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広辞苑の検索結果 (91)
かえ・す【反す・返す・帰す・還す】カヘス🔗⭐🔉
かえ・す【反す・返す・帰す・還す】カヘス
〔他五〕
➊《反・返》事物・事柄の置かれた位置・順序・状態などを入れちがいにする。
①表裏を反対にする。うらがえす。ひるがえす。万葉集11「わが背子が袖―・す夜の夢ならしまことも君に逢へりし如し」。万葉集1「采女の袖吹き―・す明日香風」。享和本新撰字鏡「翻、加戸須」。「手のひらを―・す」「軍配を―・す」「裏を―・す」
②上であったものを下にする。くつがえす。ひっくりかえす。大和物語「雨のもりければむしろを引き―・すとて。思ふ人雨とふりくるものならば我がもる床は―・さざらまし」
③たがやす。掘りかえす。古今和歌集恋「あらを田をあらすき―・し―・しても人の心を見てこそやまめ」。新撰字鏡8「耕、加戸須」
➋事物・事柄を、もとの所・状態・人などへもどす。
①もとの場所へもどす。帰らせる。万葉集6「病あらせず速やけく―・したまはね本の国へに」。「棚に本を―・す」「妻を里に―・す」
②もとのようにする。もとへもどす。夫木和歌抄16「夕月夜染むる岡部の松の葉を緑に―・す村時雨むらしぐれかな」。「白紙に―・す」
③もとの持主にもどす。返却する。また、官位を返上する。辞する。竹取物語「今金五十両たまはるべし…もし金賜はぬものならば衣の質―・したべ」。源氏物語澪標「病によりて位を―・し奉りてしを」。「借金を―・す」
④返報する。むくいる。日本霊異記上「畜生すらなほ恩を忘れずして恩を―・し報ゆ」。「恩を仇で―・す」
⑤返事や返歌をする。大和物語「女、このかへし…と―・したりける」。「―・す言葉がない」
⑥一度のどを通った食物をもどす。嘔吐する。栄華物語嶺月「湯のませなどすれど―・しつつ惑ふ」
⑦(自動詞的に)ひきかえす。もどる。平家物語9「敵かたきにうしろを見せさせ給ふものかな。―・させ給へ」。「寄せては―・す浦波」
➌《反・返》時の経過やある種の操作によって事物の状態・性質を今までと違ったものにする。
①ある色に染まっている物を他の色に染める。染めかえす。平家物語1「小桜を黄に―・いたる鎧きて」
②神楽歌・催馬楽さいばらなどを謡う時に、その調子を律から呂りょに、または呂から律にかえなどする。呂律の調子をかえる。袖中抄「古今のかへしものの歌…―・すとは催馬楽拍子に吹きなしひきなして朝倉をうたふなるべし」
③(「孵す」と書く)卵をあたためて子にする。宇津保物語藤原君「卵かいの内に命こめたるかりの子は君が宿にて―・さざるらむ」。「雛ひなを―・す」
➍《反・返》(他の動詞の連用形に付いて)
①その動作をもう一度する。繰り返す。「読み―・す」「思い―・す」
②他から受けた動作と同じ動作をこちらから行う。「問い―・す」「なぐり―・す」
◇もとへ戻す意の場合、事物には「返」、人には「帰」を使うのがふつう。ただし、乗物の場合は「車を帰す」のように「帰」を用いる。
かえっ‐て【却って・反って】カヘツテ🔗⭐🔉
かえっ‐て【却って・反って】カヘツテ
〔副〕
(カエリテの音便)反対に。逆に。あべこべに。保元物語(金刀比羅本)「天のあたへをとらざれば、―其のとがを得」。「金があり過ぎると―よくない」
⇒かえって‐とく【却って説く】
かえら・う【反らふ・帰らふ】カヘラフ🔗⭐🔉
かえら・う【反らふ・帰らふ】カヘラフ
〔自四〕
(カヘルに接尾語フの付いた語)たびたび帰る。万葉集7「い行き―・ひ見れど飽かぬかも」
かえり【反り】カヘリ🔗⭐🔉
かえり‐う・つ【反り打つ】カヘリ‥🔗⭐🔉
かえり‐う・つ【反り打つ】カヘリ‥
〔自四〕
①宙返りをする。もんどりうつ。とんぼがえりをする。
②鳥などが首を後ろに傾けて眠る。かえりさす。散木奇歌集「時鳥おのが根山の椎柴に―・てばや音づれもせぬ」
かえり‐くじ【反公事】カヘリ‥🔗⭐🔉
かえり‐くじ【反公事】カヘリ‥
①(→)逆公事さかくじに同じ。
②苦情をいうべき相手から、かえって受ける苦情。浮世風呂2「そつちの娘のいたづらなことは言はねへで、人の子に―を食はせる」
⇒かえり【反り】
かえり‐ばな【反花】カヘリ‥🔗⭐🔉
かえり‐ばな【反花】カヘリ‥
蓮華座の荘厳しょうごんの一つで、下方に反って開いた花弁にかたどるもの。
⇒かえり【反り】
かえり‐ゆみ【反り弓】カヘリ‥🔗⭐🔉
かえり‐ゆみ【反り弓】カヘリ‥
そり反った弓。
⇒かえり【反り】
かえ・る【反る・返る・帰る・還る】カヘル🔗⭐🔉
かえ・る【反る・返る・帰る・還る】カヘル
〔自五〕
➊《反・返》事物・事柄の位置・順序・状態などが入れちがいになる。
①表裏が反対になる。裏がえる。ひるがえる。万葉集10「天の河霧立ちのぼるたなばたの雲の衣の―・る袖かも」。「旗が風に―・る」
②上であったものが下になる。転覆する。くつがえる。万葉集4「大船を漕ぎの進みに岩に触れ―・らば―・れ」
③湯などが、煮えたぎって沸く。沸きかえる。古今著聞集20「煮―・りたる湯を穴の口に汲み入れたりける程に案にたがはず蛇くちなわいでて」
➋《返・帰・還》事物・事柄がもとの所・状態・人などへもどる。
①もとあった所へもどる。折りかえす。立ち返る。万葉集7「磯の浦に来寄る白波―・りつつ」。万葉集5「久方のあまぢは遠しなほなほに家に―・りて業なりをしまさに」。「忘れ物が―・る」「土地はあの人の手に―・るそうだ」「毎度同じ答えが―・ってくる」
②もとのようになる。元に復する。夫木和歌抄23「かこ山の松風早く春立てば波にぞ―・る池の氷は」。「我に―・る」「童心に―・る」
③年月などが一巡してまた新しく始まる。万葉集17「あらたまの年―・るまで相見ねば心もしのに思ほゆるかも」
➌《反・返》時の経過やある種の操作によって今までと違った状態・性質になる。
①色あせる。染色がさめる。後撰和歌集恋「今はとて移り果てにし菊の花―・る色をば誰か見るべき」
②物の質などが違うものになる。皇極紀「茨田池まむたのいけの水、変かえりて藍の汁の如し」
③鷹の羽が生えかわる。2歳になって羽の斑点が横ざまになるのを「かたがえり」、3歳になって斑点が細かになるのを「もろがえり」という。
④(「孵る」と書く)卵が子になる。孵化ふかする。倭名類聚鈔18「孵、俗云賀閉流、卵化也」。源氏物語真木柱「同じ巣に―・りしかひの見えぬかな」。日葡辞書「カイゴ、また、タマゴガカエッタ」
⑤反切はんせつで当該漢字の音が表される。玉塵抄14「諸、章魚切、ショと―・つたぞ」
➍《反・返》他の動詞の連用形に付いて、その動作・状態が繰り返されるさま、また、はなはだしいさまを表す。
①繰り返し…する。万葉集11「わが身は千遍ちたび死に―・らまし」
②はなはだしく…する。すっかり…する。古今和歌集恋「我が宿の菊の垣根に置く霜の消え―・りてぞ恋しかりける」。源氏物語絵合「浅はかなる若人どもは死に―・りゆかしがれど」。「あきれ―・る」「しずまり―・る」
⇒帰りなんいざ
そっくり‐かえ・る【反っくり返る】‥カヘル🔗⭐🔉
そっくり‐かえ・る【反っくり返る】‥カヘル
〔自五〕
(ソリクリカエルの音便)(→)「そりかえる」に同じ。
そっ‐ぱ【反っ歯】🔗⭐🔉
そっ‐ぱ【反っ歯】
(ソリハの音便)前歯が前方にそり出たもの。でば。でっぱ。
そらし‐ばた【反らし畑】🔗⭐🔉
そらし‐ばた【反らし畑】
休耕中の焼畑地。反そり。
そら・す【反らす】🔗⭐🔉
そら・す【反らす】
〔他五〕
後方へそるようにする。「胸を―・す」
そり【反り】🔗⭐🔉
そり【反り】
①そること。そりかえった程度・具合。太平記16「腰の刀を抜かんと、一―反りけるが」
②太刀・刀・脇差・短刀などの、刀身が湾曲している部分。鋒きっさきの先端と棟区むねまちとを結ぶ直線と、刀身との距離が最大の所。
③弦つるを張らない弓竹の湾曲。金葉和歌集雑「梓弓さこそは―の高からめ張るほどもなくかへるべしやは」
④相撲のわざの一つ。相手の体の下に頭を入れて、うしろに反って倒す。そり手。いぞり・たすきぞり・しゅもくぞりなど。
⑤(camber)橋桁はしげたや建築物の天井で、中央の上向きにそり曲がった部分。荷重のための中央部の低下を見込んで、あらかじめ高くしておく。
⑥休耕中の焼畑地。休耕期間は地方の慣習、地質などによって一定しないが、約7年から20年の間。そらし畑。あらし。生作なまつくり。
⇒反りが合わない
⇒反りを打つ
⇒反りを返す
そり‐あし【反り足】🔗⭐🔉
そり‐あし【反り足】
足並をそろえるために足をそらして出すこと。
○反りが合わないそりがあわない🔗⭐🔉
○反りが合わないそりがあわない
(刀の反りが鞘さやと合わない意から)気心が合わない。夏目漱石、彼岸過迄「世間に有勝がちな反そりの合ない本当の親子よりも」
⇒そり【反り】
そり‐かえ・る【反り返る】‥カヘル
〔自五〕
①甚だしくそる。後ろの方へそりまがる。黒岩涙香、生命保険「顔の色を替へ後ろの椅子に―・りしがこの世の別れ」
②体を後ろにそらして、いばるさまをする。そっくりかえる。ふんぞりかえる。「―・って陳情をきく」
そり‐かた【反り形】
そった形。
そり‐がたな【反り刀】
刀身が弧状をした刀。
そり‐くい【剃杭・剃杙】‥クヒ
剃った髭ひげのあとに少し伸びた毛を杭に見立てた語。万葉集16「法師らが鬢ひげの―馬繋ぎ」
そり‐くつがえ・る【反り覆る】‥クツガヘル
〔自四〕
そりかえる。枕草子70「物もまだ言はぬちごの、―・り、人にもいだかれず泣きたる」
そり‐け【剃毛】
剃り落とした毛。
そり‐こ【反子】
①島根県の中海なかうみを中心に用いる小漁船。舳へが著しく反っていることからの名という。
②近世、越前丹生にゅう郡海岸の澗主まぬしに隷属していた漁民の称。明暦(1655〜1658)年間出雲から漂着したという。
そりこ【蘇利古】
雅楽の高麗楽こまがく、高麗壱越調こまいちこつちょうの曲。四人舞。襲かさね装束に巻纓けんえいの冠、蔵面ぞうめんを着け、楚ずばえを持って舞う。竈祭舞かまどまつりのまい。
そり‐こぼ・つ【剃り毀つ】
〔他四〕
毛を剃り落とす。剃る。そりこぼす。浄瑠璃、国性爺後日合戦「月代さかやき頭に―・ち」
そり‐こみ【剃込み】
生え際を深く剃り込むこと。また、その剃った部分。
そり‐こ・む【剃り込む】
〔他五〕
深く剃る。
そり‐さげ【剃下げ】
頭髪を広く剃り下げて両鬢りょうびんを細く残したもの。卑しくて野暮なものとされた。
そり‐さ・げる【剃り下げる】
〔他下一〕[文]そりさ・ぐ(下二)
頭の頂から髪を下の方へと剃る。
そり‐す・つ【剃り捨つ】
〔自下二〕
頭を剃ってしまう。出家することにいう。奥の細道「―・てて黒髪山に衣がへ」
ソリスト【soliste フランス】
独唱者。独奏者。ソロイスト。
ぞり‐ぞり
①髪を剃るさま。また、その音。じょりじょり。
②(幼児語)頭髪。また、散髪。浮世風呂3「大分―が生えました」
そり‐だか【反高】
弦つるを張らない弓の反りの強いこと。強弓にいう。→弓矯ゆだめ
そり‐だし【橇出し】
積雪中を、橇で材木を運び出すこと。
そり‐た・つ
〔自四〕
語義未詳。すっくと立つ、または、進んで立つ意かという。古事記上「天の浮橋に浮きじまり―・たして」
ソリダリティー【solidarity】
①連帯。連帯性。
②連帯責任。
ソリッド【solid】
①かたいこと。堅固なこと。
②固体状であること。固形の。「―‐タイプ」
⇒ソリッド‐ステート【solid-state】
⇒ソリッドステート‐アンプ
ソリッド‐ステート【solid-state】
固体の性質を利用した半導体素子の電子回路や装置。ダイオード・トランジスタ・ICの類。
⇒ソリッド【solid】
ソリッドステート‐アンプ
(solid-state amplifier)トランジスターを増幅素子とするアンプ。
⇒ソリッド【solid】
ソリトン【soliton】
〔理〕粒子のようにふるまう孤立した波。空間の一部に局限された波が、時間がたっても同じ形のまま移動し相互作用するもの。1965年に発見。
そり‐はし【反り橋】
中央の高く弓状にそった橋。枕草子92「宣耀殿せんようでんの―に」
そり‐は・つ【逸り果つ】
〔自下二〕
全くそれる。それて飛び去る。
そり‐はふ【反破風】
凹形の曲線形をなす普通の形の破風。照り破風。↔起破風むくりはふ
ソリブジン【sorivudin】
発売禁止になった帯状疱疹に対する抗ウイルス剤。1993年に発売されたが、発売直後に抗癌剤5‐フルオロウラシルとの併用で死亡者が出たため回収。
そり‐まゆみ【反檀弓】
そりが高くて強いまゆみの弓。新撰六帖5「いたづらにまだ手も触れぬ―人は推したるはりごとなせそ」
そり‐み【反り身】
①身体を後方にそらすこと。
②刀身の反ったもの。
⇒反り身になる
そり‐かえ・る【反り返る】‥カヘル🔗⭐🔉
そり‐かえ・る【反り返る】‥カヘル
