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オドアケル【Odoacer】🔗🔉

オドアケル【Odoacer】四三三ころ〜四九三]ゲルマン人の傭兵(ようへい)隊長。四七六年、皇帝を廃位して西ローマ帝国を滅ぼしイタリア王となったが、のち、東ゴート王テオドリックに暗殺された。

おと‐あわせ【音合(わ)せ】‐あはせ🔗🔉

おと‐あわせ【音合(わ)せ】‐あはせ [名]スル合奏・合唱などを始める前に、楽器や声の調子を合わせること。チューニング。放送・演劇などの本番に先立って、効果音などをあらかじめ流してみること。

おと‐いれ【音入れ】🔗🔉

おと‐いれ【音入れ】 [名]スル映画・テレビで、先に撮影した画像に合わせて、せりふ・音楽・効果音を録音すること。録音すること。レコーディング。

おとう‐え【△御頭会】‐ヱ🔗🔉

おとう‐え【御頭会】‐ヱ 日蓮宗総本山、身延山久遠寺(くおんじ)の年頭の法会(ほうえ)。毎年正月一三日に行われる。

おとうかし【弟猾】🔗🔉

おとうかし【弟猾】 伝説上の人物。大和の菟田県(うだあがた)の豪族の長。神武天皇を暗殺しようとした兄の兄猾(えうかし)を密告。功により猛田邑(たけだのむら)を与えられた。

お‐とう‐さま【△御父様】🔗🔉

お‐とう‐さま【御父様】 《「おととさま」の音変化》父を敬って呼ぶ語。「おとうさん」より丁寧な言い方。

お‐とう‐さん【△御父さん】🔗🔉

お‐とう‐さん【御父さん】 子供が自分の父親を呼ぶ語。また、子供をもつ男性を親しんで呼ぶ語。「おかあさん」とともに明治三七年から使用した文部省「尋常小学読本」(国定教科書)に採用されてから、「おとっさん」に代わって普及した。芸妓・女郎が、置屋や茶屋の男主人を敬って呼ぶ語。

お‐とおし【△御通し】‐とほし🔗🔉

お‐とおし【御通し】‐とほし 「通し」の丁寧語。

おど‐おど🔗🔉

おど‐おど [副]スル《「おずおず(おづおづ」)の音変化》緊張・不安や恐怖心で落ち着かないさま。「人前ではいつも―している」

お‐とおり【△御通り】‐とほり🔗🔉

お‐とおり【御通り】‐とほり 通行することを、その動作をする人を敬っていう語。貴人の前に召し出されること。お目通り。「御次に祗候(しこう)して…さて―へ罷(まか)り出づべし」〈早雲寺殿廿一箇条〉《「御通りの杯」の略》貴人が自らついだ酒を頂くこと。また、その杯。「―を下さるる」〈虎明狂・鴈雁金〉

おどかし【脅かし・△嚇かし】🔗🔉

おどかし【脅かし・嚇かし】 脅かすこと。おどし。「口先だけの―」

おどか・す【脅かす・△嚇かす】🔗🔉

おどか・す【脅かす・嚇かす】 [動サ五(四)]怖がらせる。脅迫する。おどす。「有り金全部置いていけと―・す」びっくりさせる。驚かす。「隠れていて―・してやろう」 [可能]おどかせる

お‐どき【△男時】を‐🔗🔉

お‐どき【男時】を‐ 好運に恵まれているとき。運のついているとき。「一切の勝負に、定めて、一方色めきて、よき時分になることあり。これを―と心得べし」〈花伝・七〉→女時(めどき)

お‐どく【汚毒】ヲ‐🔗🔉

お‐どく【汚毒】ヲ‐ [名]スルけがれや毒になるもの。また、毒物などで、水や空気をよごすこと。

おど・く🔗🔉

おど・く [動カ下二]《「おおどく」の音変化》おっとりしている。「何事にもあるに従ひて、心を立つる方もなく、―・けたる人こそただ世のもてなしに従ひて」〈源・椎本〉

