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広辞苑の検索結果 (24)
ま‐ぎ【間木】🔗⭐🔉
ま‐ぎ【間木】
長押なげしの上などに設けた棚に似たもの。蜻蛉日記中「数珠も―に打ちあげなど」
ま‐ぎょう【ま行・マ行】‥ギヤウ🔗⭐🔉
ま‐ぎょう【ま行・マ行】‥ギヤウ
五十音図の第7行。マ・ミ・ム・メ・モ。
まぎら【紛ら】🔗⭐🔉
まぎら【紛ら】
まぎらわすこと。ごまかし。浄瑠璃、心中重井筒「重き心を軽口に蒲団かぶつて行くふりも涙くろめし―なり」
まぎらかし【紛らかし】🔗⭐🔉
まぎらかし【紛らかし】
①まぎらかすこと。ごまかし。
②(九州地方で)花嫁についてゆく未婚の女性。花嫁同様の礼装をすることが多い。嫁まぎらかし。嫁まどわかし。↔むこまぎらかし
まぎらか・す【紛らかす】🔗⭐🔉
まぎらか・す【紛らかす】
〔他五〕
まぎれるようにする。まぎらす。太平記14「将軍の髪を―・さむが為なりけり」
まぎら・す【紛らす】🔗⭐🔉
まぎら・す【紛らす】
〔他五〕
①他のものと入り混じらせてわからないようにする。まぎれさせる。「照れ臭さを笑いに―・す」
②他のものに心を移して気分をそらす。「酒で気を―・す」
まぎら・せる【紛らせる】🔗⭐🔉
まぎら・せる【紛らせる】
〔他下一〕
(→)「まぎらす」に同じ。
まぎらわし【紛らわし】マギラハシ🔗⭐🔉
まぎらわし【紛らわし】マギラハシ
まぎらわすこと。まぎれるようにすること。源氏物語若紫「こよなき物思ひの―なり」
⇒まぎらわし‐どころ【紛らはし所】
まぎらわし・い【紛らわしい】マギラハシイ🔗⭐🔉
まぎらわし・い【紛らわしい】マギラハシイ
〔形〕[文]まぎらは・し(シク)
(古くはマキラハシ)
①まばゆい。まぶしい。万葉集14「朝日さし―・しもな」
②見分けがつかない。よく似ていてまぎれやすい。源氏物語花宴「煩はしう尋ねん程も―・し」。「本物に―・い品」
③物事が次々と起こってめまぐるしい。心がとりまぎれるようである。源氏物語橋姫「おのづからうちたゆみて、―・しくてなむ過ぐしくるを」
まぎらわし‐どころ【紛らはし所】マギラハシ‥🔗⭐🔉
まぎらわし‐どころ【紛らはし所】マギラハシ‥
まぎらわすために行く所。源氏物語真木柱「かやうのつれづれも―に、わたり給ひて、語らひ給ひしさまなどの」
⇒まぎらわし【紛らわし】
まぎらわ・す【紛らわす】マギラハス🔗⭐🔉
まぎらわ・す【紛らわす】マギラハス
〔他五〕
①まぎれるようにする。まぎらす。源氏物語帚木「とかく―・しつつとり隠し給ひつ」。「恥かしさを笑いに―・す」
②心を他に移す。まぎらす。源氏物語若紫「とかう―・させ給ひておぼし入れぬなむよく侍る」。「憂さを―・す」
ま‐ぎり【間切】🔗⭐🔉
ま‐ぎり【間切】
①間切ること。
②琉球で土地の区画の称。行政区画の一つで、数村から成り、郡の管轄に属した。
⇒まぎり‐がわら【間切骨】
まぎり‐がわら【間切骨】‥ガハラ🔗⭐🔉
まぎり‐がわら【間切骨】‥ガハラ
(幕末から明治にかけて)洋船の竜骨りゅうこつの称。
⇒ま‐ぎり【間切】
ま‐ぎ・る【間切る】🔗⭐🔉
ま‐ぎ・る【間切る】
〔自四〕
帆船が風を斜めに受けて、ジグザグに風上に進む。〈日葡辞書〉
まぎれ【紛れ】🔗⭐🔉
まぎれ【紛れ】
①まぎれること。古今和歌集別「花の―に君とまるべく」。「どさくさ―」
②(心情を表す形容詞語幹・動詞連用形に付いて)その心情が甚だしいため、言動や判断が適切でなくなる意を表す。…のあまり。「くやし―」「苦し―」「腹立ち―」
⇒まぎれ‐ざいわい【紛れ幸い】
