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お‐ど【小戸・小門】(を‥)🔗⭐🔉
お‐ど【小戸・小門】(を‥)
せまい水門(みなと)。*書紀‐神代上(水戸本訓)「日向の小戸(ヲト)の」
お‐ど【大門】🔗⭐🔉
お‐ど【大門】
⇒おおと(大門)
オドアケル🔗⭐🔉
オドアケル
(Odoacer)ゲルマン出身のローマ傭兵隊長。四七六年、当時七歳の皇帝ロムルス=アウグストゥルスを廃位して、西ローマ帝国を滅亡させ、イタリア、ダルマチアを支配。のち、東ゴート王テオドリックに暗殺された。(四三四頃〜四九三)
おと‐あわせ【音合】(‥あはせ)🔗⭐🔉
おと‐あわせ【音合】(‥あはせ)
1 合奏、重奏、合唱などの時、楽器や声の調子を合わせること。
2 雷、地震などの時、雉(きじ)が鳴くこと(俚言集覧)。
おと‐いもうと【弟妹・小妹】🔗⭐🔉
おと‐いもうと【弟妹・小妹】
年下の、女のきょうだい。妹。*観智院本名義抄「小妹オトイモウト」
おとう‐え【御頭会】(‥ヱ)🔗⭐🔉
おとう‐え【御頭会】(‥ヱ)
正月一三日、日蓮宗の総本山身延山で行なわれる年頭の法会(ほうえ)。
お‐とうか【御稲荷】(‥タウカ)🔗⭐🔉
お‐とうか【御稲荷】(‥タウカ)
(「とうか」は「稲荷」の音読み)稲荷の使いとされる狐。おとうかさま。おとか。
お‐どうか【男踏歌】(をダフカ)🔗⭐🔉
お‐どうか【男踏歌】(をダフカ)
=おとことうか(男踏歌)⇔女踏歌(めどうか)
おと‐うかし【弟猾・弟宇迦斯】🔗⭐🔉
おと‐うかし【弟猾・弟宇迦斯】
大和国(奈良県)宇陀郡に住んだ豪族。菟田主水部(うだのもひとりべ)の遠祖。神武天皇暗殺を企てた兄の兄猾(えうかし)を密告。功により猛田邑(たけだのむら)を与えられた。
お‐とう‐さま【御父様】🔗⭐🔉
お‐とう‐さま【御父様】
(「おととさま」の変化)「おとうさん」よりやや改まったいい方。
お‐とう‐さん【御父さん】🔗⭐🔉
お‐とう‐さん【御父さん】
1 (明治末期以後、国定教科書により、それまでの「おとっさん」に代わって広く一般に用いられるようになった語)父を敬い親しんで呼ぶ語。
2 花柳界で、貸座敷や、置屋、茶室などの男主人を敬って呼ぶ語。おもに芸娼妓が使う。
おと‐うと【弟】🔗⭐🔉
おと‐うと【弟】
(「おとひと(弟人)」の変化。「おと」は「劣る」と同語源で、年が下である意。上代では「おと」とだけ用いられ、「おとうと」として用いられるようになったのは中古にはいってからのようである。男女両方について用いられたが、近世以降は、男に限られるようになった)年下のきょうだい。おとと。おと。
1 年下の男のきょうだい。⇔兄。
2 年下の女のきょうだい。いもうと。
3 夫や妻のきょうだいで夫や妻より年下の男。また、妹の夫。義弟。
4 年下であること。*俳・笈の小文「四つばかりもをとをとなるべきを」
5 弟子入りしたり、仲間になったりしたものの中で、経験の浅い者。「弟弟子」「弟分」など。
6 新しい魚をいう、魚屋仲間の隠語。
おとうと‐みや【弟宮】🔗⭐🔉
おとうと‐みや【弟宮】
=おととみや(弟宮)
おとうと‐むすめ【弟娘】🔗⭐🔉
おとうと‐むすめ【弟娘】
=おととむすめ(弟娘)
おとうと‐よめ【弟嫁】🔗⭐🔉
おとうと‐よめ【弟嫁】
弟の妻。おととよめ。おとよめ。
おどうり‐さま【御道理様】(おダウリ‥)🔗⭐🔉
おどうり‐さま【御道理様】(おダウリ‥)
もっともなこと、無理もないことの意の女性語。*浄・嫗山姥‐二「お道理様やと諸共にもらひ涙にくれければ」
オドエフスキー🔗⭐🔉
オドエフスキー
(Aljeksandr Ivanovi
