複数辞典一括検索+![]()
![]()
広辞苑の検索結果 (42)
くつわ‐や【轡屋・忘八屋】🔗⭐🔉
くつわ‐や【轡屋・忘八屋】
遊女屋の異称。
⇒くつわ【轡・銜・鑣・馬銜】
○轡を並べてくつわをならべて
馬首をたて並べて。転じて、揃って一緒に。「―勝ち進む」
⇒くつわ【轡・銜・鑣・馬銜】
○轡をはめるくつわをはめる
馬の口にくつわをかませる。転じて、利益を与えて口を封ずる。
⇒くつわ【轡・銜・鑣・馬銜】
○靴を隔てて痒きを掻くくつをへだててかゆきをかく
(はいている靴の外部から足のかゆい所をかくように)思うようにならず、もどかしいさまにいう。隔靴掻痒かっかそうよう。
⇒くつ【靴・沓・履】
ぼう‐おん【忘恩】バウ‥🔗⭐🔉
ぼう‐おん【忘恩】バウ‥
恩を忘れること。恩知らず。「―の徒」
ぼう‐が【忘我】バウ‥🔗⭐🔉
ぼう‐が【忘我】バウ‥
物事に心を奪われ、うっとり我を忘れること。夢中になること。「―の境」
ぼう‐き【忘機・亡機】バウ‥🔗⭐🔉
ぼう‐き【忘機・亡機】バウ‥
機心を忘れること。無心になること。日葡辞書「バウキ、ワスルルコト」
ぼう‐きゃく【忘却】バウ‥🔗⭐🔉
ぼう‐きゃく【忘却】バウ‥
すっかり忘れること。「一切を―する」
⇒ぼうきゃく‐きょくせん【忘却曲線】
ぼうきゃく‐きょくせん【忘却曲線】バウ‥🔗⭐🔉
ぼうきゃく‐きょくせん【忘却曲線】バウ‥
〔心〕記憶し保持したことが、時間がたつにつれて、どのように忘れられてゆくかを示す曲線。保持曲線。
⇒ぼう‐きゃく【忘却】
ぼう‐けい【忘形】バウ‥🔗⭐🔉
ぼう‐けい【忘形】バウ‥
①自分の肉体を忘れて無為自然の道をさとること。
②人の外見や身分・地位などを問題にしないこと。
⇒ぼうけい‐の‐まじわり【忘形の交わり】
ぼうけい‐の‐まじわり【忘形の交わり】バウ‥マジハリ🔗⭐🔉
ぼうけい‐の‐まじわり【忘形の交わり】バウ‥マジハリ
[新唐書孟郊伝]互いの容貌や地位などを問題にしない親密な交際。
⇒ぼう‐けい【忘形】
ぼう‐しつ【忘失】バウ‥🔗⭐🔉
ぼう‐しつ【忘失】バウ‥
忘れ去ること。忘れてなくすこと。
ぼう・ず【忘ず】バウ‥🔗⭐🔉
ぼう・ず【忘ず】バウ‥
〔他サ変〕
わすれる。(方向などを)うしなう。謡曲、蟻通「しかも乗りたる駒さへ伏して、前後を―・じて候ふはいかに」。「故郷―・じがたし」
ぼう‐ねん【忘年】バウ‥🔗⭐🔉
ぼう‐ねん【忘年】バウ‥
①年の老いたのをわすれること。老年を気にしないこと。
②年齢の差を気にとめないこと。「―の交わり」
③その年の苦労をわすれること。としわすれ。
⇒ぼうねん‐かい【忘年会】
⇒ぼうねん‐の‐とも【忘年の友】
ぼうねん‐かい【忘年会】バウ‥クワイ🔗⭐🔉
ぼうねん‐かい【忘年会】バウ‥クワイ
その年の苦労をわすれるために、年末に催す宴会。〈[季]冬〉
⇒ぼう‐ねん【忘年】
ぼうねん‐の‐とも【忘年の友】バウ‥🔗⭐🔉
ぼうねん‐の‐とも【忘年の友】バウ‥
[陳書江総伝]年齢の差にかかわりなく親しく交わる友。「忘年の交わり」とも。和漢朗詠集「推して―とせり」
⇒ぼう‐ねん【忘年】
ぼう‐はち【亡八・忘八】バウ‥🔗⭐🔉
ぼう‐はち【亡八・忘八】バウ‥
