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おう‐じゃく【×弱・×弱】ワウ‐🔗🔉

おう‐じゃく【×弱・×弱】ワウ‐ [名・形動タリ]体力・気力などが弱々しいこと。また、そのさま。柔弱。「―たる弓を敵のとりもて」〈平家・一一〉貧しいこと。また、そのさま。「―の官人、たまたま出仕の微牛をとらるべきやうなし」〈徒然・二〇六〉[名・形動ナリ]つまらないこと。取るに足りないこと。また、そのさま。「―ナ事ナレドモ」〈日葡〉

じゃく【弱】🔗🔉

じゃく【弱】 [名]よわいこと。また、よわいもの。「こたつの目盛りを―にする」「―アルカリ性」強。〔接尾〕端数を切り上げたとき、数を表す語の下に付けて用いる。「五〇〇人―の聴衆」「二〇万円―の給料」強。

じゃく‐えんき【弱塩基】🔗🔉

じゃく‐えんき【弱塩基】 水溶液中での電離度の小さい塩基。アンモニア・ピリジン・水酸化アルミニウムなど。→強塩基

じゃく‐おん【弱音】🔗🔉

じゃく‐おん【弱音】 よわい音。小さい音。また、音をよわくすること。「―ペダル」

じゃくおん‐き【弱音器】🔗🔉

じゃくおん‐き【弱音器】 楽器の音量を小さくしたり音色を変化させたりするための器具。主にバイオリンなどの弦楽器やトランペットなどの金管楽器に用いられる。ミュート。

じゃく‐さん【弱酸】🔗🔉

じゃく‐さん【弱酸】 水溶液中での電離度の小さい酸。炭酸・酢酸・硼酸(ほうさん)・硫化水素など。→強酸

じゃく‐し【弱子】🔗🔉

じゃく‐し【弱子】 年少の子供。おさなご。

じゃく‐し【弱志】🔗🔉

じゃく‐し【弱志】 意志が弱いこと。弱い意志。

じゃく‐し【弱視】🔗🔉

じゃく‐し【弱視】 視力が弱いこと。眼鏡で矯正することのできないものをいう。

じゃく‐しつ【弱質】🔗🔉

じゃく‐しつ【弱質】 体質・性質の弱いこと。弱い生まれつき。「我れ生来の―とて」〈一葉・別れ霜〉

じゃく‐しゃ【弱者】🔗🔉

じゃく‐しゃ【弱者】 力の劣る者。弱い者。「―の立場に立つ」「―救済」強者。

じゃく‐しょう【弱小】‐セウ🔗🔉

じゃく‐しょう【弱小】‐セウ [名・形動]力が弱くて小さいこと。また、そのさま。「―な企業」「―球団」強大。(「若少」とも書く)年が若いこと。未熟なこと。また、そのさま。弱年。年少。「―な(の)身」 [派生]じゃくしょうさ[名]

じゃく‐しん【弱震】🔗🔉

じゃく‐しん【弱震】 地震の強さの階級。家が揺れ、戸や障子ががたがたし、つるした電灯や容器内の水面の動くのがわかる。震度三にあたる。

じゃく‐そつ【弱卒】🔗🔉

じゃく‐そつ【弱卒】 弱い兵士。頼りにならない部下。「勇将のもとに―なし」

じゃく‐たい【弱体】🔗🔉

じゃく‐たい【弱体】 [名・形動]弱いからだ。組織としての体制や体質が弱いこと。また、そのさま。「―な営業部門」 [派生]じゃくたいさ[名]

じゃくたい‐か【弱体化】‐クワ🔗🔉

じゃくたい‐か【弱体化】‐クワ [名]スル組織などの力が衰えること。「チームが―する」

じゃく‐てき【弱敵】🔗🔉

じゃく‐てき【弱敵】 弱い敵。弱い相手。

じゃく‐てん【弱点】🔗🔉

じゃく‐てん【弱点】 十分でない点。欠点。「この機械には―がある」後ろ暗いところ。弱み。「政敵の―を握る」→欠点[用法]

