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くつわ‐や【轡屋・忘八屋】🔗🔉

くつわ‐や轡屋・忘八屋】 遊女屋の異称。 ⇒くつわ【轡・銜・鑣・馬銜】 ○轡を並べてくつわをならべて 馬首をたて並べて。転じて、揃って一緒に。「―勝ち進む」 ⇒くつわ【轡・銜・鑣・馬銜】 ○轡をはめるくつわをはめる 馬の口にくつわをかませる。転じて、利益を与えて口を封ずる。 ⇒くつわ【轡・銜・鑣・馬銜】 ○靴を隔てて痒きを掻くくつをへだててかゆきをかく (はいている靴の外部から足のかゆい所をかくように)思うようにならず、もどかしいさまにいう。隔靴掻痒かっかそうよう⇒くつ【靴・沓・履】

ぼう‐おん【忘恩】バウ‥🔗🔉

ぼう‐おん忘恩バウ‥ 恩を忘れること。恩知らず。「―の徒」

ぼう‐が【忘我】バウ‥🔗🔉

ぼう‐が忘我バウ‥ 物事に心を奪われ、うっとり我を忘れること。夢中になること。「―の境」

ぼう‐き【忘機・亡機】バウ‥🔗🔉

ぼう‐き忘機・亡機バウ‥ 機心を忘れること。無心になること。日葡辞書「バウキ、ワスルルコト」

ぼう‐きゃく【忘却】バウ‥🔗🔉

ぼう‐きゃく忘却バウ‥ すっかり忘れること。「一切を―する」 ⇒ぼうきゃく‐きょくせん【忘却曲線】

ぼうきゃく‐きょくせん【忘却曲線】バウ‥🔗🔉

ぼうきゃく‐きょくせん忘却曲線バウ‥ 〔心〕記憶し保持したことが、時間がたつにつれて、どのように忘れられてゆくかを示す曲線。保持曲線。 ⇒ぼう‐きゃく【忘却】

ぼう‐けい【忘形】バウ‥🔗🔉

ぼう‐けい忘形バウ‥ ①自分の肉体を忘れて無為自然の道をさとること。 ②人の外見や身分・地位などを問題にしないこと。 ⇒ぼうけい‐の‐まじわり【忘形の交わり】

ぼうけい‐の‐まじわり【忘形の交わり】バウ‥マジハリ🔗🔉

ぼうけい‐の‐まじわり忘形の交わりバウ‥マジハリ [新唐書孟郊伝]互いの容貌や地位などを問題にしない親密な交際。 ⇒ぼう‐けい【忘形】

ぼう‐しつ【忘失】バウ‥🔗🔉

ぼう‐しつ忘失バウ‥ 忘れ去ること。忘れてなくすこと。

ぼう・ず【忘ず】バウ‥🔗🔉

ぼう・ず忘ずバウ‥ 〔他サ変〕 わすれる。(方向などを)うしなう。謡曲、蟻通「しかも乗りたる駒さへ伏して、前後を―・じて候ふはいかに」。「故郷―・じがたし」

ぼう‐ねん【忘年】バウ‥🔗🔉

ぼう‐ねん忘年バウ‥ ①年の老いたのをわすれること。老年を気にしないこと。 ②年齢の差を気にとめないこと。「―の交わり」 ③その年の苦労をわすれること。としわすれ。 ⇒ぼうねん‐かい【忘年会】 ⇒ぼうねん‐の‐とも【忘年の友】

