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かぶ【株】🔗🔉

かぶ【株】 (「かぶ(頭)」と同語源、塊りになっているものをいう) 1 植物の根もと。 木を切った後に残った幹または根。きりかぶ。くいぜ。植物の何本にもなった根もと。株立ち。 2 他に対して占める地位、身分。 近世、官許された特定の業者仲間の組合員や御家人、名主、家主などが世襲、継続した地位、身分、格式、業務。広く、職業・営業上での特権、地位、資格、役職をいう。 3 その人特有のくせ。得意な点。持ちまえ。おかぶ。お得意。→おかぶ(御株)。*滑・浮世風呂‐二「なきごとばかりいふがかぶなり」 4 「かぶしき(株式)」「かぶけん(株券)」の略。また、その売買。 〔接尾〕 1 根のついた植物を数えるのに用いる。 2 菌、バクテリア、培養細胞等の純系を数えるのに用いる。 3 株券を数えるのに用いる。 4 (名詞の下につけて)そういう身分、資格の意を表わす。「番頭かぶ」「むすこかぶ」など。 ●株を=奪(うば)う[=取(と)る] =おかぶ(御株)を奪う

かぶ【蕪・蕪菁】🔗🔉

かぶ【蕪・蕪菁】 (「かぶら(蕪)」の女房詞「おかぶ」から変化した語か) 1 アブラナ科の一年草または二年草。ヨーロッパ原産で、日本へは古く中国から渡来したとみられる。高さ約九〇センチメートルになるものもある。葉は初め叢生し、長楕円形で縁は不規則に切れ込む。春、枝先に十字状の黄色小花を密につける。野菜として栽培され、肥大して円錐形や球形となる根を食用にする。かぶら。かぶな。かぶらな。うきな。すずな。《季・冬》 2 葉のついた蕪を図案化した紋所。蕪、二つ割蕪などの類がある。 3 昔、女房の頭髪を結うときに、釵(さいし)を結びつけるため頭の頂につけ加えた、1の形をした髢(かもじ)。

かぶ【頭】🔗🔉

かぶ【頭】 (「かぶ(株)」と同語源)あたま。かしら。頭部。

か‐ぶ【下部】🔗🔉

か‐ぶ【下部】 下の方。下の部分。

か‐ぶ【歌舞】🔗🔉

か‐ぶ【歌舞】 歌と舞。歌ったり舞ったりすること。 ●歌舞の地(ち) 歌や舞の盛んに演じられる場所。遊里。 ●歌舞の菩薩(ぼさつ) 1 極楽浄土で天楽を奏し、歌舞して、如来および往生を遂げた人々を賛嘆するといわれる菩薩。また、金剛界三七尊中、内四供の菩薩の中の歌・舞の二菩薩。 2 舞姫、美人などの艶麗な人。転じて、遊女、芸者など。

か・ぶ【黴ぶ】🔗🔉

か・ぶ【黴ぶ】 〔自バ上二〕⇒かびる(黴)

カブ🔗🔉

カブ 1 めくりカルタで、九の数の札、または合わせた数字のひとけたの数が九になるもの。 2 めくりカルタのうち、一一、一二の札を除いた四〇枚を用いて行なう賭博。

カブ🔗🔉

カブ (英cub) 1 小型バイクの商標名。 2 =カブスカウト

かぶ‐うち【株内】🔗🔉

かぶ‐うち【株内】 本家、分家の関係にある家。また、その人。身内(みうち)。

かふうらく【夏風楽】🔗🔉

かふうらく【夏風楽】 雅楽「春庭楽」の別名。

カブール🔗🔉

カブール (Camillo Benso di Cavour カミロ=ベンソ=ディ―)イタリアの政治家。サルデーニャ王国の首相として王国の国際的地位を高め、イタリアの統一と復興に尽力した。(一八一〇〜六一)

カフカ🔗🔉

カフカ (Franz Kafka フランツ―)チェコの作家。ユダヤ人。人間存在の不条理性を表現した作品を残し、実存主義文学の先駆をなす。作品「変身」「城」「アメリカ」など。(一八八三〜一九二四)