⇒まぎれ‐どころ【紛れ所】
⇒まぎれ‐もの【紛れ物】
⇒紛れも無い
まぎれ‐あり・く【紛れ歩く】🔗⭐🔉
まぎれ‐あり・く【紛れ歩く】
〔自四〕
①人中にまじわりあるく。源氏物語須磨「若君の何心なく―・きて」
②しのびあるく。かくれて遊びあるく。源氏物語若菜下「むくつけくおぼゆれば、思ひのまゝにもえ―・かず」
まぎれ‐こ・む【紛れ込む】🔗⭐🔉
まぎれ‐こ・む【紛れ込む】
〔自五〕
混雑・混乱などに乗じて入り込む。他のものに入りまじってわからなくなる。「人込みに―・む」「書類が―・む」
まぎれ‐ざいわい【紛れ幸い】‥ザイハヒ🔗⭐🔉
まぎれ‐ざいわい【紛れ幸い】‥ザイハヒ
まぐれあたりのしあわせ。思いがけないしあわせ。まぐれざいわい。
⇒まぎれ【紛れ】
まぎれ‐どころ【紛れ所】🔗⭐🔉
○紛れも無いまぎれもない🔗⭐🔉
○紛れも無いまぎれもない
まぎれるはずもなく明白である。正真正銘である。「この声はまぎれも無く父の声だ」
⇒まぎれ【紛れ】
まぎれ‐もの【紛れ物】
まぎれやすいもの。また、人をごまかすもの。にせもの。不純物。日本永代蔵4「薬種に―せず」
⇒まぎれ【紛れ】
まぎ・れる【紛れる】
〔自下一〕[文]まぎ・る(下二)
①物のなかに入りまじって目立たないようになる。しのび隠れる。竹取物語「来し方行く末も知らず、海に―・れんとしき」。今昔物語集19「霧に―・れて隠れぬれば」。平家物語2「夜に―・れて参つて候ふ」。「雑踏の中に―・れる」「夜の闇に―・れる」
②弁別しにくくなる。似ていて区別できなくなる。蜻蛉日記下「紙の色にさへ―・れて、さらにえみたまへず」
③あれこれと事が多くて忙しい。繁雑多忙である。源氏物語椎本「相撲すまいなど公ごとども―・れ侍る頃過ぎてさぶらはむ」。平家物語1「舞も見たけれども今日は―・るる事出で来たり」
④筋道がわからなくなる。混乱する。日葡辞書「サンカン(算勘)ガマギレテアワヌ」
⑤他の物事に心が移る。その方にひかれて心のしこりを忘れる。紫式部日記「よろづつれづれなる人の―・るることなきままに」。「気が―・れる」
ま‐ぎわ【真際・間際】‥ギハ
①さし迫った際。まさに事に臨もうとする時。「―になってあわてる」「出発―」
②すぐそば。「滝の―に立つ」
まき‐わら【巻藁】
わらを巻き束ねたもの。弓の練習の的などに使用。〈日葡辞書〉
⇒まきわら‐まえ【巻藁前】
まきわら‐まえ【巻藁前】‥マヘ
巻藁の前に立って弓の練習をすること。狂言、名取川「致すと申程の事ではござらねども―などを少々致しまする」
⇒まき‐わら【巻藁】
まき‐わり【薪割り】
薪を割ること。また、それに用いる刃物。
まく【幕】
(呉音)
①広く長く縫い合わせて、物の隔て、または装飾として用いる布。たれ布。とばり。〈倭名類聚鈔14〉。「―を張る」
②芝居などの演技のない時に舞台の前にたらす布。
③芝居の演技の一段落。また、芝居の段落を数える語。「一―物」
④場面。場合。「お前などの出る―でない」
⑤しまい。終り。終結。「―になる」「それで話は―だ」
⑥相撲の幕内。「―に上がる」
→ばく(幕)
⇒幕が上がる
⇒幕が開く
⇒幕を下ろす
⇒幕を切って落とす
⇒幕を切る
⇒幕を通す
⇒幕を閉じる
⇒幕を引く
まく【膜】
①生物体内の器官を包み、隔てる薄い層。
②物の表面を覆う薄い物。薄皮うすかわ。
ま・く【任く】
[一]〔他下二〕
①任せる。ゆだねる。委任する。万葉集2「まつろはぬ国を治めと皇子みこながら―・け給へば」
②官職に任ずる。任命する。万葉集19「あしひきの八峰やつおふみこえさし―・くる心障さやらず」
[二]〔他四〕
