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【反】 4画 又部 [三年] 区点=4031 16進=483F シフトJIS=94BD 《常用音訓》タン/ハン/ホン/そ…らす/そ…る 《音読み》 ハン/ホン/タン〈fn〉 《訓読み》 そる/そらす/かえる(かへる)/かえす(かへす)/ひるがえる(ひるがへる)/ひるがえす(ひるがへす)/かえりみる(かへりみる)/かえって(かへつて)/たん 《名付け》 そり・そる 《意味》 {動}かえる(カヘル)。かえす(カヘス)。もとへもどる。もとへもどす。〈同義語〉→返。「吾自衛反魯=吾レ衛ヨリ魯ニ反ル」〔→論語{動}かえる(カヘル)。かえす(カヘス)。裏がえし、または、逆になる。裏がえす。くつがえる。「由反手也=ナホ手ヲ反スガゴトシ」〔→孟子{動}ひるがえる(ヒルガヘル)。ひるがえす(ヒルガヘス)。ひらひらする。ひらひらさせる。〈同義語〉→翻。「唐棣之華、偏其反而=唐棣ノ華、偏トシテソレ反ル」〔→論語{動}かえりみる(カヘリミル)。我が身をふりかえって考える。「反省」「反而求之=反ミテコレヲ求ム」〔→孟子ハンス{動}むほんをおこす。〈同義語〉→叛。「豈敢反乎=アニ敢ヘテ反センヤ」〔→史記ハンス{動}そむく。さからう。〈同義語〉→叛。「反対」 {副}かえって(カヘツテ)。反対に。逆に。「反相賊害=反ツテアヒ賊害ス」〔→欧陽脩{名}中国に古くからある漢字音の表記法の一つ。ある漢字の字音を、他の漢字二字の組み合わせで示す。→反切 〔国〕たん田畑の面積の単位。一反イッタンは、十畝(約九九一・七平方メートル)。十反は、一町歩。▽段に当てた用法。和服地の長さの単位。一反イッタンは、鯨尺クジラジャクで、幅九寸(約三四センチ)の布地で、長さ二丈八尺(約一〇メートル)。▽端に当てた用法。 《解字》 会意。「厂+又(て)」で、布または薄い板を手で押して、そらせた姿。そったものはもとにかえり、また、薄い布や板はひらひらとひるがえるところから、かえる・ひるがえるの意となる。 《単語家族》 板(薄い板)返(かえる)翻(ひらひらひるがえる)などと同系。 《類義》 返は、はねかえってもどる。回・還は、ぐるりと回ってもとの位置にもどる。帰は、回ったあげくに落ち着く所にもどる。復は、同じコースをもとへもどる。却は、うしろへ引きさがる意。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語 →故事成語

反己 ハンキ🔗🔉

【反己】 ハンキ 本来の自分にたちかえる。〔→荘子

反亡 ハンボウ🔗🔉

【反亡】 ハンボウ =叛亡。むほんをおこして逃亡する。

反手 テヲカエス🔗🔉

【反手】 ハンシュ・テヲカエス 上に向けていた手のひらを下向きにする。また、その反対にする。容易にできることのたとえ。『反掌ハンショウ』

反意 ハンイ🔗🔉

【反心】 ハンシン =叛心。国や支配者に対し、むほんを企てる心。『反意ハンイ・反志ハンシ』〈類義語〉二心。〔→韓非

反切 ハンセツ🔗🔉

【反切】 ハンセツ 中国に古くからある漢字音の表記法の一つ。たとえば、「東徳紅切=東ハ、徳紅ノ切」のような形で示され、東の音は、徳の声母(はじめの子音)と紅の韻母(字音から声母を除いた部分)を組み合わせたものということ。▽「徳紅切」などの「切」ははじめ「反」といったが、反が叛に通じるので、唐代に「切」といいかえた。反は翻訳の翻でいいかえるの意。また、反復の反で、くりかえし唱える意。切は切迫の切で、二つの音をくっつけるの意。