かぶ‐か【株価】🔗🔉

かぶ‐か【株価】 株が売買されるねだん。株値。

かぶか‐しすう【株価指数】🔗🔉

かぶか‐しすう【株価指数】 一定の時期の株価を一〇〇として算出した株価の指数。株式相場の変動を示すための統計的手段。

カフカス🔗🔉

カフカス (ロシアKavkaz)黒海とカスピ海の間の地域。ロシア連邦、グルジア・アゼルバイジャン・アルメニアの各共和国からなる。油田地帯。古来、東西交通の要路にあたり、民族、言語、文化の混合が著しい。コーカサス。コーカシャ。

かぶ‐き【冠木】🔗🔉

かぶ‐き【冠木】 1 鳥居や門、板塀などの上にあって、両方の柱をつなぐ横木。また、そのような作り。笠木。 2 「かぶきもん(冠木門)」の略。

かぶ‐き【株木】🔗🔉

かぶ‐き【株木】 山林などから切り出したままの材木。

かぶき【歌舞伎・歌舞妓】🔗🔉

かぶき【歌舞伎・歌舞妓】 (動詞「かぶく(傾)」の名詞化) 1 並みはずれて華美な風態をしたり、異様な言動や色めいたふるまいをすること。 2 近世初期に発生、発達したわが国固有の演劇。慶長八年頃、出雲大社の巫(みこ)阿国が京都で念仏踊りを興行したのが初めといわれ、風俗を乱すとして禁止になった。代わって美少年中心の若衆歌舞伎や野郎歌舞伎が出現し、次第に技芸本位のものとなり、舞踊、科白、音楽を混交させた伝統演劇として完成し、現在に及ぶ。歌舞伎劇。歌舞伎芝居。

かぶ‐き【歌舞伎】🔗🔉

かぶ‐き【歌舞伎】 歌舞を演奏すること。

かぶき‐うた【歌舞伎歌】🔗🔉

かぶき‐うた【歌舞伎歌】 歌舞伎で、俳優の演技や舞台の効果を高めるためにうたう歌。のち歌舞伎舞踊の伴奏音楽として発達。

かぶき‐え【歌舞伎絵】(‥ヱ)🔗🔉

かぶき‐え【歌舞伎絵】(‥ヱ) 歌舞伎を題材にした絵。おもに初期の歌舞伎を描いた作品を指す。

かぶき‐おどり【歌舞伎踊】(‥をどり)🔗🔉

かぶき‐おどり【歌舞伎踊】(‥をどり) 近世初期、出雲大社の巫女(みこ)阿国が、男装、帯刀の異様な姿で歌い、踊ったのにはじまる舞踊劇。阿国歌舞伎、女歌舞伎、若衆歌舞伎などの踊り。

かぶき‐おな【歌舞伎女】(‥をな)🔗🔉

かぶき‐おな【歌舞伎女】(‥をな) (「おな」は「おんな」の変化)=かぶきおんな(歌舞伎女)2

かぶき‐おんがく【歌舞伎音楽】🔗🔉

かぶき‐おんがく【歌舞伎音楽】 歌舞伎劇に用いられる音楽。三味線を基調にして唄をも含む合方と、大太鼓、笛、大小鼓、鉦(かね)などによる囃子から成る。舞台の音楽効果のために演奏する下座音楽と、舞踊の伴奏に用いる所作音楽とがある。

かぶき‐おんな【歌舞伎女】(‥をんな)🔗🔉

かぶき‐おんな【歌舞伎女】(‥をんな) 1 はでな、または異様な身なり言動をする女。 2 歌舞伎踊りを演じる女。かぶきおな。

かぶき‐きょうげん【歌舞伎狂言】(‥キャウゲン)🔗🔉

かぶき‐きょうげん【歌舞伎狂言】(‥キャウゲン) 歌舞伎で演じられる芝居。また、歌舞伎の脚本。

かぶき‐げき【歌舞伎劇】🔗🔉

かぶき‐げき【歌舞伎劇】 =かぶき(歌舞伎)2

かぶき‐こ【歌舞伎子】🔗🔉

かぶき‐こ【歌舞伎子】 若衆方の歌舞伎俳優で、男娼を兼ねたもの。元禄年間頃までの呼び名。色子(いろこ)。舞台子。歌舞伎若衆。芝居子。

かぶき‐ざ【歌舞伎座】🔗🔉

かぶき‐ざ【歌舞伎座】 歌舞伎を演じる役者の一座。また、その劇場。 東京都中央区にある劇場。明治二二年福地桜痴らの提唱により建設。数回罹災したが、そのたびごとに再建された。

