複数辞典一括検索+![]()
![]()
広辞苑の検索結果 (41)
か‐い【華夷】クワ‥🔗⭐🔉
か‐い【華夷】クワ‥
(中国から見ていう)中国と外国。「―訳語」「―通商考」
かいつうしょうこう【華夷通商考】クワ‥シヤウカウ🔗⭐🔉
かいつうしょうこう【華夷通商考】クワ‥シヤウカウ
世界地理書。西川如見著。2巻。1695年(元禄8)刊。1708年(宝永5)訂正増補版刊、5巻。アジア・西洋諸国の位置・風土・産物などを通商の見地から記述する。
かいやくご【華夷訳語】クワ‥🔗⭐🔉
かいやくご【華夷訳語】クワ‥
中国の明・清時代、14世紀から18〜19世紀にわたり国の外交機関により編纂された中国語と外国語との対訳辞書。モンゴル語・女真語・朝鮮語・日本語などのものがある。
か‐おう【花押・華押】クワアフ🔗⭐🔉
か‐おう【花押・華押】クワアフ
(花字の押字の意)署名の下に書く判。書判かきはんともいい、中世には判・判形はんぎょうと称した。初めは名を楷書体で自署したが、次第に草書体で書いた草名そうみょうとなり、さらに様式化したものが花押である。草名(例、信清)・二合体にごうたい(名の2字の各一部分を組み合わせて草書体に作ったもの。例、頼朝の頼の「束」と朝の「月」とを合わせたもの)・一字体(自己の名に関係なく、ある1字を選定して作ったもの。例、義政の、「慈」を作ったもの)・別用体(名字と関係ない別の形を利用したもの。例、三好政康)・明朝体(中国の明朝の字体式のもので、上下に線があるもの。安土桃山時代を経て江戸時代には武家は大部分この形をとった。例、家康)など。なお身分の低い者、無筆の者は、
のような簡単な形で花押に代用した。これを略押りゃくおうという。また平押ともいい禅僧などが用いた(例、沢庵)。鎌倉時代以降、花押の印章化が始まり、花押を版刻して墨を塗って押すものなどが現れ、次第にその数を増した。
花押

のような簡単な形で花押に代用した。これを略押りゃくおうという。また平押ともいい禅僧などが用いた(例、沢庵)。鎌倉時代以降、花押の印章化が始まり、花押を版刻して墨を塗って押すものなどが現れ、次第にその数を増した。
花押
か‐か【華夏】クワ‥🔗⭐🔉
か‐か【華夏】クワ‥
(「華」は文華、「夏」は大の意。文華の開けた国の意から、もと、中国人が自国を誇っていった語)文化の開けた地。都。古事記上「愷悌がいていして―に帰り」
か‐がい【華蓋】クワ‥🔗⭐🔉
か‐がい【華蓋】クワ‥
①天子の車につけたきぬがさ。はながさ。
②蓮華れんげの形をした天蓋。
③星の名。北極星をはながさのように飾る9個の星。
か‐かく【華客】クワ‥🔗⭐🔉
か‐かく【華客】クワ‥
①商家などで、得意の客。得意先。
②賓客。
かがく‐じ【華岳寺・花岳寺】クワ‥🔗⭐🔉
かがく‐じ【華岳寺・花岳寺】クワ‥
兵庫県赤穂市にある曹洞宗の寺。1645年(正保2)浅野長直の開創になり、浅野氏3代の墓所。大石家・四十七士の墓もある。
か‐かん【華翰】クワ‥🔗⭐🔉
か‐かん【華翰】クワ‥
他人の手紙の尊敬語。
か‐きょう【華僑】クワケウ🔗⭐🔉
か‐きょう【華僑】クワケウ
(「華」は中国、「僑」は他国での仮ずまいの意)中国本土から海外に移住した中国人およびその子孫。東南アジアを中心に、全世界に散在する。牢固たる経済的勢力を形成し、その本国への送金は、中国国際収支の重要な要素をなしていた。第二次大戦後は二重国籍を捨て、現地の国籍を取得する者が増加し、彼らを華人と呼び、中国籍を保持したままの者を華僑と呼んで両者を区別する場合がある。
か‐けん【華軒】クワ‥🔗⭐🔉
か‐けん【華軒】クワ‥
貴人の乗る美しく飾りたてた車。
かげん‐けい【華原磬】クワ‥🔗⭐🔉
かげん‐けい【華原磬】クワ‥
①中国陝西せんせい省華原(現、耀県)の石で造り、架にかけて打ち鳴らす「へ」の字形の磬。
②奈良興福寺に伝存する、仏教儀礼に使う鋳銅製の楽器。磬架は唐代の作。磬は鎌倉時代の補作。国宝。
華原磬
か‐ご【華語】クワ‥🔗⭐🔉
か‐ご【華語】クワ‥
中国語のこと。
か‐こう【華甲】クワカフ🔗⭐🔉
か‐こう【華甲】クワカフ
(「華」の字を分解すれば、六つの十と一とになる。「甲」は甲子きのえねの意)数え年61歳の称。還暦。ほんけがえり。
か‐こう【華構】クワ‥🔗⭐🔉
か‐こう【華構】クワ‥
はなやかなかまえ。立派な建築。
かこう‐かい【華興会】クワ‥クワイ🔗⭐🔉
かこう‐かい【華興会】クワ‥クワイ
清末の民族主義的革命団体。1904年、黄興を会長に長沙で結成。主として湖南留日学生を組織。中国同盟会の前身の一つ。