Odojevskij アレクサンドル=イワノビチ―)ロシアのデカブリスト派詩人。シベリア流刑中に詩作を始め、祖国への強い愛情と圧制への反逆をうたった。ロマン主義的な詩を書く。代表作は「デカブリストよりプーシキンに答う」。(一八〇二〜三九)

おど‐おど🔗⭐🔉
おど‐おど
〔副〕(「おずおず(おづおづ)」の変化)緊張したり、恐れたりして心が落ち着かないさま。「おどおどした目」*浄・傾城八花形‐四「三人かなわに立ならび、をどをどふるうてゐたりけり」
お‐とおり【御通】(‥とほり)🔗⭐🔉
お‐とおり【御通】(‥とほり)
1 通ることを、その動作をする人を敬っていう語。「近くをお通りの節はお寄りください」
2 貴い身分の人に召し出されること。おめどおりをいただくこと。*早雲寺殿廿一個条‐八条「さて御とをりへ罷出べし」
3 貴い身分の人に召し出されて、手ずからの杯をいただくこと。また、その杯。おながれ。
おどかし【脅】🔗⭐🔉
おどかし【脅】
=おどし(威)
おど‐か・す【脅かす・嚇かす】🔗⭐🔉
おど‐か・す【脅かす・嚇かす】
〔他サ五(四)〕(「おど」は「おどす」の語幹、「かす」は接尾語)
1 =おどす(威)1*人情・英対暖語‐三「どれどれ何ぞこわひ咄しを考へて、おどかして上げよふ」
2 =おどす(威)2「かくれていて、彼を脅かしてやろう」
おと‐き【音木】🔗⭐🔉
おと‐き【音木】
矢を射放すとき弦音がよく響く弓。→音金
お‐とき【御斎】🔗⭐🔉
お‐とき【御斎】
寺または仏事法会(ほうえ)のときの食事。
お‐どき【男時】(を‥)🔗⭐🔉
お‐どき【男時】(を‥)
運のむいている時。なに事もうまくはこぶ時分。⇔女時(めどき)
おとき‐な・し🔗⭐🔉
おとき‐な・し
〔形ク〕幼い。いとけない。いときなし。*書紀‐仁徳即位前(北野本訓)「天皇、劣(オトキナク)、聡明(さと)く、叡智(さかしくましま)す」
お‐とく【汚涜】(ヲ‥)🔗⭐🔉
お‐とく【汚涜】(ヲ‥)
1 よごれた溝(みぞ)。
2 (―する)けがすこと。よごすこと。
お‐どく【汚毒】(ヲ‥)🔗⭐🔉
お‐どく【汚毒】(ヲ‥)
1 けがれや毒。
2 (―する)毒物などで水や空気をよごすこと。
おど・く🔗⭐🔉
おど・く
〔自カ下二〕=おおどく
*源氏‐椎本「何事にもあるにしたがひて心を立つる方もなく、おどけたる人」

おとくに【乙訓】🔗⭐🔉
おとくに【乙訓】
京都府南部の郡。かつては東は桂川、南は淀川に境を接していたが、大原野、久世など大部分の地域が京都市に編入され、向日(むこう)市・長岡京市が成立したため、現在は大山崎町一町から成る。古来、西国街道の要地。
おと‐くにち【乙九日】🔗⭐🔉
おと‐くにち【乙九日】
九月二九日。九月三度の九日を農事に関する重要な節供とし、九月九日の初九日、一九日の中九日に対する。
おとくに‐の‐みや【弟国宮】🔗⭐🔉
おとくに‐の‐みや【弟国宮】
継体天皇の皇居の一つ。継体天皇の一二年遷都、同二〇年廃都。京都市西京区(もと乙訓郡)大原野付近にあったといわれる。
おどけ【戯】🔗⭐🔉
おどけ【戯】
たわむれること。ふざけること。こっけい。諧謔(かいぎゃく)。
おどけ‐うた【戯歌】🔗⭐🔉
おどけ‐うた【戯歌】
おもしろおかしい歌。こっけいな歌。ざれうた。俳諧歌。
おどけ‐え【戯絵】(‥ヱ)🔗⭐🔉
おどけ‐え【戯絵】(‥ヱ)
おもしろいことを書いた絵。ざれ絵。まんが。
おどけ‐かいちょう【戯開帳】(‥カイチャウ)🔗⭐🔉
おどけ‐かいちょう【戯開帳】(‥カイチャウ)
