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いう‐ならく【説道】イフ‥🔗🔉

いう‐ならく説道イフ‥ (「言ふ」に助動詞「なり」の付いた「言ふなり」のク語法)言うこと。言うには。三蔵法師伝承徳点「城の東北に聞説イフナラク人有り」

ぜいえん【説苑】‥ヱン🔗🔉

ぜいえん説苑‥ヱン 君主を訓戒するため逸話を列挙した教訓的説話集。君道・臣術・建本・立節・貴徳・復恩など20編。漢の劉向りゅうきょう撰。

ぜい‐かく【説客】🔗🔉

ぜい‐かく説客】 遊説ゆうぜいする弁士。

ぜい‐りん【説林】🔗🔉

ぜい‐りん説林】 (諸説を林のように集める意)多数の学者の論説を収録した書。

せ‐きょう【説経】‥キヤウ🔗🔉

せ‐きょう説経‥キヤウ ⇒せっきょう。枕草子33「そこに―しつ、八講しけり」

せち【説】🔗🔉

せち⇒せつ(説)。栄華物語楚王夢「又或る―には御女の君をなむかの大臣にもとのたまふと聞ゆるは」

せち‐かん【説諫】🔗🔉

せち‐かん説諫】 いましめ。いさめ。御文章「聴聞し候人をば、ことのほか―をくはへ候て」

せつ【説】🔗🔉

せつ】 (慣用音はゼイ) ①とかれた考え。また、それを書いた文章。「新しい―」 ②うわさ。狂言、雪打合「人のいふを、誠か―かと思うたれば、これはをかしい事ぢや」 ③漢文の一体。理義を解釈し、また、自分の意見を述べたもの。韓愈の師説、蘇軾の剛説など。

せついっさい‐うぶ【説一切有部】🔗🔉

せついっさい‐うぶ説一切有部】 〔仏〕(梵語Sarvāsti-vādin)上座部から分かれた部派仏教の一派。カシミール地方およびマトゥラー地方を本拠に勢力を持った。すべての存在するものの構成要素(法)は3世にわたって実在すると説く。有部。

せっ‐かい【説戒】🔗🔉

せっ‐かい説戒】 〔仏〕比丘びく・比丘尼の教団において、月に2回大衆だいしゅに戒の条目を読みあげて、犯した罪を互いに確認し懺悔すること。布薩ふさつ

せっかでん【説卦伝】‥クワ‥🔗🔉

せっかでん説卦伝‥クワ‥ 「十翼」の第8篇の名。八卦爻はっけこうの起こる所と卦象の類推例とを説いたもの。

せつ‐ぎ【説義】🔗🔉

せつ‐ぎ説義】 意義などを明らかにすること。

せっ‐きょう【説教】‥ケウ🔗🔉

せっ‐きょう説教‥ケウ ①宗教の教義・趣旨を説き聞かせること。教理を説いて人を導くこと。「牧師の―」 ②訓戒すること。また、堅苦しい教訓的な話。「先生に―される」 ⇒せっきょう‐げんじぶし【説教源氏節】

せっきょう‐がたり【説経語り】‥キヤウ‥🔗🔉

せっきょう‐がたり説経語り‥キヤウ‥ 説経祭文を語ることを職業とした者。 ⇒せっ‐きょう【説経】

せっきょう‐げんじぶし【説教源氏節】‥ケウ‥🔗🔉

せっきょう‐げんじぶし説教源氏節‥ケウ‥ (→)源氏節に同じ。 ⇒せっ‐きょう【説教】

せっきょう‐さいもん【説経祭文】‥キヤウ‥🔗🔉

せっきょう‐さいもん説経祭文‥キヤウ‥ 説経節が山伏やまぶしの祭文と結びついたもの。近世初頭に流行。 ⇒せっ‐きょう【説経】

せっきょう‐し【説経師】‥キヤウ‥🔗🔉

せっきょう‐し説経師‥キヤウ‥ ①説経を行う人。説経の講師。能因本枕草子説経師は「―は顔よき。ほとつとまもらへたるこそ、説く事の尊さもおぼゆれ」 ②(→)「説経語り」に同じ。 ⇒せっ‐きょう【説経】