〔自五〕
①甚だしくそる。後ろの方へそりまがる。黒岩涙香、生命保険「顔の色を替へ後ろの椅子に―・りしがこの世の別れ」
②体を後ろにそらして、いばるさまをする。そっくりかえる。ふんぞりかえる。「―・って陳情をきく」
そり‐かた【反り形】🔗⭐🔉
そり‐かた【反り形】
そった形。
そり‐がたな【反り刀】🔗⭐🔉
そり‐がたな【反り刀】
刀身が弧状をした刀。
そり‐くつがえ・る【反り覆る】‥クツガヘル🔗⭐🔉
そり‐くつがえ・る【反り覆る】‥クツガヘル
〔自四〕
そりかえる。枕草子70「物もまだ言はぬちごの、―・り、人にもいだかれず泣きたる」
そり‐はし【反り橋】🔗⭐🔉
そり‐はし【反り橋】
中央の高く弓状にそった橋。枕草子92「宣耀殿せんようでんの―に」
そり‐み【反り身】🔗⭐🔉
そり‐み【反り身】
①身体を後方にそらすこと。
②刀身の反ったもの。
⇒反り身になる
○反り身になるそりみになる
身をうしろの方へ反らせる。また、得意になるさまや威張るさまにもいう。
⇒そり‐み【反り身】
○反り身になるそりみになる🔗⭐🔉
○反り身になるそりみになる
身をうしろの方へ反らせる。また、得意になるさまや威張るさまにもいう。
⇒そり‐み【反り身】
そりゃ
ソレハの転。「―困る」「―一大事」「―聞こえません」
そ‐りゃく【粗略・疎略】
おろそか。ぞんざい。なげやり。「―な扱い」「ごみ処理を―にする」
そり‐やつ・す【剃り窶す】
〔他四〕
頭を剃って僧形そうぎょうに身をやつす。狭衣物語4「実まことしく―・し給へらむやうに惜しみ」
そりゅう‐げんぶがん【粗粒玄武岩】‥リフ‥
岩脈や岩床として産する完晶質の苦鉄質火成岩。主に斜長石と輝石から成る。ドレライト。
そりゅう‐さんし【疎柳三枝】‥リウ‥
(画題)枯柳に鷺三羽を配するもの。
そ‐りゅうし【素粒子】‥リフ‥
(elementary particle)物質の構造を分子・原子・原子核と分けて階層的に見たとき、原子核の次にくる粒子をいう。相互転化を基本的特徴とする。個々には質量・電荷・スピンなどの量子数で指定され、ハドロン族・レプトン族・ゲージ粒子族に大別。
⇒そりゅうし‐の‐そうごさよう【素粒子の相互作用】
⇒そりゅうし‐ろん【素粒子論】
そりゅうし‐の‐そうごさよう【素粒子の相互作用】‥リフ‥サウ‥
素粒子の相互転化をひきおこす原因となるものの総称。強い相互作用、電磁相互作用、弱い相互作用、重力相互作用に分類。→ゲージ粒子。
⇒そ‐りゅうし【素粒子】
ソリューション【solution】
問題などの解決。解法。解答。
そりゅうし‐ろん【素粒子論】‥リフ‥
理論物理学の一分野。素粒子の性質や相互作用を研究する学問。→場の量子論
⇒そ‐りゅうし【素粒子】
そ‐りょう【素量】‥リヤウ
具体的なある種類の量の最小単位。「電気―」
そり‐わたどの【反渡殿】
そり橋のように中央を高くそらした渡り廊下。
○反りを打つそりをうつ🔗⭐🔉
○反りを打つそりをうつ
①刀をすぐ抜けるように、鞘尻さやじりを高くそり返す。そりをかえす。そりうちかえす。浄瑠璃、博多小女郎波枕「反を打つて威しても、割符を取らずにおかうかと」
②そり返った形にする。「反りを打った刀」「反りを打った屋根」
⇒そり【反り】
○反りを返すそりをかえす🔗⭐🔉
○反りを返すそりをかえす
(→)「反りを打つ」1に同じ。好色一代男4「反を返して怒れば」
⇒そり【反り】
そ‐りん【疎林】
木がまばらな林。落葉して奥まで見すかせる林。
そ・る【反る】
〔自五〕
①体が後方へまがりかえる。のけぞる。宇治拾遺物語3「年高うなりたる人の、さし―・りて臥したりけるが」。「指が―・る」
②物が弓なりにまがる。平家物語5「左右の手には茅の葉の様に―・つたる白柄の大長刀」。日葡辞書「イタ、また、キガソル」
そ・る【剃る】
〔他五〕
(古くは主に僧侶の剃髪する意に用いた)頭髪・ひげなどを根元から切りおとす。する。新撰字鏡3「髪、除髪也、加美曾留」。続日本紀25「朕は髪を―・りて仏の御袈裟を着てあれど」。平家物語10「今は頭かしらを―・り、戒を保ちなんとして」
そ・る【逸る】
[一]〔自四〕
それる。蜻蛉日記中「争へば思ひにわぶる天雲にまづ―・る鷹ぞ悲しかりける」
[二]〔自下二〕
⇒それる(下一)
ゾル【Sol ドイツ】
(→)コロイド溶液に同じ。広義には気体中に分散するコロイド(エアロゾル)をも含めていう。
ソルヴェー【Ernest Solvay】
ベルギーの工業化学者・企業家。1863年アンモニア‐ソーダ法を発明。社会福祉や学術研究の振興にも貢献。1911年ソルヴェー会議を創始し、量子論の発展に寄与。(1838〜1922)
⇒ソルヴェー‐ほう【ソルヴェー法】
ソルヴェー‐ほう【ソルヴェー法】‥ハフ
(Solvay process)(→)アンモニア‐ソーダ法に同じ。
⇒ソルヴェー【Ernest Solvay】
ゾルゲ‐じけん【ゾルゲ事件】
日本政府の機密などをソ連に通報した疑いで、1941年10月ドイツ人新聞記者でソ連赤軍諜報員リヒャルト=ゾルゲ(Richard Sorge1895〜1944)と尾崎秀実ほつみらが逮捕された事件。ゾルゲ・尾崎は死刑。
ゾルゲ事件で使用された写真機など 1949年
提供:毎日新聞社
ソルジェニーツィン【Aleksandr I. Solzhenitsyn】
ロシア(ソ連)の小説家。スターリン時代の収容所体験から出発し、ソ連社会の実態を告発する作品を発表。1974年国外追放、ソ連崩壊後の94年帰国。作「イワン=デニーソヴィチの一日」「収容所群島」など。ノーベル賞。(1918〜)
ソルジェニーツィン
提供:ullstein bild/APL
ソルダム【soldum】
スモモの一品種。日本スモモとアメリカ‐スモモの交配品種で、適度な酸味と豊富な果汁を持つ。
ソルティー‐ドッグ【salty dog】
ウォツカをベースに、グレープフルーツ‐ジュースを加えたカクテル。スノー‐スタイルで供する。
ソルト【SALT】
(Strategic Arms Limitation Talks(Treaty))1969年に開始され70年代末まで続いた米ソ間の戦略核兵器に関する相互制限交渉。また、これに基づく二国間協定。ソルトⅠは72年調印、発効。ソルトⅡは79年に調印されたが発効せず。
ソルト‐レーク‐シティー【Salt Lake City】
アメリカ合衆国西部、ユタ州の州都。グレート‐ソルト湖畔にある。1847年モルモン教徒が入植、現在も同教の中心地。人口18万2千(2000)。
ソルビット【sorbit】
(→)ソルビトールに同じ。
ソルビトール【sorbitol】
分子式C6H8(OH)6 グルコースの還元で得られる6価アルコール。ナナカマド・リンゴなどの果実に含まれる。白色の結晶。甘味料、加工食品の添加剤、ビタミンCの合成原料。グルシトール。ソルビット。
ソルビン‐さん【ソルビン酸】
(sorbic acid)保存料の一つ。酸性域において、カビ・酵母・好気性菌などに対する発育阻止作用を持つ。
ソルフェージュ【solfège フランス】
①旋律をドレミ音名などで歌う読譜唱法。また、その練習曲。
②読譜力・聴音能力・表現力・音楽理論などを養う、音楽の基礎教育の総称。
ソルベ【sorbet フランス】
(→)シャーベットに同じ。
ソルボンヌ【la Sorbonne】
もとフランス中世の神学生の寮。1808年パリ大学に吸収。現在は、パリ大学に属する文学部・理学部・古文書学校などの通称。創立者ソルボン(Robert de Sorbon1201〜1274)の名に因む。→パリ(図)
ソルミゼーション【solmization】
〔音〕旋律を階名で歌うこと。階名唱法。
ゾルレン【Sollen ドイツ】
〔哲〕当為とうい。↔ザイン
それ【其・夫】
[一]〔代〕
空間的・時間的または心理的に、相手の近くにあるものを指し示す語。
①相手の近くにあるもの。相手のしていること。万葉集7「―をだに君が形見に見つつしのはむ」。「ほら―だよ」「―が済んだらおやつを上げましょうね」
②今、相手の関心が向いていると思われる物・事・人・時。伊勢物語「女御、多賀幾子と申すみまそかりけり。―うせ給ひて」。「―をいつ聞いたの」「―以来10年もたった」「―まで辛抱しろ」
③相手を指す語。あなた。天草本伊曾保物語「何とて―には見えられぬぞ」
④相手のいる所。その所。そこ。狂言、福渡し「おのれも―に臥せり居ろ」
⑤(「某」とも書く)ある物・事を(具体的な判定は相手に委ねる気持で)漠然と指し示す語。土佐日記「―の年のしはすの二十日余りひと日のいぬの時に門出す」
[二]〔感〕
①(漢文の「夫」の訓読から)改まった気持で文をおこし、または物事を述べ立てるのに用いる語。地蔵十輪経元慶点「其ソレ、易やすくあるべけむや」。平家物語1「―雄剣を帯し」。「もし―自由あらずんば」
②励ましたり注意を向けさせたりする時、掛け声のように発する語。平治物語「―防げ、侍ども」。狂言、仏師「―御見やれ」。「―行け」
⇒其かあらぬか
⇒其からそれまで
⇒其来た
⇒其御覧
⇒其でいて
⇒其とはなしに
⇒其にしては
⇒其にしても
⇒其につけても
⇒其にとりて
⇒其はさておき
⇒其はそうと
⇒其はそれとして
⇒其はともあれ
⇒其見たことか
⇒其見ろ
ぞれ【崩】
山地の崩れた所。こういう土地は農耕が可能なので、焼畑の意にも用いる。ずれ。ぞろ。ざれ。
そ‐れい【祖霊】
先祖の神霊。
そ‐れい【粗糲】
①精白してないあらづきの米。くろごめ。玄米。
②粗末な食物。
ソルジェニーツィン【Aleksandr I. Solzhenitsyn】
ロシア(ソ連)の小説家。スターリン時代の収容所体験から出発し、ソ連社会の実態を告発する作品を発表。1974年国外追放、ソ連崩壊後の94年帰国。作「イワン=デニーソヴィチの一日」「収容所群島」など。ノーベル賞。(1918〜)
ソルジェニーツィン
提供:ullstein bild/APL
ソルダム【soldum】
スモモの一品種。日本スモモとアメリカ‐スモモの交配品種で、適度な酸味と豊富な果汁を持つ。
ソルティー‐ドッグ【salty dog】
ウォツカをベースに、グレープフルーツ‐ジュースを加えたカクテル。スノー‐スタイルで供する。
ソルト【SALT】
(Strategic Arms Limitation Talks(Treaty))1969年に開始され70年代末まで続いた米ソ間の戦略核兵器に関する相互制限交渉。また、これに基づく二国間協定。ソルトⅠは72年調印、発効。ソルトⅡは79年に調印されたが発効せず。
ソルト‐レーク‐シティー【Salt Lake City】
アメリカ合衆国西部、ユタ州の州都。グレート‐ソルト湖畔にある。1847年モルモン教徒が入植、現在も同教の中心地。人口18万2千(2000)。
ソルビット【sorbit】
(→)ソルビトールに同じ。
ソルビトール【sorbitol】
分子式C6H8(OH)6 グルコースの還元で得られる6価アルコール。ナナカマド・リンゴなどの果実に含まれる。白色の結晶。甘味料、加工食品の添加剤、ビタミンCの合成原料。グルシトール。ソルビット。
ソルビン‐さん【ソルビン酸】
(sorbic acid)保存料の一つ。酸性域において、カビ・酵母・好気性菌などに対する発育阻止作用を持つ。
ソルフェージュ【solfège フランス】
①旋律をドレミ音名などで歌う読譜唱法。また、その練習曲。
②読譜力・聴音能力・表現力・音楽理論などを養う、音楽の基礎教育の総称。
ソルベ【sorbet フランス】
(→)シャーベットに同じ。
ソルボンヌ【la Sorbonne】
もとフランス中世の神学生の寮。1808年パリ大学に吸収。現在は、パリ大学に属する文学部・理学部・古文書学校などの通称。創立者ソルボン(Robert de Sorbon1201〜1274)の名に因む。→パリ(図)
ソルミゼーション【solmization】
〔音〕旋律を階名で歌うこと。階名唱法。
ゾルレン【Sollen ドイツ】
〔哲〕当為とうい。↔ザイン
それ【其・夫】
[一]〔代〕
空間的・時間的または心理的に、相手の近くにあるものを指し示す語。
①相手の近くにあるもの。相手のしていること。万葉集7「―をだに君が形見に見つつしのはむ」。「ほら―だよ」「―が済んだらおやつを上げましょうね」
②今、相手の関心が向いていると思われる物・事・人・時。伊勢物語「女御、多賀幾子と申すみまそかりけり。―うせ給ひて」。「―をいつ聞いたの」「―以来10年もたった」「―まで辛抱しろ」
③相手を指す語。あなた。天草本伊曾保物語「何とて―には見えられぬぞ」
④相手のいる所。その所。そこ。狂言、福渡し「おのれも―に臥せり居ろ」
⑤(「某」とも書く)ある物・事を(具体的な判定は相手に委ねる気持で)漠然と指し示す語。土佐日記「―の年のしはすの二十日余りひと日のいぬの時に門出す」
