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広辞苑の検索結果 (37)
うつわ【器】ウツハ🔗⭐🔉
うつわ【器】ウツハ
①物を入れおさめるもの。いれもの。転じて、一般に器具。道具。「水は方円の―に従う」「日用の―」
②事を担当するに足る才能。器量。また、人物の大きさ。「大臣の―をそなえた人」
⇒うつわ‐もの【器物】
うつわ‐もの【器物】ウツハ‥🔗⭐🔉
うつわ‐もの【器物】ウツハ‥
①いれもの。伊勢物語「手づから飯匙いいがいとりて、笥子けこの―に盛りけるを見て」
②才能。器量。また、人物。源氏物語帚木「まことの―となるべきを取り出さんにはかたかるべし」
⇒うつわ【器】
き【器】🔗⭐🔉
き【器】
①うつわ。いれもの。道具。
②〔仏〕器世界の略。
き‐かい【機械・器械】🔗⭐🔉
き‐かい【機械・器械】
①しかけのある器具。からくり。
②〔機〕(machine)外力に抵抗し得る物体の結合からなり、一定の相対運動をなし、外部から与えられたエネルギーを有用な仕事に変形するもの。原動機・作業機械など。
◇「機械」は、主に人力以外の動力による複雑で大規模なものをいい、「器械」は、道具や人力による単純で小規模なものをいうことが多い。
⇒きかい‐あぶら【機械油】
⇒きかい‐あみ【機械編み】
⇒きかい‐いと【機械糸】
⇒きかい‐おりき【機械織機】
⇒きかい‐か【機械化】
⇒きかい‐がっき【器械楽器】
⇒きかい‐ご【機械語】
⇒きかい‐こうがく【機械工学】
⇒きかい‐こうぎょう【機械工業】
⇒きかい‐こうりつ【機械効率】
⇒きかい‐しんかん【機械信管】
⇒きかい‐すいらい【機械水雷】
⇒きかい‐ずき【機械漉き】
⇒きかい‐せいず【機械製図】
⇒きかい‐そしき【機械組織】
⇒きかい‐たいそう【器械体操】
⇒きかい‐てき【機械的】
⇒きかいてき‐エネルギー【機械的エネルギー】
⇒きかいてき‐せいしつ【機械的性質】
⇒きかいてき‐ゆいぶつろん【機械的唯物論】
⇒きかい‐のこぎり【機械鋸】
⇒きかい‐ばた【機械機】
⇒きかい‐パルプ【機械パルプ】
⇒きかい‐ぶんめい【機械文明】
⇒きかい‐ぼり【機械掘り】
⇒きかい‐ほんやく【機械翻訳】
⇒きかい‐めいれい【機械命令】
⇒きかい‐ろん【機械論】
きかい‐がっき【器械楽器】‥ガク‥🔗⭐🔉
きかい‐がっき【器械楽器】‥ガク‥
(→)自動楽器に同じ。
⇒き‐かい【機械・器械】
きかい‐たいそう【器械体操】‥サウ🔗⭐🔉
きかい‐たいそう【器械体操】‥サウ
鉄棒・跳箱・平均台・吊輪などの据付すえつけ器械によって行う体操。↔徒手体操。
⇒き‐かい【機械・器械】
き‐がく【器楽】🔗⭐🔉
き‐がく【器楽】
楽器のみで演奏する音楽の総称。独奏・重奏・室内楽・管弦楽などがある。↔声楽
き‐かん【器官】‥クワン🔗⭐🔉
き‐かん【器官】‥クワン
(organ)生物体に局在し、特定の生理機能をもち、形態的に独立した構造体。1種または数種の組織が一定の秩序で結合する。細胞内の小構造は細胞小器官という。「消化―」
き‐き【機器・器機】🔗⭐🔉
き‐き【機器・器機】
器具・器械・機械の総称。「事務―」「情報―」
き‐きょく【器局】🔗⭐🔉
