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きし【吉士・吉師・吉志】🔗⭐🔉
きし【吉士・吉師・吉志】
①新羅しらぎの官名。17等中の第14等。
②大和政権で、外交・記録などを職務とした渡来人に対する敬称。後に姓かばねの一つとなる。
きしべ‐の‐がく【吉師部楽】🔗⭐🔉
きしべ‐の‐がく【吉師部楽】
(→)吉志舞きしまいに同じ。
きし‐まい【吉志舞】‥マヒ🔗⭐🔉
きし‐まい【吉志舞】‥マヒ
大嘗会だいじょうえに奏した舞。神功皇后が新羅を征して凱旋し、大嘗会を行なった時安倍氏の祖先が奏したという。舞人は闕腋けってきの打懸うちかけを着、甲冑をつけ鉾ほこをもって舞う。のち廃絶。きしべまい。きしべのがく。
きち【吉】🔗⭐🔉
きち【吉】
(呉音。漢音はキツ)よいこと。めでたいこと。「おみくじは―と出る」↔凶
きち‐じ【吉事】🔗⭐🔉
きち‐じ【吉事】
縁起のよいこと。よろこびごと。きつじ。↔凶事
きち‐じょう【吉上】‥ジヤウ🔗⭐🔉
きち‐じょう【吉上】‥ジヤウ
①この上もなく吉なこと。上吉。大吉。
②(「吉祥」とも書く)六衛府の下役で、衛士の上に位し、諸門の警衛に当たったもの。大鏡道長「この陣の―まれ、滝口まれ」
きち‐じょう【吉祥】‥ジヤウ🔗⭐🔉
きち‐じょう【吉祥】‥ジヤウ
(キッショウとも)
①めでたいきざし。よい前兆。
②(→)吉上きちじょう2に同じ。今昔物語集29「陣の―を召して」
⇒きちじょう‐か【吉祥果】
⇒きちじょう‐けか【吉祥悔過】
⇒きちじょう‐そう【吉祥草】
⇒きちじょう‐てん【吉祥天】
⇒きちじょう‐にち【吉祥日】
きちじょう‐か【吉祥果】‥ジヤウクワ🔗⭐🔉
きちじょう‐か【吉祥果】‥ジヤウクワ
〔仏〕鬼子母神の手に持つ果実。魔障を除くとされる。柘榴ざくろの類。
⇒きち‐じょう【吉祥】
きちじょう‐けか【吉祥悔過】‥ジヤウ‥クワ🔗⭐🔉
きちじょう‐けか【吉祥悔過】‥ジヤウ‥クワ
(キッショウケカとも)毎年正月、吉祥天を本尊として、罪過を懺悔し、国家安穏・五穀豊穣を祈願する法会。
⇒きち‐じょう【吉祥】
きちじょう‐じ【吉祥寺】‥ジヤウ‥🔗⭐🔉
きちじょう‐じ【吉祥寺】‥ジヤウ‥
①東京都文京区にある曹洞宗の寺。近世、禅学の中心道場。
②東京都武蔵野市の中心地区。明暦の大火後、1の門前町住民が移住。
きちじょう‐そう【吉祥草】‥ジヤウサウ🔗⭐🔉
きちじょう‐そう【吉祥草】‥ジヤウサウ
ユリ科の常緑多年草。林下に生え、地表を這う茎から葉を叢生。葉は細長く約30センチメートル。秋、淡紫色の花を穂状に配列。紅紫色の液果を結ぶ。観音草。吉祥蘭。
⇒きち‐じょう【吉祥】
きちじょう‐てん【吉祥天】‥ジヤウ‥🔗⭐🔉
きちじょう‐てん【吉祥天】‥ジヤウ‥
(梵語Śrī-mahādevī)インド神話で、ヴィシュヌ神の妃。仏教に入って毘沙門天の妃とされる。衆生しゅじょうに福徳を与えるという。その像は容貌端麗、天衣・宝冠をつけ、手に如意珠を捧げる。吉祥悔過けかの本尊。功徳天。吉祥天女。
吉祥天
⇒きち‐じょう【吉祥】
⇒きち‐じょう【吉祥】
きちじょう‐にち【吉祥日】‥ジヤウ‥🔗⭐🔉
きちじょう‐にち【吉祥日】‥ジヤウ‥
陰陽道おんようどうで、何事をするにも吉とする日。きっしょうにち。
⇒きち‐じょう【吉祥】
きち‐ずい【吉瑞】🔗⭐🔉
きち‐ずい【吉瑞】
めでたいことの前兆。祥瑞しょうずい。
きちぞう【吉蔵】‥ザウ🔗⭐🔉
きちぞう【吉蔵】‥ザウ
江戸時代、下男の通称。日本永代蔵1「―三助が成り上り」
きちぞう【吉蔵】‥ザウ(人名)🔗⭐🔉
きちぞう【吉蔵】‥ザウ
隋の僧。金陵の人。法朗に師事して鳩摩羅什くまらじゅう系統の教学を学び、三論宗を大成。会稽(浙江紹興)の嘉祥寺に住し、後に煬帝の招請により、揚州の慧日道場、長安の日厳寺に住した。「三論玄義」など多数の著作がある。嘉祥大師。(549〜623)
きつ‐えん【吉宴】🔗⭐🔉
きつ‐えん【吉宴】
めでたい酒宴。祝賀の酒宴。
きっかわ【吉川】‥カハ🔗⭐🔉
きっかわ【吉川】‥カハ
姓氏の一つ。
⇒きっかわ‐えいし【吉川英史】
⇒きっかわ‐これたる【吉川惟足】
⇒きっかわ‐ひろいえ【吉川広家】
⇒きっかわ‐もとはる【吉川元春】
⇒きっかわ‐れいか【吉川霊華】
きっかわ‐えいし【吉川英史】‥カハ‥🔗⭐🔉
きっかわ‐えいし【吉川英史】‥カハ‥
音楽学者。本名、英士。広島県生れ。東大卒。武蔵野音大・東京芸大教授。日本伝統音楽の研究と邦楽演奏教育に尽力。(1909〜2006)
⇒きっかわ【吉川】
きっかわ‐これたる【吉川惟足】‥カハ‥🔗⭐🔉
きっかわ‐これたる【吉川惟足】‥カハ‥
(姓はヨシカワとも)江戸前期の神道家。吉川よしかわ神道の創始者。号は視吾堂あれみどう・湘山隠士。江戸の人。京都で萩原兼従かねよりに吉田神道を学び、のち吉川神道を開いて保科正之ら諸大名に伝授し、1682年(天和2)幕府の神道方となる。(1616〜1694)
⇒きっかわ【吉川】
きっかわ‐ひろいえ【吉川広家】‥カハ‥イヘ🔗⭐🔉
きっかわ‐ひろいえ【吉川広家】‥カハ‥イヘ
安土桃山・江戸初期の武将。元春の3男。慶長の役では蔚山ウルサン城の救援に奮戦。関ヶ原の戦では東軍に内通して、毛利家存続に尽力。(1561〜1625)
⇒きっかわ【吉川】
きっかわ‐もとはる【吉川元春】‥カハ‥🔗⭐🔉
きっかわ‐もとはる【吉川元春】‥カハ‥
安土桃山時代の武将。毛利元就もとなりの次男。従兄吉川興経の養子。弟小早川隆景とともに父および兄隆元その子輝元をたすけて毛利家の基を固めた。(1530〜1586)
⇒きっかわ【吉川】
きっかわ‐れいか【吉川霊華】‥カハ‥クワ🔗⭐🔉
きっかわ‐れいか【吉川霊華】‥カハ‥クワ
日本画家。本名、準ひとし。東京生れ。岡田為恭ためちかに傾倒して大和絵の研究を深め、特に線描に個性を示した。金鈴社同人。帝展審査員。作「離騒」など。(1875〜1929)
