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な【名】🔗🔉

な【名】 ある事物を他の事物と区別するために、それに対応するものとして与える、言語による記号。名前。一般に、その事物の呼び方。「人と―の付く生き物」「花の―」ただ一つしか存在しないものとしての、その事物の固有の呼び方。「富士という―の山」「―もない島」その人の、固有の呼び方。氏名。姓名。また、姓に対して、家の中でその人を区別する呼び方。「初対面で―を名乗る」「子に―を付ける」その集団・組織などの呼び方。「学校の―」集団・組織などを代表するものとして、表向きに示される呼び方。名義。「会社の―で登記する」評判。うわさ。「好き者の―が広がる」名声。名誉。「世に―の聞こえた人物」「家の―を傷つける」守るべき分際。名分。→名を正すうわべの形式。体裁。「会社とは―ばかりの個人経営」表向きの理由。名目。「福祉事業の―で営利をむさぼる」 [下接語]徒(あだ)名・渾(あだ)名・宛(あて)名・家名・一名・浮き名・氏(うじ)名・烏帽子(えぼし)名・大(おお)名・贈り名・幼(おさな)名・男名・替え名・隠し名・仮(か)名・唐(から)名・国名・源氏名・小路(こうじ)名・小(こ)名・醜(しこ)名・通り名・殿名・暖簾(のれん)名・又の名・真(ま)名・物の名・大和(やまと)名・呼び名・童(わらわ)