ぼうねん‐かい【忘年会】バウ‥クワイ🔗🔉

ぼうねん‐かい忘年会バウ‥クワイ その年の苦労をわすれるために、年末に催す宴会。〈[季]冬〉 ⇒ぼう‐ねん【忘年】

ぼうねん‐の‐とも【忘年の友】バウ‥🔗🔉

ぼうねん‐の‐とも忘年の友バウ‥ [陳書江総伝]年齢の差にかかわりなく親しく交わる友。「忘年の交わり」とも。和漢朗詠集「推して―とせり」 ⇒ぼう‐ねん【忘年】

ぼう‐はち【亡八・忘八】バウ‥🔗🔉

ぼう‐はち亡八・忘八バウ‥ (仁義礼智忠信孝悌ていの八つを失った者の意) ①遊女を買うこと。 ②くるわ。遊女屋。また、遊女屋の主人。「―の亭主」

ぼう‐ゆう【忘憂】バウイウ🔗🔉

ぼう‐ゆう忘憂バウイウ ①うれいを忘れること。 ②[陶淵明、飲酒詩]酒の異称。忘憂の物。 ③萱草かんぞうの異称。 ⇒ぼうゆう‐の‐もの【忘憂の物】

ぼうゆう‐の‐もの【忘憂の物】バウイウ‥🔗🔉

ぼうゆう‐の‐もの忘憂の物バウイウ‥ 酒の異名。忘憂。 ⇒ぼう‐ゆう【忘憂】

わす・る【忘る】🔗🔉

わす・る忘る】 [一]〔他四〕 (四段活用は奈良時代に行われた。平安時代になると主に下二段に変わったが、なお四段も併用された)意識的に記憶から消そうとする。思い出さないようにする。斉明紀「おもしろき今城いまきの内は―・らゆましじ」。万葉集20「―・らむて野行き山行きわれ来れど」 [二]〔他下二〕 ⇒わすれる(下一)

わするな‐ぐさ【忘るな草】🔗🔉

わするな‐ぐさ忘るな草(→)「わすれなぐさ」に同じ。

わするる‐くさ【忘るる草】🔗🔉

わするる‐くさ忘るる草】 ヤブカンゾウの別称。伊勢物語「―の種をだに人の心にまかせずもがな」

わすれ‐い【忘れ井】‥ヰ🔗🔉

わすれ‐い忘れ井‥ヰ 人に忘れられた井・泉。千載和歌集「いざむすび見む―の水」 ⇒わすれ【忘れ】

わすれ‐お【忘れ緒】‥ヲ🔗🔉

わすれ‐お忘れ緒‥ヲ 半臂はんぴの腰につける飾りの紐。幅3寸3分、長さ1丈2尺の羅うすものを用い、三重に折りたたみ、小紐の左腰に通して垂らす。半臂の緒。 ⇒わすれ【忘れ】

わすれ‐おうぎ【忘れ扇】‥アフギ🔗🔉

わすれ‐おうぎ忘れ扇‥アフギ 秋になって使われなくなり、忘れ去られた扇。秋扇。捨て扇。〈[季]秋〉 ⇒わすれ【忘れ】

わすれ‐がい【忘れ貝】‥ガヒ🔗🔉

わすれ‐がい忘れ貝‥ガヒ ①二枚貝の離れ離れの1片。他の1片を忘れるという意の名称といい、またこれを拾うと恋を忘れるという。万葉集12「若の浦に袖さへ濡れて―拾へど妹は忘らえなくに」 ②マルスダレガイ科の二枚貝。殻は平たくて厚く、円形に近く、殻長6〜7センチメートル。外面は淡紫色。本州・四国・九州沿岸の浅海砂底に産。食用。ささらがい。 ⇒わすれ【忘れ】

わすれ‐がたみ【忘れ形見】🔗🔉

わすれ‐がたみ忘れ形見】 ①忘れないために遺しておく記念の品。忘れがたい記念のもの。 ②父の死んだ時、母の胎内にいた子。また、親の死後に遺された子。遺児。源氏物語手習「など―をだにとどめ給はずなりにけん」 ⇒わすれ【忘れ】

わすれ‐がち【忘れ勝ち】🔗🔉

わすれ‐がち忘れ勝ち】 忘れることが多いさま。忘れやすいこと。「鍵をかけるのを―だ」 ⇒わすれ【忘れ】

わすれ‐ぐさ【忘れ草・萱草】🔗🔉

わすれ‐ぐさ忘れ草・萱草】 ①ヤブカンゾウの別称。身につけると物思いを忘れるという。〈[季]夏〉。万葉集4「―吾が下紐につけたれど」 ②(→)「忘れ種ぐさに同じ。 ③煙草の異称。吸えば憂いを忘れるからいう。 ⇒わすれ【忘れ】