か‐こくほう【華国鋒】クワ‥🔗⭐🔉
か‐こくほう【華国鋒】クワ‥
(Hua Guofeng)中国の政治家。山西交城の生れ。毛沢東の信任を得て1976年総理。四人組を打倒し、党主席を兼任。81年辞職。(1921〜)
華国鋒
提供:毎日新聞社
○華を去り実に就くかをさりじつにつく🔗⭐🔉
○華を去り実に就くかをさりじつにつく
虚飾を去り質実な態度をとる。
⇒か【華】
きぬ‐がさ【衣笠・絹傘・華蓋】🔗⭐🔉
きぬ‐がさ【衣笠・絹傘・華蓋】
①絹張りの長柄の傘。古代、天皇・親王・公卿などの外出時に、背後からさしかざすのに用いた。翳えい。万葉集3「わがおほきみは―にせり」
衣笠
②天蓋てんがい。〈倭名類聚鈔14〉
⇒きぬがさ‐そう【衣笠草】
⇒きぬがさ‐たけ【絹傘茸】
②天蓋てんがい。〈倭名類聚鈔14〉
⇒きぬがさ‐そう【衣笠草】
⇒きぬがさ‐たけ【絹傘茸】
け‐こう【華香・花香】‥カウ🔗⭐🔉
け‐こう【華香・花香】‥カウ
(→)香華こうげに同じ。
け‐ごん【華厳】🔗⭐🔉
け‐ごん【華厳】
〔仏〕
①菩薩の一切の修行が成就した徳を華にたとえ、それによって仏の世界を荘厳しょうごんすること。
②華厳経または華厳宗のこと。
⇒けごん‐え【華厳会】
⇒けごん‐えんぎ【華厳縁起】
⇒けごん‐きょう【華厳経】
⇒けごん‐ごきょうしょう【華厳五教章】
⇒けごんごじゅうごしょ‐えまき【華厳五十五所絵巻】
⇒けごん‐じ【華厳時】
⇒けごん‐しゅう【華厳宗】
けごん‐え【華厳会】‥ヱ🔗⭐🔉
けごん‐え【華厳会】‥ヱ
華厳経を読誦・講讃する法会。普通は毎年旧暦3月14日に東大寺大仏殿で行われた法会を指す。
⇒け‐ごん【華厳】
けごん‐えんぎ【華厳縁起】🔗⭐🔉
けごん‐えんぎ【華厳縁起】
鎌倉時代、13世紀前半制作の絵巻。6巻。新羅の華厳宗の祖師、元暁がんぎょう(617〜686)と義湘(625〜702)の伝記を描く。高山寺の明恵上人みょうえしょうにんが作らせた。高山寺蔵。華厳宗祖師絵巻ともいう。
⇒け‐ごん【華厳】
けごん‐きょう【華厳経】‥キヤウ🔗⭐🔉
けごん‐きょう【華厳経】‥キヤウ
大乗経典の一つ。漢訳に東晋の仏駄跋陀羅ぶっだばっだら訳(旧訳華厳経、60巻)、唐の実叉難陀じっしゃなんだ訳(新訳華厳経、80巻)、唐の般若はんにゃ訳(40巻)の三種がある。華厳宗の所依の経典。全世界を毘盧遮那仏の顕現とし、一微塵の中に全世界を映じ、一瞬の中に永遠を含むという一即一切・一切即一の世界を展開している。詳しくは「大方広仏華厳経」。
⇒け‐ごん【華厳】
けごん‐ごきょうしょう【華厳五教章】‥ケウシヤウ🔗⭐🔉
けごん‐ごきょうしょう【華厳五教章】‥ケウシヤウ
仏書。唐僧、法蔵の著。4巻。詳しくは「華厳一乗教分記」「華厳一乗教義分斉章」。華厳宗の教判思想が説かれ、華厳経を別教一乗として最高の経典とする。五教章。
⇒け‐ごん【華厳】
けごんごじゅうごしょ‐えまき【華厳五十五所絵巻】‥ジフ‥ヱ‥🔗⭐🔉
けごんごじゅうごしょ‐えまき【華厳五十五所絵巻】‥ジフ‥ヱ‥
12世紀後半制作の絵巻。「華厳経」により善財童子が55人の高僧や聖を歴訪する様子を描く。東大寺蔵残欠本1巻ほかが伝わる。善財童子絵ともいう。
⇒け‐ごん【華厳】
けごん‐じ【華厳時】🔗⭐🔉
けごん‐じ【華厳時】
天台宗の五時の一つ。釈尊が成道後三七さんしち日間に菩提樹の下で華厳経を説いた時の称。第一華厳時。
⇒け‐ごん【華厳】
けごん‐じ【華厳寺】🔗⭐🔉
けごん‐じ【華厳寺】
①中国山西省大同市にある寺。上寺は1062年、下寺は1038年の建造。現存する中国最古の木造建築。
②韓国全羅南道にある寺。544年創建。新羅時代の五重の塔がある。
③岐阜県揖斐いび郡揖斐川町谷汲にある天台宗の寺。山号は谷汲山。798年(延暦17)豊然開基。西国巡礼第三十三番の札所。谷汲様たにぐみさま。
けごん‐しゅう【華厳宗】🔗⭐🔉
けごん‐しゅう【華厳宗】
華厳経を所依しょえとしてたてた宗派。中国で唐の法蔵により大成され、日本では、奈良時代に審祥しんじょう・良弁ろうべんらにより東大寺を中心に研究され、鎌倉時代に明恵みょうえ・凝然ぎょうねんらが中興。現在、東大寺を総本山とする。
⇒け‐ごん【華厳】
けごん‐の‐たき【華厳滝】🔗⭐🔉
けごん‐の‐たき【華厳滝】
栃木県日光山中の滝。溶岩流の断崖にかかり、高さ約97メートル、幅約7メートル。中禅寺湖から流れ出て、その末は大谷だいや川となる。霧降きりふり滝・裏見うらみ滝とともに日光三名瀑の一つ。
華厳滝
撮影:山梨勝弘