反反 ハンパン🔗🔉

【反反】 ハンパン 慎み深いさま。「威儀反反」〔→詩経ひらひらするさま。〈同義語〉翻翻。

反外 ハンガイ🔗🔉

【反外】 ハンガイ そむく。二心を持つ。〔→史記

反正 ハンセイ🔗🔉

【反正】 ハンセイ セイニカエル正道にかえる。〔→公羊セイニハンス正しい規準に反する。〔→左伝不正と正。異常と正常。表と裏。

反本 ハンポン🔗🔉

【反本】 ハンポン・モトニカエル 本来の姿・基本となるものなどにたちかえる。うまれ出たもとのもの、父母や天のことを思う。「人窮則反本=人窮スレバスナハチ本ニ反ル」〔→史記

反目 ハンモク🔗🔉

【反目】 ハンモク 互いににらみあう。互いに憎みあって、仲の悪いこと。〔→易経

反汗 ハンカン🔗🔉

【反汗】 ハンカン 出た汗を引っこめる。出した命令を取り消したり改めたりすること。▽一度出した命令は引っこめるべきでないという考えが含まれている。〔→漢書

反舌 ハンゼツ🔗🔉

【反舌】 ハンゼツ 鳥の名。もず。百舌。▽よく舌が動いてうるさく鳴くというところから。転じて、こびへつらう者。野蛮人の言語の異様な感じの形容。

反吐 ヘド🔗🔉

【反吐】 ヘド〔国〕一度飲食したものを吐きもどすこと。また、吐きもどしたもの。げろ。

反求 カエリモトム🔗🔉

【反求】 ハンキュウ・カエリモトム 自分自身を検討する。自省する。反省する。〔→礼記

反撃 ハンゲキ🔗🔉

【反攻】 ハンコウ 一度退却した軍が、攻撃に転じること。『反撃ハンゲキ』

反抗 ハンコウ🔗🔉

【反抗】 ハンコウ 権威・権力をもって迫ってくるものにさからう。

反坐 ハンザ🔗🔉

【反坐】 ハンザ 昔の法律で、訴えの内容がうそであったとき、訴えた者を罰すること。訴えの内容がもし本当であった場合に訴えられた者が受けるべき罰を受ける。▽「坐」は、罰を受ける。