お‐とくい【△御得意】🔗🔉

お‐とくい【御得意】 その人が得意とする技芸などを敬意を込めて、また、丁寧にいう語。また、それをからかっていう語。「どういう歌が―ですか」「また―の講釈が始まった」その店の常連の客。ひいき。顧客。「店の―」

おどけ【△戯け】🔗🔉

おどけ【戯け】 おどけること。しゃれ。こっけい。冗談。「―を言う」

おどけ‐え【△戯け絵】‐ヱ🔗🔉

おどけ‐え【戯け絵】‐ヱ おどけたところのある絵。ざれ絵。

おどけ‐ぐち【△戯け口】🔗🔉

おどけ‐ぐち【戯け口】 おどけた口の利き方。冗談。

おどけ‐しばい【△戯け芝居】‐しばゐ🔗🔉

おどけ‐しばい【戯け芝居】‐しばゐ おどけたしぐさをする芝居。俄(にわか)狂言・茶番狂言など。

おどけ‐ばなし【△戯け話】🔗🔉

おどけ‐ばなし【戯け話】 こっけいな話。

おどけ‐もの【△戯け者】🔗🔉

おどけ‐もの【戯け者】 わざとおどけたりこっけいなことをする人。ひょうきんもの。ばかげたことをする人。たわけもの。

おど・ける【△戯ける】🔗🔉

おど・ける【戯ける】 [動カ下一]こっけいなことを言ったり、したりする。ふざける。「大勢を前に―・けてみせる」

おとこ‐うん【男運】をとこ‐🔗🔉

おとこ‐うん【男運】をとこ‐ その女性が、どんな恋人・夫にめぐりあうかの運勢。「―がよい(悪い)」女運。

おとこ‐え【男絵】をとこヱ🔗🔉

おとこ‐え【男絵】をとこヱ 平安時代、女絵(おんなえ)に対して使われた語。その意味ははっきりしないが、一説に、彩色の絵、また専門絵師の絵ともいう。「―など、絵師恥づかしうかかせ給ふ」〈栄花・根合〉男の姿を描いた絵。「絵にかける―を見て、このやうなる君に情かはしてこそと」〈浮・三代男・二〉

おとこえし【男=郎=花】をとこへし🔗🔉

おとこえし【男花】をとこへし オミナエシ科の多年草。山野に自生し、高さ約一メートル。オミナエシに似るが全体に毛が多く、葉が大きい。晩夏から秋、白い小花を多数つける。敗醤(はいしよう)。おとこめし。《季 秋》「森の家いねて月さす―/秋桜子」

おとこ‐おや【男親】をとこ‐🔗🔉

おとこ‐おや【男親】をとこ‐ 男のほうの親。父親。父。女親。

おとこ‐おんな【男女】をとこをんな🔗🔉

おとこ‐おんな【男女】をとこをんな 男でありながら女のような、また、女でありながら男のような性徴や性質を持つ人。

おとこ‐くさ・い【男臭い】をとこ‐🔗🔉

おとこ‐くさ・い【男臭い】をとこ‐ [形]をとこくさ・し[ク]男性特有のにおいがする。「―・い部屋」態度・考え方や服装などが男性的である。「―・いしぐさ」

おとこ・す【男す】をとこす🔗🔉

おとこ・す【男す】をとこす [動サ変]男と交わる。夫をもつ。「―・したるけしきは見れど」〈落窪・一〉男らしく振る舞う。「侍(さぶらひ)が何方(いづかた)にて、―・せんや」〈甲陽軍鑑・四七〉

