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【説】 14画 言部 [四年] 区点=3266 16進=4062 シフトJIS=90E0 《常用音訓》セツ/ゼイ/と…く 《音読み》 セツ/セチ〈shu〉/ゼイ/セツ/セイ〈shu〉/エツ/エチ〈yu〉 《訓読み》 とく/よろこぶ/よろこばしい(よろこばし) 《名付け》 あき・かぬ・かね・こと・つぐ・とき・とく・のぶ・ひさ 《意味》 {動}とく。しこりや難点を、ことばでときあかす。〈類義語〉→釈シャク。「解説」「説明」「説之不以道、不説也=コレヲ説クニ道ヲモッテセザルハ、説バザルナリ」〔→論語{動}とく。結んでしばってあったものを、ときはなす。〈類義語〉→解{名}いわれや理屈をときあかした意見・主張。また、議論や解説をもりこんだ文章。「邪説」「異説」 {動}〔俗〕はなす。また、ものがたる。「説書(講談)」「説白(せりふ)」 {動}とく。相手に説明して自分の意見に従わせる。▽「説得セットク」「説伏セップク」などは、今ではセツと読む。「遊説ユウゼイ」「説大人則藐之=大人ニ説クニハスナハチコレヲ藐ンゼヨ」〔→孟子{動・形}よろこぶ。よろこばしい(ヨロコバシ)。心のしこりがとけてよろこぶ。はればれするさま。〈同義語〉→悦。「喜説キエツ(=喜悦)」「学而時習之、不亦説乎=学ビテ時ニコレヲ習フ、マタ説バシカラズヤ」〔→論語〕 《解字》 会意兼形声。兌タイ・ダは「ハ(ときはなす)+兄(頭の大きい人)」の会意文字で、人の着物をときはなすこと。脱の原字。説は「言+音符兌」で、ことばでしこりをときはなすこと。→兌 《単語家族》 脱(ときはがす)税(収穫物をはがしてとる)などと同系。 《類義》 →釈 《熟語》 →熟語 →下付・中付語 →主要書物

説予 エツヨ🔗🔉

【説予】 エツヨ =悦予。のびのびしてたのしむ。

説卦 セッカ🔗🔉

【説卦】 セッカ「易経」の篇名。十翼の一つで、八卦カについて説明したもの。

説者 ゼイシャ🔗🔉

【説者】 ゼイシャ ある意見をといて勧める人。「説者曰、譲天下於許由、許由不受=説者曰ク、ハ天下ヲ許由ニ譲リシガ、許由受ケズト」〔→史記

説伏 セップク🔗🔉

【説服】 エツプク =悦服。よろこんで服従する。「近者説服、而遠者懐之=近キ者ハ説服シ、遠キ者ハコレヲ懐フ」〔→礼記セップク ときふせる。『説伏セップク』

説法 セッポウ🔗🔉

【説法】 セッポウ 仏や神の教えをとき聞かせる。納得するようによく教えさとす。セッポウ〔俗〕いい方。

説明 セツメイ🔗🔉

【説明】 セツメイ わかりやすくといて述べて、その事がらを明らかにする。

説客 ゼイカク🔗🔉

【説客】 ゼイカク 弁論が得意で、諸侯にその意見をといてまわった人。遊説の士。『説士ゼイシ』〔→史記

説書 セッショ🔗🔉

【説書】 セッショ 官名。天子に儒教の経典を講義する。宋ソウ代に置かれた。芸能の一つ。拍子をとって物語をのべるもの。宋代以後、民間で行われたという。日本の講談に似ている。「評話」とも。

説破 セッパ🔗🔉

【説破】 セッパ じゅうぶんにとく。ときつくす。といて相手のいい分をうち破る。〈類義語〉論破。

説教 セッキョウ🔗🔉

【説教】 セッキョウ 宗教の教理をとく。目上の人が教えさとす。訓戒する。宋ソウ代以後の講談師で、仏教の教えをとく者。

説経 ケイヲトク🔗🔉

【説経】 セツケイ・ケイヲトク 儒教の経典の意義を講義し説明する。セッキョウ 仏教の経文の意義を人々にとき聞かせる。

説陳 セッチン🔗🔉

【説陳】 セッチン 述べならべて説明する。「願欲披心自説陳、君門以九重、道遠河無津=願ハクハ心ヲ披キテミヅカラ説陳セント欲スレド、君門以ニ九重ニシテ、道ハ遠ク河ニ津無シ」〔→曹植

