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じん【人】🔗🔉

じん [1] 【人】 天・地・人と三段階に分けたときの三番目のもの。ひと。

じん-い【人位】🔗🔉

じん-い [1] 【人位】 (1)(天地に対して)人の地位。 (2)(神位に対して)人臣の位階。

じん-い【人為】🔗🔉

じん-い [1] 【人為】 人間の力ですること。人間のしわざ。 ⇔天為 「―の及ばない神秘の世界」

じんい-さいがい【人為災害】🔗🔉

じんい-さいがい― [4] 【人為災害】 人間が自然に手を加えたことが原因となって発生する災害。 ⇔自然災害

じんい-しゃかい【人為社会】🔗🔉

じんい-しゃかい―クワイ [4] 【人為社会】 個人の意志や目的によって成立している社会。利益団体など。 ⇔自然社会

じんい-せんたく【人為選択】🔗🔉

じんい-せんたく― [4] 【人為選択】 「人為淘汰(トウタ)」に同じ。

じんい-てき【人為的】🔗🔉

じんい-てき― [0] 【人為的】 (形動) 自然の成り行きではなく,人の手が加わっているさま。「―に地震を起こす」

じんい-てき-こっきょう【人為的国境】🔗🔉

じんい-てき-こっきょう―コクキヤウ [6][0] 【人為的国境】 経線・緯線や人工的築造物などを利用した国境。前者に東経一四一度線(インドネシアとパプアニューギニア)・北緯四九度線(カナダとアメリカ合衆国),後者に古代中国における万里の長城やかつてのベルリンの壁などがある。 →自然的国境

じんい-とうた【人為淘汰】🔗🔉

じんい-とうたタウ― [4] 【人為淘汰】 多数の個体の中から有用な形質をもつ個体を継続的に選択・分離すること。農牧畜・園芸などで,品種改良に用いる。人為選択。

じんい-とつぜんへんい【人為突然変異】🔗🔉

じんい-とつぜんへんい― [8] 【人為突然変異】 放射線・化学物質などによって人為的に,自然突然変異頻度より高い頻度で動植物に突然変異を起こさせること。人工突然変異。

じんい-ぶんるい【人為分類】🔗🔉

じんい-ぶんるい― [4] 【人為分類】 整理に便利なように,特定の形質や人間との関係を基準とした,生物の分類体系。リンネの分類など。 ⇔自然分類

じん-い【人意】🔗🔉

じん-い [1] 【人意】 人の心。人心。「―の外」

たり【人】🔗🔉

たり 【人】 (接尾) 助数詞。「二(フ)・三(ミ)・四(ヨ)…」など,和語の数詞に付いて,人を数えるのに用いる。「ふ―の世界」「よっ―帰る」

と【人】🔗🔉

【人】 「ひと」の省略形。「おとと(弟)」「はやと(隼人)」「ぬすっと(盗人)」「すけっと(助人)」などの「と」がこれにあたる。

にん【人】🔗🔉

にん 【人】 ■一■ [1] (名) ひと。じん。人柄。「五郎殿ぞ器量の―にて/沙石 10」 ■二■ (接尾) 助数詞。人数を数えるのに用いる。「親子三―」「何―いるか」