[二]〔感〕
①(漢文の「夫」の訓読から)改まった気持で文をおこし、または物事を述べ立てるのに用いる語。地蔵十輪経元慶点「其ソレ、易やすくあるべけむや」。平家物語1「―雄剣を帯し」。「もし―自由あらずんば」
②励ましたり注意を向けさせたりする時、掛け声のように発する語。平治物語「―防げ、侍ども」。狂言、仏師「―御見やれ」。「―行け」
⇒其かあらぬか
⇒其からそれまで
⇒其来た
⇒其御覧
⇒其でいて
⇒其とはなしに
⇒其にしては
⇒其にしても
⇒其につけても
⇒其にとりて
⇒其はさておき
⇒其はそうと
⇒其はそれとして
⇒其はともあれ
⇒其見たことか
⇒其見ろ
ぞれ【崩】
山地の崩れた所。こういう土地は農耕が可能なので、焼畑の意にも用いる。ずれ。ぞろ。ざれ。
そ‐れい【祖霊】
先祖の神霊。
そ‐れい【粗糲】
①精白してないあらづきの米。くろごめ。玄米。
②粗末な食物。
そ・る【反る】🔗⭐🔉
そ・る【反る】
〔自五〕
①体が後方へまがりかえる。のけぞる。宇治拾遺物語3「年高うなりたる人の、さし―・りて臥したりけるが」。「指が―・る」
②物が弓なりにまがる。平家物語5「左右の手には茅の葉の様に―・つたる白柄の大長刀」。日葡辞書「イタ、また、キガソル」
たん【段・反】🔗⭐🔉
たん【段・反】
①距離の単位。6尺を1間けん、6間を1段とする。今昔物語集13「洞より一二―許りを隔てて宿りしぬ」
②土地面積の単位。1段(反)は300歩(坪)で、約991.7平方メートル。太閤検地以前は360歩。
③(「端」とも書く)布帛の大きさの単位。成人一人前の衣料に相当する分量。1反は、普通、布では並幅で鯨尺2丈6尺または2丈8尺とされる。
たん‐だか【段高・反高】🔗⭐🔉
たん‐だか【段高・反高】
江戸時代、新開地のうち地質粗悪または収穫不足のものにつき、石高に含めず、段別(面積)だけを測量し、これを基準として低率の年貢を賦課したもの。段高場。反高場。
はんい‐ご【反意語】🔗⭐🔉
はんい‐ご【反意語】
(→)対義語に同じ。
はんい‐てき【反意的】🔗⭐🔉
はんい‐てき【反意的】
①自分の意思に反するさま。
②互いに相容れない意味を含むさま。
はん‐うは‐とうそう【反右派闘争】‥サウ🔗⭐🔉
はん‐うは‐とうそう【反右派闘争】‥サウ
中国で、1957年、民主諸党派や文化・教育界などを中心に起こった体制批判を、ブルジョア右派思想として追及し、多くの知識人たちを追放した闘争。78年「右派分子」の大部分が名誉回復、行き過ぎの誤りが認められた。
はん‐えい【反映】🔗⭐🔉
はん‐えい【反映】
①光が反射して像ができること。
②色などがうつりあって美しさを増すこと。「夕日が湖に―する」
③転じて、影響が他に及んで現れること。「世相を―する」
⇒はんえい‐ろん【反映論】
はん‐えい【反影】🔗⭐🔉
はん‐えい【反影】
①てりかえしている夕日の輝き。返照。
②ものにうつった影。
はんえい‐ろん【反映論】🔗⭐🔉
はんえい‐ろん【反映論】
〔哲〕(teoriya otrazheniya ロシア)認識は客観的存在の意識への反映と見なす唯物論の認識論学説。弁証法的唯物論では、認識は形而上学的唯物論が主張するような対象の鏡面への映射に似た受動的なものではなく、自然および社会への人間の働きかけ(実践)によって初めて成立し、感覚から概念、判断、推理への前進は反映の発展であるとする。→模写説
⇒はん‐えい【反映】
はん‐おん【反音】🔗⭐🔉
はん‐おん【反音】
反切はんせつの音。
はん‐か【反歌】🔗⭐🔉
はん‐か【反歌】
長歌の後によみ添える短歌、まれに旋頭歌せどうか。長歌の意を反復・補足し、または要約するもので、1首ないし数首から成る。かえしうた。
はん‐かく【反核】🔗⭐🔉
はん‐かく【反核】
核兵器の実験・製造・配置・使用などに反対すること。「―運動」
はん‐かくめい【反革命】🔗⭐🔉
はん‐かくめい【反革命】
(counter-revolution)革命に反対する運動。革命以前の旧体制を復活させようと企てること。
はん‐かん【反汗】🔗⭐🔉
はん‐かん【反汗】
(一度出た汗を再び身中にかえす意)一度出した命令を取り消しまたは改めること。
はん‐かん【反間】🔗⭐🔉
はん‐かん【反間】
①敵国に入りこみ敵情をさぐって味方に知らせること。
②敵の間者を利用して敵のはかりごとの裏をかくこと。
③敵同士の仲をさく計略をめぐらすこと。離間。
⇒はんかん‐くにく【反間苦肉】
はん‐かん【反感】🔗⭐🔉
はん‐かん【反感】
反抗する感情。「―を買う」「―を抱く」
はんかん‐くにく【反間苦肉】🔗⭐🔉
はんかん‐くにく【反間苦肉】
敵軍に入り込んで仲間割れさせるため、わざと捕虜になるなど自分の身を傷つけ苦しめること。「―の策」
⇒はん‐かん【反間】
はん‐き【反旗・叛旗】🔗⭐🔉
はん‐き【反旗・叛旗】
謀反むほん人のたてる旗。
⇒反旗を翻す
はんぎ‐ご【反義語】🔗⭐🔉
はん‐ぎゃく【反逆・叛逆】🔗⭐🔉
はん‐ぎゃく【反逆・叛逆】
国家や権威にそむくこと。むほん。「―者」
⇒はんぎゃく‐じ【反逆児】
はんぎゃく‐じ【反逆児】🔗⭐🔉
はんぎゃく‐じ【反逆児】
世間の風潮にさからって、自分の考えのままに行動する人。
⇒はん‐ぎゃく【反逆・叛逆】
はん‐きょう【反共】🔗⭐🔉
はん‐きょう【反共】
共産主義に反対すること。↔容共
はん‐きょう【反響】‥キヤウ🔗⭐🔉
はん‐きょう【反響】‥キヤウ
①音波が障壁にあたり、反射して再び耳に達する現象。こだま。
②転じて、ある事の影響が他にひきおこすもの。夏目漱石、道楽と職業「其述作なり製作がどこか社会の一部分に―を起して」。「大きな―を呼ぶ」
⇒はんきょう‐しょうじょう【反響症状】
はん‐きょうじせい【反強磁性】‥キヤウ‥🔗⭐🔉
はん‐きょうじせい【反強磁性】‥キヤウ‥
常磁性体の磁化率が絶対温度に逆比例する(キュリーの法則)のに対して、ある温度(ネール温度)以下になると逆に磁化率が減って行く性質。
はんきょう‐しょうじょう【反響症状】‥キヤウシヤウジヤウ🔗⭐🔉
はんきょう‐しょうじょう【反響症状】‥キヤウシヤウジヤウ
他人の動作・表情・言葉などの真似をする病症状態。意志障害の一種。統合失調症の、ある時期におこりやすい。
⇒はん‐きょう【反響】
はん‐きょく【反曲】🔗⭐🔉
はん‐きょく【反曲】
そりまがること。そりかえること。
はん‐キリスト【反キリスト】🔗⭐🔉
はん‐キリスト【反キリスト】
(Antichrist)聖書で、終末時にメシア(キリスト)に敵対するサタン的諸勢力。後に教会を誘惑・堕落させる偽の思想家や宗教的指導者をもいう。アンチクリスト。
○反旗を翻すはんきをひるがえす🔗⭐🔉
○反旗を翻すはんきをひるがえす
謀反を起こす。島崎藤村、夜明け前「公然と幕府に反旗を翻したものではなかつた」
⇒はん‐き【反旗・叛旗】
はん‐きん【半金】
全金額の半分。はんがね。
はん‐ぎん【伴吟】
他の人と共に吟じること。
ばん‐きん【万金】
⇒まんきん
ばん‐きん【万鈞】
(「鈞」は重さ30斤の意)物の極めて重いこと。「―の重み」
ばん‐きん【判金・版金】
(ハンキンとも)近世の金貨幣で、大判・小判のこと。後には一般に大判金を指す。
ばん‐きん【板金・鈑金】
①板のように薄く打ち延ばした切金きりきん。
②金属板を常温で塑性そせい加工すること。
ばん‐きん【輓近】
ちかごろ。最近。
ばん‐ぎん【判銀・版銀】
(ハンギンとも)小判銀と大判銀との総称。
ばん‐ぎん【板銀】
切金きりきんの一種。銀を板のように薄く打ち延ばしたもの。
バンキング【banking】
銀行業務。
ハンギング‐スリーブ【hanging sleeve】
肩あるいは肘ひじ付近から腕を出し、袖の下方部分は装飾的に垂らしておくもの。西洋中世末期に流行。→スリーブ(図)
はん‐きんぞく【半金属】
周期表上で金属と非金属との境界付近の元素で、金属と非金属の両方の性質をもつもの。ホウ素・ケイ素・ゲルマニウム・ヒ素・アンチモン・ビスマスの類。メタロイド。
はんきん‐るい【攀禽類】
鳥類の生態による類群の一つ。キツツキ目・カッコウ目・オウム目を含む。いずれも森林内にすみ、洞の中に巣を造り、木を攀よじる習性があり、趾あしゆびは2本ずつ前後に向く。
はん‐く【半工】
一人前の半分の工手間くでま。
はん‐く【半句】
①1句の半分。
②ちょっとしたことば。「一言―」
ばん‐く【万苦】
いろいろの苦しみ。大変な苦しみ。
バンク【bank】
(土手の意)自転車競技場などの走路の傾斜部分。→カント
バンク【bank】
①銀行。
②特定のものや情報を集め、必要に備えて蓄えておく機関。「アイ‐―」「データ‐―」
パンク
(punctureの略)
①自動車や自転車などのタイヤのチューブが破れること。
②物がふくらんで破裂すること。
③適量を大幅に越えて機能が損なわれること。「電話回線が―する」
パンク【punk】
パンク‐ロック・パンク‐ファッションの略。
⇒パンク‐ファッション【punk fashion】
⇒パンク‐ロック【punk rock】
ハング‐アップ【hang up】
コンピューターが停止して、一切の操作を受け付けなくなること。
はん‐くう【半空】
なかぞら。中天。中空。
バンクーバー【Vancouver】
⇒ヴァンクーヴァー
ハング‐グライダー【hang glider】
金属製の枠に布を張った翼の下にぶら下がって滑空するグライダー。ハングライダー。
バンクシア【Banksia】
ヤマモガシ科の常緑高木または低木の一群(その属名)。オーストラリアに固有で約50種。淡黄色・橙色などの長い円筒状の花序が美しく、切り花とする。
ばんぐ‐せつ【万愚節】
(All Fools' Day)エープリル‐フールのこと。また、その日。万聖節(All Saints' Day)に因んでいう。〈[季]春〉
ばん‐ぐそく【番具足】
一般に警備の番人の使用する粗末な具足。〈日葡辞書〉
パンクチュアル【punctual】
時間に正確なさま。
パンクチュエーション【punctuation】
句読くとう。句読法。句読点。
はん‐ぐつ【半靴】
①たけの低い、革製黒漆塗りのくつ。騎馬で供奉ぐぶする時などにはいた。ほうか。太平記24「―はいて二騎づつ左右に打ち並びたり」
②(主に明治期の用法)(→)短靴のこと。森鴎外、青年「下駄や―の乱雑に脱ぎ散らしてある中へ」
ばん‐くつ【盤屈・蟠屈】
(ハンクツとも)
①めぐり曲がること。盤曲。屈曲。
②気が晴れないこと。
パンク‐ファッション【punk fashion】
1970年代半ばロンドンの若者や失業者の間に出現したスタイル。パンク‐ロックの舞台衣装から始まったといわれ、攻撃的雰囲気を持つ。
⇒パンク【punk】
ばん‐ぐみ【番組】
①番衆の組。交替勤務のために編成された各組。〈日葡辞書〉
②演芸・勝負事・放送などの組合せ。それを記したもの。プログラム。また、放送などの種目。「娯楽―」
バングラデシュ【Bangladesh】
(「ベンガル人の国」の意)インド亜大陸の東端にある人民共和国。旧東パキスタンに当たり、1947年英国から独立、71年にパキスタンから分離独立。面積14万4000平方キロメートル。人口1億2810万(1999)。首都ダッカ。→パキスタン→南アジア(図)
ダッカ
撮影:田沼武能
ハングリー【hungry】
空腹。飢え。精神的な飢えにもいう。「―な精神」
⇒ハングリー‐スポーツ
ハングリー‐スポーツ
(和製語hungry sports)空腹を抱える貧しい境遇から抜け出す手段とする、激しい闘争心を要するスポーツ。ボクシングなどに言う。
⇒ハングリー【hungry】
ハングル
(hangŭl 朝鮮語で「大いなる文字」の意)朝鮮語固有の表音文字。1446年李朝の世宗が「訓民正音」の名で公布。初めは母音字・子音字合わせて28字があったが、今は10の母音字と14の子音字を用いる。個々の文字は一つの子音または母音を表し、それらを組み合わせて音節文字として表記する。韓国ではハングル、北朝鮮ではチョソングルと呼ばれる。かつては漢字に対して諺文(オンモン)、女手(アムクル)と呼ばれ、主に児童・女性によって使われた。朝鮮文字。
ハングル
ばん‐くるわせ【番狂わせ】‥クルハセ
①予想外の出来事で順番の狂うこと。
②勝負事で予想外の結果が出ること。
パンクレアチン【Pankreatin ドイツ】
膵臓から分泌される酵素の総称。アミラーゼ・トリプシン・リパーゼなどを含む。消化剤として用いる。
パンクロ
パンクロマチック(panchromatic)の略。黒白フィルムや乾板の感光材料が可視光線のほぼすべてに感じる性質をもっていること。全整色性。汎色性。
パンク‐ロック【punk rock】