おとこ‐とうか【男踏歌】をとこタフカ🔗🔉

おとこ‐とうか【男踏歌】をとこタフカ 男だけの踏歌。平安時代、正月一四日に行われた。おどうか。→女踏歌

おとこ‐な【男名】をとこ‐🔗🔉

おとこ‐な【男名】をとこ‐ 男の名前。男につける名。「―で出す手紙」昔、男子が元服したときにつける名。えぼしな。

おとこ‐なき【男泣き】をとこ‐🔗🔉

おとこ‐なき【男泣き】をとこ‐ [名]スル男が激しい感情に堪えかねて泣くこと。「―に泣く」「友人の死に―する」

おとこ‐のう【男能】をとこ‐🔗🔉

おとこ‐のう【男能】をとこ‐ 能で、男を主人公としたもの。特に直面(ひためん)の男を主人公としたものについていう。男物。→女能

おとこ‐の‐こ【男の子】をとこ‐🔗🔉

おとこ‐の‐こ【男の子】をとこ‐ 男性である子供。男児。若い男性。「女の子」に対して、女性の側から言い出された語。

おとこ‐の‐たましい【男の魂】をとこ‐たましひ🔗🔉

おとこ‐の‐たましい【男の魂】をとこ‐たましひ 《男の魂が宿るものとしたところから》刀剣のこと。「―といふ脇指一腰もなくて」〈浮・織留・三〉→女の魂

おとこ‐まい【男舞】をとこまひ🔗🔉

おとこ‐まい【男舞】をとこまひ 中世、白拍子(しらびようし)が、白い水干(すいかん)に立烏帽子(たてえぼし)、白鞘巻(しらさやまき)の太刀という男装で舞ったという舞。能で、直面(ひためん)の男が舞う勇壮な舞。また、そのときの囃子(はやし)歌舞伎舞踊で、白拍子の男舞の手を取り入れた踊り。

おとこ‐まえ【男前】をとこまへ🔗🔉

おとこ‐まえ【男前】をとこまへ 男としての容姿。特に顔だち。「―が上がる」男振り」に同じ。「―の役者」

おとこ‐まさり【男勝り】をとこ‐🔗🔉

おとこ‐まさり【男勝り】をとこ‐ [名・形動]女ではあるが、男にも勝るほど勝ち気でしっかりしていること。また、そのさまや、そういう女性。「―な気性の持ち主」

おとこ‐まつ【男松】をとこ‐🔗🔉

おとこ‐まつ【男松】をとこ‐ クロマツの別名。

おとこ‐みこ【男△御子・男皇=子】をとこ‐🔗🔉

おとこ‐みこ【男御子・男皇子】をとこ‐ 男子の御子。皇子。おのこみこ。「―にさへおはすれば」〈源・若菜上〉女御子(おんなみこ)

おとこ‐みや【男宮】をとこ‐🔗🔉

おとこ‐みや【男宮】をとこ‐ 男子の皇族。皇子。親王。「宮に紅葉奉れ給へれば、―おはしましける程なりけり」〈源・宿木〉女宮(おんなみや)

おとこ‐むき【男向き】をとこ‐🔗🔉

おとこ‐むき【男向き】をとこ‐ 男に適していること。また、そのもの。「―の仕事」→女向き

おとこ‐めかけ【男×妾】をとこ‐🔗🔉

おとこ‐めかけ【男×妾】をとこ‐ 情夫として女に養われている男。

おとこめし【男=郎=花】をとこめし🔗🔉

おとこめし【男花】をとこめし オトコエシの別名。

おとこ‐めん【男面】をとこ‐🔗🔉

おとこ‐めん【男面】をとこ‐ 能面の分類の一。老人以外の男性に扮(ふん)するときに用いるもの。中将・平太・邯鄲男(かんたんおとこ)・喝食(かつしき)・怪士(あやかし)・痩男(やせおとこ)など。→女面

おとこ‐もの【男物】をとこ‐🔗🔉

おとこ‐もの【男物】をとこ‐ 男性が身につけたり、持って歩いたりするのにふさわしく作った品物。「―の時計」女物。能で、主人公が現実の男性であり、面をつけないで男舞か斬り合いを最後に演じる劇的な作品。