⇒きっかわ【吉川】
きっ‐きょう【吉凶】🔗⭐🔉
きっ‐きょう【吉凶】
縁起のよいこととわるいこと。吉事と凶事。「―を占う」
⇒吉凶は糾える縄の如し
○吉凶は糾える縄の如しきっきょうはあざなえるなわのごとし🔗⭐🔉
○吉凶は糾える縄の如しきっきょうはあざなえるなわのごとし
[孫楚、詩]撚り合わせた縄のように、吉事と凶事とは常に入れかわりながら変転するものだ。禍福は糾える縄の如し。
⇒きっ‐きょう【吉凶】
きっ‐きん【喫緊】
さしせまって大切なこと。吃緊。「―の要事」
キック【kick】
蹴ること。特に、サッカー・ラグビーなどで球を蹴ること。
⇒キック‐オフ【kickoff】
⇒キック‐ステップ【kick step】
⇒キック‐ターン【kick turn】
⇒キック‐バック【kickback】
⇒キック‐ボード【kickboard】
⇒キック‐ボール【kick ball】
⇒キック‐ボクシング【kickboxing】
き‐つ・く【来着く】
〔自四〕
来り着く。到着する。伊勢物語「返事は京に―・きてなむ持てきたりける」
き‐づ・く【気付く】
〔自五〕
①ふと、思いがそこにいたる。気がつく。感づく。「手抜かりに―・く」
②意識をとりもどす。正気にもどる。「―・いたら病院にいた」
キック‐オフ【kickoff】
フットボールで、球を蹴って試合を開始または再開すること。始蹴。
⇒キック【kick】
き‐づくし【気尽し】
気をもむこと。心づくし。〈日葡辞書〉
キック‐ステップ【kick step】
(登山用語)傾斜の急な雪面などを靴先で蹴り込んで、足場を作りながら登降する方法。
⇒キック【kick】
キック‐ターン【kick turn】
スキーで、静止した状態から片方のスキーの先端をはね上げて180度回して方向転換をすること。
⇒キック【kick】
きっ‐くつ【佶屈・詰屈】
①詰まり、かがまっているさま。「―した老梅」
②文字・文章がかたくるしくて難解なこと。「―な詩」
⇒きっくつ‐ごうが【佶屈聱牙】
きっくつ‐ごうが【佶屈聱牙】‥ガウ‥
[韓愈、進学解]文章が堅苦しく難解で、読みにくいこと。
⇒きっ‐くつ【佶屈・詰屈】
キック‐バック【kickback】
割戻し。リベート。
⇒キック【kick】
キック‐ボード【kickboard】
①ビート板に同じ。
②スティック状のハンドルと小さな車輪のついた細長い板。立って乗り、片足で地面を蹴って進む。
⇒キック【kick】
キック‐ボール【kick ball】
①バスケット‐ボールやハンドボールで球を足で蹴る反則。
②二組に分かれ、二つの円の間に球を置き、敵陣に早く蹴り込んだ方を勝ちとする遊戯。
③(キック‐ベースボールとも)(→)フット‐ベースボールに同じ。
⇒キック【kick】
キック‐ボクシング【kickboxing】
ボクシングの一種。拳こぶしを使うだけでなく、足で蹴り、膝・肘なども使う。タイ式ボクシング、ムエタイの変形。
⇒キック【kick】
ぎっくり
①(→)「ぎくり」に同じ。「本心を当てられて―する」
②歌舞伎などの見得で、はったとにらむさま。浮世風呂前「傘を持つて―とにらんだらの」
⇒ぎっくり‐ごし【ぎっくり腰】
ぎっくり‐ごし【ぎっくり腰】
腰をひねったり中腰で重い物を持ったりした時に急に起こる腰の劇痛の総称。椎間板ついかんばんヘルニア・脊椎せきつい分離症・脊椎すべり症などが原因の場合もある。
⇒ぎっくり
き‐つけ【着付け】
①着物を身に合うようにきちんと着ること。また、着せてやること。着こなし。
②歌舞伎の衣装で、上着をいう。
③能装束で、肌着類は別として、もっとも下に着るもの。かならず小袖を用いる。
き‐つけ【気付け】
①気絶した者を生き返らせ元気をつけること。
②気付け薬の略。
③酒など、気持を引き立たせ、元気をつけるもととなるもの。
④⇒きづけ(気付)2。
⇒きつけ‐ぐすり【気付け薬】
き‐づけ【気付】
①注意を促すこと。心添え。
②(英語のcare of; c/oから出た語)書簡を直接相手の住所に送らず、その人の立寄り先などに宛てて送るとき、宛先の下に書きしるす語。きつけ。
き‐づけ【季付】
俳句で季をつけること。
きっ‐けい【吉慶】
めでたいこと。よろこびごと。
きつけ‐ぐすり【気付け薬】
①気付けに用いる興奮剤。アンモニアの類。
②俗に、酒の類。
⇒き‐つけ【気付け】
きっけ‐しんとう【橘家神道】‥タウ
(→)橘たちばな神道に同じ。
きつ‐ご【吃語】
ことばをなめらかに発することができず、つまったり同じ音をくり返したりすること。また、そのことば。
きっ‐こう【乞巧】‥カウ
(→)乞巧奠きこうでんに同じ。
⇒きっこう‐ほう【乞巧棚】
きっ‐こう【吉行】‥カウ
戦いのための旅ではなく、めでたい旅。ふつうの旅。
きっ‐こう【拮抗】‥カウ
勢力・力がほぼ等しく、相対抗して優劣のないこと。頡頏けっこう。「―した力量」
⇒きっこう‐きん【拮抗筋】
⇒きっこう‐さよう【拮抗作用】
きっ‐こう【桔槹】‥カウ
(ケッコウの慣用読み)「はねつるべ」のこと。
きっ‐こう【亀甲】‥カフ
(キコウとも)
①亀かめの甲。背甲と腹甲とから成り箱状。前後があき、頭や四肢をひっこめることができる。表面は角質の鱗板(スッポンなどでは皮膚)で覆われる。背甲の鱗板は椎甲板・肋甲板・縁甲板などが並び、いわゆる亀甲模様を形成。鱗板の下には骨質板があり、実質上の甲羅を形づくっている。背甲の骨質板の下には幅広い肋骨があり、背甲を補強。日葡辞書「キッコウ」
②亀甲形の略。
③当世具足の胴の肩につけた小鰭こひれの異称。亀甲形の金物を入れて菱綴ひしとじにしたことによる。
④(印刷用語)括弧かっこの一種。〔 〕
⇒きっこう‐うち【亀甲打】
⇒きっこう‐がた【亀甲形】
⇒きっこう‐ばか【亀甲墓】
⇒きっこう‐ぶね【亀甲船】
⇒きっこう‐もち【亀甲餅】
⇒きっこう‐やり【亀甲槍】
きっこう‐うち【亀甲打】‥カフ‥
