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広辞苑の検索結果 (50)

くさ【草】🔗🔉

くさ】 ①木質があまり発達しないで軟らかい茎を有する植物。草本。 ②屋根を葺くのに用いる藁わら・萱かやなど。「―葺きの屋根」 ③まぐさ。かいば。「馬に―をやる」 ④雑草。「―をむしる」 ⑤草屈くさかまりのこと。 ⑥(接頭語的に用いて)本格のものに準ずるもの。「―野球」「―競馬」 ⇒草青む ⇒草茂る ⇒草摘む ⇒草も揺がず ⇒草を打って蛇を驚かす ⇒草を結ぶ

くさ【種】🔗🔉

くさ】 ①(多く、動詞の連用形に付いてグサと濁る)物事を起こすたね。もと。材料。万葉集17「よろづ代の語らひぐさ」。「お笑い―」「質しち―」 ②種類。しな。たぐい。源氏物語紅葉賀「唐土もろこし・高麗こまと尽したる舞ども―多かり」 ③種々。いろいろ。万葉集19「秋の時花―にありと」

くさ【瘡】🔗🔉

くさ(→)「かさ」に同じ。日葡辞書「クサガフキイヅル」

くさ🔗🔉

くさ 〔助詞〕 (間投助詞。福岡県で)さ。「それで―」

○草青むくさあおむ🔗🔉

○草青むくさあおむ 春になって、草が青々と生え出る。〈[季]春〉 ⇒くさ【草】 クザーヌスNicolaus Cusanus】 ドイツの聖職者・哲学者。枢機卿。無限なるものにおいてあらゆる対立するものは一致する(反対の一致)とした。数学や自然科学にも通じ、近世萌芽を示す。著「知ある無知」「カトリック的和合について」など。(1401〜1464) くさ‐あわせ草合‥アハセ 物合せの一種。平安時代、5月5日の節句などに、種々の草を出しあってその優劣を競った遊戯。闘草。草尽し。 く‐さい救済】 〔仏〕(グサイとも)仏・法・僧の三宝に帰依して、すべての苦から救われること。 くさ・い臭い】 〔形〕[文]くさ・し(ク) ①いやなにおいがする。源氏物語帚木「極熱ごくねちの草薬を服して、いと―・きによりてなむ」。「靴下が―・い」 ②疑わしい。あやしい。浄瑠璃、心中二つ腹帯「大方これ―・い者、ぬくぬくと駆落ぢやの」。「あの女のそぶりが―・い」 ③わざとらしくていやみだ。「―・い演技」 ④(接尾語的に) ㋐…のにおいがする。「こげ―・い」 ㋑…のように感じられる。…らしい。「仙人―・い」「バタ―・い」「いんちき―・い」 ㋒いやになる程…だ。「てれ―・い」「面倒―・い」 ⇒臭い飯を食う ⇒臭い物に蠅がたかる ⇒臭いものに蓋をする ⇒臭いもの身知らず ぐ‐さい供祭】 神仏に物を供えて祭ること。また、その供物。古今著聞集11「一の棚にはやうやうの―をいろいろにすゑて、幣一本をはさみ立つ」 ぐさい救済】 (人名) ⇒きゅうせい ぐ‐さい愚妻】 自分の妻の謙称。 ぐ‐ざい具材】 料理の具に用いる食材。 くさ‐いきれ草いきれ】 夏、日光に強く照らされた草の茂みから起こる、むっとする熱気。くさいきり。〈[季]夏〉 くさ‐いち草市】 旧暦7月12日夜から13日朝にかけて、盂蘭盆うらぼんに供える草花や種々の品を売る市。盆市。はないち。〈[季]秋〉。正岡子規、仰臥漫録「―の草の匂ひや広小路」 くさ‐いちご草苺】 バラ科キイチゴ属の木本状多年草。茎は蔓をなして地を這い、軟毛ととげをもつ。春、白色の花を開き、果実は食用。ワセイチゴ。ヤブイチゴ。ナベイチゴ。〈[季]夏〉 くさいちご くさいなき野猪クサヰナキ イノシシの古称。野猪黄。〈倭名類聚鈔18く‐さいにち九斎日】 〔仏〕1年のうち、1・5・9月の各月の前半15日(三斎月)と、毎月の8日・14日・15日・23日・29日・30日の六斎日とを合わせたもの。在家信者が八戒を守り善を修すべき日とする。 く‐さいばんしょ区裁判所】 1947年までの旧制で通常裁判所の最下級。現在の最下級としては簡易裁判所がある。

くさ‐あわせ【草合】‥アハセ🔗🔉

くさ‐あわせ草合‥アハセ 物合せの一種。平安時代、5月5日の節句などに、種々の草を出しあってその優劣を競った遊戯。闘草。草尽し。

く‐さい【救済】🔗🔉

く‐さい救済】 〔仏〕(グサイとも)仏・法・僧の三宝に帰依して、すべての苦から救われること。

くさ・い【臭い】🔗🔉

くさ・い臭い】 〔形〕[文]くさ・し(ク) ①いやなにおいがする。源氏物語帚木「極熱ごくねちの草薬を服して、いと―・きによりてなむ」。「靴下が―・い」 ②疑わしい。あやしい。浄瑠璃、心中二つ腹帯「大方これ―・い者、ぬくぬくと駆落ぢやの」。「あの女のそぶりが―・い」 ③わざとらしくていやみだ。「―・い演技」 ④(接尾語的に) ㋐…のにおいがする。「こげ―・い」 ㋑…のように感じられる。…らしい。「仙人―・い」「バタ―・い」「いんちき―・い」 ㋒いやになる程…だ。「てれ―・い」「面倒―・い」 ⇒臭い飯を食う ⇒臭い物に蠅がたかる ⇒臭いものに蓋をする ⇒臭いもの身知らず

くさ‐いきれ【草いきれ】🔗🔉

くさ‐いきれ草いきれ】 夏、日光に強く照らされた草の茂みから起こる、むっとする熱気。くさいきり。〈[季]夏〉

くさ‐いち【草市】🔗🔉

くさ‐いち草市】 旧暦7月12日夜から13日朝にかけて、盂蘭盆うらぼんに供える草花や種々の品を売る市。盆市。はないち。〈[季]秋〉。正岡子規、仰臥漫録「―の草の匂ひや広小路」

