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広辞苑の検索結果 (24)
げん‐ち【玄地】🔗⭐🔉
げん‐ち【玄地】
はるかな土地。奥深い土地。
げん‐ち【言質】🔗⭐🔉
げん‐ち【言質】
後日の証拠となる(約束の)ことば。ことばじち。「げんしつ」「げんしち」は、誤読による慣用読み。「―を取る」
げん‐ち【現地】🔗⭐🔉
げん‐ち【現地】
①現在いる土地。
②ある事が現に行われている土地。現場。「―に出向く」「―報告」
⇒げんち‐こよう【現地雇用】
⇒げんち‐じかん【現地時間】
⇒げんち‐ほうじん【現地法人】
⇒げんち‐ほご【現地保護】
ゲンチアナ【Gentiana ラテン】🔗⭐🔉
ゲンチアナ【Gentiana ラテン】
リンドウ科リンドウ属植物(その学名)。また、特にその一種でヨーロッパ中南部の亜高山帯に自生する薬用植物。高さ数十センチメートル。花は黄色。根茎は苦く、そのエキスをゲンチアン‐ビターと呼んで健胃剤とする。
○言近くして意遠しげんちかくしていとおし🔗⭐🔉
○言近くして意遠しげんちかくしていとおし
言葉は卑近であるが、意味は深遠である。
⇒げん【言】
けん‐ちく【建築】
(architecture)(江戸末期に造った訳語)家屋・ビルなどの建造物を造ること。普請ふしん。作事さくじ。「木造―」
⇒けんちく‐か【建築家】
⇒けんちく‐がく【建築学】
⇒けんちく‐かくにん【建築確認】
⇒けんちく‐きじゅん‐ほう【建築基準法】
⇒けんちく‐きょうてい【建築協定】
⇒けんちく‐し【建築士】
⇒けんちく‐しゅじ【建築主事】
⇒けんちく‐ぶつ【建築物】
⇒けんちく‐めんせき【建築面積】
けんちく‐か【建築家】
建築物の設計・監理を職業とする人。
⇒けん‐ちく【建築】
けんちく‐がく【建築学】
建築に関する学問の総称。計画・意匠などのデザイン的分野と構造・材料などの技術的・工学的分野とを含む。
⇒けん‐ちく【建築】
けんちく‐かくにん【建築確認】
建築物の設計内容が法令の規定に適合していることを工事に着手する前に建築主事が審査・確認すること。
⇒けん‐ちく【建築】
けんちく‐きじゅん‐ほう【建築基準法】‥ハフ
建築物の敷地・構造・設備・用途などに関して規定した法律。1950年制定。旧制の市街地建築物法。
⇒けん‐ちく【建築】
けんちく‐きょうてい【建築協定】‥ケフ‥
市町村の区域の一部について、関係権利者が合意のもとに建築物の敷地・構造・用途・形態・意匠などについて定める協定。
⇒けん‐ちく【建築】
けんちく‐し【建築士】
建築士法所定の国家試験により免許を受け、設計・工事監理などの業務を行う技術者。国土交通大臣の免許を受ける一級建築士と、都道府県知事の免許を受ける二級建築士・木造建築士がある。
⇒けん‐ちく【建築】
けんちく‐しゅじ【建築主事】
建築物の設計内容が法令の規定に適合していることを確認する業務を行う者。都道府県や特定市町村に置かれる。
⇒けん‐ちく【建築】
けんちく‐ぶつ【建築物】
建築された物体。家屋・倉庫・門などの建物のこと。法律上は土地に定着する工作物のうち、屋根と柱または壁を有するもの、これに付属する門・塀など、および建築設備をいう。
⇒けん‐ちく【建築】
けんちく‐めんせき【建築面積】
建築物の外壁、またはこれに代わる柱の中心線で囲まれた部分の水平投影面積。→建坪
⇒けん‐ちく【建築】
げんち‐こよう【現地雇用】
企業が国外の投資先の企業や在外支社・事業所で労働者を雇用すること。
⇒げん‐ち【現地】
けんち‐ざお【検地竿】‥ザヲ
(→)間竿けんざおに同じ。
⇒けん‐ち【検地】
けん‐ちじ【県知事】
県の首長。→都道府県知事
げんち‐じかん【現地時間】
この場所とは別の、話題となっている土地での時刻。
⇒げん‐ち【現地】
けんち‐ちょう【検地帳】‥チヤウ
近世、幕府・大名が領地郷村の検地の結果を1村ごとにまとめて記録した土地台帳。領主と村が1冊ずつ保管した。水帳みずちょう。
⇒けん‐ち【検地】
けん‐ちつ【巻帙】
書籍を覆い包む巻と帙。転じて、書籍。また、その巻数。かんちつ。
げんち‐ほうじん【現地法人】‥ハフ‥
企業の多国籍化や外国への直接投資に伴って、進出先の国の法律に基づいて設立される会社法人。
⇒げん‐ち【現地】
げんち‐ほご【現地保護】
外国に住む居留民が、その国の内乱などの危険に瀕する場合、本国政府が居留民を責任を以てその地において保護すること。
⇒げん‐ち【現地】
けん‐ちゃ【献茶】
神仏に茶を献ずること。また、その茶。
げん‐ちゃり【原ちゃり】
(「ちゃり」は「ちゃりんこ」の略。多く片仮名で書く)原動機付自転車をいう俗語。
けん‐ちゃん【巻繊】
⇒けんちん
けん‐ちゅう【検注】
中世、国司・荘園領主・在地領主などが、その所領の年貢などの徴収の基準を定めるために行なった、田畑の面積や耕作状況などの土地調査。古代の検田、近世の検地にあたる。
⇒けんちゅう‐ちょう【検注帳】
けん‐ちゅう【繭紬・絹紬】‥チウ
経緯たてよこに柞蚕糸さくさんしを用いて織った織物。淡褐色を帯びて節がある。中国山東省で多く産出。
げんちゅう【元中】
南北朝時代の南朝、後亀山ごかめやま天皇朝の年号。甲子革令により、弘和4年4月28日(1384年5月18日)改元。南北両朝合一により、元中9年閏10月5日(1392年11月19日)を以て廃され、年号は北朝の明徳に統一。
げん‐ちゅう【原虫】
(→)原生動物に同じ。
げん‐ちゅう【原注・原註】
原本に最初からつけてあった注。
げん‐ちゅう【厳誅】
重い刑罰に処すること。
げんちゅうしゅうい【源註拾遺】‥シフヰ
源氏物語の注釈書。契沖著。8巻。注釈部は1696年(元禄9)成る。「湖月抄」などの旧注の誤りを訂正、自説を述べる。
けんちゅう‐ちょう【検注帳】‥チヤウ
中世の土地台帳。検注の結果を記して領主に差し出す書類。検注目録。検田帳。丸帳。馬上帳。
⇒けん‐ちゅう【検注】
けん‐ちょ【顕著】
いちじるしいこと。きわだって目につくこと。「増加の傾向が―になる」
げん‐ちょ【玄猪】
①亥いの子の祝のこと。また、祝に食べる餅。〈[季]冬〉
②花器の一種。亥の子の祝に餅を備える三方に模したといわれ、丸形で銅または鉄製。主に池坊流で使用。
げん‐ちょ【原著】
翻訳や改作のもとになっている著作。原作。
けん‐ちょう【見丁】‥チヤウ
御修法みしほの時、花香・乳木にゅうもくを取り出す役の僧。
けんちょう【建長】‥チヤウ
[後漢書]鎌倉中期、後深草天皇朝の年号。宝治3年3月18日(1249年5月2日)改元、建長8年10月5日(1256年10月24日)康元に改元。
⇒けんちょう‐じ【建長寺】
⇒けんちょうじ‐ぶね【建長寺船】
けん‐ちょう【県庁】‥チヤウ
県知事を長とし、県の事務を処理する役所。
けん‐ちょう【堅調】‥テウ
相場が上昇傾向にあること。↔軟調
けん‐ちょう【権寵】
君寵があつく権勢のあること。
けん‐ちょう【褰帳】‥チヤウ
即位礼・朝賀の時、高御座たかみくらの御帳みちょうをかかげること。また、その役に当たる人(内親王・女王)。とばりあげ。
げん‐ちょう【幻聴】‥チヤウ
外界からの刺激がないのに、何か音が聞こえるように感ずること。
げん‐ちょう【玄鳥】‥テウ
ツバメの異称。
げんちょう【玄朝】‥テウ
平安中期の絵仏師。元興寺の住僧。源朝とも。生没年未詳。作品は現存しない。
げん‐ちょう【原腸】‥チヤウ
〔生〕発生中の動物胚の表層の一部が内部に陥入して作る腔壁で、将来消化管の主部を形成する部分。原腸腔の開口が原口。
⇒げんちょう‐はい【原腸胚】
けんちょう‐ぎ【検潮儀】‥テウ‥
潮汐による海面の昇降を測定する機械。海岸の検潮所に設置され、テレメーター型が多く用いられる。
けんちょう‐じ【建長寺】‥チヤウ‥
鎌倉市山ノ内にある臨済宗建長寺派の本山。山号は巨福山。建長元年(1249)北条時頼が蘭渓道隆を開山として創建。鎌倉五山の第一。創建以来、数度の火災に見舞われたが、江戸時代に再建されて今日に至る。