わすれ‐ぐさ【忘れ種】🔗🔉

わすれ‐ぐさ忘れ種】 心配を忘れるたね。忘れ草。 ⇒わすれ【忘れ】

わすれ‐ざき【忘れ咲き】🔗🔉

わすれ‐ざき忘れ咲き】 その時でないのに咲くこと。また、その花。かえりざき。 ⇒わすれ【忘れ】

わすれ‐さ・る【忘れ去る】🔗🔉

わすれ‐さ・る忘れ去る】 〔他五〕 すっかり忘れる。全く思い出さない。「何もかも―・る」

わすれ‐じお【忘れ潮】‥ジホ🔗🔉

わすれ‐じお忘れ潮‥ジホ 海水が満ちた時に岩のくぼみなどにたまったものが干潮になってもそのまま残っていること。 ⇒わすれ【忘れ】

わすれ‐じも【忘れ霜】🔗🔉

わすれ‐じも忘れ霜】 八十八夜頃の霜。別れ霜。名残の霜。〈[季]春〉 ⇒わすれ【忘れ】

わすれっ‐ぽ・い【忘れっぽい】🔗🔉

わすれっ‐ぽ・い忘れっぽい】 〔形〕 よく忘れがちである。忘れやすい性質である。

わすれ‐ね【忘れ音】🔗🔉

わすれ‐ね忘れ音】 季節を過ぎて虫などの鳴く音。「きりぎりす―に啼く火燵こたつかな」(芭蕉) ⇒わすれ【忘れ】

わすれ‐ばな【忘れ花】🔗🔉

わすれ‐ばな忘れ花】 忘れ咲きの花。時節がすぎてから咲く花、また返り咲きの花。〈[季]冬〉 ⇒わすれ【忘れ】

わすれ‐みず【忘れ水】‥ミヅ🔗🔉

わすれ‐みず忘れ水‥ミヅ 野中などに絶え絶えに流れて、人に知られない水。後拾遺和歌集「はるばると野中に見ゆる―」 ⇒わすれ【忘れ】

わすれ‐もの【忘れ物】🔗🔉

わすれ‐もの忘れ物】 置き忘れた物。持ってくるのを忘れた品物。「―をしないように」 ⇒わすれ【忘れ】

わすれ‐ゆき【忘れ雪】🔗🔉

わすれ‐ゆき忘れ雪】 その冬の最後に降る雪。雪の果て。〈[季]春〉 ⇒わすれ【忘れ】

わす・れる【忘れる】🔗🔉

わす・れる忘れる】 〔他下一〕[文]わす・る(下二) (奈良時代には四段活用も行われた) ①おのずと記憶がなくなる。古事記「沖つ鳥鴨どく島にわがゐ寝し妹は―・れじ世のことごとに」。伊勢物語「時世へて久しくなりにければその人の名―・れにけり」。「住所を―・れる」 ②思い出さないでいる。心にのぼせないでいる。万葉集11「いかにして―・れむものそ吾妹子に恋ひはまされど忘らえなくに」。土佐日記「この羽根といふ所問ふ童のついでにぞ又昔つ人を思ひ出でていづれの時にか―・るる」。徒然草「この用意を―・れざるを馬乗りとは申すなり」 ③うっかりして物を置いたままにする。平家物語1「女房の局つぼねに、妻に月出したる扇を―・れて出でられたりければ」。「電車の棚に鞄を―・れる」 ④うっかりしてすべきことをしないままにする。宇治拾遺物語3「あはれ、やり戸を開けながら、―・れてきにける」。「宿題を―・れる」 ⑤他に心が移り、それが意識されなくなる。「時のたつのも―・れる」「痛みを―・れる」 →忘る

わすれ‐ん‐ぼう【忘れん坊】‥バウ🔗🔉

わすれ‐ん‐ぼう忘れん坊‥バウ 物事を忘れやすい人。忘れっぽい人。わすれんぼ。 ⇒わすれ【忘れ】

わん‐ぱ【忘八・王八】🔗🔉

わん‐ぱ忘八・王八】 ①中国で、鼈すっぽんの称。 ②人をののしっていう語。 ③遊女屋の主人。くつわ。

[漢]忘🔗🔉

 字形  筆順 〔心(忄・)部3画/7画/教育/4326・4B3A〕 [] 字形 〔心(忄・)部3画/7画〕 〔音〕ボウ〈バウ〉(漢) 〔訓〕わすれる [意味] わすれる。思い出せなくなる。分からなくなる。「前後を忘ずる」「忘却・忘恩・備忘・健忘症」 [解字] 形声。「心」+音符「」(=姿が見えなくなる)。記憶や注意が心の中からなくなる意。は異体字。

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