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すみ【墨】🔗⭐🔉
すみ【墨】
油煙や松煙(しようえん)を膠(にかわ)で練り固めたもの。また、それを水とともに硯(すずり)ですりおろしてつくった黒色の液。書画を書くのに用いる。
顔料などを固めて作り、硯などですって絵などを描くのに用いるもの。青墨(あおずみ)・朱墨(しゆずみ)など。
物を燃やしたときに出るすす。「鍋底(なべぞこ)の―」
イカやタコの体内にある黒い液。「イカが―を吐く」
「墨染め」の略。「―の衣(ころも)」
「墨糸」「墨縄」の略。
[下接語]烏賊(いか)の墨・唐(から)墨・下げ墨・摺(する)墨(ずみ)藍(あい)墨・青墨・赤墨・油墨・入れ墨・薄墨・臙脂(えんじ)墨・切り墨・具(ぐ)墨・靴墨・濃(こ)墨・渋墨・朱墨・白墨・釣り鐘墨・中墨・鍋(なべ)墨・奈良墨・掃(はい)墨・眉(まゆ)墨・油煙墨
油煙や松煙(しようえん)を膠(にかわ)で練り固めたもの。また、それを水とともに硯(すずり)ですりおろしてつくった黒色の液。書画を書くのに用いる。
顔料などを固めて作り、硯などですって絵などを描くのに用いるもの。青墨(あおずみ)・朱墨(しゆずみ)など。
物を燃やしたときに出るすす。「鍋底(なべぞこ)の―」
イカやタコの体内にある黒い液。「イカが―を吐く」
「墨染め」の略。「―の衣(ころも)」
「墨糸」「墨縄」の略。
[下接語]烏賊(いか)の墨・唐(から)墨・下げ墨・摺(する)墨(ずみ)藍(あい)墨・青墨・赤墨・油墨・入れ墨・薄墨・臙脂(えんじ)墨・切り墨・具(ぐ)墨・靴墨・濃(こ)墨・渋墨・朱墨・白墨・釣り鐘墨・中墨・鍋(なべ)墨・奈良墨・掃(はい)墨・眉(まゆ)墨・油煙墨
墨と雪🔗⭐🔉
墨と雪
性質が全然反対なもののたとえ。
墨は餓鬼(がき)に磨(す)らせ筆は鬼に持たせよ🔗⭐🔉
墨は餓鬼(がき)に磨(す)らせ筆は鬼に持たせよ
墨をするには力を入れず、筆を使って書くには力を込めるのがよいというたとえ。
墨を打・つ🔗⭐🔉
墨を打・つ
墨糸で木材などに黒い線を引く。
墨を磨(す)るは病夫の如(ごと)くし筆を把(と)るは壮士の如くす🔗⭐🔉
墨を磨(す)るは病夫の如(ごと)くし筆を把(と)るは壮士の如くす
「墨は餓鬼に磨らせ、筆は鬼に持たせよ」に同じ。
すみ‐いか【墨烏=賊】🔗⭐🔉
すみ‐いか【墨烏=賊】
コウイカやシリヤケイカの別名。
すみ‐いと【墨糸】🔗⭐🔉
すみ‐いと【墨糸】
墨壺(すみつぼ)についている、黒い線を引くための糸。墨縄。
すみ‐いれ【墨入れ】🔗⭐🔉
すみ‐いろ【墨色】🔗⭐🔉
すみ‐いろ【墨色】
書いたり染めたりした墨の色合い。ぼくしょく。
墨で文字を書かせて、その文字の墨の色で吉凶を判断する占いの方法。墨色の考え。「向うに白き幟(のぼり)に人相―白翁堂勇斎とあるを見て」〈円朝・怪談牡丹灯籠〉
書いたり染めたりした墨の色合い。ぼくしょく。
墨で文字を書かせて、その文字の墨の色で吉凶を判断する占いの方法。墨色の考え。「向うに白き幟(のぼり)に人相―白翁堂勇斎とあるを見て」〈円朝・怪談牡丹灯籠〉
すみ‐うち【墨打ち】🔗⭐🔉
すみ‐うち【墨打ち】