建長寺(山門)
撮影:関戸 勇
⇒けんちょう【建長】
けんちょうじ‐ぶね【建長寺船】‥チヤウ‥
鎌倉末期、炎上した建長寺の再建費用を得るために1325年(正中2)から翌年にかけて元に派遣した幕府公認の貿易船。建長寺造営料唐船。
⇒けんちょう【建長】
けんちょう‐しゃ【健聴者】‥チヤウ‥
聾唖ろうあ者に対し、聴覚の正常な者。
げんちょう‐はい【原腸胚】‥チヤウ‥
(→)嚢胚のうはいに同じ。
⇒げん‐ちょう【原腸】
げんちょうひし【元朝秘史】‥テウ‥
モンゴル帝国の太祖・太宗二朝の実録。太宗時代の編。編者不明。原本は伝わらないが、明の洪武初年の漢訳およびモンゴル語を漢字で音写したものがあり貴重。正続12巻。那珂なか通世の「成吉思汗ジンギスかん実録」はその邦訳。
げん‐ちょく【厳飭】
きびしくいましめること。
けん‐ちん【巻繊・巻煎】
(チンは唐音。ケンチェン・ケンチャンとも)禅僧が中国から伝えた普茶料理の一つ。
①黒大豆のもやしをごま油で炒いり、湯葉で巻いて煮びたしにしたもの。
②大根・牛蒡ごぼう・人参・椎茸しいたけなどを繊切せんぎりにして油で炒り、くずした豆腐を加え湯葉などで巻き、油で揚げたもの。
③「けんちんじる」の略。
⇒けんちん‐じる【巻繊汁】
けんちん‐じる【巻繊汁】
くずした豆腐と繊切にした野菜を油で炒いためたものを実としたすまし汁。けんちん。
⇒けん‐ちん【巻繊・巻煎】
けん‐つい【鉗鎚】
(「鉗」はやっとこ、「鎚」はかなづちの意)仏教で、師僧が弟子を厳しく鍛錬すること。
けんつう
毛髪の少ないこと。東海道中膝栗毛2「この客人、―にて、みな付け髪なれば」
げん‐つき【原付】
原動機付自転車の略。
けんつき‐でっぽう【剣付鉄砲】‥パウ
小銃の先に剣をつけたもの。銃槍。
けん‐つく【剣突】
荒々しく叱りつけること。荒い小言。「―を食らわす」
けん‐づけ【権付】
権勢で押し通すこと。けんぺいずく。
けん‐づもり【間積り】
土地の間数を測定すること。面積の測量。浄瑠璃、傾城反魂香「―知行高、刹那に相済み申すべし」
けん‐てい【兼程】
1日の間に2日分の道のりを行くこと。また、その道のり。
けん‐てい【検定】
①一定の基準に照らして検査し、合格・不合格・価値・資格などを決定すること。
②検定試験の略。
③〔数〕(→)「仮説の検定」に同じ。
⇒けんてい‐きょうかしょ【検定教科書】
⇒けんてい‐しけん【検定試験】
けん‐てい【献呈】
物をさしあげること。献進。進呈。「著書を―する」
けん‐てい【献替】
⇒けんたい
けん‐てい【賢弟】
①かしこい弟。「愚兄―」
②相手の弟、年下の男子を敬って呼ぶ語。
けん‐てい【懸蹄】
偶蹄ぐうてい類の四肢で、ほとんど地に触れない2個の蹄ひづめ、すなわち第2指と第5指をいう。
げん‐てい【元帝】
①前漢、10代の皇帝。劉奭りゅうせき。(在位前49〜前33)(前75〜前33)
②三国、魏の5代皇帝。曹奐そうかん。(在位260〜265)(245〜302)
③東晋、初代の皇帝。司馬睿しばえい。中宗。西晋の滅亡した翌年、建業にあって東晋を建てた。(在位317〜322)(276〜322)
④南朝、梁の3代皇帝。蕭繹しょうえき。(在位552〜554)(508〜554)
げん‐てい【限定】
①事物の範囲や数量などを限り定めること。「資格を―する」「―出版」
②(determination)思考の対象の性質・限界をはっきり定めること。
㋐論理学では、概念に属性を付加してあいまいさを取り除くこと。すなわち、内包を広くし外延を狭くすること。規定。制限。↔概括。
㋑スピノザでは、無限の実在が分化して多様な有限の事物になって現れることを論理的な限定になぞらえ「すべての限定は否定である」という。
⇒げんてい‐し【限定詞】
⇒げんてい‐しょうにん【限定承認】
⇒げんてい‐せきにん‐のうりょく【限定責任能力】
⇒げんてい‐せんそう【限定戦争】
⇒げんてい‐そうぞく【限定相続】
⇒げんてい‐ばん【限定版】
⇒げんてい‐ようほう【限定用法】
げん‐てい【舷梯】
船舶の外側、舷門部に備える乗下船用の可動式または固定式の階段。船梯子。タラップ。
けんてい‐きょうかしょ【検定教科書】‥ケウクワ‥
文部(科学)省の検定に合格した教科書。
⇒けん‐てい【検定】
げんてい‐し【限定詞】
名詞の前に付けて、その名詞概念の該当する範囲を限定する語。冠詞・数量詞・指示形容詞・所有格名詞など。
⇒げん‐てい【限定】
けんてい‐しけん【検定試験】
特定の資格を与えるべきか否かを検定するため行う試験。
⇒けん‐てい【検定】
げんてい‐しょうにん【限定承認】
相続人が相続によって得た財産の限度において、被相続人の債務・遺贈を弁済すべきことを留保して行う相続の承認。↔単純承認。
⇒げん‐てい【限定】
げんてい‐せきにん‐のうりょく【限定責任能力】
刑法上、責任能力が制限されている状態をいう。完全責任能力と責任無能力の中間。心神耗弱こうじゃくの場合がこれにあたり、心神耗弱者は刑が減軽される。
⇒げん‐てい【限定】
げんてい‐せんそう【限定戦争】‥サウ
(limited war)限定された対外政策の目的のもとに、使用兵器およびその使用方法、戦闘の地理的範囲などに一定の制約を設けて行われる戦争。制限戦争。局地戦争。
⇒げん‐てい【限定】
げんてい‐そうぞく【限定相続】‥サウ‥
限定承認による相続。
⇒げん‐てい【限定】
げんてい‐ちょう【見丁帳】‥チヤウ
(「見」は「現」に同じ)律令制で、毎年作製した現在の課役負担者の名簿。
げんてい‐ばん【限定版】
部数を限って出版する図書。限定本。
⇒げん‐てい【限定】
げんてい‐ようほう【限定用法】‥ハフ
〔言〕(restrictive use)形容詞の用法の一つ。名詞が表す事物の範囲をさらに限定する用法。「赤い花」で、形容詞「赤い」が名詞「花」の表す範囲を狭める機能をもつ類。↔叙述用法
⇒げん‐てい【限定】
けん‐てき【涓滴】
(「涓」も、しずくの意)
①水のしたたり。しずく。「―岩を穿うがつ」
②微小なもののたとえ。
けん‐てき【硯滴】
硯すずりにしたたらす水のしずく。硯の水。
けん‐てつ【賢哲】
①賢人と哲人。
②かしこくさといこと。賢明で道理をわきまえた人。
げん‐てつ【原綴】
原語のつづり。げんてい。
けん‐てん【圏点】
文章中の妙所・要点などを示すため文字の傍につけるしるし。°・
など。
けん‐でん【喧伝】
世間に言いはやし伝えること。「世に―される」
けん‐でん【検田】
平安時代、田地に対する課税のために国司が行なった土地調査。田の地積・品等・耕作者などを調査し、検田帳を作成した。
⇒けんでん‐し【検田使】
けん‐でん【硯田・研田】
文筆家などが生活のために文を草するのに用いる硯すずりを、耕作する田にたとえていう語。「筆耕―」
げん‐てん【玄天】
(「玄」は黒、五行説では北にあてる)北方の天。また広く、天。
げん‐てん【原典】
よりどころとなる、もとの書物。
⇒げんてん‐ひはん【原典批判】
げん‐てん【原点】
①根源の地点。基準になる点。「―に立ち戻って考え直す」
②〔数〕(origin)座標を定める際の基準となる点。
③〔地〕日本における測地の基準点。東京都港区の元東京天文台内にあり、その位置は北緯35度39分29秒1572、東経139度44分28秒8759。経緯度原点。測地原点。
④マージャンで、勝負の基準とする点数。
げん‐てん【減点】
点数を減らすこと。また、減らした点。「―方式」
げん‐でん【限田】
個人所有の田地を制限すること。漢の武帝のとき董仲舒とうちゅうじょが提唱、前漢末の哀帝のとき身分によって土地と奴婢の所有を制限した。宋の仁宗も不輸租田の増大を防止するために採用したが、いずれも実効がなかった。
けんでん‐き【検電器・験電器】
物体の帯電の有無およびその程度を調べる装置。箔検電器・金箔検電器の類。
けんでん‐し【検田使】
平安時代、不輸租の荘園が増加したのでこれを調査し取り締まるため、臨時に中央から諸国に、また国司から国内に派遣された使い。
⇒けん‐でん【検田】
