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ま‐ぎ【間木】🔗⭐🔉
ま‐ぎ【間木】
長押なげしの上などに設けた棚に似たもの。蜻蛉日記中「数珠も―に打ちあげなど」
ま‐ぎょう【ま行・マ行】‥ギヤウ🔗⭐🔉
ま‐ぎょう【ま行・マ行】‥ギヤウ
五十音図の第7行。マ・ミ・ム・メ・モ。
まぎら【紛ら】🔗⭐🔉
まぎら【紛ら】
まぎらわすこと。ごまかし。浄瑠璃、心中重井筒「重き心を軽口に蒲団かぶつて行くふりも涙くろめし―なり」
まぎらかし【紛らかし】🔗⭐🔉
まぎらかし【紛らかし】
①まぎらかすこと。ごまかし。
②(九州地方で)花嫁についてゆく未婚の女性。花嫁同様の礼装をすることが多い。嫁まぎらかし。嫁まどわかし。↔むこまぎらかし
まぎらか・す【紛らかす】🔗⭐🔉
まぎらか・す【紛らかす】
〔他五〕
まぎれるようにする。まぎらす。太平記14「将軍の髪を―・さむが為なりけり」
まぎら・す【紛らす】🔗⭐🔉
まぎら・す【紛らす】
〔他五〕
①他のものと入り混じらせてわからないようにする。まぎれさせる。「照れ臭さを笑いに―・す」
②他のものに心を移して気分をそらす。「酒で気を―・す」
まぎら・せる【紛らせる】🔗⭐🔉
まぎら・せる【紛らせる】
〔他下一〕
(→)「まぎらす」に同じ。
まぎらわし【紛らわし】マギラハシ🔗⭐🔉
まぎらわし【紛らわし】マギラハシ
まぎらわすこと。まぎれるようにすること。源氏物語若紫「こよなき物思ひの―なり」
⇒まぎらわし‐どころ【紛らはし所】
まぎらわし・い【紛らわしい】マギラハシイ🔗⭐🔉
まぎらわし・い【紛らわしい】マギラハシイ
〔形〕[文]まぎらは・し(シク)
(古くはマキラハシ)
①まばゆい。まぶしい。万葉集14「朝日さし―・しもな」
②見分けがつかない。よく似ていてまぎれやすい。源氏物語花宴「煩はしう尋ねん程も―・し」。「本物に―・い品」
③物事が次々と起こってめまぐるしい。心がとりまぎれるようである。源氏物語橋姫「おのづからうちたゆみて、―・しくてなむ過ぐしくるを」
まぎらわし‐どころ【紛らはし所】マギラハシ‥🔗⭐🔉
まぎらわし‐どころ【紛らはし所】マギラハシ‥
まぎらわすために行く所。源氏物語真木柱「かやうのつれづれも―に、わたり給ひて、語らひ給ひしさまなどの」
⇒まぎらわし【紛らわし】
まぎらわ・す【紛らわす】マギラハス🔗⭐🔉
まぎらわ・す【紛らわす】マギラハス
〔他五〕
①まぎれるようにする。まぎらす。源氏物語帚木「とかく―・しつつとり隠し給ひつ」。「恥かしさを笑いに―・す」
②心を他に移す。まぎらす。源氏物語若紫「とかう―・させ給ひておぼし入れぬなむよく侍る」。「憂さを―・す」
ま‐ぎり【間切】🔗⭐🔉
ま‐ぎり【間切】
①間切ること。
②琉球で土地の区画の称。行政区画の一つで、数村から成り、郡の管轄に属した。
⇒まぎり‐がわら【間切骨】
まぎり‐がわら【間切骨】‥ガハラ🔗⭐🔉
まぎり‐がわら【間切骨】‥ガハラ
(幕末から明治にかけて)洋船の竜骨りゅうこつの称。
⇒ま‐ぎり【間切】
ま‐ぎ・る【間切る】🔗⭐🔉
ま‐ぎ・る【間切る】
〔自四〕
帆船が風を斜めに受けて、ジグザグに風上に進む。〈日葡辞書〉
まぎれ【紛れ】🔗⭐🔉
まぎれ【紛れ】
①まぎれること。古今和歌集別「花の―に君とまるべく」。「どさくさ―」