くさ‐いちご【草苺】🔗🔉

くさ‐いちご草苺】 バラ科キイチゴ属の木本状多年草。茎は蔓をなして地を這い、軟毛ととげをもつ。春、白色の花を開き、果実は食用。ワセイチゴ。ヤブイチゴ。ナベイチゴ。〈[季]夏〉 くさいちご

くさいなき【野猪】クサヰナキ🔗🔉

くさいなき野猪クサヰナキ イノシシの古称。野猪黄。〈倭名類聚鈔18

く‐さいにち【九斎日】🔗🔉

く‐さいにち九斎日】 〔仏〕1年のうち、1・5・9月の各月の前半15日(三斎月)と、毎月の8日・14日・15日・23日・29日・30日の六斎日とを合わせたもの。在家信者が八戒を守り善を修すべき日とする。

く‐さいばんしょ【区裁判所】🔗🔉

く‐さいばんしょ区裁判所】 1947年までの旧制で通常裁判所の最下級。現在の最下級としては簡易裁判所がある。 ○臭い飯を食うくさいめしをくう 刑務所で服役する。 ⇒くさ・い【臭い】 ○臭い物に蠅がたかるくさいものにはえがたかる 醜悪なものが類をもって集まるたとえ。 ⇒くさ・い【臭い】 ○臭いものに蓋をするくさいものにふたをする 悪事や醜聞などを、他人に知られないように一時的なてだてで隠す。 ⇒くさ・い【臭い】 ○臭いもの身知らずくさいものみしらず 自分の放つにおいは気にならないように、自分の欠点には気がつかない。 ⇒くさ・い【臭い】