じゃく‐でん【弱電】🔗🔉

じゃく‐でん【弱電】 主として通信・家庭電気用品などを扱う部門の通称。「―業界」強電。

じゃく‐でんかいしつ【弱電解質】🔗🔉

じゃく‐でんかいしつ【弱電解質】 水に溶けたときの電解度が小さい電解質。アニリン・酢酸・アンモニアなど。→強電解質

じゃく‐どく【弱毒】🔗🔉

じゃく‐どく【弱毒】 毒性の弱いもの。また、弱めたもの。「―生ポリオワクチン」

じゃくにく‐きょうしょく【弱肉強食】‐キヤウシヨク🔗🔉

じゃくにく‐きょうしょく【弱肉強食】‐キヤウシヨク 《韓愈「送浮屠文暢師序」による語。弱い者の肉が強い者の食料となる意から》弱者が強者の犠牲になること。強い者が弱い者を餌食(えじき)にして栄えること。

じゃく‐ねん【若年・弱年】🔗🔉

じゃく‐ねん【若年・弱年】 年齢が若いこと。また、その人。「―層」「―労働者」

じゃく‐はい【若輩・弱輩】🔗🔉

じゃく‐はい【若輩・弱輩】 [名・形動]年が若い者。未熟で経験の浅いこと。また、そのさま。自分を卑下していう語。他人に用いれば軽蔑の意になる。「―な自分は嫂(あによめ)の涙を眼の前に見て」〈漱石・行人〉

じゃく‐はく【弱拍】🔗🔉

じゃく‐はく【弱拍】 音楽の拍で、強勢を受けない部分。二拍子の第二拍など。上拍。強拍。

じゃく‐へい【弱兵】🔗🔉

じゃく‐へい【弱兵】 弱い兵。弱卒。「長州の―等屑(ものかず)ならずと侮慢して」〈染崎延房・近世紀聞〉

じゃく‐めんやく【弱綿薬】🔗🔉

じゃく‐めんやく【弱綿薬】 窒素含有量が一二パーセント程度のニトロセルロース。無煙火薬・ダイナマイトなどの製造原料。

じゃく‐れい【若齢・弱齢】🔗🔉

じゃく‐れい【若齢・弱齢】 年齢が若いこと。若年。

じゃっ‐か【弱化】ジヤククワ🔗🔉

じゃっ‐か【弱化】ジヤククワ [名]スル勢力・強度などがしだいによわくなること。また、よわくすること。弱体化。「投手力が―する」

じゃっ‐かん【弱冠】ジヤククワン🔗🔉

じゃっ‐かん【弱冠】ジヤククワン 《「礼記」曲礼上の「二十を弱と曰ひて冠す」から》男子二〇歳のこと。年が若いこと。「―二七歳で代議士に当選した」

じゃっ‐こう【弱行】ジヤクカウ🔗🔉

じゃっ‐こう【弱行】ジヤクカウ 実行力が弱いこと。「薄志―」

じゃっ‐こく【弱国】ジヤク‐🔗🔉

じゃっ‐こく【弱国】ジヤク‐ 国力の弱い国。

なよ‐たけ【△弱竹】🔗🔉

なよ‐たけ【弱竹】 《「なよだけ」とも》細くてしなやかな竹。また、女竹(めだけ)の別名とも。なゆたけ。「―の繁れる宿にまとゐしてただ世にそへむ数は知るやは」〈宇津保・沖つ白浪〉

なよたけ‐の【△弱竹の】🔗🔉

なよたけ‐の【弱竹の】 〔枕〕なよ竹がたわむ意から、「とをよる」にかかる。「―とをよる児らは」〈万・二一七〉竹の節(よ)の意から、「よ」にかかる。「―夜ながきうへに」〈古今・雑下〉竹の節(ふし)の意から、「ふし」にかかる。「―いたづらふしに明けぬこの夜は」〈新千載・恋三〉

