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ぜあみ【世阿弥】🔗⭐🔉
ぜあみ 【世阿弥】
(1363頃-1443頃) 室町前期の能役者・能作者。二代目観世大夫。幼名藤若。通称観世三郎。実名元清。芸名世阿弥陀仏(世阿弥・世阿)。観阿弥の子。大和の人。足利義満の支援を得て,父と共に能を大成した。特に,観阿弥以前のものまね中心の能から歌舞中心の幽玄能に改変し,夢幻能という新しい形式を完成させて,能の芸術性を高めた。作「老松(オイマツ)」「高砂(タカサゴ)」「井筒」「西行桜」「砧(キヌタ)」「班女」など多数。能楽論「風姿花伝」「花鏡」「至花道」など。
ぜあみ-じゅうろくぶしゅう【世阿弥十六部集】🔗⭐🔉
ぜあみ-じゅうろくぶしゅう ―ジフロクブシフ 【世阿弥十六部集】
吉田東伍校注の世阿弥伝書集。一巻。1909年(明治42)刊。世阿弥元清の能楽論書や伝書など一六部を収録,能楽研究の基本的資料とされている。「花伝書(風姿花伝)」「花伝書別紙口伝」「至花道」「二曲三体人形図」「三道(能作書)」「花鏡」「曲付次第」「風曲集」「五音曲条々」「遊楽習道風見」「九位」「習道書」「世子六十以後申楽談儀」「夢跡一紙」「却来華」「金島書」の一六部。なお,世阿弥の著はのちに,「花習内抜書(能序破急事)」「音曲声出口伝」「五位」「六義」「五音」「拾玉得花」が発見された。
せい【世】🔗⭐🔉
せい 【世】 (接尾)
助数詞。受け継いだ世代・地位・称号などの代数や順序を表す。「日系三―」「チャールズ二―」
せい-うん【世運】🔗⭐🔉
せい-うん [0] 【世運】
世の気運。世のなりゆき。せうん。
せ-かい【世界】🔗⭐🔉
せ-かい [1] 【世界】
(1)地球上のすべての国家・すべての地域。全人類社会。「―の平和」「―最高の山」
(2)物体や生物など実在する一切のものを含んだ無限の空間。宇宙。哲学では社会的精神的事象をも含める。また,思考・認識する自我に対する客観的世界をさすことも多い。「可能―」「―の創造」
(3)自分を中心とした生活の場。自分の知識・見聞の範囲。生活圏。世の中。「新しい―が開ける」「ピカソの―」「あなたと私とでは―が違いすぎる」「君は―が狭いよ」
(4)同一の種類のものの集まり,またその社会。「動物の―」「勝負の―は厳しい」
(5)歌舞伎・浄瑠璃で,その作品の背景となる特定の時代や人物類型。例えば「仮名手本忠臣蔵」の世界は「太平記」。
(6)くに。土地。地方。異境。「知らぬ―にめづらしき憂へのかぎり見つれど/源氏(明石)」
(7)界隈。付近一帯。「いづら,といひて,もてこし人を―に求むれどなし/大和 168」
(8)遊ぶ所。遊里など。「―は大みせ,女房にもならうといふ女郎,しやうといふ客/洒落本・傾城買四十八手」
(9)〔仏〕
〔梵 lokadh
tu〕
(ア)須弥山(シユミセン)を中心に形成される一定の空間領域。全宇宙にはこの世界(一世界・小世界)と同じ規模の世界が数多くあるとして,三千大千世界などと表現する。(イ)衆生(シユジヨウ)が住んでいる場所で,時間・空間的になんらかの制約を受け,まとまりをもっている広がり。(ウ)ある仏を中心とする空間。仏国土。

せかい-いさんほごじょうやく【世界遺産保護条約】🔗⭐🔉
せかい-いさんほごじょうやく ―
サン―デウヤク 【世界遺産保護条約】
「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約」の略称。1972年ユネスコ総会で採択。日本は92年(平成4)6月国会承認を経て,一二五番目の締結国となった。顕著な普遍的価値を有する文化遺産と自然遺産,締結国の保護義務などについて規定する。

せかい-かくめい【世界革命】🔗⭐🔉
せかい-かくめい [4] 【世界革命】
世界的にプロレタリア革命が行われることにより,全世界的規模で社会主義が勝利すること。
