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な【名】🔗⭐🔉
な【名】

名
ある事物を他の事物と区別するための呼び方。名前。名称。
「草木[劇団]の━」
ある人を他の人と区別するための呼び方。姓名、姓、名、愛称など。名前。
「━を名乗れ」
「七時に山田の━で予約しました」
「息子の━は太郎です」
名義。
「姉の━で融資を受ける」
世間に認められている評判。名声。また、うわさ。
「代表選手の━に恥じない活躍」
「功成り━遂とぐ(=立派な仕事をし、名声をあげる)」
表向きの名目や体裁。
「公園とは━ばかりの空き地」









【名にし負おう】🔗⭐🔉
【名にし負おう】
その名も有名な。その名にふさわしい。
「━強豪相手との戦い」
◇「名に負う(=その名として持っている)」を強めたもの。「し」は、文語の副助詞。
「おう」を「追う」と書くのは誤り。

【名に背そむかない】🔗⭐🔉
【名に背そむかない】
→背く

【名は体たいを表あらわ・す】🔗⭐🔉
【名は体たいを表あらわ・す】
名前というものはその中身・実質をよく表すものだ。
【名も無・い】🔗⭐🔉
【名も無・い】
有名でない。名前を知られていない。
「━花」
【名を捨てて実じつを取・る】🔗⭐🔉
【名を捨てて実じつを取・る】
うわべや体裁でなく、実質としてよい方を選ぶ。
【名を残のこ・す】🔗⭐🔉
【名を残のこ・す】
立派な活躍によって、のちのちまで名声が伝えられる。
「虎とらは死して皮を残し、人は死して━」
な‐あて【名宛て】🔗⭐🔉
な‐あて【名宛て】

名
郵便物・書類などを出すとき、その受取人の名前を指定すること。また、その名前。あて名。
「名宛」も好まれる。





な‐うて【名うて】🔗⭐🔉
な‐うて【名うて】

名
ある方面で名高いこと。
「━の刀匠」




な‐おれ【名折れ】━ヲレ🔗⭐🔉
なごや‐おび【名古屋帯】🔗⭐🔉
なごや‐おび【名古屋帯】

名
女帯の一つ。お太鼓に結ぶ部分を並幅にし、その他の部分を半幅に仕立てたもの。
◇大正の中期に名古屋で考案されて広まったという。




なごり【《名残》】🔗⭐🔉
なごり【《名残》】

名
物事が過ぎ去ったあとになお、その影響やそれを思わせる気配が残っていること。また、その影響や気配。余韻・余情。
「春の━」
「熱戦の━さめやらぬ球場」
「往時の━をとどめる宿場町」
去るものや、別れていくものを思い切れない気持ちが残ること。また、その気持ち。
「━を惜しむ」
物事の終わり。最後。
「━の夜」
◆「なごり(余波)」と同語源。
慣用的に「名残り」と送ることも多い。
関連語
大分類‖余る‖あまる
中分類‖残る‖のこる








なごり‐おし・い【《名残》惜しい】━ヲシイ🔗⭐🔉
なごり‐おし・い【《名残》惜しい】━ヲシイ

形
離れるものに心が引かれて、別れるのがつらい気持ちである。また、過ぎ去るものが惜しくて、いつまでもとどめておきたい。
「友との別れが━」
「散りゆく桜が━」
‐げ/‐さ/‐が・る





なごり‐きょうげん【《名残》狂言】━キャウゲン🔗⭐🔉
なごり‐きょうげん【《名残》狂言】━キャウゲン

名
歌舞伎で、役者が引退するとき、またはその興行地を去るときに出す最後の狂言。御名残おなごり狂言。




なごり‐の‐つき【《名残》の月】🔗⭐🔉
なごり‐の‐つき【《名残》の月】

名
陰暦九月一三日の夜の月。後のちの月。
◇その年、最後の観月となることから。
夜明けの空に残っている月。有明の月。残月。






なごり‐の‐ゆき【《名残》の雪】🔗⭐🔉
なごり‐の‐ゆき【《名残》の雪】

名
春が来ても消えないで残っている雪。
春になってから降る雪。






な‐だか・い【名高い】🔗⭐🔉
な‐だか・い【名高い】

形
広く世間に名が知れわたっているさま。
「茶人として━人」
「歴史に━古戦場」
◇多くよい意味で名が知られているときに使う。
‐さ





な‐だたる【名だたる】🔗⭐🔉
な‐だたる【名だたる】

連体
名高い。有名な。
「━景勝地」
「世界に━名指揮者」
◇文語動詞「なだたり」の連体形から。




な‐づけ【名付け】🔗⭐🔉
な‐づけ【名付け】

名
生まれた子に名前をつけること。
「━祝い(=七夜の祝い)」




なづけ‐おや【名付け親】🔗⭐🔉
なづけ‐おや【名付け親】

名
生まれた子に名をつける人。
◇親以外にいう。
ある物事に名前をつける人。
「町の公園の━を募集する」






な‐づ・ける【名付ける】🔗⭐🔉
な‐づ・ける【名付ける】

他下一
人・物などに名前をつける。命名する。称する。
「長女を花子と━」
なづ・く(下二)