(仁義礼智忠信孝悌ていの八つを失った者の意)
①遊女を買うこと。
②くるわ。遊女屋。また、遊女屋の主人。「―の亭主」
ぼう‐ゆう【忘憂】バウイウ🔗⭐🔉
ぼう‐ゆう【忘憂】バウイウ
①うれいを忘れること。
②[陶淵明、飲酒詩]酒の異称。忘憂の物。
③萱草かんぞうの異称。
⇒ぼうゆう‐の‐もの【忘憂の物】
ぼうゆう‐の‐もの【忘憂の物】バウイウ‥🔗⭐🔉
ぼうゆう‐の‐もの【忘憂の物】バウイウ‥
酒の異名。忘憂。
⇒ぼう‐ゆう【忘憂】
わす・る【忘る】🔗⭐🔉
わす・る【忘る】
[一]〔他四〕
(四段活用は奈良時代に行われた。平安時代になると主に下二段に変わったが、なお四段も併用された)意識的に記憶から消そうとする。思い出さないようにする。斉明紀「おもしろき今城いまきの内は―・らゆましじ」。万葉集20「―・らむて野行き山行きわれ来れど」
[二]〔他下二〕
⇒わすれる(下一)
わするな‐ぐさ【忘るな草】🔗⭐🔉
わするな‐ぐさ【忘るな草】
(→)「わすれなぐさ」に同じ。
わするる‐くさ【忘るる草】🔗⭐🔉
わするる‐くさ【忘るる草】
ヤブカンゾウの別称。伊勢物語「―の種をだに人の心にまかせずもがな」
わすれ【忘れ】🔗⭐🔉
わすれ‐い【忘れ井】‥ヰ🔗⭐🔉
わすれ‐い【忘れ井】‥ヰ
人に忘れられた井・泉。千載和歌集旅「いざむすび見む―の水」
⇒わすれ【忘れ】
わすれ‐お【忘れ緒】‥ヲ🔗⭐🔉
わすれ‐お【忘れ緒】‥ヲ
半臂はんぴの腰につける飾りの紐。幅3寸3分、長さ1丈2尺の羅うすものを用い、三重に折りたたみ、小紐の左腰に通して垂らす。半臂の緒。
⇒わすれ【忘れ】
わすれ‐おうぎ【忘れ扇】‥アフギ🔗⭐🔉
わすれ‐おうぎ【忘れ扇】‥アフギ
秋になって使われなくなり、忘れ去られた扇。秋扇。捨て扇。〈[季]秋〉
⇒わすれ【忘れ】
わすれ‐がい【忘れ貝】‥ガヒ🔗⭐🔉
わすれ‐がい【忘れ貝】‥ガヒ
①二枚貝の離れ離れの1片。他の1片を忘れるという意の名称といい、またこれを拾うと恋を忘れるという。万葉集12「若の浦に袖さへ濡れて―拾へど妹は忘らえなくに」
②マルスダレガイ科の二枚貝。殻は平たくて厚く、円形に近く、殻長6〜7センチメートル。外面は淡紫色。本州・四国・九州沿岸の浅海砂底に産。食用。ささらがい。
⇒わすれ【忘れ】
わすれ‐がたみ【忘れ形見】🔗⭐🔉
わすれ‐がたみ【忘れ形見】
①忘れないために遺しておく記念の品。忘れがたい記念のもの。
②父の死んだ時、母の胎内にいた子。また、親の死後に遺された子。遺児。源氏物語手習「など―をだにとどめ給はずなりにけん」
⇒わすれ【忘れ】
わすれ‐がち【忘れ勝ち】🔗⭐🔉
わすれ‐がち【忘れ勝ち】
忘れることが多いさま。忘れやすいこと。「鍵をかけるのを―だ」
⇒わすれ【忘れ】
わすれ‐ぐさ【忘れ草・萱草】🔗⭐🔉
わすれ‐ぐさ【忘れ草・萱草】
①ヤブカンゾウの別称。身につけると物思いを忘れるという。〈[季]夏〉。万葉集4「―吾が下紐につけたれど」
②(→)「忘れ種ぐさ」に同じ。
③煙草の異称。吸えば憂いを忘れるからいう。
⇒わすれ【忘れ】
わすれ‐ぐさ【忘れ種】🔗⭐🔉
わすれ‐ぐさ【忘れ種】
心配を忘れるたね。忘れ草。
⇒わすれ【忘れ】
