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隠🔗⭐🔉
【隠】
14画 阜部 [常用漢字]
区点=1703 16進=3123 シフトJIS=8942
【隱】旧字旧字
17画 阜部
区点=8012 16進=702C シフトJIS=E8AA
《常用音訓》イン/かく…す/かく…れる
《音読み》 イン
/オン
〈y
n・y
n〉
《訓読み》 かくれる(かくる)/かくす/いたむ/よる
《名付け》 やす
《意味》
{動・形}かくれる(カクル)。かくす。外から見えなくなる。また、何かでおおって見えなくする。おおわれて見えないさま。〈対語〉→顕。「隠匿」「隠微」「隠悪而揚善=悪ヲ隠シテ善ヲ揚グ」〔→中庸〕
{動}かくす。人に知れないようにする。秘密にする。「父為子隠=父ハ子ノ為ニ隠ス」〔→論語〕
{動・形}かくれる(カクル)。出世を求めず、人目からかくれる。目だたない所に退いている。「隠民」「隠士」「隠居放言=隠居シテ放ニ言フ」〔→論語〕
{動}いたむ。相手の身により添って考える。親身になって心配する。おしはかる。〈類義語〉→依。「惻隠ソクイン」「王若隠其無罪而就死地、則牛羊何択焉=王モシソノ罪無クシテ死地ニ就クヲ隠マバ、スナハチ牛羊ナンゾ択バン」〔→孟子〕
{名}人知れぬ悩み。その身になってみてわかる苦労。「民隠(人民の苦しみ)」
インタリ・イントシテ{形}おおわれてぼんやりしたさま。なんとなく。▽去声に読む。「隠若白虹起=隠トシテ白虹ノ起ツガゴトシ」〔→李白〕
{形}はででなく、ずっしりと中にこもっているさま。落ち着いているさま。▽去声に読む。〈類義語〉→穏。「隠隠」
{動}よる。よりかかる。また、何かをたよりにする。何かのかげにかくれる。▽去声に読む。〈類義語〉→依イ・→倚イ。「隠几而臥=几ニ隠リテ臥ス」〔→孟子〕
《解字》
会意兼形声。隱の右側の上部は「爪(手)+工印+ヨ(手)」の会意文字で、工形の物を上下の手で、おおいかくすさまをあらわす。隱はそれに心をそえた字を音符とし、阜(壁や、土べい)を加えた字で、壁でかくして見えなくすることをあらわす。隠は工印をはぶいた略字。
《単語家族》
穩オン(=穏。動きをかくす→おだやか)
湮イン(かくす)
殷イン(かくして中にこもる)などと同系。衣(からだをかくすころも)・依は、その語尾が転じたことば。
《類義》
→蔵
《熟語》
→熟語
→下付・中付語
→主要人名

















隠亡 オンボウ🔗⭐🔉
【隠亡】
オンボウ〔国〕火葬場で死体を焼く職業の人。
隠犯 インパン🔗⭐🔉
【隠犯】
インパン 親のあやまちについては、隠しておいていさめず、主君のあやまちについては、あえていさめること。
隠地 インチ🔗⭐🔉
【隠地】
インチ
役所に届けてない田地。脱税の田地。
隠居の地。


隠伏 インプク🔗⭐🔉
【隠伏】
インプク
隠れて身をふせる。隠れている。
本心などを人に知らせないこと。


隠見 インケン🔗⭐🔉
【隠見】
インケン =隠現。あらわれたり、隠れて見えなくなったりすること。見え隠れする。
隠忍 インニン🔗⭐🔉
【隠忍】
インニン 心中に隠してじっとがまんすること。「隠忍自重」
隠居 インキョ🔗⭐🔉
【隠居】
インキョ
俗世をさけて世事から退き、静かに暮らす。また、その人。「隠居放言=隠居シテ放ニ言フ」〔→論語〕
〔国〕旧民法で、戸主がその地位を家督相続人に譲ること。
〔国〕家督を譲り、自分では職業につかないで暮らすこと。また、その人。