②(心情を表す形容詞語幹・動詞連用形に付いて)その心情が甚だしいため、言動や判断が適切でなくなる意を表す。…のあまり。「くやし―」「苦し―」「腹立ち―」
⇒まぎれ‐ざいわい【紛れ幸い】
⇒まぎれ‐どころ【紛れ所】
⇒まぎれ‐もの【紛れ物】
⇒紛れも無い
まぎれ‐あり・く【紛れ歩く】🔗⭐🔉
まぎれ‐あり・く【紛れ歩く】
〔自四〕
①人中にまじわりあるく。源氏物語須磨「若君の何心なく―・きて」
②しのびあるく。かくれて遊びあるく。源氏物語若菜下「むくつけくおぼゆれば、思ひのまゝにもえ―・かず」
まぎれ‐こ・む【紛れ込む】🔗⭐🔉
まぎれ‐こ・む【紛れ込む】
〔自五〕
混雑・混乱などに乗じて入り込む。他のものに入りまじってわからなくなる。「人込みに―・む」「書類が―・む」
まぎれ‐ざいわい【紛れ幸い】‥ザイハヒ🔗⭐🔉
まぎれ‐ざいわい【紛れ幸い】‥ザイハヒ
まぐれあたりのしあわせ。思いがけないしあわせ。まぐれざいわい。
⇒まぎれ【紛れ】
まぎれ‐どころ【紛れ所】🔗⭐🔉
○紛れも無いまぎれもない🔗⭐🔉
○紛れも無いまぎれもない
まぎれるはずもなく明白である。正真正銘である。「この声はまぎれも無く父の声だ」
⇒まぎれ【紛れ】
まぎれ‐もの【紛れ物】
まぎれやすいもの。また、人をごまかすもの。にせもの。不純物。日本永代蔵4「薬種に―せず」
⇒まぎれ【紛れ】
まぎ・れる【紛れる】
〔自下一〕[文]まぎ・る(下二)
①物のなかに入りまじって目立たないようになる。しのび隠れる。竹取物語「来し方行く末も知らず、海に―・れんとしき」。今昔物語集19「霧に―・れて隠れぬれば」。平家物語2「夜に―・れて参つて候ふ」。「雑踏の中に―・れる」「夜の闇に―・れる」
②弁別しにくくなる。似ていて区別できなくなる。蜻蛉日記下「紙の色にさへ―・れて、さらにえみたまへず」
③あれこれと事が多くて忙しい。繁雑多忙である。源氏物語椎本「相撲すまいなど公ごとども―・れ侍る頃過ぎてさぶらはむ」。平家物語1「舞も見たけれども今日は―・るる事出で来たり」
④筋道がわからなくなる。混乱する。日葡辞書「サンカン(算勘)ガマギレテアワヌ」
⑤他の物事に心が移る。その方にひかれて心のしこりを忘れる。紫式部日記「よろづつれづれなる人の―・るることなきままに」。「気が―・れる」
ま‐ぎわ【真際・間際】‥ギハ
①さし迫った際。まさに事に臨もうとする時。「―になってあわてる」「出発―」
②すぐそば。「滝の―に立つ」
まき‐わら【巻藁】
わらを巻き束ねたもの。弓の練習の的などに使用。〈日葡辞書〉
⇒まきわら‐まえ【巻藁前】
まきわら‐まえ【巻藁前】‥マヘ
巻藁の前に立って弓の練習をすること。狂言、名取川「致すと申程の事ではござらねども―などを少々致しまする」
⇒まき‐わら【巻藁】
まき‐わり【薪割り】
薪を割ること。また、それに用いる刃物。
まく【幕】
(呉音)
①広く長く縫い合わせて、物の隔て、または装飾として用いる布。たれ布。とばり。〈倭名類聚鈔14〉。「―を張る」
②芝居などの演技のない時に舞台の前にたらす布。
③芝居の演技の一段落。また、芝居の段落を数える語。「一―物」
④場面。場合。「お前などの出る―でない」
⑤しまい。終り。終結。「―になる」「それで話は―だ」
⑥相撲の幕内。「―に上がる」
→ばく(幕)
⇒幕が上がる
⇒幕が開く
⇒幕を下ろす
⇒幕を切って落とす
