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くち(鷹)🔗🔉

くちたか。仁徳紀「百済の俗ひと此の鳥を号なづけて―と曰ふ。…是今時いまの鷹なり」

くち【口】🔗🔉

くち】 ➊動物が体内に食物を摂取する、あな状の器官。高等動物では、唇・歯・舌などをそなえて消化管につながり、また人類などでは音声を発するのにも使う。鳥類では嘴くちばしとなる。古事記「垣もとに植ゑしはじかみ―ひびく我は忘れじ」。枕草子73「鳥の声も、はじめは羽のうちに鳴くが、―をこめながら鳴けば」 ➋動物の口に似たもの。 ①外から内に通ずる所。 ㋐物や人の出入りする所。また、中の物を出し入れする(せばまった)所。栄華物語音楽「御車寄せ奉る。―には大宮・皇太后宮奉りつ」。宇治拾遺物語3「ひさご…―あけんとするに」。「戸―」「座敷―」 ㋑そこから目的地などにはいって行く所。「登山―」「須走―」 ㋒内外の境である開口部。「川―」「湯が湧いて出る―」 ②物がはいり込み得る場所。 ㋐就職や縁談などの先。世間胸算用3「奉公の―」。「嫁入りの―」 ㋑物事全体をいくつかに分けた、その一つ一つ。同類のうちの一つ。「儲け話に一―入れてもらおう」「別の―にしてはいかが」 ③(飲食物をとる始めの所であることから)物事の始めの部分。拾遺和歌集物名「あしびきの山の木の葉の落ち―は」。「宵の―」「―あけ」 ④浄瑠璃の一段の最初の部分。 ⑤物の端部。へり。さき。浄瑠璃、十二段「膝の―をば箆深のぶかに射させ」 ⑥内に通ずるあな。「衝突で船腹にぽっかり―があく」「傷―」 ➌動物や器物などの口に当てる具。 ①馬などの口につけるなわ。万葉集3「大御馬おおみまの―抑へ駐て」 ②器物の口をふさぐためのもの。栓。「びんに―をかう」 ➍ものを言うこと。 ①言葉。物言い。また、うわさ。宇津保物語梅花笠「仏の御事ならぬ事をば―にまねばで勤め行ひつる」。「―が達者だ」「―約束」「人の―が気にかかる」 ②歌の詠みぶり。狂言、皹あかがり「汝は何れもへ交つて歌よむが、殊の外―が良いと聞いた」 ③(芸人等に対する)客からの呼び出し。転じて比喩的に、誘い。 ➎(飲食の器官であることから) ①飲食。生計。 ②食料を必要とする人数。「―を減らす」 ③味覚。「甘―の酒」 ➏(助数詞) ①食べ物を口に入れる回数。「一―で食べる」 ②申込みや割当ての単位を数える語。「一―1万円の寄付に二―応じる」 ③刀剣の数を表すのに添える語。「銅剣300―が出土」 ⇒口開く ⇒口が上がる ⇒口がうまい ⇒口がうるさい ⇒口が奢る ⇒口が重い ⇒口が掛かる ⇒口が堅い ⇒口が軽い ⇒口が腐っても ⇒口が肥える ⇒口が裂けても ⇒口が過ぎる ⇒口が酸っぱくなる ⇒口が滑る ⇒口が干上がる ⇒口が塞がらぬ ⇒口が減らない ⇒口が曲がる ⇒口から高野 ⇒口から先に生まれる ⇒口が悪い ⇒口食うて一杯 ⇒口では大坂の城も立つ ⇒口と腹とは違う ⇒口なお乳臭 ⇒口に合う ⇒口に入る ⇒口に風邪を引かす ⇒口に藉く ⇒口にする ⇒口に税はかからぬ ⇒口に出す ⇒口に絶つ ⇒口にのぼる ⇒口に乗る ⇒口にはいる物なら按摩の笛でも ⇒口に針 ⇒口に任せる ⇒口に蜜あり腹に剣あり ⇒口は口、心は心 ⇒口は禍の門 ⇒口も八丁手も八丁 ⇒口より出せば世間 ⇒口を合わせる ⇒口を入れる ⇒口を掛ける ⇒口を固める ⇒口を利く ⇒口を切る ⇒口を極める ⇒口を消す ⇒口を過ごす ⇒口を酸っぱくする ⇒口を滑らせる ⇒口を添える ⇒口を揃える ⇒口を出す ⇒口を叩く ⇒口を垂れる ⇒口を衝いて出る ⇒口を噤む ⇒口を慎む ⇒口を尖らせる ⇒口を閉ざす ⇒口を濁す ⇒口を拭う ⇒口を濡らす ⇒口を糊する ⇒口を挟む ⇒口を引き垂る ⇒口を開く ⇒口を封ずる ⇒口を塞ぐ ⇒口を守る瓶の如くす ⇒口を毮る ⇒口を割る