反臣 ハンシン🔗🔉

【反臣】 ハンシン =叛臣。むほんをおこそうとした家臣。また、おこした家臣。

反対 ハンタイ🔗🔉

【反対】 ハンタイ あべこべであること。逆。ある考え・やり方にさからうこと。

反乱 ハンラン🔗🔉

【反{叛}乱】 ハンラン むほんをおこして世を乱すこと。

反戻 ハンレイ🔗🔉

【反戻】 ハンレイ =叛戻。従うべきものにそむく。違反する。違背。▽「戻」は、すなおに従わない。

反性 セイニカエル🔗🔉

【反性】 ハンセイ・セイニカエル 本性にかえる。〔→淮南子

反命 ハンメイ🔗🔉

【反命】 ハンメイ 使者が帰って来て報告する。復命。〔→孟子メイニハンス命令にそむく。

反映 ハンエイ🔗🔉

【反映】 ハンエイ 光や色が反射して映る。また、水面などに映る。影響が他に及んであらわれる。また、影響を及ぼしてあらわす。

反逆 ハンギャク🔗🔉

【反逆】 ハンギャク 逆になる。ひっくりかえる。国や君主・支配者などにさからって体制を乱すこと。むほん。▽は、「叛逆」の書きかえ字。

反故 ハンコ🔗🔉

【反故】 =反古。ハンコ 昔にかえる。祖先をまつる。ホゴ・ホグ〔国〕文章などを書いて不要になった紙。反故紙。転じて、役にたたない物事。むだ。

反信 ハンシン🔗🔉

【反信】 ハンシン 返事の手紙。〈類義語〉返信。

反省 ハンセイ🔗🔉

【反省】 ハンセイ 今までの自分のあり方、したことを検討する。自省。内省。自分のおかしたあやまちを検討して悪かったと思う。

反俗 ハンゾク🔗🔉

【反俗】 ハンゾク 世俗的な生き方や、考え方に反対する。俗人どもに反対する。「反俗精神」〔仏〕僧が俗人にもどる。〈類義語〉還俗ゲンゾク。

反背 ハンパイ🔗🔉

【反背】 ハンパイ きまり・約束・さしずなどにそむく。

反発 ハンパツ🔗🔉

【反発{撥}】 ハンパツ〔国〕はねかえす。また、はねかえる。他人の意見に反対する。また、そういう気持ち・考え。反感。

反躬 ハンキュウ🔗🔉

【反躬】 ハンキュウ 自分の身をふりかえる。反省する。▽「躬」は自ら・自分の意。〔→礼記

反訓 ハンクン🔗🔉

【反訓】 ハンクン 一つの字がもっている相反する二つの意味のこと。徂ソの「死ぬ・存する」、乱の「みだす・おさめる」など。

反骨 ハンコツ🔗🔉

【反骨】 ハンコツ =叛骨。〔国〕権力や権威にさからう勇気。反逆精神。むほん気。

反射 ハンシャ🔗🔉

【反射】 ハンシャ 光・電波などの波動が物にあたってはねかえること。受けた刺激に対する反応が、大脳を通らずにおこること。

反芻 ハンスウ🔗🔉

【反芻】 ハンスウ 牛や羊などが一度のみ下した食べ物を口にもどしてかむこと。転じて、物事をくりかえして考えてよく味わうこと。

反哺 ハンポ🔗🔉

【反哺】 ハンポ〈故事〉育ててくれた者が年とったとき、育てられた者がそれを養うこと。親の恩に報いること。▽「哺」は口の中でかみくだいた食べ物。また、鳥がその子に口移しにえさを与えること。からすは親子の情のこまかい鳥で、反哺するという。

反経 ケイニカエル🔗🔉

【反経】 ハンケイ・ケイニカエル 本来の正しいあり方にかえる。原則にたちかえる。「君子反経而已矣=君子ハ経ニ反ルノミ」〔→孟子原則に反する。原則を曲げる。▽「経」は、原則・原理。

反唇 クチビルヲカエス🔗🔉

【反脣】 ハンシン・クチビルヲカエス =反唇。口をとがらす。不満なときの口つきのこと。「反脣而相稽=反脣シテアヒ稽ス」〔→漢書

反側 ハンソク🔗🔉

【反側】 ハンソク 思い悩んで眠れず寝返りをうつこと。▽「反」は、上向きからうつぶせに向きをかえる。「側」は、右下、左下に横を向く。「輾転反側=輾転反側ス」〔→詩経あっちへいったりこっちへいったり落ち着かない。また、身もだえする。「懐中掩其口、反側声愈嗔=懐中ニソノ口ヲ掩ヘバ、反側シテ声ハ愈嗔リヌ」〔→杜甫正しい原理に反したり、はずれたりする。むほんをおこす。

反転 ハンテン🔗🔉

【反転】 ハンテン ひっくりかえる。また、ひっくりかえす。進行方向と逆の方向にかえる。

反動 ハンドウ🔗🔉

【反動】 ハンドウ 働いた力と反対の方向に力が働くこと。反作用。歴史の流れに逆らう動き。また、そのような動きをする者。

反問 ハンモン🔗🔉

【反問】 ハンモン 問いかえす。問いかえして念をおす。

反間 ハンカン🔗🔉

【反間】 ハンカン 敵の間者(スパイ)を利用して、逆に敵情をさぐったり、味方のために役だてたりする。〔→孫子いつわって敵に仕え、敵情をさぐったり、敵を混乱させる言動をすること。またそのためのスパイや、スパイ工作。〔→史記