かぶき‐しばい【歌舞伎芝居】(‥しばゐ)🔗🔉

かぶき‐しばい【歌舞伎芝居】(‥しばゐ) 歌舞伎を演ずる劇場。また、操り人形芝居などに対して歌舞伎劇。

かぶき‐じゅうはちばん【歌舞伎十八番】(‥ジフハチバン)🔗🔉

かぶき‐じゅうはちばん【歌舞伎十八番】(‥ジフハチバン) 歌舞伎劇一八種に与えられた称呼。ふつうは、江戸歌舞伎の市川家の当たり狂言、すなわち、七世団十郎が天保初年ごろに選定した不破、鳴神、暫、不動、嫐(うわなり)、象引、勧進帳、助六、押戻、外郎(ういろう)売、矢の根、関羽、景清、七つ面、毛抜、解脱、蛇柳(じゃやなぎ)、鎌髭の一八種。

かぶき‐じょうるり【歌舞伎浄瑠璃】(‥ジャウルリ)🔗🔉

かぶき‐じょうるり【歌舞伎浄瑠璃】(‥ジャウルリ) 歌舞伎芝居で語られる浄瑠璃。人形浄瑠璃に対していう。

かぶき‐すがた【歌舞伎姿】🔗🔉

かぶき‐すがた【歌舞伎姿】 派手な人目を引くような姿。あでやかな姿。

かぶき‐ぞうし【歌舞伎草子】(‥ザウシ)🔗🔉

かぶき‐ぞうし【歌舞伎草子】(‥ザウシ) 室町末期から江戸初期にかけて作られた草子の一種。絵巻物や絵本の形で伝わり、初期の歌舞伎、特に女歌舞伎の舞台の様子や歌舞伎踊りの歌謡などが記されている。

かぶき‐ちゃ【傾茶】🔗🔉

かぶき‐ちゃ【傾茶】 =ちゃかぶき(茶歌舞伎)

かぶき‐どう【衡胴】🔗🔉

かぶき‐どう【衡胴】 大鎧の胴の主要部。小札(こざね)を横綴にし、胴の周囲を包み防御するもの。

かぶき‐もの【歌舞伎者】🔗🔉

かぶき‐もの【歌舞伎者】 1 並はずれて華美な風態をしたり、異様な言動をする者。遊侠の徒や伊達者。 2 華美軽薄な好色の者。 3 歌舞を演奏するもの。踊り子。 4 歌舞伎役者。また、歌舞伎社会の者。芝居者。

かぶき‐もん【冠木門】🔗🔉

かぶき‐もん【冠木門】 二本の柱の上部に冠木を貫き渡し、屋根をかけた門。現在は屋根のないものをいうことが多い。

かぶ‐きり【冠切】🔗🔉

かぶ‐きり【冠切】 子供の髪の毛を結ばないで垂らし、その先を切りそろえたもの。切禿(きりかぶろ)。

かぶ‐きり【株切】🔗🔉

かぶ‐きり【株切】 稲株が残る田をすき直すこと。

かぶき‐わかしゅ【歌舞伎若衆】🔗🔉

かぶき‐わかしゅ【歌舞伎若衆】 =かぶきこ(歌舞伎子)