華厳滝と中禅寺湖
撮影:大類正照
華厳滝と中禅寺湖
撮影:大類正照
け‐ざ【華座】🔗⭐🔉
け‐ざ【華座】
仏・菩薩の座する蓮華れんげの座。
はな【花・華】🔗⭐🔉
はな【花・華】
①
㋐被子植物の生殖器官で、雌しべ(子房)をもつことが特徴である。広義には種子植物の有性生殖にかかわる器官をいう。花は葉の変形である花葉と、茎の変形である花軸から成る。花被(萼と花冠)は形・色とも多様で、合弁花・離弁花があり、全く花被を欠くもの(裸花)もある。雄しべ・雌しべのそろった花を両性花、いずれか一方を欠くものを単性花という。なお、俗にコケなどの生殖器官を花ということもある。万葉集5「青柳梅との―を折りかざし」
花の構造
雌蕊
柱頭
花柱
子房
胚珠
雄蕊
葯
花糸
花弁
萼
花床
花柄
㋑特に、梅または桜の花。平安後期以降は桜の花。〈[季]春〉。古今和歌集春「春やとき―や遅きと聞き分かん」。新古今和歌集春「吉野山―や盛りににほふらん」
㋒仏に供える樒しきみなどの枝葉。
②1のようであること。また、そういうもの。
㋐美しいこと。盛りであること。「―の都」「今が人生の―だ」
㋑時めくこと。栄えること。名誉。栄華物語初花「時の―をかざす心ばへにや」。「相手に―を持たせる」
㋒うわべだけで真実味のないこと。あだあだしくはかないこと。万葉集8「―に問はむとわが思はなくに」
㋓世阿弥の能楽論の用語。演技・演奏が観客に感動を呼び起こす魅力。風姿花伝「―と、面白きと、めづらしきと、これ三つは同じ心なり」
③㋐ツユクサの花から採った絵具。栄華物語本雫「頭には―を塗り」
㋑はなだ色。はないろ。枕草子200「すずしの単ひとえのいみじう綻び絶え―もかへりぬれなどしたる」
④㋐(「纏頭」とも書く)芸人などに出す当座の祝儀しゅうぎ。
㋑芸者の揚代あげだいの称。花代。
⑤いけばな。
⑥㋐「花合せ」の略。
㋑花札の略。
◇一般には「花」を使う。「華」は、きらびやかで美しいもの、すぐれた性質のたとえの場合に多く使われる。
⇒花が咲く
⇒花と散る
⇒花に嵐
⇒花に風
⇒花は折りたし梢は高し
⇒花は桜木、人は武士
⇒花は根に鳥は故巣に
⇒花も恥じらう
⇒花も実も有る
⇒花より団子
⇒花を折る
⇒花を持たす
⇒花をやる
雌蕊
柱頭
花柱
子房
胚珠
雄蕊
葯
花糸
花弁
萼
花床
花柄
㋑特に、梅または桜の花。平安後期以降は桜の花。〈[季]春〉。古今和歌集春「春やとき―や遅きと聞き分かん」。新古今和歌集春「吉野山―や盛りににほふらん」
㋒仏に供える樒しきみなどの枝葉。
②1のようであること。また、そういうもの。
㋐美しいこと。盛りであること。「―の都」「今が人生の―だ」
㋑時めくこと。栄えること。名誉。栄華物語初花「時の―をかざす心ばへにや」。「相手に―を持たせる」
㋒うわべだけで真実味のないこと。あだあだしくはかないこと。万葉集8「―に問はむとわが思はなくに」
㋓世阿弥の能楽論の用語。演技・演奏が観客に感動を呼び起こす魅力。風姿花伝「―と、面白きと、めづらしきと、これ三つは同じ心なり」
③㋐ツユクサの花から採った絵具。栄華物語本雫「頭には―を塗り」
㋑はなだ色。はないろ。枕草子200「すずしの単ひとえのいみじう綻び絶え―もかへりぬれなどしたる」
④㋐(「纏頭」とも書く)芸人などに出す当座の祝儀しゅうぎ。
㋑芸者の揚代あげだいの称。花代。
⑤いけばな。
⑥㋐「花合せ」の略。
㋑花札の略。
◇一般には「花」を使う。「華」は、きらびやかで美しいもの、すぐれた性質のたとえの場合に多く使われる。
⇒花が咲く
⇒花と散る
⇒花に嵐
⇒花に風
⇒花は折りたし梢は高し
⇒花は桜木、人は武士
⇒花は根に鳥は故巣に
⇒花も恥じらう
⇒花も実も有る
⇒花より団子
⇒花を折る
⇒花を持たす
⇒花をやる
はなおか【華岡】‥ヲカ🔗⭐🔉
はなおか【華岡】‥ヲカ
姓氏の一つ。
⇒はなおか‐せいしゅう【華岡青洲】
はなおか‐せいしゅう【華岡青洲】‥ヲカ‥シウ🔗⭐🔉
はなおか‐せいしゅう【華岡青洲】‥ヲカ‥シウ
江戸後期の外科医。紀伊の人。名は震。古医方を学び、後に漢・蘭医方を折衷し、外科学の改善に功があった。麻酔剤を案出し、世界初の全身麻酔下での乳癌摘出手術に成功。(1760〜1835)
⇒はなおか【華岡】
はなばなし・い【花花しい・華華しい】🔗⭐🔉
はなばなし・い【花花しい・華華しい】
〔形〕[文]はなばな・し(シク)
はなやかである。はでやかである。みごとである。十訓抄「心ばへもてしづめぬ人は、何事も―・しく、けしからぬなり」。「―・い活躍」
はなばなしきいちぞく【華々しき一族】🔗⭐🔉