(下二段の連用形の万葉仮名「麻気まけ」をマキと誤読してできた語か)官職に任ずる。任命する。万葉集18「―・き給ふ官つかさのまにま」
ま・く【枕く・婚く・纏く】
〔他四〕
①枕とする。古事記上「玉手さし―・きもも長に寝いをし寝なせ」
②(後にマグとも)抱いて寝る。共寝をする。結婚する。古事記中「誰をし―・かむ」。宇治拾遺物語9「人の妻―・くものあり」
ま・く【負く】
[一]〔自下二〕
⇒まける(自下一)。
[二]〔他下二〕
⇒まける(他下一)
ま・く【巻く・捲く】
[一]〔他五〕
①丸くまとめる。丸くたたむ。源氏物語須磨「みす―・きあげて、はしにいざなひ聞え給へば」。平家物語7「―・いて持たせられたる赤旗ざつと差し上げたり」。「しっぽを―・く」「ぜんまいを―・く」
②まわりにからみつける。万葉集17「沖つなみよせくる玉藻かたよりにかづらに作り妹がため手に―・きもちて」。古今著聞集20「蛇くちなわ檻をひしひしと―・きける」。平家物語5「馬の尾で柄―・いたる刀の、氷のやうなるを抜き出いて」。「足に包帯を―・く」
③渦状を示す。「とぐろを―・く」
④まわりをぐるりと取りかこむ。まわりをまわる。甲陽軍鑑6「つひに―・きたる城を―・きほぐし」。「霧に―・かれる」
⑤綱を巻いて引き上げる。巻き上げる。「錨いかりを―・く」
⑥登山で、悪場やピークを避けて山腹を迂回する。「滝を―・く」
⑦(「舌を―・く」の形で)驚く、驚嘆する意。平家物語4「上宰も恐れて舌を―・き」
⑧俳諧の付合つけあいをする。「百韻を―・く」
⑨(「管を―・く」の形で)酒に酔い、とりとめないことをくどくどという。東海道中膝栗毛3「酒に酔つた人は管を―・くが」
[二]〔自五〕
①渦状になる。うずまく。聞書集「ながれやらでつたの細江に―・くみづは船をぞむやふ五月雨の頃」
②呼吸が激しくなる。息がはずむ。日葡辞書「イキガマク」
ま・く【設く】
〔他下二〕
①あらかじめ用意する。もうける。万葉集8「天の河相向き立ちて吾が恋ひし君来ますなり紐解き―・けな」
②心がまえしてその時期を待つ。万葉集19「春―・けてかく帰るとも秋風に黄葉もみちの山を超え来ざらめや」
③時が移ってその時期になる。万葉集19「春―・けて物悲しきにさよふけて羽振はぶき鳴く鴫しぎ誰が田にか住む」
ま・く【蒔く・播く・撒く】
〔他五〕
①種を畑などに散らしおく。古事記下「山県に―・けるあをなも」。天草本伊曾保物語「或る人麻の種を―・くところを」
②(「種を―・く」の形で)物事の原因をつくる。源氏物語東屋「数ならぬ身に物思ふ種をやいとど―・かせて見侍らむ」。「けんかの種を―・く」
③《撒》散らしかける。ばらまく。撒布する。厳島御本地「にはには金銀のいさごを―・き」。日葡辞書「ニワニシラスヲマキタツル」。「水を―・く」「ビラを―・く」「話題を―・く」
④《撒》金銭などを多く分け与える。日葡辞書「ジヒバコ(慈悲箱)ニカネヲマキイルル」
⑤《蒔》蒔絵まきえをする。栄華物語衣珠「御厨子どもの蒔絵にはみな法文を―・かせ給へり」
⑥(遊里語)自分の気に染まぬ者を避ける。色道大鏡「―・く、いやなる者を、それと言はずに其の座を立たせ、又来べき者を、来ぬやうにしかけたる貌をいふ」
⑦《撒》転じて、相手の目をくらまして行動する。「うまく―・いて逃げてきた」
⇒蒔かぬ種は生えぬ
ま・く【罷く】
〔他下二〕
退出させる。神代紀下「姉は醜しと謂おもほして御めさずして―・けたまふ」
まく
(推量の助動詞ムのク語法)…しようとすること。…だろうこと。万葉集2「かけ―もゆゆしきかも言は―もあやにかしこき」
マグ【mug】