わすれ‐ざき【忘れ咲き】🔗⭐🔉
わすれ‐ざき【忘れ咲き】
その時でないのに咲くこと。また、その花。かえりざき。
⇒わすれ【忘れ】
わすれ‐さ・る【忘れ去る】🔗⭐🔉
わすれ‐さ・る【忘れ去る】
〔他五〕
すっかり忘れる。全く思い出さない。「何もかも―・る」
わすれ‐じお【忘れ潮】‥ジホ🔗⭐🔉
わすれ‐じお【忘れ潮】‥ジホ
海水が満ちた時に岩のくぼみなどにたまったものが干潮になってもそのまま残っていること。
⇒わすれ【忘れ】
わすれ‐じも【忘れ霜】🔗⭐🔉
わすれ‐じも【忘れ霜】
八十八夜頃の霜。別れ霜。名残の霜。〈[季]春〉
⇒わすれ【忘れ】
わすれっ‐ぽ・い【忘れっぽい】🔗⭐🔉
わすれっ‐ぽ・い【忘れっぽい】
〔形〕
よく忘れがちである。忘れやすい性質である。
わすれ‐ね【忘れ音】🔗⭐🔉
わすれ‐ね【忘れ音】
季節を過ぎて虫などの鳴く音。「きりぎりす―に啼く火燵こたつかな」(芭蕉)
⇒わすれ【忘れ】
わすれ‐ばな【忘れ花】🔗⭐🔉
わすれ‐ばな【忘れ花】
忘れ咲きの花。時節がすぎてから咲く花、また返り咲きの花。〈[季]冬〉
⇒わすれ【忘れ】
わすれ‐みず【忘れ水】‥ミヅ🔗⭐🔉
わすれ‐みず【忘れ水】‥ミヅ
野中などに絶え絶えに流れて、人に知られない水。後拾遺和歌集恋「はるばると野中に見ゆる―」
⇒わすれ【忘れ】
わすれ‐もの【忘れ物】🔗⭐🔉
わすれ‐もの【忘れ物】
置き忘れた物。持ってくるのを忘れた品物。「―をしないように」
⇒わすれ【忘れ】
わすれ‐ゆき【忘れ雪】🔗⭐🔉
わすれ‐ゆき【忘れ雪】
その冬の最後に降る雪。雪の果て。〈[季]春〉
⇒わすれ【忘れ】
わす・れる【忘れる】🔗⭐🔉
わす・れる【忘れる】
〔他下一〕[文]わす・る(下二)
(奈良時代には四段活用も行われた)
①おのずと記憶がなくなる。古事記上「沖つ鳥鴨どく島にわがゐ寝し妹は―・れじ世のことごとに」。伊勢物語「時世へて久しくなりにければその人の名―・れにけり」。「住所を―・れる」
②思い出さないでいる。心にのぼせないでいる。万葉集11「いかにして―・れむものそ吾妹子に恋ひはまされど忘らえなくに」。土佐日記「この羽根といふ所問ふ童のついでにぞ又昔つ人を思ひ出でていづれの時にか―・るる」。徒然草「この用意を―・れざるを馬乗りとは申すなり」
③うっかりして物を置いたままにする。平家物語1「女房の局つぼねに、妻に月出したる扇を―・れて出でられたりければ」。「電車の棚に鞄を―・れる」
④うっかりしてすべきことをしないままにする。宇治拾遺物語3「あはれ、やり戸を開けながら、―・れてきにける」。「宿題を―・れる」
⑤他に心が移り、それが意識されなくなる。「時のたつのも―・れる」「痛みを―・れる」
→忘る
わすれ‐ん‐ぼう【忘れん坊】‥バウ🔗⭐🔉
わすれ‐ん‐ぼう【忘れん坊】‥バウ
物事を忘れやすい人。忘れっぽい人。わすれんぼ。
⇒わすれ【忘れ】
わん‐ぱ【忘八・王八】🔗⭐🔉
わん‐ぱ【忘八・王八】
①中国で、鼈すっぽんの称。
②人をののしっていう語。
③遊女屋の主人。くつわ。
[漢]忘🔗⭐🔉
忘 字形
筆順
〔心(忄・
)部3画/7画/教育/4326・4B3A〕
[
] 字形
〔心(忄・
)部3画/7画〕