○臭い飯を食うくさいめしをくう🔗🔉

○臭い飯を食うくさいめしをくう 刑務所で服役する。 ⇒くさ・い【臭い】

○臭い物に蠅がたかるくさいものにはえがたかる🔗🔉

○臭い物に蠅がたかるくさいものにはえがたかる 醜悪なものが類をもって集まるたとえ。 ⇒くさ・い【臭い】

○臭いものに蓋をするくさいものにふたをする🔗🔉

○臭いものに蓋をするくさいものにふたをする 悪事や醜聞などを、他人に知られないように一時的なてだてで隠す。 ⇒くさ・い【臭い】

○臭いもの身知らずくさいものみしらず🔗🔉

○臭いもの身知らずくさいものみしらず 自分の放つにおいは気にならないように、自分の欠点には気がつかない。 ⇒くさ・い【臭い】 くさいり‐ずいしょう草入り水晶‥シヤウ (草を含んだように見えるからいう)電気石などの針状結晶を含んだ水晶。 くさ‐いろ草色】 青みがかった緑色。もえぎいろ。 Munsell color system: 5GY5/5 くさ‐うお草魚‥ウヲ クサウオ科の海産の硬骨魚。全長45センチメートル余だが、体は柔軟でこんにゃく状。北日本に多産し、肥料とする。広義にはクサウオ科魚類の総称。 くさ‐うら草占】 路傍の草を結びあわせてそれが解けるか解けないかを見て吉凶を判ずること。草が風になびくさまを見て占うことともいう。 くさえ‐の‐さか孔舎衛坂クサヱ‥ (一説に、「衛」は「衙」の誤りかという)(→)「くさかざか」に同じ。 くさか久坂】 姓氏の一つ。 ⇒くさか‐げんずい【久坂玄瑞】 くさ‐かい草飼い‥カヒ 馬に草を与えること。 ⇒くさかい‐どころ【草飼い所】 くさかい‐どころ草飼い所‥カヒ‥ まぐさを得るための領地。曾我物語8「一所給はりて馬の―をもしたまへ」 ⇒くさ‐かい【草飼い】 くさ‐か・う草飼う‥カフ 〔自五〕 馬・牛などに飼料の草を与える。 くさ‐かき草掻き】 草を掻き除くこと。また、その人・道具。草削り。 くさ‐がき草垣】 草が生い茂って垣のようになったもの。 くさ‐がく・る草隠る】 〔自下二〕 草かげに隠れる。後拾遺和歌集「夏山の木のした水は―・れつつ」 くさ‐がくれ草隠れ】 ①草かげに隠れること。また、その所。 ②草深い田舎の隠れ家。源氏物語蓬生「かかる―に過ぐし給ひける年月のあはれもおろかならず」 くさ‐かげ草陰】 茂った草のかげ。 ⇒くさかげ‐の【草陰の】 くさかげ‐の草陰の】 〔枕〕 「あら」「あの」などの「あ」にかかる。万葉集12「―あらゐの崎の笠島を」 ⇒くさ‐かげ【草陰】 くさ‐かげろう草蜉蝣・草蜻蛉‥カゲロフ アミメカゲロウ目クサカゲロウ科の昆虫の総称。また、その一種。形は小さいトンボのようで弱々しく、緑色。翅は透明、多くの翅脈がある。体長約1センチメートル。成虫も幼虫もアブラムシを食う益虫。成虫は灯火に飛来する。卵には長柄があり、優曇華うどんげという。〈[季]夏〉 くさかげろう クサカゲロウ 撮影:海野和男 くさか‐げんずい久坂玄瑞】 幕末の志士。長州藩士。名は通武、のち義助。号、江月斎。吉田松陰の妹婿。兵学を松陰に、洋学を藩校に学ぶ。尊王攘夷を唱え、1864年(元治1)兵を率いて京都に入り、蛤御門はまぐりごもんの変に会津・薩摩などの兵と戦い負傷、自殺。(1840〜1864) ⇒くさか【久坂】 くさ‐かご草籠】 刈った草を入れる籠。くさかりかご。 くさか‐ざか孔舎衙坂】 生駒山を河内から大和へ越える山道。神武天皇東征の時の古戦場とされ、五瀬命いつせのみことの戦傷の地という。孔舎衛くさえの坂。 くさ‐かす・む草霞む】 〔自四〕 草原がかすんで見える。〈[季]春〉。「―・み水に声なき日ぐれかな」(蕪村) くさ‐かずら草鬘‥カヅラ 蔓草つるくさなどをかずらとすること。また、そのもの。新撰六帖2「うなゐ子が振分け髪の行末によそへてかくる―かな」 くさ‐かたばみ草酢漿】 紋所の名。カタバミの茎と葉をかたどったもの。 くさかべ日下部】 姓氏の一つ。 ⇒くさかべ‐めいかく【日下部鳴鶴】 くさかべ‐の‐おうじ草壁皇子‥ワウ‥ 天武天皇の皇子。日並知皇子ひなみしのみこともいう。文武・元正天皇の父。681年皇太子に立ったが、天武天皇死後は母の持統天皇が継ぎ、皇子はまもなく没。後に岡宮御宇天皇おかのみやにあめのしたしろしめししすめらみことと追尊。(662〜689) くさかべ‐めいかく日下部鳴鶴】 書家。名は東作。東嶼・翠雨とも号す。彦根の人。初め巻菱湖まきりょうこ・貫名ぬきな海屋・褚遂良ちょすいりょうら、のち清の楊守敬の書法を学んだ。その書法は鳴鶴流といわれ、一世を風靡。(1838〜1922) ⇒くさかべ【日下部】 くさ‐がま草鎌】 草刈り鎌。 くさ‐かまり草屈】 くさむらの中にひそみ、敵陣の様子をうかがう者。忍び物見。ふせかまり。くさ。 くさ‐がめ草亀・臭亀】 ①カメの一種。悪臭を出すのが名の由来。背甲は黒から茶色まで種々あるが黒褐色が多く、腹甲は黒。眼の後に黄緑色の斑紋がある。甲羅上面に3本の稜線があり、鱗板間は多く白または黄色の線で区切られている。本州・四国・九州や朝鮮半島・中国に分布。 クサガメ 提供:東京動物園協会 ②カメムシの別称。 くさかや‐ひめ草茅姫】 草をつかさどる女神。平経盛家歌合「秋の野の花に心を染めしより―もあはれとぞ思ふ」 くさか‐やま草香山】 大阪府東大阪市東部、生駒山の西側の部分の称。これを越えて大和と河内とをつなぐ道を直越ただこえの道と呼んだ。(歌枕) くさ‐かり草刈】 草を刈ること。特に、飼料や肥料とするために草を刈りとること。また、その人。〈[季]夏〉。「山で―する」 ⇒くさかり‐うた【草刈唄】 ⇒くさかり‐うま【草刈馬】 ⇒くさかり‐がま【草刈鎌】 ⇒くさかり‐つぼだい【草刈壺鯛】 ⇒くさかり‐ば【草刈場】 ⇒くさかり‐ぶえ【草刈笛】 ⇒くさかり‐わらわ【草刈童】 くさかり‐うた草刈唄】 草刈作業のとき唄われる民謡の総称。「刈干切唄」など。 ⇒くさ‐かり【草刈】 くさかり‐うま草刈馬】 7月7日の朝、真菰まこもや藁わらで作った馬を草刈につれてゆく行事。 ⇒くさ‐かり【草刈】 くさかり‐がま草刈鎌】 草を刈るのに用いる鎌。草鎌。 ⇒くさ‐かり【草刈】 くさかり‐つぼだい草刈壺鯛‥ダヒ カワビシャ科の海産の硬骨魚。ツボダイと俗称。 ⇒くさ‐かり【草刈】 くさかり‐ば草刈場】 ①飼料・肥料などにする草を刈り取るための共有の原野。秣場まぐさば。 ②比喩的に、そこから利益を得ようと多くの人が目をつける場所・集団。 ⇒くさ‐かり【草刈】 くさかり‐ぶえ草刈笛】 草刈童わらわなどが吹く笛。草笛。 ⇒くさ‐かり【草刈】 くさかり‐わらわ草刈童‥ワラハ 草を刈る子ども。 ⇒くさ‐かり【草刈】 くさ‐がれ草枯れ】 秋から冬にかけて草が枯れること。また、その時節。〈[季]冬〉。源氏物語「―のまがきに残るなでしこを別れし秋の形見とぞ見る」 くさ‐かんむり草冠】 漢字の冠かんむりの一つ。「花」「草」などの冠の「艹」の称。字書では「艸」部でひく。草頭そうとう。そうこう。 くさ‐き草木】 草と木。そうもく。 ⇒くさき‐ぞめ【草木染】 ⇒草木にも心を置く ⇒草木も靡く ⇒草木も眠る ⇒草木も揺がぬ くさ‐ぎ臭木】 クマツヅラ科の落葉小高木。山野に多く自生し、高さ約3メートル。葉は大きく、広卵形。茎・葉に悪臭がある。夏、赤色の萼がくと白色の花冠とを有する管状5裂の花を開く。果実は碧色、下部に星状に開いた紅紫色の宿存萼があり、古くから染料に使われた。若葉は食用。臭桐くさぎり。くさぎな。漢名、臭牡丹樹・海州常山。〈[季]秋〉。本草和名「恒山、和名久佐岐」 クサギ(花) 提供:ネイチャー・プロダクション クサギ(実) 提供:ネイチャー・プロダクション ⇒くさぎ‐の‐むし【臭木の虫】 くさき‐ぞめ草木染】 天然の植物染料で染めること。また、それで染めたもの。合成染料によるものと区別するために、染色家の山崎斌あきら(1892〜1972)が昭和初期に命名。 草木染のはがき 撮影:関戸 勇 草木染の和紙 撮影:関戸 勇 ⇒くさ‐き【草木】

