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おい‐いれ【老い入れ】🔗⭐🔉
おい‐いれ【老い入れ】
年をとること。また、その境遇。老後。老い入り。
おい‐うぐいす【老い鶯】‥ウグヒス🔗⭐🔉
おい‐うぐいす【老い鶯】‥ウグヒス
晩春から夏にかけて鳴く鶯。ろうおう。〈[季]夏〉
おい‐おい・し【老い老いし】🔗⭐🔉
おい‐おい・し【老い老いし】
〔形シク〕
いかにも老人らしい。年をとったさまである。栄華物語月宴「御息所みやすどころも清げにおはすれど、もの―・しく」
おい‐かがま・る【老い屈まる】🔗⭐🔉
おい‐かがま・る【老い屈まる】
〔自四〕
年をとって腰がかがむ。源氏物語若紫「―・りて室の外とにもまかでず」
おい‐か・る【老い嗄る】🔗⭐🔉
おい‐か・る【老い嗄る】
〔自下二〕
年をとって声がしわがれる。源氏物語総角「―・れにたれどいと功くうづきてたのもしう聞ゆ」
おい‐かんむり【老冠】🔗⭐🔉
おい‐かんむり【老冠】
漢字の冠かんむりの一つ。「耆」「耄」「考」「者」などの冠の「老」「耂」の称。おいがしら。
○老い木に花おいきにはな🔗⭐🔉
○老い木に花おいきにはな
衰えたものが再び栄えること。枯木に花。
⇒おい‐き【老い木】
オイ‐キムチ
(朝鮮語oi kimch‘i)キュウリのキムチ。
おい‐きり【追切り】オヒ‥
競馬で、レースの数日前に行う調教。タイムを計り、馬の状態を見る。
おい‐ぎり【追切り・追斬り】オヒ‥
①追いかけてうしろから斬ること。
②坑道を大きくするため天井や側壁を爆破して掘りとること。
おい‐ぐい【追い食い】オヒグヒ
釣りで、同じ仕掛けのいくつかの釣り餌に魚が次々に食いつくこと。
お‐いくさ【男軍】ヲ‥
男子で編成した軍隊。一説に、奇兵に対する正兵か。神武紀「男坂に―を置き」↔めいくさ
おい‐くず・す【追ひ崩す】オヒクヅス
〔他四〕
追いかけて攻めくずす。追い撃ってやぶる。〈日葡辞書〉
おい‐くち【追口】オヒ‥
木を伐る場合、受け口の反対側で、受け口よりやや上部につける切り口。↔受け口
おい‐く・ちる【老い朽ちる】
〔自上一〕[文]おいく・つ(上二)
年をとって役に立たなくなる。むなしく老いて一生を終える。
おい‐くび【追首】オヒ‥
追撃して首を討ちとること。また、その首。
おい‐ぐ・む【老いぐむ】
〔自四〕
年よりになる。老ふける。大石寺本曾我「―・みて見ゆるものかな」
おい‐ぐり【追いぐり】オヒ‥
牛を制御するために鼻に通してある環。鼻ぐり。鼻木。
おい‐く・る【追ひ繰る】オヒ‥
〔他四〕
順次に後へおくりやる。浄瑠璃、女殺油地獄「卯月なかばの初暑さ、末の閏に―・りて、まだ肌寒き川風を」
オイゲノール【eugenol】
分子式C10H12O2 芳香族化合物の一つ。丁子ちょうじ油の主成分。香料・バニリンの原料。
オイケン【Rudolf Eucken】
ドイツの哲学者。唯物論や自然主義に反対する新理想主義の哲学を主張した。著「大思想家の人生観」「生の意義と価値」など。ノーベル文学賞。(1846〜1926)
おい‐ご【老い子】
年をとってから生んだ子。狭衣物語2「―は人の大事にするとかや聞きし」
おい‐ご【甥御】ヲヒ‥
他人の甥の尊敬語。
おい‐ごえ【老い声】‥ゴヱ
老い衰えた声。盛りをすぎた声。「鶯の―」
おい‐ごえ【追肥】オヒ‥
播種はしゅまたは移植の後にほどこす肥料。普通、速効性肥料を用いる。ついひ。→基肥もとごえ
おい‐こくら【追いこくら】オヒ‥
走りっこ。かけっこ。
おい‐ごころ【老い心】
老人に特有のこころ。おいごこち。
おいこし‐しゃせん【追越し車線】オヒ‥
片側2車線以上の道路で、前を走る車を追い越すための車線。日本では、右側のレーンを使用する。
おい‐こ・す【追い越す】オヒ‥
〔他五〕
①あとから進んで来て、前にいたものの前に出る。道路交通法では進路をかえて前の車の前に出ることをいう。
②今まで劣っていたものが追いついて、相手より更にまさる。また、目標を越える。「母の背丈を―・す」
おい‐ごたち【老御達】
年をとった女房たち。老女たち。源氏物語少女「―、涙おとしつつなど」
おい‐こみ【追込み】オヒ‥
①追い入れること。
②料亭・劇場などで、定員をきめずに多くの客を入れること。また、その部屋・席。「―桟敷」
③組版で、改行や改丁などにしないで詰めて活字を組むこと。「―にする」
④最後の段階で一段と努力をすること。「―をかける」
⇒おいこみ‐ば【追込場】
おいこみ‐ば【追込場】オヒ‥
劇場その他の興行場で、人数を限らずに観客を詰め込む下等で安い席。おおいりば。
⇒おい‐こみ【追込み】
おい‐こ・む【老い込む】
〔自五〕
すっかり年をとる。老人くさくなる。ふけこむ。
おい‐こ・む【押い籠む】
〔他下二〕
(オシコムの音便)罪人などを家におしこめる。栄華物語見果てぬ夢「かの―・められし有国」
おい‐こ・む【追い込む】オヒ‥
〔他五〕
①追い立てて、中へ入れる。追いつめる。「窮地に―・む」
②病を内攻させる。
③組版で、改行や改丁などをせず詰めて活字を組む。
おい‐ごや【追小屋】オヒ‥
(→)「やらい小屋」に同じ。
おい‐こ・る【生ひ凝る】オヒ‥
〔自四〕
はえ茂る。蜻蛉日記上「つくろはせし草なども…うちすてたれば―・りて」
おい‐ざかな【追肴】オヒ‥
追加して出す酒のさかな。
おい‐さがり【生い下り】オヒ‥
女の髪が背後に垂れること。紫式部日記「髪の筋こまやかに清らにて、―の末より一尺ばかり余り給へり」
おい‐さき【生い先】オヒ‥
成長して行く先。行く末。将来。「―たのもしく見える」
⇒生い先有り
おい‐さき【老い先】
年をとった人の、これからの余生。「―が短い」
おい‐く・ちる【老い朽ちる】🔗⭐🔉
おい‐く・ちる【老い朽ちる】
〔自上一〕[文]おいく・つ(上二)
年をとって役に立たなくなる。むなしく老いて一生を終える。
おい‐ぐ・む【老いぐむ】🔗⭐🔉
おい‐ぐ・む【老いぐむ】
〔自四〕
年よりになる。老ふける。大石寺本曾我「―・みて見ゆるものかな」
おい‐ご【老い子】🔗⭐🔉
おい‐ご【老い子】
年をとってから生んだ子。狭衣物語2「―は人の大事にするとかや聞きし」