寺社の開帳を利用して開く興行で、初めは客を引き止めておくために乾物や干魚で三尊仏、不動明王などの仏像、また武器などいろいろな物を作り、客が大勢集まると、勝手道具や小間物を尊い宝物に見たててこっけいなことばで説明したり、おもしろい法談をしたりするもの。とんだ霊宝。
おどけ‐きょうげん【戯狂言】(‥キャウゲン)🔗⭐🔉
おどけ‐きょうげん【戯狂言】(‥キャウゲン)
1 こっけいな即興的内容の芝居。にわか。
2 歌舞伎の年中行事の一つとして、稲荷祭の余興に演じた芝居。主として上方(かみがた)で、役者の金剛、あるいは表方が演じた。
おどけ‐ぐち【戯口】🔗⭐🔉
おどけ‐ぐち【戯口】
こっけいな話しぶり。ざれごと。冗談。
おどけ‐しばい【戯芝居】(‥しばゐ)🔗⭐🔉
おどけ‐しばい【戯芝居】(‥しばゐ)
おどけた所作をまじえた、こっけいな劇。にわか狂言、茶番狂言の類。
おどけにわかシャボンのたまとり【おどけ俄煮珠取】(おどけにはかシャボンのたまとり)🔗⭐🔉
おどけにわかシャボンのたまとり【おどけ俄煮珠取】(おどけにはかシャボンのたまとり)
歌舞伎所作事。四変化舞踊。天保三年江戸中村座初演。「玉屋」が有名。
おどけ‐ばなし【戯話】🔗⭐🔉
おどけ‐ばなし【戯話】
こっけいな話。ふざけたおもしろい話。
おどけ‐ぶし【戯節】🔗⭐🔉
おどけ‐ぶし【戯節】
天保年間に流行した小唄で、七七七五の四句から成り、主として酒席で歌われたもの。
おどけ‐もの【戯者】🔗⭐🔉
おどけ‐もの【戯者】
1 ばかげたことをする人。たわけ者。
2 ふざけた、こっけいなことをする人。「彼はクラス一番のおどけ者だ」
おど・ける【戯ける】🔗⭐🔉
おど・ける【戯ける】
〔自カ下一〕(「おどく」の意味の変化したもの)ばかげたことをする。ふざけた、こっけいなことを言ったりしたりする。また、そのような様子である。*浮・色道大鼓‐四「あまたある下女におどけもせず」*雑俳・柳多留‐一〇「おどけずときりきり文を返しなよ」
おと‐こ【男】(をと‥)🔗⭐🔉
おと‐こ【男】(をと‥)
(「おと」は「おつ(復)」と同語源。若々しく生命力の盛んな男子の意)
1 若い盛りの男子。⇔少女(おとめ)。
青年の男。成年に達した男性。*古事記‐上「壮夫を訓みて袁等古(ヲトコ)と云ふ」*続日本紀‐宝亀元年三月・歌謡「少女(をとめ)らに乎止古(ヲトコ)立ち添ひ」
元服して一人前となった男子。→男になす・男になる。
2 老幼に関係なく、男性。男子。⇔女(おんな)。*万葉‐四三一七「秋野には今こそ行かめもののふの乎等古(ヲトコ)女(をみな)の花にほひ見に」*土左「をとこもすなる日記といふものを」
3 夫婦の関係、男女関係での男性。
夫。良人。妻の配偶者。*古今‐九七三「昔おとこありけるをうなの、おとこ訪はずなりにければ」
情人。情夫。「男に貢ぐ」→男ができる・男を拵える。
4 出家していない男性。在俗の男性。*成尋母集「法師なるも、おとこなるも」
5 召使いの男性。下男。奉公人。*源氏‐若紫「おとこどもぞ御簾(みす)のとにありける」
6 男性としての特質。また、その特質を持った男性。
男らしい男子。りっぱな男子。*曾我物語‐五「弓矢を取るも、取らざるも、おとこと首をきざまるる程の者が」
男子としての面目、名誉。男子の意地。*雲形本狂言・胸突「あの夫(それ)は誠でござるか。男(ヲトコ)の偽(いつはり)をいはうか」
男ぶり。男前。男子の容貌。*浮・好色一代男‐四「男(オトコ)も勝れて、女のすくべき風(ふう)也」
7 雄性のもの。おす。「男犬」「男柱」などの熟語形で用いることが多い。
●男一匹(いっぴき)
一人前の男子ということを強めていう語。また、しっかりした男。*譬喩尽‐四「男一匹(イッピキ)な人じゃ」
●男が上(あ)がる