くさいり‐ずいしょう【草入り水晶】‥シヤウ🔗🔉

くさいり‐ずいしょう草入り水晶‥シヤウ (草を含んだように見えるからいう)電気石などの針状結晶を含んだ水晶。

くさ‐いろ【草色】🔗🔉

くさ‐いろ草色】 青みがかった緑色。もえぎいろ。 Munsell color system: 5GY5/5

くさ‐うお【草魚】‥ウヲ🔗🔉

くさ‐うお草魚‥ウヲ クサウオ科の海産の硬骨魚。全長45センチメートル余だが、体は柔軟でこんにゃく状。北日本に多産し、肥料とする。広義にはクサウオ科魚類の総称。

くさ‐うら【草占】🔗🔉

くさ‐うら草占】 路傍の草を結びあわせてそれが解けるか解けないかを見て吉凶を判ずること。草が風になびくさまを見て占うことともいう。

くさえ‐の‐さか【孔舎衛坂】クサヱ‥🔗🔉

くさえ‐の‐さか孔舎衛坂クサヱ‥ (一説に、「衛」は「衙」の誤りかという)(→)「くさかざか」に同じ。

くさか【久坂】🔗🔉

くさか久坂】 姓氏の一つ。 ⇒くさか‐げんずい【久坂玄瑞】

くさ‐かい【草飼い】‥カヒ🔗🔉

くさ‐かい草飼い‥カヒ 馬に草を与えること。 ⇒くさかい‐どころ【草飼い所】

くさかい‐どころ【草飼い所】‥カヒ‥🔗🔉

くさかい‐どころ草飼い所‥カヒ‥ まぐさを得るための領地。曾我物語8「一所給はりて馬の―をもしたまへ」 ⇒くさ‐かい【草飼い】

くさ‐か・う【草飼う】‥カフ🔗🔉

くさ‐か・う草飼う‥カフ 〔自五〕 馬・牛などに飼料の草を与える。

くさ‐かき【草掻き】🔗🔉

くさ‐かき草掻き】 草を掻き除くこと。また、その人・道具。草削り。

くさ‐がき【草垣】🔗🔉

くさ‐がき草垣】 草が生い茂って垣のようになったもの。

くさ‐がく・る【草隠る】🔗🔉

くさ‐がく・る草隠る】 〔自下二〕 草かげに隠れる。後拾遺和歌集「夏山の木のした水は―・れつつ」

くさ‐がくれ【草隠れ】🔗🔉

くさ‐がくれ草隠れ】 ①草かげに隠れること。また、その所。 ②草深い田舎の隠れ家。源氏物語蓬生「かかる―に過ぐし給ひける年月のあはれもおろかならず」

くさ‐かげ【草陰】🔗🔉

くさ‐かげ草陰】 茂った草のかげ。 ⇒くさかげ‐の【草陰の】

くさかげ‐の【草陰の】🔗🔉

くさかげ‐の草陰の】 〔枕〕 「あら」「あの」などの「あ」にかかる。万葉集12「―あらゐの崎の笠島を」 ⇒くさ‐かげ【草陰】

くさ‐かげろう【草蜉蝣・草蜻蛉】‥カゲロフ🔗🔉

くさ‐かげろう草蜉蝣・草蜻蛉‥カゲロフ アミメカゲロウ目クサカゲロウ科の昆虫の総称。また、その一種。形は小さいトンボのようで弱々しく、緑色。翅は透明、多くの翅脈がある。体長約1センチメートル。成虫も幼虫もアブラムシを食う益虫。成虫は灯火に飛来する。卵には長柄があり、優曇華うどんげという。〈[季]夏〉 くさかげろう クサカゲロウ 撮影:海野和男

くさか‐げんずい【久坂玄瑞】🔗🔉

くさか‐げんずい久坂玄瑞】 幕末の志士。長州藩士。名は通武、のち義助。号、江月斎。吉田松陰の妹婿。兵学を松陰に、洋学を藩校に学ぶ。尊王攘夷を唱え、1864年(元治1)兵を率いて京都に入り、蛤御門はまぐりごもんの変に会津・薩摩などの兵と戦い負傷、自殺。(1840〜1864) ⇒くさか【久坂】

くさ‐かご【草籠】🔗🔉

くさ‐かご草籠】 刈った草を入れる籠。くさかりかご。

くさか‐ざか【孔舎衙坂】🔗🔉

くさか‐ざか孔舎衙坂】 生駒山を河内から大和へ越える山道。神武天皇東征の時の古戦場とされ、五瀬命いつせのみことの戦傷の地という。孔舎衛くさえの坂。

くさ‐かす・む【草霞む】🔗🔉

くさ‐かす・む草霞む】 〔自四〕 草原がかすんで見える。〈[季]春〉。「―・み水に声なき日ぐれかな」(蕪村)

くさ‐かずら【草鬘】‥カヅラ🔗🔉

くさ‐かずら草鬘‥カヅラ 蔓草つるくさなどをかずらとすること。また、そのもの。新撰六帖2「うなゐ子が振分け髪の行末によそへてかくる―かな」

くさ‐かたばみ【草酢漿】🔗🔉

くさ‐かたばみ草酢漿】 紋所の名。カタバミの茎と葉をかたどったもの。

くさかべ【日下部】🔗🔉

くさかべ日下部】 姓氏の一つ。 ⇒くさかべ‐めいかく【日下部鳴鶴】

くさかべ‐の‐おうじ【草壁皇子】‥ワウ‥🔗🔉

くさかべ‐の‐おうじ草壁皇子‥ワウ‥ 天武天皇の皇子。日並知皇子ひなみしのみこともいう。文武・元正天皇の父。681年皇太子に立ったが、天武天皇死後は母の持統天皇が継ぎ、皇子はまもなく没。後に岡宮御宇天皇おかのみやにあめのしたしろしめししすめらみことと追尊。(662〜689)

くさかべ‐めいかく【日下部鳴鶴】🔗🔉

くさかべ‐めいかく日下部鳴鶴】 書家。名は東作。東嶼・翠雨とも号す。彦根の人。初め巻菱湖まきりょうこ・貫名ぬきな海屋・褚遂良ちょすいりょうら、のち清の楊守敬の書法を学んだ。その書法は鳴鶴流といわれ、一世を風靡。(1838〜1922) ⇒くさかべ【日下部】

くさ‐がま【草鎌】🔗🔉

くさ‐がま草鎌】 草刈り鎌。

くさ‐かまり【草屈】🔗🔉

くさ‐かまり草屈】 くさむらの中にひそみ、敵陣の様子をうかがう者。忍び物見。ふせかまり。くさ。

くさ‐がめ【草亀・臭亀】🔗🔉

くさ‐がめ草亀・臭亀】 ①カメの一種。悪臭を出すのが名の由来。背甲は黒から茶色まで種々あるが黒褐色が多く、腹甲は黒。眼の後に黄緑色の斑紋がある。甲羅上面に3本の稜線があり、鱗板間は多く白または黄色の線で区切られている。本州・四国・九州や朝鮮半島・中国に分布。 クサガメ 提供:東京動物園協会 ②カメムシの別称。

くさかや‐ひめ【草茅姫】🔗🔉

くさかや‐ひめ草茅姫】 草をつかさどる女神。平経盛家歌合「秋の野の花に心を染めしより―もあはれとぞ思ふ」

くさか‐やま【草香山】🔗🔉

くさか‐やま草香山】 大阪府東大阪市東部、生駒山の西側の部分の称。これを越えて大和と河内とをつなぐ道を直越ただこえの道と呼んだ。(歌枕)