おい‐ごえ【老い声】‥ゴヱ🔗⭐🔉
おい‐ごえ【老い声】‥ゴヱ
老い衰えた声。盛りをすぎた声。「鶯の―」
おい‐ごころ【老い心】🔗⭐🔉
おい‐ごころ【老い心】
老人に特有のこころ。おいごこち。
おい‐こ・む【老い込む】🔗⭐🔉
おい‐こ・む【老い込む】
〔自五〕
すっかり年をとる。老人くさくなる。ふけこむ。
おい‐さき【老い先】🔗⭐🔉
おい‐さき【老い先】
年をとった人の、これからの余生。「―が短い」
○生い先有りおいさきあり
これからの人生に楽しみがある。将来に見込みがある。
⇒おい‐さき【生い先】
おい‐さ・ぶ【老いさぶ】🔗⭐🔉
おい‐さ・ぶ【老いさぶ】
〔自上二〕
年寄って老衰の度が進む。おいこむ。新撰六帖6「野べみれば花のさかりの過ぎはてて―・びにける草の霜かれ」
おい‐さらば・う【老いさらばふ】‥サラバフ🔗⭐🔉
おい‐さらば・う【老いさらばふ】‥サラバフ
〔自四〕
(→)「おいさらぼう」に同じ。
おい‐さらば・える【老いさらばえる】‥サラバヘル🔗⭐🔉
おい‐さらば・える【老いさらばえる】‥サラバヘル
〔自下一〕
文語「おいさらぼう」から転じた語。
おい‐さらぼ・う【老いさらぼふ】‥サラボフ🔗⭐🔉
おい‐さらぼ・う【老いさらぼふ】‥サラボフ
〔自四〕
年をとってよぼよぼになる。甚だしく老衰する。徒然草「むく犬の浅ましく―・ひて」
おい‐じた【老い舌】🔗⭐🔉
おい‐じた【老い舌】
老人の舌。歯が落ちて、ものを言う時に見えがちになる舌。万葉集4「―出でてよよむとも」
おい‐しら・う【老い痴らふ】‥シラフ🔗⭐🔉
おい‐しら・う【老い痴らふ】‥シラフ
〔自四〕
老いぼれる。老いほうける。源氏物語賢木「―・へる人々」
おい‐しら・く【老い白く】🔗⭐🔉
おい‐しら・く【老い白く】
〔自下二〕
年をとって髪などが白くなる。清輔集「山かげに―・けたる椎柴の」
おい‐しら・む【老い痴らむ】🔗⭐🔉
おい‐しら・む【老い痴らむ】
〔自四〕
(「しらむ」は衰弱する意)年をとって衰弱する。(一説に「老い白む」で、年をとって髪が白くなる意)宇治拾遺物語11「―・みたる老僧来りぬ」
おい‐し・る【老い痴る】🔗⭐🔉
おい‐し・る【老い痴る】
〔自下二〕
老いぼれる。老いほうける。宇津保物語藤原君「われのみ貧しく―・れにたるや」
おいせぬ‐かど【老いせぬ門】🔗⭐🔉
おいせぬ‐かど【老いせぬ門】
①[和漢朗詠集「不老門の前には日月遅し」]皇居の門を祝っていう語。
②長寿を祝っていう語。
おいせぬ‐みや【老いせぬ宮】🔗⭐🔉
おいせぬ‐みや【老いせぬ宮】
(長寿を願っていう)若君わかぎみ。
○老いたる馬は路を忘れずおいたるうまはみちをわすれず🔗⭐🔉
○老いたる馬は路を忘れずおいたるうまはみちをわすれず
①[韓非子説林上]経験を積んだものはその行うべきことを心得ている。
②譜代の恩義を蒙った者はいつまでも元の主人を忘れない。
⇒お・いる【老いる】
お‐いち【お市】
①落雁に似た下等な菓子。浮世風呂前「それは―といふ菓子でござります」
②市松人形のこと。
おい‐ちょう【追丁・追帳】オヒチヤウ
①めくりカルタの8の数の札。また、末尾の合計が8になる数。ひとりね「八ツあるを―といひ、九ツあるをカブとするよし也」→おいちょかぶ。
②囲かこい女郎の称。浮世草子、御前義経記「鹿恋かこい、天神より又一段下りて一尺八寸とも、鹿職とも、―とも、八寸とも、女の子とも、鹿とも」
③書籍などで、巻や冊が違っても全巻を通して連続して丁付けを追うこと。通しノンブル。
おいちょ‐かぶ
(「おいちょ」は8、「かぶ」は9の数)カルタ賭博の一つ。手札とめくり札とを合わせて、末尾が9またはそれに最も近い数を勝とする。別に種々の役上がりがある。かぶ。→追丁おいちょう1
おい‐ちら・す【追い散らす】オヒ‥
〔他五〕
①追い立てて散らせる。「弥次馬を―・す」
②勢いよく先払いをさせる。蜻蛉日記中「きらきらしう―・して渡る日あり」
おい‐づき【老い月】🔗⭐🔉
おい‐づき【老い月】
陰暦14日以後の月。
おい‐づ・く【老い就く】🔗⭐🔉
おい‐づ・く【老い就く】
〔自四〕
①老人になる。年をとってくる。万葉集19「―・く吾あが身けだし堪あへむかも」
②年寄りじみる。紫式部日記「心と―・きやつして止みはべりにし」
おい‐づと【老い苞】🔗⭐🔉
おい‐づと【老い苞】
老人のみやげ。山家集「―に何をかせまし」
おい‐て【老い手】🔗⭐🔉
おい‐て【老い手】
老練な手並み。浄瑠璃、近頃河原達引「―弾く手もしをらしき」
○老いては子に従えおいてはこにしたがえ🔗⭐🔉
○老いては子に従えおいてはこにしたがえ
[大智度論99「女人の体は、幼くして則ち父母に従い、少わかくしては則ち夫に従い、老いては則ち子に従う」]年老いては何事も子にまかせてこれに従えとの意。浄瑠璃、新版歌祭文「久松忝かたじけない、―ぢや、孝行にかたみうらみのないように」
⇒お・いる【老いる】
○老いてはますます壮なるべしおいてはますますさかんなるべし🔗⭐🔉
○老いてはますます壮なるべしおいてはますますさかんなるべし
[後漢書馬援伝「丈夫志を為なすに、窮すれば当まさに益ますます堅なるべく、老いては当に益壮んなるべし」]年老いても衰えずに、ますます意気盛んでなければならない。
⇒お・いる【老いる】
おいで‐ぶぎょう【御出奉行】‥ギヤウ
鎌倉・室町両幕府の職名。将軍他出の際、供回ともまわりの交名きょうみょうを定め、路次の行列を整えるなどの事をつかさどった職。江戸時代には臨時の役。
⇒お‐いで【御出で】
○老いて二度児になるおいてふたたびちごになる🔗⭐🔉
○老いて二度児になるおいてふたたびちごになる
人が老いるとまたこどものようになる。老いては愚にかえる。
⇒お・いる【老いる】
おいで‐ませ【御出でませ】
(山口県で)人が訪ねて来た時の挨拶に用いる表現。いらっしゃいませ。
お‐い・でる【御出でる】
〔自下一〕
「来る」「行く」「居る」の敬った言い方。おいでになる。
お‐いど【御居処】‥ヰド
尻しり。もと女性が用いた。
おいとこ‐ぶし【おいとこ節】
宮城県仙台地方の民謡。曲名は「おいとこそうだよ」による。もと房総・常陸地方の「高砂そうだよ」が伝来したものという。