くち【朽ち・腐】🔗🔉

くち朽ち・腐】 ①朽ちること。朽ちたこと。 ②「老いぼれた」「くさった」など、人をののしり、また、自分をへりくだる意を表す語。源氏物語夢浮橋「なにがしが母なる―尼の侍るを」

く‐ち【駆馳】🔗🔉

く‐ち駆馳】 ①車馬を馳せること。 ②世事に奔走すること。馳駆。

く‐ち(代名詞)🔗🔉

く‐ち 〔代〕 (コチの転)こちら。当方。わたくし。狂言、釣女「そちのを―へかやせ」

くち‐あい【口合】‥アヒ🔗🔉

くち‐あい口合‥アヒ ①お互いの話がよくあうこと。あいくち。 ②口をきいて保証に立つ人。仲介に立つ人。仲人。 ③上方語で、地口じぐちのこと。語呂。しゃれ。 ④話の切り出し方。 ○口開くくちあく 口をきく。意見をいう。源氏物語帚木「すべて口あかすべくなむ侍らざりし」 ⇒くち【口】

○口開くくちあく🔗🔉

○口開くくちあく 口をきく。意見をいう。源氏物語帚木「すべて口あかすべくなむ侍らざりし」 ⇒くち【口】 くち‐あけ口開け・口明け】 ①物の口を開くこと。また、その時。転じて、物事のはじめ。最初。くちびらき。かわきり。傾城禁短気「今日―の初談義」。「―に、まず一杯」 ②京阪で、通し狂言の序幕。 ③共同利用している山林や漁場に採取のため入ることを解禁すること。「山の―」 くち‐あ・し口悪し】 〔形シク〕 ①口がわるい。口ぎたない。落窪物語2「―・しきをのこ」 ②食欲がない。散木奇歌集「或る尼の―・しとて物の食はれぬに」 くち‐あそび口遊び】 ①何となく口に出して言うこと。口ずさみ。宇津保物語梅花笠「ただ仏の御事をのみ寝言にも―にもしつつ行なふ」 ②冗談。むだぐち。宇津保物語藤原君「このかかる―は更に承らじ」 くち‐あたり口当り】 ①飲食物を口に入れた時の感覚。口ざわり。「―のよい酒」 ②応対ぶり。もてなし。「―のよい人」 くち‐あみ口網】 籠の口などにとりつけた網。 ⇒口網も諸持ち

くち‐あけ【口開け・口明け】🔗🔉

くち‐あけ口開け・口明け】 ①物の口を開くこと。また、その時。転じて、物事のはじめ。最初。くちびらき。かわきり。傾城禁短気「今日―の初談義」。「―に、まず一杯」 ②京阪で、通し狂言の序幕。 ③共同利用している山林や漁場に採取のため入ることを解禁すること。「山の―」

くち‐あ・し【口悪し】🔗🔉

くち‐あ・し口悪し】 〔形シク〕 ①口がわるい。口ぎたない。落窪物語2「―・しきをのこ」 ②食欲がない。散木奇歌集「或る尼の―・しとて物の食はれぬに」

くち‐あそび【口遊び】🔗🔉

くち‐あそび口遊び】 ①何となく口に出して言うこと。口ずさみ。宇津保物語梅花笠「ただ仏の御事をのみ寝言にも―にもしつつ行なふ」 ②冗談。むだぐち。宇津保物語藤原君「このかかる―は更に承らじ」

くち‐あたり【口当り】🔗🔉

くち‐あたり口当り】 ①飲食物を口に入れた時の感覚。口ざわり。「―のよい酒」 ②応対ぶり。もてなし。「―のよい人」

くち‐あみ【口網】🔗🔉

くち‐あみ口網】 籠の口などにとりつけた網。 ⇒口網も諸持ち ○口網も諸持ちくちあみももろもち 漁師たちが網をいっしょに持つように、協力し合う意か。土佐日記「かの人々の―にて、この海辺にてになひ出だせる歌」 ⇒くち‐あみ【口網】