甲冑かっちゅうなどに用いる打紐で、表面に亀甲形を組みあらわしたもの。
⇒きっ‐こう【亀甲】
きっこう‐がた【亀甲形】‥カフ‥
①亀の甲のように六角形が上下左右に並んだ文様。
②紋所の名。亀の甲をかたどったもの。
亀甲形
⇒きっ‐こう【亀甲】
きっこう‐きん【拮抗筋】‥カウ‥
互いに反対の作用を同時に営む筋、すなわち一方が収縮するとき他方が伸びる一対の筋肉。伸筋と屈筋との類。
⇒きっ‐こう【拮抗】
きっこう‐さよう【拮抗作用】‥カウ‥
ある現象に関し、互いに効果を打ち消しあう二つの要因が同時に働くこと。心臓拍動に対する交感神経と副交感神経との拮抗作用、薬物を併用した場合の互いに薬効を減弱させる拮抗作用の類。
⇒きっ‐こう【拮抗】
きっこう‐ばか【亀甲墓】‥カフ‥
沖縄地方にある墓で、外形が亀の甲羅を伏せたような形をした大型のもの。中国の華南の影響を受けたもので、18世紀より出現。ここに一族の遺体が納められ、また洗骨が行われる。
⇒きっ‐こう【亀甲】
きっこう‐ぶね【亀甲船】‥カフ‥
近世初期の軍船の一形式。船体上面を楠板で亀甲状に装甲したもの。李舜臣が建造し、豊臣軍と戦ったものが有名。亀の甲船。
⇒きっ‐こう【亀甲】
きっこう‐ほう【乞巧棚】‥カウハウ
棚機たなばた祭に供物を供える棚。きっこうだな。
⇒きっ‐こう【乞巧】
きっこう‐もち【亀甲餅】‥カフ‥
小麦粉を水でこね、まるくちぎって、イバラの葉を両面にあてて焼いた餅。
⇒きっ‐こう【亀甲】
きっこう‐やり【亀甲槍】‥カフ‥
玳瑁柄たいまいえの槍。亀甲文様の螺鈿らでん・蒔絵の柄の槍にもいう。
⇒きっ‐こう【亀甲】
きっこつ【契骨・紇骨】
〔史〕(→)キルギス1の異称。
ぎっこどく【給孤独】
(梵語Anāthapiṇḍada)須達しゅだつの尊称。
⇒ぎっこどく‐おん【給孤独園】
ぎっこどく‐おん【給孤独園】‥ヲン
⇒ぎおん(祇園)1
⇒ぎっこどく【給孤独】
きっ‐さ【喫茶】
①茶を飲むこと。きっちゃ。「―の習慣」
②喫茶店の略。
⇒きっさ‐こ【喫茶去】
⇒きっさ‐てん【喫茶店】
きっ‐さ【譎詐】
(ケッサの慣用読み)いつわり。
きっ‐さき【切っ先・鋒】
(キリサキの転)
①刃物の先の尖った最先端部。刀の刃先。
②切りそいで尖らした物の先。転じて、言葉による鋭い攻撃。「話の―が自分に向く」
⇒きっさき‐あがり【切っ先上り】
⇒きっさき‐さがり【切っ先下り】
⇒きっさき‐はずし【切っ先外し】
⇒きっさき‐はずれ【切っ先外れ】
きっさき‐あがり【切っ先上り】
刀の柄の方を低くし、切っ先を上に向けて高くあげた構え。また、その構えで切り入ること。太平記2「長刀の柄を取り延べ、内甲へ―に二つ三つすきまもなく入れたりけるに」
⇒きっ‐さき【切っ先・鋒】
きっさき‐さがり【切っ先下り】
刀の柄の方を高くし、切っ先を下に向けて低くした構え。また、その構えで切り入ること。椿説弓張月拾遺「二の太刀は亀が踏みこむ―に左右のかたさき切り割られ」
⇒きっ‐さき【切っ先・鋒】
きっさき‐はずし【切っ先外し】‥ハヅシ
(→)「切っ先外れ」に同じ。
⇒きっ‐さき【切っ先・鋒】
きっさき‐はずれ【切っ先外れ】‥ハヅレ
刀の切っ先が目ざした所をはずれ、刀身の部分で切り込むこと。切っ先外し。浄瑠璃、薩摩歌「力にまかせ投ぐるぬき身が一はづみ、…―にずつぱとたつ」
⇒きっ‐さき【切っ先・鋒】
きっさ‐こ【喫茶去】
〔仏〕禅語。お茶でも飲んで来い。もともと相手を叱咤する語であるが、後には「お茶でも召し上がれ」の意に解され、日常即仏法の境地を示す語と解された。
⇒きっ‐さ【喫茶】
きっさ‐てん【喫茶店】
コーヒー・紅茶などの飲物、菓子・果物や軽食を客に供する飲食店。
⇒きっ‐さ【喫茶】
きっさようじょうき【喫茶養生記】‥ヤウジヤウ‥
茶に関する日本で最初の書。栄西著。2巻。1211年(建暦1)成、1214年(建保2)修訂。養生の仙薬として茶の効能を説き、将軍源実朝に献じたものという。
→文献資料[喫茶養生記]
きっさり
きちんと。きっぱりと。浮世草子、椀久一世の物語「この返しを―と申すべし」
きつ‐じ【吉事】
めでたいこと。よろこびごと。きちじ。
きつ‐じ【吉時】
よい時。めでたい時節。
きっ‐しく【蓄縮】
(キクシュクの転)
①もの惜しみするさま。やぶさか。傾城禁短気「身揚がりの苦しみ、呉服屋の―なる気の毒ども」
②頑固で融通のきかないさま。りちぎなさま。几帳面。狂言、津島祭「はてさて―な人ぢや」
きつ‐じつ【吉日】
よい日。めでたい日。きちにち。「思い立ったが―」↔凶日
ぎっ‐しゃ【牛車】
牛にひかせた乗用の屋形車。主に平安時代以降行われ、車の種類により乗用の階級が定められたが、金銀の装飾を施し、華美を競うに至った。唐庇からびさし車・檳榔毛びろうげ車・糸毛いとげ車・網代あじろ車・八葉はちよう車・御所車など。うしぐるま。ぎゅうしゃ。
牛車
⇒ぎっしゃ‐の‐せんじ【牛車宣旨】
ぎっしゃ‐の‐せんじ【牛車宣旨】
親王・摂政・関白などが、牛車に乗ったまま内裏外郭の門まで入ることを許される宣旨。
⇒ぎっ‐しゃ【牛車】
キッシュ【Egon Erwin Kisch】
チェコ生れのルポルタージュ作家。「韋駄天記者」「楽園アメリカ」など膨大な作品をドイツ語で著述。(1885〜1948)
キッシュ【quiche フランス】
フランス、ロレーヌ地方起源のパイ料理。パイ生地に溶き卵・生クリーム・ベーコンなどを入れて焼く。
ギッシュ【Lillian Diana Gish】
アメリカの女優。可憐な風貌と演技でサイレント期を代表する映画スターとなる。「国民の創生」「イントレランス」「散り行く花」「八月の鯨」などに出演。(1893〜1993)
きっ‐しょ【吉所】
よいところ。よい場所。
きっ‐しょ【吉書】
①吉日を選んで奏聞する文書。平安〜室町時代、改元・年始・譲位・代替りなどに奏聞する政治上の文書。武家で、政まつりごと始め・代始めなどの後、初めて出す政務書。