かふ‐きん【下付金】🔗🔉

かふ‐きん【下付金】 下付される金銭。官公署から下級官公署や民間などにさげ渡される金銭。

かぶ‐きん【株金】🔗🔉

かぶ‐きん【株金】 株式会社の株式に対する出資金。

かぶ・く【傾く】🔗🔉

かぶ・く【傾く】 〔自カ四〕(「かぶ(頭)」の動詞化) 1 頭がかたむく。かたぶく。*行宗集「雨ふれば門田の稲ぞしどろなる心のままにかぶき渡りて」 2 勝手気ままなふるまいをする。派手な身なりや、異様な、または好色めいた言動をする。*伽・猫の草紙「かぶきたるなりばかりを好み」 3 歌舞伎踊りを演ずる。 4 茶の風味を味わって、その品種を飲み分ける。

かぶ‐けん【株券】🔗🔉

かぶ‐けん【株券】 株主である地位を表示する有価証券。株式。株。

かぶ‐こうぞう【下部構造】(‥コウザウ)🔗🔉

かぶ‐こうぞう【下部構造】(‥コウザウ) (ドイツUnterbauの訳語)マルクス経済学において、社会のそれぞれの発展段階における法制的・政治的・社会的意識形態の土台となる経済的構造。⇔上部構造

かぶさ・る【被さる】🔗🔉

かぶさ・る【被さる】 〔自ラ五(四)〕 1 ある物の上におおうようになる。上に重なる。「髪が目にかぶさる」 2 水などを上から浴びる。「打ち水が犬にかぶさる」 3 及んでくる。「負担がかぶさってくる」

カフス🔗🔉

カフス (英cuffs(cuffの複数形))〈カウス〉洋服の袖口で、装飾と袖口をとめる機能をもつもの。カフ。

かぶし【傾】🔗🔉

かぶし【傾】 (動詞「かぶす(傾)」の名詞化)頭を傾けること。また、そのさま。転じて、頭つき。→かぶしかたち

かぶし‐かたち【傾容】🔗🔉

かぶし‐かたち【傾容】 頭を傾けたさま。また、「かぶし」「かたち」の二語で、頭つき、容貌の意とも。*徒然‐一〇五「かぶしかたちなど、いとよしと見えて」

かぶ‐しき【株式】🔗🔉

かぶ‐しき【株式】 1 江戸時代、官許または規約により、特に限られた営業の権利。営業権。株。 2 江戸時代、主として農民の遺跡。名跡。跡式。死者の跡目。跡を継ぐべき家名や財産。株。 3 株式会社の資本の構成単位。また、株式会社の構成員である株主としての地位および株主権。 4 =かぶけん(株券) 5 その人の得意とすることや癖。また持ち前。かぶ。*滑・叶福助略縁記「株敷の血道だんべい」

かぶしき‐がいしゃ【株式会社】(‥グヮイシャ)🔗🔉

かぶしき‐がいしゃ【株式会社】(‥グヮイシャ) (「かぶしきかいしゃ」とも)商法上の会社の一つ。株主の出資および権利義務の単位としての株式を発行し、株主にその所有する株式の引受額の限度において責任を負担させる会社。