おとこ‐やく【男役】をとこ‐🔗🔉

おとこ‐やく【男役】をとこ‐ 演劇・映画などで、男に扮(ふん)する役。男形(おとこがた)男が務めるべき役。男にふさわしい役目。

おとこ‐やもめ【男×鰥】をとこ‐🔗🔉

おとこ‐やもめ【男×鰥】をとこ‐ 妻を亡くして再婚しない男。やもお。「―に蛆(うじ)が湧(わ)き、女寡(おんなやもめ)に花が咲く」女寡。

おとこ‐ゆ【男湯】をとこ‐🔗🔉

おとこ‐ゆ【男湯】をとこ‐ 銭湯・温泉などで、男が入るほうの浴室。男風呂。女湯。

おとこ‐らし・い【男らしい】をとこ‐🔗🔉

おとこ‐らし・い【男らしい】をとこ‐ [形]をとこら・し[シク]いかにも男であると思えるようすである。体格・気質や行動・態度などが、男性のもつべきと考えられている特質を備えている。「―・い顔」「―・くあきらめる」女らしい。 [派生]おとこらしさ[名]

おと‐さた【音×沙×汰】🔗🔉

おと‐さた【音××汰】 (多く下に打消しの語を伴う)便り。連絡。また、訪れ。「別れて以来何の―もない」

おどし【△威・×縅】をどし🔗🔉

おどし【威・×縅】をどし(よろい)の札(さね)を革や糸で結び合わせること。また、その革や糸。◆「縅」は国字。

おどし【脅し・△威し・△嚇し】🔗🔉

おどし【脅し・威し・嚇し】 おどすこと。脅迫。恐喝。「―をかける」「―がきく」田畑に来る鳥獣をおどすもの。案山子(かかし)など。

おとし‐あみ【落(と)し網】🔗🔉

おとし‐あみ【落(と)し網】 定置網の一。網に入った魚が逃げ出さないように、傾斜のある登り網をつけたもの。

おとし‐いも【落(と)し×薯】🔗🔉

おとし‐いも【落(と)し×薯】 熱い吸い物あるいは味噌汁に、ヤマノイモをすり下ろして落とし入れた料理。

おとしき【弟磯城・弟師木】🔗🔉

おとしき【弟磯城・弟師木】 伝説上の人物。大和国磯城(しき)の族長。兄磯城(えしき)の弟。神武天皇東征の際、磯城の県主(あがたぬし)に任ぜられたといわれる。

おどし‐げ【△威毛】をどし‐🔗🔉

おどし‐げ【威毛】をどし‐ 鎧の札をおどした糸や革。毛。

おどし‐つ・ける【脅し付ける】🔗🔉

おどし‐つ・ける【脅し付ける】 [動カ下一]おどしつ・く[カ下二]ひどくおどす。「大声で―・ける」

おどし‐てっぽう【△威し鉄砲】‐テツパウ🔗🔉

おどし‐てっぽう【威し鉄砲】‐テツパウ 鳥獣などをおどして追い払うための空砲。威し銃。

おどし‐と・る【脅し取る】🔗🔉

おどし‐と・る【脅し取る】 [動ラ五(四)]脅迫して人から物を取る。「金を―・る」

おとし‐ぬし【落(と)し主】🔗🔉

おとし‐ぬし【落(と)し主】 お金や品物を落とした人。

おとし‐まえ【落(と)し前】‐まへ🔗🔉

おとし‐まえ【落(と)し前】‐まへ 《もと、てき屋などの隠語》もめごとの後始末。また、そのための金品。「けんかの―をつける」

おとし‐まく【落(と)し幕】🔗🔉

おとし‐まく【落(と)し幕】 歌舞伎などの舞台の幕で、ひもを引くと落ちるように仕掛けたもの。振り落とし幕。

おとし‐みそ【落(と)し味×噌】🔗🔉

おとし‐みそ【落(と)し味×噌】 粒味噌を、すったりせず、そのまま汁に入れること。また、その味噌汁。

おとし・む【×貶む】🔗🔉

おとし・む【×貶む】 [動マ下二]「おとしめる」の文語形。

おとし・める【×貶める】🔗🔉

おとし・める【×貶める】 [動マ下一]おとし・む[マ下二]劣ったものと軽蔑する。さげすむ。見下す。「人を―・めるような言い方をする」下落させる。成り下がらせる。「社名を―・める行為」