1970年代中期、体制化・複雑化したロックに反発してニューヨークやロンドンの若者が始めた、攻撃的で破壊的な音楽。
⇒パンク【punk】
バンクロフト‐しじょうちゅう【バンクロフト糸状虫】‥ジヤウ‥
(イギリスの医師バンクロフト(J. Bancroft1836〜1894)に因む)フィラリア(糸状虫)の一種。人のリンパ管に寄生し、象皮病の原因となる。雄は体長約40ミリメートル、雌は体長65〜100ミリメートル。幼虫(ミクロフィラリア)は血液とともにイエカやアカマダラカなどにとりこまれて他に感染する。
はん‐ぐん【反軍】
①軍部・軍国主義・戦争に反対すること。「―思想」
②反乱軍。
はん‐ぐん【叛軍】
反乱軍。
はん‐げ【半夏】
①(→)半夏生はんげしょう1の略。
②〔植〕カラスビシャクの漢名。漢方で制吐・健胃・去痰きょたん剤とする。
③〔仏〕夏安居げあんごの中日、45日目のこと。
⇒はんげこうぼく‐とう【半夏厚朴湯】
⇒はんげ‐しゃしん‐とう【半夏瀉心湯】
⇒はんげ‐しょう【半夏生】
はん‐げ【半偈】
〔仏〕偈の半分。特に雪山偈せっせんげの後半、すなわち「生滅滅已、寂滅為楽」の2句。釈尊が雪山で修行中、身命を投げ捨てることを約してようやく羅刹らせつから聞くことを得たという。「―投身」→雪山偈
ばん‐げ【晩げ】
(「晩景ばんげい」の転か)ばんがた。ゆうぐれ。
パンゲア【Pangaea】
約3億年前に、地球上に存在したと考えられる巨大な大陸。これが分裂・移動して現在の諸大陸になったとされる。ウェーゲナーの命名。北半分をローラシア、南半分をゴンドワナと呼ぶこともある。
パンゲア
はん‐けい【半径】
〔数〕(radius)円・球の中心から、その円周・球面上の点に至る線分。また、その長さ。
はん‐けい【判型】
⇒はんがた2
ばん‐けい【万頃】
(バンキョウとも。「頃」は中国の地積の単位)地面または水面の広いさま。
ばん‐けい【晩景】
①夕日の影。
②夕方の景色。夕景色。
③(バンゲイとも)夕方。晩方。〈日葡辞書〉
ばんけい【盤珪】
江戸前期の臨済宗の僧。諱いみなは永琢ようたく。播磨の人。諸国を遊歴し、郷里に竜門寺を創建。のち妙心寺に住す。不生ふしょう禅を提唱。諡号しごうは仏智弘済禅師・大法正眼国師。(1622〜1693)
はん‐げいじゅつ【反芸術】
(anti-art)既存の芸術の在り方に対する破壊的な構え。ダダイスムに代表されるが、日本では1960年代前半の前衛動向をさす場合が多い。
パン‐ケーキ【pancake】
①小麦粉・卵・牛乳などを混ぜ合わせ、フライパンで円形に焼いた菓子。ホットケーキ。クレープ。
②(Pan-Cake)固形おしろいの一種。形がパンケーキ1に似るところからの商品名。
はん‐げき【反撃】
軍を引き返して、追って来る敵をうつこと。攻撃を受けた者が逆に攻撃に転ずること。「―を加える」
はん‐げき【繁劇】
非常に忙しいこと。多忙。繁忙。
はんげこうぼく‐とう【半夏厚朴湯】‥タウ
半夏・茯苓ぶくりょう・生薑しょうきょう・厚朴・蘇葉から成る漢方方剤。気鬱症・不眠・動悸、咽のつかえ感などに用いる。
⇒はん‐げ【半夏】
はんげ‐しゃしん‐とう【半夏瀉心湯】‥タウ
半夏・黄芩おうごん・人参などの7味からなる漢方方剤。胃部の不快感、悪心おしん・嘔吐・下痢などに用いる。
⇒はん‐げ【半夏】
はんげ‐しょう【半夏生】‥シヤウ
①[礼記月令]七十二候の一つ。夏至げしから11日目に当たる日。太陽暦では7月1日頃。梅雨が明け田植の終期とされる。
②〔植〕ドクダミ科の多年草。水辺に生ずる。高さ約60センチメートル。夏、茎頂にある葉の下半部が白色に変じ、その葉腋に白色の穂状すいじょう花を綴る。片白草かたしろぐさ。〈[季]夏〉
ハンゲショウ
提供:OPO
⇒はん‐げ【半夏】
ハンケチ
(→)ハンカチに同じ。樋口一葉、にごりえ「紅ひの手巾はんけちかほに押当て其端を喰ひしめつゝ物いはぬ事小半時」
はん‐けつ【判決】
民事訴訟法で訴えに対し口頭弁論に基づいてなされる裁判。刑事訴訟法で公判手続において、有罪・無罪あるいは免訴その他を言い渡す裁判所の終局裁判。裁判の一種類。
⇒はんけつ‐しゅぶん【判決主文】
⇒はんけつ‐しょ【判決書】
⇒はんけつ‐せいきゅうけん【判決請求権】
⇒はんけつ‐りゆう【判決理由】
はん‐げつ【半月】
①1カ月の半分。はんつき。
②弓張月。弦月げんげつ。〈[季]秋〉
③弦月の形をした半円形。
④琵琶の胴の表側(腹板ふくばん)にある弦月形の響孔。
⑤紋所の名。弦月の形を描いたもの。
⇒はんげつ‐ぎり【半月切り】
⇒はんげつ‐ばん【半月板】
⇒はんげつ‐べん【半月弁】
はんげつ‐ぎり【半月切り】
大根・人参など切り口が丸い野菜を、縦二つに切ってから小口切りにすること。その形が半月に似る。
⇒はん‐げつ【半月】
はんけつ‐しゅぶん【判決主文】
(→)主文2に同じ。
⇒はん‐けつ【判決】
はんけつ‐しょ【判決書】
判決を下した事実・理由および判決主文などを記載した文書。裁判官が作成する。判決文。
⇒はん‐けつ【判決】
はんけつ‐せいきゅうけん【判決請求権】‥キウ‥
(→)訴権そけんに同じ。
⇒はん‐けつ【判決】
バンケット【banquet】
宴会。晩餐会。
⇒バンケット‐ホール【banquet hall】
バンケット‐ホール【banquet hall】
ホテルなどに設けられた、宴会・晩餐会などを行う広間。
⇒バンケット【banquet】
はんげつ‐ばん【半月板】
膝の関節部分にある軟骨組織。膝にかかる衝撃を和らげる働きをする。
⇒はん‐げつ【半月】
はんげつ‐べん【半月弁】
心臓の各心室から動脈への出口にある弁。大動脈弁および肺動脈弁。半月状の3片から成り、血液の逆流を防ぐ。また3片の弁のそれぞれ1片をいうこともある。動脈弁。
⇒はん‐げつ【半月】
はんけつ‐りゆう【判決理由】‥イウ
判決において、その主文すなわち結論を根拠づける事実・適用法令について述べた部分。
⇒はん‐けつ【判決】
はん‐ゲルマン‐しゅぎ【汎ゲルマン主義】
(Pan-Germanism)ドイツが盟主となり、ゲルマン民族が世界の覇権を握ろうとする主張。海外植民地の獲得やバルカン・中近東への勢力拡大をめざしたが、第一次大戦敗北の結果挫折。その主張の多くはナチスに継承された。汎ドイツ主義。
はん‐けん【反巻】
葉・花弁などが背面の方へそり返って巻くこと。
はん‐けん【半券】
料金や品物を受け取ったしるしとして渡す、入場券や預かり証などの券の半片。
はん‐けん【版権】
①蔵版者の権利。板株いたかぶ。
②(福沢諭吉によるcopyrightの訳語)図書を出版・販売し利益を占有する権利。著作者に属する権利として1875年(明治8)の出版条例改正で法定されたが、87年の版権条例を経て、99年の著作権法で著作権の語がこれに代わり、法律上は廃語。
はん‐げん【反言】
言いかえすこと。また、その言葉。
はん‐げん【半舷】
艦船の乗組員を左舷直さげんちょくと右舷直とにわけた、その一方をいう称。
⇒はんげん‐じょうりく【半舷上陸】
はん‐げん【半減】
半分に減ること。半分に減らすこと。「興味が―する」
⇒はんげん‐き【半減期】
ばんけん【万県】
(Wanxian)中国重慶市東部、長江沿岸にある河港・工業都市。現、同市万州区。域内の農村部の多くは三峡ダムの建設により水没。人口170万(2005)。
ばん‐けん【番犬】
番をする犬。ばんいぬ。
はんげん‐き【半減期】
放射性元素の原子数が崩壊により半分に減るまでの時間。ウラン238は45億年、プルトニウム239は2万4000年。
⇒はん‐げん【半減】
はん‐けん‐じ【判検事】
判事と検事。
はんげん‐じょうりく【半舷上陸】‥ジヤウ‥
艦船が碇泊した時、乗組員の半数ずつを交代で上陸させること。
⇒はん‐げん【半舷】
はん‐げんぶく【半元服】
江戸時代、略式の元服。武士は小鬢こびんを剃らず、町人は額のすみを剃り前髪を分けて結ぶ。女子では、眉毛を剃り落とさず、鉄漿かねも付けず、ただ丸髷を結うなどする。普通は結婚後懐妊までの風習。浄瑠璃、新版歌祭文「―さしやつてから」
はん‐こ【判子】
(「はんこう(版行)」の転)印形いんぎょう。印判。判。認め印。「―を押す」
⇒判子で押したよう
はん‐こ【班固】
後漢の歴史家。字は孟堅。父班彪はんぴょうの没後、「漢書」の編述完成につとめた。一部未完成の部分は妹の班昭が補った。匈奴討伐に従軍、敗戦の罪に座して獄死。編著「白虎通」など。(32〜92)
はん‐こ【袢衣】
半纏はんてんのこと。袖の無いものもあり、これを「袖無しはんこ」という地方もある。
はん‐ご【反語】
①断定を強めるために、言いたい内容の肯定と否定とを反対にし、かつ疑問の形にした表現。「そんな事知るものか」の類。
②表現面と真に表したい事とをわざと反対にし、しかも真意をほのめかす表現。朝寝坊をした人に「早起きですね」という類。
⇒はんご‐ほう【反語法】
はん‐ご【汎語】
修辞学で、概括的な意味を持ち、汎ひろく一般に適用される語の称。「金時計」を「金色の物」、「金色の物」を「光った物」、「光った物」を「物」と称する類。
はん‐ご【煩語】
わずらわしく、くだくだしい語。
ばん‐こ
旋盤せんばんの俗称。
ばん‐こ【万戸】
①多くの家。すべての家。
②1万戸を有する領地。
⇒ばんこ‐こう【万戸侯】
ばん‐こ【万古】
①遠い昔。また、世の久しい間。永久。永遠。千古。
②万古焼の略。
⇒ばんこ‐ふえき【万古不易】
⇒ばんこ‐やき【万古焼】
ばん‐こ【番子】
①「散手」や「貴徳」などの舞楽で、鉾ほこを持って出て舞人に渡すなどする、舞人の下役。人従。
②警備に従う下役。請負辻番などの夜番人。
③番太の異称。
ばん‐こ【番戸】
もと居住地を区別するためにつけた番号。今は番地に統一。
ばん‐こ【番個】
花札で、12回ずつをまとめて数える語。1年。
ばん‐こ【盤古・盤固】
①中国で、天地を開闢かいびゃくした神の名。
②転じて、太古。大昔。
バンコ【banco ポルトガル】
縁台。床几。腰掛。
ばん‐ご【蛮語・蕃語】
えびすの言葉。外国語。外国語を卑しんで言った語。蘭学事始「名のドウといへるは―露の事なるよし」
パン‐こ【パン粉】
①パン製造の原料となる小麦粉。
②パンを乾かして細かくした粉末。フライの衣ころもにする。
はん‐こう【反抗】‥カウ
手むかうこと。そむきさからうこと。抵抗。「親に―する」
⇒はんこう‐き【反抗期】
⇒はんこう‐てき【反抗的】
はん‐こう【反攻】
守勢にあったものが反対に攻勢に転ずること。
はん‐こう【反航】‥カウ
反対の方向に航行すること。
はん‐こう【半髪・半頭】‥カウ
(ハンカミの音便)
①頭髪を半ば剃って後ろの方を残して置くこと。また、そのようにした頭髪。はんこうぞり。
②小児の頭髪を両耳脇の部分だけ残して剃ること。また、その剃り方。やっこ。
はん‐こう【犯行】‥カウ
犯罪行為。「―に及ぶ」
はん‐こう【版行・板行】‥カウ
①書籍・文書などを印刷し、発行すること。刊行。
②一枚摺の錦絵や瓦版などの刊行物。江戸生艶気樺焼えどうまれうわきのかばやき「読売りを頼みこの訳を―に起して」
③印形いんぎょう。はんこ。
⇒版行で押したよう
はん‐こう【頒行】‥カウ
広く頒わかって世に行わせること。広く配布すること。
はん‐こう【藩侯】
藩主。
はん‐こう【藩校】‥カウ
(→)藩学に同じ。
はん‐こう【藩黌】‥クワウ
(「黌」は学舎の意)(→)藩学に同じ。
はん‐ごう【飯盒】‥ガフ
アルミニウムなどで作った底の深い炊飯兼用の弁当箱。軍隊や登山などで用いる。「―炊爨すいさん」
飯盒
ばん‐こう【万口】
①多くの人の口。
②多くの人の言葉。評判。衆口。
ばん‐こう【万考】‥カウ
さまざまに考えること。「千思―」
ばん‐こう【蛮行】‥カウ
野蛮な行為。
ばん‐ごう【万劫】‥ゴフ
極めて永い年月。永久。永遠。永劫。まんごう。
ばん‐ごう【番号】‥ガウ
一つ一つを区別するために順番に付した数字や符号。ナンバー。「出席―」「電話―」「―をつける」
⇒ばんごう‐いんじき【番号印字器】
⇒ばんごう‐ふだ【番号札】
ばんごう‐いんじき【番号印字器】‥ガウ‥
番号を押捺する器械。ナンバリング‐マシン。
⇒ばん‐ごう【番号】
ばんこう‐か【番紅花】‥クワ
サフランの漢名。
はんこう‐き【反抗期】‥カウ‥
自我の発達過程の節目で周囲のものに反抗的態度を強く示す時期。自我の芽生える3〜4歳頃と自我意識の高まる青年前期とに顕著に現れる。前者を第一反抗期、後者を第二反抗期という。
⇒はん‐こう【反抗】
ばんこう‐きょう【鈑桁橋】‥カウケウ
(→)プレート‐ガーダー橋に同じ。
ばん‐こうけい【伴蒿蹊】‥カウ‥
江戸中期の和学者・歌人。名は資芳、閑田子と号、剃髪して蒿蹊。京都生れ。近江商人。古学を修めて一家をなし、和歌に長じ平安四天王の一人。著「国文くにつふみ世々の跡」「閑田耕筆」「近世畸人伝」など。(1733〜1806)