せかい-かん【世界観】🔗⭐🔉
せかい-かん ―クワン [2] 【世界観】
(1)世界についての見方・見解。
(2)〔哲〕
〔(ドイツ) Weltanschauung〕
世界についての統一的で全体的な理解。客観的な対象把握(世界像)にとどまらず,人の主体的な意義づけ・関係づけによって成り立つ。
(3)文化人類学で,ある民族がもっている世界についての見方のこと。時間や空間の分類法,神話・儀礼などの中に見いだすことができる。
せかい-かん-がく【世界観学】🔗⭐🔉
せかい-かん-がく ―クワン― [4] 【世界観学】
〔(ドイツ) Weltanschauungslehre〕
生に根ざした世界観の内的構造や歴史的に展開される類型を捉えようとする哲学的立場。ディルタイに代表される。
せかい-かんきょうほぜんせんりゃく【世界環境保全戦略】🔗⭐🔉
せかい-かんきょうほぜんせんりゃく ―クワンキヤウ― [1]-[8] 【世界環境保全戦略】
国連環境計画・世界野生生物基金(現在の世界自然保護基金)・国際自然保護連合が1980年に発表した行動計画。持続可能な開発,環境アセスメント,砂漠化防止,熱帯林の植林などを呼びかけた。
せかい-かんこうきかん【世界観光機関】🔗⭐🔉
せかい-かんこうきかん ―クワンクワウキクワン 【世界観光機関】
〔World Tourism Organization〕
国際間の理解・国際平和に寄与するために観光の振興・発展を図る国際機構。1975年設立。本部マドリード。WTO 。
せかい-きしょうきかん【世界気象機関】🔗⭐🔉
せかい-きしょうきかん ―キシヤウキクワン 【世界気象機関】
〔World Meteorological Organization〕
世界各国の気象事業を統合した組織で,国連の下部機構の一。1950年に成立。1879年創立の国際気象機関の後身。日本は1953年から加盟。WMO 。
せかい-きゅうせいきょう【世界救世教】🔗⭐🔉
せかい-きゅうせいきょう ―キウセイケウ 【世界救世教】
大本教系の新宗教。岡田茂吉が1935年(昭和10)大日本観音会として開教。50年世界メシヤ教(のち改名)に改編。創造主により病・貧・争を根絶した地上天国実現の役を与えられたと唱え,そのモデルを熱海・箱根・京都嵯峨に建設。病気治療を主な活動とする。
せかい-きょうかい-きょうぎかい【世界教会協議会】🔗⭐🔉
せかい-きょうかい-きょうぎかい ―ケウクワイケフギクワイ 【世界教会協議会】
〔World Council of Churches〕
今世紀初頭に始まったキリスト教会の一致運動を推進するために,1948年に設立された超教派団体。WCC 。
せかい-きょうこう【世界恐慌】🔗⭐🔉
せかい-きょうこう ―クワウ [4] 【世界恐慌】
世界的な規模の経済恐慌。1857年の恐慌がその最初であり,1929年に始まる大恐慌は最も大規模かつ深刻なものであった。
せかい-きろく【世界記録】🔗⭐🔉
せかい-きろく [4] 【世界記録】
運動競技などで,それまでの世界最高の記録。
せかい-ぎんこう【世界銀行】🔗⭐🔉
せかい-ぎんこう ―カウ [4] 【世界銀行】
国際復興開発銀行の通称。世銀。
せかい-ぎんこう-グループ【世界銀行―】🔗⭐🔉
せかい-ぎんこう-グループ ―ギンカウ― [9] 【世界銀行―】
国際復興開発銀行(世界銀行),国際開発協会(第二世銀),国際金融公社,多国間投資保証機関の総称。
せかい-けいざい【世界経済】🔗⭐🔉
せかい-けいざい [4] 【世界経済】
全世界を範囲として成立する経済で,世界的な規模の生産関係と交換関係の総体。
せかい-ご【世界語】🔗⭐🔉
せかい-ご [0] 【世界語】
⇒国際語(コクサイゴ)
せかい-こうみん【世界公民】🔗⭐🔉
せかい-こうみん [4] 【世界公民】
⇒コスモポリタン
せかい-こっか【世界国家】🔗⭐🔉
せかい-こっか ―コク― [4] 【世界国家】