き‐きょく【器局】
才能と度量。器量。
き‐ぐ【器具】🔗⭐🔉
き‐ぐ【器具】
道具。うつわ。しくみの簡単な器械。「家庭用電気―」
き‐ざい【器材】🔗⭐🔉
き‐ざい【器材】
器具の材料。また、器具や材料。「観測用―」
き‐ざい【器財】🔗⭐🔉
き‐ざい【器財】
うつわ。器物。道具。
き‐しき【器識】🔗⭐🔉
き‐しき【器識】
器量と見識。
き‐しつ【器質】🔗⭐🔉
き‐しつ【器質】
器官や組織の構造的・形態的性質。
⇒きしつ‐か【器質化】
きしつ‐か【器質化】‥クワ🔗⭐🔉
きしつ‐か【器質化】‥クワ
生体組織内の異物・浸出物・血栓などを融解・吸収などによって処理する過程。
⇒き‐しつ【器質】
き‐じゅう【器什】‥ジフ🔗⭐🔉
き‐じゅう【器什】‥ジフ
(明治期の語)日常生活で用いる家具や道具。什器。
き‐じょう【器仗】‥ヂヤウ🔗⭐🔉
き‐じょう【器仗】‥ヂヤウ
太刀・弓矢などの武器。兵仗。
き‐せかい【器世界】🔗⭐🔉
き‐せかい【器世界】
〔仏〕三種世界の一つ。山河・大地・草木・城宅など、衆生しゅじょうのよりどころとなる環境世界。器世間。器界。国土世界。→三世間
き‐せけん【器世間】🔗⭐🔉
き‐せけん【器世間】
〔仏〕(→)器世界に同じ。
き‐ぶつ【器物】🔗⭐🔉
き‐ぶつ【器物】
うつわもの。道具。器具。
⇒きぶつ‐そんかい‐ざい【器物損壊罪】
きぶつ‐そんかい‐ざい【器物損壊罪】‥クワイ‥🔗⭐🔉
きぶつ‐そんかい‐ざい【器物損壊罪】‥クワイ‥
文書・建造物・艦船以外のものを損壊・傷害する罪。花瓶を壊したり他人の飼犬を殺傷したりすることなど。
⇒き‐ぶつ【器物】
き‐よう【器用】🔗⭐🔉
き‐よう【器用】
(有用な器物の意)
①物事の役に立つ才能のあること。賢いこと。義経記3「学問世に越えて―なり」
②手先がよくきき、技芸に巧みなこと。細かい仕事をうまく処理すること。「何でも―にこなす」「―な人」
③いさぎよいこと。浄瑠璃、淀鯉出世滝徳「もつとも―な白状」
④容貌。器量。御伽草子、猿源氏草子「―・骨柄こつがら、尋常なる人かなと感じけり」
⑤抜け目がなく、要領よく立ち回ること。「世渡りが―だ」
⇒きよう‐じん【器用人】
⇒きよう‐だて【器用立】
⇒きよう‐びんぼう【器用貧乏】
⇒きよう‐もの【器用者】
⇒器用貧乏人宝
きよう‐じん【器用人】🔗⭐🔉
きよう‐だて【器用立】🔗⭐🔉
きよう‐だて【器用立】
器用らしくふるまうこと。甲陽軍鑑5「臆病なる大将の―これなり」
⇒き‐よう【器用】
○器用貧乏人宝きようびんぼうひとだから🔗⭐🔉
○器用貧乏人宝きようびんぼうひとだから
手先の器用な人は他人には重宝がられるが、その人自身は恵まれず大成もしない。細工貧乏人宝。
⇒き‐よう【器用】
きょう‐ふ【狂夫】キヤウ‥
①気の狂った男。狂人。
②風雅に強く心をうばわれた人。風狂の士。鹿島紀行「―のむかしもなつかしきままに」
きょう‐ふ【怯夫】ケフ‥
臆病な男。懦夫だふ。
きょう‐ふ【侠婦】ケフ‥
侠気のある女。
きょう‐ふ【挟扶】ケフ‥
わきから支えたすけること。
きょう‐ふ【恐怖】
恐ろしく感ずること。また、その感じ。「―におののく」
⇒きょうふ‐しょう【恐怖症】
⇒きょうふ‐せいじ【恐怖政治】