男ぶりがよくなる。また、男としての価値が高くなる。
●男が下(さ)がる
男としての面目が立たない行為をして価値が低くなる。
●男が廃(すた)る
男としての面目が立たなくなる。
●男が立(た)つ
男の面目が立つ。男としての名誉が保たれる。*浄・曾根崎心中「このごとくふみたたかれ男も立(たた)ず身も立ず」
●男ができる
女が情夫を持つ。女性に恋人ができる。*人情・縁結娯色の糸‐三「何時の間にか、男(ヲトコ)が出来(デキ)て」
●男す
1 男を持つ。夫を持つ。*大和‐一四一「此の筑紫の女、忍びておとこしたりけり」
2 男らしくする。男の面目を保つ。*甲陽軍鑑‐品四七「本人の帰れと云とて、もどりて侍が何方にておとこせんや」
●男になす
元服させて一人前の男にする。*平家‐二「あはれ、汝七歳にならば男になして」
●男=に[=と]なる
1 元服して一人前の男になる。*大鏡‐六「殿のきむだちのまだおとこにならせ給はぬ」
2 転じて、一人前の働きのある男になる。立派な男になる。
3 還俗(げんぞく)する。僧が俗人にもどる。
4 女が年老いて月経が閉鎖する。
●男の記録(きろく)
漢文で書かれた日記、記録。
●男の子(こ)
1 男のこども。男児。また、むすこ。
2 たいこもち。男芸者。幇間(ほうかん)。
●男の心と川の瀬は一夜に変わる
男の愛情のかわりやすいことをいう。
●男の心と=大仏の柱[=大黒柱]は太うても太かれ
男は大胆であれ、というたとえ。
●男の節供(せっく)
五月五日の節供。
●男の魂(たましい)
(男子の魂が宿るものとしたところから)刀剣。鏡を「女の魂」というのに対する。
●男の目には糸を張れ、女(おなご)の目には鈴を張れ
男の目はきりりとまっすぐなのがよく、女の目はぱっちりと大きいのがよい。
●男は当たって砕けろ
1 男は、いつまでもくよくよ考えたり、恨みに思ったりしないで、さっぱりするものだの意。
2 事のなりゆきはわからないにしても、男はまず決行することが大事だの意。
●男は気で=食え[=せい・持て・行け・渡れ]
男は気性で生きよ。男は世の中を意気で押して行くことが大切だの意。
●男は閾(しきい)を=跨(また)げば[=踏み出すと]七人の敵(かたき・てき)がある
男が社会に出て活動すれば、常に多くの敵がある。
●男は辞儀(じぎ)に余れ
男は謙遜の気持を十分に持て。男の遠慮はしすぎるくらいでよいの意。
●男は裸(はだか)百貫(ひゃっかん)
男は裸でも百貫の値うちがある。男は無一物でも働いて富をつくることができるの意。
●男は松、女(おなご)は藤
松に藤がからまるように、女は男を頼みにして生活するものであることのたとえ。
●男を上(あ)げる
立派な行為により男としての名誉を得る。男子の面目を施す。
●男を売(う)る
男らしい気質のある者としての評判を広める。男気のある人間として世渡りをする。
●男を拵(こしら)える
女が愛人を作る。情夫を持つ。男を作る。
●男を下(さ)げる
男として恥ずかしい行為をして自分の価値を引き下げる。
●男を知(し)る
女が男と初めて肉体関係をもつ。
●男を立(た)てる
一人前の男としての体面を保つ。男としての意地を通す。
●男を作(つく)る
1 男の髪や姿を飾りととのえる。男ぶりをよく見せる。男を磨く。
2 =おとこ(男)を拵(こしら)える
●男を磨(みが)く
1 =おとこ(男)を作る1
2 男の名誉を重んじて、義侠心を養う。多く、侠客の世界についていう。
●男を持(も)つ
夫を持つ。また、情夫を持つ。







お‐どこ【小床】(を‥)🔗⭐🔉
お‐どこ【小床】(を‥)
床。寝床。
おとこ‐あま【海士】(をとこ‥)🔗⭐🔉