全世界を一つにして,人類すべてをその国民とする理想国家。民族的対立を解消して戦争を回避しようという平和思想が根底にある。世界連邦。世界政府。
せかい-し【世界史】🔗⭐🔉
せかい-し [2] 【世界史】
世界を連関のある統一的全体としてとらえた時の人類の歴史。
せかい-じ【世界時】🔗⭐🔉
せかい-じ [2] 【世界時】
〔Universal time〕
地球の自転に準拠して表示される世界共通の時刻。イギリスのグリニッジ天文台の跡地を通る子午線を基準とする。UT 。
せかい-しげん-けんきゅうじょ【世界資源研究所】🔗⭐🔉
せかい-しげん-けんきゅうじょ ―ケンキウジヨ 【世界資源研究所】
⇒ダブリュー-アール-アイ( WRI )
せかい-システム-ろん【世界―論】🔗⭐🔉
せかい-システム-ろん [7] 【世界―論】
慣習的に国家を単一のシステムとみてきた従来の発想に対し,世界全体を単一の社会システムとみなし,その内部構造を,国際分業・中心・周辺といった分析概念を用いて把握しようとする立場。
せかい-しぜんほごききん【世界自然保護基金】🔗⭐🔉
せかい-しぜんほごききん 【世界自然保護基金】
〔Worldwide Fund for Nature〕
世界の野生生物とその生息地の保護,熱帯林の保全などに取り組む国際基金。1961年創設の世界野生生物基金(World Wildlife Fund)が88年に改称。本部はスイス。WWF 。
せかい-しゅうきょう【世界宗教】🔗⭐🔉
せかい-しゅうきょう ―ケウ [4] 【世界宗教】
民族や国家を超えて世界各地に広まっている宗教。キリスト教・仏教・イスラム教など。
せかい-しゅぎ【世界主義】🔗⭐🔉
せかい-しゅぎ [4] 【世界主義】
⇒コスモポリタニズム
せかい-しょくりょうけいかく【世界食糧計画】🔗⭐🔉
せかい-しょくりょうけいかく ―シヨクリヤウケイクワク 【世界食糧計画】
〔World Food Programme〕
国連と FAO の協同事業として1963年から実施されている世界的規模での食糧援助の機関。本部はローマ。WFP 。
→FAO
せかい-じんけんせんげん【世界人権宣言】🔗⭐🔉
せかい-じんけんせんげん 【世界人権宣言】
1948年(昭和23),第三回国連総会で採択された「人権に関する世界宣言」のこと。基本的人権の尊重を原則に,自由権のほか,経済的・社会的権利についても規定する。
せかい-せいさく【世界政策】🔗⭐🔉
せかい-せいさく [4] 【世界政策】
一国家がその政治・経済・文化方針を全世界的規模で展開しようとする対外政策。特に一九世紀末から欧米の列強が行なった,勢力を世界的に拡大する帝国主義的対外政策。
よ【世・代】🔗⭐🔉
よ [1][0] 【世・代】
〔「よ(節)」と同源。区切られた期間の意〕
(1)人間が集まり生活の場としている所。世間。また,そこに生活している人々。《世》「―の荒波にもまれる」「―に出る」「―をはかなむ」
(2)俗世間。凡俗の住む,わずらわしい現実社会。《世》「―をいとう」
(3)ある支配者が治めている期間。また,同一系統の者が政体を維持している期間。時代。「公家の―」「徳川の―」
(4)人が生まれてから死ぬまでの期間。一生。「わが―の春」
(5)仏教で説く,過去(前世)・現在(現世)・未来(来世)など,ある人の生きている世界。《世》「あの―に行く」
(6)寿命。生きていられる年齢。「君が―も我が―も知るや岩代の岡の草根をいざ結びてな/万葉 10」
(7)時節。時期。折。「をとこ,思ひかけたる女の,え得まじうなりての―に/伊勢 55」
(8)男女の仲。「わがごとく我を思はむ人もがなさてもや憂きと―を試みむ/古今(恋五)」
(9)ある人が家長として統率している期間。「竹筍斎も隠居して,―を岩次郎にゆづりけり/黄表紙・敵討義女英」
〔「―に」などの場合,アクセントは [1]〕
→世に
