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【放】 8画 攴部 [三年] 区点=4292 16進=4A7C シフトJIS=95FA 《常用音訓》ホウ/はな…す/はな…つ/はな…れる 《音読み》 ホウ(ハウ)〈fng〉 《訓読み》 はなれる/はなす/はなつ/いたる/まかす/ほしいままにする(ほしいままにす)/おく/ならべる(ならぶ)/ならう(ならふ) 《名付け》 おき・ゆき・ゆく 《意味》 {動}はなす。はなつ。締めていたものを、解きはなす。束縛していたものをはなして自由にさせる。「解放」「放鷹ホウヨウ」 {動}はなつ。四方に広げる。上下左右に広がる。平らにのびる。〈対語〉→縮(ちぢむ)。「放散」「放踵=踵ヲ放ツ」 {動}はなつ。遠くへはなす。追いやる。「追放」 {動}いたる。四方に広がって、…まで届く。「放乎四海=四海ニ放ル」〔→孟子{動}まかす。ほしいままにする(ホシイママニス)。したいほうだいにさせる。思いのままにまかせる。「放任」「放縦(かって気まま)」「放蕩ホウトウ(気ままに遊び歩く)」「放於利而行=利ニ放セテ行フ」〔→論語{動}まとめてあった物を四方に散らす。持っているものを手ばなして出す。「放賑ホウシン(救済金を出す)」「放出」 {動}〔俗〕おく。握っていた力を抜き、または、手をはなして、物をおく。下におく。「安放(おいてすえる)」「放念(安心する)」「沈吟放撥挿絃中=沈吟シツツ撥ヲ放キ、絃中ニ挿ム」〔→白居易{動}ならべる(ナラブ)。中心線の左右に張り出してならべる。▽舫に当てた用法。「放舟=舟ヲ放ブ」 {動}ならう(ナラフ)。まねる。また、みならう。▽上声に読む。倣ホウに当てた用法。 《解字》 会意兼形声。方は、両側に柄の伸びたすきを描いた象形文字。放は「攴(動詞の記号)+音符方」で、両側に伸ばすこと。緊張や束縛を解いて、上下左右に自由に伸ばすこと。→方 《単語家族》 房(母屋オモヤの左右に伸びたわきべや)妨(両手を左右に伸ばして行く手をふさぐ)と同系。 《類義》 →啓→肆 《異字同訓》 はなす/はなれる。 →離 《熟語》 →熟語 →下付・中付語 →故事成語

放下 ホウカ🔗🔉

【放下】 ホウカ にぎった手をはなして下におく。また、投げ捨てておく。安心する。〔国〕「放下僧」「放下師」の略。遊芸人の一種。烏帽子エボシをかぶり、小切子コキリコという竹の棒を手に持って、打ち鳴らしながら歌ったり舞ったりする者。ホウゲ〔仏〕禅宗で、世俗の縁をたち切って無我の境にはいること。

放手 ホウシュ🔗🔉

【放手】 ホウシュ 欲張りでかって気ままなこと。テヲホシイママニスかってほうだいに手を動かす。「刈葵莫放手=葵ヲ刈ルニハ手ヲ放ニスルナカレ」〔→杜甫テヲハナツ手を放す。手を休めること。〔俗〕手ばなしで。

放心 ホウシン🔗🔉

【放心】 ホウシン 気ままでしまりのない心。〔→書経うろついている心。また、失われた良心。「学問之道無他、求其放心而已矣=学問ノ道ハ他無シ、ソノ放心ヲ求ムルノミ」〔→孟子ココロヲハナツ心をのびのびと広くさせる。「放心望乾坤=心ヲ放チテ乾坤ヲ望ム」〔→王維〔俗〕安心する。気にかけない。『放念ホウネン』〔国〕ぼんやりする。うっかりする。

放出 ハナチイデ🔗🔉

【放出】 ホウシュツ 束縛を解かれて出る。水などが勢いよくふき出す。〔国〕たくわえてある物資や食糧などを外に出すこと。ハナチイデ・ハナチデ〔国〕母屋オモヤに続けて外へ突き出してたてた家屋や座敷。離れ座敷。