(→)マグカップに同じ。
ま・ぐ【曲ぐ】
〔他下二〕
⇒まげる(下一)
ま・ぐ【覓ぐ・求ぐ】
〔他四〕
追いもとめる。さがしもとめる。皇極紀(岩崎本)平安中期点「衆僧もろほしを屈いやび請マキて」
まく‐あい【幕間】‥アヒ
劇場で一幕終わって、次の幕が開くまでの間。幕を引いてある間。芝居の休憩時間。まくま。
⇒まくあい‐げき【幕間劇】
まくあい‐げき【幕間劇】‥アヒ‥
(interlude)ヨーロッパの中世〜近世、宗教劇などの長い幕間に上演された短い喜劇。笑劇を起源とする。日本の能楽に対する狂言に類する。インテルメッツォ。
⇒まく‐あい【幕間】
まく‐あき【幕開き】
①芝居で演技の始まること。開幕。
②転じて、物事が始まること。また、その時。まくあけ。「ニュー‐メディア時代の―」
まく‐あけ【幕開け】
(→)「まくあき」に同じ。
ま‐くい【真杙・真杭】‥クヒ
「くい」の美称。神聖なくい。古事記下「下つ瀬に―を打ち」
まく‐いた【幕板】
机などの脚の間または板囲いその他の構造物で、横に長い板の称。
まく‐うち【幕内】
①劇場で舞台の幕の内側。楽屋内。転じて、役者、また楽屋関係者。
②⇒まくのうち
まぎれ‐もの【紛れ物】🔗⭐🔉
まぎれ‐もの【紛れ物】
まぎれやすいもの。また、人をごまかすもの。にせもの。不純物。日本永代蔵4「薬種に―せず」
⇒まぎれ【紛れ】
まぎ・れる【紛れる】🔗⭐🔉
まぎ・れる【紛れる】
〔自下一〕[文]まぎ・る(下二)
①物のなかに入りまじって目立たないようになる。しのび隠れる。竹取物語「来し方行く末も知らず、海に―・れんとしき」。今昔物語集19「霧に―・れて隠れぬれば」。平家物語2「夜に―・れて参つて候ふ」。「雑踏の中に―・れる」「夜の闇に―・れる」
②弁別しにくくなる。似ていて区別できなくなる。蜻蛉日記下「紙の色にさへ―・れて、さらにえみたまへず」
③あれこれと事が多くて忙しい。繁雑多忙である。源氏物語椎本「相撲すまいなど公ごとども―・れ侍る頃過ぎてさぶらはむ」。平家物語1「舞も見たけれども今日は―・るる事出で来たり」
④筋道がわからなくなる。混乱する。日葡辞書「サンカン(算勘)ガマギレテアワヌ」
⑤他の物事に心が移る。その方にひかれて心のしこりを忘れる。紫式部日記「よろづつれづれなる人の―・るることなきままに」。「気が―・れる」
ま‐ぎわ【真際・間際】‥ギハ🔗⭐🔉
ま‐ぎわ【真際・間際】‥ギハ
①さし迫った際。まさに事に臨もうとする時。「―になってあわてる」「出発―」
②すぐそば。「滝の―に立つ」
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まき-いつま【牧逸馬】🔗⭐🔉
まき-いつま 【牧逸馬】
⇒林不忘(ハヤシフボウ)
まき-ありつね【槙有恒】🔗⭐🔉
まき-ありつね 【槙有恒】
(1894-1989) 登山家。近代アルピニズムの導入者。仙台市生まれ。慶応義塾卒。1956年(昭和31),マナスル遠征隊隊長として,日本隊の初登頂を成功させた。著「山行」など。
ま-ぎ【間木】🔗⭐🔉
ま-ぎ [1] 【間木】
寝殿造りで,長押(ナゲシ)の上に一枚の板を横に渡した棚のようなもの。
マギ
(ラテン) magi
🔗⭐🔉
まき-あし【巻(き)足】🔗⭐🔉
まき-あし [0] 【巻(き)足】
(1)立ち泳ぎの足の使い方。膝(ヒザ)を中心として下肢を外から内へ交互にまわして浮力をつけるもの。
(2)人形浄瑠璃で,片方の足を外からまわして他方の足の前に踏み出す,ゆったりした歩き方。
まき-あみ【巻(き)網・旋網】🔗⭐🔉
まき-あみ [0] 【巻(き)網・旋網】