墨糸で黒い線を引くこと。
すみ‐え【墨絵】‐ヱ🔗⭐🔉
すみ‐え【墨絵】‐ヱ
墨の濃淡だけで描いた絵。水墨画(すいぼくが)。
墨で輪郭だけを描いた絵。白描画(はくびようが)。
墨の濃淡だけで描いた絵。水墨画(すいぼくが)。
墨で輪郭だけを描いた絵。白描画(はくびようが)。
すみ‐がき【墨書(き)・墨△描き】🔗⭐🔉
すみ‐がき【墨書(き)・墨△描き】
[名]スル
墨でかくこと。また、墨でかいたもの。「―した図面」
日本画で、下絵として墨で輪郭を描くこと。また、仕上げの描(か)き起こしなどで描線を生かす技法。
平安時代、宮廷の絵所(えどころ)の職制で、主任画家の称。作画上、
の技法が重要視されたところからいう。
墨でかくこと。また、墨でかいたもの。「―した図面」
日本画で、下絵として墨で輪郭を描くこと。また、仕上げの描(か)き起こしなどで描線を生かす技法。
平安時代、宮廷の絵所(えどころ)の職制で、主任画家の称。作画上、
の技法が重要視されたところからいう。
すみ‐かけ【墨掛(け)】🔗⭐🔉
すみ‐かけ【墨掛(け)】
[名]スル大材から小材を切り取るために、断面に墨で必要な小材の形をしるすこと。
すみ‐がさ【墨傘】🔗⭐🔉
すみ‐がさ【墨傘】
黒い地紙をはった日傘。
すみ‐がね【墨金・墨曲=尺】🔗⭐🔉
すみ‐がね【墨金・墨曲=尺】
《古くは「すみかね」とも》
曲尺(かねじやく)。まがりがね。さしがね。
建築で、曲尺を使って必要な線を木材に引く技術。規矩(きく)術。
曲尺(かねじやく)。まがりがね。さしがね。
建築で、曲尺を使って必要な線を木材に引く技術。規矩(きく)術。
すみ‐ぐま【墨×隈】🔗⭐🔉
すみ‐ぐま【墨×隈】
東洋画などで、墨の濃淡やぼかしによって隈を取り、立体感や雲霞(うんか)を表す手法。
すみ‐ぐろ【墨黒】🔗⭐🔉
すみ‐ぐろ【墨黒】
墨色が黒々としていること。墨つきが濃いこと。「をといふ文字をただ一つ、―に書きて」〈著聞集・八〉
すみ‐ごろも【墨衣】🔗⭐🔉
すみ‐ごろも【墨衣】
「墨染め衣」に同じ。
すみ‐さし【墨差(し)・墨刺(し)】🔗⭐🔉
すみ‐さし【墨差(し)・墨刺(し)】
大工や石工などが、線を引いたり文字を書いたりするのに用いる箆(へら)状の竹筆。墨壺(すみつぼ)に添えて用いる。
すみ‐じ【墨字】🔗⭐🔉
すみ‐じ【墨字】
点字に対して、普通に書かれた文字や印刷された文字。
すみ‐すり【墨△磨り】🔗⭐🔉
すみ‐すり【墨△磨り】
墨をすること。また、その人。
硯(すずり)の古称。〈和名抄〉
墨をすること。また、その人。
硯(すずり)の古称。〈和名抄〉
すみ‐ずり【墨×摺り】🔗⭐🔉
すみ‐ずり【墨×摺り】
木版画を墨一色だけで摺ること。また、その版画。墨摺り絵。
更紗(サラサ)模様の線描を彫刻板で摺り、筆で彩色するもの。
木版画を墨一色だけで摺ること。また、その版画。墨摺り絵。
更紗(サラサ)模様の線描を彫刻板で摺り、筆で彩色するもの。
すみ‐ぞめ【墨染(め)】🔗⭐🔉
すみ‐ぞめ【墨染(め)】
墨で染めること。また、そのような黒い色または、ねずみ色。
「墨染め衣」の略。
僧。「その身を―になして」〈浮・諸国ばなし・二〉
墨で染めること。また、そのような黒い色または、ねずみ色。