かぶしき‐きんゆう【株式金融】🔗🔉

かぶしき‐きんゆう【株式金融】 1 企業の設立や事業の拡張に必要な資金を株式の発行によって供給すること。 2 株券担保による資金の供給。

かぶしき‐ごうしがいしゃ【株式合資会社】(‥ガフシグヮイシャ)🔗🔉

かぶしき‐ごうしがいしゃ【株式合資会社】(‥ガフシグヮイシャ) 合資会社の有限責任資本を資本の募集に有利な株式制度にかえた会社。昭和二五年の商法改正時に廃止。

かぶしき‐しじょう【株式市場】(‥シヂャウ)🔗🔉

かぶしき‐しじょう【株式市場】(‥シヂャウ) 株式が取引される市場。

かぶしき‐とりひきじょ【株式取引所】🔗🔉

かぶしき‐とりひきじょ【株式取引所】 株式を売買する取引所。証券取引所。

かぶしき‐なかがいにん【株式仲買人】(‥なかがひニン)🔗🔉

かぶしき‐なかがいにん【株式仲買人】(‥なかがひニン) 取引所で、株式を売買取引できる者。現在、証券取引所では会員と呼ばれる。

かぶしき‐はいとう【株式配当】(‥ハイタウ)🔗🔉

かぶしき‐はいとう【株式配当】(‥ハイタウ) 1 株式に対する配当。 2 株式会社が株主に対して配当するにあたり、現金ではなく新株を交付して行なうこと。

かぶしき‐プレミアム【株式プレミアム】🔗🔉

かぶしき‐プレミアム【株式プレミアム】 1 株式の価格が額面金額を超過した場合の差額。 2 額面株式が、額面金額以上で発行された場合の差額。

かぶ‐じまい【株仕舞】(‥じまひ)🔗🔉

かぶ‐じまい【株仕舞】(‥じまひ) (身分や権利を失ってしまうの意から)せっかくのことがだめになること。まったくの終わり。*洒・擲銭青楼占「こんどおしこめられるとかぶしまい」

かぶ‐しろ【株代】🔗🔉

かぶ‐しろ【株代】 営業権を貸す代金。

か‐ぶす🔗🔉

か‐ぶす (「かぶち(臭橙)」の変化か)「だいだい(橙)」の異名。

かぶ・す【被す】🔗🔉

かぶ・す【被す】 〔他サ五(四)〕=かぶせる(被) 〔他サ下二〕⇒かぶせる(被)

かぶ・す【傾す】🔗🔉

かぶ・す【傾す】 〔自サ四〕(「かぶ(頭)」の動詞化)頭を下げる。うなだれる。また、首を傾ける。*古事記‐上・歌謡「山処(やまとの)一本薄(ひともとすすき)項(うな)加夫斯(カブシ)汝が泣かさまく」

カブ‐スカウト🔗🔉

カブ‐スカウト (英Cub scouts)ボーイスカウトのうち、八歳から一一歳までのもの。幼年団員。カブ。

かぶせ【被】🔗🔉

かぶせ【被】 1 かぶせること。上からおおうこと。また、そのもの。 2 表面だけをよくしてりっぱなもののようにすること。特に、鍍金(めっき)をすること。また、そのもの。かぶせもの。 3 女が積極的に男に迫ること。 4 撒餌(まきえ)をいう。

か‐ぶせ【加布施】🔗🔉

か‐ぶせ【加布施】 一定の布施の他に、さらに足し加えて出す布施。

かぶせ‐あみ【被網】🔗🔉

かぶせ‐あみ【被網】 水面に網を広げて水中に沈降させ、魚群に上方からおおいかぶせて捕える魚具。

かぶせ‐づり【被釣】🔗🔉

かぶせ‐づり【被釣】 撒餌(まきえ)や寄餌(よせえ)によって、魚を集めて釣ること。

かぶせ‐ぶた【被蓋】🔗🔉

かぶせ‐ぶた【被蓋】 中身をすっかりおおい隠すように作られた、縁のある蓋。

かぶせ‐ぼり【被彫】🔗🔉

かぶせ‐ぼり【被彫】 版本を重刊するとき、前の版本を版下として彫って刊行すること。また、そのもの。

かぶせ‐もの【被物】🔗🔉

かぶせ‐もの【被物】 1 だまして他へおしつけた物。 2 表面だけを立派なもののようにしてごまかしたもの。まやかしもの。 3 歌舞伎の下座音楽で、あらかじめ定められている鳴り物に、新しく別の音を加えること。また、その鳴り物。

かぶ・せる【被せる】🔗🔉

かぶ・せる【被せる】 〔他サ下一〕かぶ・す〔他サ下二〕 1 上からおおう。かぶらせる。「ふたをかぶせる」 2 水や粉などを上から浴びせかける。「水(土)をかぶせて火を消す」 3 歌舞伎で、一つの鳴り物の上に他の鳴り物を加える。*伎・高麗大和皇白浪‐大詰「音楽に琴唄をかぶせ」 4 あることばの上に他のことばをのせる。また、前のことばにすぐに加えるようにして言う。「嫌いに大の字をかぶせていう」 5 罪、責任などを人に負わせる。だます。*東潜夫論‐諸侯「其過を上に(かぶ)するなり」 6 女が男に積極的に迫る。