⇒幕を切る
⇒幕を通す
⇒幕を閉じる
⇒幕を引く
まく【膜】
①生物体内の器官を包み、隔てる薄い層。
②物の表面を覆う薄い物。薄皮うすかわ。
ま・く【任く】
[一]〔他下二〕
①任せる。ゆだねる。委任する。万葉集2「まつろはぬ国を治めと皇子みこながら―・け給へば」
②官職に任ずる。任命する。万葉集19「あしひきの八峰やつおふみこえさし―・くる心障さやらず」
[二]〔他四〕
(下二段の連用形の万葉仮名「麻気まけ」をマキと誤読してできた語か)官職に任ずる。任命する。万葉集18「―・き給ふ官つかさのまにま」
ま・く【枕く・婚く・纏く】
〔他四〕
①枕とする。古事記上「玉手さし―・きもも長に寝いをし寝なせ」
②(後にマグとも)抱いて寝る。共寝をする。結婚する。古事記中「誰をし―・かむ」。宇治拾遺物語9「人の妻―・くものあり」
ま・く【負く】
[一]〔自下二〕
⇒まける(自下一)。
[二]〔他下二〕
⇒まける(他下一)
ま・く【巻く・捲く】
[一]〔他五〕
①丸くまとめる。丸くたたむ。源氏物語須磨「みす―・きあげて、はしにいざなひ聞え給へば」。平家物語7「―・いて持たせられたる赤旗ざつと差し上げたり」。「しっぽを―・く」「ぜんまいを―・く」
②まわりにからみつける。万葉集17「沖つなみよせくる玉藻かたよりにかづらに作り妹がため手に―・きもちて」。古今著聞集20「蛇くちなわ檻をひしひしと―・きける」。平家物語5「馬の尾で柄―・いたる刀の、氷のやうなるを抜き出いて」。「足に包帯を―・く」
③渦状を示す。「とぐろを―・く」
④まわりをぐるりと取りかこむ。まわりをまわる。甲陽軍鑑6「つひに―・きたる城を―・きほぐし」。「霧に―・かれる」
⑤綱を巻いて引き上げる。巻き上げる。「錨いかりを―・く」
⑥登山で、悪場やピークを避けて山腹を迂回する。「滝を―・く」
⑦(「舌を―・く」の形で)驚く、驚嘆する意。平家物語4「上宰も恐れて舌を―・き」
⑧俳諧の付合つけあいをする。「百韻を―・く」
⑨(「管を―・く」の形で)酒に酔い、とりとめないことをくどくどという。東海道中膝栗毛3「酒に酔つた人は管を―・くが」
[二]〔自五〕
①渦状になる。うずまく。聞書集「ながれやらでつたの細江に―・くみづは船をぞむやふ五月雨の頃」
②呼吸が激しくなる。息がはずむ。日葡辞書「イキガマク」
ま・く【設く】
〔他下二〕
①あらかじめ用意する。もうける。万葉集8「天の河相向き立ちて吾が恋ひし君来ますなり紐解き―・けな」
②心がまえしてその時期を待つ。万葉集19「春―・けてかく帰るとも秋風に黄葉もみちの山を超え来ざらめや」
③時が移ってその時期になる。万葉集19「春―・けて物悲しきにさよふけて羽振はぶき鳴く鴫しぎ誰が田にか住む」
ま・く【蒔く・播く・撒く】
〔他五〕
①種を畑などに散らしおく。古事記下「山県に―・けるあをなも」。天草本伊曾保物語「或る人麻の種を―・くところを」
②(「種を―・く」の形で)物事の原因をつくる。源氏物語東屋「数ならぬ身に物思ふ種をやいとど―・かせて見侍らむ」。「けんかの種を―・く」
③《撒》散らしかける。ばらまく。撒布する。厳島御本地「にはには金銀のいさごを―・き」。日葡辞書「ニワニシラスヲマキタツル」。「水を―・く」「ビラを―・く」「話題を―・く」
④《撒》金銭などを多く分け与える。日葡辞書「ジヒバコ(慈悲箱)ニカネヲマキイルル」
