春雨物語「あらえびす等をよく―・し給ふ」
なこそ‐の‐せき【勿来関】
(勿来は夷人来るなかれの意とも波越の意ともいう)古代の奥羽三関の一つ。遺称地は福島県いわき市勿来の九面ここづら付近とされるが、諸説がある。もと菊多の関と称した。源義家の「吹く風をなこその関と思へども道もせに散る山桜かな」(千載集巻2)などで名高い。(歌枕) 枕草子111「関は…それを―といふにやあらん」
な‐ことば【名詞】
名詞めいしの旧称。
なご‐の‐うみ【那古の海】
大阪市住吉区の、今は陸地となった海浜。(歌枕)
なご‐の‐うら【奈呉の浦】
富山県高岡市北東部伏木ふしき港から射水いみず市にかけての地。今の放生津ほうじょうづ潟が万葉集の奈呉の江の残り。(歌枕)
なご・む【和む】
[一]〔自五〕
なごやかになる。おだやかになる。やわらぐ。なぐ。源氏物語夕霧「おのづから―・みつつ物し給ふを」。「心が―・む」
[二]〔他下二〕
なごやかにする。なだめる。やわらげる。雨月物語4「―・めつおどしつかはるがはる物うちいへど」
なごや【名古屋】
愛知県西部の市。濃尾平野の南東端に位置する。県庁所在地。政令指定都市の一つ。古くは那古野、ついで名児屋・名護屋と書いた。もと御三家の筆頭尾張徳川氏62万石の城下町。中部日本の商業・交通・行政の中心で、中京工業地帯の中核。人口221万5千。中京。
⇒なごや‐あんどん【名古屋行灯】
⇒なごや‐おうぎ【名古屋扇】
⇒なごや‐おび【名古屋帯】
⇒なごや‐おんど【名古屋音頭】
⇒なごや‐こうぎょう‐だいがく【名古屋工業大学】
⇒なごや‐こうぎょう‐ちたい【名古屋工業地帯】
⇒なごや‐コーチン【名古屋コーチン】
⇒なごや‐じけん【名古屋事件】
⇒なごや‐じょう【名古屋城】
⇒なごや‐じんく【名古屋甚句】
⇒なごや‐せん【名古屋扇】
⇒なごや‐だいがく【名古屋大学】
なごや【名古屋】
姓氏の一つ。
⇒なごや‐げんい【名古屋玄医】
⇒なごや‐さんざ【名古屋山三】
なごや【名護屋】
佐賀県北部、東松浦半島北端の海岸沿いの村(現、唐津市)。中世、松浦まつら党の一族、名護屋氏の本拠地。豊臣秀吉は朝鮮出兵の際この地に本営をおき、名護屋城を築いた。那古邪。
⇒なごや‐おび【名護屋帯】
な‐ごや【魚小屋】
出稼ぎの漁夫の宿泊所。また、魚の集散を便にするために造った小屋。納屋なや。番屋。
なご‐や【和や】
(ヤは接尾語)やわらかなこと。また、やわらかなさま。万葉集4「むしぶすま―が下に臥せれども」
なごや‐あんどん【名古屋行灯】
江戸中期以後用いられた角行灯かくあんどんの一種。火袋の框かまちを細い鉄で造ったものの称。
⇒なごや【名古屋】
なごや‐おうぎ【名古屋扇】‥アフギ
⇒なごやせん。
⇒なごや【名古屋】
なごや‐おび【名古屋帯】
総丈340センチメートルくらいの女帯。お太鼓になる部分すなわち丈の3分の1くらいを並幅とし、あとの部分は半幅に仕立てたもの。大正初年に名古屋で考案され、流行し始めた。→名護屋帯なごやおび。
⇒なごや【名古屋】
なごや‐おび【名護屋帯】
室町末期から江戸初期に行われた、糸を丸打または平打にし、両端にふさをつけた帯。白・紅または青・黄・赤などの色糸をまぜて組んだ細組紐で、後ろまたは横で諸羂もろわなに結び垂れた。夏帯で、男も用いた。もと名護屋で産したからいう。→名古屋帯
⇒なごや【名護屋】
なごや‐おんど【名古屋音頭】
名古屋で行われた音頭。宝永(1704〜1711)の頃、京都の蔦山音頭が名古屋に入って踊音頭を生じたものという。