はなばなしきいちぞく【華々しき一族】
森本薫の戯曲。1935年発表。50年初演。遊戯的な恋愛感覚を描き、主演の杉村春子のヒット作。
はなばな‐と【花花と・華華と】🔗⭐🔉
はなばな‐と【花花と・華華と】
〔副〕
はなやかに。みごとに。立派に。枕草子35「色合ひの―いみじうにほひあざやかなるに」
○花は根に鳥は故巣にはなはねにとりふるすに
木に咲いた花は根もとに落ち散ってそのこやしとなり、空を飛ぶ鳥は巣にかえる。物はみなその本に帰ることのたとえ。
⇒はな【花・華】
はな‐やか【花やか・華やか】🔗⭐🔉
はな‐やか【花やか・華やか】
①花のように美しいさま。はでで美しいさま。きらびやか。万葉集12「紫の綵色しみのかつらの―に」。源氏物語空蝉「まみ口つきいと愛敬づき―なるかたちなり」。「―な装い」
②きわだってあざやかなさま。まぎれなく、はっきりとしたさま。枕草子82「なにがしさぶらふと、いと―に言ふ」
③はなばなしく栄えているさま。勢力などの盛んであるさま。活動のめざましいさま。源氏物語桐壺「世の覚え―なる御方々にも劣らず」。「軍閥―なりしころ」
はな‐や・ぐ【花やぐ・華やぐ】🔗⭐🔉
はな‐や・ぐ【花やぐ・華やぐ】
〔自五〕
①はなやかになる。はなばなしくなる。はでになる。源氏物語柏木「なほ―・ぎたる所つきて」
②時めき栄える。大鏡頼忠「時の一の人の御孫にて、えもいはず―・ぎ給ひしに」
[漢]華🔗⭐🔉
華 字形
筆順
〔艹部7画/10画/常用/1858・325A〕
〔音〕カ〈クヮ〉(漢) ケ(慣) ゲ(呉)
〔訓〕はな・はなやか
[意味]
①草木の、はな。「華道・散華さんげ・華鬘けまん」
②はなやか。はなばなしい。「華美・豪華・繁華」
③中国の自称。「中華・日華・華僑かきょう・華語・華南」▶文化が開けた地の意。
[解字]
本字は[
]。形声。下半部が音符で、植物が美しくしげる形を表す。「艹」を加えて、草木の美しいはなの意。「花」とは別字だが、混用された。
[下ツキ
優曇華・栄華・鉛華・供華・豪華・香華・国華・才華・散華・詞華・昇華・精華・清華・中華・拈華微笑・繁華・浮華・仏桑華・法華・万華鏡・曼珠沙華・蓮華・髻華うず
[難読]
華表とりい・華盛頓ワシントン
筆順
〔艹部7画/10画/常用/1858・325A〕
〔音〕カ〈クヮ〉(漢) ケ(慣) ゲ(呉)
〔訓〕はな・はなやか
[意味]
①草木の、はな。「華道・散華さんげ・華鬘けまん」
②はなやか。はなばなしい。「華美・豪華・繁華」
③中国の自称。「中華・日華・華僑かきょう・華語・華南」▶文化が開けた地の意。
[解字]
本字は[
]。形声。下半部が音符で、植物が美しくしげる形を表す。「艹」を加えて、草木の美しいはなの意。「花」とは別字だが、混用された。
[下ツキ
優曇華・栄華・鉛華・供華・豪華・香華・国華・才華・散華・詞華・昇華・精華・清華・中華・拈華微笑・繁華・浮華・仏桑華・法華・万華鏡・曼珠沙華・蓮華・髻華うず
[難読]
華表とりい・華盛頓ワシントン
大辞林の検索結果 (50)
か【華】🔗⭐🔉
か クワ [1] 【華】
はなやか。はでやか。虚飾。「其楼閣を―にして,其酒肴を美にせず/横浜新誌(景一)」
か=を去り実(ジツ)に就(ツ)く🔗⭐🔉
――を去り実(ジツ)に就(ツ)く
みかけの華やかさを求めないで,地味で堅実な態度を選ぶ。
か-い【華夷】🔗⭐🔉
か-い クワ― [1] 【華夷】
〔「華」は中国,「夷」はえびす〕
中国と外国。また,開けた国と後れた国。
かいつうしょうこう【華夷通商考】🔗⭐🔉
かいつうしょうこう クワイツウシヤウカウ 【華夷通商考】
地理書。西川如見著。二巻。1695年刊。1708年増補本五巻。中国および諸外国の地誌を通商の立場から書いた本。
かいやくご【華夷訳語】🔗⭐🔉
かいやくご クワイ― 【華夷訳語】
中国語と近隣諸言語との対訳辞書。明代の1382年,蒙古語との辞書の編纂が最初。一九世紀までに朝廷の翻訳館で用いるために各国語のものが編纂された。日本語関係では「日本館訳語」と「琉球館訳語」がある。
か-いん【華音】🔗⭐🔉
か-いん クワ― [1] 【華音】
中国語の音。また,中国語。かおん。
か-おう【花押・華押】🔗⭐🔉
か-おう クワアフ [0][1] 【花押・華押】
古文書で,自分の発給したものであることを証明するために書く記号。自署を草書体で書く草名(ソウミヨウ)がさらに図案化したもので,平安中期頃より用いられた。本来は自署に代わるものであったが,鎌倉時代以後は署名の下に書かれることも多くなり,室町時代頃からは,印章のように木に彫って押すことも行われた。意匠により,二合体・一字体・明朝体・別用体などに分ける。書き判。花書。