〔音〕ボウ〈バウ〉(漢)
〔訓〕わすれる
[意味]
わすれる。思い出せなくなる。分からなくなる。「前後を忘ずる」「忘却・忘恩・備忘・健忘症」
[解字]
形声。「心」+音符「
」(=姿が見えなくなる)。記憶や注意が心の中からなくなる意。[
]は異体字。
筆順
〔心(忄・
)部3画/7画/教育/4326・4B3A〕
[
] 字形
〔心(忄・
)部3画/7画〕
〔音〕ボウ〈バウ〉(漢)
〔訓〕わすれる
[意味]
わすれる。思い出せなくなる。分からなくなる。「前後を忘ずる」「忘却・忘恩・備忘・健忘症」
[解字]
形声。「心」+音符「
」(=姿が見えなくなる)。記憶や注意が心の中からなくなる意。[
]は異体字。
大辞林の検索結果 (46)
ぼう-おん【忘恩】🔗⭐🔉
ぼう-おん バウ― [0] 【忘恩】
恩を忘れること。恩にむくいないこと。恩知らず。「―の徒」
ぼう-が【忘我】🔗⭐🔉
ぼう-が バウ― [1] 【忘我】
物事に心を奪われて自分を忘れること。夢中になること。「―の境」
ぼう-きゃく【忘却】🔗⭐🔉
ぼう-きゃく バウ― [0] 【忘却】 (名)スル
忘れ去ること。忘れてしまうこと。「前後を―する」
ぼう-けい【忘形】🔗⭐🔉
ぼう-けい バウ― [0] 【忘形】
(1)〔荘子(譲王)〕
物我を忘れて無為自然の道を悟ること。
(2)容貌・地位・形式などを問題とせず,親密に交わること。「―の友」
ぼうけい=の交(マジ)わり🔗⭐🔉
――の交(マジ)わり
隔てのない親密な交際。
ぼう-しつ【忘失】🔗⭐🔉
ぼう-しつ バウ― [0] 【忘失】 (名)スル
忘れてしまうこと。また,忘れてなくすこと。
ぼう・ずる【忘ずる】🔗⭐🔉
ぼう・ずる バウ― [0][3] 【忘ずる】 (動サ変)[文]サ変 ばう・ず
(1)わすれる。「故郷―・じがたし」
(2)(「前後を忘ずる」などの形で)われを忘れる。正気を失う。「渠(カレ)は既に前後を―・じて/義血侠血(鏡花)」
ぼう-ねん【忘年】🔗⭐🔉
ぼう-ねん バウ― [0] 【忘年】
(1)年の終わりに,その年にあった苦労を忘れること。としわすれ。
(2)年齢の差を忘れること。
ぼうねん-かい【忘年会】🔗⭐🔉
ぼうねん-かい バウ―クワイ [3] 【忘年会】
その年の苦労を忘れるために年末に催す宴会。[季]冬。
ぼうねん-の-とも【忘年の友】🔗⭐🔉
ぼうねん-の-とも バウ― [6] 【忘年の友】
年齢の差にかかわりなく親しく交わる友。忘年の交わり。
ぼう-はち【亡八・忘八】🔗⭐🔉
ぼう-はち バウ― [0][4] 【亡八・忘八】
〔仁・義・礼・智・信・忠・孝・悌の八徳を失った者,また,それらを忘れさせるほどおもしろい所の意〕
(1)遊里で遊ぶこと。また,その人。
(2)遊女屋。置屋。また,その主人。
ぼうび-ろく【忘備録】🔗⭐🔉
ぼうび-ろく バウビ― [3] 【忘備録】
「びぼうろく(備忘録)」に同じ。
ぼう-ゆう【忘憂】🔗⭐🔉
ぼう-ゆう バウイウ [0] 【忘憂】
(1)うれいを忘れること。
(2)「忘憂の物」に同じ。
(3)植物カンゾウの異名。
ぼうゆう-の-もの【忘憂の物】🔗⭐🔉
ぼうゆう-の-もの バウイウ― 【忘憂の物】