漁網のうち,巾着網・揚繰り網などの総称。一枚の幅広い網で魚群を取り囲んで,網の裾を絞って捕獲する。
まき-いし【蒔石】🔗⭐🔉
まき-いし [2] 【蒔石】
茶室の庭などにまき散らしたように配置した飛び石。
まき-うし【牧牛】🔗⭐🔉
まき-うし [2] 【牧牛】
牧草地に一年を通じて牛を放牧すること。また,そのようにして自由に交配させる方法。
まきえ-ふん【蒔絵粉】🔗⭐🔉
まきえ-ふん ―
― [3] 【蒔絵粉】
蒔絵に用いる粉。金・銀・スズ・銅などを粉末にしたもので,その用途や粒子の違いから梨子地粉・平目粉・消し粉などがある。

まき-おこ・る【巻(き)起こる・捲き起こる】🔗⭐🔉
まき-おこ・る [4] 【巻(き)起こる・捲き起こる】 (動ラ五[四])
多くのものを巻き込むかたちで,急に物事が盛んになる。「ブームが―・る」
まき-おとし【巻き落(と)し・捲き落(と)し】🔗⭐🔉
まき-おとし [0] 【巻き落(と)し・捲き落(と)し】
相撲の決まり手の一。差し手で相手の体を抱えて巻き込み,突き落とすようにして自分の横にひねり倒す技。
まき-かえ【巻(き)替え】🔗⭐🔉
まき-かえ ―カヘ [0] 【巻(き)替え】
相撲で,自分に有利な組み手に持ち込むため,差し手を差し替えること。
まき-かえ・す【巻(き)返す】🔗⭐🔉
まき-かえ・す ―カヘス [3] 【巻(き)返す】 (動サ五[四])
(1)劣勢の状態から勢いを盛り返して反撃に転ずる。「試合の後半に―・して勝利を得る」
(2)巻いてあるものをいったん広げて,もとのように巻く。巻き直す。巻き戻す。「手紙を取出した。それを四五寸ばかり―・して/それから(漱石)」
[可能] まきかえせる
まき-か・える【巻(き)替える】🔗⭐🔉
まき-か・える ―カヘル [4] 【巻(き)替える】 (動ア下一)[文]ハ下二 まきか・ふ
(1)新しく別なものを巻く。「包帯を―・える」
(2)相撲で,自分に有利な組み手に持ち込むため,差し手を差し替える。
まき-こみ【巻(き)込み】🔗⭐🔉
まき-こみ [0] 【巻(き)込み】
(1)柔道で,技をかけるとき相手を自分の体の動きに巻き込むようにして投げる技の総称。内股巻き込みなど。
(2)自動車が方向転換の際,内輪差によって二輪車や歩行者と車体の横面でぶつかること。
まき-さく【真木割く・真木栄く】🔗⭐🔉
まき-さく 【真木割く・真木栄く】 (枕詞)
「檜(ヒ)」にかかる。檜(ヒノキ)を裂くのに「ひ(=割レ目)」を入れくさびを打ち込むためとも,「真木栄く」の意で檜をたたえる意ともいう。「杵築(キヅキ)の宮―檜の御門(ミカド)/古事記(下)」
まき-さしあみ【巻(き)刺し網】🔗⭐🔉
まき-さしあみ [3] 【巻(き)刺し網】
刺し網の一。巻き網のように魚群を取り囲んだのち,水面をたたいたりして魚を網目にからませてとるもの。
まき-しん【巻き芯】🔗⭐🔉
まき-しん [0] 【巻き芯】
ランプの芯の,火口(ホクチ){(2)}の所を巻いたもの。
→平芯(ヒラシン)
まき-す【巻き簀】🔗⭐🔉
まき-す [0] 【巻き簀】
料理で,材料を巻くためのすだれ。竹製が多い。
まき-た・つ【巻き立つ】🔗⭐🔉
まき-た・つ 【巻き立つ】 (動タ下二)
(1)盛んに巻く。盛んにゆれ動かす。「風起り…,竹葉さつと―・て―・て/浄瑠璃・国性爺合戦」
(2)巻いて立てる。「カミヲ―・ツル/日葡」
まき-たて【巻(き)立て】🔗⭐🔉
まき-たて [0] 【巻(き)立て】
原木や玉切りした丸太を土場(ドバ)や貯木場に積み上げること。
→
(ハエ)積み