せっきょう‐じょうるり【説経浄瑠璃】‥キヤウジヤウ‥🔗🔉

せっきょう‐じょうるり説経浄瑠璃‥キヤウジヤウ‥ (→)説経節に同じ。特に、古浄瑠璃の影響を受けて以後の称。 ⇒せっ‐きょう【説経】

せっきょう‐だゆう【説経太夫】‥キヤウダイフ🔗🔉

せっきょう‐だゆう説経太夫‥キヤウダイフ 説経節を語る太夫。 ⇒せっ‐きょう【説経】

せっきょう‐とき【説経説き】‥キヤウ‥🔗🔉

せっきょう‐とき説経説き‥キヤウ‥ (→)「説経語り」に同じ。醒睡笑「かちんの裃を腰につけ、傘をうちかたげ、懐にささらのやうなる物の見えたるは、疑もなき―なり」 ⇒せっ‐きょう【説経】

せっきょう‐ぶし【説経節】‥キヤウ‥🔗🔉

せっきょう‐ぶし説経節‥キヤウ‥ 中世末から近世に行われた語り物。仏教の説経(説教)から発し、簓ささらや鉦などを伴奏に物語る。大道芸・門付芸として発達。門説経かどせっきょう・歌説経などの形態もあった。江戸期に入り胡弓・三味線をも採り入れ、操り人形芝居とも提携して興行化。全盛期は万治・寛文頃。祭文と説教が結びついた説経祭文の末流が現在に伝わる。説経浄瑠璃。説経。→五説経 ⇒せっ‐きょう【説経】

せつ‐じ【説示】🔗🔉

せつ‐じ説示】 教えや説などを説き示すこと。また、その文。

せつ‐じゅつ【説述】🔗🔉

せつ‐じゅつ説述】 意見や考えを説き述べること。

せっ‐とく【説得】🔗🔉

せっ‐とく説得】 よく話して納得させること。「―力がある」

せっ‐ぱ【説破】🔗🔉

せっ‐ぱ説破】 他の説を言い負かすこと。ときやぶること。ときふせること。論破。

せっぷ【説郛】🔗🔉

せっぷ説郛】 中国の叢書。100巻。元末明初の陶宗儀の編。元代までの経書・諸史・随筆・伝記の類千余種を抜粋して収める。

せっ‐ぷく【説伏】🔗🔉

せっ‐ぷく説伏】 説いて自分の意見に従わせること。

せっ‐ぽう【説法】‥ポフ🔗🔉

せっ‐ぽう説法‥ポフ ①仏法の教えをとききかせること。「釈迦に―」 ②一般に、理屈を説いて聞かせること。意見すること。

せつ‐めい【説明】🔗🔉

せつ‐めい説明】 ①事柄の内容や意味を、よく分かるようにときあかすこと。「事情を―する」 ②(explanation)記述が事実の描写や確認にとどまるのに対して、事物や出来事が「何故かくあるか」の根拠を示すこと。科学的研究では、個別事象を一般法則と初期条件から導き出すこと。 ⇒せつめい‐せきにん【説明責任】 ⇒せつめい‐ぶ【説明部】 ⇒せつめい‐ぶん【説明文】

せつめい‐ぶ【説明部】🔗🔉

せつめい‐ぶ説明部】 文の主語に対して、述語とこれに付属している修飾語とを総括した名称。述部。 ⇒せつ‐めい【説明】

せつめい‐ぶん【説明文】🔗🔉

せつめい‐ぶん説明文】 事柄を説明する文。論理的に言葉を連ね、内容の正確な伝達を目指す文。叙事文・叙景文・抒情文などに対していう。 ⇒せつ‐めい【説明】

せつ‐もん【説文】🔗🔉

せつ‐もん説文】 ①文字の成立と原義とを説明すること。 ②「説文解字」の略称。

せつもんかいじ【説文解字】🔗🔉

せつもんかいじ説文解字】 中国最古の部首別字書。中国文字学の基本的古典。15巻。後漢の許慎撰。西暦100年頃成る。漢字9000字余を540の部首により分類し、六書りくしょの説により字形の成り立ちと、それぞれの漢字本来の意味を解釈した。説文。

せつ‐ゆ【説諭】🔗🔉

せつ‐ゆ説諭】 ときさとすこと。悪いことを改めるよう、言いきかせること。「警官に―される」

せつ‐わ【説話】🔗🔉

せつ‐わ説話】 はなし。ものがたり。特に、神話・伝説・童話などの総称。「仏教―」 ⇒せつわ‐ぶんがく【説話文学】

せつわ‐ぶんがく【説話文学】🔗🔉

せつわ‐ぶんがく説話文学】 神話・伝説・童話などの説話を素材とし、文学的な内容や形態をそなえたものの総称。広義には上代の叙事文学などを含めていうが、多くは説話を蒐集した今昔物語集・宝物集の類や御伽草子のような、平安末期から鎌倉・室町時代に行われた文学をいう。叙事的・伝奇的・教訓的・寓話的・民衆的な要素をもち、個性に乏しく芸術性も低いが、民衆の意見・嗜好・信仰などを端的に示していて、それなりの文学性が認められる。 ⇒せつ‐わ【説話】 ○節を折るせつをおる 節操を屈して人に従う。 ⇒せつ【節】 ○節を全うするせつをまっとうする 節操を守りとおす。 ⇒せつ【節】