おとこ‐あま【海士】(をとこ‥)
主として潜水して海藻や貝類を採取する男の漁民。海人(あま)は本来、男女を区別しない語であるが、海女に限って「あま」と呼ぶことが一般的なため、特に男の「あま」の称。
おとこ‐うす【男臼】(をとこ‥)🔗⭐🔉
おとこ‐うす【男臼】(をとこ‥)
胴のくびれていない大きな臼。餅つきや米の精白などに使う。
おとこ‐うん【男運】(をとこ‥)🔗⭐🔉
おとこ‐うん【男運】(をとこ‥)
女の、男に関してのめぐりあわせのよしあし。
おとこ‐え【男絵】(をとこヱ)🔗⭐🔉
おとこ‐え【男絵】(をとこヱ)
1 平安時代、唐絵の伝統に立って、墨の描線を生かし、彩色をほどこした力強い絵。⇔女絵。
2 男の姿を描いた絵。
おとこえし【男郎花】(をとこへし)🔗⭐🔉
おとこえし【男郎花】(をとこへし)
オミナエシ科の多年草。各地の山野で日当たりのよい場所に生える。茎は直立して高さ六〇〜一〇〇センチメートルになる。全体に毛が密生。葉は対生し長さ三〜一五センチメートルになり羽状に分裂し、裂片は長楕円形で最上部の裂片は他より大きい。晩夏から秋にかけて、枝の先端に白い小花が密に集まって咲く。実はうちわ状の翼(つばさ)をもつ。漢名、敗醤。おとこめし。おおどち。《季・秋》
おとこ‐えらみ【男選】(をとこ‥)🔗⭐🔉
おとこ‐えらみ【男選】(をとこ‥)
女が、男をより好みすること。また、その女。夫とする男を選ぶこと。
おとこ‐えん【男縁】(をとこ‥)🔗⭐🔉
おとこ‐えん【男縁】(をとこ‥)
女の男との縁。男と関係をもつ機会。
おとこおとこ‐
し【男男し】(をとこをとこ‥)🔗⭐🔉
おとこおとこ‐
し【男男し】(をとこをとこ‥)
〔形シク〕いかにも男らしい。男性的である。*四季物語‐四月「使庁の下部のをとこをとこしきよそひ」

おとこ‐おや【男親】(をとこ‥)🔗⭐🔉
おとこ‐おや【男親】(をとこ‥)
父親。父。*雑俳・柳多留‐一四一「男親跡を追ふ子に気の〆り」
おとこ‐おんな【男女】(をとこをんな)🔗⭐🔉
おとこ‐おんな【男女】(をとこをんな)
1 男と女。男も女も両方。
2 夫婦。また、恋愛関係にある男女。*古今‐仮名序「おとこ女の仲をもやはらげ」
3 男でありながら女のような、また、女でありながら男のような、性徴、特質をもつ者。半陰陽。みたなり。
おとこ‐かみゆい【男髪結】(をとこかみゆひ)🔗⭐🔉
おとこ‐かみゆい【男髪結】(をとこかみゆひ)
男で、頭髪を結うことを職業とした者。
おとこ‐くい【男食・男喰】(をとこくひ)🔗⭐🔉
おとこ‐くい【男食・男喰】(をとこくひ)
女が美男子をえらんで好むこと。また、その女。
おとこ‐くさ・い【男臭い】(をとこ‥)🔗⭐🔉
おとこ‐くさ・い【男臭い】(をとこ‥)
〔形口〕
をとこくさ・し〔形ク〕
1 衣服、持ち物、部屋などに男の体臭があるさま。*俳・曠野‐四「男くさき羽織を星の手向哉」
2 男性を感じさせるような、身なりや態度である。
おとこくさ‐さ(名)

おとこ‐
し【男し】(をとこ‥)🔗⭐🔉
おとこ‐
し【男し】(をとこ‥)
〔形シク〕いかにも男という感じである。男らしい。*浮・古今堪忍記‐三「いまより男しきふるまひなせそ」

おとこたい‐・す【男たいす】(をとこタイ‥)🔗⭐🔉
おとこたい‐・す【男たいす】(をとこタイ‥)
〔自サ変〕(「男帯す」か「男体す」か不明)男性である。男らしい姿をしている。*浄・伽羅先代萩‐六「医脈を窺ひ申さんにも、男たいせし者はお嫌ひ」
おとこ‐たらし【男誑】(をとこ‥)🔗⭐🔉
おとこ‐たらし【男誑】(をとこ‥)
女が、男を誘惑してもてあそぶこと。また、それにたくみな女。
おとこ‐つき【男付】(をとこ‥)🔗⭐🔉