まき-つけ【蒔き付け】🔗⭐🔉
まき-つけ [0] 【蒔き付け】
作物の種をまくこと。
まき-と【巻斗】🔗⭐🔉
まき-と [0] 【巻斗】
社寺建築の斗組(マスグミ)で,肘木(ヒジキ)の上にあって,一方向のみに桁または肘木を受ける斗(マス)。
まき-と・る【巻(き)取る】🔗⭐🔉
まき-と・る [3] 【巻(き)取る】 (動ラ五[四])
巻いて他の物へ移しとる。「糸を糸巻きに―・る」「フィルムを―・る」
[可能] まきとれる
まき-なおし【蒔き直し】🔗⭐🔉
まき-なおし ―ナホシ [0] 【蒔き直し】 (名)スル
(1)改めて種をまくこと。
(2)初めからやり直すこと。「新規―」
まき・ぬ【纏き寝・枕き寝】🔗⭐🔉
まき・ぬ 【纏き寝・枕き寝】 (動ナ下二)
互いの腕を枕として寝る。共寝する。「玉釧(クシロ)―・寝し妹を/万葉 3148」
まきの-えいいち【牧野英一】🔗⭐🔉
まきの-えいいち 【牧野英一】
(1878-1970) 刑法学者。岐阜県生まれ。東大教授。リストの目的刑の理論を受けて,教育刑主義を唱えた。著「日本刑法」「法理学」など。
まきの-しんいち【牧野信一】🔗⭐🔉
まきの-しんいち 【牧野信一】
(1896-1936) 小説家。神奈川県生まれ。早大卒。処女作「爪」を島崎藤村に激賞され,私小説「父を売る子」などで作家的地位を確立。のちに浪漫的な作風を強めて,特異な幻想的世界を描いた。代表作「ゼーロン」「鬼涙村」
まきの-しんけん【牧野伸顕】🔗⭐🔉
まきの-しんけん 【牧野伸顕】
〔名は「のぶあき」とも〕
(1861-1949) 政治家。鹿児島県生まれ。大久保利通の次男。文相・農商相・外相などを歴任。内大臣となり天皇側近の実力者として重きをなした。二・二六事件で襲われ,引退した。吉田茂はその女婿。
まきの-とみたろう【牧野富太郎】🔗⭐🔉
まきの-とみたろう ―トミタラウ 【牧野富太郎】
(1862-1957) 植物分類学者。土佐生まれ。小学校中退。独学で植物学を研究,広く植物を採集し,1888年から「日本植物志図篇」を出版し多くの新種を記載。また,すぐれた植物図を作成して一般の植物知識普及に努めた。近代日本の植物分類学の確立者。
まきのお【槙尾】🔗⭐🔉
まきのお マキノヲ 【槙尾】
京都市右京区の地名。高雄(高尾)・栂尾(トガノオ)とともに清滝川渓谷にそい,三尾(サンビ)と総称される。紅葉の名所。西明寺(サイミヨウジ)がある。
まき-の-はら【牧
原】🔗⭐🔉
まき-の-はら 【牧
原】
静岡県南部,大井川下流西岸の台地。明治初期,士族などが入植して茶園として開拓。

まき-のり【蒔糊】🔗⭐🔉
まき-のり [0][2] 【蒔糊】
染色技法の一。糊を竹の皮に塗って乾かし,細かく砕いたものを湿らせた布に蒔いて防染する方法。雪降り・霞などを表すのに用いる。
まき-ふう【巻(き)封】🔗⭐🔉
まき-ふう [0] 【巻(き)封】
上包みを用いず,書状の紙を巻いて端を裏へ折り返し,糊(ノリ)で封じた書状の封のしかた。
まき-ほん【巻(き)本】🔗⭐🔉
まき-ほん [0] 【巻(き)本】
巻き物にした本。巻子(カンス)本。
まきむく-やま【纏向山・巻向山】🔗⭐🔉
まきむく-やま 【纏向山・巻向山】
奈良県桜井市北部にある山。海抜567メートル。南東の弓月ヶ岳を含めても呼ぶ。
ま-ぎょう【ま行・マ行】🔗⭐🔉
ま-ぎょう ―ギヤウ [1] 【ま行・マ行】
五十音図の第七行。ま・み・む・め・も。
まぎら【紛ら】🔗⭐🔉
まぎら 【紛ら】
まぎらわすこと。ごまかし。「ふとんかぶつて行くふりも涙くろめし―なり/浄瑠璃・重井筒(中)」
