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広辞苑の検索結果 (46)
お【御】🔗⭐🔉
お【御】
〔接頭〕
➊(オホ(大)の約。平安時代、限られた語の上に付いた)尊敬する人に関係のある事物に冠する。源氏物語槿「中宮の―前に雪の山つくられたりし」。「―もの(大膳)」「―まし(大坐)」
➋(オホミ→オホン→オン→オと変化してできた語。主として中世以後、文章語で多くオンが用いられたのに対し、広く口語で用いられた)
①尊敬する人に関係のある事物に冠する。狂言、鈍根草「ただ―ことばの違はぬやうになされてくだされう」。「先生の―宅」「―手紙拝見いたしました」
②尊敬する人に対する動作や事物に冠して、動作や事物の主の謙譲・卑下の気持を表す。「―送りする」「―なぐさめ申しあげる」
③広く事物に冠して、聞き手に対する丁寧の気持を表す。浮世風呂3「お正月の来るのが―たのしみだよ」。「―菓子」「―天気」「―暑うございます」
④口語動詞の連用形の上に付け、やわらかに命令する気持を表す。「お…なさい」の略。浮世風呂2「ゆるりと流して―出で」。「早く―帰り」
⑤中世以後、主に女の名の上に付けて尊敬・親愛の意をそえる。「阿」「於」の字も使った。三河物語「―千代様十三にして」。「―富さん」
お‐あいそ【御愛想】🔗⭐🔉
お‐あいそ【御愛想】
(「おあいそう」とも)「あいそ」を丁寧にいう語。→愛想あいそ2・3
お‐あん【御庵】🔗⭐🔉
お‐あん【御庵】
尼の住居、または尼の尊敬語。狂言、比丘貞「何れもの――と仰らるるに依て」
おあんない‐も【御案内も】🔗⭐🔉
おあんない‐も【御案内も】
(「御案内申す」の略)訪問の際の挨拶語。狂言、昆布柿「今日の御奏者――」
お‐いとぼ・い【御愛ぼい】🔗⭐🔉
お‐いとぼ・い【御愛ぼい】
〔形〕
(女房詞)かわいらしい。
お‐えらがた【御偉方】🔗⭐🔉
お‐えらがた【御偉方】
地位・身分の高い人たちを、ひやかし・ねたみの思いをこめていう語。
おおん【御・大御】オホン🔗⭐🔉
おおん【御・大御】オホン
〔接頭〕
(オホミの音便。オホムとも書く。平安時代の語)
①高度の尊敬の意を表す。「―神」
②「おおん何々」とあるべきところを略して名詞的に用いる。大和物語「これもうちの―(御歌の略)」。源氏物語梅枝「対の上の―(御香の略)は」
お‐かもじ【御か文字】🔗⭐🔉
お‐かもじ【御か文字】
「かもじ」を丁寧に言った語。おかあさま。また、奥様。
お‐くもじ【御く文字】🔗⭐🔉
お‐くもじ【御く文字】
(女房詞)菜漬。転じて、茶漬飯。→くもじ
お‐ごう【御御】🔗⭐🔉
お‐ごう【御御】
(「御御前おごぜ」の転か)娘または妻の愛称。おご。狂言、岡太夫「―がこしらへ様を存じて居まする程に」
⇒おごう‐さま【御御様】
おごう‐さま【御御様】🔗⭐🔉
おごう‐さま【御御様】
お嬢様。奥様。狂言、米市「―へうばが方から御言伝が御ざりました」
⇒お‐ごう【御御】
お‐ごく【御御供】🔗⭐🔉
お‐ごく【御御供】
神饌の主食または洗穀類。
お‐ごろう・ず【御御覧ず】‥ラウズ🔗⭐🔉
お‐ごろう・ず【御御覧ず】‥ラウズ
〔他サ変〕
「御覧ず」を更に丁寧に言ったもの。狂言、金岡「まづわらはを、ゑどつて―・じやれ」
お‐しげり【御しげり】🔗⭐🔉
お‐しげり【御しげり】
(遊里語。動詞シゲルの連用形にオが付いたもの)男女が情を交わすこと。多く「おしげりなされ」の意で用いる。
お‐すもじ【御す文字】🔗⭐🔉
お‐すもじ【御す文字】
(女房詞)
①鮨すし。すもじ。
②御推察。おすいもじ。
お‐ぞろ【御ぞろ】🔗⭐🔉
お‐ぞろ【御ぞろ】
(女房詞)そうめん。
お‐なぐさみ【御慰み】🔗⭐🔉
お‐なぐさみ【御慰み】
その場のなぐさみになること。おたのしみ。皮肉の意でも用いる。「首尾よくいきましたら―」「とんだ―」
お‐にぎり【御握り】🔗⭐🔉
お‐にぎり【御握り】
にぎりめし。おむすび。
お‐ニュー【御ニュー】🔗⭐🔉
お‐ニュー【御ニュー】
服飾品などで、おろしたてのもの。新品。「―の靴」
お‐は‐もじ【御は文字】🔗⭐🔉
お‐は‐もじ【御は文字】
(女房詞)はずかしいこと。
お‐ませ【御ませ】🔗⭐🔉
お‐ませ【御ませ】