放生 ホウジョウ🔗🔉

【放生】 ホウセイ 魚・鳥などの生き物をはなしてやること。〔→列子ホウジョウ〔仏〕功徳を積むために捕らえた生き物を逃がしてやること。

放任 ホウニン🔗🔉

【放任】 ホウニン 成り行きに任せる。人の行動を束縛せずに自由にさせておくこと。

放伐 ホウバツ🔗🔉

【放伐】 ホウバツ 昔、道徳心のない悪虐な君主を、高徳な者が武力で追放または討伐すること。▽「孟子」梁恵王篇下から。

放言 ホウゲン🔗🔉

【放言】 ホウゲン かって気ままに話す。言いたいほうだいに言う。「隠居放言」〔→論語無責任なことば。

放屁 ホウヒ🔗🔉

【放屁】 ホウヒ 屁ヘをひる。とるに足りないことのたとえ。

放課 ホウカ🔗🔉

【放学】 ホウガク 一定の学習の時間が終わって自由になること。『放課ホウカ』〔国〕処罰して、学生を学校から退学させること。

放効 ホウコウ🔗🔉

【放効】 ホウコウ =倣効。他人の行いを見習うこと。また、模倣すること。

放念 ホウネン🔗🔉

【放念】 ホウネン 気にかけない。安心する。放心。

放物線 ホウブツセン🔗🔉

【放{抛}物線】 ホウブツセン 斜め上に投げた物体が落ちるまでに通る経路と同じ形の曲線。

放牧 ホウボク🔗🔉

【放牧】 ホウボク 牛・馬・羊などを野山に放し飼いにすること。

放命 ホウメイ🔗🔉

【放命】 ホウメイ 命令を無視して従わないこと。

放免 ホウベン🔗🔉

【放免】 ホウメン 束縛を解く。罪を許して釈放すること。「無罪放免」刑事被告人の拘留を解くこと。ホウベン〔国〕昔、罪を許された者で検非違使ケビイシ庁に使われていた身分の卑しい者。▽ホウメンともよむ。

放春 ホウシュン🔗🔉

【放春】 ホウシュン のびのびした春のこと。ハルヲハナツ春になって花が咲き、草木が芽をふくこと。「雨過暁開簾、一時放春入=雨過ギテ暁ニ簾ヲ開ケバ、一時ニ春ヲ放チテ入ラシム」〔→高啓

放神 ホウシン🔗🔉

【放神】 ホウシン 束縛されていた心を自由気ままにする。

放胆 ホウタン🔗🔉

【放胆】 ホウタン 大胆に事を行うこと。

放胆文 ホウタンブン🔗🔉

【放胆文】 ホウタンブン 文法や字句などにはあまり気を遣わずに大胆に書いた文章。▽宋ソウの謝畳山が「文章軌範」を編集して、古今の文章を放胆文と、小心文とに分類した。

放殺 ホウサツ🔗🔉

【放殺】 ホウサツ 君主を追放したり、殺したりすること。『放弑ホウシ』

放逸 ホウイツ🔗🔉

【放恣】 ホウシ ほしいまま。気まま。『放肆ホウシ・放横ホウオウ・放佚ホウイツ・放逸ホウイツ』「諸侯放恣=諸侯ハ放恣ナリ」〔→孟子

放射 ホウシャ🔗🔉

【放射】 ホウシャ 矢・鉄砲などをはなつ。一点から四方へ放出する。

放逐 ホウチク🔗🔉

【放逐】 ホウチク 追い払う。追放。

放埒 ホウラチ🔗🔉

【放埒】 ホウラツ・ホウラチ〔国〕かって気ままにふるまうこと。また、気ままに道楽にふけること。放蕩ホウトウ。▽「埒」は、馬場の囲い。馬が囲いを飛び越えて馬場の外へ逃げ出すこと。