②年貢を怠らないように、またその納入を催促するために、領主が百姓に与える文書で、その高を記したもの。庭訓往来三月「―は、吉日良辰を撰び行はしめ、耕作の業の最中也」
③書初め。〈[季]新年〉。「筆ひぢてむすびし文字の―かな」(宗鑑)
⇒きっしょ‐の‐そう【吉書の奏】
⇒きっしょ‐はじめ【吉書始】
⇒きっしょ‐ぶぎょう【吉書奉行】
きっ‐しょう【吉祥】‥シヤウ
⇒きちじょう。「―天」
きっしょ‐の‐そう【吉書の奏】
平安時代、代始め・年始・官奏などに弁官や蔵人から吉書を奏聞した儀式。
⇒きっ‐しょ【吉書】
きっしょ‐はじめ【吉書始】
①公家・武家で吉書を閲覧すること。東鑑3「新造公文所―也」
②室町時代以降、正月の書き初めに吉なりとして暦に掲げた日。また、書き初め。梅暦「一陽来福の―」
⇒きっ‐しょ【吉書】
きっしょ‐ぶぎょう【吉書奉行】‥ギヤウ
室町幕府の職名で、吉書の清書をつかさどった者。
⇒きっ‐しょ【吉書】
きっしり
①物のよく適合するさま。すきまなくつまっているさま。ぎっしり。きっちり。ぎっちり。
②程度のはげしいさま。強くひびくさま。傾城禁短気「さぶが魂へ―とこたへ」
ぎっしり
〔副〕
物事が隙間なく詰まっているさま。「夜店が―と並ぶ」「予定が―入っている」
きっ‐しん【吉辰】
よい時。めでたい日。きちにち。
ギッシング【George Robert Gissing】
イギリスの小説家。労働者の世界を主題とした。生活に苦しむ女たちを描いた「余った女たち」「三文文士街」、随筆集「ヘンリー=ライクロフトの私記」など。(1857〜1903)
キッシンジャー【Henry Alfred Kissinger】
アメリカの政治家・国際政治学者。ドイツ生れ。ハーヴァード大学教授。国務長官(1973〜1977)。米中国交回復・ベトナム停戦などに活躍。ノーベル賞。(1923〜)
キッシンジャー
提供:ullstein bild/APL
キッス【kiss】
⇒キス
キッズ【kids】
子供達。
きっ‐すい【生粋】
(キスイの促音化)まじりけが全くないこと。純粋。「―の江戸っ子」
きっ‐すい【喫水・吃水】
船体の水中に没している部分の深さ。船脚ふなあし。
⇒きっすい‐せん【喫水線・吃水線】
きつ‐ずい【吉瑞】
⇒きちずい
きっすい‐せん【喫水線・吃水線】
水に浮く船の船体外板と水面とが接する線。
⇒きっ‐すい【喫水・吃水】
きっ・する【喫する】
〔他サ変〕[文]喫す(サ変)
①食う。飲む。吸う。太平記37「一豆の飯を得ても士とともに―・し」。「茶を―・する」
②(よくないことを)受ける。こうむる。「一驚を―・する」「惨敗を―・する」
きっ‐せき【詰斥】
なじりしりぞけること。
きっ‐せき【詰責】
なじり責めること。問いつめて責めること。
きつ‐ぜん【屹然】
①山などの高くそびえるさま。「―たる高峰」
②独立して人に屈しないさま。毅然。「―として孤高を守る」
きっ‐そう【吉相】‥サウ
①吉事のある前兆。瑞相。
②よい人相。
③縁起を祝うこと。
きっ‐そう【吉草】‥サウ
カノコソウの異称。
⇒きっそう‐こん【吉草根】
きっ‐そう【気相】‥サウ
気色が顔にあらわれたもの。顔つき。顔いろ。浄瑠璃、八百屋お七「―変へて見へければ」
きっ‐そう【吉左右】‥サウ
①よいたより。喜ばしいしらせ。吉報。サントスの御作業「―を告げ給はんために」
②善悪・成否いずれかのたより。とかくの通知。
きっそう‐こん【吉草根】‥サウ‥
(正しくはケッソウ(纈草)コン)カノコソウの根茎を乾燥した、褐色で芳香・苦味を持つ生薬。浸剤またはチンキとしてヒステリー・神経衰弱・痙攣けいれんなどに鎮静剤として用いる。
⇒きっ‐そう【吉草】
きっ‐そく【急速】
いそぐこと。きゅうそく。〈日葡辞書〉
き‐づた【木蔦】
ウコギ科キヅタ属(学名ヘデラ)の蔓性常緑木本。多数の付着根を茎から出し、樹木にからんで高く登る。葉は長柄、革質で光沢がある。晩秋に、黄緑色の小花を密につけ、花後、黒色球状の液果を結ぶ。同属の数種を、園芸上ヘデラと通称し、観葉植物として栽培。フユヅタ。
きっ‐た・つ【切っ立つ】
〔自五〕
(キリタツの促音化)切り立ったようにまっすぐにそびえ立つ。直立する。浮世床初「首筋の―・つた奴は」
きっ‐たて【切立】
切り立てたように垂直にそびえること。
⇒きったて‐ざや【切立鞘】
きったて‐ざや【切立鞘】
鳥毛を短く切って立てた鞘。
⇒きっ‐たて【切立】
⇒きっ‐こう【亀甲】
きっこう‐きん【拮抗筋】‥カウ‥
互いに反対の作用を同時に営む筋、すなわち一方が収縮するとき他方が伸びる一対の筋肉。伸筋と屈筋との類。
⇒きっ‐こう【拮抗】
きっこう‐さよう【拮抗作用】‥カウ‥
ある現象に関し、互いに効果を打ち消しあう二つの要因が同時に働くこと。心臓拍動に対する交感神経と副交感神経との拮抗作用、薬物を併用した場合の互いに薬効を減弱させる拮抗作用の類。
⇒きっ‐こう【拮抗】
きっこう‐ばか【亀甲墓】‥カフ‥
沖縄地方にある墓で、外形が亀の甲羅を伏せたような形をした大型のもの。中国の華南の影響を受けたもので、18世紀より出現。ここに一族の遺体が納められ、また洗骨が行われる。
⇒きっ‐こう【亀甲】
きっこう‐ぶね【亀甲船】‥カフ‥
近世初期の軍船の一形式。船体上面を楠板で亀甲状に装甲したもの。李舜臣が建造し、豊臣軍と戦ったものが有名。亀の甲船。
⇒きっ‐こう【亀甲】
きっこう‐ほう【乞巧棚】‥カウハウ
棚機たなばた祭に供物を供える棚。きっこうだな。
⇒きっ‐こう【乞巧】
きっこう‐もち【亀甲餅】‥カフ‥
小麦粉を水でこね、まるくちぎって、イバラの葉を両面にあてて焼いた餅。
⇒きっ‐こう【亀甲】
きっこう‐やり【亀甲槍】‥カフ‥
玳瑁柄たいまいえの槍。亀甲文様の螺鈿らでん・蒔絵の柄の槍にもいう。
⇒きっ‐こう【亀甲】
きっこつ【契骨・紇骨】
〔史〕(→)キルギス1の異称。
ぎっこどく【給孤独】