げん‐てんしょう【元典章】‥シヤウ
元代の法律書。正確には大元聖政国朝典章。詔令・聖政・朝綱・台綱および六部に分ける。
げんてん‐ひはん【原典批判】
(→)本文ほんもん批判に同じ。
⇒げん‐てん【原典】
ケント【Kent】
①イギリス、イングランド南東端の州。
②ケント紙の略。
⇒ケント‐し【ケント紙】
けんど【犍度】
〔仏〕(梵語 skandhaka の音写)部類別に集めたものの意で、篇・品・章・聚と意訳される。特に律蔵文献において、教団運営規則の集成を犍度部と称する。
けん‐ど【権度】
①はかりとものさし。
②のり。規則。
③つりあい。権衡。
けん‐ど【譴怒】
とがめおこること。譴責。
げん‐と【玄兎】
[謝荘、月賦]月の異称。
げんと【玄
】
漢の武帝の時、朝鮮に置かれた4郡の一つ。現在の咸鏡道方面。漢の国力の衰退に伴い西方へ移り、4世紀高句麗の所有に帰した。
げん‐ど【限度】
それ以上には出られない区切り。限った程度。かぎり。限界。「預金高を―に融資する」
げん‐ど【原土】
土壌試験検定用、陶磁器原料などにするために採集したままの、未処理の土。
けん‐とう【見当】‥タウ
①めあて。大体の方向。「―をつける」「西はこの―にある」
②見込み。予想。和英語林集成初版「ケントウガハズレタ」。「―がつく」
③大体の数量を示す語。…ぐらい。…前後。「10人―」
④銃砲の照星しょうせい。〈書言字考節用集〉
⑤版画や印刷などで、刷る紙の位置をきめるための目印。
⇒けんとう‐しき【見当識】
⇒けんとう‐ちがい【見当違い】
⇒けんとう‐はずれ【見当外れ】
けん‐とう【剣頭】
三鈷柄さんこづかの剣の形状に似た兜かぶとの前立まえだて。
けん‐とう【拳闘】
ボクシングの訳語。「―家」
けん‐とう【軒灯】
軒のきにかかげる灯火。
けん‐とう【健闘】
よくがんばってたたかうこと。屈せずに努力すること。「―を祈る」
けん‐とう【喧鬧・諠鬧】‥タウ
さわがしいこと。熱鬧。喧噪。
けん‐とう【圏套】‥タウ
①鳥獣を捕らえるわな。
②なわばりのうち。勢力範囲。
けん‐とう【検討】‥タウ
調べたずねること。詳しく調べ当否を考えること。「―を加える」
けん‐とう【献灯】
社寺・神仏に灯明とうみょうを奉納すること。また、その灯明。
けん‐とう【遣唐】‥タウ
中国(唐)につかわすこと。
⇒けんとう‐し【遣唐使】
⇒けんとうし‐せん【遣唐使船】
けん‐とう【賢答】‥タフ
①賢明な答え。
②相手の答えの尊敬語。
けん‐どう【見道】‥ダウ
仏道修行の階梯である三道の一つ。初めて聖者の仲間に入り、無漏の智慧によって四諦したいを観察する位。
けん‐どう【県道】‥ダウ
県で管理する道。→都道府県道
けん‐どう【剣道】‥ダウ
剣術の明治以後の呼称。面・籠手こて・胴・垂たれの防具を身につけ、竹刀しないを用いる。また、剣術をもって心身の鍛錬をすること。
けん‐どう【乾道】‥ダウ
(「乾」は天の意)至剛・至健の道。天の道。君主の道。↔坤道こんどう
けん‐どう【萱堂】‥ダウ
[詩経衛風、伯兮「焉いずくにか諼草けんそうを得て、言われ之を背に樹うえん」](諼は萱で忘草、背は北堂で母の起居する所)母の雅称。北堂。
けん‐どう【権道】‥ダウ
(「権」は仮の意)手段は正しくないが、目的は正道に合すること。目的を達するために執る臨機応変の処置。方便。
げん‐とう【幻灯】
(magic lanternの訳語)ガラス板に描いた絵や陽画フィルムあるいは絵画・写真・実物などに強い光をあて、その透過光または反射光を凸レンズによって拡大映写すること、また、その装置。うつし絵。北原白秋、思ひ出「ほの青き―の雪の夜景に」
⇒げんとう‐き【幻灯機】
げん‐とう【玄冬】
(古くはケントウ。「玄」は黒、五行説では冬にあてる)冬の異称。〈[季]冬〉。平家物語灌頂「―素雪のさむき夜は褄を重ねて」
げん‐とう【原頭】
原はらのほとり。はら。「五丈―」
げん‐とう【現当】‥タウ
〔仏〕(ゲトウとも。「当」は当来の意)現在と未来。この世と後の世。現世と来世。現未。保元物語「―二世の御祈念ありしに」
げん‐とう【舷灯】
船舶が両舷に掲げる航海灯。右舷は緑灯、左舷は紅灯。
げん‐とう【舷頭】
舟ばた。舟べり。
げん‐とう【減等】
等級をさげること。
げん‐とう【厳冬】
冬の寒さがきびしい頃。〈[季]冬〉。「―期」
げん‐どう【玄同】
[老子第56章]自分の才知を包みかくし、俗人との差別を立てないこと。和光同塵。
げん‐どう【言動】
発言と行動。言行。「―を慎む」
げん‐どう【原動】
運動・活動を起こすもと。
⇒げんどう‐き【原動機】
⇒げんどうきつき‐じてんしゃ【原動機付自転車】
⇒げんどう‐りょく【原動力】
げんとう‐き【幻灯機】
幻灯を映写する装置。→スライド‐プロジェクター
⇒げん‐とう【幻灯】
げんどう‐き【原動機】
火力・水力・電力などのエネルギーを機械的エネルギーに変換する装置の総称。熱機関・水力機関・電動機・風力機など。
⇒げん‐どう【原動】
げんどうきつき‐じてんしゃ【原動機付自転車】
総排気量50ミリリットル以下のエンジンを備えた小型二輪車。原付き。
⇒げん‐どう【原動】
けんとう‐けい【検糖計】‥タウ‥
糖の濃度を測定する器械。比重計と、偏光計で比旋光度を計測するものとがある。砂糖計。サッカリメーター。
けんとう‐し【遣唐使】‥タウ‥
国際情勢や大陸文化を学ぶために、十数回にわたって日本から唐へ派遣された公式使節。大使・副使らふつう五、六百人が数隻の船に分乗して、2、3年がかりで往復した。630年犬上御田鍬いぬかみのみたすきが派遣されたのが最初。唐末の戦乱のため、894年(寛平6)菅原道真の提議により廃止。入唐にっとう使。
→資料:『遣唐使廃止奏状』
⇒けん‐とう【遣唐】
けんとう‐しき【見当識】‥タウ‥
〔心〕(orientation)時間や場所など今自分がおかれている現実をきちんと把握すること。見当感。指南力。
⇒けん‐とう【見当】
けんどう‐しき【献堂式】‥ダウ‥
(dedication)キリスト教で、新築の教会堂を聖別する儀式。
けんとうし‐せん【遣唐使船】‥タウ‥
遣唐使の乗る船。7世紀には2、3隻、8〜9世紀には4隻で船団を編成。遣唐船。
⇒けん‐とう【遣唐】
けんとう‐ちがい【見当違い】‥タウチガヒ
見当を誤ること。見込み違い。
⇒けん‐とう【見当】
けんとう‐はずれ【見当外れ】‥タウハヅレ
見当と違うこと。見込みと異なること。「まるで―なことを言う」「―の結果に終わった」
⇒けん‐とう【見当】
げんどうほうげん【玄同放言】‥ハウ‥
随筆。3巻6冊。滝沢馬琴著。1818〜20年(文政1〜3)刊。読書の際、その書物から抄録し、自説を述べたもの。
けんとう‐りゅう【堅頭竜】
(pachicephalosaurs)恐竜の一群。パキケファロサウルスが代表的。分厚い頭骨をもつため、頭突き恐竜とも呼ばれた。分類上は堅頭竜亜目(または下目)を構成する。
げんどう‐りょく【原動力】
活動を起こす根源となる力。「会社再建の―」
⇒げん‐どう【原動】
けん‐とく【見得】
①〔仏〕真理に対する正しい見解を得ること。
②理解し会得えとくすること。至花道「有主・無主の変り目を―すべし」
③(→)見徳けんとくに同じ。
けん‐とく【見徳】
①(→)富籤とみくじのこと。
②前兆。縁起。莫切自根金生木きるなのねからかねのなるき「―の悪い夢をいくらも買い」
③(→)賢徳けんとく2に同じ。
⇒けんとく‐うり【見徳売】
けんとく【建徳】
[文選]南北朝時代の南朝、長慶ちょうけい天皇朝の年号。正平25年7月24日(1370年8月16日)改元、建徳3年4月(1372年5月)文中に改元。
けん‐とく【倹徳】
身をつつましく保つ徳。質素・倹約にすること。
けん‐とく【乾徳】
(「乾」は天の意)
①天の徳。天子の徳。聖徳。↔坤徳こんとく。
②進んでやまないりっぱな精神。
けん‐とく【賢徳】
①かしこく徳あること。
②(「見徳」とも書く)狂言面。視線がはずれ、歯をあらわにした異様な相で、牛・馬・犬・茸の精などに用いる。