花押
[図]
[図]
か-か【花下・華下】🔗⭐🔉
か-か クワ― [1] 【花下・華下】
花の下。花の咲いている木のほとり。「―一杯の酒に/日乗(荷風)」
か-か【華夏】🔗⭐🔉
か-か クワ― [1] 【華夏】
〔「華」は文華,「夏」は大の意〕
(1)中国人が自らの国を誇っていう語。中国。
(2)文化の開けた地。都。京都。「
悌(ガイテイ)して―に帰り/古事記(序訓)」
悌(ガイテイ)して―に帰り/古事記(序訓)」
か-がい【華蓋】🔗⭐🔉
か-がい クワ― [0][1] 【華蓋】
(1)花のように美しいきぬがさ。
(2)蓮華(レンゲ)の形をした天蓋。
かがく-じ【華岳寺・花岳寺】🔗⭐🔉
かがく-じ クワガク― 【華岳寺・花岳寺】
兵庫県赤穂市加里屋町にある曹洞宗の寺。藩主浅野氏三代の菩提(ボダイ)所。赤穂四十七士の墓もある。
か-かん【華翰】🔗⭐🔉
か-かん クワ― [0][1] 【華翰】
他人の手紙を敬っていう語。お手紙。華墨。「―拝誦仕り候」
か-きょう【華僑】🔗⭐🔉
か-けん【華軒】🔗⭐🔉
か-けん クワ― [0] 【華軒】
〔「軒」は車の意〕
はなやかに飾った,貴人の車。「―香車の外を出でさせ給はぬ/太平記 5」
かげん-けい【華原磬】🔗⭐🔉
かげん-けい クワゲン― [2] 【華原磬】
(1)中国陝西(センセイ)省華原の名石で作った磬。
(2)奈良興福寺蔵の鋳銅製の金鼓(コンク)の名。平安末から鎌倉時代にかけての作。架は精巧な装飾が施され,唐代の作と伝える。国宝。
か-ご【華語】🔗⭐🔉
か-ご クワ― [1] 【華語】
中国語。
か-こう【華甲】🔗⭐🔉
か-こう クワカフ [1][0] 【華甲】
〔「華」の字を分解すると,六つの「十」と一つの「一」とになる。「甲」は甲子(キノエネ)で十二支の最初をさすところから〕
数え年六一歳の称。還暦。華年。
かこう-かい【華興会】🔗⭐🔉
かこう-かい クワコウクワイ 【華興会】
中国清末,湖南に基盤をおいた革命団体。1903年末頃黄興らにより留日学生を中心に長沙で結成。民族主義的傾向が強く,1905年,中国革命同盟会の成立に参加。
か-ざん【華山】🔗⭐🔉
か-ざん クワ― 【華山】
中国五岳の一。陝西(センセイ)省の南,秦嶺(シンレイ)山脈の東端にある名山。海抜1997メートル。
〔各地に同名の山がある〕
ホア-シャン。
か-し【華氏】🔗⭐🔉
か-し クワ― [1] 【華氏】
「華氏温度」の略。カ氏。
か-じ【花字・華字】🔗⭐🔉
か-じ クワ― [1] 【花字・華字】
(1)書き判。花押(カオウ)。
(2)中国の文字。
か-じ【華字】🔗⭐🔉
か-じ クワ― [1] 【華字】
中国の文字。漢字。「―紙」
かし-おんど【華氏温度】🔗⭐🔉
かし-じょう【華子城】🔗⭐🔉
かし-じょう クワシジヤウ 【華子城】
⇒パータリプトラ
か-しゅ【華主】🔗⭐🔉
か-しゅ クワ― [1] 【華主】
商家で,得意客。花客。
か-しょく【華飾・花色】🔗⭐🔉
か-しょく クワ― 【華飾・花色】
(1)派手に飾り立てること。また,ぜいたく。「コノ女房ヲ―シタテテ重衡ノモトニ遣ワサレタ/天草本平家 4」
(2)身分をこえて,尊大なこと。傲慢(ゴウマン)。「静は九郎に思はれて身を―にするなる上/義経記 6」
か-しょく【華燭・花燭】🔗⭐🔉
か-しょく クワ― [0] 【華燭・花燭】
婚礼の席などの華やかなともしび。また,婚礼。
け-こう【華香・花香】🔗⭐🔉
け-こう ―カウ [0] 【華香・花香】
仏前に供える香と花。香華(コウゲ)。
け-ごん【華厳】🔗⭐🔉
け-ごん [0] 【華厳】
(1)「華厳経」の略。
(2)「華厳宗」の略。
けごん-いん【華厳院】🔗⭐🔉
けごん-いん ―
ン 【華厳院】
仁和寺の別院の寺。
ン 【華厳院】
仁和寺の別院の寺。
けごん-え【華厳会】🔗⭐🔉
けごん-え ―
[2] 【華厳会】
華厳経を読誦(ドクジユ)する法会(ホウエ)。特に,旧暦三月一四日に奈良の東大寺で行われるものをいう。
[2] 【華厳会】
華厳経を読誦(ドクジユ)する法会(ホウエ)。特に,旧暦三月一四日に奈良の東大寺で行われるものをいう。
けごん-ぎょう【華厳経】🔗⭐🔉
けごん-ぎょう ―ギヤウ 【華厳経】