名が有・る🔗🔉

名が有・る その名をよく知られる。「いずれ―・る人の筆跡だろう」

名が売・れる🔗🔉

名が売・れる 世間によく名を知られる。有名になる。「作家として―・れる」

名が通・る🔗🔉

名が通・る 広く名が知られる。有名である。「全国的に―・った企業」

名が流・る🔗🔉

名が流・る 名が世間に広まる。評判が広まる。「滝の糸は絶えて久しくなりぬれど名こそ流れてなほ聞こえけれ」〈拾遺・雑上〉

名に負・う🔗🔉

名に負・う 名に、その実体を伴う。また、その名とともに評判される。「―・う親知らず子知らずの難所」「大伴の氏と―・へる大夫(ますらを)の伴」〈万・四四六五〉

名に聞・く🔗🔉

名に聞・く うわさに聞く。音に聞く。「まことにて―・くところ羽根ならば飛ぶがごとくに都へもがな」〈土佐〉

名にし負・う🔗🔉

名にし負・う 《「し」は強意の副助詞》「名に負う」に同じ。「―・う富士の高嶺」「―・はばいざ言問はむ都鳥わが思ふ人はありやなしやと」〈伊勢・九〉

名に背(そむ)・く🔗🔉

名に背(そむ)・く 実体が名と一致しない。名声に反する。「日本アルプスの―・かない大景観」

名に立・つ🔗🔉

名に立・つ 評判になる。「―・ちて伏見の里といふことはもみぢを床に敷けばなりけり」〈後撰・雑四〉

名に流・る🔗🔉

名に流・る 名が世に広まる。名高くなる。「うつろはぬ―・れたる川竹のいづれの世にか秋を知るべき」〈後撰・雑四〉

名に旧(ふ)・る🔗🔉

名に旧(ふ)・る 古くからその名が知られている。「ここぞ―・る鈴の森最期場」〈浄・八百屋お七〉

名は実(じつ)の賓(ひん)🔗🔉

名は実(じつ)の賓(ひん) 《「荘子」逍遥遊から》徳が主で、名誉は客であること。名誉は徳に伴うべきものであること。

名は体(たい)を表す🔗🔉

名は体(たい)を表す 名はそのものの実体を表している。名と実は相応ずる。

名も無・い🔗🔉

名も無・い 特に名を呼ばれて注目されるほどではない。また、人に知られるほどの名をもたない。「道端の―・い花」「―・い一介の学生」

名を揚・げる🔗🔉

名を揚・げる 名声をあらわす。有名になる。「俳優として―・げる」

名を売・る🔗🔉

名を売・る 名を広く世間に知れ渡るようにする。「ヒットメーカーとして―・る」

名を得る🔗🔉

名を得る 名声を得る。有名になる。「東洋風のテイストで―得たデザイナー」

名を惜し・む🔗🔉

名を惜し・む 名声・名誉が失われるのをおそれる。「―・むは武士の常」

名を折・る🔗🔉

名を折・る 名誉を傷つける。名をけがす。「主君の―・る」

名を借・りる🔗🔉

名を借・りる 他人の名義を借りる。「友人の―・りて申し込む」表面上の口実にする。「慈善事業に―・りた売名行為」

名を腐(くた)・す🔗🔉

名を腐(くた)・す 名声を落とす。名をけがす。「業平が名をやくたすべき」〈源・絵合〉

名を汚(けが)・す🔗🔉

名を汚(けが)・す 名誉を傷つける。「母校の―・す」

名を雪(すす)・ぐ🔗🔉

名を雪(すす)・ぐ 名誉を回復する。名をそそぐ。「万年最下位の―・ぐ」

名を捨てて実(じつ)を取る🔗🔉

名を捨てて実(じつ)を取る 体裁・名誉などを犠牲にしても、実質的な利益を得るほうを選ぶ。

名を正・す🔗🔉

名を正・す 《「論語」子路から》君臣・父子などの名分を正す。正邪の判断を下す。「うき世をば今ぞ別るるとどまらむ名をばただすの神にまかせて」〈源・須磨〉

名を立・てる🔗🔉

名を立・てる 名声を世にあらわす。名をあげる。「政治家として―・てる」評判を立てる。「年の内にあはぬためしの―・ててわれ七夕にいまるべきかな」〈後拾遺・恋三〉

名を竹帛(ちくはく)に垂(た)る🔗🔉

名を竹帛(ちくはく)に垂(た)る 《「後漢書」禹伝から》長く後世に伝えられるような名を歴史の上に残す。功名を竹帛に垂る。

名を連・ねる🔗🔉

名を連・ねる 名簿に名前を並べる。団体や組織などの一員として加わる。「発起人の中に―・ねる」

名を遂・げる🔗🔉

名を遂・げる 名声を得ることをやり遂げる。「企業家として―・げる」「功成り―・げる」

名を留(とど)・める🔗🔉

名を留(とど)・める 名を後世に残す。「歴史に―・める」

名を取・る🔗🔉

名を取・る 評判を得る。名を得る。「あだなる―・り給ふ面(おもて)起こしに」〈源・夕霧〉

名を流・す🔗🔉

名を流・す 名を広める。また、悪い評判を立てられる。「女たらしの―・す」

名を成・す🔗🔉

名を成・す 人に名を知られるようになる。また、名声を得る。「作曲家として―・す」

名を残・す🔗🔉

名を残・す 後世まで名声が伝えられる。「創業者として―・す」

名を辱(はずかし)・める🔗🔉

名を辱(はずかし)・める 名声を傷つける。名をけがす。「一族の―・める」

名を馳(は)・せる🔗🔉

名を馳(は)・せる 名を広く知られるようになる。「近隣に悪童の―・せる」

な【△字・名】🔗🔉

な【字・名】 《「名」と同語源》文字。「真―」「仮―」

な‐あて【名×宛】🔗🔉

な‐あて【名×宛】 手紙・小包などの、受け取るべき相手を指定すること。また、その名。あてな。「父の―で金を送る」遊女などを指名すること。名ざし。「わるい志庵が―にて、浮名をあげづめに」〈黄・艶気樺焼〉

なあて‐にん【名×宛人】🔗🔉

なあて‐にん【名×宛人】 名宛の人。受取人。「封書の―」証券などで、名を指定されている人。約束手形の受取人、為替手形の支払人など。

な‐うて【名うて】🔗🔉

な‐うて【名うて】 名高いこと。ある方面で有名なこと。「―の剣客」「―の相場師」

な‐がくし【名隠し】🔗🔉

な‐がくし【名隠し】 名を隠して言わないこと。匿名。

な‐ごし【△夏越し・名越し】🔗🔉

な‐ごし【夏越し・名越し】 「夏越しの祓(はらえ)」の略。

な‐さか【名さか】🔗🔉

な‐さか【名さか】 《「なさが」とも》悪い評判。悪評。多く「なさかの立つ」の形で用いられる。「どうぞ―の立たぬやうに」〈浄・天鼓〉

な‐の‐き【名の木】🔗🔉

な‐の‐き【名の木】 すぐれた香木。特に伽羅(きやら)をさす。めいぼく。「灯の影かすかに―の匂ひほのかにして」〈浮・万金丹・五〉俳諧で、楓(かえで)・柳など、名の知られた木。