賢徳
賢徳
撮影:神田佳明(所蔵:山本東次郎家)
けん‐とく【謙徳】
へりくだってたかぶらない徳。謙譲の美徳。三宅青軒、鉄扇「―を守りて敢て高ぶらず」
⇒けんとく‐こう【謙徳公】
げん‐とく【元徳】
〔哲〕(→)枢要徳すうようとくに同じ。
げんとく【元徳】
[周易正義]鎌倉末期、後醍醐天皇朝の年号。嘉暦4年8月29日(1329年9月22日)改元、元徳3年8月9日(1331年9月11日)元弘に改元。光厳天皇朝では、元徳4年4月28日(1332年5月23日)まで用い、正慶に改元した。
げん‐とく【玄徳】
深遠な徳。玄妙な徳。
げん‐とく【験得・験徳】
加持・祈祷などにより霊験を得ること。大鏡良相「千手陀羅尼の―かうぶり給へる人なり」
けんとく‐うり【見徳売】
富籤を売ること。また、その人。
⇒けん‐とく【見徳】
けんとく‐こう【謙徳公】
藤原伊尹これまさの諡号しごう。
⇒けん‐とく【謙徳】
ケント‐し【ケント紙】
(イギリスのケント地方で作られた画用紙から)もと白色リンネル・木綿ぼろなどを原料とした手漉てすきによる紙。現在は化学パルプで製した紙質の固い上質紙をいう。製図用紙・カレンダー・名刺などに使用。ケント。
⇒ケント【Kent】
げん‐と‐して【厳として・儼として】
おごそかに。犯しがたく。動かしがたく。「―動じない」「事実は―存在する」
けんど‐じゅうらい【捲土重来】‥ヂユウ‥
⇒けんどちょうらい
けんど‐ちょうらい【捲土重来】
[杜牧、烏江亭に題する詩「土を巻き重ねて来ればいまだ知る可からず」](「捲」は「巻」に同じ。「巻土」は土煙をまきあげること。勢いの盛んなさま)一度敗れたものが、再び勢いをもりかえしてくること。けんどじゅうらい。「―を期する」
けん‐とづか【間斗束】
〔建〕組物と組物との間においた斗束。
げん‐ととく【源都督】
源経信つねのぶの異称。大宰権帥(唐名、都督)に任命されたからいう。
ケンドルー【John Cowdery Kendrew】
イギリスの化学者。X線回折法により、ミオグロビンの立体構造を決定。ノーベル賞。(1917〜1997)
けん‐とん【犬豚】
犬と豚。また比喩的に、凡庸な人。
けん‐どん【絹緞】
良質の柞蚕糸さくさんしを経緯たてよこに使って、地合を絹紬けんちゅうより密に織った紋織物。
けん‐どん【慳貪】
①物を惜しみむさぼること。けちで欲ばりなこと。今昔物語集3「―の心深くして…物を悋おしむこと限り無し」
②なさけ心のないこと。むごいこと。また、愛想がないこと。邪慳。梅暦「―にふくれて言ふに」
③(「倹飩」とも書く)江戸時代、蕎麦そば・饂飩うどん・飯・酒などを売る時、1杯ずつ盛切りにしたもの。根無草「酒五升と―十人前と」
④慳貪箱の略。
⑤慳貪女郎の略。
⇒けんどん‐うどん【慳貪饂飩】
⇒けんどん‐くずれ【慳貪頽れ】
⇒けんどん‐ざけ【慳貪酒】
⇒けんどん‐じょろう【慳貪女郎】
⇒けんどん‐そば【慳貪蕎麦】
⇒けんどん‐ばこ【慳貪箱】
⇒けんどん‐ぶね【慳貪船】
⇒けんどん‐や【慳貪屋】
けんどん‐うどん【慳貪饂飩】
1杯ずつ盛切りにして売るうどん。けんどん。
⇒けん‐どん【慳貪】
けんどん‐くずれ【慳貪頽れ】‥クヅレ
慳貪な行為のために家運の傾くこと。
⇒けん‐どん【慳貪】
けんどん‐ざけ【慳貪酒】
1杯ずつ盛切りにして売る酒。けんどん。
⇒けん‐どん【慳貪】
けんどん‐じょろう【慳貪女郎】‥ヂヨラウ
江戸の下等な遊女。けんどん。
⇒けん‐どん【慳貪】
けんどん‐そば【慳貪蕎麦】
大きな平椀に1杯ずつ盛って売る蕎麦。けんどん。
⇒けん‐どん【慳貪】
けんどん‐ばこ【慳貪箱】
慳貪蕎麦そばなどを入れて持ち運ぶ出前用の箱。上下・左右に溝があって、蓋または戸をはめはずしできるようにしたもの。一般にその様式の箱にいう。けんどん。
⇒けん‐どん【慳貪】
けんどん‐ぶね【慳貪船】
盛切りの飯・饂飩うどん・蕎麦そばなどを売る船。一説に、慳貪女郎を乗せた船。
⇒けん‐どん【慳貪】
けんどん‐や【慳貪屋】
蕎麦そば・饂飩うどん・酒などを一椀ずつ椀に盛切りにして売る店。一膳飯屋。浄瑠璃、生玉心中「裏屋・背戸屋・―、三界かけ取りに歩く」
⇒けん‐どん【慳貪】
げんな【元和】‥ワ
(ゲンワとも)(唐の11代皇帝憲宗の年号を採用したもの)江戸前期、後水尾天皇朝の年号。慶長20年7月13日(1615年9月5日)改元、元和10年2月30日(1624年4月17日)寛永に改元。
⇒げんな‐えんぶ【元和偃武】
⇒げんな‐こうかいしょ【元和航海書】
⇒げんな‐だいじゅんきょう【元和大殉教】
⇒げんな‐ちょくはん‐ぼん【元和勅版本】
けん‐ない【圏内】
ある範囲の内。「入選―にある」「通勤―」↔圏外
けん‐ない【権内】
権限の内。↔権外
げんない【源内】
⇒ひらがげんない(平賀源内)。
⇒げんない‐ぐし【源内櫛】
⇒げんない‐やき【源内焼】
けんないき【建内記】
室町中期の公卿万里小路までのこうじ時房(1394〜1457)の日記。1414年(応永21)から55年(康正1)に及ぶが、欠脱もある。当時の経済・社会事象を詳述する好史料。建聖院内府記。けんだいき。
げんない‐ぐし【源内櫛】
背みねを銀で飾った伽羅きゃらの櫛。平賀源内の造りはじめたものという。
⇒げんない【源内】
げんない‐やき【源内焼】
(平賀源内が始めたとされることから)(→)志度焼しどやきの異称。
⇒げんない【源内】
げんな‐えんぶ【元和偃武】‥ワ‥
元和元年の大坂夏の陣を最後に、戦乱がやんで太平になったこと。
⇒げんな【元和】
げん‐なおし【験直し】‥ナホシ
①えんぎなおし。
②(→)「まんなおし(間直)」2に同じ。
けん‐なく【見惑】‥ワク
〔仏〕
⇒けんわく
げんな‐こうかいしょ【元和航海書】‥ワカウ‥
航海術書。池田好運著。元和4年(1618)序。ポルトガル人船長から学んだ西洋流の天文航海術を述べる。元和航海記。
⇒げんな【元和】
げんな‐だいじゅんきょう【元和大殉教】‥ワ‥ケウ
元和8年(1622)長崎立山で起こったキリシタン迫害事件。スピノラら宣教師・信者55人が火刑・斬首に処された。
⇒げんな【元和】
げんな‐ちょくはん‐ぼん【元和勅版本】‥ワ‥
後水尾天皇の命により刊行された元和7年(1621)刊「皇朝類苑」古活字版のこと。中国宋代に編まれた類書を印行したもので、同書の完全な本文を伝える唯一のもの。
⇒げんな【元和】
げん‐なま【現生】
現金げんきんをいう俗語。
げんなり
①あきたり疲れたりして、動くのもいやになっているさま。「暑さで―する」
②十分過ぎていやになるさま。うんざり。
けん‐なわ【間縄】‥ナハ
①播種または苗株の移植の間隔を整えるのに用いる麻・棕櫚しゅろ・藁わらの縄。1間ごとに目じるしをつけたもの。
②(「検縄」とも書く)1間ごとに目盛りをつけた測量用・検地用の縄。中心に金属線を入れた丈夫なもの。間尺。
けん‐なん【剣難】
刀などで殺傷される災難。日葡辞書「ケンナンニワ(遭)ウ、また、カカル」。「―の相」
けん‐なん【険難・嶮難】
①けわしくて困難なこと。また、けわしい難所。「―な山道」
②苦しみなやむこと。「―の人生」
げん‐に【現に】
〔副〕
まのあたりに。実際に。宇治拾遺物語2「―あり、是を見よ、とて見するに」。「―起こったこと」→現げん
げん‐に【厳に】
〔副〕
きびしく。厳重に。「―いましめる」
⇒けんちょう【建長】
けんちょうじ‐ぶね【建長寺船】‥チヤウ‥
鎌倉末期、炎上した建長寺の再建費用を得るために1325年(正中2)から翌年にかけて元に派遣した幕府公認の貿易船。建長寺造営料唐船。
⇒けんちょう【建長】
けんちょう‐しゃ【健聴者】‥チヤウ‥
聾唖ろうあ者に対し、聴覚の正常な者。
げんちょう‐はい【原腸胚】‥チヤウ‥
(→)嚢胚のうはいに同じ。
⇒げん‐ちょう【原腸】
げんちょうひし【元朝秘史】‥テウ‥
モンゴル帝国の太祖・太宗二朝の実録。太宗時代の編。編者不明。原本は伝わらないが、明の洪武初年の漢訳およびモンゴル語を漢字で音写したものがあり貴重。正続12巻。那珂なか通世の「成吉思汗ジンギスかん実録」はその邦訳。