大乗経典の一つで,華厳宗所依(シヨエ)の経典。漢訳に,東晋(トウシン)の仏駄跋陀羅(ブツダバツダラ)訳(旧訳華厳経,六〇巻),唐の実叉難陀(ジツシヤナンダ)訳(新訳華厳経,八〇巻),唐の般若(ハンニヤ)訳(貞元経,四〇巻)の三つがある。世界を毘盧遮那仏(ビルシヤナブツ)の顕現として,一塵(イチジン)の中に全世界が宿り,一瞬の中に永遠があるという。一即一切,一切即一の世界観を説く。また,入法界品の善財童子が五三人の善知識を訪ねる物語は,東海道五十三次など各分野に影響を与えた。
けごん-じ【華厳時】🔗⭐🔉
けごん-じ [2] 【華厳時】
天台宗の判教五時の一。釈迦が成道後の最初の三七(サンシチ)日間,菩提樹の下で華厳経を説いた時期。
けごん-しゅう【華厳宗】🔗⭐🔉
けごん-しゅう [2] 【華厳宗】
華厳経の教説に基づき,中国唐代の僧法蔵が開いた大乗の宗派。華厳教学は天台教学と並ぶ仏教の代表的な思想。日本には736年に唐僧道
(ドウセン)が伝え,新羅(シラギ)僧審祥(シンジヨウ)が東大寺で初めて華厳経を講じ,日本華厳宗の第一祖となった。第二祖良弁(ロウベン)によって確立したが,のちに衰え,鎌倉時代に凝然・高弁により復興された。東大寺を大本山とする。
(ドウセン)が伝え,新羅(シラギ)僧審祥(シンジヨウ)が東大寺で初めて華厳経を講じ,日本華厳宗の第一祖となった。第二祖良弁(ロウベン)によって確立したが,のちに衰え,鎌倉時代に凝然・高弁により復興された。東大寺を大本山とする。
けごん-じ【華厳寺】🔗⭐🔉
けごん-じ 【華厳寺】
(1)中国山西省大同府にある寺。上寺は1062年,下寺は1038年の創建。中国最古の木造建築の一。
(2)韓国南部,智異山の麓,全羅南道東北部にある寺。544年新羅(シラギ)の真興王創建。華厳道場の中心地であったが,1593年焼失。1630年に碧巌(ヘキガン)が再興して以来禅宗の道場となった。
(3)岐阜県揖斐(イビ)郡谷汲村にある天台宗の寺。山号は谷汲山。798年豊然(ブネン)の開基。西国三十三所最後の札所。
けごん-の-たき【華厳滝】🔗⭐🔉
けごん-の-たき 【華厳滝】
栃木県日光市にある滝。男体山の溶岩流末端の100メートルの絶壁にかかる。中禅寺湖東部の流出口に近く,落下して大谷(ダイヤ)川となる。
け-ざ【華座】🔗⭐🔉
け-ざ [1] 【華座】
〔仏〕 仏・菩薩の座する蓮華(レンゲ)の台座。蓮華座。蓮台。
はな【花・華】🔗⭐🔉
はな [2] 【花・華】
(1)種子植物の生殖器官。一定の時期に枝や茎の先端などに形成され,受精して実を結ぶ機能を有するもの。有性生殖を行うために葉と茎が分化したもので,花葉と花軸からなる。花葉は普通,萼(ガク)・花冠(花弁の集合)・おしべ・めしべに分化して,花の主体を形成する。形態上の特徴は分類上の指標となる。「―が咲く」「―が散る」
(2)特定の花をさす。(ア)春の花を代表する桜の花をさす。[季]春。「―に浮かれる」「願はくは―のしたにて春死なむ/山家(春)」
〔中古後期頃に一般化した用法。現代語では「花見」「花ぐもり」など他の語との複合した形でみられる〕
(イ)古くは,百花にさきがけて咲くところから,梅の花をさした。「今のごと心を常に思へらばまづ咲く―の地(ツチ)に落ちめやも/万葉 1653」「春や疾(ト)き―や遅きと聞き分かむ鶯だにも鳴かずもあるかな/古今(春上)」
(3)神仏に供える花や枝葉。「手向けの―」
(4)生け花。花道(カドウ)。また,生け花にする材料。「お―の稽古」「―を生ける」
(5)(特に桜を対象として)(ア)花が咲くこと。「―便り」「向つ峰(オ)の若桂の木下枝(シズエ)取り―待つい間に嘆きつるかも/万葉 1359」(イ)古くは,花を見て賞すること。花見。「尋ね来て―にくらせる木の間より待つとしもなき山の端の月/新古今(春上)」
(6)(しばしば鳥・雪・月などと対比されつつ)自然美の代表として草木に咲く花を総称していう。「蝶よ―よと育てる」
色や形の類似から,花になぞらえていう。
(1)(主としてその白さによって)雪・霜・白波・月光・灯火などを花に見たてていう語。「雪の―」「波の―」「硫黄(イオウ)の―」
(2)麹黴(コウジカビ)。麹花。また,麹のこと。
花にちなんだ事物。
(1)造花。飾り花。また,散華(サンゲ)に用いる紙製の蓮(ハス)の花びら。
(2)〔もと露草の花のしぼり汁を原料としたところから〕
(ア)青白色。また,藍(アイ)染めの淡い藍色。縹(ハナダ)色。はないろ。「御直衣の裏の―なりければ/大鏡(伊尹)」(イ)薄い藍色の顔料。「頭には―を塗り/栄花(本の雫)」
(3)(ア)芸人などに与える金品。また,芸娼妓や幇間(ホウカン)の揚げ代。花代。