「墨染め衣」の略。
僧。「その身を―になして」〈浮・諸国ばなし・二〉
すみぞめ‐ごろも【墨染(め)衣】🔗⭐🔉
すみぞめ‐ごろも【墨染(め)衣】
黒色の僧衣やねずみ色の喪服。
すみぞめ‐ざくら【墨染桜】🔗⭐🔉
すみぞめ‐ざくら【墨染桜】
桜の一品種。花は白色で単弁。
京都の伏見墨染にあったという伝説上の桜。上野岑雄(かみつけのみねお)の「深草の野辺の桜し心あらば今年ばかりは墨染めに咲け」という「古今集」哀傷の和歌にちなんだもの。
桜の一品種。花は白色で単弁。
京都の伏見墨染にあったという伝説上の桜。上野岑雄(かみつけのみねお)の「深草の野辺の桜し心あらば今年ばかりは墨染めに咲け」という「古今集」哀傷の和歌にちなんだもの。
すみぞめ‐の【墨染めの】🔗⭐🔉
すみぞめ‐の【墨染めの】
〔枕〕墨染めの色が暗いところから、「ゆふべ」「たそがれ」「くら」などにかかる。「―夕べになれば」〈古今・雑体〉「―鞍馬の山に入る人は」〈後撰・恋四〉
すみぞめ‐の‐ころも【墨染(め)の衣】🔗⭐🔉
すみぞめ‐の‐ころも【墨染(め)の衣】
「墨染め衣」に同じ。
すみぞめ‐の‐そで【墨染めの×袖】🔗⭐🔉
すみぞめ‐の‐そで【墨染めの×袖】
墨染め衣の袖。また、僧衣や喪服。「おほけなく浮世の民におほふかな我が立つ杣(そま)に―」〈千載・雑中〉
すみだ【墨田】🔗⭐🔉
すみだ【墨田】
東京都の区名。昭和二二年(一九四七)向島・本所の両区が合併して成立。墨田川と荒川との間の低地にあり、商工業地帯。
すみ‐づか【墨△柄】🔗⭐🔉
すみ‐づか【墨△柄】
短くなった墨を挟んでするための、竹などで作った道具。墨挟み。墨継ぎ。墨の柄。
すみ‐つき【墨付き】🔗⭐🔉
すみ‐つき【墨付き】
筆跡の墨の付きぐあい。筆のあと。筆跡。「―も濃いりっぱな書」
写本で、実際に文字の書かれている紙。「―三〇丁」
中世・近世、幕府や諸大名が書き判を墨書きして下付した文書。判物(はんもつ)。→御墨(おすみ)付き
顔色。機嫌。「国からは便りはなし、和尚の―は悪し」〈鳩翁道話・二〉
口上(こうじよう)。「互ひに味な―を」〈浄・妹背山〉
筆跡の墨の付きぐあい。筆のあと。筆跡。「―も濃いりっぱな書」
写本で、実際に文字の書かれている紙。「―三〇丁」
中世・近世、幕府や諸大名が書き判を墨書きして下付した文書。判物(はんもつ)。→御墨(おすみ)付き
顔色。機嫌。「国からは便りはなし、和尚の―は悪し」〈鳩翁道話・二〉
口上(こうじよう)。「互ひに味な―を」〈浄・妹背山〉
すみ‐つぎ【墨継ぎ】🔗⭐🔉
すみ‐つけ【墨付け】🔗⭐🔉
すみ‐つけ【墨付け】
相手の顔に墨をつけ合うこと。また、その遊び。
墨糸・墨差しを用いて木材などに線を引いたり印をつけたりすること。
相手の顔に墨をつけ合うこと。また、その遊び。
墨糸・墨差しを用いて木材などに線を引いたり印をつけたりすること。
すみつけ‐しょうがつ【墨付け正月】‐シヤウグワツ🔗⭐🔉
すみつけ‐しょうがつ【墨付け正月】‐シヤウグワツ
山陰・北陸地方などで、小正月に若い男女が墨や鍋墨を互いに異性のほおに塗りつける行事。墨塗り。《季 新年》
すみ‐つぼ【墨×壺】🔗⭐🔉
すみ‐つぼ【墨×壺】