きょう‐ふ【教父】ケウ‥
①(Fathers of the Church)1〜8世紀の初期キリスト教会の神学的著作家・精神的指導者。ギリシア教父とラテン教父とに大別され、前者の伝統はビザンチン教会を経てロシアに伝わり、後者はラテン的西欧精神の礎となった。代表的な教父はアウグスティヌス。
②(→)ゴッド‐ファーザー1に同じ。
⇒きょうふ‐がく【教父学】
⇒きょうふ‐てつがく【教父哲学】
きょう‐ふ【襁負】キヤウ‥
(「襁」は、せおい衣、また、その帯ひもの意)幼い子供をせおうこと。
きょう‐ふ【轎夫】ケウ‥
かごかき。こしかき。轎丁。
きょう‐ふ【驚怖】キヤウ‥
驚き恐れること。
きょう‐ぶ【胸部】
①胸の部分。
②呼吸器。「―疾患」
⇒きょうぶ‐だいどうみゃく【胸部大動脈】
ぎょう‐ぶ【行歩】ギヤウ‥
歩くこと。歩行。今昔物語集13「身に病付きて―する事能あたはず」
ぎょう‐ぶ【驍武】ゲウ‥
強く勇ましいこと。驍勇。
きょう‐ふう【狂風】キヤウ‥
あれくるう風。
きょう‐ふう【京風】キヤウ‥
都のふう。京都の風俗。
きょう‐ふう【強風】キヤウ‥
強い風。「―注意報」
きょう‐ふう【矯風】ケウ‥
悪い風俗を改め直すこと。
⇒きょうふう‐かい【矯風会】
きょう‐ふう【驚風】キヤウ‥
漢方で、小児の脳脊髄膜炎および脳脊髄膜炎様の症状。脳水腫や癲癇も指したらしい。急驚風(陽癇)と慢驚風(陰癇)とがある。浮世風呂4「五疳、―、貪惜とんじゃくなし、飛んだりはねたりの元気者」
ぎょう‐ふう【暁風】ゲウ‥
明けがたに吹く風。
きょうふう‐かい【矯風会】ケウ‥クワイ
キリスト教婦人矯風会の略称。禁酒を主張する目的で、1873年アメリカのオハイオ州に起こり、のちウィラード(F. E. Willard1839〜1898)が会頭となり、84年国際的組織となる。日本では矢島楫子やじまかじこらが93年(明治26)日本基督教婦人矯風会を組織し、禁酒・廃娼・平和を目的とした。
⇒きょう‐ふう【矯風】
ぎょうふう‐しゅんう【尭風舜雨】ゲウ‥
中国古代の伝説上の聖天子、尭と舜の徳があまねく行きわたったのを、風雨のめぐみにたとえていう。転じて、天下が泰平であるさま。尭雨舜風。舜日尭風。
きょうふ‐がく【教父学】ケウ‥
(patrology)教父1の事跡・思想・著作に関する研究。教父神学や教父哲学も含む。
⇒きょう‐ふ【教父】
きょうぶ‐きょう【教部卿】ケウ‥キヤウ
教部省の長官。
ぎょうぶ‐きょう【刑部卿】ギヤウ‥キヤウ
刑部省の長官。
きょう‐ふく【凶服】
喪服もふく。また、それを着る期間。
きょう‐ふく【胸腹】
①胸と腹。
②山・高原などの地勢の、中ほどの胸腹にたとえられる所。
きょう‐ぶく【軽服】キヤウ‥
遠い親族の喪に服すること。源氏物語蜻蛉「后の宮の御―の程は」↔重服じゅうぶく
きょう‐ぶくろ【経袋】キヤウ‥
経文を入れておく袋。今昔物語集17「―に一紙の書有り」
きょうふ‐しょう【恐怖症】‥シヤウ
ある特定の物事に対して、その理由がないことを知りながら、恐怖・不安を感じる神経症。赤面恐怖・動物恐怖・疾病恐怖など種々ある。
⇒きょう‐ふ【恐怖】
きょうぶ‐しょう【教部省】ケウ‥シヤウ