よ=が世なら🔗⭐🔉
――が世なら
その人にとって都合のよい世の中なら。「―こんな苦労をかけないものを」
よ=下(クダ)・る🔗⭐🔉
――下(クダ)・る
(1)後の世になる。「―・りて後,唐土にも日の本にも/増鏡(新島守)」
(2)末世(マツセ)となる。「―・り時衰へぬる末には/増鏡(久米のさら山)」
よ=と共(トモ)🔗⭐🔉
――と共(トモ)
日ごろ絶えず。常日ごろ。「故権大納言の君の―に物を思ひつつ,やまひづき/源氏(橋姫)」
よ=に合・う🔗⭐🔉
――に合・う
時世に乗って時めく。時を得て栄える。「―・ひ花やかなる若人にて/源氏(賢木)」
よ=に在(ア)・り🔗⭐🔉
――に在(ア)・り
(1)この世に実在する。また,生存する。
(2)世間で重んじられる。世の人に認められる。栄える。「それぞ―・る人の手はみな見知りて侍らむ/枕草子 184」
よ=に入れ
られる🔗⭐🔉
――に入れ
られる
世間に認められる。

よ=に行わ・れる🔗⭐🔉
――に行わ・れる
広く世間で用いられている。世の中に浸透している。「広く―・れていること」
よ=に聞こ・える🔗⭐🔉
――に聞こ・える
世間に知れわたる。「―・えた学者」
よ=に越・ゆ🔗⭐🔉
――に越・ゆ
普通よりすぐれている。「矢束をひくこと―・えたり/保元(上・古活字本)」
よ=に従・う🔗⭐🔉
――に従・う
世間の大勢・ならわしに従う。「―・へば,身くるし/方丈記」
よ=に知ら
ず🔗⭐🔉
――に知ら
ず
この世に例がない。「ただ―
ぬ心ざしの程を見はて給へとのたまふ/源氏(若紫)」


よ=に知ら
れる🔗⭐🔉
――に知ら
れる
有名になる。

よ=に仕(ツカ)・う🔗⭐🔉
――に仕(ツカ)・う
朝廷に仕える。宮仕えする。「このおとどの君の,世に二つなき御有様ながら,―・へたまふは/源氏(薄雲)」
よ=に連・れる🔗⭐🔉
――に連・れる
世の流れ・動きに従う。「歌は―・れ,世は歌に―・れ」
よ=に
出る🔗⭐🔉
――に
出る
(1)世の中に現れる。「秘蔵品が―
出る」
(2)世間に名を知られる。出世する。「若くして―
出る」



よ=に問・う🔗⭐🔉
――に問・う
世間にその価値をたずねる。
よ=に無・し🔗⭐🔉
――に無・し
(1)この世に存在しない。
(2)世に類がない。類例がない。「この児のかたちのけうらなること―・く/竹取」
(3)世に用いられない。零落している。「―・き義経がもとに来り/義経記 8」
よ=に似
ず🔗⭐🔉
――に似
ず
この世にまたとない。無比である。「かたちの―
ずめでたきことを/竹取」


よ=に
経(フ)🔗⭐🔉
――に
経(フ)
(1)この世にながらえる。世をすごす。「わが身―
ふるながめせしまに/古今(春下)」
(2)世ごころがつく。男女間の情愛を理解する。「ねになけば人笑へなり呉竹の―
へぬをだにかちぬと思はむ/後撰(恋五)」



よ=に旧(フ)・る🔗⭐🔉
――に旧(フ)・る
(1)世間に長くいて珍しくなくなる。「春雨の―・りにたる心にもなほ新しく花をこそ思へ/後撰(春中)」
(2)結婚したことがある。「ただ人,はた,怪しき女,―・りにたるなどを,持ち居るたぐひ多かり/源氏(蜻蛉)」
よ=の🔗⭐🔉
――の
〔「天下周知の」の意から,程度のはなはだしいさまを表す〕
世にもまれな。めったにない。またとない。「―しれ者かな/徒然 41」
よ=は張り物🔗⭐🔉
――は張り物
世の中は見栄を張るのが普通である。「―なれば/浮世草子・永代蔵 7」
よ=は回り持ち🔗⭐🔉
――は回り持ち
「天下(テンカ)は回り持ち」に同じ。
よ=も末(スエ)🔗⭐🔉
――も末(スエ)
〔末法思想からの語〕
この世もおしまいであること。救いがたい世であること。
よ=を挙げて🔗⭐🔉
――を挙げて
世の中の人残らず。世間こぞって。
よ=を送・る🔗⭐🔉
――を送・る
「世を渡る」に同じ。
よ=を行・う🔗⭐🔉
――を行・う
世を治める。「飢ゑず,寒からぬやうに,世をば行はまほしきなり/徒然 142」