子供が、年に似合わず大人びていること。また、その子供。「―な女の子」
お‐み【御御】🔗⭐🔉
お‐み【御御】
〔接頭〕
(オホミ(大御)の約)尊敬・丁寧の意を表す。狂言、入間川「結構にもござらぬ―扇を」。「―帯」
おみ‐あかし【御御灯火】🔗⭐🔉
おみ‐あかし【御御灯火】
灯火ともしびの尊敬語。おおみあかし。
おみ‐あし【御御足】🔗⭐🔉
おみ‐あし【御御足】
他人の足の尊敬語。
おみ‐くじ【御御鬮・御神籤】🔗⭐🔉
おみ‐くじ【御御鬮・御神籤】
神仏に祈願して、事の吉凶をうらなうくじ。吉凶をしるした多くの串を匣はこまたは筒に入れておき、小孔から振り出してとる。「―を引く」
お‐やすい【御安い】🔗⭐🔉
お‐やすい【御安い】
①簡単である。たやすい。「―御用だ」
②(「お安くない」の形で)男女の間柄の親密なのを羨望し、また、からかう語。
おん【御】🔗⭐🔉
おん【御】
(オホム(御)の約)
[一]〔名〕
貴人に関する物事について「おん…」とあるべきを略して用いたもの。源氏物語花宴「源氏の君の―(御詩)をば」
[二]〔接頭〕
敬意をあらわす。「―身」「―礼」→お(御)
おん‐の‐じ【御の字】🔗⭐🔉
ぎょ【御】🔗⭐🔉
ぎょ【御】
①(「馭」に通ずる)馬を扱うこと。
②㋐天子に関係ある事物に添えて敬意を表す語。
㋑一般にある語に冠して敬意を表す語。
ぎょ‐い【御意】🔗⭐🔉
○御意に入るぎょいにいる🔗⭐🔉
○御意に入るぎょいにいる
(→)「御意に召す」に同じ。
⇒ぎょ‐い【御意】
○御意に召すぎょいにめす🔗⭐🔉
○御意に召すぎょいにめす
お気にいる。御意にかなう。御意に入る。
⇒ぎょ‐い【御意】
○御意を得るぎょいをうる🔗⭐🔉
○御意を得るぎょいをうる
①お考えをうけたまわる。
②お目にかかる。
⇒ぎょ‐い【御意】
きょう【今日】ケフ
(現在の)この日。本日。こんにち。万葉集1「名張の山を―か越ゆらむ」。「昨日―」
⇒きょう‐あす【今日明日】
⇒きょう‐が‐ひ【今日が日】
⇒きょう‐きょう‐と【今日今日と】
⇒きょう‐ごと【今日毎】
⇒きょう‐このごろ【今日此の頃】
⇒きょう‐し‐も‐あれ【今日しもあれ】
⇒きょう‐の‐あき【今日の秋】
⇒きょう‐の‐いま【今日の今】
⇒きょう‐の‐こよい【今日の今宵】
⇒きょう‐の‐つき【今日の月】
⇒きょう‐の‐ひ【今日の日】
⇒きょう‐の‐むかし【今日の昔】
⇒きょう‐び【今日日】
⇒今日あって明日ない身
⇒今日か明日か
⇒今日という今日
⇒今日の情けは明日の仇
⇒今日の後に今日なし
⇒今日は人の身、明日は我が身
⇒今日を晴と
きょう【狭布】ケフ
古代、陸奥国から調進された、幅の狭い布。和歌に「狭布の細布ほそぬの」のごとくよまれ、その「狭布」は地名としてうけとられた。新撰六帖2「陸奥の―の郡こおりに織る布のせばきは人の心なりけり」
⇒きょう‐の‐さぬの【狭布の狭布】
⇒きょう‐の‐せばぬの【狭布の狭布】
⇒きょう‐の‐ほそぬの【狭布の細布】
きょう【凶】
縁起・運のわるいこと。わざわい。不吉。↔吉
きょう【共】
共産主義・共産党の略。
きょう【匈】
匈牙利ハンガリーの略。
きょう【孝】ケウ
(呉音)
①孝こう。孝行。枕草子244「いみじく―なる人にて、遠き所に住ませじ」
②親の喪も。宇津保物語俊蔭「父かくれて三年…かひなくて三年の―を送る」
→こう(孝)
きょう【狂】キヤウ
①心の常態を失すること。
②一事に熱中して溺れること。また、その人。マニア。「野球―」
きょう【京】キヤウ
(呉音)
①皇居のある土地。みやこ。帝都。
②京都の特称。「―の五条」
③⇒けい2。
④いろは歌の最後につける語。
→けい(京)
⇒京に田舎あり
⇒京の着倒れ
⇒京の夢大阪の夢
⇒京へ筑紫に坂東さ
きょう【羌】キヤウ
①殷代、異民族の総称。
②チベット系の遊牧民族。中国の西北辺、今の甘粛・青海・西蔵方面に拠り、漢代には西羌と呼ばれ、匈奴と連合して西境を侵す。五胡時代に後秦を建国。唐代には党項タングートの名であらわれ、11世紀には西夏を建てた。→五胡十六国(表)
きょう【峡】ケフ
山・陸地などに挟まれた、せまく細長いところ。はざま。
きょう【香】キヤウ
将棋で、香車きょうしゃの略称。→こう(香)
きょう【莢】ケフ
豆類の果実。(→)莢果きょうかに同じ。