教導職を統轄し、神道・仏教の教義、社寺・陵墓に関する事務を管理した官庁。1872年(明治5)神祇省の廃止とともに設置。77年廃され、事務は内務省社寺局に移された。
ぎょうぶ‐しょう【刑部省】ギヤウ‥シヤウ
①律令制の八省の一つ。裁判・行刑をつかさどった役所。うたえただすつかさ。うたえのつかさ。
②1869年(明治2)設置された中央司法機関。71年廃され、司法省となる。
きょうふ‐せいじ【恐怖政治】‥ヂ
投獄・殺戮さつりくなどの苛烈な手段によって、反対者を弾圧して行う政治。特にフランス革命の時、1793年5月31日ジロンド派没落後、翌年7月27日(テルミドール9日)までジャコバン派が行なった独裁政治。
⇒きょう‐ふ【恐怖】
きょうぶ‐だいどうみゃく【胸部大動脈】
第4胸椎体の左側で心臓から出る大動脈弓に続き、縦隔の後部を下行し、第12胸椎体の前で横隔膜の大動脈裂孔を通って腹腔に入り、腹部大動脈に連なる大動脈。
⇒きょう‐ぶ【胸部】
きょう‐ふつ【共沸】
(azeotropy)一定圧力のもとで液体の混合物を蒸留するとき、液相での混合比と気相での混合比が一致したところで平衡に達する場合がある。このような条件が成立すると、この混合比を維持して一定温度で沸騰が起こる。これを共沸といい、混合物は分離することができない。その組成の溶液を共沸混合物、その沸点を共沸点という。例えば、エタノールと水の溶液では1気圧のもとでエタノール96.0パーセントのものが共沸混合物で、共沸点はセ氏78.15度。
ぎょう‐ぶっしょう【行仏性】ギヤウ‥シヤウ
〔仏〕衆生の阿頼耶識あらやしき中にそなわっている成仏の種子しゅうじ。↔理仏性
きょうふ‐てつがく【教父哲学】ケウ‥
(patristic philosophy)教父たちの哲学。最初は異教に対するキリスト教の弁護に携わったが、後にはキリスト教神学のためにギリシア哲学を利用。
⇒きょう‐ふ【教父】
きょう‐ぶん【凶聞】
凶事の知らせ。凶報。
きょう‐ぶん【狂文】キヤウ‥
江戸中期以後、狂歌に伴って起こった一種の戯文。諧謔・諷刺を主とし、当時の俗語などを織りこむ。風来山人・四方赤良よものあから・宿屋飯盛・手柄岡持てがらのおかもちらの作家、「風来六部集」「四方よものあか」「あづまなまり」「我面白」などの文集がある。
きょう‐へい【強兵】キヤウ‥
①強い兵。強い軍隊。
②兵力を増大し、軍備を充実させること。「富国―」
きょう‐へい【郷兵】キヤウ‥
民間人をその所在地で訓練し、守備兵としたもの。
きょう‐へい【矯弊】ケウ‥
弊害を改め直すこと。
きょう‐へき【胸壁】
①(→)胸墻きょうしょうに同じ。
②とりで。
きよう‐もの【器用者】🔗⭐🔉
きよう‐もの【器用者】
①役に立つ才能ある人。
②技芸に巧みな人。
⇒き‐よう【器用】
き‐りょう【器量】‥リヤウ🔗⭐🔉
き‐りょう【器量】‥リヤウ
(「器」は材の在る所、「量」は徳のみつる所の意)
①その地位・役目にふさわしい才能・人柄。保元物語「合戦の場には兄弟といふ差別候ふまじ。ただ―により候」。「人の上に立つ―がある」「―を上げる」
②才能・力量のすぐれていること。ものの上手。平家物語4「笛の御―たるによつてこの宮御相伝ありけり」