よ=を稼(カセ)・ぐ🔗⭐🔉
――を稼(カセ)・ぐ
家業に精を出す。「日夜に―・ぎ一たび元のごとくにと思ひこみし所存/浮世草子・永代蔵 3」
よ=を去・る🔗⭐🔉
――を去・る
(1)この世を去る。死ぬ。
(2)出家する。
よ=を忍(シノ)・ぶ🔗⭐🔉
――を忍(シノ)・ぶ
世間から隠れる。世間に知られないようにする。「―・ぶ二人の仲」「―・ぶ仮の姿」
よ=を知・る🔗⭐🔉
――を知・る
(1)世の中の事を知っている。また,男女の情を解する。「―・らぬ虫だに秋はなきにこそなけ/千載(雑中)」
(2)国を治める。「―・り初(ソ)めさせ給ひて後/栄花(疑)」
よ=を捨・てる🔗⭐🔉
――を捨・てる
俗世間から隠遁(イントン)する。また,出家する。
よ=を背(ソム)・く🔗⭐🔉
――を背(ソム)・く
(1)隠遁(イントン)する。出家する。「―・く苔の衣はただ一重/後撰(雑三)」
(2)この世を去る。他界する。「此の国の人,―・きて冥途に至る時/今昔 12」
よ=を尽く・す🔗⭐🔉
――を尽く・す
一生を終える。「此処に―・してむと思ひ取り給へ/源氏(椎本)」
よ=を逃(ノガ)・れる🔗⭐🔉
――を逃(ノガ)・れる
俗世間から隠遁(イントン)する。また,出家する。
よ=を離・る🔗⭐🔉
――を離・る
隠遁(イントン)する。出家する。「かく―・るるさまに物し給へば/源氏(夕顔)」
よ=を憚(ハバカ)・る🔗⭐🔉
――を憚(ハバカ)・る
世間に気がねする。世間との交わりをつつしむ。
よ=を響(ヒビ)か・す🔗⭐🔉
――を響(ヒビ)か・す
世の中に名をとどろかす。「楽の声,鼓の音―・す/源氏(紅葉賀)」
よ=を
経(ヘ)る🔗⭐🔉
――を
経(ヘ)る
(1)年月を経過する。
(2)男女の情事を知る。「女の世経ずと覚えたるが/伊勢 120」

よ=を渡・す🔗⭐🔉
――を渡・す
(1)衆生(シユジヨウ)を救済する。済度(サイド)する。「仏の世に出で給ひて,―・し給へる/栄花(鶴の林)」
(2)隠居して跡目(アトメ)を譲る。「子孫に―・し/浮世草子・胸算用 5」
よ=を渡・る🔗⭐🔉
――を渡・る
世の中で暮らしていく。生計を立てる。
よ-いち【世一】🔗⭐🔉
よ-いち 【世一】
当世第一。天下一。「いけずきといふ―の馬には乗たりけり/平家 9」
よ-すぎ【世過ぎ】🔗⭐🔉
よ-すぎ [0][3] 【世過ぎ】
暮らしていくこと。世渡り。生活。「身過ぎ―」
よ-に【世に】🔗⭐🔉
よ-に 【世に】 (副)
(1)世間にくらべるものがないほど,程度がはなはだしいさま。非常に。「―恥づかしき方もあれど/徒然 79」
→世にも
(2)(下に打ち消しを伴う)決して。「夜をこめて鳥の空音ははかるとも―逢坂の関はゆるさじ/枕草子 136」
よになし-もの【世に無し者】🔗⭐🔉
よになし-もの 【世に無し者】
落ちぶれて世間に存在を認められない人。日陰者。「有かなきかに―,誰やの人かあはれむべき/曾我 7」
よに-も【世にも】🔗⭐🔉
よに-も [1] 【世にも】 (副)
〔「も」は助詞。「世に」を強めた言い方〕
(1)非常に。「―不思議な物語」
(2)(下に打ち消しの語を伴う)決して。「―忘れじ妹(イモ)が姿は/万葉 3084」
よに-よに【世に世に】🔗⭐🔉
よに-よに 【世に世に】 (副)
きわめて。非常に。「―あさましげにて,この男いで来たれば/宇治拾遺 9」
よ-の-おぼえ【世の覚え】🔗⭐🔉
よ-の-おぼえ 【世の覚え】
世間の評判。世の聞こえ。
よ-の-かぎり【世の限り】🔗⭐🔉
よ-の-かぎり 【世の限り】
(1)命のある限り。一生涯。「―にや恋ひ渡りなむ/万葉 4441」
(2)この世の終わり。臨終。
よ-の-きこえ【世の聞(こ)え】🔗⭐🔉
よ-の-きこえ 【世の聞(こ)え】 (連語)
世間の評判。世間のうわさ。「―が悪い」
よ-の-すえ【世の末】🔗⭐🔉
よ-の-すえ ―ス
【世の末】 (連語)