くさかり‐うた【草刈唄】🔗🔉

くさかり‐うた草刈唄】 草刈作業のとき唄われる民謡の総称。「刈干切唄」など。 ⇒くさ‐かり【草刈】

大辞林の検索結果 (98)

くさ【草】🔗🔉

くさ 【草】 ■一■ [2] (名) (1)植物の中で,木部があまり発達せず,地上の部分が柔らかいもの。冬になると枯れるものが多い。草本。 →木 (2)屋根を葺(フ)く,藁(ワラ)や茅(カヤ)。「―で葺いた屋根」 (3)まぐさ。かいば。「牛つなぎて―など飼はするこそいとにくけれ/枕草子 177」 (4)(草の中に伏せて敵をうかがうところから)忍びの者。しのび。草屈(クサカマ)り。 ■二■ (接頭) 名詞に付いて,本格的ではないもの,見かけは似ているが実質は異なっているもの,などの意を表す。「―野球」「―競馬」「―かげろう」

くさ【種】🔗🔉

くさ 【種】 ■一■ [2] (名) (1)(「草」とも書く)何かを生ずる原因・材料。たね。多く「ぐさ」と濁り,複合語として用いる。「質―」「語り―」「お笑い―」 (2)種類。たぐい。「唐土・高麗と尽したる舞ども―多かり/源氏(紅葉賀)」 ■二■ (接尾) 助数詞。物の種類を数えるのに用いる。「三―ある中に,梅花ははなやかに今めかしう/源氏(梅枝)」

くさ【瘡】🔗🔉

くさ [2] 【瘡】 (1)皮膚にできるできもの・湿疹などの総称。 (2)赤ん坊の頭などにできる湿疹。

くさ-あわせ【草合(わ)せ】🔗🔉

くさ-あわせ ―アハセ [3] 【草合(わ)せ】 物合わせの一。平安以降,五月五日の節句などに,いろいろの草を出し合ってその優劣を競った遊び。中国の闘草をまねたもの。草尽くし。

く-さい【救済】🔗🔉

く-さい 【救済】 〔仏〕 仏の教えによって,苦しみから救いだすこと。

クサイxi; Ξ・ξ🔗🔉

クサイ [2] xi; Ξ・ξ ⇒クシー

くさ・い【臭い】🔗🔉

くさ・い 【臭い】 ■一■ [2] (形)[文]ク くさ・し 〔動詞「腐(クサ)る」と同源〕 (1)いやなにおいがする。「―・いどぶ川」「取り捨つるわざも知らねば,―・き香世界にみち満ちて/方丈記」 (2)疑わしい様子である。あやしい。うさんくさい。「犯行現場から急ぎ足で立ち去った男が―・い」 ■二■ (接尾) 〔形容詞型活用 ([文]ク くさ・し)〕 体言およびそれに準ずるものに付く。 (1)そのようなにおいがする意を表す。「汗―・い」「ガス―・い」「こげ―・い」 (2)いかにもそのように感じられる,そのような傾向を帯びている意を表す。「いんちき―・い説明」「素人―・い」「抹香(マツコウ)―・い」 (3)(形容動詞の語幹に付いて)その語の意味を強めるはたらきをする。「面倒―・い」「ばか―・い」 [派生] ――が・る(動ラ五[四])――さ(名)――み(名)

くさ-いきれ【草いきれ】🔗🔉

くさ-いきれ [3] 【草いきれ】 夏の強い日ざしをうけて,草むらから立ちのぼる,むっとする熱気。[季]夏。

くさ-いち【草市】🔗🔉

くさ-いち [2][3] 【草市】 盂蘭盆会(ウラボンエ)に供える草花や飾り物・細工物などを売る市。盆の市。盆市。花市。[季]秋。《―や人まばらなる宵の雨/正岡子規》

くさ-いちご【草苺】🔗🔉

くさ-いちご [3] 【草苺】 バラ科の小低木。藪などに生える。茎は短いとげを散生し,三〜五個の小葉からなる葉を互生。春,枝先に白色の五弁花をつける。果実は赤く熟し食べられる。ワセイチゴ。ナベイチゴ。[季]夏。

く-さいにち【九斎日】🔗🔉

く-さいにち [2] 【九斎日】 三斎月と六斎日とを合わせていう語。一・五・九月の全部の日,およびそれ以外の月の八・一四・一五・二三・二九・三〇日。在家の者が,おこないをつつしむべき日とされる。

くさいり-ずいしょう【草入り水晶】🔗🔉

くさいり-ずいしょう ―ズイシヤウ [5] 【草入り水晶】 内部に金紅石・電気石・緑泥石・緑簾石・赤鉄鉱などの結晶を含み,草を含んでいるように見える水晶。

くさ-いろ【草色】🔗🔉

くさ-いろ [0] 【草色】 草の葉の色。青みがかった緑色。また,緑色系統の色を広くいう。くさばいろ。

くさ-うお【草魚】🔗🔉

くさ-うお ―ウヲ [2] 【草魚】 カサゴ目の海魚。全長50センチメートルに達する。体形は細長くて側扁する。頭はやや大きく,背びれ・尻びれは尾びれに連なり,胸びれは幅が広く,腹びれは吸盤状。体色は淡灰色で,暗青色斑が散在する。皮膚はぶよぶよして,食用にしない。本州以北の沿岸の海底に分布。カンテンウオ。 〔ソウギョは別の魚〕

くさえ-の-さか【孔舎衛坂】🔗🔉

くさえ-の-さか クサ― 【孔舎衛坂】 大阪府東大阪市,生駒山地を奈良県へ越える古道の坂。神武天皇東征のとき,兄五瀬命(イツツセノミコト)が流れ矢で負傷したという地。孔舎衙坂(クサカザカ)。

くさ-えんじゅ【草槐】🔗🔉

くさ-えんじゅンジユ 【草槐】 植物クララの別名。

くさか【久坂】🔗🔉

くさか 【久坂】 姓氏の一。

くさか-げんずい【久坂玄瑞】🔗🔉

くさか-げんずい 【久坂玄瑞】 (1840-1864) 幕末の長州藩士。名は通武。通称,義助。吉田松陰の妹婿。松下村塾に学ぶ。藩論を公武合体から尊攘論に統一。イギリス公使館焼き打ち,下関外国船砲撃事件に加わる。禁門の変を指導して負傷,自殺した。