よろ‐ぼうし【△弱法師】‐ボフシ🔗🔉

よろ‐ぼうし【弱法師】‐ボフシ よろよろ歩く法師。よろぼし。「―わが門(かど)許せ餅(もち)の札/其角」〈猿蓑〉

よろ‐ぼし【△弱△法師】🔗🔉

よろ‐ぼし【法師】 「よろぼうし」の音変化。「これに出でたる乞丐人(こつがいにん)は、いかさま例の―か」〈謡・弱法師〉

よろぼし【弱法師】🔗🔉

よろぼし【弱法師】 謡曲。四番目物。観世十郎元雅作。天王寺で高安通俊が、諦観に身を置く弱法師という盲目の乞食(こじき)に会い、それがわが子の俊徳丸と知る。よろぼうし。

よわ・い【弱い】🔗🔉

よわ・い【弱い】 [形]よわ・し[ク]力や技が劣っている。「握力が―・い」「―・いチーム」強い。心身が丈夫でない。病弱である。「からだが―・い」「皮膚が―・い」強い。意志が堅固でない。心がぐらつきやすい。「気が―・い」「―・い人間」強い。環境や条件に屈しやすい。物事に耐える力が乏しい。「摩擦に―・い布」「ムードに―・い人」「車に―・くて酔いやすい」「酒に―・い」強い。程度や度合いが小さい。「日差しが―・い」「―・い酒」「作用の―・い薬」強い。ゆるみがある。固くない。「ひもの結びかたが―・い」「手をそっと―・く握る」強い。決意が感じられない。きびしさがない。「寂しそうに―・く笑う」「―・い声で答える」強い。鮮明でない。ぼんやりしている。「コントラストが―・い」「印象の―・い人」強い。不得手である。「朝は―・くて起きられない」「機械に―・い」強い。 [派生]よわげ[形動]よわさ[名]よわみ[名] [類語]劣弱・弱体・弱小・無力・非力/ひよわ・虚弱・羸弱(るいじやく)(おうじやく)・病弱/薄弱・柔弱・惰弱・怯弱(きようじやく)・意気地無し・腑抜(ふぬ)け/(もろ)い・柔(やわ)い・柔(やわ)・軟弱・脆弱(ぜいじやく)・繊弱・孱弱(せんじやく)・華奢(きやしや)微弱・かすか・弱弱しい・か細い

弱き者汝(なんじ)の名は女なり🔗🔉

弱き者汝(なんじ)の名は女なり シェークスピア「ハムレット」の中のせりふ。女とは心変わりするものだ。また、女は、男に比べて弱い立場にあるものだ。

よわ‐き【弱気】🔗🔉

よわ‐き【弱気】 [名・形動]事にあたって気力に乏しいこと。気が弱いこと。また、そのさま。「―を出す」「―な意見」「病気をしてから―になる」強気。取引で、相場が先行き下がると予想すること。強気。

よわき‐すじ【弱気筋】‐すぢ🔗🔉

よわき‐すじ【弱気筋】‐すぢ 取引で、弱気の側に立つ人たち。強気筋。

よわ‐ぎん【弱吟】🔗🔉

よわ‐ぎん【弱吟】 能の謡(うたい)の歌唱様式の一。声をやわらかく、旋律的に謡うもの。優美・凄艶(せいえん)・哀切などの気分を表現するところに用いる。柔吟(じゆうぎん)強吟(つよぎん)。◆ふつう「ヨワ吟」と書く。

よわ‐ごし【弱腰】🔗🔉

よわ‐ごし【弱腰】 [名]腰のいくらか細くなっている部分で、帯を締めるところ。「消えそうな―に、裾模様が軽(かろ)く靡(なび)いて」〈鏡花・眉かくしの霊〉[名・形動]相手に対して向かっていく態度の弱気なこと。意気地のない、消極的な態度をとること。また、そのさま。「交渉に―になる」強腰。