か‐ふそく【過不足】(クヮ‥)🔗🔉

か‐ふそく【過不足】(クヮ‥) 多すぎることと足りないこと。

かぶ‐たち【株立】🔗🔉

かぶ‐たち【株立】 一本の植物の根株から数本または十数本の幹が生じた形。株。「株立ちのベコニア」

かぶ‐たまな【蕪玉菜】🔗🔉

かぶ‐たまな【蕪玉菜】 キャベツの栽培品種の一種。茎の地上部の一部が肥大して直径三〜八センチメートルくらいのカブ状の球塊となる。芳香があり、煮て食べる。球茎甘藍。かぶはぼたん。そてつな。かぶかんらん。オランダな。コールラビ。球茎はぼたん。

カフタン🔗🔉

カフタン (英caftan)トルコ、アラビア人などが着る、帯つきの長袖の上衣。また、モロッコの婦人が着用する、大きなフードのついた長袖の長着をいう。「カフタンコート」「カフタンドレス」

か‐ふち【加扶持】🔗🔉

か‐ふち【加扶持】 (「かふぢ」とも)扶持米の支給を増すこと。旗本、御家人がある職についたとき、その在職中に限り、付加される扶持。

か‐ぶち【臭橙】🔗🔉

か‐ぶち【臭橙】 1 「だいだい(橙)」の異名。 2 「かや(榧)」の異名。

か‐ぶつ【下物】🔗🔉

か‐ぶつ【下物】 (酒とともに飲み下すものの意)酒のさかな。

か‐ぶつ【果物】(クヮ‥)🔗🔉

か‐ぶつ【果物】(クヮ‥) くだもの。なりもの。

か‐ぶつ【貨物】(クヮ‥)🔗🔉

か‐ぶつ【貨物】(クヮ‥) 1 品物。生産した物。また、荷物。 2 有形の財貨。貨幣や財産。 [補注]1の意味では、現代「かもつ」が普通だが、明治初期までは「かぶつ」が一般的。2の意味では、法律用語として現代でも「かぶつ」と読みならわされている。

かぶ‐つ・く🔗🔉

かぶ‐つ・く 〔自カ四〕語義未詳。火力が強いの意か。*古事記‐中・歌謡「三つ栗(くり)のその中つ土(に)を加夫都久(カブツク)真火には当てず」

かぶ‐つけ【頭付】🔗🔉

かぶ‐つけ【頭付】 書物、帳簿などで、ある事項を見るのに都合のよいように書き出した見出し。

かぶ‐つち【頭槌】🔗🔉

かぶ‐つち【頭槌】 (「かぶづち」とも。「かぶ」は塊、「つち」は槌の意)すべり止めのために柄頭(つかがしら)を塊状にした上代の刀剣。また、その柄頭。

かぶと【兜・冑・甲】🔗🔉

かぶと【兜・冑・甲】 1 頭部防御の武具。軍陣用としては、頭にかぶる部分である鉢とその下に垂れて首の部分をおおう錣(しころ)からなる。 2 舞楽の楽人や舞人がかぶる、鳳凰の頭にかたどった冠。とりかぶと。 3 「かぶとにんぎょう(兜人形)」の略。 4 「かぶとがた(兜形)2」の略。 5 紋所の名。柏立て兜、筋兜、立て烏帽子兜、破軍立兜、星兜、竜頭兜など。 ●兜の緒(お)を締める (兜の紐を強く締めなおすの意から)気持をひきしめる。用心する。警戒する。 ●兜の座(ざ) (部屋の最上の場所に甲冑を据えたところから)会合の場などでの最上の席。 ●兜の手(て)さき 兜の吹返しの両端の上部。 ●兜の鉢(はち) =かぶとばち(兜鉢)1 ●兜の星(ほし) 兜の鉢の鉄片を継ぎ合わせるために打った鋲の頭。 ●兜を猪頸(いくび)に=着る[=被る] 兜を少し上向きにしてかぶる、敵を恐れない、勇敢な様子をいう。 ●兜を脱(ぬ)ぐ 1 敵に降伏する。 2 論争などで相手に降参する。参る。あやまる。