おとこ‐つき【男付】(をとこ‥)
男としての気性や様子。「男付きが好い」
おとこ‐とうか【男踏歌・男蹈歌】(をとこタフカ)🔗⭐🔉
おとこ‐とうか【男踏歌・男蹈歌】(をとこタフカ)
男のする踏歌。正月一五日、殿上人、地下人などで四位以下の人達が、禁中から諸院、諸宮、貴族の邸へ、催馬楽を歌いながら巡回する行事。平安末期頃まで続いた。おどうか。
おとこ‐な【男名】(をとこ‥)🔗⭐🔉
おとこ‐な【男名】(をとこ‥)
1 男子が元服した時に、幼名を改めてつける名。えぼしな。
2 男の名前。男だとわかるような名。
おとこ‐なえ【男苗】(をとこなへ)🔗⭐🔉
おとこ‐なえ【男苗】(をとこなへ)
苗代でただ伸びすぎて、水田に植え付けても結実しない苗。
おとこ‐なき【男泣】(をとこ‥)🔗⭐🔉
おとこ‐なき【男泣】(をとこ‥)
男が泣くこと。女に比べて感情の冷静な男が、堪えかねて泣くこと。
おとこなら【男なら】(をとこなら)🔗⭐🔉
おとこなら【男なら】(をとこなら)
山口県萩地方でうたわれた民謡。文久三年長州藩が米・仏軍と戦うため、菊ケ浜に防塁を築くとき女たちがうたい出したもの。明治維新の頃、特に流行。維新音頭。
おとこ‐にくみ【男憎】(をとこ‥)🔗⭐🔉
おとこ‐にくみ【男憎】(をとこ‥)
女が、男、特に夫を憎み嫌うこと。
おとこ‐のう【男能】(をとこ‥)🔗⭐🔉
おとこ‐のう【男能】(をとこ‥)
=おとこもの(男物)2
おとこ‐のり【男乗】(をとこ‥)🔗⭐🔉
おとこ‐のり【男乗】(をとこ‥)
男性が乗るように作ったもの。「男乗りの自転車」
おとこ‐まい【男舞】(をとこまひ)🔗⭐🔉
おとこ‐まい【男舞】(をとこまひ)
1 中世、女が男装して舞った舞。鳥羽天皇の時、白拍子(しらびょうし)が始めたという。
2 能楽で直面(ひためん)の男の舞う舞。力強くテンポの早い舞。「安宅(あたか)」「七騎落」など、もっぱら四番目現在物に用いる。また、この時のはやし。
3 2を歌舞伎舞踊に取り入れたもの。長唄が多い。
おとこ‐まえ【男前】(をとこまへ)🔗⭐🔉
おとこ‐まえ【男前】(をとこまへ)
1 男としてのなりふり、容姿。男ぶり。「整髪して男前が上がる」
2 男として風采のよい様子。好男子。男ぶり。*伎・思花街容性‐三幕「槍持ちにしては惜しい男前じゃ」
おとこ‐まおとこ【男間男】(をとこまをとこ)🔗⭐🔉
おとこ‐まおとこ【男間男】(をとこまをとこ)
女性が妻のある男性と情を通じること。また、その女性。
おとこ‐まさり【男勝】(をとこ‥)🔗⭐🔉
おとこ‐まさり【男勝】(をとこ‥)
(形動)女でありながら、男以上に気性がしっかりしていること。また、その女。女丈夫(じょじょうふ)。*浄・長町女腹切‐下「おとこまさりの自害の体」
おとこ‐まつ【男松】(をとこ‥)🔗⭐🔉
おとこ‐まつ【男松】(をとこ‥)
「くろまつ(黒松)」の異名。
おとこ‐まゆ【男眉】(をとこ‥)🔗⭐🔉
おとこ‐まゆ【男眉】(をとこ‥)
女が男のように装って作った眉。
おとこ‐みや【男宮】(をとこ‥)🔗⭐🔉
おとこ‐みや【男宮】(をとこ‥)
男性の皇族。皇子。おとこみこ。
おとこ‐むき【男向】(をとこ‥)🔗⭐🔉
おとこ‐むき【男向】(をとこ‥)
男に適すること。男に似合うこと。また、そのもの。「男向きの財布」
おとこ‐めかけ【男妾】(をとこ‥)🔗⭐🔉
おとこ‐めかけ【男妾】(をとこ‥)
情夫として女にかかえられている男。
おとこめし【男郎花】(をとこめし)🔗⭐🔉
おとこめし【男郎花】(をとこめし)
「おとこえし(男郎花)」の異名。
おとこ‐めん【男面】(をとこ‥)🔗⭐🔉
おとこ‐めん【男面】(をとこ‥)