⇒なごや【名古屋】
なご‐やか【和やか】
気分がやわらいでいるさま。おだやか。のどやか。ものやわらか。源氏物語賢木「なつかしう―にぞおはします」。「―な雰囲気」「―に話し合う」
なごや‐げんい【名古屋玄医】
江戸前期の医家。号、丹水。京都の人。古医方の先駆者。後漢の張仲景が説く傷寒論を重んじた。著「纂言方考」「金匱註解」など。(1628〜1696)
⇒なごや【名古屋】
なごや‐こうぎょう‐だいがく【名古屋工業大学】‥ゲフ‥
国立大学法人の一つ。前身は1905年(明治38)創立の名古屋高等工業学校。49年新制大学。2004年法人化。名古屋市昭和区。
⇒なごや【名古屋】
なごや‐こうぎょう‐ちたい【名古屋工業地帯】‥ゲフ‥
(→)中京工業地帯に同じ。
⇒なごや【名古屋】
なごや‐コーチン【名古屋コーチン】
鶏の一品種。コーチン種と在来種の地鶏との雑種を名古屋地方で改良したもの。現在は名古屋種として固定。体丸く、羽は褐色。卵肉兼用。
名古屋コーチン
撮影:小宮輝之
⇒なごや【名古屋】
なごや‐さんざ【名古屋山三】
出雲阿国いずものおくにと歌舞伎踊を創始したとされる伝説的人物。阿国歌舞伎の舞台に名古屋山三郎の亡霊を登場させたことの誤伝という。史実の山三郎は名越氏。蒲生氏郷がもううじさとの小姓。美男の伊達者で、浪人ののち美濃兼山城主森忠政に出仕、刃傷事件で死亡。(1572〜1603)
⇒なごや【名古屋】
なごや‐じけん【名古屋事件】
自由民権運動の激化事件の一つ。1884年(明治17)名古屋地方の自由党左派が政府転覆を計画し、強盗などを働いたかどで逮捕され、3名が死刑、奥宮おくのみや健之ら23名が無期懲役などに処せられた。
⇒なごや【名古屋】
なごや‐じょう【名古屋城】‥ジヤウ
名古屋市中区にある城。1609年(慶長14)徳川家康が天下普請による築城を命じ、14年(慶長19)完成、第9子義直(尾張徳川氏)が入城した。加藤清正は本丸の石垣構築に従事。天守閣上の金の鯱しゃちにより金城の名をうたわれた。本丸御殿は当時の殿舎建築の代表的なもの。太平洋戦争で焼失、戦後再建。内部の障壁画は近世初期の絵画として貴重。蓬左城。楊柳城。
名古屋城
撮影:山梨勝弘
⇒なごや【名古屋】
なごや‐じんく【名古屋甚句】
名古屋地方の俗謡。相撲甚句から生まれたという。明治20年代の初め、東京にも移入。
⇒なごや【名古屋】
なごや‐せん【名古屋扇】
名古屋で作られる、骨が密で、地紙に渋をひいた扇おうぎ。
⇒なごや【名古屋】
なごや‐だいがく【名古屋大学】
国立大学法人の一つ。前身は1871年(明治4)設置の仮病院・仮医学校を起源とし、1939年に創設された名古屋帝国大学。49年旧制の第八高等学校・名古屋経専・岡崎高師を統合して新制大学となる。2004年法人化。本部は名古屋市千種区。
⇒なごや【名古屋】
なご‐らん【名護蘭】
(沖縄の名護岳に生えるからいう)ラン科の常緑多年草。暖地の樹上や岩上に着生。茎は短く数センチメートル、葉は3〜5枚がつき、革質長楕円形。夏、紅紫色の斑点のある緑白色の花を総状に開く。香気が強い。
なごり【名残・余波】
(ナミ(波)ノコリ(残)の約という)
➊(「余波」と書く)
①風が静まって後も、なおしばらく波の立っていること。また、その波。万葉集7「なごの海の朝けの―」
②波が退いて後に汀みぎわに残る波。また、残された海藻など。万葉集6「難波潟潮干の―」