③(「縹緻」などとも書く)顔だち。みめ。また、容姿のすぐれていること。狂言、猿座頭「そなたの様な好い―で」。尾崎紅葉、二人比丘尼色懺悔「尼法師には勿体ない御標致きりょう」。「十人並みの―」
⇒きりょう‐ごのみ【器量好み】
⇒きりょう‐じまん【器量自慢】
⇒きりょう‐じん【器量人】
⇒きりょう‐のぞみ【器量望み】
⇒きりょう‐まけ【器量負け】
⇒きりょう‐よし【器量好し】
きりょう‐ごのみ【器量好み】‥リヤウ‥🔗⭐🔉
きりょう‐ごのみ【器量好み】‥リヤウ‥
顔だちのよい女をより好みすること。面食い。「―で貰った女房」
⇒き‐りょう【器量】
きりょう‐じまん【器量自慢】‥リヤウ‥🔗⭐🔉
きりょう‐じまん【器量自慢】‥リヤウ‥
顔だちのよいのをほこること。
⇒き‐りょう【器量】
きりょう‐じん【器量人】‥リヤウ‥🔗⭐🔉
きりょう‐じん【器量人】‥リヤウ‥
才能・力量のすぐれた人。
⇒き‐りょう【器量】
きりょう‐のぞみ【器量望み】‥リヤウ‥🔗⭐🔉
きりょう‐のぞみ【器量望み】‥リヤウ‥
顔だちのよい女を妻に望むこと。
⇒き‐りょう【器量】
きりょう‐まけ【器量負け】‥リヤウ‥🔗⭐🔉
きりょう‐まけ【器量負け】‥リヤウ‥
①才能があるためにかえって失敗すること。
②顔だちがよすぎて、かえって縁遠いこと。
⇒き‐りょう【器量】
きりょう‐よし【器量好し】‥リヤウ‥🔗⭐🔉
きりょう‐よし【器量好し】‥リヤウ‥
顔だちのよいこと。また、その人。美人。
⇒き‐りょう【器量】
[漢]器🔗⭐🔉
器 字形
筆順
〔口部12画/15画/教育/2079・346F〕
[
] 字形
〔口部13画/16画〕
〔音〕キ(呉)(漢)
〔訓〕うつわ
[意味]
①いれもの。道具。「器物・器具・容器・陶器・凶器・消火器」
②はたらき(があるもの)。才能(のある人)。「器官・器量・器用・凡器・大器・呼吸器」
③実用的な用途にしか役立たないもの。「君子は器ならず」〔論語〕
[解字]
四つの「口」と「犬」とから成る会意文字。四つの「口」はさまざまな容器を、「犬」は種類の多いものの代表を示すという説もあり、また、四つの皿の上に犬の肉をのせてうつわの意味を表す、という説もある。[噐]は異体字。
[下ツキ
応器・花器・火器・拡声器・楽器・機器・凶器・銀器・計器・原器・公器・口器・祭器・紙器・磁器・漆器・什器・戎器・銃器・小器・将器・定器・食器・神器・性器・石器・臓器・大器・蓄音器・茶器・重器・鉄器・陶器・銅器・土器・鈍器・尿器・泌尿器・武器・分度器・兵器・便器・法器・補聴器・名器・茗器・明器・容器・用器・利器
筆順
〔口部12画/15画/教育/2079・346F〕
[
] 字形
〔口部13画/16画〕
〔音〕キ(呉)(漢)
〔訓〕うつわ
[意味]
①いれもの。道具。「器物・器具・容器・陶器・凶器・消火器」
②はたらき(があるもの)。才能(のある人)。「器官・器量・器用・凡器・大器・呼吸器」
③実用的な用途にしか役立たないもの。「君子は器ならず」〔論語〕
[解字]
四つの「口」と「犬」とから成る会意文字。四つの「口」はさまざまな容器を、「犬」は種類の多いものの代表を示すという説もあり、また、四つの皿の上に犬の肉をのせてうつわの意味を表す、という説もある。[噐]は異体字。