能楽で、男性を表わす面。「平太」「中将」「十六」など。
おとこ‐もち【男持】(をとこ‥)🔗⭐🔉
おとこ‐もち【男持】(をとこ‥)
身のまわりの品などで、男の持ち物として作られたもの。「男持の扇」
おとこ‐もの【男物】(をとこ‥)🔗⭐🔉
おとこ‐もの【男物】(をとこ‥)
1 男が身につけたり、持って歩いたりするもの。「男物のシャツ」
2 能楽で、主人公が神とか精霊ではなく、現実の男性であり、面をつけないで、男舞か、斬り合いを最後に演じる劇的なもの。「安宅(あたか)」「夜討曾我」など。
おとこ‐もよう【男模様】(をとこモヤウ)🔗⭐🔉
おとこ‐もよう【男模様】(をとこモヤウ)
地味で目立たない男むきの模様。
おとこ‐やく【男役】(をとこ‥)🔗⭐🔉
おとこ‐やく【男役】(をとこ‥)
1 男としての役目。また、男としてのはれがましい役目。
2 演劇で男として登場する役。
おとこ‐やま【男山】(をとこ‥)🔗⭐🔉
おとこ‐やま【男山】(をとこ‥)
1 けわしい男性的な山。一対の山のうち、一方を男性に見たてていう語。男岳(おだけ)。
2 兵法で、見晴らしがきいて敵が攻め上るのに不便な山。陽山(ようざん)。
3 伊丹から産出し、剣菱と並び称される銘酒。
4 香木の名。志野宗信選の百二十種銘香の一つ。
京都府八幡市の中央にある山。淀川を隔てて天王山と向かいあう。京都への関門をなす地で、南北朝以来しばしば戦場となる。山頂に石清水八幡宮がある。標高一四二メートル。八幡山。御山(おやま)。


おとこやまはちまん‐まつり【男山八幡祭】(をとこやま‥)🔗⭐🔉
おとこやまはちまん‐まつり【男山八幡祭】(をとこやま‥)
京都の石清水八幡宮で陰暦八月一五日(現在は九月一五日)に行なわれる祭礼。男山祭。→石清水放生会(いわしみずほうじょうえ)
おとこやま‐やき【男山焼】(をとこやま‥)🔗⭐🔉
おとこやま‐やき【男山焼】(をとこやま‥)
1 和歌山県有田郡広川町の辺りで、文政一〇年から崎山利兵衛が焼いた磁器。明治一一年廃業。
2 明治一〇年兵庫県姫路で、士族への授産を目的に、男山で焼いた陶器。四、五年で廃された。
おとこ‐やもめ【男鰥】(をとこ‥)🔗⭐🔉
おとこ‐やもめ【男鰥】(をとこ‥)
ずっと独身を通している男。また、妻に死別あるいは生別したひとり暮らしの男。やもお。
●男鰥に蛆(うじ)が=わく[=たかる]
(「おとこやもめにぼろが下がる」とも)男やもめは、世話をする者がいなくて、自然に身のまわりや環境が不潔になる。⇔女やもめに花が咲く
おとこ‐ゆ【男湯】(をとこ‥)🔗⭐🔉
おとこ‐ゆ【男湯】(をとこ‥)
銭湯、温泉などで男の入浴するほうの風呂場。男風呂。
おとこ‐らし・い【男らしい】(をとこ‥)🔗⭐🔉
おとこ‐らし・い【男らしい】(をとこ‥)
〔形口〕
をとこら
し〔形シク〕(「らしい」は接尾語)性質、行動、体格、音声などがいかにも男であるように思える。男性的である。おおしい。「男らしく振舞う」*日葡辞書「Votocoraxij(ヲトコラシイ) ヲンナ」
おとこらし‐さ(名)


おとこ‐れん【男連】(をとこ‥)🔗⭐🔉
おとこ‐れん【男連】(をとこ‥)
男の連中。男たち。
お‐ところ【御所】🔗⭐🔉
お‐ところ【御所】
相手を敬って、その住所をいう語。
おと‐さた【音沙汰】🔗⭐🔉
おと‐さた【音沙汰】
たより。消息。*人情・恋の若竹‐下「其の後一向音沙汰無く」
おとし【落】🔗⭐🔉
おとし【落】
1 勢いよく下へ落とすこと。落下。*平家‐九「究竟(くっきゃう)のあら馬のり、悪所おとし」
2 入れるはずのものをもらすこと。うっかりぬかすこと。*紫式部日記「文字おとしぞ侍らむ」