➋①物事の過ぎ去った後、なおその気配や影響などの残ること。余韻。万葉集11「待ちし夜の―そ今も寝いねかてにする」。方丈記「かくおびたたしくふる事は、しばしにて止みにしかども、その―しばしは絶えず」。「昔の―をとどめる」
②特に、人との別れを惜しむ気持。源氏物語若紫「―も慰めがたう泣き居給へり」。「―が尽きない」
③もれ残ること。もれ残り。源氏物語紅葉賀「―なく内にも宮人も喜び聞え給ふ」
④別れること。また、別れとなること。ものごとの終り。天草本平家物語「―を惜しみ、涙を流されぬはなかつた」
⑤子孫。栄華物語様々喜「尚侍、六の女御など聞えし御―も」
⑥「名残の折」の略。
⇒なごり‐がお【名残顔】
⇒なごり‐きょうげん【名残狂言】
⇒なごり‐の‐うら【名残の裏】
⇒なごり‐の‐おもて【名残の表】
⇒なごり‐の‐おり【名残の折】
⇒なごり‐の‐さかずき【名残の杯】
⇒なごり‐の‐しも【名残の霜】
⇒なごり‐の‐そで【名残の袖】
⇒なごり‐の‐たもと【名残の袂】
⇒なごり‐の‐ちゃ【名残の茶】
⇒なごり‐の‐つき【名残の月】
⇒なごり‐の‐なみだ【名残の涙】
⇒なごり‐の‐はな【名残の花】
⇒なごり‐の‐ゆき【名残の雪】
⇒なごり‐やみ【名残病み】
なごり‐おし・い【名残惜しい】‥ヲシイ
〔形〕
別れがつらく心残りである。
なごり‐がお【名残顔】‥ガホ
なごり惜しそうな顔つき。
⇒なごり【名残・余波】
なごり‐きょうげん【名残狂言】‥キヤウ‥
①役者がその地を離れようとし、または引退しようとする時に演ずる歌舞伎狂言。お名残狂言。
②9月に入って行われる歌舞伎興行。11月が年度変りだったところからの名。秋狂言。九月狂言。〈[季]秋〉
⇒なごり【名残・余波】
なごり‐の‐うら【名残の裏】
連歌・俳諧の懐紙かいしの「名残の折」の裏。略して、名裏。
⇒なごり【名残・余波】
なごり‐の‐おもて【名残の表】
連歌・俳諧の懐紙かいしの「名残の折」の表。略して、名表。
⇒なごり【名残・余波】
なごり‐の‐おり【名残の折】‥ヲリ
連歌・俳諧の懐紙かいしの最後の一折。百韻では表14句・裏8句、歌仙では表12句・裏6句を記す。略して名残または名。
⇒なごり【名残・余波】
なごり‐の‐さかずき【名残の杯】‥サカヅキ
名残を惜しんでくみかわす杯。
⇒なごり【名残・余波】
なごり‐の‐しも【名残の霜】
八十八夜の頃に、これを限りにして置く霜。忘れ霜。別れ霜。〈[季]春〉
⇒なごり【名残・余波】
なごり‐の‐そで【名残の袖】
名残を惜しんで分かつ袖。謡曲、松虫「さらばよ友人―を招く尾花の」
⇒なごり【名残・余波】
なごり‐の‐たもと【名残の袂】
(→)「名残の袖」に同じ。
⇒なごり【名残・余波】
なごり‐の‐ちゃ【名残の茶】
茶の湯で、古茶の名残に、陰暦の8月末から9月までに行う茶事。残茶。今は、風炉から炉に移る10月の中頃から11月初めに行う。
⇒なごり【名残・余波】
なごり‐の‐つき【名残の月】
①夜明けの空に残った月。ありあけの月。残月。
②一年中の最後の名月、すなわち陰暦九月十三夜の月。
⇒なごり【名残・余波】
なごり‐の‐なみだ【名残の涙】
名残を惜しんで流す涙。
⇒なごり【名残・余波】
なごり‐の‐はな【名残の花】
①散り残った花。特に桜の花を指すことがある。残花。〈[季]春〉。玉葉集春「春をしたふ―も」
②(→)「においのはな」に同じ。
⇒なごり【名残・余波】
なごり‐の‐ゆき【名残の雪】