説得 セットク🔗🔉

【説得】 セットク 自分のいい分をといて相手に納得させる。

説道 エツドウ🔗🔉

【説道】 エツドウ =悦道。道理を行うことをよろこぶ。トクナラク・イウナラク いうことには。▽「道」も、いう意。セツドウ 道理をとく。

説辞 セツジ🔗🔉

【説辞】 セツジ 説明のことば。ことばづかい。

説夢 セツム🔗🔉

【説夢】 セツム 夢のことを話す。▽何をいっているかわからないことにたとえることもある。ねごと。夢物語。

説楽 エツラク🔗🔉

【説楽】 エツラク =悦楽。よろこびたのしむ。エツガク =悦楽。音楽をかなでることを楽しむ。

説話 セツワ🔗🔉

【説話】 セツワ はなし。談話。神話・伝説・民話などの総称。中国の通俗文学の一種。唐代末期からはじまり、宋ソウ・元ゲン代にかけて流行した、俗語で書かれた物語。後世の白話小説に大きな影響を与えた。「諢詞コンシ小説」「説渾話セツコンワ」とも。〔俗〕話す。

説論 セツロン🔗🔉

【説論】 セツロン 説明し論ずる。ゼイロン 中国の戦国時代、諸侯に意見をといてまわった人がのべた意見。

説喜 エッキ🔗🔉

【説懌】 エツエキ =悦懌。しこりがほぐれてよろこぶ。▽「懌」は、次々としこりがとれる。『説喜エッキ』

説諭 エツユ🔗🔉

【説諭】 エツユ よろこびたのしむ。セツユ 目上の人が目下の人を教えさとす。

説苑 ゼイエン🔗🔉

【説苑】 ゼイエン〈書物〉二〇巻。漢の劉向リュウキョウ(前77〜前6)の編。成立年代不詳。春秋から漢初にいたる先王・前賢・諸子の逸話を集録して、儒家の思想を強調した書。『新序』と同じくすでにあったものを劉向が校定したらしい。構成は君道・臣術・建本などの二〇編から成り、各篇のはじめに序説があり、そのあとに逸話をのせる。中国では、古くに研究注釈書がなく、むしろ日本において研究され、江戸時代には関嘉の『説苑纂註サンチュウ』、桃井源蔵の『説苑考』(いずれも寛政年間に刊行)などが出されている。

説郛 セップ🔗🔉

【説郛】 セップ〈書物〉一〇〇巻。元ゲン末明ミン初の陶宗儀トウソウギ(?〜1369)の編。一四世紀半ばごろ成立。秦シン代以前より元代までの雑史・随筆・筆記・小説の類から多く抄録して編んだ叢書。現在では見られない珍しい書物を多く含んでいるので、考証の資料として欠くことのできないものである。

説文解字 セツモンカイジ🔗🔉

【説文解字】 セツモンカイジ〈書物〉略して『説文』という。一四編。叙目一編。後漢の許慎キョシンの著。中国で最も古い漢字の解説書。100年のあとがきがあるのでそのころの成立と思われる。漢字の造字法を、(1)象形(日・月など)、(2)指事(上・下など)、(3)会意(信・武など)、(4)形声(江・河など)、(5)転注(人・仁など)、(6)仮借カシャ(音をかりた当て字)の六書に分類した。各字については、「歯とは口の断骨なり。口歯の形に象カタドり、止の声」(形声文字の場合)、「男とは丈夫なり。田に从シタガい、力に从う。男の力を田に用いるをいうなり」(会意の場合)のように、その造字法と意味とを解説する。今日では甲骨文字が発見されたため、許慎の解説にはときに誤りがあることも明らかとなったが、だいたいは妥当なものが多く、またこれなしには甲骨文字・金文を解読する手がかりがえられない。

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