(1)後々の時代。下った時代。末の世。
(2)若さ・容色・権力などの盛りの時が過ぎた後。「―に,さだ過ぎつきなき程にて,一声も,いとまばゆからむ/源氏(朝顔)」

よ-の-ためし【世の例】🔗⭐🔉
よ-の-ためし 【世の例】 (連語)
「世の習い」に同じ。
よ-の-つね【世の常】🔗⭐🔉
よ-の-つね 【世の常】 (連語)
(1)世間でよくあること。世のならい。「浮き沈みは―だ」
(2)並の言葉では十分に表現できないこと。言うもおろか。「許すべき気色にもあらぬに,せむ方なくいみじとも,―なり/源氏(宿木)」
よ-の-なか【世の中】🔗⭐🔉
よ-の-なか [2] 【世の中】
(1)人々が集まり生活の場としているこの世。世間。社会。「物騒な―になる」「―に出て出世する」
(2)世間の事情やならわし。世情。「―を知らない人」
(3)その当時の世。当世。「―に名高き逸物(イチモチ)の者ども/宇津保(春日詣)」
(4)ある人の治世。「―譲り聞こえ給ふべき事など/源氏(澪標)」
(5)世間の人気。「―衰へなどして/大鏡(兼通)」
(6)男女の仲。異性間の関係。「―をまだ思ひ知らぬ程よりは/源氏(空蝉)」
(7)外界。気候。「秋待ちつけて,―すこし涼しくなりては/源氏(御法)」
(8)寿命。生きていられる年齢。「―の今日か明日かに覚え侍りしを/源氏(柏木)」
よのなか=は相(アイ)持ち🔗⭐🔉
――は相(アイ)持ち
世の中は互いに助けたり助けられたりしているものである。持ちつ持たれつ。
よのなか=は広いようで狭い🔗⭐🔉
――は広いようで狭い
「世間は広いようで狭い」に同じ。
よのなか=は三日(ミツカ)見ぬ間(マ)に桜かな🔗⭐🔉
――は三日(ミツカ)見ぬ間(マ)に桜かな
〔大島蓼太の句〕
世の中の移り変わりの激しいことを,桜の花の散りやすいのにたとえる。
よのなか=は盲(メクラ)千人目明(メア)き千人🔗⭐🔉
――は盲(メクラ)千人目明(メア)き千人
世の中には物のわかる人もいればわからない人もいる。盲千人目明き千人。
よのなか-ごこち【世の中心地】🔗⭐🔉
よのなか-ごこち 【世の中心地】
多くの人に伝染する病気。流行病。疫病。えやみ。「―を病むと見えたり/今昔 12」
よ-の-ならい【世の習い】🔗⭐🔉
よ-の-ならい ―ナラヒ 【世の習い】 (連語)
世間ではありがちなこと。世の常。世の例(タメシ)。「弱肉強食は―」
せかい【世界】(和英)🔗⭐🔉
せかい【世界】
the world;→英和
the earth;→英和
the universe (宇宙).→英和
〜的 worldwide;universal;→英和
international;→英和
global.→英和
〜の中に[の]all over the world.〜の各地から from all parts of the world.〜を一周する go round the world.‖世界一周旅行 a round-the-world trip.世界観 one's outlook on the world.世界記録a world record.世界銀行 the World Bank.世界語 a universal language.世界国家 the world state.世界史 world history.世界主義 cosmopolitanism.世界選手権 worldchampionship.世界地図 a world map;a map of the world.世界平和world peace.世界連邦 the World Federation.第一次(第二次)世界大戦 the First (Second) World War;World War I (II).
よ【世】(和英)🔗⭐🔉
よのなか【世の中】(和英)🔗⭐🔉
よのなか【世の中】
⇒世.
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