春になってから冬のなごりに降る雪。涅槃雪ねはんゆき。雪のはて。忘れ雪。〈[季]春〉
⇒なごり【名残・余波】
なごり‐やみ【名残病み】
以前の病がもとで再発した病。
⇒なごり【名残・余波】
ナゴルノ‐カラバフ【Nagorno-Karabakh】
アゼルバイジャン共和国の自治州。アルメニア系住民が多数を占め、1991年のソ連解体でアゼルバイジャン・アルメニア両共和国が独立すると、その帰属をめぐり対立が激化。94年ロシアの仲介で停戦。
なごろ
(ナゴリ(余波)の転)風が静まって後も、しばらく立っている波。山家集「淡路島瀬戸の―は高くとも」
なごわ・し【和はし】ナゴハシ
〔形シク〕
なごやかである。やわらかである。謡曲、梅「蘆の若葉のなごはしみ」
な‐ごん【納言】
大納言・中納言・少納言の総称。ものもうすつかさ。のうごん。
ナサ【NASA】
(National Aeronautics and Space Administration)アメリカ航空宇宙局。惑星探査計画や惑星・宇宙科学研究、通信・放送・地球観測といった航空宇宙の非軍事分野の計画を統括。1958年設立。本部はワシントン。ケネディ宇宙センター・ジョンソン宇宙センターなど全米に12の事業所・研究所をもつ。
なさい
「なさる」の命令表現。「早く―」「お取り―」「勉強し―」
な‐さか【名さか】
汚名。悪評。多く、「―の立つ」の形で用いられる。浄瑠璃、桂川連理柵「お半女郎と二人の―立たぬ様にと」
なさけ【情け】
①人間としての心。感情。三宝絵詞「木・草・山・川・鳥・獣・魚・虫など…―なきものに」
②他をあわれむ心。慈愛。人情。思いやり。「―容赦もなく」「―を尽くす」
③みやびごころ。風流心。伊勢物語「―ある人にて、瓶かめに花をさせり」
④ふぜい。興趣。宇津保物語吹上下「草木などは…人近にて朝夕なでつくろひたるなむ、すがたありさま―侍る」
⑤男女の情愛。恋情。恋ごころ。情事。宇治拾遺物語3「女も見知りて―は交しながら」
⑥義理。
⑦情じょうにすがること。お慈悲。おなさけ。好色五人女4「―に一腰かし給へ」
⇒なさけ‐がお【情け顔】
⇒なさけ‐ごかし【情けごかし】
⇒なさけ‐ごころ【情け心】
⇒なさけ‐ざかり【情け盛り】
⇒なさけ‐しらず【情け知らず】
⇒なさけ‐しり【情け知り】
⇒なさけ‐すがた【情け姿】
⇒なさけ‐づめ【情け詰め】
⇒なさけ‐な【情け無】
⇒なさけ‐の‐あに【情けの兄】
⇒なさけ‐の‐いと【情けの糸】
⇒なさけ‐の‐うみ【情けの海】
⇒なさけ‐の‐すえ【情けの末】
⇒なさけ‐の‐たね【情けの種】
⇒なさけ‐の‐つゆ【情けの露】
⇒なさけ‐の‐にしき【情けの錦】
⇒なさけ‐の‐ふみ【情けの文】
⇒なさけ‐の‐みち【情けの道】
⇒なさけ‐の‐やま【情けの山】
⇒なさけ‐びと【情け人】
⇒なさけ‐むよう【情け無用】
⇒なさけ‐もよう【情け模様】
⇒なさけ‐やど【情け宿】
⇒情け売る里
⇒情けが仇
⇒情けに刃向かう刃なし
⇒情けは人の為ならず
⇒情け容赦も無い
⇒情けを売る
⇒情けを掛ける
⇒情けを交わす
⇒情けを知る
なさ‐げ【無さげ】
(形容詞ナイの名詞形に接尾辞ゲの付いた俗語)なさそうなさま。多く、「自信なさげ」「所在なさげ」のように、名詞に続けて用いる。
な‐ざけ【名酒】
名を改めた時、披露のために人にふるまう酒。


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