直線を引くのに用いる大工道具。糸車に巻いた墨糸を、墨を含ませた綿の中を通して引き出し、墨糸の端の仮子(かりこ)という小さな錐(きり)を刺してまっすぐに張り、糸を指で弾(はじ)いて墨線を引く。
墨汁(ぼくじゆう)を入れる壺。墨入れ。
直線を引くのに用いる大工道具。糸車に巻いた墨糸を、墨を含ませた綿の中を通して引き出し、墨糸の端の仮子(かりこ)という小さな錐(きり)を刺してまっすぐに張り、糸を指で弾(はじ)いて墨線を引く。
墨汁(ぼくじゆう)を入れる壺。墨入れ。
すみ‐なおし【墨直し】‐なほし🔗⭐🔉
すみ‐なおし【墨直し】‐なほし
碑面にさした墨があせた所に、再び墨を入れて直すこと。
すみ‐ながし【墨流し】🔗⭐🔉
すみ‐ながし【墨流し】
水の上に字や絵をかく方法。小豆の粉、黄柏(おうはく)、明礬(みようばん)を麻布で包んで水で湿らせ、それを浸した紙に墨で字や絵をかいて水に浮かべ、細い竹ぐしで紙を下に突くと字や絵が水面に浮かび残る。
「墨流し染め」の略。
(「墨流蝶」とも書く)タテハチョウ科のチョウ。翅(はね)の開張約六・五センチ。翅は緑がかった黒色の地に白色の斑点が散在し、墨を流したような感じがある。樹液に集まる。本州以南に分布。
水の上に字や絵をかく方法。小豆の粉、黄柏(おうはく)、明礬(みようばん)を麻布で包んで水で湿らせ、それを浸した紙に墨で字や絵をかいて水に浮かべ、細い竹ぐしで紙を下に突くと字や絵が水面に浮かび残る。
「墨流し染め」の略。
(「墨流蝶」とも書く)タテハチョウ科のチョウ。翅(はね)の開張約六・五センチ。翅は緑がかった黒色の地に白色の斑点が散在し、墨を流したような感じがある。樹液に集まる。本州以南に分布。
すみながし‐ぞめ【墨流し染(め)】🔗⭐🔉
すみながし‐ぞめ【墨流し染(め)】
水面に墨汁または顔料を落とし、その波紋の模様を紙や布に写しとる染め方。また、その製品。古くから料紙に用いられ、江戸時代には布帛(ふはく)にも応用されるようになった。
すみ‐なわ【墨縄】‐なは🔗⭐🔉
すみ‐なわ【墨縄】‐なは
「墨糸(すみいと)」に同じ。
すみ‐ぬり【墨塗(り)】🔗⭐🔉
すみぬり【墨塗】🔗⭐🔉
すみぬり【墨塗】
狂言。大名と別れる女が水を目につけて泣くまねをするので、太郎冠者が水を墨に入れ替えると女の目の縁が真っ黒になる。
すみのえ【住吉・住之江・墨江】🔗⭐🔉
すみのえ【住吉・住之江・墨江】
大阪市住吉(すみよし)の古称。《歌枕》「―の岸による浪よるさへや夢のかよひぢ人めよくらむ」〈古今・恋二〉
(住之江)大阪市南西部の区名。昭和四九年(一九七四)住吉区から分区して成立。西部は埋め立て地。
大阪市住吉(すみよし)の古称。《歌枕》「―の岸による浪よるさへや夢のかよひぢ人めよくらむ」〈古今・恋二〉
(住之江)大阪市南西部の区名。昭和四九年(一九七四)住吉区から分区して成立。西部は埋め立て地。
すみのえ‐の‐かみ【住吉神・墨江神】🔗⭐🔉
すみのえ‐の‐かみ【住吉神・墨江神】
住吉(すみよし)大社の祭神である表筒男命(うわつつのおのみこと)・中筒男命(なかつつのおのみこと)・底筒男命(そこつつのおのみこと)の総称。伊奘諾尊(いざなぎのみこと)が日向(ひゆうが)の檍原(あはきはら)でみそぎをしたときに生じた神々。海上の守護神、また和歌の神として尊崇される。すみよしのかみ。