にん=を見て法(ホウ)を説(ト)け🔗🔉

――を見て法(ホウ)を説(ト)け 「人(ヒト)を見て法を説け」に同じ。

にん-あい【人愛】🔗🔉

にん-あい 【人愛】 人との交わり。人づきあい。「天道にも背き―にも外(ハズ)れなんず/仮名草子・伊曾保物語」

にん-キロ【人―】🔗🔉

にん-キロ [0] 【人―】 旅客の輸送量を表す語。旅客の数にその輸送距離(キロメートル)を乗じたもの。 →トン-キロ

ひと【人】🔗🔉

ひと [0] 【人】 (1)霊長目ヒト科の哺乳類。直立して二足歩行し,動物中最も脳が発達する。言語をもち,手を巧みに使うことによってすぐれた文化を生み出した。現生種は一種で,学名はホモ-サピエンス。人間。人類。 (2)ある特定の一人の人間。個人。「―好き好き」「党より―で選ぶ」「―と―とのつながり」 (3)一定の条件に合った個人を漠然とさしていう。「―をさがす」「―が足りない」 (4)能力などのすぐれた特定の個人。立派な人物。人材。「英文学界にその―ありと知られる」「政界に―なし」「―を得る」 (5)性質から見た人間。人柄。人格。「根はいい―だ」 (6)自分以外の者。他人。「―の物に手をつける」「―に言えない苦しみ」 (7)当事者以外の世間一般の人々。世人。「―のうわさ」「―に知られた仲」「―に笑われる」 (8)自分と相手以外の第三者。「―に会う約束があるので失礼します」「今―が来ていますので少々お待ち下さい」 (9)話し手が自分を第三者のように見立てていう。「―を甘くみるな」「―の気も知らないで」 〔相手や第三者に怒ったり不平を言ったりするときに用いる〕 (10)動作・状態・資格などを表す語のあとに付いて,それらの主体であることを表す。者。方(カタ)。「こっちへ来る―がいる」「熱心な―」「男の―」 (11)特定の関係にある人間。夫・妻・恋人など。「うちの―」「意中の―」 (12)〔法〕 権利義務の主体たる法律上の地位。自然人と法人があり,狭義では,自然人のみを指す。法的人格。 (13)成人。おとな。「いつしかも―となり出でて/万葉 904」 (14)漠然と,だれか。「大鳥の羽易(ハガイ)の山に我(ア)が恋ふる妹(イモ)はいますと―の言へば/万葉 210」 〔「…の人」などの場合,アクセントは [0]〕 →人(1)[表]

ひと=ある中に人なし🔗🔉

――ある中に人なし 人は多くいるが真に優れた人物はなかなか少ないものである。

ひと=が好(イ)・い🔗🔉

――が好(イ)・い (1)人柄が良い。気立てが良い。 (2)お人よしだ。

ひと=が変わ・る🔗🔉

――が変わ・る その人の性格や人格が変わる。

ひと=が悪・い🔗🔉

――が悪・い 人を困惑させるようなことをする。

ひと=と入れ物は有り次第🔗🔉

――と入れ物は有り次第 人と道具は,いくらあっても多すぎず,また少なくても使い方次第で用が足りる。

ひと=と成・る🔗🔉

――と成・る (1)成人する。一人前に成長する。 (2)意識が回復する。気がつく。「やうやう生き出でて―・り給へりけれど/源氏(夢浮橋)」

ひと=と屏風(ビヨウブ)は直(スグ)には立たず🔗🔉

――と屏風(ビヨウブ)は直(スグ)には立たず 屏風は曲げなければ立たないように,人も正論ばかりでは世間を渡ってゆけない。

ひと=には添(ソ)うて見よ馬には乗って見よ🔗🔉

――には添(ソ)うて見よ馬には乗って見よ 親しく交際してみなければ,その人間の善悪を判断することはできない。先入観だけで判断せず実際にためしてみよ。

ひと=の一生は重荷を負うて遠き道を行くが如(ゴト)し🔗🔉

――の一生は重荷を負うて遠き道を行くが如(ゴト)し 〔徳川家康の遺訓〕 人生は,不断の努力と忍耐をもって一歩一歩をおろそかにせず進み続けることが大切である。

ひと=の噂(ウワサ)も七十五日(シチジユウゴニチ)🔗🔉

――の噂(ウワサ)も七十五日(シチジユウゴニチ) 世間の噂も一時のことで,しばらくすれば忘れられてしまう。

ひと=の皮を被(カブ)・る🔗🔉

――の皮を被(カブ)・る 姿は人間だが,人間らしい心を持っていない。人非人をののしっていう語。「―・った畜生め」

ひと=の口には戸が立てられない🔗🔉

――の口には戸が立てられない ⇒「人の口」の句項目

ひと=の善悪は=針(=錐(キリ))を袋に入れたるが如(ゴト)し🔗🔉

――の善悪は=針(=錐(キリ))を袋に入れたるが如(ゴト)し 人が善人であるか悪人であるかは,表面をどのようにつくろっても表れるものである。

ひと=の疝気(センキ)を頭痛に病(ヤ)む🔗🔉

――の疝気(センキ)を頭痛に病(ヤ)む 自分に無関係なことによけいな心配をすることのたとえ。

ひと=のふり見て我がふり直せ🔗🔉

――のふり見て我がふり直せ 他人の性格や行動を見て,自分を反省し欠点を改めよ。

ひと=の褌(フンドシ)で相撲を取る🔗🔉

――の褌(フンドシ)で相撲を取る 他人のものを利用して自分の利益になるようなことをする。人の牛蒡(ゴボウ)で法事をする。

ひと=の将(マサ)に死なんとする其の言(ゲン)や善(ヨ)し🔗🔉

――の将(マサ)に死なんとする其の言(ゲン)や善(ヨ)し 〔論語(泰伯)〕 人の死ぬ間際の言葉は,偽りも飾りもなく純粋である。

ひと=は一代名は末代🔗🔉

――は一代名は末代 人の肉体は一代限りで滅びるが,善行や悪行によるその名は長く後世にまで残る。

ひと=は落ち目が大事🔗🔉

――は落ち目が大事 (1)落ちぶれたときこそ,よく自重して言動に注意し,他日を期すように努力することが大事である。 (2)落ちぶれた人に対しては冷淡にしがちだが,そんなときこそ温かな援助を与えるべきである。