⇒ばん【伴】
はん‐ごうせい‐せんい【半合成繊維】‥ガフ‥ヰ
「化学繊維」参照。
ハングリー【hungry】
空腹。飢え。精神的な飢えにもいう。「―な精神」
⇒ハングリー‐スポーツ
ハングリー‐スポーツ
(和製語hungry sports)空腹を抱える貧しい境遇から抜け出す手段とする、激しい闘争心を要するスポーツ。ボクシングなどに言う。
⇒ハングリー【hungry】
ハングル
(hangŭl 朝鮮語で「大いなる文字」の意)朝鮮語固有の表音文字。1446年李朝の世宗が「訓民正音」の名で公布。初めは母音字・子音字合わせて28字があったが、今は10の母音字と14の子音字を用いる。個々の文字は一つの子音または母音を表し、それらを組み合わせて音節文字として表記する。韓国ではハングル、北朝鮮ではチョソングルと呼ばれる。かつては漢字に対して諺文(オンモン)、女手(アムクル)と呼ばれ、主に児童・女性によって使われた。朝鮮文字。
ハングル
ばん‐くるわせ【番狂わせ】‥クルハセ
①予想外の出来事で順番の狂うこと。
②勝負事で予想外の結果が出ること。
パンクレアチン【Pankreatin ドイツ】
膵臓から分泌される酵素の総称。アミラーゼ・トリプシン・リパーゼなどを含む。消化剤として用いる。
パンクロ
パンクロマチック(panchromatic)の略。黒白フィルムや乾板の感光材料が可視光線のほぼすべてに感じる性質をもっていること。全整色性。汎色性。
パンク‐ロック【punk rock】
1970年代中期、体制化・複雑化したロックに反発してニューヨークやロンドンの若者が始めた、攻撃的で破壊的な音楽。
⇒パンク【punk】
バンクロフト‐しじょうちゅう【バンクロフト糸状虫】‥ジヤウ‥
(イギリスの医師バンクロフト(J. Bancroft1836〜1894)に因む)フィラリア(糸状虫)の一種。人のリンパ管に寄生し、象皮病の原因となる。雄は体長約40ミリメートル、雌は体長65〜100ミリメートル。幼虫(ミクロフィラリア)は血液とともにイエカやアカマダラカなどにとりこまれて他に感染する。
はん‐ぐん【反軍】
①軍部・軍国主義・戦争に反対すること。「―思想」
②反乱軍。
はん‐ぐん【叛軍】
反乱軍。
はん‐げ【半夏】
①(→)半夏生はんげしょう1の略。
②〔植〕カラスビシャクの漢名。漢方で制吐・健胃・去痰きょたん剤とする。
③〔仏〕夏安居げあんごの中日、45日目のこと。
⇒はんげこうぼく‐とう【半夏厚朴湯】
⇒はんげ‐しゃしん‐とう【半夏瀉心湯】
⇒はんげ‐しょう【半夏生】
はん‐げ【半偈】
〔仏〕偈の半分。特に雪山偈せっせんげの後半、すなわち「生滅滅已、寂滅為楽」の2句。釈尊が雪山で修行中、身命を投げ捨てることを約してようやく羅刹らせつから聞くことを得たという。「―投身」→雪山偈
ばん‐げ【晩げ】
(「晩景ばんげい」の転か)ばんがた。ゆうぐれ。
パンゲア【Pangaea】
約3億年前に、地球上に存在したと考えられる巨大な大陸。これが分裂・移動して現在の諸大陸になったとされる。ウェーゲナーの命名。北半分をローラシア、南半分をゴンドワナと呼ぶこともある。
パンゲア
はん‐けい【半径】
〔数〕(radius)円・球の中心から、その円周・球面上の点に至る線分。また、その長さ。
はん‐けい【判型】
⇒はんがた2
ばん‐けい【万頃】
(バンキョウとも。「頃」は中国の地積の単位)地面または水面の広いさま。
ばん‐けい【晩景】
①夕日の影。
②夕方の景色。夕景色。
③(バンゲイとも)夕方。晩方。〈日葡辞書〉
ばんけい【盤珪】
江戸前期の臨済宗の僧。諱いみなは永琢ようたく。播磨の人。諸国を遊歴し、郷里に竜門寺を創建。のち妙心寺に住す。不生ふしょう禅を提唱。諡号しごうは仏智弘済禅師・大法正眼国師。(1622〜1693)
はん‐げいじゅつ【反芸術】
(anti-art)既存の芸術の在り方に対する破壊的な構え。ダダイスムに代表されるが、日本では1960年代前半の前衛動向をさす場合が多い。
パン‐ケーキ【pancake】
①小麦粉・卵・牛乳などを混ぜ合わせ、フライパンで円形に焼いた菓子。ホットケーキ。クレープ。
②(Pan-Cake)固形おしろいの一種。形がパンケーキ1に似るところからの商品名。
はん‐げき【反撃】
軍を引き返して、追って来る敵をうつこと。攻撃を受けた者が逆に攻撃に転ずること。「―を加える」
はん‐げき【繁劇】
非常に忙しいこと。多忙。繁忙。
はんげこうぼく‐とう【半夏厚朴湯】‥タウ
半夏・茯苓ぶくりょう・生薑しょうきょう・厚朴・蘇葉から成る漢方方剤。気鬱症・不眠・動悸、咽のつかえ感などに用いる。
⇒はん‐げ【半夏】
はんげ‐しゃしん‐とう【半夏瀉心湯】‥タウ
半夏・黄芩おうごん・人参などの7味からなる漢方方剤。胃部の不快感、悪心おしん・嘔吐・下痢などに用いる。
⇒はん‐げ【半夏】
はんげ‐しょう【半夏生】‥シヤウ
①[礼記月令]七十二候の一つ。夏至げしから11日目に当たる日。太陽暦では7月1日頃。梅雨が明け田植の終期とされる。
②〔植〕ドクダミ科の多年草。水辺に生ずる。高さ約60センチメートル。夏、茎頂にある葉の下半部が白色に変じ、その葉腋に白色の穂状すいじょう花を綴る。片白草かたしろぐさ。〈[季]夏〉
ハンゲショウ
提供:OPO
⇒はん‐げ【半夏】
ハンケチ
(→)ハンカチに同じ。樋口一葉、にごりえ「紅ひの手巾はんけちかほに押当て其端を喰ひしめつゝ物いはぬ事小半時」
はん‐けつ【判決】
民事訴訟法で訴えに対し口頭弁論に基づいてなされる裁判。刑事訴訟法で公判手続において、有罪・無罪あるいは免訴その他を言い渡す裁判所の終局裁判。裁判の一種類。
⇒はんけつ‐しゅぶん【判決主文】
⇒はんけつ‐しょ【判決書】
⇒はんけつ‐せいきゅうけん【判決請求権】
⇒はんけつ‐りゆう【判決理由】
はん‐げつ【半月】
①1カ月の半分。はんつき。
②弓張月。弦月げんげつ。〈[季]秋〉
③弦月の形をした半円形。
④琵琶の胴の表側(腹板ふくばん)にある弦月形の響孔。
⑤紋所の名。弦月の形を描いたもの。
⇒はんげつ‐ぎり【半月切り】
⇒はんげつ‐ばん【半月板】
⇒はんげつ‐べん【半月弁】
はんげつ‐ぎり【半月切り】
大根・人参など切り口が丸い野菜を、縦二つに切ってから小口切りにすること。その形が半月に似る。
⇒はん‐げつ【半月】
はんけつ‐しゅぶん【判決主文】
(→)主文2に同じ。
⇒はん‐けつ【判決】
はんけつ‐しょ【判決書】
判決を下した事実・理由および判決主文などを記載した文書。裁判官が作成する。判決文。
⇒はん‐けつ【判決】
はんけつ‐せいきゅうけん【判決請求権】‥キウ‥
(→)訴権そけんに同じ。
⇒はん‐けつ【判決】
バンケット【banquet】
宴会。晩餐会。
⇒バンケット‐ホール【banquet hall】
バンケット‐ホール【banquet hall】
ホテルなどに設けられた、宴会・晩餐会などを行う広間。
⇒バンケット【banquet】
はんげつ‐ばん【半月板】
膝の関節部分にある軟骨組織。膝にかかる衝撃を和らげる働きをする。
⇒はん‐げつ【半月】
はんげつ‐べん【半月弁】
心臓の各心室から動脈への出口にある弁。大動脈弁および肺動脈弁。半月状の3片から成り、血液の逆流を防ぐ。また3片の弁のそれぞれ1片をいうこともある。動脈弁。
⇒はん‐げつ【半月】
はんけつ‐りゆう【判決理由】‥イウ
判決において、その主文すなわち結論を根拠づける事実・適用法令について述べた部分。
⇒はん‐けつ【判決】
はん‐ゲルマン‐しゅぎ【汎ゲルマン主義】
(Pan-Germanism)ドイツが盟主となり、ゲルマン民族が世界の覇権を握ろうとする主張。海外植民地の獲得やバルカン・中近東への勢力拡大をめざしたが、第一次大戦敗北の結果挫折。その主張の多くはナチスに継承された。汎ドイツ主義。
はん‐けん【反巻】
葉・花弁などが背面の方へそり返って巻くこと。
はん‐けん【半券】
料金や品物を受け取ったしるしとして渡す、入場券や預かり証などの券の半片。
はん‐けん【版権】
①蔵版者の権利。板株いたかぶ。
②(福沢諭吉によるcopyrightの訳語)図書を出版・販売し利益を占有する権利。著作者に属する権利として1875年(明治8)の出版条例改正で法定されたが、87年の版権条例を経て、99年の著作権法で著作権の語がこれに代わり、法律上は廃語。
はん‐げん【反言】
言いかえすこと。また、その言葉。
はん‐げん【半舷】
艦船の乗組員を左舷直さげんちょくと右舷直とにわけた、その一方をいう称。
⇒はんげん‐じょうりく【半舷上陸】
はん‐げん【半減】
半分に減ること。半分に減らすこと。「興味が―する」
⇒はんげん‐き【半減期】
ばんけん【万県】
(Wanxian)中国重慶市東部、長江沿岸にある河港・工業都市。現、同市万州区。域内の農村部の多くは三峡ダムの建設により水没。人口170万(2005)。
ばん‐けん【番犬】
番をする犬。ばんいぬ。
はんげん‐き【半減期】
放射性元素の原子数が崩壊により半分に減るまでの時間。ウラン238は45億年、プルトニウム239は2万4000年。
⇒はん‐げん【半減】
はん‐けん‐じ【判検事】
判事と検事。
はんげん‐じょうりく【半舷上陸】‥ジヤウ‥
艦船が碇泊した時、乗組員の半数ずつを交代で上陸させること。
⇒はん‐げん【半舷】
はん‐げんぶく【半元服】
江戸時代、略式の元服。武士は小鬢こびんを剃らず、町人は額のすみを剃り前髪を分けて結ぶ。女子では、眉毛を剃り落とさず、鉄漿かねも付けず、ただ丸髷を結うなどする。普通は結婚後懐妊までの風習。浄瑠璃、新版歌祭文「―さしやつてから」
はん‐こ【判子】
(「はんこう(版行)」の転)印形いんぎょう。印判。判。認め印。「―を押す」
⇒判子で押したよう
はん‐こ【班固】
後漢の歴史家。字は孟堅。父班彪はんぴょうの没後、「漢書」の編述完成につとめた。一部未完成の部分は妹の班昭が補った。匈奴討伐に従軍、敗戦の罪に座して獄死。編著「白虎通」など。(32〜92)
はん‐こ【袢衣】
半纏はんてんのこと。袖の無いものもあり、これを「袖無しはんこ」という地方もある。
はん‐ご【反語】
①断定を強めるために、言いたい内容の肯定と否定とを反対にし、かつ疑問の形にした表現。「そんな事知るものか」の類。
②表現面と真に表したい事とをわざと反対にし、しかも真意をほのめかす表現。朝寝坊をした人に「早起きですね」という類。
⇒はんご‐ほう【反語法】
はん‐ご【汎語】
修辞学で、概括的な意味を持ち、汎ひろく一般に適用される語の称。「金時計」を「金色の物」、「金色の物」を「光った物」、「光った物」を「物」と称する類。
はん‐ご【煩語】
わずらわしく、くだくだしい語。
ばん‐こ
旋盤せんばんの俗称。
ばん‐こ【万戸】
①多くの家。すべての家。
②1万戸を有する領地。
⇒ばんこ‐こう【万戸侯】
ばん‐こ【万古】
①遠い昔。また、世の久しい間。永久。永遠。千古。
②万古焼の略。
⇒ばんこ‐ふえき【万古不易】
⇒ばんこ‐やき【万古焼】
ばん‐こ【番子】
①「散手」や「貴徳」などの舞楽で、鉾ほこを持って出て舞人に渡すなどする、舞人の下役。人従。
②警備に従う下役。請負辻番などの夜番人。
③番太の異称。
ばん‐こ【番戸】
もと居住地を区別するためにつけた番号。今は番地に統一。
ばん‐こ【番個】
花札で、12回ずつをまとめて数える語。1年。
ばん‐こ【盤古・盤固】
①中国で、天地を開闢かいびゃくした神の名。
②転じて、太古。大昔。
バンコ【banco ポルトガル】
縁台。床几。腰掛。
ばん‐ご【蛮語・蕃語】
えびすの言葉。外国語。外国語を卑しんで言った語。蘭学事始「名のドウといへるは―露の事なるよし」
パン‐こ【パン粉】
①パン製造の原料となる小麦粉。
②パンを乾かして細かくした粉末。フライの衣ころもにする。
はん‐こう【反抗】‥カウ
手むかうこと。そむきさからうこと。抵抗。「親に―する」
⇒はんこう‐き【反抗期】
⇒はんこう‐てき【反抗的】
はん‐こう【反攻】
守勢にあったものが反対に攻勢に転ずること。
はん‐こう【反航】‥カウ
反対の方向に航行すること。
はん‐こう【半髪・半頭】‥カウ
(ハンカミの音便)
①頭髪を半ば剃って後ろの方を残して置くこと。また、そのようにした頭髪。はんこうぞり。
②小児の頭髪を両耳脇の部分だけ残して剃ること。また、その剃り方。やっこ。
はん‐こう【犯行】‥カウ
犯罪行為。「―に及ぶ」
はん‐こう【版行・板行】‥カウ
①書籍・文書などを印刷し、発行すること。刊行。
②一枚摺の錦絵や瓦版などの刊行物。江戸生艶気樺焼えどうまれうわきのかばやき「読売りを頼みこの訳を―に起して」
③印形いんぎょう。はんこ。
⇒版行で押したよう
はん‐こう【頒行】‥カウ
広く頒わかって世に行わせること。広く配布すること。