○口網も諸持ちくちあみももろもち🔗🔉

○口網も諸持ちくちあみももろもち 漁師たちが網をいっしょに持つように、協力し合う意か。土佐日記「かの人々の―にて、この海辺にてになひ出だせる歌」 ⇒くち‐あみ【口網】 くち‐あら口荒】 物言いの乱暴なこと。平治物語「酒に酔ひぬれば、少し―なる者なり」 くち‐あらそい口争い‥アラソヒ 言いあらそうこと。口論。 くち・い 〔形〕 満腹である。「腹が―・くなる」 くち‐い・る口入る】 〔自下二〕 ①口添えをする。源氏物語常夏「ねんごろに―・れかへさひ給むにこそは」 ②世話をする。使用人の周旋や縁談の仲介などをする。蜻蛉日記「この事に―・れたる人と乗せてやりつ」 くち‐いれ口入れ】 ①口添え。間に入って世話をやくこと。とりもつこと。正法眼蔵随聞記6「何が故に我人と争ふに―せざる」。饗庭篁村、当世商人気質「女髪結のおつがを―にして掛合ひしに」 ②取引や金銭の貸借の仲介をすること。また、その人。仲人。浄瑠璃、心中重井筒「つまづま合はせる弁舌に―喰うた顔付にて」 ③奉公人などの世話をすること。周旋。また、それを業とする人。桂庵けいあん⇒くちいれ‐にん【口入れ人】 ⇒くちいれ‐や【口入れ屋】 くちいれ‐にん口入れ人】 ①仲介をする人。 ②奉公人などを周旋する人。 ⇒くち‐いれ【口入れ】 くちいれ‐や口入れ屋】 口入れを業とする人。 ⇒くち‐いれ【口入れ】 くち‐うた口歌・口唄】 楽器の伴奏なしに口だけで歌を歌うこと。 くち‐うつし口写し】 ある人の口調をそっくりそのままに言うこと。日葡辞書「クチウツシニモノヲイウ」。「まるで師匠の―だ」 くち‐うつし口移し】 ①口頭で伝えること。口伝え。 ②飲食物を自分の口から直接相手の口へ移し入れること。 くち‐うら口占・口裏】 ①人の言葉を聞いて吉凶を占うこと。源平盛衰記27「源氏追討の宣命に、源繁昌の―ありけりとぞ」 ②(多く「口裏」と書く)口ぶりで、その人の心中を察すること。また、言葉や言い方に隠されているもの。梅暦「とはず語りの―もあぢなせりふに」。「―を引く」 ⇒口裏を合わせる

くち‐あら【口荒】🔗🔉

くち‐あら口荒】 物言いの乱暴なこと。平治物語「酒に酔ひぬれば、少し―なる者なり」

くち‐あらそい【口争い】‥アラソヒ🔗🔉

くち‐あらそい口争い‥アラソヒ 言いあらそうこと。口論。

くち・い🔗🔉

くち・い 〔形〕 満腹である。「腹が―・くなる」

くち‐い・る【口入る】🔗🔉

くち‐い・る口入る】 〔自下二〕 ①口添えをする。源氏物語常夏「ねんごろに―・れかへさひ給むにこそは」 ②世話をする。使用人の周旋や縁談の仲介などをする。蜻蛉日記「この事に―・れたる人と乗せてやりつ」

くち‐いれ【口入れ】🔗🔉

くち‐いれ口入れ】 ①口添え。間に入って世話をやくこと。とりもつこと。正法眼蔵随聞記6「何が故に我人と争ふに―せざる」。饗庭篁村、当世商人気質「女髪結のおつがを―にして掛合ひしに」 ②取引や金銭の貸借の仲介をすること。また、その人。仲人。浄瑠璃、心中重井筒「つまづま合はせる弁舌に―喰うた顔付にて」 ③奉公人などの世話をすること。周旋。また、それを業とする人。桂庵けいあん⇒くちいれ‐にん【口入れ人】 ⇒くちいれ‐や【口入れ屋】