よわ‐ざいりょう【弱材料】‐ザイレウ🔗🔉

よわ‐ざいりょう【弱材料】‐ザイレウ悪材料(あくざいりよう)」に同じ。

よわ‐ね【弱音】🔗🔉

よわ‐ね【弱音】 力のない物言い。また、意気地のない言葉。「―を吐く」

よわ‐び【弱火】🔗🔉

よわ‐び【弱火】 火力の弱い火。とろ火。強火。

よわ‐ふくみ【弱含み】🔗🔉

よわ‐ふくみ【弱含み】 《「よわぶくみ」とも》取引で、相場が多少とも下がる傾向を示していること。強含み。

よわ‐ま・る【弱まる】🔗🔉

よわ‐ま・る【弱まる】 [動ラ五(四)]力や勢い、程度などが次第に弱くなる。「風が―・る」強まる。

よわ‐み【弱み】🔗🔉

よわ‐み【弱み】 弱いこと。また、その程度。弱いところ、劣っている点。弱点。また、他人に対して後ろめたいと思っているところ。「―をみせる」「相手の―を握る」「人の―につけこむ」強み。

よわ‐みそ【弱味×噌】🔗🔉

よわ‐みそ【弱味×噌】 意気地のない人。また。そのような人をあざけっていう語。弱虫。

よわ・む【弱む】🔗🔉

よわ・む【弱む】 [動マ下二]「よわめる」の文語形。

よわ‐むし【弱虫】🔗🔉

よわ‐むし【弱虫】 気の弱い人。意気地のない人。

よわ‐め【弱目】🔗🔉

よわ‐め【弱目】 弱ったとき。弱った状態。よわりめ。「物怪(もののけ)などもかかる―に所得るものなりければ」〈源・夕霧〉よわみ。弱いところ。「敵の―を見て打つものぞ」〈史記抄・孫呉伝〉

よわ・める【弱める】🔗🔉

よわ・める【弱める】 [動マ下一]よわ・む[マ下二]力や勢い、程度などを次第に弱くする。よわらせる。「ガスの火を―・める」強める。

よわよわ‐し・い【弱弱しい】🔗🔉

よわよわ‐し・い【弱弱しい】 [形]よわよわ・し[シク]いかにも弱そうである。力や元気がなさそうである。「―・いからだつき」「―・い声で答える」 [派生]よわよわしげ[形動]よわよわしさ[名]

よわり【弱り】🔗🔉

よわり【弱り】 弱ること。衰えること。「身の―」

弱り目に祟(たた)り目🔗🔉

弱り目に祟(たた)り目 弱ったときに、さらに災難にあうこと。不運が重なること。泣き面に蜂。

よわり‐き・る【弱り切る】🔗🔉

よわり‐き・る【弱り切る】 [動ラ五(四)]すっかり弱くなる。ひどく衰える。「からだが―・っている」非常に困ってどうしてよいかわからなくなる。困りぬく。「隣家の騒音に―・る」

よわり‐は・てる【弱り果てる】🔗🔉

よわり‐は・てる【弱り果てる】 [動タ下一]よわりは・つ[タ下二]すっかり弱る。非常に衰える。「心身ともに―・てる」どうしたらよいかわからずに困る。途方に暮れる。「道がわからず、―・てる」

よわり‐め【弱り目】🔗🔉

よわり‐め【弱り目】 弱った状態。困っているとき。

よわ・る【弱る】🔗🔉

よわ・る【弱る】 [動ラ五(四)]体力・気力が衰える。「視力が―・る」「病気で―・る」物事の力や勢いがなくなる。「火力が―・る」「雨脚が―・る」困る。困却する。「処置に―・る」「―・ったことに終電車に乗り遅れた」魚や肉などの鮮度が落ちる。「―・りし鯛の腹に」〈浮・永代蔵・二〉

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[音]ジャク    ニャク [訓]よわ‐い    わか‐い    よわ‐る    よわ‐まる    よわ‐める [部首]弓 [総画数]10 [コード]区点    2869      JIS   3C65      S‐JIS 8EE3 [分類]常用漢字 [難読語] →おう‐じゃく【弱・弱】せん‐じゃく【孱弱】たおや‐め【手弱女】だ‐じゃく【惰弱・懦弱】たわや‐め【手弱女】なよ‐たけ【弱竹】ひわず【繊弱】ひわ‐やか【繊弱やか】よろ‐ぼうし【弱法師】よろ‐ぼし【弱法師】るい‐じゃく【羸弱】

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