ひと=は死して名を留(トド)む🔗🔉

――は死して名を留(トド)む 人は死んでも名声は後世にまで伝わる。虎は死して皮を留む。

ひと=はパンのみにて生くるものに非(アラ)ず🔗🔉

――はパンのみにて生くるものに非(アラ)ず 〔マタイ福音書四章〕 人は物質的な満足だけを目的として生きるものではなく,精神的なよりどころが必要である。

ひと=は人我(ワレ)は我🔗🔉

――は人我(ワレ)は我 他人のすることに一切かかわらず,おのれの信ずることやしたいことを行うこと。

ひと=は見かけによらぬもの🔗🔉

――は見かけによらぬもの 人の性質や能力は,外見だけでは判断がつかないものだということ。

ひと=はみめよりただ心🔗🔉

――はみめよりただ心 人は容貌よりも心だてが大切だ。人はみめより心ばえ。

ひと=は病(ヤマイ)の器(ウツワ)🔗🔉

――は病(ヤマイ)の器(ウツワ) 人は病気にかかりやすいということ。

ひと=もあろうに🔗🔉

――もあろうに ほかに適当な人もいるだろうに。「―彼が選ばれるなんて」

ひと=も無(ナ)げ🔗🔉

――も無(ナ)げ 人を人とも思わないさま。傍若無人(ボウジヤクブジン)に振る舞うようす。「―な態度」

ひと=を怨(ウラ)むより身を怨め🔗🔉

――を怨(ウラ)むより身を怨め 〔淮南子(繆称訓)〕 人をうらむ前に,自分の至らない点を反省せよ。

ひと=を思うは身を思う🔗🔉

――を思うは身を思う 他人に情をかければ,やがてはそれが自分にかえってくる。情けは人の為(タメ)ならず。

ひと=を食・う🔗🔉

――を食・う 人を人とも思わない態度をとる。馬鹿にする。「―・った態度」「―・った話」

ひと=を逸(ソ)らさない🔗🔉

――を逸(ソ)らさない 人の心を引きつけてよそへ向かわせない。人の気持ちを損なわない。「―ない話し方」

ひと=を立・てる🔗🔉

――を立・てる (1)使者・代理人として,人をつかわす。 (2)本人の代わりになる人を表に出す。「―・てて折衝する」 (3)その人の面目を保たせる。

ひと=を使うは苦(ク)を使う🔗🔉

――を使うは苦(ク)を使う 人を使うのは苦労が多く大変であるということ。

ひと=をつけにする🔗🔉

――をつけにする 〔「つけ」は「うつけ」の略か〕 人を馬鹿にする。「ええ人をつけえにした,何時だと思ふ/滑稽本・浮世風呂(前)」

ひと=を呪(ノロ)わば穴(アナ)二つ🔗🔉

――を呪(ノロ)わば穴(アナ)二つ 他人を呪い殺そうとして墓穴を掘れば,その報いを受けて死ぬ自分の墓穴も掘らねばならない。人を呪えば身を呪う。

ひと=を人とも思わ🔗🔉

――を人とも思わ 他人をあなどり無視して,自分の意のままに振る舞うようすだ。

ひと=を見たら泥棒(ドロボウ)と思え🔗🔉

――を見たら泥棒(ドロボウ)と思え 人を軽々しく信用してはならない。

ひと=を見て法(ホウ)を説け🔗🔉

――を見て法(ホウ)を説け 〔釈迦が相手の能力や人柄に応じて法を説いたことから〕 人に応じた働きかけをしなければ,相手の気持ちをつかむことはできない。人(ニン)を見て法を説け。