隠君 インクン🔗⭐🔉
【隠者】
インジャ 煩わしい俗世間から隠れて静かに暮らしている人。『隠士インシ・隠君インクン』
隠退 インタイ🔗⭐🔉
【隠退】
インタイ 世間の公的な活動をやめて、静かに暮らすこと。
隠度 インタク🔗⭐🔉
【隠度】
インタク 人に知られないように、ひそかにはかりごとをめぐらす。
隠約 インヤク🔗⭐🔉
隠宮 インキュウ🔗⭐🔉
【隠宮】
インキュウ 宮刑のこと。▽宮刑を施したあと、百日間、へやにとじこめておくことから。
隠疾 インシツ🔗⭐🔉
【隠疾】
インシツ 衣服で隠れて人にわからない病気。▽一説に、「隠」も病。
隠匿 イントク🔗⭐🔉
【隠匿】
イントク
=隠慝。人に知られていない悪事。
隠してはいけない物や人をひそかに隠す。


隠秘 インピ🔗⭐🔉
【隠秘】
インピ
人に知られないように秘密にする。秘密。
外にあらわれていず、わかりにくい道理。


隠晦 インカイ🔗⭐🔉
【隠晦】
インカイ
くらい所へ隠れる。
隠れくらます。姿をくらます。


隠密 インミツ🔗⭐🔉
【隠密】
インミツ 隠して秘密にする。内証にする。
オンミツ〔国〕近世の探偵。かくしめつけ。


隠淪 インリン🔗⭐🔉
【隠淪】
インリン
世をさけて静かに暮らしている人。隠士。
仙人センニン。
世に用いられずにおちぶれる。



隠棲 インセイ🔗⭐🔉
【隠棲】
インセイ 煩わしい俗世から隠れて静かに暮らすこと。『隠栖インセイ』
隠微 インビ🔗⭐🔉
【隠微】
インビ
かすかではっきりしない。
微妙ではっきりしない。


隠隠 インイン🔗⭐🔉
【隠隠】
インイン
はでではないが、中に力のこもるさま。
中にこもって見えないさま。糸口だけ見えて、あとはあいまいなさま。
流れ・車・雷などのとどろきひびく音の形容。「新婦車在後、隠隠何甸甸=新婦ノ車ハ後ニ在リ、隠隠トシテナンゾ甸甸タル」〔古楽府〕
ふさぎこんで心配するさま。「隠隠兮其恐人之不当也=隠隠トシテソレ人ノ不当ヲ恐ル」〔→荀子〕




隠語 インゴ🔗⭐🔉
【隠語】
インゴ
人に知られないようにして相談する。
意味をはっきりさせないでおいて、その意味をあてさせることば。なぞ。
〔国〕特定の社会に属する人々の間でだけ通用することば。



隠賑 インシン🔗⭐🔉
【隠賑】
インシン 中にずっしりと、実力や富をかかえている。〈同義語〉殷賑。
隠徳 イントク🔗⭐🔉
【隠徳】
イントク 人に知られない、よい行い。〈同義語〉陰徳。
隠蔵 インゾウ🔗⭐🔉
【隠蔵】
インゾウ
隠れる。
隠して人に知らせない。秘密にする。


隠憫 インビン🔗⭐🔉
【隠憫】
インビン =隠閔。その身になって心配し、あわれむ。
隠黙 インモク🔗⭐🔉
【隠黙】
インモク 目だたない所に退いて黙っている。
隠蔽 インペイ🔗⭐🔉
【隠蔽】
インペイ
おおい隠す。
隠して人に知られないようにする。
おおって隠すためのおおい。



隠謀 インボウ🔗⭐🔉
【隠謀】
インボウ 人に知られないようにひそかにたてるたくらみ。悪だくみ。
隠顕 インケン🔗⭐🔉
【隠顕】
インケン
見えかくれする。隠見。
はっきり見えることと、かくれて見えないこと。
世間に知られていることと、知られていないこと。



隠元 インゲン🔗⭐🔉
【隠元】
インゲン〈人名〉1592〜1673 明ミン代の僧。福州(福建省)の人。隠元は字アザナ。臨済宗の寺、黄檗山オウバクサン万福寺マンプクジに参禅し、住持となった。1654年日本に来て、黄檗山万福寺を建立し、日本黄檗宗の祖となった。隠元禅師。▽いんげん豆は隠元がもたらしたという。
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