⑤《蒔》蒔絵まきえをする。栄華物語衣珠「御厨子どもの蒔絵にはみな法文を―・かせ給へり」
⑥(遊里語)自分の気に染まぬ者を避ける。色道大鏡「―・く、いやなる者を、それと言はずに其の座を立たせ、又来べき者を、来ぬやうにしかけたる貌をいふ」
⑦《撒》転じて、相手の目をくらまして行動する。「うまく―・いて逃げてきた」
⇒蒔かぬ種は生えぬ
ま・く【罷く】
〔他下二〕
退出させる。神代紀下「姉は醜しと謂おもほして御めさずして―・けたまふ」
まく
(推量の助動詞ムのク語法)…しようとすること。…だろうこと。万葉集2「かけ―もゆゆしきかも言は―もあやにかしこき」
マグ【mug】
(→)マグカップに同じ。
ま・ぐ【曲ぐ】
〔他下二〕
⇒まげる(下一)
ま・ぐ【覓ぐ・求ぐ】
〔他四〕
追いもとめる。さがしもとめる。皇極紀(岩崎本)平安中期点「衆僧もろほしを屈いやび請マキて」
まく‐あい【幕間】‥アヒ
劇場で一幕終わって、次の幕が開くまでの間。幕を引いてある間。芝居の休憩時間。まくま。
⇒まくあい‐げき【幕間劇】
まくあい‐げき【幕間劇】‥アヒ‥
(interlude)ヨーロッパの中世〜近世、宗教劇などの長い幕間に上演された短い喜劇。笑劇を起源とする。日本の能楽に対する狂言に類する。インテルメッツォ。
⇒まく‐あい【幕間】
まく‐あき【幕開き】
①芝居で演技の始まること。開幕。
②転じて、物事が始まること。また、その時。まくあけ。「ニュー‐メディア時代の―」
まく‐あけ【幕開け】
(→)「まくあき」に同じ。
ま‐くい【真杙・真杭】‥クヒ
「くい」の美称。神聖なくい。古事記下「下つ瀬に―を打ち」
まく‐いた【幕板】
机などの脚の間または板囲いその他の構造物で、横に長い板の称。
まく‐うち【幕内】
①劇場で舞台の幕の内側。楽屋内。転じて、役者、また楽屋関係者。
②⇒まくのうち
まぎれ‐もの【紛れ物】🔗⭐🔉
まぎれ‐もの【紛れ物】
まぎれやすいもの。また、人をごまかすもの。にせもの。不純物。日本永代蔵4「薬種に―せず」
⇒まぎれ【紛れ】
まぎ・れる【紛れる】🔗⭐🔉
まぎ・れる【紛れる】
〔自下一〕[文]まぎ・る(下二)
①物のなかに入りまじって目立たないようになる。しのび隠れる。竹取物語「来し方行く末も知らず、海に―・れんとしき」。今昔物語集19「霧に―・れて隠れぬれば」。平家物語2「夜に―・れて参つて候ふ」。「雑踏の中に―・れる」「夜の闇に―・れる」
②弁別しにくくなる。似ていて区別できなくなる。蜻蛉日記下「紙の色にさへ―・れて、さらにえみたまへず」
③あれこれと事が多くて忙しい。繁雑多忙である。源氏物語椎本「相撲すまいなど公ごとども―・れ侍る頃過ぎてさぶらはむ」。平家物語1「舞も見たけれども今日は―・るる事出で来たり」
④筋道がわからなくなる。混乱する。日葡辞書「サンカン(算勘)ガマギレテアワヌ」
⑤他の物事に心が移る。その方にひかれて心のしこりを忘れる。紫式部日記「よろづつれづれなる人の―・るることなきままに」。「気が―・れる」
ま‐ぎわ【真際・間際】‥ギハ🔗⭐🔉
ま‐ぎわ【真際・間際】‥ギハ
①さし迫った際。まさに事に臨もうとする時。「―になってあわてる」「出発―」
②すぐそば。「滝の―に立つ」
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