くちいれ‐にん【口入れ人】🔗🔉

くちいれ‐にん口入れ人】 ①仲介をする人。 ②奉公人などを周旋する人。 ⇒くち‐いれ【口入れ】

くちいれ‐や【口入れ屋】🔗🔉

くちいれ‐や口入れ屋】 口入れを業とする人。 ⇒くち‐いれ【口入れ】

くち‐うた【口歌・口唄】🔗🔉

くち‐うた口歌・口唄】 楽器の伴奏なしに口だけで歌を歌うこと。

くち‐うつし【口写し】🔗🔉

くち‐うつし口写し】 ある人の口調をそっくりそのままに言うこと。日葡辞書「クチウツシニモノヲイウ」。「まるで師匠の―だ」

くち‐うつし【口移し】🔗🔉

くち‐うつし口移し】 ①口頭で伝えること。口伝え。 ②飲食物を自分の口から直接相手の口へ移し入れること。

くち‐うら【口占・口裏】🔗🔉

くち‐うら口占・口裏】 ①人の言葉を聞いて吉凶を占うこと。源平盛衰記27「源氏追討の宣命に、源繁昌の―ありけりとぞ」 ②(多く「口裏」と書く)口ぶりで、その人の心中を察すること。また、言葉や言い方に隠されているもの。梅暦「とはず語りの―もあぢなせりふに」。「―を引く」 ⇒口裏を合わせる ○口裏を合わせるくちうらをあわせる (互いに裏の事情を知っていて)二人が言うことを一致させる。 ⇒くち‐うら【口占・口裏】

○口裏を合わせるくちうらをあわせる🔗🔉

○口裏を合わせるくちうらをあわせる (互いに裏の事情を知っていて)二人が言うことを一致させる。 ⇒くち‐うら【口占・口裏】 くち‐うるさ・い口煩い】 〔形〕[文]くちうるさ・し(ク) わずかなこともとやかく言う。くちやかましい。 くち‐え口絵‥ヱ 書籍・雑誌などの巻頭に入れる絵や写真。 くち‐え口餌‥ヱ 鷹飼で、鷹に餌を少しずつ与えること。また、その餌。 くち‐えい口永】 近世、金納の本租の付加税で、銀または銭で納めるもの。銀で納めるものを口銀、銭でするのを口銭という。口米くちまいとあわせ略して口米永ともいう。→口米 くち‐おおい口覆い‥オホヒ ①口をおおい隠すこと。また、それに用いるもの。源氏物語末摘花「いたう恥ぢらひて―し給へるさへ」 ②茶道で、正式の茶壺の口におおい飾る布地。 くち‐おか・し口可笑し‥ヲカシ 〔形シク〕 物の言いざまがおもしろい。源平盛衰記38「時々は―・しき事なんどをも言ひおきて」 くち‐おき口置き】 物のふち・衣服のへりなどに、金銀などの装飾を施すこと。 くち‐お・く口置く】 〔自四〕 ふち飾りをする。宇津保物語楼上下「紫檀の箱のこがねの―・きたるに」 くち‐おし・い口惜しい‥ヲシイ 〔形〕[文]くちを・し(シク) (「朽ち惜し」が語源か。価値あるものが駄目になったり、期待通りの真価が発揮されなかったりするのを残念がる気持。室町時代頃から、「くやし」との混同が始まる) ①残念である。無念である。がっかりである。意に染まない。万葉集13「放ちけむ人し―・し」。源氏物語桐壺「我なくなりぬとて、―・しう思ひくづほるなと」。徒然草「家の内を行ひ治めたる女、いと―・し」 ②見るかげもない状態である。何の取柄もない。言うに足りない。つまらない。大和物語「内のしつらひ見入るれば、昔おぼえて畳などよかりけれど、―・しくなりにけり」。源氏物語帚木「取るかたなく―・しき際」 ③自分のみじめさを思い知らされて情け無い。耐えがたい。平家物語11「いきながらとらはれて大路をわたされ、京鎌倉恥をさらすだに―・しきに」。「あんな相手に負けたりして―・い」 くち‐おそ・し口遅し】 〔形ク〕 口のきき方がおそい。口べたである。 くち‐おそろ・し口恐ろし】 〔形シク〕 口に出すのも恐ろしい。 くち‐おも口重】 ①ことばが軽くすっと出ないこと。 ②軽々しくものを言わないこと。「―な性格」↔くちがる くち‐おも・い口重い】 〔形〕[文]くちおも・し(ク) ①ことばがなめらかには出ない。言い出しにくい。源氏物語手習「明かし給はんことはなほ―・きここちして」 ②軽々しくものを言わない。徒然草「よくわきまへたる道には必ず―・く」