きょう【強】キヤウ
(呉音はゴウ)
①つよいこと。↔弱。
②(昔、中国で、気力強く物に惑わぬため、仕官に適する年齢としたからいう)40歳の異称。
③ある数のほかに切り捨てた端数のあること。実際はその数値よりもやや多いことを表す。「2メートル―」↔弱
きょう【教】ケウ
神仏などの教え。「キリスト―」
きょう【経】キヤウ
(呉音。唐音はキン。梵語sūtra 修多羅の漢訳)
①仏の説いた教えを記したもの。契経。律・論を合わせて三蔵という。
②一切経・大蔵経という場合には律・論などを含めた仏典の総称。
③(仏教以外の)宗教の聖典。経典。「四書五―」
→けい(経)
きょう【郷】キヤウ
①むら。さと。いなか。
②中国で県の下にある集落もしくは自治単位。→郷里きょうり制
→ごう(郷)
⇒郷の三物
きょう【卿】キヤウ
(呉音)
①律令制で、八省の長官。また、明治の太政官制で、各省の長官。
②大納言・中納言・参議・三位以上の人。大臣を公といい、総称して公卿くぎょうという。また、参議および三位以上の人の敬称。平家物語1「源三位頼政卿」
③英語の称号Lord,Sirの訳語。「チャーチル―」
→けい(卿)
きょう【境】キヤウ
(呉音。漢音はケイ)
①さかい。くぎりめ。
②ところ。地域。
③おかれた状態。ありさま。「無我の―」
④〔仏〕認識作用の対象。または広く認識・価値判断の対象。六境(色・声しょう・香・味・触・法)。
きょう【橋】ケウ
①はし。はしを数える語。「天草五―」
②〔医〕(pons ラテン)脳の一部。下方は延髄、上方は中脳に連なる。後方の小脳の左右両葉を橋状に連結しているように見えるのでこの名がある。延髄とともに脳神経の神経細胞群(核と呼ぶ)をもち、呼吸・循環・嚥下えんげなどの反射運動の中枢をなす。橋髄。→脳(図)
きょう【興】
(呉音はコウ)
①おもしろく楽しいこと。おもしろみ。竹取物語「―ある事申したり」。「―を添える」
②当座のたわむれ。座興。狂言、鈍太郎「是は又―あつた体で御座る」
③中国古代の詩経の六義りくぎの一つ。儒家によれば、草木鳥獣などに託して、それとなく人間社会にたとえるもの。
⇒興に入る
⇒興に乗る
⇒興をさかす
⇒興を醒ます
きょう【鏡】キヤウ
①かがみ。「海獣葡萄―」
②レンズ。また、レンズ系を通して見る道具。めがね。「望遠―」
きょう【饗】キヤウ
①酒食をもてなすこと。また、その酒食。
②(→)饗立きょうだてに同じ。
き‐よう【気葉】‥エフ
水中から突き出て、空中でその作用を営む水草の葉。普通、水中の葉とはその形状を異にする。バイカモなどに見られる。挺水葉。→水葉
き‐よう【紀要】‥エウ
(「紀」はすじみちを立ててしるす意)大学・研究所などで刊行する、研究論文を収載した定期刊行物。
き‐よう【起用】
ある役割に人を用いること。「新人を―する」
き‐よう【飢鷹】
うえた鷹。太平記38「―の一呼を待つ身と成りぬ」
きよう【貴陽】‥ヤウ
(Guiyang)中国貴州省の省都。烏江上流の支流、南明河沿岸に位置し、中国南西地域の鉄道の要地。人口298万5千(2000)。
き‐よう【器用】
(有用な器物の意)
①物事の役に立つ才能のあること。賢いこと。義経記3「学問世に越えて―なり」
②手先がよくきき、技芸に巧みなこと。細かい仕事をうまく処理すること。「何でも―にこなす」「―な人」
③いさぎよいこと。浄瑠璃、淀鯉出世滝徳「もつとも―な白状」
④容貌。器量。御伽草子、猿源氏草子「―・骨柄こつがら、尋常なる人かなと感じけり」
⑤抜け目がなく、要領よく立ち回ること。「世渡りが―だ」
⇒きよう‐じん【器用人】
⇒きよう‐だて【器用立】
⇒きよう‐びんぼう【器用貧乏】
⇒きよう‐もの【器用者】
⇒器用貧乏人宝
き‐よう【餼羊】‥ヤウ
いけにえの羊。→告朔こくさくの餼羊
ぎょう【仰】ギヤウ
(慣用音はコウ)甚だしいさま。仰山。浄瑠璃、丹波与作待夜の小室節「此座敷は―にすべつて歩かれぬ」
ぎょう【行】ギヤウ
①文字などの縦のならび。転じて、横のならびにも。くだり。「ア―」
②律令制の書式で、位が高く官が低いことを示す字。→位署。
③〔仏〕(梵語saṃskāra)
㋐(能動的意味で)形成するもの。われわれの存在を成り立たせる潜在的形成力。また、さまざまな心的活動。十二因縁の第2。五蘊の第4。