反証 ハンショウ🔗🔉

【反証】 ハンショウ 裁判で、相手がわの申し立てた事実または証拠が成立しないことを立証する証拠。また、それに基づいてはんばくすること。証拠をあげて、ある論述が成立しないことを立証すること。また、その証拠。

反然 ハンゼン🔗🔉

【反然】 ハンゼン・ホンゼン 急に態度や状態がかわるさま。〈同義語〉翻然。〔→荀子

反意 ハンイ🔗🔉

【反意】 ハンイ =叛意。「反心」と同じ。〔→漢書イニハンス意志に反する。意味が反対であること。反義。「反意語」

反感 ハンカン🔗🔉

【反感】 ハンカン 他人の意見に反対する。また、そういう気持ち・考え。

反詰 ハンキツ🔗🔉

【反詰】 ハンキツ きびしく相手に問いかえす。

反照 ハンショウ🔗🔉

【反照】 ハンショウ 光が反射する。夕焼けの光。夕ばえ。〈類義語〉返照。

反歌 ハンカ🔗🔉

【反歌】 ハンカ〔国〕長歌のあとに添える短歌。長歌の意味を要約したり補足したりする。かえしうた。

反旗 ハンキ🔗🔉

【反{叛}旗】 ハンキ むほんのしるしの旗。

反語 ハンゴ🔗🔉

【反語】 ハンゴ 修辞法で、「…であろうか」という形を使って、「…でない」という判断を表現する方法。

反魂香 ハンゴンコウ🔗🔉

【反魂香】 ハンゴンコウ 死者の魂を呼びかえす力のあるという香料。これをたくと煙の中に死者の姿が見えるという。〈同義語〉返魂香。「九華帳中夜悄悄、反魂香降夫人魂=九華帳中夜悄悄、反魂香ハ降ス夫人ノ魂」〔→白居易

反駁 ハンバク🔗🔉

【反駁】 ハンバク 相手の批判がまちがっているとしていいかえす。『反論ハンロン』▽「駁」は、人の意見に反対して論じること。

反影 ハンエイ🔗🔉

【反影】 ハンエイ =反景。光が反射して映る。また、反射した光。照りかえし。

反噬 ハンゼイ🔗🔉

【反噬】 ハンゼイ 恩を受けた人が、かえって恩人に害を与える。訴えられた者が、訴えた者も共犯だと主張すること。▽「噬」は、かみつく。

反覆 ハンプク🔗🔉

【反覆】 ハンプク もとにもどる。また、もとにもどす。〔→史記態度や状態が逆転する。くつがえる。つくがえす。また、言行が定まらず人にそむくことをいう。=反復。くりかえす。「今朝一惆悵、反覆看未已=今朝ヒトヘニ惆悵シ、反覆シテ看レドモイマダヤマズ」〔→白居易往復する。=反復。上がり下がりする。

反璧 ハンペキ🔗🔉

【反璧】 ハンペキ・ヘキヲカエス〈故事〉贈り物を辞退する。▽春秋時代、晋シンの重耳が、人からごちそうと璧をもらったが璧だけは返した故事に基づく。〔→左伝

反響 ハンキョウ🔗🔉

【反響】 ハンキョウ こだま。また、こだまする。おおぜいの人に向けてしたこと、いったことに対しておこる、人の意見や事がら。

反顧 ハンコ🔗🔉

【反顧】 ハンコ 後ろをふりかえって見る。自分がいなくなったあとのことを心配すること。後顧。「反顧憂=反顧ノ憂ヒ」郷里のことを思う。

反魂香 ハンゴンコウ🔗🔉

【返魂香】 ハンコンコウ・ハンゴンコウ =反魂香。香の名。これをたくと、死者の霊魂を呼びもどすことができるという。

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