おい‐ととのお・る【生ひ調ほる】オヒトトノホル
〔自四〕
成長してからだがととのう。成長して大人らしくなる。おいととのう。源氏物語玉鬘「―・りていとあたらしくめでたし」
お‐いとぼ・い【御愛ぼい】
〔形〕
(女房詞)かわいらしい。
おい‐とり【追鳥】オヒ‥
追鳥狩の略。
⇒おいとり‐がり【追鳥狩】
おいとり‐がり【追鳥狩】オヒ‥
山野で、雉きじ・鶉うずらなどを勢子せこに追い立てさせて、馬上から弓などで狩すること。おいとがり。〈日葡辞書〉
⇒おい‐とり【追鳥】
おい‐どれ【老いどれ】
老いぼれること。また、その人。
おい‐どん
〔代〕
(一人称。鹿児島方言)おれ。
おい‐なお・る【生ひ直る】オヒナホル
〔自四〕
成長してあらたまってよくなる。相模集「かみ山の柏のくぼてさしながら―・る見る栄えともがな」
おい‐な・す【負ひなす】オヒ‥
〔他四〕
ある状態に背負う。保元物語「二十四差したる大中黒の矢、頭高かしらだかに―・し」
おい‐なみ【老次】
年をとって行くこと。老年。老境。万葉集4「―にかかる恋にも吾は遇へるかも」
おい‐なみ【老波】
(→)「老の波」に同じ。
おい‐なみ【追い波】オヒ‥
航行中の船舶が船尾方向から受ける波。
おい‐な・む【負ひ並む】オヒ‥
〔他下二〕
物をならべて荷になう。いっしょに背負う。万葉集13「我が持てるまそみ鏡に蜻蛉領巾あきずひれ―・め持ちて」
おいなり‐さん【御稲荷さん】
①稲荷神社の俗称。
②稲荷鮨のこと。
おい‐な・る【生ひ成る】オヒ‥
〔自四〕
成長する。生い立つ。源氏物語花宴「いとうつくしげに―・りて」
おい‐な・る【老い成る】
〔自四〕
老いる。年をとる。源氏物語浮舟「いと見にくく―・りて」
おい‐なわ【負い縄】オヒナハ
物を縛って背負うのに使う縄。
おい‐なわ【追縄】オヒナハ
①野馬を捕らえるのに用いる縄。かけなわ。
②(→)「おいづな」に同じ。
おい‐に【負荷】オヒ‥
背負っている荷物。〈運歩色葉集〉
おいにっき【笈日記】オヒ‥
俳書。各務かがみ支考編。3冊。1695年(元禄8)刊。主に東海・近畿の蕉門の発句・連句・文章・消息などを収め、芭蕉終焉の記事が詳しい。
おい‐にょうぼう【老女房】‥バウ
夫より年上の妻。老女おいにょ。
お‐いぬ【狼】
(大犬の意。忌詞らしい)おおかみ。おいぬ様。
お‐いぬ【御犬】
御犬子供の略。徳川将軍家の奥向きの雑用をつかさどった少女。
おい‐ぬ・く【追い抜く】オヒ‥
〔他五〕
①あとから進んで来て前にいたものより前に出る。おいこす。道路交通法では進路をかえずに前の車より前に出ることをいう。
②おいついて相手・目標より更にまさる。「先輩を―・いて出世する」
おいね【大兄】オヒネ
(オホイネの約。「ね」は同性の年長者)(→)「おおえ」に同じ。
おい‐ねがい【追い願い】オヒネガヒ
追加して願うこと。浮世風呂2「―をなすつて、もう二三日お泊めなさいましな」
おい‐の‐いってつ【老いの一徹】
老人の、いったん決めたことはあくまで押し通そうとする頑固さ。また、その気性。
おい‐の‐いりまい【老いの入舞】‥マヒ
晩年に最後の一花を咲かせること。花鏡「―をし損ずるなり」
おい‐の‐いりまえ【老いの入前】‥マヘ
老後の収入、または生活費。日本永代蔵3「―かしこく取り置き」
おい‐の‐かたうど【老いの方人】
老人のために気を吐く人。老人の味方。徒然草「―にて、生けるもいたづらならず」
おい‐の‐くりごと【老いの繰り言】
老人が同じことをくり返して、くどくど言うこと。
おい‐の‐け【老いの気】
老衰の様子。大鏡時平「―の甚だしき事は、皆こそ忘れ侍りにけれ」
おい‐の・ける【追い退ける】オヒ‥
〔他下一〕[文]おひの・く(下二)
追って退かせる。追い払う。
おいのこぶみ【笈の小文】オヒ‥
俳諧紀行。松尾芭蕉作。1冊。1687〜88年(貞享4〜5)の尾張・三河・伊賀・伊勢・大和・紀伊を経て須磨・明石遊覧に終わる紀行。90〜91年(元禄3〜4)成立か。
→文献資料[笈の小文]
おい‐の‐さか【老いの坂】
①年が積もって老年になるのを、坂道をのぼるのにたとえていう語。後拾遺和歌集賀「―ゆく杖ぞうれしき」
②「大江山おおえやま1」参照。
おいのさか【老ノ坂】
京都府南部、京都市と亀岡市との間にある峠。老ノ坂丘陵(山地)の鞍部で標高220メートル。山陰道が通過する交通の要地。
おい‐の‐つもり【老いの積り】
年が積もって老年になること。老のはて。源氏物語関屋「この常陸の守―にや悩ましくのみして」
おい‐の‐なみ【老いの波】
年寄ることを、波が重ねて寄るのにたとえた語。また後に、顔のしわの寄ることもいう。おいなみ。源氏物語若菜上「―かひある浦に立ち出でて」
おい‐の‐なみ【老いの並】
老人に共通の癖。大鏡道隆「―に言ひ過ぐしもぞし侍る」
おい‐の‐ねざめ【老いの寝覚め】
老人が夜中・明け方などに目覚めがちなこと。古今著聞集20「―に恋ひつつぞなく」
おい‐の‐はる【老いの春】
①老後の春。また、晩春。続拾遺和歌集雑春「いつまでか雲居の桜かざしけむ折り忘れたる―かな」
②正月の祝い言葉。年をとって迎える新年を祝う。〈[季]新年〉。「蓬莱の山祭りせむ―」(蕪村)
おい‐の‐ひがみみ【老いの僻耳】
年をとって聴力が衰え、聞き誤りやすいこと。大鏡道長「遠き程に―にこそは」
おい‐の‐ひがめ【老いの僻目】
①年をとって視力が衰え、物を見誤りやすいこと。
②老人がひがみっぽい目で物を見ること。
おい‐のぼり【追幟】オヒ‥
幟旗の横上よこがみの先端に垂らした小旗。
おい‐の‐やまい【老いの病】‥ヤマヒ
老衰。老人の病気。おいやみ。
おい‐の‐よ【老いの世】
老年期。源氏物語少女「―に持も給へらぬ女子をまうけさせたてまつりて」
おいのり‐ぶぎょう【御祈奉行】‥ギヤウ
(→)祈祷奉行に同じ。
おい‐は【生い端】オヒ‥
実のなりはじめ。田植草紙「繁う落つるは―の栗の習ひか」
おい‐はぎ【追剥】オヒ‥
通行人をおどかして衣類や持物などを奪うこと。また、それをする者。「―にあう」。〈日葡辞書〉
⇒追剥が原へ蛍狩
おい‐ばき【追掃き】オヒ‥
養蚕で、一度掃き立てた後、またつづいて掃立てを行うこと。