すみ‐の‐ころも【墨の衣】🔗⭐🔉
すみ‐の‐ころも【墨の衣】
「墨染め衣」に同じ。
すみ‐の‐たもと【墨の×袂】🔗⭐🔉
すみ‐の‐たもと【墨の×袂】
「墨染め衣」に同じ。
すみ‐ばさみ【墨挟み】🔗⭐🔉
すみ‐ばさみ【墨挟み】
「墨柄(すみづか)」に同じ。
すみ‐はだ【澄肌・墨肌】🔗⭐🔉
すみ‐はだ【澄肌・墨肌】
日本刀の刀身に現れる、黒く澄んでいる斑点。鯰肌(なまずはだ)。
すみ‐ばん【墨判】🔗⭐🔉
すみ‐ばん【墨判】
江戸幕府の鋳造した金貨で、表に極印(ごくいん)を打たないで墨書きしたもの。
すみ‐ふ【墨×斑】🔗⭐🔉
すみ‐ふ【墨×斑】
植物の葉で、淡緑色の地に濃緑色の模様があるもの。
すみ‐ぶくろ【墨袋】🔗⭐🔉
すみ‐ぶくろ【墨袋】
イカの墨が入っている内臓。
すみ‐ふで【墨筆】🔗⭐🔉
すみ‐ふで【墨筆】
墨と筆。ひつぼく。
墨をつけて書く筆。
墨と筆。ひつぼく。
墨をつけて書く筆。
すみ‐ぶと【墨太】🔗⭐🔉
すみ‐ぶと【墨太】
[名・形動]筆跡の墨つきが太いこと。また、そのさまやその文字。筆太。「―な題字」
ぼく‐が【墨画】‐グワ🔗⭐🔉
ぼく‐が【墨画】‐グワ
水墨画。すみえ。
ぼく‐ぎん【墨銀】🔗⭐🔉
ぼく‐ぎん【墨銀】
《「墨」は「墨西哥(メキシコ)」の略》メキシコの八レアル銀貨。近世、欧米諸国から中国に流入し、東洋の貿易市場の通貨となった。
ぼくし【墨子】🔗⭐🔉
ぼくし【墨子】
中国、戦国時代初期の思想家。名は
(てき)。墨家の祖。儒家の仁を差別愛であるとみなし、血縁によらない普遍的・無差別的博愛や反戦・平和を説いた。生没年未詳。
中国の思想書。現存五三編。
およびその門人や後学の墨家が著した書。兼愛・非戦・節倹などの墨家的主張を述べたもので、他に論理学・自然科学・戦争技術についての記述もみられる。
中国、戦国時代初期の思想家。名は
(てき)。墨家の祖。儒家の仁を差別愛であるとみなし、血縁によらない普遍的・無差別的博愛や反戦・平和を説いた。生没年未詳。
中国の思想書。現存五三編。
およびその門人や後学の墨家が著した書。兼愛・非戦・節倹などの墨家的主張を述べたもので、他に論理学・自然科学・戦争技術についての記述もみられる。
ぼく‐じ【墨字】🔗⭐🔉
ぼく‐じ【墨字】
墨で書いた文字。
ぼく‐しゅ【墨守】🔗⭐🔉
ぼく‐しゅ【墨守】
[名]スル《中国で、思想家の墨子が、宋の城を楚(そ)の攻撃から九度にわたって守ったという「墨子」公輸の故事から》自己の習慣や主張などを、かたく守って変えないこと。「旧説を―する」
ぼく‐じゅう【墨汁】‐ジフ🔗⭐🔉
ぼく‐じゅう【墨汁】‐ジフ
墨をすった汁。特に、すぐに使えるように製造した黒色の墨液。
イカ・タコの体内にある黒い汁。
墨をすった汁。特に、すぐに使えるように製造した黒色の墨液。
イカ・タコの体内にある黒い汁。
ぼくじゅう‐のう【墨汁×嚢】ボクジフナウ🔗⭐🔉
ぼくじゅう‐のう【墨汁×嚢】ボクジフナウ
イカ・タコの体内にあり、分泌される墨汁を蓄える袋。
ぼく‐しょ【墨書】🔗⭐🔉
ぼく‐しょ【墨書】