はん‐こう【藩侯】
藩主。
はん‐こう【藩校】‥カウ
(→)藩学に同じ。
はん‐こう【藩黌】‥クワウ
(「黌」は学舎の意)(→)藩学に同じ。
はん‐ごう【飯盒】‥ガフ
アルミニウムなどで作った底の深い炊飯兼用の弁当箱。軍隊や登山などで用いる。「―炊爨すいさん」
飯盒
ばん‐こう【万口】
①多くの人の口。
②多くの人の言葉。評判。衆口。
ばん‐こう【万考】‥カウ
さまざまに考えること。「千思―」
ばん‐こう【蛮行】‥カウ
野蛮な行為。
ばん‐ごう【万劫】‥ゴフ
極めて永い年月。永久。永遠。永劫。まんごう。
ばん‐ごう【番号】‥ガウ
一つ一つを区別するために順番に付した数字や符号。ナンバー。「出席―」「電話―」「―をつける」
⇒ばんごう‐いんじき【番号印字器】
⇒ばんごう‐ふだ【番号札】
ばんごう‐いんじき【番号印字器】‥ガウ‥
番号を押捺する器械。ナンバリング‐マシン。
⇒ばん‐ごう【番号】
ばんこう‐か【番紅花】‥クワ
サフランの漢名。
はんこう‐き【反抗期】‥カウ‥
自我の発達過程の節目で周囲のものに反抗的態度を強く示す時期。自我の芽生える3〜4歳頃と自我意識の高まる青年前期とに顕著に現れる。前者を第一反抗期、後者を第二反抗期という。
⇒はん‐こう【反抗】
ばんこう‐きょう【鈑桁橋】‥カウケウ
(→)プレート‐ガーダー橋に同じ。
ばん‐こうけい【伴蒿蹊】‥カウ‥
江戸中期の和学者・歌人。名は資芳、閑田子と号、剃髪して蒿蹊。京都生れ。近江商人。古学を修めて一家をなし、和歌に長じ平安四天王の一人。著「国文くにつふみ世々の跡」「閑田耕筆」「近世畸人伝」など。(1733〜1806)
⇒ばん【伴】
はん‐ごうせい‐せんい【半合成繊維】‥ガフ‥ヰ
「化学繊維」参照。
はん‐ぐん【反軍】🔗⭐🔉
はん‐ぐん【反軍】
①軍部・軍国主義・戦争に反対すること。「―思想」
②反乱軍。
はん‐げいじゅつ【反芸術】🔗⭐🔉
はん‐げいじゅつ【反芸術】
(anti-art)既存の芸術の在り方に対する破壊的な構え。ダダイスムに代表されるが、日本では1960年代前半の前衛動向をさす場合が多い。
はん‐げき【反撃】🔗⭐🔉
はん‐げき【反撃】
軍を引き返して、追って来る敵をうつこと。攻撃を受けた者が逆に攻撃に転ずること。「―を加える」
はん‐けん【反巻】🔗⭐🔉
はん‐けん【反巻】
葉・花弁などが背面の方へそり返って巻くこと。
はん‐げん【反言】🔗⭐🔉
はん‐げん【反言】
言いかえすこと。また、その言葉。
はん‐ご【反語】🔗⭐🔉
はん‐ご【反語】
①断定を強めるために、言いたい内容の肯定と否定とを反対にし、かつ疑問の形にした表現。「そんな事知るものか」の類。
②表現面と真に表したい事とをわざと反対にし、しかも真意をほのめかす表現。朝寝坊をした人に「早起きですね」という類。
⇒はんご‐ほう【反語法】
はん‐こう【反抗】‥カウ🔗⭐🔉
はん‐こう【反抗】‥カウ
手むかうこと。そむきさからうこと。抵抗。「親に―する」
⇒はんこう‐き【反抗期】
⇒はんこう‐てき【反抗的】
はん‐こう【反攻】🔗⭐🔉
はん‐こう【反攻】
守勢にあったものが反対に攻勢に転ずること。
はん‐こう【反航】‥カウ🔗⭐🔉
はん‐こう【反航】‥カウ
反対の方向に航行すること。
はんこう‐き【反抗期】‥カウ‥🔗⭐🔉
はんこう‐き【反抗期】‥カウ‥
自我の発達過程の節目で周囲のものに反抗的態度を強く示す時期。自我の芽生える3〜4歳頃と自我意識の高まる青年前期とに顕著に現れる。前者を第一反抗期、後者を第二反抗期という。
⇒はん‐こう【反抗】
はんこう‐てき【反抗的】‥カウ‥🔗⭐🔉
はんこう‐てき【反抗的】‥カウ‥
従うべきとされてきたものにさからうさま。「―な態度」
⇒はん‐こう【反抗】
はん‐ごく【反獄】🔗⭐🔉
はん‐ごく【反獄】
無実の罪で処刑の定まった者を、さらに調べて無罪とすること。
はん‐こつ【反骨・叛骨】🔗⭐🔉
はん‐こつ【反骨・叛骨】
容易に人に従わない気骨。権力に抵抗する気骨。「―精神」
はんご‐ほう【反語法】‥ハフ🔗⭐🔉
はんご‐ほう【反語法】‥ハフ
強調のために反語1を用いる表現方法。
⇒はん‐ご【反語】
はん‐ごん【反魂】🔗⭐🔉
はん・する【反する】🔗⭐🔉
はん・する【反する】
〔自サ変〕[文]反す(サ変)
①うらはらである。反対である。「予期に―・した結果となる」
②たがう。違反する。「規定に―・する」
③そむく。むほんする。史記抄「実は―・する心はなかつたぞ」
はん‐トラスト‐ほう【反トラスト法】‥ハフ🔗⭐🔉
はん‐トラスト‐ほう【反トラスト法】‥ハフ
アメリカの独占禁止法のこと。シャーマン法・クレイトン法などから成る。
はん‐のう【反応】‥オウ🔗⭐🔉
はん‐のう【反応】‥オウ
①あるはたらきかけに応じて結果として起こる現象・状況。(はたらきかけや変化に対する)手ごたえ、態度。「冷たい―」
②化学反応のこと。
③生体あるいは生態系などにおいて、刺激に基づいて起こる運動を、その刺激に対していう語。応答。応働。「薬物―」
⇒はんのう‐きこう【反応機構】
⇒はんのう‐じかん【反応時間】
⇒はんのう‐せんりょう【反応染料】
⇒はんのう‐そくど【反応速度】
⇒はんのう‐ちゅうかんたい【反応中間体】
⇒はんのう‐ねつ【反応熱】
はんのう‐きこう【反応機構】‥オウ‥🔗⭐🔉
はんのう‐きこう【反応機構】‥オウ‥
化学反応の進行経路の詳細。化学反応がただ一つの素反応からなるのか多段階反応からなるのか、あるいは一つの素反応における原子の組換えがどう行われるのかなど。
⇒はん‐のう【反応】
はんのう‐じかん【反応時間】‥オウ‥🔗⭐🔉
はんのう‐じかん【反応時間】‥オウ‥
刺激に対して反応するまでの時間。大脳生理学や実験心理学の用語。反応時。反射時間。潜時。
⇒はん‐のう【反応】
はんのう‐せんりょう【反応染料】‥オウ‥レウ🔗⭐🔉
はんのう‐せんりょう【反応染料】‥オウ‥レウ
繊維の水酸基と結合することのできる反応性基をもつ染料。染色が簡単で色が鮮明、洗濯に強く耐光性もよい。木綿・レーヨン・絹・羊毛などの染色に用いる。
⇒はん‐のう【反応】
はんのう‐そくど【反応速度】‥オウ‥🔗⭐🔉
はんのう‐そくど【反応速度】‥オウ‥
化学反応が進む速度。反応の原系または生成系の物質について、その濃度の時間的変化率により表すことが多い。
⇒はん‐のう【反応】
○万能足りて一心足らずばんのうたりていっしんたらず
あらゆる事に達しているが、心の修養が足りない。
⇒ばん‐のう【万能】
はんのう‐ちゅうかんたい【反応中間体】‥オウ‥🔗⭐🔉
はんのう‐ちゅうかんたい【反応中間体】‥オウ‥
化学反応が進むとき反応物から生成物に至る途中で生じる物質。不安定で分離できない遊離基のこともある。中間生成物。
⇒はん‐のう【反応】
はんのう‐ねつ【反応熱】‥オウ‥🔗⭐🔉
はんのう‐ねつ【反応熱】‥オウ‥
化学反応に伴って発生し、または吸収される熱量。
⇒はん‐のう【反応】
はん‐ユダヤ‐しゅぎ【反ユダヤ主義】🔗⭐🔉
はん‐ユダヤ‐しゅぎ【反ユダヤ主義】
①(→)アンチ‐セミティズムに同じ。
②広く、ユダヤ人に対する反感・憎しみ・迫害。ヘレニズム・ローマ時代からキリスト教中世を経て現代に至るまで存在する。
ほう‐ご【反故・反古】🔗⭐🔉
ほう‐ご【反故・反古】
(→)「ほご」に同じ。宇津保物語国譲中「いささかに手ならひし給ひし―など」
ほ‐ぐ【反故・反古】🔗⭐🔉
ほ‐ぐ【反故・反古】
(→)「ほご」に同じ。
ほ‐ご【反故・反古】🔗⭐🔉
ほ‐ご【反故・反古】
①書画などを書き損じた不用の紙。ほぐ。ほうご。ほんぐ。
②転じて、役に立たない物事。
⇒反故にする
○反故にするほごにする🔗⭐🔉
○反故にするほごにする
①無駄紙にする。不用な物として捨てる。「便箋を何枚も―」
②約束・契約などをなかったことにする。破棄する。「取り決めを―」
⇒ほ‐ご【反故・反古】
ポゴノフォラ【Pogonophora ラテン】
有鬚ゆうしゅ動物のこと。
ほこ‐ぶすま【鋒襖・矛襖】
敵などに向かって矛先を多く並べること。
ほこ‐へん【矛偏】
漢字の偏の一種。「矜」などの偏の「矛」の称。
ポコペン【不彀本】
(中国語で、元手にも足りない意)だめだ。話にならぬ。
ほご‐ぼう【保護帽】
(→)安全帽に同じ。
ほご‐ぼうえき【保護貿易】
自国の特定の産業を保護・育成するために、国家が対外貿易に干渉し、輸入制限を課したり輸出補助金を与えたりすること。「―主義」↔自由貿易
ほこ‐ほこ
気持よく温かいさま。ほかほか。「―のセーター」
ぼこ‐ぼこ
①水などが泡立つ音。
②中空のものを叩く音。
③でこぼこしているさま。また、穴がたくさんあいているさま。
ほこ‐ぼし【桙星・戈星】
彗星すいせいの古称。枕草子153「名おそろしき物…―」
ほ‐ごも【帆薦】
薦を帆としたもの。太平記18「水主梶取すいしゅかんどりあわてて―なんどを投げ入れ投げ入れ」
ほこ‐もち【桙持】
①桙を持つ役。
②賀茂祭の行列に、ねじ木の桙を持って行く者。
ほこ‐や【鉾矢・鋒矢】
①鉾の形をした鏃やじり。また、その矢。
②陣立ての名。隊列中央の足軽を突出させ、その後ろに武者が備えるもの。鉾矢形。
ほこ‐ゆけ【弄槍・矛行】
矛をあやつって突きやること。崇神紀「八廻やたび―し八廻撃刀たちかきす」
ほこ‐ゆみ【鉾弓】
末弭うらはずに鉾状の刃部を付けた弓。
ほこら【叢祠・祠】
(ホクラ(神庫)の転)神をまつる小さなやしろ。宇治拾遺物語11「その―に、修行しける僧のやどりて」。「―を建てる」
ほこら‐か【脹らか】
(→)「ふくよか」に同じ。平家物語(延慶本)「御鬢茎―に、愛敬づきて」
ほこら‐か【誇らか】
得意げなさま。ほこりか。「―な顔」「―に勝利を宣言する」
ほこらか・す【誇らかす】
〔他四〕
誇る様子をする。ひけらかす。みせびらかす。弁内侍日記「毛色も美しきを賜はりてあき局に―・しておきたるを」
ほこらし・い【誇らしい】
〔形〕[文]ほこら・し(シク)
誇りに思うさまである。得意である。古今和歌集雑体「ちぢの情もおもほえずひとつ心ぞ―・しき」。「―・い顔つき」「父親を―・く思う」
ほこり【埃】
①こまかな塵ちりの飛ぶもの。綿のようなごみ。「―が立つ」
②はした。あまり。のこり。浄瑠璃、心中万年草「二千貫目足らずの商ひに九貫目の―を取り」
⇒ほこり‐かずき【埃被き】
⇒ほこり‐せん【埃銭】
⇒ほこり‐たけ【埃茸】
⇒ほこり‐はらい【埃払い】
⇒ほこり‐まみれ【埃塗れ】
ほこり【誇り】
ほこること。自慢に思うこと。また、その心。「―を持つ」「―を傷つけられる」
⇒ほこり‐か【誇りか】
⇒ほこり‐がお【誇り顔】
ほこり‐か【誇りか】
得意げなさま。自信満々。源氏物語空蝉「にぎははしう愛敬づきをかしげなるを、いよいよ―にうちとけて」
⇒ほこり【誇り】
ほこり‐がお【誇り顔】‥ガホ
自慢らしい顔つき。
⇒ほこり【誇り】
ほこり‐かずき【埃被き】‥カヅキ
大納言だいなごん小豆の異称。
⇒ほこり【埃】
ほこり‐せん【埃銭】
残りの金銭。はしたの金銭。
⇒ほこり【埃】
ほこり‐たけ【埃茸】
〔植〕キツネノチャブクロの別称。
⇒ほこり【埃】
ほこりっ‐ぽ・い【埃っぽい】
〔形〕
埃が多いさま。「―・い部屋」
ほこり‐はらい【埃払い】‥ハラヒ
埃を払うこと。また、その道具。ちりはらい。はたき。
⇒ほこり【埃】
ほこり‐まみれ【埃塗れ】
ほこりが一面に付いて汚れていること。
⇒ほこり【埃】
ほご‐りん【保護林】
名所旧跡の風致保存、学術の参考、保護動植物の繁殖などのために、政府が伐採を禁止して保護する森林。
ほこ・る【誇る】
〔自五〕
得意のさまを示す。自慢する。いい気になる。光栄とする。万葉集17「さ並べる鷹は無けむと心には思ひ―・りて笑まひつつ渡る間に」。源氏物語玉鬘「国の内の仏・神は、己になむ靡き給へるなど―・り居たり」。天草本伊曾保物語「たとひ一旦栄花に―・ること有りといふとも」。「歴史と伝統を―・る」「日本一の高さを―・るビル」
ほころ・う【誇ろふ】ホコロフ
〔自四〕
(ホコルに接尾語フの付いた語)しきりに自慢する。万葉集5「あれをおきて人はあらじと―・へど寒くしあれば」
ほころばか・す【綻ばかす】
〔他四〕
(→)「ほころばす」に同じ。
ほころば・す【綻ばす】
〔他五〕
①ほころびるようにする。ほころびさせる。ほころばせる。山家集「大方の秋をば月につつませて吹き―・す風の音かな」。「顔を―・す」
②間を透かす。着衣をゆるめて下のものが見えるようにする。源氏物語若菜下「えび染の袖を俄かにひき―・したるに」
ほころび【綻び】
①ほころびること。また、ほころびた所。「―を縫う」
②几帳などの、縫い合わせないで間を透かせてある部分。源氏物語澪標「御几帳の―より見たまへば」
③着物の着方の一つという。枕草子144「髪をかしげなる童の、衵あこめども―がちにて」
ほころ・びる【綻びる】