とき‐あか・す【説き明かす】🔗🔉

とき‐あか・す説き明かす】 〔他五〕 物事の意味をよく分かるように説明する。「詩の主題を―・す」

とき‐い・ず【説き出づ】‥イヅ🔗🔉

とき‐い・ず説き出づ‥イヅ 〔自下二〕 (→)「ときいだす」に同じ。枕草子33「いかで語り伝ふばかりと―・でたなり」

とき‐いだ・す【説き出す】🔗🔉

とき‐いだ・す説き出す】 〔自五〕 説きはじめる。語りだす。

とき‐おこ・す【説き起こす】🔗🔉

とき‐おこ・す説き起こす】 〔自五〕 説明を始める。「事の由来から―・す」

とき‐おと・す【説き落とす】🔗🔉

とき‐おと・す説き落とす】 〔他五〕 事情をよく説明して承知させる。説得する。

とき‐およ・ぶ【説き及ぶ】🔗🔉

とき‐およ・ぶ説き及ぶ】 〔自五〕 説明が進んでそのことにまでふれる。言及する。

とき‐きか・せる【説き聞かせる】🔗🔉

とき‐きか・せる説き聞かせる】 〔他下一〕[文]とききか・す(下二) 事の道理を言ってきかせる。よくわかるように説明して聞かせる。「諄々じゅんじゅんと―・せる」

とき‐さと・す【説き諭す】🔗🔉

とき‐さと・す説き諭す】 〔他五〕 道理を説明して言いきかせる。説諭せつゆする。

とき‐すす・める【説き勧める】🔗🔉

とき‐すす・める説き勧める】 〔他下一〕[文]ときすす・む(下二) 説いてすすめ誘う。「大学進学を―・める」

とき‐つ・ける【説き付ける】🔗🔉

とき‐つ・ける説き付ける】 〔他下一〕[文]ときつ・く(下二) さまざまに説いて自分の説に従わせる。ときふせる。

とき‐ふ・せる【説き伏せる】🔗🔉

とき‐ふ・せる説き伏せる】 〔他下一〕[文]ときふ・す(下二) 道理を説いて自分の意見に従わせる。説得する。「親を―・せて留学する」

とき‐わ・ける【説き分ける】🔗🔉

とき‐わ・ける説き分ける】 〔他下一〕[文]ときわ・く(下二) 物の道理がわかるように説明する。

と・く【説く】🔗🔉

と・く説く】 (「解く」と同源)〔他五〕 相手を納得させるために、物事の道理・筋道をわかりやすく述べる意。 ①道理をいいさとす。源氏物語「仏のいとうるはしき心にて、―・きおき給へる御法も」。「じゅんじゅんと―・く」 ②解説する。説明する。源氏物語橋姫「年頃学び知り給へる事どもの深き心を―・き聞かせ奉り」。「語義を―・く」

[漢]説🔗🔉

 字形  筆順 〔言部7画/14画/教育/3266・4062〕 [] 字形 〔言部7画/14画〕 〔音〕セツ・エツ(漢) ゼイ(慣) 〔訓〕く [意味] [一]セツ・ゼイ ①とく。ときあかす。意見を述べる。「説明・説得・説教・解説・演説・遊説ゆうぜい・道聴途説」 ②意見。理論。「お説を拝聴する」「論説・学説・高説・地動説」 ③はなし。うわさ。「伝説・小説・風説」 [二]エツよろこぶ。たのしむ。(同)悦。「説楽」「学んで時に之これを習う、亦またよろこばしからずや」〔論語〕 [解字] 形声。「言」+音符「兌」(=するりとぬける。ときほぐす)。言葉を用いて解き明かす意。は異体字。 [下ツキ 異説・一説・演説・憶説・臆説・解説・概説・学説・仮説・逆説・虚説・空説・口説・愚説・言説・巷説・講説・高説・胡説・再説・細説・持説・自説・実説・社説・邪説・小説・詳説・所説・叙説・序説・絮説・新説・図説・性悪説・性善説・総説・俗説・卓説・地動説・椿説・珍説・通説・定説・伝説・天動説・道聴塗説・駁説・秘説・謬説・風説・浮説・仏説・僻説・変説・遊説・力説・略説・流説・縷説・論説 [難読] 説道いうならく

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