㋑(受動的意味で)形成されたもの。生滅変化する一切の現象世界の存在。
④修行しゅぎょう。「無言の―」
⑤行書の略。「真草―」
⑥〔哲〕実践。行為。人間的な働き。↔知。
⑦数学で、行列または行列式で横のならび。
→こう(行)
ぎょう【尭】ゲウ
中国古代の伝説上の聖王。名は放勲。帝嚳ていこくの子。舜と並んで中国の理想的帝王とされる。陶唐氏。唐尭。帝尭。「―風舜雨」
ぎょう【業】ゲフ
①しごと。わざ。
②くらしの手だて。なりわい。つとめ。職業。「文筆を―とする」
③学問。学業。技芸。「―を卒おえる」
④やしき。
→ごう(業)
ぎょう【鄴】ゲフ
中国、三国時代の魏の都。今の河北省臨漳県。また、後趙・前燕・東魏・北斉の都。
ぎょ‐う【御宇】
天子の治め給う御世みよ。
ぎ‐よう【技癢・伎癢】‥ヤウ
他人のするのを見て腕がむずむずすること。自分の技量を示したくてもどかしく思うこと。森鴎外、ヰタ‐セクスアリス「夏目金之助君が小説を書き出した。金井君は非常な興味を以て読んだ。そして―を感じた」
ぎ‐よう【偽葉】‥エフ
植物の葉柄部分が扁平化して、葉身のような外形と機能をもつもの。相思樹などアカシアの仲間などに見られる。仮葉。
ぎ‐よう【儀容】
礼儀にかなった姿。容儀。
ぎょうあ【行阿】ギヤウ‥
鎌倉時代の歌学者・語学者。本名、源知行。「源氏物語」を校合。また、「仮名文字遣」を著した。生没年未詳。→定家仮名遣
きょう‐あい【狭隘】ケフ‥
①面積が狭いこと。「―な土地」
②度量が狭いこと。「―な心」
きょう‐あく【凶悪・兇悪】
残忍でわるいこと。むごいことを平気ですること。極悪ごくあく。「―な犯罪」
きょう‐あく【強悪】キヤウ‥
非常に悪いこと。ごうあく。
きょう‐あく【梟悪】ケウ‥
非常に性質が悪く、人の道にそむくこと。また、その人。
きょう‐あす【今日明日】ケフ‥
今日または明日。ごく近いうち。「―に迫る」
⇒きょう【今日】
きょう‐あつ【強圧】キヤウ‥
強い力や権力でおしつけること。
⇒きょうあつ‐てき【強圧的】
ぎょし‐やす・い【御し易い】🔗⭐🔉
ぎょし‐やす・い【御し易い】
〔形〕
思い通りにしやすい。扱いやすい。「―・い相手」「―・い性格」
ぎょ・する【御する】🔗⭐🔉
ぎょ・する【御する】
[文]御す(サ変)
[一]〔自サ変〕
①出御する。
②お側にいる。はべる。
[二]〔他サ変〕
①(「馭する」とも書く)馬をたくみにあつかう。
②人を自分の意志通りに動かす。統御する。「―・しがたい乱暴者」
③統治する。
④(天子が)おつかいになる。
ぎょ‐りょう【魚綾・魚陵・魚竜・御綾】(織物)🔗⭐🔉
ぎょ‐りょう【魚綾・魚陵・魚竜・御綾】
綾織物の一種。一説に、麹塵色きくじんいろともいい、あるいは波に魚の紋のある綾織ともいう。平家物語9「―の直垂に緋縅の鎧着て」
ご【御】🔗⭐🔉
ご【御】
(呉音)
[一]〔名〕
(「御前ごぜん」の略)貴婦人の称呼の下に添えて敬称とする語。土佐日記「淡路の―の歌に劣れり」
[二]〔接頭〕
①主に漢語の体言に冠して尊敬の意を添える。源氏物語桐壺「十二にて―元服したまふ」。日葡辞書「ゴベウショ(御廟所)」
②主に漢語の体言に冠して丁寧の意を添える。「―飯にする」
③自分の行為を表す語に冠して謙譲の意を添える。「―説明いたします」
[三]〔接尾〕
人物を表す語の下に付けて尊敬の意を添える。日葡辞書「チチゴ」。浄瑠璃、伽羅先代萩「ゆうべ呼んだ花嫁―」
→ぎょ(御)
ご‐あいさつ【御挨拶】🔗⭐🔉
ご‐あいさつ【御挨拶】
①「挨拶」を丁寧にいう語。
②相手の非礼などに対して、皮肉を込めて応える言葉。「これは―だね」
み【御】🔗⭐🔉
み【御】
〔接頭〕
①神・天皇・宮廷などに属するものであることを表す。「―あかし」「―食け」「―垣」
②一般に、尊敬または丁寧の意を表す。「―教え」「お―おつけ」
③(「深」とも当てる)美称または語調をととのえるために添える。「―吉野」「―雪」「―山」
み‐あれ【御生・御阿礼】🔗⭐🔉
み‐あれ【御生・御阿礼】
①神または貴人が誕生・降臨すること。
②京都の上賀茂神社で、葵祭あおいまつりの前3日、すなわち4月の中の午の日(今は5月12日)の夜に行われる祭。阿礼と称する榊さかきに神移しの神事をいとなむ。賀茂のみあれ。御阿礼祭。貫之集「神の―にあふ日なりけり」