まぎら-か・す【紛らかす】🔗⭐🔉
まぎら-か・す [4] 【紛らかす】 (動サ五[四])
まぎれるようにする。まぎらす。「歌ヲ歌ッテ心配ヲ―・ス/ヘボン」
まぎら・す【紛らす】🔗⭐🔉
まぎら・す [3] 【紛らす】 (動サ五[四])
(1)他のものと混同させて,それとわからないようにする。まぎれさせる。「悲しみを笑いで―・す」「話を―・す」
(2)他のことに気持ちを向けて,悩みなどを忘れる。「退屈を読書で―・す」「憂さを―・す」
[可能] まぎらせる
まぎら・せる【紛らせる】🔗⭐🔉
まぎら・せる [4] 【紛らせる】 (動サ下一)
「まぎらす(紛)」の下一段化。「気を―・せる」
まぎらわし・い【紛らわしい】🔗⭐🔉
まぎらわし・い マギラハシイ [5] 【紛らわしい】 (形)[文]シク まぎらは・し
〔上代は「まきらはし」と清音〕
(1)よく似ていてまちがえやすい。「―・い言葉」「―・い色」「警官と―・い服装」
(2)光でまぶしい。まばゆい。「上野(カミツケノ)まぐはしまとに朝日さし―・しもなありつつ見れば/万葉 3407」
(3)多忙で雑事にまぎれている。「今日―・しく候ひつる程に,倉にうち置きて忘れて/宇治拾遺 8」
(4)他の事に気持ちが移って,煩わしいことや物思いなどを忘れている。「一品の宮ばかりには参り給ひて,―・しき歩きもえし給はざりけり/狭衣 4」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
まぎらわ・す【紛らわす】🔗⭐🔉
まぎらわ・す マギラハス [4] 【紛らわす】 (動サ五[四])
(1)それとわからないようにする。まぎらす。「笑いに―・す」
(2)心を他の事に向けて,気をそらす。まぎらす。「さびしさを―・す」
(3)とりつくろって目立たないようにする。「柱がくれに居隠れて涙を―・し給ふさま/源氏(須磨)」
ま-ぎり【間切り】🔗⭐🔉
ま-ぎり [0] 【間切り】
(1)区切ること。
(2)琉球王朝時代の行政区画の単位。行政の最小単位である村を数か村集めたもの。
(3)「間切り走り」の略。
まぎり-がわら【間切り瓦】🔗⭐🔉
まぎり-がわら ―ガハラ [4] 【間切り瓦】
西洋型船や中国船の角形竜骨のこと。和船の瓦(平形竜骨)に対し,船底に突出して間切り走りに効果があるため,江戸時代につけられた呼称。
まぎり-ばしり【間切り走り】🔗⭐🔉
まぎり-ばしり 【間切り走り】
帆船が,斜め前からの風を,帆の面を左右交互に切り替えて受け,ジグザグのコースで風上方向に帆走すること。まぎり。
まぎり-ぼ【間切り帆】🔗⭐🔉
まぎり-ぼ [3] 【間切り帆】
前斜め,あるいは横からの風を受ける帆。開き帆。[日葡]
ま-ぎ・る【間切る】🔗⭐🔉
ま-ぎ・る [2] 【間切る】 (動ラ五[四])
帆船が,間切り走りで風上に進む。「ホヲ―・ッテハシル/ヘボン」
まぎれ【紛れ】🔗⭐🔉
まぎれ [0] 【紛れ】
(1)まぎれること。入りまじって見分けにくいこと。「どさくさ―」「夕闇の道たどたどしげなる―にわが車にてゐて奉る/源氏(空蝉)」
(2)形容詞語幹・動詞の連用形の下に付いて,感情の勢いに押されて,事の見さかいがつかなくなるさまを表す。「に」を伴って副詞的に用いる。あげく。あまり。「腹立ち―にけとばす」「苦し―に大声を出す」「激した―に如彼(アア)は云つたけれどね/魔風恋風(天外)」
(3)乱れ。ごたごた。「閑院の内裏焼けたる―より/増鏡(内野の雪)」
(4)心が他のことに引かれること。「昔物語などせさせて聞き給ふに,少しつれづれの―なり/源氏(明石)」