げん‐ちょく【厳飭】
きびしくいましめること。
けん‐ちん【巻繊・巻煎】
(チンは唐音。ケンチェン・ケンチャンとも)禅僧が中国から伝えた普茶料理の一つ。
①黒大豆のもやしをごま油で炒いり、湯葉で巻いて煮びたしにしたもの。
②大根・牛蒡ごぼう・人参・椎茸しいたけなどを繊切せんぎりにして油で炒り、くずした豆腐を加え湯葉などで巻き、油で揚げたもの。
③「けんちんじる」の略。
⇒けんちん‐じる【巻繊汁】
けんちん‐じる【巻繊汁】
くずした豆腐と繊切にした野菜を油で炒いためたものを実としたすまし汁。けんちん。
⇒けん‐ちん【巻繊・巻煎】
けん‐つい【鉗鎚】
(「鉗」はやっとこ、「鎚」はかなづちの意)仏教で、師僧が弟子を厳しく鍛錬すること。
けんつう
毛髪の少ないこと。東海道中膝栗毛2「この客人、―にて、みな付け髪なれば」
げん‐つき【原付】
原動機付自転車の略。
けんつき‐でっぽう【剣付鉄砲】‥パウ
小銃の先に剣をつけたもの。銃槍。
けん‐つく【剣突】
荒々しく叱りつけること。荒い小言。「―を食らわす」
けん‐づけ【権付】
権勢で押し通すこと。けんぺいずく。
けん‐づもり【間積り】
土地の間数を測定すること。面積の測量。浄瑠璃、傾城反魂香「―知行高、刹那に相済み申すべし」
けん‐てい【兼程】
1日の間に2日分の道のりを行くこと。また、その道のり。
けん‐てい【検定】
①一定の基準に照らして検査し、合格・不合格・価値・資格などを決定すること。
②検定試験の略。
③〔数〕(→)「仮説の検定」に同じ。
⇒けんてい‐きょうかしょ【検定教科書】
⇒けんてい‐しけん【検定試験】
けん‐てい【献呈】
物をさしあげること。献進。進呈。「著書を―する」
けん‐てい【献替】
⇒けんたい
けん‐てい【賢弟】
①かしこい弟。「愚兄―」
②相手の弟、年下の男子を敬って呼ぶ語。
けん‐てい【懸蹄】
偶蹄ぐうてい類の四肢で、ほとんど地に触れない2個の蹄ひづめ、すなわち第2指と第5指をいう。
げん‐てい【元帝】
①前漢、10代の皇帝。劉奭りゅうせき。(在位前49〜前33)(前75〜前33)
②三国、魏の5代皇帝。曹奐そうかん。(在位260〜265)(245〜302)
③東晋、初代の皇帝。司馬睿しばえい。中宗。西晋の滅亡した翌年、建業にあって東晋を建てた。(在位317〜322)(276〜322)
④南朝、梁の3代皇帝。蕭繹しょうえき。(在位552〜554)(508〜554)
げん‐てい【限定】
①事物の範囲や数量などを限り定めること。「資格を―する」「―出版」
②(determination)思考の対象の性質・限界をはっきり定めること。
㋐論理学では、概念に属性を付加してあいまいさを取り除くこと。すなわち、内包を広くし外延を狭くすること。規定。制限。↔概括。
㋑スピノザでは、無限の実在が分化して多様な有限の事物になって現れることを論理的な限定になぞらえ「すべての限定は否定である」という。
⇒げんてい‐し【限定詞】
⇒げんてい‐しょうにん【限定承認】
⇒げんてい‐せきにん‐のうりょく【限定責任能力】
⇒げんてい‐せんそう【限定戦争】
⇒げんてい‐そうぞく【限定相続】
⇒げんてい‐ばん【限定版】
⇒げんてい‐ようほう【限定用法】
げん‐てい【舷梯】
船舶の外側、舷門部に備える乗下船用の可動式または固定式の階段。船梯子。タラップ。
けんてい‐きょうかしょ【検定教科書】‥ケウクワ‥
文部(科学)省の検定に合格した教科書。
⇒けん‐てい【検定】
げんてい‐し【限定詞】
名詞の前に付けて、その名詞概念の該当する範囲を限定する語。冠詞・数量詞・指示形容詞・所有格名詞など。
⇒げん‐てい【限定】
けんてい‐しけん【検定試験】
特定の資格を与えるべきか否かを検定するため行う試験。
⇒けん‐てい【検定】
げんてい‐しょうにん【限定承認】
相続人が相続によって得た財産の限度において、被相続人の債務・遺贈を弁済すべきことを留保して行う相続の承認。↔単純承認。
⇒げん‐てい【限定】
げんてい‐せきにん‐のうりょく【限定責任能力】
刑法上、責任能力が制限されている状態をいう。完全責任能力と責任無能力の中間。心神耗弱こうじゃくの場合がこれにあたり、心神耗弱者は刑が減軽される。
⇒げん‐てい【限定】
げんてい‐せんそう【限定戦争】‥サウ
(limited war)限定された対外政策の目的のもとに、使用兵器およびその使用方法、戦闘の地理的範囲などに一定の制約を設けて行われる戦争。制限戦争。局地戦争。
⇒げん‐てい【限定】
げんてい‐そうぞく【限定相続】‥サウ‥
限定承認による相続。
⇒げん‐てい【限定】
げんてい‐ちょう【見丁帳】‥チヤウ
(「見」は「現」に同じ)律令制で、毎年作製した現在の課役負担者の名簿。
げんてい‐ばん【限定版】
部数を限って出版する図書。限定本。
⇒げん‐てい【限定】
げんてい‐ようほう【限定用法】‥ハフ
〔言〕(restrictive use)形容詞の用法の一つ。名詞が表す事物の範囲をさらに限定する用法。「赤い花」で、形容詞「赤い」が名詞「花」の表す範囲を狭める機能をもつ類。↔叙述用法
⇒げん‐てい【限定】
けん‐てき【涓滴】
(「涓」も、しずくの意)
①水のしたたり。しずく。「―岩を穿うがつ」
②微小なもののたとえ。
けん‐てき【硯滴】
硯すずりにしたたらす水のしずく。硯の水。
けん‐てつ【賢哲】
①賢人と哲人。
②かしこくさといこと。賢明で道理をわきまえた人。
げん‐てつ【原綴】
原語のつづり。げんてい。
けん‐てん【圏点】
文章中の妙所・要点などを示すため文字の傍につけるしるし。°・
など。
けん‐でん【喧伝】
世間に言いはやし伝えること。「世に―される」
けん‐でん【検田】
平安時代、田地に対する課税のために国司が行なった土地調査。田の地積・品等・耕作者などを調査し、検田帳を作成した。
⇒けんでん‐し【検田使】
けん‐でん【硯田・研田】
文筆家などが生活のために文を草するのに用いる硯すずりを、耕作する田にたとえていう語。「筆耕―」
げん‐てん【玄天】
(「玄」は黒、五行説では北にあてる)北方の天。また広く、天。
げん‐てん【原典】
よりどころとなる、もとの書物。
⇒げんてん‐ひはん【原典批判】
げん‐てん【原点】
①根源の地点。基準になる点。「―に立ち戻って考え直す」
②〔数〕(origin)座標を定める際の基準となる点。
③〔地〕日本における測地の基準点。東京都港区の元東京天文台内にあり、その位置は北緯35度39分29秒1572、東経139度44分28秒8759。経緯度原点。測地原点。
④マージャンで、勝負の基準とする点数。
げん‐てん【減点】
点数を減らすこと。また、減らした点。「―方式」
げん‐でん【限田】
個人所有の田地を制限すること。漢の武帝のとき董仲舒とうちゅうじょが提唱、前漢末の哀帝のとき身分によって土地と奴婢の所有を制限した。宋の仁宗も不輸租田の増大を防止するために採用したが、いずれも実効がなかった。
けんでん‐き【検電器・験電器】
物体の帯電の有無およびその程度を調べる装置。箔検電器・金箔検電器の類。
けんでん‐し【検田使】
平安時代、不輸租の荘園が増加したのでこれを調査し取り締まるため、臨時に中央から諸国に、また国司から国内に派遣された使い。
⇒けん‐でん【検田】
げん‐てんしょう【元典章】‥シヤウ
元代の法律書。正確には大元聖政国朝典章。詔令・聖政・朝綱・台綱および六部に分ける。
げんてん‐ひはん【原典批判】
(→)本文ほんもん批判に同じ。
⇒げん‐てん【原典】
ケント【Kent】
①イギリス、イングランド南東端の州。
②ケント紙の略。
⇒ケント‐し【ケント紙】
けんど【犍度】
〔仏〕(梵語 skandhaka の音写)部類別に集めたものの意で、篇・品・章・聚と意訳される。特に律蔵文献において、教団運営規則の集成を犍度部と称する。
けん‐ど【権度】
①はかりとものさし。
②のり。規則。
③つりあい。権衡。
けん‐ど【譴怒】
とがめおこること。譴責。