[下ツキ
応器・花器・火器・拡声器・楽器・機器・凶器・銀器・計器・原器・公器・口器・祭器・紙器・磁器・漆器・什器・戎器・銃器・小器・将器・定器・食器・神器・性器・石器・臓器・大器・蓄音器・茶器・重器・鉄器・陶器・銅器・土器・鈍器・尿器・泌尿器・武器・分度器・兵器・便器・法器・補聴器・名器・茗器・明器・容器・用器・利器
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うつわ【器】🔗⭐🔉
うつわ ウツハ [0] 【器】
(1)物を入れる器具。入れ物。容器。「―に盛る」
(2)(ある仕事・地位にふさわしい)才能と人格。器量。人物の大きさ。「人の長となる―」
(3)器具。道具。「もろもろの調楽の―をぞ執る/邪宗門(白秋)」
うつわ-もの【器物】🔗⭐🔉
うつわ-もの ウツハ― [0] 【器物】
(1)物を入れる器具。うつわ。
(2)什器(ジユウキ)や家具。道具。「木の道の匠(タクミ)の造れる,うつくしき―も/徒然 22」
(3)器量。才能。また,才能のある人。「よはひのほども身の―もおよばず/源氏(若菜上)」「まことの―となるべきを/源氏(帚木)」
き-かい【機械・器械】🔗⭐🔉
き-かい [2] 【機械・器械】
(1)動力源から動力を受けて一定の運動を繰り返し,一定の仕事をする装置。主に,きっかけを与えると人力を借りずに自動的に作動するものをいう。からくり。
(2)精密な作動をする実験・測定用の装置。「観測―」
〔規模の大きいものを「機械」,小さいものを「器械」と書いて区別することがある〕
(3)(器械)うつわもの。器具。道具。
(4)書名(別項参照)。
きかい-うんどう【器械運動】🔗⭐🔉
きかい-うんどう [4] 【器械運動】
学校体育の教材の一。マット・飛び箱・鉄棒などの器械を用いて行う運動の総称。
きかい-おんせいがく【器械音声学】🔗⭐🔉
きかい-おんせいがく [6] 【器械音声学】
音響ならびに生理器機を用いて実証的に研究する音声学の一分野。サウンド-スペクトログラフ,ビジ-ピッチ,エレクトロ-パラトグラフィー,ファイバー-スコープなどが用いられている。
きかい-たいそう【器械体操】🔗⭐🔉
きかい-たいそう ―サウ [4] 【器械体操】
体操の一種。鉄棒・鞍馬・飛び箱・平均台などのすえつけ器械によって行うもの。
⇔徒手(トシユ)体操
きかい-りょうほう【器械療法・機械療法】🔗⭐🔉
きかい-りょうほう ―レウハフ [4] 【器械療法・機械療法】
物理療法の一。拘縮(コウシユク)や麻痺した筋に歩行器や伸展器などを使って,牽引(ケンイン)・伸展・強制運動などの外力を加えて行う治療法。
きがく-きょく【器楽曲】🔗⭐🔉
きがく-きょく [3] 【器楽曲】
器楽演奏のための曲。
⇔声楽曲
き-かん【器官】🔗⭐🔉
き-かん ―クワン [1][2] 【器官】
いくつかの組織の集まりで,一定の独立した形態および特定の機能を有するもの。動物では,手・足・心臓など,植物では,根・茎・葉・花などをいう。
きかん-けい【器官系】🔗⭐🔉
きかん-けい ―クワン― [0] 【器官系】