おい‐どれ【老いどれ】🔗⭐🔉
おい‐どれ【老いどれ】
老いぼれること。また、その人。
おい‐な・る【老い成る】🔗⭐🔉
おい‐な・る【老い成る】
〔自四〕
老いる。年をとる。源氏物語浮舟「いと見にくく―・りて」
おい‐の‐いってつ【老いの一徹】🔗⭐🔉
おい‐の‐いってつ【老いの一徹】
老人の、いったん決めたことはあくまで押し通そうとする頑固さ。また、その気性。
おい‐の‐いりまい【老いの入舞】‥マヒ🔗⭐🔉
おい‐の‐いりまい【老いの入舞】‥マヒ
晩年に最後の一花を咲かせること。花鏡「―をし損ずるなり」
おい‐の‐いりまえ【老いの入前】‥マヘ🔗⭐🔉
おい‐の‐いりまえ【老いの入前】‥マヘ
老後の収入、または生活費。日本永代蔵3「―かしこく取り置き」
おい‐の‐かたうど【老いの方人】🔗⭐🔉
おい‐の‐かたうど【老いの方人】
老人のために気を吐く人。老人の味方。徒然草「―にて、生けるもいたづらならず」
おい‐の‐くりごと【老いの繰り言】🔗⭐🔉
おい‐の‐くりごと【老いの繰り言】
老人が同じことをくり返して、くどくど言うこと。
おい‐の‐け【老いの気】🔗⭐🔉
おい‐の‐け【老いの気】
老衰の様子。大鏡時平「―の甚だしき事は、皆こそ忘れ侍りにけれ」
おい‐の‐さか【老いの坂】🔗⭐🔉
おい‐の‐さか【老いの坂】
①年が積もって老年になるのを、坂道をのぼるのにたとえていう語。後拾遺和歌集賀「―ゆく杖ぞうれしき」
②「大江山おおえやま1」参照。
おいのさか【老ノ坂】🔗⭐🔉
おいのさか【老ノ坂】
京都府南部、京都市と亀岡市との間にある峠。老ノ坂丘陵(山地)の鞍部で標高220メートル。山陰道が通過する交通の要地。
おい‐の‐つもり【老いの積り】🔗⭐🔉
おい‐の‐つもり【老いの積り】
年が積もって老年になること。老のはて。源氏物語関屋「この常陸の守―にや悩ましくのみして」
おい‐の‐なみ【老いの波】🔗⭐🔉
おい‐の‐なみ【老いの波】
年寄ることを、波が重ねて寄るのにたとえた語。また後に、顔のしわの寄ることもいう。おいなみ。源氏物語若菜上「―かひある浦に立ち出でて」
おい‐の‐なみ【老いの並】🔗⭐🔉
おい‐の‐なみ【老いの並】
老人に共通の癖。大鏡道隆「―に言ひ過ぐしもぞし侍る」
おい‐の‐ねざめ【老いの寝覚め】🔗⭐🔉
おい‐の‐ねざめ【老いの寝覚め】
老人が夜中・明け方などに目覚めがちなこと。古今著聞集20「―に恋ひつつぞなく」
おい‐の‐はる【老いの春】🔗⭐🔉
おい‐の‐はる【老いの春】
①老後の春。また、晩春。続拾遺和歌集雑春「いつまでか雲居の桜かざしけむ折り忘れたる―かな」
②正月の祝い言葉。年をとって迎える新年を祝う。〈[季]新年〉。「蓬莱の山祭りせむ―」(蕪村)
おい‐の‐ひがみみ【老いの僻耳】🔗⭐🔉
おい‐の‐ひがみみ【老いの僻耳】
年をとって聴力が衰え、聞き誤りやすいこと。大鏡道長「遠き程に―にこそは」
おい‐の‐ひがめ【老いの僻目】🔗⭐🔉
おい‐の‐ひがめ【老いの僻目】
①年をとって視力が衰え、物を見誤りやすいこと。
②老人がひがみっぽい目で物を見ること。
おい‐の‐やまい【老いの病】‥ヤマヒ🔗⭐🔉
おい‐の‐やまい【老いの病】‥ヤマヒ
老衰。老人の病気。おいやみ。
おい‐の‐よ【老いの世】🔗⭐🔉
おい‐の‐よ【老いの世】
老年期。源氏物語少女「―に持も給へらぬ女子をまうけさせたてまつりて」
おい‐は・てる【老い果てる】🔗⭐🔉
おい‐は・てる【老い果てる】
〔自下一〕[文]おいは・つ(下二)
すっかり老衰してしまう。老い朽ちる。
おい‐ば・む【老いばむ】🔗⭐🔉
おい‐ば・む【老いばむ】
〔自四〕
年寄りじみる。枕草子28「―・みたるものこそ火桶のはたに足をさへもたげて」
おい‐ほ・く【老い耄く】🔗⭐🔉
おい‐ほ・く【老い耄く】
〔自下二〕
おいぼれる。もうろくする。落窪物語1「―・けて物の覚えぬままに」
おい‐ぼれ【老い耄れ】🔗⭐🔉
おい‐ぼれ【老い耄れ】
(古くはオイホレ)おいぼれること。また、その人。多く、自分を卑下したり、相手をばかにしたりするときにいう。大唐西域記長寛点「老叟オイホレをして独り先名を擅ほしままにせ令むること無かれ」
おい‐ぼ・れる【老い耄れる】🔗⭐🔉
おい‐ぼ・れる【老い耄れる】
〔自下一〕[文]おいほ・る(下二)
年老いて頭やからだのはたらきが鈍くなる。もうろくする。顕宗紀「―・れ虚うつけ」
おいらく【老いらく】🔗⭐🔉
おいらく【老いらく】
(オユのク語法オユラクの転)年をとること。老年。古今和歌集雑「―の来むと知りせば」
⇒おいらく‐の‐こい【老いらくの恋】
おい‐らく【老楽】🔗⭐🔉
おい‐らく【老楽】
老後の安楽なこと。また、老年の楽しみ。浮世草子、俗つれづれ「今―に節季の寝覚めも気遣ひなしに明けゆく春をいはひぬ」
おいらく‐の‐こい【老いらくの恋】‥コヒ🔗⭐🔉
おいらく‐の‐こい【老いらくの恋】‥コヒ
老いての恋。老人の恋。
⇒おいらく【老いらく】
お・いる【老いる】🔗⭐🔉
お・いる【老いる】
〔自上一〕[文]お・ゆ(上二)
①年よる。年とる。また、その結果、心身が衰える。万葉集12「くやしくも―・いにけるかも」。「―・いてますます盛ん」
②植物などが衰える。弱る。枯れかかる。古今和歌集雑「おほあらきの森の下草―・いぬれば駒もすさめず刈る人もなし」。元輔集「秋深みまだきに―・ゆる菊の花」
③(時候が)末になる。宇津保物語梅花笠「山辺に冬若く野辺に春―・いたり」
⇒老いたる馬は路を忘れず
⇒老いては子に従え
⇒老いてはますます壮なるべし
⇒老いて二度児になる
○老いを送るおいをおくる🔗⭐🔉
○老いを送るおいをおくる
老後の生活をする。余生を送る。
⇒おい【老い】
○老いを養うおいをやしなう🔗⭐🔉
○老いを養うおいをやしなう
老体をいたわって静養をする。また、老人を手厚く扱う。
⇒おい【老い】
おう【蛿・白貝】オフ
ウバガイの古名。〈倭名類聚鈔19〉
おう【王】ワウ
①㋐(帝より一等下)君主の称号。おおきみ。竹取物語「その中に―とおぼしき人」
㋑道徳を以て天下を率いる者。→王者。
②天皇。太平記26「都に―といふ人のましまして」