3 鳥獣などをはまりこませてつかまえるしかけ。
4 「おとしあな(落穴)」の略。転じて、比喩的に、人をだましてはまるようにしむけるたくらみ。*源平盛衰記‐二四「爰(ここ)かしこに落(ヲト)しを堀り」
5 桟(さん)を作りつけ、戸をしめたとき敷居の穴にさしこんで、戸が開かないようにするしかけ。
6 =おとしがけ(落懸)3*伎・廓曠着紅葉裲襠‐序幕「銅(あか)の落しの長火鉢」
7 地面に直接穴を掘って入れるようにした便所。*日葡辞書「セッチンヲ votoxini(ヲトシニ) スル」
8 「おとしぎんちゃく(落巾着)」の略。
9 うさぎの糞。
10 布を裁断した残り。裁ち落し。あまりぎれ。*浮・好色五人女‐三「帯は羽織のおとしと見えて」
11 話などが進んで最後にゆきつく所。話の結末。また、落語などの話の最後につく滑稽やしゃれ。おち。*浮・好色一代女‐二「こちはぞんじませぬなどといふが十五(かこひ)女郎のかならずおとしなり」
12 声を低くしてものをいうこと。*浮・風流曲三味線‐一「詞のおとし思入はづみ、皆山下半左衛門が風にうつりて」
13 謡曲で、今までうたっていた音階から一段さげてうたったり、また、おさえてうたったりすること。また、その節。おち。
14 三味線を用いる音曲で、強く訴えるときに用いるさまざまな曲節。大おとし、中おとし、文弥おとしなど種類が多い。
15 多量に鉱石を含み、帯状に細長く続いている鉱脈。
16 寄席で、中入り後に来た客。
おどし【威・脅・嚇】🔗⭐🔉
おどし【威・脅・嚇】
1 おどすこと。恐れさせること。「おどしを食う」「おどしが利く」*十訓抄‐一〇「事の由を在国司基衡にふれけり。此事おどしにこそせさせたりけれ」
2 相手に不利な材料をもとにして、金品をゆすったり、害を加えると通知して特定の行為を迫ったりすること。恐喝。脅迫。「おどしをかける」「おどしに乗る」
3 田畑にくる鳥獣をおどすために作ったもの。案山子(かかし)などの類。鳥おどし。
おどし【威・縅】(をどし)🔗⭐🔉
おどし【威・縅】(をどし)
(「緒通し」の意)鎧の札(さね)を糸や皮でつづること。また、そのもの。材料によって、糸威、革威、綾威、練貫(ねりぬき)威など、つづり方によって荒目、毛引、素懸(すがけ)、敷目など、色によって緋威、小桜威、黒革威、卯の花威などがある。貫緒(ぬきお)。貫(あみつら)。
おとし‐あな【落穴】🔗⭐🔉
おとし‐あな【落穴】
1 地面に穴を掘り、表面をそれとわからないようにしておいて、人や動物などを落として捕えるようにしかけた穴。陥穽(かんせい)。おとし。おちあな。
2 物を中に入れるために箱などにあけた穴。*浮・日本永代蔵‐二「金銀を長持に、おとし穴を明けて是にうち入」
3 (比喩的に)人をだまして、不幸や不運なめにあわせようとする悪いたくらみ。策略。謀略。「反対派の落し穴にはまる」*雑俳・江戸雀「あけておく戸はぬす人のおとし穴」
4 (比喩的に)それと気づかないでおちいりがちな好ましくない状態。
5 紳士服のラペルなどに、実際には穴をあけず飾りとしてつけるボタン穴。
おとし‐あみ【落網】🔗⭐🔉
おとし‐あみ【落網】
垣網をたてて誘導した魚を魚捕網(ふくろ網)に入れる途中に、漏斗状の乗上がり網を付け、魚捕網を広く深くし、乗上り網を通って一度魚捕網にはいった魚は、返しがあって再び逃げ出さないような構造の建網(たてあみ)。
おとし‐いも【落芋】🔗⭐🔉
おとし‐いも【落芋】
すりおろして薄味に調味した山いもを、ちぎって汁に落とし入れた料理。
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