くさか【日下】🔗🔉

くさか 【日下】 姓氏の一。

くさか-せいけつ【日下世傑】🔗🔉

くさか-せいけつ 【日下世傑】 (1712-1752) 江戸中期の漢詩人。河内の人。名は文雄。号は生駒山人。生駒山の近くに住み詩をよくして,竜草廬と親交があった。著「生駒山人詩集」

くさ-かき【草掻き】🔗🔉

くさ-かき [3][0][4] 【草掻き】 「草削り」に同じ。

くさ-がき【草垣】🔗🔉

くさ-がき [2] 【草垣】 生い茂って垣のようになった草。

くさ-がくれ【草隠れ】🔗🔉

くさ-がくれ 【草隠れ】 (1)草の中に隠れること。また,その草の中。「―にてかはづ鳴くなり/永久百首」 (2)草深い人里離れた所。「かかる―に過ぐし給ひける年月の/源氏(蓬生)」

くさ-かげ【草陰】🔗🔉

くさ-かげ [0][3] 【草陰】 生い茂った草の陰。

くさかげ-の【草陰の】🔗🔉

くさかげ-の 【草陰の】 (枕詞) 地名「荒藺(アライ)」「安努(アノ)」にかかる。かかり方未詳。草深い意で実景によってかかるとも,草陰の畦(アゼ)の意で,「あぜ」の古語「あ」にかかるともいう。「―安努な行かむと墾(ハ)りし道/万葉 3447」

くさ-かげろう【草蜻蛉】🔗🔉

くさ-かげろう ―カゲロフ [4][3] 【草蜻蛉】 クサカゲロウ科の昆虫。体長約10ミリメートルで,前ばねの長さ15ミリメートル内外。体は緑色で細く,弱々しい。はねは軟らかく透明で,縦脈は緑色。卵には糸状の長い柄がつき,俗にウドンゲと呼ぶ。幼虫・成虫ともアブラムシなどの小昆虫を捕食する。[季]秋。《―吹かれ曲りし翅のまゝ/中村草田男》

くさ-かご【草籠】🔗🔉

くさ-かご [2] 【草籠】 刈り取った草を入れる籠。草刈り籠。

くさか-ざか【孔舎衙坂】🔗🔉

くさか-ざか 【孔舎衙坂】 ⇒孔舎衛坂(クサエノサカ)

くさ-かたばみ【草酸漿】🔗🔉

くさ-かたばみ [3] 【草酸漿】 家紋の一。カタバミの茎と葉をかたどったもの。

くさかべ【日下部】🔗🔉

くさかべ 【日下部】 姓氏の一。

くさかべ-いそうじ【日下部伊三次】🔗🔉

くさかべ-いそうじ ―イサウジ 【日下部伊三次】 (1814-1858) 幕末期の志士。薩摩藩士。1858年,攘夷勅諚の写しを江戸の水戸屋敷に伝達。安政の大獄で牢死。

くさかべ-めいかく【日下部鳴鶴】🔗🔉

くさかべ-めいかく 【日下部鳴鶴】 (1838-1922) 書家。彦根の人。本名,東作。字(アザナ)は子暘。野鶴とも号す。清の楊守敬に啓発されて漢・六朝書道の書法を研究。特に漢隷は一世を風靡(フウビ)し,多くの門下生を輩出。

くさかべ-の-おうじ【草壁皇子】🔗🔉

くさかべ-の-おうじ ―ワウジ 【草壁皇子】 (662-689) 天武天皇の皇子。母はのちの持統天皇。文武天皇・元正天皇の父。壬申(ジンシン)の乱で父に従い,皇太子となったが早世。

くさ-かまり【草屈り】🔗🔉

くさ-かまり 【草屈り】 〔草かげにひそんで敵状を探る者の意〕 「伏(フ)せかまり」に同じ。

くさ-がめ【草亀・臭亀】🔗🔉

くさ-がめ [3][0] 【草亀・臭亀】 (1)カメの一種。甲長12〜25センチメートルで,背甲は暗褐色。四肢の付け根にある腺から臭液を出す。子はゼニガメと呼ばれる。本州以南と朝鮮・台湾・中国に分布。 (2)カメムシの異名。

くさかや-ひめ【草茅姫】🔗🔉

くさかや-ひめ 【草茅姫】 草花の祖。草をつかさどる女神。「―もあはれとぞ思ふ/経盛家歌合」

くさか-やま【草香山】🔗🔉

くさか-やま 【草香山】 大阪府東大阪市東部,生駒(イコマ)山の西側一帯をいう。昔,大和と河内とを結ぶ,直越(タダコエ)の道が通じていた。

くさ-かり【草刈(り)】🔗🔉

くさ-かり [3][4] 【草刈(り)】 家畜の飼料や肥料にするために草を刈ること。また,草を刈る人。[季]夏。

くさかり-うた【草刈り唄】🔗🔉

くさかり-うた [4] 【草刈り唄】 民謡分類上の名称。仕事唄の一。野山への行き帰りや草刈りの手を休めた折に唄ったもの。所在を知らせるための唄なので,声を長くのばして唄うものが多い。

くさかり-うま【草刈(り)馬】🔗🔉

くさかり-うま [4] 【草刈(り)馬】 (1)真菰(マコモ)や藁(ワラ)で作った馬。七夕の日に飾り,農馬の安全を祈る。 (2)草刈りなどに用いる駄馬。

くさかり-がま【草刈り鎌】🔗🔉

くさかり-がま [4][5] 【草刈り鎌】 草を刈るかま。くさがま。

くさかり-つぼだい【草刈壺鯛】🔗🔉

くさかり-つぼだい ―ダヒ [5] 【草刈壺鯛】 スズキ目の海魚。全長約40センチメートル。体は褐色で側扁し,長楕円形。吻(フン)がとがり,うろこは粗雑で,背びれ・尻びれに強大なとげがある。食用。北太平洋中部に分布。

くさ-がれ【草枯れ】🔗🔉

くさ-がれ [0] 【草枯れ】 冬になって,野山や庭の草が枯れること。[季]冬。

くさ-かんむり【草冠】🔗🔉

くさ-かんむり [3] 【草冠】 漢字の冠の一。「草」「菜」「蒼」などの「」。そうこう。 〔常用漢字・人名用漢字では「」(三画),そのほかの漢字では「」(四画)も用いられる。なお,漢和辞典では一般に「艸」(六画)部に配列される〕