③皇族の一種。親王の宣下のない皇族男子。旧皇室典範では5世(1947年制定の新法では3世)以下の皇族の男子。
④首位にあるもの。第一人者。「百獣の―」
⑤将棋の駒の、王将。
おう【凹】アフ
物の表面が部分的にくぼんでいること。くぼみ。↔凸とつ
おう【応】
求めにこたえること。「いやも―もない」
おう【往】ワウ
行くこと。去ること。
おう【欧】
欧羅巴ヨーロッパの略。
おう【翁】ヲウ
①男の老人。おきな。
②男の老人の敬称。「福―自伝」
おう【奥】アウ
陸奥みちのく・むつの略。「―羽」
おう【媼】アウ
女の老人。老女。おうな。
おう【横】ワウ
(仏語から)声明しょうみょうや謡曲などで、太く安定した声。→横竪おうじゅ4
おう【墺】アウ
墺太利オーストリアの略。
おう【襖】アウ
⇒あお
お・う【生ふ】オフ
〔自上二〕
(オホ(大)を活用させた語。植物などが大きく育つ意)はえのびる。生長する。古事記下「いくみ竹―・ひ」
お・う【合ふ・会ふ・逢ふ・遭ふ・遇ふ】アフ
〔自四・他下二〕
⇒あう
お・う【和ふ・韲ふ】アフ
〔他下二〕
⇒あう
お・う【負う】オフ
〔他五〕
身の背後いっぱいにものの重みをうける意。
①せおう。しょう。万葉集5「若ければ道行き知らじ…黄泉したへの使―・ひて通らせ」。伊勢物語「弓やなぐひを―・ひてとぐちにおり」。「荷を―・う」
②(「名を―・う」などの形で)名を持つ。その名を名乗る。万葉集6「名のみを名児山と―・ひて」。伊勢物語「名にし―・はばいざ言問はむ都鳥わが思ふ人はありやなしやと」
③(傷害・報い・恨みなどを)身にこうむる。(責任などを)ひきうける。古事記中「痛手―・はずは」。万葉集4「嘆く嘆きを―・はぬものかも」。源氏物語桐壺「うらみを―・ふつもりにやありけむ」。「重傷を―・った」「いさぎよく責任を―・う」「手に―・えない」
④債務などを持つ。借金する。宇治拾遺物語8「己れが金千両を―・ひ給へり」。日葡辞書「ヒャクメヲヲウ」
⑤お蔭をこうむる。恩義をうける。「あの先生に―・う所が多い」
⑥(ものごとを)背景にする。後ろにする。「後ろに山を―・っている」
⑦(自動詞的に)相応する。ふさわしい。古今和歌集序「文屋康秀は、詞たくみにてそのさま身に―・はず」。大鏡道長「へつらひかざりたる小国には―・はぬ御相なり」
⇒負うた子に教えられて浅瀬を渡る
⇒負うた子より抱いた子
⇒負わず借らずに子三人
お・う【追う・逐う】オフ
〔他五〕
距離をおいた対象を目指して、それにとどこうと後から急ぐ意。
①先に進むものに及ぼうとして急いで行く。おいかける。万葉集4「わがせこがあとふみ求め―・ひゆかば紀の関守い留めてむかも」。日葡辞書「ニグルテキヲヲウ」。「犯人を―・う」
②場所や物などを目指して進む。おい求める。土佐日記「あかつきに舟を出して室津を―・ふ」。「涼風を―・って河原へ出る」「理想を―・う」
③(事のすんだあとからおいかけて、しかるべき事をする意)昔にさかのぼる。天武紀下「小紫の位を―・ひてたまふ」
④(事の順序、時の流れ、先人の後などに)従って行く。古本説話集上「年まかり老いぬ。身の不幸年を―・ひてまさる」。日葡辞書「ゼンニン(善人)ノアトヲヲウ」。「流行を―・う」「順を―・って言う」「日を―・って回復する」
⑤ある場所や地位から退ける。追い払う。追放する。万葉集8「―・へど―・へどなほし来鳴きて」。日葡辞書「トリ・ケダモノヲヲウ」。「国を―・われた難民」「公職を―・われる」
⑥行列の先払いをする。源氏物語夕顔「さきも―・はせ給はず」
⑦かりたてる。せきたてる。徒然草「賽王丸御牛を―・ひたりければ」。日葡辞書「ウマヲヲウ」。「仕事に―・われる」
⇒追いつ追われつ
お・う【終ふ】ヲフ
〔他下二〕
⇒おえる(下一)
お・う【敢ふ】アフ
〔自他下二〕
⇒あう
お・う【覆ふ】オフ
〔他四〕
(→)「おおう」に同じ。古事記下「上枝ほつえは天を―・へり」
お・う【饗ふ】アフ
〔他下二〕
⇒あう
おうアフ
〔感〕
呼びかけの声。おい。蜻蛉日記中「―、立ちのきて、など言ふめれば」
おう
〔感〕
①感動し、驚き叫ぶ時の声。今昔物語集27「得たり、―、といひて」。「―、見事な桜だ」
②答える声。史記抄「―、我もさうは心得たれども」。「―、承知したぞ」
③思い当たった時に発する声。「―、そうだ」
おう‐あ【欧亜】
欧羅巴ヨーロッパと亜細亜アジア。
おうあん【応安】
[毛詩正義]南北朝時代の北朝、後光厳・後円融天皇朝の年号。貞治7年2月18日(1368年3月7日)改元、応安8年2月27日(1375年3月29日)永和に改元。
⇒おうあん‐しんしき【応安新式】
おう‐あんおく【王安憶】ワウ‥
(Wang Anyi)中国の作家。南京生れ。上海を舞台にした作品が多い。作「小鮑荘」「桃之夭夭」。(1954〜)
おうあん‐しんしき【応安新式】
連歌式目。二条良基著。1巻。応安5年(1372)成立。良基が救済きゅうせいと謀って「建治式目」によって新たに制定した連歌作法上の方式。連歌新式。
⇒おうあん【応安】
おう‐あんせき【王安石】ワウ‥
北宋の政治家。字は介甫、号は半山、諡おくりなは文。撫州臨川(江西省撫州市)の人。神宗の信任を得て宰相となり、科挙改革・学制改革のほか青苗法・均輸法・市易法・募役法などの経済政策からなる新法を実施した。唐宋八大家の一人。著「周官新義」「臨川先生文集」など。(1021〜1086)
おう‐い【王位】ワウヰ
王者のくらい。
おう‐い【王威】ワウヰ
王の威光。王者の威厳。
おう‐い【王維】ワウヰ
盛唐の詩人・画家。字は摩詰まきつ。山西太原の人。年少より多芸をもって知られ、官は尚書右丞に至る。詩は勇壮豪快な作もある一方、静謐な自然を詠じ、孟浩然と共に王孟と並称される。また、晩年は禅宗に帰依し詩仏と称された。書は草隷二体をよくし、画は南宗なんしゅうの祖。著「王右丞集」。(701頃〜761)
おう‐い【黄緯】ワウヰ
⇒こうい
おう‐い【横位】ワウヰ
〔医〕母体の子宮内で胎児の位置が子宮の縦軸に対して横になっていること。
おうい
〔感〕
⇒おおい
おう‐い・く【奥行く】アウ‥
〔自四〕
奥へ行く。さらに遠くへ行く。枕草子99「人目も知らず走られつるを―・かむことこそ、いとすさまじけれ」