放流 ホウリュウ🔗🔉

【放流】 ホウリュウ 島流しにする。追放すること。遠島。〔→史記〔国〕河川や海に稚魚などを放すこと。

放浪 ホウロウ🔗🔉

【放浪】 ホウロウ ほうぼうさまよい歩くこと。流浪ルロウ。気ままにする。心のままにふるまう。「放浪形骸之外=形骸ノ外ニ放浪ス」〔→王羲之

放情 ホウジョウ🔗🔉

【放情】 ホウジョウ ほしいまま。気まま。

放散 ホウサン🔗🔉

【放散】 ホウサン 四方にまき散らすこと。また、四方に散ること。発散。わがまま。ほしいまま。

放達 ホウタツ🔗🔉

【放達】 ホウタツ 気ままで物事にこだわらないこと。また、おうようで小事にこだわらないこと。〔→世説

放飯 ホウハン🔗🔉

【放飯】 ホウハン 手についた飯粒を器の中にもどすこと。また、一説に、大口をあけて飯をかきこむこと。

放棄 ホウキ🔗🔉

【放棄】 ホウキ 許して放つ。投げやりにする。捨てておいてかまわない。▽は「抛棄」の書きかえ字。

放辟 ホウヘキ🔗🔉

【放辟】 ホウヘキ わがままかってなこと。

放辟邪侈 ホウヘキジャシ🔗🔉

【放辟邪侈】 ホウヘキジャシ わがままかってで、横道にそれて、おごり高ぶること。「苟無恒心放辟邪侈無不為已=イヤシクモ恒心無ケレバ、放辟邪侈、ナサザル無キノミ」〔→孟子

放歌 ホウカ🔗🔉

【放歌】 ホウカ 大声を張りあげて歌を歌うこと。高歌。『放吟ホウギン・放唱ホウショウ』「白首放歌須縦酒=白首放歌シテ須ラク酒ヲ縦ニスベシ」〔→杜甫

放榜 ホウボウ🔗🔉

【放榜】 ホウボウ 科挙(官吏登用試験)の合格者の姓名を書きつらねて発表すること。

放慢 ホウマン🔗🔉

【放漫】 ホウマン =放慢。気ままなこと。やりっぱなしで締まりがないこと。

放誕 ホウタン🔗🔉

【放誕】 ホウタン かって気まま。でたらめ。

放従 ホウショウ🔗🔉

【放縦】 ホウジュウ・ホウショウ =放従。かってきままにふるまうこと。「放縦是誰之過歟=放縦ナルハコレ誰ガ過チゾヤ」〔→韓愈

放踵 ショウヲハナツ🔗🔉

【放踵】 ホウショウ・ショウヲハナツ〈故事〉かかとをすりへらす。自分を犠牲にして人を愛し、世のために尽くすこと。▽「孟子」尽心篇上に、「墨子兼愛、摩頂放踵、利天下為之=墨子ハ兼愛、頂ヲ摩シ、踵ヲ放ツモ、天下ヲ利セントシテコレヲ為ス」とあることから。

放蕩 ホウトウ🔗🔉

【放蕩】 ホウトウ =放盪。かって気ままなこと。〔国〕酒色・かけ事などにふけって品行がおさまらないこと。

放黜 ホウチュツ🔗🔉

【放黜】 ホウチュツ 罪によって追放する。

放擲 ホウテキ🔗🔉

【放擲】 ホウテキ 投げやりにする。うち捨てる。

放鷹 ホウヨウ🔗🔉

【放鷹】 ホウヨウ 飼いならしたたかを放って小鳥をとること。たか狩り。

放牛于桃林之野 ウシヲトウリンノヤニハナツ🔗🔉

【放牛于桃林之野】 ウシヲトウリンノヤニハナツ〈故事〉戦争に用いた牛を桃林という野原に放つ。戦乱がおさまったことのたとえ。「帰馬于華山之陽、放牛于桃林之野=馬ヲ華山之陽ニ帰シ、牛ヲ桃林之野ニ放ツ」〔→書経

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