くち‐うるさ・い【口煩い】🔗🔉

くち‐うるさ・い口煩い】 〔形〕[文]くちうるさ・し(ク) わずかなこともとやかく言う。くちやかましい。

くち‐え【口絵】‥ヱ🔗🔉

くち‐え口絵‥ヱ 書籍・雑誌などの巻頭に入れる絵や写真。

くち‐え【口餌】‥ヱ🔗🔉

くち‐え口餌‥ヱ 鷹飼で、鷹に餌を少しずつ与えること。また、その餌。

くち‐えい【口永】🔗🔉

くち‐えい口永】 近世、金納の本租の付加税で、銀または銭で納めるもの。銀で納めるものを口銀、銭でするのを口銭という。口米くちまいとあわせ略して口米永ともいう。→口米

くち‐おおい【口覆い】‥オホヒ🔗🔉

くち‐おおい口覆い‥オホヒ ①口をおおい隠すこと。また、それに用いるもの。源氏物語末摘花「いたう恥ぢらひて―し給へるさへ」 ②茶道で、正式の茶壺の口におおい飾る布地。

くち‐おか・し【口可笑し】‥ヲカシ🔗🔉

くち‐おか・し口可笑し‥ヲカシ 〔形シク〕 物の言いざまがおもしろい。源平盛衰記38「時々は―・しき事なんどをも言ひおきて」

くち‐おき【口置き】🔗🔉

くち‐おき口置き】 物のふち・衣服のへりなどに、金銀などの装飾を施すこと。

くち‐お・く【口置く】🔗🔉

くち‐お・く口置く】 〔自四〕 ふち飾りをする。宇津保物語楼上下「紫檀の箱のこがねの―・きたるに」

くち‐おし・い【口惜しい】‥ヲシイ🔗🔉

くち‐おし・い口惜しい‥ヲシイ 〔形〕[文]くちを・し(シク) (「朽ち惜し」が語源か。価値あるものが駄目になったり、期待通りの真価が発揮されなかったりするのを残念がる気持。室町時代頃から、「くやし」との混同が始まる) ①残念である。無念である。がっかりである。意に染まない。万葉集13「放ちけむ人し―・し」。源氏物語桐壺「我なくなりぬとて、―・しう思ひくづほるなと」。徒然草「家の内を行ひ治めたる女、いと―・し」 ②見るかげもない状態である。何の取柄もない。言うに足りない。つまらない。大和物語「内のしつらひ見入るれば、昔おぼえて畳などよかりけれど、―・しくなりにけり」。源氏物語帚木「取るかたなく―・しき際」 ③自分のみじめさを思い知らされて情け無い。耐えがたい。平家物語11「いきながらとらはれて大路をわたされ、京鎌倉恥をさらすだに―・しきに」。「あんな相手に負けたりして―・い」