ひと=を見る目🔗🔉

――を見る目 人柄や能力を見抜く力。「―がない」

ひと=を以(モツ)て言を廃(ハイ)せず🔗🔉

――を以(モツ)て言を廃(ハイ)せず 〔論語(衛霊公)〕 つまらない人間の言葉であっても,内容がすぐれたものであれば聞き捨てにしないで尊重すべきである。

ひと-あしらい【人あしらい】🔗🔉

ひと-あしらい ―アシラヒ [3] 【人あしらい】 他人のもてなし方。応対。「―がうまい」

ひと-いきれ【人いきれ】🔗🔉

ひと-いきれ [0][3] 【人いきれ】 人が多く集まった場合,体から出る熱気やにおいなどによってむんむんすること。「会場は―でむんむんしていた」

ひと-いちばい【人一倍】🔗🔉

ひと-いちばい [0] 【人一倍】 普通の人以上。「―努力する」

ひと-がま・し【人がまし】🔗🔉

ひと-がま・し 【人がまし】 (形シク) (1)一人前の人間らしい。人並みらしい。「さのみ包むもなかなかに―・しくやおぼしめされん/謡曲・胡蝶」 (2)相当な人物らしい。「世の中に少し人に知られ,―・しき名僧などは/栄花(輝く藤壺)」

ひとゲノム-かいせきけいかく【人―解析計画】🔗🔉

ひとゲノム-かいせきけいかく ―カイセキケイクワク [3]-[5] 【人―解析計画】 〔「ひと」は「ヒト」と書かれる〕 三〇億の塩基対からなると推定されているヒトのゲノムの全配列を解読しようとする計画。ヒトゲノム計画。

ひと-たがい【人違ひ】🔗🔉

ひと-たがい ―タガヒ 【人違ひ】 「ひとちがい」に同じ。

ひと-たがえ【人違へ】🔗🔉

ひと-たがえ ―タガヘ 【人違へ】 「ひとちがい」に同じ。「―にこそ侍るめれ/源氏(帚木)」

ひと-ちがい【人違い】🔗🔉

ひと-ちがい ―チガヒ [3] 【人違い】 (名)スル 別の人をある人と間違うこと。また,ある人を別の人と間違えること。ひとたがえ。ひとたがい。ひとちがえ。

ひと-ちがえ【人違え】🔗🔉

ひと-ちがえ ―チガヘ [3] 【人違え】 「ひとちがい」に同じ。

ひとっ-こ【人っ子】🔗🔉

ひとっ-こ [0] 【人っ子】 「人」を強めていう語。

ひとっこ-ひとり【人っ子一人】🔗🔉

ひとっこ-ひとり [6] 【人っ子一人】 だれひとり。下に打ち消しの語を伴って用いる。「―通らない」「―いない」

ひと-で-なし【人で無し】🔗🔉

ひと-で-なし [0][5] 【人で無し】 人としての道に反するおこないをする者。人情や恩義をわきまえない者。人非人(ニンピニン)。

ひととちょうじん【人と超人】🔗🔉

ひととちょうじん ―テウジン 【人と超人】 〔原題 Man and Superman〕 ショーの戯曲。四幕喜劇。1903年作。母性本能にかられて男を追い求める女主人公アンの姿を通して,独特の「生命力」の哲学が展開される。

ひと-と-なり【人となり・為人】🔗🔉

ひと-と-なり [0] 【人となり・為人】 (1)生まれつきの性質。天性。本性。「温和な―」 (2)からだつき。背恰好。「―,少し細高にて/宇治拾遺 11」

ひととなるみち【人となる道】🔗🔉

ひととなるみち 【人となる道】 仮名法語。慈雲著。1781年成る。自著「十善法語」の再校本。

ひと-の-うえ【人の上】🔗🔉

ひと-の-うえ ―ウヘ 【人の上】 (1)人間の身の上。運命。「―のよしあしは人相・相生・生れ性/浄瑠璃・百合若大臣」 (2)他人の身の上。人事(ヒトゴト)。「よろづの物語しつつ,―言ふなどもあり/堤中納言(はなだの)」

ひと-の-おや【人の親】🔗🔉

ひと-の-おや 【人の親】 (1)親たる者。親。 ⇔人の子 「―としての自覚」 (2)祖先。「―の立つる言立て/万葉 4094」

ひと-の-くち【人の口】🔗🔉

ひと-の-くち [0] 【人の口】 世間のうわさ。「―がうるさい」

ひとのくち=には戸が立てられない🔗🔉

――には戸が立てられない 世間のうわさや評判は防ぎようがない。

ひと-の-こ【人の子】🔗🔉

ひと-の-こ [0] 【人の子】 (1)人間として生まれた者。人間。人。「あいつも―,子供はかわいいとみえる」 (2)子たる者。子供。 ⇔人の親 (3)他人の子。 (4)子孫。「―は祖(オヤ)の名絶たず/万葉 4094」 (5)他人の愛している人。特に,人妻などをいう。「―故に恋ひ渡るかも/万葉 3017」 (6)主として福音書でイエスが自称したとされている称号。