おう‐いつ【横逸・横佚】ワウ‥
思うままに行うこと。勝手に行うこと。
おう‐いつ【横溢・汪溢】ワウ‥
①水のみなぎりあふれること。
②あふれるほど盛んなこと。「元気―」
オウィディウス【Publius Ovidius Naso】
ローマの詩人。アウグストゥス帝時代の人。晩年には黒海沿岸のコンスタンツァに追放。官能的で優雅な形式美をもつ。主著「メタモルフォセス(変身物語)」のほか「恋愛術」「祭暦」「悲しみの歌」など。オーヴィッド。(前43〜後17頃)
おう‐いん【王胤】ワウ‥
王者の子孫。
おう‐いん【王院】ワウヰン
天皇。みかど。狂言、酢薑すはじかみ「其時―すきはりしやうじをするりとあけ」
おう‐いん【押印】アフ‥
印判を押すこと。捺印なついん。
おう‐いん【押韻】アフヰン
①漢詩賦の一定の所に同韻の字を用いること。韻を踏むこと。
②西洋詩で、語句の上に同一音や類似音が一定間隔をもって配置され、韻律的な効果を上げるもの。語頭にあるものをアリタレーション(頭韻)、語尾にあるものをライム(脚韻)という。
→韻
おう‐う【奥羽】アウ‥
陸奥むつと出羽。現在の東北地方。福島・宮城・岩手・青森・秋田・山形の6県の総称。
⇒おううえつ‐れっぱんどうめい【奥羽越列藩同盟】
⇒おうう‐かいせん【奥羽廻船】
⇒おうう‐さんみゃく【奥羽山脈】
⇒おうう‐ほんせん【奥羽本線】
おううえつ‐れっぱんどうめい【奥羽越列藩同盟】アウ‥ヱツ‥
戊辰戦争に際し新政府に対抗した東北・越後諸藩の同盟。慶応4年(1868)5月、仙台藩を中心に奥羽25藩、ついで越後6藩が参加して盟約、会津藩征討中止などを要求し、連合して薩長軍を討つとした。新政府軍に敗退する中で瓦解。
⇒おう‐う【奥羽】
おうう‐かいせん【奥羽廻船】アウ‥クワイ‥
江戸時代、陸奥および出羽と江戸・大坂とを結ぶ定期運送船。東廻り・西廻りの2航路があった。河村瑞賢の創始。→東廻り廻船→西廻り廻船。
⇒おう‐う【奥羽】
おうう‐さんみゃく【奥羽山脈】アウ‥
東北日本の中央部を南北に走る山脈。陸奥湾から関東北部に至る。那須火山帯に属する多数の火山が脊梁部に噴出。
⇒おう‐う【奥羽】
おうう‐ほんせん【奥羽本線】アウ‥
東北地方を縦貫するJR線。福島・秋田・青森を結ぶ。全長484.5キロメートル。
⇒おう‐う【奥羽】
おう‐うん【桜雲】アウ‥
桜の花が咲きつづいて白雲のように見えるもの。花の雲。
お‐うえ【御上】‥ウヘ
①主婦の居所。また、主婦。
②畳の敷いてある部屋。座敷。また、居間。浄瑠璃、曾根崎「走り出んと思へども、―には亭主夫婦」
⇒おうえ‐さま【御上様】
おう‐え【黄衣】ワウ‥
黄色の僧衣。特にチベット仏教の一派の僧の黄衣。
おうえい【応永】
[会要]室町時代、後小松・称光天皇朝の年号。明徳5年7月5日(1394年8月2日)改元、応永35年4月27日(1428年6月10日)正長に改元。
⇒おうえい‐の‐がいこう【応永の外寇】
⇒おうえい‐の‐らん【応永の乱】
おうえい‐の‐がいこう【応永の外寇】‥グワイ‥
応永26年(1419)朝鮮王朝の大軍が対馬を侵略した事件。日本の海賊集団倭寇に悩まされ、その根拠地とみて来襲したものとされる。
⇒おうえい【応永】
おうえい‐の‐らん【応永の乱】
応永6年(1399)大内義弘が室町幕府に抗した反乱。足利義満の挑発によって堺に挙兵したが、戦い利なく討死。
⇒おうえい【応永】
おう‐えき【応益】
それぞれの受ける利益の大きさに対応すること。「―負担」
おうえ‐さま【御上様】‥ウヘ‥
主人の妻を敬っていう語。
⇒お‐うえ【御上】
おう‐えん【応援】‥ヱン
①助け救うこと。加勢。「事業を―する」
②競技などで、声援を送って、味方を元気づけること。「―グッズ」
⇒おうえん‐か【応援歌】
⇒おうえん‐だん【応援団】
おう‐えん【黄鉛】ワウ‥
(→)クロム酸鉛に同じ。
おうえん‐か【応援歌】‥ヱン‥
競技などで、味方・ひいきのチームや選手を応援するための歌。
⇒おう‐えん【応援】
おうえん‐だん【応援団】‥ヱン‥
その選手・チームを組織立って応援する人の集まり。
⇒おう‐えん【応援】
おうお【大魚】オフヲ
(オホウヲの約)大きな魚。
⇒おうお‐よし【大魚よし】
おう‐おう【汪汪】ワウワウ
水の広く深いさま。転じて、度量の広いさま。
おう‐おう【往往】ワウワウ
①くり返し起こるさま。また、くり返し行うさま。時々。まま。「―にして間違う」
②ところどころに物事があるさま。諸所方々。あちこち。
おう‐おう【怏怏】アウアウ
不平なさま。満足しないさま。「―として楽しまず」
おう‐おう【嚶嚶】アウアウ
鳥の鳴き合う声。朋友のはげまし合う声。
おう‐おう【追う追う】オフオフ
〔副〕
①あとを追いながら。あとを追うように。為忠百首「―雪の降りも積むかな」
②だんだんに。ようよう。おいおい。
おう‐おうヲウヲウ
〔感〕
わめく声。また、泣き叫ぶ声。今昔物語集20「阿弥陀仏、我を殺す人有りや、―」。宇治拾遺物語4「我が足をきれ。…―とをめきければ」
おうおうでん【鶯鶯伝】アウアウ‥
唐代の小説。元稹げんしんの作。絶世の美人崔鶯鶯と書生張生との曲折に満ちた恋愛を描く。才子佳人小説の祖。一名、会真記。
おう‐おうりん【王応麟】ワウ‥
南宋の学者。字は伯厚また厚斎。深寧と号。慶元府(浙江寧波)の人。博学で著述が多い。著「四明文献集」「漢書芸文志考証」「困学紀聞」「玉海」「小学紺珠」など。(1223〜1296)
おうお‐よし【大魚よし】オフヲ‥
〔枕〕
(ヨは間投の、シは強めの助詞)「しび(鮪)」にかかる。古事記下「―鮪突く海人あまよ」
⇒おうお【大魚】
おう‐か【王化】ワウクワ
王者の徳で世の中をよくすること。
おう‐か【王家】ワウ‥
帝王の家。おうけ。
おう‐か【応化】‥クワ
時世や環境の変化に応じて変わること。→おうげ
おう‐か【欧化】‥クワ
欧羅巴ヨーロッパふうにすること。
⇒おうか‐しゅぎ【欧化主義】
おう‐か【殃禍】アウクワ
わざわい。災難。
おう‐か【桜花】アウクワ
桜の花。「―爛漫」
⇒おうか‐しょう【桜花賞】
おう‐か【秧歌】アウ‥
⇒ヤンコ
おう‐か【黄化】ワウクワ