(5)他の事に入りまじって起きる思いがけないこと。まちがい。「ふとしも,あらはならぬ―ありぬべし/源氏(若菜下)」
まぎれ-どころ【紛れ所】🔗⭐🔉
まぎれ-どころ 【紛れ所】
はっきりと見分けにくい部分。「あさましきまで―なき御顔つき/源氏(紅葉賀)」
まぎれ-もの【紛れ物】🔗⭐🔉
まぎれ-もの 【紛れ物】
まぎらわしいもの。人をごまかすもの。「げに佞臣と忠臣の面は似たる―/浄瑠璃・国性爺合戦」
まぎれ-あり・く【紛れ歩く】🔗⭐🔉
まぎれ-あり・く 【紛れ歩く】 (動カ四)
(1)人々の中に交じってあちこち歩く。交じり歩く。「若君の,何心なく―・きて/源氏(須磨)」
(2)忍び歩く。隠れて遊び歩く。「むくつけくおぼゆれば,思ひのままにもえ―・かず/源氏(若菜下)」
まぎれ-こ・む【紛れ込む】🔗⭐🔉
まぎれ-こ・む [4] 【紛れ込む】 (動マ五[四])
(1)多くのものの中に入り込んで所在がわからなくなる。「書類がどこかへ―・む」
(2)混雑・混乱などに乗じて入り込む。知らないうちに他のものに入り込む。「人込みに―・む」「迷路に―・む」
[可能] まぎれこめる
まぎ・れる【紛れる】🔗⭐🔉
まぎ・れる [3] 【紛れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 まぎ・る
(1)入りまじる。(ア)他のものに入りまじって見分けがつかなくなる。「子供が人込みに―・れる」「『願ひます』は涙に―・れ,がばと伏せば/色懺悔(紅葉)」(イ)物にまじって見分けにくい状況に乗じる。こっそり…する。「やみに―・れて逃げる」「家を見せじとにやあらむ,とく―・れいきにけるを/蜻蛉(下)」
(2)あることに気を取られて,ほかのことを一時忘れる。「忙しさに―・れて約束を忘れる」「気分が―・れる」「苦痛が―・れる」
(3)似ていて区別がつかなくなる。「紙のいろにさへ―・れて,さらにえみたまへず/蜻蛉(下)」
(4)ごたごたと差し障りができる。「さては舞も見たけれども,今日は―・るること出できたり/平家 1」
(5)筋道がわからなくなる。「算勘ガ―・レテアワヌ/日葡」
まぎ-わ【間際・真際】🔗⭐🔉
まぎ-わ ―ギハ [1] 【間際・真際】
まさにある事が行われようとするとき。直前。寸前。「―になって中止する」「出発―」
まき-わら【巻き藁】🔗⭐🔉
まき-わら [0] 【巻き藁】
わらを巻いて束ねたもの。弓術の的として,また,空手の練習用として用いる。
まきとり【巻取(紙)】(和英)🔗⭐🔉
まきとり【巻取(紙)】
a roll;→英和
a paper roll.
まきや【薪屋】(和英)🔗⭐🔉
まきや【薪屋】
a firewood dealer.
まぎれこむ【紛れ込む】(和英)🔗⭐🔉
まぎれこむ【紛れ込む】
get mixed up;be lost;disappear.→英和
まぎれる【紛れる】(和英)🔗⭐🔉
まぎれる【紛れる】
(1)[入りまじる]be[get]confused[mixed (up)];[区別しがたい]cannot be distinguished.
(2)[気が]be diverted.
まぎわ【間際になって】(和英)🔗⭐🔉
まぎわ【間際になって】
at the last moment.死ぬ〜に just before one's death.発車〜に just as the train was leaving.
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