動物体において,共通の機能をもち,協同して働いている器官の集まり。循環系・消化系・呼吸系・生殖系など。
きかん-ばいよう【器官培養】🔗⭐🔉
きかん-ばいよう ―クワン―ヤウ [4] 【器官培養】
生物の器官や組織片を無菌的に分離し,液体または寒天培地を用いて培養すること。園芸植物の繁殖などに応用される。
き-き【機器・器機】🔗⭐🔉
き-き [1][2] 【機器・器機】
機械・器械・器具の総称。「教育―」
き-きょく【器局】🔗⭐🔉
き-きょく [1][0] 【器局】
才能と度量。器量。
き-ぐ【器具】🔗⭐🔉
き-ぐ [1] 【器具】
簡単な構造の機器や道具。「電気―」
き-さ【器差】🔗⭐🔉
き-さ [1][2] 【器差】
測定器の示す値と,それが本来示すべき真の値との差。測定器によって生ずる指示の違い。
き-さい【器才】🔗⭐🔉
き-さい [0] 【器才】
すぐれた器量と才能。
き-ざい【器材】🔗⭐🔉
き-ざい [1] 【器材】
器具や材料。また,器具の材料。
き-ざい【器財】🔗⭐🔉
き-ざい [1] 【器財】
うつわ。道具。器物。
きざい-はにわ【器財埴輪】🔗⭐🔉
きざい-はにわ [4] 【器財埴輪】
埴輪の分類呼称の一。形象埴輪の中で衣蓋(キヌガサ)・盾(タテ)・靫(ユキ)・鎧(ヨロイ)など,器物をかたどったものの総称。
き-しつ【器質】🔗⭐🔉
き-しつ [0] 【器質】
組織細胞によって構成される器官の構造的・形状的な性質。器官の機能的性質に対応する語。
きしつ-か【器質化】🔗⭐🔉
きしつ-か ―クワ [0] 【器質化】
体外から入った異物,また体内に生じた血栓(ケツセン)や壊死(エシ)した組織などの異物が,肉芽組織でおおわれ,融解・吸収される過程。
きしつ-せい【器質性】🔗⭐🔉
きしつ-せい [0] 【器質性】
症状や疾患が臓器・組織の形態的異常にもとづいて生じている状態。
⇔機能性
きしつ-てき-しょうがい【器質的障害】🔗⭐🔉
きしつ-てき-しょうがい ―シヤウガイ [6] 【器質的障害】
有機体を組織している諸器官(構造)のうえに,なんらかの損傷を受けたために生じた行動または精神面の障害。狭義には,脳髄の損傷によって生じたものをさす。
き-じゅう【器什】🔗⭐🔉
き-じゅう ―ジフ [0] 【器什】
日常用いる道具や家具。什器。
き-じょう【器仗】🔗⭐🔉
き-じょう ―ヂヤウ [0] 【器仗】
武器。兵仗(ヒヨウジヨウ)。
き-せかい【器世界】🔗⭐🔉
き-せかい [2] 【器世界】
〔仏〕 三種世界の一。生命のあるものが生きる場となる山河・大地など。器世間。器界。
き-せけん【器世間】🔗⭐🔉
き-せけん [2] 【器世間】
⇒器世界(キセカイ)
き-ぶつ【器物】🔗⭐🔉
き-ぶつ [1] 【器物】
うつわ。また,道具や器具類。
きぶつ-そんかいざい【器物損壊罪】🔗⭐🔉
きぶつ-そんかいざい ―ソンクワイ― [6][1]-[3] 【器物損壊罪】
文書・建造物・艦船・航空機以外の他人の財物(器物以外に土地・動物等も含まれる)を損壊・傷害する犯罪。
き-べい【器皿】🔗⭐🔉
き-べい [0] 【器皿】
食べ物を盛るうつわ。皿や小鉢の類。
き-よう【器用】🔗⭐🔉
き-よう [1] 【器用】 (名・形動)[文]ナリ