ひと-の-ひ【人の日】🔗🔉

ひと-の-ひ 【人の日】 ⇒じんじつ(人日)

ひと-の-みち【人の道】🔗🔉

ひと-の-みち [0] 【人の道】 人間としてふみ行うべき道すじ。

ひと-の-よ【人の代・人の世】🔗🔉

ひと-の-よ [4][0] 【人の代・人の世】 (1)人間の世の中。人間の世界。「栄枯盛衰は―の常」 (2)神代に対して,人皇(ニンノウ)の時代。神武天皇以後の天皇の時代。「神武天皇よりぞ―とはなりにける/著聞 1」 (3)男女の仲。「―の憂きをあはれと見しかども/源氏(夕霧)」

ひと-めか・し【人めかし】🔗🔉

ひと-めか・し 【人めかし】 (形シク) 〔動詞「ひとめく」の形容詞化〕 (1)俗世間の人間らしく見える。「この世の―・しきかたは,かけはなれ給ひぬれば/源氏(横笛)」 (2)一人前である。人並みである。「我心の限は―・しうもてなして/栄花(初花)」

ひと-めか・す【人めかす】🔗🔉

ひと-めか・す 【人めかす】 (動サ四) 一人前に待遇する。「かく取りわきて,―・し,なつけ給ふめるに/源氏(総角)」

ひと-め・く【人めく】🔗🔉

ひと-め・く 【人めく】 (動カ四) (1)一人前らしくなる。成人のようになる。「いとどしく,何につけてかは―・かむ/源氏(帚木)」 (2)人のようである。「かの白く咲けるをなむ,夕顔と申し侍る。花の名は―・きて/源氏(夕顔)」

ひと-らし・い【人らしい】🔗🔉

ひと-らし・い [4] 【人らしい】 (形)[文]シク ひとら・し いかにも人間のようである。人並みの感情や情操を持っているようである。「―・い思いやり」

ひと-わる【人悪】🔗🔉

ひと-わる [0] 【人悪】 (名・形動)[文]ナリ 人の性質の悪いこと。また,その人やさま。「―な後家さま/片恋(四迷)」

ひと-わる・し【人悪し】🔗🔉

ひと-わる・し 【人悪し】 (形ク) 「ひとわろし」に同じ。「―・くはしたなかりける御物語かな/源氏(帚木)」

ひと-わろ・し【人悪し】🔗🔉

ひと-わろ・し 【人悪し】 (形ク) 人に見られて体裁が悪い。恥ずかしい。みっともない。ひとわるし。「『いみじかりける,人の御心かな』と,―・く恋しう悲しきに/源氏(賢木)」

り【人】🔗🔉

【人】 (接尾) 助数詞。和語の数詞に付いて,人を数えるのに用いる。「ひと―」「ふた―」 〔三人以上は「みたり」「よたり」などのように,「たり」を用いる。なお,「ふたり」も,「ふ」に「たり」の付いたものとする説もある〕

じんい【人為】(和英)🔗🔉

じんい【人為】 human work;artificiality (人工).〜的(に) artificial(ly).→英和 ‖人為淘汰[選択]《生》artificial selection.

ひと【人】(和英)🔗🔉

ひと【人】 (1)[人間]a man;→英和 one;→英和 [人類]mankind;→英和 human beings.(2)[他人]others;other people.⇒人前. (3)[人柄]one's character;one's nature.(4)[人材]an able man;the right man (適任者). 〜の良い(悪い) good-(ill-)natured.

ひといきれ【人いきれがする】(和英)🔗🔉

ひといきれ【人いきれがする】 be stuffy.

ひとだかり【人だかりがする】(和英)🔗🔉

ひとだかり【人だかりがする】 a crowd.→英和

ひとちがい【人違い(を)する】(和英)🔗🔉

ひとちがい【人違い(を)する】 take a person for another.

ひとでなし【人でなし】(和英)🔗🔉

ひとでなし【人でなし】 a brute.→英和

ひととなり【人となり】(和英)🔗🔉

ひととなり【人となり】 character;→英和 personality;→英和 nature.→英和

ひとびと【人々】(和英)🔗🔉

ひとびと【人々】 people;→英和 men.→英和

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