な‐とり【名取り】🔗⭐🔉
な‐とり【名取り】

名
芸道で、技芸が上達して師匠や家元から芸名をもらい、弟子をとることが許されること。また、その人。




な‐なし【名無し】🔗⭐🔉
な‐なし【名無し】

名
名前がついていないこと。また、そのもの。




ななし‐の‐ごんべえ【名無しの権▽兵▽衛】━ゴンベヱ🔗⭐🔉
ななし‐の‐ごんべえ【名無しの権▽兵▽衛】━ゴンベヱ

名
名前のわからない人をさして、ふざけていう語。
◇「ななしのごんべい」とも。




な‐ぬし【名主】🔗⭐🔉
な‐ぬし【名主】

名
江戸時代、郡代・代官の下で、村政を担当した村の長。
◇主に関東で言った。関西では庄屋、東北・北陸などでは肝いりと言った。




な‐のり【名乗り(名▽告り)】🔗⭐🔉
な‐のり【名乗り(名▽告り)】

名
自分の名前を告げること。特に、武士が戦場などで、自分の姓名・家系・身分などを大声で告げること。
公家・武家の男子が元服の際に幼名や通称に代えてつける名。幼名「牛若丸」、通称「九郎」に対する「義経よしつね」の類。






なのり・でる【名乗り出る】🔗⭐🔉
なのり・でる【名乗り出る】

他下一
自分の姓名などを告げて出る。自分がその当人だと申し出る。
「実の母だと━」
「我こそはと思う者は━・でよ」




な‐の・る【名乗る(名▽告る)】🔗⭐🔉
な‐の・る【名乗る(名▽告る)】

他五
自分の姓名・身分などを相手に告げ知らせる。
「受付で名を━」
「━ほどの者ではない」
自分の名として用いる。称する。
「改名して吉田
と/を━」
「みずから二代目
を/と━」
自分がその当人であると申し出る。名乗り出る。
「自分が犯人だと━・って出る」
◆
「名のる」も多い。
名乗り











な‐びろめ【名広め・名披露目】🔗⭐🔉
な‐びろめ【名広め・名披露目】

名
芸人が襲名したときや商店が開店したとき、その芸名や店名を世間に知らせ広めること。




な‐ふだ【名札】🔗⭐🔉
な‐ふだ【名札】

名
姓名を記した札。




な‐よせ【名寄せ】🔗⭐🔉
な‐よせ【名寄せ】

名
人・物・名所などの名を寄せ集めること。また、それを書き記したもの。
「東海道名所━」




みょう【名】ミャウ🔗⭐🔉
みょう【名】ミャウ
(造)
なまえ。よびな。
「━号・━字・━代」
「異━・戒━・本━」
ほまれ。評判。
「━利」
「悪━・高━・功━」




みょう‐ごう【名号】ミャウガウ🔗⭐🔉
みょう‐ごう【名号】ミャウガウ

名
仏・菩
ぼさつの名。特に阿弥陀あみだ仏を念じて唱える「南無なむ阿弥陀仏」の六字。





みょう‐じ【名字(▽苗字)】ミャウ━・メウ━🔗⭐🔉
みょう‐じ【名字(▽苗字)】ミャウ━・メウ━

名
代々伝えられているその家の名。姓。
「━帯刀(=名字を名のり、大小の刀を帯びること)」
◇江戸時代、一般の庶民は名字を名のることを許されなかった。




めい【名】🔗⭐🔉
めい【名】
(造)
名前。な。
「━称・━簿」
「学━・氏━・姓━・題━・地━」
すぐれている。評判が高い。
「━菓・━作・━人・━選手・━文句」
人数を数える語。
「五━の参加者」
「何━出席しますか」
◇「人にん」より改まった言い方。