③転じて、賀茂神社の称。源氏物語藤裏葉「―にまうで給ふとて」
⇒みあれ‐ぎ【御阿礼木】
⇒みあれ‐の‐せじ【御阿礼宣旨】
みあれ‐ぎ【御阿礼木】🔗⭐🔉
みあれ‐ぎ【御阿礼木】
賀茂祭に、神霊を迎えるために立てる榊。風雅和歌集雑「―にゆふしでかけし神山の」
⇒み‐あれ【御生・御阿礼】
みあれ‐の‐せじ【御阿礼宣旨】🔗⭐🔉
みあれ‐の‐せじ【御阿礼宣旨】
(セジはセンジのンを表記しない形)賀茂祭についての宣旨を斎宮いつきのみやに持参する御使いの女官。また、そのことから固有名詞としての女房名にもなる。枕草子183「―の、上に、五寸ばかりなる殿上わらはのいとをかしげなるを作りて」
⇒み‐あれ【御生・御阿礼】
み‐くらい【御位】‥クラヰ🔗⭐🔉
み‐くらい【御位】‥クラヰ
①天皇の位、または天皇の位にあることの尊敬語。源氏物語若菜下「内裏の帝、―につかせ給ひて、十八年にならせ給ひぬ」
②位の尊敬語。源氏物語明石「もとの―あらたまりて、数よりほかの権大納言になり給ふ」
[漢]御🔗⭐🔉
御 字形
筆順
〔彳部8画/11画/常用/2470・3866〕
〔音〕ギョ(漢) ゴ(呉)
〔訓〕おん・お・み・おおん
[意味]
[一]ギョ
①馬や馬車をじょうずにあやつる。(同)馭。「御者・礼楽射御書数」
②思い通りに扱う。おさめる。支配する。「御しやすい人間」「御宇・統御・制御」
③ふせぐ。(同)禦。「防御」
④天子の行為や持ち物などに尊敬の意を表す語。「御物・御璽・御感・入御・崩御」。転じて、広く尊敬の意を表す語。「御慶・御意」
[二]ゴ
①=[一]④。「御幣・御幸・御家人・御朱印・御両親・御成功」▶転じて、丁寧な言い方にも用いる。「御飯」「御説明いたします」
②「御前」③④(→御前)の略。「殿御とのご・親御おやご・伊勢いせの御」
[解字]
形声。「彳」(=ゆく)+「止」(=あし)+音符「午」(=きね)+「卩」(=ひと)。後二者は、きねでついて堅いものを柔かくする意。「御」は、馬をおとなしくさせて行かせる意。[
]は異体字。
[下ツキ
駕御・還御・供御・出御・制御・遷御・着御・統御・渡御・女御・発御・崩御・防御・臨御
[難読]
御髪おぐし・みぐし・御神籤おみくじ・御籤おみくじ・御目見おめみえ・御稜威みいつ・御酒みき・御手洗みたらし・御息所みやすんどころ・御幸みゆき
筆順
〔彳部8画/11画/常用/2470・3866〕
〔音〕ギョ(漢) ゴ(呉)
〔訓〕おん・お・み・おおん
[意味]
[一]ギョ
①馬や馬車をじょうずにあやつる。(同)馭。「御者・礼楽射御書数」
②思い通りに扱う。おさめる。支配する。「御しやすい人間」「御宇・統御・制御」
③ふせぐ。(同)禦。「防御」
④天子の行為や持ち物などに尊敬の意を表す語。「御物・御璽・御感・入御・崩御」。転じて、広く尊敬の意を表す語。「御慶・御意」
[二]ゴ
①=[一]④。「御幣・御幸・御家人・御朱印・御両親・御成功」▶転じて、丁寧な言い方にも用いる。「御飯」「御説明いたします」
②「御前」③④(→御前)の略。「殿御とのご・親御おやご・伊勢いせの御」
[解字]
形声。「彳」(=ゆく)+「止」(=あし)+音符「午」(=きね)+「卩」(=ひと)。後二者は、きねでついて堅いものを柔かくする意。「御」は、馬をおとなしくさせて行かせる意。[
]は異体字。
[下ツキ
駕御・還御・供御・出御・制御・遷御・着御・統御・渡御・女御・発御・崩御・防御・臨御
[難読]
御髪おぐし・みぐし・御神籤おみくじ・御籤おみくじ・御目見おめみえ・御稜威みいつ・御酒みき・御手洗みたらし・御息所みやすんどころ・御幸みゆき
大辞林の検索結果 (50)
お【御】🔗⭐🔉
お 【御】 (接頭)
〔「おおみ(大御)」が「おおむ(おおん)」「おん」を経て「お」と転じてできた語〕
(1)名詞に付く。(ア)相手や第三者に対する敬意とともに,相手のもの,相手に関するものであることを表す。「あの方の―帽子」「―子様」(イ)丁寧の意を表す。上品に表現しようとする気持ちをこめても用いる。「―茶」「―しるこ」「―値段」
(2)(「阿」「於」とも書く)女性の名前に付けて,親愛感を添える。「―菊」「―富さん」