(梵語Anāthapiṇḍada)須達しゅだつの尊称。
⇒ぎっこどく‐おん【給孤独園】
ぎっこどく‐おん【給孤独園】‥ヲン
⇒ぎおん(祇園)1
⇒ぎっこどく【給孤独】
きっ‐さ【喫茶】
①茶を飲むこと。きっちゃ。「―の習慣」
②喫茶店の略。
⇒きっさ‐こ【喫茶去】
⇒きっさ‐てん【喫茶店】
きっ‐さ【譎詐】
(ケッサの慣用読み)いつわり。
きっ‐さき【切っ先・鋒】
(キリサキの転)
①刃物の先の尖った最先端部。刀の刃先。
②切りそいで尖らした物の先。転じて、言葉による鋭い攻撃。「話の―が自分に向く」
⇒きっさき‐あがり【切っ先上り】
⇒きっさき‐さがり【切っ先下り】
⇒きっさき‐はずし【切っ先外し】
⇒きっさき‐はずれ【切っ先外れ】
きっさき‐あがり【切っ先上り】
刀の柄の方を低くし、切っ先を上に向けて高くあげた構え。また、その構えで切り入ること。太平記2「長刀の柄を取り延べ、内甲へ―に二つ三つすきまもなく入れたりけるに」
⇒きっ‐さき【切っ先・鋒】
きっさき‐さがり【切っ先下り】
刀の柄の方を高くし、切っ先を下に向けて低くした構え。また、その構えで切り入ること。椿説弓張月拾遺「二の太刀は亀が踏みこむ―に左右のかたさき切り割られ」
⇒きっ‐さき【切っ先・鋒】
きっさき‐はずし【切っ先外し】‥ハヅシ
(→)「切っ先外れ」に同じ。
⇒きっ‐さき【切っ先・鋒】
きっさき‐はずれ【切っ先外れ】‥ハヅレ
刀の切っ先が目ざした所をはずれ、刀身の部分で切り込むこと。切っ先外し。浄瑠璃、薩摩歌「力にまかせ投ぐるぬき身が一はづみ、…―にずつぱとたつ」
⇒きっ‐さき【切っ先・鋒】
きっさ‐こ【喫茶去】
〔仏〕禅語。お茶でも飲んで来い。もともと相手を叱咤する語であるが、後には「お茶でも召し上がれ」の意に解され、日常即仏法の境地を示す語と解された。
⇒きっ‐さ【喫茶】
きっさ‐てん【喫茶店】
コーヒー・紅茶などの飲物、菓子・果物や軽食を客に供する飲食店。
⇒きっ‐さ【喫茶】
きっさようじょうき【喫茶養生記】‥ヤウジヤウ‥
茶に関する日本で最初の書。栄西著。2巻。1211年(建暦1)成、1214年(建保2)修訂。養生の仙薬として茶の効能を説き、将軍源実朝に献じたものという。
→文献資料[喫茶養生記]
きっさり
きちんと。きっぱりと。浮世草子、椀久一世の物語「この返しを―と申すべし」
きつ‐じ【吉事】
めでたいこと。よろこびごと。きちじ。
きつ‐じ【吉時】
よい時。めでたい時節。
きっ‐しく【蓄縮】
(キクシュクの転)
①もの惜しみするさま。やぶさか。傾城禁短気「身揚がりの苦しみ、呉服屋の―なる気の毒ども」
②頑固で融通のきかないさま。りちぎなさま。几帳面。狂言、津島祭「はてさて―な人ぢや」
きつ‐じつ【吉日】
よい日。めでたい日。きちにち。「思い立ったが―」↔凶日
ぎっ‐しゃ【牛車】
牛にひかせた乗用の屋形車。主に平安時代以降行われ、車の種類により乗用の階級が定められたが、金銀の装飾を施し、華美を競うに至った。唐庇からびさし車・檳榔毛びろうげ車・糸毛いとげ車・網代あじろ車・八葉はちよう車・御所車など。うしぐるま。ぎゅうしゃ。
牛車
⇒ぎっしゃ‐の‐せんじ【牛車宣旨】
ぎっしゃ‐の‐せんじ【牛車宣旨】
親王・摂政・関白などが、牛車に乗ったまま内裏外郭の門まで入ることを許される宣旨。
⇒ぎっ‐しゃ【牛車】
キッシュ【Egon Erwin Kisch】
チェコ生れのルポルタージュ作家。「韋駄天記者」「楽園アメリカ」など膨大な作品をドイツ語で著述。(1885〜1948)
キッシュ【quiche フランス】
フランス、ロレーヌ地方起源のパイ料理。パイ生地に溶き卵・生クリーム・ベーコンなどを入れて焼く。
ギッシュ【Lillian Diana Gish】
アメリカの女優。可憐な風貌と演技でサイレント期を代表する映画スターとなる。「国民の創生」「イントレランス」「散り行く花」「八月の鯨」などに出演。(1893〜1993)
きっ‐しょ【吉所】
よいところ。よい場所。
きっ‐しょ【吉書】
①吉日を選んで奏聞する文書。平安〜室町時代、改元・年始・譲位・代替りなどに奏聞する政治上の文書。武家で、政まつりごと始め・代始めなどの後、初めて出す政務書。
②年貢を怠らないように、またその納入を催促するために、領主が百姓に与える文書で、その高を記したもの。庭訓往来三月「―は、吉日良辰を撰び行はしめ、耕作の業の最中也」
③書初め。〈[季]新年〉。「筆ひぢてむすびし文字の―かな」(宗鑑)
⇒きっしょ‐の‐そう【吉書の奏】
⇒きっしょ‐はじめ【吉書始】
⇒きっしょ‐ぶぎょう【吉書奉行】
きっ‐しょう【吉祥】‥シヤウ
⇒きちじょう。「―天」
きっしょ‐の‐そう【吉書の奏】
平安時代、代始め・年始・官奏などに弁官や蔵人から吉書を奏聞した儀式。
⇒きっ‐しょ【吉書】
きっしょ‐はじめ【吉書始】
①公家・武家で吉書を閲覧すること。東鑑3「新造公文所―也」
②室町時代以降、正月の書き初めに吉なりとして暦に掲げた日。また、書き初め。梅暦「一陽来福の―」
⇒きっ‐しょ【吉書】
きっしょ‐ぶぎょう【吉書奉行】‥ギヤウ
室町幕府の職名で、吉書の清書をつかさどった者。
⇒きっ‐しょ【吉書】
きっしり
①物のよく適合するさま。すきまなくつまっているさま。ぎっしり。きっちり。ぎっちり。
②程度のはげしいさま。強くひびくさま。傾城禁短気「さぶが魂へ―とこたへ」
ぎっしり
〔副〕
物事が隙間なく詰まっているさま。「夜店が―と並ぶ」「予定が―入っている」
きっ‐しん【吉辰】
よい時。めでたい日。きちにち。
ギッシング【George Robert Gissing】
イギリスの小説家。労働者の世界を主題とした。生活に苦しむ女たちを描いた「余った女たち」「三文文士街」、随筆集「ヘンリー=ライクロフトの私記」など。(1857〜1903)
キッシンジャー【Henry Alfred Kissinger】