〔陶潜(飲酒詩)〕
酒の異名。
わすられ
ぬ【忘られぬ】🔗⭐🔉
わすられ
ぬ 【忘られぬ】 (連語)
〔四段動詞「忘る」の未然形に助動詞「る」の未然形「れ」,打ち消しの助動詞「ぬ」の付いたもの〕
忘れることができない。忘れられない。忘られない。「―
ぬパリの思い出」
ぬ 【忘られぬ】 (連語)
〔四段動詞「忘る」の未然形に助動詞「る」の未然形「れ」,打ち消しの助動詞「ぬ」の付いたもの〕
忘れることができない。忘れられない。忘られない。「―
ぬパリの思い出」
わす・る【忘る】🔗⭐🔉
わす・る 【忘る】
■一■ (動ラ四)
忘れる。忘れようと努める。「―・らむて野行き山行き我来れど/万葉 4344」「汝しれりや,―・れりや/平家 3」
〔主として上代に用いられた語。未然形は「わすらる」「わすらす」などの語に残る〕
■二■ (動ラ下二)
⇒わすれる
わすれ【忘れ】🔗⭐🔉
わすれ 【忘れ】
忘れること。「我が父母は―せぬかも/万葉 4344」
わすれ-お【忘れ緒】🔗⭐🔉
わすれ-お ―ヲ [3] 【忘れ緒】
半臂(ハンピ)の腰を結ぶ飾り紐(ヒモ)。幅三寸三分,長さ一丈二尺の羅(ウスギヌ)で,半臂着用の際,折り畳んで左腰の前に小紐にかけて垂らす。
→半臂
わすれ-おうぎ【忘れ扇】🔗⭐🔉
わすれ-おうぎ ―アフギ [4] 【忘れ扇】
秋になって,身辺にありながら手に取ることも置いてあることも忘れがちになった扇。捨て扇。秋の扇。[季]秋。
わすれ-がい【忘れ貝】🔗⭐🔉
わすれ-がい ―ガヒ [3] 【忘れ貝】
(1)海産の二枚貝。殻は厚く,ふくらみが少なく,ほぼ円形で直径6センチメートル内外。殻表は平滑で,淡紫色の地に濃い紫色の放射帯や網目紋がある。肉は食用。房総半島以南の太平洋沿岸に分布。ササラガイ。
(2)二枚貝の殻の,離れてしまった一片。また,一枚貝の殻。これを拾うと,恋しい人を忘れることができると考えられていた。「海人娘子(アマオトメ)潜(カズ)き取るといふ―よにも忘れじ妹が姿は/万葉 3084」
→恋忘れ貝
わすれ-がたみ【忘れ形見】🔗⭐🔉
わすれ-がたみ [4] 【忘れ形見】
(1)その人を忘れないように残しておく記念の品。「―の時計」
(2)親の死後に残された子。遺児。
わすれ-がち【忘れ勝ち】🔗⭐🔉
わすれ-がち [0] 【忘れ勝ち】 (形動)[文]ナリ
忘れることが多いさま。「天災に対する備えを―だ」
わすれ-ぐさ【忘れ草・萱草】🔗⭐🔉
わすれ-ぐさ [3] 【忘れ草・萱草】
(1)ヤブカンゾウの別名。[季]夏。
(2)煙草(タバコ)の異名。
わすれ-ぐさ【忘れ種】🔗⭐🔉
わすれ-ぐさ 【忘れ種】
心配を忘れる材料。心の憂さを吹き払うもの。「―とぞ今はなるらし/後撰(恋五)」
わすれ-ざき【忘れ咲き】🔗⭐🔉
わすれ-ざき [0] 【忘れ咲き】
小春日和のころ,時節はずれに花が咲くこと。また,その花。返り咲き。[季]冬。《―ゆびさゝるれば在りしかな/阿波野青畝》
わすれ-じお【忘れ潮】🔗⭐🔉
わすれ-じお ―ジホ [3] 【忘れ潮】
潮が引いたあと,岩のくぼみなどにたまったまま残っている海水。
わすれ-じも【忘れ霜】🔗⭐🔉
わすれ-じも [3] 【忘れ霜】