げん‐と【玄兎】
[謝荘、月賦]月の異称。
げんと【玄
】
漢の武帝の時、朝鮮に置かれた4郡の一つ。現在の咸鏡道方面。漢の国力の衰退に伴い西方へ移り、4世紀高句麗の所有に帰した。
げん‐ど【限度】
それ以上には出られない区切り。限った程度。かぎり。限界。「預金高を―に融資する」
げん‐ど【原土】
土壌試験検定用、陶磁器原料などにするために採集したままの、未処理の土。
けん‐とう【見当】‥タウ
①めあて。大体の方向。「―をつける」「西はこの―にある」
②見込み。予想。和英語林集成初版「ケントウガハズレタ」。「―がつく」
③大体の数量を示す語。…ぐらい。…前後。「10人―」
④銃砲の照星しょうせい。〈書言字考節用集〉
⑤版画や印刷などで、刷る紙の位置をきめるための目印。
⇒けんとう‐しき【見当識】
⇒けんとう‐ちがい【見当違い】
⇒けんとう‐はずれ【見当外れ】
けん‐とう【剣頭】
三鈷柄さんこづかの剣の形状に似た兜かぶとの前立まえだて。
けん‐とう【拳闘】
ボクシングの訳語。「―家」
けん‐とう【軒灯】
軒のきにかかげる灯火。
けん‐とう【健闘】
よくがんばってたたかうこと。屈せずに努力すること。「―を祈る」
けん‐とう【喧鬧・諠鬧】‥タウ
さわがしいこと。熱鬧。喧噪。
けん‐とう【圏套】‥タウ
①鳥獣を捕らえるわな。
②なわばりのうち。勢力範囲。
けん‐とう【検討】‥タウ
調べたずねること。詳しく調べ当否を考えること。「―を加える」
けん‐とう【献灯】
社寺・神仏に灯明とうみょうを奉納すること。また、その灯明。
けん‐とう【遣唐】‥タウ
中国(唐)につかわすこと。
⇒けんとう‐し【遣唐使】
⇒けんとうし‐せん【遣唐使船】
けん‐とう【賢答】‥タフ
①賢明な答え。
②相手の答えの尊敬語。
けん‐どう【見道】‥ダウ
仏道修行の階梯である三道の一つ。初めて聖者の仲間に入り、無漏の智慧によって四諦したいを観察する位。
けん‐どう【県道】‥ダウ
県で管理する道。→都道府県道
けん‐どう【剣道】‥ダウ
剣術の明治以後の呼称。面・籠手こて・胴・垂たれの防具を身につけ、竹刀しないを用いる。また、剣術をもって心身の鍛錬をすること。
けん‐どう【乾道】‥ダウ
(「乾」は天の意)至剛・至健の道。天の道。君主の道。↔坤道こんどう
けん‐どう【萱堂】‥ダウ
[詩経衛風、伯兮「焉いずくにか諼草けんそうを得て、言われ之を背に樹うえん」](諼は萱で忘草、背は北堂で母の起居する所)母の雅称。北堂。
けん‐どう【権道】‥ダウ
(「権」は仮の意)手段は正しくないが、目的は正道に合すること。目的を達するために執る臨機応変の処置。方便。
げん‐とう【幻灯】
(magic lanternの訳語)ガラス板に描いた絵や陽画フィルムあるいは絵画・写真・実物などに強い光をあて、その透過光または反射光を凸レンズによって拡大映写すること、また、その装置。うつし絵。北原白秋、思ひ出「ほの青き―の雪の夜景に」
⇒げんとう‐き【幻灯機】
げん‐とう【玄冬】
(古くはケントウ。「玄」は黒、五行説では冬にあてる)冬の異称。〈[季]冬〉。平家物語灌頂「―素雪のさむき夜は褄を重ねて」
げん‐とう【原頭】
原はらのほとり。はら。「五丈―」
げん‐とう【現当】‥タウ
〔仏〕(ゲトウとも。「当」は当来の意)現在と未来。この世と後の世。現世と来世。現未。保元物語「―二世の御祈念ありしに」
げん‐とう【舷灯】
船舶が両舷に掲げる航海灯。右舷は緑灯、左舷は紅灯。
げん‐とう【舷頭】
舟ばた。舟べり。
げん‐とう【減等】
等級をさげること。
げん‐とう【厳冬】
冬の寒さがきびしい頃。〈[季]冬〉。「―期」
げん‐どう【玄同】
[老子第56章]自分の才知を包みかくし、俗人との差別を立てないこと。和光同塵。
げん‐どう【言動】
発言と行動。言行。「―を慎む」
げん‐どう【原動】
運動・活動を起こすもと。
⇒げんどう‐き【原動機】
⇒げんどうきつき‐じてんしゃ【原動機付自転車】
⇒げんどう‐りょく【原動力】
げんとう‐き【幻灯機】
幻灯を映写する装置。→スライド‐プロジェクター
⇒げん‐とう【幻灯】
げんどう‐き【原動機】
火力・水力・電力などのエネルギーを機械的エネルギーに変換する装置の総称。熱機関・水力機関・電動機・風力機など。
⇒げん‐どう【原動】
げんどうきつき‐じてんしゃ【原動機付自転車】
総排気量50ミリリットル以下のエンジンを備えた小型二輪車。原付き。
⇒げん‐どう【原動】
けんとう‐けい【検糖計】‥タウ‥
糖の濃度を測定する器械。比重計と、偏光計で比旋光度を計測するものとがある。砂糖計。サッカリメーター。
けんとう‐し【遣唐使】‥タウ‥
国際情勢や大陸文化を学ぶために、十数回にわたって日本から唐へ派遣された公式使節。大使・副使らふつう五、六百人が数隻の船に分乗して、2、3年がかりで往復した。630年犬上御田鍬いぬかみのみたすきが派遣されたのが最初。唐末の戦乱のため、894年(寛平6)菅原道真の提議により廃止。入唐にっとう使。
→資料:『遣唐使廃止奏状』
⇒けん‐とう【遣唐】
けんとう‐しき【見当識】‥タウ‥
〔心〕(orientation)時間や場所など今自分がおかれている現実をきちんと把握すること。見当感。指南力。
⇒けん‐とう【見当】
けんどう‐しき【献堂式】‥ダウ‥
(dedication)キリスト教で、新築の教会堂を聖別する儀式。
けんとうし‐せん【遣唐使船】‥タウ‥
遣唐使の乗る船。7世紀には2、3隻、8〜9世紀には4隻で船団を編成。遣唐船。
⇒けん‐とう【遣唐】
けんとう‐ちがい【見当違い】‥タウチガヒ
見当を誤ること。見込み違い。
⇒けん‐とう【見当】
けんとう‐はずれ【見当外れ】‥タウハヅレ
見当と違うこと。見込みと異なること。「まるで―なことを言う」「―の結果に終わった」
⇒けん‐とう【見当】
げんどうほうげん【玄同放言】‥ハウ‥
随筆。3巻6冊。滝沢馬琴著。1818〜20年(文政1〜3)刊。読書の際、その書物から抄録し、自説を述べたもの。
けんとう‐りゅう【堅頭竜】
(pachicephalosaurs)恐竜の一群。パキケファロサウルスが代表的。分厚い頭骨をもつため、頭突き恐竜とも呼ばれた。分類上は堅頭竜亜目(または下目)を構成する。
げんどう‐りょく【原動力】
活動を起こす根源となる力。「会社再建の―」
⇒げん‐どう【原動】
けん‐とく【見得】
①〔仏〕真理に対する正しい見解を得ること。
②理解し会得えとくすること。至花道「有主・無主の変り目を―すべし」
③(→)見徳けんとくに同じ。
けん‐とく【見徳】
①(→)富籤とみくじのこと。
②前兆。縁起。莫切自根金生木きるなのねからかねのなるき「―の悪い夢をいくらも買い」
③(→)賢徳けんとく2に同じ。
⇒けんとく‐うり【見徳売】
けんとく【建徳】
[文選]南北朝時代の南朝、長慶ちょうけい天皇朝の年号。正平25年7月24日(1370年8月16日)改元、建徳3年4月(1372年5月)文中に改元。
けん‐とく【倹徳】
身をつつましく保つ徳。質素・倹約にすること。
けん‐とく【乾徳】
(「乾」は天の意)
①天の徳。天子の徳。聖徳。↔坤徳こんとく。
②進んでやまないりっぱな精神。
けん‐とく【賢徳】
①かしこく徳あること。
②(「見徳」とも書く)狂言面。視線がはずれ、歯をあらわにした異様な相で、牛・馬・犬・茸の精などに用いる。
賢徳
賢徳
撮影:神田佳明(所蔵:山本東次郎家)
けん‐とく【謙徳】
へりくだってたかぶらない徳。謙譲の美徳。三宅青軒、鉄扇「―を守りて敢て高ぶらず」
⇒けんとく‐こう【謙徳公】
げん‐とく【元徳】
〔哲〕(→)枢要徳すうようとくに同じ。
げんとく【元徳】
[周易正義]鎌倉末期、後醍醐天皇朝の年号。嘉暦4年8月29日(1329年9月22日)改元、元徳3年8月9日(1331年9月11日)元弘に改元。光厳天皇朝では、元徳4年4月28日(1332年5月23日)まで用い、正慶に改元した。
げん‐とく【玄徳】
深遠な徳。玄妙な徳。
げん‐とく【験得・験徳】