くさ-き【草木】🔗🔉

くさ-き [2] 【草木】 草と木。そうもく。

くさき-ぞめ【草木染(め)】🔗🔉

くさき-ぞめ [0] 【草木染(め)】 植物の根・皮・葉・実などから採った色素を用いて染めること。また,染めたもの。 〔小説家山崎斌(アキラ)(1892-1972)が命名〕

くさ-ぎ【臭木】🔗🔉

くさ-ぎ [0] 【臭木】 クマツヅラ科の落葉小高木。山野に多い。高さ約3メートル。全体に臭気がある。葉は大きく広卵形。八月頃,枝頂に白花を多数つける。果実は球形で濃青色,果実の下に赤紫色の萼が星形に残る。果実を染料に,若葉を食用にする。クサギリ。 〔「臭木の花」「臭木の実」は [季]秋〕 臭木 [図]

くさぎ-かめむし【臭木椿象】🔗🔉

くさぎ-かめむし [5] 【臭木椿象】 カメムシの一種。体長約16ミリメートル。体は黒褐色の地に黄褐色の斑紋がある。サクラ・モモ・クサギなどについて果実から汁を吸う。不快な臭気を発する。九州以北の各地と東アジアに分布。

くさぎ-の-むし【臭木の虫】🔗🔉

くさぎ-の-むし [0] 【臭木の虫】 クサギの幹につくカミキリムシなどの幼虫。子供の疳(カン)の薬とした。

くさき-ダム【草木―】🔗🔉

くさき-ダム 【草木―】 群馬県勢多郡東村,利根川支流の渡良瀬川にある灌漑・上水用などの多目的ダム。重力式で,堤高140メートル。1976年(昭和51)完成。

くさ-きょうちくとう【草夾竹桃】🔗🔉

くさ-きょうちくとう ―ケフチクタウ [0] 【草夾竹桃】 ハナシノブ科の多年草。北アメリカ原産。茎は直立し,高さ1メートル内外。夏,茎頂に円錐花序をたて赤紫色・白色などの花を多数つける。切り花・花壇に利用。花魁草(オイランソウ)。フロックス。

くさ-きり【草切り】🔗🔉

くさ-きり [4][3] 【草切り】 (1)まぐさを切る道具。おしきり。 (2)はじめて田畑を開いた者。

くさ-きり【草螽🔗🔉

くさ-きり [0] 【草螽】 キリギリス科の昆虫。頭からはねの先まで約45ミリメートルで,全身緑色の個体と褐色の個体がある。頭頂は丸みをおび,触角は糸状。秋,草原でジーと鳴く。本州以南,東南アジアにかけて分布。

くさ-ぎり【臭桐】🔗🔉

くさ-ぎり [2] 【臭桐】 クサギの別名。

くさ-ぎ・る【耘る】🔗🔉

くさ-ぎ・る 【耘る】 (動ラ四) 〔「くさきる」とも〕 雑草を取る。[日葡]

く-さく【句作】🔗🔉

く-さく [0] 【句作】 (名)スル 連歌・俳句を作ること。

くさ-くさ🔗🔉

くさ-くさ [2][1] (副)スル 気持ちがふさがって憂鬱なさま。気の晴れないさま。くしゃくしゃ。「気が―する」

くさ-ぐさ【種種】🔗🔉

くさ-ぐさ [2][0] 【種種】 物事の種類や品数などの多いこと。いろいろ。さまざま。「―の品」「やかましい名を―作り設けて/夜明け前(藤村)」

くさぐさ-の-うた【種種の歌】🔗🔉

くさぐさ-の-うた [2] 【種種の歌】 和歌集部立ての一である雑歌(ゾウカ)の別名。賀茂真淵の「万葉考」における用語。

くさ-くだもの【草果物】🔗🔉

くさ-くだもの 【草果物】 (木にできる果物に対して)草の実で食用となるもの。イチゴ・ウリの類。[和名抄]

くさ-ぐも【草蜘蛛】🔗🔉

くさ-ぐも [0] 【草蜘蛛】 タナグモ科のクモ。体長約15ミリメートル。黄褐色の地に褐色のすじがあり毛深い。低木などに漏斗(ロウト)状住居をもった棚状の網を張り,虫を捕らえる。日本各地の平地や山地に分布。

くさ-ぐら【草鞍】🔗🔉

くさ-ぐら 【草鞍】 雑役馬につける粗製の鞍。山形(ヤマガタ)を藁(ワラ)などで作り簡素な居木(イギ)に結いつけた鞍。多く,耕作などに用いる。雑鞍(ゾウグラ)。「―置きたる馬追うて/盛衰記 19」

くさ-けいば【草競馬】🔗🔉

くさ-けいば [3] 【草競馬】 公認の競馬に対して,農村や田舎町などで行われる小規模な競馬。

くさ-けずり【草削り】🔗🔉

くさ-けずり ―ケヅリ [3] 【草削り】 草刈りや土寄せに用いる農具。ワの字形などをした刃物に長柄をつけたもの。草掻き。万能(マンノウ)。 草削り [図]

くさ-ごえ【草肥】🔗🔉

くさ-ごえ [0] 【草肥】 植物の茎や葉を田畑にすきこんだ肥料。緑肥(リヨクヒ)。

くさ-ごろも【草衣】🔗🔉

くさ-ごろも 【草衣】 (1)草で編んだり織ったりして作った粗末な着物。 (2)草の汁を摺(ス)りつけて色・模様をつけた着物。「いにしへを,何としのぶの―/謡曲・野宮」

くさ・し【臭し】🔗🔉

くさ・し 【臭し】 (形ク) ⇒くさい

くさ-しおう【草雌黄】🔗🔉

くさ-しおう ―シワウ [3] 【草雌黄】 ⇒ガンボージ

くさ-しぎ【草鷸】🔗🔉

くさ-しぎ [3] 【草鷸】 チドリ目シギ科の鳥。全長24センチメートル内外で,背面は暗灰褐色,腹面は白。群をつくらず沼地や湿地にすむ。ユーラシア北部で繁殖し,冬は南に移る。日本には主に旅鳥として渡来するが,越冬するものもある。

くさ-じし【草鹿】🔗🔉

くさ-じし [2] 【草鹿】 鹿をかたどった弓の的。板で形を作り,牛の革をはって中に綿をつめ,横木につるしたもの。鎌倉時代より,歩射(ブシヤ)の練習に用いられた。 草鹿 [図]