晩春,八十八夜の頃に降りる霜。別れ霜。[季]春。
わすれ-ね【忘れ音】🔗⭐🔉
わすれ-ね 【忘れ音】
季節を過ぎて鳴く虫の音。
わすれ-ばな【忘れ花】🔗⭐🔉
わすれ-ばな 【忘れ花】
時節が過ぎさってから咲く花。
わすれ-みず【忘れ水】🔗⭐🔉
わすれ-みず ―ミヅ 【忘れ水】
茂みや岩かげの人目につかない所を流れている水。「あづま路の道の冬草茂りあひてあとだに見えぬ―かな/新古今(冬)」
わすれ-もの【忘れ物】🔗⭐🔉
わすれ-もの [0] 【忘れ物】
置き忘れてきた品物。持ってくるべきなのに忘れてきてしまうこと。また,その忘れてきた物。「電車の網棚に―をする」
わすれ-ゆき【忘れ雪】🔗⭐🔉
わすれ-ゆき [3] 【忘れ雪】
「雪の果て」に同じ。[季]春。
わすれ-ん-ぼう【忘れん坊】🔗⭐🔉
わすれ-ん-ぼう ―バウ [0] 【忘れん坊】
忘れやすい人。忘れっぽい人。わすれんぼ。
わすれ-がた・い【忘れ難い】🔗⭐🔉
わすれ-がた・い [5] 【忘れ難い】 (形)[文]ク わすれがた・し
なかなか忘れられない。「―・い思い出」
[派生] ――さ(名)
わすれ-さ・る【忘れ去る】🔗⭐🔉
わすれ-さ・る [4] 【忘れ去る】 (動ラ五[四])
忘れて二度と思い出さない。「―・ることのできない体験」
わすれっ-ぽ・い【忘れっぽい】🔗⭐🔉
わすれっ-ぽ・い [5] 【忘れっぽい】 (形)
忘れることが多い。「最近―・くなった」
[派生] ――さ(名)
わす・れる【忘れる】🔗⭐🔉
わす・れる [0] 【忘れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 わす・る
(1)覚えていたはずのことが思い出せなくなる。記憶がなくなる。「小学校の同級生の顔を―・れる」「恩を―・れる」
(2)他のことに心を奪われて,一時的にそのことを意識しなくなる。「時のたつのを―・れる」「寝食を―・れる」「我を―・れる」
(3)うっかりして,物を置いたままにする。「電車に傘を―・れる」
(4)しなければならないことをしないでいる。「届けるのを―・れる」「宿題を―・れる」
(5)思い切る。「わびぬれば強ひて―・れむと思へども/古今(恋二)」
ぼうおん【忘恩】(和英)🔗⭐🔉
ぼうが【忘我の境に入る】(和英)🔗⭐🔉
ぼうが【忘我の境に入る】
be in ecstasies.
ぼうきゃく【忘却】(和英)🔗⭐🔉
ぼうきゃく【忘却】
oblivion.→英和
⇒忘れる.
ぼうねんかい【忘年会】(和英)🔗⭐🔉
ぼうねんかい【忘年会】
a year-end party.
わすれがたみ【忘れ形見】(和英)🔗⭐🔉
わすれがたみ【忘れ形見】
(1)[記念の品]a keepsake.→英和
(2)[遺児]⇒遺児.
わすれがち【忘れ勝ちである】(和英)🔗⭐🔉
わすれがち【忘れ勝ちである】
often forget;be forgetful;have a poor memory;be negligent(怠り勝ち).
わすれっぽい【忘れっぽい】(和英)🔗⭐🔉
わすれっぽい【忘れっぽい】
⇒忘れ勝ち.
広辞苑+大辞林に「忘」で始まるの検索結果。