くち‐おそ・し【口遅し】🔗🔉

くち‐おそ・し口遅し】 〔形ク〕 口のきき方がおそい。口べたである。

くち‐おそろ・し【口恐ろし】🔗🔉

くち‐おそろ・し口恐ろし】 〔形シク〕 口に出すのも恐ろしい。

くち‐おも【口重】🔗🔉

くち‐おも口重】 ①ことばが軽くすっと出ないこと。 ②軽々しくものを言わないこと。「―な性格」↔くちがる

くち‐おも・い【口重い】🔗🔉

くち‐おも・い口重い】 〔形〕[文]くちおも・し(ク) ①ことばがなめらかには出ない。言い出しにくい。源氏物語手習「明かし給はんことはなほ―・きここちして」 ②軽々しくものを言わない。徒然草「よくわきまへたる道には必ず―・く」 ○口が上がるくちがあがる ①物言いが上手になる。 ②生活の手段を失い、食べられなくなる。口が干上がる。 ⇒くち【口】 ○口がうまいくちがうまい 話し方が巧みで、人の関心を引くようなことを言う。「―からだまされる」 ⇒くち【口】 ○口がうるさいくちがうるさい ①世間の取沙汰がわずらわしい。 ②物言いがやかましい。がみがみ言う。口うるさい。 ⇒くち【口】 ○口が奢るくちがおごる うまい物ばかり食べて、食べ物に贅沢になる。 ⇒くち【口】 ○口が重いくちがおもい 寡黙である。口数が少ない。 ⇒くち【口】 ○口が掛かるくちがかかる 芸人などが客から座敷に呼ばれる。転じて、仕事につくように誘われる。比喩的に、誘いが掛かる意にも使う。「お婿さんの―」 ⇒くち【口】 ○口が堅いくちがかたい 秘密をむやみに口外しない性格である。あまり物を言わないたちである。 ⇒くち【口】 ○口が軽いくちがかるい 秘密にすべき事をとかく口外しがちな性格である。おしゃべりである。 ⇒くち【口】

○口が上がるくちがあがる🔗🔉

○口が上がるくちがあがる ①物言いが上手になる。 ②生活の手段を失い、食べられなくなる。口が干上がる。 ⇒くち【口】

○口がうまいくちがうまい🔗🔉

○口がうまいくちがうまい 話し方が巧みで、人の関心を引くようなことを言う。「―からだまされる」 ⇒くち【口】

○口がうるさいくちがうるさい🔗🔉

○口がうるさいくちがうるさい ①世間の取沙汰がわずらわしい。 ②物言いがやかましい。がみがみ言う。口うるさい。 ⇒くち【口】

○口が奢るくちがおごる🔗🔉

○口が奢るくちがおごる うまい物ばかり食べて、食べ物に贅沢になる。 ⇒くち【口】

○口が重いくちがおもい🔗🔉

○口が重いくちがおもい 寡黙である。口数が少ない。 ⇒くち【口】

○口が掛かるくちがかかる🔗🔉

○口が掛かるくちがかかる 芸人などが客から座敷に呼ばれる。転じて、仕事につくように誘われる。比喩的に、誘いが掛かる意にも使う。「お婿さんの―」 ⇒くち【口】

○口が堅いくちがかたい🔗🔉

○口が堅いくちがかたい 秘密をむやみに口外しない性格である。あまり物を言わないたちである。 ⇒くち【口】

○口が軽いくちがかるい🔗🔉

○口が軽いくちがかるい 秘密にすべき事をとかく口外しがちな性格である。おしゃべりである。 ⇒くち【口】 くち‐がき口書】 ①江戸時代、法廷で当事者の申し立てを筆記した供述書。誤りのないことを承認した証として爪印つめいんをおさせた。足軽あしがる以下、百姓・町人に限っていう。口供こうきょう→口上書こうじょうがき。 ②筆を口にくわえて書画を書くこと。 ③はしがき。序言。

くち‐がき【口書】🔗🔉

くち‐がき口書】 ①江戸時代、法廷で当事者の申し立てを筆記した供述書。誤りのないことを承認した証として爪印つめいんをおさせた。足軽あしがる以下、百姓・町人に限っていう。口供こうきょう→口上書こうじょうがき。 ②筆を口にくわえて書画を書くこと。 ③はしがき。序言。 ○口が腐ってもくちがくさっても 何があっても決してしゃべらないという固い決意を示す言葉。 ⇒くち【口】 ○口が肥えるくちがこえる 食物に対する好みが贅沢ぜいたくになる。口が奢おごる。 ⇒くち【口】 ○口が裂けてもくちがさけても 決して口外しないことの形容。「―言わない」 ⇒くち【口】

○口が腐ってもくちがくさっても🔗🔉

○口が腐ってもくちがくさっても 何があっても決してしゃべらないという固い決意を示す言葉。 ⇒くち【口】

○口が肥えるくちがこえる🔗🔉

○口が肥えるくちがこえる 食物に対する好みが贅沢ぜいたくになる。口が奢おごる。 ⇒くち【口】

○口が裂けてもくちがさけても🔗🔉

○口が裂けてもくちがさけても 決して口外しないことの形容。「―言わない」 ⇒くち【口】 くち‐がしこ・い口賢い】 〔形〕[文]くちがしこ・し(ク) ものの言い方が巧みである。今昔物語集28「しからずは―・き君達きんだちは永く笑はむものぞ」 くち‐かず口数】 ①ものを言う回数。話す量。ことばかず。「―の多い人」 ②養育すべき家族の数。あたまかず。 ③事件・事柄の数。件数。

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