緑色植物が、光や微量養素の欠乏や萎黄いおう病などにより葉緑素が形成されず、カロチノイドの生成だけが進行して黄白色になる現象。→軟白
おう‐か【横禍】ワウクワ
不慮の災難。
おう‐か【謳歌】
声をそろえてほめたたえること。「青春を―する」
おう‐が【枉駕】ワウ‥
[三国志蜀志、諸葛亮伝「将軍宜しく駕を枉まげて之これを顧みるべし」](乗物の行き先を変えて)わざわざ訪ねて来ること。相手の来訪を敬っていう語。枉車。枉顧。
⇒おうが‐らいりん【枉駕来臨】
おう‐が【横臥】ワウグワ
体を横にして寝ること。
⇒おうが‐しゅうきょく【横臥褶曲】
おうがい【鴎外】‥グワイ
⇒もりおうがい(森鴎外)
おう‐かいうん【王闓運】ワウ‥
清末の学者。湖南湘潭の人。1853年挙人。官職につかず、各地の書院で講学、公羊くよう学者として盛名をはせた。(1832〜1916)
おう‐かく【凹角】アフ‥
角度が180度より大きく360度より小さい角。
おう‐がく【王学】ワウ‥
王陽明の唱えた学説。陽明学。
おう‐かくまく【横隔膜】ワウ‥
哺乳類の腹腔と胸腔とを境する筋肉性の膜。上面は心臓・肺に、下面は胃・脾臓・肝臓などに接する。横隔神経に支配されて収縮・弛緩し、肺の呼吸運動を行う。
⇒おうかくまく‐ヘルニア【横隔膜ヘルニア】
おうかくまく‐ヘルニア【横隔膜ヘルニア】ワウ‥
横隔膜の欠損部や筋肉の弱った所を通って腹部内臓が腹腔へ逸脱する現象。先天的には横隔膜形成不全による後側方の欠損によるもの(胸腹膜裂孔ヘルニア)が多いが、後天的原因によっても起こる。
⇒おう‐かくまく【横隔膜】
おうか‐ざい【横架材】ワウ‥
(→)横よこ材に同じ。
おうが‐しゅうきょく【横臥褶曲】ワウグワシフ‥
(→)「押し被せ褶曲」に同じ。
⇒おう‐が【横臥】
おうか‐しゅぎ【欧化主義】‥クワ‥
明治20年代前後、ヨーロッパ文化の移植を目的とした外交政策および社会風潮。特に外務卿井上馨の欧化政策により、生活の洋式化が叫ばれ、いわゆる鹿鳴館時代を現出した。
⇒おう‐か【欧化】
おうか‐しょう【桜花賞】アウクワシヤウ
競馬の3歳牝馬ひんばクラシック‐レースの一つ。1939年創設。毎年4月に行われ、距離は1600メートル。
⇒おう‐か【桜花】
おう‐かっしょく【黄褐色】ワウ‥
黄色がかった茶色。
おうが‐らいりん【枉駕来臨】ワウ‥
他人がわざわざ自分を訪ねて来ることを敬っていう語。
⇒おう‐が【枉駕】
おう‐かん【王冠】ワウクワン
①君王のかぶる冠。
②ヨーロッパで、古来尊厳さや高貴さを表すため頭にかぶるもの。
③(形が似るのでいう)びんの口がね。
おう‐かん【王鑑】ワウ‥
明末清初の画家。四王の一人。字は玄照、のち円照と改める。号は湘碧。王世貞の曾孫。江蘇太倉の人。画学に精通し、古名画の模写に努力し、格調ある画風をつくった。(1598〜1677)
おう‐かん【往還】ワウクワン
(古くはオウゲンとも)
①ゆきかえり。往来。往復。
②ゆききする道。街道。「脇―」
おう‐かん【横貫】ワウクワン
横に貫くこと。「―鉄道」↔縦貫
おう‐がん【皇侃】ワウ‥
⇒こうかん
おうかん‐しゃくじく【黄巻赤軸】ワウクワン‥ヂク
(コウカンセキジクとも。黄色の紙と赤色の巻軸とを用いたからいう)仏教経巻の異名。黄紙朱軸。黄巻朱軸。
おうき【小右記】ヲ‥
⇒しょうゆうき
おう‐き【王圻】ワウ‥
明の学者。字は元翰。上海の人。著「続文献通考」「三才図会」「東呉水利考」など。16世紀の人。85歳で没。
おう‐き【王
】ワウ‥
清初の学者・政治家。河北宛平(現、北京市)の人。字は子撰・子雍、官は礼部尚書・太子太傅。「大清会典」「明史」の編纂に従事。著「王文靖公集」。(1628〜1703)
おう‐き【王畿】ワウ‥
(もと「周礼しゅらい」で、王城から四方へ各5百里、すなわち方千里(1里は日本の6町)の地を称した)王城の付近の地。畿内。国畿。邦畿。「―千里」
おう‐き【王翬】ワウ‥
清初の画家。四王の一人。字は石谷。号は耕烟散人・烏目山人など。江蘇の人。唐・宋・元・明の諸名家の画法を総合大成した。(1632〜1717)
おう‐き【応器】
(梵語pātra)僧侶が托鉢の時に用いる鉄鉢。応量器。
応器
おう‐き【嘔気】
はきけ。
おうぎ【扇】アフギ
①あおいで風を起こし涼をとる具。また、礼用や舞踊の具とする。中国の団扇うちわに対し、平安前期日本で作り始める。桧扇ひおうぎと蝙蝠かわほり扇とがあり、それぞれ冬扇・夏扇ともいう。後者は幾本かの竹・木・鉄などを骨とし、その元を要かなめで綴り合わせて軸とし、広げて紙を張り、折畳みのできるようにしたもの。すえひろ。せんす。〈[季]夏〉。万葉集9「―放たず山に住む人」。「―をかざす」
②紋所の名。扇を図案化したもの。
扇
⇒おうぎ‐あみ【扇網】
⇒おうぎ‐あわせ【扇合】
⇒おうぎ‐いか【扇紙鳶】
⇒おうぎ‐うり【扇売】
⇒おうぎ‐おとし【扇落し】
⇒おうぎ‐おり【扇折り】
⇒おうぎ‐がい【扇貝】
⇒おうぎ‐がき【扇垣】
⇒おうぎ‐かけ【扇掛け】
⇒おうぎ‐がた【扇形】
⇒おうぎがた‐はぐるま【扇形歯車】
⇒おうぎ‐がに【扇蟹】
⇒おうぎ‐がみ【扇紙】
⇒おうぎ‐きり【扇切り】
⇒おうぎ‐ぐるま【扇車】
⇒おうぎ‐ざん【扇算】
⇒おうぎ‐ずもう【扇相撲】
⇒おうぎ‐ぞめ【扇染】
⇒おうぎ‐だけ【扇丈】
⇒おうぎ‐だな【扇棚】
⇒おうぎ‐だるき【扇垂木】
⇒おうぎ‐づくし【扇尽し】
⇒おうぎ‐どもえ【扇巴】
⇒おうぎ‐とり【扇取り】
⇒おうぎ‐ながし【扇流し】
⇒おうぎ‐なり【扇形】
⇒おうぎ‐の‐が【扇の賀】
⇒おうぎ‐の‐しま【扇の島】
⇒おうぎ‐の‐はい【扇の拝】
⇒おうぎ‐の‐まと【扇の的】
⇒おうぎ‐の‐わかれ【扇の別れ】
⇒おうぎ‐ばこ【扇箱】
⇒おうぎ‐ばしょう【扇芭蕉】
⇒おうぎ‐ばら【扇腹】
⇒おうぎ‐びき【扇引】
⇒おうぎ‐びょうし【扇拍子】
⇒おうぎ‐ほぞ【扇枘】
⇒おうぎ‐ぼね【扇骨】
⇒おうぎ‐まち【扇襠】
⇒おうぎや‐ぞめ【扇屋染】
⇒扇置く
⇒扇忌々し
⇒扇を請く
⇒扇を鳴らす
おう‐ぎ【黄耆】ワウ‥
漢方生薬の一つ。マメ科キバナオウギやその同属植物の根を乾燥したもの。気を補い、汗を止め、利水の効がある。