な‐よせ【名寄せ】🔗🔉

な‐よせ【名寄せ】 人・物・名所などの名を寄せ集めること。また、そのもの。「名所の―」

なよせ‐ちょう【名寄せ帳】‐チヤウ🔗🔉

なよせ‐ちょう【名寄せ帳】‐チヤウ 中世・近世、田畑の面積や年貢額などを、その占有者ごとにまとめて書いた土地台帳。

なよろ【名寄】🔗🔉

なよろ【名寄】 北海道北部の市。名寄盆地の商業中心地。酪農が盛ん。珍石の鈴石・高師小僧を産し、いずれも天然記念物。人口二・八万。

みょう【名】ミヤウ🔗🔉

みょう【名】ミヤウ 「名田(みようでん)」の略。「名代(みようだい)」の略。「夫は所の―にさされて」〈虎寛狂・筑紫の奥〉

みょう‐えつ【名謁】ミヤウ‐🔗🔉

みょう‐えつ【名謁】ミヤウ‐ 名対面(なだいめん)

めい【名】🔗🔉

めい【名】 [名]なまえ。な。「姓と―」名詞の上に付いて、すぐれている、評判が高い、などの意を表す。「―文句」「―校長」「―ピアニスト」〔接尾〕助数詞。人数を数えるのに用いる。「四〇―」

めい‐あん【名案】🔗🔉

めい‐あん【名案】 すぐれた案。よい考え。

めい‐い【名医】🔗🔉

めい‐い【名医】 すぐれた医者。有名な医者。

めい‐えん【名園】‐ヱン🔗🔉

めい‐えん【名園】‐ヱン すぐれた庭園。名高い庭園。

めい‐えん【名演】🔗🔉

めい‐えん【名演】 すぐれた演技や演奏。

めい‐おう【名王】‐ワウ🔗🔉

めい‐おう【名王】‐ワウ すぐれた王。名高い君主。

めい‐か【名花】‐クワ🔗🔉

めい‐か【名花】‐クワ 美しい花。名高い花。美女、また、名高い芸妓などのたとえ。

めい‐か【名家】🔗🔉

めい‐か【名家】 名望のある家柄。名門。「―の出」公卿の家格の一。文筆を主とし、弁官を経て、蔵人(くろうど)を兼ね、大納言まで昇進できる家柄。羽林家(うりんけ)の下、諸大夫家(しよだいぶけ)の上に位する。日野・広橋・烏丸・葉室・勧修寺・万里小路(までのこうじ)などの諸家の称。その道にすぐれた人。名声の高い人。名人。「―の手になる書」中国、春秋戦国時代の諸子百家の一。名(ことば)と実(事物)との関係を論じた学派。

めい‐か【名菓】‐クワ🔗🔉

めい‐か【名菓】‐クワ 上等な菓子。有名な菓子。

めい‐か【名歌】🔗🔉

めい‐か【名歌】 名高い歌。すぐれた詩歌。

めい‐が【名画】‐グワ🔗🔉

めい‐が【名画】‐グワ すぐれた絵。名高い絵。すぐれた映画。

めい‐かん【名鑑】🔗🔉

めい‐かん【名鑑】 人や物の名を集め、分類した名簿。「寺院―」

めい‐き【名器】🔗🔉

めい‐き【名器】 すぐれた器物。名作とされる器物。

めい‐コンビ【名コンビ】🔗🔉

めい‐コンビ【名コンビ】 互いに息が合って物事をうまく進める二人の組み合わせ。「漫才の―」

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