〔「纏頭」とも書く。花の枝に贈り物を付けたところから〕
(イ)芸娼妓や幇間の花代を計算するために用いる線香。また,それで計る時間。「―を恨み,鶏を惜(ニク)み/洒落本・南遊記」
(4)花札。花ガルタ。また,それを用いた遊び。花合わせ。「―を引く」
花の美しさ・はなやかさにたとえていう。
(1)はなやかで人目をひくもの。多く女性についていう。「社交界の―」「職場の―」「両手に―」
(2)美しく貴く思うもの。また,はなやかで興趣に富むもの。「高嶺(タカネ)の―」「この世の―」
(3)(「花の…」の形で,連体修飾語として)はなやかで美しいものである意を表す。「―の都」「―の顔(カンバセ)」
(4)(多く「…が花だ」の形で,述部として用い)最もよいこと。最もよい時期。「知らぬが―だ」「若いうちが―だ」
(5)はなやかで,そのものの特色を表しているもの。「火事と喧嘩(ケンカ)は江戸の―」「古代美の―」
(6)若い男女。「箱入の―もの云はぬ病が出/柳多留 42」
(7)美しい女。また,遊女。「―に遊ばば祇園あたりの色揃へ/浄瑠璃・忠臣蔵」
(8)世阿弥の能楽論の用語。観客の感動を呼び起こす芸の魅力,おもしろさ,珍しさ。また,それを追求・工夫し,感得する心の働き。
花の移ろいやすく,はかなく散るさま,また見かけだけであだなさまにたとえていう。
(1)外観。うわべ。実質を伴わないはなやかさ。「―多ければ実少なし」
(2)人の心や風俗などの変わりやすいこと。「色みえで移ろふものは世の中の人の心の―にぞありける/古今(恋五)」
(3)人の心などが,うわべばかりで誠実さのないこと。「今の世の中色につき,人の心―になりけるにより,あだなる歌はかなきことのみ出でくれば/古今(仮名序)」
(4)「花籤(ハナクジ)」の略。「ほんに当る因果なら,―ばかりでおけばいいに/黄表紙・金生木」
(5)文芸論の用語。和歌・連歌・俳諧などで,意味内容を実にたとえるのに対し,表現技巧をいう。「古の歌はみな実を存して―を忘れ,近代のうたは―をのみ心にかけて,実には目もかけぬから/毎月抄」
歌曲名(別項参照)。
(1)種子植物の生殖器官。一定の時期に枝や茎の先端などに形成され,受精して実を結ぶ機能を有するもの。有性生殖を行うために葉と茎が分化したもので,花葉と花軸からなる。花葉は普通,萼(ガク)・花冠(花弁の集合)・おしべ・めしべに分化して,花の主体を形成する。形態上の特徴は分類上の指標となる。「―が咲く」「―が散る」
(2)特定の花をさす。(ア)春の花を代表する桜の花をさす。[季]春。「―に浮かれる」「願はくは―のしたにて春死なむ/山家(春)」
〔中古後期頃に一般化した用法。現代語では「花見」「花ぐもり」など他の語との複合した形でみられる〕
(イ)古くは,百花にさきがけて咲くところから,梅の花をさした。「今のごと心を常に思へらばまづ咲く―の地(ツチ)に落ちめやも/万葉 1653」「春や疾(ト)き―や遅きと聞き分かむ鶯だにも鳴かずもあるかな/古今(春上)」
(3)神仏に供える花や枝葉。「手向けの―」
(4)生け花。花道(カドウ)。また,生け花にする材料。「お―の稽古」「―を生ける」
(5)(特に桜を対象として)(ア)花が咲くこと。「―便り」「向つ峰(オ)の若桂の木下枝(シズエ)取り―待つい間に嘆きつるかも/万葉 1359」(イ)古くは,花を見て賞すること。花見。「尋ね来て―にくらせる木の間より待つとしもなき山の端の月/新古今(春上)」
(6)(しばしば鳥・雪・月などと対比されつつ)自然美の代表として草木に咲く花を総称していう。「蝶よ―よと育てる」
色や形の類似から,花になぞらえていう。
(1)(主としてその白さによって)雪・霜・白波・月光・灯火などを花に見たてていう語。「雪の―」「波の―」「硫黄(イオウ)の―」
(2)麹黴(コウジカビ)。麹花。また,麹のこと。
花にちなんだ事物。
(1)造花。飾り花。また,散華(サンゲ)に用いる紙製の蓮(ハス)の花びら。
(2)〔もと露草の花のしぼり汁を原料としたところから〕
(ア)青白色。また,藍(アイ)染めの淡い藍色。縹(ハナダ)色。はないろ。「御直衣の裏の―なりければ/大鏡(伊尹)」(イ)薄い藍色の顔料。「頭には―を塗り/栄花(本の雫)」
(3)(ア)芸人などに与える金品。また,芸娼妓や幇間(ホウカン)の揚げ代。花代。
〔「纏頭」とも書く。花の枝に贈り物を付けたところから〕
(イ)芸娼妓や幇間の花代を計算するために用いる線香。また,それで計る時間。「―を恨み,鶏を惜(ニク)み/洒落本・南遊記」