(3)動詞の連用形・名詞に付く。(ア)「なさる」「になる」「遊ばす」「くださる」「いただく」「だ」などの語を伴い,その動作の主に対する敬意を表す。「―いでなさる」「―世話になる」「―読みあそばす」「―書きくださる」「―越しいただく」「社長が―呼びだ」(イ)和らげた命令表現をつくる。目上には使わない。「―黙り」「そう―し」「早く―はいり」(ウ)「する」「いたす」などの語を伴って,自分の側の動作について,動作の及ぶ相手に対する敬意を表す。「かばんを―持ちいたしましょう」「御注文の品を―届けに上がりました」「先生を―呼びする」
(4)形容詞・形容動詞に付く。(ア)丁寧・上品に表現する。「―暑うございます」(イ)相手や第三者に対する敬意を表す。「さぞ―さびしいことでしたでしょう」「―きれいでいらっしゃる」
(5)(ア)(尊敬の表現を裏返しにして)皮肉やからかいの気持ちを表す。「―高くとまっている」「とんだ―荷物をかかえこんだ」「―えら方」(イ)謙遜・卑下の気持ちを表す。「―恥ずかしゅうございます」「―粗末でした」
→ご(御)
お-あいそ【御愛想】🔗⭐🔉
お-あいそ [0] 【御愛想】
〔「おあいそう」とも〕
(1)「愛想(アイソ){(1)}」を丁寧に言う語。
(2)「愛想{(2)}」を丁寧に言う語。「―に顔だけ出す」
(3)「愛想{(4)}」を丁寧に言う語。「―なしで…」
(4)「愛想{(5)}」を丁寧に言う語。「―お願いします」
お-あん【御庵】🔗⭐🔉
お-あん 【御庵】
尼の住居,またはそこに住む尼を敬っていう語。「お寮がゐる所を―といひ候よ/狂言・比丘貞」
お-うつり【御移り】🔗⭐🔉
お-うつり [2] 【御移り】
「移り{(6)}」に同じ。
おえら-がた【御偉方】🔗⭐🔉
おえら-がた [0] 【御偉方】
偉い方々。お偉い人。「会社の―」
〔ちゃかした言い方〕
おお-ん【御・大御】🔗⭐🔉
おお-ん オホ― 【御・大御】 (接頭)
〔「おおみ(大御)」の転。「おほむ」とも表記〕
(1)神・天皇に関する語に付いて,高い敬意を表す。「―ぶく(大御服)」「―とき(御時)」
(2)下にくる名詞が省かれて単独で名詞のように用いられることがある。「これもうちの―(=「御歌」ノ略)/大和 52」「対の上の―(=「御香」ノ略)は三種ある中に/源氏(梅枝)」
〔「おおん」「おん」は多く「御」と漢字で書かれ,「おおん」か「おん」かその読み方が決定しがたい。しかし,中古の例は「おおん」と読むべきものといわれる〕
お-かもじ【御か文字】🔗⭐🔉
お-かもじ 【御か文字】
かもじを丁寧にいう語。おかみさん。「お主(シユウ)に袖を引かれそめたる阿漕(アコギ)が浦,―さま悋(リン)文字に/浄瑠璃・松風村雨」
→かもじ
おかわせ-ぐみ【御為替組】🔗⭐🔉
おかわせ-ぐみ オカハセ― 【御為替組】
江戸時代,幕府の公金為替を取り扱った御用達商人の団体組織。御為替三井組・御為替十人組など。
お-すもじ【御す文字】🔗⭐🔉
お-すもじ [2] 【御す文字】
〔文字詞〕
(1)〔もと女房詞〕
鮨(スシ)。すもじ。
(2)「御推(スイ)文字」に同じ。「待つ身より待たるる身の千々の思ひを―/浄瑠璃・孕常盤」
お-タバコぼん【御―盆】🔗⭐🔉
お-タバコぼん [4] 【御―盆】
少女の髪の結い方の一。髪を左右に分けて両方から横に合わせ,頭の頂でタバコ盆のつるのように結ぶ。その上に手絡(テガラ)などをかける。おタバコ。明治初期に流行。
お-ため【御為】🔗⭐🔉
お-ため [0] 【御為】
(1)相手を敬って,その人の利益となることをいう語。「これもあなたの―を思ってのことです」
(2)(京阪地方で)使いの者に与える,ほうび。また,贈り物に対するお返し。
おため-がお【御為顔】🔗⭐🔉
おため-がお ―ガホ [0] 【御為顔】
いかにも主人のためを思うような顔つき。忠義ぶったようす。
おため-ごかし【御為倒し】🔗⭐🔉
おため-ごかし [4] 【御為倒し】
〔「ごかし」は接尾語〕
表面はいかにも相手のためであるかのようにいつわって,実際は自分の利益をはかること。「―を言う」
おため-しゃ【御為者】🔗⭐🔉
おため-しゃ 【御為者】
〔「おためじゃ」とも〕