おとし‐もの【落(と)し物】🔗🔉

おとし‐もの【落(と)し物】 不注意からどこかへ落としてなくした金品。遺失物。

おどし‐もんく【脅し文句】🔗🔉

おどし‐もんく【脅し文句】 人をこわがらせる言葉。「―を並べる」

お‐どしゃ【△御土砂】🔗🔉

お‐どしゃ【御土砂】 密教で行う土砂加持(どしやかじ)に用いる、洗い清めた白砂。おどさ。

おとし‐やき【落(と)し焼(き)】🔗🔉

おとし‐やき【落(と)し焼(き)】 油をひいたフライパンに、卵や菓子などの材料を流し落として焼くこと。また、その料理や菓子。

おど・す【脅す・△威す・△嚇す】🔗🔉

おど・す【脅す・威す・嚇す】 [動サ五(四)]相手を恐れさせる。脅迫する。おどかす。「―・して金を取る」びっくりさせる。驚かす。「ねぶりてゐたるを―・すとて」〈枕・九〉 [可能]おどせる

おど・す【△威す・×縅す】をどす🔗🔉

おど・す【威す・×縅す】をどす [動サ五(四)]《「緒通す」の意》鎧(よろい)の札(さね)を糸または革でつづり合わせる。「黒糸で―・した鎧」◆「縅」は国字。

おと‐つ‐い【一=昨=日】をと‐ひ🔗🔉

おと‐つ‐い【一日】をと‐ひ 《「遠(おと)つ日」の意》「おととい」に同じ。

おと‐とし【一=昨=年】をと‐🔗🔉

おと‐とし【一年】をと‐ 《「おちとし(遠年)」の音変化という。「おとどし」とも》昨年の前の年。いっさくねん。

おと‐ない‐なひ🔗🔉

おと‐ない‐なひ 訪れ。訪問。「友の―を待つ」音がすること。その響き。また、音から判断されるようすや気配。「なつかしう、うちそよめく―あてはかなりと、聞き給ひて」〈源・若紫〉評判。とりざた。「世の―聞こし召す入道の宮」〈増鏡・春の別れ〉

おと‐な・う‐なふ🔗🔉

おと‐な・う‐なふ [動ワ五(ハ四)]《「なう」は接尾語。が原義》来訪を告げる。訪れる。「『ハンスルが家はここなりや』と―・えば」〈鴎外・うたかたの記〉音を立てる。「木の葉に埋もるる懸樋(かけひ)の雫ならでは、露―・ふものなし」〈徒然・一一〉便りをする。手紙を出す。「まことに心憂しとおぼえいりて―・ひ給はぬを」〈夜の寝覚・二〉

おとなおとな・し【大‐人大‐人し】🔗🔉

おとなおとな・し【大人大人し】 [形シク]《形容詞「おとなし」を強めていう語》いかにも大人らしい思慮分別がある。いかにも大人びている。「御ぐし掻きくだし給へと、―・しうつくろへど」〈落窪・一〉

おと‐なし【音無し】🔗🔉

おと‐なし【音無し】 音がしないこと。静かなこと。

おとな‐し・い【大‐人しい】🔗🔉

おとな‐し・い【大人しい】 [形]おとな・し[シク]《「おとな(大人)」の形容詞化で、大人らしいが原義》性質や態度などが穏やかで従順なさま。「内気で―・い子」「―・く従う」騒いだりしないで、静かなさま。「もう少し―・くしていなさい」色・柄などが落ち着いた感じがするさま。また、大胆さがあまり感じられないさま。「―・い色合い」大人びている。大人っぽい。「年のほどよりはいと―・しく」〈紫式部日記〉思慮分別のある年長者らしい。主だっている。「―・しき侍(さぶらひ)どもをば、太政大臣、左大臣、大納言になし」〈保元・中〉 [派生]おとなしげ[形動]おとなしさ[名] [類語]温順・柔順・従順・温柔・温良・順良・素直・穏和・おだやか・物静か・おとなしやか・控えめ・内気