くさ-しばい【草芝居】🔗🔉

くさ-しばい ―シバ [3] 【草芝居】 農村や地方の町などで演じられる素人(シロウト)芝居,または田舎回りの芝居。田舎芝居。地芝居(ジシバイ)。地狂言。

くさ-じらみ【草虱】🔗🔉

くさ-じらみ [3] 【草虱】 「藪虱(ヤブジラミ)」に同じ。[季]秋。

くさ・す【腐す】🔗🔉

くさ・す [0][2] 【腐す】 (動サ五[四]) (1)悪意をもって他を悪く言う。こきおろす。けなす。「他人の仕事を―・す」 (2)「くさらす」に同じ。「気ヲ―・ス/日葡」 [可能] くさせる

くさすぎ-かずら【草杉蔓】🔗🔉

くさすぎ-かずら ―カヅラ [5] 【草杉蔓】 ユリ科のつる性多年草。海岸の砂地に生える。茎は長さ1.5メートルに達し,線形の葉状枝を数個ずつ束生する。葉は鱗片状に退化。夏,淡黄色の小花をつけ,白色の果実を結ぶ。肥厚した根は,砂糖漬けにして食用とし,また漢方で天門冬(テンモンドウ)と呼んで鎮咳・利尿などの薬にする。 草杉蔓 [図]

くさ-ずみ【臭墨】🔗🔉

くさ-ずみ [2] 【臭墨】 悪いにおいのする粗悪な墨。

くさ-ずもう【草相撲】🔗🔉

くさ-ずもう ―ズマフ [3] 【草相撲】 素人(シロウト)が祭礼などの折に行う相撲。野相撲。[季]秋。

くさ-ずり【草摺】🔗🔉

くさ-ずり [0][4] 【草摺】 (1)草の葉や花をすりつけて衣服を染めること。また,その衣服。 (2)鎧(ヨロイ)の衡胴(カブキドウ)から垂らし,下腹部・大腿部を保護するもの。足さばきをよくするため,数か所縦割りにしてある。下散(ゲサン)。こしよろい。 →大鎧

くさずり-なが【草摺長】🔗🔉

くさずり-なが 【草摺長】 (形動ナリ) 草摺を長く垂らして着ているさま。「黒革威の鎧の大荒目にかねまぜたるを―にきなして/平家 2」

くさずり-びき【草摺引き】🔗🔉

くさずり-びき 【草摺引き】 曾我五郎と朝比奈が鎧(ヨロイ)の草摺を引き合って力比べをした故事。浄瑠璃・歌舞伎・歌謡などに取り入れられ,特に歌舞伎舞踊は一系統をなしてしばしば上演される。

くさせんり【草千里】🔗🔉

くさせんり 【草千里】 阿蘇火山中央火口丘にある,烏帽子(エボシ)岳北斜面の火口跡。皿状の地形全体が草原をなす。草千里ヶ浜。

くさ-ぞうし【草双紙】🔗🔉

くさ-ぞうし ―ザウシ [3] 【草双紙】 江戸中期から明治の初めにかけて作られた挿絵主体の仮名書きの読み物。子供向けの絵解き本に始まり,次第に大人向きのものになり,浄瑠璃の素材や遊里に題材を取り,洒落・滑稽を交えるものが出た。のち教訓物・敵討物が流行した。絵双紙。表紙の色や装丁によって,赤本・黒本・青本・黄表紙・合巻(ゴウカン)などに区別されるが,特に合巻のみをさす場合がある。

くさ-そてつ【草蘇鉄】🔗🔉

くさ-そてつ [3] 【草蘇鉄】 オシダ科の夏緑性シダ植物。山中に群生する。長さ約70センチメートルの二回羽状葉が束生し,秋,葉の中心から胞子葉が出る。若葉をコゴミと呼び,食用にする。コゴミ。ガンソク。ニワソテツ。 草蘇鉄 [図]

くさ-だ【草田】🔗🔉

くさ-だ 【草田】 (1)雑草の茂った田。 (2)イネの生い茂った田。「露落つる―の穂さきうちなびき/夫木 12」

くさ-だい【草代】🔗🔉

くさ-だい 【草代】 (1)「草役米(クサヤクマイ)」のこと。 (2)他村の者にその土地の草を刈らせる代償として受け取る米や銭。

くさたお【草田男】🔗🔉

くさたお クサタヲ 【草田男】 ⇒中村(ナカムラ)草田男

くさ-だか【草高】🔗🔉

くさ-だか 【草高】 近世,領内の土地から産出する米の収穫総高。 →現石(ゲンコク)

くさ-たけ【草丈】🔗🔉

くさ-たけ [2][0] 【草丈】 イネやムギ,また草などの高さ。

くさ-だち【草質】🔗🔉

くさ-だち 【草質】 本草学で,草の性質をもつ植物の称。 →草本(ソウホン)

くさ-たばね【草束】🔗🔉

くさ-たばね 【草束】 (1)油けも髪飾りもない女性の束ね髪。多く,喪中に結う。「仕合な娵(ヨメ)はくるくる―/柳多留 67」 (2)簡素に結った島田髷(マゲ)。江戸後期,京都祇園で流行。

くさ【草】(和英)🔗🔉

くさ【草】 grass;→英和 a herb (有用の);→英和 a weed (雑草).→英和 〜のはえた grassy.→英和 〜を取る weed.〜の根を分けて捜す leave no stone unturned.

くさい【臭い】(和英)🔗🔉

くさい【臭い】 (1)〔形〕foul-[bad-]smelling;stinking;→英和 〔動〕stink;→英和 smell.→英和 (2) (be) suspicious(-looking).→英和 〜物に蓋(ふた)をする hush up.

くさいきれ【草いきれ】(和英)🔗🔉

くさいきれ【草いきれ】 fumes of grass.

くさいろ【草色(の)】(和英)🔗🔉

くさいろ【草色(の)】 green.→英和

くさかり【草刈】(和英)🔗🔉

くさかり【草刈】 mowing.草刈がま(機) a sickle (a mowing machine).→英和

くさき【草木】(和英)🔗🔉

くさき【草木】 plants;vegetation.→英和

くさくさ(和英)🔗🔉

くさくさ 〜する feel depressed;be in the blues.

くさけいば【草競馬】(和英)🔗🔉

くさけいば【草競馬】 a local horse race.

くさす【腐す】(和英)🔗🔉

くさす【腐す】 speak ill of.

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