めい‐い【名医】🔗⭐🔉
めい‐い【名医】

名
すぐれた医者。また、名高い医者。




めい‐えん【名園】━ヱン🔗⭐🔉
めい‐えん【名園】━ヱン

名
名高い庭園。すぐれて立派な庭園。




めい‐か【名花】━クヮ🔗⭐🔉
めい‐か【名家】🔗⭐🔉
めい‐か【名家】

名
すぐれた家柄。名門。
学問・技芸などにすぐれ、名声の高い人。






めい‐か【名菓】━クヮ🔗⭐🔉
めい‐か【名菓】━クヮ

名
名高い菓子。上等の菓子。




めい‐か【名歌】🔗⭐🔉
めい‐か【名歌】

名
名高い詩歌。すぐれた詩歌。




めい‐が【名画】━グヮ🔗⭐🔉
めい‐が【名画】━グヮ

名
すぐれた絵画。
「印象派を代表する━」
すぐれた映画。






めい‐かん【名鑑】🔗⭐🔉
めい‐かん【名鑑】

名
人や物の名を集めて分類した書物。
「サッカー選手━」




めい‐き【名器】🔗⭐🔉
めい‐き【名器】

名
すぐれた器物・楽器。名高い器物・楽器。
「━ストラディバリウス」




めい‐ぎ【名▼妓】🔗⭐🔉
めい‐ぎ【名▼妓】

名
容姿・歌舞などにすぐれた芸者。名高い芸妓。




めい‐ぎ【名義】🔗⭐🔉
めい‐ぎ【名義】

名
名前。特に、書類などに所有者・当事者として記される名前。
「子供の━で銀行口座を作る」
「会社━の土地」
「━変更」
その名に応じて守らなくてはならない義理。名分めいぶん。
「━が立つ」
表向きの理由。名目。
「視察という━のもとに渡欧する」
◆
俗に、「名儀」とも。








めい‐きょく【名曲】🔗⭐🔉
めい‐きょく【名曲】

名
すぐれた楽曲。有名な楽曲。
「バッハの━『マタイ受難曲』」




めい‐ぎん【名吟】🔗⭐🔉
めい‐ぎん【名吟】

名
すぐれた詩歌。有名な詩歌。
すぐれた吟詠。






めい‐く【名句】🔗⭐🔉
めい‐く【名句】

名
すぐれた句。有名な句。俳句・連歌や漢詩の一節にいう。
「名歌━」
すぐれた文句。有名な文句。名言。






めい‐くん【名君】🔗⭐🔉
めい‐くん【名君】

名
善政を行う、すぐれた君主。
「━吉宗よしむね」




めい‐げつ【名月】🔗⭐🔉
めい‐げつ【名月】

名
陰暦八月十五夜の月。また、陰暦九月十三夜の月。
「中秋の━」




めい‐けん【名犬】🔗⭐🔉
めい‐けん【名犬】

名
利口で、すぐれた犬。




めい‐けん【名剣】🔗⭐🔉
めい‐けん【名剣】

名
すぐれた刀剣。名高い刀剣。




めい‐げん【名言】🔗⭐🔉
めい‐げん【名言】

名
物事の本質や人生の真実をうまく言い当てたことば。名句。




めい‐こう【名工】🔗⭐🔉
めい‐こう【名工】

名
すぐれた工芸技術をもつ職人。名高い職人。名匠。




めい‐こう【名香】━カウ🔗⭐🔉
めい‐こう【名香】━カウ

名
よいかおりをもつ、名高い香。




めい‐さく【名作】🔗⭐🔉
めい‐さく【名作】

名
すぐれた作品。有名な作品。
「不朽の━」




めい‐さん【名産】🔗⭐🔉
めい‐さん【名産】

名
その土地の名高い産物。特産物。
「━品」




めい‐ざん【名山】🔗⭐🔉
めい‐ざん【名山】

名
美しい姿や立派な風格をもつ、名高い山。




めい‐し【名士】🔗⭐🔉
めい‐し【名士】

名
それぞれの社会で、よく名を知られている人。著名な人。
「財界の━」




めい‐し【名刺】🔗⭐🔉
めい‐し【名刺】

名
小型の用紙に氏名・住所・勤務先・身分などを印刷したもの。普通、初対面の人に接するとき渡す。




めい‐し【名詞】🔗⭐🔉
めい‐し【名詞】

名
品詞の一つ。事物の名称を表す語。自立語で活用がなく、主語になることができる。代名詞とともに体言と総称される。普通名詞・固有名詞・形式名詞などにも分類する。
◇代名詞を名詞に含める説もある。




めい‐じ【名辞】🔗⭐🔉
めい‐じ【名辞】

名
論理学で、概念を言語で表現したもの。実際上、概念と同じものとされる。




めい‐じつ【名実】🔗⭐🔉
めい‐じつ【名実】

名
評判と実際。名前と実質。
「━ともに世界一の座につく」
「━相伴う」




めいし‐ばん【名刺判】🔗⭐🔉
めいし‐ばん【名刺判】

名
写真の寸法の一つ。縦八・三センチメートル、横六・〇センチメートルのもの。




めい‐しゅ【名主】🔗⭐🔉
めい‐しゅ【名主】

名
すぐれた君主。名君。




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