(1)細かい仕事を巧みにやりとげる・こと(さま)。「手先の―な人」「―者」
(2)何事をも巧みにやりとげる・こと(さま)。「何でも―にこなす」「―貧乏」
(3)要領よく,抜け目なく立ち回る・こと(さま)。「政界を―に泳ぎ回る」
⇔不器用
(4)役に立つ才能のあること。また,その人。「武家の棟梁となりぬべき―の仁出来(イデキ)て/太平記 13」
(5)いさぎよいこと。潔白であること。「逃げはせぬと,尤(モツトモ)―な白状/浄瑠璃・淀鯉(下)」
(6)容貌。人柄。「遠国侍なれども,―・骨柄(コツガラ)尋常なる人かなと感じけり/御伽草子・猿源氏」
[派生] ――さ(名)
きよう-じん【器用人】🔗⭐🔉
きよう-じん [2] 【器用人】
技芸などが巧みな人。また,なんでもやりこなせる人。器用な人。
きよう-びんぼう【器用貧乏】🔗⭐🔉
きよう-びんぼう ―ボフ [4] 【器用貧乏】
なまじ器用なために一事に徹することができず,結局,大成しないこと。
き-りょう【器量】🔗⭐🔉
き-りょう ―リヤウ [1] 【器量】
〔「器」は才能のあること。「量」は心の大きさ,徳のあること〕
(1)物の役に立つ才能・力量。「人の上に立つ―をもった人物」
(2)主に女性について,容貌(ヨウボウ)。顔立ち。みめ。「―がよい」
(3)主に男性について,その人の面目。価値。「―を上げる」
きりょう-ごのみ【器量好み】🔗⭐🔉
きりょう-ごのみ ―リヤウ― [4] 【器量好み】
顔立ちの美しい女性をえりごのみすること。また,そうする人。面食い。
きりょう-じまん【器量自慢】🔗⭐🔉
きりょう-じまん ―リヤウ― [4] 【器量自慢】
(1)顔立ちの美しいのを誇りに思うこと。
(2)才を自ら誇ること。
きりょう-じん【器量人】🔗⭐🔉
きりょう-じん ―リヤウ― [2] 【器量人】
才能や徳望のある人。
きりょう-のぞみ【器量望み】🔗⭐🔉
きりょう-のぞみ ―リヤウ― [4] 【器量望み】
顔立ちの美しい女性を妻にのぞむこと。器量好み。「―の太甚(ハナハダ)しければ,二十余件の縁談皆意に称(カナ)はで/金色夜叉(紅葉)」
きりょう-まけ【器量負け】🔗⭐🔉
きりょう-まけ ―リヤウ― [0][5] 【器量負け】
(1)才能があるために,かえって失敗すること。
(2)顔立ちが良すぎて,かえって良縁に恵まれないこと。
きりょう-よし【器量好し】🔗⭐🔉
きりょう-よし ―リヤウ― [2] 【器量好し】
顔立ちがよいこと。美人。
うつわ【器】(和英)🔗⭐🔉
きかい【器械】(和英)🔗⭐🔉
きがく【器楽】(和英)🔗⭐🔉
きがく【器楽】
instrumental music.
きかん【器官】(和英)🔗⭐🔉
きかん【器官】
an organ.→英和
きぐ【器具】(和英)🔗⭐🔉
きざい【器材】(和英)🔗⭐🔉
きざい【器材】
tools and materials.
きぶつ【器物】(和英)🔗⭐🔉
きよう【器用な(に)】(和英)🔗⭐🔉
きよう【器用な(に)】
skillful(ly);dexterous(ly).→英和
きりょう【器量】(和英)🔗⭐🔉
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