主君の利益だけを考えて,厳しい政治を行う家臣。おためもの。「―といふ出来出頭人ありて/仮名草子・可笑記」
おため-ずく【御為尽く】🔗⭐🔉
おため-ずく ―ヅク 【御為尽く】
「御為倒(オタメゴカ)し」に同じ。「実らしく―を申す時/浮世草子・禁短気」
おため-すじ【御為筋】🔗⭐🔉
おため-すじ ―スヂ [3] 【御為筋】
商家などで,商売上の利益にむすびつく客筋。ため筋。
お-なぐさみ【御慰み】🔗⭐🔉
お-なぐさみ [0] 【御慰み】
その場に興を添えること。人を楽しませること。座興。「うまくできましたら―」
〔失敗するかもしれないことをにおわせて,皮肉やからかいの気持ちで使うことも多い〕
お-にぎり【御握り】🔗⭐🔉
お-にぎり [2] 【御握り】
〔もと女性語〕
にぎり飯を丁寧にいう語。おむすび。
お-ニュー【御―】🔗⭐🔉
お-ニュー [2] 【御―】
〔「ニュー(new)」を名詞化して「お」を付けた語〕
新しく買った物。また,新しく使い始めたばかりの物。「―の靴に―の帽子」
お-はもじ【御は文字】🔗⭐🔉
お-はもじ 【御は文字】
〔「恥ずかし」の文字詞に「お」の付いた語〕
はずかしいこと。「よいころな女夫(メオト)が一組出来ませう,ああ―や/浄瑠璃・反魂香」
おん【御】🔗⭐🔉
おん 【御】 (接頭)
〔「おおん」の転〕
(1)名詞に(古くは,まれに用言にも)付いて,尊敬の意を添える。「お」よりあらたまった感じがある。「―身」「―礼」「―みずから」「日比も―恋しく思ひ奉りつれど/発心 3」
(2)中古には,下にくる名詞を略して単独で名詞のように用いることがある。「ふみなど講ずるにも,源氏の君の御(=「御詩」ノ略)をば,講師もえ読みやらず/源氏(花宴)」
〔(2)は「御」と漢字で表記され,「おん」と読まれることもあるが,中古のこのような例は「おおん」と読むべきであるといわれる〕
おん-ぞ【御衣】🔗⭐🔉
おん-ぞ 【御衣】
着る人を敬ってその衣服をいう語。お召し物。「いみじき宝の―の綿のいみじき/宇治拾遺 13」
おんぞ-がち【御衣勝ち】🔗⭐🔉
おんぞ-がち 【御衣勝ち】 (形動ナリ)
体が小さくて衣装ばかりが目立つさま。「いと―に,身もなくあえかなり/源氏(若菜上)」
おん-の-じ【御の字】🔗⭐🔉
おん-の-じ [3] 【御の字】
〔もと遊里語。「御」という字を付けたくなるほどのもの,の意〕
(1)たいへん結構な物。また,そのような人。「今の世の―の客/浮世草子・織留 3」
(2)ありがたいこと。満足なこと。「五千円なら―だ」
ぎょ【御】🔗⭐🔉
ぎょ 【御】
■一■ (接頭)
漢語に付く。
(1)尊敬すべき人の行為・事柄などを表す語に付いて,尊敬の意を表す。「―意」「―慶」
(2)特に天皇またはこれに準ずる人の行為・事柄や持ち物などを表す語に付いて,尊敬の意を表す。「―感」「―製」「―物」
■二■ (接尾)
動作を表す漢語に付いて,それが天子またはそれに準ずる人の動作であることを表す。「還―」「出―」「渡―」
ぎょ-い【御衣】🔗⭐🔉
ぎょ-い [1] 【御衣】
天皇や貴人を敬ってその衣服をいう語。お召し物。
ぎょい-こう【御衣香】🔗⭐🔉
ぎょい-こう ―カウ [0] 【御衣香】
サトザクラの園芸品種。花は中輪で淡黄色。花弁は一〇枚前後。中心部に緑色でのち紅変する条線がある。
ぎょ-い【御意】🔗⭐🔉
ぎょ-い [0][1] 【御意】
(1)貴人や目上の人を敬って,その考え・意向などをいう語。(ア)おぼしめし。おこころ。「―のまま」「―に従う」(イ)おおせ。おさしず。「社長の―を得たい」
(2)「御意のとおり」の意で,貴人・目上の人に対する返答としていう語。感動詞的にも用いる。おっしゃるとおり。お考えのとおり。「―にござります」
ぎょい=に入(イ)・る🔗⭐🔉
――に入(イ)・る
お気に入る。おぼしめしにかなう。御意に召す。
ぎょい=に召・す🔗⭐🔉
――に召・す
「御意に入(イ)る」に同じ。
ぎょい=を
得(エ)る🔗⭐🔉
――を
得(エ)る
(1)お考えをうかがう。「―
えたく存じます」
(2)お目にかかる。「はじめて―
えます」
得(エ)る
(1)お考えをうかがう。「―
えたく存じます」
(2)お目にかかる。「はじめて―
えます」
ぎょし-がた・い【御し難い】🔗⭐🔉