[名]スル墨で書くこと。また、その書いたもの。「座右の銘を―する」
ぼく‐しょう【墨床】‐シヤウ🔗⭐🔉
ぼく‐しょう【墨床】‐シヤウ
すりかけの墨をのせておく台。墨台。
ぼく‐しょう【墨象】‐シヤウ🔗⭐🔉
ぼく‐しょう【墨象】‐シヤウ
前衛書道の異称。
ぼく‐じょう【墨×帖】‐デフ🔗⭐🔉
ぼく‐じょう【墨×帖】‐デフ
「法帖(ほうじよう)」に同じ。
ぼく‐じょう【墨場】‐ヂヤウ🔗⭐🔉
ぼく‐じょう【墨場】‐ヂヤウ
文人や書家・画家などの集まる場所。また、その仲間。
ぼくじょうひっけい【墨場必携】ボクヂヤウヒツケイ🔗⭐🔉
ぼくじょうひっけい【墨場必携】ボクヂヤウヒツケイ
書家の便に供するために、古人の成句・詩歌などを集めて字数ごとに配列した書。市河米庵著。天保七年(一八三六)佐藤一斎の序がある。明治一三年(一八八〇)刊。
ぼく‐しょく【墨色】🔗⭐🔉
ぼく‐しょく【墨色】
書かれたものの、墨の色つや。また、墨のように黒い色。すみいろ。
ぼく‐すい【墨水】🔗⭐🔉
ぼく‐すい【墨水】
《隅田川の「すみ」に「墨」の字を当てたものから》隅田川の異称。
ぼく‐せき【墨跡・墨×蹟】🔗⭐🔉
ぼく‐せき【墨跡・墨×蹟】
墨で書いたあと。筆跡。また特に、禅僧の筆跡。
ぼく‐ち【墨池】🔗⭐🔉
ぼく‐ち【墨池】
硯(すずり)の、水や墨汁をためておくくぼんだ部分。硯の海。硯海(けんかい)。硯池(けんち)。
墨汁を入れておくつぼ。すみつぼ。
硯(すずり)の、水や墨汁をためておくくぼんだ部分。硯の海。硯海(けんかい)。硯池(けんち)。
墨汁を入れておくつぼ。すみつぼ。
ぼく‐てい【墨堤】🔗⭐🔉
ぼく‐てい【墨堤】
隅田川の土手。
ぼく‐とう【
東・墨東】🔗⭐🔉
ぼく‐とう【
東・墨東】
東京都墨田区の一帯。隅田川中流の東岸地域。
東・墨東】
東京都墨田区の一帯。隅田川中流の東岸地域。
ぼく‐ひつ【墨筆】🔗⭐🔉
ぼく‐ひつ【墨筆】
墨と筆。また、墨をつけて書く筆。
墨と筆を用いて書いたもの。
墨と筆。また、墨をつけて書く筆。
墨と筆を用いて書いたもの。
ぼっ‐か【墨家】ボク‐🔗⭐🔉
ぼっ‐か【墨家】ボク‐
中国古代の諸子百家の一。墨子(ぼくし)の説いた学説を奉じ、兼愛の倫理を説く。→墨子
ぼっ‐かく【墨客】ボク‐🔗⭐🔉
ぼっ‐かく【墨客】ボク‐
書画をよくする人。ぼっきゃく。「文人―」
ぼっ‐きゃく【墨客】ボク‐🔗⭐🔉
ぼっ‐きゃく【墨客】ボク‐
ぼっかく(墨客)
ぼっかく(墨客)
ぼっ‐けい【墨刑】ボク‐🔗⭐🔉
ぼっ‐けい【墨刑】ボク‐
古代中国の五刑の一。額や腕などに入れ墨をするもの。ぼく。
ぼっ‐こう【墨香】ボクカウ🔗⭐🔉
ぼっ‐こう【墨香】ボクカウ
すみのかおり。
ぼっ‐こん【墨×痕】ボク‐🔗⭐🔉
ぼっ‐こん【墨×痕】ボク‐
筆で書いた墨の跡。筆の跡。墨跡。「―鮮やかに記す」「―淋漓(りんり)」
墨🔗⭐🔉
墨
[音]ボク
モク
[訓]すみ
[部首]土
[総画数]14
[コード]区点 4347
JIS 4B4F
S‐JIS 966E
[分類]常用漢字
[難読語]
→こ‐ずみ【濃墨】
→メキシコ【Mexico】
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