〔自上一〕[文]ほころ・ぶ(上二)
①縫目がとける。糸がほどけて開く。源氏物語紅葉賀「包むめる名やもり出でんひきかはしかく―・ぶる中の衣に」。「袖口が―・びる」
②蕾つぼみが開きそめる。古今和歌集春「青柳の糸よりかくる春しもぞ乱れて花の―・びにける」
③顔つきがやわらぐ。口を開く。源氏物語少女「人々皆―・び笑ひぬれば」。源氏物語梅枝「霞だに月と花とをへだてずはねぐらの鳥も―・びなまし」。「顔が―・びる」
④気持や隠していたことが外に現れる。源氏物語若菜上「いかならむ折りにか、その御心ばへ―・ぶべからむと、世人もおもむけ疑ひけるを」
⑤気持がほぐれる。うちとける。根無草「是より少し―・びて、彼男、舟さし寄せ」
ほころ・ぶ【綻ぶ】
[一]〔自五〕
(→)「ほころびる」に同じ。「顔が―・ぶ」
[二]〔自上二〕
⇒ほころびる(上一)
ほん‐い【反胃】‥ヰ🔗⭐🔉
ほん‐い【反胃】‥ヰ
不消化物を吐く病気。〈日葡辞書〉
ほん‐ぐ【反故・反古】🔗⭐🔉
ほん‐ぐ【反故・反古】
(→)「ほご」に同じ。ほぐ。発心集「人に紙―など乞ひ集め、いくらも差図をかきて」
ほん‐ご【反故・反古】🔗⭐🔉
ほん‐ご【反故・反古】
(→)「ほご」に同じ。
[漢]反🔗⭐🔉
反 字形
筆順
〔厂部2画/4画/教育/4031・483F〕
〔音〕ハン(漢) ホン(呉) タン(慣)
〔訓〕そる・そらす・かえる・かえす・そむく
[意味]
[一]ハン
①かえる。かえす。もとへもどる・もどす。ふりかえる。「反射・反芻はんすう・反省・往反」
②ひっくりかえる。そる。裏がえす。そらす。「反転・反覆」
③あべこべ。逆。「反対・反撃・反比例」
④そむく。さからう。(同)叛。「予想に反する」「反逆・反感・謀反むほん・背反・離反」
⑤漢字音の表記法の一つ。かえし。「反切」「流は力求の反」
[二]タン
①布類の長さの単位。一反は、成人一人前の着物が作れる衣料で、幅約三十六センチ、長さ約十メートル。「反物たんもの」▶「端」に当てた字。
②地積の単位。一反は三百歩。一町の十分の一。十アール弱。「反収・反別」▶「段」に当てた字。
[解字]
会意。「厂」(=薄い布や板)+「又」(=手)。ものを手で押してそりかえらせる、また、そったものがもとへもどる意。もと、又部2画。
[下ツキ
違反・逆反・減反・造反・悖反・背反・倍反・八反・謀反・離反
[難読]
反歯そっぱ
筆順
〔厂部2画/4画/教育/4031・483F〕
〔音〕ハン(漢) ホン(呉) タン(慣)
〔訓〕そる・そらす・かえる・かえす・そむく
[意味]
[一]ハン
①かえる。かえす。もとへもどる・もどす。ふりかえる。「反射・反芻はんすう・反省・往反」
②ひっくりかえる。そる。裏がえす。そらす。「反転・反覆」
③あべこべ。逆。「反対・反撃・反比例」
④そむく。さからう。(同)叛。「予想に反する」「反逆・反感・謀反むほん・背反・離反」
⑤漢字音の表記法の一つ。かえし。「反切」「流は力求の反」
[二]タン
①布類の長さの単位。一反は、成人一人前の着物が作れる衣料で、幅約三十六センチ、長さ約十メートル。「反物たんもの」▶「端」に当てた字。
②地積の単位。一反は三百歩。一町の十分の一。十アール弱。「反収・反別」▶「段」に当てた字。
[解字]
会意。「厂」(=薄い布や板)+「又」(=手)。ものを手で押してそりかえらせる、また、そったものがもとへもどる意。もと、又部2画。
[下ツキ
違反・逆反・減反・造反・悖反・背反・倍反・八反・謀反・離反
[難読]
反歯そっぱ
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かえさ・う【反さふ】🔗⭐🔉
かえさ・う カヘサフ 【反さふ】 (動ハ四)
〔「かえす」に反復・継続の助動詞「ふ」の付いたもの〕
(1)繰り返す。「今は三び―・ひ,失を尋ね究むるに/法華義疏(長保点)」
(2)思いなおす。「かくだに思はじなど,心一つを―・ふ/源氏(手習)」
(3)問いかえす。質問する。「博士の―・ふべきふしぶしを引き出でて/源氏(乙女)」
(4)反論する。反対する。「―・ひ給はばこそは,負くるやうにても靡(ナビ)かめ/源氏(常夏)」
かえし【返し・反し】🔗⭐🔉
かえし カヘシ [3] 【返し・反し】
〔動詞「返す」の連用形から〕
(1)もらったものの返礼。おかえし。
(2)仕返し。返報。「このお―は必ずする」
(3)釣り針の先端の内側に逆向きにつけたとがった突起。あご。かかり。あぐ。
(4)返答。また,返歌や返信。かえり。「今宵はえまゐるまじとて―おこせたるは/枕草子 25」
(5)風・波・地震などが,いったんおさまってから再び起こること。「吹き返す東風(コチ)の―は身にしみき/後拾遺(雑五)」
(6)日本音楽で曲中の同じ部分を反復して演奏(または歌唱)すること。
(7)〔「反」の訓読み〕
反切(ハンセツ)のこと。[俚言集覧]
かえ・す【返す・反す】🔗⭐🔉
かえ・す カヘス [1] 【返す・反す】 (動サ五[四])
(1)物を,本来の場所や持ち主に戻す。返却する。《返・還》「借りた本を―・す」「もとの場所に―・す」
(2)もとの状態に戻す。「旧状に―・す」
(3)向きを逆にする。(ア)相手からの働きかけに対して,こちらからも相手に同様の動作をする。《返》「挨拶を―・す」「言葉を―・す(=反論スル)」「―・す言葉もない(=返事ノシヨウガナイ)」(イ)表裏・上下を反対にする。《返・反》「カードを―・す」「てのひらを―・す」(ウ)耕す。《返・反》「畑の土を―・す」(エ)波が沖の方へ戻る。《返・反》「寄せては―・す波」
(4)いったん食べた物を口から出す。戻す。「抱へて御湯参らせ給へば―・してきこしめさず/栄花(楚王の夢)」
(5)地の色の上に他の色をかけて染め変える。染め返す。「小桜を黄に―・したる鎧着て/保元(上)」
(6)(動詞の連用形の下に付いて)(ア)他からの働きかけに対して,こちらからもその方へ向かって…する。《返・反》「にらみ―・す」「投げ―・す」(イ)もう一度…する。繰り返し…する。《返・反》「手紙を読み―・す」「思い―・す」
〔「かえる」に対する他動詞〕
[可能] かえせる
[慣用] 裏を―・踵(キビス)を―・手の裏を―・白紙に―
かえっ-て【却って・反って】🔗⭐🔉
かえっ-て カヘツ― [1] 【却って・反って】 (副)
〔「かえりて」の転〕
(予想などとは)反対に。逆に。「そんなことをしたら,―よくない」「―失礼になる」
かえり【反り】🔗⭐🔉
かえり カヘリ 【反り】
〔「かえり(返)」と同源〕
■一■ [3] (名)
(1)うらがえること。くつがえること。
(2)「反(カエ)り角(ヅノ)」に同じ。
■二■ (接尾)
助数詞。数や数の不定を表す和語に付いて,回数を表すのに用いる。たび。回。「いまひと―われにいひて聞かせよ/更級」
かえり=をさ・す🔗⭐🔉
――をさ・す
鳥が首を羽の下に入れたり,背につけたりして寝る。「右のつばさに―・し/仮名草子・伊曾保物語」
かえり-くじ【反り公事】🔗⭐🔉
かえり-くじ カヘリ― 【反り公事】
(1)「逆公事(サカクジ)」に同じ。
(2)苦情をいうべき人間が,その相手から逆に苦情をいわれること。「人の子に―を食はせる/滑稽本・浮世風呂 2」
かえり-づの【反り角】🔗⭐🔉
かえり-づの カヘリ― [3] 【反り角】
打ち刀・腰刀の鞘(サヤ)に,先を柄(ツカ)の方に向けてつけた鉤爪。抜刀の際,帯にかかるので,鞘が刀身とともに抜けるのを防ぐ。さかづの。
かえ・る【返る・反る】🔗⭐🔉
かえ・る カヘル [1] 【返る・反る】 (動ラ五[四])
(1)物が本来の持ち主に戻る。《返》「貸した金が―・る」「財布が落とし主に―・る」
(2)もとの状態に戻る。《返》「童心に―・る」「正気に―・る」「我に―・る」
(3)向きが逆になる。《返・反》(ア)物にぶつかったりして逆の方向に向かって動く。「こだまが―・る」「答えが即座に―・ってくる」(イ)裏と表,上と下などが入れかわる。「葉が裏に―・る」
(4)(動詞の連用形の下に付いて)すっかりその状態になる。全く…する。「しょげ―・る」「あきれ―・る」「静まり―・る」「煮えくり―・る」
(5)年が改まる。《返》「年が―・る」「年―・りて三月十余日になるまで/更級」
(6)色が変わる。変色する。「薄色の,裏いと濃くて上は少し―・りたる/枕草子 36」
(7)何度も同じことをする。盛んに…する。「我が衣手に秋風の吹き―・らば/万葉 2092」
〔「かえす」に対する自動詞〕
[可能] かえれる
そっくり-かえ・る【反っくり返る】🔗⭐🔉
そっくり-かえ・る ―カヘル [5] 【反っくり返る】 (動ラ五[四])
〔「そりくりかえる」の転〕
(1)ひどくそる。そりかえる。「子供が―・って泣く」
(2)人を見下すように腹をつき出し,体を反らせる。えらそうな態度をとることにいう。
そっ-ぱ【反っ歯】🔗⭐🔉
そっ-ぱ [1] 【反っ歯】
〔「そりは」の転〕
前歯が普通より前に突き出ているもの。出っ歯。
そら・す【反らす】🔗⭐🔉
そら・す [2] 【反らす】 (動サ五[四])
反るようにする。「体を後ろに―・す」「昂然と項(ウナジ)を―・して/阿部一族(鴎外)」「鬚を―・してゐたり/宇治拾遺 15」
そり【反り】🔗⭐🔉
そり [2] 【反り】
(1)そっていること。曲がっていること。「板の―」
(2)太刀・刀などの刀身の湾曲。また,切っ先と棟区(ムネマチ)を結ぶ線と棟とがなす最大距離。
→太刀
(3)相撲で,相手の脇(ワキ)の下に首を入れたりして自分の体をそらせ,相手を自分の後ろに倒す技。いぞり・たすきぞり・掛けぞりなど。
(4)弦を張らない弓の湾曲。「つるなれぬあらきの弓の―高み/新撰六帖 5」
そり=打ち返・す🔗⭐🔉
――打ち返・す
腰の刀の反りの向きを変え,すぐ抜けるように構える。そりを打つ。そりを返す。「是非奥へふん込むと―・して/浄瑠璃・千本桜」
そり=が合わ
ない🔗⭐🔉
――が合わ
ない
〔刀の反りが鞘(サヤ)に合わない意から〕
気心が合わない。「彼とはどうも―
ない」
ない
〔刀の反りが鞘(サヤ)に合わない意から〕
気心が合わない。「彼とはどうも―
ない」
そり=を合わ・せる🔗⭐🔉
――を合わ・せる
相手の調子に合わせる。
そり=を打・つ🔗⭐🔉
――を打・つ
(1)「反り打ち返す」に同じ。「せぬにおいては一寸もにじらせぬが,と刀に―・てば/浮世草子・武道伝来記 8」
(2)反りをつける。そりかえらせる。「口べにの時くちびるに―・ち/柳多留拾遺 2」
そり=を返・す🔗⭐🔉
――を返・す
「反り打ち返す」に同じ。「後とはいはじと―・して怒れば/浮世草子・一代男 4」
そり-かえり【反(り)返り】🔗⭐🔉
そり-かえり ―カヘリ [0] 【反(り)返り】
(1)そりかえること。
(2)能で,身をそらせながら,左足を軸に一回転する型。
そり-かえ・る【反(り)返る】🔗⭐🔉
そり-かえ・る ―カヘル [3] 【反(り)返る】 (動ラ五[四])
(1)物がそって,ひどく曲がる。「はめ板が―・る」
(2)いばって,体をうしろへそらす。そっくりかえる。ふんぞりかえる。「ソファーに―・って話を聞く」
そり-がたな【反(り)刀】🔗⭐🔉
そり-がたな [3] 【反(り)刀】
刀身のそっている刀。
そりくり-かえ・る【反りくり返る】🔗⭐🔉
そりくり-かえ・る ―カヘル [5] 【反りくり返る】 (動ラ五[四])
「そっくりかえる(反返)」に同じ。
そりじた-おん【反(り)舌音】🔗⭐🔉
そりじた-おん [4] 【反(り)舌音】
〔retroflex〕
舌尖およびその裏側を,前部硬口蓋よりも後ろの部位に対してそり返らせるようにして調音する言語音。ヒンディー語などインドの諸言語に認められる。反転音。捲舌音(ケンゼツオン)。
そり-だか【反り高】🔗⭐🔉
そり-だか 【反り高】 (形動ナリ)
弦を張らない弓のそりの高いさま。「世の常の弓に立ちならべたりければ,今二尺あまりほこ長にて―なるを/太平記 17」
そり-だち【反(り)太刀】🔗⭐🔉
そり-だち [3] 【反(り)太刀】
刀身にそりのある太刀。
そり-とび【反(り)跳び】🔗⭐🔉
そり-とび [0] 【反(り)跳び】
陸上競技の走り幅跳びで,踏み切り後,空中で全身を反らせ,着地直前に前屈姿勢をとる跳躍。
そり-はし【反(り)橋】🔗⭐🔉
そり-はし [2] 【反(り)橋】
中央が上方にふくらんでいる橋。
そり-はふ【反(り)破風】🔗⭐🔉
そり-はふ [3] 【反(り)破風】
凹形の曲線をなす破風。照り破風。
⇔起(ムク)り破風
そり-まゆみ【反り檀弓】🔗⭐🔉
そり-まゆみ 【反り檀弓】
檀(マユミ)で作ったそりの高い強弓。「徒にまた手もふれぬ―/新撰六帖 5」
そり-み【反(り)身】🔗⭐🔉
そり-み [0][3] 【反(り)身】