加持・祈祷などにより霊験を得ること。大鏡良相「千手陀羅尼の―かうぶり給へる人なり」
けんとく‐うり【見徳売】
富籤を売ること。また、その人。
⇒けん‐とく【見徳】
けんとく‐こう【謙徳公】
藤原伊尹これまさの諡号しごう。
⇒けん‐とく【謙徳】
ケント‐し【ケント紙】
(イギリスのケント地方で作られた画用紙から)もと白色リンネル・木綿ぼろなどを原料とした手漉てすきによる紙。現在は化学パルプで製した紙質の固い上質紙をいう。製図用紙・カレンダー・名刺などに使用。ケント。
⇒ケント【Kent】
げん‐と‐して【厳として・儼として】
おごそかに。犯しがたく。動かしがたく。「―動じない」「事実は―存在する」
けんど‐じゅうらい【捲土重来】‥ヂユウ‥
⇒けんどちょうらい
けんど‐ちょうらい【捲土重来】
[杜牧、烏江亭に題する詩「土を巻き重ねて来ればいまだ知る可からず」](「捲」は「巻」に同じ。「巻土」は土煙をまきあげること。勢いの盛んなさま)一度敗れたものが、再び勢いをもりかえしてくること。けんどじゅうらい。「―を期する」
けん‐とづか【間斗束】
〔建〕組物と組物との間においた斗束。
げん‐ととく【源都督】
源経信つねのぶの異称。大宰権帥(唐名、都督)に任命されたからいう。
ケンドルー【John Cowdery Kendrew】
イギリスの化学者。X線回折法により、ミオグロビンの立体構造を決定。ノーベル賞。(1917〜1997)
けん‐とん【犬豚】
犬と豚。また比喩的に、凡庸な人。
けん‐どん【絹緞】
良質の柞蚕糸さくさんしを経緯たてよこに使って、地合を絹紬けんちゅうより密に織った紋織物。
けん‐どん【慳貪】
①物を惜しみむさぼること。けちで欲ばりなこと。今昔物語集3「―の心深くして…物を悋おしむこと限り無し」
②なさけ心のないこと。むごいこと。また、愛想がないこと。邪慳。梅暦「―にふくれて言ふに」
③(「倹飩」とも書く)江戸時代、蕎麦そば・饂飩うどん・飯・酒などを売る時、1杯ずつ盛切りにしたもの。根無草「酒五升と―十人前と」
④慳貪箱の略。
⑤慳貪女郎の略。
⇒けんどん‐うどん【慳貪饂飩】
⇒けんどん‐くずれ【慳貪頽れ】
⇒けんどん‐ざけ【慳貪酒】
⇒けんどん‐じょろう【慳貪女郎】
⇒けんどん‐そば【慳貪蕎麦】
⇒けんどん‐ばこ【慳貪箱】
⇒けんどん‐ぶね【慳貪船】
⇒けんどん‐や【慳貪屋】
けんどん‐うどん【慳貪饂飩】
1杯ずつ盛切りにして売るうどん。けんどん。
⇒けん‐どん【慳貪】
けんどん‐くずれ【慳貪頽れ】‥クヅレ
慳貪な行為のために家運の傾くこと。
⇒けん‐どん【慳貪】
けんどん‐ざけ【慳貪酒】
1杯ずつ盛切りにして売る酒。けんどん。
⇒けん‐どん【慳貪】
けんどん‐じょろう【慳貪女郎】‥ヂヨラウ
江戸の下等な遊女。けんどん。
⇒けん‐どん【慳貪】
けんどん‐そば【慳貪蕎麦】
大きな平椀に1杯ずつ盛って売る蕎麦。けんどん。
⇒けん‐どん【慳貪】
けんどん‐ばこ【慳貪箱】
慳貪蕎麦そばなどを入れて持ち運ぶ出前用の箱。上下・左右に溝があって、蓋または戸をはめはずしできるようにしたもの。一般にその様式の箱にいう。けんどん。
⇒けん‐どん【慳貪】
けんどん‐ぶね【慳貪船】
盛切りの飯・饂飩うどん・蕎麦そばなどを売る船。一説に、慳貪女郎を乗せた船。
⇒けん‐どん【慳貪】
けんどん‐や【慳貪屋】
蕎麦そば・饂飩うどん・酒などを一椀ずつ椀に盛切りにして売る店。一膳飯屋。浄瑠璃、生玉心中「裏屋・背戸屋・―、三界かけ取りに歩く」
⇒けん‐どん【慳貪】
げんな【元和】‥ワ
(ゲンワとも)(唐の11代皇帝憲宗の年号を採用したもの)江戸前期、後水尾天皇朝の年号。慶長20年7月13日(1615年9月5日)改元、元和10年2月30日(1624年4月17日)寛永に改元。
⇒げんな‐えんぶ【元和偃武】
⇒げんな‐こうかいしょ【元和航海書】
⇒げんな‐だいじゅんきょう【元和大殉教】
⇒げんな‐ちょくはん‐ぼん【元和勅版本】
けん‐ない【圏内】
ある範囲の内。「入選―にある」「通勤―」↔圏外
けん‐ない【権内】
権限の内。↔権外
げんない【源内】
⇒ひらがげんない(平賀源内)。
⇒げんない‐ぐし【源内櫛】
⇒げんない‐やき【源内焼】
けんないき【建内記】
室町中期の公卿万里小路までのこうじ時房(1394〜1457)の日記。1414年(応永21)から55年(康正1)に及ぶが、欠脱もある。当時の経済・社会事象を詳述する好史料。建聖院内府記。けんだいき。
げんない‐ぐし【源内櫛】
背みねを銀で飾った伽羅きゃらの櫛。平賀源内の造りはじめたものという。
⇒げんない【源内】
げんない‐やき【源内焼】
(平賀源内が始めたとされることから)(→)志度焼しどやきの異称。
⇒げんない【源内】
げんな‐えんぶ【元和偃武】‥ワ‥
元和元年の大坂夏の陣を最後に、戦乱がやんで太平になったこと。
⇒げんな【元和】
げん‐なおし【験直し】‥ナホシ
①えんぎなおし。
②(→)「まんなおし(間直)」2に同じ。
けん‐なく【見惑】‥ワク
〔仏〕
⇒けんわく
げんな‐こうかいしょ【元和航海書】‥ワカウ‥
航海術書。池田好運著。元和4年(1618)序。ポルトガル人船長から学んだ西洋流の天文航海術を述べる。元和航海記。
⇒げんな【元和】
げんな‐だいじゅんきょう【元和大殉教】‥ワ‥ケウ
元和8年(1622)長崎立山で起こったキリシタン迫害事件。スピノラら宣教師・信者55人が火刑・斬首に処された。
⇒げんな【元和】
げんな‐ちょくはん‐ぼん【元和勅版本】‥ワ‥
後水尾天皇の命により刊行された元和7年(1621)刊「皇朝類苑」古活字版のこと。中国宋代に編まれた類書を印行したもので、同書の完全な本文を伝える唯一のもの。
⇒げんな【元和】
げん‐なま【現生】
現金げんきんをいう俗語。
げんなり
①あきたり疲れたりして、動くのもいやになっているさま。「暑さで―する」
②十分過ぎていやになるさま。うんざり。
けん‐なわ【間縄】‥ナハ
①播種または苗株の移植の間隔を整えるのに用いる麻・棕櫚しゅろ・藁わらの縄。1間ごとに目じるしをつけたもの。
②(「検縄」とも書く)1間ごとに目盛りをつけた測量用・検地用の縄。中心に金属線を入れた丈夫なもの。間尺。
けん‐なん【剣難】
刀などで殺傷される災難。日葡辞書「ケンナンニワ(遭)ウ、また、カカル」。「―の相」
けん‐なん【険難・嶮難】
①けわしくて困難なこと。また、けわしい難所。「―な山道」
②苦しみなやむこと。「―の人生」
げん‐に【現に】
〔副〕
まのあたりに。実際に。宇治拾遺物語2「―あり、是を見よ、とて見するに」。「―起こったこと」→現げん
げん‐に【厳に】
〔副〕
きびしく。厳重に。「―いましめる」
げんち‐こよう【現地雇用】🔗⭐🔉
げんち‐こよう【現地雇用】
企業が国外の投資先の企業や在外支社・事業所で労働者を雇用すること。
⇒げん‐ち【現地】
げんち‐じかん【現地時間】🔗⭐🔉
げんち‐じかん【現地時間】
この場所とは別の、話題となっている土地での時刻。
⇒げん‐ち【現地】
げんち‐ほうじん【現地法人】‥ハフ‥🔗⭐🔉
げんち‐ほうじん【現地法人】‥ハフ‥
企業の多国籍化や外国への直接投資に伴って、進出先の国の法律に基づいて設立される会社法人。
⇒げん‐ち【現地】
げんち‐ほご【現地保護】🔗⭐🔉
げんち‐ほご【現地保護】
外国に住む居留民が、その国の内乱などの危険に瀕する場合、本国政府が居留民を責任を以てその地において保護すること。
⇒げん‐ち【現地】
げん‐ちゃり【原ちゃり】🔗⭐🔉
げん‐ちゃり【原ちゃり】
(「ちゃり」は「ちゃりんこ」の略。多く片仮名で書く)原動機付自転車をいう俗語。
げんちゅう【元中】🔗⭐🔉
げんちゅう【元中】
南北朝時代の南朝、後亀山ごかめやま天皇朝の年号。甲子革令により、弘和4年4月28日(1384年5月18日)改元。南北両朝合一により、元中9年閏10月5日(1392年11月19日)を以て廃され、年号は北朝の明徳に統一。
げん‐ちゅう【原虫】🔗⭐🔉
げん‐ちゅう【原虫】
(→)原生動物に同じ。
げん‐ちゅう【原注・原註】🔗⭐🔉