アメリカの政治家・国際政治学者。ドイツ生れ。ハーヴァード大学教授。国務長官(1973〜1977)。米中国交回復・ベトナム停戦などに活躍。ノーベル賞。(1923〜)
キッシンジャー
提供:ullstein bild/APL
キッス【kiss】
⇒キス
キッズ【kids】
子供達。
きっ‐すい【生粋】
(キスイの促音化)まじりけが全くないこと。純粋。「―の江戸っ子」
きっ‐すい【喫水・吃水】
船体の水中に没している部分の深さ。船脚ふなあし。
⇒きっすい‐せん【喫水線・吃水線】
きつ‐ずい【吉瑞】
⇒きちずい
きっすい‐せん【喫水線・吃水線】
水に浮く船の船体外板と水面とが接する線。
⇒きっ‐すい【喫水・吃水】
きっ・する【喫する】
〔他サ変〕[文]喫す(サ変)
①食う。飲む。吸う。太平記37「一豆の飯を得ても士とともに―・し」。「茶を―・する」
②(よくないことを)受ける。こうむる。「一驚を―・する」「惨敗を―・する」
きっ‐せき【詰斥】
なじりしりぞけること。
きっ‐せき【詰責】
なじり責めること。問いつめて責めること。
きつ‐ぜん【屹然】
①山などの高くそびえるさま。「―たる高峰」
②独立して人に屈しないさま。毅然。「―として孤高を守る」
きっ‐そう【吉相】‥サウ
①吉事のある前兆。瑞相。
②よい人相。
③縁起を祝うこと。
きっ‐そう【吉草】‥サウ
カノコソウの異称。
⇒きっそう‐こん【吉草根】
きっ‐そう【気相】‥サウ
気色が顔にあらわれたもの。顔つき。顔いろ。浄瑠璃、八百屋お七「―変へて見へければ」
きっ‐そう【吉左右】‥サウ
①よいたより。喜ばしいしらせ。吉報。サントスの御作業「―を告げ給はんために」
②善悪・成否いずれかのたより。とかくの通知。
きっそう‐こん【吉草根】‥サウ‥
(正しくはケッソウ(纈草)コン)カノコソウの根茎を乾燥した、褐色で芳香・苦味を持つ生薬。浸剤またはチンキとしてヒステリー・神経衰弱・痙攣けいれんなどに鎮静剤として用いる。
⇒きっ‐そう【吉草】
きっ‐そく【急速】
いそぐこと。きゅうそく。〈日葡辞書〉
き‐づた【木蔦】
ウコギ科キヅタ属(学名ヘデラ)の蔓性常緑木本。多数の付着根を茎から出し、樹木にからんで高く登る。葉は長柄、革質で光沢がある。晩秋に、黄緑色の小花を密につけ、花後、黒色球状の液果を結ぶ。同属の数種を、園芸上ヘデラと通称し、観葉植物として栽培。フユヅタ。
きっ‐た・つ【切っ立つ】
〔自五〕
(キリタツの促音化)切り立ったようにまっすぐにそびえ立つ。直立する。浮世床初「首筋の―・つた奴は」
きっ‐たて【切立】
切り立てたように垂直にそびえること。
⇒きったて‐ざや【切立鞘】
きったて‐ざや【切立鞘】
鳥毛を短く切って立てた鞘。
⇒きっ‐たて【切立】
きっ‐けい【吉慶】🔗⭐🔉
きっ‐けい【吉慶】
めでたいこと。よろこびごと。
きっ‐こう【吉行】‥カウ🔗⭐🔉
きっ‐こう【吉行】‥カウ
戦いのための旅ではなく、めでたい旅。ふつうの旅。
きつ‐じ【吉事】🔗⭐🔉
きつ‐じ【吉事】
めでたいこと。よろこびごと。きちじ。
きつ‐じ【吉時】🔗⭐🔉
きつ‐じ【吉時】
よい時。めでたい時節。
きっ‐しょ【吉所】🔗⭐🔉
きっ‐しょ【吉所】
よいところ。よい場所。
きっ‐しょ【吉書】🔗⭐🔉
きっ‐しょ【吉書】
①吉日を選んで奏聞する文書。平安〜室町時代、改元・年始・譲位・代替りなどに奏聞する政治上の文書。武家で、政まつりごと始め・代始めなどの後、初めて出す政務書。
②年貢を怠らないように、またその納入を催促するために、領主が百姓に与える文書で、その高を記したもの。庭訓往来三月「―は、吉日良辰を撰び行はしめ、耕作の業の最中也」
③書初め。〈[季]新年〉。「筆ひぢてむすびし文字の―かな」(宗鑑)
⇒きっしょ‐の‐そう【吉書の奏】
⇒きっしょ‐はじめ【吉書始】
⇒きっしょ‐ぶぎょう【吉書奉行】
きっ‐しょう【吉祥】‥シヤウ🔗⭐🔉
きっ‐しょう【吉祥】‥シヤウ
⇒きちじょう。「―天」
きっしょ‐の‐そう【吉書の奏】🔗⭐🔉
きっしょ‐の‐そう【吉書の奏】
平安時代、代始め・年始・官奏などに弁官や蔵人から吉書を奏聞した儀式。
⇒きっ‐しょ【吉書】
きっしょ‐はじめ【吉書始】🔗⭐🔉
きっしょ‐はじめ【吉書始】
①公家・武家で吉書を閲覧すること。東鑑3「新造公文所―也」
②室町時代以降、正月の書き初めに吉なりとして暦に掲げた日。また、書き初め。梅暦「一陽来福の―」
⇒きっ‐しょ【吉書】
きっしょ‐ぶぎょう【吉書奉行】‥ギヤウ🔗⭐🔉
きっしょ‐ぶぎょう【吉書奉行】‥ギヤウ
室町幕府の職名で、吉書の清書をつかさどった者。
⇒きっ‐しょ【吉書】
きっ‐そう【吉相】‥サウ🔗⭐🔉
きっ‐そう【吉相】‥サウ
①吉事のある前兆。瑞相。
②よい人相。
③縁起を祝うこと。
きっ‐そう【吉草】‥サウ🔗⭐🔉
きっ‐そう【吉草】‥サウ
カノコソウの異称。
⇒きっそう‐こん【吉草根】
きっ‐そう【吉左右】‥サウ🔗⭐🔉
きっ‐そう【吉左右】‥サウ
①よいたより。喜ばしいしらせ。吉報。サントスの御作業「―を告げ給はんために」
②善悪・成否いずれかのたより。とかくの通知。
きっそう‐こん【吉草根】‥サウ‥🔗⭐🔉
きっそう‐こん【吉草根】‥サウ‥
(正しくはケッソウ(纈草)コン)カノコソウの根茎を乾燥した、褐色で芳香・苦味を持つ生薬。浸剤またはチンキとしてヒステリー・神経衰弱・痙攣けいれんなどに鎮静剤として用いる。
⇒きっ‐そう【吉草】
きっちょむ‐ばなし【きっちょむ話】🔗⭐🔉
きっちょむ‐ばなし【きっちょむ話】
(「きっちょむ」は吉右衛門の訛。「吉四六話」とも書く)九州に行われる一連のとんち話。
よ‐ごと【吉事】🔗⭐🔉
よ‐ごと【吉事】
よいこと。めでたいこと。古事記下「―も一言ひとこと」
よ‐ごと【寿詞・賀詞・吉言】🔗⭐🔉
よ‐ごと【寿詞・賀詞・吉言】
①天皇の治世の長久・繁栄を寿ことほぎ祝って奏上する詞。賀辞。孝徳紀「賀よごと奉らしめて」