ぎょし-がた・い [4] 【御し難い】 (形)
思い通りに扱いにくい。
ぎょし-やす・い【御し易い】🔗⭐🔉
ぎょし-やす・い [4] 【御し易い】 (形)
思い通りに扱いやすい。手なずけ易い。
ぎょ・する【御する】🔗⭐🔉
ぎょ・する [2] 【御する】 (動サ変)[文]サ変 ぎよ・す
(1)(「馭する」とも書く)馬や馬車などを上手に操る。「荒馬を―・する」「馬車は妾(ワタシ)が―・すから/蜃中楼(柳浪)」
(2)人を自分の思うとおりに動かす。
→御しやすい
(3)統治する。「民を―・するに唯(タダ)力を用ひ/学問ノススメ(諭吉)」
(4)天皇が,おでましになる。出御する。「紫宸に―・して/古事記(序)」
ぎょ-りょう【魚綾・御綾】🔗⭐🔉
ぎょ-りょう 【魚綾・御綾】
上質の唐綾(カラアヤ)。天子の御料からという。「義朝生年三十七,練色の―のひたたれに/平治(上)」
ご【御】🔗⭐🔉
ご 【御】
■一■ (名)
〔「御前」の略か〕
婦人の敬称。「伊勢の―もかくこそありけめ/源氏(総角)」
■二■ (接頭)
(1)主として漢語の名詞などに付いて,尊敬の意を表す。「―意見を尊重します」「―両親」「―家庭のみなさま」「―本」「―殿」
(2)動作を表す漢語に付く。(ア)人の行為に対する尊敬の意を表す。「―成人のあかつきには」「―帰国なさる」「―説明くださる」(イ)行為の及ぶ他人を敬って,自分の行為をへりくだっていう。「―案内申しあげる」「―招待いたします」「―紹介する」
(3)漢語の名詞に付いて,丁寧・上品にいう。「―飯」「―詠歌」「―馳走」
→お(御)
■三■ (接尾)
人物を表す名詞に付いて,尊敬の意を添える。「伯父―」「てて―」「めい―さま」
ご-あいさつ【御挨拶】🔗⭐🔉
ご-あいさつ [2] 【御挨拶】
(1)相手を敬って挨拶を丁寧に言う語。
(2)相手の失礼な言い方などに対して皮肉を込めて言う語。あきれた言いざま。「これは―だね」
ご-あんない【御案内】🔗⭐🔉
ご-あんない [0] 【御案内】
ごぞんじ。御承知。「皆様―のとおり」
→案内(4)
ごいけん-ばん【御意見番】🔗⭐🔉
ごいけん-ばん [3] 【御意見番】
地位の高い人に対し,忌憚(キタン)なく自分の意見を述べて言行をいましめる人。「天下の―大久保彦左衛門」
み【御】🔗⭐🔉
み 【御】 (接頭)
〔本来は神など霊威のあるものに対する畏敬の念を表した〕
(1)主として和語の名詞に付いて,それが神仏・天皇・貴人など,尊敬すべき人に属するものであることを示し,敬意を添える。お。「神の―心」「―子」「―姿」
(2)(多く「深」と書く)主として和語の名詞や地名に付けて,美しいとほめたたえたり,語調を整えたりするのに用いられる。「―山」「―雪」「―草」「―吉野」
み-あれ【御生・御阿礼】🔗⭐🔉
み-あれ [0] 【御生・御阿礼】
(1)神または貴人の再生・復活。また,誕生。ご降臨。
(2)「御阿礼祭」に同じ。
(3)賀茂神社の異称。「―に詣で給ふとて/源氏(藤裏葉)」
みあれ-ぎ【御阿礼木】🔗⭐🔉
みあれ-ぎ [3] 【御阿礼木】
葵祭の前儀として行う上賀茂神社の御阿礼祭と下鴨神社の御蔭祭に立てられる,神移しのための榊(サカキ)。
みあれ-の-せんじ【御阿礼の宣旨】🔗⭐🔉
みあれ-の-せんじ 【御阿礼の宣旨】
賀茂祭に関する宣旨を賀茂の斎院に伝達する女官。みあれのせじ。
みあれ-まつり【御阿礼祭】🔗⭐🔉
みあれ-まつり 【御阿礼祭】
葵祭の前儀として五月一二日(もと陰暦四月の中の午(ウマ)の日)に上賀茂神社で行う祭儀。阿礼と称する榊の枝に神移しの神事を行う。
み-ぞ【御衣】🔗⭐🔉
み-ぞ 【御衣】
「おんぞ(御衣)」に同じ。「いと寒きに―一つ貸し給へ/大和 168」
みそ-ぎ【御衣木】🔗⭐🔉
みそ-ぎ 【御衣木】
神仏の像を作るのに用いる木材を神聖視していう語。「あや杉は神の―にたてるなりけり/新古今(神祇)」
みそ-ひめ【御衣姫】🔗⭐🔉
みそ-ひめ 【御衣姫】
〔「みぞひめ」とも〕
御衣につける姫糊(ヒメノリ)。「とり所なきもの…―のぬりたる/枕草子 141」
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