かぶと‐あらため【兜改】🔗🔉

かぶと‐あらため【兜改】 討ち取った兜首の兜を検査して、その持ち主の身分などを調べること。

かぶと‐いち【兜市】🔗🔉

かぶと‐いち【兜市】 江戸日本橋室町十軒店で、五月節句の直前にたつ兜人形などの市。

かぶと‐いわ【兜岩】(‥いは)🔗🔉

かぶと‐いわ【兜岩】(‥いは) 兜の形に似た岩。

かぶとうお‐るい【兜魚類】(かぶとうを‥)🔗🔉

かぶとうお‐るい【兜魚類】(かぶとうを‥) オルドビス紀に現われデボン紀の終わりに絶滅した原始的な魚形を示す化石動物群。外骨格が発達し、とくに頭部は堅い骨質板でおおわれる。分類上、独立した一綱にしたり、魚綱の付属群にしたりする。甲冑魚類。

かぶと‐えび【兜蝦】🔗🔉

かぶと‐えび【兜蝦】 カブトエビ科のエビ。本州中部以西の水田に六、七月ごろ多数見られる。全長二〇〜三〇ミリメートル。体の前半部が楕円形の甲羅でおおわれ、後方は多数の節に分かれ、細い一対の尾鞭(びべん)を突出し、脚は四〇対以上ある。体色は暗緑色。

かぶと‐がい【兜貝】(‥がひ)🔗🔉

かぶと‐がい【兜貝】(‥がひ) 1 「うに(海胆)」の異名。 2 1の殻をかたどった図柄の紋所。

かぶと‐かけ【兜掛】🔗🔉

かぶと‐かけ【兜掛】 兜を掛けて置く台。身長ほどの高さの柄に兜の鉢裏を支える丸板をつけたもの。兜立。

かぶと‐がに【兜蟹】🔗🔉

かぶと‐がに【兜蟹】 節足動物剣尾類の一種。全長六〇センチメートルに達する。形はうちわ状で、頭胸部、腹部の背面は大きな堅い甲でおおわれ、尾端から長い剣状の棒が突き出ている。目に柄はなく、胸脚は六対でカニやエビと異なり、分類上クモ類に近縁とされる。化石は古生代のシルリア紀から産出し、現在種は世界で五種類あり、生きている化石といわれ、日本では瀬戸内海から博多湾の浅海の砂中にすむ。天然記念物。産卵期は六月末〜七月上旬。うみどうがめ。どんがめ。うんきゅう。

かぶと‐がた【兜形・冑形】🔗🔉

かぶと‐がた【兜形・冑形】 1 昔、五月五日の馬弓(うまゆみ)の行事の際、近衛の官人が着る服。布に金銀などの装飾をつけて甲冑をかたどったもの。よろいがた。 2 鼈甲(べっこう)や水牛の角などで兜の形に作った秘具。かぶと。

かぶと‐がね【兜金・甲金】🔗🔉

かぶと‐がね【兜金・甲金】 1 太刀の柄の先端をおおう金具。 2 江戸時代の和船の水押(みよし)につける装飾用の下がり(かもじ)の付け根を覆い、かつ水押先端にかぶせて装飾とする銅板製の金具。

かぶと‐ぎく【兜菊】🔗🔉

かぶと‐ぎく【兜菊】 「とりかぶと(鳥兜)」の異名。

かぶと‐くび【兜首】🔗🔉

かぶと‐くび【兜首】 兜をつけた、身分ある武将の首。兜付きの首。兜付き。

かぶとくらげ‐るい【兜水母類】🔗🔉

かぶとくらげ‐るい【兜水母類】 有櫛動物門の一目。カブトクラゲ、ツノクラゲ、チョウクラゲなど。

かぶと‐けた【兜桁】🔗🔉

かぶと‐けた【兜桁】 1 土蔵の入口の、扉を釣る実柱(さねばしら)の上においた桁。 2 かやぶき屋根の妻側にあって、隅木上にのる母屋桁(もやげた)。

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