②祈る言葉。竹取物語「―をはなちて」
よしい【吉井】‥ヰ🔗⭐🔉
よしい【吉井】‥ヰ
姓氏の一つ。
⇒よしい‐いさむ【吉井勇】
よしい‐いさむ【吉井勇】‥ヰ‥🔗⭐🔉
よしい‐いさむ【吉井勇】‥ヰ‥
歌人・劇作家。東京生れ。早大中退。北原白秋・木下杢太郎らと「スバル」を創刊。情熱的・耽美的な歌風で、特に祇園の歌は有名。歌集「酒ほがひ」、戯曲集「午後三時」「俳諧亭句楽」など。(1886〜1960)
吉井勇
撮影:田沼武能
⇒よしい【吉井】
⇒よしい【吉井】
よしえ【吉江】🔗⭐🔉
よしえ【吉江】
姓氏の一つ。
⇒よしえ‐たかまつ【吉江喬松】
よしえ‐たかまつ【吉江喬松】🔗⭐🔉
よしえ‐たかまつ【吉江喬松】
仏文学者・評論家。初め孤雁と号。長野県生れ。早大教授。「世界文芸大辞典」を編集。著「南欧の空」「仏蘭西古典劇研究」など。(1880〜1940)
⇒よしえ【吉江】
よしおか【吉岡】‥ヲカ🔗⭐🔉
よしおか‐けんぼう【吉岡憲法】‥ヲカ‥バフ🔗⭐🔉
よしおか‐けんぼう【吉岡憲法】‥ヲカ‥バフ
室町後期、京都の兵法家。吉岡流剣法の祖。名は直元。祇園藤次について剣術を修め、よく小剣を用い、足利将軍家の師範。その子孫も兵法師範として名声があり、直綱・直重らは宮本武蔵と闘ったという。のち染織家となったと伝える。生没年未詳。
⇒よしおか【吉岡】
よしおか‐ぞめ【吉岡染】‥ヲカ‥🔗⭐🔉
よしおか‐ぞめ【吉岡染】‥ヲカ‥
(→)憲法染けんぼうぞめに同じ。
⇒よしおか【吉岡】
よしおか‐たかよし【吉岡隆徳】‥ヲカ‥🔗⭐🔉
よしおか‐たかよし【吉岡隆徳】‥ヲカ‥
陸上競技選手。島根県生れ。1932年ロサンゼルス‐オリンピック大会の100メートル競走で6位となり、日本人初の入賞を果たす。「暁の超特急」と称された。(1909〜1984)
⇒よしおか【吉岡】
よしおか‐やよい【吉岡弥生】‥ヲカヤヨヒ🔗⭐🔉
よしおか‐やよい【吉岡弥生】‥ヲカヤヨヒ
医師。日本女医界の先達。静岡県生れ。済生学舎卒。東京女医学校・至誠病院を創設。東京女子医大学頭。(1871〜1959)
⇒よしおか【吉岡】
よしおか‐りゅう【吉岡流】‥ヲカリウ🔗⭐🔉
よしおか‐りゅう【吉岡流】‥ヲカリウ
①(→)憲法けんぼう流に同じ。
②宇都宮の吉岡宮内左衛門を祖とする柔術の一流派と伝えられるもの。
⇒よしおか【吉岡】
よしかわ【吉川】‥カハ(地名)🔗⭐🔉
よしかわ【吉川】‥カハ
埼玉県南東部、江戸川と中川に挟まれた沖積低地にある市。近世、早場米の産地。近年は宅地化と工場の進出が顕著。人口6万。
よしかわ‐えいじ【吉川英治】‥カハ‥ヂ🔗⭐🔉
よしかわ‐えいじ【吉川英治】‥カハ‥ヂ
小説家。本名、英次ひでつぐ。神奈川県生れ。小学校中退後、種々の職業に従事。物語の魅力と求道精神とで多くの読者を集めた。作「鳴門秘帖」「宮本武蔵」「新・平家物語」など。文化勲章。(1892〜1962)
吉川英治
撮影:田村 茂
⇒よしかわ【吉川】
⇒よしかわ【吉川】
よしかわ‐こうじろう【吉川幸次郎】‥カハカウ‥ラウ🔗⭐🔉
よしかわ‐こうじろう【吉川幸次郎】‥カハカウ‥ラウ
中国文学者。兵庫県生れ。京大教授。中国古典文学研究に優れた独特の業績をあげる。著「元雑劇研究」「詩経国風」「杜甫私記」など。(1904〜1980)
吉川幸次郎
撮影:田沼武能
⇒よしかわ【吉川】
⇒よしかわ【吉川】
よしかわ‐しんとう【吉川神道】‥カハ‥タウ🔗⭐🔉
よしかわ‐しんとう【吉川神道】‥カハ‥タウ
江戸初期、吉川惟足きっかわこれたるの唱えた神道。吉田神道の仏教的色彩を除き宋儒の説を加味した。理論一点ばりの儒者の神道でなく、宗教的な要素を有する。理学神道。
⇒よしかわ【吉川】
よしさき‐ごぼう【吉崎御坊】‥バウ🔗⭐🔉
よしさき‐ごぼう【吉崎御坊】‥バウ
越前国吉崎(現在の福井県あわら市吉崎)に創建された本願寺の別院。1471年(文明3)蓮如が建立し北陸化導の根拠地となった。のち破却され、江戸中期、山麓に東西両本願寺の別院がそれぞれ開かれた。
よしずみ【吉住】🔗⭐🔉
よしずみ【吉住】
長唄唄方の芸姓。初世小三郎(1699〜1753)は住吉神社の神官の出身といい、「住吉」を逆にして吉住と名乗ったと伝える。4世小三郎、後の慈恭じきょう(1876〜1972)は三味線方の2世稀音家きねや浄観と長唄研精会を結成、純音楽化につとめた。
吉住(四世)
撮影:田村 茂
よします【吉益】🔗⭐🔉
よします【吉益】
姓氏の一つ。
⇒よします‐とうどう【吉益東洞】
よします‐とうどう【吉益東洞】🔗⭐🔉
よします‐とうどう【吉益東洞】
江戸中期の漢方医。広島の人。古医方を研究し、万病一毒の説を立てた。実験を重んじ、実証的な医学研究の道を開く。著「医事或問」「類聚方」「薬徴」など。(1702〜1773)
⇒よします【吉益】
よしみ【吉見】🔗⭐🔉
よしみ【吉見】
姓氏の一つ。
⇒よしみ‐ゆきかず【吉見幸和】
よしみず‐いん【吉水院】‥ミヅヰン🔗⭐🔉
よしみず‐いん【吉水院】‥ミヅヰン
奈良県金峯山寺きんぷせんじの僧坊。大宝(701〜704)年中、役小角えんのおづのの創始といい、源義経の潜居、また後醍醐天皇の行宮あんぐうとして有名。1875年(明治8)吉水よしみず神社と改める。
よしみつ【吉光】🔗⭐🔉
よしみつ【吉光】
鎌倉後期の刀工。通称、藤四郎。山城粟田口派の名工で、短刀にすぐれる。正宗・義弘と共に三作の一人。粟田口吉光あわたぐちよしみつ。→薬研通やげんどおし吉光
よしみ‐の‐ひゃっけつ【吉見の百穴】‥ヒヤク‥🔗⭐🔉
よしみ‐の‐ひゃっけつ【吉見の百穴】‥ヒヤク‥
埼玉県比企郡吉見町にある横穴古墳群。1887年(明治20)坪井正五郎らが発掘。松山城址北方丘陵の西斜面に230個余現存。よしみのひゃくあな。
吉見の百穴
撮影:関戸 勇
よしみ‐ゆきかず【吉見幸和】🔗⭐🔉
よしみ‐ゆきかず【吉見幸和】