(4)花札。花ガルタ。また,それを用いた遊び。花合わせ。「―を引く」
花の美しさ・はなやかさにたとえていう。
(1)はなやかで人目をひくもの。多く女性についていう。「社交界の―」「職場の―」「両手に―」
(2)美しく貴く思うもの。また,はなやかで興趣に富むもの。「高嶺(タカネ)の―」「この世の―」
(3)(「花の…」の形で,連体修飾語として)はなやかで美しいものである意を表す。「―の都」「―の顔(カンバセ)」
(4)(多く「…が花だ」の形で,述部として用い)最もよいこと。最もよい時期。「知らぬが―だ」「若いうちが―だ」
(5)はなやかで,そのものの特色を表しているもの。「火事と喧嘩(ケンカ)は江戸の―」「古代美の―」
(6)若い男女。「箱入の―もの云はぬ病が出/柳多留 42」
(7)美しい女。また,遊女。「―に遊ばば祇園あたりの色揃へ/浄瑠璃・忠臣蔵」
(8)世阿弥の能楽論の用語。観客の感動を呼び起こす芸の魅力,おもしろさ,珍しさ。また,それを追求・工夫し,感得する心の働き。
花の移ろいやすく,はかなく散るさま,また見かけだけであだなさまにたとえていう。
(1)外観。うわべ。実質を伴わないはなやかさ。「―多ければ実少なし」
(2)人の心や風俗などの変わりやすいこと。「色みえで移ろふものは世の中の人の心の―にぞありける/古今(恋五)」
(3)人の心などが,うわべばかりで誠実さのないこと。「今の世の中色につき,人の心―になりけるにより,あだなる歌はかなきことのみ出でくれば/古今(仮名序)」
(4)「花籤(ハナクジ)」の略。「ほんに当る因果なら,―ばかりでおけばいいに/黄表紙・金生木」
(5)文芸論の用語。和歌・連歌・俳諧などで,意味内容を実にたとえるのに対し,表現技巧をいう。「古の歌はみな実を存して―を忘れ,近代のうたは―をのみ心にかけて,実には目もかけぬから/毎月抄」
歌曲名(別項参照)。
はなおか【華岡】🔗⭐🔉
はなおか ハナヲカ 【華岡】
姓氏の一。
はなおか-せいしゅう【華岡青洲】🔗⭐🔉
はなおか-せいしゅう ハナヲカセイシウ 【華岡青洲】
(1760-1835) 江戸後期の医師。紀伊の人。名は震。古医方および蘭方を学ぶ。麻酔剤を案出。全身麻酔で乳癌手術に成功した。
はなばな-し・い【花花しい・華華しい】🔗⭐🔉
はなばな-し・い [5] 【花花しい・華華しい】 (形)[文]シク はなばな・し
はなやかである。はでやかで見事である。「―・い活躍」「―・く売り出す」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
はな-め・く【花めく・華めく】🔗⭐🔉
はな-め・く [3] 【花めく・華めく】 (動カ四)
(1)はなやかに浮き立つ。「よき能をして人の心―・くは陽なり/風姿花伝」
(2)はなやかに時めく。時節に合って栄える。「時にあひ―・かせ給ふ后おはしましけり/唐物語 9」
はな-やか【花やか・華やか】🔗⭐🔉
はな-やか [2] 【花やか・華やか】 (形動)[文]ナリ
(1)(花のように)きらびやかで美しいさま。明るく美しいさま。「―な装い」「いと―にうち笑ひ給ひて/源氏(行幸)」
(2)栄えて勢いがあるさま。盛んなさま。「映画界―なりし頃」
(3)きわだっているさま。「なにがしさぶらふと,いと―にいふ/枕草子 82」「樒(シキミ)のいと―に薫れるけはひも/源氏(総角)」
[派生] ――さ(名)
はな-や・ぐ【花やぐ・華やぐ】🔗⭐🔉
はな-や・ぐ [3] 【花やぐ・華やぐ】 (動ガ五[四])
(1)明るくはなやかである。「若い女性の―・いだ声」「―・いだ雰囲気」
(2)陽気に振る舞う。「同じ直衣の人参り給ひて,これは今少し―・ぎ,猿楽言などし給ふを/枕草子 184」
(3)はぶりよく暮らす。栄える。「前(サキ)の帥殿は,時の一の人の御孫にて,えも言はず―・ぎ給ひしに/大鏡(頼忠)」
かきょう【華僑】(和英)🔗⭐🔉
かきょう【華僑】
a Chinese merchant abroad;an overseas Chinese.
かし【華氏(75度)】(和英)🔗⭐🔉
かし【華氏(75度)】
(75 degrees) Fahrenheit;→英和
(75°).華氏寒暖計 a Fahrenheit (thermometer).
広辞苑+大辞林に「華」で始まるの検索結果。もっと読み込む
摂氏温度との関係は C=5(F−32)/9 で表される。アメリカなどで使われている。カ氏温度。