おとなし‐の‐かまえ【音無しの構え】‐かまへ🔗🔉

おとなし‐の‐かまえ【音無しの構え】‐かまへ 音を立てない姿勢。行動を起こさないこと。働きかけに対して反応を示さないこと。「―を決め込む」

おとなし‐の‐たき【音無の滝】🔗🔉

おとなし‐の‐たき【音無の滝】 京都市左京区大原の来迎(らいごう)院の東にある滝。《歌枕》「恋ひわびてひとりふせやに夜もすがら落つる涙や―」〈詞花・恋上〉

おとなし‐やか【大‐人しやか】🔗🔉

おとなし‐やか【大人しやか】 [形動][ナリ]性質や態度が落ち着いていて穏やかなさま。「―な話し方」大人びているさま。「あけて御覧ずれば…と、よに―に書き給へり」〈平家・一二〉年長者らしくしっかりしているさま。「容儀、事柄―にて、大将軍なりとぞみえし」〈保元・上〉

おとな‐なみ【大‐人並(み)】🔗🔉

おとな‐なみ【大人並(み)】 [名・形動]子供ではあるが大人と同等であること。また、そのさま。「―な(の)食欲」「言うことは―だ」

おと‐ひと【△弟】🔗🔉

おと‐ひと【弟】 おとうと。「行(わざ)(このかみ)―に闕(か)けり」〈雄略紀〉

おと‐ひめ【△弟姫・△乙姫】🔗🔉

おと‐ひめ【弟姫・乙姫】 竜宮に住むという美しい姫。妹の姫。「―、父(かぞ)の憂ふる色を怪しびて」〈皇極紀〉兄姫(えひめ)年若い姫。「篠原の―の子ぞ」〈肥前風土記〉

おどみ【×澱み】をどみ🔗🔉

おどみ【×澱み】をどみよどみ」に同じ。「赤さびの浮いたすみっこの―には」〈中勘助・銀の匙〉

おと‐みや【△弟宮】🔗🔉

おと‐みや【弟宮】 弟または妹である宮。「―のうぶやしなひを、姉宮のし給ふ見るぞ」〈大鏡・道長上〉

おど・む【×澱む】をどむ🔗🔉

おど・む【×澱む】をどむ [動マ五(四)]「よどむ」に同じ。「碧黒く―・んだ水には」〈秋声・足迹〉

おと‐むすこ【△弟息‐子・△乙息‐子】🔗🔉

おと‐むすこ【弟息子・乙息子】 長男に対し、それより下の息子。また、末の息子。「それがしは故河津が―、祐成が弟箱王丸と申して」〈浄・五人兄弟〉

おと‐むすめ【△弟娘・△乙娘】🔗🔉

おと‐むすめ【弟娘・乙娘】 長女に対し、それより下の娘。また、末の娘。「愛娘(まなむすめ)といへ、―といへ」〈催馬楽・我が門に〉

お‐どめ【緒止め・緒留め】を‐🔗🔉

お‐どめ【緒止め・緒留め】を‐緒締(おじ)」に同じ。

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[音]イ [訓]いきお‐い    おど‐す [部首]女 [総画数]9 [コード]区点    1650      JIS   3052      S‐JIS 88D0 [分類]常用漢字 [難読語] →いつ【厳・稜威】いつのことわき【稜威言別】いつのちわき【稜威道別】ノルウェー【Norway】み‐いつ【御厳・御稜威】

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[音]カク [訓]おど‐す [部首]口 [総画数]17 [コード]区点    1937      JIS   3345      S‐JIS 8A64 [分類]常用漢字

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[音]カツ    アイ [訓]おど‐す [部首]口 [総画数]11 [コード]区点    1969      JIS   3365      S‐JIS 8A85 [分類]常用漢字 [難読語] →か‐しき【喝食】かっ‐こ【喝火】かっ‐しき【喝食】

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[音]キョウ [訓]おびや‐かす    おど‐す    おど‐かす [部首]月 [総画数]10 [コード]区点    2228      JIS   363C      S‐JIS 8BBA [分類]常用漢字

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[訓]おど‐す    おどし [部首]糸 [総画数]15 [コード]区点    6947      JIS   654F      S‐JIS E36E

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