(名はヨシカズとも)江戸中期の神道家。尾張の人。神道五部書を偽書と断じ、伊勢・卜部うらべ両派の神道説に反対した。著「五部書説弁」「神学弁疑」など。(1673〜1761)
⇒よしみ【吉見】
よしむら【吉村】🔗⭐🔉
よしむら‐とらたろう【吉村虎太郎】‥ラウ🔗⭐🔉
よしむら‐とらたろう【吉村虎太郎】‥ラウ
(寅太郎とも書く)幕末の志士。名は重郷。土佐の人。尊攘の挙兵を企てたが、寺田屋騒動で失敗し、投獄。藤本鉄石らと天誅組の乱に参戦し、敗死。(1837〜1863)
⇒よしむら【吉村】
よしや【吉屋】🔗⭐🔉
よしや【吉屋】
姓氏の一つ。
⇒よしや‐のぶこ【吉屋信子】
よしや‐がかり【吉屋掛り】🔗⭐🔉
よしや‐がかり【吉屋掛り】
(→)吉屋風ふうに同じ。
よしや‐ぐみ【吉屋組】🔗⭐🔉
よしや‐ぐみ【吉屋組】
江戸前期、万治・寛文ごろの旗本奴はたもとやっこの組の名。六方組の一つ。
よしや‐のぶこ【吉屋信子】🔗⭐🔉
よしや‐のぶこ【吉屋信子】
小説家。新潟県生れ。栃木高女卒。清純な感傷性によって女性に支持された。作「地の果まで」「良人の貞操」「安宅家の人々」など。(1896〜1973)
吉屋信子
撮影:田村 茂
⇒よしや【吉屋】
⇒よしや【吉屋】
よしや‐ふう【吉屋風】🔗⭐🔉
よしや‐ふう【吉屋風】
吉屋組などの風体。言語・服装などが異体であったという。吉屋がかり。
よしゆき【吉行】🔗⭐🔉
よしゆき【吉行】
姓氏の一つ。
⇒よしゆき‐じゅんのすけ【吉行淳之介】
よしゆき‐じゅんのすけ【吉行淳之介】🔗⭐🔉
よしゆき‐じゅんのすけ【吉行淳之介】
小説家。岡山県生れ。父は小説家・詩人のエイスケ(本名、栄助。1906〜1940)。東大中退。繊細な感覚と抑制的な文体で性の深淵を描く。作「驟雨しゅうう」「砂の上の植物群」「暗室」など。(1924〜1994)
吉行淳之介
撮影:田沼武能
⇒よしゆき【吉行】
⇒よしゆき【吉行】
よしわら【吉原】‥ハラ(地名)🔗⭐🔉
よしわら【吉原】‥ハラ
①江戸の遊郭。1617年(元和3)市内各地に散在していた遊女屋を日本橋葺屋町ふきやちょうに集めたのに始まる。明暦の大火に全焼し、千束日本堤下三谷さんや(現在の台東区千束)に移し、新吉原と称した。北里・北州・北国・北郭などとも呼ばれた。売春防止法により遊郭は廃止。
②静岡県東部、富士山南麓にある東海道五十三次の宿場町。現在は富士市に属し、製紙・自動車・フィルムなどの工業が盛ん。
⇒よしわら‐かご【吉原駕籠】
⇒よしわら‐ぐるい【吉原狂い】
⇒よしわら‐ことば【吉原言葉】
⇒よしわら‐さいけん【吉原細見】
⇒よしわら‐すずめ【吉原雀】
⇒よしわら‐にわか【吉原俄】
⇒よしわら‐ようじ【吉原楊枝】
よしわら【吉原】‥ハラ(姓氏)🔗⭐🔉
よしわら【吉原】‥ハラ
姓氏の一つ。
⇒よしわら‐じろう【吉原治良】
よしわら‐かご【吉原駕籠】‥ハラ‥🔗⭐🔉
よしわら‐かご【吉原駕籠】‥ハラ‥
吉原遊郭へ通う遊客を乗せて往来した町駕籠。
⇒よしわら【吉原】
よしわら‐ぐるい【吉原狂い】‥ハラグルヒ🔗⭐🔉
よしわら‐ぐるい【吉原狂い】‥ハラグルヒ
吉原の女郎買いに夢中になること。また、その人。
⇒よしわら【吉原】
よしわら‐ことば【吉原言葉】‥ハラ‥🔗⭐🔉
よしわら‐ことば【吉原言葉】‥ハラ‥
江戸吉原の遊女などが奴詞やっこことばをまねて用いた特殊な言葉。さとことば。ありんすことば。
⇒よしわら【吉原】
よしわら‐じろう【吉原治良】‥ハラヂラウ🔗⭐🔉
よしわら‐じろう【吉原治良】‥ハラヂラウ
洋画家。大阪生れ。藤田嗣治らに師事。抽象画を描き、九室会・具体美術協会を結成。作「白い円」など。(1905〜1972)
⇒よしわら【吉原】
よしわら‐すずめ【吉原雀】‥ハラ‥🔗⭐🔉
よしわら‐すずめ【吉原雀】‥ハラ‥
①吉原の遊郭にしばしば往来して、その内情に詳しい人。また、吉原の素見すけん客。
②歌舞伎舞踊の曲名。
㋐長唄。本名題「教草おしえぐさ吉原雀」。初世桜田治助作詞。初世富士田吉治・初世杵屋作十郎作曲。1768年(明和5)初演。吉原の放生会に来た夫婦の鳥売(実は八幡太郎義家)と女鳥売(実は鷹の精)がからんで踊る。
㋑清元。本名題「筐花手向橘かたみのはなたむけのそでのか」。三升屋二三治作詞。初世清元斎兵衛作曲。1824年(文政7)初演。㋐の改作。新吉原雀。
⇒よしわら【吉原】
よしわら‐すずめ【葦原雀・吉原雀】‥ハラ‥(鳥)🔗⭐🔉
よしわら‐すずめ【葦原雀・吉原雀】‥ハラ‥
ヨシキリの異称。〈毛吹草2〉
⇒よし‐わら【葦原】
よしわら‐にわか【吉原俄】‥ハラニハカ🔗⭐🔉
よしわら‐にわか【吉原俄】‥ハラニハカ
江戸吉原で行われた即興の舞踊や劇。
⇒よしわら【吉原】
よしわら‐ようじ【吉原楊枝】‥ハラヤウ‥🔗⭐🔉
よしわら‐ようじ【吉原楊枝】‥ハラヤウ‥
房の長い歯磨楊枝。吉原で用いられたのでいう。
⇒よしわら【吉原】
[漢]吉🔗⭐🔉
吉 字形
筆順
〔口部3画/6画/常用/2140・3548〕
〔音〕キチ(呉) キツ(漢)
〔訓〕よし
[意味]
よい。めでたい。(対)凶。「吉日・吉報きっぽう・吉相きっそう・大吉・不吉ふきつ」
[解字]
つぼを一杯に満たしてふたをした形を描いた象形文字。充実の意から、めでたいの意を派生した。一説に、「士」(=おとこ)+「口」(=神のお告げ)の会意文字で、男子が生まれるお告げの意とする。[
]は異体字。
[難読]
吉備きび
筆順
〔口部3画/6画/常用/2140・3548〕
〔音〕キチ(呉) キツ(漢)
〔訓〕よし
[意味]
よい。めでたい。(対)凶。「吉日・吉報きっぽう・吉相きっそう・大吉・不吉ふきつ」
[解字]
つぼを一杯に満たしてふたをした形を描いた象形文字。充実の意から、めでたいの意を派生した。一説に、「士」(=おとこ)+「口」(=神のお告げ)の会意文字で、男子が生まれるお告げの意とする。[
]は異体字。
[難読]
吉備きび
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