げん‐ちゅう【原注・原註】
原本に最初からつけてあった注。
げん‐ちゅう【厳誅】🔗⭐🔉
げん‐ちゅう【厳誅】
重い刑罰に処すること。
げんちゅうしゅうい【源註拾遺】‥シフヰ🔗⭐🔉
げんちゅうしゅうい【源註拾遺】‥シフヰ
源氏物語の注釈書。契沖著。8巻。注釈部は1696年(元禄9)成る。「湖月抄」などの旧注の誤りを訂正、自説を述べる。
げん‐ちょ【玄猪】🔗⭐🔉
げん‐ちょ【玄猪】
①亥いの子の祝のこと。また、祝に食べる餅。〈[季]冬〉
②花器の一種。亥の子の祝に餅を備える三方に模したといわれ、丸形で銅または鉄製。主に池坊流で使用。
げん‐ちょ【原著】🔗⭐🔉
げん‐ちょ【原著】
翻訳や改作のもとになっている著作。原作。
げん‐ちょう【幻聴】‥チヤウ🔗⭐🔉
げん‐ちょう【幻聴】‥チヤウ
外界からの刺激がないのに、何か音が聞こえるように感ずること。
げん‐ちょう【玄鳥】‥テウ🔗⭐🔉
げん‐ちょう【玄鳥】‥テウ
ツバメの異称。
げんちょう【玄朝】‥テウ🔗⭐🔉
げんちょう【玄朝】‥テウ
平安中期の絵仏師。元興寺の住僧。源朝とも。生没年未詳。作品は現存しない。
げん‐ちょう【原腸】‥チヤウ🔗⭐🔉
げん‐ちょう【原腸】‥チヤウ
〔生〕発生中の動物胚の表層の一部が内部に陥入して作る腔壁で、将来消化管の主部を形成する部分。原腸腔の開口が原口。
⇒げんちょう‐はい【原腸胚】
げんちょう‐はい【原腸胚】‥チヤウ‥🔗⭐🔉
げんちょう‐はい【原腸胚】‥チヤウ‥
(→)嚢胚のうはいに同じ。
⇒げん‐ちょう【原腸】
げんちょうひし【元朝秘史】‥テウ‥🔗⭐🔉
げんちょうひし【元朝秘史】‥テウ‥
モンゴル帝国の太祖・太宗二朝の実録。太宗時代の編。編者不明。原本は伝わらないが、明の洪武初年の漢訳およびモンゴル語を漢字で音写したものがあり貴重。正続12巻。那珂なか通世の「成吉思汗ジンギスかん実録」はその邦訳。
げん‐ちょく【厳飭】🔗⭐🔉
げん‐ちょく【厳飭】
きびしくいましめること。
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げん-ち【言質】🔗⭐🔉
げん-ち [1][0] 【言質】
あとで証拠となるような約束の言葉。ことばじち。「―を取る」「―を与える」
げん-ち【現地】🔗⭐🔉
げん-ち [1] 【現地】
(1)ある事が実際に行われている場所。現場。「―におもむく」「―調査」
(2)自分が現在住んでいる土地。現住の地。「―に来てから三年たった」
げんち-がし【現地貸し】🔗⭐🔉
げんち-がし [0] 【現地貸し】
⇒外貨金融(ガイカキンユウ)
げんち-ほうじん【現地法人】🔗⭐🔉
げんち-ほうじん ―ハフ― [4] 【現地法人】
現地(投資相手国)の法律に基づいて設立された法人。
ゲンチアナ
(ラテン) Gentiana
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ゲンチアナ [3]
(ラテン) Gentiana
リンドウ科リンドウ属の属名。またリンドウ属の植物の総称。いずれも根は非常に苦く,健胃薬とする。
〔「健質亜那」とも書く〕
(ラテン) Gentiana
リンドウ科リンドウ属の属名。またリンドウ属の植物の総称。いずれも根は非常に苦く,健胃薬とする。
〔「健質亜那」とも書く〕
けんち-いし【間知石】🔗⭐🔉
けんち-いし [3] 【間知石】
大小二つの方形の面(ツラ)をもつ四角錐台状の石垣用石材。大きな方形の方を表にして積む。
けんちく-か【建築家】🔗⭐🔉
けんちく-か [0] 【建築家】
建築の設計・監理を職業とする人。
けんちく-かくにん【建築確認】🔗⭐🔉
けんちく-かくにん [5] 【建築確認】
建築基準法に定められた建築手続きの一。建築物の着工に先立って関連法規に適合するかどうかについて,建築主が建築主事に審査・確認を受けること。
けんちく-し【建築士】🔗⭐🔉
けんちく-し [4] 【建築士】
建築士法に基づき,建築物の設計,工事監理などの業務を行う者。建設大臣の免許を受ける一級建築士と,都道府県知事の免許を受ける二級建築士及び木造建築士とがある。
けんちく-めんせき【建築面積】🔗⭐🔉
けんちく-めんせき [5] 【建築面積】
建築物の外壁や柱の中心線で囲まれた部分の水平投影面積(建築基準法施行令第二条)。建て面積。
→建て坪
げん-ちけい【原地形】🔗⭐🔉
げん-ちけい [3] 【原地形】
火山活動によって形成された火山や,海底が隆起してできた海岸平野など,地形輪廻(リンネ)の出発点として想定される地形。原形面。
げん-ちゅう【原虫】🔗⭐🔉
げん-ちゅう [0] 【原虫】
⇒原生動物(ゲンセイドウブツ)
げん-ちゅう【原注】🔗⭐🔉
げん-ちゅう [0] 【原注】
原本に最初から付けてあった注。
げんちゅう【元中】🔗⭐🔉
げんちゅう 【元中】
南朝の年号(1384.4.28-1392.閏10.5)。弘和の後。元中九年に南北両朝が合一して,明徳に統一。後亀山天皇の代。
げんちゅうしゅうい【源注拾遺】🔗⭐🔉
げんちゅうしゅうい ゲンチユウシフ
【源注拾遺】
源氏物語の注釈書。八巻。契沖著。1698年初校成立。北村季吟の「湖月抄」をもととし,旧注を訂正したもの。新注の嚆矢(コウシ)として安藤為章の「紫家七論」と並び称される。
【源注拾遺】
源氏物語の注釈書。八巻。契沖著。1698年初校成立。北村季吟の「湖月抄」をもととし,旧注を訂正したもの。新注の嚆矢(コウシ)として安藤為章の「紫家七論」と並び称される。
げん-ちょ【原著】🔗⭐🔉
げん-ちょ [1] 【原著】
翻訳や翻案した作品などのもとになっている著作。
げん-ちょう【幻聴】🔗⭐🔉
げん-ちょう ―チヤウ [0] 【幻聴】
実際には音がしていないのに,聞こえるように感じること。また,その音や声。
げん-ちょう【玄鳥】🔗⭐🔉
げん-ちょう ―テウ [0] 【玄鳥】
ツバメの異名。
げん-ちょう【原腸】🔗⭐🔉
げん-ちょう ―チヤウ [0] 【原腸】
嚢胚(ノウハイ)形成の際,細胞が陥入して生ずる腔所および腔壁。消化管の原基であり,のちに腸管・肝臓・膵臓(スイゾウ)などを形成する。節足動物と脊椎動物羊膜類では生じない。
げんちょう-はい【原腸胚】🔗⭐🔉
げんちょう-はい ―チヤウ― [3] 【原腸胚】
⇒嚢胚(ノウハイ)
げん-ちょう【阮朝】🔗⭐🔉
げん-ちょう ―テウ 【阮朝】
ベトナム最後の王朝(1802-1945)。阮福映が国内を統一して建国。順化(ユエ)に都し,国号を越南(ベトナム)とする。一九世紀中期からフランスの侵略を受け,その保護国となったが1945年解体。
げんちょうひし【元朝秘史】🔗⭐🔉
げんちょうひし ゲンテウ― 【元朝秘史】
モンゴルの史書。正続一二巻。著者不明。1240年頃成立。モンゴルの開国神話からチンギス-ハンの生涯およびオゴタイの即位に至るまでの歴史を記している。明初に漢訳された。
けん-ちん【巻繊】🔗⭐🔉
けん-ちん [3] 【巻繊】
〔「ちん」は唐音〕
中国から伝わり,日本化した料理。おおむね豆腐に野菜を取り合わせて油で揚げたり蒸したりしたもの。けんちゃん。
けんちん-むし【巻繊蒸(し)】🔗⭐🔉
けんちん-むし [0] 【巻繊蒸(し)】
豆腐・ごぼう・にんじん・きくらげ・麻の実などを胡麻油でいため,背開きにした小鯛などにつめて,蒸したもの。
げんち【現地】(和英)🔗⭐🔉
げんち【現地】
the spot.→英和
‖現地時間 local time.現地人 a native.現地調査(報告) a field survey (report).現地放送 an on-the-spot broadcast.
げんち【言質】(和英)🔗⭐🔉
げんち【言質】
a pledge.→英和
〜を与える(取る) givea pledge (get a person's pledge).
げんちょ【原著(者)】(和英)🔗⭐🔉
げんちょ【原著(者)】
the original work (the author).
広辞苑+大辞林に「げんち」で始まるの検索結果。