体をうしろの方へそらし,胸を張ること。また,その姿勢。得意気な様子,いばった様子にもいう。「―になってこらえる」「音羽屋を気取り,ぐつと―にて考ふれば/当世書生気質(逍遥)」
そり-わたどの【反り渡殿】🔗⭐🔉
そり-わたどの 【反り渡殿】
中ほどを高くそらせた屋根付きの渡り廊下。
そ・る【反る】🔗⭐🔉
そ・る [1] 【反る】 (動ラ五[四])
(1)平らなものやまっすぐなものが弓のように曲がる。そりかえる。「本の表紙が―・る」
(2)体がうしろの方に曲がる。「弓なりに―・って土俵際でこらえる」
[可能] それる
たん【反・段】🔗⭐🔉
たん [1] 【反・段】
(1)地積の単位。古代・中世では三六〇歩,太閤検地以降は三〇〇歩(坪)。約9.9174アール。
(2)(「端」とも書く)布帛(フハク)の大きさの単位。長さ・幅は材質・時代によって異なる。養老令では長さ五丈二尺,幅二尺四寸。現在は,一着分の幅と丈のものを一反とする。絹の着尺地では鯨尺で幅九寸,長さ三丈から三丈二尺が一般的。
(3)距離の単位。六間(ケン)。
(4)和船の帆の大きさを示す単位。製帆用の布の幅をいう。
のり【伸り・反り】🔗⭐🔉
のり [2] 【伸り・反り】
〔動詞「伸(ノ)る」の連用形から〕
刀の反り。
の・る【伸る・反る】🔗⭐🔉
の・る 【伸る・反る】 (動ラ四)
(1)(刀が)反り曲がる。反りかえる。「五尺三寸の太刀を以て敵三人かけず胴切つて,太刀の少し―・つたるを門の扇に当てて押し直し/太平記 8」
(2)人が体を前や後ろに曲げる。前かがみになったりのけぞったりする。「刺し通されて―・つつ屈んづ身をもがき/浄瑠璃・浦島年代記」
はん【反】🔗⭐🔉
はん 【反】
■一■ [1] (名)
(1)「反切(ハンセツ)」の略。
(2)〔哲〕 ある肯定的主張に対立する否定的主張。反定立。アンチ-テーゼ。
→正反合
■二■ (接頭)
名詞に付いて,それとは反対である,またそれにそむくなどの意を表す。「―作用」「―定立」「―ナチ」「―主流」「―革命」
はんい-ご【反意語】🔗⭐🔉
はんい-ご [0] 【反意語】
⇒対義語(タイギゴ)
はんうは-とうそう【反右派闘争】🔗⭐🔉
はんうは-とうそう ―トウサウ [5] 【反右派闘争】
1957年に中国で行われた,中国共産党の政策に批判的な知識人を摘発する政治運動。主に文化・教育・報道部門の幹部が「右派分子」として追放された。文革後の78年,党中央は運動の行き過ぎを認め,名誉回復をはかった。
はん-えい【反映】🔗⭐🔉
はん-えい [0] 【反映】 (名)スル
(1)光や色が反射してうつること。「木々の緑が湖面に―する」
(2)色や光が互いにうつり合って,美しくはえること。
(3)影響が他に及び,ある形をとってあらわれること。反影。「世相を―した事件」
〔明治時代につくられた語〕
はんえい-ろん【反映論】🔗⭐🔉
はんえい-ろん [3] 【反映論】
⇒模写説(モシヤセツ)
はん-えい【反影】🔗⭐🔉
はん-えい [0] 【反影】 (名)スル
(1)反射して物にうつった影。特に夕日の照り返し。反照。
(2)「反映{(3)}」に同じ。
はん-おん【反音】🔗⭐🔉
はん-おん [0] 【反音】
漢字音を反切(ハンセツ)によって示すこと。また,反切の音。
はんおんさほう【反音作法】🔗⭐🔉
はんおんさほう ―サハフ 【反音作法】
韻学書。一巻。明覚(ミヨウガク)著。1093年成立。五十音図を用いて正しい字音を導き出す方法を説いたもの。
はん-か【反歌】🔗⭐🔉
はん-か [1] 【反歌】
長歌のあとに添える歌。歌体は短歌形式,まれに旋頭歌(セドウカ)。一首ないし数首で,長歌の意を補足または要約したもの。万葉集に多く見られる。かえしうた。
はん-かく【反核】🔗⭐🔉
はん-かく [0] 【反核】
核軍備に反対すること。「―運動」
はん-かくめい【反革命】🔗⭐🔉
はん-かくめい [3] 【反革命】
革命で実現した新体制を覆して,再びもとの体制に戻そうとする運動。
はん-かん【反汗】🔗⭐🔉
はん-かん [0] 【反汗】
〔出た汗(アセ)を再び体の中に戻す意から〕
一度出した命令を取り消したり,改めたりすること。
はん-かん【反間】🔗⭐🔉
はん-かん [0] 【反間】
(1)間者。間諜。スパイ。
(2)敵の間者を逆に味方のために利用すること。また,間者を使って敵同士の仲間割れをはかること。「―の謀(ハカリゴト)」
はんかん-くにく【反間苦肉】🔗⭐🔉
はんかん-くにく [0][5] 【反間苦肉】
敵をだまし,仲間割れさせるために,自らの体をいためつけること。「―の計」
はん-かん【反感】🔗⭐🔉
はん-かん [0] 【反感】
相手の考えや言動を不快に感じて反発しようとする気持ち。反抗的な感情。「―を持つ」
〔明治時代につくられた語〕
はんかん=を買・う🔗⭐🔉
――を買・う
反感を持たれる。反発される。
はん-かん【反観】🔗⭐🔉
はん-かん ―クワン [0] 【反観】
〔邵雍「観物内篇」〕
主観にとらわれずに,物事について客観的に観察する思考法。
はん-き【反旗・叛旗】🔗⭐🔉
はん-き [1] 【反旗・叛旗】
謀反(ムホン)を起こした人の立てる旗。
はんき=を翻(ヒルガエ)・す🔗⭐🔉
――を翻(ヒルガエ)・す
謀反を起こす。反逆する。
はんぎ-ご【反義語】🔗⭐🔉
はんぎ-ご [0] 【反義語】
⇒対義語(タイギゴ)
はん-ぎゃく【反逆・叛逆】🔗⭐🔉
はん-ぎゃく [0] 【反逆・叛逆】 (名)スル
権力や権威に対し,さからいそむくこと。謀反。ほんぎゃく。「圧政に―する」「―者」「―罪」「―を企てる」
はんぎゃく-じ【反逆児】🔗⭐🔉
はんぎゃく-じ [4] 【反逆児】
一般的な考え方や習慣に従わず,独自の考えを通そうとする人。
はん-きょう【反共】🔗⭐🔉
はん-きょう [0] 【反共】
共産主義・共産思想に反対すること。
⇔容共
はん-きょう【反響】🔗⭐🔉
はん-きょう ―キヤウ [0] 【反響】 (名)スル
〔echo〕
(1)音波が物体にあたって反射し,再び聞こえること。また,はね返った音。「音が四方の壁に―する」
(2)ある事件や発表された事柄に対して示される世間の反応。「各方面から―があった」
はんきょう-しょうじょう【反響症状】🔗⭐🔉
はんきょう-しょうじょう ―キヤウシヤウジヤウ [5] 【反響症状】
他人の言葉・動作・表情を無意識的に反復する病的状態。ある種の精神分裂病や老人性痴呆などで見られる。
はん-きょうじせい【反強磁性】🔗⭐🔉
はん-きょうじせい ―キヤウジセイ [0] 【反強磁性】
物質の磁性の一。結晶全体の磁化が小さく,ある温度までは,温度が上がるにつれて磁化率が大きくなり,ある温度で常磁性になる。結晶内の原子の磁気モーメントが,たがいちがいに逆向きに並んでいる時に現れ,酸化マンガンなどにみられる。
はん-きょく【反曲】🔗⭐🔉
はん-きょく [0] 【反曲】
(1)そりかえること。
(2)建築・家具などにおいて,刳(ク)り形が反転曲線をなすもの。キューマ。
はん-ぐん【反軍】🔗⭐🔉
はん-ぐん [0] 【反軍】
(1)軍隊・軍国主義に反対であること。「―思想」
(2)反乱軍。叛軍。
はん-ケインズしゅぎ【反―主義】🔗⭐🔉
はん-ケインズしゅぎ [7] 【反―主義】
現代経済学の中で,ケインズ流の総需要管理政策を重視する経済学に反対する立場。マネタリズム・合理的期待形成学派・供給重視(サプライ-サイド-エコノミックス)学派・公共的選択学派など。
はん-げき【反撃】🔗⭐🔉
はん-げき [0] 【反撃】 (名)スル
攻めてくる敵を反対に攻撃すること。逆襲。反攻。「―に転じる」「―に出る」
はん-けん【反巻】🔗⭐🔉
はん-けん [0] 【反巻】
植物の葉・花弁などが背面のほうにそって巻くこと。
はん-げん【反言】🔗⭐🔉
はん-げん [0] 【反言】 (名)スル
言い返すこと。また,その言葉。
はんげんぱつ-うんどう【反原発運動】🔗⭐🔉
はんげんぱつ-うんどう [7] 【反原発運動】
原子力発電所の建設・運転に反対する住民・市民運動。
はん・する【反する】🔗⭐🔉
はん・する [3] 【反する】 (動サ変)[文]サ変 はん・す
(1)反対になる。違ったものになる。「大方の予想に―・する」「予期に―・して」「利害が相―・する」
(2)違反する。「協定に―・する行為」
(3)(「叛する」とも書く)そむく。従わない。「忠告に―・する」「国王に―・して戦いを起こす」
はんダンピング-かんぜい【反―関税】🔗⭐🔉
はんダンピング-かんぜい ―クワンゼイ [8] 【反―関税】
ダンピングにより国内産業が被害を受けないように,通常賦課される関税に加えて特に課す関税。不当廉売関税。ダンピング防止関税。
はんトラスト-ほう【反―法】🔗⭐🔉
はんトラスト-ほう ―ハフ 【反―法】
自由競争を阻害する独占や取引制限などを禁止・制限する法律。特にアメリカの,1890年制定の州際および国際取引における独占行為を規制する法律(シャーマン法),1914年制定のトラストを助長する行為を規制する法律(クレイトン法)と連邦取引委員会の設立や不公正な取引方法の禁止を定めた法律(連邦取引委員会法)の総称。
はん-のう【反応】🔗⭐🔉
はん-のう ―オウ [0] 【反応】 (名)スル
〔「はんおう」の連声〕
(1)ある働きかけに応じて起こる相手の変化や動き。手ごたえ。「相手の―をみる」「教師の熱意に生徒が―する」「―がない」
(2)刺激によって生じる生活体の活動の変化の総称。「生体―」「薬物―」
(3)物質が他の物質との相互作用により組成や構造などを変えること。「化学―」
〔reaction の訳語〕
はんのう-しき【反応式】🔗⭐🔉
はんのう-しき ―オウ― [3] 【反応式】
⇒化学反応式(カガクハンノウシキ)
はんのう-そくど【反応速度】🔗⭐🔉
はんのう-そくど ―オウ― [5] 【反応速度】
化学反応の進行する速度。反応に関与する一つの物質の濃度の単位時間当たりの変化量で表す。温度・圧力・触媒などによって変化する。
はんのう-ねつ【反応熱】🔗⭐🔉
はんのう-ねつ ―オウ― [3] 【反応熱】
化学反応に伴って,化学反応系と外界との間を熱として出入りするエネルギーの量。通常,発熱反応のときは正,吸熱反応のときは負とする。
ほ-ご【反故・反古】🔗⭐🔉
ほ-ご [1][2] 【反故・反古】
〔古くは「ほうぐ」「ほうご」「ほぐ」「ほんぐ」「ほんご」とも〕
(1)書画などをかきそこなったりして,いらなくなった紙。ほごがみ。「―籠(カゴ)」
(2)不要なもの。役立たないもの。
(3)無効。取り消し。破棄。
ほん-い【反胃】🔗⭐🔉
ほん-い ―
【反胃】
飲食物が消化せず噫気(アイキ)や食臭がしきりに出,食物を吐く病の総称。ほに。[日葡]
【反胃】
飲食物が消化せず噫気(アイキ)や食臭がしきりに出,食物を吐く病の総称。ほに。[日葡]
そっくりかえる【反っくり返る】(和英)🔗⭐🔉
そっくりかえる【反っくり返る】
throw back one's head.反っくり返って歩く swagger along.
そっぱ【反っ歯】(和英)🔗⭐🔉
そっぱ【反っ歯】
a projecting tooth;a bucktooth.→英和
そらす【反らす】(和英)🔗⭐🔉
そり【反り】(和英)🔗⭐🔉
そりかえる【反り返る】(和英)🔗⭐🔉
そりかえる【反り返る】
throw back one's head (身体が);warp[bend backward](板が).→英和
そりみ【反り身になる】(和英)🔗⭐🔉
そりみ【反り身になる】
stick out one's chest.
そる【反る】(和英)🔗⭐🔉
たん【反(物)】(和英)🔗⭐🔉
たん【反(物)】
a roll.→英和
はん−【反−】(和英)🔗⭐🔉
はん−【反−】
anti-.→英和
‖反主流派 the anti-mainstream faction.反帝国主義 anti-imperialism.
はんいご【反意語】(和英)🔗⭐🔉
はんいご【反意語】
an antonym.→英和
はんえい【反映】(和英)🔗⭐🔉
はんかく【反核の】(和英)🔗⭐🔉
はんかく【反核の】
antinuclear.
はんかくめい【反革命】(和英)🔗⭐🔉
はんかくめい【反革命】
a counterrevolution.→英和
はんかん【反感】(和英)🔗⭐🔉
はんき【反旗を翻す】(和英)🔗⭐🔉
はんき【反旗を翻す】
revolt[rise]against.
はんきょう【反共の】(和英)🔗⭐🔉
はんきょう【反共の】
anticommunist.
はんげき【反撃】(和英)🔗⭐🔉
はんげき【反撃】
a counterattack.→英和
〜する strike back.
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