おう‐ぎ【奥義・奥儀】アウ‥
学芸・武術などの奥深い肝要な事柄。極意。おくぎ。「―をきわめる」
おう‐ぎ【横議】ワウ‥
勝手に論議すること。
おうぎ‐あみ【扇網】アフギ‥
扇形に開く網。四手網よつであみの類。
⇒おうぎ【扇】
おうぎ‐あわせ【扇合】アフギアハセ
物合ものあわせの一種。扇を出しあって、記した詩歌・書風また趣向の良否に関し、判者がその優劣をきめる遊戯。
⇒おうぎ【扇】
おうぎ‐いか【扇紙鳶】アフギ‥
扇形の紙鳶たこ。おうぎだこ。
⇒おうぎ【扇】
おうぎ‐うり【扇売】アフギ‥
①若衆姿で扇の地紙を売り歩き、呼びこまれると、その場で折って扇に作って売った商人。地紙売。
②年始に配る扇を元旦から売り歩いた商人。
⇒おうぎ【扇】



お‐じ【老翁】ヲヂ🔗⭐🔉
お‐じ【老翁】ヲヂ
年取った男を親しんでいう称。おきな。皇極紀「羚羊かまししの―」
おゆらく【老ゆらく】🔗⭐🔉
おゆらく【老ゆらく】
(老ユのク語法)老いること。老年。おいらく。
ふけ‐こ・む【老け込む】🔗⭐🔉
ふけ‐こ・む【老け込む】
〔自五〕
年をとってすっかり衰えた様子になる。老い込む。「妻に先立たれて急に―・んだ」
ふけ‐やく【老け役】🔗⭐🔉
ふけ‐やく【老け役】
演劇で、老人の役。また、老人に扮する俳優。
ふけ‐ゆ・く【更け行く】🔗⭐🔉
ふけ‐ゆ・く【更け行く】
〔自五〕
①夜が深くなって行く。万葉集9「白鳥の鷺坂山の松蔭に宿りて行かな夜も―・くを」
②(「老け行く」と書く)年をとって行く。紫式部日記「年暮れてわが世―・く風の音に心のうちのすさまじきかな」
ふ・ける【老ける】🔗⭐🔉
ふ・ける【老ける】
〔自下一〕
⇒ふける(更・深)3
ほや【海鞘・老海鼠】🔗⭐🔉
ほや【海鞘・老海鼠】
ホヤ目の尾索びさく類の総称。海産、固着性で、単独または群体を作る。単体のものは球形から卵形、群体では板状のものが多い。木質を含む厚い被嚢を被る。出水孔と入水孔とがあり、水中に浮かぶ微細な食物を水とともに吸入濾過して食う。単体のものにマボヤ・シロボヤ、群体のものにイタボヤ・キクイタボヤなどがある。〈[季]夏〉。土佐日記「―のつまの貽鮨いずし」→尾索類
まぼや
マボヤ
提供:東京動物園協会


ろう【老】ラウ🔗⭐🔉
ろう【老】ラウ
①としとること。としとった人。また、古いこと。
②律令制で、61歳以上65歳(のち各1歳引下げ)以下の者。
③老人の自称。代名詞的に、また接尾語的に老人の敬称ともする。「山田―」
④老子の略。
ろう‐いん【老陰】ラウ‥🔗⭐🔉
ろう‐いん【老陰】ラウ‥
陰の気がきわまること。周易では六の数をいう。↔老陽
ろう‐おう【老翁】ラウヲウ🔗⭐🔉
ろう‐おう【老翁】ラウヲウ
年老いた男。おきな。老爺。
ろう‐おう【老鶯】ラウアウ🔗⭐🔉
ろう‐おう【老鶯】ラウアウ
春すぎて鳴くウグイス。晩鶯。残鶯。おいうぐいす。〈[季]夏〉
○労多くして功少なしろうおおくしてこうすくなし
苦労が多い割には報われない。
⇒ろう【労】
ろう‐か【老化】ラウクワ🔗⭐🔉
ろう‐か【老化】ラウクワ
①年をとるにつれて生理機能がおとろえること。
②時間の経過とともに変化し、特有の性質を失うこと。ゴムが硬化・ひび割れ・軟化・粘着などをおこす類。劣化。
⇒ろうか‐げんしょう【老化現象】
ろう‐がい【老害】ラウ‥🔗⭐🔉
ろう‐がい【老害】ラウ‥
(老人による害の意)硬直した考え方の高齢者が指導的立場を占め、組織の活力が失われること。
ろうか‐げんしょう【老化現象】ラウクワ‥シヤウ🔗⭐🔉
ろうか‐げんしょう【老化現象】ラウクワ‥シヤウ
老化によって体に起こるさまざまな変化。基礎代謝・循環・呼吸・腎・神経・免疫などの機能が低下し、疾患にかかりやすくなる。
⇒ろう‐か【老化】
ろう‐かん【老幹】ラウ‥🔗⭐🔉
ろう‐かん【老幹】ラウ‥
年を経た木の幹。古木の幹。
ろう‐かん【老漢】ラウ‥🔗⭐🔉
ろう‐かん【老漢】ラウ‥
(「漢」は男子の意)年老いた男。また、老年者の自称。
ろう‐がん【老眼】ラウ‥🔗⭐🔉
ろう‐がん【老眼】ラウ‥
①老人の眼。源平盛衰記20「―より涙をはらはらと流して」
②年をとって近距離の物が見にくくなること。水晶体の弾力の欠乏により眼の調節ができなくなるために起こる。老視。好色五人女4「―のさだかならず、見付くるかたくて」
⇒ろうがん‐きょう【老眼鏡】
ろう‐がん【老顔】ラウ‥🔗⭐🔉
ろう‐がん【老顔】ラウ‥
年老いて皺の寄った顔。
ろうがん‐きょう【老眼鏡】ラウ‥キヤウ🔗⭐🔉
ろうがん‐きょう【老眼鏡】ラウ‥キヤウ
老眼の補正に用いる、普通は凸レンズのめがね。
⇒ろう‐がん【老眼】
ろう・ず【老ず】ラウ‥🔗⭐🔉
ろう・ず【老ず】ラウ‥
〔自サ変〕
(「老す」とも)
①年老いる。年たける。風姿花伝「―・じたる風情をば」
②隠居する。致仕する。
ろう‐ろう【老老】ラウラウ🔗⭐🔉
ろう‐ろう【老老】ラウラウ
非常に年をとったさま。
ろうろう‐かいご【老老介護】ラウラウ‥🔗⭐🔉
ろうろう‐かいご【老老介護】ラウラウ‥
高齢者が高齢者の介護を在宅ですること。親の介護をする子も高齢化している場合などを指す。
[漢]老🔗⭐🔉
老 字形
筆順
〔老(耂)部0画/6画/教育/4723・4F37〕
〔音〕ロウ〈ラウ〉(呉)(漢)
〔訓〕おいる・ふける (名)おゆ
[意味]
①年をとって高齢となる。年数を経て古びる。おいる。年寄り。「老人・老若ろうにゃく・老境・老木・老朽・不老長寿・敬老」
②高齢の人の敬称・謙称。「愚老・拙老・山田老」
③(年をとって)経験を積んでいる(人)。「老巧・老獪ろうかい・老舗・長老」
④「老子」の略。「老荘」
[解字]
解字
髪を長く伸ばし、腰が曲がって杖つえをついた年寄りの象形文字。
[下ツキ
偕老同穴・閣老・家老・棄老・耆老・愚老・敬老・元老・国老・古老・孤老・故老・宿老・初老・早老・大老・中老・長老・藩老・鄙老・不老・父老・養老・野老ところ
[難読]
老舗しにせ・老麺ラーメン・老酒ラオチュー・老頭児ロートル



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